JP2000327862A - 耐熱難燃性組成物 - Google Patents

耐熱難燃性組成物

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JP2000327862A
JP2000327862A JP11143906A JP14390699A JP2000327862A JP 2000327862 A JP2000327862 A JP 2000327862A JP 11143906 A JP11143906 A JP 11143906A JP 14390699 A JP14390699 A JP 14390699A JP 2000327862 A JP2000327862 A JP 2000327862A
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flame
weight
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resistant
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Keisuke Yagi
敬祐 八木
Takeshi Marumo
剛 丸茂
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼時にハロゲン系ガスを発生せず、かつ高
度の難燃性を有し、耐熱性、機械強度が良好で、成形加
工性を低下させることなく難燃剤を高充填したノンハロ
ゲン耐熱難燃性組成物を提供すること。 【解決手段】 酢酸ビニル(VA)含有量が25〜45
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)9
9.5〜75重量%と不飽和カルボン酸で変性されたポ
リオレフィン樹脂を0.5〜25重量%からなる樹脂成
分100重量部に対し難燃剤201〜300重量部、H
LBが10以下の界面活性剤を0.1〜10重量部、粘
度が10万cs以上のシリコンを0.1〜10重量部、
架橋助剤を0.1〜10重量部配合した耐熱難燃性組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼時にハロゲン
系ガスや煙等を発生せず、かつ高度の難燃性、耐熱性を
有し、機械強度が良好で、成形加工性を低下させること
なく難燃剤を高充填したノンハロゲン耐熱難燃性組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、火災時の安全性の面から、難燃電
線、難燃ケーブルのノンハロゲン化、すなわち、煙の発
生が少なく、ハロゲン化水素ガスなどの有害ガスが発生
しない電線・ケーブルの開発が進められ、最近は材料の
リサイクルを含む環境保護対策の面からも、このような
ノンハロゲン化への期待が高まっている。このため、ハ
ロゲンを含まない有機ポリマーをベースとしたノンハロ
ゲン難燃性組成物の開発が盛んに行われており、その代
表的なものとして、VA含有量の高いEVA樹脂を用い
たり、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの
金属水酸化物を多量に添加して難燃化したものが知られ
ている。しかしながら、このような組成物は、VA含有
量の高いEVA樹脂を用いたり、金属酸化物の多量の添
加により、難燃性が向上する一方で、機械特性、特に引
張強度、引張伸びに乏しいばかりでなく、押し出しトル
クが高く成形加工できなくなるという難点があった。ま
たベース樹脂が耐熱性の低いEVAを使用すると、高温
での耐熱試験では試験片が溶けたり収縮してまう問題も
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高度
な耐熱性、難燃性を有し、機械特性、特に引張強度、引
張伸びを十分に保持し、押し出しトルクが低く成形加工
性が良好である金属水酸化物を高充填した耐熱難燃性組
成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、酢酸ビニル
(VA)含有量が25〜45重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)99.5〜75重量%と不飽和
カルボン酸で変性されたポリオレフィン樹脂を0.5〜
25重量%からなる樹脂成分100重量部に対し難燃剤
201〜300重量部、HLBが10以下の界面活性剤
