JP2000337690A - 空調用チャンバ - Google Patents

空調用チャンバ

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JP2000337690A JP11143765A JP14376599A JP2000337690A JP 2000337690 A JP2000337690 A JP 2000337690A JP 11143765 A JP11143765 A JP 11143765A JP 14376599 A JP14376599 A JP 14376599A JP 2000337690 A JP2000337690 A JP 2000337690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンバの内部断面積が空調機からの吹き出
し空気の流れ方向に沿う全域で同一となっているため、
そのチャンバ吹き出し口に圧力損失が同一のダクトを接
続した場合、チャンバの下流側ほど風量が大きくなり、
各ダクトのそれぞれに分配される送風状態(送風圧や送
風量)が各ダクトごとに大きく異なり、空調対象空間へ
の送風量にバラツキが生じて空調対象空間内部の温度分
布が不均一になる。 【解決手段】 空調機11からの吹き出し空気を複数の
ダクト41,42に分配するチャンバ20において、各
ダクト41,42を一定の送風状態に設定可能な送風状
態設定手段21を備えるチャンバ構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機からの送
風を複数の空調用ダクトに分配するための空調用チャン
バに関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、この発明の背景として、一般的な
ダクト分配形式の空調システムについて説明すると、一
基の空調機から吹き出された空気を、その空調機の吹き
出し側に接続された少なくとも2本以上のダクトによっ
て空調対象空間に導くものは知られている。かかる空調
システムにおいて、前記各ダクトからの吹き出し空気量
は各ダクトともに同一量であることが好ましく、各ダク
トからの吹き出し空気量が同一量であれば、空調対象空
間内部の温度分布が均一化して快適性を得ることができ
る。
【0003】ここで、前記各ダクトからの吹き出し空気
量は、空調機の空気吹き出し口からダクトの空気吹き出
し口までの距離(ダクトの長さ)やその取り回し(曲
げ)などに起因した空気の流れ抵抗によるダクト内部の
圧力損失によって決定される。しかしながら、前記各ダ
クトは、それぞれの長さや曲率などの違いによって圧力
損失が異なるため、各ダクトの前後または途中に空気抵
抗部を設けてダクトの圧力損失のバランスをとる必要が
ある。
【0004】また、空調機の吹き出し口やダクト分岐部
には、ある程度の体積を持ったチャンバを設けることに
よって各ダクトへの送風量のバラツキを少なくしてい
る。しかし、前記空調機やチャンバ等の機器は空調対象
空間の地下や天井裏に収納されるため、前記チャンバは
体積が制限され、動圧を静圧に完全に替えることができ
ず、さらには、前記チャンバの吸込み口から各ダクトへ
の吹き出し口(ダクト分岐部)までの距離を一定にする
ことができなかった。したがって、前記チャンバの吹き
出し口の開口位置によって静圧が異なり、その結果、吹
き出し風量に差が生じていた。それを補正するために、
前述のごとく各ダクトの前後や途中に設けた空気抵抗部
の抵抗量にチャンバ吹き出し口の開口位置を加味するこ
とで各ダクトへの吹き出し風量のバランスをとってい
た。このため、前記空調システムの施工に際しては、ダ
クトの圧力損失を考慮し且つチャンバ吹き出し口の開口
位置をも加味して施工しなければならず、その施工に多
くの時間を費やし且つ熟練を要する結果となっていた。
【0005】次に、従前のダクト分配形式空調システム
に適用される空調用チャンバの代表的設計例について説
明する。図15は従前の第1設計例による空調用チャン
バを送風圧力分布と共に示す側面図である。同図におい
て、1は送風機を具備した空調機、2はその空調機1の
吹き出し側に接続された空調用のチャンバ、2aはその
チャンバ2のチャンバ胴部であり、このチャンバ胴部2
aには、前記空調機2からの吹き出し空気の流れ方向に
沿って上流側から下流側に適当な間隔で複数の吹き出し
口2−1,2−2,2−3が設けられ、これらの吹き出
し口2−1,2−2,2−3に送風用のダクト(図示せ
ず)が接続されるようになっている。ここで、前記チャ
ンバ2の内部断面積は、空調機1からの吹き出し空気の
流れ方向に沿ってチャンバ胴部2aの全域で同一となっ
ている。
【0006】次に動作について説明する。空調機1から
チャンバ2内に吹き出された空気は、そのチャンバ2の
各吹き出し口2−1,2−2,2−3に接続されたダク
トに分配されて空調対象空間に送風される。この場合、
前記チャンバ2の内部断面積が空調機からの吹き出し空
気の流れ方向に沿ってチャンバ胴部2aの全域で同一と
なっているため、前記各吹き出し口2−1,2−2,2
−3からの空気吹き出し量が多くなればなるほど、前記
チャンバ2内の送風流速(動圧)が下流側へ向うに従っ
てバラツキながら低下し、その結果、静圧が上昇する。
ここで、前記各吹き出し口2−1,2−2,2−3のそ
