JP2000329049A - ブレーキ装置を有する液圧モータ - Google Patents

ブレーキ装置を有する液圧モータ

Info

Publication number
JP2000329049A
JP2000329049A JP11142410A JP14241099A JP2000329049A JP 2000329049 A JP2000329049 A JP 2000329049A JP 11142410 A JP11142410 A JP 11142410A JP 14241099 A JP14241099 A JP 14241099A JP 2000329049 A JP2000329049 A JP 2000329049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
shaped
center
brake plate
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11142410A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Sato
均 佐藤
Kazuyuki Ino
和幸 猪野
Yoshinori Takeuchi
祥典 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11142410A priority Critical patent/JP2000329049A/ja
Publication of JP2000329049A publication Critical patent/JP2000329049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0057Driving elements, brakes, couplings, transmission specially adapted for machines or pumps
    • F04C15/0084Brakes, braking assemblies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ装置の回転ブレーキ板に生じる摩耗
を十分に小さく抑える。 【解決手段】 油圧モータ10を構成するシリンダブロ
ック15の外周側には周方向に離間して例えば9個の円
弧状溝31を形成する。また、ブレーキ装置32を構成
する回転ブレーキ板33の内周側には円弧状溝31と係
合する円弧状突起34を突設する。そして、円弧状溝3
1と円弧状突起34との間には微小隙間を形成すると共
に、円弧状突起34の外端部には一側円弧状接触部34
Aと他側円弧状接触部34Bを設ける。これにより、油
圧モータ10のブレーキ制動時に回転ブレーキ板33が
シリンダブロック15に対して矢示A方向へと一方向に
相対回転したときに、一側円弧状接触部34Aを円弧状
溝31と衝合状態で接触させる。一方、回転ブレーキ板
33が矢示B方向へと他方向に相対回転したときにも、
他側円弧状接触部34Bを円弧状溝31と衝合状態で接
触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルの旋回用油圧モータ、走行用油圧モータ等に用いて好
適なブレーキ装置を有する液圧モータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
のように、油圧モータを用いて慣性体を駆動させる建設
機械にあっては、通常、油圧モータに制動を与えるネガ
ティブ型のブレーキ装置が付設されている(実開昭57
−97185号公報等)。
【0003】そこで、図10ないし図15に従来技術に
よるブレーキ装置を有する液圧モータを、油圧ショベル
の旋回用油圧モータに適用した場合を例に挙げて説明す
る。
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は、旋回フレーム3を有し、該旋回フレ
ーム3には、キャブ4、機械室を画成する建屋カバー5
およびカウンタウェイト6等が設けられている。また、
上部旋回体2の前部側には土砂等の掘削作業を行うため
の作業装置7が俯仰動可能に設けられている。そして、
この上部旋回体2は、後述の油圧モータ10によって下
部走行体1に対して旋回駆動する構成となっている。
【0005】10は上部旋回体2の旋回フレーム3に減
速機(図示せず)等を介して設けられた旋回用油圧モー
タ(以下、油圧モータという)で、該油圧モータ10
は、後述のケーシング11、出力軸14、シリンダブロ
ック15およびブレーキ装置22等によって大略構成さ
れている。
【0006】11は油圧モータ10のケーシングで、該
ケーシング11は、図11に示す如く、筒部12Aと底
部12Bとから段付の有底筒状に形成されたケーシング
本体12と、該ケーシング本体12の開口端を施蓋する
ヘッドケーシング13とによって構成され、ケーシング
本体12の底部12B外周側には環状のフランジ部12
Cが突設されている。
【0007】また、ケーシング本体12の内周側には、
その開口端側に向けて2段階に拡径された段部12D,
12Eが形成され、該段部12Dには周方向に離間して
後述の非回転ブレーキ板23が係合する多数個の係合凹
溝12F(2個のみ図示)が形成されている。そして、
ケーシング11は、上下方向に配置され、その下端側と
なるフランジ部12Cは減速機に一体に取付けられる。
【0008】14はケーシング11に回転可能に支持さ
れた出力軸、15はケーシング11内に回転可能に設け
られたシリンダブロックで、該シリンダブロック15に
は、出力軸14の周囲に離間して軸方向に延びる複数の
シリンダ16が形成されている。そして、シリンダブロ
ック15は、シリンダ16内に後述の給排ポート18
A,18B等を介して外部からの油液が給排されること
により、出力軸14を回転駆動する構成となっている。
【0009】17,17,…はシリンダブロック15の
外周側に設けられた例えば9個の円弧状溝で、該各円弧
状溝17は、シリンダブロック15の軸方向に沿って延
びる半円弧形状の凹溝として形成され、シリンダブロッ
ク15の周方向にほぼ等間隔に離間して配置されてい
る。ここで、円弧状溝17は、図13に示すように例え
ば約10.00mm程度の一定の曲率半径R1 をもって
形成されている。
【0010】18はヘッドケーシング13とシリンダブ
ロック15との間に位置してヘッドケーシング13に固
定された弁板で、該弁板18は、シリンダブロック15
の各シリンダ16と間欠的に連通する一対の給排ポート
18A,18Bを有し、該給排ポート18A,18B
は、ヘッドケーシング13側に形成された給排通路(図
示せず)と連通している。
【0011】19は複数本のピストンで、該各ピストン
19は、一端側(上端側)がシリンダブロック15の各
シリンダ16内に摺動可能に挿嵌され、他端側(下端
側)が各シリンダ16外に突出している。そして、該各
ピストン19の突出端側にはそれぞれシュー20が揺動
可能に設けられている。
【0012】21はケーシング本体12に固定して設け
られた斜板で、この斜板21は、その表面上を各シュー
20が摺動することにより、ピストン19をシリンダ1
6に対してストロークさせるものである。
【0013】22は出力軸14とシリンダブロック15
に制動を与えるネガティブ型のブレーキ装置で、該ブレ
ーキ装置22は、後述の非回転ブレーキ板23、回転ブ
レーキ板24、ブレーキピストン27等によって構成さ
れている。
【0014】23はケーシング11の段部12D,12
E間に位置してケーシング本体12の内周側に設けられ
た複数枚の非回転ブレーキ板で、該各非回転ブレーキ板
23は、円環状の板体として形成され、その外周側はケ
ーシング本体12の係合凹溝12Fに係合している。こ
れにより、非回転ブレーキ板23はケーシング本体12
に対して軸方向に移動可能となった状態で、該ケーシン
グ本体12に対する回転が規制されている。
【0015】24はシリンダブロック15の外周側に設
けられた複数枚の回転ブレーキ板で、該各回転ブレーキ
板24は、図12に示す如く摩擦材(ライニング)を用
いた円環状の板体として形成され、シリンダブロック1
5の外周側に各非回転ブレーキ板23と重なり合うよう
に交互に配置されている。
【0016】そして、回転ブレーキ板24は後述の円弧
状突起25によりシリンダブロック15に対して軸方向
に移動可能に設けられ、ブレーキピストン27によって
非回転ブレーキ板23と摩擦係合することにより、非回
転ブレーキ板23との間でシリンダブロック15を制動
状態に保持する構成となっている。
【0017】25,25,…は回転ブレーキ板24の内
周側に設けられた例えば9個の円弧状突起を示し、該各
円弧状突起25は、回転ブレーキ板24の内周側から径
方向内向きに突出した半円弧状の突部として形成され、
回転ブレーキ板24の周方向にほぼ一定の間隔をおいて
配置されている。そして、この円弧状突起25は、シリ
ンダブロック15の各円弧状溝17にそれぞれ係合し、
回転ブレーキ板24がシリンダブロック15に対して回
転方向に相対移動するのを規制する構成となっている。
【0018】ここで、円弧状突起25は、図13に示す
ように前記円弧状溝17と同一の円弧中心に対し、この
円弧状溝17を形成する曲率半径R1 よりも僅かに小さ
な曲率半径R2 (例えば約9.75mm程度)をもって
形成されている。
【0019】26,26,…は互いに隣接する円弧状突
起25間に位置して設けられた9個の凹溝で、該各凹溝
