JP3571960B2 - 磁石を利用した情報入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、黒板、青板、白板等のライティングボードに適用して好適な磁石を利用した情報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報入力装置として、従来から、たとえば、ライティングボードにマーカ等により描かれた文字、記号、図形等を、CCDリニアセンサ等の走査光学系により走査して読み取り、ビットマップ情報を得、該ビットマップ情報に基づきコピーを出力する、いわゆる電子黒板が市販され広範に使用されている。
【0003】
この電子黒板では、ビットマップ情報に基づき、パーソナルコンピュータのモニタ上やプリンタの出力であるハードコピー上に、上記の文字、記号、図形等を再生することが可能である。
【0004】
また、他の情報入力装置として、予め、色、文字等により磁石に特定の属性情報を付与し、この属性付き磁石を、たとえば、出勤情報あるいは行き先情報が描かれた磁性体製のライティングボードに貼付あるいは取り外すことで、たとえば、会社等での社員の出勤情報、行き先情報を表現する情報入力装置も周知である。
【0005】
この磁石を利用した情報入力装置は、操作が簡単であり、かつライティングボードを見た人が情報の表示内容を容易に理解することができるという利便性を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子黒板等により得られるビットマップ情報は、たとえば、文字を1文字表示するだけであっても大量の記憶情報が必要とされ、結果として、前記走査光学系、したがって電子黒板自体が高価となり、また情報を記憶するためのメモリ装置も高価になるという問題がある。
【0007】
また、磁石を利用した情報入力装置では、表示情報をデータとしてコンピュータにより処理することができないという問題がある。
【0008】
磁石に表示された情報をデータとしてコンピュータにより処理することを可能とする従来技術として、たとえば、特開平4−295879号公報に開示された「表示用磁石を備えた表示板」に係る技術を挙げることができる。
【0009】
この技術では、表示板であるライティングボードに、予め仕事内容を表す勤務状況表が描かれている。また、このライティングボードには、前記勤務状況表中の仕事内容の升目(枠)に対応する位置にリードスイッチが縦横に碁盤上に埋め込まれている。そして、各リードスイッチにはコントローラを介してコンピュータが接続され、また、前記コントローラにはバーコードリーダーが接続されている。そして、さらに、コンピュータには、予め前記各升目が表す仕事内容が記憶され、表示用磁石には、各人の名前とこれに対応するバーコードが表示されている。
【0010】
したがって、各人が、表示用磁石をライティングボードに貼付する際に、まず、バーコードリーダーにより名前を表すバーコードを読み取らせた後、所定の升目に該表示用磁石を貼付することで、対応するリードスイッチがオン状態とされ、前記コンピュータにより、仕事内容等の各人の勤務状況を管理することができる。すなわち、磁石に表示された情報をコンピュータによりデータとして処理することができる。
【0011】
しかしながら、この技術では、情報を表現しようとする升目の数と同じ数のリードスイッチが必要となり、このリードスイッチからの配線数がきわめて大きな数となり、結果として、ライティングボードの組立コスト、製造コストが高騰するという問題がある。
【0012】
また、この技術では、バーコードリーダーが必要となり、その分、装置が高価になるとともに、表示用磁石をライティングボードに貼付する際に、表示用磁石に描かれたバーコードを読み取らせる必要があり、操作の際の繁雑さが増加し、操作性が劣化するという問題がある。
【0013】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成で磁石の位置を知ることを可能とするとともに、磁石の属性情報をデータとして知ることを可能とする磁石を利用した情報入力装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
【0015】
この発明に係る磁石を利用した情報入力装置は、縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイル(54)(56)が巻き付けられた磁性体板(52)と、前記複数のコイルのそれぞれに接続される積分回路からなる誘導起電力検出部(58)(60)と、前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部(16、110)とを備え、前記磁性体板に磁石が貼付されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記磁石貼付位置との距離を求め前記磁石の貼付座標位置を決定することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0016】
この場合において、前記磁性体板から磁石が取り外されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記磁石取り外し位置との間の距離を求め前記磁石の取り外された座標位置を決定することができる(請求項2記載の発明)。
【0017】
また、請求項1または2記載の発明において、前記複数のコイルが巻き付けられた磁性体板上を覆うように取り付けられるシート体(25)を備えるようにしてもよい(請求項3記載の発明)。
【0018】
この請求項3記載の発明において、前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域(24A〜24E)を設けてもよい(請求項4記載の発明)。
【0019】
また、請求項3記載の発明において、さらに、前記シート体上に地図表示領域(22)を設け、前記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを対応させて予め記憶する記憶装置(109、120)と、前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理的位置決定部(114)とを有し、前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力された座標位置に基づき前記記憶装置を参照して、前記座標位置に対応する前記地図上の位置情報(Qc)を読み出すようにしてもよい(請求項5記載の発明)。
【0020】
