JP2000334341A - 建築板、その塗装方法及び塗装装置 - Google Patents
建築板、その塗装方法及び塗装装置Info
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Abstract
り立体感に富む建築板、その塗装方法及び塗装装置を提
供する。 【解決手段】 基板2の表面に凹部3と凸部4を有する
建築板1であって、前記凸部4の縁部分4aから前記凹
部3の傾斜面6、7の途中部分に至る傾斜塗装部27が
形成され、該傾斜塗装部27は、前記凸部4の色より暗
めの色で塗装されている。
Description
方法及び塗装装置に関し、特に、凹凸状の表面柄を有す
る建築板において、効果的な陰影塗装を施して高い立体
感を持たせるようにした建築板、その塗装方法及び塗装
装置に関するものである。
ような凹凸表面を有する建築板1に対しては、立体感を
持たせるため、凹部である目地部(溝部)3には暗い色
の塗装を施し、凸部(柄部)4の表面70には明るい色
の塗装を施し、凸部4と目地部3の色の差によって立体
感を出すようにしている。その場合の一般的な塗装方法
としては、例えば、初めにスプレー法により、建築板表
面に目地色で全面塗装を施し乾燥した後、ロールコート
法により凸部塗装が施される。
凹凸部が形成されている基材に対して塗料を吐出するス
プレーガンで斑点状の模様を付ける塗装方法によって、
凹部の色と凸部の色を変化させるようにした方法が開示
されている。また、特公平7−22735号公報には、
天然石の表面を転写した凹凸を有する基板にベースコー
ト、第1柄コート、第2柄コート及びトップコートを順
次施すことにより、みかげ石柄等の建築板を得る方法が
開示されている。
は、コンベア上を走行するタイル状の凹凸模様を有する
建築板に対してコンベアを一旦停止させて四方からスプ
レーノズルによって暗色系の塗料を吹き付けて、そして
コンベアを連続走行させながら乾燥したあとで凸部の上
面のみをロールコータによって明彩色の塗料を塗布して
乾燥させるようにした建築用板の塗装方法が開示されて
いる。
凹凸を有する基材上にスプレーガンやロールコータによ
り塗料を塗布していくだけあるので、凹部(又は目地)
の傾斜面に塗布される色は凹部の最底部に施される色と
同じになってしまい、結果的に凸部と凹部の各部の塗装
色がはっきりと塗り分けられてしまうこととなり、自然
な立体感が得られない、という問題があった。
表面70にのみ明彩色の塗料が塗布されているので、斜
め上方より眺めた場合には、該表面塗装部があたかも帽
子を被っているように見え、自然な立体感が得られず、
意匠上も好ましくないという問題があった。本発明は、
このような問題に鑑みてなされたものであって、その目
的とするところは、特に、表面に凹凸のある被塗装面に
対して深みがあり立体感に富む建築板、その塗装方法及
び塗装装置を提供するにある。
と凹部とから成る表面を有するものであって、該凸部表
側の一部に第1の塗装が施されていて、該凹部表側の一
部に第1の塗装と異なる第2の塗装が施されていて、該
凸部から凹部にかけての表側に両者にまたがって第1及
び第2の塗装と異なる第3の塗装が施されているもので
ある。また、第3の塗装は第1の塗装より暗い色である
ことが凹凸を強調して立体感を表出する点で好ましい。
さらに、前記表面に粒径を異にする少なくとも2種類の
粒状体が散布されていることが表面に石肌感を表出する
点で好ましい。
凸部と凹部とから成る表面を有する建築板を塗装するも
のであって、第1の色で全面塗装する第1の工程と、第
1の色と異なる第2の色で凸部を塗装する第2の工程
と、凹部の形状に応じて、第1及び第2の色と異なる第
3の色でスプレー塗装する第3の工程と、を備えている
ものである。
乾燥状態にある段階で次の塗料をスプレー塗装すること
が塗料相互の馴染みを良くする点で好ましい。さらに、
第3の工程の次に、粒径の異なる粒状体を別々に散布す
