JP2000326111A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JP2000326111A JP2000326111A JP11137853A JP13785399A JP2000326111A JP 2000326111 A JP2000326111 A JP 2000326111A JP 11137853 A JP11137853 A JP 11137853A JP 13785399 A JP13785399 A JP 13785399A JP 2000326111 A JP2000326111 A JP 2000326111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting edge
- joining
- recess
- chip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超高硬度焼結体よりなる切刃チップ16を超
硬合金よりなるチップ本体12に直接的に接合しつつ
も、切刃チップ16に作用する圧縮・引張応力を緩和し
てその寿命の延長を図る。 【解決手段】 超硬合金よりなるチップ本体12に形成
された凹所15に、超高硬度焼結体よりなる切刃チップ
16がろう付けされて接合されたスローアウェイチップ
11において、凹所15側の接合面とされる壁面15B
とこの壁面15Bに対向して切刃チップ16側の接合面
とされる側面16Dとのうち少なくとも一方の接合面で
ある側面16Dに、他方の接合面である壁面15Bとの
間に部分的に間隙を画成するように凹部として凹溝19
…を形成する。
硬合金よりなるチップ本体12に直接的に接合しつつ
も、切刃チップ16に作用する圧縮・引張応力を緩和し
てその寿命の延長を図る。 【解決手段】 超硬合金よりなるチップ本体12に形成
された凹所15に、超高硬度焼結体よりなる切刃チップ
16がろう付けされて接合されたスローアウェイチップ
11において、凹所15側の接合面とされる壁面15B
とこの壁面15Bに対向して切刃チップ16側の接合面
とされる側面16Dとのうち少なくとも一方の接合面で
ある側面16Dに、他方の接合面である壁面15Bとの
間に部分的に間隙を画成するように凹部として凹溝19
…を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超硬合金よりなる
チップ本体に形成された凹所に、CBNやダイヤモンド
焼結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃チップがろう付
けされて接合されたスローアウェイチップ(以下、チッ
プと称する。)に関するものである。
チップ本体に形成された凹所に、CBNやダイヤモンド
焼結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃チップがろう付
けされて接合されたスローアウェイチップ(以下、チッ
プと称する。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチップにおいては、切刃
チップを構成する超高硬度焼結体のろう材に対する濡れ
性が悪いため、この切刃チップを超高硬度焼結体と超硬
合金との層状焼結体により形成して、主としてその超硬
合金部分を同じく超硬合金よりなるチップ本体にろう付
けすることにより、超高硬度焼結体よりなる切刃部を備
えたチップを提供するようにしていたが、このようなチ
ップでは、上記層状焼結体の焼結時に超硬合金中のCo
などが超高硬度焼結体部分に拡散してその耐摩耗性を損
なうといった問題点が指摘されている。そこで、このよ
うな問題を解消するために、例えば特開平7−1248
04号公報に、CuとTiとを適当な比率で含有したA
g合金ろう材(活性銀ろう材)を用いて、超高硬度焼結
体だけからなる切刃チップを超硬合金よりなるチップ本
体に直接ろう付けして接合したチップが提案されてい
る。
チップを構成する超高硬度焼結体のろう材に対する濡れ
性が悪いため、この切刃チップを超高硬度焼結体と超硬
合金との層状焼結体により形成して、主としてその超硬
合金部分を同じく超硬合金よりなるチップ本体にろう付
けすることにより、超高硬度焼結体よりなる切刃部を備
えたチップを提供するようにしていたが、このようなチ
ップでは、上記層状焼結体の焼結時に超硬合金中のCo
などが超高硬度焼結体部分に拡散してその耐摩耗性を損
なうといった問題点が指摘されている。そこで、このよ
うな問題を解消するために、例えば特開平7−1248
04号公報に、CuとTiとを適当な比率で含有したA
g合金ろう材(活性銀ろう材)を用いて、超高硬度焼結
体だけからなる切刃チップを超硬合金よりなるチップ本
体に直接ろう付けして接合したチップが提案されてい
る。
【0003】図7に示すのはこの公報に記載されたチッ
プ1であって、このチップ1においては、超硬合金より
なる略三角形平板状のチップ本体2のすくい面とされる
上面2Aの1のコーナ部3に凹所4が形成され、この凹
所4に超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5が上述のよ
うなろう材6を介して接合された構成とされている。こ
こで、上記凹所4は、上記上面2Aから一段凹むように
形成された底面4Aと、この底面4Aから屹立して上記
上面2Aに連なる壁面4Bとにより断面L字形に画成さ
れる一方、切刃チップ5は、これら底面4Aと壁面4B
にそれぞれ対向して接合される下面5Aと側面5Bとを
備えたやはり三角形平板状をなしており、かかる切刃チ
ップ5が上記凹所4に接合された上で、その上面5Cが
チップ本体2の上記上面2Aと面一となるように、かつ
