JPH0631189Y2 - ブレ−キ付油圧モ−タ - Google Patents

ブレ−キ付油圧モ−タ

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JPH0631189Y2
JPH0631189Y2 JP20469885U JP20469885U JPH0631189Y2 JP H0631189 Y2 JPH0631189 Y2 JP H0631189Y2 JP 20469885 U JP20469885 U JP 20469885U JP 20469885 U JP20469885 U JP 20469885U JP H0631189 Y2 JPH0631189 Y2 JP H0631189Y2
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JP
Japan
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brake
cylinder barrel
case
piston
hydraulic motor
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JP20469885U
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JPS62111970U (ja
Inventor
正毅 黒木
篤 古本
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三輪精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はブレーキ付油圧モータに関し、特に、そのブレ
ーキ装置の改良に係り、例えば、アキシャルピストン型
油圧モータに利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
ブレーキ付アキシャルピストン型油圧モータとして、例
えば、実開昭59−47373号公報に記載されている
ものがある。この油圧モータは、出力軸と共に回転する
シリンダバレルと、シリンダバレルを取り囲むケース
と、ケースの端面を閉塞するケースカバーと、前記ケー
ス内壁面に沿って軸方向に摺動可能で小径部と大径部の
外周を有する環状のブレーキピストンと、このピストン
の小径部端面とその端面に対向して設けられたケース取
付面との間に介装され、前記シリンダバレルの外周に軸
方向に移動可能に装着された摩擦板と、前記ピストンの
大径部端面とケースカバーとの間に介装されピストンの
小径部端面をケース取付面方向に押圧移動させる皿ばね
と、前記ケースに設けられ、停止時は油圧が作用しない
が、運動時は油圧が作用する油ポートに連通し、前記ピ
ストンの小径部と大径部の段差面に油圧を作用させてピ
ストンを皿ばねに抗して押圧移動させるためのケース内
壁面とピストンの小径部外周の段差面により形成された
環状油圧室とを備えており、停止時は皿ばねの力により
ブレーキピストンを摩擦板に圧接させ、シリンダバレル
を拘束して出力軸に対しブレーキ力を作動させ、運転時
は油ポートに油圧を作用させることにより、ブレーキピ
ストンを摩擦板の方と逆方向に摺動させ、シリンダバレ
ルの拘束力を解除するように構成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようなブレーキ付油圧モータにおいては、摩擦板が
ブレーキピストンの小径部端面と、その端面に対向して
設けられたケース取付面との間に介装されるとともに、
シリンダバレルの外周に軸方向に移動可能に装着されて
いるため、ケースおよびシリンダバレルについての加
工、並びに各構成部品の組付作業が複雑になり、また、
長さ方向の短縮化が不充分であるという問題点がある。
本考案の目的は、小型で加工が容易なブレーキ付油圧モ
ータを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案にかかるブレーキ付油圧モータは、摩擦板をケー
スカバー端面とその端面に対向するブレーキピストンの
端面との間に介装するとともに、摩擦板の内周に凸部を
突設し、他方、シリンダバレルのケースカバー端面との
当接面外周縁に凹部を没設し、この凹部に前記摩擦板の
凸部を噛合させたことを特徴とする。
〔作用〕
摩擦板がケースカバー端面とその端面に対向するブレー
キピストンの端面との間に介装されるため、ケースへの
摩擦板専用の取付面の滑面加工は特に必要ではなく、加
工が大幅に軽減される。また、ケースカバー端面に摩擦
板が配設されるので、摩擦板についてのブレーキピスト
ンの把持代を大きく設定することができるため、摩擦板
の面圧を小さくでき、かつ、摩擦面の有効半径を大きく
でき、したがって、大きなブレーキトルクが得られる。
一方、シリンダバレルの追加加工についても端面への凹
部の形成だけで済むため、きわめて容易であり、しか
も、凹部をシリンダバレル端面に通常形成される環状溝
に連通させることにより、凹部にドレン流路としての作
用を兼ねさせることができる。
組付作業は、シリンダバレルおよびブレーキピストンを
組み込んだ後、摩擦板を凹凸部が噛合するようにブレー
キシリンダ室に投入し、ケースカバーを被せ付ければよ
いため、きわめて簡単である。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例であるブレーキ付アキシャル
