JP2000329702A - シートの欠陥検出装置 - Google Patents

シートの欠陥検出装置

Info

Publication number
JP2000329702A
JP2000329702A JP2000075393A JP2000075393A JP2000329702A JP 2000329702 A JP2000329702 A JP 2000329702A JP 2000075393 A JP2000075393 A JP 2000075393A JP 2000075393 A JP2000075393 A JP 2000075393A JP 2000329702 A JP2000329702 A JP 2000329702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
sheet
defect
light guide
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000075393A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hayashi
幸司 林
Ryoji Takamura
良司 篁
Hajime Hirata
肇 平田
Yasuhiro Nakai
康博 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000075393A priority Critical patent/JP2000329702A/ja
Publication of JP2000329702A publication Critical patent/JP2000329702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出感度や検出精度が高いシートの欠陥検出装
置およびシートの欠陥検出方法を提供する。 【解決手段】光源と、この光源に由来する光を受光する
受光手段とを有し、この受光手段が光導体を含み、か
つ、この光導体の非受光面側に前記光の反射手段を備え
る。または、光導体の少なくとも一部に粗面部を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの表面や内
部に存在する欠陥を検出する装置および欠陥の検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、金属などのシート製造におい
ては、シートに光を投射し、その反射光または透過光を
受光してシートの欠陥を検出する装置が一般に用いられ
ている。このシートの欠陥検出には、たとえば、特公平
6−100553号公報に記載されているように、光ビ
ームを用いてシートを走査する投光部と、光導体と光電
子増倍管とからなる受光部とを備えている装置が用いら
れる。
【0003】また、受光部の受光効率を向上させるため
に、たとえば、特開平1−152345号公報では、受
光部の光導体前面と後面に回折散乱板を配し、光の進路
を変えて光導体中の光路を短縮し、光の減衰を減少させ
ることが記載されている。
【0004】しかしながら、記録媒体用途のフィルムな
どにおいては、記録媒体の高密度化や高付加価値化など
により、シートの品質に対する要求基準が厳しくなり、
従来検出できなかった微細、軽微な欠陥の検出が必須と
なっている。
【0005】たとえば、多段ロールを用いて、シートを
走行方向に高倍率に延伸する場合、ロールに付着した異
物による欠陥は、欠陥自体もシートの走行方向に延伸さ
れるため、シートの厚み方向での変形の程度が軽微であ
り、上述した従来の装置では、感度良く検出することが
困難であった。
【0006】また、上述した回折散乱板を用いれば、受
光効率が向上し、検出精度を上げることができるが、回
折散乱板の製作コストが高価になり、また、光導体との
軸合わせなどの光学調整が必要になるなどの問題点があ
った。さらに、シートなどの検出幅が広い場合は、受光
部の長尺化対応が困難であり、製作コストがさらに上昇
するといった問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題点を解決し、検出感度や検出精度が高い
シートの欠陥検出装置およびシートの欠陥検出方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、光源と、この光源に由来する光を受光する
受光手段とを有し、前記受光手段は光導体を含み、か
つ、この光導体は非受光面側に前記光の反射手段を備え
ているシートの欠陥検出装置を特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、光源と、この光源に由来
する光を受光する受光手段とを有し、前記受光手段は光
導体を含み、かつ、この光導体は表面の少なくとも一部