上記側面5B以外の側面5Dがチップ本体2の逃げ面と
される側面2Bと面一となるように研磨させられ、これ
ら上面5Cと側面5Dとの交差稜線部に切刃7が形成さ
れる。
プ1であって、このチップ1においては、超硬合金より
なる略三角形平板状のチップ本体2のすくい面とされる
上面2Aの1のコーナ部3に凹所4が形成され、この凹
所4に超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5が上述のよ
うなろう材6を介して接合された構成とされている。こ
こで、上記凹所4は、上記上面2Aから一段凹むように
形成された底面4Aと、この底面4Aから屹立して上記
上面2Aに連なる壁面4Bとにより断面L字形に画成さ
れる一方、切刃チップ5は、これら底面4Aと壁面4B
にそれぞれ対向して接合される下面5Aと側面5Bとを
備えたやはり三角形平板状をなしており、かかる切刃チ
ップ5が上記凹所4に接合された上で、その上面5Cが
チップ本体2の上記上面2Aと面一となるように、かつ
上記側面5B以外の側面5Dがチップ本体2の逃げ面と
される側面2Bと面一となるように研磨させられ、これ
ら上面5Cと側面5Dとの交差稜線部に切刃7が形成さ
れる。
【0004】しかるに、このようなチップ1では、ろう
材6が上述のようにCuとTiとを適当比率で含有した
Ag合金ろう材であるため、Cuにより比較的低温での
ろう付けが可能となるとともに、Tiにより超硬合金と
超高硬度焼結体との双方に対する濡れ性の向上が図ら
れ、これによって超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5
を超硬合金よりなるチップ本体2の凹所4に直接的にろ
う付けして強固に接合することが可能となる。従って、
この切刃チップ5を超硬合金と超高硬度焼結体との層状
焼結体により形成する必要がなく、このため焼結時に超
硬合金中のCoが超高硬度焼結体に拡散することもない
ので、切刃チップ5の耐摩耗性が損なわれたりすること
もない。
材6が上述のようにCuとTiとを適当比率で含有した
Ag合金ろう材であるため、Cuにより比較的低温での
ろう付けが可能となるとともに、Tiにより超硬合金と
超高硬度焼結体との双方に対する濡れ性の向上が図ら
れ、これによって超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5
を超硬合金よりなるチップ本体2の凹所4に直接的にろ
う付けして強固に接合することが可能となる。従って、
この切刃チップ5を超硬合金と超高硬度焼結体との層状
焼結体により形成する必要がなく、このため焼結時に超
硬合金中のCoが超高硬度焼結体に拡散することもない
ので、切刃チップ5の耐摩耗性が損なわれたりすること
もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その一方
で、このように超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5が
超硬合金よりなるチップ本体2に直接的に接合されたチ
ップ1では、これら超硬合金と超高硬度焼結体との熱膨
張率の相違によってろう付け後のチップ本体2の収縮が
切刃チップ5の収縮よりも大きくなるため、これにより
切刃チップ5の切刃7周辺に引張応力が作用してしまう
という問題が生じる。すなわち、超硬合金製のチップ本
体2は超高硬度焼結体製の切刃チップ5よりも熱膨張率
が大きいため、ろう付け後に冷却された際の収縮も大き
く、従ってチップ本体2の凹所4の底面4Aおよび側面
4Bも、これらの面に接合された切刃チップ5の上記下
面5Aおよび側面5Bより大きく収縮する。
で、このように超高硬度焼結体よりなる切刃チップ5が
超硬合金よりなるチップ本体2に直接的に接合されたチ
ップ1では、これら超硬合金と超高硬度焼結体との熱膨
張率の相違によってろう付け後のチップ本体2の収縮が
切刃チップ5の収縮よりも大きくなるため、これにより
切刃チップ5の切刃7周辺に引張応力が作用してしまう
という問題が生じる。すなわち、超硬合金製のチップ本
体2は超高硬度焼結体製の切刃チップ5よりも熱膨張率
が大きいため、ろう付け後に冷却された際の収縮も大き
く、従ってチップ本体2の凹所4の底面4Aおよび側面
4Bも、これらの面に接合された切刃チップ5の上記下
面5Aおよび側面5Bより大きく収縮する。
【0006】そして、このため切刃チップ5には、これ
ら下面5Aおよび側面5B側の部分が上記底面4Aおよ
び側面4Bに引っ張り込まれるようにして、その交差稜
線部側に向けて圧縮応力が作用し、これに伴い切刃チッ
プ5の上面5Cと側面5Dとがその交差稜線部、すなわ
ち切刃7から離間する方向に向けて引っ張られるように
して、切刃7の周辺に引張応力が作用するのである。し
かるに、このように切刃7周辺に引張応力が作用したチ
ップ1では、切削時に大きな抵抗や衝撃などが生じたり
すると、この引張応力が相俟って切刃7に欠損が生じ易
く、しかも切刃チップ5にはこの引張応力と上記圧縮応
力とによる内部歪みも残留してしまうため、このような
切刃7の欠損から切刃チップ5にクラックが発生するに
至ることもあり、チップ寿命が著しく損なわれてしまう
ことになる。
ら下面5Aおよび側面5B側の部分が上記底面4Aおよ
び側面4Bに引っ張り込まれるようにして、その交差稜
線部側に向けて圧縮応力が作用し、これに伴い切刃チッ
プ5の上面5Cと側面5Dとがその交差稜線部、すなわ
ち切刃7から離間する方向に向けて引っ張られるように
して、切刃7の周辺に引張応力が作用するのである。し
かるに、このように切刃7周辺に引張応力が作用したチ
ップ1では、切削時に大きな抵抗や衝撃などが生じたり
