JP2000330082A - 光パルス発生装置 - Google Patents
光パルス発生装置Info
- Publication number
- JP2000330082A JP2000330082A JP11139319A JP13931999A JP2000330082A JP 2000330082 A JP2000330082 A JP 2000330082A JP 11139319 A JP11139319 A JP 11139319A JP 13931999 A JP13931999 A JP 13931999A JP 2000330082 A JP2000330082 A JP 2000330082A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- wavelength
- acousto
- optic modulator
- intensity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
一定の強度の光パルスを出射できるようにする。 【解決手段】 音響光学変調器12は光源11とOTD
R出力端17に対して光軸等が調整されて組み立てられ
ているので、最大の回折効率で光パルスを出射するため
には、光の波長に応じた超音波周波数で駆動されること
が望ましい。そこで、この発明では駆動信号を出力する
発振器15が光の波長に基づいて駆動信号の超音波周波
数を調整するように構成した。発振器15は光の波長に
基づいて音響光学変調器12から出射される光パルスの
強度が最大又は一定の値となるような駆動信号の周波数
を音響光学変調器に印加する。これによって、光パルス
発生装置100はほぼ一定の強度の光パルスを出射する
ことができるようになる。
Description
を測定するOTDR(Optical Time Domain Reflectmet
ry)測定装置の光源として用いられる光パルス発生装置
に関する。
通信ケーブル用の光ファイバに光パルスを入射し、この
光パルスから戻ってくる後方散乱光を検出することによ
り、光ファイバの破断点や接続損失などを観察するもの
であり、光通信ケーブルの敷設や保守の分野で広く用い
られている。
ス発生装置としては、特開平5−21880号公報や特
開平6−249750号公報に記載されたようなものが
知られている。これらの光パルス発生装置は、Nd:Y
AGパルスレーザやQスイッチリングレーザなどの種々
のレーザ光源によって生成されたレーザ光を光スイッチ
素子のスイッチング処理によって所定幅の光パルスとし
て出射している。
示すものである。光パルス発生装置10は、光源1、音
響光学変調器(AOM)2、タイミング発生回路3、ス
イッチ回路4、発振器5を含んで構成されている。光源
1は一般的に光パルス試験に用いられる所定波長の光、
例えば波長が1.31μm,1.55μm,1.65μ
mの光を出射する。音響光学変調器(AOM)2は光源
1から出射される光が入射され、その入射光の0次回折
光及び1次回折光を駆動信号の周波数に応じた回折角で
出射する。タイミング発生回路3は光パルスの出力タイ
ミングに対応したタイミング信号をスイッチ回路4に出
力する。発振器5は超音波周波数(駆動周波数)faの
駆動信号を出力するものであり、この駆動信号はスイッ
チ回路4を介して音響光学変調器2に供給される。スイ
ッチ回路4はタイミング発生回路3から出力されるタイ
ミング信号に応じて音響光学変調器2に超音波周波数f
aの駆動信号を印加する。これによって、音響光学変調
器2は、タイミング信号の出力タイミングに同期した光
パルスをOTDR出力端(光ファイバ)7に供給する。
折を利用したものであり、光パルスとして利用される1
次回折光の回折角θbは入射光の波長λ0と超音波周波
数faの積を音響光学変調器2を構成する媒体の音速V
の2倍の値で除したものにほぼ等しい。すなわち、この
関係は、θb≒(λ0×fa)/(2×V)で表され
る。実際のθbはこの値のアークサインであるが、回折
角が小さいのでこのような関係式が成立する。このよう
なブラッグ回折を用いた音響光学変調器2は、上式を満
足する回折角θbを光の入射角とした時に最も高い回折
効率で1次回折光を出射することが知られている。ま
た、OTDR測定装置に用いられる光の波長は通常1.
