JP2000335762A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000335762A
JP2000335762A JP11150289A JP15028999A JP2000335762A JP 2000335762 A JP2000335762 A JP 2000335762A JP 11150289 A JP11150289 A JP 11150289A JP 15028999 A JP15028999 A JP 15028999A JP 2000335762 A JP2000335762 A JP 2000335762A
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paper
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pickup
image forming
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JP11150289A
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English (en)
Inventor
Eiji Nakane
英治 中根
Haruhiko Hori
春彦 堀
Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
Toshiyuki Sawara
敏行 佐原
Masahiro Mitsusaki
雅弘 光崎
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録シートの状態(例えば、記録シートの材
質)にかかわらず、安定した画像形成を行うことができ
る画像形成装置を提供することができる。 【解決手段】 操作入力パネルOPから入力される情報
に基づき、画像形成する記録シートの材質を判定し、記
録シートの材質に基づき、記録シートの材質に応じた制
御がピックアップ装置41〜45、紙粉除去装置2、ト
ナーリサイクル装置3において行われる画像形成装置A
1。例えばピックアップ装置41は二つのピックアップ
ローラを有しており、粗悪紙をピックアップするときに
は全てのローラでピックアップを行い、上質紙をピック
アップするときには1つのローラだけでピックアップを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置に
は、上質紙、普通紙、再生紙、低コスト紙、OHP用樹
脂シートなどの様々な種類、材質の記録シート上に安定
して画像形成できることが求められる。近年、森林資源
保全や、地球環境保全の見地などから、画像形成装置に
おいて再生紙などが使用されることも多くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、再生紙や低
コスト紙などの粗悪紙は、上質紙に比べて紙粉の発生量
が多く、粗悪紙が画像形成装置で使用されるときには、
次のような不具合が発生しやすくなる。例えば、トナー
の消費を抑制するなどのために、感光体に残留したトナ
ーをクリーニング装置で回収して、その回収物を現像装
置に戻すトナーリサイクル装置を備える画像形成装置に
おいては、次の不具合が発生しやすい。この画像形成装
置で紙粉の発生量が多い粗悪紙が使用されると、クリー
ニング装置が回収した回収物にはトナーの他に比較的多
量の紙粉が含まれている。そのため、この回収物が現像
装置に戻されると、現像装置内においてのトナーの帯電
状態が所望の状態からずれてしまう。その結果、現像不
良が発生してしまう。このような不具合を抑制するため
に、例えばトナーを含む回収物のリサイクル率(戻し
率)を下げると、粗悪紙に画像形成しているときにはや
むを得ないが、上質紙やOHP用シートなど紙粉の発生
量が比較的少ない記録シートに画像形成しているときに
は、トナー消費を抑制するという所期の目的が達成でき
ない。
【0004】このような紙粉による現像不良を抑制する
などのために次の紙粉除去装置を設けた画像形成装置が
提案されている。例えば、紙粉除去装置は、記録シート
の搬送路に臨む紙粉除去ローラと、紙粉除去ローラにバ
イアス電圧を印加する電源とを有している。電源から紙
粉除去ローラにバイアス電圧を印加することで、記録シ
ート(記録紙)の紙粉を紙粉除去ローラに静電吸着する
ことができる。これにより、紙粉除去ローラより下流側
への紙粉の搬送を抑制できる。紙粉除去ローラは、通
常、記録シートにトナー像が転写される転写領域より上
流側に配置されているため、転写領域における紙粉の感
光体等への転移を抑制できる。紙粉の感光体への転移量
を低減できるので、粗悪紙に画像形成するときでも、ク
リーニング装置において回収される回収物中の紙粉量を
低減でき、この回収物が現像装置に戻されても、現像不
良を抑制できる。
【0005】この紙粉除去装置は、転写領域における紙
粉の感光体等への転移量を低減できるため、次の不具合
も抑制できる。例えば、感光体に残留したトナーをクリ
ーニングブレードで除去する画像形成装置においては、
感光体に紙粉が多量に転移すると、クリーニングブレー
ドと感光体の間に紙粉が堆積しやすくなる。クリーニン
グブレードと感光体の間に紙粉が堆積すると、クリーニ
ング不良が発生し、良好な画像形成を行うことが難しく
なる。したがって、紙粉除去装置で紙粉を除去し、紙粉
の感光体への転移量を低減することで、このようなクリ
ーニング不良を抑制できる。また、コロナチャージャで
転写を行う画像形成装置においては、転写領域において
発生した紙粉が、コロナチャージャのハウジング内に転
移して、堆積すると、電荷のリークが起こりやすくな
り、転写不良が発生する。したがって、紙粉除去装置で
紙粉を除去し、紙粉のコロナチャージャへの転移量を低
減することで、転写不良を抑制できる。
【0006】ところが、紙粉除去ローラにバイアス電圧
を印加して記録シート(記録紙)から紙粉を除去する
と、記録シートが帯電してしまうことがある。特に、紙
粉量が比較的少ない上質紙から上記のようにして紙粉を
除去するときには、その上質紙は不必要に帯電しやす
い。帯電した記録シートにトナー像を転写するときに
は、記録シートの帯電状態によっては、転写不良等が発
生し、記録シート上に形成された画像にノイズが発生す
る。記録シートが上質紙であるときには、紙粉除去装置
で紙粉を除去しなくても、紙粉発生量が比較的少ないた
め、上記述べた紙粉による不具合は発生しにくいが、紙
粉除去装置で紙粉除去することで転写不良等が発生して
しまう。
【0007】また、記録シートの両面に画像形成すると
きなど、1枚の記録シートに対して二度画像形成すると
きには、一方の面に画像形成するときと、他方の面に二
度目の画像形成するときでは、その記録シート(記録
紙)から発生する紙粉の量は異なる。通常、一回目の画
像形成時に紙粉の多くは記録シートから脱落するので、
二回目の画像形成時における紙粉の発生量は一回目の画
像形成時よりも少なくなる。そのため、二回目の画像形
成時には、紙粉除去装置で紙粉を除去しなくても、上記
述べた紙粉による不具合が発生しにくいが、紙粉除去装
置で紙粉除去することで転写不良等が発生してしまう。
【0008】さらにまた、粗悪紙は上質紙に比べ、紙粉
の発生量が多いばかりでなく、カッティングエッジが粗
く、紙毎の摩擦係数も均質でない。そのため、複数枚の
記録シートをシートトレイに積層収納しておき、ピック
アップローラを使ってシートトレイから記録シートをピ
ックアップし、その記録シートを作像領域(例えば、転
写領域)に搬送して、その記録シート上に画像形成する
画像形成装置において、粗悪紙が使用されるときには次
の不具合も発生しやすい。粗悪紙をシートトレイからピ
ックアップローラでピックアップするとき、粗悪紙のカ
ッティングエッジが荒いなどのため、ピックアップ不良
が発生しやすく、安定したピックアップを行うことが難
しい。粗悪紙を作像領域に安定供給して、安定した画像
形成を行うことは難しい。例えば、ピックアップローラ
の幅(ローラ軸方向の幅)を大きくして、ピックアップ
ローラと記録シートとの接触幅を大きくすることで、こ
のピックアップ不良は抑制できるが、このようにすると
別の問題も発生する。ピックアップローラと記録シート
の接触幅が大きくなると、その接触によってピックアッ
プ時に、より多くの紙粉が発生する。シートトレイ上の
記録シートが上質紙であるときには、ピックアップロー
ラの幅を大きくしなくても、安定してピックアップする
ことはできるが、ピックアップローラ幅を大きくするこ
とで紙粉の発生量が多くなる。
【0009】このように画像形成装置において、ピック
アップ装置、紙粉除去装置、トナーリサイクル装置等の
機器がその目的に応じた所定の動作を行うとき、その動
作が所定の状態(例えば、所定の材質)の記録シートに
画像形成するときには不具合を抑制する方向に働いたと
しても、別の状態の記録シートに画像形成するときには
別の不具合が発生してしまうことがある。このような不
具合は、電子写真方式の画像形成装置だけでなく、直接
記録方式の画像形成装置、インクジェット方式の画像形
成装置、印刷機においても同様に発生する。
【0010】そこで本発明は、記録シートの状態(例え
ば、材質等の属性)にかかわらず、安定した画像形成を
行うことができる画像形成装置を提供することを課題と
する。さらに言えば、本発明は、記録シートをシートト
レイからピックアップし、画像形成領域に搬送して、そ
の記録シート上に画像形成する画像形成装置であって、
記録シートの状態(例えば、材質等の属性)にかかわら
ず、シートトレイから安定して記録シートをピックアッ
プできるとともに、記録シートの状態に応じたえむを得
ない紙粉発生以外のピックアップ時における紙粉の発生
を抑制でき、それだけ安定した画像形成を行うことがで
きる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0011】また、本発明は、紙粉除去装置を備える画
像形成装置であって、記録シートの状態(例えば、材質
等の属性)にかかわらず、十分に紙粉除去を行って、紙
粉による不具合発生を抑制できるとともに、記録シート
の状態に応じた紙粉除去に伴うやむを得ない記録シート
の帯電以外の記録シートの不必要な帯電を抑制でき、そ
れだけ安定した画像形成を行うことができる画像形成装
置を提供することを課題とする。
【0012】また、本発明は、トナーのリサイクルが行