れぞれに接続されたダクトの風量は、前記チャンバ2内
の静圧とダクト吹き出し静圧との差および各ダクト内部
の圧力損失によって決まるため、前記各引き出し口2−
1,2−2,2−3のそれぞれに圧力損失が同一のダク
トを接続した場合、前記空調機1からの流れ方向(送風
方向)に対する上流側の引き出し口2−1に比して漸次
下流側となる吹き出し口2−2,2−3では風量が漸次
大きくなってしまう。
【0007】図16は従前の第2設計例による空調用チ
ャンバを送風圧力分布と共に示す側面図である。同図に
おいて、2bはチャンバ胴部2aの下流側に段差部2c
を介して形成した断面積の小さな絞り胴部、2−1は前
記チャンバ胴部2aに設けられた上流側ダクト接続用の
吹き出し口、2−2は前記絞る胴部2bに設けられた下
流側ダクト接続用の吹き出し口である。すなわち、この
第2設計例による空調用のチャンバ2は、空調機からの
送風方向(流れ方向)における下流側の断面積を小さく
すべく、チャンバ胴部2aの下流側に段差状の絞り胴部
2bを形成することにより、前記各吹き出し口2−1,
2−2での静圧のバラツキを少なくすることを意図した
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従前の空調用チャンバ
は以上のように構成されているので、図15に示す第1
設計例の場合、チャンバ2の内部断面積が空調機からの
吹き出し空気の流れ方向に沿ってチャンバ胴部2aの全
域で同一となっているため、そのチャンバ胴部2aの各
吹き出し口2−1〜2−3に圧力損失が同一のダクトを
接続した場合、チャンバ胴部2a内の下流側ほど風量が
大きくなり、前記各吹き出し口2−1〜2−3に接続さ
れたダクトのそれぞれに分配される送風状態(送風圧や
送風量)が各ダクトごとに大きく異なり、各ダクトから
空調対象空間への送風量にバラツキが生じて空調対象空
間内部の温度分布が不均一になるという課題があった。
また、図16に示す第2設計例の場合、チャンバ胴部2
aにおける絞る胴部2bとの段差部2cによって圧力損
失が増大すると共に、送風機からの吹き出し空気の流れ
方向に沿って隣合う吹き出し口2−1と2−2との間隔
(距離)が大きくなるため、チャンバそのものが巨大化
するなどの課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数のダクトを一定の送風状態
(送風圧力や送風量)にすることができて、各ダクトか
ら空調対象空間への送風量の均一化およびチャンバ全体
の小型化が図れる空調用チャンバを得ることを目的とす
る。
【0010】また、この発明は、複数のダクトに対する
送風圧力を一定化することができ、各ダクトから空調対
象空間への送風量を均一化することができる空調用チャ
ンバを得ることを目的とする。
【0011】さらに、この発明は、複数のダクト内部で
の圧力損失を見込んで各ダクトから複数の空調対象空間
への送風状態を予め異ならせることにより、各空調対象
空間への送風量を均一化することができる空調用チャン
バを得ることを目的とする。
【0012】さらに、この発明は、結露を防止できると
共に、チャンバ据付施工前のダクト接続用の吹き出し口
を、キャップ等の閉塞専用部材を必要とせずに塞いでお
くことができる空調用チャンバを得ることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空調用チ
ャンバは、空調機から吹き出された調和空気を複数のダ
クトに分配すべく、前記空調機と前記各ダクトとを接続
する空調用チャンバにおいて、前記各ダクトを一定の送
風状態に設定可能な送風状態設定手段を備えてなるもの
である。
【0014】この発明に係る空調用チャンバの送風状態
設定手段は、チャンバ内部の断面積を空調機からの送風
方向における下流側に向って連続的に減少させてなるも
のである。
【0015】この発明に係る空調用チャンバの送風状態
設定手段は、各ダクトがそれぞれ異なった送風状態とな
るように前記各ダクトの送風状態を設定する手段からな
るものである。
【0016】この発明に係る空調用チャンバは、ダクト
接続用の吹き出し口を有して断熱材で被覆され、この断
熱材によってチャンバ据付施工前の前記吹き出し口が閉
塞されているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1(a)はこの
発明の実施の形態1による空調用チャンバを示す平面
図、図1(b)は図1(a)の右側面図、図1(c)は
図1(a)の下面図であり、図において、20は送風機
を具備した空調機(図1では図示せず)の空気吹き出し
側に接続される空調用のチャンバ、20aはそのチャン
バ20の吸込み側開口端であり、この吸込み側開口端2
0aが前記空調機の吹き出し側に接続されるようになっ
ている。20bは前記チャンバ20における吸込み側開
口端20aと反対側の閉塞端、20−1は前記チャンバ
20の胴部における上流側(吸込み側開口端20側)に
設けられた吹き出し口、20−2は前記チャンバ20の
胴部における下流側(閉塞端20b側)に設けられた吹
き出し口、20−3は前記チャンバ20の胴部における
前記上流側と下流側の吹き出し口20−1と20−2と
の間に設けられた中間部の吹き出し口であり、前記各吹
き出し口20−1〜20−3のそれぞれにダクト(図1