この発明の情報入力装置は、縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイル(54)(56)が巻き付けられた磁性体板(52)と、前記磁性体板上を覆うように取り付けられ地図表示領域が設けられたシート体(25)と、前記複数のコイルのそれぞれに接続される誘導起電力検出部(58)(60)と、前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部(16)(110)と、前記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを対応させて予め記憶する記憶装置(109)と、前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理的位置決定部(114)とを備え、前記磁性体板に磁石(31)が貼付されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の出力に基づいて前記磁石の貼付座標位置を決定し、前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力された座標位置に基づき前記記憶装置を参照して、前記座標位置に対応する前記地図上の位置情報を読み出す磁石を利用した情報入力装置であって、前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域を設け、前記記憶装置(109、118)には、前記複数の属性付き磁石収納領域の位置情報を、予め前記シート体上の座標位置として、各属性と対応させて記憶し、前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される属性領域決定部(116)とを有し、前記属性付き磁石収納領域から取り外された所望の磁石が、前記地図上の所望の位置に貼付されたとき、前記属性領域決定部は、前記磁石位置決定部から出力される前記磁石の取り外し座標位置に基づき、前記記憶装置を参照して前記取り外された所望の磁石に係る属性情報を読み出し、前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力される前記磁石の貼付座標位置に基づき、前記記憶装置を参照して前記貼付された磁石に係る前記地図上の位置情報を読み出すようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
【0021】
また、請求項6記載の発明において、前記磁石自体に前記属性情報を区別する、○、×等の表示がなされているようにしてもよい(請求項7記載の発明)。
【0022】
さらにまた、請求項6または7記載の発明において、前記シート体がライティングボードとして用いられるようにしてもよい(請求項8記載の発明)。
【0023】
この発明の情報入力装置は、縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイル(54)(56)が巻き付けられた磁性体板(52)と、前記磁性体板に貼付された、異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石(31)と、前記磁性体板上に設けられた、前記磁石の属性のそれぞれに対応した属性付き磁石収納領域(24)と、前記複数のコイルのそれぞれに接続される積分回路からなる誘導起電力検出部(58)(60)と、前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部(16)(110)とを備え、前記属性付き磁石収納領域から前記属性付き磁石が取り外されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記属性付き磁石取り外し位置との間の距離を求め前記属性付き磁石の取り外された属性付き磁石収納領域を決定し、前記磁性体板に、取り外された前記属性付き磁石が貼付されたとき、この貼付された前記属性付き磁石の貼付座標位置を、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記属性付き磁石貼付位置との間の距離を求め決定することを特徴とする(請求項9記載の発明)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、この発明の一実施の形態が適用された情報入出力システム10の基本的な構成を示している。
【0026】
この情報入出力システム10は、基本的には、磁石を利用した情報入力ボード12と、この情報入力ボード12にケーブル14を介して接続される情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ16と、このパーソナルコンピュータ16にケーブル18を介して接続される情報出力装置としてのプリンタ19とから構成されている。
【0027】
この情報入力ボード12は、マーカー等により文字・記号・図形等を描くことが可能なライティングボードとしても機能する。
【0028】
この実施の形態において、情報入力ボード12の表面には、地図20が印刷等により描かれた地図表示領域22と、属性付き磁石収納領域24とに区分されたシート体25が取り付けられている。シート体25としては、磁石シート、磁性体のシートあるいは非磁性体のシートを用いることができる。
【0029】
シート体25の表面には、これら地図表示領域22と属性付き磁石収納領域24を形成する罫線が印刷等により形成され、最も外側の枠を形成する罫線(枠線ともいう。)26の左上隅の点が、後述するようにこの情報入力ボード12の座標原点とされる。この図1例では、この枠線26内の領域、すなわち、地図表示領域22と磁石収納領域24とを合わせた領域が、磁石31の貼付位置・取り外し位置決定領域(磁石位置決定領域ともいう。)29とされている。
【0030】
地図20には、A町、B町、C町、D町に係るA町領域20A、B町領域20B、C町領域20C、D町領域20D、およびこれら以外の領域20Eが描かれている。また、属性付き磁石収納領域24は、属性が火災を示す磁石収納領域(火災表示用磁石収納領域ともいう。)24Aと、属性が浸水を示す磁石収納領域(浸水表示用磁石収納領域ともいう。)24Bと、属性が通行止を示す磁石収納領域(通行止表示用磁石収納領域ともいう。)24Cと、予備用磁石収納領域24D、24Eとに区分されている。
【0031】
この実施の形態において、白丸形の磁石31αは属性として火災を意味し、星形の磁石31βは属性として浸水を意味し、丸に×印を描いた丸×印の磁石31γは属性として通行止を意味している。これらの意味から、以下、それぞれ白丸形の磁石31αを火災表示用磁石31α、星形の磁石31βを浸水表示用磁石31β、丸×印の磁石31γを通行止表示用磁石31γともいう。
【0032】
たとえば、A町領域20Aのある地区において火災が発生したことが、この情報入力ボード12が設置された場所に、火災の発見者等から通報されたとき、操作者により、火災表示用磁石収納領域24Aから白丸形の磁石31αが取り外され、地図20上のA町領域20Aのある地区に貼付される。そのA町のある地区で火災が鎮火したことが連絡されたときには、A町領域20Aのある地区に貼付されていた白丸形の磁石31αが取り外され、火災表示用磁石収納領域24Aにもどされて貼付される。
【0033】
なお、ある磁石収納領域24から全ての磁石31が取り外されることを考慮して、それぞれの磁石収納領域24A、24B、24Cのシート体25(情報入力ボード12)上には、それぞれ、「火災」、「浸水」、「通行止」の文字を予め書き込んでいる。
【0034】
情報入力ボード12上での磁石31の位置が変化したとき、この磁石の位置が変化したことを示す情報信号(後述する。)が、ケーブル14を通じてパーソナルコンピュータ16の本体部40に供給される。このパーソナルコンピュータ16は、この本体部40と、この本体部40に接続されるマウス42、キーボード44等の入力装置46と、表示手段としてのCRTモニタ48等により構成されている。
