JP2000276079A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000276079A
JP2000276079A JP7765699A JP7765699A JP2000276079A JP 2000276079 A JP2000276079 A JP 2000276079A JP 7765699 A JP7765699 A JP 7765699A JP 7765699 A JP7765699 A JP 7765699A JP 2000276079 A JP2000276079 A JP 2000276079A
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JP7765699A
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Nobuaki Koide
伸明 小出
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により関連のある複数の数量情報
を見やすく一まとめに表示するこができる表示装置を提
供する。 【解決手段】 この表示装置では、自発光型の表示素子
1に、周方向に略円弧状に配設された複数の表示セグメ
ント3が設けられている。各表示セグメント3は、走行
速度(第1の数量情報)表示用の第1セグメント部7
と、その第1セグメント部7の外側に近接して位置する
クルーズコントロールの設定速度(第2の数量情報)表
示用の第2のセグメント部9とに分割されている。ま
た、両セグメント部7,9は、互いに異なる色で発光す
るようになっている。そして、各セグメント部7,9が
個別に点灯制御され、これによって、各表示セグメント
3が異なった色で点灯されることにより、一組の表示セ
グメント3により複数の数量情報が表示できるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機、
船舶等の移動体の計器板等に用いられる表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】移動体の計器板等に用いられる数量表示
用の従来の表示装置として、所定方向(例えば、円弧
状)に規則的に配列された複数の表示セグメントによっ
て速度等の数量情報を表示するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表示装置において、一組の表示セグメントに
より複数の数量情報を表示するようにしたものはまだ見
あたらない。
【0004】例えば、クルーズコントロールユニット
(車の速度を一定に制御する定速走行装置)を搭載した
車両において、スピードメータ(表示装置)に各時点の
走行速度と、クルーズコントロールの設定速度とが表示
できれば便利であるが、従来のスピードメータでは、走
行速度しか表示されないようになっている。
【0005】また、従来のスピードメータにおいて、走
行速度の他に制限速度を固定的に表示するものがある
が、町中と郊外とでは制限速度がことなるため、複数の
制限速度の表示を予め表示させておく必要があり、表示
内容が煩雑になる。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、簡易
な構成により関連のある複数の数量情報を見やすく一ま
とめに表示するこができる表示装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、所定方向に沿って規則的に配列されて
生成される数量表示用の複数の表示パターンを個別に生
成可能な表示パターン生成手段と、前記表示パターン生
成手段に対して、表示すべき第1の数量情報の変化に応
じて、その第1の数量情報に対応する前記表示パターン
を生成させる一方、前記第1の数量情報と所定の関係を
有する第2の数量情報に対応する前記表示パターンを変
更可能に生成させる制御手段と、を備えることを特徴と
する。
【0008】好ましくは、前記表示パターン生成手段
は、前記複数の表示パターンを表示するための複数の表
示セグメントを有しており、前記各表示セグメントは、
前記制御手段の制御により個別に点灯可能となっている
のがよい。
【0009】また、好ましくは、前記各表示セグメント
は、2種類以上の色で点灯可能となっており、前記制御
手段は、前記第1の数量情報を示す前記表示セグメント
と、前記第2の数量情報を示す前記表示セグメントとを
互いに異なる色で点灯させるのがよい。
【0010】さらに、好ましくは、前記表示パターン生
成手段は、所定の屈折面を有する複数の微小光学要素
が、所定の配設方向に沿って互いに平行に延びるよう
に、かつ前記延設方向と垂直な配列方向に対して周期的
に配列するように形成された光学素子と、前記光学素子
の裏面側において前記延設方向に沿って規則的に配設さ
れ、前記光学素子の複数の微小光学要素のうちの少なく
とも一部の微小光学要素の前記配列方向外方側からその
