JP3668000B2 - 可変容量型斜板式液圧モータ - Google Patents

可変容量型斜板式液圧モータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に油圧モータとして好適に用いられる可変容量型斜板式液圧モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械には旋回用モータまたは走行用モータとして油圧モータが設けられている。そして、この油圧モータを可変容量型斜板式液圧モータによって構成することは、例えば特開平9−188280号公報等によって知られている。
【0003】
そして、この油圧モータは、一端側が開口し当該開口側の内周面に段部を有するケーシングと、該ケーシングに回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体回転するように前記ケーシング内に設けられ軸方向に複数のシリンダが形成されたロータと、軸方向の一端側が該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され他端側が前記各シリンダから突出した複数のピストンと、該各ピストンの突出側にそれぞれ設けられた複数のシューと、前記各ピストンの突出端側に位置して前記ケーシングに傾転可能に設けられ前記ロータが回転するときに前記各シューが摺動する斜板と、前記ケーシングの軸方向他端側に位置して斜板とケーシングとの間に設けられ、油液の給排によって前記斜板を傾転駆動する傾転アクチュエータと、該傾転アクチュエータのシリンダ部に外部からの傾転制御用の圧油を給排するために前記ケーシングの軸方向に設けられた油通路と、前記ケーシングの開口側の段部とロータとの間に位置して設けられ、ブレーキ解除圧となる油液が給排されるネガティブ型のブレーキ装置とによって構成されている。
【0004】
この種の従来技術による油圧モータは、外部からの圧油をケーシング側に設けた給排ポートを通じて各シリンダ内に順次供給することにより、各ピストンが各シリンダ内から順次伸長する。これにより各ピストンの先端側に設けたシューは斜板に順次押付けられ、このときに各シリンダに作用する各ピストンを介した斜板からの反力によってロータと一体となった駆動軸を回転駆動させる。
【0005】
また、この従来技術では、外部からの圧油によって傾転アクチュエータを作動させることにより、斜板の傾転角を制御する構成となっている。そして、斜板の傾転角を最大にしたときには、駆動軸を低速、高トルクで回転させることができる。また、斜板の傾転角を最小にしたときには、駆動軸を高速、低トルクで回転させることができる。
【0006】
さらに、前記ブレーキ装置は、ケーシングの段部に形成したスプライン溝に係合して設けられた固定側摩擦板と、ロータの外周に設けられ該固定側摩擦板と交互に配置された回転側摩擦板と、ロータの段部に軸方向に可動に設けられ、これら各摩擦板を互いに接離するブレーキピストン等とによって構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、油通路をケーシングの内周側に近付けて配置した場合、ケーシングの外径をより小さく形成でき、該ケーシング全体を径方向に対して小型化できるという点で有利である。
【0008】
しかし、この従来技術にあっては、ケーシングの段部にブレーキ装置の回転側摩擦板が係合するスプライン溝を設ける構成としているため、上述の如く油通路をケーシングの内周側に近付けて配置した場合、高圧の油液が流れる油通路とスプライン溝との間隔が径方向で狭くなり、両者間の肉厚部分が薄肉になってケーシングの強度が低下するという問題がある。
【0009】
そして、油通路とスプライン溝との間の肉厚部分で破損する虞れがあり、この場合には油通路内の圧油がケーシング内に漏洩し、傾転アクチュエータを精度よく作動させることが難しくなるという問題がある。
【0010】
また、このように油通路とスプライン溝との間の肉厚部分を薄肉に形成すると、ケーシングの鋳物成形時に前記肉厚部分に鋳物欠陥が発生し易くなり、これによってもケーシングの強度が低下するという問題がある。
【0011】
そこで、このような問題を回避するために、油通路をスプライン溝から径方向に十分に離した状態で配置し、油通路とスプライン溝との間の肉厚部分を厚肉に形成することにより、ケーシングの強度を高める方法が考えられる。
【0012】
しかし、この場合には、油通路とスプライン溝との間を厚肉にした分だけケーシングの外径が大きくなり、これに伴ってケーシングに装着される減速機等を含めた装置全体が径方向で大型化するという問題がある。
