JP2000330473A - 磁石を利用した情報入力装置 - Google Patents
磁石を利用した情報入力装置Info
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Abstract
う。 【解決手段】縦方向および横方向に一定間隔でコイルを
巻き付けた磁性体板52上に、地図20、属性付き磁石
収納領域24A〜24Eを設けたシート体25を取り付
け、ライティングボードとする。また、上記各コイルの
誘導起電力を検出する誘導起電力検出部を設ける。磁石
31(たとえば、磁石31α)が取り外されたとき、上
記各コイルに発生する誘導起電力から取り外し位置(た
とえば、火災表示用磁石収納領域24A)を特定し、そ
の磁石31が貼付されたとき、上記各コイルに発生する
誘導起電力から貼付位置(たとえば、A町領域20A)
を特定する。これらの位置や属性をパーソナルコンピュ
ータ16に取り込む。
Description
板等のライティングボードに適用して好適な磁石を利用
した情報入力装置に関する。
ば、ライティングボードにマーカ等により描かれた文
字、記号、図形等を、CCDリニアセンサ等の走査光学
系により走査して読み取り、ビットマップ情報を得、該
ビットマップ情報に基づきコピーを出力する、いわゆる
電子黒板が市販され広範に使用されている。
づき、パーソナルコンピュータのモニタ上やプリンタの
出力であるハードコピー上に、上記の文字、記号、図形
等を再生することが可能である。
より形成されたライティングボードに、予め、色、文字
等により磁石に特定の属性情報を付与し、この属性付き
磁石を、たとえば、出勤情報あるいは行き先情報が描か
れたライティングボードに貼付あるいは取り外すこと
で、たとえば、会社等での社員の出勤情報、行き先情報
を表現する情報入力装置も周知である。
が簡単であり、かつライティングボードを見た人が情報
の表示内容を容易に理解することができるという利便性
を有する。
板等により得られるビットマップ情報は、たとえば、文
字を1文字表示するだけであっても大量の記憶情報が必
要とされ、結果として、前記走査光学系、したがって電
子黒板自体が高価となり、また情報を記憶するためのメ
モリ装置も高価になるという問題がある。
表示情報をデータとしてコンピュータにより処理するこ
とができないという問題がある。
ピュータにより処理することを可能とする従来技術とし
て、たとえば、特開平4−295879号公報に開示さ
れた「表示用磁石を備えた表示板」に係る技術を挙げる
ことができる。
ボードに、予め仕事内容を表す勤務状況表が描かれてい
る。また、このライティングボードには、前記勤務状況
表中の仕事内容の升目(枠)に対応する位置にリードス
イッチが縦横に碁盤上に埋め込まれている。そして、各
リードスイッチにはコントローラを介してコンピュータ
が接続され、また、前記コントローラにはバーコードリ
ーダーが接続されている。そして、さらに、コンピュー
タには、予め前記各升目が表す仕事内容が記憶され、表
示用磁石には、各人の名前とこれに対応するバーコード
が表示されている。
ィングボードに貼付する際に、まず、バーコードリーダ
ーにより名前を表すバーコードを読み取らせた後、所定
の升目に該表示用磁石を貼付することで、対応するリー
ドスイッチがオン状態とされ、前記コンピュータによ
り、仕事内容等の各人の勤務状況を管理することができ
る。すなわち、磁石に表示された情報をコンピュータに
よりデータとして処理することができる。
しようとする升目の数と同じ数ののリードスイッチが必
要となり、このリードスイッチからの配線数がきわめて
大きな数となり、結果として、ライティングボードの組
立コスト、製造コストが高騰するという問題がある。
が必要となり、その分、装置が高価になるとともに、表
示用磁石をライティングボードに貼付する際に、表示用
磁石に描かれたバーコードを読み取らせる必要があり、
操作の際の繁雑さが増加し、操作性が劣化するという問
題がある。
れたものであり、簡単な構成で磁石の位置を知ることを
可能とするとともに、磁石の属性情報をデータとして知
ることを可能とする磁石を利用した情報入力装置を提供
することを目的とする。
化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したが
って、この項に記載した内容がその符号を付けたものに
限定して解釈されるものではない。
置は、縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイル(5
4)(56)が巻き付けられた磁性体板(52)と、前
記複数のコイルのそれぞれに接続される誘導起電力検出
部(58)(60)と、前記誘導起電力検出部の出力が
供給される磁石位置決定部(16、110)とを備え、
前記磁性体板に磁石が貼付されたとき、前記磁石位置決
定部により前記誘導起電力検出部の出力に基づいて前記
磁石の貼付座標位置を決定することを特徴とする(請求
項1記載の発明)。
が取り外されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘
導起電力検出部の出力に基づいて前記磁石の取り外され
た座標位置を決定することができる(請求項2記載の発
明)。
て、前記複数のコイルが巻き付けられた磁性体板上を覆
うように取り付けられるシート体(25)を備えるよう
にしてもよい(請求項3記載の発明)。
ート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる情報の
属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域(24A〜
24E)を設けてもよい(請求項4記載の発明)。
に、前記シート体上に地図表示領域(22)を設け、前
記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを対
応させて予め記憶する記憶装置(109、120)と、
