JP2000328254A - 無電解ニッケルめっき浴組成物およびそれを用いて形成された無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体 - Google Patents

無電解ニッケルめっき浴組成物およびそれを用いて形成された無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体

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JP2000328254A
JP2000328254A JP11138390A JP13839099A JP2000328254A JP 2000328254 A JP2000328254 A JP 2000328254A JP 11138390 A JP11138390 A JP 11138390A JP 13839099 A JP13839099 A JP 13839099A JP 2000328254 A JP2000328254 A JP 2000328254A
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敏 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基体ないしセラミック基体をベース基
体として用いた場合において、ニッケル皮膜との密着強
度が格段と向上する無電解ニッケルめっき浴組成物およ
びそれを用いて形成された無電解ニッケル皮膜を有する
めっき形成体を提供する。 【解決手段】 ガラス基体ないしセラミック基体の上に
無電解ニッケル皮膜を被着させるための無電解ニッケル
めっき浴組成物であって、該組成物は、必須添加剤とし
て、ビスマス、テルルの中から選ばれた少なくとも1種
を含有してなるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基体ないし
セラミック基体の上に無電解ニッケル皮膜を被着させる
ための無電解ニッケルめっき浴組成物に関し、特に、ガ
ラス基体ないしセラミック基体と無電解ニッケル皮膜と
の密着強度を向上させることができる無電解ニッケルめ
っき浴組成物に関する。さらには、それを用いて形成さ
れた無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無電解めっき法は複雑な形状面にも均一
な析出が可能であり、種々の用途に用いられ、このめっ
き法は、金属上のみならず、ガラス基体やセラミックス
基体や樹脂基体等の絶縁性基体上への金属被膜の形成等
にも用いられている。そして、セラミックス基体や樹脂
基体等の触媒活性のない表面に金属被膜等を形成する場
合、金属被膜等の形成部位に予めパラジウム等の触媒金
属核を付与し、しかる後、無電解めっき浴に浸漬させる
ことにより、めっき皮膜が形成される。
【0003】従来より、例えば、アルミ基板をベース基
板として磁気ディスク(磁気記録用ハードディスク)を
形成する場合、アルミ基板の上に無電解めっき法を用い
て無電解ニッケル膜を形成させることがある。この場
合、無電解ニッケルめっき浴中に、金属安定剤として鉛
を含有させることが一般的に行なわれている。
【0004】ところで、近年、耐衝撃性、高速回転時の
振動の少なさという理由からアルミ基板の代わりにガラ
ス基板(場合によっては、セラミック基板)を用いるこ
とが注目されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
基板(場合によっては、セラミック基板)をベース基板
として用い、この基板上に無電解めっき法を用いて無電
解ニッケル皮膜を形成させる場合、金属安定剤として鉛
を含有させた従来の無電解ニッケルめっき浴組成では、
ガラス基板ないしセラミック基板とニッケル皮膜との密
着強度が十分とは言えないということがあり、密着強度
向上のためのさらなる改善が求められていた。もちろ
ん、基板形状に限定されることなく一般のガラスないし
セラミック部品形態においても同様の要望がある。
【0006】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであって、その目的は、上記従来の問題点を解決
し、ガラス基体ないしセラミック基体をベース基体とし
て用いた場合において、ガラス基体ないしセラミック基
体とニッケル皮膜との密着強度が格段と向上する無電解
ニッケルめっき浴組成物およびそれを用いて形成された
無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ガラス基体ないしセラミック基体の上
に無電解ニッケル皮膜を被着させるための無電解ニッケ