31μm,1.55μm,1.65μmなので、音響光
学変調器2は、このような波長の光に対して最も高い回
折効率でスイッチング動作を行うように、光源1に対す
る光入射角と1次回折光の回折角度(出射角)がほぼ等
しくなるように光軸が調整されて、光源1やOTDR出
力端7(光ファイバ)との間に組み立てられている。
装置を用いて光ファイバの破断点や接続損失などを観察
する他に、光ファイバの波長分散を測定しようとする試
みがある。光ファイバの波長分散を測定する場合、光フ
ァイバに入射する光の波長を前述の基本波長1.31μ
m,1.55μm,1.65μmから前後にずれた複数
の波長の光を生成して試験を行う必要がある。例えば、
1.55μmの場合、1520nm〜1580nmの間
で波長を1nmや0.1nm単位で変化させたり、又は
1300nm〜1600nmの間で30nm単位で変化
させたりして、光ファイバの波長分散を測定する。
器2に入射される光の波長は変化するようになるので、
それに伴って音響光学変調器2から出射する回折光の角
度が微妙に変化し、結果として回折効率が図5に示すよ
うに平坦な波長特性を示さなくなる。図5は別々の3つ
の音響光学変調器について、駆動周波数を一定とし、そ
れぞれ入射光の波長を可変した場合の回折効率の特性を
示す波形図である。波形51を示す音響光学変調器が最
も低い波長において回折効率が最大となり、波形52、
波形53の順で回折効率の最大となる波長は高い方に推
移している。これから明らかなように音響光学変調器の
それぞれの個体差によっても回折効率は種々異なり、回
折効率が最大となる波長が一定ではないことが分かる。
従って、このような音響光学変調器2を用いてOTDR
測定装置で光ファイバの波長分散を測定しようとした場
合、波長を微妙に変化させた場合に、回折効率が変動す
るため、光ファイバに入射する光パルスの強度を一定に
保持することができなくなり、波長分散測定時に同時に
光ファイバの接続損失などを測定するといった処理を行
うこともできないという問題があった。
たものであり、その目的は、入射する光の波長が変化し
た場合でも、ほぼ一定の強度の光パルスを出射すること
のできる光パルス発生装置を提供することにある。
発明に係る光パルス発生装置は、光の波長を設定する設
定手段と、前記設定手段によって設定された波長に対応
した波長を有する光を発生する光源と、前記光源によっ
て発生した光が入射され、この入射光の回折光を光パル
スとして出射する音響光学変調器と、前記音響光学変調
器から出射される光パルスの強度が一定となるように、
前記光の波長に基づいて周波数を調整した駆動信号を前
記音響光学変調器に向けて出力する発振器と、所定のタ
イミングパルスに応じて、前記発振器から前記音響光学
変調器に印加される前記駆動信号のタイミングを調整す
るタイミング調整手段とを備えるものである。例えば、
OTDR測定装置で光ファイバの波長分散を測定する場
合、設定手段は光源から出力される光の波長を波長分散
測定時の複数種類の波長に設定する。光パルス発生装置
は設定手段によって設定された波長の光パルスを順次出
力して光ファイバの波長分散を測定する。音響光学変調
器は、光源とOTDR出力端との間で最大の回折効率で
動作するように光軸等が調整されて組み立てられている
ので、組み立てられた状態で最大の回折効率で光パルス
を出射するためには、発振器から出力される駆動信号の
周波数が回折効率を最大とするようなものに調整されな
ければならない。そこで、この発明では、発振器から出
力される駆動信号の周波数を光の波長に基づいて調整す
るように構成した。この場合の光の波長は、光源から実
際に出射される光の波長でもよいし、設定手段によって
設定された波長でもよいし、又は音響光学変調器から出
射される光パルスの波長でもよい。発振器は光の波長に
基づいて音響光学変調器から出射される光パルスの強度
が最大又は一定の値となるような周波数の駆動信号を音
響光学変調器に向けて出力する。これによって、光パル
ス発生装置はほぼ一定の強度の光パルスを出射すること
ができるようになる。
ス発生装置は、前記請求項1に記載された光パルス発生
装置の一実施態様として、前記発振器から出力される前
記駆動信号の周波数を調整することにより、前記音響光
学変調器から出射される前記光パルスの強度をほぼ最大
値に調整するようにしたものである。この発明に係る光
パルス発生装置は、光パルスの強度がほぼ最大となるよ
うに、すなわち音響光学変調器の回折効率が最大となる
ように駆動信号の周波数を調整している。
ス発生装置は、前記請求項1に記載されたの一実施態様
として、前記発振器から出力される前記駆動信号の周波
数を前記設定手段によって設定された波長の値に基づい
て調整するようにしたものである。光源は設定手段に設
定された波長の光を出力するので、実際の出射光を検出
しなくても設定された値に基づいて駆動信号の周波数を
調整することによって、光パルスの強度がほぼ最大値と
なるように調整することができる。
ス発生装置は、所定の波長を有する光を発生する光源
と、前記光源によって発生した光が入射され、この入射
光の回折光を光パルスとして出射する音響光学変調器
と、前記音響光学変調器に印加される駆動信号を出力す
る発振器と、所定のタイミングパルスに応じて、前記発
振器から前記音響光学変調器に印加される前記駆動信号