一部の微小光学要素に向けて所定の光を発光するととも
に、前記制御手段の制御により個別に点灯制御される複
数の光源と、を備え、前記各光源からの前記光を前記光
学素子に透過させて前記各微小光学要素の前記屈折面に
より屈折させることにより、前記配列方向内方側から前
記各光源に対応する前記配列方向に沿って延びる光線像
を前記各表示パターンとして生成するのがよい。
【0011】また、好ましくは、前記表示パターン生成
手段は、所定の透光材料で形成された略板状の形状を有
し、その裏面側表面に、所定の反射面を有する複数の微
小光学要素が、所定の延設方向に沿って互いに平行に延
びるように、かつ前記延設方向と垂直な配列方向に対し
て周期的に配列するように形成された光学素子と、前記
光学素子の前記配列方向外方側の端面に対向配置され、
前記端面の延設方向に規則的に配設され、前記制御手段
の制御により個別に点灯制御される複数の光源と、を備
え、前記各光源からの光を前記端面から前記光学素子内
に入射させて前記複数の微小光学要素に導き、前記各反
射面で前面側に反射させて前記光学素子の前面側表面か
ら出射させることにより、前記配列方向内方側から前記
各光源に対応する前記配列方向に沿って延びる光線像を
前記各表示パターンとして生成するのがよい。
【0012】さらに、好ましくは、前記各光源は、互い
に異なる色の光を発光する2種類以上の発光部を備えて
おり、前記制御手段は、前記各光源の前記各発光部を個
別に点灯制御することにより、前記第1の数量情報を示
す前記光線像と、前記第2の数量情報を示す前記光線像
とを異なった色で生成するのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態に
係る表示装置の平面図である。この表示装置は、車両の
走行速度表示用のものであり、車両のインストゥルメン
トパネル部に搭載されるようになっている。
【0014】この表示装置は、表示素子(表示パターン
生成手段)1と、その表示素子1の表示内容を制御する
図示しない制御部(制御手段)とを備えている。この表
示素子1は、蛍光表示管表示素子、EL表示素子等の自
発光型の表示素子であり、その表示面には、周方向(所
定方向)に略円弧状に規則的に配設された数量表示用の
複数の表示セグメント3が形成されており、各表示セグ
メント3が点灯することにより表示パターンが個別に点
灯表示されるようになっている。
【0015】なお、図1では、複数の表示セグメント3
の外周部に指標表示(ここでは、文字盤表示)5が設け
られているが、この指標表示5は、表示素子1に設けら
れた指標表示用の表示セグメントにより表示するように
してもよく、表示素子1の前面側に設けられる図示しな
い表示パネルに行わせるようにしてもよい。
【0016】各表示セグメント3は、その略円弧状の配
列形態の中心方向から放射方向に細長く延びており、そ
れぞれ、走行速度(第1の数量情報)表示用の第1セグ
メント部(発光部)7と、その第1セグメント部7の外
側に近接して位置するクルーズコントロールの設定速度
(第2の数量情報)表示用の第2のセグメント部(発光
部)9とに分割されている。
【0017】各表示セグメント3の各セグメント部7,
9は、制御部により個別に点灯制御されるようになって
いる。各セグメント部7,9には、それぞれ所定の速度
値(数量値)が割り当てられており、制御部が表示すべ
き速度値に対応する表示セグメント3の各セグメント部
7,9を個別に点灯駆動することにより、走行速度およ
びクルーズコントロールの設定速度がセグメント表示さ
れるようになっている。
【0018】制御部には、図示しない車速センサからの
走行速度を示す第1の信号、および、図示しないクルー
ズコントロールユニットからの設定速度を示す第2の信
号が入力され、これらの信号に基づき、制御部が表示素
子1の表示内容を制御するようになっている。すなわ
ち、制御部は、第1の信号が示す走行速度の値が変化す
ると、これに応じて点灯駆動する第1のセグメント部7
を順次変更して速度変化に対応する一方、同様に、クル
ーズコントロールユニットにて設定速度が変更され、入
力される第2の信号が示す設定速度の値が変化すると、
これに応じて点灯駆動する第2のセグメント部9を順次
変更するようになっている。図1中、7a,9aが点灯
中のセグメント部を示している。
【0019】なお、本実施形態では、表示すべき走行速
度値または設定速度値に対応するセグメント部7,9の
みを点灯させることにより(いわば各セグメント部7,
9の発光パターンを指針として用いることにより)数量
表示を行うようにしたが、表示すべき走行速度値または
設定速度値、およびそれらの値以下の値に対応する全て
のセグメント部7,9を点灯させることにより(いわば
グラフ表示により)数量表示を行うようにしてもよい。
【0020】また、各表示セグメント3の両セグメント
部7,9は、互いに異なる種類の色(ここでは、緑色と
赤色)で点灯するようになっており、表示セグメント3