ルめっき浴組成物であって、該組成物は、必須添加剤と
して、ビスマス、テルルの中から選ばれた少なくとも1
種を含有してなるように構成される。
【0008】また、本発明の好ましい態様として、前記
必須添加剤として含有されるビスマスおよび/またはテ
ルルの添加濃度は、ビスマスおよびテルルの濃度で換算
して0.01mg/L以上であるように構成される。
【0009】また、本発明は、ガラス基体ないしセラミ
ック基体の上に無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成
体であって、前記無電解ニッケル皮膜は、ビスマス、テ
ルルの中から選ばれた少なくとも1種を含有してなるよ
うに構成される。
【0010】また、前記無電解ニッケル皮膜は、ニッケ
ル塩と、必須添加剤として、ビスマス、テルルの中から
選ばれた少なくとも1種を含有してなる無電解ニッケル
めっき浴組成物を用いて無電解めっきにより形成された
皮膜として構成される。
【0011】本発明における無電解ニッケルめっき浴組
成物に含有されるビスマスおよび/またはテルルが、ガ
ラス基体ないしセラミック基体と、めっき皮膜との密着
強度を高めるように作用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0013】本発明の無電解ニッケルめっき浴組成物
は、被めっき対象をガラス基体、セラミック基体とする
ものである。ガラス基体の材質としては、結晶化ガラ
ス、非結晶化ガラスいずれでもよいが、めっきの容易性
という点を考慮すれば結晶化ガラスを用いることが好ま
しい。セラミック基体としては、イオン結合性の強い酸
化物の焼結あるいは溶融を基本操作とする一般的な窯業
製品が挙げられる。なお、本発明においては、便宜上、
セラミックとガラスを区別した表現としている。
【0014】このようなガラス基体、セラミック基体
は、板状形態に限定されることなく、種々の形態、例え
ば、めっき可能な種々の部品形態をも含む。
【0015】このようなガラス基体ないしセラミック基
体に対して用いられる本発明の無電解ニッケルめっき浴
組成物は、主成分であるニッケル塩に加えて、必須添加
剤として、ビスマス(Bi)、テルル(Te)の中から
選ばれた少なくとも1種を含有している。このようなビ
スマス、テルルは、一般には、どちらか一方を含有させ
て用いれば十分であるが、場合によっては双方を併用し
てもよい。特に、ガラス基板の上にニッケル皮膜を形成
させて、磁気ディスク(磁気記録用ハードディスク)を
形成する場合、磁気特性等を考慮してビスマスを用いる
のがよい。その他、部品の皮膜に見られるように使用上
の制限がない場合には、ビスマス、テルルいずれを用い
てもよい。
【0016】無電解ニッケルめっき浴組成物にビスマス
を含有させる場合、通常、ビスマスは、硝酸ビスマス、
硫酸ビスマス、リン酸ビスマス、酢酸ビスマス、酸化ビ
スマス、塩化ビスマス、水酸化ビスマス等の形で投入さ
れる。無電解ニッケルめっき浴組成物含有されるビスマ
スは、ビスマス量換算で、0.01mg/L以上、好ま
しくは0.05mg/L以上、より好ましくは0.10
mg/L以上、さらに好ましくは0.30mg/L以上
とされる。この値が、0.01mg/L未満になると、
たとえめっきの成膜レートを小さくしたり、めっき膜厚
を小さくしたとしても、めっき膜の十分な密着強度が得
られなくなってしまう。この一方で、ビスマス含有量を
多くし過ぎると、いわゆる、スキップめっきが生じやす
くなる傾向があるために、スキップめっきの発生具合を
考慮しながらビスマスの上限含有量を適宜決定すること
が望ましい。通常、ビスマスが50mg/Lを超える含
有量は、好ましい態様ではない。
【0017】また、無電解ニッケルめっき浴組成物にテ
ルルを含有させる場合、通常、テルルは、テルル酸、塩
化テルル、酸化テルル、フッ化テルル、テルル化水素等
の形で投入される。
【0018】無電解ニッケルめっき浴組成物含有される
テルルは、テルル量換算で、0.01mg/L以上、好
ましくは0.05mg/L以上、より好ましくは0.1
0mg/L以上、さらに好ましくは0.30mg/L以
上とされる。この値が、0.01mg/L未満となる
と、たとえめっきの成膜レートを小さくしたり、めっき
膜厚を小さくしたとしても、めっき膜の十分な密着強度
が得られなくなってしまう。この一方で、テルル含有量
を多くし過ぎると、いわゆる、スキップめっきが生じや
すくなる傾向があるために、スキップめっきの発生具合
を考慮しながらテルルの上限含有量を適宜決定すること
が望ましい。通常、テルルが50mg/Lを超える含有
量は、好ましい態様ではない。
【0019】なお、無電解ニッケルめっき浴組成物にビ