のタイミングを調整するタイミング調整手段と、前記音
響光学変調器から出射する前記光パルスの強度を監視し
て、その強度が所定値となるように前記駆動信号の周波
数及び電圧値の少なくとも一方を調整する調整手段とを
備えるものである。音響光学変調器から出射される回折
光の強度は、光の波長や駆動信号の周波数やその電圧値
に依存することが知られているので、波長や駆動周波数
や電圧値をその理論値通りに設定することによって所望
の強度の光パルスを得ることは可能である。しかしなが
ら、実際に音響光学変調器から出射される光パルスの強
度は、組み立てられたときの状態や温度特性等などの種
々の要因によって異なるものである。そこで、この発明
では、実際に音響光学変調器から出射される回折光すな
わち光パルスの強度を監視して、その強度が所定値とな
るように駆動信号の周波数や電圧値を調整するようにし
た。これによって、入射する光の波長が微妙に変化した
場合でも、ほぼ一定の強度の光パルスを出射することが
できる。
ス発生装置は、前記請求項4に記載された光パルス発生
装置の一実施態様として、前記調整手段が、前記音響光
学変調器から出射する前記光パルスの強度を検出する光
検出手段と、前記光検出手段によって検出された前記光
パルスの強度が所定値となるように、前記発振器から出
力される前記駆動信号の電圧値の振幅を調整する振幅可
変手段とを備えるようにしたものである。この発明で
は、調整手段が駆動信号の電圧値の振幅を調整して、光
パルスの強度を制御する場合を限定したものである。
ス発生装置は、前記請求項4に記載された光パルス発生
装置の一実施態様として、前記調整手段が、前記音響光
学変調器から出射する前記光パルスの強度を検出する光
検出手段と、前記光検出手段によって検出された前記光
パルスの強度が所定値となるように、前記発振器から出
力される前記駆動信号の周波数を調整する周波数可変手
段とを備えるものである。この発明では、調整手段が駆
動信号の周波数を調整して、光パルスの強度を制御器す
る場合を限定したものである。
ス発生装置は、光の波長を設定する設定手段と、前記設
定手段によって設定された波長に対応した波長を有する
光を発生する光源と、前記光源によって発生した光が入
射され、この入射光の回折光を光パルスとして出射する
音響光学変調器と、前記音響光学変調器から出射される
光パルスの強度が一定となるように、前記光の波長に基
づいて周波数を調整した駆動信号を前記音響光学変調器
に向けて出力する発振器と、所定のタイミングパルスに
応じて、前記発振器から前記音響光学変調器に印加され
る前記駆動信号のタイミングを調整するタイミング調整
手段と、前記音響光学変調器から出射する前記光パルス
の強度を監視して、その強度が所定値となるように前記
駆動信号の電圧値を調整する調整手段とを備えるもので
ある。この発明では、請求項1に記載された発明に、駆
動信号の電圧値を調整する調整手段を付加したものであ
る。
ス発生装置は、前記請求項7に記載された光パルス発生
装置の一実施態様として、前記設定手段によって設定さ
れた波長の値に基づいて、前記発振器から出力される前
記駆動信号の周波数を調整するようにしたものである。
駆動信号の周波数と電圧値の両方を調整する場合、請求
項4に記載された光パルス発生装置のように両方の値を
実際の光パルスの強度に基づいて調整していたのでは、
その調整に時間を要するので、この発明のように駆動信
号の周波数については、設定手段によって設定された値
に基づいて調整し、駆動信号の電圧値のみを実際の光パ
ルスの強度に基づいて調整するようにした。
ス発生装置は、前記請求項4〜8のいずれかに記載され
た光パルス発生装置の一実施態様として、前記光源が、
発生する光の波長が変更可能であり、前記光源から出射
される複数の波長の光のそれぞれに対応させて、前記音
響光学変調器から出射される前記光パルスの強度をほぼ
一定に自動調整するようにしたものである。光源から発
生される光の波長が変更された場合、それに応じて音響
光学変調器から出力される光パルスの強度も変動するよ
うになるが、この発明では、光パルスの強度を一定に自
動調整するようにしたので、光源の波長が変更された場
合でも、一定の強度の光パルスを出力することができる
ようになる。
形態に係る光パルス発生装置について、図面を参照しな
がら説明する。
の形態に係る光パルス発生装置の概略構成を示す図であ
る。図において、光パルス発生装置100は、波長設定
回路10、可変波長光源11、音響光学変調器(AO
M)12、タイミング発生回路13、スイッチ回路1
4、発振器15、アンプ16を含んで構成される。
出射する光の波長を設定するものである。波長設定回路
10は、例えば1520nm〜1580nmの範囲で波
長を1nmや0.1nm単位で段階的に変化させたり、
1300nm〜1600nmの範囲で波長を30nm単
位で段階的に変化させて出力したりする場合に、これら
の変化単位に対応した波長設定信号を可変波長光源11
及び発振器15に出力する。可変波長光源11は、波長
設定回路10から出力される波長設定信号に基づいた所
定波長の光を発生する。
出射される光が入射され、その入射光の1次回折光を、
印加される駆動信号の周波数に応じた回折角で出射す
る。なお、音響光学変調器12は0次回折光も出射する
がこれは光パルスとしては利用されない。図1におい
て、音響光学変調器12の右側から出力される0次回折
