JP2000333930A - 磁場安定化方法、磁場発生装置および磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

磁場安定化方法、磁場発生装置および磁気共鳴撮像装置

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JP2000333930A
JP2000333930A JP11146202A JP14620299A JP2000333930A JP 2000333930 A JP2000333930 A JP 2000333930A JP 11146202 A JP11146202 A JP 11146202A JP 14620299 A JP14620299 A JP 14620299A JP 2000333930 A JP2000333930 A JP 2000333930A
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temperature
control
field generator
gradient
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JP11146202A
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English (en)
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Shigeo Nagano
成夫 永野
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性に優れた磁場安定化方法および磁場発
生装置、並びに、そのような磁場発生装置を用いる磁気
共鳴撮像装置を実現する。 【解決手段】 永久磁石を有する磁場発生装置2の磁場
を安定化するに当たり、磁場発生装置の温度t1,t2
および磁場発生装置の温度に影響を与える環境条件t
3,t4,Envに基づく制御により磁場発生装置の温
度を安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁場安定化方法、
磁場発生装置および磁気共鳴撮像装置に関し、特に、永
久磁石を用いた磁場発生装置の磁場を安定化する方法、
磁場の安定な磁場発生装置、および、そのような磁場発
生装置を用いる磁気共鳴撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石を用いた磁気共鳴撮像用の磁場
発生装置は、空間を挟んで対向する1対の永久磁石とこ
れら永久磁石用の磁気回路を構成するヨーク(yok
e)とを有する。温度変動による磁場強度の変化を防止
して安定な磁場を得るために、磁場発生装置を一定温度
に保温することが行われる。保温する温度は常温よりや
や高く、しかも永久磁石が磁気を失わない温度とする。
そのような温度として例えば30°Cが選ばれる。
【0003】このような温度を保つための熱量供給源と
して電気ヒータ(heater)等が用いられ、その発
熱量が制御装置によって制御される。制御装置には、磁
場発生装置の所定の箇所で測定した温度が検出信号とし
て入力される。制御装置はこの検出信号の値が予め定め
られた設定値に一致するように電気ヒータの発熱量を制
御する。すなわち、制御装置はフィードバック(fee
dback)制御によって磁場発生装置の温度を安定化
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフィード
バック制御において、磁場発生装置を設置したスキャン
ルーム(scan room)の室温や床温度の変化、
あるいは、スキャン時に駆動電力が印加される勾配磁場
コイル(coil)やRF(radio freque
ncy)コイルの発熱が、制御系に外乱として作用す
る。フィードバック制御は、このような外乱による温度
変化を相殺するように行われるが、磁場発生装置の熱容
量が大きいことにより、制御に対するレスポンス(re
sponse)の遅れが大きいので、制御が不安定にな
り易いという問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、安定性に優れた磁場安定化
方法および磁場発生装置、並びに、そのような磁場発生
装置を用いる磁気共鳴撮像装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の観点での発明は、永久磁石を有する磁場発生
装置の磁場を安定化するに当たり、前記磁場発生装置の
温度および前記磁場発生装置の温度に影響を与える環境
条件に基づく制御により前記磁場発生装置の温度を安定
化することを特徴とする磁場安定化方法である。
【0007】(2)上記の課題を解決する第2の観点で
の発明は、永久磁石を有する磁場発生手段と、前記磁場
発生手段の温度を検出する温度検出手段と、前記磁場発
