JP2000338693A - 電子写真感光体の製造方法、及び電子写真感光体の製造装置 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法、及び電子写真感光体の製造装置

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JP2000338693A
JP2000338693A JP11146984A JP14698499A JP2000338693A JP 2000338693 A JP2000338693 A JP 2000338693A JP 11146984 A JP11146984 A JP 11146984A JP 14698499 A JP14698499 A JP 14698499A JP 2000338693 A JP2000338693 A JP 2000338693A
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coating liquid
tank
conductive substrate
liquid
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JP11146984A
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Takahiro Suzuki
貴弘 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字不良の原因となる塗布欠陥がなく、導電
性基体全面にわたり均一な層を塗布形成し良好な印字品
質が得られる電子写真感光体の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 塗布槽中に導電性基体を浸漬し、その後
引き上げることにより、その表面に塗布層を塗布形成す
る電子写真感光体の製造方法であって、塗布槽の塗布液
面或いはオーバーフロー量が常時一定になるように、導
電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排出し、
導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽に供給
することを特徴とする電子写真感光体の製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸漬塗布法により
導電性基体の表面に塗布層を形成する電子写真感光体の
製造方法とその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真感光体は、アルミニウ
ムなどからなる導電性基体の表面に、有機感光材料を含
有する塗布液を塗布して感光層を形成し、さらに必要に
より下塗り層、表面保護層等を形成することにより製造
される。塗布方法としては浸漬塗布法、スプレー塗布
法、リングコート法などがあるが、比較的均一に任意の
塗膜を得ることができ、多数の導電性基体に同時に塗布
することができる浸漬塗布法が一般的に採用されてい
る。
【0003】一般的な浸漬塗布に用いる製造装置は、塗
布液がオーバーフローしており、導電性基体を塗布液中
に浸漬及び引き上げることにより、その表面に感光層を
塗布形成する塗布槽と、該塗布槽からオーバーフローし
た塗布液を回収するオーバーフローパンと、塗布液を貯
留する塗布液タンクと、該オーバーフローパンと該塗布
液タンクとを接続し、オーバーフローパンにより回収し
た塗布液を塗布液タンクに送液するオーバーフロー配管
と、循環ポンプを介して前記塗布槽及び前記塗布液タン
クを接続し、塗布液を塗布槽に供給する供給配管系と、
からなり、該供給配管系により、塗布液タンクから塗布
槽に塗布液を一定量供給し、塗布時を含め常時オーバー
フローさせるシステムが一般的である。このような装置
を用いて、端部を封止することにより中空部を密閉した
円筒状導電性基体を塗布槽中の塗布液に浸漬し、その後
引き上げて表面に感光層を塗布形成する製造方法におい
て、円筒状導電性基体の未浸漬時、浸漬時、引き上げ時
に、オーバーフロー量が変化するのは、当然の事であ
る。しかし、このオーバーフロー量の変化、特に浸漬時
に、液量が増えることにより、泡の巻き込み等が発生
し、ハジキやヘコミ等の塗膜欠陥が発生し、電子写真感
光体として印字不良の原因となる。
【0004】オーバーフロー量を、一定化する手段とし
は、特開平7−199489号、特開平7−20988
5号公報等に記載されているような手段が知られてい
る。
【0005】特開平7−199489号等に記載されて
いる浸漬塗布に用いる製造装置は、図6に示すように、
塗布液52が塗布槽54からオーバーフローしており、
円筒状導電性基体50を塗布液52中に浸漬及び引き上
げることにより、その表面に感光層を塗布形成する塗布
槽54と、塗布槽54からオーバーフローした塗布液5
2を回収するオーバーフローパン56と、塗布液52を
貯留する塗布液タンク58と、オーバーフローパン56
及び塗布液タンク58を接続し、オーバーフローパン5
6により回収された塗布液52を塗布液タンク58に送
液するオーバーフロー配管60と、供給排出管62a、
66b及び循環ポンプ64を介して塗布槽54及び塗布
液タンク58を接続し、塗布液52を塗布槽54に供給
する供給配管系62と、からなり、循環ポンプ64に循
環量(供給量)を制御するインバーター66を備える。
この装置を用いる塗布方法は、循環ポンプ64に塗布液