光は矢印のない線で示され、0次の文字が付されてお
り、1次回折光は矢印のある線で示され、1次の文字が
付されている。音響光学変調器12から出射される1次
回折光のみが光パルスとしてOTDR出力端17を経由
して光ファイバ18に出射される。タイミング発生回路
13は光パルスの出力タイミングに対応したタイミング
信号をスイッチ回路14に出力する。発振器15は波長
設定回路10から出力される波長設定信号に対応した超
音波周波数の駆動信号をスイッチ回路14及びアンプ1
6を介して音響光学変調器12に印加する。スイッチ回
路14はタイミング発生回路13から出力されるタイミ
ング信号に応じて、発振器15から出力される駆動信号
を音響光学変調器12に印加する。アンプ16は、音響
光学変調器12に印加される駆動信号の電圧値を所定の
値に増幅するものである。
グ発生回路13、スイッチ回路14及びアンプ16がタ
イミング調整手段にそれぞれ対応する。
置100の動作について説明する。波長設定回路10は
1520nm〜1580nmの範囲で波長を1nm単位
で段階的に出力するものとする。まず、波長発生手段1
0は1520nmの波長設定信号を可変波長光源11及
び発振器15に出力する。可変波長光源11は1520
nmの波長設定信号が入力され、それに基づいて152
0nmの波長を有する光を音響光学変調器12に出射す
る。一方、発振器15は1520nmの波長設定信号が
入力され、それに基づいた超音波周波数の駆動信号を出
力する。なお、この超音波周波数の決定は、次のように
して行われる。音響光学変調器12から出射される1次
回折光が最大の回折効率で出射する回折角θbは前述の
ようにθb≒(λ0×fa)/(2×V)である。光パ
ルス発生装置100において、可変波長光源11、音響
光学変調器12及びOTDR出力端(光ファイバ)17
は回折効率が最適となるような回折角θbで既に組み立
てられているので、波長λ0の変化に応じて回折角θb
が一定となるような超音波周波数faを出力すればよ
い。すなわち、波長設定回路10から出力される波長設
定信号によって設定される光の波長がλ1の場合、発振
器15はθb=(λ1×f1)/(2×V)となるよう
な超音波周波数f1を出力すればよい。すなわち、λ0
×fa=λ1×f1が成立すれば良いので、発振器15
は超音波周波数f1=fa×(λ0/λ1)の駆動信号
を出力すればよい。ここで、λ0はOTDR測定装置に
おける光パルスの基本波長である1.55μmとし、こ
のλ0における最適周波数をf0とすると、超音波周波
数f1は最適周波数f0をλ0/λ1で乗算した値とな
る。従って、発振器15は最適周波数f0を1550/
1520で乗算した値の超音波周波数の駆動信号を出力
すればよい。なお、基本波長1.55μmにおける最適
周波数だけでなく、これ以外の基本周波数1.31μ
m,1.65μmについても予め最適周波数を測定し、
最も近い基本波長との間で演算を行うようにすることが
望ましい。
力タイミングに対応したタイミング信号がスイッチ回路
14に出力されると、発振器15から出力される超音波
周波数f1の駆動信号はアンプ16を介して音響光学変
調器12に印加される。このときアンプ16は、音響光
学変調器12に印加される駆動信号の電圧を回折効率が
最適となるように波長λ1に応じて増幅するものとす
る。どのように増幅するのかは後述する。超音波駆動周
波数f1の駆動信号の印加された音響光学変調器12
は、可変波長光源11から出力される波長λ1=152
0nmの光を回折角θb=(λ1×f1)/(2×V)
の回折光として出射する。音響光学変調器12から出射
された回折光はOTDR出力端17に入射され、被試験
用の光ファイバに供給されるようになる。同様にして、
波長設定信号が1nm単位で変化した場合にはその値に
従って、超音波周波数を演算し、発振器15から出力さ
れる駆動信号の周波数を変更してやればよい。これによ
って、可変波長光源11から出力される光の波長が波長
設定回路10から出力される波長設定信号に応じて変化
した場合でも、音響光学変調器12から出射される回折
光の回折角θbは一定となり、光パルスの強度は一定と
なる。
1次回折光の強度は媒体中の超音波パワーPaに依存
し、この超音波パワーPaを増加するとそれに伴って1
次回折光の強度も増加し、所定の超音波パワー値で最大
を示し、それ以降は減少するという特性を示すことが知
られている。すなわち、この特性は、所定の超音波パワ
ーの入力でピークを示し、その前後において徐々に減衰
するというものである。また、1次回折光の強度が最大
となる超音波パワーPaの値は、入射光の波長に応じて
変化する。すなわち、入射光の波長が長くなると、それ
に従って超音波パワーPaを大きくする必要があり、入
射光の波長に応じて1次回折光の強度が最大となる超音
波パワーPaの値も決まっている。従って、アンプ16
は、波長設定回路10から出力される波長設定信号によ
って設定される波長の値に基づいた超音波パワーPaを
音響光学変調器12に印加するために、発振器15から
出力される駆動信号の振幅値を調整するように構成して
もよい。
の形態に係る光パルス発生装置の概略構成を示す図であ
る。図において、光パルス発生装置200は、可変波長
光源11、音響光学変調器12、タイミング発生回路1
3、スイッチ回路14、発振器25、アンプ16、光−