われる画像形成装置であって、記録シートの状態(例え
ば、材質等の属性)に応じた適切なトナーリサイクル率
を達成して、トナー消費を抑制できるとともに、安定し
て良好な現像を行うことができ、それだけ安定して良好
な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供する
ことを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、記録シート上に原稿画像に基づく画像を形
成するための作像装置と、画像形成を行う記録シートの
状態を判定することができる判定装置と、前記判定装置
が判定した記録シートの状態に基づき、前記作像装置を
制御する制御装置とを備えることを特徴とする画像形成
装置を提供する。
【0014】本発明の画像形成装置は、記録シート上に
原稿画像に基づく画像を形成するためのものである。記
録シート上に形成される画像は、例えば、トナー画像、
インク画像である。本発明の画像形成装置は、例えば、
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置として利用するこ
とができる。本発明の画像形成装置は、作像装置、判定
装置及び制御装置を備えている。
【0015】作像装置は、記録シート上に原稿画像に基
づく画像を形成することができる。作像装置はどのよう
な方式で記録シート上に画像形成できるものでもよい。
作像装置としては例えば次のものを挙げることができ
る。作像装置は、例えば、電子写真法によりトナー像を
記録シート上に形成する電子写真方式の作像装置、静電
潜像を形成せずに、トナーを記録シートに向け飛翔させ
て記録シート上にトナー像を形成する直接記録方式の作
像装置、インクジェット方式の作像装置、昇華式の作像
装置などである。作像装置は、モノクロ画像を記録シー
ト上に形成するものでも、カラー画像を記録シート上に
形成するものでもよい。
【0016】判定装置は、作像装置により画像形成を行
う記録シートの状態を判定する。判定装置が判定する記
録シートの状態としては、代表的には、記録シートの材
質、坪量、厚み、白色度、不透明度などの記録シートの
属性を挙げることができる。判定装置は、例えば、記録
シートが紙、OHP用樹脂シートであるか否かを記録シ
ートの状態(属性)として判定すればよい。判定装置
は、記録シートが紙であるときには、その紙の質(上質
紙、粗悪紙(例えば、再生紙、低コスト紙など)など)
を判定してもよい。作像装置によって、1枚の記録シー
トに対して二度以上画像形成することができるとき(例
えば、記録シートの両面に画像形成することができると
き)には、判定装置によって記録シートの状態として、
1度目に画像形成する記録シートであるか、2度目に画
像形成する記録シートであるかを判定してもよい。
【0017】判定装置は、記録シートの状態を例えば次
のようにして判定すればよい。画像形成装置に記録シー
トの状態(例えば、記録シートの材質(記録紙の質を含
む)など)を入力するための入力装置を設けておき、そ
の入力装置から入力される記録シートの状態情報に基づ
き、記録シートの状態を判定すればよい。画像形成装置
には、例えば、記録シートが上質紙であること、記録シ
ートが上質紙でないこと、記録シートが粗悪紙(例え
ば、再生紙)であること、記録シートがOHP用樹脂シ
ートであることの1又は2以上を入力することができる
入力装置を設けておけばよい。
【0018】画像形成装置が複数のシートトレイを備え
ているときには、判定装置は次のようにしても記録シー
トの状態を判定することができる。各シートトレイとそ
のシートトレイ上に載置する記録シートの状態を予め対
応させておく。また、画像形成装置に複数のシートトレ
イのうちのどのシートトレイ上に載置された記録シート
上に画像形成するかを選択するための入力装置を設けて
おく。これらにより、その入力装置から入力される選択
されたシートトレイと、シートトレイと記録シートの状
態の対応から、画像形成する記録シートの状態を判定す
ることができる。
【0019】画像形成装置がコンピュータ等のホスト機
器に接続され、利用される場合(例えば、画像形成装置
がプリンタである場合)には、そのホスト機器から画像
形成する記録シートの状態を入力すれば、判定装置はそ
の入力情報から記録シートの状態を判定することができ
る。制御装置は、判定装置が判定した記録シートの状態
に基づき、作像装置を制御する。記録シートの状態に基
づき、画像形成する記録シートの状態に適した制御を行
うことができる。例えば紙粉の多い粗悪紙(例えば、再
生紙、低コスト紙など)に画像形成するときには、紙粉
が画像形成装置与える悪影響を抑制して、良好な画像形
成を行うことができる。紙粉の多い粗悪紙が多く使用さ
れたときにも、紙粉が画像形成装置に与える悪影響を抑
制できるので、長期にわたり安定して良好な画像形成を
行うことができる。また、例えば紙粉の比較的少ない上
質紙に画像形成するときには、粗悪紙に画像形成すると
きとと全く同じ手法で作像装置を制御して画像形成する
ことで発生してしまう不具合を抑制して、良好な画像形
成を行うことができる。
【0020】例えば、制御装置は次の(1)〜(3)に
述べるように作像装置を制御すればよい。 (1)ピックアップローラ制御 作像装置が複数の記録シートを積層収納することができ
るシートトレイと、該シートトレイ上の記録シートをピ
ックアップし、作像領域に続くシート搬送路に送り出す
ための複数のピックアップローラとを備えている場合に
は、例えば次のような制御を行えばよい。
【0021】ここで、シートトレイは複数の記録シート
を積層収納することができるものである。シートトレイ
は画像形成装置本体に対して着脱可能なカセット形式の
ものでもよい。ピックアップローラは、シートトレイ上
に載置された複数の記録シートから1枚又は数枚の記録
シートをピックアップして、その記録シートをシート搬
送路に送り出すためのものである。ピックアップローラ
の下流側には、ピックアップローラによりシートトレイ
上からピックアップされた数枚の記録シートのうちの1
枚だけをシート搬送路に送り出すためのさばきローラな
どが配置されていてもよい。
【0022】制御装置は、これから画像形成を行う記録
シートとして、シートトレイ上の記録シートをシート搬
送路に送り出すとき、判定装置が判定した記録シートの
状態に基づき、例えば、該複数のピックアップローラの
うち1又は2以上の選択したピックアップローラにシー
トトレイから記録シートをピックアップさせればよい。
制御装置は、記録シートの状態に応じた数のピックアッ
プローラを選択して、さらに言えば、記録シートの状態
に応じたピックアップするのに必要十分な数のピックア
ップローラを選択して、その選択したピックアップロー
ラに記録シートをピックアップさせればよい。多くのピ
ックアップローラを使って記録シートをピックアップす
れば、ピックアップローラと記録シートの接触幅を大き
くすることができ、それだけ安定したピックアップを行
うことができる。少ない数のピックアップローラを使っ
て記録シートをピックアップすれば、ピックアップロー
ラと記録シートの接触幅を小さくすることができ、それ
だけピックアップ時の紙粉発生を抑制できる。安定した
ピックアップと、紙粉発生量のバランスを考慮して、ピ
ックアップに使用するピックアップローラの数(ピック
アップローラと記録シートの接触幅)を定めればよい。
制御装置は、記録シートの状態に基づき、例えば、全て
のピックアップローラを動作させるか、或いは、全てで
はない1又は2以上のピックアップローラを動作させる
かを選択して、選択したピックアップローラに記録シー
トをピックアップさせればよい。
【0023】さらに具体的に言うと、シートトレイ上の
記録シートをピックアップするにあたり、例えば、次の
ようにピックアップローラを動作させればよい。再生紙
等の粗悪紙は、カッティングエッジがキザギザに荒れて
いたり、紙間摩擦係数が数枚ごとに変化していることが
多く、ピックアップローラによってシートトレイ上の記
録シート(粗悪紙)をピックアップするときにおいて、
安定してピックアップすることが難しい。すなわち、粗
悪紙についてのピックアップ信頼性は、上質紙などのそ
れに比べて低い。これに対し、上質紙は、粗悪紙に比べ
てカッティングエッジや紙間摩擦係数が均質であり、ピ
ックアップ信頼性は比較的高い。
【0024】そこで、判定装置にシートトレイ上の記録
シートが粗悪紙であるか否かを判定させて、判定装置が
記録シートが粗悪紙であると判定したときには、制御装
置は複数のピックアップローラの全てに記録シートをピ
ックアップさせればよい。多くのピックアップローラを
使って記録シートをピックアップすれば、ピックアップ
ローラと記録シートの接触幅を大きくすることができ、
それだけ安定したピックアップを行うことができる。複
数のピックアップローラの全てで記録シートをピックア
ップすることで、より確実に粗悪紙をシートトレイから
ピックアップして、シート搬送路に送り出すことができ
る。判定装置が記録シートが粗悪紙でないと判定したと
きには、例えば、制御装置は複数のピックアップローラ
のうちの全てではない所定の1又は2以上のピックアッ
プローラに記録シートをピックアップさせればよい。ピ
ックアップローラが例えば3つあるときには、1つ又は
2つのピックアップローラに記録シートをピックアップ
させればよい。記録シートが粗悪紙でないとき(例え
ば、記録シートが上質紙、OHP用シートであるとき)
には、ピックアップさせるピックアップローラの数を少
なくすることで、ピックアップ時の紙粉発生を抑制でき
る。
【0025】また、判定装置にシートトレイ上の記録シ
ートが上質紙であるか否かを判定させて、判定装置が記
録シートが上質紙であると判定したときには、制御装置
は複数のピックアップローラのうちの全てではない所定
の1又は2以上のピックアップローラに記録シートをピ
ックアップさせてもよい。このように粗悪紙をピックア
ップするときよりも少ない数のピックアップローラでシ
ートトレイ上から上質紙をピックアップしても、上記述
べたように上質紙のカッティングエッジや紙間摩擦係数
が均質であるため、安定したピックアップを行うことが
できる。また、このようにすれば、ピックアップローラ
が記録シート(上質紙)に与えるストレスを抑制するこ
とができ、それだけ紙粉の発生を抑制できる。紙粉の発
生を抑制することで、紙粉が画像形成装置に与える悪影
響を抑制できる。