前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理
的位置決定部(114)とを有し、前記地理的位置決定
部は、前記磁石位置決定部から出力された座標位置に基
づき前記記憶装置を参照して、前記座標位置に対応する
前記地図上の位置情報(Qc)を読み出すようにしても
よい(請求項5記載の発明)。
らに、前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする
異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領
域を設け、前記記憶装置(109、118)には、前記
複数の属性付き磁石収納領域の位置情報を、予め前記シ
ート体上の座標位置として、各属性と対応させて記憶
し、前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される
属性領域決定部(116)とを有し、前記属性付き磁石
収納領域から取り外された所望の磁石が、前記地図上の
所望の位置に貼付されたとき、前記属性領域決定部は、
前記磁石位置決定部から出力される前記磁石の取り外し
座標位置に基づき、前記記憶装置を参照して前記取り外
された所望の磁石に係る属性情報を読み出し、前記地理
的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力される前
記磁石の貼付座標位置に基づき、前記記憶装置を参照し
て前記貼付された磁石に係る前記地図上の位置情報を読
み出すようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
て、前記磁石自体に前記属性情報を区別する、○、×等
の表示がなされているようにしてもよい(請求項7記載
の発明)。
に記載の発明において、前記シート体がライティングボ
ードとして用いられるようにしてもよい(請求項8記載
の発明)。
において、前記誘導起電力検出部を、積分回路(58)
(60)により構成すると好適である(請求項9記載の
発明)。
ついて図面を参照して説明する。
れた情報入出力システム10の基本的な構成を示してい
る。
は、磁石を利用した情報入力ボード12と、この情報入
力ボード12にケーブル14を介して接続される情報処
理装置としてのパーソナルコンピュータ16と、このパ
ーソナルコンピュータ16にケーブル18を介して接続
される情報出力装置としてのプリンタ19とから構成さ
れている。
より文字・記号・図形等を描くことが可能なライティン
グボードとしても機能する。
12の表面には、地図20が印刷等により描かれた地図
表示領域22と、属性付き磁石収納領域24とに区分さ
れたシート体25が取り付けられている。シート体25
としては、磁石シート、磁性体のシートあるいは非磁性
体のシートを用いることができる。
領域22と属性付き磁石収納領域24を形成する罫線が
印刷等により形成され、最も外側の枠を形成する罫線
(枠線ともいう。)26の左上隅の点Aが、後述するよ
うにこの情報入力ボード12の座標原点とされる。この
図1例では、この枠線26内の領域、すなわち、地図表
示領域22と磁石収納領域24とを合わせた領域が、磁
石31の貼付位置・取り外し位置決定領域(磁石位置決
定領域ともいう。)29とされている。
係るA町領域20A、B町領域20B、C町領域20
C、D町領域20D、およびこれら以外の領域20Eが
描かれている。また、属性付き磁石収納領域24は、属
性が火災を示す磁石収納領域(火災表示用磁石収納領域
ともいう。)24Aと、属性が浸水を示す磁石収納領域
(浸水表示用磁石収納領域ともいう。)24Bと、属性
が通行止を示す磁石収納領域(通行止表示用磁石収納領
域ともいう。)24Cと、予備用磁石収納領域24D、
24Eとに区分されている。
1αは属性として火災を意味し、星形の磁石31βは属
性として浸水を意味し、丸に×印を描いた丸×印の磁石
31γは属性として通行止を意味している。これらの意
味から、以下、それぞれ白丸形の磁石31αを火災表示
用磁石31α、星形の磁石31βを浸水表示用磁石31
β、丸×印の磁石31γを通行止表示用磁石31γとも
いう。
いて火災が発生したことが、この情報入力ボード12が
設置された場所に、火災の発見者等から通報されたと
き、操作者により、火災表示用磁石収納領域24Aから
白丸形の磁石31αが取り外され、地図20上のA町領
域20Aのある地区に貼付される。そのA町のある地区
で火災が鎮火したことが連絡されたときには、A町領域
20Aのある地区に貼付されていた白丸形の磁石31α
が取り外され、火災表示用磁石収納領域24Aにもどさ
れて貼付される。
石31が取り外されることを考慮して、それぞれの磁石
収納領域24A、24B、24Cのシート体25(情報
入力ボード12)上には、それぞれ、「火災」、「浸
水」、「通行止」の文字を予め書き込んでいる。
が変化したとき、この磁石の位置が変化したことを示す
情報信号(後述する。)が、ケーブル14を通じてパー
ソナルコンピュータ16の本体部40に供給される。こ
のパーソナルコンピュータ16は、この本体部40と、
この本体部40に接続されるマウス42、キーボード4
4等の入力装置46と、表示手段としてのCRTモニタ
48等により構成されている。
火災等の災害名と、その災害の連絡時刻と、A町等の発
生場所が表示され、さらに、これらの画面表示が、ケー
ブル18を通じて接続されるプリンタ19によりハード
コピー50として表現される。
10の電気回路的ブロック図を示している。
し、この磁性体板52の縦方向および横方向に格子上に
それぞれ複数のコイル54、56が一定間隔で巻き付け
られている。この実施の形態においては、約80cm×
60cmの磁性体板52上に、それぞれ10cm間隔で
縦方向のコイル54が9個、横方向のコイル56が7個
巻かれている。コイル54、56のターン数は、この実
施の形態においては、それぞれ、20回である。また、
コイル54、56の線径、巻き幅等の幾何学的形状は同
一のものを使用している。
分断面図に示すように、コイル54、56(図3上で
