JP2000327526A - シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する化粧料 - Google Patents

シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する化粧料

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JP2000327526A
JP2000327526A JP11372872A JP37287299A JP2000327526A JP 2000327526 A JP2000327526 A JP 2000327526A JP 11372872 A JP11372872 A JP 11372872A JP 37287299 A JP37287299 A JP 37287299A JP 2000327526 A JP2000327526 A JP 2000327526A
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clay mineral
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Yoshitaka Bandai
好孝 万代
Ryoji Yasue
良司 安江
Masahiro Maekawa
雅弘 前川
Riwako Makita
理和子 巻田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンなどの油分の分離がみられず、粘
土鉱物の凝集を確実に防止し、安定性に優れると共に使
用感も良好となるシリコーン及び粘土鉱物を含有する乳
化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する化粧
料を提供する。 【解決手段】 シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化
組成物を製造する際に、予め、シリコーンと該シリコー
ンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘
導体及び粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に粘土鉱
物が分散した分散液を調製し、該分散液とその他の成分
とを混合・分散して、乳化組成物を調製することを特徴
とするシリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の
製造方法。上記製造方法により得られた乳化組成物を含
有することを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン及び粘
土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組
成物を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、乳化系液体に粘土鉱物を
分散配合する場合には、予め乳化液体を調製した後、
粘土鉱物を分散させるか、粘土鉱物を水などで膨潤さ
せた後に混合したり、粘土鉱物と特定成分を混合させ
た物に乳化分散させた成分を混合する方法が適用されて
いた。
【0003】しかしながら、上記の方法では、後から
添加された粘土鉱物が乳化液体を不安定化させ、配合さ
れた疎水成分の分離が起こり、安定性を確保することが
難しく、また粘土鉱物がダマになりやすい点に課題があ
る。上記の方法では、粘土鉱物の膨潤をコントロール
するのが難しく、また粘度が高くなりすぎる点に課題が
ある。上記の方法では、別途乳化液体を製造するため
に複数の乳化分散槽が必要になる等の課題があるのが現
状である。
【0004】一方、特開平8−126833号公報に
は、(A)(a)分子内に少なくとも3個以上のヒドロキ
シル基を有する多価アルコールと脂肪酸との部分エステ
ル及びハイドロキシ脂肪酸トリグリセライドにエチレン
オキシドを1〜10モル付加したものの群から選ばれる
常温にて液状を呈する物質と、(b)アミノ酸及び/又は
その塩類の1種又は2種以上を0.1%以上含有する水
溶液からなり、上記(a)対(b)の割合が重量比で1:1〜
1:46である油中水型乳化剤組成物と、(B)有機変
成粘土鉱物0.1〜10.0%と、(C)シリコン油1
〜20%とを含有する使用性、安定性が良好な油中水型
エマルションが開示されており、該油中水型エマルショ
ンは上記(B)の有機変成粘土鉱物及び(C)のシリコ
ン油とを加えて分散し、次いで、上記(A)を加えて分
散して調製することが開示されている。
【0005】しかしながら、この公報に開示される油中
水型エマルションは、経時的にシリコーンなどの油分の
分離が起こり、また、粘土鉱物の凝集を確実に防止する
ものではなく、未だに安定なシリコーン含有乳化組成物
が得られていない点等に課題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、粘土
鉱物の凝集及びシリコーンなどの油分の分離を防止し
て、安定性に優れたシリコーン及び粘土鉱物を含有する
乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する化
粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等について鋭意検討した結果、シリコーン及び粘
土鉱物を含有する乳化組成物を製造する際に、シリコー
ンと特定物性のシリコーン誘導体及び粘土鉱物とを特定
の方法等により混合・分散して調製すれば、上記目的の
シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方
法及びその乳化組成物を含有する化粧料が得られること
を見い出し本発明を完成するに至ったのである。すなわ
ち、本発明は次の(1)〜(3)に存する。 (1) シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物を製