54の供給量を制御するインバーター66を備え、塗布
液54の供給量を調整することにより、オーバーフロー
量の一定化を図った方法である。
【0006】特開平7−209885号公報等に記載さ
れている浸漬塗布に用いる製造装置は、図7に示すよう
に、流量調整バルブ68を有するバイパス配管70を塗
布液タンク58と供給配管系62とに接続してある以外
は、図6に示す製造装置と同様である。この装置を用い
る塗布方法は、塗布液タンク58から塗布槽54に供給
される塗布液52の供給量を、流量調整バルブ68を有
するバイパス配管70により制御し、オーバーフロー量
の調整を図った方法である。
【0007】しかしながら、これらの製造方法及び製造
装置では、塗布槽への塗布液の供給量を少なくするこ
と、或いは重力により自然に戻すことしかできない。従
って、生産効率を向上すべく、塗布サイクルタイムを短
くし、浸漬速度をより速くした場合、同一塗布槽によ
り、導電性基体径の異なるものを特に大口径のものを塗
布した場合、高粘度の塗布液を用いた場合等において制
御が不可能になり、結果として、浸漬時にオーバーフロ
ー量が増加してしまい、泡の巻き込み等が発生し、ハジ
キやヘコミ等の塗膜欠陥が生じるといった問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように塗布槽の塗
布液面或いはオーバーフロー量が一定にコントロールさ
れていない場合、導電性基体の浸漬及び引き上げに伴い
塗布液面或いはオーバーフロー量が変化し、特に基体浸
漬時に、塗布液面の上昇或いはオーバーフロー量の増加
により、泡の巻き込み等が発生し、ハジキやヘコミ等の
塗膜欠陥が生じ、電子写真感光体として印字不良の原因
となっている。この問題は、導電性基体を浸漬して塗布
層を塗布形成する際に、浸漬速度を速くした場合、大口
径の円筒状導電性基体を用いた場合、高粘度の塗布液を
用いた場合等に顕著になる。
【0009】即ち、本発明は前記の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は使用する塗布液の物性及び
導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を高めても、
印字不良の原因となる塗布欠陥がなく、導電性基体全面
にわたり均一な塗布層を塗布形成し良好な印字品質が得
られる電子写真感光体の製造方法とそれに用いる製造装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
手段により達成される。即ち、本発明は、 <1>少なくとも、塗布液で満たされた塗布槽と、塗布
液を貯留する塗布液タンクと、を備える製造装置を用
い、前記塗布槽中に導電性基体を浸漬し、その後引き上
げることにより、その表面に塗布層を塗布形成する電子
写真感光体の製造方法であって、塗布液を塗布液タンク
から直接塗布槽に供給し、及び直接塗布槽から塗布液タ
ンクに排出し得る供給排出配管系を介して、前記塗布槽
と前記塗布液タンクとが接続されており、前記供給排出
配管系により、塗布槽の塗布液面が常時一定になるよう
に、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排
出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽
に供給することを特徴とする電子写真感光体の製造方法
である。
【0011】<2>少なくとも、塗布液がオーバーフロ
ーしている塗布槽と、該塗布槽からオーバーフローした
塗布液を回収するオーバーフローパンと、塗布液を貯留
する塗布液タンクと、を備える製造装置を用い、前記塗
布槽中に、導電性基体を浸漬し、その後引き上げること
により、その表面に塗布層を塗布形成する電子写真感光
体の製造方法であって、オーバーフローパンにより回収
された塗布液を塗布液タンクに送液するオーバーフロー
配管を介して、前記オーバーフローパンと前記塗布液タ
ンクとが接続され、さらに、塗布液を塗布液タンクから
直接塗布槽に供給し、及び直接塗布槽から塗布液タンク
に排出し得る供給排出配管系を介して、前記塗布槽と前
記塗布液タンクとが接続されており、前記供給排出配管
系により、塗布槽のオーバーフロー量が常時一定になる
ように、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽か
ら排出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗
布槽に供給することを特徴とする電子写真感光体の製造
方法である。
【0012】本発明の電子写真感光体の製造方法は、イ
ンバーターにより、供給排出配管系による塗布液の塗布
槽に供給する量、及び塗布液の塗布槽から排出する量を
制御することが好適である。本発明の電子写真感光体の
製造方法は、供給排出配管系により塗布槽から排出され
た塗布液を、塗布液タンク中の塗布液に直接排出するこ
とが好適である。本発明の電子写真感光体の製造方法
は、導電性基体の浸漬速度を1000mm/min以上
で行うことが好適である。
【0013】<3>塗布液で満たされ、導電性基体を塗
布液中に浸漬及び引き上げることにより、その表面に塗
布層を塗布形成し得る塗布槽と、塗布液を貯留する塗布
液タンクと、ポンプを介して前記塗布槽及び前記塗布液
タンクを接続し、塗布槽の塗布液面が常時一定になるよ
うに、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から
