JP2000333749A - ベンチの出し入れ構造 - Google Patents

ベンチの出し入れ構造

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JP2000333749A
JP2000333749A JP11145745A JP14574599A JP2000333749A JP 2000333749 A JP2000333749 A JP 2000333749A JP 11145745 A JP11145745 A JP 11145745A JP 14574599 A JP14574599 A JP 14574599A JP 2000333749 A JP2000333749 A JP 2000333749A
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Japan
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bench
leg
bar
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legs
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JP11145745A
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English (en)
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Hitoshi Osawa
仁 大澤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベンチを引出して使用する際に大きな荷重を
支えることができる。 【解決手段】 脚設置面1よりも一定の高さにあるベン
チ収納部2に、人が座ることができるベンチ3を引出し
自在に収納する。ベンチ3に脚4を回動自在に取付け
る。ベンチ3を引出した際に脚4が回動起立して脚設置
面1に脚4下端が設置できるように脚4の長さを設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時にはベンチ
収納部からベンチを引出して使用し、使用しない時には
ベンチをベンチ収納部に収納するようにしたベンチの出
し入れ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅における玄関において靴な
どの下足を履いたり、脱いだりする際には、上がり框の
上に腰をかけるようにしているが、玄関の土間から上が
り框までの高さが低いために、腰の位置が低くなり、そ
のために立ち上がり動作の際に腰に大きな負担がかか
り、特に、高齢者や身体障害者、腰痛やリューマチ等の
人にとっては大きな苦痛を伴うという問題がある。
【0003】このため、ベンチを用意して上記のように
玄関において靴などの下足を履いたり、脱いだりする際
にベンチに腰掛けて下足を履いたり、脱いだりしている
が、ベンチを玄関の土間に置きっぱなしにしておくの
は、邪魔になり、外観も悪いという問題がある。
【0004】そこで、本発明に至る過程で下面が玄関の
土間よりも一定の高さにある玄関収納家具の下面にベン
チ収納部を設け、ベンチ収納部に設けたガイドレールに
ベンチをスライド自在に取付け、必要な時のみベンチ収
納部からベンチをガイドレールに沿って引出して片持状
に突出させ、この片持状に突出させたベンチに座って、
下足を履いたり、脱いだりすることを考えた。
【0005】ところが、このものにおいては、ガイドレ
ールに沿って引出した片持状に突出させたベンチに座る
ため、ベンチが不安定で、また、ベンチを片持状に支持
するためベンチに大きな荷重をかけることができるよう
にするには、ベンチを片持状に支持するための機構に大
きな強度を必要とし、コストが高くなるという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、必要な時のみベンチをベンチ
収納部から引出して使用し、必要でないときはベンチを
ベンチ収納部に収納しておくことで邪魔にならないよう
にでき、しかも、ベンチを引出して使用する際に大きな
荷重を支えることができ、また、ベンチの引出し動作に
同調して脚を回動起立させることができ、更に、ベンチ
を収納する際に、ベンチの収納動作に同調して脚を横向
き姿勢にすることができ、また、脚を起立させた状態を
確実にロックでき、更に、簡単な構造で上記課題を達成
できるベンチの出し入れ構造を提供することを課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るベンチの出し入れ構造は、脚設置面1よ