【0026】ピックアップローラにより多数の記録シー
トのピックアップを行うなどすると、ピックアップロー
ラが摩耗するなどして、ピックアップの信頼性が低下す
ることがある。このような場合に備えて、制御装置は、
ピックアップローラに所定のピックアップ動作をさせ
て、シートトレイ上の記録シートをピックアップすると
きにおいて、記録シートのピックアップが失敗したとき
には、所定上限回数までピックアップローラにピックア
ップ動作を繰り返し行わせてもよい。例えば、1枚の記
録シートに対するピックアップ動作の上限回数を3回と
して、1回目のピックアップ動作による記録シートのピ
ックアップが失敗したときには、ピックアップをリトラ
イし、この2回目のピックアップも失敗したときにはピ
ックアップを再度リトライし、この3回目のピックアッ
プも失敗したときにはピックアップを中止すればよい。
所定のピックアップ動作上限回数ピックアップ動作を行
っても、ピックアップに失敗したときには、例えばその
旨表示パネル等に表示すればよい。ピックアップの成否
は、例えば、ピックアップローラの下流側に記録シート
検出用のセンサを配置しておけば、そのセンサにより検
出することができる。ピックアップ動作を開始してから
所定時間経過した後、センサが記録シートを検出しない
ときには、ピックアップが失敗したことが判る。
【0027】制御装置は、シートトレイ上の記録シート
をピックアップするにあたり、ピックアップローラによ
るピックアップ動作のリトライ率が所定値より高くなっ
たときには、判定装置が判定した記録シートの状態にか
かわらず、その記録シートの状態に応じた数の所定のピ
ックアップローラでピックアップするときよりも、多い
数のピックアップローラで記録シートをピックアップさ
せてもよい。例えば、判定装置が記録シートが上質紙で
あると判定したときでも、複数のピックアップローラの
全てにピックアップ動作をさせて、ピックアップを行っ
てもよい。このようにすれば、ピックアップローラが摩
耗するなどして、全てではない1又は2以上のピックア
ップローラによりシートトレイから記録シートをピック
アップするときには、確実にピックアップすることがで
きないときでも、それより多い数のピックアップローラ
にピックアップ動作を行わすことで、より確実に記録シ
ートをピックアップすることができる。それだけピック
アップローラの寿命を延長することができる。なお、ピ
ックアップ動作のリトライ率は、ピックアップを行った
記録シートのトータル枚数に対する、ピックアップ動作
のリトライ回数の割合である。リトライ率を算出するた
めに、例えば、ピックアップを行ったトータル記録シー
ト枚数と、そのシートトレイから記録シートをピックア
ップするときにおいてピックアップをリトライした回数
を記憶しておくためのメモリを設けておけばよい。
【0028】画像形成装置が、複数のシートトレイを備
えている場合には、全てのシートトレイそれぞれに対し
て複数のピックアップローラを設けて、上記述べたよう
に各シートトレイの複数のピックアップローラを制御し
てもよい。複数のシートトレイのうちの所定の1又は2
以上のシートトレイそれぞれに対して複数のピックアッ
プローラを設けて、複数のピックアップローラが設けら
れているシートトレイから記録シートをピックアップす
るときには、上記述べたようにピックアップローラを制
御してもよい。 (2)紙粉除去装置制御 作像装置が紙粉を除去するための、紙粉除去能力を変え
ることができる紙粉除去装置を備える場合には、例えば
次のような制御を行えばよい。
【0029】紙粉除去装置としては、例えば、記録シー
ト搬送路に臨む紙粉除去部材と、紙粉除去部材にバイア
ス電圧を印加するための紙粉除去電源を備えるものを採
用すればよい。紙粉除去部材は、例えばローラ形状のも
のとすればよい。紙粉除去部材は、例えば、記録シート
上に画像形成がなされる作像領域のシート搬送方向にお
ける上流側に配置すればよい。紙粉の帯電極性と逆極性
のバイアス電圧を紙粉除去部材に印加することで、記録
シート搬送路を搬送される記録シート(記録紙)の紙粉
を紙粉除去部材に静電吸着して、紙粉を除去することが
できる。紙粉除去部材に印加するバイアス電圧の絶対値
を大きくすれば、静電吸着力を大きくして、紙粉除去能
力を高めることができる。紙粉除去部材は、搬送される
記録シートに接触する位置に配置しても、記録シートに
近接する位置に配置してもよい。
【0030】紙粉除去装置としては、紙粉除去部材及び
紙粉除去電源の他に、紙粉除去部材が記録シートに接触
できる接触位置から、紙粉除去部材が記録シートに接触
しない離間位置の間で紙粉除去部材を移動させることが
できる接離装置をさらに備えるものを採用してもよい。
紙粉除去部材を接触位置及び離間位置のいずれの位置に
配置するかでも、紙粉除去能力を変えることができる。
【0031】制御装置は、判定装置が判定した記録シー
トの状態(例えば、記録シートの材質等の属性)に基づ
き、紙粉除去装置の紙粉除去能力を制御すればよい。記
録シートの状態(例えば、材質等)に応じて、紙粉の発
生量は異なる。再生紙等の粗悪紙は、上質紙に比べて紙
粉の発生量は多い。また、OHP用樹脂シートからは、
紙粉は発生しない。したがって、記録シートの状態に基
づき紙粉除去装置の紙粉除去能力を制御することで、紙
粉の発生量に応じた紙粉除去能力で紙粉除去装置を運転
することができる。紙粉の発生が多い記録シートに画像
形成するときには、紙粉除去能力を高めることで、十分
に紙粉を除去することができ、紙粉除去装置下流側への
紙粉の搬送を抑制できる。紙粉の発生量の少ない記録シ
ートに画像形成するときには、紙粉除去能力を低くする
ことで、例えば記録シートの不必要な帯電を抑制でき
る。
【0032】紙粉除去装置が前述のように紙粉除去部材
と紙粉除去電源を備える場合には、例えば、判定装置に
記録シートが粗悪紙であるか否かを判定させて、判定装
置が記録シートが粗悪紙であると判定したときには、記
録シートが粗悪紙でないと判定したときよりも、制御装
置は紙粉除去部材に印加するバイアス電圧の絶対値を大
きくすればよい。これにより、記録シートが紙粉の多い
粗悪紙であるときでも、紙粉を十分に除去することがで
きる。記録シートが粗悪紙でないとき(例えば、記録シ
ートが紙粉の比較的少ない上質紙、OHP用樹脂シート
であるとき)には、紙粉除去部材にはバイアス電圧を印
加しないようにしてもよい。これにより、記録シートを
不必要に帯電させることを抑制できる。記録シートが不
要に帯電していることで発生する画像ノイズを抑制でき
る。
【0033】紙粉除去装置が前述のように紙粉除去部材
と紙粉除去電源を備える場合には、判定装置に記録シー
トが粗悪紙であるか否かを判定させるとともに、記録シ
ートが上質紙であるか否かを判定させ、判定装置が記録
シートが粗悪紙であると判定したときには、記録シート
が上質紙であると判定したときよりも、制御装置は紙粉
除去部材に印加するバイアス電圧の絶対値を大きくして
もよい。これにより、記録シートが紙粉の多い粗悪紙で
あるときでも、紙粉を十分に除去することができる。記
録シートが紙粉の比較的少ない上質紙であるときには、
紙粉除去部材にはバイアス電圧を印加しないようにして
もよい。これにより、記録シート(上質紙)を不必要に
帯電させることを抑制できる。記録シート(上質紙)が
不要に帯電していることで発生する画像ノイズを抑制で
きる。
【0034】紙粉除去装置が前述のように紙粉除去部
材、紙粉除去電源及び接離装置を備える場合には、制御
装置は、判定装置が判定した記録シートの状態に基づ
き、紙粉除去部材に印加するバイアス電圧を制御すると
ともに、接離装置を制御して紙粉除去部材を接触位置又
は離間位置に配置してもよい。例えば、判定装置に記録
シートが粗悪紙であるか否かを判定させて、判定装置が
記録シートが粗悪紙であると判定したときには紙粉除去
部材を接触位置に配置して、記録シートが粗悪紙でない
と判定したときには紙粉除去部材を離間位置に配置して
もよい。
【0035】さらに言うと、例えば、判定装置に記録シ
ートが粗悪紙であるか否かを判定させて、判定装置が記
録シートが粗悪紙であると判定したときには、制御装置
は接離装置を制御して紙粉除去部材を接触位置に配置す
るとともに、紙粉除去電源から紙粉除去部材にバイアス
電圧を印加してもよい。判定装置が記録シートが粗悪紙
でないと判定したときには、例えば、紙粉除去部材を離
間位置に配置するとともに、紙粉除去電源から紙粉除去
部材にバイアス電圧を印加しないようにしてもよい。判
定装置にさらに記録シートが上質紙であるか否かを判定
させて、判定装置が記録シートが上質紙であると判定し
たときには、制御装置は接離装置を制御して紙粉除去部
材を離間位置に配置するとともに、紙粉除去電源から紙
粉除去部材にバイアス電圧を印加しないようにしてもよ
い。このように制御すれば、記録シートが紙粉の多い粗
悪紙であるときでも、紙粉を十分に除去することができ
る。記録シートが粗悪紙でないとき(例えば、紙粉の比
較的少ない上質紙や、OHP用樹脂シートであるとき)
には、記録シートを不必要に帯電させてしまうことを抑
制できる。記録シートが上質紙、OHP用シートである
ときには、紙粉発生量が粗悪紙に比べて少ないので、紙
粉除去部材にバイアス電圧を印加して紙粉を除去しなく
ても、特に支障はない。また、記録シートが上質紙であ
るときには、紙粉除去部材は記録シート(上質紙)に接
触しないので、紙粉除去部材と上質紙との接触で発生す
る紙粉の発生を抑制できる。 (3)リサイクル装置制御 作像装置が、トナー像が形成される像担持体と、該像担
持体上にトナー像を形成するための現像装置と、該像担
持体上に形成されたトナー像を被転写体に転写するため
の転写装置と、該転写装置により被転写体に転写されず
に該像担持体上に残留したトナーを除去するためのクリ
ーニング装置と、該クリーニング装置により回収された
トナーを所定のリサイクル率で該現像装置に戻すための
リサイクル装置とを備えている場合には、例えば次のよ
うな制御を行えばよい。
【0036】ここで、像担持体は、電子写真方式の画像
形成装置においては例えば感光体である。現像装置は、
トナーを含む現像剤を用いて像担持体上にトナー像を形
成することができる。現像装置は、トナーを含む現像剤
を収納している。転写装置は、像担持体上に形成された
トナー像を被転写体に転写することができる。被転写体
は、例えば、記録シートである。被転写体は、中間転写
ベルト等の中間転写体でもよい。クリーニング装置は、
像担持体から被転写体に転写されずに像担持体上に残留