排出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布
槽に供給し得る供給排出配管系と、を備えることを特徴
とする電子写真感光体の製造装置である。
【0014】<4>少なくとも、塗布液がオーバーフロ
ーしており、導電性基体を塗布液中に浸漬及び引き上げ
ることにより、その表面に塗布層を塗布形成する塗布槽
と、前記塗布槽からオーバーフローした塗布液を回収す
るオーバーフローパンと、塗布液を貯留する塗布液タン
クと、前記オーバーフローパンと前記塗布液タンクとを
接続し、オーバーフローパンにより回収された塗布液を
前記塗布液タンクに送液するオーバーフロー配管と、ポ
ンプを介して前記塗布槽及び前記塗布液タンクを接続
し、塗布槽のオーバーフロー量が常時一定になるよう
に、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排
出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽
に供給し得る供給排出配管系と、を備えることを特徴と
する電子写真感光体の製造装置である。
【0015】本発明の電子写真感光体の製造装置は、供
給排出配管系のポンプによる、塗布液を塗布槽に供給す
る量、及び塗布液を塗布槽から排出する量、を制御する
インバーターを備えることが好適である。本発明の電子
写真感光体の製造装置は、供給排出配管系が、塗布槽か
ら排出された塗布液を塗布液タンク中の塗布液に直接排
出し得る構造を有してなることが好適である。本発明の
電子写真感光体の製造装置は、導電性基体の浸漬速度を
1000mm/min以上で行い得ることが好適であ
る。
【0016】本発明の電子写真感光体の製造方法によれ
ば、常時塗布液をオーバーフローさせる方法、及びさせ
ない方法のいずれにおいても、供給排出配管系により、
導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排出さ
せ、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽に
供給させるため、使用する塗布液の物性及び導電性基体
の形状にかかわらず、生産効率を高めても、塗布槽の塗
布液面或いはオーバーフロー量を一定にすることがで
き、塗布欠陥がなく、導電性基体全面にわたり均一な塗
布層を塗布形成することができる。
【0017】本発明の電子写真感光体の製造装置によれ
ば、常時塗布液をオーバーフローさせる構成、及びさせ
ない構成のいずれにおいても、供給排出配管系により、
導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排出さ
せ、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽に
供給させる構成を有するため、使用する塗布液の物性及
び導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を高めて
も、塗布槽の塗布液面或いはオーバーフロー量を一定に
することができ、塗布欠陥がなく、導電性基体全面にわ
たり均一な塗布層を塗布形成することができる。
【0018】本発明において、供給排出配管系とは、塗
布液を直接塗布槽に供給及び直接塗布槽から排出し得る
配管経路を構成するすべての部材を含む概念であり、配
管自体の他、流路を切り換えるためのバルブや、液流を
発生させるポンプ等のすべての部材を含む。また、供給
排出配管系は、1つの配管経路のみで塗布液の供給及び
排出を担う構成であってもよいし、供給と排出の経路を
独立させた構成、或いはバルブなどにより、配管経路を
切り換えることによって、供給と排出との流路を切り換
える構成であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子写真感光
体の製造方法、及びその製造装置について、詳しく説明
する。 第1の実施の形態 以下に、図1に基づいて、第1の実施の形態に係る電子
写真感光体の製造方法、及びその製造装置を説明する。
【0020】先ず、電子写真感光体の製造装置の構成に
ついて説明する。図1に示す電子写真感光体の製造装置
は、塗布液で満たされ、円筒状導電性基体10を塗布液
12中に浸漬及び引き上げることにより、その表面に塗
布層を塗布形成する塗布槽14と、塗布液12を貯留す
る塗布液タンク16と、ポンプ24を介して塗布槽14
及び塗布液タンク16を接続し、塗布槽14の塗布液1
2面が常時一定になるように、円筒状導電性基体10浸
漬時に強制的に塗布液12を塗布槽14から排出し、円
筒状導電性基体10引き上げ時に強制的に塗布液12を
塗布槽14に供給する供給排出配管系18と、を備えて
なる。また、図示しないが、円筒状導電性基体10を塗
布液12中に浸漬及び引き上げる基体昇降機、塗布液タ
ンク16中の塗布液12を一定の濃度に保つため攪拌機
が備えられている。
【0021】供給排出配管系18は、供給排出配管20
a、20b、20cと、これらに接続される切り換えバ
ルブ22aと、供給排出配管20d、20e、20f
と、これらに接続される切り換えバルブ22bと、供給
排出配管20b、20eにおける切り換えバルブ22
a、22bと接続された側と反対側の端部にそれぞれ接
続されるポンプ24と、から構成される。供給排出配管
20a、20dにおける切り換えバルブ22a、22b
と接続された側と反対側の端部は、塗布槽14の塗布液
12面よりも下方で塗布槽14とそれぞれ接続してい
る。供給排出配管20cにおける切り換えバルブ22a
