JP2000330409A - 画像形成装置及びこれに用いられる定着装置 - Google Patents

画像形成装置及びこれに用いられる定着装置

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JP2000330409A
JP2000330409A JP11290072A JP29007299A JP2000330409A JP 2000330409 A JP2000330409 A JP 2000330409A JP 11290072 A JP11290072 A JP 11290072A JP 29007299 A JP29007299 A JP 29007299A JP 2000330409 A JP2000330409 A JP 2000330409A
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Naoyuki Ekusa
尚之 江草
Akio Kabashima
昭夫 椛島
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
Yoshiya Mashita
佳也 眞下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材のカールに関係なく、未定着画像が転
写された記録材を確実に定着する。 【解決手段】 像担持体1上に形成された画像を記録材
2に転写する転写手段3と、一対の定着部材4a、4b
を有しこれら定着部材4a、4bの圧接により形成され
る定着ニップ域Nにて前記記録材2上の未定着画像を定
着する定着手段4と、少なくとも前記記録材2の搬送方
向に直交する方向に対して前記定着ニップ域Nの形成位
置を移動させる移動手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に、記録
材上に転写された未定着画像を定着する画像形成装置及
びこれに用いられる定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ出力としてのプリン
タやカラー複写機の技術向上がめざましい。その中で1
枚の記録材を有効に活用すべく両面プリントに対する要
望が高く、更に両面プリントにおいても画質向上はもと
より、その出力速度の向上が強く望まれている。
【0003】この両面プリントを行う技術として、まず
片面のトナー像を転写した後に一旦定着し、後に再度こ
の記録材を供給して記録材の反対面にトナー像を転写し
た後、再度定着する両面画像記録装置がすでに提供され
ている。しかし、かかる方式の装置は、記録材の搬送距
離が長く出力速度の向上が図れないことに加え、トナー
像を定着するために記録材の加熱と圧着を2回行うこと
となり、片面定着後の反対面のプリントにおいて記録材
にしわやカールが生じることによる画像のヌケ等の転写
不良が生じやすく、画像品質の低下が問題となってい
た。
【0004】そこで、このような両面画像記録装置の問
題点を解決し得るものとして、未定着な状態にて記録材
の両面に対して画像を転写し、その後、定着を1回で済
ませることで反対面の転写不良を防止しようとする技術
が提案されている。例えば、特開平7−72682号公
報に記載されている技術について図24を用いて説明す
ると、まず、カセット208から供給された記録材の第
1面に対し、感光体ベルト201の上に現像器202で
現像された画像を第1転写部203にて転写した後、吸
気孔を有する転写保持体210の反時計方向回転211
により記録材207が巻きつけられて保持される。次に
第2面に転写すべき画像を感光体ベルト201上に現像
し、転写保持体210の時計方向回転212と同期して
第2転写部204にて第2面が転写され、エアー搬送装
置205により浮上した状態で定着装置206に搬送さ
れることで、記録材の両面を同時に定着することを可能
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開平7
−72682号公報では両面画像の定着を同時に可能と
してはいるが、両面を転写した後の記録材がエアー搬送
によるエアー搬送装置205で搬送されているために、
定着装置206への記録材の突入姿勢がコントロールさ
れず、結果として記録材における未定着の転写画像部分
が周辺の部材に接触してしまうことで画像の乱れが生
じ、更に、定着装置への突入姿勢が悪いことから定着時
に記録材にしわが発生するといった課題を生じていた。
【0006】このような記録材の定着装置への突入姿勢
を改善するため、記録材の突入姿勢に合わせて記録材搬
送方向に定着装置を移動させるようにした電子写真装置
が提案されている(特開平5−27635号公報参
照)。この技術について図25を用いて説明すると、こ
の電子写真装置に用いられる定着装置220は、加熱ロ
ール221と、この加熱ロール221に圧接配置されて
定着ニップ域Nを形成する加圧ロール222と、前記定
着ニップ域Nの後段下側に配設される剥離爪223と、
この剥離爪223の後段に配設されるロール224と、
前記加熱ロール221の下側に配設される定着下カバー
225と、前記加圧ロール222の上側に配設される定
着上カバー226とを一体的に構成したものである。そ
して、前記定着下カバー225の下部に歯部を下向きに
したラック231を一体的に設け、外部操作パネル23
2の操作でコントローラ233によってステッピングモ
ータ234を制御して前記ラック231と噛合するよう
に配設されたピニオンギヤ235を回転させることによ
り、前記定着装置220を記録材搬送方向(Za、Zb方
向)に移動させるようになっている。
【0007】これにより、用紙(記録材)Pとして例え
ば腰の強い厚紙を用いる場合には定着装置220をZa
方向に移動させ、また例えば腰の弱い薄紙を用いる場合
には定着装置220をZb方向に移動させて、搬送され
てくる用紙Pの先端を定着ニップ域Nへと常にスムーズ
に進入させるようになっている。
【0008】しかしながら、用紙Pの搬送方向に対する
移動だけで定着ニップ域Nを調整しようとすると、用紙
Pの搬送方向に対する定着装置の移動量を大きく確保せ
ざるを得ないため、装置が大型化してしまう。
【0009】また、このような定着装置を用いたとして
も、例えば上側に反り返った用紙Pには対応することが
できず、例えば含水率の大きな用紙Pや薄い用紙Pな
ど、カール量の大きい用紙Pへの対応が困難となってし
まう。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、記録材のカールに関係な
く、未定着画像が転写された記録材を確実に定着するこ
とのできる画像形成装置及びこれに用いられる定着装置
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第一
の態様は、図1に示すように、像担持体1上に形成され
た画像を記録材2に転写する転写手段3と、一対の定着
部材4a、4bを有しこれら定着部材4a、4bの圧接
により形成される定着ニップ域Nにて前記記録材2上の
未定着画像を定着する定着手段4と、少なくとも前記記
録材2の搬送方向に直交する方向に対して前記定着ニッ
プ域Nの形成位置を移動させる移動手段5とを備えるこ
とを特徴とする。
【0012】このような技術的手段において、本発明の
第一の態様では、前記移動手段5による前記定着ニップ
域Nの形成位置の移動方向を前記記録材2の搬送方向に
対して直交する方向と規定しているが、これは、記録材
2の移動方向に対して直交する方向に移動する成分を含
むということであり、例えば記録材2の搬送方向と同方
向の成分も具備する態様すなわち記録材2の搬送方向に
対して斜め方向に移動する態様等も含むという意味であ
る。
【0013】また、本発明の第一の態様が適用され得る
画像形成装置については、転写手段3により記録材2の
