JP2000334598A - 建物ユニット用ダイアフラムと梁との溶接用補助装置 - Google Patents

建物ユニット用ダイアフラムと梁との溶接用補助装置

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JP2000334598A
JP2000334598A JP11148269A JP14826999A JP2000334598A JP 2000334598 A JP2000334598 A JP 2000334598A JP 11148269 A JP11148269 A JP 11148269A JP 14826999 A JP14826999 A JP 14826999A JP 2000334598 A JP2000334598 A JP 2000334598A
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diaphragm
welding
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backing jig
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Keiji Miki
啓示 三木
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接用の裏当て治具を自動装着及び回転させ
て、下向き溶接の自動化を図ることができるダイアフラ
ムと梁との溶接用補助装置を提供する。 【解決手段】 躯体柱に保持されて建物ユニットのダイ
アフラムと梁とを溶接するために前記ダイアフラムと前
記梁とを保持し、前記梁の内周面に当接して前記ダイア
フラムと前記梁とを保持する裏当て治具を有する裏当て
治具セット手段を備え、該裏当て治具セット手段は、前
記裏当て治具を前記梁の軸線方向と直角に揺動させて拡
開及び縮閉させる拡縮手段と、前記裏当て治具を回動さ
せる回転駆動手段とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接用補助装置に
係り、特に、工業化されたユニット建物住宅における柱
と梁とをダイアフラムを介して溶接するための溶接用補
助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、工場で生産されるユニット建物
用の建物ユニットは、四隅に配置される柱と、該柱の上
部及び下部間に掛け渡されて接合された梁とが骨組み構
造をなし、該骨組み構造に天井パネルを配置したものと
して知られている。前記建物ユニットに用いられる前記
柱と前記梁との骨組み構造の手順は、前記柱の形状を保
持するダイアフラムと前記梁とを仮付け溶接し、該梁の
内周側に裏当て治具を押し当てて、前記梁と前記ダイア
フラムとを突き合わせ溶接した後、該ダイアフラムを前
記柱に外嵌して構成している。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、前記の如き
状況下において、従来の前記梁と前記ダイアフラムとの
突き合わせ溶接は、前記裏当て治具を手動で装着した後
に行われており、作業性及び作業効率が悪いという問題
がある。
【0004】また、従来における前記ダイアフラムと前
記梁との突き合わせ溶接は、常に下向き溶接にて行われ
るとともに、前記ダイアフラムと前記梁とが接触するす
べての部分での溶接を行うことを要することから、前記
梁及び前記裏当て治具を手動で回転又はずらす必要があ
り、自動溶接を行い難いという不都合がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、溶接用の裏当て治
具を自動装着及び回転させて、下向き溶接の自動化を図
ることができるダイアフラムと梁との溶接用補助装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係るダイアフラムと梁との溶接用補助装置は、
躯体柱に保持されて建物ユニットのダイアフラムと梁と
を溶接するために前記ダイアフラムと前記梁とを保持
し、前記梁の内周面に当接して前記ダイアフラムと前記
梁とを保持する裏当て治具を有する裏当て治具セット手