スマスとテルルを双方含有させる場合、双方の総和量
(単位:mg/L)が上記の所定含有範囲内に入ってい
ればよい。
【0020】ニッケルめっき浴組成物中に、主成分とし
て含有されるニッケル塩としては、硫酸ニッケル、次亜
燐酸ニッケル塩、クエン酸ニッケル塩、炭酸ニッケル
塩、酢酸ニッケル等が使用できる。
【0021】無電解ニッケルめっき浴のpHは、3〜1
2、好ましくは4〜7、より好ましくは4〜5の範囲と
することが好ましい。pHが3未満となると、還元剤の
電位不足によりNiが析出しないという不都合が生じ、
pHが12を超えると、浴が不安定となりめっき浴の自
己分解が発生するという不都合が生じる。
【0022】無電解ニッケルめっき浴には、他の添加組
成として、例えば、次亜りん酸、次亜りん酸ナトリウム
等の還元剤や、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸
およびそれらの塩類等の錯化剤や、鉛化合物、硫黄化合
物等の添加剤や、アンモニア水、水酸化ナトリウム、硫
酸等のpH調整剤などを適宜添加することができる。
【0023】上述してきた本発明のめっき浴組成物を用
いて行なわれる具体的無電解めっき方法の好適例につい
て、以下、詳細に説明する。
【0024】本発明のめっき浴組成物を用いた無電解め
っき方法は、ガラス基体ないしセラミック基体からなる
被めっき体の上に無電解ニッケルめっき膜を形成する方
法であり、当該方法は、パラジウム触媒を含有する触媒
溶液に被めっき体を浸漬させるとともに、被めっき体の
表面にパラジウムを付着させる触媒付与工程と、当該触
媒付与された被めっき体を無電解ニッケルめっき浴に浸
漬させ、無電解ニッケルめっき浴中に含有されているニ
ッケルを析出させる無電解めっき工程を有している。
【0025】被めっき体であるガラス基体、セラミック
基体の形状については、上述したように特に制限はな
く、無電解めっき可能な形態であればよい。
【0026】前記触媒付与工程の前には、通常、前処理
としての脱脂工程が行われ、この脱脂工程をも含めて、
各工程について以下説明する。
【0027】(脱脂工程)
【0028】被めっき体であるガラス基板の表面に付着
している汚染物を除去するために脱脂を行う。脱脂に
は、通常市販されている脱脂剤が使用でき、例えば、浸
漬脱脂等の脱脂手段が用いられる。脱脂後は、通常、流
水中で水洗処理が行われる。
【0029】(エッチング工程)
【0030】物理的な密着性(投錨効果)を得るため
に、例えばフッ素化合物により被めっき体表面を粗化す
る。この時、フッ素化合物として一水素二フッ化アンモ
ニウムを10g/Lから300g/Lの濃度範囲とする
のがよい。
【0031】(触媒付与工程)
【0032】ここではガラス基板上にパラジウム付与が
行なわれる。この工程で使用されるパラジウム塩は、塩
化パラジウム、塩化パラジウム酸カリ、塩化パラジウム
酸ナトリウム、硫酸パラジウム、水酸化アンミンパラジ
ウム、ジクロロジアンミンパラジウム、ジニトロジアン
ミンパラジウム、硝酸パラジウム、臭化パラジウム等が
挙げられる。
【0033】触媒浴におけるパラジウム濃度はPdとし
て、0.001g/L〜50g/Lの濃度範囲、好まし
くは0.001g/L〜10g/Lの濃度範囲とするの
がよい。パラジウム濃度が0.001g/L未満とな
り、低くなり過ぎると浸漬時間を長くする必要性があり
作業性が低下してしまう。また、パラジウム濃度が50
g/Lを超えて高くなり過ぎると、ランニングコストが
必要以上に高くなり経済的観点から好ましくない。
【0034】触媒浴のpH調整は、pHが4〜14の範
囲に調整されることが望ましい。ここで詳細には、用い
るパラジウム塩により好適なpHが異なる。触媒付与
後、通常、流水中で水洗処理が行われる。
【0035】(無電解めっき工程)
【0036】本発明で用いられる無電解ニッケルめっき
浴組成物については、すでに上述したとおりであり、こ
こでの説明は省略する。
【0037】この無電解めっき工程後、通常、熱処理等
の処理工程が設けられる。
【0038】このようにして形成された無電解ニッケル
めっき皮膜の厚さは、通常、1.0〜30.0μm、好
ましくは、1.0〜20.0μm程度とされる。めっき
皮膜の厚さが大きく成り過ぎると、ガラス基板との密着
強度が低下する傾向が生じるからである。
【0039】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明する。
【0040】(実施例I−1)
【0041】磁気ディスク用ガラス(結晶化ガラス、
(株)オハラ社製、TS−10ST、TS−ZA)をメ
ルクリーナーITO−170に70℃の状態で約5分間
浸漬させた後、水洗した。
【0042】純水(イオン交換水)中に、一水素二フッ
