JP2000332395A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

Info

Publication number
JP2000332395A
JP2000332395A JP11135278A JP13527899A JP2000332395A JP 2000332395 A JP2000332395 A JP 2000332395A JP 11135278 A JP11135278 A JP 11135278A JP 13527899 A JP13527899 A JP 13527899A JP 2000332395 A JP2000332395 A JP 2000332395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
solder
printed wiring
wiring board
metal layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11135278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4869461B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Okuda
泰啓 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP13527899A priority Critical patent/JP4869461B2/ja
Publication of JP2000332395A publication Critical patent/JP2000332395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4869461B2 publication Critical patent/JP4869461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田パッドの開口径に関係なく、半田パッド
への半田ペーストの充填を確実にし、半田バンプの形
状、機能を保持でき強度、耐食性、密着性の高い半田パ
ッド構造にすることによって密着性、接続性、信頼性に
優れるプリント配線板を提案する。 【解決手段】 半田パッド77が、導体回路158に順
次形成されたニッケル層72−パラジウム層73−金め
っき層74の3層から成る。そしてその上に半田バンプ
76が形成されている。3層で形成された半田パッド
は、強度、密着性、耐食性が向上される。その半田パッ
ド上に半田ペーストによって半田バンプを形成しても、
接続性、信頼性に問題を起こさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機樹脂絶縁層
(ソルダーレジスト層)の開口径の大きさに関係なく半
田バンプを形成できるプリント配線板に関し、特に半田
パッドおよび半田バンプの耐食性、強度、密着性を向上
させた半田パッド構造を用いることによって密着性、接
続性、信頼性に優れたプリント配線板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルドアップ多層プリント配線板
は、例えば、特開平9−130050号に開示される方
法にて製造されている。プリント配線板の導体回路の表
面に無電解めっきやエッチングにより、粗化層を形成さ
せる。その後、ロールーコーターや印刷により層間絶縁
樹脂を塗布、露光、現像して、層間導通のためのバイア
ホール開口部を形成させて、UV硬化、本硬化を経て層
間樹脂絶縁層を形成する。さらに、その層間絶縁層に酸
や酸化剤などにより粗化処理を施した粗化面にパラジウ
ムなどの触媒を付ける。そして、薄い無電解めっき膜を
形成し、そのめっき膜上にドライフィルムにてパターン
を形成し、電解めっきで厚付けしたのち、アルカリでド
ライフィルムを剥離除去し、エッチングして導体回路を
作り出させる。これを繰り返すことにより、ビルドアッ
プ多層プリント配線板が得られる。
【0003】また、プリント配線板の最外層は、導体回
路を保護するために、ソルダーレジスト層を施す。半田
バンプを形成する際には、導体回路との接続のためにソ
ルダーレジスト層の一部を開口し露出させた半田パッド
形成する。半田パッドとなる部分にニッケル、金層を施
した上に半田ペーストを印刷して、リフローを行うとで
半田バンプを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半田パッドの開口径が
150μm以下になると、半田ペーストの充填不足、未
充填により半田バンプの形状が保持できなくなることが
ある。また、半田ペースト内に気泡が形成され、半田バ
ンプとしての機能が低下したりした。半田バンプの不具
合の発生は、ランダムであるが、特に、バイアホール上
に形成される半田バンプは、フラット(バイアホールで
ない)部分に形成される半田バンプと比較すると不具合
の発生する比率が高い。その不具合は、ICチップなど
の電子部品側のバンプとの未接続を誘発したり、半田パ
ッド内での剥がれ、クラックなどによる接続不良を起こ
し、プリント配線板の接続性、信頼性を著しく低下させ
ている。
【0005】また、半田パッドの開口径が小さくなるに
つれて、半田パッドと半田バンプとの接続面積を小さく
なるために密着性も低下してしまう。そのために半田パ
ッド内の金属間、半田バンプと半田バンプ間での強度、
密着性、耐食性を改善する必要がある。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは半田パッ
ドの開口径に関係なく、半田パッド内への半田ペースト
の充填を確実にし、半田バンプの形状、機能を保持でき
強度、耐食性、密着性に優れる半田パッド構造にするこ
とによって密着性、接続性、信頼性に優れるプリント配
線板を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者が鋭意研究した結
果、ニッケル−金で形成する半田パッドでは、めっき状
態により表面の濡れ性が異なるため、半田ペーストを弾
