JP2000336747A - 柱・梁接合部の施工方法 - Google Patents

柱・梁接合部の施工方法

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JP2000336747A
JP2000336747A JP11151304A JP15130499A JP2000336747A JP 2000336747 A JP2000336747 A JP 2000336747A JP 11151304 A JP11151304 A JP 11151304A JP 15130499 A JP15130499 A JP 15130499A JP 2000336747 A JP2000336747 A JP 2000336747A
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Yukikazu Oshimi
至一 押味
Hiroki Wachi
寛喜 和知
Yukimasa Ogiwara
行正 荻原
Terushige Miyashita
輝重 宮下
Koichi Harashima
幸一 原嶋
Shiyouji Shimamura
象二 島村
Takashi Tokita
隆 鴇田
Masato Kimura
正人 木村
Shogo Kusaji
省五 草次
Tetsuo Okada
徹夫 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレキャスト化された柱部材と梁部材を用い
て柱・梁接合部及び柱・梁架構を構成する場合に、梁主
筋の接続作業性と、接合部におけるフープの配筋作業性
を高める。 【解決手段】 下階側の柱部材1上に梁部材2,2を対
向させて支持させ、この対向する梁部材2,2の下端主
筋2a,2aを互いに接続すると共に、両梁部材2,2のコ
ンクリート2c,2c端面間に接合部のフープ9を配筋した
後、上階側の柱部材1を下階側の柱部材1上に落とし込
み、双方の主筋1a,1aを梁部材2の下端主筋2aより下方
位置で互いに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプレキャストコン
クリートの柱部材と梁部材から柱・梁接合部を構成する
施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プレキ
ャスト化された柱部材と梁部材を用いて柱・梁接合部及
び柱・梁架構を構成する場合、柱部材はスラブ面付近か
ら梁下端までの区間を単位として、梁部材は接合部を挟
んだ一方の梁中央部から他方の梁中央部までの区間、も
しくは隣接する柱間の梁端部から梁端部までの区間を単
位として製作される。
【0003】梁部材を梁中央部間の区間で製作する場合
は隣接する梁部材を梁中央部において現場打ちコンクリ
ートで接合することになることから、梁中央部に型枠支
保工の設置を必要とする等、プレキャスト化による利益
が失われるため、プレキャスト化率を上げる上では梁端
部間の区間で製作する方がよい。
【0004】柱部材をスラブ面付近から梁下端までの区
間で製作し、梁部材を梁端部間の区間で製作した場合、
梁部材は端部において柱部材上に載り、柱・梁接合部内
で梁部材同士の接合が行われるため、柱部材と梁部材の
接合は、梁部材双方の下端主筋を柱部材上で互いに接続
すると共に、柱部材上を通して上端主筋や継手筋を配筋
し、接合部にコンクリートを打設することにより行われ
るが、柱部材上からは接合部を貫通して上階側の柱部材
に接続される多数の柱主筋が突出していることから、概
して梁主筋の接続作業性が悪い。
【0005】また多数の柱主筋が梁部材の架設時から接
合部に存在しているため、下端主筋が突出した梁部材を
柱部材間に架設した後には柱主筋と梁主筋の混在により
接合部におけるフープを配筋することが困難になる。梁
部材が一方向にのみ架設される場合は直交方向の空間を
利用してフープを半割りにした形の鉄筋を差し込むこと
ができるが、二方向に架設される場合にはそれも難しく
なる。
【0006】この発明は上記背景より、梁主筋同士の接
続作業性を高め、接合部におけるフープ等のせん断補強
筋の配筋を容易にする接合部の施工方法を提案するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では接合部を挟ん
で上下に隣接する柱部材の主筋同士を梁部材の下端主筋
より下方位置で互いに接続することにより、下階側の柱
部材上に梁部材を対向させて支持させたときから、上階
側の柱部材を落とし込むまでの間に接合部に柱主筋が存
在しない状態を作り、梁主筋同士の接続作業性と接合部
におけるフープ等のせん断補強筋の配筋作業性を高め
る。
【0008】上下に隣接する柱部材の主筋の継手位置が
梁部材の下端主筋より下方に位置することで、上階側の
柱部材を落とし込む前の、柱部材上で対向する梁部材の
下端主筋同士、または下端主筋同士と上端主筋同士を互