【0035】
CRTモニタ48の画面には、たとえば、火災等の災害名と、その災害の連絡時刻と、A町等の発生場所が表示され、さらに、これらの画面表示が、ケーブル18を通じて接続されるプリンタ19によりハードコピー50として表現される。
【0036】
図2は、図1に示した情報入出力システム10の電気回路的ブロック図を示している。
【0037】
情報入力ボード12は、磁性体板52を有し、この磁性体板52の縦方向および横方向に格子上にそれぞれ複数のコイル54、56が一定間隔で巻き付けられている。この実施の形態においては、約80cm×60cmの磁性体板52上に、それぞれ10cm間隔で縦方向のコイル54が9個、横方向のコイル56が7個巻かれている。コイル54、56のターン数は、この実施の形態においては、それぞれ、20回である。また、コイル54、56の線径、巻き幅等の幾何学的形状は同一のものを使用している。
【0038】
実際上、情報入力ボード12は、図3の部分断面図に示すように、コイル54、56(図3上では、コイル54は現れていない。)が巻き付けられた磁性体板52の表面にライティングボードとしても機能するシート体25が取り付けられた構成とされている。このシート体25の表面に磁石31が貼付される。磁性体板52としては、たとえば、鉄板が採用されるが、その場合には、厚みは1mm程度以下で充分であるので、補強のために、その鉄板の裏側に樹脂製の板や合板等の軽くて丈夫な補強板を貼り付けるようにする。磁性体板52を鉄板付き補強板とした場合には、補強板にコイル54、56を巻き付けるための溝を設けると都合がよい。
【0039】
再び、図2において、縦方向の各コイル54は、誘導起電力検出部として機能する9個の積分回路58にそれぞれ接続される。横方向の各コイル56は、誘導起電力検出部として機能する7個の積分回路60にそれぞれ接続される。
【0040】
図4は、積分回路58(60)の構成例を示している。積分回路58(60)は、演算増幅器62を利用した構成とされている。演算増幅器62の反転入力と出力との間に容量Cのコンデンサ66が接続され、反転入力には抵抗値Rの抵抗器64の一端部が接続されている。抵抗器64の他端部と、接地電位とされた非反転入力との間に、端子70、72を介してコイル54(56)が接続されている。コンデンサ66と並列にコンデンサ放電用の電子スイッチ68と抵抗器74の直列回路が取り付けられている。なお、図4例の積分回路58(60)においては繁雑となるので電源や一部の接地は原則として省略している。
【0041】
電子スイッチ68は、可動接点68aと固定接点68bと、可動接点68aを開閉するための制御端子68cとから構成され、制御端子68cと積分回路58(60)が、それぞれ端子76、78を通じて、図2に示すマルチプレクサ80、82に接続されている。端子78には、後述するように誘導起電力の積分出力(誘導起電力の積分信号または誘導起電力の積分値ともいう。)Siが現れる。制御端子68cにはマルチプレクサ80、82側からスイッチのオンオフ制御信号である放電制御信号Sdが供給される。
【0042】
マルチプレクサ80、82は、それぞれ制御線と信号線とを有するケーブル84、86(このケーブル84、86は、図1中のケーブル14に含まれる。)を通じてパーソナルコンピュータ16を構成するインタフェース88に接続されている。このインタフェース88には、A/D変換器やレベル変換器が含まれ、このA/D変換器によりデジタルデータに変換された、各積分回路58、60を通じて検出される各コイル54、56に発生する誘導起電力の積分値Siが、バス90に供給される。また、バス90からの放電制御信号Sdがマルチプレクサ80、82を介して積分回路58、60の電子スイッチ68の制御端子68cに供給される。
【0043】
なお、インタフェース88を構成するA/D変換器やレベル変換器は、情報入力ボード12側に設けておき、デジタルデータがケーブル84、86(ケーブル14)を通じて伝送されるようにしてもよい。
【0044】
パーソナルコンピュータ16は、計算機であり、バス90には、CPU(中央処理装置)92、メモリ(記憶装置)であるROM(ここでは、書き換え可能なフラッシュROM等のEEPROMも含む。)94、作業用のメモリであるRAM(ランダムアクセスメモリ)96、年月日時刻を得るための時計98,時間を計時するためのタイマ100が接続されるとともに、インタフェース102、104を通じてそれぞれ入力装置46、モニタ48が接続されている。また、バス90には、ハードディスクドライブ等のインタフェース108を通じて大容量記憶媒体であるハードディスク109が接続されている。さらに、バス90には、プリンタ19用のインタフェース106も接続されている。
【0045】
図5は、ROM94やハードディスク109に記憶されているプログラムに基づく、パーソナルコンピュータ16(CPU92)により遂行される情報入出力システム10の機能のブロック図を示している。
【0046】
マルチプレクサ80、82の出力である誘導起電力出力としての誘導起電力の積分値Siが、信号判定部119を介して磁石位置決定部110と連絡時刻決定部112に供給される。
【0047】
信号判定部119は、入力情報としての誘導起電力の積分値Siが適正であるかどうかを判定する処理を行う。この判定処理は、積分値Siのレベル(信号レベル)が、ノイズと区別するための所定の閾値レベルを超えているかどうか、積分値Siを発生したコイル54、56の組み合わせが不自然ではないか{たとえば、相互に離れた位置のコイル54、56から積分値Si(信号)が発生した場合には不自然であると見なしている。}の確認処理である。
【0048】
さらに、信号判定部119は、積分値Siが検出されたとき、判定が適正であると判断した積分値Siを磁石位置決定部110と連絡時刻決定部112に供給するとともに、積分値Siが適正であるかどうかに拘わらず、積分値Siが検出されたコイル54、56に対する放電指示信号を放電制御部122に供給する。
【0049】
連絡時刻決定部112は、信号判定部119を経由して誘導起電力の積分値Siが供給されてきたとき、換言すれば、誘導起電力の積分値Siに所定の閾値レベル以上の変化があったときの時刻を時計98を参照して、連絡時刻出力Qbとして出力する。
【0050】
磁石位置決定部110は、誘導起電力の積分値Siに基づき、情報入力ボード12の磁石位置決定領域29上での磁石31の取り外し位置および貼付位置を座標原点を基準として決定し、決定した座標位置P(x,y)を地理的位置決定部114と属性領域決定部116に供給する。
【0051】
地理的位置決定部114は、座標位置P(x,y)により、ハードディスク109内の磁石位置対地図位置情報記憶部120および詳細を後述する取り外し貼付の場合分け表(貼付取り外し場合分け表、あるいは単に場合分け表ともいう。)210を参照して、地図位置情報出力Qcを出力する。
【0052】
属性領域決定部116は、座標位置P(x,y)によりハードディスク109内の属性付き磁石位置対磁石収納領域118および場合分け表210を参照して、属性情報出力Qdを出力する。
【0053】
