JP2000141481A - 微細形状が表面に形成されたロ―ルの製造方法及びフィルム部材の製造方法 - Google Patents
微細形状が表面に形成されたロ―ルの製造方法及びフィルム部材の製造方法Info
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Abstract
の量産を目的とする。 【解決手段】 所望の微細形状を形成した表面を有する
基材1を設け、この基材1の表面に硬化後に所定の可撓
性を有する転写樹脂2を貼着し、転写樹脂2が硬化後脱
型して基材1の微細形状を転写樹脂2に転写し、この転
写済の転写樹脂2を転写済面を内側にして所望径のロー
ル3に巻回し、このロール3に巻回された転写樹脂2を
該転写樹脂2と同一の樹脂で形成した支持材4により支
持し、ロール3を除去後、前記ロール3と同径のロール
6を該ロールに予め付着せしめた熱硬化性樹脂若しくは
予め転写済面に付着せしめた熱硬化性樹脂5と接する状
態で転写樹脂2内に嵌入し、加熱硬化後該ロール6を脱
型することで表面に前記基材1の微細形状が形成された
熱硬化性樹脂5を付設せしめるものである。
Description
形成されたロールの製造方法及びフィルム部材の製造方
法に関するものである。
ら、フレネルレンズ、マイクロレンズなどの表面に微細
形状(細かい凹凸形状)を有する製品の製造方法として
は、例えば表面に微細形状を形成した平板状の型を用意
し、この型にUV硬化性樹脂を塗布し、このUV硬化性
樹脂をUV硬化させた後脱型して製造する製造方法が一
般的に行われているが、この平板状の型を使用した製造
方法では、バッチ式のため極めて作業管理が困難で量産
性に欠けてしまうという問題点がある。
設け、このロールを回転させながらUV硬化性樹脂を付
着したフィルムを導入することで連続的に製造する製造
方法も考えられるが、実際には、このロールの表面に所
望の微細形状を形成するのは、現状では旋盤等で回転す
るロールの表面にダイヤモンド等のチップをあて直線的
な加工しかできない為、結局、前記した平板状の型を使
用して製造しているのが現状である。
状が表面に形成されたロールの製造方法及びフィルム部
材の製造方法を提供するものである。
明の要旨を説明する。
材1を設け、この基材1の表面に硬化後に所定の可撓性
を有する転写樹脂2を貼着し、転写樹脂2が硬化後脱型
して基材1の微細形状を転写樹脂2に転写し、この転写
済の転写樹脂2を転写済面を内側にして所望径のロール
3に巻回し、このロール3に巻回された転写樹脂2を該
転写樹脂2と同一の樹脂で形成した支持材4により支持
し、ロール3を除去後、前記ロール3と同径のロール6
を該ロールに予め付着せしめた熱硬化性樹脂若しくは予
め転写済面に付着せしめた熱硬化性樹脂5と接する状態
で転写樹脂2内に嵌入し、加熱硬化後該ロール6を脱型
することで表面に前記基材1の微細形状が形成された熱
硬化性樹脂5を付設せしめることを特徴とする微細形状
が表面に形成されたロールの製造方法に係るものであ
る。
有する基材1から、硬化後に所定の可撓性を有する転写
樹脂2を該表面上で硬化させることで微細形状を転写さ
せ、この転写及び硬化済の転写樹脂2を所望の微細形状
がロール3に接するように巻き付け、このロール3に巻
き付けた転写樹脂2の背面より該転写樹脂2と同一の樹
脂で形成した支持材4により支持し、ロール3を除去
後、所望の微細形状の転写面に熱硬化性樹脂5を付着せ
しめ、前記ロール3と同径のロール6を転写樹脂2内に
嵌入し、真空脱泡した後、加熱硬化せしめ、その後該ロ
ール3を脱型することで表面に前記基材1の微細形状が
形成された熱硬化性樹脂5を付設せしめることを特徴と
する微細形状が表面に形成されたロールの製造方法に係
るものである。
ロール6を使用し、該ロール6にフィルム部材8を連続
的に当接させ、該ロール6の微細形状を転写したフィル
ム部材8を連続的に製造することを特徴とするフィルム
部材の製造方法に係るものである。
成した表面を有する基材1を設け、この基材1の表面に
硬化後に所定の可撓性を有する転写樹脂2を貼着し、転
写樹脂2が硬化後脱型して基材1の微細形状を転写樹脂
2に転写し、この転写済の転写樹脂2を転写済面を内側
にして所望径のロール3に巻回し、このロール3に巻回
された転写樹脂2を該転写樹脂2と同一の樹脂で形成し
た支持材4により支持し、ロール3を除去後、前記ロー
ル3と同径のロール6を該ロール6に予め付着せしめた
熱硬化性樹脂5若しくは予め転写済面に付着せしめた熱
硬化性樹脂5と接する状態で転写樹脂2内に嵌入し、熱
硬化性樹脂5の加熱硬化後該ロール6を脱型すると、ロ
ール6の表面に前記基材1の微細形状が形成された熱硬
化性樹脂5を付設せしめることができる。
困難とされてきた所望の微細形状、例えばフレネルレン
ズ用、マイクロレンズ用として使用し得る所望の微細形
状が表面に形成されたロールを簡易に製造することがで
き、このロールを使用することで表面に微細形状を有す
る製品の量産性を飛躍的に向上し得ることになるなど極
めて画期的な微細形状が表面に形成されたロールの製造
方法となる。
たものであり、以下に説明する。
有する基材(マスター型)、2は基材1の微細形状が転
写される転写樹脂(シリコーン樹脂)であり、シリコー
ン樹脂は硬化後も可撓性を有している為、脱型性が良好
となる。また、符号3は転写樹脂2(シリコーン樹脂)
をロール6に合う形状にするための金属製のロール、4
は枠体7内に充填されるものであって、前記転写樹脂2
と同一樹脂(シリコーン樹脂)で形成される支持材であ