を0.1〜10重量部、粘度が10万cs以上のシリコ
ンを0.1〜10重量部、架橋助剤を0.1〜10重量
部配合した耐熱難燃性組成物である。好ましくは、難燃
剤が脂肪酸または脂肪酸金属塩で表面処理された水酸化
マグネシウムと表面処理されてない金属水酸化物とを
0:10〜4:6の重量比で混合したものであり、表面
処理されていない金属水酸化物が表面処理されていない
水酸化マグネシウムであるか、表面処理されていない水
酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムの混合物である
前記耐熱難燃性組成物である。好ましくは、HLBが1
0以下の界面活性剤が非イオン系でグリセリン脂肪酸エ
ステルまたはソルビタン脂肪酸エステルである耐熱難燃
組成物である。また本発明は、上記耐熱難燃組成物をバ
ッチ式混練機で充填率が70%〜95%の範囲内で混練
する耐熱難燃組成物の製造方法である。また本発明は、
上記耐熱難燃組成物をシース層または絶縁層として使用
した電線またはケーブルである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)は、酢酸ビニル(VA)含
有量が25〜45重量%のEVAを単独で用いても、V
A含有量が高いEVAとVA含有量が低いEVA又はポ
リエチレン(PE)を混合することにより、VA含有量
を25〜45重量%に調整したものを用いても良い。V
A含有量は、好ましくは、30〜35重量%である。E
VAのVA含有量が、25重量%未満であると最終的な
難燃性組成物の難燃性が不十分となり、45重量%を超
えると極端に強度が低下する。
【0006】本発明で使用される不飽和カルボン酸変性
のポリオレフィン樹脂としては、特に規定するわけでは
ないが不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸等の一塩基酸及び二塩基酸
あるいは上記の不飽和カルボン酸の金属塩、アミド、イ
ミド、エステルもしくは無水物等があるが、最も好まし
いのは無水マレイン酸でありその変性率は0.05〜5
重量部が適当である。変性されるポリオレフン樹脂につ
いても特に規定しないが強度、耐熱の面からLLDPE
(直鎖状低密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレ
ン)が好ましい。EVAと不飽和のカルボン酸変性のポ
リオレフィン樹脂の重量比率は99.5:0.5〜7
5:25の範囲であることが必要で、この範囲からはず
れると柔軟性が損なわれまた難燃性も低下し好ましくな
い。
【0007】本発明で使用される難燃剤としては、表面
処理された水酸化マグネシウムと表面処理されてない金
属水酸化物との混合物が好ましい。水酸化マグネシウム
の表面処理剤としては、脂肪酸または脂肪酸金属塩が用
いられ好ましくはオレイン酸等で処理されたものであ
る。また、表面処理されていない金属水酸化物として
は、表面処理されていない水酸化マグネシウム、又は表
面処理されていない水酸化マグネシウムと水酸化アルミ
ニウムの混合物であることが好ましい。表面処理されて
いない水酸化アルミニウムの表面処理されていない金属
水酸化物全量に対する混合比は、1/2以下が好まし
く、さらに好ましくは、1/3以下が好ましい。水酸化
アルミニウムの表面処理されていない金属水酸化物全量
に対する混合比が1/2を上回ると、混練時の温度上昇
による発泡により、成形外観が悪化する。脂肪酸又は脂
肪酸金属塩で処理された水酸化マグネシウム、表面処理
されていない金属水酸化物の平均粒径としては5μm以
下が好ましく、さらに好ましくは、2μm以下が好まし
い。平均粒径が5μmを超えると、最終的な難燃性組成
物の難燃性が不十分となるばかりでなく、べたつき性が
ひどくなり、成形外観が悪くなる。脂肪酸又は脂肪酸金
属塩で処理された水酸化マグネシウムと表面処理されて
いない金属水酸化物の重量混合比は、0:10〜4:6
であることが好ましく、さらに好ましくは、2:8であ
る。ここで、脂肪酸又は脂肪酸金属塩で処理された水酸
化マグネシウムと表面処理されていない金属水酸化物の
混合比が4:6より大きくなると引張伸びが高くなる
が、引張強度が極端に低下する。また耐熱老化特性で強
度、伸びの変化率が大きくなる。難燃剤の配合量は、樹
脂成分100重量部に対し201〜300重量部であ
り、好ましくは、210〜240重量部である。201
重量部未満では、最終的な難燃性組成物の難燃性が不十