によって表示される2つの数量が容易に識別できるよう
になっている。
【0021】以上のように、本実施形態によれば、複数
の表示セグメント3からなる数量表示用の一組の表示セ
グメント3を用いて、走行速度とクルーズコントロール
の設定速度とを表示できるようになっているため、複数
の表示装置を用いることなく、簡易な構成により関連の
ある走行速度とオートクルーズコントロールの設定速度
とを見やすく一まとめに表示することができる。
【0022】また、各表示セグメント3の両セグメント
部7,9は、互いに異なる種類の色で点灯するようにな
っているため、2つの数量を容易に識別して視認するこ
とができる。
【0023】図2ないし図6を参照して、本実施形態に
係る表示装置の変形例を説明する。
【0024】図2は、上述の表示装置の第1の変形例に
係る表示装置の部分的構成を示す断面図である。本変形
例の特徴点は、自発光型の表示素子1の代わりに液晶表
示素子11を使用した点である。なお、ここでは、液晶
表示素子11に、TN型またはSTN型の液晶表示素子
を使用した場合について説明するが、これに限らず、高
分子分散型等の他の方式の液晶表示素子を使用してもよ
い。
【0025】この液晶表示素子11は、素子本体11a
とバックライト11bとを有している。素子本体11a
は、対向面に透明電極13,15が設けられた2枚の透
明基板17,19の間に、各表示セグメント3の各セグ
メント部7,9を構成する複数の液晶セル部21,23
が設けられるとともに、両透明基板17,19の外表面
に偏光板25,27が貼り付けられて構成されている。
走行速度表示用の各液晶セル部21、およびクルーズコ
ントロールの設定速度表示用の液晶セル部23の各前面
側(ここでは、偏光板25の前面)には、その各液晶セ
ル部21,23を覆うように、互いに異なる色の色フィ
ルタ29,31がそれぞれ設けられている。ここでは、
液晶セル部21を覆う色フィルタ29は、緑色の光を透
過させるようになっており、液晶セル部23を覆う色フ
ィルタ31は、赤色の光を透過させるようになってい
る。
【0026】液晶表示素子11には、図示しなり制御部
が接続されており、その制御部が、外部から与えられる
前記第1および第2の信号に基づき、各液晶セル部2
1,23への電圧印加状態を個別に制御し、各液晶セル
部21,23を透光状態と、遮光状態との間で個別に切
り替えることにより、走行速度および設定速度の表示を
行うようになっている。すなわち、走行速度および設定
速度に対応する液晶セル部21,23が透光状態とさ
れ、それ以外の液晶セル部21,23が遮光状態とされ
るとともに、その透光状態とされた液晶セル部21,2
3を通してバックライト11bの光が素子本体11aの
前面側に出射されることにより、走行速度および設定速
度に対応する液晶セル部21,23の領域が互いに異な
る所定の色で点灯されるようになっている。
【0027】図3は上述の表示装置の第2の変形例に係
る表示装置の平面図であり、図4はその分解斜視図であ
り、図5および図6はその変形例に備えられるパネル部
材に設けられる窓部の形状を示す断面図および斜視図で
ある。本変形例の特徴点は、表示素子1の代わりに、表
示器41を使用した点である。表示器41は、前記複数
の表示セグメント3を構成する複数の窓部43が形成さ
れた遮光性のパネル部材42と、その各窓部43の裏面
側に個別に配設された複数の光源素子45とを備えて構
成されている。
【0028】各光源素子45は、図6に示すように、互
いに異なる色の光を発光する複数(ここでは、2つ)の
発光部45a,45bを有している。ここでは、光源素
子45には、多色(二色)LEDが使用されている。ま
た、各発光部45a,45bは、緑色および赤色の光を
それぞれ発光するようになっている。複数の光源素子4
5は、基板47上に配設されている。なお、本変形例で
は、表示セグメント3を構成する各窓部43は、分割さ
れておらず、放射方向に連続的に棒状に形成されてい
る。
【0029】パネル部材42は、所定の厚みを有し、各
窓部43は、図5および図6に示すように、パネル部材
42の裏面側から前面側に向けて末広がりに広がった矩
形ラッパ形の形状を有している。そして、各窓部43の
前面側には、窓部43の開口部を閉鎖するように光拡散
スクリーン49が配設されている。
【0030】これによって、各光源素子45の各発光部
45a,45bから発光された光が、略矩形ラッパ形の
窓部43内にて均一化され、光拡散スクリーン49によ
ってさらに拡散されて均一化されることにより、各窓部
43の開口部の全域が均一な明るさで、緑色または赤色
に発光するようになっている。
【0031】各光源素子45の各発光部45a,45b
は、図示しない制御部によって個別に点灯制御されるよ
うになっており、ここでは、緑色の光を発光する発光部
45aが走行速度を表示する際に点灯されるようになっ
ており、赤色の光を発光する発光部45bがクルーズコ
ントロールの設定速度を表示する際に点灯されるように
なっている。これによって、走行速度を示す表示パター