る第4の工程を備えることが表面に石肌感を表出する点
で好ましい。また、細かい粒径の粒状体を先に散布し、
大きい粒径の粒状体を後に散布することが粒状体全体の
すわりを良くする点で好ましい。また、本発明の建築板
の塗装装置は、建築板表面の形状に応じてスプレーガン
の噴射を制御する噴射制御器を具備するものである。
れぞれ異なる方向にスプレー可能な複数のスプレーガン
と、建築板表面の形状に応じていずれの前記スプレーガ
ンを使用するかを決定するスプレーガン決定手段と、建
築板表面の形状に応じて前記スプレーガンから噴射され
る塗料の噴射量を決定する噴射量決定手段と、決定され
たスプレーガンを使用して決定された噴射量でもって建
築板の塗装を実行する塗装実行手段と、を備えているも
のである。
板をその長手方向及び短手方向に所定数の小区割りに分
割し、各小区割りに対してその傾斜状態をパターン化す
る傾斜パターン化手段を備え、該傾斜パターンに従って
使用するスプレーガンを決定するようにしたものである
ことが極端に細かな噴射制御をせずに立体感を表出する
上で実行のある制御をすることができる点で好ましい。
その長手方向及び短手方向に所定数の小区割りに分割
し、各小区割りに対してその部分に占める凹部の面積比
率をパターン化する面積比率パターン化手段を備え、該
面積比率パターンに従って前記スプレーガンの噴射量を
決定するようにしたものであることが、やはり極端に細
かな噴射制御をせずに立体感を表出する上で実行のある
制御をすることができる点で好ましい。
区割りを建築板の長手方向に所定数の走査線でもって前
記凸部の最高位から建築板表面部までの距離を実測し、
該測定データをもとにその小区割りについての傾斜パタ
ーンを決定するようにしたものであることが精度良く傾
斜パターンを決定することができる点で好ましい。
記建築板表面を写真撮影により二次元白黒画像に縮図化
したものを光学的読み取り手段により走査することで画
素化し、画像処理により小区割りに該当する全画素数に
対して、凹部に該当する黒画素数が占める割合でもって
その小区割りについての占有面積比率パターンを決定す
るようにしたものであることが簡単な構成で精度良く占
有面積比率パターンを決定することができる点で好まし
い。
方向に連続する小区割り群に対して決定された傾斜パタ
ーン及び面積比率パターンを、噴射量の時間変化及び使
用するスプレーガンの塗料噴射時間の変化の情報に加工
して、その加工情報に従って塗装を実行するようにした
ものであることがスプレーガンの特性に即した制御をす
ることができる点で好ましい。
態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明による建築板の平面外観を模式的に示す図であり、図
2はこの建築板の凹部に注目した断面を模式的に示す図
である。建築板1は基板2の表面に凹凸部、すなわち、
凹部3(斜線を施した部分)と凸部4(ここでは平坦
部)とを有する起伏のある表面柄が形成されており、特
に、該凹部3に対する独特な塗装(後述する立体塗装の
こと)を施すことによって立体感が発現されている。さ
らに、大小のビーズ模様が建築板1の表面に散在される
ことで石肌感が発現されている。
形成されたもので、図示の例では次の〔1〕〜〔7〕の
パターンが見られる。 〔1〕 凸部4→底部3a→凸部4 〔2〕 凸部4→下り傾斜6→上り傾斜7→凸部4 〔3〕 凸部4→下り傾斜6→底部3a 〔4〕 底部3a→下り傾斜6→上り傾斜7→底部3a 〔5〕 底部3a→凸部4 〔6〕 凸部4→底部3a 〔7〕 底部3a→上り傾斜7→下り傾斜6→底部3a
部分(後述する立体塗装を施す部分)の凸部4の周辺に
ついて、建築板1の進行方向(図1のR方向)前方より
見たときの傾斜部を図3のようにパターン化する。
下り傾斜、(b) 平坦部→下り傾斜、(c) 下り傾斜→平坦
部の3パターンを示しているが、これらを含めて、(d)
単純下り傾斜パターンとする。傾斜パターンP2は、