すると、この引張応力が相俟って切刃7に欠損が生じ易
く、しかも切刃チップ5にはこの引張応力と上記圧縮応
力とによる内部歪みも残留してしまうため、このような
切刃7の欠損から切刃チップ5にクラックが発生するに
至ることもあり、チップ寿命が著しく損なわれてしまう
ことになる。
【0007】本発明は、このような背景の下になされた
もので、上述のように超高硬度焼結体よりなる切刃チッ
プを超硬合金よりなるチップ本体に直接的に接合しつつ
も、切刃チップに作用する圧縮・引張応力を緩和してそ
の寿命の延長を図ることが可能なチップを提供すること
を目的としている。
もので、上述のように超高硬度焼結体よりなる切刃チッ
プを超硬合金よりなるチップ本体に直接的に接合しつつ
も、切刃チップに作用する圧縮・引張応力を緩和してそ
の寿命の延長を図ることが可能なチップを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明の発明者
らは、上記課題を解決するに際し、ろう付けにより接合
される部材同士の接合面間の間隔とその接合強度との関
係に着目した。すなわち、図6はAgろう材により接合
された部材同士の接合面間の間隔(ろう材の厚さ)と接
合強度との関係を示したものであるが、この図6に示さ
れるように接合強度は、接合面間の間隔が大きくなるに
従い一旦上昇した後、0.05mm程度で最も高い強度と
なり、その後は緩やかに減少する傾向にある。これは、
ろう付けの際に溶融したろう材は毛細管現象によって接
合面間に流れ込むため、この接合面間の間隔が小さいほ
どろう材の回りがよく、上記部材同士を強固に接合でき
るものの、この間隔が一定値を下回って小さくなりすぎ
ると、ろう材の流れがせき止められてろう回りが悪くな
り、却って接合強度が損なわれるためであるとされてい
る。従って、上述のようなチップにおいても、切刃チッ
プとチップ本体との接合面間の間隔を大きくすれば、そ
の接合強度を小さくして熱膨張率の相違による切刃チッ
プへの圧縮・引張応力の作用を緩和することができるの
であるが、その反面この接合面間の間隔を単に大きくし
ただけでは、切刃チップの取付強度が損なわれて切刃チ
ップの脱落を招いてしまう。
らは、上記課題を解決するに際し、ろう付けにより接合
される部材同士の接合面間の間隔とその接合強度との関
係に着目した。すなわち、図6はAgろう材により接合
された部材同士の接合面間の間隔(ろう材の厚さ)と接
合強度との関係を示したものであるが、この図6に示さ
れるように接合強度は、接合面間の間隔が大きくなるに
従い一旦上昇した後、0.05mm程度で最も高い強度と
なり、その後は緩やかに減少する傾向にある。これは、
ろう付けの際に溶融したろう材は毛細管現象によって接
合面間に流れ込むため、この接合面間の間隔が小さいほ
どろう材の回りがよく、上記部材同士を強固に接合でき
るものの、この間隔が一定値を下回って小さくなりすぎ
ると、ろう材の流れがせき止められてろう回りが悪くな
り、却って接合強度が損なわれるためであるとされてい
る。従って、上述のようなチップにおいても、切刃チッ
プとチップ本体との接合面間の間隔を大きくすれば、そ
の接合強度を小さくして熱膨張率の相違による切刃チッ
プへの圧縮・引張応力の作用を緩和することができるの
であるが、その反面この接合面間の間隔を単に大きくし
ただけでは、切刃チップの取付強度が損なわれて切刃チ
ップの脱落を招いてしまう。
【0009】そこで、本発明は、超硬合金よりなるチッ
プ本体に形成された凹所に、超高硬度焼結体よりなる切
刃チップがろう付けされて接合されたチップにおいて、
上記凹所側の接合面とこの接合面に対向する上記切刃チ
ップ側の接合面とのうち少なくとも一方の接合面に、他
方の接合面との間に部分的に間隙を画成するように凹部
を形成したことを特徴とする。従って、このようなチッ
プにおいては、上記凹部によって両接合面間に大きな間
隔を確保して、熱膨張率の相違により切刃チップに作用
する圧縮・引張応力の緩和を図ることができる一方、こ
の凹部が形成されない部分においては接合面同士を接近
させてろう材による接合強度を確保し、切刃チップを確
実にチップ本体に取り付けることが可能となる。
プ本体に形成された凹所に、超高硬度焼結体よりなる切
刃チップがろう付けされて接合されたチップにおいて、
上記凹所側の接合面とこの接合面に対向する上記切刃チ
ップ側の接合面とのうち少なくとも一方の接合面に、他
方の接合面との間に部分的に間隙を画成するように凹部
を形成したことを特徴とする。従って、このようなチッ
プにおいては、上記凹部によって両接合面間に大きな間
隔を確保して、熱膨張率の相違により切刃チップに作用
する圧縮・引張応力の緩和を図ることができる一方、こ
の凹部が形成されない部分においては接合面同士を接近
させてろう材による接合強度を確保し、切刃チップを確
実にチップ本体に取り付けることが可能となる。
【0010】ここで、上記凹部は、上記少なくとも一方
の接合面に形成された凹溝とするのが望ましく、これに
より、この接合面とこれに対向する他方の接合面間にお
けるろう材の流れを良好にすることができる。この場
合、この凹溝を断面波形に形成すれば、上記引張応力の
緩和を図りつつある程度の接合強度は確実に確保するこ
とができ、またこの凹溝を断面V字状に形成すれば、上
記接合面同士が近接する部分をより小さくして一層の引
張応力の緩和を図ることができ、さらに凹溝を断面台形
状に形成すれば、逆に引張応力の緩和を図りつつもより
大きな接合強度を与えることが可能となる。また、この
ように凹部として凹溝を形成した場合、その溝幅は0.
15〜0.25mmの範囲に設定されるのが望ましく、さ
らにこの溝幅方向において1mm当たり少なくとも1条の
凹溝を形成するのが望ましい。これは、上記溝幅が0.