では図示せず)が接続されるようになっている。
【0018】21は前記チャンバ20が備える送風状態
設定手段であり、この送風状態設定手段21は前記チャ
ンバ20の各吹き出し口20−1〜20−3にそれぞれ
接続された各ダクトを一定の送風状態(送風圧力や送風
量)に設定可能とするもので、この実施の形態1では、
前記チャンバ20の内部断面積を、そのチャンバ20の
内部全域で静圧が一定となるように、空調機からの吹き
出し空気の流れ方向に沿ってその上流側(チャンバ20
の吸込み側開口端20a)から下流側(チャンバ20の
閉塞端20b)に向う方向へ連続的に減少させることに
より前記送風状態設定手段21としたものである。
【0019】また、この実施の形態1では、前記チャン
バ20を断面四角形状に形成し、そのチャンバ壁面に対
し前記空気の流れ方向に沿って適当な間隔で少なくとも
上流側の吹き出し口20−1と下流側の吹き出し口20
−2とを設け、さらには必要に応じて図1(c)に示す
ように、前記上流側の吹き出し口20−1と下流側の吹
き出し口20−2との間に中間部の吹き出し口20−3
を設けることが可能なチャンバ構成としたものである。
【0020】次に動作について説明する。図1(d)は
この発明の実施の形態1によるチャンバ20内の動圧と
静圧の関係を示す圧力分布図である。空調機からチャン
バ20内に調和空気が送風され且つその調和空気がチャ
ンバ20の各吹き出し口20−1〜20−3から各ダク
トに分配送風されている状態では、前記チャンバ20内
の送風流速(動圧)がチャンバ20の上流側から下流側
に向って図1(d)に示すようにバラツキなく一直線状
に低下し、その結果、前記チャンバ20内の静圧が一定
化する。このことは、チャンバ20の各吹き出し口20
−1〜20−3に接続された各ダクトを一定の送風状態
に設定可能な送風状態設定手段21として、前記空調機
からの吹き出し空気の流れ方向に沿ってチャンバ20の
内部断面積を上流側から下流側へ連続的に減少させてい
ることに起因する。したがって、前記各ダクトから空調
対象空間への送風量が均一化し、空調対象空間内部の温
度分布が均一化する。
【0021】以上説明した実施の形態1によれば、チャ
ンバ20の各吹き出し口20−1〜20−3にそれぞれ
接続された各ダクトを一定の送風状態に設定可能な送風
状態設定手段21として、空調機からの吹き出し空気の
流れ方向に沿ってチャンバ20の内部断面積を上流側か
ら下流側へ連続的に減少させたことにより、以下の効果
が得られる。 (1)チャンバ固有の圧力損失や風量減少による静圧再
取得が見かけ上で零となり、このため、チャンバ20の
各吹き出し口20−1〜20−3の開口位置に依存して
各ダクトへの吹き出し風量を設定する必要がなく、その
結果、前記チャンバ20を備えたダクト分配形式空調シ
ステムの施工時には、ダクトの長さや曲げに起因する圧
力損失を考慮するだけで各ダクトの風量調整が可能とな
って施工性が向上する。 (2)チャンバ20に段差状絞り部等が存在しないた
め、送風機からの吹き出し空気の流れ方向に沿って隣合
う吹き出し口20−1と20−2および20−1と20
−2と20−3との距離を短くでき、段差状絞り部等の
ような内部断面積の不連続変化部を有するチャンバに比
してチャンバ20そのものの小型化を実現でき、天井裏
など建物の狭域空間への収納性も向上する。 (4)チャンバ20に段差部等の内部断面積の不連続変
化部がないため、チャンバ20内に流体剥離や渦が発生
するようなことがなく、圧力損失や騒音を小さくでき
る。
【0022】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による空調用チャンバを備えたダクト分配形式空調
システムの概念図、図3は図2中のダクトカラーを示す
斜視図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説
明する。図2において、11は送風機11aを備えた空
調機であり、この空調機11の吹き出し側にチャンバ2
0の吸込み側開口端20aが接続されている。前記チャ
ンバ20は、前記空調機11からの吹き出し空気の流れ
方向に適当な間隔で設けられた少なくとも2つ以上の吹
き出し口20−1,20−2を有するもので、前記チャ
ンバ20のその他の構成は前記実施の形態1の場合と同
一のため、説明を省略する。
【0023】30は前記チャンバ20とは別ピースのダ
クトカラーであり、このダクトカラー30は前記チャン
バ20の各吹き出し口20−1,20−2に着脱可能に
取り付けられている。41,42は前記ダクトカラー3
0によって前記各吹き出し口20−1,20−2にそれ
ぞれ接続されたダクトである。すなわち、前記ダクトカ
ラー30は、チャンバ20の吹き出し口20−1および
20−2とダクト41,42とを接続するもので、前記
各ダクト41,42の送風流量調整機能を有している。
【0024】そこで、前記ダクトカラー30の具体的構
成例を図3に基づいて以下に説明する。図3において、
31はダクトカラー30の本体となる円筒状のカラー
部、31aはそのカラー部31の一端に設けられたフラ
ンジ部であり、このフランジ部31aがチャンバ20の
吹き出し口20−1,20−2の開口縁部にネジ止め手
段で締め付け固定されている。前記カラー部31内には
