JP2000326348A - レンズ成形型,その作製方法,及びレンズ製造方法 - Google Patents

レンズ成形型,その作製方法,及びレンズ製造方法

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JP2000326348A
JP2000326348A JP11141215A JP14121599A JP2000326348A JP 2000326348 A JP2000326348 A JP 2000326348A JP 11141215 A JP11141215 A JP 11141215A JP 14121599 A JP14121599 A JP 14121599A JP 2000326348 A JP2000326348 A JP 2000326348A
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molding
mold
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亨 千葉
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    • B29D11/00413Production of simple or compound lenses made by moulding between two mould parts which are not in direct contact with one another, e.g. comprising a seal between or on the edges
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のレンズ成形面を備えるとともに、低コ
スト・短時間で作製可能なレンズ成形型,その作製方
法,それによるレンズ製造方法を、提供する。 【解決手段】 ガラス製の基材11上に、樹脂製の成形
層12を成形することにより、レンズL製造用のレンズ
成形型1を作製することとした。このレンズ成形型1の
基材11表面は球面であって容易に加工可能である。ま
た、所定の非球面形状の転写成形面4aを有する金属製
の転写型4を作製しておき、この転写成形面4aと基材
11表面間に成形材料を介在させた状態で、この成形材
料を紫外線硬化又は熱硬化させる。すると、この成形材
料は基材11表面に密着した状態で成形層12となる。
この成形層12の表面は、転写型4の転写成形面4aが
反転転写されることにより、非球面状のレンズ成形面1
2aとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズを注型成形
するためのレンズ成形型,該レンズ成形型を作製する作
製方法,及び該レンズ成形型を用いたレンズ製造方法
に、関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ材料を注型成形することに
より合成樹脂レンズ等のレンズを製造する技術が知られ
ている。このレンズ製造のためには、金属やガラス製の
1対のレンズ成形型,軸方向に扁平な円筒状のスペー
サ,及びレンズ材料(樹脂)が、必要である。両レンズ
成形型の表面には、製造すべきレンズにおける1対のレ
ンズ面に夫々対応させた所定の形状のレンズ成形面が形
成されている。スペーサには、レンズ材料注入用の貫通
孔が穿たれている。
【0003】このような各部材を用いたレンズ製造工程
において、作業者は、両レンズ成形型の両レンズ成形面
が相対向するように、これらレンズ成形型をスペーサの
1対の開口端に対して密着させる。このとき、両レンズ
成形面は、スペーサによって位置決めされている。ま
た、これら両レンズ面及びスペーサは、製造すべきレン
ズの形状に対応した密閉空間を形成することになる。こ
の状態を保たせるために、作業者は、両レンズ成形型を
テープやクリップによりクランプする。そのうえで、作
業者は、この両レンズ面及びスペーサに囲まれた密閉空
間内に、スペーサの貫通孔からレンズ材料を注入する。
【0004】さらに、作業者は、注入されたレンズ材料
に対して、外部から熱や紫外線等によるエネルギーを加
えることにより、当該レンズ材料を硬化させる。この硬
化処理後、作業者は、レンズ成形型及びスペーサを取り
外して所望のレンズを得る。なお、離型されたレンズ成
形型は、洗浄や研磨等の再生工程を経て、再利用される
ことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のレンズ製造方法
によると、レンズ材料の硬化処理が終るまで、1対のレ
ンズ成形型は、1つのレンズを製造するために専有され
てしまう。また、レンズ製造後、使用済みのレンズ成形
型を用いて次のレンズを製造するためには、作業者は、
これらレンズ成形型に対して洗浄や研磨等の再生処理を
施さなければならない。
【0006】従って、レンズを大量生産しようとするな
らば、作業者は、レンズ成形型の組を、多数組作成して
おく必要がある。レンズ成形型の組が多数組あれば、作
業者は、これらレンズ成形型を用いて、同時に多数のレ
ンズを製造することができるのである。このような大量
生産方式を実現するためには、レンズ成形型は、安価に
かつ短時間で作製されなければならない。
【0007】ところで、近年、非球面レンズが広く用い
られるようになっており、複雑な形状を有する非球面レ
ンズの大量生産が要請されている。このような非球面レ
ンズを製造する場合、そのレンズ面を得るためのレンズ
成形型も、非球面状のレンズ成形面を有している必要が
ある。しかしながら、非球面状のレンズ成形面を加工す
るためには、高価な加工機械,及び高度な加工技術が必
要となるばかりか、加工時間も長くなる。
【0008】従って、非球面レンズ用のレンズ成形型は
高価になるので、当該レンズ成形型を多数利用したレン
ズ製造は現実的ではない。しかし、少数のレンズ成形型
では、大量生産不能であるので、最終的に製造されるレ
ンズはコスト高となってしまう。
【0009】そこで、安価かつ短時間で作製可能なレン
ズ成形型,該レンズ成形型を作製する作製方法,及び該
レンズ成形型を用いたレンズ製造方法を提供すること
を、本発明の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のような構成を採用した。即ち、請
求項1記載の発明は、レンズを注型成形する際に用いら
れるレンズ成形型であって、所定の表面形状を有する基
材と、この基材表面に密着するとともに、前記レンズに
所望のレンズ面を成形させるためのレンズ成形面を有す
る成形層とを、備えることを特徴とする。
【0011】なお、この基材の表面を球面とし、成形層
のレンズ成形面を非球面としてもよい。また、基材は略
円板状であってもよく、その他の形状であってもよい。
さらに、成形層用の成形材料は、注型成形されるレンズ
材料に対して不活性であることが好ましい。但し、この
成形層用の成形材料がレンズ材料に対して不活性でなく
とも、当該成形層は、その表面がコートされること等に
より利用可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のレンズ成形型の作製方法であって、前記
成形層のレンズ成形面を得るための所定形状の転写成形
面を有する転写型を予め作製し、前記転写型の転写成形
面及び前記基材の表面間に、成形材料を介在させるとと
もに、相互に所定の間隙があくように、これら転写型及
び基材を配置固定し、これら転写型及び基材が固定され
た状態で、前記成形材料を硬化させることにより、前記
成形層を成形することを特徴とする。
【0013】なお、成形層用の成形材料は、紫外線硬化
材料であっても、熱硬化材料であってもよい。この成形
材料が紫外線硬化材料である場合、基材又は転写型を透
明部材製とし、作業者が、当該透明部材に対して外部か
ら紫外線を照射させることにより、成形材料に対して紫
外線を照射させることとしてもよい。また、成形層のレ
ンズ成形面に離型剤が塗布されることとしてもよく、成
形層の成形材料に離型剤が内添されることとしてもよ
い。
【0014】請求項9記載のレンズ製造方法は、請求項
1〜3のいずれかに記載のレンズ成形型を、第1のレン
ズ成形型として、製造すべきレンズの一方のレンズ面に
対応させて、予め作製しておき、製造すべき前記レンズ
の他方のレンズ面に対応させたレンズ成形面を有する第
2のレンズ成形型を予め作製しておき、筒状の形状を有
し、これら両レンズ成形型の両レンズ成形面同士が対向
した状態で、これら両レンズ成形型の両縁辺部分に密着
可能な封止手段を、予め用意しておき、前記両レンズ成
形型に対して前記封止手段を密着させることにより、こ
れら両レンズ成形型の両レンズ成形面同士を対向させ、
これら両レンズ成形型及び封止手段によりなる空間に、
レンズ材料を注入し、該レンズ材料を硬化させることに