15mmよりも小さいと、引張応力が充分緩和されなくな
るおそれがある一方、逆に溝幅が0.25mmを上回る
と、ろう材部分が増して切削熱が切刃チップからチップ
本体に伝導しにくくなるおそれがあるからである。また
1mm当たりの凹溝条数が1条より少ないと、やはり引張
応力が充分に緩和されなくなるおそれがある。
の接合面に形成された凹溝とするのが望ましく、これに
より、この接合面とこれに対向する他方の接合面間にお
けるろう材の流れを良好にすることができる。この場
合、この凹溝を断面波形に形成すれば、上記引張応力の
緩和を図りつつある程度の接合強度は確実に確保するこ
とができ、またこの凹溝を断面V字状に形成すれば、上
記接合面同士が近接する部分をより小さくして一層の引
張応力の緩和を図ることができ、さらに凹溝を断面台形
状に形成すれば、逆に引張応力の緩和を図りつつもより
大きな接合強度を与えることが可能となる。また、この
ように凹部として凹溝を形成した場合、その溝幅は0.
15〜0.25mmの範囲に設定されるのが望ましく、さ
らにこの溝幅方向において1mm当たり少なくとも1条の
凹溝を形成するのが望ましい。これは、上記溝幅が0.
15mmよりも小さいと、引張応力が充分緩和されなくな
るおそれがある一方、逆に溝幅が0.25mmを上回る
と、ろう材部分が増して切削熱が切刃チップからチップ
本体に伝導しにくくなるおそれがあるからである。また
1mm当たりの凹溝条数が1条より少ないと、やはり引張
応力が充分に緩和されなくなるおそれがある。
【0011】さらにまた、チップ本体に形成される上記
凹所を、上述した従来のチップのようにチップ本体のす
くい面とされる上面から一段凹むように形成された底面
と、この底面から屹立して上記上面に連なる壁面とによ
り画成した場合には、上記凹部は、少なくともこの壁面
と該壁面に対向する上記切刃チップの側面とのうち少な
くとも一方に形成されるのが望ましい。すなわち、この
ような凹所に切刃チップが接合されたチップでは、切削
時に作用する力のうち最も大きな主分力が凹所の上記底
面に対向する方向に作用するので、この底面とこれに対
向する切刃チップ側の接合面とは、より大きな接合強度
で接合して切刃チップに充分な取付強度を確保する一
方、上記壁面とこれに対向する切刃チップの側面との少
なくとも一方に上記凹部を形成することにより、切刃の
周辺に作用する引張応力を緩和するように構成するのが
望ましいのである。
凹所を、上述した従来のチップのようにチップ本体のす
くい面とされる上面から一段凹むように形成された底面
と、この底面から屹立して上記上面に連なる壁面とによ
り画成した場合には、上記凹部は、少なくともこの壁面
と該壁面に対向する上記切刃チップの側面とのうち少な
くとも一方に形成されるのが望ましい。すなわち、この
ような凹所に切刃チップが接合されたチップでは、切削
時に作用する力のうち最も大きな主分力が凹所の上記底
面に対向する方向に作用するので、この底面とこれに対
向する切刃チップ側の接合面とは、より大きな接合強度
で接合して切刃チップに充分な取付強度を確保する一
方、上記壁面とこれに対向する切刃チップの側面との少
なくとも一方に上記凹部を形成することにより、切刃の
周辺に作用する引張応力を緩和するように構成するのが
望ましいのである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の第1
の実施形態のチップ11を示すものである。本実施形態
において、チップ本体12は超硬合金により略菱形平板
状に形成されており、そのすくい面とされる上面12A
の中央部には、このチップ本体12をその厚さ方向に貫
通するように取付穴13が形成されている。そして、こ
のチップ本体12の上面12Aの鋭角をなす1のコーナ
部14には凹所15が形成されており、この凹所15
に、CBNやダイヤモンド焼結体等の超高硬度焼結体よ
りなる切刃チップ16がろう材17により直接的に接合
されて取り付けられている。なお、本実施形態のチップ
11は、チップ本体12の上記上面12Aと逃げ面とさ
れる側面12B…とが直交するように形成された、いわ
ゆるネガティブチップとされている。
の実施形態のチップ11を示すものである。本実施形態
において、チップ本体12は超硬合金により略菱形平板
状に形成されており、そのすくい面とされる上面12A
の中央部には、このチップ本体12をその厚さ方向に貫
通するように取付穴13が形成されている。そして、こ
のチップ本体12の上面12Aの鋭角をなす1のコーナ
部14には凹所15が形成されており、この凹所15
に、CBNやダイヤモンド焼結体等の超高硬度焼結体よ
りなる切刃チップ16がろう材17により直接的に接合
されて取り付けられている。なお、本実施形態のチップ
11は、チップ本体12の上記上面12Aと逃げ面とさ
れる側面12B…とが直交するように形成された、いわ
ゆるネガティブチップとされている。
【0013】ここで、上記凹所15は、上記上面12A
から該上面12Aに平行に上記厚さ方向に一段凹むよう
に形成された平面状の底面15Aと、この底面15Aか
ら垂直に屹立して上面12Aに連なるやはり平面状の壁
面15Bとにより画成されて、その断面が図2に示すよ
うにコーナ部14に開口するL字形をなしており、特に
上記壁面15Bは上面12A側からの平面視においてこ
のコーナ部14の二等分線Lに直交する方向に形成され
ている。また、上記ろう材17は、上述した特開平7−
124804号公報に記載されたCuとTiとを適当な