と接続された側と反対側の端部は、塗布液タンク16の
塗布液12面よりも上方で塗布液タンク16と接続して
いる。供給排出配管20fにおける切り換えバルブ22
bと接続された側と反対側の端部は、塗布液タンク16
の塗布液12面よりも下方で塗布液タンク16と接続し
ている。切り換えバルブ22aは、供給排出配管20
a、20b、20c間を通過させる塗布液12の流路を
適宜切り換える構造を有する。切り換えバルブ22b
は、供給排出配管20d、20e、20f間を通過させ
る塗布液12の流路を適宜換える構造を有する。また、
図示しないが供給排出配管20a内には、塗布槽に異物
等混入しないようにフィルターが備えられている。
【0022】供給排出配管系18により、塗布液12を
塗布槽14に供給及び塗布槽14から排出するときの供
給排出配管系18中の塗布液12の流れを、図2及び3
に示す。図2は、円筒状導電性基体10を塗布液12中
に浸漬させるときにおける、塗布液12を塗布槽14か
ら排出する場合の供給排出配管系18中の塗布液12の
流れを示す概略構成図である。円筒状導電性基体10を
塗布液12中に浸漬するときは、切り換えバルブ22a
を塗布液12が供給排出配管20bから供給排出配管2
0cへ流れるように切り換え、切り換えバルブ22bを
塗布液12が供給排出配管20dから供給排出配管20
eへ流れるように切り換える。切り換えバルブ22a、
22bをこのように切り換えることにより、ポンプの働
きで塗布液12は供給排出配管20d、20e、20
b、20cの順で流れるため、塗布液12を塗布槽14
から塗布液タンク16へ排出させることができる。な
お、図2中、切り換えバルブ22aは、塗布液12が供
給排出配管20bから供給排出配管20cへ流れるよう
に切り換えられていることを示し、切り換えバルブ22
bは、塗布液12が供給排出配管20dから供給排出配
管20eへ流れるように切り換えられていることを示し
ている。
【0023】図3は、円筒状導電性基体10を塗布液1
2中から引き上げるときにおける、塗布液12を塗布槽
14に供給する場合の供給排出配管系18中の塗布液1
2の流れを示す概略構成図である。円筒状導電性基体1
0を塗布液12中から引き上げるときは、切り換えバル
ブ22aを塗布液12が供給排出配管20bから供給排
出配管20aへ流れるように切り換え、切り換えバルブ
22bを塗布液12が供給排出配管20fから供給排出
配管20eに流れるように切り換える。切り換えバルブ
22a、22bをこのように切り換えることにより、ポ
ンプの働きで塗布液12を供給排出配管20f、20
e、20b、20aの順で流れるため、塗布液12を塗
布液タンク16から塗布槽14へ供給することができ
る。なお、図3中、切り換えバルブ22aは、塗布液1
2が供給排出配管20bから供給排出配管20aへ流れ
るように切り換えられていることを示し、切り換えバル
ブ22bは、塗布液12が供給排出配管20fから供給
排出配管20eに流れるように切り換えられていること
を示している。
【0024】第1の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造装置では、供給排出配管系18が、上述のような構
成をとることにより、円筒状導電性基体10浸漬時に強
制的に塗布液12を塗布槽14から排出し、円筒状導電
性基体10引き上げ時に強制的に塗布液12を塗布槽1
4に供給することができるため、使用する塗布液12の
物性及び導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を高
めても、塗布槽中の塗布液12面を一定にすることがで
き、塗布欠陥がなく、円筒状導電性基体全面にわたり均
一な塗布層を塗布形成することができる。
【0025】第1の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造装置では、供給排出配管系18は、上述のような構
成をとるが、強制的に塗布液12を塗布槽14に供給及
び塗布槽14から排出することができる構成であれば、
如何なる構成をとっても、第1の実施の形態に係る電子
写真感光体の製造装置と同様の効果が得られる。
【0026】第1の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造装置では、オーバーフロー循環システムに必要な、
塗布槽からオーバーフローした塗布液12を回収するオ
ーバーフローパンを設ける必要がなく、オーバーフロー
パン内で蒸発した塗布液12の溶媒に起因する塗布むら
が生じない。
【0027】次に、第1の実施の形態に係る電子写真感
光体の製造方法を説明する。塗布液12で満たされた塗
布槽14に、円筒状導電性基体10を浸漬、その後引き
上げることにより、その表面に塗布層を塗布形成する
際、供給排出配管系18により塗布槽14の塗布液12
面が常時一定になるように、円筒状導電性基体10浸漬
時には強制的に塗布液12を塗布槽14から排出し、円
筒状導電性基体10引き上げ時には強制的に塗布液12
を塗布槽14に供給する。このように円筒状導電性基体
10浸漬及び引き上げの際、強制的に塗布液12を塗布
槽14に供給及び塗布槽14から排出させるため、使用
する塗布液12の物性及び導電性基体の形状にかかわら
ず、生産効率を高めても、塗布槽14の塗布液12面を
一定にすることができ、塗布欠陥がなく、円筒状導電性
基体全面にわたり均一な塗布層を塗布形成することがで
きる。
【0028】第2の実施の形態 以下に、図4に基づいて、第2の実施の形態に係る電子
写真感光体の製造方法、及びその製造装置を説明する。