ここで、連絡時刻出力Qbは、たとえば、火災発生等の連絡年月日時刻情報であり、地図位置情報出力Qcは、たとえば、A町(町名)等とその地区名の情報であり、属性情報出力Qdは、火災、通行止、浸水等の属性情報である。これら連絡時刻出力Qb、地図位置情報出力Qcおよび属性情報出力Qdは、パーソナルコンピュータ16の本体部40に内蔵されるハードディスク109の所定の記憶部に記憶される。
【0054】
なお、磁石位置決定部110により磁石の座標位置P(x,y)が決定されたとき、そのことが放電制御部122に知らされ、放電制御信号Sdがオン状態とされ、可動接点68aが一定期間閉じられて、コンデンサ66に充電された誘導起電力の積分値Siに係る電荷、換言すれば、座標位置P(x,y)を表す電荷が放電される。
【0055】
次に、上記実施の形態の動作についてさらに詳しく説明する。
【0056】
まず、磁石位置決定部110の動作原理に基づき説明する。
【0057】
図6は、磁性体板52上に縦方向にコイル54が1個巻かれている状態を示している。磁束Fを発生している磁石31を磁性体板52からの取り外し方向Uあるいは貼付方向(取付方向)Dに移動させた場合、コイル54を貫通する磁束φが変化する。磁束φの時間的な変化が発生した場合、コイル54には、電磁誘導により誘導起電力Eが発生する。
【0058】
コイル54を貫通する磁束φの変化は、コイル54と磁石31との間の距離rによって定まるが、誘導起電力Eの時間変化量(−dφ/dt:dφは磁束変化、dtは時間変化)は、磁石31の貼付(取付)速度および取り外しの速度に依存する。すなわち、磁石31の取付取り外しを操作者がゆっくり行うか早く行うかにより誘導起電力Eの値が異なることとなる。
【0059】
これに対して、コイル54に発生する誘導起電力Eの時間積分値(図4中、誘導起電力の積分値Siの符号位置参照)は、磁束φの変化量に比例する量となり、原理的には磁石31の磁化強度が一定であれば、磁石31とコイル54との間の距離rに依存する量となる。
【0060】
図7に、コイル54の誘導起電力の積分回路58を通過した後の信号(誘導起電力の積分値)Siを、コイル54と磁石31との間の距離rを変化させた場合の計測値としての特性200を示す。
【0061】
なお、特性200の原点付近における急激に変化する領域202は、コイル54の略巻き線部の幅Wと磁石31の半径との和(図6参照)に対応する。この幅Wの巻き線部に対応する領域202から離れるに従い、誘導起電力の積分値Siは、略反比例的に小さくなることが分かる。また、磁石31を貼付した場合と取り外した場合には、相互に極性の反転した特性200、204となるだけであり、誘導起電力の積分値Siの距離rに対する値は同一である。
【0062】
領域202を除いて、誘導起電力の積分値Siは、磁石31の磁化強度に比例する定数をA、曲線の傾斜(曲率)を決める定数をbとするとき、下記の(1)式の略反比例の式により近似できる。
【0063】
Si=A/r …(1)
なお、上述した特性202、204は、縦方向のコイル54ばかりでなく、横方向のコイル56と磁石31との間でも同一の関係にあることはいうまでもない。
【0064】
したがって、予めシート体25上の磁石位置決定領域29の全領域で、全てのコイル54、56に対する誘導起電力の積分値Siの特性200、204を測定してメモリであるROM94(ハードディスク109でもよい。)に記憶しておくことで、シート体25上の磁石位置決定領域29の全領域において、磁石31を貼付した位置および取り外した位置を特定することができる。
【0065】
厳密に考えると、磁石31の寸法が変更された場合には、この(1)式の関係式の精度は若干落ちるが、実用上充分な近似を有することを実験的に確認している。なお、図1例では、浸水表示用磁石31βを、星形の磁石としているが、星形の磁石ではなく、火災表示用磁石31αや通行止表示用磁石31γと同様に、丸形の磁石に星印を書き込んだものとしてもよい。
【0066】
また、磁石31の貼付時、取り外し時の速度が極端に遅い場合や、貼付する直前で一旦停止させた場合等には、図7に示した特性200、204がくずれるおそれがある。これは、積分回路58、60の時定数を超えるような緩慢な動作を行ったために、積分回路58、60の出力が適正でなくなることを原因とする。しかしながら、多くの操作者に依頼した実験によれば、操作者による誘導起電力の積分値Siのばらつきの差がきわめて少ないことが判明し、実用上全く問題がないことを確認している。
【0067】
しかし、実際上、縦方向のコイル54および横方向のコイル56のそれぞれ1組により、磁石位置を測定する場合において、磁石31の磁化強度が異なっている場合には、図8に示すように、特性200が変化する。すなわち、磁石31の磁化強度が標準値である特性200に対して、磁化強度が大きい場合には特性200Hに示すように誘導起電力の積分値Siの値が大きくなり、磁化強度が小さい場合には特性200Lに示すように積分値Siが小さくなる。
【0068】
そこで、この情報入出力システム10では、磁化強度の程度の差の影響を除去するために、X軸、Y軸とも、それぞれ、2個以上のコイル54、56を利用して距離rを計測するようにしている。
【0069】
この計測例について説明すると、たとえば、図9に示すように、隣り合うコイル56a、56bの線間距離がRのコイル56aからの距離r1、コイル56bからの距離r2の地点で磁石31を貼付あるいは取り外しする場合を考える。この場合、コイル56aで発生する誘導起電力の積分値SiをSi=S1、コイル56bで発生する誘導起電力の積分値SiをSi=S2とする。
【0070】
このとき、上記(1)式と図9を参照して、次の(2)、(3)、(4)式が成立することが容易に理解される。
【0071】
S1=A/(r1) …(2)
S2=A/(r2) …(3)
r2=r1−R …(4)
上記(2)、(3)、(4)式を距離r1で解くことにより、距離r1が、次の(5)式で得られる。
【0072】
r1=R/{1−(S1/S2)1/b} …(5)
この(5)式から分かるように、同方向の複数のコイル56a、56bに係る誘導起電力の積分値S1、S2を用いることにより、磁石31の磁化強度Aとは無関係に、コイル56a、56b間の距離Rと、積分値S1、S2と、定数bのみにより距離r1を求めることができることが分かる。
【0073】
以上説明した原理を用いることにより、磁性体板52上に縦方向および横方向に一定の間隔でコイル54、56を配置して、磁石31を貼付あるいは取り外したときにコイル54、56に発生する誘導起電力の積分値Siを常時計測(非常に短い時間で繰り返し計測する意味)することにより磁石31を貼付あるいは取り外した時刻およびその貼付位置、取り外し位置を決定することができる。
【0074】
なお、より一層正確に貼付取り外し位置を決定することを考えた場合には、X軸方向Y軸方向ともそれぞれ3個以上のコイル54、56の誘導起電力の積分値Siを用い、最小自乗法等の手法を用いることで、位置決定の誤差をより少なくすることができる。
【0075】
この実施の形態では、コイル54、56のうち、それぞれ磁石31の貼付取り外し位置近傍の各3個のコイル54、56を使用するようにしている。
【0076】
具体的に示すと、図10は、コイル54、56の配置と枠線26と磁石位置決定領域29と地図20と磁石収納領域24の枠線を描いた図を示している。