生手段の温度に影響を与える環境条件を検出する環境条
件検出手段と、前記磁場発生手段に作用させる熱量を発
生する熱量発生手段と、前記磁場発生装置の温度および
前記磁場発生装置の温度に影響を与える環境条件に基づ
く制御により前記磁場発生装置の温度を安定化する温度
調節手段とを具備することを特徴とする磁場発生装置で
ある。
【0008】(3)上記の課題を解決する第3の観点で
の発明は、撮像対象を収容した空間に静磁場を形成する
静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成する勾配
磁場形成手段と、前記空間に高周波磁場を形成する高周
波磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を測定す
る測定手段と、前記測定手段が測定した前記磁気共鳴信
号に基づいて画像を生成する画像生成手段とを有する磁
気共鳴撮像装置であって、前記静磁場形成手段として
(2)に記載の磁場発生装置を用いることを特徴とする
磁気共鳴撮像装置である。
【0009】(4)上記の課題を解決する第4の観点で
の発明は、前記環境条件検出手段は、前記静磁場形成手
段の周囲温度、前記勾配磁場形成手段の動作条件、前記
高周波磁場形成手段の動作条件および前記撮像対象の照
明条件のうちの少なくとも1つを検出することを特徴と
する(3)に記載の磁気共鳴撮像装置である。
【0010】(5)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、撮像対象を収容した空間に静磁場を形成し、前
記空間に勾配磁場を形成し、前記空間に高周波磁場を形
成し、前記空間から磁気共鳴信号を測定し、前記測定手
段が測定した前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成す
る磁気共鳴撮像方法であって、前記静磁場の安定化を
(1)に記載の方法で行うことを特徴とする磁気共鳴撮
像方法である。
【0011】(作用)本発明では、磁場発生装置の温度
に基づくフィードバック制御と、磁場発生装置の温度に
影響を与える環境条件に基づくフィードフォワード制御
とにより、磁場発生装置の温度を安定化する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0013】図1に示すように、本装置では、静磁場発
生部2がその内部空間に均一な静磁場を形成する。静磁
場発生部2は後述する温度制御装置を備えている。静磁
場発生部2は、本発明の磁場発生装置の実施の形態の一
例である。静磁場発生部2の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。静磁場発生部
2の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の
一例が示される。静磁場発生部2は、また、本発明にお
ける静磁場形成手段の実施の形態の一例である。静磁場
発生部2は、後にあらためて説明するように1対の永久
磁石を備えており、それらが間隔を保って上下に対向
し、その対向空間に静磁場(垂直磁場)を形成してい
る。
【0014】静磁場発生部2の内部空間には勾配コイル
部4,4’および送信コイル6,6’が設けられ、同様
にそれぞれ間隔を保って上下に対向している。送信コイ
ル部6,6’が対向する空間に、撮像対象8が、撮像テ
ーブル10に搭載されて図示しない搬入手段により搬入
される。撮像対象8の体軸は静磁場の方向と直交する。
撮像テーブル10には、撮像対象8の撮像部位を囲んで
受信コイル部120が取り付けられている。
【0015】勾配コイル部4,4’には勾配駆動部16
が接続されている。勾配駆動部16は勾配コイル部4,
4’に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるようにな
っている。勾配コイル部4,4’および勾配駆動部16
は、本発明における勾配磁場形成手段の実施の形態の一
例である。発生する勾配磁場は、スライス(slic
e)勾配磁場、読み出し勾配磁場および位相エンコード
(encode)勾配磁場の3種である。
【0016】送信コイル部6,6’には送信部18が接
続されている。送信部18は送信コイル部6,6’に駆
動信号を与えてRF磁場を発生させ、それによって、撮
像対象8の体内のスピン(spin)を励起する。送信
コイル部6,6’および送信部18は、本発明における
高周波磁場形成手段の実施の形態の一例である。
【0017】受信コイル部120は、撮像対象8内の励
起されたスピンが発生する磁気共鳴信号を受信する。受
信コイル部120は受信部20の入力側に接続されてい
る。受信部20は受信コイル部120から受信信号を入
力する。受信部20の出力側はアナログ・ディジタル
(analog−to−digital)変換部22の
入力側に接続されている。アナログ・ディジタル変換部
