JP2000326491A - インキ供給量調整方法及び調整装置 - Google Patents

インキ供給量調整方法及び調整装置

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JP2000326491A
JP2000326491A JP11142894A JP14289499A JP2000326491A JP 2000326491 A JP2000326491 A JP 2000326491A JP 11142894 A JP11142894 A JP 11142894A JP 14289499 A JP14289499 A JP 14289499A JP 2000326491 A JP2000326491 A JP 2000326491A
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amount
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drive
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JP11142894A
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Shinichi Fujimoto
信一 藤本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキブレードのインキ元ローラに対する零
点位置の設定や所望する均一厚さのインキ膜の形成を高
い精度で容易かつ迅速に行うことを目的とする。 【解決手段】 インキ壷にインキを満たした状態で1枚
のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ所定の押
し付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給さ
れなくなるときのインキブレードの基準位置からの駆動
量を、全てのインキブレードについて対応させて求め、
当該駆動量で全てのインキブレードを駆動したときに得
られる、各インキブレードの先端のインキ元ローラへの
接離状態に基づき、各インキブレードの先端がインキ元
ローラと一定の隙間を介してインキ元ローラの軸心方向
に並ぶような駆動補正量を求め、上記駆動量と当該駆動
補正量を加算した値でもってインキブレードを駆動し、
さらにはこの値に一定値を付与することにより、高精度
の零点位置の設定・所望する均一厚さのインキ膜の形成
を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ壺を有する
印刷機において、インキブレードの先端とインキ元ロー
ラの外周面との間に所定隙間を形成させインキの供給量
を調整するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来のインキ壺を有する印刷機を
示す。図6に示すように、インキ元ローラ1、支点軸2
を中心に揺動し先端がインキ元ローラ1の外周面に対し
て接離可能なインキブレード30、インキブレード30
をインキ元ローラ1の軸方向から挟み込む側壁(図示せ
ず)により、インキ17を溜めるインキ壺Rが構成され
ている。なお、インキブレード30は、インキ元ローラ
1の軸方向に互いに密着した状態で複数個配列(30−
1〜30−n)されている。また、装置フレーム7に取
り付けられたモータ8、モータ8の回転によりギア9、
10を介して図面左右方向に移動する押し棒11、押し
棒11の移動により支点軸5を中心にα方向に回動しイ
ンキブレード30をβ方向、即ちインキ元ローラ1方向
へ駆動させるカム6、ギア9、12を介してモータ8の
回転量(=インキブレード30の駆動量)を検出するポ
テンショメータ13により、インキブレード30の駆動
装置が構成されている。なお、上記駆動装置は各インキ
ブレード30−1〜30−nに対応して1台ずつ設置さ
れている。また、18はインキ元ローラ1に接離可能に
構成され、インキ元ローラ1の表面に形成させるインキ
膜3をインキローラ群19へ転写する呼び出しローラ、
40は各インキブレード30の駆動量を対応するモータ
8へ出力するコントローラである。
【0003】上述したインキ壷を有する印刷機におい
て、インキ元ローラ1へのインキの供給量(=インキ膜
3の膜厚)を調整する場合には、先ず最初にインキブレ
ード30の零点位置を設定していた。ここで零点位置と
は、印刷機の運転時に、インキブレード30がインキ元