送風流量調整用のダンパー32が回転軸33を介して回
転可能に設けられ、その回転軸33は少なくとも一端側
が前記カラー部31の外方に延出している。そして、前
記回転軸33の外方延出部にはダンパー位置決め用のナ
ット34が螺合され、このナット34によって、前記ダ
ンパー32が送風流量調整位置で前記カラー部31に締
め付け固定されるようになっている。
【0025】また、回転軸33の外方延出部にはダンパ
ー操作部33aが設けられ、このダンパー操作部33a
は、回転軸33の外方延出部の先端側をダンパー32に
平行する方向へ略90゜角に折り曲げることによって形
成されている。したがって、ダンパー操作部33aとダ
ンパー32は同じ向きとなり、このため、ダクトカラー
30内部のダンパー32を見ることなく、そのダンパー
32の向きをダンパー操作部33aの延出方向で知るこ
とができるようになっている。
【0026】次に動作について説明する。風量調整に際
しては、まず、ダンパー回転軸33のナット34を緩め
たのち、ダンパー操作部33aを風量調整方向に操作す
ることによって、ダンパー32によるダクトカラー30
の開度調整を行い、各ダクト41,42のそれぞれの風
量が同一となるように調整し、その風量調整位置で前記
ナット34を締め直すことにより、ダンパー32が前記
風量調整位置に固定保持される。
【0027】以上説明した実施の形態2によれば、前記
実施の形態1の場合と同様に、各ダクト41,42を一
定の送風状態に設定可能な送風状態設定手段21とし
て、空調機からの吹き出し空気の流れ方向に沿ってチャ
ンバ20の内部断面積を上流側から下流側へ連続的に減
少させたことに加え、前記各ダクト41,42の送風流
量調整機能を有するダクトカラー41によって、チャン
バ20の各吹き出し口20−1,20−2とダクト4
1,42とを着脱可能に接続したことにより、以下の効
果が得られる。 (1)チャンバ固有の圧力損失や風量減少による静圧再
取得が見かけ上で零となり、このため、チャンバ20の
各吹き出し口20−1〜20−3の開口位置に依存して
各ダクトへの吹き出し風量を設定する必要がなくなる。
その結果、前記チャンバ20を備えたダクト分配形式空
調システムの施工時には、ダクト41,42の長さや曲
げに起因する圧力損失を考慮してダンパー32によるダ
クトカラー30の開度調整を行うだけで各ダクト41,
42の風量が同一となるようにそのの風量調整を簡単に
行うことができて施工性が向上する。 (2)チャンバ20に段差状絞り部等が存在しないた
め、送風機からの吹き出し空気の流れ方向に沿って隣合
う吹き出し口20−1と20−2との距離を短くでき、
段差状絞り部等のような内部断面積の不連続変化部を有
するチャンバに比してチャンバ20そのものの小型化を
実現でき、天井裏など建物の狭域空間への収納性も向上
する。 (3)チャンバ20に段差部等の内部断面積の不連続変
化部がないため、チャンバ20内に流体剥離や渦が発生
するようなことがなく、圧力損失や騒音を小さくでき
る。 (4)ダクトカラー30がチャンバ20とは別ピースの
ため、チャンバ2本体を小型化でき、取り回しが容易と
なる。 (5)各ダクト41,42の風量調整手段として、ダク
トカラー30がダンパー32を有していることにより、
ダクト分配形式空調システム全体の小型化を実現でき
る。 (6)ダンパー操作部33aがダンパー32と同じ向き
になっているため、ダクトカラー30内部のダンパー3
2を見ることなく、ダンパ操作部33aの向きをダンパ
ー32の向きとして知ることができ、このため、ダンパ
ー32によるダクトカラー30の開度調整を容易に行う
ことができ、その調整操作性が向上する。
【0028】実施の形態3.図4(a)はこの発明の実
施の形態3による空調用チャンバの平面図、図4(b)
は図4(a)の右側面図、図4(c)は図4(a)の底
面図であり、図1〜図3と同一部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。この実施の形態3では、前記実
施の形態2によるダクトカラー30をチャンバ20に一
体形成したものである。すなわち、ダクトカラー30の
カラー部31をチャンバ20の溶接したり、チャンバ2
0の吹き出し口20−1,20−2を絞り成形すること
により前記カラー部31を同時成形したものである。な
お、前記ダクトカラー30は図3に示すダンパー32と
回転軸33およびダンパー位置決め用のナット34を有
するものである。
【0029】この実施の形態3によれば、前記実施の形
態2の場合と同様の効果が得られることに加え、図3に
示すダクトカラー30のフランジ部31aが不要となる
ことにより、使用材料を節減できるという効果がある。
また、チャンバ20に一体形成されたダクトカラー30
は、カラー部31の強度が増すため、信頼性が向上する
という効果がある。
【0030】実施の形態4.前記実施の形態1ではチャ
ンバ20の断面形状を四角形としたが、チャンバ20の
断面形状は四角形のほかに、例えば三角形や五角形など
多角形状であればよい。チャンバ20を断面多角形状と
することにより、チャンバ壁面が平坦面となるため、ダ
クトの接続が容易になるという効果がある。また、ダク
ト分配形式空調システムの収納場所に適合したチャンバ
形状とすることができる。
【0031】実施の形態5.図5(a)はこの発明の実