りも一定の高さにあるベンチ収納部2に、人が座ること
ができるベンチ3を引出し自在に収納し、ベンチ3に脚
4を回動自在に取付け、ベンチ3を引出した際に脚4が
回動起立して脚設置面1に脚4下端が設置できるように
脚4の長さを設定して成ることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることで、必要な時のみベンチ
をベンチ収納部2から引出して使用し、必要でないとき
はベンチ3を引出したり、押し込んだりすることがで
き、また、ベンチ3を引出して使用する際に、脚4を回
動させて脚4の下端を脚設置面1に設置できて、ベンチ
3に大きな荷重を支えることができるものである。
【0008】また、ベンチ3を引出した際にベンチ3の
引出しに同調して脚4を回動起立させるための脚回動起
立手段5を設けることが好ましい。このような構成とす
ることで、ベンチ3の引出しに同調して脚4を回動起立
させることができるものである。
【0009】また、引出し状態のベンチ3の収納方向へ
の移動に同調して脚4を回動起立状態と逆方向に回動し
て横向き姿勢として収納するための脚回動収納手段6を
設けることが好ましい。このような構成とすることで、
ベンチ3を収納する際に、ベンチ3の収納動作に同調し
て脚4を横向き姿勢にすることができるものである。
【0010】また、ベンチ収納部2に設けたガイドレー
ル10に対してベンチ3を引出し自在に取付け、脚4の
上部の取付け部7を軸8によりベンチ3の前部に回動自
在に取付け、取付け部7の軸8から離れた位置にガイド
ピン9を突設し、ガイドレール10の前部にガイドレー
ル10にベンチ3を完全に収納する少し手前の段階と完
全な収納状態までの間においてガイドピン9をガイドし
てベンチ3を軸8を中心に起立状態と横向き姿勢との間
で回動させるためのカム11を設け、脚4の上部の取付
け部7の外周縁部に係止溝12を形成し、ベンチ3の前
部に設けた傾斜長孔13にバー14をスライド自在に設
け、バー14を取付け部7側に引っ張って取付け部7の
外周縁部15に弾接するためのばね材16を設け、脚4
の起立状態において係止溝12にバー14を弾入係止
し、この係止溝12にバー14が弾入係止した状態で傾
斜長孔13の上端にバー14が位置し且つ係止溝12に
バー14が弾入係止した状態で傾斜長孔13に沿って斜
め下方にバー14をスライドさせることでバー14が係
止溝12から外れるように係止溝12及び傾斜長孔13
の位置関係を設定することが好ましい。このような構成
とすることで、ベンチ3を完全収納状態から引出すとガ
イドピン9がカム11にガイドされて移動することで引
出し動作に同調して軸8を中心にしてベンチ3が回動し
て起立するものであり、しかも起立状態となるとばね材
16のばね力により傾斜長孔13に沿ってバー14が斜
め上方に移動して係止溝12に係止して脚4の起立姿勢
がロックできるものであり、また、脚4の起立姿勢がロ
ックされた状態で、バー14をばね材16に抗して移動
させることで係止溝12からバー14を脱離させてロッ
クを解除でき、この状態でベンチ3を押し込むことで、
ガイドピン9がカム11にガイドされて脚4を横向き姿
勢に回動し、横向き姿勢のままベンチ3を完全収納状態
とすることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0012】添付図面にはベンチ収納部2を玄関収納家
具17の下面部に形成した例を示している。玄関収納家
具17は、図5、図6に示すように、玄関収納家具17
の下面部が脚設置面1を構成する玄関の土間1aよりも
一定の高さとなるように玄関の壁18に固定してある。
図5、図6において21は玄関の上がり框であり、22
は玄関の床である。上がり框21は玄関の床22と面一
である。玄関収納家具17の下面部にはベンチ収納部2
が設けてあり、ベンチ収納部1は下方及び前方が開口し
ており、このベンチ収納部2の内部の両側面部にそれぞ
れガイドレール10を対向して設けてあり、このベンチ
収納部2に設けたガイドレール10に対してベンチ3が
引出し自在に取付けてある。ベンチ3は上がり框21よ
りも高い位置となっている。また、玄関収納家具17の
下面部の他の部分には引出し23が出し入れ自在に設け
てある。図中24は玄関収納家具17に設けた開閉自在
な扉である。
【0013】ガイドレール10は図8に示すように、断
面コ字状をしたレール本体部10aの下横片10bの先
端から下方に垂下片10cを一体に垂設して構成してあ
り、レール本体部10aの前端部内に図7に示すように
ころ10dが回動自在に取付けてある。また、ガイドレ
ール10の前端位置において垂下片10cに図12に示
すようなカム11が図7に示すように取付けてある。カ