【0029】先ず、電子写真感光体の製造装置の構成に
ついて説明する。図4に示す電子写真感光体の製造装置
は、供給排出配管系18のポンプ24による塗布液12
を塗布槽に供給する量、及び塗布液12を塗布槽から排
出する量を制御するインバーター26を備え、さらに供
給排出配管系18の供給排出配管20cにおける切り換
えバルブ22aと接続された側と反対側の端部が、塗布
液タンク16中の塗布液12面よりも下方で塗布液タン
ク16と接続している以外は、第1の実施の形態に係る
電子写真感光体の製造装置と同様な構成である。
【0030】インバーター26は、円筒状導電性基体の
浸漬速度、引き上げ速度、形状、及び塗布液の物性に関
する情報から、塗布液12を塗布槽に供給する量、及び
塗布液12を塗布槽から排出する量を適切に制御する。
【0031】第2の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造装置では、供給排出配管系18のポンプ24による
塗布液12を塗布槽に供給する量、及び塗布液12を塗
布槽から排出する量を制御するインバーター26を備え
ることで、より効果的に塗布槽の塗布液12面を一定に
することができ、塗布欠陥がなく、円筒状導電性基体全
面にわたり均一な塗布層を塗布形成することができる。
【0032】第2の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造装置では、供給排出配管系18の供給排出配管20
cにおける切り換えバルブ22aと接続された側と反対
側の端部が、塗布液12面よりも上方で塗布液タンク1
6と接続しているため、供給排出配管系18は、塗布槽
から排出された塗布液12を塗布液タンク16中の塗布
液12に直接排出する構成を有する。これにより、塗布
液12を塗布液タンク16中の塗布液12に排出すると
きに生じる、気泡等の発生を防止することができるた
め、塗布液12の均質性を保つことができる。
【0033】次に第2の実施の形態に係る電子写真感光
体の製造方法について説明する。第2の実施の形態に係
る電子写真感光体の製造方法は、インバーターにより、
供給排出配管系のポンプによる塗布液12の塗布槽に供
給する量、及び塗布液12の塗布槽から排出する量を制
御する、供給排出配管系のポンプにより塗布槽から排出
された塗布液12を、塗布液タンク中の塗布液12に直
接排出する以外は、第2の実施の形態に係る電子写真感
光体の製造方法と同様に行う。
【0034】第2の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造方法は、インバーター26により、供給排出配管系
のポンプによる塗布液12の塗布槽に供給する量、及び
塗布液12の塗布槽から排出する量を制御することで、
より効果的に塗布槽の塗布液12面を一定にすることが
でき、塗布欠陥がなく、円筒状導電性基体全面にわたり
均一な塗布層を塗布形成することができる。
【0035】第2の実施の形態に係る電子写真感光体の
製造方法は、供給排出配管系のポンプにより塗布槽から
排出された塗布液12を、塗布液タンク中の塗布液12
に直接排出することにより、塗布液12を塗布液タンク
16中の塗布液12に排出するときに生じる、気泡等の
発生を防止することができるため、塗布液12の均質性
を保つことができる。
【0036】第3の実施の形態 以下に、図5に基づいて、第3の実施の形態に係る電子
写真感光体の製造方法、及びその製造装置を説明する。
【0037】先ず、電子写真感光体の製造装置の構成に
ついて説明する。図5に示す電子写真感光体の製造装置
は、常時塗布液12がオーバーフローしており、円筒状
導電性基体10を塗布液12中に浸漬及び引き上げるこ
とにより、その表面に塗布層を塗布形成する塗布槽14
と、塗布槽からオーバーフローした塗布液12を回収す
るオーバーフローパン28と、塗布液12を貯留する塗
布液タンク16と、オーバーフローパン28と塗布液タ
ンク16とを接続し、オーバーフローパン28により回
収された塗布液12を塗布液タンク16に送液するオー
バーフロー配管30と、ポンプ24を介して塗布槽14
及び塗布液タンク16を接続し、塗布槽14のオーバー
フロー量が常時一定になるように、円筒状導電性基体1
0浸漬時に強制的に塗布液12を塗布槽14から排出
し、円筒状導電性基体10引き上げ時に強制的に塗布液
12を塗布槽14に供給する供給排出配管系18と、を
備える以外は、第2の実施の形態に係る電子写真感光体
の製造装置と同様な構成である。
【0038】供給排出配管系18が、第1の実施の形態
に係る電子写真感光体の製造装置中の供給排出配管系1
8と同様な構成をとり、オーバーフロー循環システムに
おいても、円筒状導電性基体10浸漬時に強制的に塗布
液12を塗布槽14に供給させ、円筒状導電性基体10
引き上げ時に強制的に塗布液12を塗布槽14から排出
させることができるため、使用する塗布液12の物性及
び導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を高めて
も、オーバーフロー量を一定にすることができ、塗布欠
陥がなく、円筒状導電性基体全面にわたり均一な塗布層
を塗布形成することができる。
【0039】次に、第3の実施の形態に係る電子写真感
光体の製造方法を説明する。第3の実施の形態に係る電
子写真感光体の製造方法は、常時塗布液12がオーバー
フローしている塗布槽14中の塗布液12に、円筒状導
電性基体10を浸漬、その後引き上げることにより、そ
の表面に塗布層を塗布形成する際、供給排出配管系18