片面に画像を転写するタイプの画像形成装置及び転写手
段3により記録材2の両面に画像を転写するタイプの画
像形成装置のいずれに対しても適用可能であるが、特
に、記録材2の両面に未定着画像が担持されるために転
写手段3を通過した記録材2の定着手段4への案内が困
難なタイプ、すなわち前記転写手段3が前記記録材2の
両面に対して画像を転写するタイプの画像形成装置に対
して適用することが好ましい。
【0014】更に、本発明の第一の態様において、前記
定着ニップ域Nの形成位置の移動を適切に把握して制御
するという観点からすれば、前記記録材2の位置を検出
する位置検出手段6と、前記位置検出手段6の検出結果
に基づいて前記移動手段5による定着ニップ域Nの形成
位置の移動を制御する移動制御手段7とを具備させるこ
とが好ましい。
【0015】ここで、定着ニップ域Nの形成位置につい
ては、記録材2が定着ニップ域Nに突入することのでき
る位置より適宜選定して差し支えないが、記録材2を定
着ニップ域Nに確実に突入させるという観点からすれ
ば、前記移動制御手段7は、前記記録材2の先端部が到
達する位置に前記定着ニップ域Nの形成位置を移動させ
るよう移動手段を制御することが好ましい。
【0016】また、定着ニップ域Nの移動開始時期につ
いては適宜選定して差し支えないが、定着ニップ域Nの
移動完了時期については、記録材2を安定して定着する
という観点からすれば、前記移動制御手段7は、前記記
録材2の先端部が到達するまでに前記定着ニップ域Nの
形成位置の移動を完了させるよう移動手段を制御するこ
とが好ましい。
【0017】更に、記録材2の定着手段4への到達位置
が多少ずれた場合にも当該記録材2の先端部を安定的に
定着ニップ域Nへ導くという観点からすれば、前記転写
手段3と定着手段4との間に、記録材2の先端部を定着
ニップ域Nへと導くガイド部材を具備させることが好ま
しい。
【0018】また、本発明の第一の態様は、画像形成装
置のみならずこれに用いられる定着装置をも対象とす
る。すなわち、定着装置に係る本発明の第一の態様は、
一対の定着部材4a、4bを有しこれら定着部材4a、
4bの圧接により形成される定着ニップ域Nにて記録材
2上の未定着画像を定着する定着装置であって、前記定
着ニップ域Nの形成位置を前記記録材2の搬送方向に対
して略直交する方向に移動させる移動手段5を具備した
ことを特徴とする。
【0019】更に、本発明の第二の態様は、図2に示す
ように、像担持体1上に形成された画像を記録材2に転
写する転写手段3と、接離可能な一対の定着部材4a、
4bを有しこれら定着部材4a、4bの圧接により形成
される定着ニップ域Nにて前記記録材2上の未定着画像
を定着する定着手段4と、前記一対の定着部材4a、4
bを夫々独立して移動させ且つ異なる位置で圧接させる
ことにより前記定着ニップ域Nの形成位置を移動させる
移動手段5とを備えることを特徴とする。
【0020】このような技術的手段において、本発明の
第二の態様における定着部材4a、4bの移動方向につ
いては適宜選定して差し支えないが、少ない移動量で広
範囲に定着ニップ域Nを確保するという観点からすれ
ば、前記移動手段5は、前記一対の定着部材4a、4b
を記録材2の搬送方向と直交する方向に移動させること
が好ましい。
【0021】また、本発明の第二の態様に係る画像形成
装置も、本発明に係る第一の態様と同様に、例えば、定
着ニップ域Nの形成位置の移動を適切に把握して制御す
るという観点から、前記記録材2の位置を検出する位置
検出手段6と、前記位置検出手段6の検出結果に基づい
て前記移動手段5による定着ニップ域Nの形成位置の移
動を制御する移動制御手段7とを具備させることが好ま
しい。
【0022】更に、本発明の第二の態様も、画像形成装
置のみならずこれに用いられる定着装置をも対象とす
る。すなわち、定着装置に係る本発明の第二の態様は、
接離可能な一対の定着部材4a、4bを有しこれら定着
部材4a、4bの圧接により形成される定着ニップ域N
にて記録材2上の未定着画像を定着する定着装置であっ
て、前記一対の定着部材4a、4bを夫々独立して移動
させ且つ異なる位置で圧接させることにより前記定着ニ
ップ域Nの形成位置を移動させる移動手段5を具備した
ことを特徴とする。
【0023】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、転写手段3によって像担持体
1上の画像が転写された記録材2は、定着手段4側へと
移動する。このとき、定着手段4に具備された一対の定
着部材4a、4bによる定着ニップ域Nの形成位置は、
移動手段5によって移動せしめられ、当該定着ニップ域
Nにて記録材2上の画像が定着される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明が適用された両面画像形成装置の実施の形
態1を示す説明図である。同図において、この両面画像
形成装置は、フルカラー(本実施の形態では、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K))画像を形成するものであり、用紙Pの表側Pa
に第一画像を形成する第一画像形成部20aと、用紙P
の裏側Pbに第二画像を形成する第二画像形成部20b
と、両面画像形成部20a、20bを通過した用紙P上
の未定着画像を定着する両面画像定着装置100とを備
えている。
【0025】本実施の形態において、各画像形成部20
a、20bは、夫々YMCKトナー像を形成する第一の
感光体ドラム群21a(具体的には21aY、21a
M、21aC、21aK)、第二の感光体ドラム群21
b(具体的には21bY、21bM、21bC、21b
K)と、第一、第二の感光体ドラム群21a、21bに
接触配置される中間転写ベルト25a、25bと、第
一、第二の感光体ドラム群21a、21b上のトナー像
T1、T2(本実施の形態では例えば正像)を中間転写ベ
ルト25a、25bに一次転写する一次転写ロール26
a、26b(具体的には26aY、26aM、26a
C、26aK、26bY、26bM、26bC、26b
K)と、中間転写ベルト25a、25b上のトナー像T
1、T2を用紙Pの両面に一括転写する二次転写装置(本
実施の形態では第一、第二画像形成部20a、20bの
共用デバイス)40と、中間転写ベルト25a、25b
上の残留トナーをクリーニングするベルトクリーナ50
a、50bとを備えたものである。そして、第二画像形
成部20bの中間転写ベルト25bの一次転写位置下流
側には極性反転コロトロン28及び接地された対向ロー
ル(本実施の形態では、後述する中間転写ベルト25b
の保持ロールの一つを兼用)33が中間転写ベルト25
bを挟んで対向配置されている。尚、第一、第二の感光
体ドラム群21a、21bの周囲には、帯電、露光、現
像、クリーニングの各電子写真用デバイス(図示せず)
が配設されている。
【0026】また、本実施の形態において、各中間転写
ベルト25a、25bは、適宜数の保持ロール(一つが
駆動ロールで他は従動ロールで構成)に掛け渡されてお
り、第一、第二の感光体ドラム群21a、21bに同期
して回転するようになっている。そして、中間転写ベル
ト25a、25bは、ポリイミド、アクリル、塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)等の樹脂または各種ゴムにカー
ボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させて、その
体積抵抗率が109〜1014Ω・cmとなるように形成
され、その厚みは例えば0.08mmに設定されてい
る。
【0027】更に、本実施の形態では、二次転写装置4
0は、各中間転写ベルト25a、25bが接触若しくは
近接する領域に対応して配置された保持ロールを二次転
写ロール40a、40bとして構成し、更に、二次転写