(a) 下り傾斜→上り傾斜、(b)下り傾斜→平坦部→上り
傾斜の2パターンを示しているが、これらを含めて、
(d) 屈曲上り傾斜パターンとする。傾斜パターンP3
は、(a) 上り傾斜、(b) 平坦部→上り傾斜、(c) 上り傾
斜→平坦部の3パターンを示しているが、これらを含め
て、(d) 単純上り傾斜パターンとする。傾斜パターンP
4は、(a) 上り傾斜→下り傾斜、(b) 上り傾斜→平坦部
→下り傾斜の2パターンを示しているが、これらを含め
て、(d) 屈曲下り傾斜パターンとする。傾斜パターンP
5は、(a) 平坦部のみを示しているがこれを(d) 傾斜な
しパターンとする。
った建築板の例を、図5に凹部の傾斜をパターン化する
方法を各々示している。先ず、図4(a) に示すように、
建築板1を仮想分割して、長手方向に連続する一辺aの
正方形ます状の小区割りを想定する。そして、その各正
方形ますについて、図5(a) に示すように、建築板1の
進行方向に沿って3等分した長方形区画の長手方向中心
線をL1 、L2 、L3 とし、これら各ライン上の深さデ
ータをサンプリングしていく。
進行するのに要する時間内に所定のサンプリング速度を
もって凹部の深さデータd0 、d1 、d2 ・・・d6 を
各ライン毎にサンプリングしていく。ここで、建築板の
凸部(最高位)の厚み設計値であるdsからの変位量d
iが凹部における深さデータとなる。各ライン毎の深さ
データから、単純算術平均によって、決定した小区割り
を代表させる深さデータ集合{di}={d0 、d1 、
d2 ・・・d6 }を求める。なお、深さデータの測定に
ついては、例えば、変位センサが使用される。
パターンを決定する。すなわち、 差分{(di+1)−di}≦0のとき 傾斜パターンP3 差分{(di+1)−di}≧0のとき 傾斜パターンP1 差分{(di+1)−di}の符号変化が≦→≧のとき 傾斜パターンP4 差分{(di+1)−di}の符号変化が≧→≦のとき 傾斜パターンP2 差分{(di+1)−di}=0が所定数連続するとき 傾斜パターンP5 上記のようにして決定された傾斜パターン(P1〜P
5)を用いて、後述するように立体塗装におけるスプレ
ーノズルの噴射角度を決定する。
し、図4(b) は上記のように仮想分割された部分の傾斜
パターンを図3に示す傾斜パターンP1〜P5で示して
いる。つぎに、図6に、凹部3の占有面積比率をパター
ン化した建築板の例を示しており、図7に、画像処理技
術によりこの占有面積比率をパターン化する方法につい
て示している。
おいて、建築板1を撮像機(図示せず)により撮像して
縮図10(縮尺比1/Nの白黒画像)を得る。そして
(b) に示すように、建築板1の該縮図10を光走査ヘッ
ド11に送り込み、(c) のように光走査ヘッド11の走
査ライン上に検知される黒画素(この集合が凹部3に該
当)12の数を1区割内において積分し、次式により、
凹部3の占有面積比率(%)を求める。なお、縮図化さ
れた1区画(1辺a/Nの正方形ます)内における全画
素数は画像読み取り解像度により決定される。
築板1の例を図6に示している。図6において、1区割
り(1辺a)において、例えばAは凹部3の占有面積比
率(以下同じ)が3/4以上、Bは1/4〜3/4、C
は1/4以下、Dは0(凸部のみ)を示している。この
ようにして決定された面積比率パターンを用いて、後述
するように立体塗装におけるスプレーノズルの噴射量
(塗布量)を決定する。
を示している。13はシーラー塗布等により建築板表面
に全面スプレーをかける下塗り工程、14は第1乾燥工
程、15は全面スプレー塗装の中塗り工程、16は第2
乾燥工程を示す。17、18は本発明の主要部をなす塗
装工程であって、17は凸部塗装工程、18は凹部塗装
工程を示している。凸部塗装工程17は、速乾性塗料を
ロールコータで塗装するものであり、凹部塗装工程18
は凸部4の色と略同系色の色を有し、かつ明度を凸部4