造する際に、予め、シリコーンと該シリコーンの溶解度
パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び粘
土鉱物とを混合して、シリコーン中に粘土鉱物が分散し
た分散液を調製し、該分散液とその他の成分とを混合・
分散して、乳化組成物を調製することを特徴とするシリ
コーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法。 (2) 前記分散液とその他の成分との混合・分散がシリコ
ーンの溶解度パラメーターに近い順に、その他の成分と
分散液とを混合・分散する上記(1)記載のシリコーン及
び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法。 (3) 上記(1)又は(2)記載の製造方法により得られた乳化
組成物を含有することを特徴とする化粧料。 なお、本発明(実施例及び比較例を含む)で規定する溶
解度パラメーター(SP値)は、下記式(I)により算
出した値をいう。
【数1】
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明のシリコーン及び粘土鉱物を含有
する乳化組成物の製造方法は、シリコーン及び粘土鉱物
を含有する乳化組成物を製造する際に、予め、シリコー
ンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下
のシリコーン誘導体及び粘土鉱物とを混合して、シリコ
ーン中に粘土鉱物が分散した分散液を調製し、該分散液
とその他の成分とを混合・分散して、乳化組成物を調製
することを特徴とするものである。また、本発明の化粧
料は、上記製造方法により得られた乳化組成物を含有す
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明方法における乳化組成物は、まず、
シリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差
が1以下のシリコーン誘導体及び粘土鉱物とを混合し
て、シリコーン中に粘土鉱物が分散した分散液を調製す
ることにより行われる。本発明で用いるシリコーンとし
ては、例えば、下記表1に示されるメチルポリシロキサ
ンなどのジメチルシリコーンオイル、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シ
リコーンオイル、メチルフェニルポリシロキサンなどの
メチルフェニルシリコーンオイルなどが挙げられる。ま
た、本発明で用いるシリコーン誘導体は、上記各種シリ
コーンとの溶解度パラメーターとの差が1以下となるも
のであれば、特に限定されるものでなく、例えば、下記
表1に示されるジメチルシロキサン・メチル(ポリオキ
シエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン
・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル
(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体などのポ
リエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
【0010】
【表1】
【0011】上記表1中の製品名のSHシリーズ、DC
シリーズは、東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製
であり、KFシリーズは、信越シリコーン社製である。
好ましい組み合わせとしては、〔(ポリエーテル変性シ
リコーン)−(ジメチルシリコーンオイル)〕との溶解
度パラメーターの差が1以下となるもの、〔(ポリエー
テル変性シリコーン)−(環状シリコーンオイル)〕と
の溶解度パラメーターの差が1以下となるもの、〔(ポ
リエーテル変性シリコーン)−(メチルフェニルシリコ
ーンオイル)〕との溶解度パラメーターの差が1以下と
なるものが望ましい。上記溶解度パラメーターの差が1
以上のシリコーン誘導体を用いた場合には、粘土鉱物と
混合した分散液を用いた乳化組成物を調製すると、粘土
鉱物の分散が悪くなり、好ましくない。
【0012】また、上記特性のシリコーン誘導体を用い
ずに上記シリコーンと粘土鉱物を混合した分散液を用い
た乳化組成物では、粘土鉱物の凝集が未だ確実に防止す
ることができず、好ましくない。上記シリコーンの配合
量は、乳化組成物全量に対して、0.01〜30重量
%、好ましくは、0.1〜20重量%となるように配合
され、また、上記特性のシリコーン誘導体の配合量は、
乳化組成物全量に対して、0.1〜20重量%、好まし
くは、0.5〜10重量%となるように配合される。上
記シリコーンの配合量が0.01重量%未満であると、
シリコーンの感触がでなくて、使用感が悪くなり、ま
た、30重量%を越えると、べたつくなど使用感に不具
合を生じることとなり、好ましくない。また、上記特性
のシリコーン誘導体の配合量が0.1重量%未満である
と、安定性が確保できないこととなり、また、20重量
%を越えると、べたつくなど使用感に悪影響を与えるこ
ととなり、好ましくない。
【0013】本発明に用いる粘土鉱物としては、例え
ば、天然又は合成されたベントナイト、モンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト、ソーコナイト、スチブンサイトなどのスメク
タイト及び膨潤性雲母などが挙げられ、これらは単独で
又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
これらの粘土鉱物は、吸着性、結合性、懸濁性、膨潤
性、増粘性等の性質を有し、各種化粧料に含有した場合
は、皮膚保護効果及び毛髪保護効果等を有することとな
る。粘土鉱物の配合量は、乳化組成物全量に対して、
0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%
となるように配合される。この粘土鉱物の配合量が0.