ロール40aに接触するコンタクトロール48を設け、
このコンタクトロール48を介して二次転写ロール40
aに転写バイアス41を印加すると共に、二次転写ロー
ル40bを接地するようにしたものである。ここで、二
次転写ロール40a、40bとしては共に導電性のもの
を用いても転写可能であるが、小サイズの用紙Pに転写
する場合、第一、第二の中間転写ベルト25a、25b
が直接接触すると、二次転写ロール40a、40b間に
過大な電流が流れてしまい、十分な転写電界を形成でき
ずに転写不良が発生したり、中間転写ベルト25a、2
5bを損傷しやすいので、少なくともバイアスを印加す
るロールは導電性ロールを半導電性あるいは絶縁性のも
ので被覆したものを用いるのが好ましい。
【0028】本実施の形態では、例えば、二次転写ロー
ル40aには、金属シャフトに絶縁性EPDMゴムを被
覆すると共に、その表面に導電性EPDMゴムの薄層を
被覆し、その表面抵抗を109Ω/cm2としたものを使
用した。また、コンタクトロール48には金属シャフト
を使用した。更に、二次転写ロール40bには、金属シ
ャフトに対しEPDMゴムにカーボンブラックを分散さ
せたものを被覆し、その体積抵抗率を105Ω・cmと
したものを用いた。
【0029】更に、本実施の形態においては、トナーT
1、T2は負帯電トナーを用い、一次転写ロール26aY
〜26aK、26bY〜26bKにはYMCKの転写毎
に夫々直流電流+10μAを、極性反転コロトロン28
には直流電流+300μA、グリッド電圧500Vを、
二次転写ロール40aに接するコンタクトロール48に
直流電圧−2kVを印加した。
【0030】また、本実施の形態において、両面画像定
着装置100は、用紙Pの表側Paのトナー像T1を主と
して加熱する表側加熱ロール101を具備した表側加熱
ユニット108と、用紙Pの裏側Pbのトナー像T2を主
として加熱する裏側加熱ロール102を具備した裏側加
熱ユニット109とを備えている。特に、本実施の形態
では、前記二次転写装置40を通過した用紙Pが下方に
向けて排出されるため、両面画像定着装置100が二次
転写装置40の下方に配置されている。
【0031】本実施の形態において、表側加熱ロール1
01及び裏側加熱ロール102は、夫々ヒータ103及
び104を内蔵するものであって、例えば、SUS等の
金属チューブの表面に耐熱ゴム層を形成したものが用い
られ、また、ヒータ103及び104として、例えば6
00W出力のものが用いられており、表側加熱ロール1
01及び裏側加熱ロール102の表面を約160℃に加
熱している。更に、表側加熱ロール101と裏側加熱ロ
ール102との対向部上流側には、夫々トナーの離型性
を保つための図示しないオイル供給装置が付設され、こ
の対向部の下流側には、各加熱ロール上の残留トナーを
除去するための図示しないクリーニング装置が接触配置
されている。
【0032】また、前記表側加熱ロール101及び裏側
加熱ロール102は、非定着動作時において、図4に示
すように、前記二次転写ロール40a及び40bのニッ
プ部から鉛直方向に延びる中心線L0に対し夫々d=1
00mm離間した位置(以下、これを待機位置という)
に配置されている。従って、待機位置における表側加熱
ロール101と裏側加熱ロール102との最近接距離は
2d=200mmとなっている。そして、表側加熱ユニ
ット108の外側にはカバー105aが、また、裏側加
熱ユニット109の外側にはカバー105bが夫々設け
られており、両面画像定着装置100にて発生する熱が
他に影響を与えないようになっている。
【0033】更に、裏側加熱ユニット109のカバー1
05bの上面側には、二次転写装置40を通過した用紙
Pの先端位置を検出する位置検出装置106が取り付け
られている。本実施の形態において、位置検出装置10
6は、例えば光センサ等から構成される。尚、位置検出
装置106の取り付け位置については、必ずしもカバー
105bと一体的に取り付けられる必要はなく、例えば
二次転写装置40の出口側に独立して設けてもよい。
【0034】更に、前記カバー105a、105bの下
側には、ラック161a、161bが夫々その歯部を下
向きにして取り付けられている。そして、表側加熱ユニ
ット108及び裏側加熱ユニット109は、図示しない
固定フレームに摺動自在に支持されており前記中心線L
0(略用紙Pの搬送方向に対応)と直交する方向(図中
のa、b方向)に移動自在となっている。
【0035】また、前記ラック161a、161bの下
側には、夫々ステップモータ162a、162bが設置
されており、これらステップモータ162a、162b
のモータ軸に前記ラック161a、161bと噛み合う
ようにピニオンギヤ163a、163bが配設されてい
る。特に、本実施の形態では、上述した待機位置におい
て、ピニオンギヤ163a、163bが夫々ラック16
1a、161bの中央部に噛合するようになっており、
表側加熱ユニット108及び裏側加熱ユニット109を
a、b方向に駆動できるようになっている。
【0036】従って、本実施の形態では、中心線L0と
直交する方向の幅広い範囲で表側加熱ロール101と裏
側加熱ロール102とを圧接して定着ニップ域Nを形成
することが可能となっており、この定着ニップ域形成範
囲eが例えば250mmとなっている。
【0037】また、本実施の形態では、両面画像定着装
置100の接離動作すなわち定着ニップ域Nの形成動作
が制御装置110にて制御されるようになっている。図
5に制御装置110のブロック図を示す。同図におい
て、位置検出装置106からの用紙Pの位置検出信号1
11が入力インターフェース121を介してCPU12
2に取り込まれ、次にCPU122は、ROM123内
に予め格納されている制御プログラムを実行してRAM
124との間で適宜データ処理を行った後、出力インタ
ーフェース125を介して表側加熱ユニット108のス
テップモータ162aの駆動信号131、裏側加熱ユニ
ット109のステップモータ162bの駆動信号132
を夫々送出するようになっている。
【0038】次に、本実施の形態に係る両面画像形成装
置の作像プロセスについて説明する。第一感光体ドラム
群21aY、21aM、21aC、21aKから一次転
写ロール26aY、26aM、26aC、26aKによ
り第一中間転写ベルト25a上にYMCKの順序で連続
して第一のトナー像T1を転写する。同様に、第二感光
体ドラム群21bY、21bM、21bC、21bK上
に形成された第二のトナー像T2(YMCK)を一次転
写ロール26bY、26bM、26bC、26bKによ
り第二中間転写ベルト25b上に順次転写した後、極性
反転コロトロン28に電圧を印加することで第二のトナ
ー像T2の極性を反転する。そして、タイミングを合わ
せて用紙Pを搬送し、二次転写装置40で中間転写ベル
ト25a、25b上のトナー像T1、T2を用紙P上に同
時に転写した後、両面画像定着装置100で用紙P上の
両面トナー像T1、T2を定着する。また、中間転写ベル
ト25a、25b上の残留トナーはベルトクリーナ50
a、50bにてクリーニング除去される。
【0039】次に、制御装置110によって制御される
両面画像定着装置100の作動を図6のフローチャート
及び図7の作動説明図を用いて詳細に説明する。初期状
態において、表側加熱ユニット108及び裏側加熱ユニ
ット109は、上述したように待機位置(図4参照)で
用紙Pが搬送されてくるのを待機している(S10
1)。そして、二次転写装置40を通過した用紙Pの先
端部が位置検出装置106によって検出されると(S1
02)、制御装置110では前記位置検出装置106か
らの位置検出信号111に基づいて用紙Pの先端部が両
面画像定着装置100の表側加熱ロール101の回転軸
(図示せず)と裏側加熱ロール102の回転軸(図示せ
ず)とを結ぶ直線L1(図4参照)に到達する位置及び
時期を予測する(S103)。ここで、直線L1は、前