は、コイル54は現れていない。)が巻き付けられた磁
性体板52の表面にライティングボードとしても機能す
るシート体25が取り付けられた構成とされている。こ
のシート体25の表面に磁石31が貼付される。磁性体
板52としては、たとえば、鉄板が採用されるが、その
場合には、厚みは1mm程度以下で充分であるので、補
強のために、その鉄板の裏側に樹脂製の板や合板等の軽
くて丈夫な補強板を貼り付けるようにする。磁性体板5
2を鉄板付き補強板とした場合には、補強板にコイル5
4、56を巻き付けるための溝を設けると都合がよい。
4は、誘導起電力検出部として機能する9個の積分回路
58にそれぞれ接続される。横方向の各コイル56は、
誘導起電力検出部として機能する7個の積分回路60に
それぞれ接続される。
示している。積分回路58(60)は、演算増幅器62
を利用した構成とされている。演算増幅器62の反転入
力と出力との間に容量Cのコンデンサ66が接続され、
反転入力には抵抗値Rの抵抗器64の一端部が接続され
ている。抵抗器64の他端部と、接地電位とされた非反
転入力との間に、端子70、72を介してコイル54
(56)が接続されている。コンデンサ66と並列にコ
ンデンサ放電用の電子スイッチ68と抵抗器74の直列
回路が取り付けられている。なお、図4例の積分回路5
8(60)においては繁雑となるので電源や一部の接地
は原則として省略している。
定接点68bと、可動接点68aを開閉するための制御
端子68cとから構成され、制御端子68cと積分回路
58(60)が、それぞれ端子76、78を通じて、図
2に示すマルチプレクサ80、82に接続されている。
端子78には、後述するように誘導起電力の積分出力
(誘導起電力の積分信号または誘導起電力の積分値とも
いう。)Siが現れる。制御端子68cにはマルチプレ
クサ80、82側からスイッチのオンオフ制御信号であ
る放電制御信号Sdが供給される。
御線と信号線とを有するケーブル84、86(このケー
ブル84、86は、図1中のケーブル14に含まれ
る。)を通じてパーソナルコンピュータ16を構成する
インタフェース88に接続されている。このインタフェ
ース88には、A/D変換器やレベル変換器が含まれ、
このA/D変換器によりデジタルデータに変換された、
各積分回路58、60を通じて検出される各コイル5
4、56に発生する誘導起電力の積分値Siが、バス9
0に供給される。また、バス90からの放電制御信号S
dがマルチプレクサ80、82を介して積分回路58、
60の電子スイッチ68の制御端子68cに供給され
る。
D変換器やレベル変換器は、情報入力ボード12側に設
けておき、デジタルデータがケーブル84、86(ケー
ブル14)を通じて伝送されるようにしてもよい。
あり、バス90には、CPU(中央処理装置)92、メ
モリ(記憶装置)であるROM(ここでは、書き換え可
能なフラッシュROM等のEEPROMも含む。)9
4、作業用のメモリであるRAM(ランダムアクセスメ
モリ)96、年月日時刻を得るための時計98,時間を
計時するためのタイマ100が接続されるとともに、イ
ンタフェース102、104を通じてそれぞれ入力装置
46、モニタ48が接続されている。また、バス90に
は、ハードディスクドライブ等のインタフェース108
を通じて大容量記憶媒体であるハードディスク109が
接続されている。さらに、バス90には、プリンタ19
用のインタフェース106も接続されている。
9に記憶されているプログラムに基づく、パーソナルコ
ンピュータ16(CPU92)により遂行される情報入
出力システム10の機能のブロック図を示している。
導起電力出力としての誘導起電力の積分値Siが、信号
判定部119を介して磁石位置決定部110と連絡時刻
決定部112に供給される。
導起電力の積分値Siが適正であるかどうかを判定する
処理を行う。この判定処理は、積分値Siのレベル(信
号レベル)が、ノイズと区別するための所定の閾値レベ
ルを超えているかどうか、積分値Siを発生したコイル
54、56の組み合わせが不自然ではないか{たとえ
ば、相互に離れた位置のコイル54、56から積分値S
i(信号)が発生した場合には不自然であると見なして
いる。}の確認処理である。
が検出されたとき、判定が適正であると判断した積分値
Siを磁石位置決定部110と連絡時刻決定部112に
供給するとともに、積分値Siが適正であるかどうかに
拘わらず、積分値Siが検出されたコイル54、56に
対する放電指示信号を放電制御部122に供給する。
9を経由して誘導起電力の積分値Siが供給されてきた
とき、換言すれば、誘導起電力の積分値Siに所定の閾
値レベル以上の変化があったときの時刻を時計98を参
照して、連絡時刻出力Qbとして出力する。
分値Siに基づき、情報入力ボード12の磁石位置決定
領域29上での磁石31の取り外し位置および貼付位置
を座標原点Aを基準として決定し、決定した座標位置P
(x,y)を地理的位置決定部114と属性領域決定部
116に供給する。
(x,y)により、ハードディスク109内の磁石位置
対地図位置情報記憶部120および詳細を後述する取り
外し貼付の場合分け表(貼付取り外し場合分け表、ある
いは単に場合分け表ともいう。)210を参照して、地
図位置情報出力Qcを出力する。
(x,y)によりハードディスク109内の属性付き磁
石位置対磁石収納領域118および場合分け表210を
参照して、属性情報出力Qdを出力する。
火災発生等の連絡年月日時刻情報であり、地図位置情報
出力Qcは、たとえば、A町(町名)等とその地区名の
情報であり、属性情報出力Qdは、火災、通行止、浸水
等の属性情報である。これら連絡時刻出力Qb、地図位
置情報出力Qcおよび属性情報出力Qdは、パーソナル
コンピュータ16の本体部40に内蔵されるハードディ
スク109の所定の記憶部に記憶される。
座標位置P(x,y)が決定されたとき、そのことが放
電制御部122に知らされ、放電制御信号Sdがオン状
態とされ、可動接点68aが一定期間閉じられて、コン
デンサ66に充電された誘導起電力の積分値Siに係る