施の形態5による空調用チャンバの平面図、図5(b)
は図5(a)の左側面図である。この実施の形態5で
は、チャンバ20として、断面円形状のテーパー円筒部
材を用い、その大径側開口端を吸込み側開口端20aと
して空調機の吹き出し側に接続するようにし、且つ、小
径端を閉塞端20bとしたものである。この実施の形態
5によれば、チャンバ20がテーパー円筒部材からなる
ことにより、チャンバ20の吹き出し口20−1〜20
−3の吹き出し方向を自由に設定できるという効果があ
る。なお、この実施の形態5によるチャンバ20は断面
楕円形状のテーパー筒部材からなるものであってもよ
く、この場合も同様の効果が得られる。
【0032】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6による空調用チャンバを示す断面図であり、同図に
おいて、22はチャンバ20の内壁全面を被覆する断熱
材である。このように、断熱材22で内壁全面が覆われ
たチャンバ20は、図1および図2もしくは図5に示す
チャンバ構造と同一構造のものであって、ダクト接続用
の吹き出し口20−1〜20−3を有している。したが
って、チャンバ20の各吹き出し口20−1〜20−3
は断熱材22で塞がれた状態となるが、チャンバ20の
据付施工前はそのままの状態とし、チャンバ20の据付
施工後において、前記断熱材22に前記吹き出し口20
−1〜20−3を開口させるものである。
【0033】この実施の形態6によれば、チャンバ20
の内壁全面を断熱材22で被覆したことによって、以下
の効果が得られる。 (1)断熱材22によってチャンバ20の表面結露を防
止でき、信頼性向上に寄与できる。 (2)チャンバ20の据付施工前には、図1,図2,図
5に示す各吹き出し口20−1〜20−3が断熱材22
で塞がれた状態のままとし、チャンバ20の据付施工後
に前記吹き出し口20−1〜20−3のうちの必要箇所
の吹き出し口のみを断熱材22に開口させることによ
り、不必要な吹き出し口は断熱材22で塞がれたままの
状態とすることができ、このため、前記吹き出し口20
−1〜20−3のうち使用しない吹き出し口をキャップ
等の閉塞専用部材で塞ぐ必要がなく、資材節減およびコ
スト低減が図れると共に、施工性を向上させることがで
きる。 (3)断熱材22はチャンバ20の内壁面を覆っている
ことにより、断熱材22の被開口位置を外部から前記吹
き出し口20−1〜20−3を介して容易に視認でき、
このため、使用する吹き出し口部位の断熱材を容易に切
除開口させることができる。
【0034】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7による空調用チャンバを示す断面図であり、同図に
おいて、23はチャンバ20の外壁全面を被覆する断熱
材である。すなわち、前記実施の形態6では、チャンバ
20の内壁全面を断熱材22で被覆したが、この実施の
形態7では、前記実施の形態6とは逆にチャンバ20の
外壁全面を断熱材23で被覆したものであり、そのチャ
ンバ20は、前記実施の形態6の場合と同様に、図1お
よび図2もしくは図5に示すチャンバ構造と同一構造の
ものであって、ダクト接続用の吹き出し口20−1〜2
0−3を有している。
【0035】この実施の形態7によれば、チャンバ20
の外壁全面を断熱材23で被覆したことによって、以下
の効果が得られる。 (1)断熱材23によってチャンバ20の表面結露を防
止でき、信頼性向上に寄与できる。 (2)チャンバ20の据付施工前には、図1,図2,図
5に示す各吹き出し口20−1〜20−3が断熱材23
で塞がれた状態のままとし、チャンバ20の据付施工後
に前記吹き出し口20−1〜20−3のうちの必要箇所
の吹き出し口のみを断熱材23に開口させることによ
り、不必要な吹き出し口は断熱材22で塞がれたままの
状態とすることができ、このため、前記吹き出し口20
−1〜20−3のうち使用しない吹き出し口をキャップ
等の閉塞専用部材で塞ぐ必要がなく、資材節減およびコ
スト低減が図れると共に、施工性を向上させることがで
きる。 (3)断熱材23は、チャンバ20の外壁全面を覆って
吹き出し口20−1〜20−3を外側から塞いでいるた
め、その断熱材23の表面において、前記吹き出し口2
0−1〜20−3を開口させる部位に開口位置表示マー
クを印刷等で設けておくことにより、使用する吹き出し
口部位の断熱材を容易に切除開口させることができる。
【0036】なお、前記実施の形態6および実施の形態
7において、チャンバ20および断熱材22,23はそ
れぞれ用途に適応した材質で構成されるが、チャンバ2
0は亜鉛めっき鋼板、断熱材22,23は発泡ポリスチ
レンで構成することが好ましい。
【0037】実施の形態8.図8(a)はこの発明の実
施の形態8による空調用チャンバを示す平面図、図1
(b)は図1(a)の右側面図、図1(c)は図1
(a)の底面図である。この実施の形態8では、チャン
バ20に少なくともダクト接続本数よりも1つ以上多い
吹き出し口20−1と20−1aおよび20−2と20
−2aを設け、それらの吹き出し口20−1,20−1
aおよび20−2,20−2aを空調機の吹き出し空気
の流れ方向に沿って数個のグループに分け、各グループ
ごとに1つの吹き出し口に1本づつのダクトを等配分接
続し、各グループにおけるダクト未接続の吹き出し口は