26は、回転ブレーキ板24の内周側に各円弧状突起2
5と交互に配置されている。
【0020】27はケーシング本体12の内周側に軸方
向に摺動可能に挿嵌されたブレーキピストンで、該ブレ
ーキピストン27は、耐摩耗性材料等により段付円筒状
に形成され、ケーシング本体12の段部12Eとの間に
液圧室28を画成している。そして、ブレーキピストン
27は、皿ばね等のスプリング29により非回転ブレー
キ板23、回転ブレーキ板24に向けて常時付勢され、
これにより各非回転ブレーキ板23を各回転ブレーキ板
24にそれぞれ摩擦係合させ、いわゆる駐車ブレーキと
してシリンダブロック15を出力軸14と共に制動状態
に保持するものである。
【0021】また、ケーシング11には前記液圧室28
と連通する通液路(図示せず)が設けられ、該通液路等
を通じて油圧ポンプ(図示せず)からの圧油の一部が液
圧室28内に供給されたときに、ブレーキピストン27
が非回転ブレーキ板23から離間し、このときにシリン
ダブロック15等に対する制動が解除される。
【0022】このように構成された従来技術による油圧
モータ10は、油圧ポンプからの圧油を弁板18の給排
ポート18A,18B等を通じて各シリンダ16内に順
次供給することにより、ピストン19から各シュー20
を介した斜板21への押圧力が発生する。そして、この
押圧力により各シュー20が斜板21上を周方向に沿っ
て滑動し、ピストン19と一体となったシリンダブロッ
ク15が回転し、このときの回転力は減速機へと伝えら
れ、上部旋回体2を下部走行体1に対して旋回駆動させ
る。
【0023】また、このような油圧モータ10の作動時
には、油圧ポンプからの圧油の一部が液圧室28内にも
供給され、ブレーキピストン27がスプリング29のば
ね力に抗して図11中の上向きに変位することによりシ
リンダブロック15の制動が解除される。
【0024】一方、油圧モータ10を停止するときに
は、液圧室28内への圧油の供給を停止し、このときに
ブレーキピストン27がスプリング29によって非回転
ブレーキ板23側に向けて押圧されることにより、ケー
シング11側の非回転ブレーキ板23をシリンダブロッ
ク15側の回転ブレーキ板24に摩擦係合させ、シリン
ダブロック15の回転を停止させる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、油圧モータ10の停止時に、非回転ブレー
キ板23と回転ブレーキ板24は、ブレーキピストン2
7により一緒にケーシング11側に強く押付けられるか
ら、これらの非回転ブレーキ板23、回転ブレーキ板2
4は、上部旋回体2と一体となったケーシング11に対
して回転不能に固定される。
【0026】しかし、この従来技術にあっては、シリン
ダブロック15の円弧状溝17と回転ブレーキ板24の
円弧状突起25との間に、図13に示すように実質的に
僅かな隙間が形成される。このため、上部旋回体2の旋
回動作(慣性回転)を停止させるときにブレーキ装置2
2を作動させると、上部旋回体2側に生じる所謂「ゆれ
戻し」等が原因となって、前述の如くケーシング11側
に固定された回転ブレーキ板24の円弧状突起25が、
下部走行体1側に減速機等を介して連結されたシリンダ
ブロック15の円弧状溝17と繰返し衝突する。
【0027】また、不整地面を走行する際にも、例えば
減速機の各歯車間でがたつきが生じたり、作業装置7側
でがたつきが生じ、これに伴って回転ブレーキ板24の
円弧状突起25とシリンダブロック15の円弧状溝17
とが頻繁に衝突を繰返す。
【0028】そして、この従来技術にあっては、円弧状
溝17と円弧状突起25はそれぞれ互いに異なる曲率半
径R1 、R2 をもった円弧形状をなしているから、前述
の如く円弧状突起25が円弧状溝17と衝突したとき
に、この円弧状突起25は図14に示すように円弧状溝
17と局部的に接触するようになり、この接触部分の面
圧が回転ブレーキ板24のもつ許容面圧を越えて過大に
なる。
【0029】この結果、円弧状突起25は、図15に示
すように円弧状溝17と広く接触する所謂「全面当た
り」となる状態まで摩耗が進行する。そして、このよう
に円弧状突起25の摩耗が進行すると、これに伴って円
弧状突起25と円弧状溝17との間の隙間が徐々に拡大
して両者の衝突力が次第に大きくなり、円弧状突起25
の摩耗がさらに増大することがあり、場合によっては、
円弧状突起25が全面摩耗ないし破損することもあり、
ブレーキ機能が損なわれる原因になるという問題があ
る。
【0030】しかも、旋回用の油圧モータ10は上下方
向に配置する構成としているから、各回転ブレーキ板2
4のうち下側に位置する回転ブレーキ板24には、その
上側に位置する全ての非回転ブレーキ板23と回転ブレ
ーキ板24の重量が付加される。
【0031】このため、油圧モータ10のブレーキ制動
時には、この下側の回転ブレーキ板24に大きな慣性力
が作用し、この回転ブレーキ板24の円弧状突起25は
シリンダブロック15の円弧状溝17に強く衝突する可
能性が大きく、円弧状突起25の摩耗量が増えるという
問題もある。
【0032】一方、自動変速装置の変速クラッチを構成
するハウジングとクラッチ板との間に設ける結合部を、
互いに係合する円弧状溝と円弧状突起とを用いて形成し
た他の従来技術も知られている(特開平7−27998
3号公報)。
【0033】そして、この他の従来技術にあっては、ハ
ウジング側に形成した円弧状溝を、クラッチ板側の円弧
状突起に僅かな隙間をもって係合させると共に、両者の
接触部を同一の曲率半径をもって形成する構成としてい
る。
【0034】しかし、上記の他の従来技術による結合部
は、摩擦板となるクラッチ板の外周側に円弧状突起を形
成し、固定側のハウジング内周側には円弧状溝を形成し
ているに過ぎない。そして、この構成は油圧モータ10
にあっては、ケーシング11と非回転ブレーキ板23と
の結合部に相当し、シリンダブロック15と回転ブレー
キ板24との間の結合部とは異なる機能を有するもので
ある。
【0035】即ち、非回転ブレーキ板23は、ケーシン
グ11に対して常に回転不能に固定されるため、ケーシ
ング11と非回転ブレーキ板23とが上部旋回体2の
「ゆれ戻し」等により頻繁に衝突することはなくなり、
両者の間に摩耗、損傷等が早期に生じることはない。
【0036】また、ケーシング11と非回転ブレーキ板
23との結合部は、シリンダブロック15と回転ブレー
キ板24との結合部となる円弧状溝17、円弧状突起2
5よりも径方向の外側に配置されるため、仮に非回転ブ
レーキ板23と回転ブレーキ板24とが、ケーシング1
1、シリンダブロック15に対してそれぞれ同一トルク
で衝突を繰返したとしても、ケーシング11と非回転ブ
レーキ板23の結合部に作用する応力は、シリンダブロ
ック15と回転ブレーキ板24の結合部に作用する応力
よりも小さく、ケーシング11と非回転ブレーキ板23
の結合部に摩耗が発生することは殆どない。
【0037】また、シリンダブロック15に円弧状溝1
7に替えて凹形状またはインボリュート形状をなすスプ
ライン溝を設け、回転ブレーキ板24には円弧状突起2
5に替えて該スプライン溝に嵌合する凸状突起を設ける
ことにより、シリンダブロックに対する回転ブレーキ板
の接触面積を増し、回転ブレーキ板の摩耗を抑える構成
としたものも知られている。
【0038】しかし、この場合には、シリンダブロック
にスプライン溝を形成するときにホブ盤等を用いて加工
する必要があり、スプライン溝の加工に手間がかかり、
作業性等が悪いという問題がある。
【0039】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、ブレーキ制動時に回転ブレー
キ板に生じる摩耗を十分に小さく抑えることができ、ブ
レーキ性能を長期に亘って良好に維持できると共に、加
工性等を向上できるようにしたブレーキ装置を有する液
圧モータを提供することを目的としている。
【0040】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明によるブレーキ装置を有する液
圧モータは、ケーシングと、該ケーシングに回転可能に
支持された出力軸と、前記ケーシング内に設けられ外部
から液圧が供給されることにより該出力軸を回転駆動す
るシリンダブロックと、該シリンダブロックと前記ケー
シングとの間に設けられ前記出力軸に制動力を付与する
ブレーキ装置とを備え、前記ブレーキ装置は、前記ケー
シングの内周側に設けられ軸方向に移動可能となった環
状の非回転ブレーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なる
ように前記シリンダブロックの外周側に設けられブレー
キピストンによって該非回転ブレーキ板と摩擦係合する
環状の回転ブレーキ板とにより構成している。
【0041】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、シリンダブロックの外周側には第1の円弧中心
から一定の曲率半径をもって形成され周方向に互いに離
間して軸方向に延びる複数の円弧状溝を設け、回転ブレ
ーキ板の内周側には径方向内向きに突出形成され該円弧
状溝に隙間をもって嵌合する複数の円弧状突起を設け、
該円弧状突起は、第2の円弧中心から前記円弧状溝と同
一の曲率半径をもって形成され周方向の一側で前記円弧
状溝と接触する一側円弧状接触部と、前記第2の円弧中
心と異なる位置にある第3の円弧中心から前記円弧状溝
と同一の曲率半径をもって形成され周方向の他側で前記
円弧状溝と接触する他側円弧状接触部とを有する構成と
したことにある。
【0042】このように構成したことにより、液圧モー