したトナーを除去することができる。リサイクル装置
は、クリーニング装置により回収されたトナーを現像装
置に戻すことができる。リサイクル装置により現像装置
に戻されたトナーは、再び像担持体上へのトナー像形成
に供される。すなわち、このようなリサイクル装置を備
える画像形成装置においては、トナーのリサイクルが行
われる。
【0037】制御装置は、判定装置が判定した記録シー
トの状態に基づき、例えばリサイクル装置におけるリサ
イクル率(回収物の戻し率)を制御すればよい。記録シ
ートの状態(例えば、記録シートの材質等の属性)から
紙粉の発生量が推定できるので、例えば次のようにリサ
イクル率を制御すればよい。例えば、記録シートが紙粉
の多い再生紙等の粗悪紙である場合には、リサイクル装
置におけるリサイクル率を比較的低くすればよい。記録
シートが粗悪紙である場合には、リサイクル装置におけ
るリサイクル率を0としてもよい。また、記録シートが
紙粉の比較的少ない上質紙やOHP用樹脂シートである
ときには、リサイクル装置におけるリサイクル率を比較
的高くすればよい。このようにリサイクル装置における
リサイクル率を制御することで、次の利点がある。
【0038】像担持体からトナー像が被転写体に転写さ
れる転写領域においては、紙粉が像担持体に付着してし
まうことがある。特に、被転写体が記録シートであると
き、さらに言えば、その記録シートが紙粉の量が多い粗
悪紙のときには、紙粉の像担持体への転移量は多くな
る。クリーニング装置においては、像担持体上に残留し
たトナーとともに、紙粉も回収される。したがって、ク
リーニング装置により像担持体上から回収される回収物
には、トナーの他に紙粉が含まれていることがある。紙
粉の量が多い粗悪紙に画像形成したときにクリーニング
装置により回収された回収物には、上質紙やOHP用樹
脂シートに画像形成したときの回収物よりも、多く紙粉
が含まれている。したがって、粗悪紙に画像形成したと
きにクリーニング装置により回収された回収物を、リサ
イクル装置により現像装置に戻すと、トナーの他に、比
較的多くの紙粉が現像装置内に戻される。現像装置内に
おいて紙粉の量が増えると、トナーの帯電バランスが崩
れるなどして、像担持体上に良好なトナー像を形成する
ことが難しくなる。これらにより、前述のように記録シ
ートが粗悪紙であるとき、リサイクル率を比較的低くす
ることで、現像装置内の紙粉の量の増加を抑制でき、そ
れだけ長期にわたり良好なトナー像形成を安定して行う
ことができる。
【0039】したがって、例えば、判定装置に記録シー
トが粗悪紙であるか否かを判定させるとともに、記録シ
ートが上質紙であるか否かを判定させ、判定装置が記録
シートが粗悪紙であると判定したときには、制御装置は
記録シートが上質紙であると判定したときよりもリサイ
クル装置におけるリサイクル率を低くすればよい。上記
(1)〜(3)に述べたことは、2以上を組み合わせて
もよい。
【0040】上記述べた制御を行うために、例えば、粗
悪紙に画像形成するときの粗悪紙モード、再生紙に画像
形成するときの再生紙モード、上質紙に画像形成すると
きの上質紙モード、OHP用樹脂シートに画像形成する
ときのOHPシートモードなどの1又は2以上の画像形
成モードを設けてもよい。これら複数の記録シートの属
性(材質)に応じた画像形成モードの中からユーザーに
画像形成モードを選択させて、選択された画像形成モー
ドから記録シートの材質を判定して、上記述べた制御を
行ってもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1) 図1に本発明に係る画像形成装置A1の概略構
成図を示す。画像形成装置A1は、電子写真方式の複写
機である。画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上に
載置された原稿の画像を記録シート上にモノクロコピー
することができる。
【0042】画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上
に載置される原稿の画像を読み取るための画像読み取り
装置(イメージリーダ)IRと、画像読み取り装置IR
によって読み取られた原稿画像に基づき、電子写真法に
よって記録シート上に原稿画像に対応するトナー像を形
成することができる作像装置FDとを備えている。画像
読み取り装置IRは、原稿台ガラスGL上に載置された
原稿に向けて光を照射するためのランプLP、原稿画像
光を作像装置FDの感光体11に導くためのミラーM
1、M2、M3及びM4、並びに原稿画像光を感光体1
1上に結像するためのレンズLSを有している。
【0043】ランプLP及びミラーM1は、スライダS
L1上に配置されている。ミラーM2及びM3は、スラ
イダSL2上に配置されている。これらスライダSL
1、SL2は、図示を省略したスキャンモータを含む駆
動装置によって、原稿台ガラスGLと平行に往復移動さ
せることができる。画像読み取り装置IRは、次のよう
に原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を光学的
に走査することで、原稿画像を読み取ることができる。
原稿台ガラスGLに対して開閉自在に配置されたカバー
CVを開けることで、原稿台ガラスGL上に原稿を載置
することができる。原稿画像を読み取るときには、スラ
イダSL1、SL2は、原稿台ガラスGLと平行に駆動
される。この間、ランプLPは点灯され、原稿からの反
射光は、ミラーM1〜M4によって感光体11に導かれ
る。スライダSL1とSL2を速度比2:1で駆動する
ことで、原稿から感光体11までの光路長を一定に保ち
つつ、原稿を光学的に走査することができる。
【0044】作像装置FDは、画像読み取り装置IRが
原稿画像を光学的に走査し、感光体11へ導いた原稿画
像光を利用して、電子写真法により原稿画像に対応する
トナー像を記録シート上に形成する。感光体11上に原
稿画像に対応する静電潜像を形成し、静電潜像を現像し
てトナー像を形成し、そのトナー像を転写領域Rtで記
録シート上に転写することで、記録シート上にトナー像
を形成する。
【0045】トナー像を形成する記録シートは、シート
トレイTR1〜TR5のいずれかから転写領域Rtに搬
送される。シートトレイTR1〜TR5は、いずれも記
録シートを積層収納することができる。シートトレイT
R1〜TR4は装置下部に配置されており、本例では、
頻繁に使用されるサイズ、材質の記録シートが収納され
ている。本例では、シートトレイTR1、TR2、TR
3、TR4には、それぞれA4サイズの再生紙、A4サ
イズの上質紙、A3サイズの再生紙、A3サイズの上質
紙が収納されている。シートトレイTR5は装置側面部
に配置されており、トレイTR1〜TR4に収納されて
いないサイズ等の記録シートに画像形成するときなどに
おいては、トレイTR5上にその記録シートを載置する
ことで、その記録シート上にトナー像を形成することが
できる。以下の説明において、シートトレイTR5を手
差しトレイと呼ぶことがある。
【0046】各シートトレイに臨む位置から転写領域R
tまでの間には、ガイド部材によってシート搬送路が形
成されている。トレイTR1〜TR4はそれぞれ搬送路
P1に臨んでいる。また、手差しトレイTR5は搬送路
P2に臨んでいる。搬送路P1、P2は、いずれも共通
搬送路P3に続いており、共通搬送路P3は転写領域R
tに続いている。
【0047】各シートトレイに対しては、トレイ上に載
置された複数の記録シートから1枚の記録シートをピッ
クアップして、シート搬送路に送り出すためのピックア
ップ装置が設けられている。各ピックアップ装置は実質
的に同じものであるので、トレイTR1に対して設けら
れたピックアップ装置41を例にとって、ピックアップ
装置について説明する。
【0048】図2(A)にピックアップ装置41の概略
平面図を示す。また、図2(B)にピックアップ装置4
1の概略側面図を示す。ピックアップ装置41は、トレ
イTR1の上部に配置された二つのピックアップローラ
411r、412rを有している。一方のピックアップ
ローラ411rは、二つのアーム411aによって回転
可能に支持されている。アーム411aは、軸413を
中心に揺動可能に支持されている。ローラ411rは軸
413を中心に揺動できる。ローラ411rの揺動は、
図示を省略したストッパ装置によって所定の角度範囲内
に制限されている。アーム411aの上方にはソレノイ
ド411cが配置されており、ソレノイド411cによ
ってピックアップローラ411rを次の接触位置と離間
位置のいずれかの位置に配置することができる。接触位
置は、図2(B)に示すように、ローラ411rがトレ
イTR1に収納された記録シートRSに接触する位置で
ある。離間位置は、図2(C)に示すように、ローラ4
11rが接触位置から上方に揺動した位置であり、ロー
ラ411rがトレイTR1に収納された記録シートRS
に接触しない位置である。
【0049】ローラ411rの回転軸411sと軸41
3には、それぞれプーリー411p、411dが固着さ
れており、これらプーリーにはベルト411bが巻き回
されている。軸413を図示を省略した駆動装置で回す
ことで、ピックアップローラ411rを回すことができ
る。ピックアップローラ411rを接触位置に配置し
て、該ローラを図2(B)中反時計回りに回すことで、
トレイTR1に収納された記録シートRSをピックアッ
プして、シート搬送路P1に送り出すことができる。ピ
ックアップローラ411rが離間位置に配置されている
ときには、該ローラが回転しても、該ローラによっては
記録シートはピックアップされない。
【0050】他方のピックアップローラ412rも、ロ
ーラ411rと同様に支持されており、同様にして回す
ことができる。ローラ412rも支持アーム412aに
よって軸413を中心に揺動可能に支持されてはいる
が、ローラ412rは常にトレイTR1に収納された記
録シートRSに接触することができる接触位置に配置さ
れている。ローラ412rも、軸413を回すことでロ
ーラ411rと同様に回すことができる。
【0051】ピックアップ装置41においては、ピック
アップローラ411rを接触位置と離間位置のいずれの
位置に配置するかによって、トレイTR1からの記録シ
ートのピックアップを二つのピックアップローラ411
r、412rで行うか、或いは、一つのピックアップロ
ーラ412rだけで行うかを選択することができる。記
録シートのピックアップを両方のピックアップローラで