により、塗布槽14のオーバーフロー量が常時一定にな
るように、円筒状導電性基体10浸漬時には強制的に塗
布液12を塗布槽14から排出し、円筒状導電性基体1
0引き上げ時には強制的に塗布液12を塗布槽14に供
給する。このように円筒状導電性基体10浸漬及び引き
上げの際、強制的に塗布液12を塗布槽14に供給及び
塗布槽14から排出させるため、使用する塗布液12の
物性及び導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を高
めても、塗布槽14からオーバーフローする塗布液12
のオーバーフロー量を一定にすることができ、塗布欠陥
がなく、円筒状導電性基体全面にわたり均一な塗布層を
塗布形成することができる。
【0040】本発明の電子写真感光体の製造方法及び製
造装置においては、円筒状導電性基体の浸漬速度を、好
ましくは1000mm/min以上、より好ましくは1
000〜2000mm/minで行うことができ、一方
引き上げ速度は、好ましくは100mm/min以上、
より好ましくは100〜300mm/minで行うこと
ができる。従って、本発明によれば、円筒状導電性基体
の浸漬速度、及び引き上げ速度を大幅に速め、塗布サイ
クルを大幅に短縮することができ、生産効率の向上を図
ることができる。
【0041】本発明の電子写真感光体の製造方法及び製
造装置においては、供給流量、排出流量、或いはオーバ
ーフロー循環流量は、導電性基体の浸漬速度、引き上げ
速度、及び形状に合わせて、適宜調整される。
【0042】本発明の電子写真感光体の製造方法及び製
造装置においては、上記各実施の形態で導電性基体とし
て円筒状のものを用いた場合を説明したが、この形状に
限定されるわけではない。また、導電性基体の形状が円
筒状の場合、直径φ20〜200mm、長さ250〜5
00mmのものを用いることができる。従って、本発明
によれば、大口径の導電性基体であっても、良好な塗布
層を形成することができる。
【0043】本発明の電子写真感光体の製造方法及び製
造装置において、導電性基体としては、従来公知の導電
性基体を用いることができ、高分子材料(例えばアルミ
ニウム、ステンレス、ニッケル等の金属材料、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ナイロン、ポリスチレン、フェノール樹
脂等)や硬質紙等の絶縁材料に導電処理として導電物質
を分散したもの、金属箔を積層したもの、金属を蒸着し
たもの等が挙げられる。
【0044】本発明の電子写真感光体の製造方法及び製
造装置は、電子写真感光体を構成する各層、例えば、下
引き層、感光層(電化発生層、電荷輸送層)、表面保護
層等の如何なる塗布層の形成に適応させることができ
る。また、各塗布層を形成する塗布液の材料は、本発明
が塗布液の物性にかかわらず塗布層を塗布形成できる点
から、如何なる従来公知の材料も用いることができる。
【0045】なお、上記何れの実施の形態に係る電子写
真感光体の製造方法及び製造装置においても、限定的に
解釈されるものではなく、本発明の構成要件を満足する
範囲内で実現可能であることは、言うまでもない。
【0046】
【実施例】以下に、本発明を実施例をより具体的に説明
する。 <円筒状導電性基体A>円筒状導電性基体Aは、予め表
面に下記塗布液Aを塗布して下引き層を形成した円筒状
導電性基体(直径Φ84mm×長さ340mm)であ
る。
【0047】<塗布液A(下引き層)>塗布液Aは、以
下の組成の分散液である。 ・下記構造式(1)のジルコニウム化合物 20重量部 ・下記構造式(2)のシランカップリング剤 2重量部 ・下記構造式(3)のポリビニルブチラール樹脂 2重量部 ・1−ブタノール 70重量部
【0048】
【化1】
【0049】<塗布液B(電荷発生層)>塗布液Bは、
以下の組成を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミ
ルで2時間分散して得られた分散液である。 ・無金属フタロシアン 15重量部 ・上記構造式(3)のポリビニルブチラール樹脂 5重量部 ・シクロヘキサノン 200重量部
【0050】<塗布液C(電荷輸送層)>塗布液Cは、
以下の組成の分散液である。 ・下記構造式(4)の電荷輸送物質 1重量部 ・下記構造式(3)のポリカーボネート樹脂 1重量部 ・モノクロロベンゼン 2重量部 ・テトラヒドロフラン 6重量部
【0051】
【化2】
【0052】(実施例1)図5に示す本発明の電子写真
感光体の製造装置を用い、前記円筒状導電性基体Aに塗
布液Bを塗布して下引き層上に電荷発生層を形成した。
このときの条件は、円筒状導電性基体浸漬時及び引き上
げ時以外は、塗布液Bを循環流量2.5リットル/mi
nで循環させ、円筒状導電性基体浸漬時には排出流量
3.0リットル/minで塗布槽から排出させ、円筒状
導電性基体引き上げ時には供給流量3.9リットル/m
inで塗布槽に供給させるようにした。また、円筒状導
電性基体の浸漬速度は1000mm/minで、引き上
げ速度は250mm/minで行った。
【0053】実施例1により形成さえた電荷発生層の表
面を観察した結果、ハジキ等の塗布欠陥がなく良好な電
荷発生層であった。
【0054】(比較例1)図6に示す電子写真感光体の
製造装置を用い、実施例1と同様な円筒状導電性基体A
に塗布液Bを塗布して下引き層上に電荷発生層を形成し
た。このときの条件は、円筒状導電性基体浸漬時のみ、
オーバーフロー量をなるべく減らすため塗布液Bの塗布
槽への供給を停止(循環を停止)した以外は、実施例1