電荷、換言すれば、座標位置P(x,y)を表す電荷が
放電される。
に詳しく説明する。
基づき説明する。
54が1個巻かれている状態を示している。磁束Fを発
生している磁石31を磁性体板52からの取り外し方向
Uあるいは貼付方向(取付方向)Dに移動させた場合、
コイル54を貫通する磁束φが変化する。磁束φの時間
的な変化が発生した場合、コイル54には、電磁誘導に
より誘導起電力Eが発生する。
イル54と磁石31との間の距離rによって定まるが、
誘導起電力Eの時間変化量(−dφ/dt:dφは磁束
変化、dtは時間変化)は、磁石31の貼付(取付)速
度および取り外しの速度に依存する。すなわち、磁石3
1の取付取り外しを操作者がゆっくり行うか早く行うか
により誘導起電力Eの値が異なることとなる。
起電力Eの時間積分値(図4中、誘導起電力の積分値S
iの符号位置参照)は、磁束φの変化量に比例する量と
なり、原理的には磁石31の磁化強度が一定であれば、
磁石31とコイル54との間の距離rに依存する量とな
る。
路58を通過した後の信号(誘導起電力の積分値)Si
を、コイル54と磁石31との間の距離rを変化させた
場合の計測値としての特性200を示す。
に変化する領域202は、コイル54の略巻き線部の幅
Wと磁石31の半径との和(図6参照)に対応する。こ
の幅Wの巻き線部に対応する領域202から離れるに従
い、誘導起電力の積分値Siは、略反比例的に小さくな
ることが分かる。また、磁石31を貼付した場合と取り
外した場合には、相互に極性の反転した特性200、2
04となるだけであり、誘導起電力の積分値Siの距離
rに対する値は同一である。
Siは、磁石31の磁化強度に比例する定数をA、曲線
の傾斜(曲率)を決める定数をbとするとき、下記の
(1)式の略反比例の式により近似できる。
54ばかりでなく、横方向のコイル56と磁石31との
間でも同一の関係にあることはいうまでもない。
置決定領域29の全領域で、全てのコイル54、56に
対する誘導起電力の積分値Siの特性200、204を
測定してメモリであるROM94(ハードディスク10
9でもよい。)に記憶しておくことで、シート体25上
の磁石位置決定領域29の全領域において、磁石31を
貼付した位置および取り外した位置を特定することがで
きる。
れた場合には、この(1)式の関係式の精度は若干落ち
るが、実用上充分な近似を有することを実験的に確認し
ている。なお、図1例では、浸水表示用磁石31βを、
星形の磁石としているが、星形の磁石ではなく、火災表
示用磁石31αや通行止表示用磁石31γと同様に、丸
形の磁石に星印を書き込んだものとしてもよい。
度が極端に遅い場合や、貼付する直前で一旦停止させた
場合等には、図7に示した特性200、204がくずれ
るおそれがある。これは、積分回路58、60の時定数
を超えるような緩慢な動作を行ったために、積分回路5
8、60の出力が適正でなくなることを原因とする。し
かしながら、多くの操作者に依頼した実験によれば、操
作者による誘導起電力の積分値Siのばらつきの差がき
わめて少ないことが判明し、実用上全く問題がないこと
を確認している。
び横方向のコイル56のそれぞれ1組により、磁石位置
を測定する場合において、磁石31の磁化強度が異なっ
ている場合には、図8に示すように、特性200が変化
する。すなわち、磁石31の磁化強度が標準値である特
性200に対して、磁化強度が大きい場合には特性20
0Hに示すように誘導起電力の積分値Siの値が大きく
なり、磁化強度が小さい場合には特性200Lに示すよ
うに積分値Siが小さくなる。
は、磁化強度の程度の差の影響を除去するために、X
軸、Y軸とも、それぞれ、2個以上のコイル54、56
を利用して距離rを計測するようにしている。
ば、図9に示すように、隣り合うコイル56a、56b
の線間距離がRのコイル56aからの距離r1、コイル
56bからの距離r2の地点で磁石31を貼付あるいは
取り外しする場合を考える。この場合、コイル56aで
発生する誘導起電力の積分値SiをSi=S1、コイル
56bで発生する誘導起電力の積分値SiをSi=S2
とする。
て、次の(2)、(3)、(4)式が成立することが容
易に理解される。
より、距離r1が、次の(5)式で得られる。
56a、56bに係る誘導起電力の積分値S1、S2を
用いることにより、磁石31の磁化強度Aとは無関係
に、コイル56a、56b間の距離Rと、積分値S1、
S2と、定数bのみにより距離r1を求めることができ
ることが分かる。
性体板52上に縦方向および横方向に一定の間隔でコイ
ル54、56を配置して、磁石31を貼付あるいは取り
外したときにコイル54、56に発生する誘導起電力の
積分値Siを常時計測(非常に短い時間で繰り返し計測
する意味)することにより磁石31を貼付あるいは取り
外した時刻およびその貼付位置、取り外し位置を決定す
ることができる。
決定することを考えた場合には、X軸方向Y軸方向とも
それぞれ3個以上のコイル54、56の誘導起電力の積
分値Siを用い、最小自乗法等の手法を用いることで、
位置決定の誤差をより少なくすることができる。
うち、それぞれ磁石31の貼付取り外し位置近傍の各3
個のコイル54、56を使用するようにしている。
56の配置と枠線26と磁石位置決定領域29と地図2
0と磁石収納領域24の枠線を描いた図を示している。
とき、この磁石31に近い順で縦方向の3個のコイル5
4p、56q、56rと、横方向の3個のコイル56
p、56q、56rに係る、それぞれ3個の誘導起電力
の積分値Siから磁石31の地図20上の位置あるいは
磁石収納領域24A、24B、24Cの位置を決定する
ようにしている。
る座標位置P(x,y)の決定動作の説明である。この
場合、この実施の形態において、磁石31の座標位置P
(x,y)は、磁石31の貼付取り外し動作に係る誘導
起電力の積分値Siに基づき決定するようにしているの
で、測定中に、たとえば、高周波ノイズ等が混入した場
合においても、積分回路58(60)の積分作用により
ノイズの影響を除去して正確に位置を決定することがで