着脱可能なキャップ等の閉塞部材で塞ぐようにしたもの
である。例えば、図8では、チャンバ20の吸込み側開
口端20aからの距離が等しい吹き出し口20−1と2
0−1aを1つのグループとし、他の吹き出し口20−
2と20−2aを他のグループとして、各グループごと
に1つの吹き出し口20−1と20−2に1本づつのダ
クトを接続した場合には、各グループにおける他の吹き
出し口20−1aと20−2aをダクト未接続として、
それらの吹き出し口20−1aと20−2aを着脱可能
な閉塞部材で塞ぐものである。この実施の形態8によれ
ば、ダクト接続位置の自由度が増し、施工性の向上に寄
与できるという効果がある。
【0038】実施の形態9.図9はこの発明の実施の形
態9による空調用チャンバを備えたダクト分配形式空調
システムの概念図である。同図において、51は空調機
11の吹き出し側とチャンバ20の吸込み側開口端20
aとを接続するフレキシブル性の中間のダクト、52は
前記空調機11の吸込み側に接続されたフレキシブル性
の吸込みダクトである。なお、この実施の形態9におい
て、一基の空調機11に複数個のチャンバ20を一連に
接続する場合には、そのチャンバ20の相互を前記ダク
ト51で接続し、且つ、そのダクト51の中間にバラン
ス用ダンパーを設けて各チャンバ20間の流量調整を行
うようにしてもよい。また、前記チャンバ20は図1に
示すものと同一の形状構成となっているため、その同一
部分には同一符号を付して重複説明を省略した。
【0039】この実施の形態9によれば、空調機11と
チャンバ20とをフレキシブル性のダクト51で接続し
たことにより、空調機11とチャンバ20のそれぞれを
最適な設置空間に配置でき、各ユニットの性能向上が図
れるという効果がある。また、各ユニットを別々に配置
でき、このため、機器全体を収納するスペースとして一
つにまとまった容積を必要とせず、天井裏等の狭域空間
への収納性が向上するという効果がある。
【0040】実施の形態10.図10はこの発明の実施
の形態10による空調用チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの概念図である。この実施の形態10で
は、送風機11aの吹き出し側に接続されたチャンバ2
0の閉塞端20bに、送風状態設定手段として、前記空
調機11からの吹き出し空気の流れ方向と同一方向の吹
き出し口20−1と、前記空調機11からの吹き出し空
気の流れ方向に対して所定の角度θを持たせた吹き出し
口20−2とを設け、前記流れ方向と同一方向の吹き出
し口20−1を例えば2階建て住宅の1階用、前記角度
θを持たせた吹き出し口20−2を2階用として、それ
らの各吹き出し口20−1,20−2にダクトを接続す
る構成としたものである。
【0041】次に動作について説明する。空調機11と
チャンバ20を例えば2階建て住宅の屋根裏空間に配置
した状態において、空調機11からチャンバ20内に吹
き込まれた空気は、前記空調機11からの空気の流れ方
向と同一方向に開口する1階用の吹き出し口20−1
と、前記空気の流れ方向に対して角度θで開口する2階
用の吹き出し口20−2とによって、それぞれの系統の
ダクトに分配されるため、1階用の吹き出し口20−1
と2階用の吹き出し口20−2とでは送風圧力差が生じ
る。
【0042】ここで、2階建て住宅の屋根裏空間に空調
機11とチャンバ20を配置した状態における平均的な
配管有効長は、2階用ダクトが10m,1階用ダクトが
30mであり、ダクト1m当りの圧力損失を1Pa/m
とした時、2階用ダクトの圧力損失は10Pa、1階用
ダクトの圧力損失は30Paとなり、その圧力損失差は
20Paである。この圧力損失差を前記1階用の吹き出
し口20−1と2階用の吹き出し口20−2とで補うこ
とができる。
【0043】すなわち、上述のように、1階用の吹き出
し口20−1を空調機11からの空気の流れ方向に開口
させ、且つ、その流れ方向に対して2階用の吹き出し口
20−2を角度θで開口させたことにより、1階用の吹
き出し口20−1と2階用の吹き出し口20−2とで
は、それらの系統のダクトから1階空調対象空間に対す
る送風量と2階空調対象空間に対する送風量とが均一化
するように、各ダクトに送風圧力差を生じさせることが
できる。
【0044】従って、この実施の形態10によれば、1
階用ダクトと2階用ダクトとの長さの違いや圧力損失差
に起因して1階用空調対象空間と2階用空調対象空間と
では送風量が不均一になるようなことがなく、それらの
空調対象空間では均一化した快適な温度分布を得ること
ができる。
【0045】実施の形態11.図11はこの発明の実施
の形態11による空調用チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの概念図である。この実施の形態11で
は、送風機11aの吹き出し側に接続されたチャンバ2
0の閉塞端20bに、前記空調機11からの吹き出し空
気の流れ方向と同一方向に開口する吹き出し口20−1
と20−2とを設けると共に、前記チャンバ20内に
は、送風状態設定手段として、前記吹き出し口20−1
と20−2との間に位置する整流板24を設けたもので
ある。この整流板24は、前記一方の吹き出し口20−
1に対する送風圧や送風量に比して他方の吹き出し口2