と同様にした。
【0055】比較例1により形成された電荷発生層の表
面を観察した結果、円筒状導電性基体浸漬時のオーバー
フロー量増加による泡巻き込みの影響で、ハジキ等の塗
布欠陥が発生しており、不良な電荷発生層であった。
【0056】(実施例2)図5に示す本発明の電子写真
感光体の製造装置を用い、実施例1で電荷発生層を形成
した円筒状導電性基体Aに塗布液Cを塗布して電荷発生
層上に電荷輸送層を形成した。このときの条件は、円筒
状導電性基体浸漬時及び引き上げ時以外は、塗布液Bを
循環流量2.0リットル/minで循環させ、円筒状導
電性基体浸漬時には排出流量6.0リットル/minで
塗布槽から排出させ、円筒状導電性基体引き上げ時には
供給流量3.1リットル/minで塗布槽に供給させる
ようにした。また、円筒状導電性基体の浸漬速度は15
00mm/minで、引き上げ速度は200mm/mi
nで行った。
【0057】実施例2により形成された電荷輸送層の表
面を観察した結果、ヘコミ等の塗布欠陥がなく良好な電
荷輸送層であった。
【0058】(比較例2)図7に示す電子写真感光体の
製造装置を用い、実施例2と同様な円筒状導電性基体A
を塗布液Cに塗布して電荷発生層上に電荷輸送層を形成
した。このときの条件は、円筒状導電性基体浸漬時の
み、オーバーフロー量をなるべく減らすため塗布液Bの
塗布槽への供給を停止(循環を停止)し、流量調整バル
ブを用いてバイパス配管からも塗布液Cを排出するよう
にした以外は、実施例2と同様にした。
【0059】比較例2により形成された電荷輸送層の表
面を観察した結果、電荷輸送層を形成する塗布液のよう
な高粘度の塗布液では、バイパス配管の効果が少なく、
円筒状導電性基体浸漬時のオーバーフロー量増加による
泡巻き込みの影響でヘコミ等の塗布欠陥が発生してお
り、また、オーバーフロー量の変化に伴い塗布液の溶媒
の蒸発よるベーパー層の揺らぎに起因する成膜性の悪化
(塗布むら)が生じており、不良な電荷輸送層であっ
た。
【0060】(実施例3)図4に示す本発明の電子写真
感光体の製造装置を用い、実施例1と同様に円筒状導電
性基体Aに塗布液Bを塗布して下引き層上に電荷発生層
を形成した。このときの条件は、円筒状導電性基体の待
機時は塗布液の循環を停止し、浸漬時及び引き上げ時の
み循環流量を調製して、完全にオーバーフローをさせな
いで塗布槽中の塗布液面を一定に保つように行った。具
体的には、円筒状導電性基体浸漬時直前まで循環を停止
し、浸漬開始と同時に、排出流量4.43リットル/m
inで塗布槽から排出させ、引き上げ開始と同時に、供
給流量1.11リットル/minで塗布槽に供給し、円
筒状導電性基体が塗布液面を離れると同時に供給を停止
させるように行った。また、円筒状導電性基体の浸漬速
度は800mm/minで、引き上げ速度は200mm
/minで行った。
【0061】実施例3により形成された電荷発生層の表
面を観察した結果、ハジキ等の塗布欠陥がなく、さらに
膜厚ムラ、ダレがなく良好な電荷発生層であった。
【0062】実施例1〜3から、本発明は、高粘度の塗
布液を用いる、或いは高速な浸漬を行っても、円筒状導
電性基体の浸漬及び引き上げに伴う、塗布槽の塗布液面
或いはオーバーフロー量の変化、特に増加に起因する泡
巻き込みによるハジキ、ヘコミ等が生じなかったことが
わかる。
【0063】
【発明の効果】以上により、本発明は、使用する塗布液
の物性及び導電性基体の形状にかかわらず、生産効率を
高めても、印字不良の原因となる塗布欠陥がなく、導電
性基体全面にわたり均一な層を塗布形成し良好な印字品
質が得られる電子写真感光体の製造方法とそれに用いる
製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る電子写真感光体の製
造装置を示す概略構成図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る電子写真感光体の製
造装置における、塗布液を塗布槽から排出する場合の供
給排出配管系中の塗布液の流れを示す概略構成図であ
る。
【図3】 第1の実施の形態に係る電子写真感光体の製
造装置における、塗布液を塗布槽に供給する場合の供給
排出配管系中の塗布液の流れを示す概略構成図である。
【図4】 第2の実施の形態に係る電子写真感光体の製
造装置を示す概略構成図である。
【図5】 第3の実施の形態に係る電子写真感光体の製
造装置を示す概略構成図である。
【図6】 従来公知の電子写真感光体の製造装置を示す
概略構成図である。
【図7】 従来公知の電子写真感光体の製造装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
10 円筒状導電性基体 12 常時塗布液 12 塗布液 14 塗布槽 16 塗布液タンク 18 供給排出配管系 20a、20b、20c、20d、20e、20f 供
給排出配管 22a、22b バルブ 24 ポンプ 26 インバーター 28 オーバーフローパン 30 オーバーフロー配管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、塗布液で満たされた塗布槽
    と、塗布液を貯留する塗布液タンクと、を備える製造装
    置を用い、前記塗布槽中に導電性基体を浸漬し、その後
    引き上げることにより、その表面に塗布層を塗布形成す
    る電子写真感光体の製造方法であって、 塗布液を塗布液タンクから直接塗布槽に供給し、及び直
    接塗布槽から塗布液タンクに排出し得る供給排出配管系