に粗面部を備えているシートの欠陥検出装置を特徴とす
る。
【0010】ここで、反射手段が金属を蒸着したフィル
ムであることも好ましく、また、粗面部の粗度が#50
0〜#2000の範囲内にあることも好ましい。
【0011】また、JIS B 0601に準じて、カ
ットオフ値を0.8mmとして測定した粗面部の平均粗
さ(Ra)が、0.1〜0.4μmの範囲内にあること
も好ましい。
【0012】さらに、この粗面部が受光面の全面に設け
られていることも好ましい。
【0013】また、シートがプラスチックフィルムであ
ることも好ましい。
【0014】さらに、上述したシートの欠陥検出装置を
用いるシートの欠陥検出方法も好ましく、このシートの
欠陥検出方法を用いるシートの製造方法も好ましい。
【0015】本発明において「非受光面側」とは、欠陥
により生じた拡散光を光導体で受光するに際し、その拡
散光が直接到達しない光導体の面をいう。たとえば、光
導体の形状が円柱である場合には、拡散光の光跡が円柱
に接して生じる円柱上の線分を境界としてその拡散光が
直接到達しない側の面であり、図2においてRで示され
る範囲をいう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図5を
参照しながら説明する。
【0017】図1において、シート1が巻回された回転
可能な巻出しロール2と、エンコーダ54を備えた搬送
ロール53と、巻取りモータ4に接続された巻取りロー
ル3とが平行に配置されている。
【0018】シート1の一方の側には投光部10が設置
され、他方の側には受光部(受光手段)20が配置され
ている。投光部10は、光ビームaを出力するレーザ光
源(光源)11と、この光ビームaの光路上に設けた集
光レンズ12と、モータ13によって一定速度に回転駆
動されるポリゴンミラー14と、集光レンズ15とを備
えている。この投光部10は、光ビームaをシート1の
幅方向(図中W方向)に対して所定角度θだけ傾けた方
向(図中S方向)に走査できるように設置されている。
図中L方向はシート1の走行方向を表す。受光部20
は、シート1の欠陥5により生じた拡散光bを受光する
光導体21と、この光導体21内を伝播する拡散光を受
光する光電子増倍管22とを備えている。この受光部2
0は、光導体21に光ビームaの主ビームcが入射しな
いように、主ビームcの軌跡から離れた位置に配されて
いる。
【0019】受光部20には、光電子増倍管22からの
出力をもとにシート1に生じた欠陥の種類や程度などの
判定を行うデータ処理部30が接続されている。データ
処理部30には、データ処理部30の指示によりシート
1の端部にマーキングを行うマーキング装置51と、光
ビームaの走査軌跡上で、かつ、シート1の外方に設置
された、光ビーム走査情報を取得するための受光器23
と、シート1の搬送情報を取得するためのエンコーダ5
4とが接続されている。マーキング装置51のシート走
行方向下流側には、蛍光灯と、シート1に対向する面に
設けられた乳白色の板とを備えた透視装置52が設置さ
れている。
【0020】データ処理部30は、図5に示すように、
光電子増倍管22からの受光信号を増幅するアンプ31
と、増幅された出力をデジタル信号に変換するA/D変
換装置32と、A/D変換された値とあらかじめ設定さ
れたしきい値との大小を判定する比較器33と、クロッ
クを出力するクロック発生回路34と、このクロックの
カウント値を出力するクロックカウンタ35と、クロッ
クカウンタ値があらかじめ設定された上限値と下限値の
間にあるか否かを判定する比較器36と、受光器23か
らの走査信号をカウントする走査カウンタ37と、エン
コーダ54から出力されたエンコーダ信号をカウントす
るエンコーダカウンタ38と、書き込み信号を出力する
書き込み信号発生回路39と、この書き込み信号の出力
によってA/D変換器32、クロックカウンタ35、走
査カウンタ37およびエンコーダカウンタ38からの出
力を記憶する記憶装置40と、記憶装置40に記憶され
たデータの処理を行うメインコンピュータ41とを備え
ている。
【0021】さて、図1に示した装置を用いた欠陥検出
は、被検出体であるシート1を、巻取りモータ4を駆動
して巻出しロール2から巻き出し、巻取りロール3に巻
取って走行させながら行う。この状態において、レーザ
光源11から出射した光ビームaは、集光レンズ12に
よってポリゴンミラー14上に集光され、シート1の方
向へ向かう。このポリゴンミラー14は、モータ13の
駆動により一定速度で回転しており、ポリゴンミラー1
4により進行方向を変えた光ビームaは、集光レンズ1
5を経て、シート1の幅方向Wと角度θをもってS方向
に走査される。
【0022】シート1上を走査された光ビームaは、シ
ート1に欠陥がなければ、そのまま直進して、光ビーム
cのように透過し、光導体21には入射しない。したが