【0077】
図11に示す位置に磁石31が貼付されたとき、この磁石31に近い順で縦方向の3個のコイル54p、56q、56rと、横方向の3個のコイル56p、56q、56rに係る、それぞれ3個の誘導起電力の積分値Siから磁石31の地図20上の位置あるいは磁石収納領域24A、24B、24Cの位置を決定するようにしている。
【0078】
以上の説明が磁石位置決定部110における座標位置P(x,y)の決定動作の説明である。この場合、この実施の形態において、磁石31の座標位置P(x,y)は、磁石31の貼付取り外し動作に係る誘導起電力の積分値Siに基づき決定するようにしているので、測定中に、たとえば、高周波ノイズ等が混入した場合においても、積分回路58(60)の積分作用によりノイズの影響を除去して正確に位置を決定することができる。
【0079】
なお、図1に示した情報入出力システム10においては、きわめて短い時間にマルチプレクサ80、82をスキャンして各コイル54、56の積分回路58、60の出力である誘導起電力の積分値Siをパーソナルコンピュータ16内に取り込むことができるので、積分回路58、60の出力側にピークホールド回路等を必要としないが、磁石位置決定領域29をさらに大きくしたい場合等においては、必要に応じて積分回路58、60の出力側にピークホールド回路を挿入することで、マルチプレクサ80、82をスキャンする遅延時間による各コイル54、56に発生する誘導起電力の積分値Siの変化量の誤差を除去することができる。
【0080】
次に、磁石31の貼り付けられた座標位置P(x、y)が決定されたとき、その座標位置P(x,y)が、情報入力ボード12上に描かれたどの領域に属するのかを、地理的位置決定部114と属性領域決定部116により決定するために参照される磁石位置対属性付き磁石収納領域記憶部118の記憶データ(属性情報参照表Taともいう。)と、磁石位置対地図位置情報記憶部120の記憶データの作成(地図位置情報参照表Tmともいう。)について説明する。
【0081】
ここでは、理解の容易化のために、特定しようとする領域が、図1に示すA町領域20A、B町領域20B、C町領域20C、D町領域20D、これら以外の領域20Eと、火災表示用磁石収納領域24A、浸水表示用磁石収納領域24Bおよび通行止表示用磁石収納領域24C、これら以外の予備用磁石収納領域24D、Eであるものとする。もちろん、町の中をさらに地区で区分して描いて領域を特定することも可能であるが、これらの地区は、実際上は、地図情報システム(GIS)等のデータベースを利用して求めることができる。
【0082】
この場合、まず、図3を参照して説明すれば、コイル54、56が巻き付けられた磁性体板52の表面にシート体25を取り付ける。このシート体25に地図20や属性付き磁石収納領域24が印刷されていてもよいし、このシート体25をコイル付き磁性体板52上の表面に取り付けた後、そのシート体25上に地図20を貼り付けたり描画したり、あるいは属性付き磁石収納領域24を貼り付けたりまたは描画したりしてもよい。
【0083】
ここでは、コイル付き磁性体板52上の図12に示す位置に、地図20等を有するシート体25が取り付けられたものとする。
【0084】
次に、この図12に示す磁石位置決定領域29の基準位置(座標原点)Oに磁石31を置き、その点の位置座標を原点位置座標P(0,0)とする。
【0085】
次に、図12に黒丸印で示す、枠線26内の各領域20A〜20D、24A〜24Eを区画する頂点位置(基準位置Oも含む。)に磁石31を順次貼付し、各頂点位置の原点位置座標に対する位置座標P(x,y)を得る。このようにして、各領域20A〜20E、24A〜24Eの基準位置Oを原点とする座標位置P(x,y)の範囲を決定することができる。
【0086】
すなわち、A町領域20A、B町領域20B、C町領域20C、D町領域20D、これら以外の領域20Eに対する各座標位置P(x,y)の範囲を示す地図位置情報参照表Tmと、火災表示用磁石収納領域24A、浸水表示用磁石収納領域24Bおよび通行止表示用磁石収納領域24C、これら以外の予備用磁石収納領域24D、Eに対する各座標位置P(x,y)の範囲を示す属性情報参照表Taとが作成される。
【0087】
このようにして決定した属性情報参照表Taを磁石位置対属性付き磁石収納領域記憶部118に記憶させるとともに、地図位置情報参照表Tmを磁石位置対地図位置情報記憶部120に記憶させる。
【0088】
なお、地図20では、予め地図上の位置、すなわち緯度経度が分かっているので、地図20上での適当な2点上での緯度経度を予め記憶しておくことにより、地図20を含む領域20A〜20Eの範囲は、比例計算により緯度経度で表すこともできる。そして、この緯度経度を地図情報システム(GIS)等のデータベースに入力すれば、地図上の場所や市名、町名地区等を特定することができる。
【0089】
次に、上記した情報入出力システム10の全体的な動作について、図13のフローチャートを参照して説明するが、この説明の前に、磁石31の位置決定と取り外し貼付の判定との関係について説明する。
【0090】
図7の特性200、204に示したように、磁石31を情報入力ボード12に貼付した場合と取り外した場合とでは積分値Siの極性が反転する。したがって、コイル54、56の誘導起電力の積分値Siが検出(計測)された場合、磁石31に対する移動操作が貼付か取り外しかが分かっている場合には、これに対応して特性200または特性204を選択することが可能となり、磁石31の位置を一意に決定することができる。このように、コイル54、56の誘導起電力の積分値Siから磁石位置を決定するためには、貼付取り外しの判定が必要である。
【0091】
一方、磁石31の移動操作は、常に、ある一つの場所から取り外した後、所望の場所に貼り付けるという二つの操作がセット(組、対)になっている。これは、磁石31が全て磁石収納領域24に貼付されている初期状態から考えると、1回目の操作は取り外し、2回目の操作は貼付と見なすことができる。すなわち、取り外し、貼付という一連の操作が終了した後の次の操作は再び取り外し操作から開始される。したがって、初期状態からの最初の操作は取り外し、次の操作は貼付と判定し、この時点で操作対(取り外し操作と、この操作の次に発生した貼付操作の対)をリセットして、再び初回の操作は取り外し操作、2回目の操作は貼付操作と判定することができる。
【0092】
なお、取り外し、貼付をさらに簡易に判定するためには、地図表示領域22は格子上に配されるコイル54、56により位置を検出するようにし、属性付き磁石収納領域24を構成する各磁石収納領域24A〜24Eは、それぞれに対して、コイル54、56とは、別のコイル対を設け、各コイル対で各磁石収納領域24A〜24Eを検出するように構成してもよい。
【0093】
そこで、まず、ステップS1における初期処理として、全ての磁石31を情報入力ボード12から取り外し、磁石31α、31β、31γを、それぞれ、対応する所定の収納領域である火災表示用磁石収納領域24A、浸水表示用磁石収納領域24B、通行止表示用磁石収納領域24Cに貼付する。
【0094】
以降、情報入力ボード12上、より正確に表現すれば磁石位置決定領域29(地図表示領域22と磁石収納領域24を合わせた領域)内に貼付する磁石31は、必ず、これら磁石収納領域24A、24B、24Cから取り外したものを用いるものとする。