電気変換器(O/E変換器)28、光分波器29を含ん
で構成される。図2において図1と同じ構成のものには
同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図
2のパルス発生装置200が図1のものと異なる点は、
音響光学変調器12から出射する1次回折光の強度に基
づいて、発振器25から出力される駆動信号の周波数を
可変制御するように構成されている点である。光−電気
変換器28は音響光学変調器12から出射される1次回
折光を光分波器29を用いて検出し、検出された1次回
折光の強度に対応した電気信号を発振器25に出力す
る。発振器25は、1次回折光の強度、すなわち光−電
気変換器28から出力される電気信号が所定の値となる
ように、超音波周波数を適宜変化させる。
4及びアンプ16がタイミング調整手段に、発振器2
5、光−電気変換器28及び光分波器29が調整手段に
それぞれ対応する。また、光−電気変換器28及び光分
波器29が光検出手段に、発振器25が周波数可変手段
にそれぞれ対応する。
200によれば、実際に音響光学変調器12から出射さ
れる1次回折光の強度に基づいて、音響光学変調器12
に印加される駆動信号の周波数を調整しているので、実
際の光パルスの出力強度を最大値あるいは最大値以外の
任意の値に設定することができる。任意の値に設定する
のは、波長を1300nm〜1600nmの範囲で変化
させた場合にそれぞれの波長において出力強度の最大値
が必ずしも一定の値になるとは限らないからである。従
って、どの波長のおいてもその出力強度が一定となるよ
うに制御することによって、常に一定の強度の光パルス
を用いた試験を行うことができるようになる。
の形態に係る光パルス発生装置の概略構成を示す図であ
る。図において、光パルス発生装置300は、波長設定
回路10、可変波長光源11、音響光学変調器12、タ
イミング発生回路13、スイッチ回路14、発振器1
5、出力可変回路36、光−電気変換器38、光分波器
29を含んで構成される。図3において図1と同じ構成
のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省
略する。図3のパルス発生装置300が図1のものと異
なる点は、発振器15から音響光学変調器12に印加さ
れる駆動信号の電圧値(振幅値)を出力可変回路36で
可変増幅して、その回折効率が最適な値となるように構
成した点である。すなわち、図において、光−電気変換
器38は音響光学変調器12から出射される1次回折光
を光分波器29を用いて検出し、検出された1次回折光
の強度に対応した電気信号を出力可変回路38に供給す
る。出力可変回路38は、1次回折光の強度、すなわち
光−電気変換器38から出力される電気信号が最大とな
るように駆動信号の電圧値(すなわち超音波パワー値P
a)を変化させて、最適な電圧値の駆動信号を音響光学
変調器12に印加している。音響光学変調器11に印加
される駆動信号の超音波パワー値Paを光−電気変換器
38から出力される電気信号に基づいて適宜制御するこ
とによって、音響光学変調器11の回折効率を最大値あ
るいは最大値以外の所定の値に設定することができる。
この場合も前述の第2の実施の形態の場合と同様に、実
際に音響光学変調器12から出射される1次回折光の強
度に基づいて、音響光学変調器12に印加される電圧値
を調整しているので、実際の光パルスの出力強度を最大
値あるいは最大値以外の任意の値に設定することができ
る。
14がタイミング調整手段に、波長設定回路10、発振
器15、出力可変回路36、光−電気変換器38及び光
分波器29が調整手段に対応する。また、出力可変回路
36が振幅可変手段に、光−電気変換器38及び光分波
器29が光検出手段に、波長設定回路10及び発振器1
5が周波数可変手段に対応する。
アンプ16が波長設定回路10から出力される波長設定
信号に基づいて音響光学変調器12に印加する駆動信号
の振幅値を最適な値に設定するようにしてもよい。図1
の光パルス発生装置では、波長設定回路10によって設
定された波長設定信号に基づいて発振器15は超音波周
波数を決定しているが、これに限らず、可変波長光源1
1から出射される光の実際の波長や音響光学変調器12
から出射される光パルスの実際の波長を検出し、検出さ
れた波長に基づいて最適な超音波周波数を決定するよう
にしてもよい。アンプ16も実際に検出された波長に基
づいて最適な振幅値を決定するようにしてもよい。ま
た、可変波長光源11から出射される光の波長をパラメ
ータとして、図2及び図3のように音響光学変調器12
から実際に出射される光パルスの強度が最大となるよう
な駆動信号の周波数及び電圧値を予め測定し、それをテ
ーブルとして発振器15や出力可変回路36に記憶し、
波長設定回路10から出力される波長設定信号をそのテ
ーブルに基づいて設定し、最適な周波数や電圧値を音響
光学変調器に印加するようにしてもよい。
16が可変波長光源11から出射される波長に基づいて
駆動信号の振幅値を最適な値に設定するようにしてもよ
い。この場合も実際に可変波長光源11から出力される
光の波長を検出してもよいことはいうまでもない。
設定回路10から出力される波長設定信号に対応して超
音波周波数を調整する場合について説明したが、図2の
ような光−電気変換器28を設け、これから出力される