1重量%未満であると、乳化性能に対する影響が少な
く、安定性が悪くなる場合があり、また、20重量%を
越えると、分散性が悪くなり、好ましくない。
【0014】本発明において、上記シリコーン、上記特
性のシリコーン誘導体及び粘土鉱物とを混合して分散液
を調製する際に、粘土鉱物等の分散性に影響を及ぼさな
い範囲等で、油分、増粘剤となる水溶性高分子化合物、
顔料などの成分を更に適宜量添加して調製することがで
きる。本発明に用いることができる油分としては、例え
ば、オリーブ油、パーム油、ホホバ油、ヤシ油などの植
物油、スクワランなどの動物油、ステアリン酸、パルミ
チン酸、イソステアリン酸イソセチルなどの脂肪酸及び
脂肪酸エステル、ワックス、ワセリン、流動パラフィ
ン、セトステアリルアルコールなどの高級アルコール
(特に炭素数16〜22)等の1種又は2種以上適宜組
み合わせて用いることができる。本発明に用いることが
できる水溶性高分子化合物としては、例えば、カルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、アクリル酸
メタクリル酸共重合体、ポリビニルピロリドン(PV
P)、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等
の1種又は2種以上適宜組み合わせて用いることができ
る。具体的には、ハイビスワコー103、104、10
5(和光純薬製)、カーボポール934、940、94
1、1342、2050(グッドリッチ社製)などが任
意に用いられる。本発明に用いることができる顔料とし
ては、例えば、酸化チタン、べんがら、ぐんじょう等の
1種又は2種以上適宜組み合わせて用いることができ
る。
【0015】本発明において分散液の調製は、撹拌羽根
を備えた撹拌槽(配合槽)に上記シリコーンと上記特性
のシリコーン誘導体及び粘土鉱物、並びに、必要に応じ
て上記油分、水溶性高分子化合物、顔料などの成分とを
投入し混合することにより行われる。具体的には、撹拌
羽根を備えた撹拌槽(配合槽)に上記シリコーン、油
分、水溶性高分子化合物を投入し混合後、次いで、粘土
鉱物、顔料を投入し混合後、上記特性のシリコーン誘導
体を投入し分散混合することにより、分散液を調製する
ことができる。この分散液を調製する際の好ましい温度
としては、20〜40℃が望ましい。上記温度範囲外で
あると、油分の合一分離が早くなる傾向となる。また、
上記混合、撹拌方法としては、全体混合ができる、撹拌
羽根、例えば、プロペラ、タービン、デイスバー等を備
えた撹拌槽にて混合できるものであればよく、10分以
上の撹拌が好ましく、更に好ましくは、30分以上が望
ましい。撹拌時間が短いと粘度鉱物の膨潤が進まないこ
ととなる。でものが好ましい。
【0016】本発明における乳化組成物は、上記で調製
した分散液とその他の成分とを混合・分散することによ
り調製される。本発明に用いるその他の成分としては、
本発明の効果を損なわない範囲で目的に応じて、例え
ば、水(精製水、イオン交換水)、多価アルコール、変
性シリコーン、界面活性剤、スクラブ剤、殺菌剤、抗炎
症剤、キレート剤、pH調整剤、糖類、色素、香料等が
挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、ポリエ
チレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3
−ブチレングリコール、またはジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキ
シレングリコールおよびそれらのエーテル、ソルビット
から選ばれる単独又は2種以上が挙げられる。なお、上
記その他の成分としての変性シリコーンは、使用感向上
のために使用するものであり、例えば、アミノ変性シリ
コーン、アルキル変性シリコーン等が使用される。
【0017】前記分散液とその他の成分との混合・分散
の態様は、特に限定されるものではなく、例えば、前記
分散液にその他の成分を順次添加して混合・分散する態
様、その他の成分を予め順次混合し、該混合液に前記分
散液を添加して混合・分散する態様などが挙げられ、好
ましくは、前記分散液にシリコーンの溶解度パラメータ
ーに近い順に、その他の成分を順に分散液と混合・分散
することが好ましい。上記シリコーンの溶解度パラメー
ターに近い順に、その他の成分を添加して混合・分散す
ることにより、乳化組成物中の油分の分散が更に良好と
なり、更に安定性が良好となる乳化組成物が製造できる
こととなる。シリコーンの溶解度パラメーターに近い順
に原料を投入しない場合には、保存中に乳化物中の油分
の合一分離が早くなる場合がある。なお、前記分散液
に、その他の成分を添加して混合・分散していく際、製
品の安定性に悪影響を及ぼさない成分、例えば、香料、
色素、スクラブ剤などについては、上記溶解度パラメー
ターの値に関係なく任意の段階で添加することができ、
また、水、グリセリンの場合にも、予め混合したもの又
