JPH0721904Y2 - 斜板式ピストンモ−タにおけるブレ−キ装置 - Google Patents

斜板式ピストンモ−タにおけるブレ−キ装置

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JPH0721904Y2
JPH0721904Y2 JP14210086U JP14210086U JPH0721904Y2 JP H0721904 Y2 JPH0721904 Y2 JP H0721904Y2 JP 14210086 U JP14210086 U JP 14210086U JP 14210086 U JP14210086 U JP 14210086U JP H0721904 Y2 JPH0721904 Y2 JP H0721904Y2
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祐太郎 泉
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株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、ブレーキを内蔵した斜板式ピストン型の油
圧モータに関する。
〈従来の技術〉 従来の斜板式ピストンモータの1例が実開昭60194182号
公報に示されている。これを第6図によつて説明する。
モータ本体1の内孔2内に、回転軸3とこれに固定され
たシリンダブロツク4とが、軸受5及び6により回転可
能に支持されている。シリンダブロツク4には、軸3を
囲んでシリンダ7、7・・・が穿設され、これらシリン
ダにそれぞれ嵌挿されたピストン8、8・・・の先端
は、斜板9に接触している。このモータは、カウンタバ
ランス弁10からの油圧を、シリンダ7、7へ給排するこ
とで回転する。
11は減速機で、モータ本体1に軸受(図示せず)によつ
て回転可能に結合され、モータの回転軸3の回転を減速
する。
13はブレーキ摩擦板で、シリンダブロツク4の外周面に
シリンダブロツク4と相対して回転不能に取付けられ、
本体内孔2の第1段部2aに対面する。本体内孔2の面
は、第1段部2aに隣接する小径面2bと、小径面2bに隣接
する第2段部2cと、第2段部2cに隣接する大径面2dとを
有し、ここに小径部14a及び大径部14bよりなる環状ピス
トン14が嵌入されている。環状ピストン14は、ピン15に
よりその回転を拘束されている。環状ピストン大径部14
b内には発条16が収容されていて、摩擦板13を第1段部2
aとピストン小径部14aの先端との間で挾圧させている。
17は油圧室で、第2段部2cと大径面2dとピストン小径部
14aとに囲まれて形成されている。18は、カウンタバラ
ンス弁10から、本体1、ピン15及び環状ピストン14の各
内部を経て、油圧室17に至る油圧供給路である。このブ
レーキ装置は、モータを回転するためにカウンタバラン
ス弁10に油圧を供給すると、油圧室17に印加される油圧
によつて環状ピストン14が左動し、摩擦板13が釈放され
て、解放状態となり、カウンタバランス弁10への油圧供
給を断つと、発条16の押圧力によりブレーキ摩擦板13が
拘束されて、作動状態となる。
また、従来のブレーキ付き斜板式ピストンモータには、
図示を省略するが、特開昭59−147154号公報に示されて
いるように、回転軸端にモータに連設した形でブレーキ
機構を設けたものも存在する。
〈考案が解決しようとする問題点〉 第6図に示す従来技術は、油圧モータのシリンダブロツ
クを囲んで、摩擦板を1枚としたブレーキ機構を設けて
あるため、油圧モータ本体のシリンダブロツク部の径が
増大する。その原因は、摩擦板が1枚であることと、ブ
レーキ機構の環状ピストンが、本体に摺動自在に嵌入す
る大径部と小径部とを一体的に構成した点にある。
摩擦板は、その材質から、単位面積当りの押圧力が制限
されている。そのため、ブレーキ力を大きくするため
に、摩擦板の面積を増加させる必要がある。従つて、摩
擦板が1枚であると、径方向に大きくする必要がある。
この問題点は、摩擦板を複数枚にすることで解決でき
る。摩擦板を複数枚設けると、その構成は、摩擦板を、
シリンダブロツクと本体とに交互に固定する必要があ
る。摩擦板を取り付ける手段は、シリンダブロツクに摩
擦板を取り付けた場合と同様に、本体の内孔に回転軸の
軸線方向に溝を設け、この溝に摩擦板を固定する必要が
ある。環状ピストンは、その大径部と小径部とを一体的
に構成したものであり、その大径部と小径部と本体とで
油圧室を構成するものである。従つて、環状ピストンの
小径部の径を、本体に設けてある摩擦板を止めるための
溝の径より大径とする必要があり、その分の大径化をま
ぬがれ得ないものである。
また、特開昭59−147154号公報に示されている従来装置
においては、外径が増大しない代りに長さが増大する。
この種のブレーキ付き斜板式ピストンモータの主用途
は、建設機械などの無限軌道帯の駆動用スプロケツトに
組込むことにあるが、その際、外径及び長さが嵩張らな