いに接続する際には接合部に柱主筋が存在しない状態に
あり、接合部における梁主筋と柱主筋の混在状態が解消
されているため、下端主筋同士の、または下端主筋同士
と上端主筋同士の接続作業性が向上する。
【0009】上端主筋は梁部材を柱部材上に支持させる
際に配筋されるが、必ずしも下端主筋のように接合部位
置で接続される必要はないため、接合部を貫通する形で
配筋される場合もあり、その場合は接合部では下端主筋
同士のみが接続される。
【0010】また上階側の柱部材の設置前に接合部にお
ける柱主筋が不在であることで、梁部材の下端主筋同士
と上端主筋同士の接続の前後を問わずに上下に並列する
梁主筋間にフープを差し込むことが可能になり、フープ
の配筋作業性も向上する。
【0011】接合部内には柱主筋と梁主筋が交差して配
筋されることから、接合部内の柱主筋は梁主筋回りに配
筋されるスターラップによっても水平せん断力に対して
拘束され得るため、接合部内のせん断補強筋としてフー
プに代え、またはフープと共にスターラップを配筋する
場合もある。スターラップも対向する梁部材の下端主筋
同士と上端主筋同士の接続の前後を問わずに配筋され
る。
【0012】柱・梁接合部は接合部へのせん断補強筋の
配筋後、上階側の柱部材を下階側の柱部材上に落とし込
み、双方の主筋を梁部材の下端主筋より下方位置で互い
に接続し、接合部にコンクリートを打設することにより
完成する。
【0013】請求項2に記載のように上階側の柱部材の
主筋と下階側の柱部材の主筋をねじ継手により互いに接
続し、上階側の柱部材を下階側の柱部材上に自立させれ
ば、接合部とスラブのコンクリート打設前に上階側の柱
部材が下階側の柱部材に支持され、その時点で上階側の
柱部材間への梁部材の架設、梁部材の主筋同士の接続
等、上階側の躯体工事に移行できるため、柱・梁架構全
体の構築に要する工期の短縮を図ることが可能になる。
【0014】また上階側と下階側の柱部材の主筋の接続
がねじ継手によることで、上階側の柱部材の落とし込み
時にその水平方向の位置が決まるため、主筋同士の接続
時、上階側の柱部材に対しては高さ方向の位置調整を行
えばよい。
【0015】請求項2の場合に、特に請求項3に記載の
ように上階側の柱部材の主筋と下階側の柱部材の主筋を
ねじ継手により互いに接続した状態で主筋の周囲に型枠
を組み立て、型枠内にコンクリートを打設して柱部材を
製作しておけば、柱部材を製作した時点で上下に隣接す
る柱部材の主筋のねじによる接続部分の長さ、あるいは
接続位置が決まるため、上階側の柱部材の実際の吊り込
み時にその主筋と下階側の柱部材の主筋との突合せ精度
が確保され、突合せ時に誤差の修正等をすることなく上
階側の柱部材と下階側の柱部材の接続が行え、上階側の
柱部材の高さ方向の位置調整の必要もなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は図1に示すように主筋
1aとフープ1bがコンクリート1c中に埋設されて製作され
たプレキャストコンクリートの柱部材1と、下端主筋2a
とスターラップ2bの下部がコンクリート2c中に埋設され
て製作されたプレキャストコンクリートの梁部材2から
柱・梁接合部を構成する方法である。
【0017】柱部材1はスラブ12面付近から梁下端付
近、あるいはそれより下方位置までの長さで製作され、
主筋1aの両端部がコンクリート1cの上面と下面から突出
する。梁部材2は隣接する柱間の梁端部から梁端部まで
の区間で製作され、下端主筋2aの両端部がコンクリート
2cの端面から突出する。
【0018】柱部材1の主筋1aの、コンクリート1cの上
面からの突出長さは柱部材1,1間に架設されたときの
梁部材2の最も下に配筋される下端主筋2aとコンクリー
ト1cの上面との間の距離より小さく、コンクリート1cの
下面からの突出長さはコンクリート1cの下面から下端主
筋2aまでの距離より大きく、上下の柱部材1,1の主筋
1a,1aは梁部材2の最も下に配筋される下端主筋2aより
下方位置で互いに接続される。
【0019】図2〜図10により1層分の施工手順を説明
する。まず図3に示すように設置済みの下階側の柱部材
1の頂部周辺に梁部材2を受けるブラケット3を固定す
る。図示するように柱部材1に支持される複数本の梁部
材2の成が相違する場合は、ブラケット3と梁部材2の
下端間の距離を調整する高さ調整材4がブラケット3に
固定される。
【0020】下階側の柱部材1の上面から突出する主筋
1aの上端部には図2に示すように上階側の柱部材1の主
筋1aとの継手のための継手金物5が接続されているが、
継手金物5は上階側の柱部材1の下面から突出する主筋
1aの下端部に接続されている場合もある。
【0021】柱部材1へのブラケット3等の固定後、ブ
ラケット3上、もしくは高さ調整材4上に梁部材2,2
の端部を載置し、柱部材1上で対向させる。上端主筋2d
はスターラップ2bに結束される等により梁部材2に付属