比率で含有するAg合金ろう材であり、より具体的には
重量%でCuを10〜40%、望ましくは20〜30%
含有するとともに、Tiを1〜20%、望ましくは1〜
5%含有し、残りがAgと不可避不純物からなる組成を
有するものである。
から該上面12Aに平行に上記厚さ方向に一段凹むよう
に形成された平面状の底面15Aと、この底面15Aか
ら垂直に屹立して上面12Aに連なるやはり平面状の壁
面15Bとにより画成されて、その断面が図2に示すよ
うにコーナ部14に開口するL字形をなしており、特に
上記壁面15Bは上面12A側からの平面視においてこ
のコーナ部14の二等分線Lに直交する方向に形成され
ている。また、上記ろう材17は、上述した特開平7−
124804号公報に記載されたCuとTiとを適当な
比率で含有するAg合金ろう材であり、より具体的には
重量%でCuを10〜40%、望ましくは20〜30%
含有するとともに、Tiを1〜20%、望ましくは1〜
5%含有し、残りがAgと不可避不純物からなる組成を
有するものである。
【0014】一方、上記切刃チップ16は略二等辺三角
形の平板状をなすものであって、この二等辺三角形をな
す上面16Aをチップ本体12の上面12A側に向けて
該上面12Aと面一にするとともに平面状に形成された
下面16Bを凹所15の底面15Aに対向させ、またこ
れら上下面16A,16Bの周りに配置される3つの側
面のうち、上下面16A,16Bがなす二等辺三角形の
二等辺部分に連なる側面16C,16Cをチップ本体1
2の側面12B,12Bと面一にするとともに、上記二
等辺三角形の底辺部分に連なる側面16Dを凹所15の
上記壁面15Bに対向させて該凹所15に取り付けられ
ており、これら底面15Aおよび壁面15Bと下面16
Bおよび側面16Dとがそれぞれ凹所15側と切刃チッ
プ16側との接合面とされている。さらに、切刃チップ
16の上記側面16C,16C同士の交差稜線部にはチ
ップ本体12の側面12B,12B同士の交差稜線部に
亙って円弧面状の面取りがなされており、これら側面1
6C,16Cと上面16Aとの交差稜線部に切刃18が
形成されている。
形の平板状をなすものであって、この二等辺三角形をな
す上面16Aをチップ本体12の上面12A側に向けて
該上面12Aと面一にするとともに平面状に形成された
下面16Bを凹所15の底面15Aに対向させ、またこ
れら上下面16A,16Bの周りに配置される3つの側
面のうち、上下面16A,16Bがなす二等辺三角形の
二等辺部分に連なる側面16C,16Cをチップ本体1
2の側面12B,12Bと面一にするとともに、上記二
等辺三角形の底辺部分に連なる側面16Dを凹所15の
上記壁面15Bに対向させて該凹所15に取り付けられ
ており、これら底面15Aおよび壁面15Bと下面16
Bおよび側面16Dとがそれぞれ凹所15側と切刃チッ
プ16側との接合面とされている。さらに、切刃チップ
16の上記側面16C,16C同士の交差稜線部にはチ
ップ本体12の側面12B,12B同士の交差稜線部に
亙って円弧面状の面取りがなされており、これら側面1
6C,16Cと上面16Aとの交差稜線部に切刃18が
形成されている。
【0015】そして、本実施形態では、切刃チップ16
側の接合面の1つである上記側面16Dに複数列の凹溝
19…が本実施形態における凹部として形成されてい
る。さらに、これらの凹溝19…は、本実施形態ではそ
の断面が互いに同形同大の連続した波形をなすように形
成されており、すなわち該凹溝19…が形成された側面
16Dの断面が、sinやcos等の三角関数曲線のよ
うに、壁面15B側に凸となる凸曲線とこの壁面15B
に対して凹む凹曲線とが等しい周期および振幅で連続す
るような形状に形成されている。しかして、本実施形態
では、このような凹溝19…が、上記側面16Dの全面
に、上下面16A,16B間に亙って該上下面16A,
16Bに垂直に延びるように形成されていて、その溝幅
Wは0.15〜0.25mmの範囲内に設定されるととも
に、本実施形態においてはこの溝幅Wの方向に1mm当た
り4条以上の凹溝19…が形成されることとなる。
側の接合面の1つである上記側面16Dに複数列の凹溝
19…が本実施形態における凹部として形成されてい
る。さらに、これらの凹溝19…は、本実施形態ではそ
の断面が互いに同形同大の連続した波形をなすように形
成されており、すなわち該凹溝19…が形成された側面
16Dの断面が、sinやcos等の三角関数曲線のよ
うに、壁面15B側に凸となる凸曲線とこの壁面15B
に対して凹む凹曲線とが等しい周期および振幅で連続す
るような形状に形成されている。しかして、本実施形態
では、このような凹溝19…が、上記側面16Dの全面
に、上下面16A,16B間に亙って該上下面16A,
16Bに垂直に延びるように形成されていて、その溝幅
Wは0.15〜0.25mmの範囲内に設定されるととも
に、本実施形態においてはこの溝幅Wの方向に1mm当た
り4条以上の凹溝19…が形成されることとなる。
【0016】また、互いに隣接する凹溝19,19同士
の間に画成されることとなる上記波形の頂部と凹所15
の壁面15Bとの間には0.05mm程度の間隔があけら
れており、さらに凹溝19の溝底と壁面15Bとの間の
間隔Dは0.2〜0.3mm程度に設定されていて、こう
して凹溝19…が形成された切刃チップ16の側面16
Dと凹所15の壁面15Bとの間には隙間なくろう材1
7が介在させられている。なお、ともに平面状に形成さ
れた凹所15の底面15Aとこれに対向する切刃チップ
16の下面16Bとは互いに平行とされ、その間には