【0095】
また、図14の取り外し貼付の場合分け表210に示すように、4種類(4値)の場合分けコード(単に、コードともいう。)[ij]=[00,01,10,11]中、コード[00]で示す磁石収納領域24A、24B、24Cから取り外した磁石31は、コード[10]で示す地図表示領域22(A町領域20A、B町領域20B、C町領域20C、およびD町領域20Dのいずれかの領域)に貼付するか、コード[01]で示す、取り外した磁石収納領域24A〜24Cと同一の領域にもどす(再貼付する)ものとする。同一の領域にもどすのは間違って取り外した場合を考慮したものである。
【0096】
同様に、コード[11]で示す地図表示領域22(A町領域20A、B町領域20B、C町領域20C、およびD町領域20Dのいずれかの領域)から取り外した磁石31は、コード[01]で示す磁石収納領域24A、24B、24Cに貼付するか、間違って取り外した場合を考慮してコード[10]で示す取り外した地図表示領域22と同一の領域にもどすものとする。
【0097】
なお、取り外し貼付の場合分け表210は、予めROM94内に記憶され、地理的位置決定部114と属性領域決定部116により参照される(図5も参照)。
【0098】
さらに、一度に2つ以上の磁石31を同時に磁石収納領域24A、24B、24Cから地図表示領域22へ、あるいは地図表示領域22から磁石収納領域24A、24B、24Cへは移動させないものとする。
【0099】
この初期処理において、制御手段としてのパーソナルコンピュータ16は、さらに、放電制御信号Sdによりスイッチ68を開き、積分回路58(60)を積分動作可能状態とする。
【0100】
次に、ステップS2において、全ての積分回路58、60の出力、すなわち誘導起電力の積分値Siの値をマルチプレクサ80、82を介して常時、たとえば、一定周期である約0.1秒毎に取り込み(スキャンし)、積分値Siの変動があるかどうかを監視する。
【0101】
磁石31が全て磁石収納領域24A、24B、24Cに貼付された状態において、電話あるいは無線等により災害等の連絡があった場合には、磁石31の操作者(磁石31の移動者)が、その連絡のあった災害情報に対応する磁石31を取り外す。
【0102】
磁石31が取り外されたとき、その磁石31の取り外しを原因としてコイル54、56に誘導起電力Eが発生し、ステップS3において、その各コイル54、56に接続された16個の各積分回路58、60の各誘導起電力の積分値Siが信号判定部119により取り込まれ、RAM96に、一旦、記憶される。
【0103】
なお、積分値Siを取り込む際に、信号判定部119は、ノイズ等ではなく磁石31からの誘導起電力Eを原因とする信号であることを確認するため、上述したように、RAM96に記憶された誘導起電力の積分値Siの大きさが一定の閾値レベル以上であり、かつ隣接したコイル54、56からの信号であることを確認する。このとき、信号判定部119は、放電指示信号を放電制御部122に供給する。
【0104】
次に、ステップS4において、放電制御部122は、積分回路58(60)のスイッチ68を閉じるためのレベルに変化させた放電制御信号Sdを、電子スイッチ68の制御端子68cに一定時間供給して、コンデンサ66に蓄積された電荷を放電する。これにより積分回路58(60)は、再度積分動作が可能な状態とされる。
【0105】
次に、ステップS5において、磁石31の移動操作手順から磁石31の取り外し、貼付の判定を行う。ここでは初期状態から最初の操作であるので、磁石31は、取り外しと判定される。
【0106】
次に、ステップS6において、磁石位置決定部110は、ステップS3においてRAM96に取り込んだ誘導起電力の積分値Siのうち、横方向のコイル56に配置された積分回路60、縦方向のコイル56に配置された積分回路58のうち、上述したように、それぞれ3番目までの値の大きな積分値SiおよびステップS5における取り外し、貼付の判定結果から、取り外しあるいは貼付された磁石31の位置P(x,y)を決定する。この磁石位置P(x,y)は、RAM96に、一旦、記憶される。
【0107】
次に、ステップS7において、地理的位置決定部114および属性領域決定部116は、決定された磁石位置P(x,y)と、取り外しあるいは貼付の判定結果に基づき、場合分け表210を参照して場合分けコード[ij]を決定しRAM96に記憶する。
【0108】
たとえば、磁石収納領域24からの取り外しの場合は、場合分けコード[00]を記憶する。なお、どの磁石収納領域24であるのかは、ステップS4の磁石位置決定処理により確定している。
【0109】
次に、ステップS8において、地理的位置決定部114あるいは属性領域決定部116は、前回のステップS7の処理において場合分けコード[ij]が決定されているかどうか判断する。
【0110】
場合分けコード[ij]が決定されていない場合には、ステップS9において、連絡時刻決定部112は、ステップS3での積分値Siの取り込み時刻を時計98を参照して決定し、連絡時刻出力Qbとしてハードディスク109に記憶する。なお、ステップS2からステップS9までの処理は瞬時に行われる。
【0111】
次いで、再び、ステップS2の積分値Siの変動の確認を行う。
【0112】
そして、次に変動を確認した場合、積分値Siに対する信号取り込みの検証を行い(ステップS3)、放電処理を行う(ステップS4)。さらに、前回操作との関係から取り外し、貼付のいずれの操作であるかを判定する(ステップS5)。次に、取り外し、貼付の判定結果と新たな積分値Siから磁石31の位置を決定する(ステップS6)。
【0113】
ステップS6で貼付と決定した場合、ステップS7において、場合分けコードを、たとえば、コード[10]と決定する。
【0114】
次いで、ステップS8において前回の場合分けコードの決定がなされていた場合、ステップS10において出力処理を行う。ここでは、前回のステップS7の処理で場合分けコード[00]が決定されているので、RAM96には、1組のコード対([00]、[10])が記憶されることになる。
【0115】
ここで、前回の場合分けコード[ij]が決定されているということは、取り外し、貼付という操作対(操作セット)において、2回目の操作、すなわち貼付操作であることを意味している。逆に言えば、前回の場合分けコード[ij]が決定されていないということは、新たな取り外し、貼付操作の開始であり、取り外し操作であることを意味している。
【0116】
上記の出力処理では、地理的位置決定部114および属性領域決定部116は、前記1組のコード対([00]、[10])を基に、場合分け表210を参照し、コード[00]からコード[10]への遷移が発生したことが確認されるので、コード[00]時の生成時に記憶してある磁石位置に基づき、磁石位置対属性付き磁石収納領域記憶部118を参照して、該当する属性情報(たとえば、火災)を属性情報出力Qdとして出力するとともに、コード[10]の決定時に記憶してある磁石位置に基づき、磁石位置対地図位置情報記憶部120を参照して、該当する地図位置情報(たとえば、A町領域20A)を地図位置情報出力Qcとして出力する。また、このとき、ステップS9で決定している連絡時刻を合わせて出力する。これら連絡時刻出力Qb、地図位置情報出力Qcおよび属性情報出力Qdは、関連付けられてハードディスク109等に記憶される。