22は受信部20の出力信号をディジタル信号に変換す
る。受信コイル部120、受信部20およびアナログ・
ディジタル変換部22は、本発明における測定手段の実
施の形態の一例である。
【0018】アナログ・ディジタル変換部22の出力側
はコンピュータ(computer)24に接続されて
いる。コンピュータ24はアナログ・ディジタル変換部
22からディジタル信号を入力し、図示しないメモリ
(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ(d
ata)空間が形成される。データ空間は2次元フーリ
エ(Fourier)空間を構成する。コンピュータ2
4は、これら2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フ
ーリエ変換して撮像対象8の画像を再構成する。コンピ
ュータ24は、本発明における画像生成手段の実施の形
態の一例である。
【0019】コンピュータ24は制御部30に接続され
ている。制御部30は勾配駆動部16、送信部18、受
信部20およびアナログ・ディジタル変換部22に接続
されている。制御部30は、コンピュータ24から与え
られる指令に基づいて勾配駆動部16、送信部18、受
信部20およびアナログ・ディジタル変換部22をそれ
ぞれ制御し、磁気共鳴撮像(スキャン)を実行する。
【0020】コンピュータ24には表示部32と操作部
34が接続されている。表示部32は、コンピュータ2
4から出力される再構成画像および各種の情報を表示す
る。操作部34は、操作者によって操作され、各種の指
令や情報等をコンピュータ24に入力する。
【0021】図2に、静磁場発生部2の一例の模式的構
成を示す。同図に示すように、静磁場発生部2は1対の
水平ヨーク102,104を有する。水平ヨーク10
2,104は例えば軟鉄等の磁性材料からなる略8角形
の平板である。水平ヨーク102,104は、1対の垂
直ヨーク106,108によって互いに平行に支持さ
れ、図における上下方向に所定の間隔を保って対向して
いる。垂直ヨーク106,108も軟鉄等の磁性材料を
用いて構成され、角柱状の形状を有する。垂直ヨーク1
06,108の図における下部は、静磁場発生部2全体
を支える脚部となっている。
【0022】水平ヨーク102の図における上面の中央
部には、永久磁石112が取り付けられている。永久磁
石112の図における上面にポールピース(pole
piece)114が取り付けられている。ポールピー
ス114は例えば軟鉄等の磁性材料からなる。
【0023】水平ヨーク104の図における下面には、
永久磁石112と対向する位置関係で、図では隠れて見
えない永久磁石116が取り付けられ、その下面に同じ
く隠れて見えないポールピース118が取り付けられて
いる。永久磁石112,116は、本発明における永久
磁石の実施の形態の一例である。
【0024】永久磁石112,116は互いに逆極性の
磁極が向き合うようになっており、これによって、ポー
ルピース114,118が向き合う空間に垂直磁場が形
成される。水平ヨーク102,104および垂直ヨーク
106,108は、永久磁石112,116の磁束のリ
ターンパス(return pass)を形成する。永
久磁石112,116、ポールピース114,118、
水平ヨーク102,104および垂直ヨーク106,1
08からなる部分は、本発明における磁場発生手段の実
施の形態の一例である。
【0025】水平ヨーク102の側面には電気ヒータ
(heater)122が取り付けられている。電気ヒ
ータ122は水平ヨーク102の側面の4箇所に、周に
沿って略等間隔に取り付けられている。図ではそのうち
の2つが見えており、残りの2つは隠れて見えない。水
平ヨーク104にも同様にして4つの電気ヒータ124
が取り付けられている。図ではそのうちの1つだけを分
解図で示す。電気ヒータ122,124は、本発明にお
ける熱量発生手段の実施の形態の一例である。
【0026】電気ヒータ124は、電気抵抗体からなる
2つの発熱体142,144を有する。発熱体142,
144は発熱量を異にするものであり、例えば発熱体1
42の発熱量が120W、発熱体144の発熱量は30
Wである。発熱体142,144は発熱量が同一であっ
ても良い。また、個数は2個に限らず3個以上あるいは
1個であっても良い。以下、発熱体が2個ある例で説明
するが、それ以外の個数の場合も同様になる。
【0027】これら発熱体142,144が、抑え板1
46を用いて水平ヨーク104の側面に4つのネジ13
8でネジ止めされている。発熱体142,144は、水
平ヨーク104、抑え板146およびネジ148とは電
気的に絶縁されている。電気ヒータ122も同様な構成
になっており、図示しない2つの発熱体132,134
を有する。2つの電気ヒータ122,124は後述の温
度制御回路に接続されている。
【0028】水平ヨーク104の上面の中央部には有底
の孔156が設けられ、その中に例えばサーミスタ(t