段を備え、該裏当て治具セット手段は、前記裏当て治具
を前記梁の軸線方向と直角に揺動させて拡開及び縮閉さ
せる拡縮手段と、前記裏当て治具を回動させる回転駆動
手段とからなることを特徴としている。
【0007】このように、本発明のダイアフラムと梁と
の溶接用補助装置は、上記の如く構成したことによっ
て、梁の軸線方向から裏当て治具を挿入させて梁の内周
面の裏当てを行うことができるとともに、ダイアフラム
と梁との溶接が全周に亘る場合にも裏当て治具による当
接を解くことなく、溶接を行うことができ、裏当て治具
の装着及び回転の自動化、及びダイアフラムと梁との下
向きの突合せ溶接の自動化を図ることができるものであ
る。
【0008】また、本発明に係るダイアフラムと梁との
溶接用補助装置の具体的態様には、前記回転駆動手段
は、前記裏当て治具を回動させるとともに、前記梁及び
前記ダイアフラムを回動させること、前記拡縮手段は、
前記裏当て治具を前記梁の軸線と直角方向に揺動させる
リンク要素を備え、前記裏当て治具と前記リンク要素と
の間に、前記梁の軸線と直角方向に伸縮するばねを備え
ていること、並びに前記リンク要素は、トグル機構であ
ることを特徴としている。
【0009】さらに、前記溶接用補助装置は、前記裏当
て治具を前記梁の幅方向に揺動させる治具シフト手段を
備えていること、前記ダイアフラムを保持させるクラン
プ手段を備えていること、並びに前記梁の軸線方向に前
進及び後退させる可動テーブルを備えていることを特徴
としている。
【0010】上記の如く構成された本発明のダイアフラ
ムと梁との溶接用補助装置は、梁の板厚が異なる場合に
も裏当て治具を対応させることができ、また、リンク要
素に生ずるモーメントを非常に大きくし、梁の裏当てを
確実に行うことができ、作業性の一層の向上を図ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明のダイア
フラムと梁との溶接用補助装置の一実施形態について詳
細に説明する。図1は、本実施形態の溶接用補助装置1
を用いて溶接される建物ユニット100の骨組み構造体
110である躯体柱10、ダイアフラム20、梁30を
示し、(a)は、それらの接合状態を示す斜視図、
(b)は、(a)の溶接前の正面図であり、図2は、
(a)が図1のダイアフラム20の斜視図、(b)が図
1の梁30の斜視図である。
【0012】建物ユニット100の骨組み構造体110
は、躯体柱10と、ダイアフラム20と、梁30とから
構成され、躯体柱10は、円形断面を有する鋼管であ
り、通常、前記建物ユニット100の四隅に配置され
る。ダイアフラム20は、上側ダイアフラム21と、該
上側ダイアフラム21と同一形状の下側ダイアフラム2
2とからなり、各上側及び下側ダイアフラム21,22
は、正八角形柱の外形をなし、正八角形の上面21U
(22U)及び下面21L(22L)を有するととも
に、各八つの側面は、長方形の平坦面21S(22S)
を有しており、前記上面21U(22U)及び下面21
L(22L)の中央部には躯体柱10に挿入される挿入
孔21H(22H)が上面21U(22U)及び下面2
1L(22L)を貫通している。
【0013】この躯体柱10に外嵌する上側ダイアフラ
ム21及び下側ダイアフラム22は、平坦面21S分の
厚さを有することによって、外側から躯体柱10を保持
し、その変形を防ぐものである。梁30は、略C型の断
面を有するC型鋼であり、前記建物ユニット100の各
躯体柱10間に掛け渡されており、上フランジ30U及
び下フランジ30Lからなるフランジ部と、長ウェブ3
1及び短ウェブ32U、32Lからなるウェブ部とから
構成され、長ウェブ31が上フランジ30U及び下フラ
ンジ30L間を繋いでいる。
【0014】そして、前工程にて仮付け溶接された梁3
0及びダイアフラム20は、上側ダイアフラム21の上
面21Uと梁30の上フランジ30Uとの端面、各ダイ
アフラム21,22の平坦面21S、22Sと梁30の
長ウェブ31との端面、下側ダイアフラム22の下面2
2Lと梁30の下フランジ30Lとの端面、各ダイアフ
ラム21,22の平坦面21S、22Sと梁30の短ウ
ェブ32U、32Lとの端面をそれぞれ突き合わせ溶接
して、ダイアフラム20と梁30と本付けした後、ダイ