よりレンズを製造することを特徴とする。
【0015】ここで、前記第2のレンズ成形型は、請求
項1〜3のいずれかに記載のレンズ成形型であってもよ
く、他のレンズ成形形であってもよい。なお、レンズ成
形型は、1回のレンズ製造にのみ使用されることとして
もよく、繰り返し使用されることとしてもよい。なお、
レンズ成形型が繰り返し使用される場合、その成形層は
使用の度に新たに成形されることとしても、繰り返し使
用されることとしてもよい。また、封止手段は、封止ス
ペーサでもテープでもよい
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 〔第1実施形態〕本実施形態のレンズ成形型1は、球面
状の表面を有する略円板状の基材11と、この基材11
の表面上に形成された成形層12とを、備える。図1
は、このレンズ成形型1,及びその作製装置Pを示す断
面図である。この作成装置Pは、基材11を固定可能な
円筒状のホルダ3と、一端面側に転写成形面4aを有す
る略円柱状の転写型4と、前記ホルダ3に対向配置され
るとともに転写型4を固定可能な円筒状のホルダ6と、
両ホルダ3,6の端面間に配置された位置決め部材7と
を、備える。
【0017】レンズ成形型1の基材11は、ガラス製で
あり、その表面は、曲率半径180mm,直径65mm
の凹面として形成されている。なお、基材11における
裏面の曲率半径及び直径は、表面の曲率半径及び直径と
略同じである(裏面は凸面)。レンズ成形型1の成形層
12は、後述のように成形材料が硬化してなるものであ
り、その表面が非球面状のレンズ成形面12aとして成
形されている。
【0018】作製装置Pの転写型4は、超硬系金属材料
製であり、その転写成形面4aは非球面状に突出してい
る。なお、この転写型4の軸方向に垂直に切った断面に
おける直径は、レンズ成形型1の基材11表面の直径と
略同じである。また、この転写型4の転写成形面4a
は、切削加工によって得られた非球面がさらに研磨され
て仕上げられたものであり、レンズ成形面12aを転写
成形させるための所定の形状を有する。
【0019】ホルダ3は、中心軸を鉛直方向に向けて配
置された円筒状であり、その上端側開口からレンズ成形
型1の基材11を嵌合固定させることができる。ホルダ
6は、ホルダ3と略同形状であり、このホルダ3と同軸
かつ該ホルダ3に対して近接又は離反する向きに移動可
能に対向配置されている。さらに、このホルダ6は、そ
の下端側開口から転写型4を嵌合固定させることができ
る。位置決め部材7は、軸方向に扁平な円筒状であり、
その内径が各ホルダ3,6の内径よりも大きく、かつ、
その外径が各ホルダ3,6の外径よりも小さく、形成さ
れている。
【0020】以下、レンズ成形型1の作製方法を説明す
る。まず、作業者は、作製装置Pを操作して、そのホル
ダ3に対してホルダ6を所定の間隔があくように離反さ
せておく。この状態で、作業者は、ホルダ3の上端側開
口から、基材11を、その凹状の表面が上を向くように
嵌合固定させる。また、作業者は、ホルダ6の下端側開
口から、転写型4を、その転写成形面4aが下を向くよ
うに嵌合固定させる。
【0021】次に、作業者は、位置決め部材7をホルダ
3端面上に載置する。さらに、作業者は、基材11表面
の中央部分に所定量の成形材料を滴下させる。なお、こ
こに示す例では、成形材料として、信越シリコーン製の
樹脂材料1300T及び硬化剤catの混合物を用いて
いる。
【0022】そして、作業者は、ホルダ6をホルダ3に
近接させる向きに移動させ、これらホルダ3,6間に位
置決め部材7が挟持された状態を保たせる。そのうえ
で、作業者は、図示せぬ加熱器によって成形材料を加熱
し、該成形材料を3時間60℃に保温する。すると、加
熱された成形材料は、熱硬化して成形層12となる。こ
の成形層12の表面は、転写型4の転写成形面4aが反
転転写されてレンズ成形面12aとなっている。また、
成形層12の裏面は、基材11の表面に密着している。
なお、成形層12の中心部分における厚みは0.5mm
である。
【0023】作業者は、成形層12及び基材11を室温
近くまで冷却させたうえで、ホルダ6をホルダ3に対し
て離反する向きに移動させ、位置決め部材7を取り外し
たうえで、完成したレンズ成形型1を、ホルダ3から取
り出す。
【0024】本実施形態では、このレンズ成形型1を、
後述するように下型として用いることによりレンズLを
注型成形することとした。レンズLの注型成形には、こ