0.05mm程度の間隔があけられてろう材17が介在さ
せられている。
の間に画成されることとなる上記波形の頂部と凹所15
の壁面15Bとの間には0.05mm程度の間隔があけら
れており、さらに凹溝19の溝底と壁面15Bとの間の
間隔Dは0.2〜0.3mm程度に設定されていて、こう
して凹溝19…が形成された切刃チップ16の側面16
Dと凹所15の壁面15Bとの間には隙間なくろう材1
7が介在させられている。なお、ともに平面状に形成さ
れた凹所15の底面15Aとこれに対向する切刃チップ
16の下面16Bとは互いに平行とされ、その間には
0.05mm程度の間隔があけられてろう材17が介在さ
せられている。
【0017】しかるに、このように構成された第1の実
施形態のチップ11においては、まず超高硬度焼結体よ
りなる切刃チップ16が、CuやTiを適当な比率で含
有したAg合金よりなるろう材(活性銀ろう材)17に
よって、超硬合金よりなるチップ本体12の凹所15に
接合されているので、切刃チップ16に超硬合金中のC
oが拡散するようなことがなく、超高硬度焼結体特有の
優れた耐摩耗性を奏することができる。そして、本実施
形態では、この凹所15の壁面15Bへの接合面とされ
る切刃チップ16の側面16Dに凹溝19…が凹部とし
て形成されており、これによってこの凹溝19…の部分
では上記壁面15Bとの間のろう材17が介在する間隔
を大きく確保することができるので、ろう付け後に超高
硬度焼結体と超硬合金との熱膨張率の相違によって切刃
チップ16の切刃18周辺に作用する引張応力を緩和す
ることができる。
施形態のチップ11においては、まず超高硬度焼結体よ
りなる切刃チップ16が、CuやTiを適当な比率で含
有したAg合金よりなるろう材(活性銀ろう材)17に
よって、超硬合金よりなるチップ本体12の凹所15に
接合されているので、切刃チップ16に超硬合金中のC
oが拡散するようなことがなく、超高硬度焼結体特有の
優れた耐摩耗性を奏することができる。そして、本実施
形態では、この凹所15の壁面15Bへの接合面とされ
る切刃チップ16の側面16Dに凹溝19…が凹部とし
て形成されており、これによってこの凹溝19…の部分
では上記壁面15Bとの間のろう材17が介在する間隔
を大きく確保することができるので、ろう付け後に超高
硬度焼結体と超硬合金との熱膨張率の相違によって切刃
チップ16の切刃18周辺に作用する引張応力を緩和す
ることができる。
【0018】すなわち、このように凹部として凹溝19
…が形成されて壁面15Bと側面16Dとの間に間隔が
あけられた部分においては、ろう材17による切刃チッ
プ16とチップ本体12との接合強度が抑制されるた
め、熱膨張率の相違によってチップ本体12の凹所15
の壁面15Bが大きく収縮しても、これに引き込まれる
ようにして切刃チップ16の側面16D側に圧縮応力が
作用するのを避けることができ、これによりこの側面1
6Dとは反対側の切刃チップ16の側面16C,16C
の交差稜線部側が下面16B側に向けて引っ張られるの
も防ぐことができるので、切刃18周辺に該切刃18か
ら離間する方向に引張応力が作用するのを緩和すること
ができるのである。その一方で、上記側面16Dにおい
ては、互いに隣接する凹溝19,19同士の間に画成さ
れる突条部の突端が凹所15の壁面15Bに近接してい
て接合強度が確保されているので、切刃チップ16の取
付安定性が損なわれて切削中に切刃チップ16が脱落し
たりしてしまうようなことはない。
…が形成されて壁面15Bと側面16Dとの間に間隔が
あけられた部分においては、ろう材17による切刃チッ
プ16とチップ本体12との接合強度が抑制されるた
め、熱膨張率の相違によってチップ本体12の凹所15
の壁面15Bが大きく収縮しても、これに引き込まれる
ようにして切刃チップ16の側面16D側に圧縮応力が
作用するのを避けることができ、これによりこの側面1
6Dとは反対側の切刃チップ16の側面16C,16C
の交差稜線部側が下面16B側に向けて引っ張られるの
も防ぐことができるので、切刃18周辺に該切刃18か
ら離間する方向に引張応力が作用するのを緩和すること
ができるのである。その一方で、上記側面16Dにおい
ては、互いに隣接する凹溝19,19同士の間に画成さ
れる突条部の突端が凹所15の壁面15Bに近接してい
て接合強度が確保されているので、切刃チップ16の取
付安定性が損なわれて切削中に切刃チップ16が脱落し
たりしてしまうようなことはない。
【0019】従って、上記構成のチップ11によれば、
このように切刃チップ16の切刃18周辺における引張
応力が緩和されることにより、切削時に大きな抵抗や衝
撃が作用しても切刃18に欠損が生じたりするのを防ぐ
ことが可能となり、特に高価なCBNやダイヤモンド焼
結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃チップ16を備え
たチップ11において、該超高硬度焼結体による耐摩耗
性の高さとも相俟ってその寿命の延長を図ることができ
る。また、こうして引張応力が緩和されるのに加えて上
記チップ11では、上述のように切刃チップ16の側面
16D側に作用する圧縮応力も緩和されることにより、
これらの応力によって切刃チップ16に内部歪みが残留
するのも抑制されるので、切刃18の欠損が防がれるこ
ととも相俟って切刃チップ16にクラックが生じたりす
るのも確実に防止することができ、一層のチップ寿命の
向上を促すことが可能となる。