ピストン型油圧モータを示す縦断面図、第2図は第1図
II部の拡大部分断面図、第3図は第2図のIII−III線に
沿う矢視図である。
本実施例において、この油圧モータは一端(以下、前端
とする。)か閉塞し後端が開口した略円筒形状に形成さ
れているケース1を備えており、ケース1の後端面には
ケースカバー2が開口を閉塞するように被せられてボル
ト(図示せず)により締結されている。ケース1内には
回転軸としての出力軸3が同心的に配されて回転自在に
支承されており、ケース1内の出力軸3周りには斜板4
とシリンダバレル5とが前後に配設されている。斜板4
はケース1に固定されており、シリンダバレル5は出力
軸3に一体回転するようにスプライン結合されている。
シリンダバレル5には複数のシリンダ室6が略等しい間
隔において同心円上に配されて開設されており、各シリ
ンダ室6にはピストン7が軸心方向に摺動自在にそれぞ
れ嵌入されている。各ピストン7は斜板4の斜面に摺接
されているシュー9に球面軸部8を介してそれぞれ連携
されており、各ピストン7がシュー9を介して斜板4に
押接しながらシリンダ室6をそれぞれ進退することによ
り、シリンダバレル5および出力軸3が回転されるよう
になっている。
シリンダバレル5の後端面には複数個のポート10が各
シリンダ室6に連通するように開設されており、ケース
カバー2のシリンダバレル5と摺接する端面には給油口
11と排油口12とがポート10に連通するように配設
されて、作動油をシリンダ室6に対して給排し得るよう
に開設されている。また、ケース1の胴部にはドレン孔
13が開設されており、このドレン孔13はケース1内
のシリンダバレル5周りに連通するようになっている。
シリンダバレル5の後端面におけるポート10の外方位
置には環状溝14が同心円形状に配されて切設されてお
り、シリンダバレル5の後端面における環状溝14の外
側環状面部はスラスト軸受パッド部15を実質的に形成
するようになっている。シリンダバレル5の後端面外周
円としてのパッド部15には複数個の凹部16が周方向
に略等間隔に配されて、一定の深さおよび幅をもってそ
れぞれ切設されている。凹部16の径方向の奥行は環状
溝14に重なるように設定されており、この凹部16に
より、環状溝14はシリンダバレル5周りを経由してド
レン孔13に連通するようになっている。
ケース1の開口部内周にはブレーキシリンダ室17が同
心的に配されて大中小径の環帯中空形状に開設されてお
り、ブレーキシリンダ室17には外形を大中小径の円柱
形状に形成されたブレーキピストン18が軸心方向に摺
動自在に嵌入されている。ピストン18はノックピン1
9によりケース1に回り止めされているとともに、その
後端面とケースカバー2との間に蓄力状態に介装されて
いるスプリング20により前方に常時付勢されるように
なっている。ケース1のブレーキシリンダ室17外部に
はブレーキ油路21がこのシリンダ室17において、ブ
レーキピストン18の小径部と中径部との段差面に対向
する圧力室22に連通するように開設されており、この
圧力室22に圧油を供給されることにより、ピストン1
8がスプリング20に抗して後方に移動されるようにな
っている。
ブレーキシリンダ室17における後部室23には摩擦板
24がピストン18の後端面とケースカバー2の前端面
との間に介設されており、摩擦板24は板状の円形リン
グ形状に形成されているとともに、両側端面にブレーキ
ライニング25をそれぞれ固着されている。摩擦板24
の内周には複数個の凸部26が周方向に略等間隔に配さ
れて、一定の幅および奥行きをもってそれぞれ突設され
ており、各凸部26はシリンダバレル5の各凹部16に
軸心方向に若干余裕をとって噛合されている。
次に作用を説明する。
I ブレーキ油路21に油圧が作用されている時。
この場合、ブレーキシリンダ室17における圧力室22
の油圧による押圧力がスプリング20の押し戻し力より
も勝るため、ブレーキピストン18は後方に押されて摩
擦板24をケースカバー2に押接することになる。この
状態において、摩擦板24はブレーキピストン18とケ
ースカバー2との間で押接把持されていることになり、
ノックピン19によってケース1に回り止めされたピス
トン18およびケースカバー2により、回転を拘束され
た状態になっている。
今、出力軸3に外力が作用して出力軸3にスプライン結
合されているシリンダバレル5が回転しようとすると、
凸部26が凹部16に噛合されている摩擦板24も回転
しようとする。ところが、前述したように、摩擦板24
はブレーキピストン18とケースカバー2とにより拘束
されているため、回転することができない。したがっ
て、摩擦板24と一体回転しようとするシリンダバレル
5および出力軸3は回転を阻止される。つまり、油圧モ
ータはブレーキが作用している状態になっている。
II ブレーキ油路21に油圧が作用されていない時。
油圧ポンプを運転しようとする場合、切換弁(図示せ
ず)が操作されてブレーキ油路21がドレンされるとと
もに、給油口11に油圧が供給される。スプリング20
の押し戻し力が圧力室22の油圧による押圧力よりも勝
ると、ブレーキピストン18が前方に押し戻されて摩擦
板24から離れるため、摩擦板24は前記Iにおける拘
束状態を解除されることになる。その結果、シリンダバ
レル5は回転自由になるため、油圧モータは運動可能な
状態になる。