分となり、300重量部を超えると押し出しトルクが上
昇し、成形加工性が悪化する。
【0008】本発明で用いられるHLBが10以下の界
面活性剤は、主に、押し出しトルクを下げ成形加工を向
上させるとともに、破断伸びを向上させるために添加さ
れるもので特に制限されるものではないが、非イオン系
界面活性剤のものが好ましい。 例えば、グリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビット
脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステ
ル、エチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン、ショ糖の高
次脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの高級アル
コール又は高級脂肪酸の付加体(ポリエチレングリコー
ル鎖が短いもの)、アルキルグルコシド、アルキルマル
トシド等がある。さらにシリコーン系のHLBが10以
下である非イオン系界面活性剤としては、特に制限され
るものではなく、例えば、ポリエーテル変性ジメチルポ
リシロキサン類、ポリエーテル変性メチルフェニルポリ
シロキサン類、ポリエーテル変性メチルハイドロジェン
ポリシロキサン類、ジメチルポリシロキサンポリアルキ
レングリコール共重合体類、メチルフェニルポリシロキ
サンポリアルキレングリコール共重合体類、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサンポリアルキレングリコール共
重合体類等が挙げられる。本発明ではこれら非イオン系
界面活性剤の中から1種または2種以上を用いることが
できる。
【0009】ここで用いられるHLB値は、以下の式で
算出された値である。 HLB=20×Mn/M M:界面活性剤の分子量 Mn:親水基部分の分子量 HLBが10以下、好ましくは7以下、さらに好ましく
は5以下、最も好ましくは3以下の界面活性剤が有効に
働き、添加量も少なくて済む。この系においてHLBが
10を超えると、金属水酸化物を十分に分散できず、成
形加工性、破断伸び等の特性へ十分な効果を発現できな
い。親水性のポリオキシエチレン鎖等はできるだけ短く
するか、又は、含まない方が好ましい。長いポリオキシ
エチレン鎖があるとHLBが大きくなるため、金属水酸
化物を分散する能力がなく、破断伸びを向上することが
できない。また、非イオン系界面活性剤以外の界面活性
剤を用いると、他の表面処理剤や架橋剤等の反応性物質
が存在する場合、これらの反応阻害物として働く可能性
が高く、好ましくない。例えば、アニオン系界面活性剤
であるステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸の金属塩
は、親水性が高く、金属水酸化物と熱可塑性樹脂との混
練時にインテグラルブレンドしても、破断伸びには全く
効果を示さないばかりか、折り曲げ時の白化がひどくな
り、イオン性なのでアミノシラン等のカップリング剤と
の併用時はカップリング剤の反応阻害物として働き、カ
ップリング剤の機械特性への効果が、十分に発揮されな
くなる。さらに、ステアリン酸等の脂肪酸の場合は、酸
であることからカップリング剤等の反応物と併用すると
カップリング剤による機械特性への効果を完全に打ち消
してしまう恐れがある。界面活性剤自体に、吸水性があ
る場合は、成形後の吸水により機械特性や耐衝撃特性が
悪化することがあるので、吸水性の低い又は吸水性の無
い界面活性剤を用いるのが好ましい。また、非イオン系
界面活性剤の分子量は、300〜10000が好まし
く、さらに好ましくは分子量が500〜5000、最も
好ましくは700〜2000である。界面活性剤の分子
量が300未満では、成形後ブリードしたり、成形温度
で揮発する可能性があることから好ましくない。また、
分子量が10000を越えるとインテグラルブレンド
時、樹脂フィラー界面に十分に配置できず、本発明の言
及する破断伸び改善効果が全く発現しないか、又は、添
加量を極端に増加させなければならず、好ましくない。
以上より、ある程度の分子量を持ち、HLBが低い非イ
オン系界面活性剤として、グリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、糖類などの脂肪酸エステル
等が好ましく、さらに好ましくは、グリセリン、ソルビ
タン、糖類等の高次脂肪酸エステルであり、最も好まし