した状態で梁部材2と共に柱部材1,1間に架設され
る。梁部材2の下端主筋2aと上端主筋2dの端部にも継手
金物5が接続されている。
【0022】図面では上端主筋2d,2dも下端主筋2a,2a
同士の接続位置に合わせて接合部において接続している
が、接合部を貫通するように上端主筋2d,2dを配筋し、
梁部材2の中間部において接続する場合もある。
【0023】梁部材2,2の架設後、図4に示すように
対向する梁部材2,2の下端主筋2a,2a同士と上端主筋
2d,2d同士を接続する。図面では図11に示すように下端
主筋2aと上端主筋2dの端部にねじを切り、予め継手金物
5としてカプラーを接続しておき、両カプラー間に継手
筋6を渡し、継手筋6を両カプラーにナット7で緊結す
ることにより下端主筋2a,2aの接続と上端主筋2d,2dの
接続を行っているが、この接続作業は柱部材1上の接合
部にフープ9等のせん断補強筋がない状態で行え、接続
作業上の自由度があるため、下端主筋2aと上端主筋2dに
ねじを切らない場合もあり、接続方法は問われない。
【0024】図面では対向する梁部材2,2の成に差が
あることに伴い、図11に示すように各梁部材2に上下に
並列して配筋されている下端主筋2a,2aの内、同一のレ
ベルに位置する一方の下端主筋2a,2a同士を接続し、他
の下端主筋2aの端部にはフランジを有し、雌ねじが切ら
れた定着材8を接続し、接合部のコンクリート11中に定
着させるようにしている。
【0025】図4に示すように下端主筋2a,2aの接続及
び上端主筋2d,2dの接続と並行して、または前後して柱
部材1上の、対向する梁部材2,2間に接合部のフープ
9を配筋する。フープ9には閉鎖形、もしくは半割りに
した開放形の鉄筋やバンドプレートが使用される。
【0026】フープ9は図13に示すように所定位置に配
筋したときに下端主筋2aや上端主筋2dに支持されない部
分ではこれらのいずれかに仮止めされ、上階側の柱部材
1の落とし込み時に所定位置に移動させられる。
【0027】鉄筋の場合は図示するように直交する下端
主筋2a,2a間や上端主筋2d,2d間の隙間に差し込まれて
配筋され、バンドプレートの場合は上下方向に距離のあ
る、直交する下端主筋2aと上端主筋2d間に配筋される。
【0028】接合部におけるせん断補強筋としてはフー
プ9に代えて、またはフープ9と共にスターラップを配
筋する場合もある。梁部材2が柱部材1上で直交して配
置される場合は二方向の梁部材2,2の下端主筋2a,2a
と上端主筋2d,2dの接続後、図5,図6に示すように上
階側の柱部材1を下階側の柱部材1上に落とし込み、上
階側の柱部材1の各主筋1aを下階側の柱部材1の各主筋
1aと接続する。梁部材2が直交しない場合は一方向の梁
部材2,2の下端主筋2a,2aと上端主筋2d,2dの接続後
に上階側の柱部材1が落とし込まれる。
【0029】主筋1a,1a同士の接続方法も特に問われな
いが、図示するように継手金物5として下端主筋2aや上
端主筋2dの場合と同様にカプラーを使用し、予め下階側
の柱部材1の主筋1aの上端にカプラーを螺合させてお
き、上階側の柱部材1の落とし込み後にカプラーを回転
させて上階側の主筋1aに螺合させ、ナット7,7の緊結
によって接続を行えば、カプラーが上下の主筋1a,1aに
螺合した時点で上階側の柱部材1が下階側の柱部材1に
支持された状態になるため、上階側の柱部材1をクレー
ンによる吊り支持から解放させることができ、柱部材1
の周辺にサポートを置くことも必要でなくなる。
【0030】柱部材1は工場と現場サイトのいずれにお
いても製作されるが、図14−(a) 〜(c) に示すように上
階側の柱部材1の主筋1aと下階側の柱部材1の主筋1aを
カプラーの継手金物5を用いて、または継手金物5と継
手筋6を用いて実際に上階側の柱部材1を下階側の柱部
材1上に落とし込んで接続する状況と同じ要領で接続し
た状態で主筋1aの周囲に柱部材1の型枠1eを組み立て、
型枠1e内にコンクリート1cを打設して全階分の柱部材を
製作しておくことで、上階側の柱部材1の実際の吊り込
み時にその主筋1aと下階側の柱部材1の主筋1aとの突合
せ精度が確保され、突合せ時に水平方向と鉛直方向の誤
差の修正等をすることなく上階側の柱部材1と下階側の
柱部材1の接続を行うことができる。
【0031】図14では隣接する二本の柱部材1,1分の
主筋1a,1aを接続すると共に、型枠1e,1eを組み立てて
一方の型枠1e内にコンクリート1cを打設した後、他方の
型枠1e内に配筋された主筋1aに、それに連続する主筋1a
を接続すると共に、その回りに、先に打設されたコンク
リート1cの型枠1eを脱型して組み立て、前記他方の型枠
1e内にコンクリート1cを打設する、という手順を繰り返
し、二組の型枠1e,1eを用いて全階分の柱部材1を製作
する場合を示している。
【0032】カプラーを用いた接続の場合、接続される
主筋1a,1aの端面を互いに突き合わせた状態で接続する