ム11は前方に行くほど下となる傾斜面部11aと傾斜
面部11aの上後端から後方に横向きに形成した上横面
部11bとを有しており、この上横面部11bは後方に
行くほどやや下となるように傾斜面となっている。
【0014】ベンチ3の両側端部(実施形態では下面部
の両側端)にはベンチ側レール部19が設けてあり、こ
のベンチ側レール部19は図9に示すように、固定片1
9aの一端部から下方に全長にわたりL字状片19bを
垂設し、固定片19aの他端部付近の前端部から下方に
向けて突出片部19cを突設し、この突出片部19cは
下部が斜め後方に向けて突出する後向き突片19dとな
っており、後向き突片19dに前方に行く程上となるよ
うに傾斜した細長い傾斜長孔13となっている。突出片
部19cの下部の上記傾斜長孔13の前上端よりも前方
で且つ上方位置に軸孔20が設けてある。また、L字状
片19bの下横片19eの後端部は切欠してあって切欠
部19fとなっており、L字状片19bの縦片19gの
後端部に回動自在に取付けたころ19hの下端部が切欠
部19fから突出している。
【0015】そして、固定片19aをベンチ3の下面部
の側端に前後方向にわたって固着することでベンチ3に
ベンチ側レール部19を取付けるようになっている。ベ
ンチ側レール部19はガイドレール10の断面コ字状を
したレール本体部10a内に前後方向に移動自在に嵌め
込まれ、この場合、下横片19eとベンチ3の下面部の
端部との間にガイドレール10に設けたころ10dが転
動自在に位置し、また、ベンチ側レール部19に設けた
ころ19hがガイドレール10の下横片10b上に転動
自在に載置してある。したがって、ベンチ3をベンチ収
納部2から出し入れする際、上記ころ10d、19hの
転動によりベンチ3に設けたベンチ側レール部19をガ
イドレール10に対してスムーズに移動することができ
て、軽い操作でベンチ3をベンチ収納部2から出し入れ
することができるものである。また、ベンチ3を引出し
た場合、ローラ19hがローラ10b又は他のストッパ
手段に当たることでそれ以上前方に引出せないようにな
っている。
【0016】上記のようにベンチ3の下面両側にベンチ
側レール部19を取付けた状態で、ベンチ3の前部両側
に位置する一対のベンチ側レール部19の傾斜長孔13
にバー14がスライド自在に嵌め込んで取付けてある。
【0017】ベンチ3の前端部には図10に示すような
脚4が回動自在に取付けてある。脚4は添付図面に示す
実施形態においては一対の脚体4aを連結桟4bにより
一体に連結して主体を構成してあり、各脚体4aの上端
部にはそれぞれ取付け部7が設けてある。図に示す実施
形態では取付け部7は脚体4aとは別体の取付け金具7
aにより構成してあり、この取付け部7を構成する取付
け金具7aは図11に示すような形状となっている。
【0018】すなわち図11に示すように、取付け金具
7aは前縦片7bの一側端から後方に向けて側面片7c
を突出した水平断面L字状をしており、前縦片7bを脚
体4aの上端部後面に固着するものである。側面片7c
の前部には軸8が前縦片7bと平行で且つ前縦片7bと
同方向に突設してあり、軸8にはばね材取付け部7eが
設けてある。側面片7cの後部には軸8と同レベルで軸
8と反対方向に向けてガイドピン9が突設してある。ま
た、側面片7cの後端の外周縁部15は弧状をしてお
り、この弧状をした外周縁部15の軸8よりも下位置に
略U字状に凹設した係止溝12が形成してあり、この係
止溝12は後方程下となるように斜めに傾斜している。
また、取付け金具7aの下縁部15aは上記円弧状をし
た外周縁部15の円弧の延長線よりも内側に位置してい
る。なお、脚体4aの下端部にはアジャスタ4cが設け
てあって、脚体4aの下端のレベルを調整自在としてあ
る。
【0019】脚4は、取付け部7を構成する取付け金具
7aに設けた軸8を、ベンチ3に設けたベンチ側レール
部19の前部の突出片部19cの軸孔20に回動自在に
取付けてあり、これにより脚4がベンチ3の前部下面側
に軸8を中心に回動自在に取付けてある。傾斜長孔13
にスライド自在にはめ込んだバー14を取付け金具7a
の枢支部分側に引っ張るためのばね材16が設けてあ
り、添付図面に示す実施形態では、コイルスプリングの
ようなばね材16の両端部を軸8のばね材取付け部7e
と、傾斜長孔13にスライド自在にはめ込んだバー14
とに取付けることで、バー14を取付け金具7aの枢支
部分側に引っ張って取付け部7の外周縁部15にバー1
4を弾接するためのばね力を付与している。
【0020】ここで、上記脚4の取付け部7に設けたガ
イドピン9は、ベンチ収納部2のガイドレール10にベ
ンチ3を完全に収納する少し手前の段階と完全な収納状
態までの間でカム11に当たるように設定してあり、ベ