タを停止させるときにブレーキ装置の回転ブレーキ板を
非回転ブレーキ板に摩擦係合させると、回転ブレーキ板
の円弧状突起とシリンダブロックの円弧状溝との間に形
成した隙間を介して、回転ブレーキ板がシリンダブロッ
クに対して一方向または他方向に僅かに相対回転する。
そして、回転ブレーキ板が僅かに相対回転した状態で
は、円弧状突起の一側円弧状接触部または他側円弧状接
触部が円弧状溝と接触し、両者は同一の円弧形状を有し
ているから、円弧状突起と円弧状溝との間の面圧を小さ
くでき、シリンダブロックに対する回転ブレーキ板の相
対回転を安定して規制することができる。
【0043】また、請求項2の発明が採用する構成の特
徴は、シリンダブロックの外周側には周方向に互いに離
間して軸方向に延びる複数の円弧状溝を設け、回転ブレ
ーキ板の内周側には第1の円弧中心から径方向内向きに
一定の曲率半径をもって突出形成され前記シリンダブロ
ックの円弧状溝に隙間をもって嵌合する複数の円弧状突
起を設け、前記円弧状溝は、第2の円弧中心から前記円
弧状突起と同一の曲率半径をもって形成され周方向の一
側で前記円弧状突起と接触する一側円弧状接触部と、前
記第2の円弧中心と異なる位置にある第3の円弧中心か
ら前記円弧状突起と同一の曲率半径をもって形成され周
方向の他側で前記円弧状突起と接触する他側円弧状接触
部とを有する構成としたことにある。
【0044】このように構成したことにより、回転ブレ
ーキ板が前記隙間を介してシリンダブロックに対し一方
向または他方向に僅かに相対回転した状態では、円弧状
突起が円弧状溝の一側円弧状接触部または他側円弧状接
触部と接触することにより、請求項1の発明と同様に円
弧状突起と円弧状溝との間の面圧を小さくできる。
【0045】さらに、請求項3の発明によるブレーキ装
置を有する液圧モータは、ケーシングと、該ケーシング
に回転可能に支持された出力軸と、前記ケーシング内に
設けられ外部から液圧が供給されることにより該出力軸
を回転駆動するシリンダブロックと、前記ケーシングと
出力軸との間に設けられ前記出力軸に制動力を付与する
ブレーキ装置とを備え、前記ブレーキ装置は、前記ケー
シングの内周側に設けられ軸方向に移動可能となった環
状の非回転ブレーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なる
ように前記出力軸の外周側に設けられブレーキピストン
によって該非回転ブレーキ板と摩擦係合する環状の回転
ブレーキ板とにより構成している。
【0046】そして、請求項3の発明が採用する構成の
特徴は、出力軸の外周側には第1の円弧中心から一定の
曲率半径をもって形成され周方向に互いに離間して軸方
向に延びる複数の円弧状溝を設け、回転ブレーキ板の内
周側には径方向内向きに突出形成され該円弧状溝に隙間
をもって嵌合する複数の円弧状突起を設け、該円弧状突
起は、第2の円弧中心から前記円弧状溝と同一の曲率半
径をもって形成され周方向の一側で前記円弧状溝と接触
する一側円弧状接触部と、前記第2の円弧中心と異なる
位置にある第3の円弧中心から前記円弧状溝と同一の曲
率半径をもって形成され周方向の他側で前記円弧状溝と
接触する他側円弧状接触部とを有する構成としたことに
ある。
【0047】このように構成した場合でも、回転ブレー
キ板が前記隙間を介して出力軸に対し一方向または他方
向に僅かに相対回転した状態では、円弧状突起の一側円
弧状接触部または他側円弧状接触部が円弧状溝と接触す
ることにより、請求項1の発明と同様に円弧状突起と円
弧状溝との間の面圧を小さくできる。
【0048】また、請求項4の発明が採用する構成の特
徴は、出力軸の外周側には周方向に互いに離間して軸方
向に延びる複数の円弧状溝を設け、回転ブレーキ板の内
周側には第1の円弧中心から径方向内向きに一定の曲率
半径をもって突出形成され該円弧状溝に隙間をもって嵌
合する複数の円弧状突起を設け、前記円弧状溝は、第2
の円弧中心から前記円弧状突起と同一の曲率半径をもっ
て形成され周方向の一側で前記円弧状突起と接触する一
側円弧状接触部と、前記第2の円弧中心と異なる位置に
ある第3の円弧中心から前記円弧状突起と同一の曲率半
径をもって形成され周方向の他側で前記円弧状突起と接
触する他側円弧状接触部とを有する構成としたことにあ
る。
【0049】このように構成した場合でも、回転ブレー
キ板が前記隙間を介して出力軸に対し一方向または他方
向に僅かに相対回転した状態では、円弧状突起が円弧状
溝の一側円弧状接触部または他側円弧状接触部と接触す
ることにより、請求項1の発明と同様に円弧状突起と円
弧状溝との間の面圧を小さくできる。
【0050】一方、請求項5の発明は、円弧状溝を形成
する第1の円弧中心、一側円弧状接触部を形成する第2
の円弧中心および他側円弧状接触部を形成する第3の円
弧中心は、それぞれ前記出力軸を中心とした仮想円上に
位置し、前記第2の円弧中心と第3の円弧中心とは、前
記出力軸の回転中心と第1の円弧中心とを結んだ基準線
を挟んで左,右対称となる位置に配置している。
【0051】これにより円弧状突起の一側円弧状接触部
と他側接触部とを前記基準線に対して左右対称に形成で
き、円弧状突起の全体形状を簡素化し加工を容易に行う
ことができる。
【0052】また、請求項6の発明は、円弧状突起を形
成する第1の円弧中心、一側円弧状接触部を形成する第
2の円弧中心、および他側円弧状接触部を形成する第3
の円弧中心は、それぞれ前記出力軸を中心とした仮想円
上に位置し、前記第2の円弧中心と第3の円弧中心と
は、前記出力軸の回転中心と第1の円弧中心とを結んだ
基準線を挟んで左,右対称となる位置に配置している。
【0053】これにより円弧状溝の一側円弧状接触部と
他側接触部とを前記基準線に対して左右対称に形成で
き、円弧状溝の全体形状を簡素化し加工を容易に行うこ
とができる。
【0054】さらに、請求項7の発明は、回転ブレーキ
板には、各円弧状突起の間にそれぞれ位置して凹溝を設
け、該凹溝とシリンダブロックの外周側との間には油通
路を形成する構成としている。これにより、例えばシリ
ンダブロックに給排された油液がケーシング内に漏洩し
たときに、この油液を回転ブレーキ板の凹溝と出力軸と
の間に形成した油通路を通じて外部に逃がすことがで
き、ケーシング内の油液の圧力が必要以上に高くなるの
を抑えることができる。
【0055】さらに、請求項8の発明は、回転ブレーキ
板には、前記各円弧状突起の間にそれぞれ位置して凹溝
を設け、該凹溝と出力軸の外周側との間には油通路を形
成する構成としている。この場合についても、前記油通
路により請求項7の発明とほぼ同様にケーシング内の油
液の圧力が必要以上に高くなるのを抑えると共に、ケー
シング内の油液が循環することにより軸受等の異常発熱
を防止できる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。なお、本実施の形態で
は、前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0057】ここで、図1ないし図3は本発明による第
1の実施の形態を示し、図中、31,31,…はシリン
ダブロック15の外周側に形成した円弧状溝で、該円弧
状溝31は、従来技術による円弧状溝17とほぼ同様
に、第1の円弧中心O1 から一定の曲率半径R1 (例え
ば10.00mm)をもって形成されている。そして、
この円弧状溝31を形成する円弧中心O1 は、出力軸1
4の回転中心Oに対して同心円でかつシリンダブロック
15の外径よりも大径となった仮想円R上に配置される
ものである。
【0058】32は本実施の形態に用いるブレーキ装置
で、該ブレーキ装置32は、従来技術によるブレーキ装
置22とほぼ同様に、非回転ブレーキ板23、ブレーキ
ピストン27および後述の回転ブレーキ板33等によっ
て構成されている。
【0059】33,33,…はシリンダブロック15の
外周側に設けられた本実施の形態に用いる複数枚の回転
ブレーキ板で、該各回転ブレーキ板33は、図1に示す
如く従来技術による回転ブレーキ板24とほぼ同様に、
機械加工等を施すことにより円環状の板状体として形成
された摩擦材等からなり、その内周側には後述の円弧状
突起34が設けられている。
【0060】34,34,…は回転ブレーキ板33の内
周側から径方向内向きに突設され、シリンダブロック1
5の円弧状溝31と嵌合した例えば9個の円弧状突起を
示し、該円弧状突起34は、従来技術による円弧状突起
25とほぼ同様に半円弧状に形成され、回転ブレーキ板
33の内周側にほぼ一定の間隔をおいて配置されてい
る。
【0061】しかし、円弧状突起34は、第2の円弧中
心O2 から図2中に示す周方向一側の範囲a(例えば約
10〜60度の角度範囲)に亘り、円弧状溝31と同一
の曲率半径R1 をもって形成された一側円弧状接触部3
4Aと、前記円弧中心O2 から異なる位置にある第3の
円弧中心O3 から図2中に示す周方向他側の範囲b(例
えば約10〜60度の角度範囲)に亘り、該一側円弧状
接触部34Aと同一の曲率半径R1 をもって形成された
他側円弧状接触部34Bと、一側円弧状接触部34Aと
他側円弧状接触部34Bとの間に設けられた直線状の切
取り部34Cとを有している。
【0062】そして、この円弧状突起34は、一側円弧
状接触部34Aを形成する第2の円弧中心O2 が、出力
軸14の回転中心Oと円弧状溝31を形成する第1の円
弧中心O1 とを結んだ基準線Lに対し、図2中の右側に
角度θ分だけ偏心した位置に配置される。また、他側円
弧状接触部34Bを形成する第3の円弧中心O3 は、前
記基準線Lに対し、図2中の左側に角度θ分だけ偏心し