の下型に対応する上型が必要であり、以下、上型用のレ
ンズ成形型2の作製について説明する。図2は、レンズ
成形型2の作製方法を示す説明図である。
【0025】なお、下型用のレンズ成形型2も、その基
材21の凹面側に成形層22が形成されるのであれば、
作業者は、このレンズ成形型2を上述のレンズ成形型1
と同様に作製すればよい。しかし、ここに示す例では、
レンズ成形型2は、その基材21の凸面側に成形層22
が成形されることとしているので、以下に説明するよう
に作製される必要がある。
【0026】即ち、このレンズ成形型2は、上述の作製
装置Pにおいて、転写型4の代わりに図2に示す転写型
5を用いた作製装置Pにより、作製される。転写型5
は、後述の如く凹面状の転写成形面5aを有する。な
お、図2には、レンズ成形型2及び転写型5のみが示さ
れ、上述の両ホルダ3,6及び位置決め部材7について
は図示が省略されている。
【0027】レンズ成形型2の基材21は、ガラス製で
あり、その表面(図2における下面)は、曲率半径80
mm,直径65mmの凸面として形成されている。な
お、基材21における裏面(図2における上面)の曲率
半径及び直径は、表面の曲率半径及び直径と略同じであ
る(裏面は凹面)。レンズ成形型2の成形層22は、上
記成形層12の成形材料と同じ成形材料が硬化されてな
るものであり、その表面が非球面状のレンズ成形面22
aとして成形される。
【0028】転写型5は、超硬系金属材料製であり、そ
の一端に非球面形状の凹面である転写成形面5aを有す
る略円柱状に形成されている。なお、この転写型5の軸
方向に垂直に切った断面における直径は、レンズ成形型
2の基材21表面の直径と略同じである。また、この転
写型5の転写成形面5aは、切削加工によって得られた
非球面がさらに研磨されて仕上げられたものであり、レ
ンズ成形面22aを転写成形させるための所定の形状を
有する。
【0029】上述のレンズ成形型1は、その基材11の
凹面側に成形層12が成形されるため、作業者は、転写
型4の下側に基材11を配置し、該基材11の凹面上に
成形材料を滴下することとした。しかし、レンズ成形型
2は、その基材21の凸面側に成形層22が成形される
ため、作業者は、基材21を上側に、かつ、凹面状の転
写成形面5aを有する転写型5を下側に配置する必要が
ある。
【0030】即ち、作業者は、作製装置Pの両ホルダ
3,6が所定の間隔をあけて離反した状態において、そ
の下側のホルダ3に対して、転写型5を、転写成形面5
aが上に向くように配置して嵌合固定させる。そして、
作業者は、上側のホルダ6に対して、基材21を、その
凸面状の表面が下に向くように配置して嵌合固定させ
る。次に、作業者は、位置決め部材7をホルダ3端面上
に載置する。さらに、作業者は、転写型5の転写成形面
5a中央部分に所定量の成形材料を滴下させる。
【0031】以降、上記のレンズ成形型1の作製の場合
と同様の手順により、レンズ成形型2が得られる。得ら
れたレンズ成形型2の基材21表面(図2における下
面)には、成形層22の裏面(図2における上面)が密
着している。そして、成形層22の表面(図2における
下面)には、転写型5の転写成形面5aが反転転写され
たレンズ成形面22aが成形されている。なお、成形層
22の中心部分における厚みは0.5mmである。
【0032】このようにして得られた両レンズ成形型
1,2は、夫々下型及び上型として、レンズLの製造に
利用される。以下、図3を参照して、レンズLの製造に
ついて説明する。
【0033】レンズLの製造のためには、両レンズ成形
型1,2の他に、これらレンズ成形型1,2間に配置さ
れる封止手段としての封止スペーサ8が必要である。封
止スペーサ8は、軸方向に扁平な円筒状であり、その外
径はレンズ成形型1,2の外径よりもやや大径に形成さ
れている。また、封止スペーサ8は、その内径がレンズ
成形型1の外径よりもやや小径であるが、その内面にお
ける両開口端近傍に、レンズ成形型1,2を夫々嵌合さ
せるための段差G,Gが形成されている。即ち、封止ス
ペーサ8における両開口端近傍のみは、その内径がレン
ズ成形型1,2の外径と略同じである。さらに、封止ス
ペーサ8の軸方向中央部分には、後述のレンズ材料F注
入用の図示せぬ貫通孔が穿たれている。
【0034】このように構成された封止スペーサ8に対
し、作業者は、その両端側開口から、両レンズ成形型
1,2を、両レンズ成形面12a,22aが相対向する
ように嵌合させる。さらに、作業者は、図示せぬテープ
