JP2015099000A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調対象空間の幅に合わせてソックダクトの長さを変更しても、機外静圧が高くなることを抑制する空気調和装置の室内機を提供することを目的としている。【解決手段】第1の側面部に形成された吸込口、第2の側面部に形成された第1の吹出口及び複数の第2の吹出口を有し、第1の吹出口及び複数の第2の吹出口のうちの一方が開放され、他方が閉塞される箱状に形成された筐体と、筐体内に設けられ、吸込口から筐体内に空気を取り込み、第1の吹出口又は第2の吹出口から空気を吹き出す送風機と、筐体内に設けられ、送風機により筐体内に取り込まれた空気と冷媒とを熱交換させる室内熱交換器と、を備え、第1の吹出口の方が第2の吹出口よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置の室内機に関するものである。
たとえば食品の加工工場などにおいて空調を行う場合には、室内機を工場に設置し、その室内機の吹出口から冷気を工場内に直接吹き出すようにすると、冷気が食品などに直接当たることで食品などが部分的に乾燥して品質が低下したり、冷気が直接作業者などに当たって作業者の快適性を損ねてしまったりする場合がある。そこで、室内機の吹出口に布などで構成されるソックダクト(ソックスダクト)を接続し、冷気を工場内に供給するようにした空気調和装置の室内機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、合成繊維、難燃性繊維などで形成された通気性のある袋状のソックダクトを室内機の吹出口に接続し、ソックダクトの表面から冷気を工場内などの空調対象空間に供給するようにしたものである。すなわち、室内機からソックダクトに送り込まれた冷気は、ソックダクトの表面から空調対象空間に染み出すように供給される。このソックダクトを介して冷気を供給する構成を採用することにより、室内機に形成された吹出口から直接、冷気を吹き出す構成の室内機よりも低速な冷気を吹き出すことができるとともに、工場内の空間に均一に冷気を供給することができる。
特開2009−41836号公報(たとえば、図1及び図4参照)
特許文献1に記載の技術は、室内機に同一の径の吹出口を複数形成し、その複数の吹出口のそれぞれに同様の長さのソックダクトを接続することができるようになっている。なお、吹出口が同一径であるため、ソックダクトの径も同一の径である。ここで、空調対象空間の幅が、たとえば18m程度あった場合には、室内機の吹出口にはたとえば15m程度と長いソックダクトを接続することができる。一方、空調対象空間の幅が、たとえば10m程度と狭くなると、先ほどの15m程度の長さを有するソックダクトを設置することができない。そこで、長さの短い、たとえば7m程度のソックダクトを取り付ける方法が考えられる。
しかし、空調対象空間の幅に合わせて、長さの短いソックダクトを取り付けると、その分、機外静圧が高くなってしまう。ここで、機外静圧とは、ソックダクトにおける静圧を指している。すなわち、特許文献1に記載の技術では、空調対象空間の幅に合わせて長さの短いソックダクトを取り付けると、その分、機外静圧が高くなって、風量が低下し、冷却能力を確保できなくなる場合があるという課題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、空調対象空間の幅に合わせてソックダクトの長さを変更しても、機外静圧が高くなることを抑制する空気調和装置の室内機を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置の室内機は、第1の側面部に形成された吸込口、第2の側面部に形成された第1の吹出口及び複数の第2の吹出口を有し、第1の吹出口及び複数の第2の吹出口のうちの一方が開放され、他方が閉塞される箱状に形成された筐体と、筐体内に設けられ、吸込口から筐体内に空気を取り込み、第1の吹出口又は第2の吹出口から空気を吹き出す送風機と、筐体内に設けられ、送風機により筐体内に取り込まれた空気と冷媒とを熱交換させる室内熱交換器と、を備え、第1の吹出口の方が第2の吹出口よりも大きいものである。
本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、上記構成を有しているため、空調対象空間の幅に合わせてソックダクトの長さを変更しても、機外静圧が高くなることを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を吸込口側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を一方の横側面側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を他方の横側面側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を上面部側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を下面部側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の空気流れ方向に平行な方向の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の第1の吹出口が開放された状態の説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の2つの第2の吹出口が開放された状態の説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機に第1の長さを有するソックダクトを取り付け、空調対象空間に設置した状態の模式図である。 図10に示す模式図を上側から見た説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機に第1の長さよりも短い第2の長さを有するソックダクトを取り付け、空調対象空間に設置した状態の模式図である。 図12に示す模式図を上側から見た説明図である。 第1の長さを有するソックダクトを取り付けた室内機及び第2の長さを有するソックダクトを取り付けた室内機の両方を同じ空調対象空間に設置した状態の模式図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の変形例1である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の変形例2である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を吸込口11側から見た図である。図3は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を一方の横側面側から見た図である。図4は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を他方の横側面側から見た図である。図5は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を上面部1B側から見た図である。図1〜図5を参照して、筐体1の各種構成について説明する。