た位置に配置される。
【0063】即ち、前記第2の円弧中心O2 と第3の円
弧中心O3 とは、第1の円弧中心O1 と共に、出力軸1
4を中心とした仮想円R上に位置し、これらの円弧中心
O2,O3 は、基準線Lに対し左,右対称位置に配置さ
れる。
【0064】このため、回転ブレーキ板33が後述の微
小隙間35により図1、図2中に示す矢示A方向へと一
方向に相対回転したときには、図3に示すように円弧状
突起34は、第2の円弧中心O2 が第1の円弧中心O1
と一致し、これにより一側円弧状接触部34Aは円弧状
溝31と衝合状態で接触し、回転ブレーキ板33の相対
回転が規制される。
【0065】また、これとは反対に回転ブレーキ板33
が微小隙間35により図1、図2中に示す矢示B方向へ
と他方向に相対回転したときにも、円弧状突起34は第
3の円弧中心O3 が第1の円弧中心O1 と一致し、これ
により他側円弧状接触部34Bは円弧状溝31と衝合状
態で接触し、回転ブレーキ板33の相対回転が規制され
る。
【0066】35,35,…はシリンダブロック15の
円弧状溝31と回転ブレーキ板33の円弧状突起34と
の間に形成された微小隙間で、該微小隙間35は、回転
ブレーキ板33が非回転ブレーキ板23と摩擦係合した
ときに、回転ブレーキ板33がシリンダブロック15に
対し例えば図2の状態から図3の状態へと僅かに相対回
転するのを許すものである。また、円弧状溝31と円弧
状突起34の切取り部34Cとの間には、微小隙間35
の一部をなす弓形状隙間35Aが形成されている。
【0067】36,36,…は回転ブレーキ板33の内
周側に位置して各円弧状突起34間に設けられた例えば
9個の凹溝で、該凹溝36は、回転ブレーキ板33の内
周側に各円弧状突起34と交互に配置されるものであ
る。
【0068】37,37,…はシリンダブロック15の
外周側と回転ブレーキ板33の凹溝36との間に設けら
れた9個の油通路で、該油通路37は、例えばシリンダ
16内に給排された油液がシリンダ16とピストン19
との間を介してケーシング11内に漏洩したときに、こ
の油液をシリンダブロック15と非回転ブレーキ板23
との間の隙間を介してケーシング11の外部に排出し、
タンク(図示せず)側に戻す構成となっている。
【0069】本実施の形態によるブレーキ装置32を有
する油圧モータ10は上述の如く構成を有するもので、
その基本的作動については、従来技術のものと格別差異
はない。
【0070】然るに、本実施の形態では、シリンダブロ
ック15の円弧状溝31と回転ブレーキ板33の円弧状
突起34との間に微小隙間35を形成すると共に、この
円弧状突起34には、円弧状溝31と同一の曲率半径R
1 をもって一側円弧状接触部34A、他側円弧状接触部
34Bをそれぞれ形成している。そして、これらの一側
円弧状接触部34Aを形成する第2の円弧中心O2 、他
側円弧状接触部34Bを形成する第3の円弧中心O3
は、円弧状溝31を形成する第1の円弧中心O1と共に
同一の仮想円R上に配置する構成としている。
【0071】このため、回転ブレーキ板33が非回転ブ
レーキ板23と摩擦係合し、該回転ブレーキ板33がシ
リンダブロック15に対し例えば図1、図2中に示す矢
示A方向へと一方向に相対回転しようとしたときには、
これに追従して回転ブレーキ板33の円弧状突起34
は、第2の円弧中心O2 が仮想円Rに沿って矢示A方向
に僅かに変位する。
【0072】これにより、円弧状突起34は、第2の円
弧中心O2 が図3に示すように第1の円弧中心O1 と一
致し、この状態で一側円弧状接触部34A全体を円弧状
溝31と広い接触面積をもって衝合または接触させるこ
とができ、回転ブレーキ板33の相対回転を規制するこ
とができる。
【0073】また、回転ブレーキ板33がシリンダブロ
ック15に対し、例えば図1、図2中に示す矢示B方向
へと他方向に相対回転しようとしたときにも、これに追
従して回転ブレーキ板33の円弧状突起34は、第3の
円弧中心O3 が仮想円Rに沿って矢示B方向に僅かに変
位するから、この円弧中心O3 を第1の円弧中心O1と
一致させ、この状態で他側円弧状接触部34B全体を円
弧状溝31と広い接触面積をもって衝合または接触させ
ることができ、回転ブレーキ板33の相対回転を規制す
ることができる。
【0074】かくして、本実施の形態によれば、油圧モ
ータ10の停止時等に回転ブレーキ板33の円弧状突起
34を、一側円弧状接触部34Aまたは他側円弧状接触
部34Bによりシリンダブロック15の円弧状溝31に
対して広く接触させ、該円弧状溝31と円弧状突起34
との間の面圧を小さく保つことができる。これにより、
従来技術で述べたように円弧状溝31と円弧状突起34
との間での局所的な接触、干渉するのを回避でき、円弧
状突起34の摩耗を減らして、回転ブレーキ板33の耐
久性、寿命等を高めることができる。
【0075】従って、本実施の形態のように、油圧モー
タ10を上部旋回体2の旋回用モータとして用いた場合
でも、従来技術で述べたように回転ブレーキ板33が早
期に摩耗、損傷する等の不具合を解消でき、ブレーキ装
置32の機能を長期に亘って安定して維持することがで
きる。
【0076】また、シリンダブロック15と回転ブレー
キ板33との間で生じる摩耗粉を減らすことができ、こ
のような摩耗粉が例えば、ブレーキ装置32よりも下側
に配置される斜板21側に沈降してシュー20と斜板2
1との摺動面間等に侵入する事態を防止でき、この摺動
面に焼付き、かじり等が生じる原因をなくし、当該油圧
モータ10の性能、信頼性等を向上することができる。
【0077】また、回転ブレーキ板33の円弧状突起3
4は、第2,第3の円弧中心O2 ,O3 を基準線Lを挟
んで互いに左,右対称の位置に配置したから、この円弧
状突起34を基準線Lに対して左,右対称に形成して、
その全体形状を単純化でき、回転ブレーキ板33のプレ
ス成形時における円弧状突起34の加工精度を高めるこ
とができると共に、プレス型の形状を単純化してその長
寿命化を図ることができる。
【0078】また、円弧状突起34の代わりに、例えば
従来技術で述べた凸形状のスプラインまたはインボリュ
ート形状のスプライン等のような歯面の小さなスプライ
ンを回転ブレーキ板に用いることも考えられる。しか
し、一般にスプライン歯形等はプレス成形されるもので
あるから、プレス成形時にスプラインの破断面の大部分
に「だれ」が形成され易くなり、シリンダブロック15
に接触するスプラインの接触面積が実質的に小さくなっ
て、接触面圧が増大する傾向にある。
【0079】これに対し、円弧状突起34は、歯面の全
体形状を前述したスプライン歯形等よりも大きく形成で
き、円弧状突起34の破断面に「だれ」が生じることは
殆どなく、これによってもシリンダブロック15に対す
る円弧状突起34の接触面圧を小さくでき、該円弧状突
起34の耐摩耗性等を高めることができる。
【0080】さらに、円弧状溝31はシリンダブロック
15の軸方向に延びる半円弧状の長溝として形成したか
ら、これらの円弧状溝31をエンドミル等を用いて容易
に加工でき、従来技術で述べたように凹形状のスプライ
ン溝をホブ盤等を用いて加工する工程を省略でき、加工
時の作業性等を高めることができる。
【0081】さらに、円弧状溝31はシリンダブロック
15の軸方向に延びる半円弧状の長溝として形成したか
ら、これらの円弧状溝31をエンドミル等を用いて容易
に加工でき、従来技術で述べたように凹形状のスプライ
ン溝をホブ盤等を用いて加工する工程を省略でき、加工
時の作業性等を高めることができる。
【0082】さらに、シリンダブロック15と回転ブレ
ーキ板33との間には9箇所の油通路37を設ける構成
としたから、例えばシリンダ16内に給排された油液
が、シリンダ16とピストン19との間を介してケーシ
ング11内に漏洩したときに、この油液をシリンダブロ
ック15と非回転ブレーキ板23との間の隙間を介して
ケーシング11の外部に排出でき、ケーシング11内の
油液の圧力が必要以上に高くなるのを抑えることができ
る。また、ケーシング11内には常に油液を循環させて
おくことができ、シリンダブロック15等を効率よく冷
却することができる。
【0083】次に、図4、図5は本発明の第2の実施の
形態を示し、本実施の形態の特徴は、シリンダブロック
の円弧状溝に、回転ブレーキ板の円弧状突起と接触する
一側円弧状接触部と他側円弧状接触部とを設ける構成と
したことにある。なお、本実施の形態では従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0084】図中、41はシリンダブロック15の外周
側に形成された本実施の形態に用いる例えば9個の円弧
状溝(1個のみ図示)で、該円弧状溝41は、第1の実
施の形態で述べた円弧状溝31とほぼ同様にシリンダブ
ロック15の軸方向に沿って延びる円弧状の凹溝として
形成されている。
【0085】しかし、円弧状溝41は、図4に示すよう
に周方向の一側に位置し、後述する第1の円弧中心O1
と異なる位置にある第2の円弧中心O2 から円弧状突起
44と同一の曲率半径R1 をもって形成された一側円弧
状接触部41Aと、周方向の他側に位置し、前記第1,
第2の円弧中心O1 ,O2 と異なる位置にある第3の円
弧中心O3 から曲率半径R1 をもって形成された他側円
弧状接触部41Bと、該一側円弧状接触部41Aと他側
円弧状接触部41Bとの間を連結した直線状の連結部4
1Cとによって構成されている。
【0086】そして、この円弧状溝41は、一側円弧状
接触部41Aを形成する第2の円弧中心O2 が、出力軸