は同時に添加しても構わない。
【0018】この乳化組成物を調製する際の好ましい温
度としては、20〜40℃が望ましい。上記混合温度が
20℃未満であると、スメクタイトなどの粘土鉱物の層
間に油分が保持されなくなり、また、分離しやすくなり
好ましくなく、また、40℃を越えると、油分が合一し
て分離しやすくなる。また、上記乳化組成物を調製する
装置としては、剪断力と全体混合できる複数組の羽根を
備えた装置が好ましく、特に好ましくは、アジホモミキ
サー、逆流ミキサー、ハイブリッドミキサーなどが望ま
しい。上記装置を用いて分散液と、その他の成分とを混
合・分散する場合の撹拌条件は、目的の乳化組成物にな
るまで撹拌を行うことが望ましく、また、混合時間も、
30〜180分間混合することが望ましい。
【0019】このように構成される本発明方法では、上
述の如く、シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成
物を製造する際に、予め、シリコーンと該シリコーンの
溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体
及び粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に粘土鉱物が
分散した分散液を調製し、該分散液とその他の成分とを
混合・分散、好ましくは、前記分散液とその他の成分と
の混合・分散をシリコーンの溶解度パラメーターに近い
順に、その他の成分と分散液とを混合・分散することに
より、粘土鉱物の凝集及びシリコーン等の油分の分離を
確実に防止して、安定性に優れたシリコーン及び粘土鉱
物を含有する乳化組成物が製造されることとなる。ま
た、本発明の化粧料は、上記方法によって得られた乳化
組成物からなるマッサージ用などの化粧料として、また
は、各種化粧料成分、例えば、乳液、スキンクリーム、
ハンドクリームなどの皮膚用化粧料成分、ヘアクリーム
などの毛髪用化粧料成分、浴用やシャワー用化粧料成分
に上記方法によって得られた乳化組成物を含有せしめて
好適に使用することができる。
【0020】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0021】〔実施例1〜10及び比較例1〜3〕下記
に記述する方法によりシリコーン及び粘土鉱物を含有す
る乳化組成物(粘土鉱物含有化粧料)を製造した。得ら
れた乳化組成物ついて、下記方法により、経日安定性を
評価した。 (経日安定性の評価法)製品サンプルを50mlのサン
プル瓶に入れ、50℃で保存し、サンプル瓶上部に油分
の分離があるかを下記評価基準で目視により官能評価し
た。 評価基準: ◎:3ヵ月間分離が無い。 ○:1ヵ月間分離が無い。 ×:1ヵ月後分離がある。 以下に、実施例1〜10及び比較例1〜3の乳化組成物
の製法及びその経日安定性の評価を詳述する。
【0022】〔実施例1〕アジホモミキサー(特殊機化
工業社製)にポリエーテル変性シリコーン(SP値8.
2)(「KF6011」、信越化学工業社製、以下同
様)20重量部、予め調製しておいたスメクタイト分散
小物を同時に投入し、30℃、パドル32rpmで5分
撹拌した。次に、平均分子量300のポリエチレングリ
コール(SP値8.7)(「PEG#300K」、ライ
オン社製、以下同様)521.6重量部、濃グリセリン
(SP値16.5)(「濃グリセリン」、新日本理化社
製、以下同様)200重量部、精製水(SP値23.
4)100重量部、香料1.5重量部を投入し30℃、
パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70
分混合した。以上、上記のような工程を経て粘土鉱物含
有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の50℃、1
Mの保存テストを行ったが上層部に油分の分離は見られ
なかった。
【0023】〔実施例1−a〕プロペラ撹拌機を備えた
配合槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)70重
量部、植物性スクワラン(SP値7.7)30重量部を
投入後、アクリル酸メタクリル酸共重合体7重量部を投
入し30℃で5分均一に分散した後、スメクタイト22
重量部、顔料0.79重量部を30℃で5分、400r
pmで分散混合した後、変性シリコーン(SP値7.
6)20重量部を投入し30℃、120分撹拌し、スメ
クタイト分散小物を調製した。アジホモミキサーに平均
分子量300のポリエチレングリコール(SP値8.
7)521.6重量部、変性シリコーン(SP値8.
2)20重量部を同時に投入し、パドル32rpmで5
分撹拌した後予め調製しておいたスメクタイト分散小物
を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキサー22
00rpmで70分混合した。次に、濃グリセリン(S
P値16.5)200重量部、精製水(SP値23.