化アンモニウムを100〜200g/Lの範囲で溶解さ
せてエッチング液を作成した。このエッチング液にガラ
スを約5分浸漬した後、水洗した。
【0043】純水(イオン交換水)中に、試薬1級の塩
酸を所定量溶解させた後、塩化パラジウムを添加して溶
解させ、次いで1規定の水酸化ナトリウム溶液(pH調
整用)を溶解させて触媒浴を作成した。浴中のパラジウ
ムは0.001〜10g/Lとなるように調整し、塩酸
は1mL/Lの濃度となるように調整した。触媒液のp
Hは、4〜14の範囲で調整した。この触媒液に、ガラ
ス基板を室温で5分間浸漬した後、水洗した。
【0044】次に、下記の組成物からなる無電解ニッケ
ルめっき浴(めっき浴pH=4.4、ビスマス濃度0.
30mg/L)を準備し、当該浴中(86℃に加熱)に
めっき膜厚が5.0μmとなる時間まで浸漬させ無電解
めっきを行い、水洗後、乾燥を行い実施例I−1のサン
プルを作製した。なお、膜厚測定には、蛍光X線微小部
膜厚計SFT7000(セイコー電子工業社製)を用い
た。 (無電解ニッケルめっき浴の組成) ・硝酸ビスマス(Biとして0.30mg/L) ・硫酸ニッケル(Niとして6g/L) ・次亜りん酸 30g/L ・リンゴ酸 23g/L ・乳酸 23g/L ・アンモニア水にてpH調整
【0045】作製したサンプルを用いて、以下の要領
で、めっき膜の密着強度の評価を行った。
【0046】評価方法
【0047】(1)密着強度
【0048】無電解ニッケルめっき膜とガラス基板との
密着強度を測定した。すなわち、めっき皮膜をカッター
ナイフにて3mm四方のマスを縦横5マス計25マスの
碁盤目状に切断し、テープにて切断個所の引き剥がしを
3回繰り返した。このときの剥離マス数を密着強度の指
標とした。0/25は剥離マスがゼロの状態を示してい
る。
【0049】上記実施例I−1のサンプルにおけるめっ
き膜の密着強度の評価結果は、0/25であった。すな
わち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼ
ロであり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いこと
が確認された。
【0050】(比較例I−1)
【0051】上記実施例I−1において、めっき浴のビ
スマス濃度0.30mg/Lを鉛濃度0.30mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−1と同様にして比較
例I−1のサンプルを作製した。この比較例I−1のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0052】(実施例I−2)
【0053】上記実施例I−1において、めっき浴のビ
スマス濃度0.30mg/Lを0.50mg/Lに変
え、さらにめっき膜厚も5.0μmから20.0μmに
変えた。それ以外は、上記実施例I−1と同様にして実
施例I−2のサンプルを作製した。この実施例I−2の
サンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行っ
たところ、その結果は、0/25であった。すなわち、
碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであ
り、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認
された。
【0054】(比較例I−2)
【0055】上記実施例I−2において、めっき浴のビ
スマス濃度0.50mg/Lを鉛濃度0.50mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−2と同様にして比較
例I−2のサンプルを作製した。この比較例I−2のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0056】(実施例I−3)
【0057】上記実施例I−2において、めっき浴のビ
スマス濃度0.50mg/Lを5.0mg/Lに変え
た。それ以外は、上記実施例I−2と同様にして実施例
I−3のサンプルを作製した。この実施例I−3のサン
プルについて、上記の要領で密着強度の評価を行ったと
ころ、その結果は、0/25であった。すなわち、碁盤
目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであり、
極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認され
た。
【0058】(比較例I−3)
【0059】上記実施例I−3において、めっき浴のビ
スマス濃度5.0mg/Lを鉛濃度5.0mg/Lに変
えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変えた)。そ
れ以外は、上記実施例I−3と同様にして比較例I−3
のサンプルを作製した。この比較例I−3のサンプルに
ついて、上記の要領で密着強度の評価を行ったところ、
マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決して満足
のいくものではなかった。
【0060】(実施例I−4)
【0061】上記実施例I−1で用いた無電解ニッケル
めっき浴の組成を下記のように変え実施例I−4のサン
プルを作製した。めっき浴のpH=5.0、ビスマス濃
度0.01mg/Lであり、また、めっき膜厚は1.0
μmとした。 (無電解ニッケルめっき浴の組成) ・硝酸ビスマス(Biとして0.01mg/L) ・硫酸ニッケル(Niとして6g/L) ・次亜りん酸 30g/L ・リンゴ酸 23g/L ・乳酸 23g/L ・アンモニア水にてpH調整
【0062】この実施例I−4のサンプルについて、上
記の要領で密着強度の評価を行ったところ、その結果
は、0/25であった。すなわち、碁盤目状の25マス
の内、剥離したマスの数はゼロであり、極めて本発明の
めっき膜の密着性が良いことが確認された。
【0063】(比較例I−4)
【0064】上記実施例I−4において、めっき浴のビ
スマス濃度0.01mg/Lを鉛濃度0.01mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−4と同様にして比較
例I−4のサンプルを作製した。この比較例I−4のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0065】(実施例I−5)
【0066】上記実施例I−4において、めっき浴のビ
スマス濃度0.01mg/Lを0.05mg/Lに変
え、さらにめっき膜厚も1.0μmから3.0μmに変
えた。それ以外は、上記実施例I−4と同様にして実施
例I−5のサンプルを作製した。この実施例I−5のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、その結果は、0/25であった。すなわち、碁
盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであ
り、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認
された。
【0067】(比較例I−5)
【0068】上記実施例I−5において、めっき浴のビ
スマス濃度0.05mg/Lを鉛濃度0.05mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−5と同様にして比較
例I−5のサンプルを作製した。この比較例I−5のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0069】(実施例I−6)
【0070】上記実施例I−4において、めっき浴のビ
スマス濃度0.01mg/Lを0.10mg/Lに変え
た。それ以外は、上記実施例I−4と同様にして実施例
I−6のサンプルを作製した。この実施例I−6のサン
プルについて、上記の要領で密着強度の評価を行ったと
ころ、その結果は、0/25であった。すなわち、碁盤
目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであり、
極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認され
た。
【0071】(比較例I−6)
【0072】上記実施例I−6において、めっき浴のビ
スマス濃度0.10mg/Lを鉛濃度0.10mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−6と同様にして比較
例I−6のサンプルを作製した。この比較例I−6のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0073】(実施例I−7)
【0074】上記実施例I−4において、めっき浴のビ
スマス濃度0.01mg/Lを0.50mg/Lに変
え、さらにめっき膜厚も1.0μmから10.0μmに
変えた。それ以外は、上記実施例I−4と同様にして実
施例I−7のサンプルを作製した。この実施例I−7の
サンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行っ
たところ、その結果は、0/25であった。すなわち、
碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであ
り、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認
された。
【0075】(比較例I−7)
【0076】上記実施例I−7において、めっき浴のビ
スマス濃度0.50mg/Lを鉛濃度0.50mg/L
に変えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変え
た)。それ以外は、上記実施例I−7と同様にして比較
例I−7のサンプルを作製した。この比較例I−7のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0077】(実施例I−8)
【0078】上記実施例I−4において、めっき浴のビ
スマス濃度0.01mg/Lを5.0mg/Lに変え
た。それ以外は、上記実施例I−4と同様にして実施例
I−8のサンプルを作製した。この実施例I−8のサン
プルについて、上記の要領で密着強度の評価を行ったと
ころ、その結果は、0/25であった。すなわち、碁盤
目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロであり、
極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが確認され
た。
【0079】(実施例I−9)
【0080】上記実施例I−8において、めっき膜厚を
1.0μmから20.0μmに変えた。それ以外は、上
記実施例I−8と同様にして実施例I−9のサンプルを
作製した。この実施例I−9のサンプルについて、上記
の要領で密着強度の評価を行ったところ、その結果は、
0/25であった。すなわち、碁盤目状の25マスの
内、剥離したマスの数はゼロであり、極めて本発明のめ
っき膜の密着性が良いことが確認された。
【0081】(比較例I−8)
【0082】上記実施例I−8において、めっき浴のビ
スマス濃度5.0mg/Lを鉛濃度5.0mg/Lに変
えた(組成物中の硝酸ビスマスを硝酸鉛に変えた)。そ
れ以外は、上記実施例I−8と同様にして比較例I−8
のサンプルを作製した。この比較例I−8のサンプルに
ついて、上記の要領で密着強度の評価を行ったところ、
マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決して満足
のいくものではなかった。
【0083】(実施例II−1)
【0084】磁気ディスク用ガラス(結晶化ガラス、
(株)オハラ社製、TS−10ST、TS−ZA)をメ
ルクリーナーITO−170に70℃の状態で約5分間
浸漬させた後、水洗した。
【0085】純水(イオン交換水)中に、一水素二フッ
化アンモニウムを100〜200g/Lの範囲で溶解さ
せてエッチング液を作成した。このエッチング液にガラ
スを約5分浸漬した後、水洗した。
【0086】純水(イオン交換水)中に、試薬1級の塩
酸を所定量溶解させた後、塩化パラジウムを添加して溶
解させ、次いで1規定の水酸化ナトリウム溶液(pH調
整用)を溶解させて触媒浴を作成した。浴中のパラジウ
ムは0.001〜10g/Lとなるように調整し、塩酸
は1mL/Lの濃度となるように調整した。触媒液のp
Hは、4〜14の範囲で調整した。この触媒液に、ガラ
ス基板を室温で5分間浸漬した後、水洗した。
【0087】次に、下記の組成物からなる無電解ニッケ
ルめっき浴(めっき浴pH=4.4、テルル濃度0.1
0mg/L)を準備し、当該浴中(86℃に加熱)にめ
っき膜厚が5.0μmとなる時間まで浸漬させ無電解め
っきを行い、水洗後、乾燥を行い実施例II−1のサン
プルを作製した。なお、膜厚測定には、蛍光X線微小部
膜厚計SFT7000(セイコー電子工業社製)を用い
た。 (無電解ニッケルめっき浴の組成) ・テルル酸(Teとして0.10mg/L) ・硫酸ニッケル(Niとして6g/L) ・次亜りん酸 30g/L ・リンゴ酸 23g/L ・乳酸 23g/L ・アンモニア水にてpH調整
【0088】作製した実施例II−1のサンプルについ
て、上記と同様の要領で、めっき膜の密着強度の評価を
行ったところ、評価結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0089】(比較例II−1)
【0090】上記実施例II−1において、めっき浴の
テルル濃度0.10mg/Lを鉛濃度0.10mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−1と同様にして比較例I
I−1のサンプルを作製した。この比較例II−1のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0091】(実施例II−2)