本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100は、空調対象空間の幅に合わせてソックダクトの長さを変更しても、機外静圧が高くなることを抑制する改良が加えられたものである。
[構成説明]
室内機100は、図示省略の室外機と冷媒配管とで接続されているものである。室内機100は、室内機100の外郭を構成する筐体1を有している。筐体1は、箱状に形成されているものであり、4つの横側面、上面部1B及び下面部1Aを有している。なお、4つの横側面とは、空調対象空間(たとえば、食品加工工場内、室内、ビルの一室、倉庫など)内の空気を筐体1内に取り込む吸込口11が形成された第1の側面部1aと、筐体1内の空気をソックダクト(図11〜図15参照)に供給する吹出口10が形成された第2の側面部1bと、第1の側面部1a及び第2の側面部1bと交差する第3の側面部1c及び第4の側面部1dとである。
なお、第1の側面部1aと第2の側面部1bとは対向するように設けられ、また、第3の側面部1cと第4の側面部1dとは対向するように設けられている。また、上面部1Bと下面部1Aとは対向するように設けられている。さらに、第1の側面部1a及び第2の側面部1bの端部側と、第3の側面部1c及び第4の側面部1dの端部側と、上面部1B及び下面部1Aの端部側とは、交差するように設けられている。ここで、たとえば第2の側面部1bを正面と定義したとき、正面から筐体1を見た場合には、左側が第3の側面部1cであり、右側が第4の側面部1dであり、背面が第1の側面部1aである。
筐体1は、第1の側面部1aに形成された吸込口11と、第2の側面部1bに形成された第1の吹出口10Aと第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B1とを有している。そして、筐体1は、第1の吹出口10Aと第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B1とのうちの一方が開放され、他方が閉塞される。すなわち、第1の吹出口10Aが開放されるとともに第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B1が閉塞される(図8参照)、又は、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B1が開放されるとともに第1の吹出口10Aが閉塞される(図9参照)。
筐体1は、たとえば空調対象空間の天井面などに設置されるものである。そこで、筐体1には、空調対象空間の天井面に筐体1を取り付けるのに利用される吊下金具7A、吊下金具7B、吊下金具7C及び吊下金具7Dが、たとえば筐体1の上部の四隅に設けられている。すなわち、本実施の形態では、吊下金具7Aについては第3の側面部1cのうちの第1の側面部1a側の上端側に取り付けられ、吊下金具7Bについては第3の側面部1cのうちの第2の側面部1b側の上端側に取り付けられているものを一例として示している。また、吊下金具7Cについては第4の側面部1dのうちの第2の側面部1b側の上端側に取り付けられ、吊下金具7Dについては第4の側面部1dのうちの第1の側面部1a側の上端側に取り付けられているものを一例として示している。
食品加工工場などの空調対象空間の天井面は、一般的には、水平面と平行に形成されている。これに合わせて、筐体1の上面は、水平面と平行に形成されている。すなわち、筐体1の上面部1Bの上面側は、水平面と平行に形成されている。このように、筐体1の上面部1Bには、天井面と平行な平坦面が形成されている。このため、筐体1を空調対象空間の天井面に設置するにあたって、筐体1の上面と天井面との間に隙間が形成されないように筐体1を天井面に取り付けることができる。
また、筐体1には、後述する送風機3のファンの出力を制御することなどに利用される制御装置50などが格納されている電装箱5が設けられている。電装箱5は、第3の側面部1cに取り付けられている。なお、電装箱5の上面もまた、筐体1の上面部1Bと同様に水平面と平行に形成されている。そして、筐体1が天井面に固定されたときにおいて、電装箱5の上面部分に空調対象空間の塵埃などが溜まらないように電装箱5は配置されている。すなわち、電装箱5は、電装箱5の上面が、筐体1の上面部1Bの高さ位置と一致して上面部1Bと連続するように第3の側面部1cに配置されている。
たとえば、空調対象空間が食品加工工場である場合においては、塵埃などが室内機100の上面に堆積してしまうことは好ましくない。そこで、筐体1の上面部1B及び電装箱5の上面50Aを天井面と平行な平坦面とするとともに筐体1の上面部1Bの高さ位置と電装箱5の高さ位置とを一致させておくことで、筐体1を天井面に取り付けた際に、天井面と上面部1Bとの間の隙間の形成が抑制され、上面部1B及び上面50Aに塵埃が堆積してしまうことを抑制することができる。
図6は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を下面部1A側から見た図である。図7は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の空気流れ方向に平行な方向の縦断面図である。図6及び図7を参照して室内機100の各種構成について説明する。