ンチ3を完全に収納する少し手前の段階でガイドピン9
がカム11の傾斜面部11aの前下端に当接し、更にベ
ンチ3が後方に移動することで、ガイドピン9が傾斜面
部11aに沿って上昇することで、図2に示すように脚
4が起立状態から横向き姿勢になるように回動してい
き、図1に示すように、べンチ3を完全収納状態とした
段階で、ガイドピン9が上横面部11bに位置して、脚
4が横向き姿勢に保持されてベンチ3の裏面側に収納さ
れるものであり、また、ベンチ3をベンチ収納部2に完
全に収納した状態で、ベンチ3をガイドレール10に沿
って前方に向けて引くと、ガイドピン9がカム11の上
横面部11bを前方に移動して傾斜面部11aの後上端
に至り、傾斜面部11aを後上端から前下端にかけて下
降移動することで、脚4が横向き姿勢から起立姿勢にな
るように回動するものである。したがって、上記ガイド
ピン9、カム11等により脚4を回動して起立させるた
めの脚回動起立手段5が構成してあり、また、ガイドピ
ン9、カム11等により脚4を回動して脚4を回動起立
状態と逆方向に回動して横向き姿勢として収納するため
の脚回動収納手段6を構成している。
【0021】また、ベンチ3をベンチ収納部2に完全に
収納して脚4を横向き姿勢とした状態では、取付け金具
7aの下縁部15aは縦向き姿勢となっており、この縦
向き姿勢の取付け金具7aの下縁部15aとバー14と
の間に隙間が生じており、したがって、図1に示すよう
に、ばね材16により取付け金具7aの枢支部分側に弾
性的に引っ張られているバー14が傾斜した傾斜長孔1
3の上端に位置するように設定してある。
【0022】ここで、前述のように、ベンチ3を前方に
引出すにつれてガイドピン9が傾斜面部11aの後上端
から前下端にかけて下降移動する際、取付け金具7aが
回動するため、取付け金具7aの下縁部15aの後端部
(下縁部15aの縦向き姿勢においては上端部)付近が
傾斜長孔13の上端に位置するバー14に当たり、バー
14をばね材16に抗して傾斜長孔13の下端側に向け
てスライド移動し、更に、取付け金具7aが回動するこ
とで、取付け金具7aの下縁部15aの後端と弧状をし
た外周縁部15の下端とのなすコーナ部分を越えて弧状
をした外周縁部15にバー14が弾性的に当接する状態
となる。更に取付け金具7aが回動してガイドピン9が
傾斜面部11aの前下端より前に位置することで脚4が
起立状態となるのであるが、この脚4が起立状態となる
まで取付け金具7aが回動すると、弧状をした外周縁部
15に弾接していたバー14が弧状をした外周縁部15
に設けた係止溝12に位置し、ばね材16のばね力によ
り係止溝12に弾入係止するものであり、このように、
脚4の起立状態でバー14が係止溝12に弾入係止する
ことで、脚4の起立状態がロックして保持されるように
なっている。
【0023】上記のように、ガイドピン9がカム11か
ら離れて脚4が起立姿勢で且つロックして起立保持がな
された状態のまま、ベンチ3の前端を少し持ち上げて脚
4の下端を脚設置面1からわずかに浮かせ、この状態で
ベンチ3を前方に更に引出し、完全引出し状態で、手を
離すことで、図3に示すように、起立保持がなされた脚
4の下端が脚設置面1に設置される。この状態で、人が
ベンチ3に座って、玄関において靴などの下足を履いた
り、脱いだりするものである。
【0024】ベンチ3の使用が終わると、バー14をば
ね材16のばね力に抗して移動して係止溝12から脱離
させ、この状態で、脚4を少し回動することで、バー1
4を弧状をした外周縁部15に弾性状態とすることがで
きる。この状態のまま、ベンチ3をベンチ収納部2内に
押し込んでいくと、ガイドピン9がカム11の傾斜面部
11aの前下端に当たり、更に、ベンチ3を押し込むこ
とで、ガイドピン9が傾斜面部11aに沿って上昇し
て、図2に示すように、脚4が起立状態から次第に横向
き姿勢になるように回動していき、ベンチ3を完全収納
状態とした段階で、図1に示すように、ガイドピン9が
上横面部11bに位置して、脚4が横向き姿勢に保持さ
れるものであり、上記の脚4の回動により取付け金具7
aが回動することで、弧状をした外周縁部15からバー
14が外れ、ベンチ3の完全収納状態では図1のように
縦向き姿勢の取付け金具7aの下縁部15aとバー14
との間に隙間が生じ、ばね材16により取付け金具7a
の枢支部分側に弾性的に引っ張られているバー14が傾
斜した傾斜長孔13の上端に位置した状態となる。
【0025】なお、ベンチ3を収納するに当たって、完
全引出し状態のベンチ3の前端部を少し持ち上げて起立
状態の脚4を脚設置面1から少し浮かせた状態で、ベン
チ3を完全に収納する少し手前の段階まで押し込み、こ
の状態で、バー14をばね材16のばね力に抗して移動
して係止溝12から脱離させ、この状態で、脚4を少し