記表側加熱ロール101及び裏側加熱ロール102が定
着ニップ域Nを形成することのできる領域に対応するも
のである。
【0040】制御装置110では、この到達位置及び到
達時期の予測結果に基づいて表側加熱ユニットの108
のステップモータ162a及び裏側加熱ユニット109
のステップモータ162bに夫々駆動信号131、13
2を送出し、両加熱ユニット108,109の到達予測
位置への移動を開始する(S104)。尚、ここでは、
例えば図7(a)に示すように、用紙Pが裏面側(Pb
側)にカールして排出されるものとし、用紙Pの到達予
測位置は、待機位置における前記表側加熱ロール101
と裏側加熱ロール102との間の距離2dの範囲内であ
って中心線L0より用紙Pの裏面側(Pb側)に距離xだ
けずれた位置であるとする(図7(b)参照)。このよ
うな場合には、表側加熱ユニット108をa方向に、裏
側加熱ユニット109をb方向に移動させる。そして、
表側加熱ロール101及び裏側加熱ロール102は、図
7(b)に示すように、前記到達予測位置(中心線L0
より用紙Pの裏面側(Pb)側に距離xだけ離れた位
置)で圧接し定着ニップ域Nを形成する(S105)。
ここで、定着ニップ域Nが形成される時期は、用紙Pの
先端部が前記直線L1に到達するまでか若しくは到達し
た瞬間である。その後用紙Pは定着ニップ域Nに突入
し、用紙P上の両面トナー像T1、T2が定着される。
【0041】一方、二次転写装置40を通過した用紙P
の後端部が位置検出装置106によって検出されると
(S106)、所定時間経過後、ここでは用紙Pの後端
部が定着ニップ域Nを通過したと予測される時間を経過
した後にタイマーが作動し(S107)、制御装置11
0が表側加熱ユニット108のステップモータ162a
及び裏側加熱ユニット109のステップモータ162b
に夫々駆動信号131、132を送出し、両加熱ユニッ
ト108、109を待機位置に移動させ(S108)、
初期位置へと戻るようになっている。
【0042】本実施の形態では、二次転写後の用紙Pが
搬送される位置に定着ニップ域Nを形成するようになっ
ているため、用紙Pの排出姿勢に関係なく用紙Pを両面
画像定着装置100の定着ニップ域Nに突入させること
が可能であり、用紙ジャム等の発生を少なくすることが
できる。
【0043】尚、本実施の形態では、用紙Pが裏面側
(Pb側)にカールして排出される場合について説明を
行ったが、表面側(Pa側)にカールして排出される場
合にも対応可能であることは勿論である。また、本実施
の形態では、用紙Pが、待機位置における表側加熱ロー
ル101と裏側加熱ロール102との間隔2dの範囲内
に到達する例を説明したが、これに限られるものではな
く、定着ニップ域形成範囲eの範囲内であれば定着ニッ
プ域Nの形成が可能であり、従って、表側加熱ユニット
108及び裏側加熱ユニット109が共に同方向(例え
ばa方向)に移動して定着ニップ域Nを形成することも
ある。
【0044】更に、本実施の形態では、両面画像定着装
置100として表側加熱ロール101と裏側加熱ロール
102とを圧接して定着ニップ域Nを形成する態様に関
して説明を行ったが、これに限られるものではなく、例
えば加熱ロールと加熱ベルトとを組み合わせた態様や加
熱ベルト同士を圧接する態様を採用しても良いことは勿
論である。
【0045】また、本実施の形態では、表側加熱ロール
101と裏側加熱ロール102とを接離可能に配設し、
到達予測位置にて圧接させて定着ニップ域Nを形成する
態様について説明を行ったが、これに限られるものでは
なく、例えば表側加熱ロール101と裏側加熱ロール1
02とを圧接させ定着ニップ域Nを形成した状態で到達
予測位置に移動させるようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0046】更に、本実施の形態では、用紙P上の両面
画像を加熱加圧定着する方式の両面画像定着装置に関し
て説明を行ったが、これに限られるものではなく、用紙
P上の両面画像を高い圧力によって定着させる圧力定着
方式の両面画像定着装置やこれを用いた画像形成装置に
も適用可能なことは勿論である。
【0047】また、本実施の形態では、定着ニップ域N
の形成位置が移動するために、両面画像定着装置100
から排出された定着後の用紙Pの搬送方向も変化するこ
ととなるが、例えば図8に示すように、両面画像定着装
置100の出口側から下方に向かって中心線L0側に傾
斜する案内板171a、171bを設けることで、定着
後の用紙Pが常に中心線L0方向に向かって排出するこ
とが可能となる。このような態様にあっては、各案内板
171a、171bの上部側端部間の幅fが、前記定着
ニップ域形成範囲e以上に設定されることが好ましい。
【0048】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図9
に示すように、両面画像定着装置100を定着動作時に
二次転写装置40に対して近接させ、非定着動作時に二
次転写装置40から離間させるように構成したものであ
る。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素の
うち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のものに
ついては、実施の形態1と同様の符号を付してここでは
その詳細な説明を省略する。
【0049】本実施の形態における両面画像定着装置1
00は、表側加熱ユニット108の側面には断面L字状
のラック164aが、また裏側加熱ユニット109の側
面にも断面L字状のラック164bが取り付けられたも
のである。また、前記ラック164a、164bの側面
側には、夫々ステップモータ162a、162bが設置
されており、これらステップモータ162a、162b
のモータ軸に前記ラック164a、164bと噛み合う
ようにピニオンギヤ163a、163bが配設されてい
る。特に、本実施の形態では、上述した待機位置におい
て、ピニオンギヤ163a、163bが夫々ラック16
4a、164bの最上部に噛合するようになっており、
表側加熱ユニット108及び裏側加熱ユニット109を
中心線L0に直交する方向(図中のa、b方向)だけで
なく、中心線L0と平行な方向(図中のg、h方向)に
も移動できるようになっている。
【0050】また、本実施の形態では、図5及び図9に
示すように、位置検出信号111の他に画像形成信号1
12も制御装置110に入力されるようになっている。
ここで、画像形成信号112は、画像形成の開始に基づ
いて出力される信号である。尚、これは、画像が形成さ
れた用紙Pが二次転写装置40を通過することを事前に
検知できるものであればよく、画像形成信号112の代
わりに例えば用紙トレイ(図示せず)からの用紙Pの排
出に基づいて出力される用紙排出信号などであってもよ
い。
【0051】次に、制御装置110によって制御される
両面画像定着装置100の作動を図10のフローチャー
ト及び図11の作動説明図を用いて詳細に説明する。初
期状態において、表側加熱ユニット108及び裏側加熱
ユニット109は、二次転写装置40から離間した位置
(以下、第一待機位置という、図11(a)参照。)で
用紙Pが搬送されてくるのを待機している(S11
1)。そして、画像形成が開始されて画像形成信号11
2が制御装置110に入力されると(S112)、所定
時間経過後、ここでは用紙Pの先端部が二次転写装置4
0に到達すると予測される時間を経過するまでの間にタ
イマーが作動し(S113)、図11(a)に示すよう
に、制御装置110が表側加熱ユニットの108のステ
ップモータ162a及び裏側加熱ユニット109のステ
ップモータ162bに夫々駆動信号131、132を送
出し、両加熱ユニット108、109をg方向に移動さ
せて二次転写装置40に近接する位置(以下、第二待機
位置という、図11(b)参照)へと移動させる(S1