室内機100の筐体1内には、冷房運転時において蒸発器、暖房運転時において凝縮器(放熱器)として機能する室内熱交換器2と、室内機100内に空気を取り込んだ後に室内機100外に空気を放出し、後述するソックダクト101〜103に空気を供給する送風機3と、室内熱交換器2の下側に配置され、ドレン水を貯留するドレンパン4と、室内熱交換器2に付着している結露水がドレンパン4以外の部分に飛散してしまうことを抑制する露受け部8とが設けられている。
室内熱交換器2は、送風機3の作用によって筐体1内に取り込まれた空気と、自身の伝熱管を流れる冷媒とを熱交換させるものである。室内熱交換器2は、筐体1内に設けられている。より詳細には、室内熱交換器2は、筐体1内の送風機3の空気流れ方向の上流側の位置に立設するように配置されている。室内熱交換器2は、たとえば、複数平行に立設されたフィンと、当該フィンに接続され、冷媒が供給されるチューブとを有するフィンチューブ熱交換器などで構成するとよい。
送風機3は、筐体1内に設けられ、吸込口11から筐体1内に取り込み、その後に第1の吹出口10A又は第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2から吹き出すのに利用されるものである。送風機3は、室内熱交換器2よりも、空気流方向の下流側の位置に配置されている。なお、図示は省略しているが、送風機3は、たとえば、筐体1における第3の側面部1cと第4の側面部1dとの間の幅に応じて、この幅方向に並ぶように複数台設置される。送風機3は、たとえばシロッコファンなどで構成されるものである。送風機3は、図示省略の回転する羽根、羽根を回転させるモーター、及び羽根が収容されるファンケースなどから構成される。
ドレンパン4は、筐体1内の室内熱交換器2の下側に設けられ、室内熱交換器2などから滴下するドレン水を貯留するものであり、たとえば、樹脂などを予め設定された形状に形成して構成されるものである。
露受け部8は、室内熱交換器2の下部側であってドレンパン4の上側に付設されているものである。露受け部8は、室内熱交換器2に付着している結露水が、送風機3によって形成された空気の流れによって、筐体1内のドレンパン4よりも上流側の部分に飛散することを抑制するのに利用されるものである。
なお、筐体1における外側表面のうちの下面には、傾斜面が形成されている。すなわち、筐体1の下面部1Aの下面には、第2の側面部1b側から第1の側面部1a側に向かうにしたがって下側に傾斜する傾斜面が形成されている。本実施の形態では、この傾斜面として第1の傾斜面1A1及び第2の傾斜面1A2が筐体1に形成されている場合を例に説明する。
第1の傾斜面1A1及び第2の傾斜面1A2は、第3の側面部1c側から第4の側面部1d側にかけて延びるように形成されている。第1の傾斜面1A1は、第2の傾斜面1A2よりも第2の側面部1b側に配置されている傾斜面である。また、第1の傾斜面1A1の方が、第2の傾斜面1A2よりも勾配がきつくなっている。そして、第1の傾斜面1A1の方が、第2の傾斜面1A2よりも、短手方向の幅が小さい。筐体1には、この第1の傾斜面1A1及び第2の傾斜面1A2が形成されているため、第1の側面部1a側から第2の側面部1b側に向かうにしたがって筐体1の高さ幅が先細るようになっている。このため、筐体1が空調対象空間に設置された際に、空調対象空間に在室する者に圧迫感を与えてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、筐体1に第1の傾斜面1A1及び第2の傾斜面1A2を形成した場合を例に説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、1つの傾斜面を形成した態様でもよいし、3つ以上の傾斜面を形成した態様であってもよい。また、平面状の傾斜面に限定されるものではなく、第1の側面部1a側から第2の側面部1b側に向かうにしたがって筐体1の高さ幅が先細る曲面状の傾斜面が形成されていてもよい。
食品加工工場などでは、作業場などといった空調対象空間の温度として5度〜22度程度とされる場合がある。食品加工工場では、食品の質が低下しないように、比較的低めの温度設定となっているということである。このため、食品加工工場などで室内機100が利用される場合には、室内熱交換器2に供給される冷媒温度が、たとえば−10度〜+5度程度になる。このため、室内熱交換器2とともに筐体1内に配置されている送風機3の表面には、室内熱交換器2の冷熱による結露が発生する場合がある。
そこで、筐体1の下面側の内面は、送風機3側からドレンパン4側にかけて下側に傾斜している。すなわち、筐体1の下面側の内面に対応する筐体1の下面部1Aの上面には、送風機3側からドレンパン4側にかけて下側に傾斜する傾斜面6が形成されている。これにより、送風機3に付着した結露水が滴下した際に、ドレンパン4側に水を流すことができる。なお、傾斜面6からドレンパン4に水を流しこみやすくするため、傾斜面の下端側の高さ位置が、ドレンパン4の高さ位置よりも高くなるように、筐体1の傾斜面6及びドレンパン4を構成してもよい。
筐体1の下面部1Aのうちの送風機3の下側部分には、開閉自在に筐体1に設けられている開放パネル1AAが設けられている。開放パネル1AAを開放することで、サービスマンなどは、送風機3のメンテナンスなどを行うことができる。なお、開放パネル1AAは、第2の傾斜面1A2の一部を構成している。また、開放パネル1AAは、傾斜面6の一部も構成している。
[動作説明]
室内機100の冷房運転時の動作について説明する。図示省略の圧縮機で圧縮された冷媒は、室外機に配置され、凝縮器(放熱器)として機能する室外熱交換器に供給されて凝縮する。そして、室外熱交換器から流出した冷媒は、絞り装置で減圧された後に、蒸発器として機能する室内熱交換器2に供給される。室内熱交換器2で蒸発した冷媒は、再び、圧縮機に戻される。このように、室内機100を有する空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器で構成される冷凍サイクル回路に冷媒を流すことで冷房運転を実現する。暖房運転については、四方弁などで流路を切り換えることで実現することができる。なお、ここでは、冷房運転、暖房運転を実施することができる空気調和装置の室内機100について説明したが、それに限定されるものではなく、冷房運転のみを実施する空気調和装置でもよい。