きる。
0においては、きわめて短い時間にマルチプレクサ8
0、82をスキャンして各コイル54、56の積分回路
58、60の出力である誘導起電力の積分値Siをパー
ソナルコンピュータ16内に取り込むことができるの
で、積分回路58、60の出力側にピークホールド回路
等を必要としないが、磁石位置決定領域29をさらに大
きくしたい場合等においては、必要に応じて積分回路5
8、60の出力側にピークホールド回路を挿入すること
で、マルチプレクサ80、82をスキャンする遅延時間
による各コイル54、56に発生する誘導起電力の積分
値Siの変化量の誤差を除去することができる。
P(x、y)が決定されたとき、その座標位置P(x,
y)が、情報入力ボード12上に描かれたどの領域に属
するのかを、地理的位置決定部114と属性領域決定部
116により決定するために参照される磁石位置対属性
付き磁石収納領域記憶部118の記憶データ(属性情報
参照表Taともいう。)と、磁石位置対地図位置情報記
憶部120の記憶データの作成(地図位置情報参照表T
mともいう。)について説明する。
ようとする領域が、図1に示すA町領域20A、B町領
域20B、C町領域20C、D町領域20D、これら以
外の領域20Eと、火災表示用磁石収納領域24A、通
行止表示用磁石収納領域24Bおよび浸水表示用磁石収
納領域24C、これら以外の予備用磁石収納領域24
D、Eであるものとする。もちろん、町の中をさらに地
区で区分して描いて領域を特定することも可能である
が、これらの地区は、実際上は、地図情報システム(G
IS)等のデータベースを利用して求めることができ
る。
ば、コイル54、56が巻き付けられた磁性体板52の
表面にシート体25を取り付ける。このシート体25に
地図20や属性付き磁石収納領域24が印刷されていて
もよいし、このシート体25をコイル付き磁性体板52
上の表面に取り付けた後、そのシート体25上に地図2
0を貼り付けたり描画したり、あるいは属性付き磁石収
納領域24を貼り付けたりまたは描画したりしてもよ
い。
12に示す位置に、地図20等を有するシート体25が
取り付けられたものとする。
29の基準位置(座標原点)Oに磁石31を置き、その
点の位置座標を原点位置座標P(0,0)とする。
の各領域20A〜20D、24A〜24Eを区画する頂
点位置(基準位置Oも含む。)に磁石31を順次貼付
し、各頂点位置の原点位置座標に対する位置座標P
(x,y)を得る。このようにして、各領域20A〜2
0E、24A〜24Eの基準位置Oを原点とする座標位
置P(x,y)の範囲を決定することができる。
B、C町領域20C、D町領域20D、これら以外の領
域20Eに対する各座標位置P(x,y)の範囲を示す
地図位置情報参照表Tmと、火災表示用磁石収納領域2
4A、浸水表示用磁石収納領域24Bおよび通行止表示
用磁石収納領域24C、これら以外の予備用磁石収納領
域24D、Eに対する各座標位置P(x,y)の範囲を
示す属性情報参照表Taとが作成される。
aを磁石位置対属性付き磁石収納領域記憶部118に記
憶させるとともに、地図位置情報参照表Tmを磁石位置
対地図位置情報記憶部120に記憶させる。
すなわち緯度経度が分かっているので、地図20上での
適当な2点上での緯度経度を予め記憶しておくことによ
り、地図20を含む領域20A〜20Eの範囲は、比例
計算により緯度経度で表すこともできる。そして、この
緯度経度を地図情報システム(GIS)等のデータベー
スに入力すれば、地図上の場所や市名、町名地区等を特
定することができる。
全体的な動作について、図13のフローチャートを参照
して説明するが、この説明の前に、磁石31の位置決定
と取り外し貼付の判定との関係について説明する。
に、磁石31を情報入力ボード12に貼付した場合と取
り外した場合とでは積分値Siの極性が反転する。した
がって、コイル54、56の誘導起電力の積分値Siが
検出(計測)された場合、磁石31に対する移動操作が
貼付か取り外しかが分かっている場合には、これに対応
して特性200または特性204を選択することが可能
となり、磁石31の位置を一意に決定することができ
る。このように、コイル54、56の誘導起電力の積分
値Siから磁石位置を決定するためには、貼付取り外し
の判定が必要である。
一つの場所から取り外した後、所望の場所に貼り付ける
という二つの操作がセット(組、対)になっている。こ
れは、磁石31が全て磁石収納領域24に貼付されてい
る初期状態から考えると、1回目の操作は取り外し、2
回目の操作は貼付と見なすことができる。すなわち、取
り外し、貼付という一連の操作が終了した後の次の操作
は再び取り外し操作から開始される。したがって、初期
状態からの最初の操作は取り外し、次の操作は貼付と判
定し、この時点で操作対(取り外し操作と、この操作の
次に発生した貼付操作の対)をリセットして、再び初回
の操作は取り外し操作、2回目の操作は貼付操作と判定
することができる。
するためには、地図表示領域22は格子上に配されるコ
イル54、56により位置を検出するようにし、属性付
き磁石収納領域24を構成する各磁石収納領域24A〜
24Eは、それぞれに対して、コイル54、56とは、
別のコイル対を設け、各コイル対で各磁石収納領域24
A〜24Eを検出するように構成してもよい。
処理として、全ての磁石31を情報入力ボード12から
取り外し、磁石31α、31β、31γを、それぞれ、
対応する所定の収納領域である火災表示用磁石収納領域
24A、浸水表示用磁石収納領域24B、通行止表示用
磁石収納領域24Cに貼付する。
表現すれば磁石位置決定領域29(地図表示領域22と
磁石収納領域24を合わせた領域)内に貼付する磁石3
1は、必ず、これら磁石収納領域24A、24B、24
Cから取り外したものを用いるものとする。
210に示すように、4種類(4値)の場合分けコード
(単に、コードともいう。)[ij]=[00,01,
10,11]中、コード[00]で示す磁石収納領域2
4A、24B、24Cから取り外した磁石31は、コー
ド[10]で示す地図表示領域22(A町領域20A、