いたりするために未充填や充填不足を起こしたり、半田
バンプ内の気泡を形成したりすることが分かった。つま
り、形成された金属層である金めっき膜が酸化された
り、反応停止になったりしたりして不均一であるため
に、濡れ性が異なることも分かった。そのために、半田
バンプの不具合がランダムに発生するのである。
【0008】よって、半田バンプを起因とする種々の不
具合は、半田パッドを形成する金属層の状態を改善すれ
ばなくなるのではないかと発明者は考え、さらに研究し
た結果、次のことが分かった。ニッケル−金層で形成す
る半田パッドの代わりに、少なくとも金属層−中間層−
貴金属層の3層で形成するのがよい。3層で形成するこ
とで、各金属層の表面状態が均一になりやすく、濡れ性
の低下が起らなくなり、半田ペーストを充填してなる半
田パッドに不具合が起らないことが分かった。それによ
り、バイアホールなど形状に起伏がある上にでも半田パ
ッドの形成が適切に行えるのである。
【0009】半田パッドに形成される各金属層は以下の
ものがよい。金属層は、主としてNi含有した金属であ
る方がよい。その他にCu、Pd、Pなどを含有した金
属合金であってもよい。その中で、Cu、Pが含有した
Ni金属層を無電解めっきによって形成するのがよい。
それにより、半田パッドを形成する導体回路に凹凸が施
されたものであっても、その凹凸部分を完全に被覆し、
金属層の表面状態を均一にでき、次の中間層の形成に適
しているからである。特に、金属層中のCu含有率が5
wt%以下で、P含有率が0.1〜15wt%である金
属層である方がよい。特に、P含有率が7〜12wt%
の範囲である方がよい。Cu含有率が5wt%を越える
と中間層が拡散されてしまい、積層できなかったり、導
体回路に凹凸が有るものを完全に被覆できなかったりす
るからである。また、P含有率が0.1wt%未満の場
合は、金属層の耐食性が低下してしまい、信頼性の低下
を招くし、金属皮膜表面でのニッケル酸化物やリン化合
物などの不動態が形成され易くなり中間層の形成に影響
を与えてしまう。15wt%を越えると、めっき膜の析
出速度不安定になり、めっき厚みが半田パッド間で異な
るために電気の伝達速度に影響与えたり、皮膜の強度が
弱くなりクラックや剥がれを起こしたりし、中間層の形
成の際にニッケル層が溶出して半田パッドとしての機能
低下を招くことがある。
【0010】この金属層の厚みは0.01〜10μmで
あればよい。特に望ましい厚みは2〜7μmである。そ
の理由としては、粗化層の凹凸を相殺できるし、上層の
中間層を形成する際に反応停止や未反応が起きにくいか
らである。
【0011】次に、中間層はTi、Zn、Pd、Coの
中から選ばれる1種類以上で形成されるのがよい。これ
らの金属が中間層として望ましいのは、Ni含有した金
属層上に形成されるのに適して、形成した皮膜の表面が
酸化や変質されにくく、接合強度も他の金属より優れて
いて、耐食性もよいからである。特に、Cu含有率5w
t%以下であり、P含有率0.1〜15wt%したNi
含有金属層においては、前述の金属の中間層を形成させ
ると、種々の信頼性試験を経ても金属層−中間層との界
面の剥がれ、遊離がなく、中間層の金属の変色や変質が
見当たらない。また、バイアホールなどの起伏のある形
状においても、他の平坦な部分と変わらないように中間
層を形成できる。特に、Pd、Coで形成するのがよ
い。
【0012】また、中間層中のPの含有を5wt%以下
にする方がよい。特に望ましいのは3wt%以下にする
方がよい。P含有量が少ない方が前述のNi金属層上に
形成される中間層の表面状態が酸化せず、その他の化合
物に形成されないので、表面の濡れ性低下ということが
なく、上層に形成される貴金属層表面状態、膜状態に不
具合が起きない。また、貴金属層への中間層の位相によ
る中間層の露出による濡れ性の低下も起きにくく、半田
バンプの充填による不具合も生じず、半田パッド内の導
通の不良も起きない。
【0013】中間層の厚みとしては、0.01〜2μm
の間で形成されるのがよい。望ましいのは0.2〜1μ
mで形成されるのがよい。0.01μm未満では金属層
を完全に被覆できないことがあり、2μmを越えると半
田パッド内に収まりきらないことがあったり、貴金属層
への膜状態に悪影響を与えてしまうことがある。
【0014】前述の各金属の定量は、エネルギー分散法
(EDS)にて行った。その方法では、SEM(走査電
子顕微鏡)、また、TEM(透過電子顕微鏡)の励起源
である電子線を資料の表面に照射することで、種々の信
号を発生させる。その中で、主に特性X線をSi(L
i)半導体検出器で検出し、そのエネルギーに比例した
数の電子・正孔対を半導体中に作り、電気信号を発生さ
せ、増幅、アナログ、デジタル変換後、マルチチャンネ
ルアナライザを用いて識別することにより、X線スペク
トルを得て、そのピークエネルギーから元素の同定をそ
のピークの量から定量分析する。その測定、定量には、
エネルギー分散形X線分析装置(日本電子(株)製形式
JED−2140)を用いた。形成した金属層を直接照
射させて行い、測定を行った。
【0015】貴金属層は、Au、Ag、Ptの中から少
なくとも1種類以上で形成されるのがよい。また、同一
金属で置換めっき、無電解めっきあるいは置換めっき、
無電解めっきによって2段階を経て貴金属層を形成して
もよい。それにより、下層の中間層の影響を受けること
のない金属膜を形成できて、耐食性が向上され、半田バ
ンプの形状、機能の低下などもない。
【0016】導体回路から金属層−中間層−貴金属層の
順で形成した半田パッドは、強度、密着性、耐食性が向
上される。その半田パッド上に半田ペーストによって半
田バンプを形成しても、接続性、信頼性に問題を起こさ
ない。
【0017】中間層中のP含有率が5wt%以下である
ものに形成された貴金属層は、中間層表面状態が均一で
あり、酸化やその他の化合物に汚染されていないので、
濡れ性がよく、貴金属層の表面、膜の状態も均一であ
る。
【0018】貴金属層は、特に金、銀で形成されたもの
では、比率によって形成される半田パッドが異なり、を
それによっても半田パッドの耐食性、密着性や半田バン
プの形状、機能に影響することも分かった。
【0019】貴金属層は0.01〜2μmの範囲で形成