また、室内機100は、室内熱交換器2に霜が付着して熱交換性能が低減することを抑制するようにオフサイクルデフロスト運転を実施することができる。オフサイクルデフロスト運転では、冷媒を流すのを止める、すなわち圧縮機の運転を停止し、送風機3を運転させる。圧縮機を停止し、送風機3を運転させることで、冷却された冷媒は供給されないが、空調対象空間の空気が室内熱交換器2に供給されて霜を溶かすことができる。なお、溶けた水、及び霜などは、ドレンパン4に落下する。
[吹出口などについて]
図8は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の第1の吹出口10Aが開放された状態の説明図である。図9は、実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の2つの第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2が開放された状態の説明図である。図8及び図9を参照して、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1、第2の吹出口10B2などについて説明する。
第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、円形状の開口面を有している。そして、第1の吹出口10Aよりも、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の方が径が小さい。また、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、第1の吹出口10Aの両側にそれぞれ形成されている。すなわち、第2の吹出口10B1は、第1の吹出口10Aの一方側の脇に形成され、第2の吹出口10B2は、第1の吹出口10Aの他方側の脇に形成されている。
第1の吹出口10Aの径は、たとえば40cm程度とし、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径は、たとえば30cm程度とするとよい。なお、径の値は、これらに限定されるものではなく、たとえば、第1の吹出口10Aを通過する風路の抵抗と、第2の吹出口10B1を通過する風路の抵抗及び第2の吹出口10B2を通過する風路の抵抗を合わせた抵抗とが等しくなるように、第1の吹出口10Aの径、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径を設定するとよい。
なお、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、円形状の開口面を有しているものとして説明するが、それに限定されるものではない。たとえば、多角形の開口面を有しているものであってもよいし、楕円形の開口面を有しているものであってもよい。また、第1の吹出口10Aが円形状の開口面を有し、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2が多角形の開口面を有するといったように、異なる形状の開口面を組み合わせてもよい。
さらに、第1の吹出口10Aよりも第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径が小さければよい。このため、第2の吹出口10B1の径と第2の吹出口10B2の径とが異なっていてもよい。なお、同一径である方が、空調対照空間に冷気(暖気)を、より均一に供給することができる。
第1の吹出口10Aは、たとえば、第2の側面部1bの長手方向の幅の中央側及び短手方向の幅の中央側に形成される。また、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、第1の吹出口10Aを境として対照となるように形成されている。なお、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、対照に形成されていなくてもよい。なお、対照となっている方が、第2の吹出口10B1の空気の吹き出し条件と第2の吹出口10B2の空気の吹き出し条件とが等しくなって、空調対照空間に冷気(暖気)をより均一に供給することができる。
第2の側面部1bには、打ち抜くことで第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2が形成されるノックアウト部が設けられている。なお、ノックアウト部は、室内機100を設置する現場で簡単に穴(第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2)が開けられるように形成されているものである。すなわち、ノックアウト部は、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を閉塞するのに利用されるフタ部21と、フタ部21の周縁に設けられたミシン目部(図示省略)とを有している。フタ部21は、室内機100を設置するサービスマンなどに打ち抜かれる打ち抜き領域に対応するものである。
ここで、ミシン目部は、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の円形状の縁部に対応する位置に設けられ、フタ部21を第2の側面部1bに固定するものである。なお、ミシン目部の数は、特に限定されるものではないが、たとえば、フタ部21の上端側と下端側に2つ配置する構成などとするとよい。また、ノックアウト部は、ミシン目部の代わりに、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の円形状の縁部に対応する位置の板材(第2の側面部1b)を薄く形成した態様であってもよい。
室内機100を設置するサービスマンなどは、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を塞いでいるフタ部21を叩くことで、第2の側面部1bからフタ部21が取れて第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を形成することができるようになっている。このため、室内機100を設置するサービスマンの作業負担の抑制が図られている。なお、図8では、第1の吹出口10Aに取り付けられているフタ部21を開放し、図9では、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2に取り付けられているフタ部21を開放した状態を示している。このように、本実施の形態に係る室内機100では、第1の吹出口10Aと、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2とのうちの一方が開放され、他方が閉塞される。