電気信号に基づいて光パルスの強度が一定となるような
超音波周波数を決定するようにしてもよい。この場合も
出力可変回路36と発振器15のいずれか一方を調整し
て、光パルスの強度が一定となるようにすればよい。ま
た、光パルスの強度を最大にする場合には、出力可変回
路36と発振器15の調整を交互に行うことによって光
パルスの強度の最大値を決定するようにすればよい。
装置によれば、入射する光の波長が微妙に変化した場合
でも、ほぼ一定の強度の光パルスを出射することができ
るという効果がある。
略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
ある。
波数を一定とし、それぞれ入射光の波長を可変した場合
の回折効率の特性の状態を示す波形図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 光の波長を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された波長を有する光を発生
する光源と、 前記光源によって発生した光が入射され、この入射光の
回折光を光パルスとして出射する音響光学変調器と、 前記音響光学変調器から出射される光パルスの強度が一
定となるように、前記光の波長に基づいて周波数を調整
した駆動信号を、前記音響光学変調器に向けて出力する
発振器と、 所定のタイミングパルスに応じて、前記発振器から前記
音響光学変調器に印加される前記駆動信号のタイミング
を調整するタイミング調整手段と、 を備えることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記発振器から出力される前記駆動信号の周波数を調整
することにより、前記音響光学変調器から出射される前
記光パルスの強度をほぼ最大値に調整することを特徴と
する光パルス発生装置。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記発振器から出力される前記駆動信号の周波数を前記
設定手段によって設定された波長の値に基づいて調整す
ることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項4】 所定の波長を有する光を発生する光源
と、 前記光源によって発生した光が入射され、この入射光の
回折光を光パルスとして出射する音響光学変調器と、 前記音響光学変調器に印加される駆動信号を出力する発
振器と、 所定のタイミングパルスに応じて、前記発振器から前記
音響光学変調器に印加される前記駆動信号のタイミング
を調整するタイミング調整手段と、 前記音響光学変調器から出射する前記光パルスの強度を
監視して、その強度が所定値となるように前記駆動信号
の周波数及び電圧値の少なくとも一方を調整する調整手
段と、 を備えることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記調整手段は、 前記音響光学変調器から出射する前記光パルスの強度を
検出する光検出手段と、 前記光検出手段によって検出された前記光パルスの強度
が所定値となるように、前記発振器から出力される前記
駆動信号の電圧値の振幅を調整する振幅可変手段と、 を備えることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項6】 請求項4において、 前記調整手段は、 前記音響光学変調器から出射する前記光パルスの強度を
検出する光検出手段と、 前記光検出手段によって検出された前記光パルスの強度
が所定値となるように、前記発振器から出力される前記
駆動信号の周波数を調整する周波数可変手段と、 を備えることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項7】 光の波長を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された波長に対応した波長を
有する光を発生する光源と、 前記光源によって発生した光が入射され、この入射光の
回折光を光パルスとして出射する音響光学変調器と、 前記音響光学変調器から出射される光パルスの強度が一
定となるように、前記光の波長に基づいて周波数を調整
した駆動信号を、前記音響光学変調器に向けて出力する
発振器と、 所定のタイミングパルスに応じて、前記発振器から前記
音響光学変調器に印加される前記駆動信号のタイミング
を調整するタイミング調整手段と、 前記音響光学変調器から出射する前記光パルスの強度を
監視して、その強度が所定値となるように前記駆動信号
の電圧値を調整する調整手段と、 を備えることを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記設定手段によって設定された波長の値に基づいて、
前記発振器から出力される前記駆動信号の周波数を調整
することを特徴とする光パルス発生装置。 - 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかにおいて、 前記光源は、発生する光の波長が変更可能であり、 前記光源から出射される複数の波長の光のそれぞれに対
応させて、前記音響光学変調器から出射される前記光パ
ルスの強度をほぼ一定に自動調整することを特徴とする