4)100重量部、香料1.5重量部を投入し30℃、
パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70
分混合した。以上、上記のような工程を経て粘土鉱物含
有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の50℃、3
Mの保存テストを行ったが上層部に油分の分離は見られ
なかった。
【0024】〔実施例2〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)70重量
部、スクワラン(SP値7.7)30重量部を投入後、
カーボポール7重量部、スメクタイト22重量部、顔料
0.79重量部を35℃で10分、300rpmで分散
混合した後、変性シリコーンSH3775M(SP値
7.6)20重量部を投入し120分撹拌し、スメクタ
イト分散小物を調製した。アジホモミキサーに変性シリ
コーンKF6011(SP値8.2)20重量部、PE
G300K(SP値8.7)521.6重量部、濃グリ
セリン(SP値16.5)200重量部を投入し、パド
ル32rpmで5分撹拌した後、予め調製しておいたス
メクタイト分散小物を投入し30℃、パドル32rp
m、ホモミキサー2200rpmで70分混合した。次
に、精製水(SP値23.4)100重量部、香料1.
5重量部を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキ
サー2200rpmで40分混合し粘土鉱物含有化粧料
を得た。この粘土鉱物含有化粧料の1Mの保存テストを
行ったところ上層部に油分の分離が見られなかった。
【0025】〔実施例2−a〕プロペラ撹拌機を備えた
配合槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)70重
量部、スクワラン(SP値7.7)30重量部を投入
後、カーボポール7重量部、スメクタイト22重量部、
顔料0.79重量部を35℃で10分、300rpmで
分散混合した後、変性シリコーンSH3775M(SP
値7.6)20重量部を投入し120分撹拌し、スメク
タイト分散小物を調製した。アジホモミキサーに変性シ
リコーンKF6011(SP値8.2)20重量部、P
EG300K(SP値8.7)521.6重量部を投入
し、パドル32rpmで5分撹拌した後。予め調製して
おいたスメクタイト分散小物を投入し30℃、パドル3
2rpm、ホモミキサー2200rpmで70分混合し
た。次に、濃グリセリン(SP値16.5)200重量
部、精製水(SP値23.4)100重量部、香料1.
5重量部を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキ
サー2200rpmで40分混合し粘土鉱物含有化粧料
を得た。この粘土鉱物含有化粧料の3Mの保存テストを
行ったところ上層部に油分の分離が見られなかった。
【0026】〔実施例3〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、デカメチルシクロペンタシロキサン(SP値7.
1)〔「SH245」、東レ・ダウ・コーニング・シリ
コーン社製〕70重量部、植物性スクワラン(SP値
7.7)30重量部を投入後、アクリル酸メタクリル酸
共重合体7重量部を投入し、30℃で5分均一に分散し
た後、スメクタイト(「ベンゲルFW」、豊順産業社
製)22重量部、顔料0.79重量部を30℃で5分、
400rpmで分散混合した後、ポリエーテル変性シリ
コーンSH3775M(SP値7.6)20重量部を投
入し30℃、120分撹拌し、スメクタイト分散小物を
調製した。なお、溶解度パラメーターの差は、0.5で
あった。一方、アジホモミキサーに平均分子量300の
ポリエチレングリコール(SP値8.7)522.1重
量部、変性シリコーンKF6011(SP値8.2)2
0重量部を同時に投入し、パドル32rpmで5分撹拌
した後、予め調製しておいた上記スメクタイト分散小物
を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキサー22
00rpmで70分混合した。次に、濃グリセリン(S
P値16.5)200重量部、精製水(SP値23.