よりも若干低く、すなわち、暗めに調色した塗料を凹部
3の形状特性、すなわち、前記傾斜パターン(図4参
照)及び面積比率パターン(図6参照)に従って制御ス
プレー塗装を行うものである。
コートであって、例えば粒径120μm程度のプラスチ
ックビーズを混入させたフッ素樹脂クリヤーをコーティ
ングするものであり、20は同様に固定スプレーによる
第2クリヤーコートであって、例えば粒径2000μm
程度のプラスチックビーズを混入させたフッ素樹脂クリ
ヤーをコーティングするものである。この第1クリヤー
コート及び第2クリヤーコートは、耐候性を向上させ、
石肌感を表現するための加工であって、必要に応じて工
程に入れられる。最後に第3乾燥工程21を経て建築板
が完成する。
の塗膜形成状態を模式的に示す断面図で、図8における
中塗り工程15による中塗り塗装部25上に、ロールコ
ータにより凸部4のみに凸部塗装部26が形成され(凸
部塗装工程17)、この凸部塗装部26上における縁部
分4aと、それに続く中塗り塗装部25における下り傾
斜部6及び上り傾斜部7の一部分には、更に、その上に
傾斜塗装部27が形成されている。すなわち、傾斜塗装
部27は、凸部4の縁部分4aにその一部がかかると共
に、下り傾斜部6及び上り傾斜部7においては、凹部3
の底部3aに至る途中まで塗装が施されている。そし
て、前述したとおりその部分の色は凸部塗装部26の色
より暗めの色としている。
4(P5は傾斜なしであるので塗装なし)に応じた制御
スプレー塗装の具体例を示している。傾斜パターンP1
では、下り傾斜部6に対して略直交する方向を中心に前
後に幅tをもってスプレーのノズル(後述する)37を
向けて塗料を噴射して傾斜塗装部27を形成する。この
傾斜塗装部27の幅tは下り傾斜部6の長さの1/2〜
2/3程度が好ましい。
すなわち、下り傾斜部6及び上り傾斜部7に略直交する
方向を中心に前後に幅t1,t2をもって2個のノズル
37をそれぞれの方向に向けて各々塗料を噴射して傾斜
塗装部27を形成する。傾斜パターンP3では、傾斜面
がP1と逆である上り傾斜部7に対する塗装であり、そ
の他の点はP1と同様である。
して略直交する方向を中心に前後に幅t3をもってノズ
ル37を向けて塗料を噴射して傾斜塗装部27を形成す
る。図11は、本発明の建築板塗装装置に使用されるス
プレーガンユニットの一例を示すものである。図11
(a) に示すように、中央スプレーガン33と左右スプレ
ーガン34、35を組み合わせた3連式の構造のものと
している。
36により噴射方向を調整できるノズル37が取り付け
られ、中央スプレーガン33には垂直下方を噴射方向と
するノズル37が取り付けられている。左右スプレーガ
ン34、35の内側には溝38が形成され、この溝38
と中央スプレーガン33を嵌合させることにより、図1
1(b) に示すように一体化されたガンユニットGが構成
されるようになっている。
ノイドバルブ40を介してフレキシブルチューブ41が
連結され、フレキシブルチューブ41は後述するポンプ
ユニットに接続されている。図12(a) (b) は、制御ス
プレー塗装の具体例を示している。図12(a) におい
て、建築板1はガイド43に沿って搬送され、フレーム
44に取り付けられたガンユニットG1〜G4により、
前記図6の面積比率パターンA〜Dに従って噴射量を可
変させながらスプレー塗装するようになっている。
めのシステム構成の一例を示す。4種類のガンユニット
G1、G2、G3、G4は、各々図11に示されている
ような中央スプレーガン(C)33と左右スプレーガン
(FとB)34、35とを備え、それぞれのソレノイド
バルブ40を介してポンプユニット(1〜4)46に接
続されている。ポンプユニット46は、ユニット4に代
表して示されているように、チェックバルブ47、リリ
ーフバルブ48、可変容量形ポンプ49、塗料タンク5
0、洗浄液タンク51を含み、ソレノイドバルブ45の
切替えにより塗料と洗浄液を各ガンユニットG1〜G4