14の回転中心0と円弧状突起44を形成する第1の円
弧中心O1 とを結んだ基準線Lに対し、図4中の左側に
角度θ分だけ偏心した位置に配置される。また、他側円
弧状接触部41Bを形成する第3の円弧中心O3 は、前
記基準線Lに対し、図4中の右側に角度θ分だけ偏心し
た位置に配置される。
【0087】即ち、前記第2の円弧中心02 と第3の円
弧中心O3 とは、第1の円弧中心O1 と共に同一の仮想
円R上に位置し、これらの円弧中心O2 ,O3 は、基準
線Lに対し左,右対称位置に配置される。
【0088】42は本実施の形態に用いるブレーキ装置
で、該ブレーキ装置42は、従来技術によるブレーキ装
置22とほぼ同様に、非回転ブレーキ板23、ブレーキ
ピストン27および後述の回転ブレーキ板43等によっ
て構成されている。
【0089】43はシリンダブロック15の外周側に設
けられた本実施の形態に用いる複数枚の回転ブレーキ板
(1枚のみ図示)で、該回転ブレーキ板43は、従来技
術による回転ブレーキ板24とほぼ同様に、摩擦材を用
いた円環状の板体として形成され、その内周側には円弧
状突起44が設けられている。
【0090】44は回転ブレーキ板43の内周側から径
方向内向きに突設され、シリンダブロック15の円弧状
溝41と嵌合した例えば9個の円弧状突起(1個のみ図
示)で、該円弧状突起44は、図4に示す如く従来技術
による円弧状突起25と同様に第1の円弧中心O1 から
曲率半径R1 をもって半円弧状に形成されている。
【0091】しかし、この円弧状突起44は、その突出
端側(先端側)が直線状に切取られた切取り部44Aと
なり、この切取り部44Aは、円弧状突起44が円弧状
溝41と干渉するのを避けるものである。
【0092】このため、回転ブレーキ板43が後述の微
小隙間45により図4中の矢示A方向へと一方向に相対
回転したときには、図5に示すように円弧状突起44
は、円弧中心O1 が円弧中心O2 と一致し、これによ
り、円弧状突起44は前記一側円弧状接触部41Aと衝
合状態で接触し、回転ブレーキ板43の相対回転が規制
される。
【0093】また、これとは反対に回転ブレーキ板43
が微小隙間45により図4中の矢示B方向へと他方向に
相対回転したときにも、円弧状突起44は、円弧中心O
1 が円弧中心O3 と一致し、これにより、円弧状突起4
4は前記他側円弧状接触部41Bと衝合状態で接触し、
回転ブレーキ板43の相対回転が規制される。
【0094】45はシリンダブロック15の円弧状溝4
1と回転ブレーキ板43の円弧状突起44との間に形成
された例えば9個の微小隙間(1個のみ図示)で、該微
小隙間45は、油圧モータ10のブレーキ制動時に回転
ブレーキ板43がシリンダブロック15に対して例えば
図4の状態から図5の状態へと僅かに相対回転するのを
許すものである。また、微小隙間45は、円弧状溝41
と円弧状突起44の切取り部44Aとの間がほぼ弓形状
隙間45Aとなっている。
【0095】46は回転ブレーキ板43の内周側に位置
して各円弧状突起44間に設けられた例えば9個の凹
溝、47はシリンダブロック15の外周側と該各凹溝4
6との間に設けられた油通路(いずれも2個のみ図示)
を示している。
【0096】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、ブレーキ制動時には、回転ブレーキ板43の
円弧状突起44を、一側円弧状接触部41A、他側円弧
状接触部41Bによりシリンダブロック15の円弧状溝
41に広く接触させることができ、第1の実施の形態と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0097】次に、図6ないし図8は本発明の第3の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、油圧モータを
斜軸式の油圧モータとして構成すると共に、回転ブレー
キ板の円弧状突起には、ドライブディスクの円弧状溝と
接触する一側円弧状接触部と他側円弧状接触部とを設け
る構成としたことにある。
【0098】図中、50は本実施の形態に用いる斜軸式
の油圧モータで、該油圧モータ50は、走行用モータと
して構成されている。ここで、51は油圧モータ50の
ケーシングで、該ケーシング51は、段付筒状のケーシ
ング本体52と、該ケーシング本体52の大径側の端面
に固着されたヘッドケーシング53とによって構成され
ている。
【0099】また、ケーシング本体52の内周側にはヘ
ッドケーシング53側に向けて拡径されて段部52A,
52Bが形成され、段部段部52A,52B間には後述
の非回転ブレーキ板64が係合する多数個の係合凹溝5
2Cが形成されている。
【0100】54はケーシング本体52に回転可能に支
持された出力軸、55は該出力軸54の先端に形成され
たドライブディスクを示し、該ドライブディスク55
は、出力軸54の一部を構成し、出力軸54と一体に回
転するものである。
【0101】56,56,…はドライブディスク55の
外周側に設けられた例えば9個の円弧状溝で、該円弧状
溝56は、図7に示す如く第1の実施の形態による円弧
状溝31とほぼ同様に周方向にほぼ一定の間隔をもって
軸方向に延びている。そして、この円弧状溝56は、図
8に示すように第1の円弧中心O1 ′から一定の曲率半
径R3 をもって半円弧状に形成されている。
【0102】57はケーシング51内に出力軸54と一
体に回転可能に設けられたシリンダブロックを示し、該
シリンダブロック57には、周方向に離間して複数のシ
リンダ58(1個のみ図示)が形成されている。そし
て、このシリンダブロック57のシリンダ58内にはピ
ストン59が往復動可能に挿嵌され、該ピストン59の
突出端側はドライブディスク55に揺動可能に支持され
ている。
【0103】60はヘッドケーシング53の端面に固着
して設けられた傾転支持部材、61は該傾転支持部材6
0とシリンダブロック57とに摺接して設けられた弁板
を示し、該弁板61は、ヘッドケーシング53、傾転支
持部材60等に設けられた給排通路(図示せず)と連通
する一対の給排ポート61A,61Bが設けられてい
る。そして、弁板61は、シリンダブロック57と一緒
に例えば傾転機構(図示せず)等によって傾転支持部材
60に沿って傾転する構成となっている。
【0104】62はドライブディスク55と弁板61と
の間でシリンダブロック57を支持するためのセンタシ
ャフトで、該センタシャフト62は、シリンダブロック
57の中心を貫通して延び、その一端側はドライブディ
スク55に対して揺動可能に連結されている。また、こ
のセンタシャフト62の他端側は弁板61に回動可能に
挿嵌され、シリンダブロック57を弁板61に対してセ
ンタリングする構成となっている。
【0105】63は本実施の形態に用いるブレーキ装置
で、該ブレーキ装置63は、従来技術によるブレーキ装
置22とほぼ同様に、後述の非回転ブレーキ板64、回
転ブレーキ板65、ブレーキピストン70等によって構
成されている。
【0106】64はケーシング51の段部52A,52
B間に位置してケーシング本体52の内周側に設けられ
た複数枚の非回転ブレーキ板で、該非回転ブレーキ板6
4は、円環状の板体として形成され、その外周側はケー
シング本体52の係合凹溝52Cに係合している。これ
により、非回転ブレーキ板64はケーシング本体52に
対して軸方向に移動可能となった状態で、該ケーシング
本体52に対する回転が規制されている。
【0107】65はドライブディスク55の外周側に設
けられた複数枚の回転ブレーキ板で、該回転ブレーキ板
65は、第1の実施の形態による回転ブレーキ板33と
ほぼ同様に摩擦材を用いた円環状の板状体として形成さ
れ、その内周側には後述の円弧状突起66が設けられて
いる。
【0108】そして、回転ブレーキ板65は、各非回転
ブレーキ板64と重なり合うように交互に配置され、円
弧状突起66がドライブディスク55の円弧状溝56と
係合することにより、ドライブディスク55に対して軸
方向に移動可能となった状態で、該ドライブディスク5
5に対する相対回転が規制される。
【0109】66,66,…は回転ブレーキ板65の内
周側から径方向内向きに突設され、ドライブディスク5
5の円弧状溝56と嵌合した例えば9個の円弧状突起
で、該円弧状突起66は、図7に示す如く第1の実施の
形態による円弧状突起34とほぼ同様に形成されてい
る。
【0110】そして、円弧状突起66は、第2の円弧中
心O2 ′から円弧状溝56と同一の曲率半径R3 をもっ
て形成された一側円弧状接触部66Aと、前記円弧中心
O2′と異なる位置にある第3の円弧中心O3 ′から該
一側円弧状接触部66Aと同様に曲率半径R3 をもって
形成された他側円弧状接触部66Bと、一側円弧状接触
部66Aと他側円弧状接触部66Bとの間に設けられた
切取り部66Cとが設けられている。
【0111】また、この円弧状突起66は、一側円弧状
接触部66Aを形成する第2の円弧中心O2 ′と他側円
弧状接触部66Bを形成する第3の円弧中心O3 ′が、
円弧状溝56を形成する第1の円弧中心O1 ′と共にド
ライブディスク55(出力軸54)を中心とした同一の
仮想円R′上に位置し、これらの円弧中心O2 ′、O3
′は、ドライブディスク55の回転中心O′と円弧中
心O1 ′とを結んだ基準線Mに対し左,右対称位置に配
置される。
【0112】67,67,…はドライブディスク55の
円弧状溝56と回転ブレーキ板65の円弧状突起66と
の間に形成された例えば9個の微小隙間で、該微小隙間
67は、第1の実施の形態による微小隙間35と同様
に、油圧モータ50のブレーキ制動時に回転ブレーキ板