4)100重量部、香料1重量部を投入し30℃、パド
ル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70分混
合した。以上、上記のような工程を経て粘土鉱物含有化
粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の50℃、3Mの
保存テストを行ったが上層部に油分の分離は見られなか
った。
【0027】〔実施例4〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)100重量
部、流動パラフイン(サンアイ化学 精粋一55)(S
P値8.4)20重量部、オリーブ油(日光ケミカルズ
オリーブ油)(SP値8.2)10重量部を投入後、
ポリビニルピロリドン(PVP)8重量部を投入し30
℃で5分均一に分散した後、クニピアF30重量部、顔
料10重量部を30℃で5分、400rpmで分散混合
した後、ポリエーテル変性シリコーン(SP値7.9)
〔「SH3749」、東レ・ダウ・コーニング・シリコ
ーン社製〕30重量部を投入し30℃、120分撹拌
し、スメクタイト分散小物を調製した。なお、溶解度パ
ラメーターの差は、0.8であった。一方、アジホモミ
キサーに、予め調製しておいたスメクタイト分散小物、
変性シリコーンKF6011(SP値8.2)1重量部
を同時に投入し、パドル32rpmで5分撹拌した後
に、プロピレングリコール(旭硝子社製)(SP値1
3.4)781重量部投入し30℃、パドル32rp
m、ホモミキサー2200rpmで70分混合した。次
に、香料2重量部、スクラブ剤(住友精化社製CL−5
007)8重量部を投入し30℃、パドル32rpm、
ホモミキサー2200rpmで20分混合した。以上、
上記のような工程を経て粘土鉱物含有化粧料を得た。こ
の粘土鉱物含有化粧料の50℃、3Mの保存テストを行
ったが上層部に油分の分離は見られなかった。
【0028】〔実施例5〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、デカメチルシクロペンタシロキサン(SP値7.
1)120重量部、ホホバ油(香栄興業(株))(SP
値8.3)40重量部を投入後、アクリル酸メタクリル
酸共重合体(MS−200)15重量部、ポリビニルピ
ロリドン5重量部を投入し30℃で5分均一に分散した
後、ベンゲルFW30重量部、顔料1重量部を30℃で
5分、400rpmで分散混合した後、ポリエーテル変
性シリコーンSH3775M(SP値7.6)20重量
部、変性シリコーンSH3749(SP値7.9)10
重量部を投入し30℃、120分撹拌し、スメクタイト
分散小物を調製した。なお、溶解度パラメーターの差は
最大で、0.8であった。一方、アジホモミキサーに平
均分子量300のポリエチレングリコール(SP値8.
7)678重量部、変性シリコーンKF6011(SP
値8.2)30重量部を同時に投入し、パドル32rp
mで5分撹拌した後、予め調製しておいた上記スメクタ
イト分散小物を投入し30℃、パドル32rpm、ホモ
ミキサー2200rpmで70分混合した。次に、濃グ
リセリン(SP値16.5)50重量部、香料1重量部
を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキサー22
00rpmで70分混合した。以上、上記のような工程
を経て粘土鉱物含有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化
粧料の50℃、3Mの保存テストを行ったが上層部に油
分の分離は見られなかった。
【0029】〔実施例6〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)80重量
部、流動パラフィン(SP値8.4)20重量部、オリ
ーブ油(SP値8.2)20重量部、ホホバ油(SP値
8.3)20重量部を投入後、カーボポール10重量部
を投入し30℃で5分均一に分散した後、ベンゲルFW
40重量部を30℃で5分、400rpmで分散混合し
た後、ポリエ−テル変性シリコーンSH3775M(S
P値7.6)40重量部を投入し30℃、120分撹拌
し、スメクタイト分散小物を調製した。なお、溶解度パ
ラメーターの差は、0.5であった。一方、アジホモミ
キサーに1,3−プチレングリコール(ダイセル化学工
業社製)(SP値12.4)746重量部を投入し、パ
ドル32rpmで5分撹拌した後、予め調製しておいた
上記スメクタイト分散小物を投入し30℃、パドル32
rpm、ホモミキサー2200rpmで70分混合し
た。次に、濃グリセリン(SP値16.5)20重量
部、香料4重量部を投入し30℃、パドル32rpm、
ホモミキサー2200rpmで70分混合した。以上、
上記のような工程を経て粘土鉱物含有化粧料を得た。こ
の粘土鉱物含有化粧料の50℃、3Mの保存テストを行
ったが上層部に油分の分離は見られなかった。
【0030】〔実施例7〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)20重量
部、メチルフェニルポリシロキサン(SP値7.6)
〔「SH556」、東レ・ダウ・コーニング・シリコー
ン社製、以下同様〕30重量部、デカメチルシクロペン
タシロキサン(SP値7.1)50重量部、植物性スク
ワラン(SP値7.7)20重量部、流動パラフィン
(SP値8.4)10重量部、オリーブ油(SP値8.