ンが緑色に点灯する表示セグメント3(窓部43)によ
って表示され、設定速度を示す表示パターンが赤色に点
灯する表示セグメント3(窓部43)によって表示され
るようになっている。なお、図3中、3aで示すのが走
行速度を示す緑色で点灯された表示セグメントであり、
3bで示すのが設定速度を示す赤色で点灯された表示セ
グメントである。
【0032】なお、本変形例では、表示セグメント3を
分割しない構成としたが、走行速度を表示する表示セグ
メント3aと、クルーズコントロールの設定速度を表示
する表示セグメント3bとが異なった色で点灯されるよ
うになっているため、2つの数量を容易に識別できるよ
うになっている。
【0033】また、本変形例では、各窓部43の内部を
単なる空洞としたが、各窓部43の内部空洞内に、透明
樹脂等からなる矩形ラッパ型の導光体を挿入するように
してもよい。
【0034】図7は本発明の第2実施形態に係る表示装
置の平面図であり、図8は図7のA−A断面の構成を部
分的に示す断面図であり、図9は図7の表示装置に備え
られる光学素子および光源の構成を示す平面図である。
【0035】この表示装置は、表示パネル51と、表示
パネル51に設けられた窓部51aに配設される光学素
子53と、光学素子53の裏面側に配設される複数の光
源55と、外部から与えられる信号(具体的には、前述
の第1および第2の信号)に基づき、各光源55を個別
にオンオフ制御することにより数量表示を行う図示しな
い制御部とを備えて構成されており、車両のインストゥ
ルメントパネル部に設置され、速度表示等の計器表示を
行うようになっている。ここで、光学素子53と複数の
光源55とが、本発明に係る表示パターン生成手段を構
成している。表示パネル51の窓部51aの外周には、
指標表示(ここでは文字盤表示)57が設けられてい
る。複数の光源55は、光学素子53の裏面側に配置さ
れる基板59上に配設される。
【0036】光学素子53は、図8および図9に示すよ
うに、所定の外形形状(ここでは、扇形形状)を有する
透明樹脂等で形成された板状部材である。光学素子53
の前面側表面(あるいは裏面側表面)には、所定の断面
形状(ここでは、扇形形状)を有する複数の微小光学要
素61が、互いに平行に所定の仮想円の周方向(延設方
向)に沿って同心円上に延設されている。また、複数の
微小光学要素61は、前記仮想円の径方向(配列方向)
に対して、所定の配列ピッチで周期的に配設されてい
る。また、各微小光学要素61は、その断面略円弧状の
外周面(屈折面)61aが前記仮想円の内方側を向くよ
うにして配設されている。
【0037】複数の光源55は、図9に示すように、光
学素子53の裏面側外周部に、微小光学要素61の延設
方向に沿って規則的に配設されている。各光源55は、
互いに異なる色の光(ここでは、緑色と赤色の光)を発
光する複数(ここでは、2つ)の発光部55a,55b
を有している。各光源55には、多色LED等が使用可
能である。このような各光源55の各発光部55a,5
5bが発光した光63は、光学素子5の裏面側表面に入
射するようになっている。
【0038】そして、各光源55の各発光部55a,5
5bが点灯されると、各発光部55a,55bが発光し
た光63が、光学素子53を透過する際、複数の微小光
学要素61の屈折面61aによって屈折され、その屈折
された光63により、図9に示すように、複数の微小光
学素子61の曲率中心側(前記仮想円の中心側)から点
灯されている光源55に対応する放射方向に沿って延び
る緑色または赤色の指針像(光線像)65が生成される
ようになっている。これより、本実施形態では、この指
針像65,57を数量表示用の擬似的な指針(表示パタ
ーン)として使用することにより、走行速度およびクル
ーズコントロールの設定速度をアナログ的に表示するよ
うにしている。ここでは、走行速度を緑色の指針像65
で表示し、設定速度を赤色の指針像67で表示するよう
になっている。
【0039】これに伴って、図示しない制御部は、走行
速度およびクルーズコントロールの設定速度を示す前述
の第1および第2の信号に基づき、各光源55の各発光
部55a,55bを個別にオンオフ制御し、走行速度お
よび設定速度を示す指針像65,67を生成するように
なっている。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、光学
素子53と複数の光源55とによって生成される指針像
65,67によって、走行速度とクルーズコントロール
の設定速度とを表示できるようになっているため、複数
の表示装置を用いることなく、また高価な表示素子を使
用することなく、簡易な構成により関連のある走行速度
とオートクルーズコントロールの設定速度とを見やすく
一まとめに表示するこができる。
【0041】また、走行速度を表示する指針像65とク
ルーズコントロールの設定速度を表示する指針像67と
が異なった色で生成されるため、2つの数量を容易に識
別して視認することができる。