ローラ1に接触せず、かつインキローラ群19のインキ
皮膜厚さが印刷の濃淡調整を行うために必要最小限のイ
ンキ供給量から決まる、各インキブレード30とインキ
元ローラ1との間の均一な隙間位置のことをいい、通常
は数μmである。そして、この零点位置から全てのイン
キブレード30をインキ元ローラ1方向に同一所望量駆
動し接離させることにより、インキの供給量を調整して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷機の運
転時には、インキ壷R中のインキ17が、インキ元ロー
ラ1の回転とインキ17が有する粘性により、インキブ
レード30とインキ元ローラ1との間の隙間方向、即ち
流路が先細りとなる方向に向かって流動する。そのた
め、インキブレード30とインキ元ローラ1には大きな
インキ流体力が生じ、インキブレード30とインキ元ロ
ーラ1との隙間を拡げようとする。このインキ流体力は
各インキブレード30とインキ元ローラ1との間の隙間
の関数となるため、ある1つのインキブレード30の位
置を調整してインキ元ローラ1との間の隙間を変えてし
まうと、それによって、周囲のインキブレード30やイ
ンキ元ローラ1が受けるインキ流体力、即ちその間の隙
間をも変化させてしまう結果となる。従って、零点位置
設定を行うためには、ある1つのインキブレード30と
インキ元ローラ1との間の隙間を変えてしまうことによ
る周囲へのインキ流体力の影響を見越した調整が必須で
あり、このような調整作業をインキ元ローラ1の軸方向
に数十個も配列されている各インキブレード30につい
て行うには、豊富な経験や勘といった技能的な能力を有
する作業者が必要とされるばかりか、多大な調整時間が
かかっていた。また、零点位置が精度よく設定されてい
ないと、その結果として所望する均一厚さのインキ膜を
形成することができなかった。本発明は上記課題を解消
し、豊富な経験等を有する作業者に頼らずとも、零点位
置の設定や所望する均一厚さのインキ膜の形成を高い精
度で容易にかつ迅速に行えるインキ供給量調整方法及び
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解消
するために、(1)インキ元ローラの軸方向に複数配列
されるインキブレードをインキ元ローラ方向へ駆動さ
せ、インキ元ローラとインキブレードとの間に所定隙間
を形成させることにより、インキ壷からインキ元ローラ
へのインキの供給量を調整するインキ供給量調整方法に
おいて、インキ壷にインキを満たした状態で1枚のイン
キブレードを駆動してインキ元ローラへ所定の押し付け
力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給されなく
なるときのインキブレードの基準位置からの駆動量を、
予め全てのインキブレードについて対応させて求め、全
てのインキブレードについて対応する駆動補正量を予め
設定し、各インキブレードに対応する上記駆動量と駆動
補正量とを加算した値に基づき、各インキブレードを上
記基準位置から駆動させ上記所定隙間を形成させること
を特徴とするインキ供給量調整方法。
【0006】(2)インキ壷にインキを満たした状態で
1枚のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ上記
押し付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給
されなくなるときのインキ元ローラの軸方向の撓み量
を、上記押し付け力、インキ流体力、インキ元ローラの
剛性及びインキブレードのインキ元ローラの軸方向位置
に基づき、全てのインキブレードを1枚ずつ当接させた
場合について個々に算出し、算出された各インキブレー
ドに対応する個々の撓み量を合成し、合成された撓み量
を大小反転し、インキ元ローラ軸方向のインキブレード
位置に対応する上記反転撓み量に基づき、各インキブレ
ードの上記駆動補正量を設定することを特徴とする上記
(1)に記載のインキ供給量調整方法。
【0007】(3)インキ元ローラの軸方向に複数配列
されるインキブレードを駆動手段によりインキ元ローラ
方向へ駆動させ、インキ元ローラとインキブレードとの
間に所定隙間を形成させることにより、インキ壷からイ
ンキ元ローラへのインキの供給量を調整するインキ供給
量調整装置において、インキ壷にインキを満たした状態
で1枚のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ所
定の押し付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに
供給されなくなるときのインキブレードの基準位置から
の駆動量を、全てのインキブレードについて対応させて
格納する手段と、全てのインキブレードについて対応す
る駆動補正量を設定する手段と、各インキブレードに対
応する上記駆動量と駆動補正量の加算値を上記駆動手段
に出力する駆動制御手段とよりなるコントローラを有
し、各インキブレードを上記駆動手段により上記基準位
置から上記加算値分駆動させ上記所定隙間を形成させる
ことを特徴とするインキ供給量調整装置。
【0008】(4)インキ壷にインキを満たした状態で
1枚のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ上記
押し付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給
されなくなるときのインキ元ローラの軸方向の撓み量
を、上記押し付け力、インキ流体力、インキ元ローラの
剛性及びインキブレードのインキ元ローラ軸方向位置に
基づき、全てのインキブレードを1枚ずつ当接させた場
合について個々に算出する手段と、算出された各インキ
ブレードに対応する個々の撓み量を合成する手段と、合
成された撓み量を大小反転させる手段と、インキ元ロー
ラ軸方向の各インキブレード位置に対応する上記反転撓
み量を各インキブレードに対応させて上記駆動補正量と
して保持する手段とにより、上記駆動補正量設定手段を
構成することを特徴とする上記(3)に記載のインキ供
給量調整装置。
【0009】(5)上記駆動補正量設定手段に重み値を
加味する手段を備えたことを特徴とする上記(3)また
は(4)に記載のインキ供給量調整装置。
【0010】(6)上記駆動量、駆動補正量あるいは駆
動量と駆動補正量の加算値に一定値を加味する手段を備
えたことを特徴とする上記(3)ないし(5)に記載の
インキ供給量調整装置。
【0011】(7)上記駆動手段が後端が回動自在に軸
支されるインキブレードの先端をインキ元ローラ方向に
駆動させる機構を有してなることを特徴とする上記
(3)ないし(6)に記載のインキ供給量調整装置を提
供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図1ないし図5に基づき説明する。なお、図1ないし図
5において図6と同一部材には同一符号を付し詳細な説
明は省略する。図1は本発明に係るインキ供給量調整装
置の1実施形態例を示したもので、図6と同様、インキ
元ローラ1、インキブレード30、インキブレード30
をインキ元ローラ1の軸方向から挟み込む側壁(図示せ
ず)により、インキ17を溜めるインキ壺Rが構成され
ており、インキブレード30は、インキ元ローラ1の軸
方向に互いに密着した状態で複数個配列(30−1〜3
0−n)されている。また、図6と同様、モータ8、ギ
ア9、10、12、押し棒11、カム6、ポテンショメ
ータ13により、インキブレード30の駆動装置(駆動
手段)が構成されており、この駆動装置は各インキブレ
ード30−1〜30−nに対応して1台ずつ設置されて
いる。
【0013】また、29はコントローラで、動作の詳細
は後述するが、図2に示す構成を有している。即ち、コ
ントローラ29は、ポテンショメータ13からの駆動量
を格納する駆動量格納手段20、駆動補正量を設定する
駆動補正量設定手段21、入力される一定値を駆動量に
付与する一定値付与手段28、駆動量と駆動補正量を加
算し駆動信号としてモータ8へ出力する駆動制御手段2
6により構成されている。そして、上記駆動補正量設定
手段21は、押し付け力等の入力に基づきインキ元ロー
ラ1の撓み量を算出する撓み量算出手段22、撓み量を
合成する撓み量合成手段23、合成された撓み量の値を
大小反転させる撓み量大小反転手段24、入力される重
み値を合成された撓み量あるいは反転された撓み量に付
与する重み値付与手段27、反転された撓み量を駆動補
正量として保持する駆動補正量保持手段25により構成
されている。
【0014】次に、上記構成を有する本実施形態によ
り、零点位置の設定やインキ供給量の調整を行う場合の
各構成部材の動作について以下に詳述する。先ず、イン
キ壷Rにインキ17を満たした状態で、モータ8を回転
させ1枚のインキブレード30を駆動し、インキ元ロー
ラ1へ所定の押し付け力で当接させる。この押し付け
力、即ちモータ8のトルクは、当該トルクで当接するこ
とによりインク17がインキ元ローラ1に供給されなく
なるような値に予め設定されている。図3を参照して説
明すると、インキブレード30−3のみをインキ元ロー
ラ1へ移動させ、当該部分のみインキ17が供給されな