するのがよい。特に0.03〜1μmの範囲で形成する
のがよい。0.01μm未満では、貴金属層が中間層を
被覆できない部分があり、強度、耐食性に問題を起こ
す。反対に、2μmを越えると、腐食性、強度などの向
上がなく、高価になりすぎるために経済性を損なう。
【0020】前述の導体回路の凹凸層上に形成される金
属層は、Ni−Cu、Ni−P、Ni−Cu−Pが含有
した合金金属で形成するのがよい。特に、Ni−P、N
i−Cu−Pの合金金属で形成するのがよい。その理由
としては、凹凸層が形成されていても、その凹凸層を被
覆することができ、未析出、反応停止などによる金属層
の未形成、形成異常を起こさないからである。
【0021】本発明のプリント配線板においては、導体
回路を施したプリント配線板の表層の導体回路に粗化層
を形成する。粗化層の形成方法としては、Cu−Ni−
Pからなる合金層を無電解めっき形成する方法、第二銅
錯体と有機酸塩によってエッチングによって形成する方
法や酸化還元によって形成する方法がある。場合によっ
ては粗化層をSn、Znなどによって被覆してもよい。
【0022】最外層の導体回路は、ソルダーレジスト層
で被覆保護されている。そのソルダーレジスト層の開口
部から露出した導体回路は、粗化層の凹凸が形成されて
いる。その平均粗度(Ra)は、0.02〜7μmであ
る。その粗化層によって導体回路とソルダーレジスト層
との密着性を向上させている。特に、望ましい範囲の平
均粗度は、1〜5μmである。その範囲であれば、ソル
ダーレジスト層の組成、厚み等に関係なく所望の密着性
が得られる。
【0023】次いで、当該導体回路上にソルダ−レジス
ト層を形成する。本願発明におけるソルダーレジスト層
の厚さは、5〜40μmがよい。薄すぎるとソルダーダ
ムとして機能せず、厚すぎると開口しにくくなる上、半
田体と接触し半田体に生じるクラックの原因となるから
である。ソルダーレジスト層としては、種々の樹脂を使
用でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂のアクリレート、ノボラ
ック型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂のアク
リレートをアミン系硬化剤やイミダゾール硬化剤などで
硬化させた樹脂を使用できる。特に、ソルダーレジスト
層に開口を設けて半田バンプを形成する場合には、「ノ
ボラック型エポキシ樹脂もしくはノボラック型エポキシ
樹脂のアクリレート」からなり、「イミダゾール硬化
剤」を硬化剤として含むものが好ましい。
【0024】このような構成のソルダーレジスト層は、
鉛のマイグレーション(鉛イオンがソルダーレジスト層
内を拡散する現象)が少ないという利点を持つ。しか
も、このソルダーレジスト層は、ノボラック型エポキシ
樹脂のアクリレートをイミダゾール硬化剤で硬化した樹
脂層であり、耐熱性、耐アルカリ性に優れ、はんだが溶
融する温度(200 ℃前後)でも劣化しないし、ニッケル
めっきや金めっきのような強塩基性のめっき液で分解す
ることもない。
【0025】しかしながら、このようなソルダーレジス
ト層は、剛直骨格を持つ樹脂で構成されるので剥離が生
じやすい。本発明に係る粗化層は、このような剥離を防
止するために有効である。
【0026】ここで、上記ノボラック型エポキシ樹脂の
アクリレートとしては、フェノールノボラックやクレゾ
ールノボラックのグリシジルエーテルを、アクリル酸や
メタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などを用い
ることができる。上記イミダゾール硬化剤は、25℃で液
状であることが望ましい。液状であれば均一混合できる
からである。このような液状イミダゾール硬化剤として
は、1-ベンジル−2-メチルイミダゾール(品名:1B2MZ
)、1-シアノエチル−2-エチル−4-メチルイミダゾー
ル(品名:2E4MZ-CN)、4-メチル−2-エチルイミダゾー
ル(品名:2E4MZ )を用いることができる。
【0027】このイミダゾール硬化剤の添加量は、上記
ソルダーレジスト組成物の総固形分に対して1〜10重量
%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこの範
囲内にあれば均一混合がしやすいからである。上記ソル
ダーレジストの硬化前組成物は、溶媒としてグリコール
エーテル系の溶剤を使用することが望ましい。このよう
な組成物を用いたソルダーレジスト層は、遊離酸素が発
生せず、銅パッド表面を酸化させない。また、人体に対
する有害性も少ない。
【0028】このようなグリコールエーテル系溶媒とし
ては、下記構造式のもの、特に望ましくは、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエ
チレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選
ばれるいずれか少なくとも1種を用いる。これらの溶剤
は、30〜50℃程度の加温により反応開始剤であるベンゾ
フェノンやミヒラーケトンを完全に溶解させることがで
きるからである。CHO-(CHCHO) −CH
(n=1〜5)このグリコールエーテル系の溶媒
は、ソルダーレジスト組成物の全重量に対して10〜40wt
%がよい。以上説明したようなソルダーレジスト組成物
には、その他に、各種消泡剤やレベリング剤、耐熱性や
耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹脂、解
像度改善のために感光性モノマーなどを添加することが
できる。例えば、レベリング剤としてはアクリル酸エス
テルの重合体からなるものがよい。また、開始剤として
は、チバガイギー製のイルガキュアI907、光増感剤
としては日本化薬製のDETX−Sがよい。さらに、ソ
ルダーレジスト組成物には、色素や顔料を添加してもよ
い。配線パターンを隠蔽できるからである。この色素と
してはフタロシアニングリーンを用いることが望まし
い。
【0029】添加成分としての上記熱硬化性樹脂として
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることができ
る。このビスフェノール型エポキシ樹脂には、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ
樹脂があり、耐塩基性を重視する場合には前者が、低粘
度化が要求される場合(塗布性を重視する場合)には後
者がよい。
【0030】添加成分としての上記感光性モノマーとし
ては、多価アクリル系モノマーを用いることができる。
多価アクリル系モノマーは、解像度を向上させることが
できるからである。例えば、日本化薬製のDPE−6A
又は、共栄社化学製のR−604ような多価アクリル系
モノマーが望ましい。
【0031】また、これらのソルダーレジスト組成物
は、25℃で0.5〜10Pa・s、より望ましくは1
〜10Pa・sがよい。ロールコータで塗布しやすい粘
度だからである。ソルダ−レジスト形成後、開口部を形
成する。その開口は、露光、現像処理により形成する。
【0032】その後、ソルダ−レジスト層形成後に開口
部に無電解めっきにてNiを含有した金属層を形成させ
る。めっき液の組成の例として硫酸ニッケル4.5g/
l、次亜リン酸ナトリウム25g/l、クエン酸ナトリ
ウム40g/l、ホウ酸12g/l、チオ尿素0.1g
/l(PH=11)がある。脱脂液により、ソルダ−レ
ジスト層開口部、表面を洗浄し、パラジウムなどの触媒
を開口部に露出した導体部分に付与し、活性化させた
後、めっき液に浸漬し、ニッケルめっき層を形成させ
た。
【0033】金属層(ニッケルめっき層)の厚みは、
0.01〜10μm、特に0.01〜5μmが望まし
い。金属層形成後、Ti、Zn、Pd、Coの中から選
ばれる金属を中間層と形成させる。特にPd、Znで形
成させるのがよい。中間層の厚みとしては0.01〜2
μmの範囲で形成するのが望ましい。次いで、Au、A
g、Ptの中から選ばれる金属で貴金属層を形成させ
る。特に金で形成させるのがよい。場合によっては同一
金属で置換めっき、無電解めっきを経て2層で形成して
もよい。厚みは、0.01〜2μmであるのが望まし
い。
【0034】開口部に貴金属層を施し半田パッドとした
後、開口部内に半田ペーストを印刷により充填する。そ
の後、温度250℃にした窒素リフローを通し、半田バ
ンプを開口部内の半田パッドに固定させる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施例に係わ
るプリント配線板の構成について図7及び図10を参照
して説明する。本実施例では、プリント配線板として多
層プリント配線板について説明する。図7は該多層プリ
ント配線板10の断面図を、図10は図7に示す多層プ
リント配線板10の半田パッド部分の拡大図を示してい
る。図7に示すように、多層プリント配線板10ではコ
ア基板30の表面及び裏面に導体回路34,34が形成
され、更に該導体回路34,34の上にビルドアップ配
線層80A,80Bが形成されている。該ビルドアップ
層80A、80Bは、バイアホール60及び導体回路5
8の形成された層間樹脂絶縁層50と、バイアホール1
60及び導体回路158(半田パッド77)の形成され
た層間樹脂絶縁層150からなる。当該層間樹脂絶縁層
150の上にはソルダーレジスト70が形成されてお
り、該ソルダーレジスト70の開口部71を介して、バ
イアホール160及び導体回路158(半田パッド7
7)に半田バンプ76が形成されている。
【0036】次に図10を参照して半田パッドについて
説明する。図10は図7中の多層プリント配線板10の
円で囲んだ部分を拡大して示している。半田パッド77
は、導体回路158に順次形成される金属層(ニッケル
めっき層)72−中間層(パラジウムめっき層)73−
金めっき層74の3層から成る。そしてその上に半田バ
ンプ76が形成されている。3層で形成された半田パッ
ドは、強度、密着性、耐食性が向上される。その半田パ
ッド上に半田ペーストによって半田バンプを形成して
も、接続性、信頼性に問題を起こさない。
【0037】引き続き、上記多層プリント配線板10の
製造方法について説明する。ここでは、先ず、第1実施
例の多層プリント配線板の製造方法に用いるA.無電解
めっき用接着剤、B.層間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤
の組成について説明する。
【0038】A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組
成物(上層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )3.15
重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、
NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量部、平均粒径
0.5μmのものを3.09重量部、を混合した後、さらにN
MP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得
た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量部を攪拌混合
して得た。
【0039】B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )4重
量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、N
MP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重量部、を混合
した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで
攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合
して得た。
【0040】C.樹脂充填剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕ビスフェノールF型エポキシモノマー
(油化シェル製、分子量310 、YL983U)100重量部、表
面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒
