JP2000329978A - 高速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード及びその製造方法 - Google Patents
高速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード及びその製造方法Info
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Abstract
た多芯プラスチック光ファイバカールコードを提供す
る。 【解決手段】 ファイバ横断面における、ファイバ中心
部に対する各芯の位置が光ファイバの進行に従って一定
の回転角度で回転しており、その回転数が1セットのカ
ールコードの始点から終点までの両端間において整数回
となるようにファイバの成形を行う。
Description
プラスチック光ファイバを螺旋状に成形してなるカール
コードに関する。
成形してなるカールコードは、例えば特開平10−30
19号公報によって公知である。
の孔を開けた複合紡糸ダイを用いて連続的に紡糸され、
個々の芯間の相対的な配置の関係は固定されて製造され
る。この多芯プラスチック光ファイバを用いてカールコ
ードを作るには、多芯プラスチック光ファイバを棒に巻
き付けて加熱するなどの方法でカール癖をつけている。
ファイバのカールコードを用いた高速通信の用途は精々
200Mbps程度であったが、400Mbps以上の
高速の需要に応えるためには、多芯プラスチック光ファ
イバの中の個々の芯間の長さの違いによる、光伝達時間
の差による帯域の低下を抑える必要があることがわかっ
た。
巻き付けるにあたり、常に、同じ芯が棒の外側に来て、
別の芯は常に内側に来るように巻き付けたとすると、棒
の内側の芯と外側の芯では、外側の芯が伸びる。仮に直
径1.0mmで長さが2m程度の多芯プラスチック光フ
ァイバを用いて内径15mmのカールコードを造ったと
仮定すれば凡そ40カールから構成された1セットのカ
ールコードができる。このカールコードの内側芯と外側
芯は固定されているので、それらの芯の長さは1セット
のカールコードあたり250mmも光路長の差ができる
ことになり、これは0.8nsecの時間遅れとなり、
500Mbpsの通信には支障を来たすことになる。
通信に適した多芯プラスチック光ファイバカールコード
を提供することにある。
ラスチック光ファイバを螺旋状に成形してなるカールコ
ードであって、カール部分の光ファイバの横断面におい
て、ファイバ中心部に対する個々の芯の位置が、光ファ
イバの進行に従って一定の回転角度で回転しており、1
セットのカールコードのカールの始点から終点までの両
端間において、整数回回転していることを特徴とする高
速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード
である。
イバカールコードの製造方法であって、カール部分の光
ファイバの横断面において、ファイバ中心部に対する個
々の芯の位置が、光ファイバの進行に従って一定の回転
角度で回転しており、その回転数が1セットのカールコ
ードの始点から終点までの両端間において整数回となる
ように多芯プラスチック光ファイバの巻き付けと賦形を
行い螺旋状に成形することを特徴とする高速信号伝送用
多芯プラスチック光ファイバカールコードの製造方法で
ある。
する多芯プラスチック光ファイバは、前記したように複
合紡糸によって得られ、多数の芯が相対的な配置の関係
を固定されて製造される。この多芯プラスチック光ファ
イバは実際には緩やかに捩じれている。即ち、ファイバ
横断面において、各芯の中央部に対する位置がファイバ
進行に従って一定の回転角度で回転している。ここで、
該回転のピッチを便宜上「ファイバの捻れピッチ」と称
する。多芯プラスチック光ファイバは前記したように、
複合紡糸ダイで製造されるが、製造時のファイバの製造
条件、例えばダイスの温度分布や、溶融状態のファイバ
の引き回し条件などによつて、上記ファイバの捻じれ具
合を調節することができる。この芯の捻れ具合は、条件
を固定すれば、概ね再現性よいものが得られる。実際に
多芯プラスチック光ファイバの捻じれピッチは2m程度
のものが容易に製造されている。
を施す段階においても、ファイバに捻れを与えながら被
覆を施すなどの方法により、著しく捻れピッチの小さい
多芯プラスチック光ファイバケーブルを形成することも
できる。
捻れピッチを調整して、カール部分の始点から終点まで
の両端間において、該捻れピッチが整数個となるように
螺旋状に成形する。
芯プラスチック光ファイバでカールコードを製造するに
は、そのファイバの外側に進行方向に平行に直線状のマ
ークを入れ、常にカールの外側に該直線状のマークが来
るようにケーブルを巻き付け、丁度捻れピッチにあった
長さだけ(つまり、2m単位で)巻き付け加工すればよ
い。このようにすれば、1セットのカールコードにおい
て、多芯プラスチック光ファイバの全ての芯が整数回回
転したカールコードが得られる。もし、出来合いの多芯
プラスチック光ファイバケーブルの捻れピッチと、カー
ル延べ長さの関係が、調整出来ない場合は、多芯プラス
チック光ファイバに張力をかけながら捻じりを付与しな
がら巻き付け加工を行うことにより、カール部分に整数
個の捻れピッチが収まるように調整することもできる。
或いは、多芯プラスチック光ファイバの裸線にケーブル
被覆を施す段階で、多芯プラスチック光ファイバに捻り
を付与しながらケーブル化すればよい。
が5個以上、通常20〜数100個程度のものについて
有効である。そもそもカール数が2〜3個と少ない場合