【0042】図10は、第2実施形態に係る表示装置の
変形例の要部の構成を示す断面図である。本変形例が、
第2実施形態に係る表示装置と異なる点は、複数の光源
55を光学素子53の外周端面53aに対向配置し、各
光源55の各発光部55a,55bが発光した光63を
外周端面53aから光学素子53内に入射させるように
した点であり、他の部分は実質的に同一である。なお、
本変形例に係る光学素子53では、微小光学要素61は
光学素子53の裏面側表面に形成され、その断面略円弧
状の外周面61aは反射面として機能するようになって
いる。
【0043】複数の光源55は、光学素子53の外周に
延設された基板71上に、光学素子53の外周端面53
に対向し、複数の微小光学要素61の延設方向に沿って
規則的に配列するように配設されている。
【0044】これによって、各光源55の各発光部55
a,55bが発光した光63が、外周端面53aから光
学素子53に入射され、光学素子53の表面で屈折およ
び反射させつつ複数の微小光学要素61の反射面61a
で前面側に全反射させ光学素子53の前面側表面から出
射されると、その出射された光63により、複数の微小
光学要素53の曲率中心側から点灯されている光源55
に対応する放射方向に沿って延びる緑色または赤色の指
針像65,67が第2実施形態の場合と同様に生成され
るようになっている。
【0045】本変形例によれば、第2実施形態と同様な
効果が得られるとともに、光源55が光学素子53の裏
面側でなく外周端面53aに対向配置されるので、表示
装置の奥行き方向のサイズを小型化することができる。
【0046】なお、上述の各実施形態では、第1の数量
情報である走行速度に関連する第2の数量情報として、
クルーズコントロールの設定速度を表示する場合につい
て説明したが、走行中の道路の制限速度や安全速度等を
第2の数量情報として表示するようにしてもよく、ま
た、車両速度に限らず他の種類の互いに関連する2つの
数量情報を第1および第2の数量情報して採用してもよ
い。第2の数量情報として制限速度や安全速度を表示す
る場合、制限速度や安全速度に関する情報としては、カ
ーナビゲーション装置等に登録されている情報等を使用
することが考えられる。
【0047】
【発明の効果】請求項1ないし6に記載の発明によれ
ば、複数の表示パターンからなる数量表示用の一組の表
示パターンを用いて、第1の数量情報をその変化に応じ
て動的に表示するとともに、その第1の数量情報と所定
の関係を有する第2の数量情報を変更可能に静的に表示
することができるようになっているため、複数の表示装
置を用いることなく、簡易な構成により関連のある複数
の数量情報を見やすく一まとめに表示することができ
る。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、第1の数
量情報を示す表示セグメントと第2の数量情報を示す表
示セグメントとが異なった色で点灯されるようになって
いるため、2つの数量情報を容易に識別して視認するこ
とができる。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、光源から
与えられる光に基づいて光学素子によって生成される光
線像が表示パターンとして用いられるため、高価な表示
素子を使用する必要がなく、表示装置の構成をさらに簡
単化することができる。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、光源から
与えられる光に基づいて光学素子によって生成される光
線像が表示パターンとして用いられるため、高価な表示
素子を使用する必要がなく、表示装置の構成をさらに簡
単化することができる。
【0051】また、本発明では、光源が光学素子の裏面
側でなく端面に対向配置されるので、表示装置の奥行き
方向のサイズを小型化することができる。
【0052】請求項6に記載の発明によれば、第1の数
量情報を示す光線像と第2の数量情報そ示す光線像とが
異なった色で生成されるようになっているため、2つの
数量情報を容易に識別して視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置を示す平
面図である。
【図2】図1の表示装置の第1の変形例の部分的構成を
示す断面図である。
【図3】図1の表示装置の第2の変形例の平面図であ
る。
【図4】図3の変形例の分解斜視図である。
【図5】図3の変形例に備えられるパネル部材に設けら
れる窓部の形状を示す断面図である。
【図6】図3の変形例に備えられるパネル部材に設けら
れる窓部の形状を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る表示装置を示す平
面図である。
【図8】図7のA−A断面の構成を部分的に示す断面図
である。
【図9】図7の表示装置に備えられる光学素子および光
源の構成を示す平面図である。