hermistor)等からなる温度センサ(sens
or)158が挿入されている。また、図では隠れて見
えないが、水平ヨーク102の下面の中央部にも有底の
孔152が設けられその中に温度センサ154が挿入さ
れている。温度センサ154,158は、本発明におけ
る温度検出手段の実施の形態の一例である。なお、温度
センサは2個に限るものではなく、3個以上あるいは1
個だけ用いるようにしても良い。温度センサ154,1
58は後述の温度制御回路に接続されている。
【0029】以上の構造がカバー(cover)162
の内部に収容されている。カバー162は、ポールピー
ス114,118が対向する空間部分が開放された構造
になっている。図では、カバー162はその大部分を除
去した形で示す。カバー162の内側には例えばウレタ
ンフォーム(urethane foam)等からなる
断熱材164が設けられている。このように構成された
静磁場発生部2の断面図を図3に示す。同図は水平ヨー
ク102,104の中心と垂直ヨーク106,108を
含む縦断面を示す。
【0030】図4に、静磁場発生部2に関する温度制御
装置のブロック図を示す。同図に示すように、温度制御
装置は2つの温度制御回路172,174を備えてい
る。温度制御回路172,174は、例えばマイクロプ
ロセッサ(micro processor)等を用い
て構成される。温度制御回路172には温度センサ15
4の温度検出信号t1が入力される。温度制御回路17
4には温度センサ158の温度検出信号t2が入力され
る。温度制御回路172,174には制御部30から共
通の温度設定値Tsが与えられている。なお、温度設定
値Tsは温度制御回路172,174ごとに異なる値で
あっても良い。以下、温度設定値Tsが共通である例で
説明するが、異なる場合も同様になる。
【0031】温度制御回路172,174には、また、
温度センサ212,214の温度検出信号t3,t4が
それぞれ入力される。温度センサ212,214は、本
発明における環境条件検出手段の実施の形態の一例であ
る。温度センサ212は静磁場発生部2を設置した床面
ないしその近傍の温度を検出する。温度センサ214は
静磁場発生部2を設置した室内の温度を検出する。温度
センサ212,214はそれぞれ1個に限るものではな
く、床面および室内の適宜の箇所に分散配置した複数の
ものであって良い。床面および室内の温度は、本発明に
おける周囲温度の実施の形態の一例である。
【0032】温度制御回路172,174には、さら
に、環境条件検出回路232の出力信号が入力される。
環境条件検出回路232は、本発明における環境条件検
出手段の実施の形態の一例である。環境条件検出回路2
32は、制御部30から伝達されるスキャン条件に基づ
いて静磁場発生部2の温度に影響する環境条件を検出す
る。
【0033】静磁場発生部2の温度に影響する環境条件
としては、勾配コイル部4,4’および送信コイル6,
6’の駆動時の発熱量がある。勾配コイル部4,4’お
よび送信コイル6,6’の発熱量はスキャン条件に応じ
て変わるので、環境条件検出回路232はスキャン条件
に基づいて勾配コイル部4,4’に供給される電力およ
び送信コイル6,6’に供給される電力をそれぞれ算出
し、温度制御回路172,174に入力する。これらの
電力は、本発明における動作条件の実施の形態の一例で
ある。
【0034】静磁場発生部2の近傍に照明灯を設け、撮
像に平行して例えば生検(バイオプシ:biopsy)
等の処置のための照明を行う場合は、照明灯の発熱量が
静磁場発生部2の温度に影響する。そこで、制御部30
から伝達される点灯信号に基づいて、照明灯に供給され
る電力を表す信号を温度制御回路172,174に入力
する。この電力は、本発明における照明条件の実施の形
態の一例である。
【0035】温度制御回路172は、温度検出信号t1
を温度設定値Tsに一致させるための制御出力を演算に
よって求める。温度制御回路174は、温度検出信号t
2を温度設定値Tsに一致させるための制御出力を演算
によって求める。
【0036】電気ヒータ122の発熱体132,134
には商用交流電源176の電力がスイッチ(switc
h)182,184を通じてそれぞれ供給される。な
お、スイッチ182,184としては例えば半導体スイ
ッチ等が用いられる。あるいは、リレー(relay)
等のメカニカル(mechanical)なスイッチを
用いるようにしても良いのはもちろんである。発熱体1
32,134は、前述のように水平ヨーク102の4箇
所に分散配置されたものであるが、図示の便宜上1箇所
にまとめて示す。
【0037】電気ヒータ124の発熱体142,144
には商用交流電源176の電力がスイッチ192,19
4を通じてそれぞれ供給される。発熱体142,144
も、前述のように水平ヨーク104の4箇所に分散配置
されたものを便宜的に1箇所にまとめて示す。
【0038】スイッチ182,184のオン・オフ(o