いことが望ましい。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は、上述の問題点に鑑みて、外径の増大が左程
大きくなく、かつ長さも増大しないブレーキ付き斜板式
ピストンモータを実現しようとするものである。
即ち、回転軸及びこれに固定されたシリンダブロツクを
本体に形成された内孔に回転可能に収容し、上記シリン
ダブロツクに形成された複数個のシリンダに嵌挿されて
いるピストンの先端を上記回転軸に斜交する方向で上記
本体に固定されている斜板にそれぞれ当接させ、上記シ
リンダに圧油を給排することにより上記シリンダブロツ
クを回転させるよう構成した斜板式ピストンモータにお
いて、上記シリンダブロツクの周囲に形成したスプライ
ンに係合させて環状の回転摩擦板を設け、上記内孔の内
面に上記回転軸方向に移動可能でかつ回転不能に環状の
固定摩擦板を上記回転摩擦板に隣接させて設け、上記回
転摩擦板及び固定摩擦板の重積体の一側には環状の端板
とこれを上記重積体へ向けて押圧する発条とを設け、上
記重積体の他側は上記本体に形成した上記回転軸に直交
する方向の壁面に対面させ、この壁面の外方に形成され
た環状の油圧室に嵌挿されている環状のピストンを上記
端板にこれを上記発条に抗して移動させるように連けい
したものである。
〈作用〉 上述のブレーキ付き斜板式ピストンモータの停止時に
は、油圧室への圧力供給も断たれ、発条の力により固定
摩擦板と回転摩擦板の重積体は環状端板と本体壁面との
間に挾圧されて、ブレーキ機構は制動作用を営む。そし
て、運転時には、油圧室へも圧力が供給され、環状ピス
トンは環状端板を発条の押圧力にさからつて本体壁面か
ら遠ざける。その結果、回転摩擦板は解放されて、シリ
ンダブロツクと共に回転できるようになる。ここで、こ
の考案においては、環状ピストンと環状端板とを別体に
し、適当な部材で連けいをさせることができる。そし
て、この連けいを、固定摩擦板と本体とを連結する部分
に設ければ環状ピストンは、内径が必ずしも固定摩擦板
の外径によつて制約を受けない。比較的小さな外径とす
ることができる。よつて、第6図示の従来装置に較べて
全体の外径を縮小することが可能になる。
更に、回転摩擦板及び固定摩擦板の枚数を増大させれ
ば、これらの外径を縮小できるために、一層全体の外径
を縮小することが可能になる。
〈実施例〉 第1図において、20はモータ本体で、外殻21及び蓋22に
分割されボルト23により一体に結合されている。外殻21
と蓋22で囲まれた内孔24内には、回転軸25が軸受26及び
27によつて支持され、回転軸25にはシリンダブロツク28
が固定されている。シリンダブロツク28には、回転軸25
を囲んで複数のシリンダ29、29・・・が穿設され、これ
らシリンダにはピストン30、30・・・がそれぞれ挿入さ
れてそる。内孔24の一端には、斜板31が位置し、斜板31
は下部寄りの位置をボール32によつて蓋22に支持され、
かつ上端をシリンダ33によつて押圧されており、これに
ピストン30、30・・・の先端が接触する。内孔24の他端
には弁板34が固定され、シリンダブロツク28の端面が弁
板34に接触する。弁板34にはカウンタバランス弁35から
油圧が供給されており、シリンダブロツク28の端面に設
けた各シリンダに通ずる開口36、36・・・を経て、選択
的にシリンダ29、29・・・の一部に油圧を供給する。こ
れにより、シリンダブロツク28は、回転軸25と共に回転
する。
シリンダブロツク28の周囲には、ブレーキ機構40が設け
られている。第2図及び第3図に詳細に示すように、シ
リンダブロツク28の外周にはスプライン41が形成され、
これに環状の回転摩擦板42、42・・・が嵌装され、回転
摩擦板の相互間には環状の固定摩擦板43、43・・・が置
かれている。外殻21の内孔24の壁面に凹説された半円形
溝44、44・・・と、固定摩擦板の外周に形成した半円形
切欠き45、45・・・とに跨つて、ピン46、46・・・が挿
入され、固定摩擦板43、43・・・の回転を阻止してい
る。47は環状の端板で、外殻21に形成した円柱孔48、48
・・・内にそれぞれ挿入されている発条49、49・・・に
よつて、回転摩擦板42、42・・・及び固定摩擦板43、43
・・・の重積体50とピン46、46・・・とを、蓋22の方向
へ押圧する。
外殻21と蓋22とはインロー嵌合されており、その嵌合部
51には環状の油圧室52が形成され、ここに環状ピストン
53が収容されている。このピストン53は、ピン46、46・
・・を押圧する。油圧室52も弁板34と同様に、カウンタ
バランス弁35から油圧が与えられる。
油圧が印加されていない時は、重積体50は、蓋22の先端
縁に形成した垂直壁面54と端板47との間に、発条49、49
・・・によつて挾圧されて、ブレーキの作動状態にあ
る。カウンタバランス弁35に油圧を与えると、油圧室52
内に油が流入して、ピストン53を移動させる。すると、
ピン46、46・・・が端板47を発条にさからつて押し、重
積体50を釈放して、ブレーキは開放状態となる。
60は減速機で、モータ本体20の外殻21に回転軸受61によ
つて結合され、回転軸25の高速回転を低速回転に減速し