【0013】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は、油通路が一体形成されるケーシングの外径を小さくすることができ、ケーシングを小型化できると共に、十分な強度を確保することができ、例えばケーシングに減速機等を設ける場合にも、全体の小型化、軽量化を図ることができるようにした容量可変型斜板式液圧モータを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、一端側が開口し当該開口側の内周面に段部を有するケーシングと、該ケーシングに回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体回転するように前記ケーシング内に設けられ軸方向に複数のシリンダが形成されたロータと、軸方向の一端側が該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され他端側が前記各シリンダから突出した複数のピストンと、該各ピストンの突出側にそれぞれ設けられた複数のシューと、前記各ピストンの突出端側に位置して前記ケーシングに傾転可能に設けられ前記ロータが回転するときに前記各シューが摺動する斜板と、前記ケーシングの軸方向他端側に位置して斜板とケーシングとの間に設けられ、圧油の給排によって前記斜板を傾転駆動する傾転アクチュエータと、該傾転アクチュエータのシリンダ部に外部からの傾転制御用の圧油を給排するために前記ケーシングの軸方向に設けられた油通路と、前記ケーシングの開口側の段部とロータとの間に位置して設けられ、ブレーキ解除圧となる油液が給排されるネガティブ型のブレーキ装置とからなる可変容量型斜板式液圧モータに適用される。
【0015】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ケーシングの段部には周方向に間隔をおいて軸方向に沿って延びる複数のスプライン溝を設けると共に、隣合う該各スプライン溝の間は、径方向内向きに突出した突状部となるように構成し、前記ブレーキ装置は、前記ケーシングの段部に前記各スプライン溝に係合して設けられた固定側摩擦板と、前記ロータの外周に設けられ該固定側摩擦板と交互に配置された回転側摩擦板とを有する構成とし、前記油通路は、少なくとも前記ケーシングの段部側を隣合うスプライン溝間で前記突状部の位置配置する構成としたことにある。
【0016】
このように構成したことにより、少なくともケーシングの段部側では、油通路を隣合うスプライン溝間で径方向内向きに突出する前記突状部の位置配置することができるから、油通路をケーシングの筒部内周側に近付けて配置した場合でも、前記油通路とスプライン溝との間の肉厚部分が薄肉に形成されることはなくなり、油通路の周囲の肉厚を厚肉に形成することができる。
【0017】
また、請求項2の発明によると前記油通路は少なくともケーシングの段部側で前記突状部の位置を傾転アクチュエータ側に向けて径方向内側へと斜めに傾斜して延びる構成としている。
【0018】
このように構成したことにより、油通路を段部の形状に合わせて斜めに傾斜させることができ、油通路を段部側にさらに近付けて配置することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による可変容量型斜板式液圧モータを、走行用の油圧モータに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】
ここで、図1ないし図6は本発明による実施の形態を示している。図中、1は油圧モータのケーシングで、該ケーシング1は、図2および図6に示す如く筒部1Aと底部1Bとによって一端側に開口した有底筒状に形成されている。また、前記筒部1Aの外周側には環状の鍔部1Cが一体形成されると共に、この筒部1Aと鍔部1Cとの間にはシール取付溝1Dが全周に亘り形成されている。
【0021】
そして、ケーシング1は、鍔部1Cが例えば油圧ショベルのトラックフレームにボルト(図示せず)等を用いて固着されると共に、筒部1Aの開口端側がリヤケーシングとしての蓋体2によって閉塞される構造となっている。
【0022】
ここで、ケーシング1の筒部1A内周側には、図6に示すようにその開口側に向けて3段階に拡径されたブレーキ取付段部1Eが形成され、該ブレーキ取付段部1Eには後述の各スプライン溝3が形成されている。また、筒部1Aの内周側は隣合うスプライン溝3間が径方向内向きに突状に突出した突状部1A1 となっている。
【0023】
3,3,…はケーシング1のブレーキ取付段部1D奥所側に設けられたスプライン溝で、該スプライン溝3は、図3および図4に示す如くケーシング1の筒部1A内周側を軸方向に延びた半円弧状の切欠凹溝として形成され、周方向に沿って離間して配置されている。