14)。更に、表側加熱ユニット108及び裏側加熱ユ
ニット109は、二次転写装置40に近接した第二待機
位置で用紙Pが搬送されてくるのを待機する(S11
5)。
【0052】そして、二次転写装置40を通過した用紙
Pの先端部が位置検出装置106によって検出されると
(S116)、制御装置110では、前記位置検出装置
106からの位置検出信号111に基づいて用紙Pの先
端部が第二待機位置における両面画像定着装置100の
表側加熱ロール101の回転軸(図示せず)と裏側加熱
ロール102の回転軸(図示せず)とを結ぶ直線L1に
到達する位置及び時期を予測する(S117)。
【0053】制御装置110では、この到達位置及び到
達時期の予測結果に基づいて表側加熱ユニットの108
のステップモータ162a及び裏側加熱ユニット109
のステップモータ162bに夫々駆動信号131、13
2を送出し、両加熱ユニット108,109の到達予測
位置への移動を開始する(S118)。尚、ここでは、
例えば図11(b)に示すように、用紙Pが裏面側(P
b側)にカールして排出されるものとする。このような
場合には、表側加熱ユニット108がa方向に、裏側加
熱ユニット109がb方向に移動する。そして、表側加
熱ロール101及び裏側加熱ロール102は、図11
(c)に示すように、中心線L0より用紙Pの裏面側
(Pb)側に偏移した位置で圧接し定着ニップ域Nを形
成する(S119)。ここで、定着ニップ域Nが形成さ
れる時期は、用紙Pの先端部が前記直線L1(図11
(b)参照)に到達するまでか若しくは到達した瞬間で
ある。その後用紙Pは定着ニップ域Nに突入し、用紙P
上の両面トナー像T1、T2が定着される。
【0054】一方、二次転写装置40を通過した用紙P
の後端部が位置検出装置106によって検出されると
(S120)、所定時間経過後、ここでは用紙Pの後端
部が定着ニップ域Nを通過したと予測される時間を経過
した後にタイマーが作動し(S121)、制御装置11
0が表側加熱ユニットの108のステップモータ162
a及び裏側加熱ユニット109のステップモータ162
bに夫々駆動信号131、132を送出し、両加熱ユニ
ット108、109を第二待機位置に移動させた後に第
一待機位置に移動させ(S122)、初期位置へと戻る
ようになっている。
【0055】本実施の形態では、待機中の両面画像定着
装置100を二次転写装置40や中間転写ベルト25
a、25bなどから遠ざけることが可能であり、従っ
て、用紙Pの排出姿勢に関係なく用紙Pを両面画像定着
装置100の定着ニップ域Nに突入させることができ、
用紙ジャム等の発生を少なくすることができることは勿
論のこと、両面画像定着装置100で発生する熱の他の
装置への影響を極力防ぐことも可能となる。
【0056】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1
2に示すように、両面画像定着装置100の入口側に用
紙Pを定着ニップ域Nへと導くガイド部材としての案内
板107a、107bを配設するようにしたものであ
る。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素の
うち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のものに
ついては、実施の形態1と同様の符号を付してここでは
その詳細な説明を省略する。
【0057】本実施の形態において、案内板107a、
107bは、夫々がカバー105a、105bの用紙P
入口側に一体的に取り付けられている。従って、これら
案内板107a、107bは、夫々表側加熱ユニット1
08、裏側加熱ユニット109と一体的に移動するよう
になっている。尚、案内板107a及び107bは、カ
バー105a、105bとは別に設けてもよい。
【0058】次に、本実施の形態に係る両面画像定着装
置100の作動を図13の作動説明図を用いて詳細に説
明する。図13(a)において、位置検出装置106が
用紙Pの先端部を検知すると、制御装置110にて求め
られた用紙Pの到達予測位置で表側加熱ユニット108
及び裏側加熱ユニット109が定着ニップ域Nを形成す
る。ところが、実際の用紙到達位置が前記用紙到達予測
位置よりもずれることがある。このとき、本実施の形態
では、図13(b)に示すように、定着ニップ域Nの入
口側に案内板107a、107bが設けられている。従
って、用紙Pのカール量が大きく用紙Pの到達予測位置
すなわち定着ニップ域Nの形成位置と実際の用紙Pの到
達位置との間にずれが生じたとしても、用紙Pの先端部
が案内板107(図中では107b)に当接しながら案
内され、図13(c)に示すように、定着ニップ域Nへ
と導かれることとなる。このようにすることにより、よ
り確実に用紙Pを定着ニップ域Nへと導くことが可能と
なる。
【0059】◎実施の形態4 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1
4に示すように、用紙Pの搬送方向が略水平方向となる
ように両面画像形成装置を構成したものである。従っ
て、両面画像定着装置100の表側加熱ユニット108
及び裏側加熱ユニット109は上下方向に移動可能に配
設されている。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の
構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と同
様のものについては、実施の形態1と同様の符号を付し
てここではその詳細な説明を省略する。
【0060】本実施の形態においても、図15(a)
(b)に示すように、用紙Pの到達予測位置に応じて定
着ニップ域Nの形成させることにより、用紙Pを定着ニ
ップ域Nへと導くことが可能となる。尚、図15(a)
(b)には、用紙Pが中心線L0に対し下側(Pb側)に
カールした例を示したが、これに限られるものではな
く、用紙Pが中心線L0に対し上側(Pa側)にカールし
た場合にも対応可能である。
【0061】◎実施の形態5 本実施の形態は、実施の形態4と略同様であるが、図1
6に示すように、両面画像定着装置100の構成が異な
るものである。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の
構成要素のうち、実施の形態4に係る画像形成装置と同
様のものについては、実施の形態4と同様の符号を付し
てここではその詳細な説明を省略する。
【0062】本実施の形態において、両面画像定着装置
100は、用紙Pの上側Paのトナー像T1を主として
加熱する表側加熱ロール301と、用紙Pの下側Pbの
トナー像T2を主として加熱する裏側加熱ロール302
とを備えている。ここで、表側加熱ロール301および
裏側加熱ロール302は、それぞれ中心部にヒータ30
3、304が内蔵されており、例えば、SUS等の金属
チューブの表面に耐熱ゴム層を形成したものが用いら
れ、また、ヒータ303及び304として、例えば60
0W出力のものが用いられており、表側加熱ロール30
1及び裏側加熱ロール302の表面を約160℃に加熱
している。更に、表側加熱ロール301と裏側加熱ロー
ル302との対向部上流側には、それぞれトナーの離型
性を保つための図示しないオイル供給装置が付設され、
この対向部の下流側には、各加熱ロール上の残留トナー
を除去するための図示しないクリーニング装置が接触配
置されている。
【0063】前記両面画像定着装置100は、一体的に
形成されるカバー305a、305bによって用紙Pの
進入部及び排出部を除いて覆われて一体化しており(図
17参照)、両面画像形成装置100にて発生する熱の
他の構成部材への影響を最大限防止するようになってい
る。
【0064】また、本実施の形態では、前記表側加熱ロ
ール301及び裏側加熱ロール302が常時圧接して定