ノックアウト部を開放した後に、閉塞したい場合には、たとえば、フタ部21を第1の吹出口10A、或いは第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の形成位置にネジ止めなどをして固定することで実現することができる。
また、本実施の形態では、ノックアウト部を利用して第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を形成する例を示したが、それに限定されるものではない。たとえば、予め第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を形成しておき、別途、これらの開口面を塞ぐ塞ぎ板を設置する態様であってもよい。たとえば、第1の吹出口10Aを開放する場合には、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2にこの塞ぎ板を設置すればよい。なお、ノックアウト部を利用する方は、穴を空けていない状態において室内機100と一体となっていて、別々になっていないので、管理がしやすく、利便性がよい。
ここで、空調対象空間の天井面には、ソックダクト101に沿うようにカーテンレール90が取り付けられ、このカーテンレール90には、ソックダクト101〜103をカーテンレール90につり下げる支持部品91が取り付けられる(図10及び図12参照)。そこで、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、上端側の高さ位置が一致するように形成されている。すなわち、第1の吹出口10Aの上端の高さ位置と、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の上端の高さ位置とが一致するように第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は第2の側面部1bに形成されている。なお、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、上端側の高さ位置は、図8の点線H−Hで示している。
これにより、第1の吹出口10Aにソックダクト101を接続した態様であっても(図10及び図11参照)、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2にソックダクト102及びソックダクト103を接続した態様であっても(図12及び図13参照)、ソックダクト101〜103を保持する支持部品91は、長さを変えるために交換する必要がない。
ここで、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の上端側の高さ位置が異なると、支持部品91の長さをそれに応じて変える必要があり、コストアップ及び設置作業の負担の増大などの弊害がある。しかし、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100において、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2は、上端側の高さ位置が一致するように形成されているため、上記弊害が抑制されるようになっている。
[設置例について]
図10は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100に第1の長さを有するソックダクト101を取り付け、空調対象空間に設置した状態の模式図である。図11は、図10に示す模式図を上側から見た説明図である。図12は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100に第1の長さよりも短い第2の長さを有するソックダクト102、103を取り付け、空調対象空間に設置した状態の模式図である。図13は、図12に示す模式図を上側から見た説明図である。なお、図10〜図13では、作業者200が空調対象空間で作業をしている様子を模式的に示している。図10〜図13を参照して、室内機100にソックダクト101〜103を取り付けた状態における設置例などについて説明する。
まず、ソックダクト101〜103について説明する。ソックダクト101は、第1の長さを有するものである。ここで言う、第1の長さとは、たとえば10〜15m程度を指している。第1の長さを有するソックダクト101については、第1の吹出口10Aに取り付けられる。ソックダクト102及びソックダクト103は、第1の長さよりも短い第2の長さを有するものである。ここで言う、第2の長さとは、たとえば7m〜10m程度を指している。第2の長さを有するソックダクト102については、第2の吹出口10B1に取り付けられ、第2の長さを有するソックダクト103については、第2の吹出口10B2に取り付けられる。
なお、第1の吹出口10Aに取り付けられるソックダクト101の径の方が、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2に取り付けられるソックダクト102の径及びソックダクト103の径よりも大きい。すなわち、室内機100は、吹出口の大きさに比例して径が大きいソックダクトが取り付けられる。
ここで、ソックダクト101〜103とは、一端側が第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2に取り付けられるように開放されており、他端側が閉塞されている布製部材である。すなわち、ソックダクト101〜103は、一端側が開放され、他端側が閉塞されている筒状の布製部材である。ソックダクト101〜103は、空調対象空間の天井に設置されたステンレス製のカーテンレール90の長手方向に並ぶように取り付けられた支持部品91に吊り下げられることで支持される。