回動して、バー14を弧状をした外周縁部15に弾性状
態とし、その後、更にベンチ3を押し込んでガイドピン
9をカム11の傾斜面部11aに沿って上昇させて、脚
4を起立状態から横向き姿勢になるように回動させ、ガ
イドピン9が上横面部11bに位置して脚4の横向き姿
勢を保持すると共に、ベンチ3を完全収納状態とするよ
うにしてもよいものである。
【0026】ところで、ベンチ3の最前端には前板25
が設けてあり、前板25により取付け金具7a、突出片
部19c、バー14、脚回動起立手段5、脚回動収納手
段6等を隠して前方から見えないようにしてあり、ま
た、脚4を横向き姿勢にしたベンチ3の完全収納収納状
態においては、図1に示すように横向き姿勢の脚4の大
部分又は全部が前方から見えないように前板25により
隠すようになっている。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、脚設置面よりも一定の高さにあるベンチ
収納部に、人が座ることができるベンチを引出し自在に
収納し、ベンチに脚を回動自在に取付け、ベンチを引出
した際に脚が回動起立して脚設置面に脚下端が設置でき
るように脚の長さを設定してあるので、必要な時のみベ
ンチをベンチ収納部から引出して使用し、必要でないと
きはベンチを押し込んで収納することができてベンチが
邪魔にならないようにでき、また、ベンチを引出して使
用する際に、脚を回動させて脚の下端を脚設置面に設置
でき、この結果簡単な構成でベンチに大きな荷重を支え
ることができて、片持状に支持するための機構に大きな
強度を必要とする従来例に比べて、コストを低減するこ
とができ、また収納に当たっては脚を回動させて横向き
姿勢とすることで、簡単に脚を収納できるものである。
【0028】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、ベンチを引出し
た際にベンチの引出しに同調して脚を回動起立させるた
めの脚回動起立手段を設けてあるので、ベンチの引出し
に同調して脚を回動起立させることができ、ベンチを引
出すことで脚を自動的に起立させることができて、操作
が容易となるものである。
【0029】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、引
出し状態のベンチの収納方向への移動に同調して脚を回
動起立状態と逆方向に回動して横向き姿勢として収納す
るための脚回動収納手段を設けてあるので、ベンチを収
納する際に、ベンチの収納動作に同調して脚を横向き姿
勢にすることができ、ベンチを収納する方向に押し込む
ことで、脚を自動的に横向き姿勢にして収納することが
できて、操作が容易となるものである。
【0030】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、ベンチ収納部に設けたガイドレールに対して
ベンチを引出し自在に取付け、脚の上部の取付け部を軸
によりベンチの前部に回動自在に取付け、取付け部の軸
から離れた位置にガイドピンを突設し、ガイドレールの
前部にガイドレールにベンチを完全に収納する少し手前
の段階と完全な収納状態までの間においてガイドピンを
ガイドしてベンチを軸を中心に起立状態と横向き姿勢と
の間で回動させるためのカムを設け、脚の上部の取付け
部の外周縁部に係止溝を形成し、ベンチの前部に設けた
傾斜長孔にバーをスライド自在に設け、バーを取付け部
側に引っ張って取付け部の外周縁部に弾接するためのば
ね材を設け、脚の起立状態において係止溝にバーを弾入
係止し、この係止溝にバーが弾入係止した状態で傾斜長
孔の上端にバーが位置し且つ係止溝にバーが弾入係止し
た状態で傾斜長孔に沿って斜め下方にバーをスライドさ
せることでバーが係止溝から外れるように係止溝及び傾
斜長孔の位置関係を設定してあるので、ベンチを完全収
納状態から引出すとガイドピンがカムにガイドされて移
動することで引出し動作に同調して軸を中心にしてベン
チが回動して起立し、しかも起立状態となるとばね材の
ばね力により傾斜長孔に沿ってバーが斜め上方に移動し
て係止溝に係止して脚の起立姿勢をロックするものであ
り、簡単な構成で、ベンチを収納状態から引出すことで
自動的に脚を起立させるとともに起立状態をロック保持
することができるものであり、また、脚の起立姿勢がロ
ックされた状態で、バーをばね材に抗して移動させるこ
とで係止溝からバーを脱離させてロックを解除でき、こ
の状態でベンチを押し込むことで、ガイドピンがカムに
ガイドされて脚が自動的に横向き姿勢に回動し、脚をベ
ンチの裏面側に横向き姿勢として収納した状態のままベ
ンチを完全収納状態とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においてベンチをベンチ収納部に完全に