0−2に対する送風圧や送風量を減少させるものであ
る。
【0046】従って、この実施の形態11によれば、例
えば2階建て住宅の屋根裏空間に空調機11とチャンバ
20とを配置した状態において、送風圧や送風量が多く
なる前記他方の吹き出し口20−1を1階用とし、送風
圧や送風量が減少する前記一方の吹き出し口20−2を
2階用とすることにより、それらの系統のダクトに対す
る送風分配を最適に行うことができると共に、チャンバ
20自体の圧力損失を低減できることにより、空調機1
1の送風機11aを低電力で稼動できるなどの効果があ
る。
【0047】実施の形態12.図12はこの発明の実施
の形態12による空調用チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの概念図である。この実施の形態12で
は、送風機11aの吹き出し側に接続されたチャンバ2
0の閉塞端20bに、前記空調機11からの吹き出し空
気の流れ方向と同一方向に開口する吹き出し口20−1
と20−2とを設け、これらの吹き出し口20−1と2
0−2のそれぞれに内部に、送風状態設定手段として流
量調整用のダンパー25,26を設けたものである。
【0048】この実施の形態12によれば、例えば、一
方の吹き出し口20−1を1階用としてその内部のダン
パー25を全開とし、他方の吹き出し口20−2を2階
用としてその内部のダンパー26を絞り開度とすること
により、前記実施の形態12の場合と同様の効果が得ら
れることに加え、前記各吹き出し口20−1と20−2
に接続されたダクトの送風流量を前記ダンパー25,2
6によって簡単に調整できるという効果がある。
【0049】実施の形態13.図13はこの発明の実施
の形態13による空調用チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの概念図である。この実施の形態13で
は、送風機11aの吹き出し側に接続されたチャンバ2
0の閉塞端20bに、前記空調機11からの吹き出し空
気の流れ方向と同一方向に開口する吹き出し口20−1
と20−2とを設け、前記チャンバ20の内部に、送風
状態設定手段として前記一方の吹き出し口20−2への
送風量を絞るための絞り板27を設けたものである。
【0050】この実施の形態13によれば、絞り板27
によって吹き出し口20−2への送風圧や送風量を減少
させることができるので、前記絞り板27を有する吹き
出し口20−1を1階用とし、前記絞る板27を有して
いない他の吹き出し口20−2を2階用として、それぞ
れにダクトを接続することにより、前記実施の形態11
の場合と同様の効果が得られる。
【0051】実施の形態14.図14はこの発明の実施
の形態14による空調用チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの概念図である。この実施の形態14で
は、送風機11aの吹き出し側に接続されたチャンバ2
0の閉塞端20bに、前記空調機11からの吹き出し空
気の流れ方向と同一方向に開口する吹き出し口20−1
と20−2とを設け、送風状態設定手段として前記一方
の吹き出し口20−1の開口径を大きくすると共に、前
記他方の吹き出し口20−2の開口径を小さくしたもの
である。
【0052】この実施の形態14によれば、チャンバ2
0の吹き出し口20−1と20−2のそれぞれの開口径
が異なる構成としたので、開口径の大きな吹き出し口2
0−1を1階用とし、開口径の小さな吹き出し口20−
2を2階用として、それぞれにダクトを接続することに
より、前記実施の形態11の場合と同様の効果が得られ
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、空調
機から吹き出された調和空気を複数のダクトに分配する
空調用チャンバが、前記各ダクトを一定の送風状態に設
定可能な送風状態設定手段を備えてなる構成としたの
で、チャンバ固有の圧力損失や風量減少による静圧再取
得が見かけ上で零となるように前記各ダクトの送風状態
を設定でき、このため、チャンバの吹き出し口の開口位
置に依存して各ダクトへの吹き出し風量を設定する必要
がなく、その結果、前記チャンバを備えたダクト分配形
式空調システムの施工時には、ダクトの長さや曲げに起
因する圧力損失を考慮するだけで各ダクトの風量調整が
可能となって施工性が向上すると共に、前記各ダクトか
らそれぞれの空調対象空間に対する送風量を均一化する
ことができるなどの効果がある。
【0054】この発明によれば、チャンバ内部の断面積
を空調機からの送風方向における下流側に向って連続的
に減少させることにより送風状態設定手段を構成したの
で、チャンバ内部に段差状絞り部等が存在せず、このた
め、送風機からの吹き出し空気の流れ方向に沿って隣合
う複数の吹き出し口をチャンバに設ける際に、それらの
吹き出し口の間隔距離を短くでき、段差状絞り部等のよ
うな内部断面積の不連続変化部を有するチャンバに比し
てチャンバそのものの小型化を実現でき、天井裏など建
物の狭域空間への収納性も向上するという効果がある。
また、チャンバ内部に段差部等の内部断面積の不連続変
化部がないため、チャンバ内に流体剥離や渦が発生する
ようなことがなく、圧力損失や騒音を小さくできるとい
う効果がある。
【0055】この発明によれば、空調機からの送風を複