には、ファイバ内における芯の光路差が小さいのでカー
ルの影響を考慮する必要は無い。
が、内径が5mm〜20mm程度のカールコードが通常
的な対象である。
MMA)樹脂を用い、鞘樹脂としてはビニリデンフロラ
イドとテトラフロロエチレンからなる共重合体で屈折率
が1.403の樹脂を用い、芯と鞘からなる多芯プラス
チック光ファイバ裸線を複合紡糸した。該ファイバ裸線
の直径は1.0mm、芯数は217本であり、該多芯プ
ラスチック光ファイバ裸線に、黒色ポリエチレンを外径
が2.2mmとなるように被覆してケーブルとし、その
外側にファイバの進行方向に平行に直線状のマークを付
けた。
を5mとって床に引き伸ばし、丁度ケーブルの外側の直
線状マークが上に来るように複数箇所テープで固定し
た。この多芯プラスチック光ファイバケーブルの片端面
を剃刀で奇麗に切断し、そのファイバ断面の外周芯の1
本に赤マークを入れた。一方、ケーブルの別の端に於
て、ケーブルの外側の直線状マークを時計の12時の位
置においた時、端面の多芯プラスチック光ファイバ面に
おける赤マークの時刻を読みとった。次いで10cm間
隔で断面における赤マークの時刻を順次読みとった。
転、4.0±0.2mの位置で2回転していることが判
明した。この様子を図1に模式的に示す。図1は上記直
線状マークに沿ったファイバ縦断面と40cm間隔の横
断面を示す図であり、図中、1はファイバ裸線、2は被
覆層であり、3は矢印で示される位置のファイバ横断
面、4は該横断面における上記赤マークの位置である。
Pはファイバの捻れピッチであり、図1に示したよう
に、芯4の位置は断面中央に対して一定の回転角度で回
転し、1Pで丁度1回転している。
ブルを2.4mとり、両端0.2mを残して、合計2m
の多芯プラスチック光ファイバを直径15mmの棒に巻
き付けた。このとき、ケーブルの被覆層の上にある、直
線状のマークが常に棒の外側に来るように巻き付けた。
この状態で固定したものを、85℃のオーブンに1時間
入れて、カール賦形を行った。カール数は42個であっ
た。
の芯に赤マークを入れた。そして、カールコードの内面
側を下に、側面側を上にして、他方の端面の赤マークの
芯の位置を観察した。次いで5カール毎にカールコード
を剃刀で切断して同様の観察を続けた。その結果の模試
図を図2に示す。図2においては、カール数を7個で模
式的に示した。図中、点線Aはカールの外側、Bは内側
の位置をそれぞれ示す。カールコードの中で、芯が丁度
1回転していることが確認できた。
カールコードとしたことに起因するファイバ内における
光伝達時間の差が確実に抑えられるため、多芯プラスチ
ック光ファイバ本来の帯域の低下がなく、良好な高速信
号伝送が可能となる。
の捻れピッチを示す模式図である。
カールコードとファイバの捻れピッチの関係を模式的に
示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 多芯プラスチック光ファイバを螺旋状に
成形してなるカールコードであって、カール部分の光フ
ァイバの横断面において、ファイバ中心部に対する個々
の芯の位置が、光ファイバの進行に従って一定の回転角
度で回転しており、1セットのカールコードのカールの
始点から終点までの両端間において、整数回回転してい
ることを特徴とする高速信号伝送用多芯プラスチック光
ファイバカールコード。 - 【請求項2】 多芯プラスチック光ファイバカールコー
ドの製造方法であって、カール部分の光ファイバの横断
面において、ファイバ中心部に対する個々の芯の位置
が、光ファイバの進行に従って一定の回転角度で回転し
ており、その回転数が1セットのカールコードの始点か
ら終点までの両端間において整数回となるように多芯プ
ラスチック光ファイバの巻き付けと賦形を行い螺旋状に
成形することを特徴とする高速信号伝送用多芯プラスチ
ック光ファイバカールコードの製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11141394A JP2000329978A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 高速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11141394A JP2000329978A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 高速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000329978A true JP2000329978A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15290982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11141394A Pending JP2000329978A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 高速信号伝送用多芯プラスチック光ファイバカールコード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000329978A (ja) |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP11141394A patent/JP2000329978A/ja active Pending
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