に供給するようになっている。
プ49を駆動するインダクションモータ52が連結され
ている。各インダクションモータ52はインバータ53
を介してコントローラ54に接続されている。インダク
ションモータ52及びソレノイドバルブ40と45は、
コントローラ54により制御されるようになっている。
また、コントローラ54にはタイマ及びカウンタが搭載
され、更に前述した傾斜パターンと面積比率パターンを
記憶するパターンメモリ55が接続されている。また、
コントローラ54には、制御塗装の開始と終了を規定す
るために建築板の検出を行う光電スイッチ56と、塗料
タンク50及び洗浄液タンク51にそれぞれ取り付けら
れたセンサ付き液面計57からの液面検出信号が入力さ
れるようになっている。
パターンの例を示すもので、(a) は1つのノズル37か
ら噴射の広がり角θ1、標準スプレー幅hをもって偏平
楕円状に噴射する扇形塗布パターンが一列に等間隔に配
置されたもの、(b) は同様の扇形塗布パターンが二列に
配置されたものを示し、両者とも隣り合うスプレーパタ
ーンが相互に干渉しないように平面傾斜角θ2をもって
配置されている。一般に、ノズルチップからの塗料の吐
出量は、次式で示されるように、圧力の平方根に比例
し、塗料の比重の平方根に反比例する。
S)1/2 〔L/min〕 P :ノズルチップ前の実圧力〔kg/cm2 〕 P0 :標準圧力〔kg/cm2 〕 S :塗料の比重 S0 :塗料の標準比重 したがって、塗料の吐出圧を制御することで、具体的に
は図12に示すインダクションモータ52の回転数をイ
ンバータ制御することで、塗料の吐出量が制御できる。
この場合、通常、ポンプの吐出圧はモータの回転数の2
乗に比例する。
ローラ54の制御動作フローを示している。システム電
源オンか否かを判断し(S1)、YESであれば、初期
設定を行い(S2)、NOであれば、システム電源がオ
ンするまで待機する。ステップS3では、コントローラ
54がパターンメモリ55(図12参照)から塗装パタ
ーンを読み込む。つぎに、テストスプレー制御(I)を
実行する(S4)。すなわち、塗装パターンの読み込み
が完了したか否かを判断し(S5)、YESであればガ
ンユニットG1〜G4のソレノイドバルブ40をすべて
開け(S6)、テストのための所定時間をカウントする
タイマをスタートさせる(S7)。そして、各ポンプユ
ニット1〜4(46)のテストスプレー用インバータ1
〜4の制御を実行する(S8)。続いて、テストのため
の所定時間がタイムアップしたか否かを判断して(S
9)、YESであればガンユニットG1〜G4における
ソレノイドバルブ40をすべて閉じ(S10)、各ポン
プユニット1〜4を停止する(S11)。また、ステッ
プS9においてNOの場合には、タイムアップするまで
ステップS8のインバータ制御を実行する。つぎに、光
電スイッチ56(図12参照)によって建築板を検出し
たか否かを判断し(S12)、YESであればパターン
スプレー制御(II)を行い(S13)、NOであれば建築
板の検出を待機する。
に示されるパターンに従って、傾斜パターンP1〜P5
に応じて各ガンユニットG1〜G4を構成する3個のス
プレーガン33、34、35のうちのいずれを使用する
かを決定する。また、使用することに決定したスプレー
ガンからの塗料吐出量を面積比率パターンA〜Dによっ
て決定する。
け持つ建築板の長手方向の面積比率及び傾斜パターン列
は(A1、A3、D5、・・・)となるが、具体的に
は、図16(b) のタイムチャートに示すように、この塗
装パターン列はさらに加工される。すなわち、吐出量を
決定するモータ回転数について、急激な回転数変化を避
けるために所要周期(a/v;vは建築板の走行速度
[m/sec])よりも若干Δt1だけ短めの時間位置
にて次なる回転数に向けて回転数を変化させていくよう
な関数に加工して使用する。また、スプレーガン開閉用
のソレノイドバルブ40の使用タイミングについては、