径 1.6μmのSiO球状粒子(アドマテック製、CRS
1101−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅
パターンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部、レ
ベリング剤(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量
部を攪拌混合することにより、その混合物の粘度を23±
1℃で45,000〜49,000cps に調整して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)6.5 重量部。
【0041】プリント配線板の製造 (1) 厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマ
レイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の両面に18
μmの銅箔32がラミネートされている銅張積層板30
Aを出発材料とした(図1の工程(A))。まず、この
銅張積層板をドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、
パターン状にエッチングすることにより、基板の両面に
内層銅パターン34とスルーホール36を形成した(工
程(B))。
【0042】(2) 内層銅パターン34およびスルーホー
ル36を形成した基板30を水洗いし、乾燥した後、酸
化浴(黒化浴)として、NaOH(10g/l),NaClO
(40g/l), NaPO(6g/l)、還元浴とし
て、NaOH(10g/l),NaBH(6g/l)を用いた酸
化−還元処理により、内層銅パターン34およびスルー
ホール36の表面に粗化層38を設けた(工程
(C))。
【0043】(3) Cの樹脂充填剤調製用の原料組成物を
混合混練して樹脂充填剤を得た。
【0044】(4) 上記(3) で得た樹脂充填剤を、調製後
24時間以内に導体回路間あるいはスルーホール36内に
塗布、充填した。塗布方法として、スキ−ジを用いた印
刷法で行った。1回目の印刷塗布は、主にスルーホール
36内を充填して、乾燥炉内の温度100 ℃,20分間乾
燥させた。また、2回目の印刷塗布は、主に導体回路
(内層銅パターン)34の形成で生じた凹部を充填し
て、導体回路34と導体回路34との間およびスルーホ
ール36内を樹脂充填剤40で充填させたあと、前述の
乾燥条件で乾燥させた(工程(D))。
【0045】(5) 上記(4) の処理を終えた基板30の片
面を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いた
ベルトサンダー研磨により、内層銅パターン34の表面
やスルーホール36のランド36a表面に樹脂充填剤が
残らないように研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研
磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行った。このよ
うな一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行っ
た(図2の工程(E))。次いで、100 ℃で1時間、 1
50℃で1時間、の加熱処理を行って樹脂充填剤40を硬
化した。
【0046】このようにして、スルーホール36等に充
填された樹脂充填剤40の表層部および内層導体回路3
4上面の粗化層38を除去して基板両面を平滑化し、樹
脂充填剤40と内層導体回路34の側面とが粗化層38
を介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁面
と樹脂充填剤40とが粗化層38を介して強固に密着し
た配線基板を得た。即ち、この工程により、樹脂充填剤
40の表面と内層銅パターン34の表面が同一平面とな
る。
【0047】(6) 導体回路34を形成した基板30にア
ルカリ脱脂してソフトエッチングして、次いで、塩化パ
ラジウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触
媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅3.9×
10−2mol/l、硫酸ニッケル3.8×10−3
ol/l、クエン酸ナトリウム7.8×10−3mol
/l、次亜りん酸ナトリウム2.3×10−1mol/
l、界面活性剤(日信化学工業製、サーフィール46
5)1.1×10−4mol/l、PH=9からなる無
電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4秒当たり1回
に割合で縦、および、横振動させて、導体回路およびス
ルーホールのランドの表面にCu−Ni−Pからなる針
状合金の被覆層及び粗化層42を設けた(工程
(F))。さらに、ホウフっ化スズ0.1mol/l、
チオ尿素1.0mol/l、温度35℃、PH=1.2
の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層の表面に厚さ
0.3μmSn層(図示せず)を設けた。
【0048】(7) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成
物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶
縁剤(下層用)を得た。次いで、Aの無電解めっき用接
着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに
調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層用)を得た。
【0049】(8) 前述(6) の基板30の両面に、上記
(7) で得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層
用)44を調製後24時間以内にロールコータで塗布し、