収納した状態を示す断面図である。
【図2】同上のガイドピンがカムの傾斜面部に位置して
いて脚が回動している途中の状態を示す断面図である。
【図3】同上のベンチを引出して脚が起立状態でロック
保持されている状態を示す断面図である。
【図4】同上の一部破断した正面図である。
【図5】同上の玄関収納家具の正面図である。
【図6】同上の玄関収納家具の扉を省略した状態のベン
チを引出した斜視図である。
【図7】同上のベンチ及びガイドレールの分解斜視図で
ある。
【図8】同上に用いるガイドレールを示し、(a)は側
面図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面図で
ある。
【図9】同上に用いるベンチ側レール部を示し、(a)
は側面図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面
図である。
【図10】同上に用いる脚を示し、(a)は正面図であ
り、(b)は側面図である。
【図11】同上に用いる取付け金具を示し、(a)は側
面図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面図で
ある。
【図12】同上に用いるカムを示し、(a)は側面図で
あり、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1 脚設置面 2 ベンチ収納部 3 ベンチ 4 脚 5 脚回動起立手段 6 脚回動収納手段 7 取付け部 8 軸 9 ガイドピン 10 ガイドレール 11 カム 12 係止溝 13 傾斜長孔 14 バー 15 外周縁部 16 ばね材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚設置面よりも一定の高さにあるベンチ
    収納部に、人が座ることができるベンチを引出し自在に
    収納し、ベンチに脚を回動自在に取付け、ベンチを引出
    した際に脚が回動起立して脚設置面に脚下端が設置でき
    るように脚の長さを設定して成ることを特徴とするベン
    チの出し入れ構造。、
  2. 【請求項2】 ベンチを引出した際にベンチの引出しに
    同調して脚を回動起立させるための脚回動起立手段を設
    けて成ることを特徴とする請求項1記載のベンチの出し
    入れ構造。
  3. 【請求項3】 引出し状態のベンチの収納方向への移動
    に同調して脚を回動起立状態と逆方向に回動して横向き
    姿勢として収納するための脚回動収納手段を設けて成る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベンチの
    出し入れ構造。
  4. 【請求項4】 ベンチ収納部に設けたガイドレールに対
    してベンチを引出し自在に取付け、脚の上部の取付け部
    を軸によりベンチの前部に回動自在に取付け、取付け部
    の軸から離れた位置にガイドピンを突設し、ガイドレー
    ルの前部にガイドレールにベンチを完全に収納する少し
    手前の段階と完全な収納状態までの間においてガイドピ
    ンをガイドしてベンチを軸を中心に起立状態と横向き姿
    勢との間で回動させるためのカムを設け、脚の上部の取
    付け部の外周縁部に係止溝を形成し、ベンチの前部に設
    けた傾斜長孔にバーをスライド自在に設け、バーを取付
    け部側に引っ張って取付け部の外周縁部に弾接するため
    のばね材を設け、脚の起立状態において係止溝にバーを
    弾入係止し、この係止溝にバーが弾入係止した状態で傾
    斜長孔の上端にバーが位置し且つ係止溝にバーが弾入係
    止した状態で傾斜長孔に沿って斜め下方にバーをスライ
    ドさせることでバーが係止溝から外れるように係止溝及
    び傾斜長孔の位置関係を設定して成ることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかの記載のベンチの出し
    入れ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108968398A (zh) * 2018-09-03 2018-12-11 苏州洋紫瑞信息科技有限公司 一种家居用智能鞋柜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108968398A (zh) * 2018-09-03 2018-12-11 苏州洋紫瑞信息科技有限公司 一种家居用智能鞋柜

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