B町領域20B、C町領域20C、およびD町領域20
Dのいずれかの領域)に貼付するか、コード[01]で
示す、取り外した磁石収納領域24A〜24Cと同一の
領域にもどす(再貼付する)ものとする。同一の領域に
もどすのは間違って取り外した場合を考慮したものであ
る。
域22(A町領域20A、B町領域20B、C町領域2
0C、およびD町領域20Dのいずれかの領域)から取
り外した磁石31は、コード[01]で示す磁石収納領
域24A、24B、24Cに貼付するか、間違って取り
外した場合を考慮してコード[10]で示す取り外した
地図表示領域22と同一の領域にもどすものとする。
は、予めROM94内に記憶され、地理的位置決定部1
14と属性領域決定部116により参照される(図5も
参照)。
に磁石収納領域24A、24B、24Cから地図表示領
域22へ、あるいは地図表示領域22から磁石収納領域
24A、24B、24Cへは移動させないものとする。
パーソナルコンピュータ16は、さらに、放電制御信号
Sdによりスイッチ68を開き、積分回路58(60)
を積分動作可能状態とする。
回路58、60の出力、すなわち誘導起電力の積分値S
iの値をマルチプレクサ80、82を介して常時、たと
えば、一定周期である約0.1秒毎に取り込み(スキャ
ンし)、積分値Siの変動があるかどうかを監視する。
B、24Cに貼付された状態において、電話あるいは無
線等により災害等の連絡があった場合には、磁石31の
操作者(磁石31の移動者)が、その連絡のあった災害
情報に対応する磁石31を取り外す。
1の取り外しを原因としてコイル54、56に誘導起電
力Eが発生し、ステップS3において、その各コイル5
4、56に接続された16個の各積分回路58、60の
各誘導起電力の積分値Siが信号判定部119により取
り込まれ、RAM96に、一旦、記憶される。
定部119は、ノイズ等ではなく磁石31からの誘導起
電力Eを原因とする信号であることを確認するため、上
述したように、RAM96に記憶された誘導起電力の積
分値Siの大きさが一定の閾値レベル以上であり、かつ
隣接したコイル54、56からの信号であることを確認
する。このとき、信号判定部119は、放電指示信号を
放電制御部122に供給する。
122は、積分回路58(60)のスイッチ68を閉じ
るためのレベルに変化させた放電制御信号Sdを、電子
スイッチ68の制御端子68cに一定時間供給して、コ
ンデンサ66に蓄積された電荷を放電する。これにより
積分回路58(60)は、再度積分動作が可能な状態と
される。
移動操作手順から磁石31の取り外し、貼付の判定を行
う。ここでは初期状態から最初の操作であるので、磁石
31は、取り外しと判定される。
定部110は、ステップS3においてRAM96に取り
込んだ誘導起電力の積分値Siのうち、横方向のコイル
56に配置された積分回路60、縦方向のコイル56に
配置された積分回路58のうち、上述したように、それ
ぞれ3番目までの値の大きな積分値Siおよびステップ
S5における取り外し、貼付の判定結果から、取り外し
あるいは貼付された磁石31の位置P(x,y)を決定
する。この磁石位置P(x,y)は、RAM96に、一
旦、記憶される。
決定部114および属性領域決定部116は、決定され
た磁石位置P(x,y)と、取り外しあるいは貼付の判
定結果に基づき、場合分け表210を参照して場合分け
コード[ij]を決定しRAM96に記憶する。
しの場合は、場合分けコード[00]を記憶する。な
お、どの磁石収納領域24であるのかは、ステップS4
の磁石位置決定処理により確定している。
決定部114あるいは属性領域決定部116は、前回の
ステップS7の処理において場合分けコード[ij]が
決定されているかどうか判断する。
い場合には、ステップS9において、連絡時刻決定部1
12は、ステップS3での積分値Siの取り込み時刻を
時計98を参照して決定し、連絡時刻出力Qbとしてハ
ードディスク109に記憶する。なお、ステップS2か
らステップS9までの処理は瞬時に行われる。
の変動の確認を行う。
Siに対する信号取り込みの検証を行い(ステップS
3)、放電処理を行う(ステップS4)。さらに、前回
操作との関係から取り外し、貼付のいずれの操作である
かを判定する(ステップS5)。次に、取り外し、貼付
の判定結果と新たな積分値Siから磁石31の位置を決
定する(ステップS6)。
ップS7において、場合分けコードを、たとえば、コー
ド[10]と決定する。
分けコードの決定がなされていた場合、ステップS10
において出力処理を行う。ここでは、前回のステップS
7の処理で場合分けコード[00]が決定されているの
で、RAM96には、1組のコード対([00]、[1
0])が記憶されることになる。
決定されているということは、取り外し、貼付という操
作対(操作セット)において、2回目の操作、すなわち
貼付操作であることを意味している。逆に言えば、前回
の場合分けコード[ij]が決定されていないというこ
とは、新たな取り外し、貼付操作の開始であり、取り外
し操作であることを意味している。
14および属性領域決定部116は、前記1組のコード
対([00]、[10])を基に、場合分け表210を参
照し、コード[00]からコード[10]への遷移が発
生したことが確認されるので、コード[00]時の生成
時に記憶してある磁石位置に基づき、磁石位置対属性付
き磁石収納領域記憶部118を参照して、該当する属性
情報(たとえば、火災)を属性情報出力Qdとして出力
するとともに、コード[10]の決定時に記憶してある
磁石位置に基づき、磁石位置対地図位置情報記憶部12
0を参照して、該当する地図位置情報(たとえば、A町
領域20A)を地図位置情報出力Qcとして出力する。
また、このとき、ステップS9で決定している連絡時刻
を合わせて出力する。これら連絡時刻出力Qb、地図位
置情報出力Qcおよび属性情報出力Qdは、関連付けら
れてハードディスク109等に記憶される。
のモニタ48上および(または)プリンタ19のハード