【図10】図7の表示装置の変形例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 表示素子 3 表示セグメント 7,9 セグメント部 11 液晶表示素子 21,23 液晶セル部 41 表示器 43 窓部 45 光源素子 53 光学素子 55 光源 55a,55b 発光部 61 微小光学要素 65,67 指針像(光線像)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 伸明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D044 BA03 BA26 BB01 BD02 BD13 5C094 AA01 AA15 AA44 AA45 BA23 BA27 BA33 BA44 BA45 CA14 CA24 ED01 ED02 ED13 ED14 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に沿って規則的に配列されて生
    成される数量表示用の複数の表示パターンを個別に生成
    可能な表示パターン生成手段と、 前記表示パターン生成手段に対して、表示すべき第1の
    数量情報の変化に応じて、その第1の数量情報に対応す
    る前記表示パターンを生成させる一方、前記第1の数量
    情報と所定の関係を有する第2の数量情報に対応する前
    記表示パターンを変更可能に生成させる制御手段と、を
    備えることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示パターン生成手段は、前記複数
    の表示パターンを表示するための複数の表示セグメント
    を有しており、前記各表示セグメントは、前記制御手段
    の制御により個別に点灯可能となっていることを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記各表示セグメントは、2種類以上の
    色で点灯可能となっており、 前記制御手段は、前記第1の数量情報を示す前記表示セ
    グメントと、前記第2の数量情報を示す前記表示セグメ
    ントとを互いに異なる色で点灯させることを特徴とする
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示パターン生成手段は、 所定の屈折面を有する複数の微小光学要素が、所定の配
    設方向に沿って互いに平行に延びるように、かつ前記延
    設方向と垂直な配列方向に対して周期的に配列するよう
    に形成された光学素子と、 前記光学素子の裏面側において前記延設方向に沿って規
    則的に配設され、前記光学素子の複数の微小光学要素の
    うちの少なくとも一部の微小光学要素の前記配列方向外
    方側からその一部の微小光学要素に向けて所定の光を発
    光するとともに、前記制御手段の制御により個別に点灯
    制御される複数の光源と、を備え、 前記各光源からの前記光を前記光学素子に透過させて前
    記各微小光学要素の前記屈折面により屈折させることに
    より、前記配列方向内方側から前記各光源に対応する前
    記配列方向に沿って延びる光線像を前記各表示パターン
    として生成することを特徴とする請求項1に記載の表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記表示パターン生成手段は、 所定の透光材料で形成された略板状の形状を有し、その
    裏面側表面に、所定の反射面を有する複数の微小光学要
    素が、所定の延設方向に沿って互いに平行に延びるよう
    に、かつ前記延設方向と垂直な配列方向に対して周期的
    に配列するように形成された光学素子と、 前記光学素子の前記配列方向外方側の端面に対向配置さ
    れ、前記端面の延設方向に規則的に配設され、前記制御
    手段の制御により個別に点灯制御される複数の光源と、
    を備え、 前記各光源からの光を前記端面から前記光学素子内に入
    射させて前記複数の微小光学要素に導き、前記各反射面
    で前面側に反射させて前記光学素子の前面側表面から出
    射させることにより、前記配列方向内方側から前記各光
    源に対応する前記配列方向に沿って延びる光線像を前記
    各表示パターンとして生成することを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記各光源は、互いに異なる色の光を発
    光する2種類以上の発光部を備えており、 前記制御手段は、前記各光源の前記各発光部を個別に点
    灯制御することにより、前記第1の数量情報を示す前記
    光線像と、前記第2の数量情報を示す前記光線像とを異
    なった色で生成することを特徴とする請求項4または5
    に記載の表示装置。
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