ソックダクト101〜103に供給された空気は、布の隙間から空調対象空間に放出されるようになっている。このため、布の隙間から放出される空気は、空調対象空間に在室している作業者200に風を感じさせにくく、ソックダクト101〜103を室内機100に取り付けたもので空調運転を実施することで、空調対象空間に在室する作業者の快適性を損ねることを抑制することができるようになっている。また、ソックダクト101〜103は、食品加工工場の食品に風が直接あたりにくく、食品の乾燥を抑制でき、空気の対流が生じにくく、塵埃が舞ってしまうことを抑制でき、食品の品質の低下を抑制できる。
図10及び図11に示すように、室内機100を設置するサービスマンは、たとえば空調対象空間の幅が第1の長さよりも長い場合には、第1の吹出口10Aのフタ部21を叩いて開放し(図8参照)、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2については閉塞したままとし、第1の吹出口10Aにソックダクト101を取り付ける。
図12及び図13に示すように、室内機100を設置するサービスマンは、空調対象空間の幅が第1の長さよりも短い場合には、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2のフタ部21を叩いて開放し(図9参照)、第1の吹出口10Aについては閉塞したままとし、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2にソックダクト102及びソックダクト103を取り付ける。
なお、第1の吹出口10Aには、ソックダクト101を取り付けやすいように、第1の吹出口10Aの開口部分の縁部に沿うように円環状のフランジを形成するとよい。また、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2についても、円環状のフランジを開口部分の縁部に沿うように形成するとよい。そして、たとえばステンレス製のバンドなどをフランジの上からソックダクト101に取り付け、ソックダクト101のうちの第1の吹出口10A側の端部を固定するとよい。第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2についても同様に、たとえばステンレス製のバンドなどをフランジの上からソックダクト102及びソックダクト103に取り付け、ソックダクト102のうちの第2の吹出口10B1側の端部、及びソックダクト103のうちの第2の吹出口10B2側の端部を固定するとよい。
図14は、第1の長さを有するソックダクト101を取り付けた室内機100及び第2の長さを有するソックダクト101及びソックダクト102を取り付けた室内機100の両方を同じ空調対象空間に設置した状態の模式図である。図14を参照して室内機100の設置例及びソックダクト101〜103の長さに応じて送風機3の出力を変化させることについて説明する。
図14に示すように、空調対象空間に、第1の長さを有するソックダクト101を取り付けた室内機100と、第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103を取り付けた室内機100とを併設することもできる。
図14の紙面の上側の2台の室内機100に示すように、梁、柱などの建物の障害物202がない箇所には、第1の長さを有するソックダクト101を取り付けた室内機100を設置することができる。一方、図14の紙面の下側の2台の室内機100に示すように、障害物202がある箇所には、第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103を取り付けた室内機100を設置するとよい。また、図14の紙面の一番下側の室内機100に示すように、照明201がある箇所であっても、ソックダクト102とソックダクト103との間には一定の間隔が空けられているので、室内機100を設置することができる。
ソックダクト101〜103の長さに応じて送風機3の出力を変化させることで使用範囲を広げることができる。つまり、第1の長さを有するソックダクト101を取り付けた場合と、第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103を取り付けた場合とに応じて送風機3の出力を変化させるようにしてもよい。たとえば、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径をφ300とし、そこに15m程度のソックダクト102及びソックダクト103を取り付けた場合、又は第1の吹出口10Aの径をφ400とし、そこに15m程度のソックダクト101を取り付けた場合には、ソックダクト102及びソックダクト103の表面積、及びソックダクト101の表面積が大きく、風量が確保しやすいので送風機3の出力を低くする。また、第1の吹出口10Aの径をφ400とし、そこに7m程度のソックダクト101を取り付けた場合、又は第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径をφ300とし、7m程度のソックダクト102及びソックダクト103を取り付けた場合には、ソックダクト102及びソックダクト103の表面積、及びソックダクト101の表面積が小さく、風量が確保しにくいので送風機3の出力を高くする。
そこで、制御装置50は、第1の吹出口10Aが開放され、第1の長さを有するソックダクト101が第1の吹出口10Aに取り付けられているときに利用される第1の出力と、第1の吹出口10Aが開放され、第2の長さを有するソックダクト101が第1の吹出口10Aに取り付けられているときに利用される、第1の出力よりも大きい第2の出力とで送風機3を運転可能となるように構成するとよい。
すなわち、図14に示すように4台の室内機100がある場合には、紙面上側の2台の室内機についてはサービスマンなどが第1の出力で運転するモードに制御装置50を設定し、紙面下側の2台の室内機100についてはサービスマンなどが第2の出力で運転するモードに制御装置50を設定すればよい。なお、ここでは第1の出力及び第2の出力の2段階の出力で運転するモードが制御装置50に格納されている場合を一例に説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、第1の長さ及び第2の長さ以外の長さのものを取り付けることを想定している場合には3段階以上の出力で運転することができる制御装置50を設ければよい。
なお、制御装置50は、3相電源をスター結線、デルタ結線の切り換えができるもので構成してもよいが、インバータを搭載したもので構成することで、出力の設定をよりきめ細かいものとすることができる。