くは、グリセロールモノステアレート、トリオレイン酸
ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタンである。
【0010】界面活性剤の添加量は、樹脂成分100重
量部に対し0.1重量部から10重量部であり、好まし
くは0.3重量部から5重量部であり、さらに好ましく
は0.5重量部から1重量部である。界面活性剤の添加
量が、0.1重量部未満では、、界面活性剤の効果が十
分に発現せず、成形加工性、破断伸びが十分向上しな
い。また、10重量部を超えると、成形後界面活性剤が
ブリードしたり、難燃性が低下するなどの不具合を生ず
る。本発明においては、界面活性剤の添加方法として、
熱可塑性樹脂と金属水酸化物を混練時に同時に界面活性
剤をインテグラルブレンドする方法が好ましい。これ
は、本発明で言及する界面活性剤を用いれば、界面活性
剤で金属水酸化物を表面処理してから、樹脂に配合しな
くても、熱可塑性樹脂と金属水酸化物の混練時に界面活
性剤を同時添加すれば本発明の期待する効果が十分発現
するからである。これは、製造において、コストの面で
非常に有利である。しかし、工程が1つ増え、製造コス
トが多少高くなることを無視すれば、金属水酸化物を事
前に界面活性剤で処理してから用いても、物性には差し
支えない。但し、この場合は、工程を1つ多く含むこと
からコストの面で不利になることになる。HLBが10
以下の界面活性剤の添加効果については、詳細な機構は
明らかではないが、樹脂と金属水酸化物との混練時に速
やかにフィラーと樹脂の界面に移動し樹脂と金属水酸化
物のなじみを良くするとともに、界面活性剤の立体障害
効果等により、金属水酸化物粒子同士の局所的な凝集を
互いに防ぐことで、全体として金属水酸化物が十分分散
したため、局所的欠陥が無くなり、非常に優れた成形加
工性と破断伸びを示したと推定される。
【0011】本発明に使用されるシリコンオイルの種類
については、ジメチルシリコーンオイルが成形加工面で
良好であり、粘度は10万CSであることが必要であ
り、好ましくは10万〜50万CSである。10万CS
未満だと経時的な変化で表面にブリードし好ましくな
く、50万CSを越えると粘度が急激に作業性が悪化し
好ましくない。シリコンオイルの添加量は、0.1〜1
0重量部であり、0.1重量部未満では効果がなく、1
0重量部を超えると経時的な変化でブリード等が発生し
好ましくない。
【0012】本発明に使用する架橋助剤の種類について
は特に規定しないがたとえばトリメチロールプロパント
リアクリレートやトリアリルイソシアヌレートなどの多
官能アクリル系モノマーやアリル系モノマー等が挙げら
れる。好ましくはトリメチロールプロパントリアクリレ
ートがベース樹脂との相溶性の面で適している。架橋助
剤の配合量は、0.1〜10重量部であり、0.1重量
部未満では架橋の効果がなく、10重量部を超えると機
械特性が低下し好ましくない。本発明の組成物には、必
要に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲で、着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、安定剤その
他の添加剤を配合することができる。
【0013】本発明の難燃性組成物は、以上の各成分を
バンバリーミキサー、加圧ニーダー、等の通常のバッチ
式混練機を用いて均一に混合することにより、容易に製
造することができるがバッチ式混練機への原料の投入量
はバッチ式混練機の容量に対して70%〜95%の範囲
の充填率にする必要があり、好ましくは85%〜95%
である。ここでいう充填率とは下記式で求められるもの
である。 充填率(%)=原料投入量(kg)/真比重/バッチ式
混練機有効容量(リットル) 充填率が70%未満または95%を越えると難燃剤の分
散が悪くなり凝集物となり外観が損なわれる。本発明の
難燃性組成物は、単軸押し出し機等を使用して電線被覆
ができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により、本発明を説明するが、
これは単なる例示であり、本発明はこれに限定されるも
のではない。表1から表7に示す各種材料を加圧ニーダ
で5分混練し、オープンロールでシート状にしたもの
を、シートペレタイザーで粉砕し、単軸押し出し機でシ
ー状に押し出したものを180℃、5分加圧成形し、所
定の厚みに調整した。また単軸押し出し機で外径φ1.