くなるような押し付け力でインキ元ローラ1に当接させ
る。その他のインキブレード30−1等は全開位置にあ
り、図3においてインキ元ローラ1の斜線部はインキ1
7が供給されている部分を示している。そして、上記押
し付け力でインキブレード30−3をインキ元ローラ1
に当接させたときのインキブレード30−3の基準位置
(例えば全開位置)からの駆動量をポテンショメータ1
3で検出し、コントローラ29の駆動量格納手段20に
当該インキブレード30−3と対応させて格納させる。
その他のインキブレード30−1等についても全て上記
と同様な動作を行わせ、基準位置からの駆動量を各イン
キブレード30と対応させて駆動量格納手段20に格納
させる。
【0015】一方、コントローラ29の撓み量算出手段
22に、外部から上記押し付け力、インキ17の流体
力、インキ元ローラ1の剛性、インキブレード30のイ
ンキ元ローラ1軸方向位置に関するデータを入力し、イ
ンキ元ローラ1軸方向のある位置に存する1枚のインキ
ブレード30を上記押し付け力で当接させたときに生じ
るインキ元ローラ1の軸方向の撓み量を既存式で算出さ
せる。図5を参照して説明すると、インキ元ローラ1の
左端からX3の位置にあるインキブレード30−3を上
記押し付け力で当接させたときに生じるインキ元ローラ
1の軸方向の撓み量を既存式で算出させるものである
(図示した場合図中のLのような曲線となる)。その他
のインキブレード30−1等についても全て上記と同様
な処理を行わせ、各インキブレード30ごとに撓み量を
算出させる。次に各インキブレード30に対応する上記
撓み量を撓み量合成手段23で全て合成し(図5の曲線
M)、さらにこれを撓み量大小反転手段24により反転
させる(図5の曲線N)。反転のさせ方としては、例え
ば上記合成撓み量がY=ψ(X)で表され、その最大値
がYmaxであるとき、Y’=(Ymax+α)−ψ
(X)とするとこができる(αは所望値)。そして、駆
動補正量保持手段25において、予め外部から入力され
るインキブレード30のインキ元ローラ1軸方向位置デ
−タと、上記インキ元ローラ1軸方向の反転撓み量に基
づき、各インキブレード30に対応する上記反転撓み量
(図5の矢印P)を駆動補正量として保持させておく。
【0016】そして最後に、駆動制御手段26により、
駆動量格納手段20に格納されている上記駆動量と駆動
補正量保持手段25に保持されている上記駆動補正量を
加算し、モータ8へ駆動指令として出力するのである
が、ここで上記駆動量に上記駆動補正量を加算する意義
について図4及び図5に基づき以下に説明する。図4は
上述した駆動量でもって全てのインキブレード30をイ
ンキ元ローラ1に駆動させた場合の、各インキブレード
30先端のインキ元ローラ1に対する接離状態を示すも
ので、図から明らかなように、全てのインキブレード3
0を上記駆動量分駆動させた場合、インキ17の流体力
の影響により、中央付近のインキブレード30はインキ
元ローラ1を中央部ほど加圧した状態、両側付近のイン
キブレード30はインキ元ローラ1に対し両端部に近づ
くほど開き加減の状態となる。一方、駆動補正量は図5
のNのような曲線をしており、これは図4の各インキブ
レード30の先端を結んだときに得られる曲線とはほぼ
上下方向に対象な形をしていることがわかる。つまり、
上記両曲線を互いに重ねあわせた場合、その加算値はほ
ぼインキ元ローラ1の軸心方向の直線となることがわか
る。従って、上記駆動量と駆動補正量の加算値を各イン
キブレード30の零点位置設定用の駆動指令として出力
することにより、図4に示すような、インキ元ローラ1
と隙間Sを隔てた一点鎖線Q上(零点位置)に、各イン
キブレード30の先端をほぼ揃えること、即ち、各イン
キブレード30とインキ元ローラ1の隙間をインキ元ロ
ーラ1軸方向に均一にすることができることになる。
【0017】また、図2の重み値付与手段27は、外部
から重み値が入力された場合に当該重み値を反転撓み量
に付与し、駆動補正量を微調整するものである。例え
ば、インキ元ローラ1軸方向の反転撓み量を一律にある
いは選択的に、所望値でもって乗算したり加算したりす
ることにより、各インキブレード30のインキ元ローラ
1軸方向隙間をより均一に微調整するものである。な
お、インキ元ローラ1軸方向の合成撓み量を選択的に微
調整する場合には、重み値に加え、当該重み値を付与す
る範囲を選択するためのインキ元ローラ1軸方向位置も
入力する必要がある。また、この重み値付与手段27
は、撓み量合成手段23あるいは駆動補正量保持手段2
5の出力側に設けてやってもよい。