数のダクトに分配するチャンバが具備した送風状態設定
手段によって、前記各ダクトがそれぞれ異なった送風状
態となるように前記各ダクトの送風状態を設定するよう
に構成したので、複数階の建物における各階へのダクト
内部での圧力損失を見込んで予め異なる送風状態で送風
を行うことにより、各階の空調対象空間では略同一の送
風量を得ることができるという効果がある。
【0056】この発明によれば、チャンバは、ダクト接
続用の吹き出し口を有するチャンバを断熱材で被覆し、
この断熱材によってチャンバ据付施工前の前記吹き出し
口が閉塞されるように構成したので、チャンバの結露を
防止できて信頼性向上に寄与できるという効果がある。
特に、チャンバの据付施工前には、吹き出し口が断熱材
で塞がれた状態のままとし、チャンバの据付施工後に前
記吹き出し口のうちの必要箇所の吹き出し口のみを断熱
材に開口させることが可能となって、不必要な吹き出し
口は前記断熱材で塞がれたままの状態とすることがで
き、このため、前記吹き出し口のうち使用しない吹き出
し口をキャップ等の閉塞専用部材で塞ぐ必要がなく、資
材節減およびコスト低減が図れると共に、施工性を向上
させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の実施の形態1による空
調用チャンバを示す平面図、図1(b)は図1(a)の
右側面図、図1(c)は図1(a)の底面図、図1
(d)はこの発明の実施の形態1によるチャンバ20内
の動圧と静圧の関係を示す圧力分布図である。
【図2】この発明の実施の形態2による空調用チャンバ
を備えたダクト分配形式空調システムの概念図である。
【図3】図2中のダクトカラーを示す斜視図である。
【図4】図4(a)はこの発明の実施の形態3による空
調用チャンバの平面図、図4(b)は図4(a)の右側
面図、図4(c)は図4(a)の底面図である。
【図5】図5(a)はこの発明の実施の形態5による空
調用チャンバの平面図、図5(b)は図5(a)の左側
面図である。
【図6】この発明の実施の形態6による空調用チャンバ
を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態7による空調用チャンバ
を示す断面図である。
【図8】図8(a)はこの発明の実施の形態8による空
調用チャンバを示す平面図、図1(b)は図1(a)の
右側面図、図1(c)は図1(a)の底面図である。
【図9】この発明の実施の形態9による空調用チャンバ
を備えたダクト分配形式空調システムの概念図である。
【図10】この発明の実施の形態10による空調用チャ
ンバを備えたダクト分配形式空調システムの概念図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態11による空調用チャ
ンバを備えたダクト分配形式空調システムの概念図であ
る。
【図12】この発明の実施の形態12による空調用チャ
ンバを備えたダクト分配形式空調システムの概念図であ
る。
【図13】この発明の実施の形態13による空調用チャ
ンバを備えたダクト分配形式空調システムの概念図であ
る。
【図14】この発明の実施の形態14による空調用チャ
ンバを備えたダクト分配形式空調システムの概念図であ
る。
【図15】従前の第1設計例による空調用チャンバを送
風圧力分布と共に示す側面図である。
【図16】従前の第2設計例による空調用チャンバを送
風圧力分布と共に示す側面図である。
【符号の説明】
11 空調機 20 チャンバ 21 送風状態設定手段 22,23 断熱材 24 整流板(送風状態設定手段) 25,26 ダンパー(送風状態設定手段) 27 絞り板(送風状態設定手段) 41,42 ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 克巳 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 Fターム(参考) 3L080 AA02 AA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機から吹き出された調和空気を複数
    のダクトに分配すべく、前記空調機と前記各ダクトとを
    接続する空調用チャンバにおいて、前記各ダクトを一定
    の送風状態に設定可能な送風状態設定手段を備えてなる
    ことを特徴とする空調用チャンバ。
  2. 【請求項2】 送風状態設定手段は、チャンバ内部の断
    面積を空調機からの送風方向における下流側に向って連
    続的に減少させてなることを特徴とする請求項1記載の
    空調用チャンバ。
  3. 【請求項3】 送風状態設定手段は、各ダクトがそれぞ
    れ異なった送風状態となるように前記各ダクトの送風状
    態を設定する手段からなることを特徴とする請求項1記
    載の空調用チャンバ。
  4. 【請求項4】 チャンバは、ダクト接続用の吹き出し口
    を有して断熱材で被覆され、この断熱材によってチャン
    バ据付施工前の前記吹き出し口が閉塞されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の空調用チャン
    バ。
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