って、受光部20が欠陥に起因する信号を出力すること
はない。これに対して、シート1が欠陥5を有している
場合には、光ビームaがその欠陥5により拡散されて拡
散光bが発生し、その一部が光導体21に入射する。入
射した拡散光bは、光導体21内において反射等を繰り
返しながら両端部へ伝播し、その両端部に設けられた光
電子増倍管22により電気信号に変換されてデータ処理
部30に出力される。ここで、光導体21は、非受光面
側にアルミ蒸着フィルム24(反射手段)を備えている
ので、光導体中に入射した散乱光bの光導体外への漏出
を軽減することができ、受光効率を高めている。
【0023】光電子増倍管22により変換された電気信
号は、図5において、受光信号としてアンプ31に入力
され、増幅された後、A/D変換装置32によるA/D
変換を経て、比較器33および記憶装置40に出力され
る。比較器33にはあらかじめしきい値が設定されてお
り、入力されたデジタル値がしきい値以上のときに、そ
のデジタル値が有効であることを示す有効信号を書き込
み信号発生回路39へ出力する。
【0024】クロックカウンタ35は、クロック発生回
路34から出力されるクロックをカウントし、光ビーム
aの1走査分(図1のS方向の1走査分)の測定範囲を
カウント値として、比較器36および記憶装置40に出
力する。比較器36には測定領域両端に対応する、クロ
ックの上限値および下限値が設定されており、クロック
値がこの上下限の間にあるとき、クロック値有効信号を
書き込み信号発生回路39に出力するとともに、このカ
ウント値を、受光器23から出力される走査信号でリセ
ットさせ、再び新たに1走査分のカウントがなされる。
【0025】書き込み信号発生回路39は、比較器33
からのデジタル値有効信号と、比較器36からのクロッ
ク値有効信号とが同時に入力された時、欠陥発生と判定
し、書き込み信号を発生させて記憶装置40へ出力す
る。
【0026】走査カウンタ37は、シート1に光ビーム
aが何回走査されたかをカウントするもので、走査信号
が入力されるたびに、カウントを1つ増加させる。
【0027】エンコーダカウンタ38は、シート1の走
行方向の変位に応じて出力されるエンコーダ信号をカウ
ントするもので、シート1が走行方向に移動するとき、
エンコーダ信号が入力されるたびにカウントを1つ増加
させ、シート1が走行方向と逆方向に移動するとき(巻
き戻されているとき)、エンコーダ信号が入力するたび
にカウントを1つ減ずる。なお、走査カウンタ37とエ
ンコーダカウンタ38は、どちらもシート1の位置情報
を得るためのものであり、どちらか一方のみでもかまわ
ない。
【0028】メインコンピュータ41は、記憶装置40
に欠陥に関するデータ(受光信号のデジタル値、クロッ
クカウンタ値、走査カウンタ値およびエンコーダカウン
タ値)が記憶されると、そのデータを読み出し、欠陥に
関する情報の処理を行う。たとえば、エンコーダカウン
タ値にエンコーダの単位長さを掛けて欠陥5の走行方向
における位置を求めたり、クロックカウンタ値にクロッ
クの単位長さを掛けて欠陥5の幅方向の位置(TD位
置)を求めて、TD位置情報を出力したり、走査カウン
タからの信号が入力されないなどの異常発生時に欠陥検
出装置の動作を停止させるマシン停止信号を出力したり
することができる。
【0029】こうして得られた欠陥に関する情報は、必
要に応じてモニタ42に表示したり、プリンタ43へ出
力したりする。
【0030】マーキング装置51は、欠陥を検出した場
合に、メインコンピュータ41からのマーキング信号出
力によって、シート1の端部に欠陥の存在を示すマーキ
ングを行う。
【0031】作業者は、必要に応じて透視装置52の蛍
光灯を点灯してシート1に光を照射し、検出した欠陥を
目視で確認することができる。
【0032】上述したシート1の搬送は、一定速度で行
うことが好ましく、特に、微小な欠陥を検出するために
は30m/分以下で搬送することが好ましい。
【0033】また、受光部20は、複数組を並列接続し
て配置することもできる。その場合、光ビームcをはさ
んで、シート1の走行方向の上流側と下流側に配置する
と、散乱光bをより効率的に受光することができる。
【0034】本発明において、受光部を構成する光導体
は、その非受光面側に反射手段を備えている。光導体
は、たとえば、透明な円柱アクリルロッドやガラスロッ
ドを用いることができる。この光導体の非受光面側に反
射手段を備えることにより、光導体中に入射した光ビー
ムbの光導体外への漏出を軽減することができ、受光効
率を高めることができる。反射手段は、反射率の高いも
のを用いることが好ましく、金属を蒸着したフィルムや
テープを配したり、反射塗料を塗布したり、金属を光導
体に直接蒸着したりして設けることができる。中でも、
金属を蒸着したフィルムを用いると、取り扱いも簡便で
あり好ましい。
【0035】また、本発明において、光導体の表面の少