行うか、或いは、一つのピックアップローラだけで行う
かのピックアップ制御は、ピックアップする記録シート
の材質等に基づき制御される。ピックアップ制御に関し
ては、後に詳しく説明する。
【0052】シートトレイTR2、TR3、TR4、T
R5に対してそれぞれ設けられたピックアップ装置4
2、43、44、45も、ピックアップ装置41と同様
に、二つのピックアップローラをそれぞれ有している。
ピックアップ装置42、43、44、45においても、
一方のピックアップローラはそのローラが臨むトレイ上
に載置された記録シートに接触できる接触位置又は該記
録シートに接触しない離間位置に選択して配置すること
ができる。
【0053】シートトレイからピックアップ装置でピッ
クアップされた記録シートは、シート搬送路P1、P3
を介して、或いは、シート搬送路P2、P3を介して転
写領域Rtまで搬送される。いずれのシートトレイから
記録シートをピックアップするかについては後述する。
シート搬送方向において転写領域Rtの上流側の共通搬
送路P3に臨む位置には、紙粉除去装置2が配置されて
いる(図1参照)。紙粉除去装置2は、記録シート(記
録紙)から発生する紙粉が画像形成装置各部に与える悪
影響を抑制するために設けられている。
【0054】紙粉除去装置2は、詳細には図3(A)に
示すように、一対の紙粉除去ローラ21、22、紙粉除
去電源23及び接離装置25を有している。紙粉除去ロ
ーラ21、22は搬送路P3に臨んでいる。紙粉除去ロ
ーラ21は、導電性芯ローラ211上に樹脂層212が
形成されたものである。紙粉除去ローラ22は、導電性
芯ローラ221上に樹脂層222が形成されたものであ
る。一方の紙粉除去ローラ21の芯ローラ211に電源
23が接続されている。このローラ21は、トナー像が
転写される記録シート面側に配置されている。この紙粉
除去ローラ21には、モルトプレン24が当接してい
る。他方の紙粉除去ローラ22は接地されている。
【0055】接離装置25は、紙粉除去ローラ対21、
22を次の接触位置又は離間位置に配置することができ
る。接触位置は、図3(A)に示すように、搬送される
記録シートRSに紙粉除去ローラ対21、22が接触す
る位置である。離間位置は、図3(B)に示すように、
搬送される記録シートRSに紙粉除去ローラ対21、2
2が接触しない位置である。
【0056】紙粉除去ローラ対21、22を接触位置に
配置して、ローラ21に電源23から直流電圧を印加す
ることで、搬送される記録シート(記録紙)の紙粉をロ
ーラ21に静電吸着することができる。紙粉は正極性に
帯電していることが多いので、本例では、ローラ21に
は負電圧(本例では、−500V)を印加する。ローラ
21に吸着した紙粉は、モルトプレン24によって回収
される。なお、ローラ22に電源を接続して、ローラ2
2に正電圧を印加してもよい。このようにしても、正極
性に帯電している紙粉をローラ21に静電吸着すること
ができる。
【0057】紙粉除去ローラ対21、22を接触位置と
離間位置のいずれに配置するかは、記録シートの材質に
基づき制御される。また、紙粉除去ローラ21にバイア
ス電圧を印加するか否かについても記録シートの材質に
基づき制御される。これら紙粉除去装置の制御について
は後に詳しく説明する。シートトレイからピックアップ
され、転写領域Rtに搬送される記録シート上に電子写
真法でトナー像を形成するために、感光体11の周囲に
は、イレーサーランプ12、帯電チャージャー13、現
像装置14、転写チャージャー15、分離チャージャー
16、クリーニング装置17が配置されている(図1参
照)。前記転写領域Rtは、転写チャージャー15が感
光体11に臨んでいる領域である。
【0058】作像装置FDは、次のようにして原稿画像
に対応するトナー像を記録シート上に形成することがで
きる。画像形成時には、感光体11は図1中時計回りに
回転駆動される。はじめにイレーサーランプ12からの
照射光で感光体11を除電する。次いで、帯電チャージ
ャー13で感光体11表面を一様に帯電させる。帯電し
た感光体11表面に画像読み取り装置IRが導いた原稿
画像光を照射することで、感光体11上に原稿画像に対
応する静電潜像が形成される。感光体11上の静電潜像
は、現像装置14によってトナーを含む現像剤を用いて
現像される。これにより、感光体11上には原稿画像に
対応するトナー像が形成される。感光体11上のトナー
像は、感光体11と転写チャージャー15の間に供給さ
れる記録シート上に転写チャージャー15によって転写
される。トナー像が転写された記録シートは、分離チャ
ージャー16により感光体11から分離され、定着装置
FXDに搬送される。定着装置FXDにおいてトナー像
の定着が行われた後、記録シートはトレイTR6上に排
出される。
【0059】記録シートに転写されずに感光体11上に
残留したトナーは、クリーニング装置17のクリーニン
グブレード171によって、感光体11から掻き落とさ
れる。作像装置FDにおいては、トナー消費を抑制する
などのためにトナーのリサイクルが行われる。クリーニ
ング装置17によって回収されたトナーは、現像装置1
4に戻され、静電潜像の現像に再利用される。クリーニ
ング装置17によって回収されたトナーは、トナーリサ
イクル装置3によって現像装置14まで搬送される。
【0060】トナーリサイクル装置3の概略構成平面図
を図4に示す。図4においては、感光体11、クリーニ
ング装置17及び現像装置14とともに、トナーリサイ
クル装置3が示されている。トナーリサイクル装置3
は、クリーニング装置17から現像装置14までのトナ
ー搬送のために、次の三つのパイプ31、32、33を
有している。パイプ31は、クリーニング装置17ハウ
ジング内部から側面部外側まで延びている。パイプ32
は、クリーニング装置17の側面部外側から現像装置1
4の側面部外側まで延びている。パイプ33は、現像装
置14の側面部外側から現像装置ハウジング内部まで延
びている。パイプ31とパイプ32は、これらにそれぞ
れ設けられている開口311、321を介して連通して
いる。パイプ32とパイプ33は、これらにそれぞれ設
けられている開口322、331を介して連通してい
る。パイプ31、32、33の内部には、トナー搬送の
ための搬送スクリュー31S、32S、33Sが配置さ
れている。これら搬送スクリューを図示を省略した駆動
装置によって回転駆動することで、クリーニング装置1
7で感光体11上から回収されたトナーを、パイプ3
1、32、33を通して、現像装置14内部にまで搬送
することができる。現像装置14に戻されたトナーは、
静電潜像の現像に再利用される。
【0061】画像形成装置A1の上部には、操作入力パ
ネルOPが配置されており(図1参照)、この操作パネ
ルOPからユーザーはコピー開始指示等を行うことがで
きる。操作パネルOPの概略平面図を図5に示す。操作
パネルOPからは、コピー開始指示の他、コピー枚数の
設定、コピー濃度の設定、コピー倍率の設定、コピーす
る記録シートのサイズや材質の設定などを行うことがで
きる。コピー開始指示はボタンキー51で行うことがで
きる。コピー枚数の設定はテンキー52で行うことがで
きる。
【0062】操作パネルOPは、液晶タッチパネル53
を有しており、このタッチパネル53からコピー濃度の
設定、コピー倍率の設定、コピーする記録シートのサイ
ズや材質の設定などを行うことができる。図5には、タ
ッチパネル53の基本画面W1が示されている。基本画
面W1には、メッセージ表示エリアW11、設定コピー
濃度表示エリアW12、設定倍率表示エリアW13、設
定記録シート表示エリアW14が設けられている。メッ
セージ表示エリアW11には、画像形成装置A1の状
態、設定コピー枚数等が表示される。また、基本画面W
1には、タッチキーK12、K13、K14が設けられ
ている。キーK12に触れることで、画面はコピー濃度
設定画面(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッ
チキーを介してコピー濃度を設定することができる。キ
ーK13に触れることで、画面はコピー倍率設定画面
(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッチキーや
テンキー52を介してコピー倍率を設定することができ
る。
【0063】キーK14に触れることで、画面はコピー
する記録シートのサイズ、材質等を設定するための記録
シート設定画面W2(図6参照)に切り替わる。記録シ
ート設定画面W2には、タッチキーK21〜K25が設
けられている。これらキーK21〜K25に触れること
で、シートトレイTR1〜TR5のいずれに収容されて
いる記録シートにコピーするかを選択することができ
る。キーK21〜K25は、それぞれトレイTR1〜T
R5に対応している。トレイTR1〜TR4に対応した
キーK21〜K24には、各トレイに収納されている記
録シートのサイズ、向き及び材質が表示されている。キ
ーK21〜K24に表示される記録シートのサイズ等
は、初期設定キーK27に触ることで呼び出される初期
設定画面(図示省略)を通じて設定されたものである。
なお、この初期設定画面は、基本画面W1(図5参照)
のキーK16に触れても呼び出すことができる。キーK
21〜K24に触れて選択された記録シートの材質等
は、設定記録シート表示エリアW21に表示される。な
お、図6においては、記録シート設定画面W2において
キーK21に触れた後の状態を示しており、表示エリア
W21にはシートトレイTR1に収納されているサイ
ズ、向き及び材質の記録シートが表示されている。
【0064】記録シート設定画面W2において、キーK
25に触ると、画面は手差しトレイ設定画面W3に切り
替わる(図7参照)。設定画面W3には、手差しトレイ
TR5に載置してコピーを行う記録シートのサイズ及び
向きを選択するためのタッチキーK31〜K36と、そ
の記録シートの材質を選択するためのタッチキーK37
〜K39が設けられている。これらキーによって、コピ
ーする記録シートのサイズ及び向き、並びに材質を設定
することができる。
【0065】記録シート設定画面W2において、キーK
26に触ると、コピーする記録シートのサイズ等が次の
ように自動選択される。原稿台ガラスGL上に載置され
た原稿のサイズ及び向きに基づき、シートトレイTR1
〜TR4のいずれに収納されている記録シートにコピー
するかが選択される。原稿のサイズ及び向きは、原稿台