コピー50として、図15に示すように、たとえば、
「連絡時刻:2月4日10:25am、災害の発災(発
生)場所:A町、内容:火災」が、自動的に表示され
る。
ド対([00]、[10])をRAM96から消去し
て、ステップS2の積分値Siの変動の監視処理にもど
る。
れば、情報入力ボード12を構成する磁性体板52に縦
方向と横方向に巻かれたコイル54、56に発生する誘
導起電力Eに基づく積分値Siにより、磁石31の情報
入力ボード12上での貼付取り外し操作を検出するとと
もに、貼付取り外し位置を検出するようにしている。
の貼付取り外し操作を場合分けし、磁石31の貼付取り
外し操作による属性(意味)を決定するようにしてい
る。具体的には、第1の操作により磁石31が取り外さ
れた場合に、その取り外し位置が磁石収納領域24であ
るのか地図表示領域22であるのかを判断し、次に、取
り外された磁石31が第2の操作により貼付された場
合、その貼付位置が磁石収納領域24であるのか地図表
示領域22であるのかを判断して、磁石31の貼付取り
外し操作による属性(意味)を決定するようにしてい
る。
ば、磁石31の誘導起電力Eを計測処理することによ
り、情報入力ボード12上に存在する磁石31の位置と
属性をパーソナルコンピュータ16の内部処理で再現す
ることができる。また、磁石31の位置情報(属性情
報)と地図情報とを簡単に対応させることができる。
おいて、操作者の誤操作や、何らかの原因により発生す
る電気的ノイズ等により誤った情報が入力された場合の
誤操作等に対する対策について説明する。
b、Qc、Qdが得られたとき、パーソナルコンピュー
タ16内に設けた図示していない音声合成装置により出
力結果である連絡時刻、場所、属性の内容を、たとえ
ば、「2月4日午前10時25分、A町で火災発生」と
スピーカ等から音声により出力させる。
情報であると判断したときには、図示していない「確認
スイッチ(OKスイッチ)」を押し、間違い情報である
と判断したときには「取消スイッチ(キャンセルスイッ
チ)」を押すように構成することで、情報を確定あるい
は取り消すことができるようにする。
「今、移動した磁石を認識することができませんでし
た。磁石を元の位置にもどしてください。」等の音声出
力を発生させ、これにより、操作者は、たとえば、貼り
付けた磁石31を取り外して元の位置に貼付した後、再
度磁石31の取り外し貼付操作を行えばよい。このよう
な場合には、元にもどす間での操作に関してはパーソナ
ルコンピュータ16のソフトウエアにより取消操作とし
て認識され、データ入力のための操作と区別することが
できる。
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
ば、簡単な構成で磁性体板上での磁石の位置を知ること
ができ、かつ磁石の属性情報をデータとして知ることが
できるという効果が達成される。
るライティングボードとしても使用する場合には、この
ライティングボード上での磁石の位置(取り外し位置と
貼付位置)を知ることができ、かつ予めライティングボ
ード上に属性付き磁石収納領域を設けておくことで、磁
石の属性情報をデータとして知ることができる。
して情報を入力あるいは表示するようにしているので、
マーカ等を使用する従来の方式に比較して操作が容易で
あり、かつ情報認識能力が高いという効果が達成され
る。
ビットマップ情報として認識する従来の技術に比較して
取り扱う情報量が小さく、結果として、コンピュータで
の記録、処理、通信等の負荷を小さくすることができ
る。換言すれば、記録、処理、通信等の高速化も容易で
ある。
た情報を、コンピュータにより理解できる情報として入
力しているので、災害発生時等において、コンピュータ
による情報処理により適切かつ迅速な対策を行える可能
性が得られる。
ピュータにより処理して適切な処理を実行することは、
災害の軽減にとって有効とされているが、従来の技術で
は被災状況の入力の仕方が隘路となっており、この発明
によればこの隘路を簡単な構成により解決できる。
力システムの構成を示す斜視図である。
る。
ブロック図である。
説明に供される特性図である。
る。
ある。
ための線図である。
供される線図である。
チャートである。
け表を示す図である。
ボード 14、18…ケーブル 16…パーソナ
ルコンピュータ 19…プリンタ 20…地図 20A…A町領域 20B…B町領
域 20C…C町領域 20D…D町領
域 20E…町以外の領域 22…地図表示
領域 24…属性付き磁石収納領域 24A…火災表
示用磁石収納領域 24B…浸水表示用磁石収納領域 24C…通行止
表示用磁石収納領域 24D、24E…予備用磁石収納領域 25…シート体 26…罫線(枠線) 29…磁石位置
決定領域 31(31α、31β、31γ)…磁石 40…本体部 46…入力装置 48…モニタ 50…ハードコ
ピー 52…磁性体板 54、56…コ
イル 58、60…積分回路 62…演算増幅
器 64…抵抗器 66…コンデン
サ 68…電子スイッチ 80、82…マ
ルチプレクサ 92…CPU(中央処理装置) 94…ROM 96…RAM 98…時計 100…タイマ 109…ハード
ディスク 110…磁石位置決定部 112…連絡時
刻決定部 114…地理的位置決定部 116…属性領
域決定部 119…信号判定部 122…放電制
御部 200、200H、200L、204…特性 210…場合分け表 O…基準位置
(座標原点) E…誘導起電力 P(x,y)…
座標位置 Qb…連絡時刻出力 Qc…地図位置
情報出力 Qd…属性情報出力 Sd…放電制御
信号 Si…誘導起電力の積分値 W…巻き線部の
幅
7)
色、文字等により磁石に特定の属性情報を付与し、この
属性付き磁石を、たとえば、出勤情報あるいは行き先情
報が描かれた磁性体製のライティングボードに貼付ある
いは取り外すことで、たとえば、会社等での社員の出勤
情報、行き先情報を表現する情報入力装置も周知であ
る。
しようとする升目の数と同じ数のリードスイッチが必要
となり、このリードスイッチからの配線数がきわめて大