やクリップを用いて、レンズ成形型1,2を互いに近接
させる向きに付勢させることにより、各レンズ成形型
1,2の各縁辺部分を、封止スペーサ8の各段差G,G
に対して夫々密着させる。
【0035】この状態において、封止スペーサ8内に
は、該封止スペーサ8内面,及び両レンズ成形型1,2
の両レンズ成形面12a,22aによって封止された密
閉空間Hが形成されている。作業者は、封止スペーサ8
の貫通孔に図示せぬ注射針を挿入して、密閉空間Hにレ
ンズ材料Fを充填させる(充填後の状態を図4に示
す)。このレンズ材料Fは、下記の2液型エポキシ樹脂
の混合物によりなる。
【0036】 2液系エポキシ樹脂: 主剤 エピコート 801P 油化シェルエポキシ社製, 硬化剤 エポメート B002 油化シェルエポキシ社製. (混合比率2:1)
【0037】作業者は、レンズ材料Fを密閉空間Hに注
入した後、図示せぬ加熱器によってこのレンズ材料F
を、4時間100℃に保温することにより熱硬化させ
る。なお、成形層12,22は、レンズ材料Fに対して
不活性であるため、該レンズ材料Fに侵されることなく
所定の形状を保つ。
【0038】そして、熱硬化処理後所定の冷却時間をお
いたうえで、作業者は、テープやクリップを除去し、両
レンズ成形型1,2及び封止スペーサ8をレンズLから
離型させる。このレンズLは、レンズ成形型1,2のレ
ンズ成形面12a,22aによって転写成形された所望
の形状のレンズ面L1,L2を、有する。
【0039】上述のように、本実施形態のレンズ成形型
1,2は、表面が球面状の基材11,21を用いている
ので、作業者は、短時間で容易にこれらの基材11,2
1を作製することができる。さらに、作業者は、各基材
11,21表面に各成形層12,22を成形させること
により、短時間かつ低コストで容易に非球面状の各レン
ズ成形面12a,22aを得ることができる。このた
め、作業者は、予めこれらレンズ成形型1,2を多数作
製して、レンズL製造に供することができる。従って、
作業者は、レンズ成形型1,2を多数用いることによ
り、レンズLを大量生産することができる。
【0040】〔第2実施形態〕本実施形態のレンズ成形
型1,2は、その成形層12,22用の成形材料とし
て、紫外線硬化型成形材料、即ち、ウレタンオリゴマ
ー,及び日本化薬製PO変性トリメチロールプロパント
リアクリレート(TMPA)<重量比3:4>,並び
に,重合開始剤であるイルガキュアー651<1%>
を、用いたことを特徴としている。
【0041】図1に示すのと同様に、成形材料が転写型
4と基材11との間に介在した状態で、作業者は、基材
11の裏面(図1における下面)に対して、図示せぬ紫
外線ランプにより400Wの紫外線を5分間照射させ
る。紫外線は、基材11を透過して成形材料を照射する
ことになる。このように、紫外線照射を受けた成形材料
は硬化して、中心部分における厚みが0.2mmの成形
層12として成形される。
【0042】次に、図2に示すのと同様に、成形材料が
転写型4と基材11との間に介在した状態で、作業者
は、基材21の裏面(図2における上面)に対して、図
示せぬ紫外線ランプにより400Wの紫外線を5分間照
射させる。紫外線は、基材21を透過して成形材料を照
射することになる。このように、紫外線照射を受けた成
形材料は硬化して、中心部分における厚みが0.2mm
の成形層22として成形される。
【0043】このように、成形材料として紫外線硬化型
成形材料を用いると、両成形層12,22の作製時間が
さらに短縮される。こうして得られたレンズ成形型1,
2を用いて、作業者は、第1実施形態と同様に、レンズ
Lを製造することができる。
【0044】〔第3実施形態〕本実施形態は、第2実施
形態において、レンズ成形型1,2の成形層12,22
用の紫外線硬化型成形材料に、ウレタンオリゴマー,及
び日本化薬製ネオペンチルグリコール変性トリメチロー
ルプロパンジアクリレート(TMPA)<重量比3:4
>,並びに,重合開始剤であるイルガキュアー651<
1%>を、用いたことを特徴としている。その他の構成
及び作用は、第2実施形態と同様である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のレンズ成形型は、
基材と成形層とが複合化された構成であるため、その基
材の形状を加工しやすい形状にしておくことができる。
そして、この基材表面に成形層を成形することにより、
短時間で容易に、所望のレンズ成形面を備えたレンズ成