ことができることから、特に図14に示す柱部材1の製作
時に、継手筋6を用いずにいずれか一本の主筋1aをそれ
に接続される主筋1aに突き合わせて主筋1aの配筋をして
おけば、上階側の柱部材1の落とし込み時にその主筋1
a,1aの突き当たりによって柱部材1のレベルを出すこ
とができ、落とし込み時のレベル調整作業が不要にな
る。
【0033】図6に示す上階側の柱部材1の各主筋1aと
下階側の柱部材1の各主筋1aとの接続終了後、図7に示
すように下階側の柱部材1の上端と梁部材2の下端との
間に接合部型枠10を組み立て、図8に示すように接合部
にコンクリート11を打設する。
【0034】接合部へのコンクリート11打設時のコンク
リート11の回り込みをよくするために、図11,図13に示
すように梁部材2のコンクリート2cの上端側の端面と、
柱部材1のコンクリート1cの下面は切り欠かれ、共に梁
部材2側から接合部側へかけて下方へ傾斜している。図
11ではコンクリート2cの端面の形状を破線で、図13では
実線で示している。
【0035】柱部材1のコンクリート1cの下端部には図
11に示すように接合部に打設されたコンクリート11の、
柱部材1の下端と接合部間に生じた隙間へのグラウト材
を充填するためのグラウト材注入孔1dが形成されてお
り、図9に示すように接合部へのコンクリート11の打設
後、このグラウト材注入孔1dを通じて上記隙間にグラウ
ト材が充填される。図面ではグラウト材注入孔1dを傾斜
させて形成しているが、コンクリート1cの下面に面する
ように水平に形成し、そのグラウト材注入孔1dに連通す
る吐出孔をグラウト材注入孔1dの上に形成する場合もあ
る。
【0036】また図面では柱部材1の下面をスラブ面よ
り下に位置させているが、スラブ面以上に位置させる場
合もある。グラウト材の充填後、図10に示すようにスラ
ブ12のコンクリートが打設され、その後、図3に示す梁
部材2の架設から図10までの作業が繰り返される。
【0037】
【発明の効果】接合部を挟んで上下に隣接する柱部材の
主筋同士を梁部材の下端主筋より下方位置で互いに接続
することで、下階側の柱部材上に梁部材を対向させて支
持させたときから、上階側の柱部材を落とし込むまでの
間に接合部に柱主筋が存在しない状態を得るため、接合
部における梁主筋と柱主筋の混在状態が解消され、梁部
材の下端主筋同士と上端主筋同士の接続作業性が向上す
る。
【0038】また接合部における柱主筋が不在であるこ
とで、柱部材上で対向する梁部材の下端主筋同士と上端
主筋同士の接続の前後を問わずに上下に並列する梁主筋
間にフープを差し込むことが可能になり、フープの配筋
作業性も向上する。
【0039】請求項2では上階側の柱部材の主筋と下階
側の柱部材の主筋をねじ継手により互いに接続し、上階
側の柱部材を下階側の柱部材上に自立させることで、接
合部とスラブのコンクリート打設前に上階側の柱部材を
下階側の柱に支持させるため、その時点で上階側の柱部
材間への梁部材の架設等、上階側の躯体工事を開始で
き、柱・梁架構全体の構築に要する工期の短縮を図るこ
とが可能になる。
【0040】また上階側と下階側の柱部材の主筋の接続
がねじ継手によることで、上階側の柱部材の落とし込み
時にその水平方向の位置が決まるため、上階側の柱部材
は高さ方向の位置調整が行われればよい。
【0041】請求項3では請求項2において、上階側の
柱部材の主筋と下階側の柱部材の主筋をねじ継手により
互いに接続した状態で主筋の周囲に型枠を組み立て、型
枠内にコンクリートを打設して柱部材を製作しておくた
め、柱部材を製作した時点で上下に隣接する柱部材の主
筋のねじによる接続部分の長さ、あるいは接続位置が決
まり、上階側の柱部材の実際の吊り込み時にその主筋と
下階側の柱部材の主筋との突合せ精度が確保され、突合
せ時に誤差の修正等をすることなく上階側の柱部材と下
階側の柱部材の接続が行え、上階側の柱部材の高さ方向
の位置調整も必要なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱部材間に梁部材を架設した様子を示した立面
図である。
【図2】下階側の柱部材を設置した状態を示した立面図
である。
【図3】柱部材上に梁部材を設置した状態を示した立面
図である。
【図4】梁部材の主筋を接続し、フープを配置した状態
を示した立面図である。
【図5】上階側の柱部材の落とし込み時の様子を示した
立面図である。
【図6】柱部材の主筋を接続した状態を示した立面図で
ある。
【図7】接合部型枠を組み立てた状態を示した立面図で
ある。
【図8】接合部へのコンクリート打設時の様子を示した
立面図である。
【図9】グラウト材充填時の様子を示した立面図であ
る。
【図10】スラブへのコンクリート打設時の様子を示し
た立面図である。
【図11】接合部を示した縦断面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】フープを配置したときの仮止め状態と所定位