[実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の効果]
本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100は、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2よりも、第1の吹出口10Aの方が開口面が大きい。そして、空調対象空間の幅が、たとえば第1の長さよりも長い場合には、第1の吹出口10Aを開放し、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を閉塞し、第1の吹出口10Aにソックダクト101を取り付ける。一方、空調対象空間の幅が、たとえば、第1の長さよりも短い場合には、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2を開放し、第1の吹出口10Aを閉塞し、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2にソックダクト102及びソックダクト103を取り付ける。
このように、室内機100では、空調対象空間の幅に合わせて、第1の長さを有するソックダクト101を取り付けることもできるし、第1の長さよりも短い第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103を取り付けることもできる。ここで、第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103のうちの一方のみを室内機100に取り付けた場合には、長さが短い分、ソックダクト101を取り付けた場合と比較すると、機外静圧が高くなってしまう。なお、機外静圧とは、ソックダクト101〜103内における静圧を指している。しかし、室内機100では、ソックダクト102及びソックダクト103の両方を併設できるものであるので、長さが短くても、機外静圧が高くなってしまうことが抑制される。すなわち、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100では、第1の長さより短い第2の長さを有するものを室内機100に取り付けても、機外静圧が高くなることが抑制されるため、風量が低下してしまうことを抑制され、冷却能力が低下してしまうことが抑制される。
また、室内機100では、第1の吹出口10Aと比較すると第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径は小さい。一方で、第1の吹出口10Aの開口面積よりも、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の合計開口面積が大きい。このため、第1の吹出口10Aにおける機内静圧よりも、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10Bの双方を開放した場合の機内静圧の方が低くなる。すなわち、第1の長さより短い第2の長さを有するソックダクト102及びソックダクト103を室内機100に取り付けた場合において、第1の吹出口10Aと比較すると第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の合計開口面積が大きいため、機内静圧が抑制される。したがって、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100では、長さの短いソックダクト102及びソックダクト103を用いたとしても、機内静圧が抑制される分、風量が低下してしまうことを抑制され、冷却能力が低下してしまうことが抑制される。
[変形例1]
図15は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の変形例1(室内機100A)である。室内機100Aにおけるノックアウト部は、第1の打ち抜き領域と、第1の打ち抜き領域が設けられている部分に形成され、第1の打ち抜き領域よりも小さい第2の打ち抜き領域とを有している。ここで、第1の打ち抜き領域は、外側フタ部22に対応するものであり、第2の打ち抜き領域は、内側フタ部23に対応するものである。すなわち、第1の打ち抜き領域に対応する外側フタ部22の内側には、第2の打ち抜き領域に対応する内側フタ部23が設けられている。このようにすることで、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径を小さいものとしたい場合には、内側フタ部23を打ち抜けばよいし、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径を大きいものとしたい場合には、外側フタ部22及び内側フタ部23の両方を打ち抜けばよい。すなわち、室内機100Aでは、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の径を変更できるように構成されている。
なお、内側フタ部23は、中央のもの(第1の吹出口10A)の方が、両脇のもの(第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2)よりも大きい。また、外側フタ部22及び内側フタ部23についても、フタ部21のように、ミシン目部としたり、第2の側面部1bを薄く形成したりする態様を採用することができる。
なお、図15の点線H−Hで示すように、外側フタ部22及び内側フタ部23の両方を打ち抜いたときに形成される第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の上端側の高さ位置が一致している。これに加えて、点線I−Iで示すように、内側フタ部23を打ち抜いたときに形成される第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の上端側の高さ位置も一致している。これにより、外側フタ部22及び内側フタ部23を打ち抜いた場合であっても、内側フタ部23を打ち抜いた場合であっても、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の上端側の高さ位置が一致し、支持部品91の分のコストアップ及び設置作業の負担の増大などの弊害を抑制することができる。