ところで、油圧モータの運転中、シリンダバレル5の各
シリンダ室6に供給された圧油はシリンダバレル5とケ
ースカバー2との摺動面間に漏洩し環状溝14に溜る。
しかし、環状溝14には凹部16が連通されているた
め、環状溝14に至った圧油は凹部16を通ってシリン
ダバレル5の外周に流出し、ドレン孔13により排出さ
れて行く。したがって、シリンダバレル5とケースカバ
ー2との摺接面には常に新鮮な圧油が保有されることに
なり、当接箇所の潤滑および冷却が充分に行われる。
通常、アキシャルピストン型油圧モータにおいては、最
高圧を受けるピストンと最低圧を受けるピストンとが互
いに略反対側に位置することになるため、シリンダバレ
ルの後端面外周辺部のスラスト軸受パッドに偏荷重が作
用する。本実施例においては、このスラスト軸受パッド
部15に凹部16が開設されて、ここに新鮮な圧油が常
に大量に保持されているため、偏荷重に充分応ずること
ができる潤滑が確保されることになる。
ちなみに、組付作業はケース1にシリンダバレル5およ
びブレーキピストン18を組み込んだ後、摩擦板24を
ブレーキシリンダ室17に凹部16と凸部26とが噛合
するように投入し、スプリング20を配設してケースカ
バー2を被せて締結すればよい。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、摩擦板がブレーキ油路に圧油を供給された時に
ブレーキピストンにより拘束されるように構成するに限
らず、スプリングによって拘束されている摩擦板を油路
に圧油を供給された時に、拘束が解除されるように構成
してもよい。
〔考案の効果〕
(1)摩擦板をケースカバー端面とその端面に対向するブ
レーキピストンの端面との間に介設することにより、ケ
ースへの摩擦板専用の取付面の滑面加工は省略すること
ができるとともに、加工を大幅に軽減化することがで
き、しかも、摩擦板の組付作業を大幅に簡単化させるこ
とができる。
(2)摩擦板についてのブレーキピストンの把持代を大き
く設定することができるため、摩擦板の面圧を下げて寿
命を延ばし、また、ブレーキトルクを大きくすることが
できる。しかも、摩擦板をケースカバー端面に配設して
いるため、摩擦板の把持代を大きく設定しても、ブレー
キ付設に伴う重量増加は僅かで済む。
(3)シリンダバレルの後端面外周縁部に凹部を没設する
とともに、この凹部に摩擦板の内周に突設した凸部を嵌
入する構成とすることにより、シリンダバレルには凹部
を加工するだけで済むため、加工を大幅に簡単化するこ
とができる。
(4)凹部をシリンダバレルの端面に形成されている環状
溝に連通させることにより、凹部にシリンダバレルとケ
ースカバーとの摺接面間に漏洩した圧油のドレン流路と
しての作用を兼ねさせることができるため、きわめて効
果的な潤滑および冷却作用を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるブレーキ付アキシャル
ピストン型油圧モータを示す縦断面図、第2図は第1図
II部の拡大分断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿
う矢視図である。 1……ケース、2……ケースカバー、3……出力軸、4
……斜板、5……シリンダバレル、6……シリンダ室、
7……ピストン、8……球面軸部、9……シュー、10
……ポート、11……給油口、12……排油口、13…
…ドレン孔、14……環状溝、15……スラスト軸受パ
ッド部、16……凹部、17……ブレーキシリンダ室、
18……ブレーキピストン、19……ノックピン、20
……スプリング、21……ブレーキ油路、22……圧力
室、23……後部室、24……摩擦板、25……ブレー
キライニング、26……凸部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースカバーに端面を閉塞されるケース
    と、ケース内に回転自在に軸架されているシリンダバレ
    ルと、ケース内に軸方向に往復動するように設けられて
    いるブレーキピストンと、シリンダバレルに係合される
    とともに、ブレーキピストンの往復動により拘束かつ解
    除される摩擦板とを備えているブレーキ付油圧モータに
    おいて、前記摩擦板がケースカバー端面とその端面に対
    向する前記ブレーキピストンの端面との間に介装されて
    いるとともに、その内周に凸部が突設されており、他
    方、前記シリンダバレルのケースカバー当接面外周縁に
    凹部が没設されており、この凹部に前記凸部が噛合され
    ていることを特徴とするブレー付油圧モータ。
  2. 【請求項2】凹部が、シリンダバレルのケースカバーと
    の当接面に形成された環状溝に連通されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のブレーキ
    付油圧モータ。
JP20469885U 1985-12-28 1985-12-28 ブレ−キ付油圧モ−タ Expired - Lifetime JPH0631189Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS62111970U JPS62111970U (ja) 1987-07-16
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