    を介して、前記塗布槽と前記塗布液タンクとが接続され
    ており、 前記供給排出配管系により、塗布槽の塗布液面が常時一
    定になるように、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を
    塗布槽から排出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗
    布液を塗布槽に供給することを特徴とする電子写真感光
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも、塗布液がオーバーフローし
    ている塗布槽と、該塗布槽からオーバーフローした塗布
    液を回収するオーバーフローパンと、塗布液を貯留する
    塗布液タンクと、を備える製造装置を用い、前記塗布槽
    中に、導電性基体を浸漬し、その後引き上げることによ
    り、その表面に塗布層を塗布形成する電子写真感光体の
    製造方法であって、 オーバーフローパンにより回収された塗布液を塗布液タ
    ンクに送液するオーバーフロー配管を介して、前記オー
    バーフローパンと前記塗布液タンクとが接続され、 さらに、塗布液を塗布液タンクから直接塗布槽に供給
    し、及び直接塗布槽から塗布液タンクに排出し得る供給
    排出配管系を介して、前記塗布槽と前記塗布液タンクと
    が接続されており、 前記供給排出配管系により、塗布槽のオーバーフロー量
    が常時一定になるように、導電性基体浸漬時に強制的に
    塗布液を塗布槽から排出し、導電性基体引き上げ時に強
    制的に塗布液を塗布槽に供給することを特徴とする電子
    写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 インバーターにより、供給排出配管系に
    よる塗布液の塗布槽に供給する量、及び塗布液の塗布槽
    から排出する量を制御することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 供給排出配管系により塗布槽から排出さ
    れた塗布液を、塗布液タンク中の塗布液に直接排出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子
    写真感光体の製造方法。
  5. 【請求項5】 導電性基体の浸漬速度を1000mm/
    min以上で行うことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 【請求項6】 塗布液で満たされ、導電性基体を塗布液
    中に浸漬及び引き上げることにより、その表面に塗布層
    を塗布形成し得る塗布槽と、 塗布液を貯留する塗布液タンクと、 ポンプを介して前記塗布槽及び前記塗布液タンクを接続
    し、塗布槽の塗布液面が常時一定になるように、導電性
    基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排出し、導電
    性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽に供給し得
    る供給排出配管系と、 を備えることを特徴とする電子写真感光体の製造装置
  7. 【請求項7】 少なくとも、塗布液がオーバーフローし
    ており、導電性基体を塗布液中に浸漬及び引き上げるこ
    とにより、その表面に塗布層を塗布形成する塗布槽と、 前記塗布槽からオーバーフローした塗布液を回収するオ
    ーバーフローパンと、 塗布液を貯留する塗布液タンクと、 前記オーバーフローパンと前記塗布液タンクとを接続
    し、オーバーフローパンにより回収された塗布液を前記
    塗布液タンクに送液するオーバーフロー配管と、 ポンプを介して前記塗布槽及び前記塗布液タンクを接続
    し、塗布槽のオーバーフロー量が常時一定になるよう
    に、導電性基体浸漬時に強制的に塗布液を塗布槽から排
    出し、導電性基体引き上げ時に強制的に塗布液を塗布槽
    に供給し得る供給排出配管系と、 を備えることを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
  8. 【請求項8】 供給排出配管系のポンプによる、塗布液
    を塗布槽に供給する量、及び塗布液を塗布槽から排出す
    る量、を制御するインバーターを備えてなることを特徴
    とする請求項6又は7に記載の電子写真感光体の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 供給排出配管系が、塗布槽から排出され
    た塗布液を塗布液タンク中の塗布液に直接排出し得る構
    造を有してなることを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    かに記載の電子写真感光体の製造装置。
  10. 【請求項10】 導電性基体の浸漬速度を1000mm
    /min以上で行い得ることを特徴とする請求項6〜9
    のいずれかに記載の電子写真感光体の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003345041A (ja) * 2002-05-22 2003-12-03 Kyocera Mita Corp 感光体の連続塗工装置

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