アフラム20は、該各ダイアフラム21,22の挿入孔
21H(22H)を介して躯体柱10に外嵌される。
【0015】図3は、図1及び図2のダイアフラム20
と梁30との接合に用いられる本実施形態の溶接用補助
装置1の一部断面の正面図であり、図4は、図3の溶接
用補助装置1の一部断面の平面図であり、図5は、図3
の溶接用補助装置1の左側面図である。また、図6は、
図3の溶接用補助装置1における拡縮手段70の拡開状
態を示す要部拡大正面図、図7は、図3の拡縮手段70
の縮閉状態を示す要部拡大正面図、図8は、図6の溶接
用補助装置による梁の裏当て状態を示す要部拡大左側面
図である。
【0016】該溶接用補助装置1は、基台41上に敷設
された一対のレール42Aと、該レール42Aのスライ
ダ43A,43A及びサーボモータ44により前記梁3
0の軸線方向である縦軸方向に前進及び後退できる可動
テーブル45Aと、該可動テーブル45A上に敷設され
た一対のレール42Bと、該レール42Bにスライダ4
3B,43Bを介して摺動自在に乗架された可動テーブ
ル45Bと、該可動テーブル45B上に配設された裏当
て治具セット装置50等から構成され、該裏当て治具セ
ット装置50は、可動テーブル45Bを介して裏当て治
具セット装置挿入用シリンダ46によって前記梁の縦軸
方向に往復移動される。
【0017】前記裏当て治具セット装置50は、クラン
プ機構60と、拡縮機構70と、回転駆動機構80と、
治具シフト機構90とからなり、可動テーブル45B上
の支持台51に備えられている。回転駆動機構80は、
ダイアフラム20及び梁30を回転させるものであり、
支持台51の上部に配設されたサーボモータ81により
巻き掛けベルト82を介して回動駆動されるプーリ83
と、該プーリ83を一体的に固定するとともに支持台5
1の挿通軸52に嵌着された軸受53,53に回動自在
に装着される回転軸54と、該回転軸54に取付板55
を介して連結された支持板56とからなり、該支持板5
6に、クランプ機構60、拡縮機構70、及び治具シフ
ト機構90が設けられている。
【0018】クランプ機構60は、上側ダイアフラム2
1及び下側ダイアフラム22を保持固定させるものであ
り、クランプ用シリンダ61,61と、該クランプ用シ
リンダ61,61内に摺動自在に挿入された摺動軸部6
4と、コ字状支持具63,63とからなり、支持板56
の前方に備えられた締め金62,62内にダイアフラム
20を保持した後、摺動軸部64の往復移動によって、
上側ダイアフラム21及び下側ダイアフラム22をコ字
状支持具63,63内に固定している。
【0019】拡縮機構70は、2つの裏当て治具71,
71を梁30の軸線と直角方向である横軸方向に同時に
揺動させて拡開及び縮閉させるものであり、モータ(図
示省略)により駆動される拡縮用シリンダ72内に摺動
自在に挿入された摺動軸部72aを備え、該摺動軸部7
2aに連結されたピストンロッド72bの先端には、2
つのリンク73U、73Lがピン結合され、拡開してト
グルリンクを形成しており、該2つのリンク73U、7
3Lの他端は、それぞれ2つのJ字状レバー74U、7
4L及び裏当て治具71,71がピン結合されている。
【0020】前記J字状レバー74U、74Lは、上記
のように、一端がリンク73U、73Lにピン結合され
るとともに、該ピン結合部分を互いに外向きにしてなる
リンクであり、その他端が支持板56の前方に備えられ
た支持台79から突出する固定リンク76U、76Lに
ピン結合されている。また、J字状レバー74U、74
Lは、支持台79からそれぞれ突出するストッパ77,
77に当接されるとともに、該ストッパ77,77を繋
ぐ押しばね78によって、常に梁30の横軸方向外向き
に付勢されている。
【0021】前記裏当て治具71,71は、梁30の内
周面である前記フランジ部及び前記ウェブ部と、ダイア
フラム20の平坦面21S(22S)とにそれぞれ平行
な面を有するとともに、前記ウェブ部間の距離よりも小
さい幅の直方体をなし、梁30の内周面に当接されるも
のである。そして、支持リンク71a、71aから伸び
る押しばね71b、71bによりダイアフラム20の平
坦面21S(22S)に向けて押圧されるとともに、ボ
ルト71c…によって固定されている。
【0022】また、前記J字状レバー74U、74Lと