て回転する。減速機60は、周囲にスプロケツト62を有
し、これに係合している無限軌道体63を走行させる。
上述の実施例において、カウンタバランス弁35に油圧を
印加すると、油容量の関係から先づブレーキ機構40が開
放状態になり、続いてモータが回転を始める。そして、
カウンタバランス弁35への油圧印加を停止すると、ブレ
ーキ機構40が作動状態になると同時に、モータが停止す
る。
第6図示の従来例においては、油圧室17の内径が、環状
ピストン14のブレーキ摩擦板13を押圧する面の径と同一
であるために、油圧室17の外径はかなり大きなものにな
つている。しかし、上述の実施例においては、油圧室52
の内径は、上記従来例における環状ピストン14の押圧面
に相当する固定摩擦板43、43・・・の外径よりも必ずし
も大きくなくてよく、従つてその分だけ油圧室52の外径
が小さくなる。しかも、回転摩擦板42、42・・・及び固
定摩擦板43、43・・・にそれぞれ複数枚を使用すること
により、一層油圧室52の外径を縮小することが可能であ
る。その結果、装置全体の外径も小さくてすむ。
第4図及び第5図に示す実施例においては、ブレーキ機
構40の固定摩擦板43、43・・・は、外殻21の内孔24の面
に形成したスプライン55に係合して、回転を拘束されて
いる。スプライン55及びこれに係合する固定摩擦板43、
43・・・側のスプライン56には、一部に欠除部57、57・
・・が存在し、ここに環状ピストン53と端板47とによつ
て両端を挾まれた押圧部材58、58・・・が介在してい
る。この実施例においては、第2図及び第3図に示した
実施例に較べて、ピン46と押圧部材58の厚さの違いだ
け、更に装置全体の外径を縮小することができる。
〈考案の効果〉 以上のように、この考案によるときは、斜板式ピストン
モータに、特開昭59−147154号公報に示されたもののよ
うな長さの増大を来たすことなく、また、実開昭60−19
4182号公報に示されたもの程に外径の増大を来たすこと
なく、ブレーキ機構を付設することが可能になる。従つ
て、無限軌道帯駆動用のスプロケツトに組込む際に極め
て便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の縦断面図、第2図はそのブ
レーキ機構の拡大断面図、第3図は第2図におけるA−
A線に沿う断面図、第4図はブレーキ機構の異なる実施
例の拡大断面図、第5図は第4図におけるB−B線に沿
う断面図、第6図は従来例の縦断面図である。 21……本体の外殻、22……本体の蓋、24……内孔、25…
…回転軸、28……シリンダブロツク、29……シリンダ、
30……ピストン、31……斜板、41……スプライン、42…
…回転摩擦板、43……固定摩擦板、47……端板、49……
発条、50……重積体、52……油圧室、53……環状ピスト
ン、54……壁面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸及びこれに固定されたシリンダブロ
    ツク本体に形成された内孔に回転可能に収容し、上記シ
    リンダブロツクに形成された複数個のシリンダに嵌挿さ
    れているピストンの先端を上記回転軸に斜交する方向で
    上記本体に固定されている斜板にそれぞれ当接させ、上
    記シリンダに圧油を給排することにより上記シリンダブ
    ロツクを回転させるよう構成した斜板式ピストンモータ
    において、上記シリンダブロツクの周囲に形成したスプ
    ラインに係合させて環状の回転摩擦板を設け、上記内孔
    の内面に上記回転軸方向に移動可能でかつ回転不能に環
    状の固定摩擦板を上記回転摩擦板に隣接させて設け、上
    記回転摩擦板及び固定摩擦板の重積体の一側には環状の
    端板とこれを上記重積体へ向けて押圧する発条とを設
    け、上記重積体の他側は上記本体に形成した上記回転軸
    に直交する方向の壁面に対面させ、この壁面の外方に形
    成された環状の油圧室に嵌挿されている環状のピストン
    を上記端板にこれを上記発条に抗して移動させるように
    連けいしてなる斜板式ピストンモータにおけるブレーキ
    装置。
JP14210086U 1986-09-16 1986-09-16 斜板式ピストンモ−タにおけるブレ−キ装置 Expired - Lifetime JPH0721904Y2 (ja)

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JPH08109866A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Komatsu Ltd ブレーキ装置を備えた液圧モータ
JP2005282308A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Takashi Masaki 回転停止装置を有するバケット

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