水平状態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プ
リベーク)を行い、次いで、上記(7) で得られた粘度7
Pa・sの感光性の接着剤溶液(上層用)46を調製後24
時間以内に塗布し、水平状態で20分間放置してから、60
℃で30分の乾燥(プリベーク)を行い、厚さ35μmの接
着剤層50αを形成した(工程(G))。
【0050】(9) 上記(8) で接着剤層を形成した基板3
0の両面に、85μmφの黒円51aが印刷されたフォト
マスクフィルム51を密着させ、超高圧水銀灯により 5
00mJ/cmで露光した(工程(H))。これをDMT
G溶液でスプレー現像し、さらに、当該基板を超高圧水
銀灯により3000mJ/cmで露光し、100 ℃で1時間、
120 ℃で1時間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポ
ストベーク)をすることにより、フォトマスクフィルム
に相当する寸法精度に優れた85μmφの開口(バイアホ
ール形成用開口)48を有する厚さ35μmの層間樹脂絶
縁層(2層構造)50を形成した(図3の工程
(I))。なお、バイアホールとなる開口48には、ス
ズめっき層(図示せず)を部分的に露出させた。
【0051】(10)開口48が形成された基板30を、ク
ロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層の表面に存在す
るエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、当該層
間樹脂絶縁層50の表面を粗化し、その後、中和溶液
(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした(工程
(J))。さらに、粗面化処理(粗化深さ6μm)した
該基板の表面に、パラジウム触媒(アトテック製)を付
与することにより、層間樹脂絶縁層50の表面およびバ
イアホール用開口48の内壁面に触媒核を付けた。
【0052】(11)以下に示す組成の無電解銅めっき水溶
液中に基板を浸漬して、粗面全体に厚さ0.6 〜1.2 μm
の無電解銅めっき膜52を形成した(工程(K))。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 0.08 mol /l 硫酸銅 0.03 mol /l HCHO 0.05 mol /l NaOH 0.05 mol /l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.10 g/l 〔無電解めっき条件〕65℃の液温度で20分
【0053】(12)上記(11)で形成した無電解銅めっき膜
52上に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マス
クを載置して、100 mJ/cmで露光、0.8 %炭酸ナト
リウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト54
を設けた(工程(L))。
【0054】(13)ついで、レジスト非形成部分に以下の
条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき
膜56を形成した(図4の工程(M))。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol /l 硫酸銅 0.26 mol /l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm 時間 65 分 温度 22±2 ℃
【0055】(14)めっきレジスト54を5%KOHで剥離
除去した後、そのめっきレジスト下の無電解めっき膜5
2を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶
解除去し、無電解銅めっき膜52と電解銅めっき膜56
からなる厚さ18μmの導体回路58(バイアホール60
を含む)を形成した(工程(N))。
【0056】(15)(6)と同様の処理を行い、第二銅錯体
と有機酸とを含有するエッチング液によって粗化層62
を形成し、さらにその表面にSn置換を行った(工程
(O))。
【0057】(16)前述(7) 〜(15)の工程を繰り返すこと
により、さらに上層の層間樹脂絶縁層150及び導体回
路158とバイアホール160とを形成し、多層配線基
板を得た。但し、表層の粗化面162には、Sn置換は行
わなかった(工程(P))。
【0058】(17)一方、DMDGに溶解させた60重量%
のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)
のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴ
マー(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケトンに
溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダゾー
ル硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)1.6 g、感光性モノ
マーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604
)3g、同じく多価アクリルモノマー(共栄社化学
製、DPE6A ) 1.5g、分散系消泡剤(サンノプコ社製、
S−65)0.71gを混合し、さらにこの混合物に対して光
開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)を2g、
光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)を 0.2
g加えて、粘度を25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダー
レジスト組成物を得た。なお、粘度測定は、B型粘度計
(東京計器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.