【0024】
ここで、スプライン溝3は、図4に示すようにその溝深さ寸法dが例えば5〜20mm程度に設定されている。また、各スプライン溝3は、互いに20〜35度程度の中心角αをもって前記筒部1Aの内周側に等間隔に配置されている。
【0025】
4はケーシング1内に回転可能に設けられた回転軸としての駆動軸、5は駆動軸4と一体回転するようにケーシング1内に回転可能に設けられたロータを示し、該ロータ5には、駆動軸4の周囲に離間して軸方向に延びる複数のシリンダ6が形成されている。また、このロータ5の外周側には、図3および図4に示すようにケーシング1側のスプライン溝3とほぼ同様のスプライン溝7,7,…が周方向に等間隔に設けられている。
【0026】
8は蓋体2とロータ5との間に位置して蓋体2に固定された弁板を示し、該弁板8は、図2に示すようにロータ5の各シリンダ6と間欠的に連通する一対の給排ポート8A(一方のみ図示)を有し、該各給排ポート8Aは、蓋体2側に形成した一対の給排通路9(一方のみ図示)と連通している。
【0027】
10は複数本のピストンで、該各ピストン10は、一端側がロータ5の各シリンダ6内に摺動可能に挿嵌され、他端側が各シリンダ6外に突出している。そして、該各ピストン10の突出端側にはそれぞれシュー11が揺動可能に設けられている。
【0028】
12はケーシング1の底部1B側に傾転可能に設けられた斜板で、この斜板12は、その表面上に各シュー11が摺接され、底部1B側との間に設けた傾転支承部(図示せず)を支点として傾転する構成となっている。そして、斜板12は、その傾転角に応じて各ピストン10のストローク量を変化させ、このストローク量によって当該油圧モータのモータ容量を決定するものである。
【0029】
13はケーシング1の底部1B側に設けられた傾転アクチュエータで、該傾転アクチュエータ13は、図2に示す如く駆動軸4の径方向に離間してケーシング1の底部1B側に設けられたシリンダ部14と、基端側が該各シリンダ部14内に摺動可能に挿嵌され、先端側が斜板12の背面側に当接した一対の傾転制御ピストン15等とから構成されている。
【0030】
16はケーシング1の軸方向に設けられた油通路を示し、該油通路16は、基端側が筒部1Aの底部1B側端面に開口し、先端側がこの筒部1Aの軸方向中間部まで延びた第1通路部16Aと、筒部1A内を斜めに延び、基端側が筒部1Aの開口側端面に開口し、先端側が第1通路部16Aに連通した第2通路部16Bと、前記第1通路部16Aをシリンダ部14に連通させる第3通路部16Cとによって構成されている。また、前記第1通路部16Aの基端側はプラグ17によって封止されている。
【0031】
そして、この油通路16は、第2通路部16Bの基端側が蓋体2側に設けた容量制御弁18に接続され、油圧ショベルの運転者が該容量制御弁18を切換操作することにより、容量制御弁18からの圧油をシリンダ部14に給排するものである。
【0032】
ここで、油通路16のうち第2通路部16Bは、図3および図4に示すようにブレーキ取付段部1E側を傾転アクチュエータ13側に向けて径方向内側へと斜めに傾斜して延びている。そして、この第2通路部16Bは筒部1Aの突状部1A1 側に位置して設けられる構成となっている。
【0033】
19は駆動軸4とロータ5に制動を与えるネガティブ型のブレーキ装置で、該ブレーキ装置19は、図3ないし図5に示す如く外周側がケーシング1の各スプライン溝3に係合して軸方向に移動可能となった固定側摩擦板としての固定側ブレーキ板20,20,…と、該固定側ブレーキ板20と交互に配置され、内周側がロータ5の各スプライン溝7に係合して軸方向に移動可能となった回転側摩擦板としての回転側ブレーキ板21と、ブレーキ取付段部1E内に軸方向に摺動可能に挿嵌されたブレーキピストン22と、スプリング23等とから構成されている。
【0034】
そして、ブレーキ装置19は、ブレーキピストン22とケーシング1のブレーキ取付段部1Eとの間に液圧室24を画成し、ケーシング1には図2に示すように液圧室24と筒部1Aの開口側端面との間にブレーキ解除圧を給排するための通液路25が穿設されている。
【0035】
そして、ブレーキ装置19は、スプリング23によりブレーキピストン22を各ブレーキ板20,21側に向けて常時付勢し、これにより該ブレーキピストン22とブレーキ取付段部1Eとの間で各固定側ブレーキ板20を各回転側ブレーキ板21に摩擦接触させ、いわゆる駐車ブレーキとしてロータ5を駆動軸4と共に制動状態に保持するものである。また、ブレーキ装置19は、外部から通液路25を通じて液圧室24内にブレーキ解除圧が供給されたときに、ブレーキピストン22が回転側ブレーキ板21から離間し、このときにロータ5の制動を解除するものである。