2)10重量部、ホホバ油(SP値8.3)10重量部
を投入後、ポリビニルピロリドン3重量部、アルキル変
性カーボポール5重量部を投入し30℃で5分均一に分
散した後、クニピアF50重量部を30℃で5分、40
0rpmで分散混合した後、ポリエーテル変性シリコー
ンSH3749(SP値7.9)30重量部を投入し3
0℃、120分撹拌し、スメクタイト分散小物を調製し
た。なお、溶解度パラメーターの差は最大で、0.8で
あった。一方、アジホモミキサーに1,3−ブチレング
リコール(SP値12.4)300重量部、プロピレン
グリコール(SP値13.4)361重量部を同時に投
入し、パドル32rpmで5分撹拌した後、予め調製し
ておいた上記スメクタイト分散小物を投入し30℃、パ
ドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70分
混合した。次に、濃グリセリン(SP値16.5)50
重量部、精製水(SP値23.4)50重量部、香料1
重量部を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキサ
ー2200rpmで70分混合した。以上、上記のよう
な工程を経て粘土鉱物含有化粧料を得た。この粘土鉱物
含有化粧料の50℃、3Mの保存テストを行ったが上層
部に油分の分離は見られなかった。
【0031】〔実施例8〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)30重量
部、メチルフェニルポリシロキサン(SP値7.6)1
0重量部を投入後、アクリル酸メタクリル酸共重合体
「MS−200」5重量部を投入し30℃で5分均一に
分散した後、クニピアF5重量部を30℃で5分、40
0rpmで分散混合した後、ポリエーテル変性シリコー
ンSH3775M(SP値7.6)5重量部を投入し3
0℃、120分撹拌し、スメクタイト分散小物を調製し
た。なお、溶解度パラメーターの差は最大で、0.5で
あった。一方、アジホモミキサーに平均分子量300の
ポリエチレングリコール(SP値8.7)944重量部
を投入し、パドル32rpmで5分撹拌した後、予め調
製しておいた上記スメクタイト分散小物を投入し30
℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで
20分混合した。次に、香料1重量部を投入し30℃、
パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70
分混合した。以上、上記のような工程を経て粘土鉱物含
有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の50℃、3
Mの保存テストを行ったが上層部に油分の分離は見られ
なかった。
【0032】〔実施例9〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)100重量
部、デカメチルシクロペンタシロキサン(SP値7.
1)50重量部、流動パラフィン(SP値8.4)20
重量部を投入後、アルキル変性カーボポール7重量部を
投入し30℃で5分均一に分散した後、クニピアF40
重量部、顔料8重量部を30℃で5分、400rpmで
分散混合した後、ポリエ−テル変性シリコーンSH37
49(SP値7.9)30重量部を投入し30℃、12
0分捜拝し、スメクタイト分散小物を調製した。なお、
溶解度パラメーターの差は、0.8であった。一方、ア
ジホモミキサーに平均分子量300のポリエチレングリ
コール(SP値8.7)572重量部、変性シリコーン
KF6011(SP値8.2)20重量部を同時に投入
し、パドル32rpmで5分撹拌した後,予め調製して
おいた上記スメクタイト分散小物を投入し30℃、パド
ル32rpm、ホモミキサー2200rpmで70分混
合した。次に、濃グリセリン(SP値16.5)70重
量部、精製水(SP値23.4)80重量部、香料3重
量部を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミキサー
2200rpmで70分混合した。以上、上記のような
工程を経て粘土鉱物含有化粧料を得た。この粘土鉱物含
有化粧料の50℃、3Mの保存テストを行ったが上層部
に油分の分離は見られなかった。
【0033】〔実施例10〕プロペラ撹拌機を備えた配
合槽に、メチルフェニルポリシロキサン(SP値7.
6)30重量部、デカメチルシクロペンタシロキサン
(SP値7.1)60重量部、植物性スクワラン(SP
値7.7)20重量部、流動パラフィン(SP値8.
4)30重量部、ホホバ油(SP値8.3)10重量部
を投入後、アクリル酸メタクリル酸共重合体「MS−2
00」2重量部、カーボポール5重量部を投入し30℃
で5分均一に分散した後、ベンゲルFW30重量部、顔
料10重量部を30℃で5分、400rpmで分散混合
した後、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M
(SP値7.6)20重量部を投入し30℃、120分
撹拌し、スメクタイト分散小物を調製した。なお、溶解
度パラメーターの差は最大で、0.5であった。一方、
アジホモミキサーにジプロピレングリコール(誠興物産
会社製)(SP値11.3)471重量部、1,3ブチ
レングリコール(SP値12.4)100重量部、プロ
ピレングリコール(SP値13.4)50重量部を同時
に投入し、パドル32rpmで5分撹拌した後、予め調
製しておいた上記スメクタイト分散小物を投入し30
℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで
70分混合した。次に、濃グリセリン(SP値16.