【0117】
これにより、パーソナルコンピュータ16のモニタ48上および(または)プリンタ19のハードコピー50として、図15に示すように、たとえば、「連絡時刻:2月4日10:25am、災害の発災(発生)場所:A町、内容:火災」が、自動的に表示される。
【0118】
次いで、ステップS11で、上述したコード対([00]、[10])をRAM96から消去して、ステップS2の積分値Siの変動の監視処理にもどる。
【0119】
以上説明したように上述の実施の形態によれば、情報入力ボード12を構成する磁性体板52に縦方向と横方向に巻かれたコイル54、56に発生する誘導起電力Eに基づく積分値Siにより、磁石31の情報入力ボード12上での貼付取り外し操作を検出するとともに、貼付取り外し位置を検出するようにしている。
【0120】
また、情報入力ボード12上での磁石31の貼付取り外し操作を場合分けし、磁石31の貼付取り外し操作による属性(意味)を決定するようにしている。具体的には、第1の操作により磁石31が取り外された場合に、その取り外し位置が磁石収納領域24であるのか地図表示領域22であるのかを判断し、次に、取り外された磁石31が第2の操作により貼付された場合、その貼付位置が磁石収納領域24であるのか地図表示領域22であるのかを判断して、磁石31の貼付取り外し操作による属性(意味)を決定するようにしている。
【0121】
このように、上述した実施の形態によれば、磁石31の誘導起電力Eを計測処理することにより、情報入力ボード12上に存在する磁石31の位置と属性をパーソナルコンピュータ16の内部処理で再現することができる。また、磁石31の位置情報(属性情報)と地図情報とを簡単に対応させることができる。
【0122】
次に、上述した情報入出力システム10において、操作者の誤操作や、何らかの原因により発生する電気的ノイズ等により誤った情報が入力された場合の誤操作等に対する対策について説明する。
【0123】
ステップS10において、所定の出力Qb、Qc、Qdが得られたとき、パーソナルコンピュータ16内に設けた図示していない音声合成装置により出力結果である連絡時刻、場所、属性の内容を、たとえば、「2月4日午前10時25分、A町で火災発生」とスピーカ等から音声により出力させる。
【0124】
この音声出力を操作者が確認して、正しい情報であると判断したときには、図示していない「確認スイッチ(OKスイッチ)」を押し、間違い情報であると判断したときには「取消スイッチ(キャンセルスイッチ)」を押すように構成することで、情報を確定あるいは取り消すことができるようにする。
【0125】
なお、取消スイッチが押された場合には、「今、移動した磁石を認識することができませんでした。磁石を元の位置にもどしてください。」等の音声出力を発生させ、これにより、操作者は、たとえば、貼り付けた磁石31を取り外して元の位置に貼付した後、再度磁石31の取り外し貼付操作を行えばよい。このような場合には、元にもどす間での操作に関してはパーソナルコンピュータ16のソフトウエアにより取消操作として認識され、データ入力のための操作と区別することができる。
【0126】
なお、この発明は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、簡単な構成で磁性体板上での磁石の位置を知ることができ、かつ磁石の属性情報をデータとして知ることができるという効果が達成される。
【0128】
磁性体板上にシート体を取り付け、いわゆるライティングボードとしても使用する場合には、このライティングボード上での磁石の位置(取り外し位置と貼付位置)を知ることができ、かつ予めライティングボード上に属性付き磁石収納領域を設けておくことで、磁石の属性情報をデータとして知ることができる。
【0129】
また、ライティングボード上に磁石を利用して情報を入力あるいは表示するようにしているので、マーカ等を使用する従来の方式に比較して操作が容易であり、かつ情報認識能力が高いという効果が達成される。
【0130】
しかも、電子黒板上に記載された文字等をビットマップ情報として認識する従来の技術に比較して取り扱う情報量が小さく、結果として、コンピュータでの記録、処理、通信等の負荷を小さくすることができる。換言すれば、記録、処理、通信等の高速化も容易である。
【0131】
また、たとえば、磁石により入力表示された情報を、コンピュータにより理解できる情報として入力しているので、災害発生時等において、コンピュータによる情報処理により適切かつ迅速な対策を行える可能性が得られる。
【0132】
一般的に、災害発生時に、被災状況をコンピュータにより処理して適切な処理を実行することは、災害の軽減にとって有効とされているが、従来の技術では被災状況の入力の仕方が隘路となっており、この発明によればこの隘路を簡単な構成により解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された情報入出力システムの構成を示す斜視図である。
【図2】図1例の電気回路的構成を示すブロック図である。
【図3】情報入力ボードの断面図である。
【図4】積分回路の構成例を示す回路図である。
【図5】パーソナルコンピュータにより実行される機能ブロック図である。
【図6】磁石位置決定の説明に供される斜視図である。
【図7】磁石位置決定の説明に供される特性図である。
【図8】磁化力が変化した場合における磁石位置決定の説明に供される特性図である。
【図9】磁石位置の決定の説明に供される模式図である。
【図10】コイル上に磁石位置決定領域を描いた線図である。
【図11】磁石の位置決定に供されるコイルを説明するための線図である。
【図12】地図や磁石収納領域の座標位置決定の説明に供される線図である。
【図13】この実施の形態の動作説明に供されるフローチャートである。
【図14】この実施の形態の動作説明に供される場合分け表を示す図である。
【図15】モニタ等への出力例を示す図である。
【符号の説明】
10…情報入出力システム 12…情報入力ボード
14、18…ケーブル 16…パーソナルコンピュータ
19…プリンタ 20…地図
20A…A町領域 20B…B町領域
20C…C町領域 20D…D町領域
20E…町以外の領域 22…地図表示領域
24…属性付き磁石収納領域 24A…火災表示用磁石収納領域
24B…浸水表示用磁石収納領域 24C…通行止表示用磁石収納領域
24D、24E…予備用磁石収納領域 25…シート体
26…罫線(枠線) 29…磁石位置決定領域
31(31α、31β、31γ)…磁石
40…本体部 46…入力装置
48…モニタ 50…ハードコピー
52…磁性体板 54、56…コイル
58、60…積分回路 62…演算増幅器
64…抵抗器 66…コンデンサ
68…電子スイッチ 80、82…マルチプレクサ
92…CPU(中央処理装置) 94…ROM
96…RAM 98…時計
100…タイマ 109…ハードディスク
110…磁石位置決定部 112…連絡時刻決定部
114…地理的位置決定部 116…属性領域決定部
119…信号判定部 122…放電制御部
200、200H、200L、204…特性
210…場合分け表 O…基準位置(座標原点)
E…誘導起電力 P(x,y)…座標位置