着ニップ域Nを形成するようになっており、非定着動作
時においては、前記二次転写ロール40a及び40bの
ニップ部から水平方向に延びる中心線L0線上に前記定
着ニップ域Nが配置される位置で待機するようになって
いる。
【0065】さらに、二次転写装置40と両面画像定着
装置100との間には二次転写装置40を通過した用紙
Pの位置を検出する位置検出装置306が配設されてい
る。本実施の形態において、位置検出装置306は用紙
搬送経路の下側に配設されており、光センサ等の検出素
子を用いた構成となっている。尚、位置検出装置306
の取り付け位置については、必ずしも用紙搬送経路の下
側に配設される必要はなく、例えば用紙搬送経路の上側
に配設してもよい。
【0066】図17には、本実施の形態に係る両面画像
定着装置100の詳細を示す。同図において、カバー3
05a及び305bの用紙排出部側には、有効ストロー
クdtを持つラック361a、361bが夫々取り付け
られている。そして、前記ラック361a、361bと
夫々噛み合う位置にはステッピングモータ362a、3
62bの駆動力を伝達するピニオンギヤ363a、36
3bが夫々対向配置されている。本実施の形態におい
て、ステッピングモータ362a、362b(本実施の
形態では高トルク型ステッピングモータを採用)は、モ
ータ駆動部307によって共にリンクして駆動されるよ
うになっている。
【0067】さらに、前記カバー305a、305bの
用紙突入部側には、夫々上下方向に向かって延びるレー
ル305c、305dが取り付けられており、これらレ
ール305c、305dに対してリニアガイド364
a、364bを摺動自在に配設することで、両面画像定
着装置100が前記ピニオンギヤ363a、363bの
回転に同期して上下方向に移動自在となっている。尚、
前記両面画像定着装置100の可動範囲は、上述したよ
うに前記ラック361a、361bの有効ストロークd
tであるが、用紙搬送方向が略水平となる本実施の形態
に係る両面画像定着装置100では、二次転写装置40
を通過した用紙Pが下側に垂れ下がりやすいことを考慮
すれば、下側に対して裕度をもっていることが好まし
く、非定着動作時の両面画像定着装置100の待機位置
に対する可動範囲をd1<d2に設定することが好まし
い。
【0068】本実施の形態では、両面画像定着装置10
0の移動動作が、制御装置310にて制御されるように
なっている。図18に制御装置310のブロック図を示
す。同図において、位置検出装置306からの用紙Pの
位置検出信号311が入力インターフェース321を介
してCPU322に取り込まれ、次にCPU322は、
ROM323に予め格納されている制御プログラムを実
行してRAM324との間で適宜データ処理を行った
後、出力インターフェース325を介してモータ駆動部
307の駆動信号331を送出するようになっている。
【0069】次に、制御装置310によって制御される
両面画像定着装置100の作動を図19のフローチャー
ト及び図20の作動説明図を用いて詳細に説明する。初
期状態において、両面画像定着装置100(以下、この
説明では定着ユニットという)は、上述したように待機
位置(図17参照)で用紙Pが搬送されてくるのを待機
している(S301)。そして、二次転写装置40を通
過した用紙Pの先端部が位置検出装置306によって検
出されると(S302)、制御装置310では前記位置
検出装置306からの位置検出信号311に基づいて用
紙Pの先端部が加熱ロール301、302の回転中心を
結ぶ直線L1(図17参照)に到達する位置及び時期を
予測する(S303)。
【0070】制御装置310では、この到達位置及び到
達時期の予測結果に基づいてモータ駆動部307に駆動
信号331を送出し、定着ユニット100の定着ニップ
域Nの用紙到達予測位置への移動を開始する(S30
4)。尚、ここでは、例えば図20(a)に示すよう
に、用紙P先端は位置検出装置306の位置において既
に変位量Y1で下側へのカールを示しながら定着ユニッ
ト100に搬送され、用紙Pの到着予測位置は、図20
(b)に示すように、待機位置より変位量Y2だけ下側
にずれた位置であるものとする。そして、定着ニップ域
Nの到着予測位置への移動は、用紙Pの先端部が前記直
線L1に到達するまでに完了する(S305)。その後
用紙Pは定着ニップ域Nに突入し、用紙P上の両面トナ
ー像T1、T2が定着される。
【0071】一方、二次転写装置40を通過した用紙P
の後端部が位置検出装置306によって検出されると
(S306)、所定時間経過後、ここでは用紙Pの後端
部が定着ニップ域Nを通過したと予測される時間が経過
した後にタイマーが作動し(S307)、制御装置31
0がモータ駆動部307に駆動信号331を送出し、両
定着ユニット100を待機位置に復帰させ(S30
8)、初期位置へと戻るようになっている。
【0072】本実施の形態では、二次転写後の用紙Pが
搬送される位置に定着ニップ域Nを配置するようになっ
ているため、用紙Pの厚さに因る剛性の違いや環境に因
る用紙Pの剛性変化に伴い用紙P排出後の搬送軌道が不
安定な場合でも関係なく、用紙Pを両面画像定着装置1
00の定着ニップ域Nに確実に突入させることが可能で
あり、用紙ジャム等の発生を少なくすることができる。
【0073】また、表側加熱ロール301及び裏側加熱
ロール302を圧接した状態すなわち定着ニップ域Nを
形成した状態で移動させるようになっているため、両面
画像定着装置100の駆動制御が簡便になるという利点
がある。
【0074】尚、本実施の形態では、両面画像定着装置
100として表側加熱ロール301と裏側加熱ロール3
02とを対向させて定着ニップ域Nを形成する態様に関
して説明を行ったが、これに限られるものではなく、例
えば加熱ロールと加熱ベルトとを組み合わせた態様や加
熱ベルト同士を圧接して定着ニップ域を形成している態
様であっても良いことは勿論である。
【0075】更に、本実施の形態では、用紙P上の両面
画像を加熱加圧定着する方式の両面画像定着装置に関し
て説明を行ったが、これに限られるものではなく、用紙
P上の両面画像を高い圧力によって定着させる圧力定着
方式の両面画像定着装置や、これを用いた画像形成装置
にも適用可能なことは勿論である。
【0076】また、本実施の形態では、定着ニップ域N
の配置位置が移動するために、両面画像定着装置100
から排出された定着後の用紙Pの搬送方向も変化するこ
ととなるが、例えば図21に示すように、両面画像定着
装置100の出口側に中心線L0方向に向かって傾斜す
る案内板371a、371bを設けることで、定着後の
用紙Pが常に中心線L0方向に向かって排出することが
可能となる。更に、このような態様にあっては、前記ラ
ック361a、361bやピニオンギヤ363a、36
3b付近での用紙Pのジャムを防止するという観点から
すれば、出口側にはカバー305a、305bと一体型
の排紙ガイド372a、372bを設けることが好まし
い。
【0077】◎実施の形態6 図22は本発明が適用された両面画像形成装置の実施の
形態6を示す。同図において、この両面画像形成装置
は、フルカラー(本実施の形態では、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))画像
を形成するものであり、用紙Pの表側Pa及び裏側Pbに
転写すべき画像を形成する画像形成部420と、前記画
像形成部420で形成された画像のうち用紙Pの表側P
aに転写すべき画像を一時的に担持させる画像担持部5
20と、前記画像形成部420及び画像担持部520を
通過した用紙P上の未定着画像を定着する両面画像定着
装置100とを備えている。
【0078】本実施の形態において、画像形成部420
は、夫々YMCKトナー像を形成する感光体ドラム群4
21(具体的には421Y、421M、421C、42
1K)に接触配置される中間転写ベルト425と、感光