光パルス発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11139319A JP2000330082A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光パルス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11139319A JP2000330082A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光パルス発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000330082A true JP2000330082A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15242550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11139319A Pending JP2000330082A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光パルス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000330082A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004126024A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Anritsu Corp | 光変調器駆動装置及びそれを用いる光伝送装置 |
JP2006275917A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Olympus Corp | 多光子励起型観察装置および多光子励起型観察用光源装置 |
CN110168434A (zh) * | 2016-10-18 | 2019-08-23 | 通快瑞士股份公司 | 用于声光构件的高频驱动电路和用于运行高频驱动电路的方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62215917A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-22 | Hamamatsu Photonics Kk | 光パルス列に同期した電気信号発生装置 |
JPS63187127A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-02 | Hoya Corp | 色分解装置 |
JPH02135489A (ja) * | 1988-11-17 | 1990-05-24 | Hitachi Zosen Corp | カラーレーザディスプレイ装置 |
JPH03114020A (ja) * | 1990-08-15 | 1991-05-15 | Sony Corp | 光記録装置 |
JPH04138332A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-12 | Anritsu Corp | 光パルス試験器 |
JPH08179386A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-12 | Fujikura Ltd | Otdr測定装置 |
JPH10233544A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-02 | Hamamatsu Photonics Kk | パルスピッカー |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11139319A patent/JP2000330082A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62215917A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-22 | Hamamatsu Photonics Kk | 光パルス列に同期した電気信号発生装置 |
JPS63187127A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-02 | Hoya Corp | 色分解装置 |
JPH02135489A (ja) * | 1988-11-17 | 1990-05-24 | Hitachi Zosen Corp | カラーレーザディスプレイ装置 |
JPH03114020A (ja) * | 1990-08-15 | 1991-05-15 | Sony Corp | 光記録装置 |
JPH04138332A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-12 | Anritsu Corp | 光パルス試験器 |
JPH08179386A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-12 | Fujikura Ltd | Otdr測定装置 |