前記裏当て治具71,71との間には、拡縮手段70の
拡開状態において、梁30の横軸方向に伸縮するばね7
5,75がそれぞれ設けられており、該ばね75,75
が裏当て治具71,71を梁30のフランジ30U、3
0Lの板厚方向に追い込むことによって、梁30の板厚
が異なる場合にも対応できるようにしている。
【0023】治具シフト機構90は、裏当て治具71,
71を梁30の幅方向に揺動させるものであり、シフト
用シリンダ91と、該シフト用シリンダ91内に摺動自
在に挿入された摺動軸部92とからなり、該摺動軸部9
2と前記拡縮機構70の支持台79とが連結し、摺動軸
部92の往復移動によって裏当て治具71,71を備え
た拡縮機構70を往復移動させている。
【0024】溶接装置(図示省略)は、図5に示す定位
置Oを中心として配置され、制御装置(図示省略)によ
って、下向き溶接するように制御されており、溶接用補
助装置1は、前記溶接装置に同調して作動する。前工程
で仮付けされた梁30とダイアフラム20は、水平を保
たれ、上側ダイアフラム21及び下側ダイアフラム22
が、溶接用補助装置1のクランプ機構60の締め金6
2,62に保持固定される。
【0025】溶接用補助装置1は、拡縮機構70を縮閉
させるとともに、サーボモータ44及び裏当て治具セッ
ト装置挿入用シリンダ46によって前記梁30の縦軸方
向に前進させ、前記拡縮機構70を梁30内に挿入させ
る(図7参照)。該拡縮機構70は、摺動軸部72aを
引き込み、ピストンロッド72bを拡縮用シリンダ72
側に引き込むと、図6に示すように、2つのリンク73
U、73Lが梁30の横軸方向に拡開するとともに、そ
れぞれ2つのJ字状レバー74U、74Lも拡開し、さ
らに、ばね75,75が裏当て治具71,71を押し出
すことによって、2つの裏当て治具71,71が梁30
の横軸方向に同時に拡開し、その外周面は、上側フラン
ジ30U及び下側フランジ30Lの内周面にも当接され
る。その後、裏当て治具71,71は、治具シフト機構
90によって短ウェブ32U,32L側にシフトさせ、
該短ウェブ32U,32Lの内周面に当接させる(図6
参照)。
【0026】そして、裏当て治具71,71によって裏
当てされた梁30の上側フランジ30Uの一部と、該上
側フランジ30Uと突き合う上側ダイアフラム21の上
面21Uの一部とが、前記溶接装置により下向き溶接さ
れる。前記部分の溶接後、回転駆動機構80が、裏当て
治具71,71によって裏当てされた梁30及びダイア
フラム20を図8の矢印Aで示すように、反時針回りに
90度回転させ、裏当て治具71,71によって裏当て
された梁30の短ウェブ32U(32L)と該短ウェブ
32U(32L)に突き合う上側ダイアフラム21の平
坦面21S(下側ダイアフラム22の平坦面22S)と
が、前記溶接装置により下向き溶接される。
【0027】さらに、前記部分の溶接後、回転駆動機構
80が、裏当て治具71,71によって裏当てされた梁
30及びダイアフラム20を図8の矢印Aで示すよう
に、反時針回りに90度回転させ、裏当て治具71,7
1によって裏当てされた梁30の下側フランジ30Lの
一部と、該下側フランジ30Lと突き合う下側ダイアフ
ラム22の下面22Lの一部とが、前記溶接装置により
下向き溶接される。
【0028】次に、前記部分の溶接後、裏当て治具7
1,71は、治具シフト機構90によって長ウェブ31
側にシフトされ、該長ウェブ31の内周面に当接させ
る。そして、裏当て治具71,71によって裏当てされ
た梁30の下側フランジ30Lの他の一部と、該下側フ
ランジ30Lと突き合う下側ダイアフラム22の下面2
2Lの他の一部とが、前記溶接装置により下向き溶接さ
れる。
【0029】前記部分の溶接後、回転駆動機構80が、
裏当て治具71,71によって裏当てされた梁30及び
ダイアフラム20を図8の矢印Aで示すように、反時針
回りに90度回転させ、裏当て治具71,71によって
裏当てされた梁30の長ウェブ31の一部と、該長ウェ
ブ31と突き合う下側ダイアフラム22の平坦面22S
(上側ダイアフラム21の平坦面22S)とが、前記溶
接装置により下向き溶接される。
【0030】さらに、前記部分の溶接後、回転駆動機構
80が、裏当て治具71,71によって裏当てされた梁