なくとも一部に粗面部を備えている場合も、光導体の受
光効率を高めることができる。すなわち、本来ならば入
射角度が浅いために光導体の表面で反射されて光導体内
に入射しにくい拡散光も、表面が粗面であることによ
り、その一部を光導体内に導くことができ、受光効率を
高めることができる。この効果は、特に、光導体表面の
受光面側端部S(図2において図示)にて顕著になる。
粗面部は、拡散塗料を塗布したり、研磨剤やサンドペー
パーなどで粗面を形成したりして設けることができる。
この粗面部の粗度は、#500〜#2000の範囲内に
あることが好ましい。ここで、本発明における粗度と
は、粒度が#500〜2000の範囲内にある研磨剤を
用いたサンドペーパーなどの研磨手段により研磨した面
の粗さをいい、たとえば、粒度が#1000の研磨剤を
用いたサンドペーパーで研磨した面の粗度を#1000
とする。
【0036】また、上記の粗面部については、JIS
B 0601に準じて、カットオフ値を0.8mmとし
て測定した平均粗さ(Ra)が、0.1〜0.4μmの
範囲内にあることも好ましい。Raが0.1μmを下回
ると、拡散光が反射されやすくなり、受光効率が低下す
る傾向にある。また、0.4μmを超えても、反射され
る拡散光の割合が増加する傾向にある。また、粗面部
は、上述した反射手段と組み合わせて設けることもでき
る。
【0037】もちろん、この粗面部は受光面側端部Sば
かりでなく受光面の全面に設けることもできる。全面に
設けることにより、光導体の長さ方向における検出感度
を均一にすることができる。
【0038】さらに、光導体は以下に説明する支持手段
を備えていると好ましい。
【0039】図3において、光導体21は、支持棒25
と、締め具26と、ボルト27とを備えた支持手段によ
って支持されている。図4は、図3におけるA−A’概
略断面図である。光導体21は、ボルト27の締め合わ
せによる支持棒25の移動により、自重による変形や製
作工程での歪みが微調整され、光導体の軸方向の感度や
その分布を均一化することができる。特に、光導体が長
尺である場合には、その効果が著しい。なお、上記の支
持手段は、主ビームcと干渉しない位置に配するとよ
い。
【0040】また、本発明の欠陥検出装置は、上述のデ
ータ処理部30に備えられたメインコンピュータ41に
より、記憶装置40に蓄えられたデータを用いて、欠陥
に関する統計処理を行い、シート製造における品質管理
に用いることができる。また、得られたデータをもと
に、欠陥が無いか、または少ないシートのみを製品とし
て出荷することもできる。
【0041】本発明のシートの欠陥検出装置は、たとえ
ば、プラスチックフィルムの製造プロセスに用いると好
ましい。特に、多段ロールでフィルムを走行方向に延伸
する工程を含む場合には、ロール表面に付着した異物や
ロール自身の傷により発生する欠陥が周期性を有するの
で、データ処理に公知の周期判定方法を用いて、欠陥発
生の原因となっているロールを特定することができる。
ロールが特定できれば、そのロールを清掃するなどし
て、欠陥発生の原因を取り除き、シートの製造における
工程管理を行うことができる。
【0042】
【実施例】(実施例1)シートとして、厚み14μm、
幅1,014mmの透明な2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを用い、図1に示したような装置を用
いて、6m/分の一定速度で走行させながら欠陥の検出
を行った。シートは、ロールを用いて延伸する際に発生
した周期傷を長手方向(L方向)に有しており、この傷
を測定対象とした。光源として波長約680nmの半導
体レーザを用い、θは20度とした。受光部は光ビーム
cを挟んでシートの走行方向の上流側と下流側にそれぞ
れ設置し、並列接続した。
【0043】光導体には直径20mm、長さ800mm
(有効受光面500mm)の透明な円柱形のアクリルロ
ッドを用い、非受光面側の面上を160度の範囲で、ア
ルミを蒸着したフィルムで覆った。また、東京精密
(株)製“ハンディサーフ”E−30Aにて、カットオ
フ値を0.8mmとして測定した受光面側の表面の平均
粗さ(Ra)は0.01μmであった。また、光導体に
は図3に示すような支持手段を光導体の両端部に配し
た。
【0044】測定結果を図6に示す。 (実施例2)光導体として、その表面をサンドペーパー
で長手方向に擦過し、#1000の粗さに加工した円柱
形のアクリルロッドを使用したほかは、実施例1と同様
にして欠陥の検出を行った。このときの、粗面部の平均
粗さ(Ra)を実施例1と同様にして測定したところ
0.2μmであった。
【0045】測定結果を図7に示す。 (比較例)光導体の非受光面側の面上を、アルミを蒸着
したフィルムで覆わず、アクリルロッドをそのまま用い
たほかは、実施例1と同様にして欠陥の検出を行った。
【0046】測定結果を図8に示す。反射手段を用いた