きな数となり、結果として、ライティングボードの組立
コスト、製造コストが高騰するという問題がある。
領域22と属性付き磁石収納領域24を形成する罫線が
印刷等により形成され、最も外側の枠を形成する罫線
(枠線ともいう。)26の左上隅の点Oが、後述するよ
うにこの情報入力ボード12の座標原点とされる。この
図1例では、この枠線26内の領域、すなわち、地図表
示領域22と磁石収納領域24とを合わせた領域が、磁
石31の貼付位置・取り外し位置決定領域(磁石位置決
定領域ともいう。)29とされている。
分値Siに基づき、情報入力ボード12の磁石位置決定
領域29上での磁石31の取り外し位置および貼付位置
を座標原点Oを基準として決定し、決定した座標位置P
(x,y)を地理的位置決定部114と属性領域決定部
116に供給する。
ようとする領域が、図1に示すA町領域20A、B町領
域20B、C町領域20C、D町領域20D、これら以
外の領域20Eと、火災表示用磁石収納領域24A、浸
水表示用磁石収納領域24Bおよび通行止表示用磁石収
納領域24C、これら以外の予備用磁石収納領域24
D、Eであるものとする。もちろん、町の中をさらに地
区で区分して描いて領域を特定することも可能である
が、これらの地区は、実際上は、地図情報システム(G
IS)等のデータベースを利用して求めることができ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイ
ルが巻き付けられた磁性体板と、 前記複数のコイルのそれぞれに接続される誘導起電力検
出部と、 前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定
部とを備え、 前記磁性体板に磁石が貼付されたとき、前記磁石位置決
定部により前記誘導起電力検出部の出力に基づいて前記
磁石の貼付座標位置を決定することを特徴とする磁石を
利用した情報入力装置。 - 【請求項2】請求項1記載の磁石を利用した情報入力装
置において、 前記磁性体板から磁石が取り外されたとき、前記磁石位
置決定部により前記誘導起電力検出部の出力に基づいて
前記磁石の取り外された座標位置を決定することを特徴
とする磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の磁石を利用した情
報入力装置において、 さらに、 前記複数のコイルが巻き付けられた磁性体板上を覆うよ
うに取り付けられるシート体を備えることを特徴とする
磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項4】請求項3記載の磁石を利用した情報入力装
置において、 前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる
情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域を設
けたことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項5】請求項3記載の磁石を利用した情報入力装
置において、 さらに、 前記シート体上に地図表示領域を設け、 前記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを
対応させて予め記憶する記憶装置と、 前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理
的位置決定部とを有し、 前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力
された座標位置に基づき前記記憶装置を参照して、前記
座標位置に対応する前記地図上の位置情報を読み出すこ
とを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項6】請求項5記載の磁石を利用した情報入力装
置において、 さらに、 前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる
情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域を設
け、 前記記憶装置には、前記複数の属性付き磁石収納領域の
位置情報を、予め前記シート体上の座標位置として、各
属性と対応させて記憶し、 前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される属性
領域決定部とを有し、 前記属性付き砥石収納領域から取り外された所望の磁石
が、前記地図上の所望の位置に貼付されたとき、 前記属性領域決定部は、前記磁石位置決定部から出力さ
れる前記磁石の取り外し座標位置に基づき、前記記憶装
置を参照して前記取り外された所望の磁石に係る属性情
報を読み出し、 前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力
される前記磁石の貼付座標位置に基づき、前記記憶装置
を参照して前記貼付された磁石に係る前記地図上の位置
情報を読み出すことを特徴とする磁石を利用した情報入
力装置。 - 【請求項7】請求項4または6記載の磁石を利用した情
報入力装置において、 前記磁石自体に前記属性情報を区別する表示がなされて
いることを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項8】請求項3〜7のいずれか1項に記載の磁石
を利用した情報入力装置において、 前記シート体がライティングボードとして用いられるこ
とを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の磁石
を利用した情報入力装置において、 前記誘導起電力検出部が、積分回路により構成されてい
ることを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
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