って、転写樹脂2と一体にする為、且つ、脱型性の観点
でシリコーン樹脂を採用している。また、符号5は転写
樹脂2の転写済面2aに付着させる熱硬化性樹脂(エポ
キシ樹脂)、符号6は熱硬化性樹脂5を介して基材1の
微細形状が表面に付設される金属製のロールである。
面に形成されたロールの製造方法を説明する。
a(微細形状形成面)にシリコーン樹脂2を貼着すると
ともに、シリコーン樹脂2が硬化後脱型してシリコーン
樹脂2に基材1の微細形状を転写し、続いて、この転写
済のシリコーン樹脂2を転写済面2aを内側にしてロー
ル3に巻回する(転写済面2aの周囲には平滑部2bが
存し、この平滑部2bはシリコーン樹脂であり、自着性
を有する為、該ロール3と平滑部2bとはブロッキング
し、支持材4であるシリコーン樹脂は平滑部2bに入り
込まない。)。この状態で枠7内に配し、続いて、この枠
体7内にシリコーン樹脂を充填して硬化後脱型すると、
ロール3に巻回された前記シリコーン樹脂2がシリコー
ン樹脂で形成された支持材4に支持され、続いて、ロー
ル3を除去し、続いて、このシリコーン樹脂2及び支持
材4とから成る所定長の凹湾曲面にエポキシ樹脂5を流
し込み、ロール6を嵌入させた後、真空脱泡し、エポキ
シ樹脂5の加熱硬化後該ロール6を脱型すると、ロール
6の表面にエポキシ樹脂5が貼着し基材1の微細形状が
該エポキシ樹脂5に形成されており、よって、基材1の
微細形状がエポキシ樹脂5を介して付設されたロール6
が製造されることになる。尚、シリコーン樹脂2及び支
持材4とから成る所定長の凹湾曲面にエポキシ樹脂5を
流し込まず、ロール6にエポキシ樹脂5を付着せしめ、
該部位に嵌入しても良い。
て困難とされてきた所望の微細形状、例えばフレネルレ
ンズ用、マイクロレンズ用などとして使用し得る所望の
微細形状が表面に形成されたロールを簡易に製造するこ
とができることになる。
を形成する樹脂及び熱硬化性樹脂5としては上記のもの
に限らず、本実施例の特性を発揮せしめるものであれば
適宜採用し得るものである。
属製のロールを使用しているが、セラミックス・ガラス
等の無機材料若しくは合成樹脂等の有機材料で形成した
ロールを使用しても良い。
ールでも良い。
成されたエポキシ樹脂5がロール6の外周面の一部を覆
う程度の長さの場合であるが、当該微細形状が形成され
たエポキシ樹脂5がロール6の全周を覆うようにしても
良く、この場合には、最初から基材1をロール6の全周
を覆う長さにしておくか、また、所定長の基材1を用
い、上述の方法を繰り返してエポキシ樹脂5がロール6
の全周を覆うようにするか、いずれかの手段を採用す
る。
の形状に合わせて湾曲させるために使用するロール3と
最終的に表面に微細形状が付設されるロール6とを区別
して使用しているが、転写樹脂2を湾曲させる為に最終
的に表面に微細形状が付設されるロール6を使用しても
良いことは勿論である。
する。
されると直ちに硬化する周知の紫外線硬化性樹脂(UV
硬化性樹脂)、10は紫外線を照射する周知の紫外線照射
部、11,16はフィルム部材8に紫外線硬化性樹脂9を付
着せしめるローラー,12,13はフィルム部材8を搬送す
るガイドローラー、14はラミロール、15は脱型ロールで
ある。
性樹脂9を付着せしめ、続いて、フィルム部材8をロー
ル6上を通過させるとともに紫外線照射部10で紫外線を
照射させると、フィルム部材8に付着せしめられた紫外
線硬化性樹脂9はロール6の表面にエポキシ樹脂5で形
成された微細形状が転写された状態で硬化することにな
る。
を使用することで表面に微細形状を有する製品の量産性
は飛躍的に向上することになる。
的な位置関係は(図1は側面図)、この転写樹脂2の両
側に支持材4が位置する関係となる(図1の場合、支持
材4の巾はロール3,6の巾と略同一)。転写樹脂2と
支持材4とは同一樹脂の為一体となって面一状態であ
り、よってロール6の表面には段差がなく、図2の連続
的な製造のラミロール14による押圧によってもロール6
巾方向において段差の無い均一な製品が得られることに
なる。ロール6の周方向における段差は、フィルム部材
8を所定の位置でカットする為、それ程問題にはならな
いが、基材1の両側(図1中の最初の図における左右
側)に微細形状の無い平坦部を形成しておくと良い。
微細形状が形成された部分の外側)に、周溝16を設けて
おくと、図2の連続的な製造の際、この周溝16が紫外線
硬化性樹脂9の流れ(液ダレ)を阻止する為、それだけ
効率的な製造が可能となる。
る。
明図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 所望の微細形状を形成した表面を有する
基材を設け、この基材の表面に硬化後に所定の可撓性を
有する転写樹脂を貼着し、転写樹脂が硬化後脱型して基
材の微細形状を転写樹脂に転写し、この転写済の転写樹
脂を転写済面を内側にして所望径のロールに巻回し、こ
のロールに巻回された転写樹脂を該転写樹脂と同一の樹
脂で形成した支持材により支持し、ロールを除去後、前
記ロールと同径のロールを該ロールに予め付着せしめた
熱硬化性樹脂若しくは予め転写済面に付着せしめた熱硬
化性樹脂と接する状態で転写樹脂内に嵌入し、加熱硬化
後該ロールを脱型することで表面に前記基材の微細形状
が形成された熱硬化性樹脂を付設せしめることを特徴と
する微細形状が表面に形成されたロールの製造方法。 - 【請求項2】 所望の微細形状が形成された表面を有す
る基材から、硬化後に所定の可撓性を有する転写樹脂を