n off)のデューティレシオ(duty rati
o)を温度制御回路172の2つの出力信号によってそ
れぞれ制御して発熱体132,134による加熱量を制
御する。温度制御回路172およびスイッチ182,1
84からなる部分は、本発明における温度調節手段の実
施の形態の一例である。温度制御回路172による温度
調節は、設定温度Tsからの検出温度t1の偏差に応じ
た例えばPID(proportional,inte
gral,derivative)制御等のフィードバ
ック制御、および、温度センサ212からの入力信号お
よび環境条件検出回路232からの入力信号に基づくフ
ィードフォワード(feedforward)制御によ
って行われる。
【0039】スイッチ192,194のオン・オフのデ
ューティレシオを温度制御回路174の2つの出力信号
によってそれぞれ制御して発熱体142,144による
加熱量を制御する。温度制御回路174およびスイッチ
192,194からなる部分は、本発明における温度調
節手段の実施の形態の一例である。温度制御回路174
による温度調節は、設定温度Tsからの検出温度t2の
偏差に応じた例えばPID制御等のフィードバック制
御、および、温度センサ214からの入力信号および環
境条件検出回路232からの入力信号に基づくフィード
フォワード制御によって行われる。
【0040】このように、静磁場発生部2の下部と上部
を2つの温度制御系でそれぞれ制御することにより、静
磁場発生部2を設置した環境における上下の温度差が大
きい場合でも上下の永久磁石間の温度差を無くすことが
できる。これによって、設置環境の上下方向の温度分布
の如何に関わらず静磁場を安定化することができる。な
お、設置環境の上下方向の温度差が小さい場合はいずれ
か一方を省略しても良いのはもちろんである。
【0041】このような制御装置を備えた静磁場発生部
2につき、温度制御に関する伝達関数を用いて表したブ
ロック図を図5に示す。同図における上半分の各ブロッ
クは制御系500すなわち制御装置の伝達関数を示し、
下半分の各ブロックは被制御系700すなわち静磁場発
生部2の伝達関数を示す。なお、制御系500は2つの
温度制御回路172,174を1つにまとめたものとし
て示す。
【0042】制御系500から被制御系700に制御信
号Uが入力される。制御信号Uはここでは加熱用の電力
である。被制御系700は制御信号Uに対応した応答信
号Vhを生じる。応答信号Vhはここでは静磁場発生部
2の温度である。制御信号Uと応答信号Vhとの関係は
伝達関数Ghtによって定まる。
【0043】応答信号Vhには外乱Va,Vgr,Vr
fおよびVlmpが加わる。外乱Va,Vgr,Vrf
およびVlmpは、それぞれ、周囲温度ta、勾配コイ
ル駆動電力Pgr、送信コイル駆動電力Prfおよび照
明灯供給電力Plmpの影響による静磁場発生部2の温
度変化である。周囲温度ta、勾配コイル駆動電力Pg
r、送信コイル駆動電力Prfおよび照明灯供給電力P
lmpと、外乱Va,Vgr,VrfおよびVlmpと
の関係は、それぞれ、伝達関数Ga,Ggr,Grfお
よびGlmpによって定まる。
【0044】応答信号Vhに外乱Va〜Vlmpが加わ
った信号Vが制御系500に入力される。制御系500
では、温度設定値Tsに対する入力信号Vの偏差εに基
づく制御信号Uhが生成される。偏差εと制御信号Uh
との関係は伝達関数Fhtで規定される。伝達関数Fh
tは、例えばPID制御等、フィードバック制御用の伝
達関数である。なお、伝達関数Fhtは、偏差εの過去
のトレンド(trend)から予測した将来の偏差εに
対処した制御出力を生成するものとしても良い。これに
よって制御の精度を上げることができる。
【0045】フィードバック制御信号Uhには、制御信
号Ua,Ugr,UrfおよびUlmpが加算され、全
部の和が制御信号Uとして被制御系700に入力され
る。制御信号Ua,Ugr,UrfおよびUlmpは、
それぞれ、周囲温度ta、勾配コイル駆動電力Pgr、
送信コイル駆動電力Prfおよび照明灯供給電力Plm
pに対応したフィードフォワード制御信号である。周囲
温度ta、勾配コイル駆動電力Pgr、送信コイル駆動
電力Prfおよび照明灯供給電力Plmpと、制御信号
Ua,Ugr,UrfおよびUlmpとの関係は、それ
ぞれ、伝達関数Fa,Fgr,FrfおよびFlmpで
規定される。
【0046】伝達関数Faは、制御信号Uaによる応答
信号Vhの変化が、周囲温度taの影響による外乱Va
を打ち消すものとなるように設定される。そのような伝
達関数Faは、予め被制御系700の特性を解析して伝
達関数Gaを求め、それに適合した伝達関数となるよう
にように設定する。伝達関数Faは概ね伝達関数Gaと
は逆な特性を持つものとなる。
【0047】同様に、伝達関数Fgr,FrfおよびF
lmpは、それぞれ、制御信号Ugr,UrfおよびU
lmpによる応答信号Vhの変化が、勾配コイル駆動電