ガラスGLの下部に配置された複数のセンサ(図示省
略)によって検出される。検出された原稿のサイズ及び
向きと同じサイズ及び向きの記録シートがトレイTR1
〜TR4にあるときには、そのトレイ上の記録シートが
選択される。複数のトレイに、検出された原稿のサイズ
及び向きと同じサイズ及び向きの記録シートが収納され
ている場合には、それら記録シートの材質に基づきコピ
ーする記録シートが選択される。このような場合に備え
て、優先して使用する記録シートの材質が予め設定され
ており、その優先順位に基づきコピーする記録シートが
選択される。この優先使用材質は、前記初期設定画面を
通じて設定しておくことができる。本例では、再生紙等
の粗悪紙を上質紙に優先して使用するように設定されて
いる。例えば、検出された原稿のサイズ及び向きがA4
縦向きである場合、このサイズ及び向きの記録シートが
収納されているトレイTR1とTR2のうちの再生紙が
収納されているトレイTR1が選択され、トレイTR1
の記録シートを転写領域Rtに搬送して、コピーがなさ
れる。なお、検出された原稿のサイズ及び向きに適合す
るサイズ及び向きの記録シートが、トレイTR1〜TR
4のいずれにも収納されていないときには、その旨メッ
セージ表示領域に表示される。このようにコピーする記
録シートが自動選択されるモードを、以下の説明におい
てオート用紙モードと呼ぶことがある。本例において
は、記録シートの選択についてのデフォルトの設定は、
このオート用紙モードである。
【0066】本発明の画像形成装置A1においては、コ
ピーする記録シートの材質等に基づき、ピックアップ装
置41〜45、紙粉除去装置2及びトナーリサイクル装
置3が制御される。画像形成装置A1は、図8に示すよ
うに、コンピュータCPを有しており、コンピュータC
Pは上記説明した各機器を制御する。図8においては、
コピーする記録シートの材質等に基づき行われる制御に
関連する機器が主に示されている。
【0067】コピーする記録シートの材質は、操作パネ
ルOPから入力される記録シート情報等に基づきコンピ
ュータCPによって判定される。記録シート設定画面W
2(図6参照)や、手差しトレイ設定画面W3(図7参
照)において入力された情報から、記録シートの材質を
判定することができる。前述のようにコピーする記録シ
ートが自動選択されるときには、その選択結果から記録
シートの材質を判定することができる。記録シートの材
質として、本例では、粗悪紙、上質紙、OHP用樹脂シ
ートであるかが判定される。
【0068】判定された記録シートの材質等に基づき行
われるピックアップ装置の制御、紙粉除去装置2の制
御、トナーリサイクル装置3の制御について以下順に説
明する。 (1−1)ピックアップ制御 前述のように操作パネルOPを通じて選択されるなどし
たシートトレイから記録シートはピックアップされ、そ
の記録シートに画像形成がなされる。ピックアップ装置
41〜45のうち、選択されたシートトレイに対して設
けられているピックアップ装置がピックアップを行う。
コンピュータCPがピックアップ装置41〜45を制御
する。
【0069】ピックアップ制御は、本例では、コピーす
る記録シートの材質と、ピックアップを行うピックアッ
プ装置におけるピックアップリトライ率に基づき制御さ
れる。トレイTR1に対して設けられたピックアップ装
置41を例にとって、ピックアップリトライ率について
まず説明する(図1及び図2参照)。ピックアップ装置
41においては、前述のように、ピックアップローラ4
11r、412rの双方又は一方だけを接触位置に配置
して、そのローラを回すことでトレイTR1から記録シ
ートをピックアップする。このときピックアップローラ
は、所定回転角度回転した後、回転を停止する。通常は
このピックアップ動作によって、記録シートはピックア
ップされ、搬送路P1に送り出されるが、ピックアップ
ローラが長期にわたり使用され摩耗などしている場合に
は、そのピックアップに失敗するときがある。ピックア
ップに失敗したときには、所定の上限ピックアップ動作
回数まで、ピックアップ動作を繰り返し行う。本例で
は、この上限ピックアップ動作回数は3回である。ピッ
クアップの成否を検出するためにピックアップローラ4
11r、412rの下流側の下方には、ピックアップ検
出センサSE1が配置されている。ピックアップ装置4
1がピックアップ動作を開始してから、所定時間経過後
にもセンサSE1が記録シートを検出しないときには、
ピックアップに失敗したことがわかる。ピックアップ装
置42〜45におけるピックアップの成否を検出するた
めに、センサSE1と同様の位置に、それぞれピックア
ップ検出センサSE2〜SE5が配置されている。
【0070】1回目のピックアップ動作によるピックア
ップが失敗したときには、ピックアップ動作が再度行わ
れる。この2回目のピックアップ動作によるピックアッ
プも失敗したときには、再度ピックアップ動作が行われ
る。この3回目のピックアップ動作が失敗したときに
は、すなわち、所定の上限ピックアップ動作回数だけピ
ックアップ動作を行って、それらが全て失敗したときに
は、その旨操作パネルOPに表示される。
【0071】ピックアップ装置41におけるピックアッ
プリトライ率は、ピックアップ装置41がピックアップ
を行った記録シートのトータル枚数に対する、これら全
ての記録シートに対して行ったピックアップにおいて、
ピックアップをリトライしたトータル回数の割合であ
る。ピックアップリトライ率(%)=(ピックアップリ
トライトータル回数/記録シートトータル枚数)×10
0である。1枚の記録シートに対して行ったピックアッ
プ動作のうち、2回目以降のピックアップ動作がピック
アップリトライ回数としてカウントされる。
【0072】ピックアップリトライ率は、コンピュータ
CPにより算出される。ピックアップリトライ率を算出
するためにRAM62(図8参照)には、ピックアップ
リトライトータル回数を記憶するための領域(リトライ
回数記憶領域)と、ピックアップを行った記録シートの
トータル枚数を記憶するための領域(シート枚数記憶領
域)が設けられている。RAM62には、各ピックアッ
プ装置41〜45における、リトライ回数記憶領域と、
シート枚数記憶領域が設けられている。コンピュータC
Pは、選択されたシートトレイからピックアップ装置で
記録シートのピックアップを行ったときには、その成否
にかかわらず、RAM62におけるそのピックアップ装
置に対応するシート枚数記憶領域のカウント値を1だけ
カウントアップする。また、コンピュータCPは、ピッ
クアップ検出センサによってピックアップの失敗が検出
され、ピックアップをリトライしたときには、RAM6
2におけるそのピックアップ装置に対応するリトライ回
数記憶領域のカウント値を1だけカウントアップする。
【0073】コンピュータCPは、選択されたシートト
レイに対して設けられたピックアップ装置に対応するリ
トライ回数記憶領域のカウント値と、シート枚数記憶領
域のカウント値に基づき、そのピックアップ装置のピッ
クアップリトライ率を算出する。選択されたシートトレ
イの記録シートをピックアップするときには、初めに、
そのシートトレイに対して設けられているピックアップ
装置のピックアップリトライ率が、所定値以上になって
いるか否かが判定される(図9のステップS11)。
【0074】ピックアップリトライ率が所定値より小さ
い場合には(S11:NO)、次にコピーする記録シー
トが粗悪紙であるか否かが判定される(S12)。記録
シートが再生紙等の粗悪紙でないときには(S12:N
O)、換言すれば、記録シートが上質紙又はOHP用シ
ートであるときには、ピックアップ装置の二つのピック
アップローラのうちの一方のピックアップローラについ
ては前記離間位置に配置して、一つのピックアップロー
ラだけでピックアップを行う(S13)。記録シートが
粗悪紙であるときには(S12:YES)、ピックアッ
プ装置の二つのピックアップローラのいずれも接触位置
に配置して、二つのピックアップローラでピックアップ
を行う(S14)。
【0075】ピックアップローラが摩耗するなどして、
ピックアップリトライ率が所定値以上になっている場合
には(S11:YES)、シートトレイに収納されてい
る記録シートの材質にかかわらず、ピックアップ装置の
二つのピックアップローラ両方を使ってピックアップを
行う(S14)。本発明の画像形成装置A1において
は、コピーする記録シートの材質、換言すれば、ピック
アップする記録シートの材質に基づき、上記のようにピ
ックアップ制御するため次の利点がある。ピックアップ
する記録シートが再生紙等の粗悪紙であるときには、二
つのピックアップローラでピックアップするので、安定
して確実にピックアップすることができる。それだけピ
ックアップ信頼性が高い。また、ピックアップする記録
シートが粗悪紙でないとき(例えば、上質紙であると
き)には、一つのピックアップローラだけでピックアッ
プするので、ピックアップローラが記録シートに接触す
ることで発生してしまう紙粉の量を低減できる。ピック
アップする記録シートが粗悪紙でないときには、一つの
ピックアップローラだけでも安定してピックアップでき
る。記録シートが粗悪紙であるときには、二つのピック
アップローラでピックアップすることで、比較的多くの
量の紙粉が発生してしまうこともあるが、紙粉の発生量
低減よりもピックアップの安定性を優先させている。画
像形成装置A1においては、後述するように、記録シー
トが粗悪紙であるときには、紙粉除去装置2による紙粉
除去が行われるので、ピックアップ時に比較的多量の紙
粉がたとえ発生したとしても、画像形成領域等への悪影
響は抑制できる。従来の画像形成装置においても、一つ
のシートトレイに対して複数のピックアップローラが設
けられているものもあるが、ピックアップローラの接離
装置を備えておらず、また、ピックアップする記録シー
トの材質が何であれ全てのピックアップローラでピック
アップを行うので、ピックアップ信頼性が高いにして
も、紙粉は発生しやすい。
【0076】また、本発明の画像形成装置A1において
は、ピックアップローラが長期にわたり使用されるなど
して、ピックアップリトライ率が高くなった場合には、
ピックアップする記録シートが上質紙であっても、二つ
のピックアップローラの両方でピックアップする。これ
により、ピックアップの信頼性を向上でき、それだけピ
ックアップローラのライフサイクルを延長できる。 (1−2)紙粉除去装置制御 紙粉除去装置2は、コピーする記録シートの材質、換言
すれば、転写領域Rtへ搬送される記録シートの材質に