JPH10233544A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-02 | Hamamatsu Photonics Kk | パルスピッカー |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004126024A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Anritsu Corp | 光変調器駆動装置及びそれを用いる光伝送装置 |
JP2006275917A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Olympus Corp | 多光子励起型観察装置および多光子励起型観察用光源装置 |
CN110168434A (zh) * | 2016-10-18 | 2019-08-23 | 通快瑞士股份公司 | 用于声光构件的高频驱动电路和用于运行高频驱动电路的方法 |
JP2019536077A (ja) * | 2016-10-18 | 2019-12-12 | トルンプフ シュヴァイツ アクチエンゲゼルシャフトTRUMPF Schweiz AG | 音響光学コンポーネント用の高周波ドライバ回路及び高周波ドライバ回路を動作させるための方法 |
US11550174B2 (en) | 2016-10-18 | 2023-01-10 | Trumpf Schweiz Ag | Operating a high-frequency driver circuit |
CN110168434B (zh) * | 2016-10-18 | 2023-04-18 | 通快瑞士股份公司 | 用于声光构件的高频驱动电路和用于运行高频驱动电路的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2580618B1 (en) | Acousto-optical system, microscope and method of use of the acousto-optical system | |
JP3810570B2 (ja) | 光パルス発生方法及びその装置 | |
JP4949496B2 (ja) | 光周波数コム発生装置及びそれを用いた光パルス発生装置、並びに光周波数コム発生方法及びそれを用いた光パルス発生方法 | |
KR960033233A (ko) | 다중 파장 전자 방사 출력 신호 발생 장치 및 방법 | |
CN104332809A (zh) | 基于声光开关的脉宽可调脉冲光纤激光器 | |
JP5668265B2 (ja) | 光周波数コム発生装置および光周波数コム発生方法 | |
KR101329142B1 (ko) | 펄스 레이저 출력 안정화 장치 및 그 방법 | |
JP2006337833A (ja) | 波長可変光周波数コム発生装置 | |
JPH08184790A (ja) | Ln変調器直流バイアス回路 | |
JP2000330082A (ja) | 光パルス発生装置 | |
JP4388334B2 (ja) | 光反応装置及び光反応制御方法 | |
KR20120038260A (ko) | 레이저 시스템에서 버스트 모드 발진 방법 및 이를 위한 장치 | |
JP2006026699A (ja) | レーザ加工装置および方法 | |
Fu et al. | Dual-channel fiber ultrasonic sensor system based on fiber Bragg grating in an erbium-doped fiber ring laser | |
US8712252B2 (en) | Optical signal output apparatus, electrical signal output apparatus, and test apparatus | |
JP2757816B2 (ja) | 光強度変調器の特性測定方法及び制御方法 | |
JPH10209973A (ja) | 光波長多重送信回路 | |
EP0810748B1 (en) | Arrangement and method for operating and testing an optical device | |
JP2020009984A (ja) | 光パルス信号生成装置及びバイオイメージング装置 | |
JP4976040B2 (ja) | パルス光源およびパルス光源の制御方法 | |
JP2003294539A (ja) | 光サンプリング装置 | |
JP3771876B2 (ja) | マルチキャリア光源 | |
JPH09230292A (ja) | 光変調器 | |
WO2023233528A1 (ja) | 光短パルス生成装置、光短パルス生成方法、及びプログラム | |
Tanaka et al. | Fiber bragg grating hydrophone array using multi-wavelength laser: simultaneous multipoint underwater acoustic detection |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110104 |