5)20重量部、精製水(SP値23.4)100重量
部、香料2重量部、スクラブ剤2重量部を投入し30
℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで
70分混合した。以上、上記のような工程を経て粘土鉱
物含有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の50
℃、3Mの保存テストを行ったが上層部に油分の分離は
見られなかった。
【0034】〔比較例1〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、スクワラン(SP値7.7)140重量部を投入
後、カーボポール7重量部、スメクタイト22重量部、
顔料0.79重量部を35℃で10分、300rpmで
分散混合した後、120分撹拌し、スメクタイト分散小
物を調製した。アジホモミキサーにPEG300K(S
P値8.7)521.6重量部を投入し、パドル32r
pmで5分撹拌した後、予め調製しておいたスメクタイ
ト分散小物を投入し30℃、パドル32rpm、ホモミ
キサー2200rpmで70分混合した。次に、濃グリ
セリン(SP値16.5)200重量部、精製水(SP
値23.4)86.5重量部、香料1.5重量部を投入
し30℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200r
pmで40分混合し粘土鉱物含有化粧料を得た。この粘
土鉱物含有化粧料の1Mの保存テストを行ったところ上
層部に油分の分離が見られた。
【0035】〔比較例2〕プロペラ撹拌機を備えた配合
槽に、ジメチルシリコーン(SP値7.1)90重量
部、スクワラン(SP値7.7)50重量部を投入後、
カーボポール7重量部、スメクタイト22重量部、顔料
0.79重量部を35℃で10分、300rpmで分散
混合し、スメクタイト分散小物を調製した。アジホモミ
キサーにPEG300K(SP値8.7)521.6重
量部を投入し、パドル32rpmで5分撹拌した後、予
め調製しておいたスメクタイト分散小物を投入し30
℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmで
70分混合した。次に、濃グリセリン(SP値16.
5)200重量部、精製水(SP値23.4)86.5
重量部、香料1.5重量部を投入し30℃、パドル32
rpm、ホモミキサー2200rpmで40分混合し粘
土鉱物含有化粧料を得た。この粘土鉱物含有化粧料の1
Mの保存テストを行ったところ上層部に油分の分離が見
られた。
【0036】上記実施例1〜10及び比較例1〜2の配
合組成(配合単位:重量%)を下記表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】上記実施例1〜10及び比較例1〜2を考
察すると、シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成
物を製造する際に、予め、シリコーンと該シリコーンの
溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体
及び粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に粘土鉱物が
分散した分散液を調製し、該分散液とその他の成分とを
混合・分散、または、前記分散液とその他の成分との混
合・分散をシリコーンの溶解度パラメーターに近い順
に、その他の成分と分散液とを混合・分散することによ
り、上層部にシリコーンなどの油分の分離がみられず、
粘土鉱物が均一に分散することができるので、粘土鉱物
の凝集も確実に防止でき、安定性に優れると共に、使用
感も良好となるシリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化
組成物が製造されることが判った。これに対して比較例
をみると、比較例1では、シリコーンを含有せずに乳化
組成物を調製した場合であり、比較例2では1種類のシ
リコーンを含有せしめて乳化組成物を調製した場合であ
るので、上層部にシリコーンなどの油分の分離がみら
れ、粘土鉱物の凝集もあり、安定性に劣る乳化組成物と
なることが判った。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、シリコーンなどの油分
の分離がみられず、粘土鉱物の凝集を確実に防止し、安
定性に優れると共に、使用感も良好となるシリコーン及
び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳
化組成物を含有する化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 雅弘 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 巻田 理和子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA012 AA122 AB441 AB442 AC022 AC122 AD042 AD072 AD092 AD151 AD152 AD162 AD172 CC01 DD31 FF05 4G065 AA02 AA03 AB06Y AB38Y CA11 DA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化
    組成物を製造する際に、予め、シリコーンと該シリコー
    ンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘
    導体及び粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に粘土鉱
    物が分散した分散液を調製し、該分散液とその他の成分
    とを混合・分散して、乳化組成物を調製することを特徴
    とするシリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記分散液とその他の成分との混合・分
    散がシリコーンの溶解度パラメーターに近い順に、その
    他の成分と分散液とを混合・分散する請求項1記載のシ
    リコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法により得
    られた乳化組成物を含有することを特徴とする化粧料。
JP11372872A 1999-03-16 1999-12-28 シリコーン及び粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する化粧料 Pending JP2000327526A (ja)

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