実施例1および粗面部を備えた実施例2の測定結果であ
る図6、7と比較して、信号強度は低いものにとどまっ
た。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、光源と、この光源に由
来する光を受光する受光手段とを有し、前記受光手段は
光導体を含み、かつ、この光導体は非受光面側に前記光
の反射手段を備えているので、光導体内に導かれた光の
漏洩を抑えて受光効率を高めることができ、光学調整が
不要で、しかも優れた検出感度と検出精度を有するシー
トの欠陥検出装置を提供することができる。
【0048】また、本発明によれば、光源と、この光源
に由来する光を受光する受光手段とを有し、前記受光手
段は光導体を含み、かつ、この光導体は表面の少なくと
も一部に粗面部を備えているので、光導体表面での光の
反射を抑えて受光効率を高めることができ、シンプルな
構成で、製作コストが低く、しかも高感度、高精度を有
するシートの欠陥検出装置を提供することができる。
【0049】上述の反射手段が金属を蒸着したフィルム
である場合には、より簡便に受光効率を向上することが
できる。
【0050】また、粗面部の粗度が#500〜#200
0の範囲内にある場合や、JISB 0601に準じ
て、カットオフ値を0.8mmとして測定した粗面部の
平均粗さ(Ra)が、0.1〜0.4μmの範囲内にあ
る場合には、より受光効率を上げることができる。
【0051】さらに、シートがプラスチックフィルムで
ある場合には、連続的に欠陥を検出することができるの
で、効率的に欠陥検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るシートの欠陥検出装
置を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示したシートの欠陥検出装置の概略断面
図である。
【図3】図1に示したシートの欠陥検出装置の受光部を
示す概略正面図である。
【図4】図3に示した受光部のA−A’概略断面図であ
る。
【図5】図1に示したシートの欠陥検出装置のデータ処
理部を示す概略ブロック図である。
【図6】実施例1における検出信号強度を示すグラフで
ある。
【図7】実施例2における検出信号強度を示すグラフで
ある。
【図8】比較例における検出信号強度を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1:シート 2:巻出しロール 3:巻取りロール 4:モータ 5:欠陥 10:投光部 11:レーザ光源(光源) 12:集光レンズ 13:モータ 14:ポリゴンミラー 15:集光レンズ 20:受光部(受光手段) 21:光導体 22:光電子増倍管 23:受光器 24:アルミ蒸着フィルム(反射手段) 25:支持棒 26:締め具 27:ボルト 30:データ処理部 31:アンプ 32:A/D変換装置 33:比較器 34:クロック発生回路 35:クロックカウンタ 36:比較器 37:走査カウンタ 38:エンコーダ 39:書き込み信号発生回路 40:記憶装置 41:メインコンピュータ 42:モニタ 43:プリンタ 51:マーキング装置 52:透視装置 53:搬送ロール 54:エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 康博 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、この光源に由来する光を受光す
    る受光手段とを有し、前記受光手段は光導体を含み、か
    つ、この光導体は非受光面側に前記光の反射手段を備え
    ていることを特徴とするシートの欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】 光源と、この光源に由来する光を受光す
    る受光手段とを有し、前記受光手段は光導体を含み、か
    つ、この光導体は表面の少なくとも一部に粗面部を備え
    ていることを特徴とするシートの欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 反射手段が金属を蒸着したフィルムであ
    る、請求項1に記載のシートの欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】 粗面部の粗度が#500〜#2000の
    範囲内にある、請求項2に記載のシートの欠陥検出装
    置。
  5. 【請求項5】 JIS B 0601に準じて、カット
    オフ値を0.8mmとして測定した粗面部の平均粗さ
    (Ra)が、0.1〜0.4μmの範囲内にある、請求
    項2または4に記載のシートの欠陥検出装置。
  6. 【請求項6】 シートがプラスチックフィルムである、