【0036】
26はケーシング1に設けられた走行用の減速機を示し、該減速機26は、図1に示す如く、ケーシング1の筒部1A外周側に回転可能に取付けられた有底円筒状のハウジング27と、該ハウジング27内に設けられた2段の遊星歯車減速機構28,29等から大略構成され、ハウジング27の外周側にはスプロケット30が取付けられている。
【0037】
31,31はケーシング1と減速機26のハウジング27との間をシールするメカニカルシールで、該メカニカルシール31は、ケーシング1のシール取付溝1D内に設けられている。32,32はハウジング27をケーシング1に対して回転可能に支持するベアリングで、該ベアリング32は、ナット33によりケーシング1の外周側に抜止め状態で取付けられている。
【0038】
本実施の形態による可変容量型斜板式油圧モータは上述の如く構成を有するもので、油圧ポンプ(図示せず)からの圧油を当該油圧モータに給排すると、このときの圧油が蓋体2の各給排通路9、弁板8の給排ポート8A等を通じてロータ5の各シリンダ6内に給排される。
【0039】
これによりピストン10から各シュー11を介した斜板12への押圧力が発生し、この押圧力により各シュー11が斜板12上を周方向に沿って滑動し、このピストン10と一体となったロータ5が回転する。そして、このときの回転力は駆動軸4から減速機26へと伝えられる。
【0040】
ここで、油圧ショベルの運転者等が容量制御弁18を切換操作すると、該容量制御弁18からの圧油が油通路16を通じて傾転アクチュエータ13のシリンダ部14に給排され、傾転制御ピストン15を伸縮駆動させる。
【0041】
この結果、斜板12は、傾転制御ピストン15により傾転され、斜板12の傾転角は可変に制御される。そして、斜板12の傾転角を最大にしたときには、駆動軸4を低速、高トルクで回転させることができると共に、斜板12の傾転角を最小にしたときには、駆動軸4を高速、低トルクで回転させることができる。
【0042】
ここで、本実施の形態では、油通路16のうち第2通路部16Bを各スプライン溝3間の突状部1A1 に位置してケーシング1に設ける構成としたから、油通路16をケーシング1の内周側に近付けて設けた場合でも、第2通路部16Bとスプライン溝3との間の肉厚部分が薄肉に形成されることはなくなり、該第2通路部16Bの周囲の肉厚を第1通路部16A、第3通路部16Cと共に比較的厚肉に形成することができる。
【0043】
従って、本実施の形態によれば、第2通路部16Bを含めた油通路16全体をケーシング1の内周側へと駆動軸4側に近寄せて設けることができ、この油通路16を近寄せた分だけ図6に示すようにケーシング1の外径寸法L1 、L2 等を小径に形成することができる。これによってケーシング1に装着される減速機26等を含めた装置全体を径方向に小型化することができる。
【0044】
また、ケーシング1は、スプライン溝3と油通路16との間の肉厚部分の強度を高めることができ、両者間で破損が生じて油通路16内の圧油がケーシング1内に漏洩する虞れをなくすことができる。これにより傾転アクチュエータ13を精度よく作動させることができ、装置の性能等を高めることができる。
【0045】
また、ケーシング1の鋳物成形時に、油通路16とスプライン溝3との間の肉厚部分で鋳物欠陥が発生するのを防止でき、これによってもケーシング1全体の強度を高めることができ、ケーシング1の信頼性を高めることができる。
【0046】
さらに、油通路16のうち第2通路部16Bを、ケーシング1の開口側端面から軸方向に向けて径方向内向きに斜めに傾斜させる構成としたから、該第2通路部16B全体をケーシング1のブレーキ取付段部1Eの形状に合わせて斜めに傾斜させることができる。これにより油通路16をブレーキ取付段部1E側にさらに近付けて配置することができ、ケーシング1の小型化をより一層図ることができる。
【0047】
なお、実施の形態では、油通路16の第1通路部16A基端側をケーシング1の筒部1Aのうち底部1B側端面に開口させる構成として述べたが、これに替えて、例えば、図7に示す変形例のように油通路16′のように第1通路部16A′は、その基端側をブレーキ取付段部1E側に開口させ、先端側を第3通路部16C′に連通させる構成としてもよい。
【0048】