【0018】また、図2の一定値付与手段28は、外部
から一定値が入力された場合に当該一定値を駆動量に付
与し、インキブレード30とインキ元ローラ1との隙間
を調整し、インキ元ローラ1へのインキ17供給量(=
インキ膜3の膜厚)を調整するものである。上述したと
おり、駆動量と駆動補正量の加算分各インキブレード3
0を駆動することにより、インキ元ローラ1との間があ
る隙間Sとなる零点位置が設定されることになるが、例
えばこの隙間Sで得られるインキ膜29より膜厚を厚く
したい場合には所望値を加算し、薄くしたい場合には所
望値を減算し、インキ膜29厚を調整するものである。
なお、この一定値付与手段28は、駆動補正量保持手段
25あるいは駆動制御手段26の出力側にもうけてやっ
てもよい。
【0019】また、上述した実施形態では駆動補正量を
インキ元ローラ1の軸方向撓み量をコントローラ29内
で算出して求める例を示したが、別途算出した結果を各
インキブレード30と対応させて直接駆動補正量保持手
段25に外部から入力してもよい(この場合は撓み量算
出手段22、撓み量合成手段23、撓み量大小反転手段
24は不要となる)。また、インキ元ローラ1の軸方向
撓み量に基づき駆動補正量を求める例を示したが、上述
したとおり、上記駆動量のみでインキブレード30を駆
動した場合、インキブレード30の先端位置が図4の接
離状態(インキブレード30の中央は加圧、両端は開き
加減)となることに鑑み、インキブレード30の先端を
インキ元ローラ1の軸心方向に並べる補正量を適宜求
め、駆動補正量として設定することもできることは言う
までもない。
【0020】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よれば、インキ壷にインキを満たした状態で1枚のイン
キブレードを駆動してインキ元ローラへ所定の押し付け
力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給されなく
なるときのインキブレードの基準位置からの駆動量を、
全てのインキブレードについて対応させて求め、当該駆
動量で全てのインキブレードを駆動したときに得られ
る、各インキブレード先端のインキ元ローラへの接離状
態(インキブレードの中央は加圧、両端は開き加減)に
基づき、各インキブレードの先端がインキ元ローラと一
定の隙間を介してインキ元ローラの軸心方向に並ぶよう
な駆動補正量を求め、上記駆動量に当該駆動補正量を加
算した値でもってインキブレードを駆動することによ
り、零点位置の設定を高い精度で容易にかつ迅速に行え
ることになる。また、上記駆動補正量に重み値を付与す
ることにより、より精度の高い零点位置の設定を行える
ことになる。さらに、精度の高い零点位置を基礎とし
て、これに一定値を付与することにより、インキの供給
量即ちインキ元ローラ上のインキ膜を高精度で調整する
ことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係るインキ供給装置
の構成図である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係るコントローラの
構成図である。
【図3】図3は駆動量の検出の説明図である。
【図4】図4はインキブレードのインキ元ローラへの接
離状態を示す説明図である。
【図5】図5はインキ元ローラの撓み量及び駆動補正量
に関する説明図である。
【図6】図6は従来のインキ供給装置の構成図である。
【符号の説明】
1:インキ元ローラ 6:カム 8:モータ 9、10、12:ギア 11:押し棒 13:ポテンショメータ 17:インキ 20:駆動量格納手段 21:駆動補正量設定手段 22:撓み量算出手段 23:撓み量合成手段 24:撓み量大小反転手段 25:駆動補正量保持手段 26:駆動制御手段 27:重み値付与手段 28:一定値付与手段 29:コントローラ 30:インキブレード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ元ローラの軸方向に複数配列され
    るインキブレードをインキ元ローラ方向へ駆動させ、イ
    ンキ元ローラとインキブレードとの間に所定隙間を形成
    させることにより、インキ壷からインキ元ローラへのイ
    ンキの供給量を調整するインキ供給量調整方法におい
    て、インキ壷にインキを満たした状態で1枚のインキブ
    レードを駆動してインキ元ローラへ所定の押し付け力で
    当接させ、インキがインキ元ローラに供給されなくなる
    ときのインキブレードの基準位置からの駆動量を、予め