【0092】上記実施例II−1において、めっき浴の
テルル濃度0.10mg/Lを0.30mg/Lに変え
た。それ以外は、上記実施例II−1と同様にして実施
例II−2のサンプルを作製した。この実施例II−2
のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行
ったところ、その結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0093】(比較例II−2)
【0094】上記実施例II−2において、めっき浴の
テルル濃度0.30mg/Lを鉛濃度0.30mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−2と同様にして比較例I
I−2のサンプルを作製した。この比較例II−2のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0095】(実施例II−3)
【0096】上記実施例II−1において、めっき浴の
テルル濃度0.10mg/Lを0.50mg/Lに変
え、さらにめっき膜厚も5.0μmから10.0μmに
変えた。それ以外は、上記実施例II−1と同様にして
実施例II−3のサンプルを作製した。この実施例II
−3のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価
を行ったところ、その結果は、0/25であった。すな
わち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼ
ロであり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いこと
が確認された。
【0097】(比較例II−3)
【0098】上記実施例II−3において、めっき浴の
テルル濃度0.50mg/Lを鉛濃度0.50mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−3と同様にして比較例I
I−3のサンプルを作製した。この比較例II−3のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0099】(実施例II−4)
【0100】上記実施例II−1において、めっき浴の
テルル濃度0.10mg/Lを1.0mg/Lに変え、
さらにめっき膜厚も5.0μmから10.0μmに変え
た。それ以外は、上記実施例II−1と同様にして実施
例II−4のサンプルを作製した。この実施例II−4
のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行
ったところ、その結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0101】(比較例II−4)
【0102】上記実施例II−4において、めっき浴の
テルル濃度1.0mg/Lを鉛濃度1.0mg/Lに変
えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。それ
以外は、上記実施例II−4と同様にして比較例II−
4のサンプルを作製した。この比較例II−4のサンプ
ルについて、上記の要領で密着強度の評価を行ったとこ
ろ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決して
満足のいくものではなかった。
【0103】(実施例II−5)
【0104】上記実施例II−1において、めっき浴の
テルル濃度0.10mg/Lを10.0mg/Lに変え
た。それ以外は、上記実施例II−1と同様にして実施
例II−5のサンプルを作製した。この実施例II−5
のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行
ったところ、その結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0105】(比較例II−5)
【0106】上記実施例II−5において、めっき浴の
テルル濃度10.0mg/Lを鉛濃度10.0mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−5と同様にして比較例I
I−5のサンプルを作製した。この比較例II−5のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0107】(実施例II−6)
【0108】上記実施例II−1で用いた無電解ニッケ
ルめっき浴の組成を下記のように変え実施例II−6の
サンプルを作製した。めっき浴のpH=5.0、テルル
濃度0.01mg/Lであり、また、めっき膜厚は1.