30及びダイアフラム20を図8の矢印Aで示すよう
に、反時針回りに90度回転させ、裏当て治具71,7
1によって裏当てされた梁30の上側フランジ30Uの
他の一部と、該上側フランジ30Uと突き合う上側ダイ
アフラム22の上面22Uの他の一部とが、前記溶接装
置により下向き溶接され、突合せ部分の外周の全溶接を
終了する。
【0031】そして、拡縮機構70は、摺動軸部72a
を押し出してピストンロッド72bを押し出すと、図7
に示すように、2つのリンク73U、73Lが梁30の
横軸方向に縮閉するとともに、2つのJ字状レバー74
U、74Lも縮閉して、2つの裏当て治具71,71が
梁30の横軸方向に同時に縮閉し、その外周面が、上側
フランジ30U及び下側フランジ30Lの内周面から離
れるように作動される。
【0032】前記動作の後、溶接用補助装置1は、サー
ボモータ44及び裏当て治具セット装置挿入用シリンダ
46によって前記拡縮機構70を前記梁30の縦軸方向
に後退させて梁30の外に出し、一連の動作を終了す
る。図9は、図1の躯体柱10、梁30及びダイアフラ
ム20を用いた建物ユニット100の正面図である。
【0033】上側ダイアフラム21及び下側ダイアフラ
ム22は、前記溶接装置及び溶接用補助装置1によっ
て、梁30の両側端にそれぞれ突き合わせ溶接される。
該溶接された梁30、上側ダイアフラム21及び下側ダ
イアフラム22は、建物ユニット100の床梁フレーム
120になる。
【0034】そして、該床梁フレーム120の上側ダイ
アフラム21及び下側ダイアフラム22は、前記躯体柱
10に外嵌して骨組み構造110を構成させ、該骨組み
構造110に天井パネル(図示省略)及び床パネル(図
示省略)を配置させる。なお、骨組み構造110は、上
側ダイアフラム21及び下側ダイアフラム22の躯体柱
10に外嵌する位置を変えることによって、前記床パネ
ル等の位置を自由に変えることができるものである。
【0035】以上のように、本発明の実施形態は、上記
の構成としたことによって次の機能を奏するものであ
る。前記裏当て治具セット装置50は、クランプ機構6
0と、拡縮機構70と、回転駆動機構80と、治具シフ
ト機構90とからなり、クランプ機構60、拡縮機構7
0、及び治具シフト機構90が、ダイアフラム20を保
持固定するとともに、裏当て治具71を梁30に装着さ
せ、さらに、回転駆動機構80が、ダイアフラム20及
び梁30を回転させる構成としたので、裏当て治具71
の装着及び回転の自動化を図ることができ、さらに、前
記溶接装置は、常に下向き溶接を行うことができ、梁3
0とダイアフラム20との突合せ溶接の自動化を図るこ
とができるものである。
【0036】拡縮機構70は、2つの裏当て治具71,
71を梁30の横軸方向に同時に揺動させて拡開及び縮
閉させるトグルリンクとし、リンク73U、73Lが拡
開されることにより、J字状レバー74U、74L及び
裏当て治具71,71に生ずるモーメントを非常に大き
くすることができるので、梁30の裏当てを確実に行う
ことができる。
【0037】また、前記J字状レバー74U、74Lと
前記裏当て治具71,71との間には、拡縮手段70の
拡開状態において、梁30の横軸方向に伸縮するばね7
5,75がそれぞれ設けられる構成としたので、梁30
の板厚が異なる場合にも裏当て治具71,71を対応さ
せることができる。治具シフト機構90は、シフト用シ
リンダ91内に摺動自在に挿入された摺動軸部92の往
復移動によって、拡縮機構70を往復移動させる構成と
したので、裏当て治具71の装着の自動化を図ることが
でき、作業性の向上を図ることができる。
【0038】さらに、溶接用補助装置1は、サーボモー
タ44及び裏当て治具セット装置挿入用シリンダ46に
より、可動テーブル45A、45B等を介して前記梁の
縦軸方向に往復移動する構成としたので、前記裏当て治
具セット装置50の拡縮機構70をC型鋼の梁30の内
側に出し入れさせることができ、ダイアフラムと梁との
突合せ溶接の自動化を図ることができる。 また、前記
建物ユニット100は、前記のように構成された骨組み
構造体である躯体柱10、梁30及びダイアフラム20
からなるので、躯体柱10の変形を防ぎ、構築基準面の
確保ができる。以上、本発明の一実施形態について詳説
したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において種々の変更ができるものであ
る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明に係るダイアフラムと梁との溶接用補助装置は、ダイ
アフラムと梁との突合せ溶接の作業性及び作業効率の向
上と、下向き溶接の自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る柱、梁及
びダイアフラムの接合状態を示す斜視図、(b)は、
(a)の正面図。
【図2】(a)は、図1のダイアフラムの斜視図、
(b)は、図1の梁の斜視図。
【図3】図1及び図2のダイアフラムと梁とを接合する
溶接用補助装置の部分断面正面図。
【図4】図3の溶接用補助装置の部分断面平面図。
【図5】図3の溶接用補助装置の左側面図。
【図6】図3の溶接用補助装置における拡縮手段の拡開
状態を示す要部拡大正面図。
【図7】図6の拡縮手段の縮閉状態を示す要部拡大正面
図。
【図8】図6の溶接用補助装置による梁の裏当て状態を
示す要部拡大左側面図。
【図9】図1の柱、梁及びダイアフラムを用いた建物ユ
ニットの正面図。
【符号の説明】
1 溶接用補助装置 10 躯体柱 20 ダイアフラム 30 梁 45 可動テーブル 50 裏当て治具セット手段 60 クランプ手段 70 拡縮手段 71 裏当て治具 73 リンク要素 74 リンク要素 75 ばね 80 回転手段 90 治具シフト手段 100 建物ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体柱に保持され、建物ユニット用ダイ
    アフラムと梁とを溶接するために、前記ダイアフラムと
    前記梁とを保持する溶接用補助装置において、 前記溶接用補助装置は、前記梁の内周面に当接して前記
    ダイアフラムと前記梁とを保持する裏当て治具を有する
    裏当て治具セット手段を備え、 該裏当て治具セット手段は、前記裏当て治具を前記梁の
    軸線と直角方向に揺動させて拡開及び縮閉させる拡縮手
    段と、前記裏当て治具を回動させる回転駆動手段とから
    なることを特徴とする建物ユニット用ダイアフラムと梁
    との溶接用補助装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動手段は、前記裏当て治具を
    回動させるとともに、前記梁及び前記ダイアフラムを回
    動させることを特徴とする請求項1記載のダイアフラム
    と梁との溶接用補助装置。
  3. 【請求項3】 前記拡縮手段は、前記裏当て治具を前記
    梁の軸線と直角方向に揺動させるリンク要素を備え、前
    記裏当て治具と前記リンク要素との間に、前記梁の軸線
    と直角方向に伸縮するばねを備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のダイアフラムと梁との溶接用補
    助装置。
  4. 【請求項4】 前記リンク要素は、トグル機構であるこ
    とを特徴とする請求項3記載のダイアフラムと梁との溶
    接用補助装置。
  5. 【請求項5】 前記溶接用補助装置は、前記裏当て治具
    を前記梁の幅方向に揺動させる治具シフト手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に
    記載のダイアフラムと梁との溶接用補助装置。
  6. 【請求項6】 前記溶接用補助装置は、前記ダイアフラ
    ムを保持させるクランプ手段を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のダイアフラ
    ムと梁との溶接用補助装置。
  7. 【請求項7】 前記溶接用補助装置は、前記梁の軸線方
    向に前進及び後退させる可動テーブルを備えていること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の記
    載のダイアフラムと梁との溶接用補助装置。
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