該表面上で硬化させることで微細形状を転写させ、この
転写及び硬化済の転写樹脂を所望の微細形状がロールに
接するように巻き付け、このロールに巻き付けた転写樹
脂の背面より該転写樹脂と同一の樹脂で形成した支持材
により支持し、ロールを除去後、所望の微細形状の転写
面に熱硬化性樹脂を付着せしめ、前記ロールと同径のロ
ールを転写樹脂内に嵌入し、真空脱泡した後、加熱硬化
せしめ、その後該ロールを脱型することで表面に前記基
材の微細形状が形成された熱硬化性樹脂を付設せしめる
ことを特徴とする微細形状が表面に形成されたロールの
製造方法。 - 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載のロー
ルを使用し、該ロールにフィルム部材を連続的に当接さ
せ、該ロールの微細形状を転写したフィルム部材を連続
的に製造することを特徴とするフィルム部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00414799A JP4050836B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-01-11 | 微細形状が表面に形成されたロールの製造方法及びフィルム部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-245832 | 1998-08-31 | ||
JP24583298 | 1998-08-31 | ||
JP00414799A JP4050836B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-01-11 | 微細形状が表面に形成されたロールの製造方法及びフィルム部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000141481A true JP2000141481A (ja) | 2000-05-23 |
JP4050836B2 JP4050836B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=26337874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00414799A Expired - Lifetime JP4050836B2 (ja) | 1998-08-31 | 1999-01-11 | 微細形状が表面に形成されたロールの製造方法及びフィルム部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050836B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005242252A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Arisawa Mfg Co Ltd | 光学部材及びその製造方法 |
WO2007020963A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushikikaisha | ナノインプリント方法及び装置 |
WO2007020962A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushikikaisha | ナノインプリント方法及び装置 |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP00414799A patent/JP4050836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
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JP4564269B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2010-10-20 | 株式会社有沢製作所 | 光学部材の製造方法 |
WO2007020963A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushikikaisha | ナノインプリント方法及び装置 |
WO2007020962A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushikikaisha | ナノインプリント方法及び装置 |
JP2007050462A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ナノインプリント方法及び装置 |
JP2007076358A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-29 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ナノインプリント方法及び装置 |
US8029717B2 (en) | 2005-08-17 | 2011-10-04 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushiki Kaisha | Nanoimprint method and apparatus |
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