    請求項1〜5のいずれかに記載のシートの欠陥検出装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のシート
    の欠陥検出装置を用いることを特徴とするシートの欠陥
    検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のシートの欠陥検出方法
    を用いることを特徴とするシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のシートの製造方法を用
    いて製造されたことを特徴とするシート。
JP2000075393A 1999-03-18 2000-03-17 シートの欠陥検出装置 Pending JP2000329702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000075393A JP2000329702A (ja) 1999-03-18 2000-03-17 シートの欠陥検出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-73526 1999-03-18
JP7352699 1999-03-18
JP2000075393A JP2000329702A (ja) 1999-03-18 2000-03-17 シートの欠陥検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329702A true JP2000329702A (ja) 2000-11-30

Family

ID=26414670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000075393A Pending JP2000329702A (ja) 1999-03-18 2000-03-17 シートの欠陥検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329702A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111157483A (zh) * 2018-11-07 2020-05-15 松下知识产权经营株式会社 树脂判定方法以及装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111157483A (zh) * 2018-11-07 2020-05-15 松下知识产权经营株式会社 树脂判定方法以及装置
CN111157483B (zh) * 2018-11-07 2022-08-23 松下知识产权经营株式会社 透明树脂判定方法以及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5276875B2 (ja) フィルム欠陥検査方法及び装置
US9588056B2 (en) Method for particle detection on flexible substrates
TWI634226B (zh) 光學檢查系統、用於處理在可撓性基板上之材料的處理系統、以及一種檢查可撓性基板的方法
JP2001116911A (ja) 光学ミラーと光学スキャナーおよびレーザ加工機
JP2000329702A (ja) シートの欠陥検出装置
JP2008107132A (ja) 異物検査方法、異物検査装置
JP2008145428A (ja) ロッドレンズアレイ検査装置及び方法
JP5866691B2 (ja) 透明樹脂フィルムの表面欠陥の検査方法
JP3106845B2 (ja) フィルムの厚さ測定装置および測定方法ならびにフィルムの製造方法
JP2712940B2 (ja) 表面層欠陥検出装置
JP3267062B2 (ja) 表面層欠陥検出装置
JP2000266689A (ja) ウェブ検査方法及びウェブ検査装置
JP4543665B2 (ja) 表面欠陥の検出方法及び装置
JP2017125805A (ja) シートのキズ欠点検査装置
JPH06148088A (ja) ハードディスクの欠陥検出方法
JPH04291347A (ja) マスク保護装置、マスク及びマスク保護枠
CN215526170U (zh) 一种亮度均匀型导光板
JP5935266B2 (ja) キズ欠点検査方法およびシートの製造方法
JPS6193935A (ja) 欠陥検出装置
JP2002162362A (ja) シートの欠陥検出装置および方法
JP2008107131A (ja) 異物検査方法、異物検査装置
JPH0792099A (ja) 表面層欠陥検出装置
RU1807899C (ru) Способ определени неплоскостности полосы
JP2003240726A (ja) シートの欠点検出装置
JPH01152346A (ja) 欠陥検出受光装置