次のように加工して使用する。
期(a/v)よりも若干Δt2だけ短めの時間位置から
次なるスプレーガンからの吐出が開始されるよう(すな
わち、次なるスプレーガン用ソレノイドバルブのオン時
間はa/v+Δt2となる)に加工して使用する。さら
に、最初の吹き初めを除き、スプレー停止状態からスプ
レー再開する場合にも、同様に所定周期(a/v)より
も若干Δt2だけ短めの時間位置から吐出が開始される
ように加工して使用する。
加工することにより、スプレー開始時の時間遅れが回避
され、パターン切換えによる塗装の途切れを発生させる
ことなく、スムースに変化していく連続塗装が実現され
る。ステップS13のパターンスプレー制御(II)につい
ては、次のステップS14で、光電スイッチ56によっ
て建築板が通過したか否かを判断して、NOであればパ
ターンスプレー制御(II)を継続し、YESであれば制御
を終了し、カウンタを1だけ増加させる(S15)。つ
ぎに、カウンタ値が建築板の加工枚数nに等しいか否か
を判断し(S16)、YESであれば、スプレー終了制
御(III)を行い(S17)、NOであれば、ステップS
12に戻る。スプレー終了制御(III)では、図15に示
すように、塗料タンク50の排出用ソレノイドバルブ
(図12参照)を開けて(S18)、液面センサ57で
確認することで排出が完了したか否かを判断し(S1
9)、NOであれば、引き続き排出完了を待ち、YES
となり塗料の排出が完了すれば、塗料タンク50の排出
用ソレノイドバルブを閉め(S20)、つぎに、配管系
を洗浄するための洗浄用タンク51の洗浄液送込み用ソ
レノイドバルブ45を開け(S21)、洗浄液送込みポ
ンプ(図12参照)をオンして(S22)、洗浄液タン
ク51の液面センサ57で確認することで洗浄液の送込
みが完了したか否かを判断し(S23)、NOであれ
ば、送込み完了を待ち、YESであれば、洗浄液送込み
ポンプをオフする(S24)。
ば、凹凸表面を有する建築板に対し、従来得られなかっ
た深みのある立体感に富んだ自然な外観風合いを発現さ
せることが可能となり、意匠性に優れた建築板が得られ
る。また、本発明装置によれば、再現性のよい安定性に
富む立体塗装が可能であり、かつ加工条件を変更するだ
けで各パターンに応じた立体塗装を簡単に実現できる。
を分類した図である。
建築板の凹部の例、(b) はそのパターン化の例である。
図で、(a) は平面図、(b) は断面図である。
示す図で、(a) は縮図化、(b)は縮図読み取り、(c) は
1区割りの黒画素を示す図である。
ある。
る。
レーガンを示すもので、(a) は分解斜視図、(b) は組付
け状態の斜視図である。
説明図で、(a) は建築板の搬送状態の平面図、(b) は塗
装装置のシステム構成図である。
パターンを示す図である。
内容を示すもので、(a) は傾斜パターンデータ例、(b)
はガンユニットに対する指示内容を示すタイムチャート
である。
(a) は斜視図、(b) は断面図である。
部の縁部分、6、7…傾斜面、10…縮図、11…走査
ヘッド、17…凸部塗装、18…凹部塗装、27…傾斜
塗装部、33、34、35…スプレーガン、54…コン
トローラ、55…パターンメモリ、G1〜G4…ガンユ
ニット
Claims (14)
- 【請求項1】 凸部と凹部とから成る表面を有する建築
板であって、該凸部表側の一部に第1の塗装が施されて
いて、該凹部表側の一部に第1の塗装と異なる第2の塗
装が施されていて、該凸部から凹部にかけての表側に両
者にまたがって第1及び第2の塗装と異なる第3の塗装
が施されていることを特徴とする建築板。 - 【請求項2】 第3の塗装は第1の塗装より暗い色であ
ることを特徴とする請求項1記載の建築板。 - 【請求項3】 前記表面に粒径を異にする少なくとも2
種類の粒状体が散布されていることを特徴とする請求項
1又は2記載の建築板。 - 【請求項4】 凸部と凹部とから成る表面を有する建築