4、6rpm の場合はローターNo.3によった。
【0059】(18)前述(16)で得られた多層プリント配線
基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物70αを20
μmの厚さで塗布した(図5の工程(Q))。次いで、
70℃で20分間、70℃で30分間の乾燥処理を行った後、円
パターン(マスクパターン)が描画された厚さ5mmのフ
ォトマスクフィルムを密着させて載置し、1000mJ/cm
の紫外線で露光し、DMTG現像処理した。そしてさらに、
80℃で1時間、 100℃で1時間、 120℃で1時間、 150
℃で3時間の条件で加熱処理し、はんだパッド部分(バ
イアホールとそのランド部分を含む)に開口71を有す
る(開口径 200μm)ソルダーレジスト層70(厚み20
μm)を形成した(工程(R))。また図5の工程
(R)において円で囲んで示した部分を図8(A)に拡
大して示した。
【0060】(19)その後、塩化ニッケル2.3 ×10−1
ol/l、次亜リン酸ナトリウム2.8×10−1mol/
l、クエン酸ナトリウム1.6 ×10 1mol/l、から
なるpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に、20分間
浸漬して、開口部71に厚さ5μmのニッケルの金属層
72を形成した(工程(S))。また図5の工程(S)
において円で囲んで示した部分を図8(B)に拡大して
示した。これにより、半田パッド77を形成する導体回
路158に凹凸が施されたものであってもその凹凸部分
を完全に被覆し、金属層72の表面状態を均一にするこ
とができる。
【0061】(20)さらに、その基板を塩化パラジウム
1.0×10-2mol/l、エチレンジアミン8.0×
10-2mol/l、6.0×10-2mol/l、チオジ
グリコール酸30mg/lでPH=8、温度55℃の無
電解パラジウムめっき液に5分間浸積して、ニッケル層
72上に厚さ0.08μmのパラジウムの中間層73を
形成した(図6の工程(T))。また図6の工程(T)
において円で囲んで示した部分を図9(A)に拡大して
示した。中間層73を形成することにより、界面の剥が
れ、遊離がなく、表面の濡れ性の低下が起こらなくな
る。
【0062】(21)その後、表層には、シアン化金カリウ
ム7.6 ×10−3mol/l、塩化アンモニウム1.9 ×10
−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.2 ×10−1mo
l/l、次亜リン酸ナトリウム1.7 ×10−1mol/l
からなる無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸
漬して、パラジウムの中間層73上に厚さ0.03μmの金
めっき層74を形成した(工程(U))。また図6の工
程(U)において円で囲んで示した部分を図9(B)に
拡大して示した。金めっき層74を形成することによ
り、強度、耐食性が向上し、半田バンプの形状、機能の
低下などもなくなる。
【0063】(22)そして、ソルダーレジスト層70の開
口部71に、半田ペーストを印刷して200℃でリフロー
することにより、半田バンプ76(半田体)を形成した
(図7、及び図7の円で囲んだ部分を示す図10参
照)。
【0064】(第2実施例)第1実施例とほぼ同様であ
るが、金めっき層上にさらに無電解めっきにて金めっき
層を形成させて、厚み0.06μmの金めっき層を形成
してプリント配線板を製造した。
【0065】(第3実施例)第1実施例とほぼ同様であ
るが、中間層のパラジウムの代わりに、無電解めっきに
て亜鉛層を厚み2μmで形成してプリント配線板を製造
した。
【0066】(第4実施例)第1実施例とほぼ同様であ
るが、金めっき層の代わりに無電解めっきにて銀層を厚
み0.04μmで形成してプリント配線板を製造した。
【0067】(比較例)第1実施例とほぼ同様である
が、ニッケル層を形成した後、無電解めっきにて金めっ
き層を厚み0.03μmで形成してプリント配線板を製
造した。
【0068】
【発明の効果】以上、表層の金属層の表面状態、変色の
有無、第1〜4実施例および比較例で製造されたプリン
ト配線板について、半田バンプ形成状態(半田バンプの
未形成の発生率、半田内の気泡の有無)、バンプ形成後
の金属層の状態、プリント配線板形成後の状態、信頼性
試験後の状態の計4項目について、図11中に比較評価
した。この結果、比較例に比べて第1〜4実施例はいず
れの項目においても良い評価を得ることができた。一
方、比較例においてはバンプ内に気泡が生じ,またバン
プの剥がれが発生した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の断面図である。
【図8】図8(A)及び図8(B)は、本発明の第1実
施例に係わる多層プリント配線板の半田パット部分を拡
大して示す図である。
【図9】図9(A)及び図9(B)は、本発明の第1実
施例に係わる多層プリント配線板の半田パット部分を拡
大して示す図である。
【図10】図10は図7に示す多層プリント配線板の一
部を拡大して示す図である。
【図11】第1〜4実施例および比較例で製造されたプ
リント配線板について比較評価した結果を示す図表であ
る。
【符号の説明】
30 コア基板 34 導体回路 36 スルーホール 50 層間樹脂絶縁層 58 導体回路 60 バイアホール 70 ソルダーレジスト 71 開口部 72 金属層 73 中間層 74 金めっき層 76 半田バンプ 77 半田パッド 80A、80B ビルドアップ配線層 150 層間樹脂絶縁層 158 導体回路 160 バイアホール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体回路を形成した基板上に有機樹脂絶
    縁層を施して、前記有機樹脂絶縁層の一部を開口して露
    出した前記導体回路上に半田バンプが形成されたプリン
    ト配線板において、 前記露出した回路上に、Niを含有した金属層、中間
    層、貴金属層の順で施して半田パッドを形成することを
    特徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記金属層は、Cu、PdあるいはPが
    少なくとも1種類以上含有されていることを特徴とする
    請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記中間層は、Ti、Zn,Pd、Co
    の中からいずれか1つで形成されることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記貴金属層は、Au,Ag、Ptの内
    で少なくとも1層以上で形成されることを特徴とする請
    求項1〜3の内少なくとも1に記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記金属層は、Cu含有率5wt%以下
    であり、かつ、P含有率0.1〜15wt%の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1〜4の内1に記載のプリン
    ト配線板。
  6. 【請求項6】 前記中間層は、P含有率が5wt%以下
    であることを特徴とする請求項1〜4の内1に記載のプ
    リント配線板。
  7. 【請求項7】 前記貴金属層は、無電解めっきによって
    2層で形成することを特徴とする請求項1〜6の内1に
    記載のプリント配線板。
  8. 【請求項8】 前記金属層の厚みは0.01〜10μm
    であり、前記中間層の厚みは、0.01〜2μmであ
    り、前記貴金属層の厚みは0.01〜2μmであること
    を特徴とする請求項1〜7の内1に記載のプリント配線
    板。
  9. 【請求項9】 前記露出した回路は、平均粗度(Ra)
    で0.02〜7μmであることを特徴とする請求項1〜
    7の内1に記載のプリント配線板。