このように切刃チップ16の切刃18周辺における引張
応力が緩和されることにより、切削時に大きな抵抗や衝
撃が作用しても切刃18に欠損が生じたりするのを防ぐ
ことが可能となり、特に高価なCBNやダイヤモンド焼
結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃チップ16を備え
たチップ11において、該超高硬度焼結体による耐摩耗
性の高さとも相俟ってその寿命の延長を図ることができ
る。また、こうして引張応力が緩和されるのに加えて上
記チップ11では、上述のように切刃チップ16の側面
16D側に作用する圧縮応力も緩和されることにより、
これらの応力によって切刃チップ16に内部歪みが残留
するのも抑制されるので、切刃18の欠損が防がれるこ
ととも相俟って切刃チップ16にクラックが生じたりす
るのも確実に防止することができ、一層のチップ寿命の
向上を促すことが可能となる。
【0020】ところで、本実施形態では上述のように上
記凹部として凹溝19…を切刃チップ16の側面16D
に形成しているが、本発明においては切刃チップ16の
取付強度を確保しつつ該切刃チップ16に作用する引張
・圧縮応力を緩和するため、切刃チップ16側の接合面
とチップ本体12の凹所15側の接合面との間に部分的
にその接合強度を抑制する間隙が画成されればよいので
あるから、上記凹部としては溝状のものの他に、例えば
適当な大きさの窪みを多数これらの接合面に形成したり
することも可能ではある。しかしながら、このような窪
み状の凹部では、切刃チップ16をろう付けする際に溶
融したろう材17が凹部内に満遍無く充填され難く、場
合によっては凹部の底面とろう材17との間に気泡が残
存したりして接合強度を損なうおそれがある。従って、
上記凹部としては本実施形態のように凹溝19…を形成
するのが望ましく、これにより気泡が残存しようとした
りしてもこれを該凹溝19に沿って押し出して切刃チッ
プ16の上面16A側から排出し、凹溝19内にろう材
17を満遍無く充填して所定の接合強度を確保すること
が可能となる。
記凹部として凹溝19…を切刃チップ16の側面16D
に形成しているが、本発明においては切刃チップ16の
取付強度を確保しつつ該切刃チップ16に作用する引張
・圧縮応力を緩和するため、切刃チップ16側の接合面
とチップ本体12の凹所15側の接合面との間に部分的
にその接合強度を抑制する間隙が画成されればよいので
あるから、上記凹部としては溝状のものの他に、例えば
適当な大きさの窪みを多数これらの接合面に形成したり
することも可能ではある。しかしながら、このような窪
み状の凹部では、切刃チップ16をろう付けする際に溶
融したろう材17が凹部内に満遍無く充填され難く、場
合によっては凹部の底面とろう材17との間に気泡が残
存したりして接合強度を損なうおそれがある。従って、
上記凹部としては本実施形態のように凹溝19…を形成
するのが望ましく、これにより気泡が残存しようとした
りしてもこれを該凹溝19に沿って押し出して切刃チッ
プ16の上面16A側から排出し、凹溝19内にろう材
17を満遍無く充填して所定の接合強度を確保すること
が可能となる。
【0021】また、このような構成を採った場合、上記
凹溝19の溝幅Wはやはり本実施形態のように0.15
〜0.25mmの範囲に設定されるのが望ましく、またこ
の溝幅W方向においては1mm当たり少なくとも1条の凹
溝19が形成されるのが望ましい。これは、この凹溝1
9の溝幅Wが0.15mmを下回るほど狭いと、引張応力
が充分に緩和されなくなるおそれが生じる一方、逆に溝
幅Wが0.25mmを上回るほど広いと、ろう材17の部
分が増してしまい、切削時に切刃18に生じる切削熱が
切刃チップ16からチップ本体12に伝導しにくくなっ
て、この切削熱の発散が阻害されるおそれがあるからで
ある。また、1mm当たりの凹溝19の条数が1条より少
ないと、やはり引張応力が充分に緩和されなくなるおそ
れが生じる。さらに、上記凹溝19の溝底と他方の接合
面とされる上記凹所15の壁面15Bとの間の間隔Dに
ついても、本実施形態のように0.2〜0.3mmの範囲
に設定されるのが望ましく、この間隔Dが0.2mmより
も小さいと側面16Dと壁面15Bとの接合強度が強く
なりすぎてやはり充分な応力緩和が図られなくなるおそ
れがある一方、逆に間隔Dが0.3mmより大きすぎると
反対に必要な接合強度が得られなくなるおそれがある。
凹溝19の溝幅Wはやはり本実施形態のように0.15
〜0.25mmの範囲に設定されるのが望ましく、またこ
の溝幅W方向においては1mm当たり少なくとも1条の凹
溝19が形成されるのが望ましい。これは、この凹溝1
9の溝幅Wが0.15mmを下回るほど狭いと、引張応力
が充分に緩和されなくなるおそれが生じる一方、逆に溝
幅Wが0.25mmを上回るほど広いと、ろう材17の部
分が増してしまい、切削時に切刃18に生じる切削熱が
切刃チップ16からチップ本体12に伝導しにくくなっ
て、この切削熱の発散が阻害されるおそれがあるからで
ある。また、1mm当たりの凹溝19の条数が1条より少
ないと、やはり引張応力が充分に緩和されなくなるおそ
れが生じる。さらに、上記凹溝19の溝底と他方の接合
面とされる上記凹所15の壁面15Bとの間の間隔Dに
ついても、本実施形態のように0.2〜0.3mmの範囲
に設定されるのが望ましく、この間隔Dが0.2mmより
も小さいと側面16Dと壁面15Bとの接合強度が強く
なりすぎてやはり充分な応力緩和が図られなくなるおそ
れがある一方、逆に間隔Dが0.3mmより大きすぎると