置への配筋状態を示した立面図である。
【図14】(a) 〜(c) は柱部材の製作手順を示した平面
図である。
【符号の説明】
1……柱部材、1a……主筋、1b……フープ、1c……コン
クリート、1d……グラウト材注入孔、1e……型枠、2…
…梁部材、2a……下端主筋、2b……スターラップ、2c…
…コンクリート、2d……上端主筋、3……ブラケット、
4……高さ調整材、5……継手金物、6……継手筋、7
……ナット、8……定着材、9……フープ、10……接合
部型枠、11……コンクリート、12……スラブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和知 寛喜 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 荻原 行正 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 宮下 輝重 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 原嶋 幸一 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 島村 象二 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 鴇田 隆 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 三 菱地所株式会社内 (72)発明者 木村 正人 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 三 菱地所株式会社内 (72)発明者 草次 省五 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 三 菱地所株式会社内 (72)発明者 岡田 徹夫 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 三 菱地所株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AC02 AC07 AG28 AG60 BA22 BA42 BA46 BB08 BB30 CA04 CA13 CA14 CA82 CA83

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主筋とフープがコンクリート中に埋設さ
    れ、主筋の両端部がコンクリートの上面と下面から突出
    して製作されたプレキャストコンクリートの柱部材と、
    下端主筋とスターラップの下部がコンクリート中に埋設
    され、下端主筋の両端部がコンクリートの端面から突出
    して製作されたプレキャストコンクリートの梁部材から
    柱・梁接合部を構成する方法であり、下階側の柱部材上
    に梁部材を対向させて支持させると共に、上端主筋を配
    筋し、柱部材上で対向する梁部材の下端主筋を互いに接
    続し、両梁部材のコンクリート端面間に接合部のせん断
    補強筋を配筋した後、上階側の柱部材を下階側の柱部材
    上に落とし込み、双方の主筋を梁部材の下端主筋より下
    方位置で互いに接続し、接合部にコンクリートを打設す
    る柱・梁接合部の施工方法。
  2. 【請求項2】 上階側の柱部材の主筋と下階側の柱部材
    の主筋をねじ継手により互いに接続し、上階側の柱部材
    を下階側の柱部材上に自立させる請求項1記載の柱・梁
    接合部の施工方法。
  3. 【請求項3】 柱部材は、上階側の柱部材の主筋と下階
    側の柱部材の主筋をねじ継手により互いに接続した状態
    で主筋の周囲に型枠を組み立て、型枠内にコンクリート
    を打設して製作されている請求項2記載の柱・梁接合部
    の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015055059A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 株式会社竹中工務店 梁連結構造及び梁連結方法
JP2017179997A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 三井住友建設株式会社 柱梁接合構造およびその施工方法
CN109281438A (zh) * 2016-10-21 2019-01-29 季氏预制装配建筑设计常州有限公司 一次成型带牛腿的多层预制柱与施工方法
CN113898124A (zh) * 2021-09-30 2022-01-07 深圳市市政工程总公司 可调节施工误差的全装配式混凝土框架

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