[変形例2]
図16は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の変形例2(室内機100B)である。図16に示すように、第1の吹出口10A、第2の吹出口10B1及び第2の吹出口10B2の形成位置のそれぞれに、径の大きさがφ400の外側フタ部22及び径の大きさがφ300の内側フタ部23を設けた構成としてもよい。
室内機100と同じ態様にしたい場合には、中央の外側フタ部22及び内側フタ部23を打ち抜き、両端の内側フタ部23を打ち抜けばよい。また、室内機100とは異なり、たとえば端のものの径を大きくしたい場合には、一方の端の外側フタ部22及び内側フタ部23を打ち抜き、中央の内側フタ部23及び他方の端の内側フタ部23を打ち抜けばよい。この室内機100Bであっても、室内機100と同様の効果を得ることができる。
1 筐体、1A 下面部、1A1 第1の傾斜面、1A2 第2の傾斜面、1AA 開放パネル、1B 上面部、1a 第1の側面部、1b 第2の側面部、1c 第3の側面部、1d 第4の側面部、2 室内熱交換器、3 送風機、4 ドレンパン、5 電装箱、6 傾斜面、7A 吊下金具、7B 吊下金具、7C 吊下金具、7D 吊下金具、8 露受け部、10 吹出口、10A 第1の吹出口、10B1 第2の吹出口、10B2 第2の吹出口、11 吸込口、21 フタ部、22 外側フタ部、23 内側フタ部、50 制御装置、50A 上面、90 カーテンレール、91 支持部品、100 室内機、100A 室内機、100B 室内機、101 ソックダクト、102 ソックダクト、103 ソックダクト、200 作業者、201 照明、202 障害物。

Claims (12)

  1. 第1の側面部に形成された吸込口、第2の側面部に形成された第1の吹出口及び複数の第2の吹出口を有し、前記第1の吹出口及び前記複数の第2の吹出口のうちの一方が開放され、他方が閉塞される箱状に形成された筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記吸込口から前記筐体内に空気を取り込み、前記第1の吹出口又は前記第2の吹出口から空気を吹き出す送風機と、
    前記筐体内に設けられ、前記送風機により前記筐体内に取り込まれた空気と冷媒とを熱交換させる室内熱交換器と、
    を備え、
    前記第1の吹出口の方が前記第2の吹出口よりも大きい
    ことを特徴とする空気調和装置の室内機。
  2. 前記複数の第2の吹出口は、
    前記第1の吹出口の両側にそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記複数の第2の吹出口は、
    前記第1の吹出口の一方側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口は、
    前記第1の吹出口の上端の高さ位置と前記第2の吹出口の上端の高さ位置とが一致するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  5. 前記第1の側面部と前記第2の側面部とは、対向するように設けられ、
    前記筐体の下面には、
    前記第2の側面部側から前記第1の側面部側に向かうにしたがって下側に傾斜する傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  6. 前記筐体の上面は、水平面と平行に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  7. 前記第2の側面部には、
    打ち抜くことで前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口が形成されるノックアウト部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  8. 前記ノックアウト部は、
    第1の打ち抜き領域と、
    前記第1の打ち抜き領域が設けられている部分に形成され、前記第1の打ち抜き領域よりも小さい第2の打ち抜き領域とを有している
    ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置の室内機。
  9. 前記筐体内の前記室内熱交換器の下側に設けられ、ドレン水を貯留するドレンパンをさらに備え、
    前記室内熱交換器は、
    前記送風機よりも空気流れ方向の上流側に配置され、
    前記筐体の下面側の内面は、
    前記送風機側から前記ドレンパン側にかけて下側に傾斜している
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  10. 前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口は、円形状の開口面を有している
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  11. 前記送風機のファンの出力を制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記第1の吹出口が開放され、前記第2の吹出口が閉塞されているときに利用される第1の出力と、
    前記第2の吹出口が開放され、前記第1の吹出口が閉塞されているときに利用される、前記第1の出力よりも大きい第2の出力とで前記送風機を運転可能である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  12. 前記第1の吹出口及び前記複数の第2の吹出口のうちの開放されている方に取り付けられるソックダクトをさらに備え、
    第1の長さを有する前記ソックダクトを取り付けるときには、前記第1の吹出口が開放されて前記第1の吹出口に前記ソックダクトが取り付けられ、
    第1の長さよりも短い第2の長さを有する前記ソックダクトを取り付けるときには、前記第2の吹出口が開放されて前記第2の吹出口に前記ソックダクトが取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
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