力Pgr、送信コイル駆動電力Prfおよび照明灯供給
電力Plmpの影響による外乱Vgr,VrfおよびV
lmpを打ち消すものとなるように設定される。そのよ
うな伝達関数Fgr,FrfおよびFlmpは、被制御
系700の応答特性を解析して求めた伝達関数Ggr,
GrfおよびGlmpに基づいて設定する。伝達関数F
gr,FrfおよびFlmpは、概ね伝達関数Ggr,
GrfおよびGlmpとはそれぞれ逆な特性を持つもの
となる。
【0048】これら伝達関数Ga,Ggr,Grfおよ
びGlmpは、1次近似の特性として制御を単純化する
ようにしても良い。なお、制御の精度を高めるためには
高次の近似を行うことが好ましい。
【0049】制御信号Uhによるフィードバック制御
は、本装置が稼働している間継続的に行われる。制御信
号Uaによるフィードフォワード制御も、本装置が稼働
している間継続的に行われる。これに対して、制御信号
UgrおよびUrfによるフィードフォワード制御は、
本装置のスキャン中に行われる。または、予測制御とし
て次のスキャン計画が入力された後に行われる。制御信
号Ulmpによるフィードフォワード制御は、照明灯の
点灯中に行われる。
【0050】このようなフィードバック制御とフィード
フォワード制御の組み合わせにより、周囲温度、スキャ
ン時の勾配コイルと送信コイルの発熱および照明灯の発
熱による外乱に影響されずに、静磁場発生部2の温度を
安定化することができ、それによって静磁場を安定化す
ることができる。
【0051】以上は静磁場発生部2の温度を周囲温度よ
り高く維持する例であるが、静磁場発生部2の温度は周
囲温度より高く維持しなければならないものではなく、
周囲温度より低く維持するようにしても良いのはもちろ
んである。その場合は、静磁場発生部2に熱量を作用さ
せるものとして、負の熱量を発生するものすなわち冷却
器を用いる。冷却器も本発明における熱量発生手段の実
施の形態の一例である。そして、この冷却器について上
記の温度制御を行うことにより同じ効果を得ることがで
きる。
【0052】本装置の動作を説明する。撮像対象8を撮
像テーブル10に搭載して受信コイル部120を取り付
け、静磁場発生部2の内部空間に搬入して撮像を開始す
る。撮像は制御部30による制御の下で遂行される。磁
気共鳴撮像の具体例の1つとして、スピンエコー(sp
in echo)法による撮像を行う場合について説明
する。スピンエコー法には、例えば図6に示すようなパ
ルスシーケンス(pulse sequence)が利
用される。
【0053】図6は、1ビュー(view)分の磁気共
鳴信号(スピンエコー信号)を収集するときのパルスシ
ーケンスの模式図である。このようなパルスシーケンス
が例えば256回繰り返されて、256ビューのスピン
エコー信号が収集される。
【0054】このパルスシーケンスの実行とスピンエコ
ー信号の収集は制御部30によって制御される。なお、
スピンエコー法に限らず、例えばグラディエントエコー
(gradient echo)法等、他の各種の技法
で磁気共鳴撮像を行って良いのはいうまでもない。
【0055】図6の(6)に示すように、パルスシーケ
ンスは時間軸に沿って(a)〜(d)の4つの期間に分
けられる。先ず、期間(a)において、(1)に示すよ
うに90°パルスP90によってRF励起が行われる。
RF励起は送信部18によって駆動される送信コイル部
6,6’によって行われる。
【0056】このとき、(2)に示すようにスライス勾
配磁場Gsが印加される。スライス勾配磁場Gsの印加
は、勾配駆動部16によって駆動される勾配コイル部
4,4’により行われる。これによって、撮像対象8の
体内の所定のスライスのスピンが励起(選択励起)され
る。
【0057】次に、期間(b)において、(3)に示す
ように位相エンコード勾配磁場Gpが印加される。位相
エンコード勾配磁場Gpの印加も勾配駆動部16によっ
て駆動される勾配コイル部4,4’により行われる。こ
れによってスピンの位相エンコードが行われる。
【0058】位相エンコード期間中に、(2)に示すよ
うにスライス勾配磁場Gsによってスピンのリフェーズ
(rephase)が行われる。また、(4)に示すよ
うに読み出し勾配磁場Grが印加され、スピンのディフ
ェーズ(dephase)が行われる。読み出し勾配磁
場Grの印加も勾配駆動部16によって駆動される勾配
コイル部4,4’により行われる。
【0059】次に、期間(c)において、(1)に示す
ように180°パルスP180が印加され、これによっ
てスピンの反転が行われる。スピンの反転は、送信部1
8でRF駆動される送信コイル部6,6’によって行わ
れる。
【0060】次に、期間(d)において、(4)に示す
ように読み出し勾配磁場Grが印加される。これによっ
て、(5)に示すように、スピンエコー信号MRが撮像
対象8から発生する。スピンエコー信号MRは、受信コ
イル部120によって受信される。
【0061】受信信号は受信部20およびアナログ・デ