Qb…連絡時刻出力 Qc…地図位置情報出力
Qd…属性情報出力 Sd…放電制御信号
Si…誘導起電力の積分値 W…巻き線部の幅

Claims (9)

  1. 縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイルが巻き付けられた磁性体板と、
    前記複数のコイルのそれぞれに接続される積分回路からなる誘導起電力検出部と、
    前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部とを備え、
    前記磁性体板に磁石が貼付されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記磁石貼付位置との間の距離を求め前記磁石の貼付座標位置を決定する
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  2. 請求項1記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    前記磁性体板から磁石が取り外されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記磁石取り外し位置との間の距離を求め前記磁石の取り外された座標位置を決定する
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  3. 請求項1または2記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    さらに、
    前記複数のコイルが巻き付けられた磁性体板上を覆うように取り付けられるシート体を備える
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  4. 請求項3記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域を設けた
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  5. 請求項3記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    さらに、
    前記シート体上に地図表示領域を設け、
    前記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを対応させて予め記憶する記憶装置と、
    前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理的位置決定部とを有し、
    前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力された座標位置に基づき前記記憶装置を参照して、前記座標位置に対応する前記地図上の位置情報を読み出す
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  6. 縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイルが巻き付けられた磁性体板と、
    前記磁性体板上を覆うように取り付けられ地図表示領域が設けられたシート体と、
    前記複数のコイルのそれぞれに接続される誘導起電力検出部と、
    前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部と、
    前記地図上の位置情報と前記シート体上の座標位置とを対応させて予め記憶する記憶装置と、
    前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される地理的位置決定部と
    を備え、
    前記磁性体板に磁石が貼付されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の出力に基づいて前記磁石の貼付座標位置を決定し、前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力された座標位置に基づき前記記憶装置を参照して、前記座標位置に対応する前記地図上の位置情報を読み出す磁石を利用した情報入力装置であって、
    前記シート体上に、前記磁石で表現しようとする異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石収納領域を設け、
    前記記憶装置には、前記複数の属性付き磁石収納領域の位置情報を、予め前記シート体上の座標位置として、各属性と対応させて記憶し、
    前記磁石位置決定部と前記記憶装置とに接続される属性領域決定部とを有し、
    前記属性付き砥石収納領域から取り外された所望の磁石が、前記地図上の所望の位置に貼付されたとき、
    前記属性領域決定部は、前記磁石位置決定部から出力される前記磁石の取り外し座標位置に基づき、前記記憶装置を参照して前記取り外された所望の磁石に係る属性情報を読み出し、
    前記地理的位置決定部は、前記磁石位置決定部から出力される前記磁石の貼付座標位置に基づき、前記記憶装置を参照して前記貼付された磁石に係る前記地図上の位置情報を読み出す
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  7. 請求項6記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    前記磁石自体に前記属性情報を区別する表示がなされている
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  8. 請求項6または7記載の磁石を利用した情報入力装置において、
    前記シート体がライティングボードとして用いられる
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
  9. 縦方向および横方向にそれぞれ複数のコイルが巻き付けられた磁性体板と、
    前記磁性体板に貼付された、異なる情報の属性に対応した複数の属性付き磁石と、
    前記磁性体板上に設けられた、前記磁石の属性のそれぞれに対応した属性付き磁石収納領域と、
    前記複数のコイルのそれぞれに接続される積分回路からなる誘導起電力検出部と、
    前記誘導起電力検出部の出力が供給される磁石位置決定部とを備え、
    前記属性付き磁石収納領域から前記属性付き磁石が取り外されたとき、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記属性付き磁石取り外し位置との間の距離を求め前記属性付き磁石の取り外された属性付き磁石収納領域を決定し、
    前記磁性体板に、取り外された前記属性付き磁石が貼付されたとき、この貼付された前記属性付き磁石の貼付座標位置を、前記磁石位置決定部により前記誘導起電力検出部の前記積分回路の出力に基づいて前記複数のコイルと前記属性付き磁石貼付位置との間の距離を求め決定する
    ことを特徴とする磁石を利用した情報入力装置。
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