そして、この場合には、ケーシング1の筒部1Aのうち底部1Bから軸方向に突出した突出部1Fに油通路16′の第1通路部16A′を設ける必要がなくなり、これによってケーシング1を径方向に対してさらに小型化することが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、傾転アクチュエータに圧油を供給するための油通路を、少なくともケーシングの段部側では隣合うスプライン溝間で径方向内向きに突出する突状部の位置配置する構成としたから、油通路をケーシングの内周側に近付けて配置した場合でも、油通路の周囲の肉厚を比較的厚肉に形成することができる。
【0050】
これによって、ケーシングの外径をより小さく形成でき、ケーシングに装着される減速機等を含めた装置全体を径方向で小型化することができる。また、ケーシングは、油通路とスプライン溝との間の肉厚部分の強度を高めることができ、両者間で破損が生じて油通路内の圧油がケーシング内に漏洩する虞れをなくすことができる。さらに、ケーシングの鋳物成形時に油通路とスプライン溝との間の部分で鋳物欠陥が発生するのを防止でき、これによってもケーシング全体の強度を高めることができ、ケーシングの信頼性等を高めることができる。
【0051】
また、請求項2の発明によると、油通路は、少なくともケーシングの段部側で前記突状部の位置傾転アクチュエータ側に向けて径方向内側へと斜めに傾斜して延びる構成としたから、段部の形状に合わせて油通路を斜めに傾斜させることができ、油通路を段部側にさらに近付けて配置することができ、ケーシングの小型化をより一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による走行用油圧モータおよび減速機を示す縦断面図である。
【図2】走行用油圧モータを単体で拡大して示す図1の拡大縦断面図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみた横断面図である。
【図4】図3中の油通路、スプライン溝等を拡大して示す要部の横断面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた部分拡大図である。
【図6】図2中のケーシングを単体で示す縦断面図である。
【図7】本発明の変形例による走行用油圧モータを示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
1E ブレーキ取付段部
3,7 スプライン溝
4 駆動軸(回転軸)
5 ロータ
6 シリンダ
10 ピストン
11 シュー
12 斜板
13 傾転アクチュエータ
14 シリンダ部
16 油通路
19 ブレーキ装置
20 固定側ブレーキ板
21 回転側ブレーキ板

Claims (2)

  1. 一端側が開口し当該開口側の内周面に段部を有するケーシングと、該ケーシングに回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体回転するように前記ケーシング内に設けられ軸方向に複数のシリンダが形成されたロータと、軸方向の一端側が該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され他端側が前記各シリンダから突出した複数のピストンと、該各ピストンの突出側にそれぞれ設けられた複数のシューと、前記各ピストンの突出端側に位置して前記ケーシングに傾転可能に設けられ前記ロータが回転するときに前記各シューが摺動する斜板と、前記ケーシングの軸方向他端側に位置して斜板とケーシングとの間に設けられ、圧油の給排によって前記斜板を傾転駆動する傾転アクチュエータと、該傾転アクチュエータのシリンダ部に外部からの傾転制御用の圧油を給排するために前記ケーシングの軸方向に設けられた油通路と、前記ケーシングの開口側の段部とロータとの間に位置して設けられ、ブレーキ解除圧となる油液が給排されるネガティブ型のブレーキ装置とからなる可変容量型斜板式液圧モータにおいて、
    前記ケーシングの段部には周方向に間隔をおいて軸方向に沿って延びる複数のスプライン溝を設けると共に、隣合う該各スプライン溝の間は、径方向内向きに突出した突状部となるように構成し、
    記ブレーキ装置は、前記ケーシングの段部に前記各スプライン溝に係合して設けられた固定側摩擦板と、前記ロータの外周に設けられ該固定側摩擦板と交互に配置された回転側摩擦板とを有する構成とし、
    記油通路は、少なくとも前記ケーシングの段部側を隣合うスプライン溝間で前記突状部の位置配置する構成としたことを特徴とする可変容量型斜板式液圧モータ。
  2. 前記油通路は、少なくとも前記ケーシングの段部側で前記突状部の位置を傾転アクチュエータ側に向けて径方向内側へと斜めに傾斜して延びる構成としてなる請求項1に記載の可変容量型斜板式液圧モータ。
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