ィジタル変換部22を経てコンピュータ24に入力され
る。コンピュータ24は入力信号を測定データとしてメ
モリに記憶する。これによって、メモリに1ビュー分の
スピンエコーデータが収集される。
【0062】以上の動作が、所定の周期で例えば256
回繰り返される。動作の繰り返しのたびに位相エンコー
ド勾配磁場Gpが変更され、毎回異なる位相エンコード
が行われる。このことを図6の(3)の波形に付した複
数の破線で表す。
【0063】コンピュータ24は、メモリに収集した全
ビューのスピンエコーデータに基づいて画像再構成を行
い画像を生成する。静磁場発生部2が前述のように温度
制御されることにより、静磁場の安定性が良いので、生
成された画像は高品質のものとなる。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、安定性に優れた磁場安定化方法および磁場発生装
置、並びに、そのような磁場発生装置を用いる磁気共鳴
撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における静磁場発生部の模式
的構成を示す図である。
【図3】図1に示した装置における静磁場発生部の模式
的構成を示す図である。
【図4】図2に示した静磁場発生部の温度制御系のブロ
ック図である。
【図5】図4に示した装置を温度制御に関する伝達関数
で表したブロック図である。
【図6】図1に示した装置が実行するパルスシーケンス
の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
2 静磁場発生部 4,4’ 勾配コイル部 6,6’ 送信コイル部 8 撮像対象 10 撮像テーブル 16 勾配駆動部 18 送信部 20 受信部 22 アナログ・ディジタル変換部 24 コンピュータ 30 制御部 32 表示部 34 操作部 102,104 水平ヨーク 106,108 垂直ヨーク 112.116 永久磁石 120 受信コイル部 122,124 電気ヒータ 154,158,212,214 温度センサ 172,174 温度制御回路 176 商用交流電源 182,184,192,194 スイッチ 232 環境条件検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有する磁場発生装置の磁場を
    安定化するに当たり、 前記磁場発生装置の温度および前記磁場発生装置の温度
    に影響を与える環境条件に基づく制御により前記磁場発
    生装置の温度を安定化する、ことを特徴とする磁場安定
    化方法。
  2. 【請求項2】 永久磁石を有する磁場発生手段と、 前記磁場発生手段の温度を検出する温度検出手段と、 前記磁場発生手段の温度に影響を与える環境条件を検出
    する環境条件検出手段と、 前記磁場発生手段に作用させる熱量を発生する熱量発生
    手段と、 前記磁場発生装置の温度および前記磁場発生装置の温度
    に影響を与える環境条件に基づく制御により前記磁場発
    生装置の温度を安定化する温度調節手段と、を具備する
    ことを特徴とする磁場発生装置。
  3. 【請求項3】 撮像対象を収容した空間に静磁場を形成
    する静磁場形成手段と、 前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、 前記空間に高周波磁場を形成する高周波磁場形成手段
    と、 前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、 前記測定手段が測定した前記磁気共鳴信号に基づいて画
    像を生成する画像生成手段と、を有する磁気共鳴撮像装
    置であって、 前記静磁場形成手段として請求項2に記載の磁場発生装
    置を用いる、ことを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記環境条件検出手段は、前記静磁場形
    成手段の周囲温度、前記勾配磁場形成手段の動作条件、
    前記高周波磁場形成手段の動作条件および前記撮像対象
    の照明条件のうちの少なくとも1つを検出する、ことを
    特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238873A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁場安定化装置、磁気共鳴画像診断装置、および磁場安定化方法
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JP2011217913A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Mr Technology:Kk 温度制御方法及び装置

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