0μmとした。 (無電解ニッケルめっき浴の組成) ・テルル酸(Teとして0.01mg/L) ・硫酸ニッケル(Niとして6g/L) ・次亜りん酸 30g/L ・リンゴ酸 23g/L ・乳酸 23g/L ・アンモニア水にてpH調整
【0109】この実施例II−6のサンプルについて、
上記の要領で密着強度の評価を行ったところ、その結果
は、0/25であった。すなわち、碁盤目状の25マス
の内、剥離したマスの数はゼロであり、極めて本発明の
めっき膜の密着性が良いことが確認された。
【0110】(比較例II−6)
【0111】上記実施例II−6において、めっき浴の
テルル濃度0.01mg/Lを鉛濃度0.01mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−6と同様にして比較例I
I−6のサンプルを作製した。この比較例II−6のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0112】(実施例II−7)
【0113】上記実施例II−6において、めっき浴の
テルル濃度0.01mg/Lを0.05mg/Lに変
え、さらにめっき膜厚も1.0μmから3.0μmに変
えた。それ以外は、上記実施例II−6と同様にして実
施例II−7のサンプルを作製した。この実施例II−
7のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を
行ったところ、その結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0114】(比較例II−7)
【0115】上記実施例II−7において、めっき浴の
テルル濃度0.05mg/Lを鉛濃度0.05mg/L
に変えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。
それ以外は、上記実施例II−7と同様にして比較例I
I−7のサンプルを作製した。この比較例II−7のサ
ンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行った
ところ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決
して満足のいくものではなかった。
【0116】(実施例II−8)
【0117】上記実施例II−6において、めっき浴の
テルル濃度0.01mg/Lを5.0mg/Lに変え、
さらにめっき膜厚も1.0μmから10.0μmに変え
た。それ以外は、上記実施例II−6と同様にして実施
例II−8のサンプルを作製した。この実施例II−8
のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評価を行
ったところ、その結果は、0/25であった。すなわ
ち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数はゼロ
であり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いことが
確認された。
【0118】(比較例II−8)
【0119】上記実施例II−8において、めっき浴の
テルル濃度5.0mg/Lを鉛濃度5.0mg/Lに変
えた(組成物中の硝酸テルルを硝酸鉛に変えた)。それ
以外は、上記実施例II−8と同様にして比較例II−
8のサンプルを作製した。この比較例II−8のサンプ
ルについて、上記の要領で密着強度の評価を行ったとこ
ろ、マスの剥離個所が生じ、めっき膜の密着性は決して
満足のいくものではなかった
【0120】(実施例III−1および実施例III−2)
【0121】上記実施例I−1において用いたガラス基
板を、ほうケイ酸ガラスからなるハードディスクドライ
ブ部品およびセラミックからなるハードディスクドライ
ブ部品に、それぞれ変えた。それ以外は、上記実施例I
−1と同様にして実施例III−1および実施例III−2の
サンプルを作製した。この実施例III−1および実施例I
II−2のサンプルについて、上記の要領で密着強度の評
価を行ったところ、その結果は、0/25であった。す
なわち、碁盤目状の25マスの内、剥離したマスの数は
ゼロであり、極めて本発明のめっき膜の密着性が良いこ
とが確認された。
【0122】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の無電解ニッケルめっき浴組成
物は、必須添加剤として、ビスマス、テルルの中から選
ばれた少なくとも1種を含有してなるように構成されて
いるので、ガラス基体ないしセラミック基体とニッケル
皮膜との密着強度が格段と向上するという極めて優れた
効果が発現する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基体ないしセラミック基体の上に
    無電解ニッケル皮膜を被着させるための無電解ニッケル
    めっき浴組成物であって、 該組成物は、必須添加剤として、ビスマス、テルルの中
    から選ばれた少なくとも1種を含有してなることを特徴
    とする無電解ニッケルめっき浴組成物。
  2. 【請求項2】 前記必須添加剤として含有されるビスマ
    スおよび/またはテルルの添加濃度は、ビスマスおよび
    テルルの濃度で換算して0.01mg/L以上である請
    求項1に記載の無電解ニッケルめっき浴組成物。
  3. 【請求項3】 ガラス基体ないしセラミック基体の上に
    無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体であって、 前記無電解ニッケル皮膜は、ビスマス、テルルの中から
    選ばれた少なくとも1種を含有してなることを特徴とす
    るめっき形成体。
  4. 【請求項4】 前記無電解ニッケル皮膜は、ニッケル塩
    と、必須添加剤として、ビスマス、テルルの中から選ば
    れた少なくとも1種を含有してなる無電解ニッケルめっ
    き浴組成物を用いて無電解めっきにより形成された皮膜
    である請求項3に記載のめっき形成体。
JP11138390A 1999-05-19 1999-05-19 無電解ニッケルめっき浴組成物およびそれを用いて形成された無電解ニッケル皮膜を有するめっき形成体 Pending JP2000328254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002237497A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Citizen Watch Co Ltd 半導体素子の電極形成方法

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