基づき、コンピュータCPにより次のように制御され
る。紙粉除去装置制御処理のフローチャートを図10に
示す。
【0077】転写領域Rtに搬送される記録シートが粗
悪紙であるときには(図10のステップS21:YE
S)、紙粉除去ローラ21、22を接触位置に配置し
(S22)、紙粉除去ローラ21に電源23からバイア
ス電圧を印加する(S23)。転写領域Rtに搬送され
る記録シートが粗悪紙でないときには(S21:N
O)、紙粉除去ローラ21、22は離間位置に配置し
(S24)、紙粉除去ローラ21にはバイアス電圧を印
加しない(S25)。記録シートが粗悪紙でないときに
は、紙粉除去装置2による紙粉除去は行わない。
【0078】本発明の画像形成装置A1においては、転
写領域Rtに搬送する記録シートの材質に基づき、この
ように紙粉除去装置2を制御するため、次の利点があ
る。紙粉の量が比較的多い再生紙等の粗悪紙が転写領域
Rtに搬送されるときには、バイアス電圧が印加された
紙粉除去ローラ21によって、その粗悪紙から紙粉を除
去できる。紙粉除去装置2より下流側への紙粉の移動を
抑制できる。これにより、転写領域Rtにおいて、感光
体11や転写チャージャー15などへの紙粉の転移を抑
制でき、紙粉がこれら機器へ転移することで発生する不
具合を抑制できる。また、これら機器の寿命を長くする
ことができる。
【0079】紙粉の量が比較的少ない上質紙、OHP用
シートが転写領域Rtに搬送されるときには、紙粉除去
ローラ21、22にはバイアス電圧が印加されないた
め、その記録シートを不必要に帯電させてしまうことが
ない。記録シートが帯電していることで発生する転写不
良を抑制できる。記録シートが不均一に帯電しているこ
とで発生する画像ノイズも抑制できる。また、上質紙が
転写領域Rtに搬送されるときには、紙粉除去ローラ2
1、22は離間位置に配置されているため、紙粉除去ロ
ーラ21、22によって紙粉が発生することもない。上
質紙は比較的紙粉の量が少ないため、紙粉除去装置2に
よって紙粉除去を行わなくても、支障はない。
【0080】なお、紙粉除去装置2において、紙粉除去
ローラ21、22は常に接触位置に配置しておき、転写
領域に搬送する記録シートの材質に基づき、紙粉除去ロ
ーラに印加するバイアス電圧の制御だけを上記のように
行ってもよい。 (1−3)トナーリサイクル装置制御 トナーリサイクル装置3は、コピーする記録シートの材
質に基づき、コンピュータCPにより次のように制御さ
れる。トナーリサイクル装置制御処理のフローチャート
を図11に示す。
【0081】コピーする記録シートが粗悪紙であるとき
には(図11のステップS31:YES)、クリーニン
グ装置17によって回収されたトナーを含む回収物の現
像装置14へ戻す割合(リサイクル率)を30%とす
る。トナーリサイクル装置3の各パイプ31、32、3
3内のスクリューを駆動する駆動モータの駆動デューテ
ィーを30%として、回収物の約30%を現像装置14
へ戻す。クリーニング装置17において、現像装置14
に戻さなれなかった回収物は、図示を省略した廃棄トナ
ーボックスへ搬送される。
【0082】また、コピーする記録シートが上質紙、O
HP用シート等の粗悪紙でないときには(S31:N
O)、クリーニング装置17によって回収された回収物
のリサイクル率を100%とする(S33)。パイプ3
1、32、33内のスクリューを駆動するモータの駆動
デューティーを100%として、回収物のほぼ全てを現
像装置14に戻す。
【0083】本発明の画像形成装置A1においては、コ
ピーする記録シートの材質に基づき、このようにトナー
リサイクル装置3を制御するため、次の利点がある。比
較的紙粉の量が多い粗悪紙にコピーするときには、紙粉
除去装置2で紙粉除去を行っているにしても、転写領域
Rtにおいて、比較的多くの紙粉が感光体11に転移し
てしまう。感光体11に転移した紙粉は、残留トナーと
ともにクリーニング装置17によって回収されるが、そ
の回収物には紙粉が比較的多く混ざっている。この回収
物を全て現像装置14に戻したのでは、現像装置14内
での紙粉の量が増え、現像装置14におけるトナーの帯
電状態が所定のものからずれてしまい、良好な現像を行
うことができない。前述のように粗悪紙にコピーすると
きには、リサイクル率を30%とすることで、現像装置
14に搬送される紙粉の量を極力抑えることができる。
多くの粗悪紙にコピーしても、良好な現像を長期にわた
り行うことができる。リサイクル率は、粗悪紙の紙粉発
生量に応じたものとすればよい。このリサイクル率は、
例えば、操作パネルOPからサービスマン等によって調
整できるようにしてもよい。
【0084】転写領域Rtの上流側に紙粉除去装置がな
い場合において、粗悪紙にコピーするときにはさらにリ
サイクル率を下げてもよい。例えば、リサイクル率を0
%としてもよい。紙粉量の比較的少ない上質紙や、OH
P用シートにコピーするときには、クリーニング装置1
7の回収物を100%リサイクルしても、特に支障はな
い。上質紙にコピーするときのリサイクル率は、OHP
用シートにコピーするときのリサイクル率より小さくし
てもよい。
【0085】いずれにしても、本発明の画像形成装置A
1においては、コピーする記録シートの材質に応じて、
換言すれば、その記録シートから発生する紙粉の量に応
じて、クリーニング装置で回収されたトナーを含む回収
物のリサイクル率を調整するため、トナー消費を抑制
し、トナーを有効利用することができるともに、現像装
置14において長期にわたり良好な現像を行うことがで
きる。 (2) 記録シートの両面に画像形成できる画像形成装
置や、複数の原稿に対応した画像を記録シートの一方の
面に隣合うように形成できる画像形成装置のように、1
枚の記録シートに対して二回以上画像形成する画像形成
装置においては、1回目に画像形成するときと、2回目
に画像形成するときとで、機器制御を変えてもよい。1
回目に画像形成したときにおいて、多くの紙粉が記録シ
ートから脱落しているので、その記録シートが粗悪紙で
あっても、2回目の画像形成時にはその記録シートから
の紙粉の発生量は1回目の画像形成時よりも少ない。粗
悪紙に画像形成する場合、例えば、紙粉除去装置は1回
目の画像形成時には紙粉除去を行い、2回目の画像形成
時には紙粉除去は行わないようにしてもよい。トナーリ
サイクル装置において、例えば、2回目の画像形成時の
リサイクル率を、1回目の画像形成時のリサイクル率よ
り高くしてもよい。 (3) 画像形成する記録シートの材質等の状態に基づ
き行う画像形成装置の各機器の制御は、上記説明した電
子写真方式の画像形成装置に限らず、他の方式の画像形
成装置においても採用することができる。得られる効果
も同様である。また、モノクロ画像形成装置に限らず、
カラー画像形成装置においても、画像形成する記録シー
トの状態に基づき画像形成装置の各機器を上記説明した
のと同様に制御してもよい。得られる効果も同様であ
る。
【0086】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略
構成図を図12に示す。図12に示す画像形成装置A2
は、直接記録方式のモノクロ画像形成装置である。画像
形成装置A2は、スリーブ51上に担持されたトナーを
記録シートRSに飛翔させて、原稿画像に対応するトナ
ー像を記録シート上に形成する。直接記録方式の画像形
成装置A2においては、静電潜像を形成せずに、直接記
録シート上にトナー像が形成される。
【0087】スリーブ51には、二つの制御電極52
1、522が臨んでいる。制御電極521と522は、
所定間隔を開けて配置されている。これら制御電極52
1、522には、電源54から電圧印加することができ
る。制御電極521、522には所定間隔を開けて背面
電極53が臨んでおり、記録シートRSは制御電極52
と背面電極53の間を搬送される。背面電極53には、
電源55から電圧印加できる。制御電極521、522
への電圧印加を原稿画像に基づき制御することで、スリ
ーブ51から記録シートRSへのトナーの飛翔を制御し
て、記録シートRS上に原稿画像に基づくトナー像を形
成することができる。
【0088】画像形成装置A2は、シートトレイTR1
を有しており、このシートトレイに収納された記録シー
トをピックアップするためにピックアップ装置41がト
レイ上方に配置されている。ピックアップ装置41は、
画像形成装置A1が備えるものと同じものである。シー
トトレイTR1からピックアップされた記録シート上に
トナー像が形成される。画像形成装置A2においては、
画像形成領域の上流側に紙粉除去装置2が配置されてい
る。この紙粉除去装置2は、画像形成装置A1が備える
ものと同じものである。画像形成領域は、スリーブ51
に制御電極521、522、背面電極53が臨む領域で
ある。
【0089】画像形成装置A2においても、画像形成す
る記録シートの材質に基づき、画像形成装置A1と同様
に、ピックアップ装置41及び紙粉除去装置2を制御す
ることで、画像形成装置A1と同様の効果を得ることが
できる。
【0090】
【発明の効果】本発明は、記録シートの状態(例えば、
材質等の属性)にかかわらず、安定した画像形成を行う
ことができる画像形成装置を提供することができる。本
発明は、記録シートをシートトレイからピックアップ
し、画像形成領域に搬送して、その記録シート上に画像
形成する画像形成装置であって、記録シートの状態(例
えば、材質等の属性)にかかわらず、シートトレイから
安定して記録シートをピックアップできるとともに、記
録シートの状態に応じたえむを得ない紙粉発生以外のピ
ックアップ時における紙粉の発生を抑制でき、それだけ
安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提
供することができる。
【0091】また、本発明は、紙粉除去装置を備える画
像形成装置であって、記録シートの状態(例えば、材質
等の属性)にかかわらず、十分に紙粉除去を行って、紙
粉による不具合発生を抑制できるとともに、記録シート
の状態に応じた紙粉除去に伴うやむを得ない記録シート
の帯電以外の記録シートの不必要な帯電を抑制でき、そ
れだけ安定した画像形成を行うことができる画像形成装
置を提供することができる。
【0092】また、本発明は、トナーのリサイクルが行
われる画像形成装置であって、記録シートの状態(例え
ば、材質等の属性)に応じた適切なトナーリサイクル率
を達成して、トナー消費を抑制できるとともに、安定し