2mmの鋼線に各種材料を厚み0.6mmで被覆し簡易
な電線の形状を作成した。それらのシートまたは簡易電
線テストピースを電子線で7.5Mrad線量で照射し
た。比較例17については、電子線照射を行わなかっ
た。各種評価については、下記に基づいて実施した。 (1)引張特性:厚み1mmのプレスシートからJIS
ダンベル3号試験片を作製し、引張試験機により200
mm/minの速度で引張試験を行った。 (2)難燃性:上記簡易電線テストピースで燃焼試験
(UL1581準拠:VW−1)を実施した。 (3)耐熱老化試験:老化条件136℃×168時間で
熱処理を行い処理後の引張り強度と伸びを測定し常態の
値から残率を求める。 −記号と判定基準− ○:引張り強度の残率70%以上かつ伸びの残率65%
以上 ×:それ以外 (4)成形加工性:単軸押し出し機より押し出すことに
より、成形加工性を評価した。(押し出しトルクが低
く、成形加工性が良好なものを○、押し出しトルクが高
く、成形加工性が不良なもの(発泡や波打ちが発生した
り、押し出し機自体が停止してしまう)が確認されるも
のを×とした。 (5)成形外観:成形品表面を目視で判定した。(成形
品の表面が平滑な場合は○、無機物の凝集物、凹凸、ブ
リード、ブルーム等が確認されたものは×とした。) (6)ゲル分率:サンプルを数g切り出しキシレン12
0℃×20時間で浸せきし100メッシュで濾過しその
残査を百分率で求める。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】表中使用した原料は以下の通りである。 *1 エバフレックスP2505C(三井デュポンケミ
カル(株)製) *2 エバフレックスEV40LX(三井デュポンケミ
カル(株)製) *3 キスマ5B(協和化学(株)製) *4 キスマ5(協和化学(株)製) *5 トリメチロールプロパントリアクリレート(大日
本インキ(株)製) *6 エレガンN−1100(日本油脂(株)製;HLB
=3.0) *7 アドテックスL−6031(JPO(株)製;極性
基変性率=0.2wt%) *8 ノニオンOP−85R(日本油脂(株)製;HLB=4.
3) *9 アドマ−XE070(三井石油(株)製;極性基
変性率=1%) *10 エバテートH2031(住友化学(株)製) *11 ノンサールSN−1(日本油脂(株)製;HLB=3.
0) *12 ノニオンS−15.4(日本油脂(株)製;HLB=1
6.7) *13 スミカセンL FA157−2(住友化学(株)
製)
【0023】
【発明の効果】本発明に従えば、燃焼時にハロゲン系ガ
スを発生せず、かつ高度の難燃性、耐熱性を有し、機械
強度が良好で、成形加工性を低下させることなく難燃剤
を高充填したノンハロゲン耐熱難燃性組成物を得ること
が可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/44 H01B 3/44 M //(C08L 23/08 23:26 83:04) Fターム(参考) 4J002 BB212 BF031 BN052 CH054 CP033 CP184 DE076 DE146 EH047 EH078 EU198 FB236 FD136 FD158 FD314 FD317 GQ01 5G303 AA06 AB12 AB20 BA01 BA12 CA01 CB01 CB17 CD02 CD07 DA01 5G305 AA02 AA14 AB15 AB25 AB35 AB36 BA15 BA22 CA01 CA04 CA51 CA55 CB08 CB26 CC03 CD05 CD13 CD18 DA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ビニル(VA)含有量が25〜45
    重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)9
    9.5〜75重量%と不飽和カルボン酸で変性されたポ
    リオレフィン樹脂を0.5〜25重量%からなる樹脂成
    分100重量部に対し難燃剤201〜300重量部、H
    LBが10以下の界面活性剤を0.1〜10重量部、粘
    度が10万cs以上のシリコンを0.1〜10重量部、
    架橋助剤を0.1〜10重量部配合したことを特徴とす
    る耐熱難燃性組成物。
  2. 【請求項2】 難燃剤が脂肪酸または脂肪酸金属塩で表
    面処理された水酸化マグネシウムと表面処理されてない
    金属水酸化物とを0:10〜4:6の重量比で混合した
    ものである請求項1記載の耐熱難燃性組成物。
  3. 【請求項3】 表面処理されていない金属水酸化物が表
    面処理されていない水酸化マグネシウムである請求項2
    記載の耐熱難燃性組成物。
  4. 【請求項4】 表面処理されていない金属水酸化物が表
    面処理されていない水酸化マグネシウムと水酸化アルミ
    ニウムの混合物である請求項2記載の耐熱難燃性組成
    物。
  5. 【請求項5】HLBが10以下の界面活性剤が非イオン
    系でグリセリン脂肪酸エステルまたはソルビタン脂肪酸
    エステルである請求項1〜4記載の耐熱難燃組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5記載の耐熱難燃組成物をバッ
    チ式混練機で充填率が70%〜95%の範囲内で混練す
    ることを特徴とする耐熱難燃組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜5記載の耐熱難燃組成物をシー
    ス層または絶縁層として使用した電線またはケーブル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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