    全てのインキブレードについて対応させて求め、全ての
    インキブレードについて対応する駆動補正量を予め個々
    に設定し、各インキブレードに対応する上記駆動量と駆
    動補正量とを加算した値に基づき、各インキブレードを
    上記基準位置から駆動させ上記所定隙間を形成させるこ
    とを特徴とするインキ供給量調整方法。
  2. 【請求項2】 インキ壷にインキを満たした状態で1枚
    のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ上記押し
    付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給され
    なくなるときのインキ元ローラの軸方向の撓み量を、上
    記押し付け力、インキ流体力、インキ元ローラの剛性及
    びインキブレードのインキ元ローラの軸方向位置に基づ
    き、全てのインキブレードを1枚ずつ当接させた場合に
    ついて個々に算出し、算出された各インキブレードに対
    応する個々の撓み量を合成し、合成された撓み量を大小
    反転し、インキ元ローラ軸方向のインキブレード位置に
    対応する上記反転撓み量に基づき、各インキブレードの
    上記駆動補正量を設定することを特徴とする請求項1に
    記載のインキ供給量調整方法。
  3. 【請求項3】 インキ元ローラの軸方向に複数配列され
    るインキブレードを駆動手段によりインキ元ローラ方向
    へ駆動させ、インキ元ローラとインキブレードとの間に
    所定隙間を形成させることにより、インキ壷からインキ
    元ローラへのインキの供給量を調整するインキ供給量調
    整装置において、インキ壷にインキを満たした状態で1
    枚のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ所定の
    押し付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給
    されなくなるときのインキブレードの基準位置からの駆
    動量を、全てのインキブレードについて対応させて格納
    する手段と、全てのインキブレードについて対応する駆
    動補正量を設定する手段と、各インキブレードに対応す
    る上記駆動量と駆動補正量の加算値を上記駆動手段に出
    力する駆動制御手段とよりなるコントローラを有し、各
    インキブレードを上記駆動手段により上記基準位置から
    上記加算値分駆動させ上記所定隙間を形成させることを
    特徴とするインキ供給量調整装置。
  4. 【請求項4】 インキ壷にインキを満たした状態で1枚
    のインキブレードを駆動してインキ元ローラへ上記押し
    付け力で当接させ、インキがインキ元ローラに供給され
    なくなるときのインキ元ローラの軸方向の撓み量を、上
    記押し付け力、インキ流体力、インキ元ローラの剛性及
    びインキブレードのインキ元ローラ軸方向位置に基づ
    き、全てのインキブレードを1枚ずつ当接させた場合に
    ついて個々に算出する手段と、算出された各インキブレ
    ードに対応する個々の撓み量を合成する手段と、合成さ
    れた撓み量を大小反転させる手段と、インキ元ローラ軸
    方向の各インキブレード位置に対応する上記反転撓み量
    を各インキブレードに対応させて上記駆動補正量として
    保持する手段とにより、上記駆動補正量設定手段を構成
    することを特徴とする請求項3に記載のインキ供給量調
    整装置。
  5. 【請求項5】 上記駆動補正量設定手段に重み値を加味
    する手段を備えたことを特徴とする請求項3または4に
    記載のインキ供給量調整装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動量、駆動補正量あるいは駆動量
    と駆動補正量の加算値に一定値を加味する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3ないし5いづれかに記載のイ
    ンキ供給量調整装置。
  7. 【請求項7】 上記駆動手段が後端が回動自在に軸支さ
    れるインキブレードの先端をインキ元ローラ方向に駆動
    させる機構を有してなることを特徴とする請求項3ない
    し6いづれかに記載のインキ供給量調整装置。
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