て良好な現像を行うことができ、それだけ安定して良好
な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図2(A)はピックアップ装置の概略平面図で
あり、図2(B)は該ピックアップ装置のピックアップ
ローラが接触位置に配置されている状態を示す概略側面
図であり、図2(C)はピックアップローラが離間位置
に配置されている状態を示す概略側面図である。
【図3】図3(A)は紙粉除去装置の紙粉除去ローラが
接触位置に配置されている状態を示す概略側面図であ
り、図3(B)は紙粉除去ローラが離間位置に配置され
ている状態を示す概略側面図である。
【図4】リサイクル装置の概略平面図である。
【図5】操作パネルの概略平面図である。
【図6】図5の操作パネルの液晶タッチパネルにおける
シート選択画面である。
【図7】図5の操作パネルの液晶タッチパネルにおける
手差しトレイ設定画面である。
【図8】図1の画像形成装置の概略ブロック図である。
【図9】ピックアップ制御処理のフローチャートであ
る。
【図10】紙粉除去装置制御処理のフローチャートであ
る。
【図11】トナーリサイクル装置制御処理のフローチャ
ートである。
【図12】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構
成図である。
【符号の説明】
A1 画像形成装置 IR 画像読み取り装置 GL 原稿台ガラス FD 作像装置 11 感光体 12 イレーサーランプ 13 帯電チャージャー 14 現像装置 15 転写チャージャー 16 分離チャージャー 17 クリーニング装置 171 クリーニングブレード FXD 定着装置 Rt 転写領域 2 紙粉除去装置 21、22 紙粉除去ローラ 23 紙粉除去電源 24 モルトプレン 25 接離装置 TR1〜TR4 シートトレイ TR5 手差しトレイ(シートトレイ) 41〜45 ピックアップ装置 411r、412r ピックアップローラ 411c ソレノイド TR6 排出トレイ 3 トナーリサイクル装置 31、32、33 パイプ 31S、32S、33S 搬送スクリュー OP 操作入力パネル A2 画像形成装置 51 スリーブ 521、522 制御電極 53 背面電極 54、55 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 370 G03G 21/00 326 (72)発明者 伊藤 哲朗 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 佐原 敏行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 光崎 雅弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC02 DC07 DC18 DC19 EA09 EA18 EC06 EC09 ED17 ED27 EF06 EK11 EK15 FB01 FB07 FB09 FB10 FB13 GA11 JA01 JC13 ZA01 2H034 AA03 AA06 BC09 BC10 CB01 CB02 2H072 BA03 BA08 BA19 BB04 CA01 CB03 CB07 HA06 JA02 3F101 AB07 AB16 AB19 LA03 LB03 3F343 FA02 FB02 FB04 FC17 FC20 GA01 GB01 GC01 GD01 HA12 HB04 HC03 HC30 JA17 LA04 LA15 LC11 LC19 LD11 MA03 MA09 MA26 MA27 MA60 MB03 MB09 MC20 MC21 MC30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録シート上に原稿画像に基づく画像を形
    成するための作像装置と、 画像形成を行う記録シートの状態を判定することができ
    る判定装置と、 前記判定装置が判定した記録シートの状態に基づき、前
    記作像装置を制御する制御装置とを備えることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記判定装置は、記録シートの材質を判定
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記作像装置は、複数の記録シートを積層
    収納することができるシートトレイと、該シートトレイ
    上の記録シートをピックアップし、作像領域に続くシー
    ト搬送路に送り出すための複数のピックアップローラと
    を備えており、 前記制御装置は、前記シートトレイ上の記録シートを前
    記シート搬送路に送り出すとき、前記判定装置が判定し
    た記録シートの状態に基づき、該複数のピックアップロ
    ーラのうち1又は2以上の選択したピックアップローラ
    に該シートトレイから記録シートをピックアップさせる
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記判定装置は、前記シートトレイ上の記
    録シートを前記シート搬送路に送り出すにあたり、該シ
    ートトレイ上の記録シートが粗悪紙であるか否かを判定
    し、 前記制御装置は、該判定装置が記録シートが粗悪紙であ
    ると判定したときには、複数のピックアップローラの全
    てに該シートトレイから記録シートをピックアップさ
    せ、記録シートが粗悪紙でないと判定したときには、複
    数のピックアップローラのうちの全てではない所定の1
    又は2以上のピックアップローラに該シートトレイから
    記録シートをピックアップさせる請求項3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】前記制御装置は、前記ピックアップローラ
    に所定のピックアップ動作をさせて、前記シートトレイ
    上の記録シートをピックアップするときにおいて、記録
    シートのピックアップが失敗したときには、所定上限回
    数まで該ピックアップローラに該ピックアップ動作を繰
    り返し行わせ、 該制御装置は、前記シートトレイ上の記録シートをピッ
    クアップするにあたり、前記ピックアップローラによる
    ピックアップ動作のリトライ率が所定値以上であるとき
    には、前記判定装置が判定した記録シートの状態にかか
    わらず、複数のピックアップローラの全てに該シートト
    レイから記録シートをピックアップさせる請求項3又は
    4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記作像装置は、紙粉を除去するための、
    紙粉除去能力を変えることができる紙粉除去装置を備え
    ており、 前記制御装置は、前記判定装置が判定した記録シートの
    状態に基づき、前記紙粉除去装置の紙粉除去能力を制御
    する請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記紙粉除去装置は、記録シート搬送路に
    臨む紙粉除去部材と、該紙粉除去部材にバイアス電圧を
    印加するための紙粉除去電源を備えており、 前記制御装置は、前記判定装置が判定した記録シートの
    状態に基づき、前記紙粉除去電源から前記紙粉除去部材
    に印加するバイアス電圧を制御する請求項6記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】前記判定装置は記録シートが粗悪紙である
    か否かを判定し、 前記制御装置は、前記判定装置が記録シートが粗悪紙で
    あると判定したときには、記録シートが粗悪紙でないと
    判定したときよりも前記バイアス電圧の絶対値を大きく
    する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記紙粉除去装置は、前記紙粉除去部材が
    記録シートに接触できる接触位置から、該紙粉除去部材
    が記録シートに接触しない離間位置の間で該紙粉除去部
    材を移動させることができる接離装置をさらに備えてお
    り、 前記制御装置は、前記判定装置が判定した記録シートの
    状態に基づき前記接離装置を制御して、前記紙粉除去部
    材を前記接触位置又は前記離間位置に配置する請求項7
    又は8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記判定装置は記録シートが粗悪紙であ
    るか否かを判定し、 前記制御装置は、前記判定装置が記録シートが粗悪紙で
    あると判定したときには、前記接離装置を制御して前記
    紙粉除去部材を前記接触位置に配置し、記録紙が粗悪紙
    でないと判定したときには、前記紙粉除去部材を前記離
    間位置に配置する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記作像装置は、トナー像が形成される
    像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するための
    現像装置と、該像担持体上に形成されたトナー像を被転
    写体に転写するための転写装置と、該転写装置により被
    転写体に転写されずに該像担持体上に残留したトナーを
    除去するためのクリーニング装置と、該クリーニング装
    置により回収されたトナーを所定のリサイクル率で該現
    像装置に戻すためのリサイクル装置とを備えており、 前記制御装置は、前記判定装置が判定した記録シートの
    状態に基づき、前記リサイクル装置におけるリサイクル
    率を制御する請求項1から10のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】前記判定装置は記録シートが粗悪紙であ
    るか否かを判定するとともに、記録シートが上質紙であ
    るか否かを判定し、 前記制御装置は、前記判定装置が記録シートが粗悪紙で
    あると判定したときには、記録シートが上質紙であると
    判定したときよりも前記リサイクル装置におけるリサイ
    クル率を低くする請求項11記載の画像形成装置。
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