体ドラム群421上に形成される表面用トナー像T1及
び裏面用トナー像T2(本実施の形態では例えば正像)
を中間転写ベルト425に一次転写する一次転写ロール
426(具体的には426Y、426M、426C、4
26K)と、中間転写ベルト425上に形成された表面
用トナー像T1及び裏面用トナー像T2を転写するのに用
いられる転写ロール440と、中間転写ベルト425上
の残留トナーをクリーニングするベルトクリーナ450
とを備えている。尚、感光体ドラム群421の周囲に
は、帯電、露光、現像、クリーニングの各電子写真用デ
バイス(図示せず)が配設されている。
【0079】一方、画像担持部520は、上述した画像
形成部420のような感光体ドラム群421や一次転写
ロール426を有しておらず、前記画像形成部420か
ら転写された表面用トナー像T1が担持される中間転写
ベルト525と、この中間転写ベルト525に担持され
た表面用トナー像T1を転写するのに用いられる転写ロ
ール540と、中間転写ベルト525上の残留トナーを
クリーニングするベルトクリーナ550とを備えてい
る。尚、このベルトクリーナ550には図示しない接離
機構が設けられており、中間転写ベルト525に対して
接離可能となっている。また、中間転写ベルト525の
二次転写位置の上流側には、極性反転コロトロン528
及び接地された対向ロール(本実施の形態では、後述す
る中間転写ベルト525の保持ロールの一つを兼用)5
33が中間転写ベルト525を挟んで対向配置されてい
る。
【0080】そして、各中間転写ベルト425、525
は、適宜数の保持ロール(一つが駆動ロールで他は従動
ロールで構成)に掛け渡されており、これらは、画像形
成部420の感光体ドラム群421に同期して回転する
ようになっている。尚、中間転写ベルト425、525
は、実施の形態1で示した中間転写ベルト25a、25
bと同様のものから構成されている。
【0081】更に、本実施の形態では、前記画像形成部
420の転写ロール440と前記画像担持部520の転
写ロール540とにより一括転写装置500が構成され
ている。これは、各中間転写ベルト425、525が接
触若しくは近接する領域に対応して配置された保持ロー
ルを転写ロール440、540として構成し、更に、転
写ロール440に接触するコンタクトロール448を設
け、このコンタクトロール448を介して転写ロール4
40に転写バイアス441を印加すると共に、転写ロー
ル540を接地するようにしたものである。ここで、こ
れら転写ロール440、540は、実施の形態1で示し
た二次転写ロール40a、40bと同様のものから構成
されている。
【0082】また、本実施の形態では、トナーT1、T2
として負帯電トナーを用い、一次転写ロール426Y〜
426KにはYMCKの転写毎に夫々直流電流+10μ
Aを、極性反転コロトロン528には直流電流+300
μA、グリッド電圧500Vを、転写ロール440に接
するコンタクトロール448に直流電圧−2kVを印加
した。
【0083】本実施の形態における両面画像定着装置1
00は、図23に示すように、実施の形態5に示す両面
画像定着装置と略同一の構成を有しているが、定着ニッ
プ域Nの移動方向が水平方向となっている。尚、この両
面画像定着装置100の構成要素のうち、実施の形態5
に係る両面画像定着装置と同様のものについては、実施
の形態5と同様の符号を付してここではその詳細な説明
を省略する。
【0084】本実施の形態において、ラック361a、
361bは有効ストロークdtに相当する水平方向への
移動が自在となっている。そして、本実施の形態では、
用紙Pの搬送方向が略垂直方向となるので、非定着動作
時の両面画像形成装置100の待機位置に対する水平方
向への可動範囲はd1=d2とすることが好ましい。
【0085】また、本実施の形態では、図18及び図2
3に示すように、位置検出信号311の他に画像形成信
号312も制御装置310に入力されるようになってい
る。ここで、画像形成信号312は、画像形成の開始に
基づいて出力される信号である。尚、これは、画像が形
成された用紙Pが一括転写装置500を通過することを
事前に検知できるものであればよく、画像形成信号31
2の代わりに例えば用紙トレイ(図示せず)からの用紙
Pの排出に基づいて出力される用紙排出信号などであっ
てもよい。
【0086】次に、本実施の形態に係る両面画像形成装
置の作像プロセスについて説明する。まずはじめに、画
像形成部420で用紙Pの表面Pa側に形成すべき表面
用トナー像T1を作像する。具体的には、感光体ドラム
群421Y、421M、421C、421Kから一次転
写ロール426Y、426M、426C、426Kによ
り中間転写ベルト425上にYMCKの順序で連続して
表面用トナー像T1を転写する。
【0087】そして、中間転写ベルト425上に形成さ
れた表面用トナー像T1は、一括転写装置500によ
り、画像担持部520の中間転写ベルト525上に転写
される。このとき、画像担持部520のベルトクリーナ
550は中間転写ベルト525から離間されており、従
って中間転写ベルト525上に転写された表面用トナー
像T1は、クリーニングされることなく中間転写ベルト
525上に担持されて搬送され、その後、極性反転コロ
トロン528に電圧を印加することでその極性が反転せ
しめられる。
【0088】一方、転写後に中間転写ベルト425上に
残留した残留トナーは、ベルトクリーナ450でクリー
ニングされる。そして、画像形成部420では、画像担
持部520の中間転写ベルト525上の表面用トナー像
T1の搬送タイミングに合わせて、今度は用紙Pの裏面
Pb側に形成すべき裏面用トナー像T2を作像する。具体
的には、感光体ドラム群421Y、421M、421
C、421Kから一次転写ロール426Y、426M、
426C、426Kにより中間転写ベルト425上にY
MCKの順序で連続して裏面用トナー像T2を転写す
る。
【0089】そして、前記画像担持部520の中間転写
ベルト525に担持された極性反転した表面用トナー像
T1及び画像形成部420の中間転写ベルト425に担
持された裏面用トナー像T2は、一括転写装置500に
より用紙P上に同時に転写され、その後、両面画像形成
装置100で定着される。一方、各中間転写ベルト42
5、525上の残留トナーはベルトクリーナ450、5
50により除去される。尚、このとき、ベルトクリーナ
550は中間転写ベルト525に圧接配置される。
【0090】本実施の形態では、一括転写装置500を
通過した後の用紙Pの搬送方向が略垂直下方であること
から、用紙Pの自重によるたわみの発生を回避すること
が可能であり、従って用紙P先端が表側加熱ロール30
1、裏側加熱ロール302の回転中心を結ぶ直線L1に
到達する位置は、基本的に一括転写装置500の転写ニ
ップ直下を中心とした範囲となり、薄紙や高含水紙のよ
うな腰の弱い紙に対する適性に優れている。
【0091】また、本実施の形態に係る両面画像形成装
置の場合、用紙Pの両面に未定着画像が転写されたもの
を定着することから、接触しながら用紙Pの姿勢制御を
行うことが困難であるが、略垂直方向に用紙Pを搬送す
ることで、前述のように用紙の自重によるたわみの発生
を回避でき、他の搬送方向と比較して用紙の到着範囲を
狭めることが可能である。従って、両面画像定着装置1
00の可動範囲として必要なスペースを最小限に留める
ことができ、動作時間の短縮が可能となることから、生
産性の高いシステムの構成することができる。
【0092】更に、用紙姿勢の安定性の観点からも最も
優れているので、用紙P先端の到着予測位置についても
精度を上げることが可能であり、ジャムの発生を回避す
るばかりか安定した定着性能を得ることができる。
【0093】尚、実施の形態1ないし6では、用紙Pが
垂直あるいは水平方向に搬送される態様について説明を
行ったが、これに限られるものではなく、用紙Pが斜め