65がドライブディスク55に対して僅かに相対回転す
るのを許すものである。また、微小隙間67は、円弧状
溝56と円弧状突起66の切取り部66Cとの間が弓形
状隙間67Aとなっている。
【0113】68は回転ブレーキ板65の内周側に位置
して各円弧状突起66間に設けられた例えば9個の凹
溝、69はドライブディスク55の外周側と該各凹溝6
8との間に設けられた油通路(いずれも2個のみ図示)
を示している。
【0114】70はケーシング本体52の内周側に摺動
可能に設けられたブレーキピストンで、該ブレーキピス
トン70は、スプリング71により非回転ブレーキ板6
4、回転ブレーキ板65に向けて常時付勢され、これに
より各非回転ブレーキ板64を各回転ブレーキ板65に
それぞれ摩擦係合させ、ドライブディスク55を出力軸
54と共に制動状態に保持するものである。
【0115】また、ブレーキピストン70は、ケーシン
グ本体52の段部52Bとの間に画成された液圧室72
に油圧ポンプからの圧油の一部が供給されたときに、非
回転ブレーキ板64から離間し、このときにシリンダブ
ロック57の制動を解除するものである。
【0116】このように構成されるブレーキ装置63を
有する油圧モータ50は、上述の如く構成を有するもの
で、油圧ポンプからの圧油を給排ポート61A,61B
等を通じて各シリンダ58内に順次供給することによ
り、ピストン59からドライブディスク55への押圧力
が発生し、この押圧力によりピストン59と一体となっ
たシリンダブロック57を回転させて出力軸54を回転
駆動し、例えば油圧ショベルの下部走行体等を走行させ
る。
【0117】また、傾転機構(図示せず)によって弁板
61をシリンダブロック57と一緒に傾転支持部材60
に沿って傾転させることにより、ピストン59のストロ
ーク量を変更し、モータ出力を可変に調整することがで
きる。さらに、ブレーキ装置63によってドライブディ
スク55の回転を停止したり、ドライブディスク55の
制動を解除する点については、従来技術と同様である。
【0118】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、油圧モータ50のブレーキ制動時に回転ブレ
ーキ板65が微小隙間67によりドライブディスク55
に対して図7、図8中の矢示A方向へと一方向に相対回
転したときには、円弧状突起66に設けた一側円弧状接
触部66Aを円弧状溝56に衝合状態で接触させること
ができると共に、回転ブレーキ板65が図7、図8中の
矢示B方向へと他方向に相対回転したときにも、円弧状
突起66に設けた他側円弧状接触部66Bを円弧状溝5
6に衝合状態で接触させることができ、第1の実施の形
態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0119】次に、図9は本発明の第4の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、油圧モータを斜軸式の油
圧モータとして構成すると共に、シリンダブロックの円
弧状溝には、回転ブレーキ板の円弧状突起と接触する一
側円弧状接触部と他側円弧状接触部とを設ける構成とし
たことにある。なお、本実施の形態では、前記第3の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0120】図中、81はドライブディスク55の外周
側に形成された本実施の形態に用いる例えば9個の円弧
状溝(1個のみ図示)で、該円弧状溝81は、第2の実
施の形態で述べた円弧状溝41とほぼ同様に、第2の円
弧中心O2 ′から後述の円弧状突起84と同一の曲率半
径R3 をもって形成された一側円弧状接触部81Aと、
前記円弧中心O2 ′と異なる位置にある第3の円弧中心
O3 ′から該一側円弧状接触部81Aと同様に曲率半径
R3 をもって形成された他側円弧状接触部81Bと、一
側円弧状接触部81Aと他側円弧状接触部81Bとの間
を連結した直線状の連結部81Cとによって構成されて
いる。
【0121】また、この円弧状溝81は、一側円弧状接
触部81Aを形成する第2の円弧中心O2 ′と他側円弧
状接触部81Bを形成する第3の円弧中心O3 ′が、円
弧状溝81を形成する第1の円弧中心O1 ′と共に同一
の仮想円R′上に位置し、これらの円弧中心O2 ′,O
3 ′は、ドライブディスク55の回転中心O′と円弧中
心O1 ′とを結んだ基準線Mに対し左,右対称位置に配
置される。
【0122】82は本実施の形態に用いるブレーキ装置
で、該ブレーキ装置82は、非回転ブレーキ板64、ブ
レーキピストン70および後述の回転ブレーキ板83等
によって構成されている。
【0123】83はドライブディスク55の外周側に設
けられた本実施の形態に用いる複数枚の回転ブレーキ板
(1枚のみ図示)で、該回転ブレーキ板83は、摩擦材
を用いた円環状の板体として形成され、その内周側には
円弧状突起84が設けられている。
【0124】84は回転ブレーキ板83の内周側から径
方向内向きに突設され、ドライブディスク55の円弧状
溝81と嵌合した例えば9個の円弧状突起(1個のみ図
示)で、該円弧状突起84は、第1の円弧中心O1 ′か
ら曲率半径R3 をもって半円弧状に形成され、その突出
端側(先端側)には切取り部84Aが設けられている。
【0125】85はドライブディスク55の円弧状溝8
1と回転ブレーキ板83の円弧状突起84との間に形成
された例えば9個の微小隙間(1個のみ図示)で、該微
小隙間85は、油圧モータ50のブレーキ制動時に回転
ブレーキ板83がドライブディスク55に対して僅かに
相対回転するのを許すものである。また、微小隙間85
は、円弧状溝81と円弧状突起84の切取り部84Aと
の間がほぼ弓形状隙間85Aとなっている。
【0126】86は回転ブレーキ板83の内周側に位置
して各円弧状突起84間に設けられた例えば9個の凹
溝、87はドライブディスク55の外周側と該各凹溝8
6との間に設けられた油通路(いずれも2個のみ図示)
を示している。
【0127】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、油圧モータ50のブレーキ制動時に回転ブレ
ーキ板83が微小隙間85によりドライブディスク55
に対して図9中の矢示A方向へと一方向に相対回転した
ときには、円弧状突起84を円弧状溝81の一側円弧状
接触部81Aに衝合状態で接触させることができると共
に、回転ブレーキ板83が図9中の矢示B方向へと他方
向に相対回転したときにも、円弧状突起84を円弧状溝
81に設けた他側円弧状接触部81Bに衝合状態で接触
させることができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用
効果を得ることができる。
【0128】なお、第1、第2の実施の形態では、油圧
モータ10を油圧ショベルの旋回用モータに用いる場合
を例示したが、これに替えて、例えば走行用モータ等に
用いてもよい。
【0129】また、第3,第4の実施の形態では、油圧
モータ50を油圧ショベルの走行用モータに用いる場合
を例示したが、これに替えて、例えば旋回用モータ等に
用いてもよい。
【0130】さらに、各実施の形態では、アキシャルピ
ストン型の油圧モータを採用したが、これ替えて、例え
ばラジアルピストン型の油圧モータを採用してもよい。
【0131】さらに、各実施の形態では、油圧モータを
油圧ショベルに用いるものとして述べたが、例えばクレ
ーン、ブルドーザ等の他の建設機械に用いてもよい。
【0132】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、シリンダブロックには第1の円弧中心から一定の
曲率をもって円弧状溝を形成し、この円弧状溝と回転ブ
レーキ板の内周側に突設した円弧状突起との間には隙間
を形成すると共に、この円弧状突起には、第2の円弧中
心から円弧状溝と同一の曲率をもって形成された一側円
弧状接触部と、前記第2の円弧中心と異なる位置にある
第3の円弧中心から円弧状溝と同一の曲率をもって形成
された他側円弧状接触部とを設ける構成としたから、液
圧モータを停止させるとき等に、回転ブレーキ板の円弧
状突起を一側円弧状接触部または他側円弧状接触部によ
りシリンダブロックの円弧状溝に広い面積で接触させる
ことができ、円弧状溝と円弧状突起との間の接触面圧を
小さく保つことができる。
【0133】これにより、回転ブレーキ板の円弧状突起
の摩耗を減らし、回転ブレーキ板の耐久性、寿命等を高
めることができ、ブレーキ装置の性能を長期に亘って安
定して維持することができる。そして、シリンダブロッ
クと回転ブレーキ板との間で生じる摩耗粉を減らし、こ
のような摩耗粉が液圧モータの各摺動面に侵入する事態
を防止でき、この摺動面にかじり、焼付き等が生じる原
因をなくして、当該液圧モータの性能、信頼性等を向上
することができる。
【0134】また、請求項2の発明は、回転ブレーキ板
の内周側には第1の円弧中心から一定の曲率をもって円
弧状突起を突設し、この円弧状突起とシリンダブロック
の円弧状溝との間には隙間を形成すると共に、この円弧
状溝には、第2の円弧中心から円弧状突起と同一の曲率
をもって形成された一側円弧状接触部と、前記第2の円
弧中心と異なる位置にある第3の円弧中心から円弧状突
起と同一の曲率をもって形成された他側円弧状接触部と
を設ける構成としたから、この場合でも、回転ブレーキ
板の円弧状突起を、一側円孔状接触部、他側円弧状接触
部によりシリンダブロックの円弧状溝に広い面積で接触
させることができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を