形型を得ることができる。また、請求項2の効果として
は、短時間・容易・安価に、非球面状のレンズ成形面を
備えたレンズ成形型を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるレンズ成形型及び作
製装置を示す断面図
【図2】 本発明の実施形態によるレンズ成形型の作製
を示す説明図
【図3】 レンズ成形型によるレンズ製造を示す説明図
【図4】 レンズ成形型によるレンズ製造を示す説明図
【図5】 製造されたレンズを示す断面図
【符号の説明】
1, 2 レンズ成形型 11, 21 基材 12, 22 成形層 12a,22a レンズ成形面 8 封止スペーサ F レンズ材料 H 密閉空間 L レンズ L1,L2 レンズ面 P レンズ成形型作成装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズを注型成形する際に用いられるレン
    ズ成形型であって、 所定の表面形状を有する基材と、 この基材表面に密着するとともに、前記レンズに所望の
    レンズ面を成形させるためのレンズ成形面を有する成形
    層とを備えたことを特徴とするレンズ成形型。
  2. 【請求項2】前記基材は、その表面が球面であり、 前記成形層は、そのレンズ成形面が非球面として成形さ
    れることを特徴とする請求項1記載のレンズ成形型。
  3. 【請求項3】前記成形層は、注型成形されるレンズ材料
    に対して不活性であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のレンズ成形型。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ成
    形型の作製方法であって、 前記成形層のレンズ成形面を得るための所定形状の転写
    成形面を有する転写型を予め作製し、 前記転写型の転写成形面及び前記基材の表面間に、成形
    材料を介在させるとともに、相互に所定の間隙があくよ
    うに、これら転写型及び基材を配置固定し、 これら転写型及び基材が固定された状態で、前記成形材
    料を硬化させることにより、前記成形層を成形すること
    を特徴とするレンズ成形型の作製方法。
  5. 【請求項5】前記成形材料は、紫外線硬化型成形材料で
    あり、 前記転写型の転写成形面と前記基材の表面との間に介在
    した前記成形材料に対して、紫外線を照射することによ
    り、前記成形層を得ることを特徴とする請求項4記載の
    レンズ成形型の作製方法。
  6. 【請求項6】前記基材は透明部材製であり、 該基材を透過させて前記成形材料に紫外線を照射するこ
    とを特徴とする請求項5記載のレンズ成形型の作製方
    法。
  7. 【請求項7】前記転写型は透明部材製であり、 該転写型を透過させて前記成形材料に紫外線を照射する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレンズ
    成形型の作製方法。
  8. 【請求項8】前記成形材料は、熱硬化型成形材料であ
    り、 前記転写型の転写成形面と前記基材の表面との間に介在
    した前記成形材料を加熱することにより、前記成形層を
    得ることを特徴とする請求項4記載のレンズ成形型の作
    製方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ成
    形型を、第1のレンズ成形型として、製造すべきレンズ
    の一方のレンズ面に対応させて、予め作製しておき、 製造すべき前記レンズの他方のレンズ面に対応させたレ
    ンズ成形面を有する第2のレンズ成形型を予め作製して
    おき、 筒状の形状を有し、これら両レンズ成形型の両レンズ成
    形面同士が対向した状態で、これら両レンズ成形型の両
    縁辺部分に密着可能な封止手段を、予め用意しておき、 前記両レンズ成形型に対して前記封止手段を密着させる
    ことにより、これら両レンズ成形型の両レンズ成形面同
    士を対向させ、 これら両レンズ成形型及び封止手段によりなる空間に、
    レンズ材料を注入し、該レンズ材料を硬化させることに
    よりレンズを製造することを特徴とするレンズ製造方
    法。
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