JP13527899A 1999-05-17 1999-05-17 プリント配線板 Expired - Lifetime JP4869461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13527899A JP4869461B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 プリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13527899A JP4869461B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 プリント配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000332395A true JP2000332395A (ja) 2000-11-30
JP4869461B2 JP4869461B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=15147978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13527899A Expired - Lifetime JP4869461B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 プリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4869461B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139101A (ja) * 2004-10-27 2011-07-14 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2011146742A (ja) * 2011-04-11 2011-07-28 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法
JP2012129369A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板
US8785786B2 (en) 2010-12-15 2014-07-22 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Wiring board and method of manufacturing the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000277897A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Hitachi Chem Co Ltd はんだボール接続用端子とその形成方法並びに半導体搭載用基板の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000277897A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Hitachi Chem Co Ltd はんだボール接続用端子とその形成方法並びに半導体搭載用基板の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139101A (ja) * 2004-10-27 2011-07-14 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
US8353103B2 (en) 2004-10-27 2013-01-15 Ibiden Co., Ltd. Manufacturing method of multilayer printed wiring board
US8737087B2 (en) 2004-10-27 2014-05-27 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board and manufacturing method of multilayer printed wiring board
JP2012129369A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板
US8785786B2 (en) 2010-12-15 2014-07-22 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Wiring board and method of manufacturing the same
US8809692B2 (en) 2010-12-15 2014-08-19 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Wiring board
JP2011146742A (ja) * 2011-04-11 2011-07-28 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4869461B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6217987B1 (en) Solder resist composition and printed circuit boards
KR100452255B1 (ko) 무전해 도금용 접착제, 무전해 도금용 접착제 조제용의 원료조성물 및 프린트 배선판
KR100448561B1 (ko) 무전해 도금용 접착제, 무전해 도금용 접착제 조제용의 원료조성물 및 프린트 배선판
JP3437451B2 (ja) Icチップ実装用プリント配線板およびその製造方法
JP3437453B2 (ja) Icチップ実装用プリント配線板およびその製造方法
JP3388192B2 (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP4869461B2 (ja) プリント配線板
JP3152633B2 (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP3259906B2 (ja) 無電解めっき用接着剤およびプリント配線板
JP3853142B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板の製造方法
JP2000208913A (ja) プリント配線板の製造方法
JP4321913B2 (ja) プリント配線板
JP3465880B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP4167325B2 (ja) プリント配線板
JP3299243B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP2000349427A (ja) プリント配線板、表面実装用プリント配線板及び表面実装配線板
JP4037526B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP2000010276A (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP3459767B2 (ja) プリント配線板
JPH10242639A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP3995794B2 (ja) 無電解めっき用接着剤およびプリント配線板
JP4215875B2 (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JP4215872B2 (ja) 多層プリント配線板、被処理体及び多層プリント配線板の製造方法
JP2000307227A (ja) 半田印刷用マスク及びプリント配線板の製造方法
JP2007227959A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050901

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100330

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term