方向に搬送される態様にも適用可能であることは勿論で
ある。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着ニップ域の形成位置を記録材の搬送方向に対して直
交する方向に移動させるようにしたので、記録材のカー
ルに関係なく、未定着画像が転写された記録材を確実に
定着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の態様に係る画像形成装置及び
これに用いられる定着装置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明の第二の態様に係る画像形成装置及び
これに用いられる定着装置の概要を示す説明図である。
【図3】 本発明が適用された両面画像形成装置の実施
の形態1を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る両面画像定着装置の概要
を示す説明図である。
【図5】 図3に示す制御装置の具体的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 実施の形態1における両面画像定着装置の動
作の流れを示すフローチャートである。
【図7】 (a)(b)は実施の形態1における動作の
概要を示す説明図である。
【図8】 実施の形態1の変形例を示す説明図である。
【図9】 実施の形態2に係る両面画像定着装置の概要
を示す説明図である。
【図10】 実施の形態2における両面画像定着装置の
動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】 (a)〜(c)は実施の形態2における動
作の概要を示す説明図である。
【図12】 実施の形態3に係る両面画像定着装置の概
要を示す説明図である。
【図13】 (a)〜(c)は実施の形態3における動
作の概要を示す説明図である。
【図14】 実施の形態4に係る両面画像形成装置の概
要を示す説明図である。
【図15】 (a)(b)は実施の形態4における動作
の概要を示す説明図である。
【図16】 実施の形態5に係る両面画像形成装置を示
す説明図である。
【図17】 実施の形態5に係る両面画像定着装置の概
要を示す説明図である。
【図18】 図17に示す制御装置の具体的構成を示す
ブロック図である。
【図19】 実施の形態5における両面画像定着装置の
動作の流れを示すフローチャートである。
【図20】 (a)(b)は実施の形態5における動作
の概要を示す説明図である。
【図21】 実施の形態5の変形例を示す説明図であ
る。
【図22】 実施の形態6に係る両面画像形成装置を示
す説明図である。
【図23】 実施の形態6に係る両面画像定着装置の概
要を示す説明図である。
【図24】 従来の両面記録装置の概要を示す説明図で
ある。
【図25】 従来の定着装置の概要を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…像担持体,2…記録材,3…転写手段,4…定着手
段,4a、4b…定着部材,5…移動手段,6…位置検
出手段,7…移動制御手段,25a、25b…中間転写
ベルト,40…二次転写装置,100…両面画像定着装
置,101…表側加熱ロール,102…裏側加熱ロー
ル,106…位置検出装置,108…表側加熱ユニッ
ト,109…裏側加熱ユニット,110…制御装置,P
…用紙
フロントページの続き (72)発明者 山本 光雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 眞下 佳也 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H028 BA06 2H030 AD04 AD05 BB53 BB56 2H033 AA46 BA02 BA09 BB33 CA22 CA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された画像を記録材に
    転写する転写手段と、 一対の定着部材を有しこれら定着部材の圧接により形成
    される定着ニップ域にて前記記録材上の未定着画像を定
    着する定着手段と、 少なくとも前記記録材の搬送方向に直交する方向に対し
    て前記定着ニップ域の形成位置を移動させる移動手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録材の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段に
    よる定着ニップ域の形成位置の移動を制御する移動制御
    手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記移動制御手段は、前記記録材の先端部が到達する位
    置に前記定着ニップ域の形成位置を移動させるよう移動
    手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記移動制御手段は、前記記録材の先端部が到達するま
    でに前記定着ニップ域の形成位置の移動を完了させるよ
    う移動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記転写手段と定着手段との間に、記録材の先端部を定
    着ニップ域へと導くガイド部材を具備することを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記転写手段が、前記記録材の両面に対して画像を転写
    することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 一対の定着部材を有しこれら定着部材の
    圧接により形成される定着ニップ域にて記録材上の未定
    着画像を定着する定着装置であって、 前記定着ニップ域の形成位置を前記記録材の搬送方向に
    対して略直交する方向に移動させる移動手段を具備した
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】 像担持体上に形成された画像を記録材に
    転写する転写手段と、 接離可能な一対の定着部材を有しこれら定着部材の圧接
    により形成される定着ニップ域にて前記記録材上の未定
    着画像を定着する定着手段と、 前記一対の定着部材を夫々独立して移動させ且つ異なる
    位置で圧接させることにより前記定着ニップ域の形成位
    置を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 接離可能な一対の定着部材を有しこれら
    定着部材の圧接により形成される定着ニップ域にて前記
    記録材上の未定着画像を定着する装置であって、 前記一対の定着部材を夫々独立して移動させ且つ異なる
    位置で圧接させることにより前記定着ニップ域の形成位
    置を移動させる移動手段を具備したことを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316397A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2006119453A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Canon Inc 像加熱装置
US7299002B2 (en) * 2003-01-30 2007-11-20 Sharp Kabushiki Kaisha Heater, and image forming apparatus, heating method incorporating same

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