得ることができる。
【0135】さらに、請求項3の発明のように、出力軸
側に円弧状溝を設け、回転ブレーキ板の円弧状突起に一
側円弧状接触部、他側円弧状接触部をそれぞれ設ける構
成とした場合でも、請求項1の発明とほぼ同様の効果を
得ることができる。
【0136】さらに、請求項4の発明のように、出力軸
側に円弧状溝を設け、回転ブレーキ板の円弧状突起に一
側円弧状接触部、他側円弧状接触部をそれぞれ設ける構
成とした場合でも、請求項1の発明とほぼ同様の効果を
得ることができる。
【0137】一方、請求項5の発明は、円弧状突起の一
側円弧状接触部を形成する第2の円弧中心と他側円弧状
接触部を形成する第3の円弧中心とを、出力軸の回転中
心と円弧状溝を形成する第1の円弧中心とを結んだ基準
線を挟んで左,右対称となる位置に配置する構成とした
から、円弧状突起を前記基準線に対して左右対称に形成
し、円弧状突起の全体形状を簡素化することができ、円
弧状突起の加工性等を高めることができる。
【0138】また、請求項6の発明は、円弧状溝の一側
円弧状接触部を形成する第2の円弧中心と他側円弧状接
触部を形成する第3の円弧中心とを、出力軸の回転中心
と円弧状突起を形成する第1の円弧中心とを結んだ基準
線を挟んで左,右対称となる位置に配置したから、円弧
状溝の全体形状を簡素化することができ、円弧状溝の加
工性等を高めることができる。
【0139】さらに、請求項7の発明は、回転ブレーキ
板には各円弧状突起の間に位置して凹溝を設け、この凹
溝とシリンダブロックの外周側との間に油通路を形成す
る構成としたから、例えばシリンダブロックに給排され
た油液がケーシング内に漏洩したときに、この油液を前
記油通路を通じて外部に逃がすことができ、ケーシング
内の油液の圧力が必要以上に高くなるのを抑えることが
でき、油圧モータの性能、信頼性等をさらに高めること
ができる。
【0140】さらに、請求項8の発明のように、回転ブ
レーキ板に設けた凹溝と出力軸の外周側との間に油通路
を形成する構成とした場合でも、この油通路によりケー
シング内の油液の圧力が必要以上に高くなるのを抑える
と共に、ケーシング内の油液が循環することにより軸受
等の異常発熱を防止することができ、請求項7の発明と
ほぼ同様に油圧モータの性能、信頼性等をさらに高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるブレーキ装置
を有する油圧モータのシリンダブロック、回転ブレーキ
板等を拡大して示す横断面図である。
【図2】図1中の円弧状溝および円弧状突起等を拡大し
て示す要部断面図である。
【図3】円弧状突起が円弧状溝と接触した状態を示す図
2と同様の要部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるブレーキ装置
を有する油圧モータの円弧状溝および円弧状突起等を拡
大して示す要部断面図である。
【図5】円弧状突起が円弧状溝と接触した状態を示す図
4と同様の要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるブレーキ装置
を有する油圧モータを示す縦断面図である。
【図7】ドライブディスク、回転ブレーキ板等を図6中
の矢示VII −VII 方向から拡大してみた横断面図であ
る。
【図8】図7中の円弧状溝および円弧状突起等を拡大し
て示す要部断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるブレーキ装置
を有する油圧モータの円弧状溝および円弧状突起等を拡
大して示す要部断面図である。
【図10】従来技術によるブレーキ装置を有する油圧モ
ータが適用された油圧ショベルを示す外観図である。
【図11】図10中のブレーキ装置を有する油圧モータ
を拡大して示す縦断面図である。
【図12】シリンダブロック、回転ブレーキ板等を図1
1中の矢示XII −XII 方向から拡大してみた横断面図で
ある。
【図13】図12中の円弧状溝および円弧状突起等を拡
大して示す要部断面図である。
【図14】円弧状突起が円弧状溝と接触した状態を示す
図13と同様の要部断面図である。
【図15】円弧状突起が摩耗した状態を示す図13と同
様の要部断面図である。
【符号の説明】
10,50 油圧モータ 11,51 ケーシング 14,54 出力軸 15,57 シリンダブロック 31,41,56,81 円弧状溝 23,64 非回転ブレーキ板 27,68 ブレーキピストン 32,42,63,82 ブレーキ装置 33,43,65,83 回転ブレーキ板 34,44,66,84 円弧状突起 34A,41A,66A,81A 一側円弧状接触部 34B,41B,66B,81B 他側円弧状接触部 35,45,67,85 微小隙間 36,46,68,86 凹溝 37,47,69,87 油通路 55 ドライブディスク R1 ,R3 曲率半径 O1 ,O1 ′ 第1の円弧中心 O2 ,O2 ′ 第2の円弧中心 O3 ,O3 ′ 第3の円弧中心 L,M 基準線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 祥典 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H084 AA08 AA16 BB09 BB23 CC62

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに回転可能
    に支持された出力軸と、前記ケーシング内に設けられ外
    部から液圧が供給されることにより該出力軸を回転駆動
    するシリンダブロックと、該シリンダブロックと前記ケ
    ーシングとの間に設けられ前記出力軸に制動力を付与す
    るブレーキ装置とを備え、該ブレーキ装置は、前記ケー
    シングの内周側に設けられ軸方向に移動可能となった環
    状の非回転ブレーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なる
    ように前記シリンダブロックの外周側に設けられブレー
    キピストンによって該非回転ブレーキ板と摩擦係合する
    環状の回転ブレーキ板とにより構成してなるブレーキ装
    置を有する液圧モータにおいて、 前記シリンダブロックの外周側には第1の円弧中心から
    一定の曲率半径をもって形成され周方向に互いに離間し
    て軸方向に延びる複数の円弧状溝を設け、 前記回転ブレーキ板の内周側には径方向内向きに突出形
    成され該円弧状溝に隙間をもって嵌合する複数の円弧状
    突起を設け、 該円弧状突起は、第2の円弧中心から前記円弧状溝と同
    一の曲率半径をもって形成され周方向の一側で前記円弧
    状溝と接触する一側円弧状接触部と、前記第2の円弧中
    心と異なる位置にある第3の円弧中心から前記円弧状溝
    と同一の曲率半径をもって形成され周方向の他側で前記
    円弧状溝と接触する他側円弧状接触部とを有する構成と
    したことを特徴とするブレーキ装置を有する液圧モー
    タ。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、該ケーシングに回転可能
    に支持された出力軸と、前記ケーシング内に設けられ外
    部から液圧が供給されることにより該出力軸を回転駆動
    するシリンダブロックと、該シリンダブロックと前記ケ
    ーシングとの間に設けられ前記出力軸に制動力を付与す
    るブレーキ装置とを備え、該ブレーキ装置は、前記ケー
    シングの内周側に設けられ軸方向に移動可能となった環
    状の非回転ブレーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なる
    ように前記シリンダブロックの外周側に設けられブレー
    キピストンによって該非回転ブレーキ板と摩擦係合する
    環状の回転ブレーキ板とにより構成してなるブレーキ装
    置を有する液圧モータにおいて、 前記シリンダブロックの外周側には周方向に互いに離間
    して軸方向に延びる複数の円弧状溝を設け、 前記回転ブレーキ板の内周側には第1の円弧中心から径
    方向内向きに一定の曲率半径をもって突出形成され前記
    シリンダブロックの円弧状溝に隙間をもって嵌合する複
    数の円弧状突起を設け、 前記円弧状溝は、第2の円弧中心から前記円弧状突起と
    同一の曲率半径をもって形成され周方向の一側で前記円
    弧状突起と接触する一側円弧状接触部と、前記第2の円
    弧中心と異なる位置にある第3の円弧中心から前記円弧
    状突起と同一の曲率半径をもって形成され周方向の他側
    で前記円弧状突起と接触する他側円弧状接触部とを有す
    る構成としたことを特徴とするブレーキ装置を有する液
    圧モータ。
  3. 【請求項3】 ケーシングと、該ケーシングに回転可能
    に支持された出力軸と、前記ケーシング内に設けられ外
    部から液圧が供給されることにより該出力軸を回転駆動
    するシリンダブロックと、前記ケーシングと出力軸との
    間に設けられ前記出力軸に制動力を付与するブレーキ装
    置とを備え、該ブレーキ装置は、前記ケーシングの内周
    側に設けられ軸方向に移動可能となった環状の非回転ブ
    レーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なるように前記出
    力軸の外周側に設けられブレーキピストンによって該非