板を塗装する方法において、 第1の色で全面塗装する第1の工程と、 第1の色と異なる第2の色で凸部を塗装する第2の工程
と、 凹部の形状に応じて、第1及び第2の色と異なる第3の
色でスプレー塗装する第3の工程と、 を備えていることを特徴とする建築板の塗装方法。 - 【請求項5】 第3の工程は第2の工程で塗料が半乾燥
状態にある段階で次の塗料をスプレー塗装することを特
徴とする請求項4記載の建築板の塗装方法。 - 【請求項6】 第3の工程の次に、粒径の異なる粒状体
を別々に散布する第4の工程を備えることを特徴とする
請求項4又は5記載の建築板の塗装方法。 - 【請求項7】 細かい粒径の粒状体を先に散布し、大き
い粒径の粒状体を後に散布することを特徴とする請求項
6記載の建築板の塗装方法。 - 【請求項8】 建築板表面の形状に応じてスプレーガン
の噴射を制御する噴射制御器を具備することを特徴とす
る建築板の塗装装置。 - 【請求項9】 それぞれ異なる方向にスプレー可能な複
数のスプレーガンと、 建築板表面の形状に応じていずれの前記スプレーガンを
使用するかを決定するスプレーガン決定手段と、 建築板表面の形状に応じて前記スプレーガンから噴射さ
れる塗料の噴射量を決定する噴射量決定手段と、 決定されたスプレーガンを使用して決定された噴射量で
もって建築板の塗装を実行する塗装実行手段と、 を備えていることを特徴とする建築板の塗装装置。 - 【請求項10】 前記スプレーガン決定手段は、建築板
をその長手方向及び短手方向に所定数の小区割りに分割
し、各小区割りに対してその傾斜状態をパターン化する
傾斜パターン化手段を備え、該傾斜パターンに従って使
用するスプレーガンを決定するようにしたことを特徴と
する請求項9記載の建築板の塗装装置。 - 【請求項11】 前記噴射量決定手段は、建築板をその
長手方向及び短手方向に所定数の小区割りに分割し、各
小区割りに対してその部分に占める凹部の面積比率をパ
ターン化する面積比率パターン化手段を備え、該面積比
率パターンに従って前記スプレーガンの噴射量を決定す
るようにしたことを特徴とする請求項9記載の建築板の
塗装装置。 - 【請求項12】 前記傾斜パターン化手段は、前記小区
割りを建築板の長手方向に所定数の走査線でもって前記
凸部の最高位から建築板表面部までの距離を実測し、該
測定データをもとにその小区割りについての傾斜パター
ンを決定するようにしたことを特徴とする請求項10記
載の建築板の塗装装置。 - 【請求項13】 前記面積比率パターン化手段は、前記
建築板表面を写真撮影により二次元白黒画像に縮図化し
たものを光学的読み取り手段により走査することで画素
化し、画像処理により小区割りに該当する全画素数に対
して、凹部に該当する黒画素数が占める割合でもってそ
の小区割りについての占有面積比率パターンを決定する
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の建築板の
塗装装置。 - 【請求項14】 前記塗装実行手段は、建築板の長手方
向に連続する小区割り群に対して決定された傾斜パター
ン及び面積比率パターンを、噴射量の時間変化及び使用
するスプレーガンの塗料噴射時間の変化の情報に加工し
て、その加工情報に従って塗装を実行するようにしたこ
とを特徴とする請求項9記載の建築板の塗装装置。
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JP2008307518A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Nichiha Corp | 外壁板及びその塗装方法 |
JP2009039681A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 塗り分け模様のある仕上げ方法 |
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