    回転ブレーキ板と摩擦係合する環状の回転ブレーキ板と
    により構成してなるブレーキ装置を有する液圧モータに
    おいて、 前記出力軸の外周側には第1の円弧中心から一定の曲率
    半径をもって形成され周方向に互いに離間して軸方向に
    延びる複数の円弧状溝を設け、 前記回転ブレーキ板の内周側には径方向内向きに突出形
    成され該円弧状溝に隙間をもって嵌合する複数の円弧状
    突起を設け、 該円弧状突起は、第2の円弧中心から前記円弧状溝と同
    一の曲率半径をもって形成され周方向の一側で前記円弧
    状溝と接触する一側円弧状接触部と、前記第2の円弧中
    心と異なる位置にある第3の円弧中心から前記円弧状溝
    と同一の曲率半径をもって形成され周方向の他側で前記
    円弧状溝と接触する他側円弧状接触部とを有する構成と
    したことを特徴とするブレーキ装置を有する液圧モー
    タ。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、該ケーシングに回転可能
    に支持された出力軸と、前記ケーシング内に設けられ外
    部から液圧が供給されることにより該出力軸を回転駆動
    するシリンダブロックと、前記ケーシングと出力軸との
    間に設けられ前記出力軸に制動力を付与するブレーキ装
    置とを備え、該ブレーキ装置は、前記ケーシングの内周
    側に設けられ軸方向に移動可能となった環状の非回転ブ
    レーキ板と、該非回転ブレーキ板と重なるように前記出
    力軸の外周側に設けられブレーキピストンによって該非
    回転ブレーキ板と摩擦係合する環状の回転ブレーキ板と
    により構成してなるブレーキ装置を有する液圧モータに
    おいて、 前記出力軸の外周側には周方向に互いに離間して軸方向
    に延びる複数の円弧状溝を設け、 前記回転ブレーキ板の内周側には第1の円弧中心から径
    方向内向きに一定の曲率半径をもって突出形成され該円
    弧状溝に隙間をもって嵌合する複数の円弧状突起を設
    け、 前記円弧状溝は、第2の円弧中心から前記円弧状突起と
    同一の曲率半径をもって形成され周方向の一側で前記円
    弧状突起と接触する一側円弧状接触部と、前記第2の円
    弧中心と異なる位置にある第3の円弧中心から前記円弧
    状突起と同一の曲率半径をもって形成され周方向の他側
    で前記円弧状突起と接触する他側円弧状接触部とを有す
    る構成としたことを特徴とするブレーキ装置を有する液
    圧モータ。
  5. 【請求項5】 前記円弧状溝を形成する第1の円弧中
    心、前記一側円弧状接触部を形成する第2の円弧中心お
    よび前記他側円弧状接触部を形成する第3の円弧中心
    は、それぞれ前記出力軸を中心とした仮想円上に位置
    し、前記第2の円弧中心と第3の円弧中心とは、前記出
    力軸の回転中心と第1の円弧中心とを結んだ基準線を挟
    んで左,右対称となる位置に配置してなる請求項1また
    は3に記載のブレーキ装置を有する液圧モータ。
  6. 【請求項6】 前記円弧状突起を形成する第1の円弧中
    心、前記一側円弧状接触部を形成する第2の円弧中心、
    および前記他側円弧状接触部を形成する第3の円弧中心
    は、それぞれ前記出力軸を中心とした仮想円上に位置
    し、前記第2の円弧中心と第3の円弧中心とは、前記出
    力軸の回転中心と第1の円弧中心とを結んだ基準線を挟
    んで左,右対称となる位置に配置してなる請求項2また
    は4に記載のブレーキ装置を有する液圧モータ。
  7. 【請求項7】 前記回転ブレーキ板には、前記各円弧状
    突起の間にそれぞれ位置して凹溝を設け、該凹溝と前記
    シリンダブロックの外周側との間には油通路を形成する
    構成としてなる請求項1,2,5または6に記載のブレ
    ーキ装置を有する液圧モータ。
  8. 【請求項8】 前記回転ブレーキ板には、前記各円弧状
    突起の間にそれぞれ位置して凹溝を設け、該凹溝と前記
    出力軸の外周側との間には油通路を形成する構成として
    なる請求項3,4,5または6に記載のブレーキ装置を
    有する液圧モータ。
JP11142410A 1999-05-21 1999-05-21 ブレーキ装置を有する液圧モータ Pending JP2000329049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11142410A JP2000329049A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 ブレーキ装置を有する液圧モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11142410A JP2000329049A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 ブレーキ装置を有する液圧モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329049A true JP2000329049A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15314701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11142410A Pending JP2000329049A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 ブレーキ装置を有する液圧モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329049A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243523A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Tokai Rubber Ind Ltd 配管フランジ継手
JP2010276177A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Honda Motor Co Ltd 自動変速機
CN105003563A (zh) * 2015-06-03 2015-10-28 奇瑞汽车股份有限公司 一种湿式离合器花键的定位方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243523A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Tokai Rubber Ind Ltd 配管フランジ継手
JP2010276177A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Honda Motor Co Ltd 自動変速機
CN105003563A (zh) * 2015-06-03 2015-10-28 奇瑞汽车股份有限公司 一种湿式离合器花键的定位方法
CN105003563B (zh) * 2015-06-03 2017-09-19 奇瑞控股有限公司 一种湿式离合器花键的定位方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3718080B2 (ja) ブレーキ装置を有する液圧モータ
JPH09240525A (ja) クローラ駆動ユニット
JP7063195B2 (ja) 摩擦ブレーキ、車載装置
JP3895387B2 (ja) 一側が閉成されたベアリング殻を有するラジアルピストンポンプ
JP2018155152A (ja) 斜板式液圧回転機械
JP2000329049A (ja) ブレーキ装置を有する液圧モータ
US7040216B2 (en) Hydraulic motor
WO2020149417A1 (ja) ディスクブレーキ装置
JP2002506172A (ja) ローラガイドを有するラジアルピストンモータ
US4039054A (en) Disc brakes for vehicles
JP3668000B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧モータ
JPH0740693Y2 (ja) ブレ−キ装置付油圧モ−タ
JP7430495B2 (ja) 流体機械及び建設機械
JP4226879B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧回転機
JPS6337497Y2 (ja)
JPH10288148A (ja) 斜板式2連ピストンポンプ
JP2023147426A (ja) 液圧回転機
JP2569770B2 (ja) ピストンモータ
JPH11230021A (ja) 可変容量型斜板式液圧モータ
JP2011074904A (ja) 斜板式液圧回転機
JP3548304B2 (ja) アキシャルピストンポンプ・モータ
JPH0631189Y2 (ja) ブレ−キ付油圧モ−タ
JP2003336675A (ja) 油圧モータのブレーキ装置
JP2023178382A (ja) 油圧ポンプ及び建設機械
JP2006046400A (ja) ディスクブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226