反対に必要な接合強度が得られなくなるおそれがある。
【0022】さらに、本実施形態では、チップ本体12
に形成される凹所15が、チップ本体12のすくい面と
される上面12Aから一段凹むように形成された底面1
5Aと、この底面15Aから屹立して上面12Aに連な
る壁面15Bとにより画成されるとともに、上記凹部と
しての凹溝19…は、このうち上記壁面15Bに対向し
て切刃チップ16側の接合面とされる側面16Dに形成
される一方、上記底面15Aとこれに対向する切刃チッ
プ16の下面16Bとには凹部が形成されることなく、
ともに平面状とされているが、このような凹所15が形
成される場合において、本発明では、逆にこれら壁面1
5Bと側面16Dとを平面状に形成する一方、底面15
Aと下面16Bとの少なくとも一方に凹部を形成するこ
とも可能ではある。
に形成される凹所15が、チップ本体12のすくい面と
される上面12Aから一段凹むように形成された底面1
5Aと、この底面15Aから屹立して上面12Aに連な
る壁面15Bとにより画成されるとともに、上記凹部と
しての凹溝19…は、このうち上記壁面15Bに対向し
て切刃チップ16側の接合面とされる側面16Dに形成
される一方、上記底面15Aとこれに対向する切刃チッ
プ16の下面16Bとには凹部が形成されることなく、
ともに平面状とされているが、このような凹所15が形
成される場合において、本発明では、逆にこれら壁面1
5Bと側面16Dとを平面状に形成する一方、底面15
Aと下面16Bとの少なくとも一方に凹部を形成するこ
とも可能ではある。
【0023】しかしながら、このような凹所15に切刃
チップ16が接合されたチップ11においては、切削時
にこの切刃チップ16の切刃18に作用する切削力のう
ち最も大きな主分力が、すくい面とされるチップ本体1
2の上面12Aや切刃チップ16の上面16Aに対向す
る方向、すなわち凹所15の底面15Aに対向する方向
に作用するので、この底面15Aとこれに対向して接合
される切刃チップ16の下面16Bとはより高い接合強
度で接合されるのが望ましい。そこで、本実施形態で
は、これら凹所15の底面15Aと切刃チップ16の下
面16Bとは平面状に形成して上記主分力に対する充分
な取付強度を確保する一方、凹所15の壁面15Bに対
向する切刃チップ16の側面16Dに凹溝19…を形成
して切刃18周辺に作用する引張応力の低減を図ってい
るのである。ただし、例えば切削条件等により切削時に
作用する上記主分力が小さい場合などには、これら凹所
15の壁面15Bや切刃チップ6の側面16Dとともに
底面15Aや下面16Bにも凹部を形成するようにして
も勿論構わないし、場合によっては上述のように底面1
5Aや下面16Bだけに凹部を形成するようにしてもよ
い。
チップ16が接合されたチップ11においては、切削時
にこの切刃チップ16の切刃18に作用する切削力のう
ち最も大きな主分力が、すくい面とされるチップ本体1
2の上面12Aや切刃チップ16の上面16Aに対向す
る方向、すなわち凹所15の底面15Aに対向する方向
に作用するので、この底面15Aとこれに対向して接合
される切刃チップ16の下面16Bとはより高い接合強
度で接合されるのが望ましい。そこで、本実施形態で
は、これら凹所15の底面15Aと切刃チップ16の下
面16Bとは平面状に形成して上記主分力に対する充分
な取付強度を確保する一方、凹所15の壁面15Bに対
向する切刃チップ16の側面16Dに凹溝19…を形成
して切刃18周辺に作用する引張応力の低減を図ってい
るのである。ただし、例えば切削条件等により切削時に
作用する上記主分力が小さい場合などには、これら凹所
15の壁面15Bや切刃チップ6の側面16Dとともに
底面15Aや下面16Bにも凹部を形成するようにして
も勿論構わないし、場合によっては上述のように底面1
5Aや下面16Bだけに凹部を形成するようにしてもよ
い。
【0024】一方、上記第1の実施形態のチップ11で
は、上述のように切刃チップ16の側面16Dに凹部と
して形成される凹溝19…が断面波形をなしており、こ
れにより、上述のように引張応力の緩和を図りつつも、
壁面15Bに近接する上記波形の頂部が凸曲線状となる
ので、この壁面15Bに近接する部分を比較的大きくす
ることができ、より確実に充分な取付強度を確保できる
という効果を有している。ただし、このように切刃チッ
プ16の引張応力の緩和を図りつつ、この第1の実施形
態よりも大きな接合強度を与えたい場合には、例えば図
4に示す本発明の第2の実施形態のチップ21のように
凹溝22…を断面台形状に形成することが可能であり、
逆に接合強度を抑えて一層の引張応力の緩和を図る場合
には、図5に示す第3の実施形態のチップ31のよう凹
溝32…を断面V字状に形成することが可能である。な
お、これら図4および図5に示す第2、第3の実施形態
において上記第1の実施形態と共通する部分には同一の
符号を配してある。
は、上述のように切刃チップ16の側面16Dに凹部と
して形成される凹溝19…が断面波形をなしており、こ
れにより、上述のように引張応力の緩和を図りつつも、
壁面15Bに近接する上記波形の頂部が凸曲線状となる
ので、この壁面15Bに近接する部分を比較的大きくす
ることができ、より確実に充分な取付強度を確保できる
という効果を有している。ただし、このように切刃チッ
プ16の引張応力の緩和を図りつつ、この第1の実施形
態よりも大きな接合強度を与えたい場合には、例えば図
4に示す本発明の第2の実施形態のチップ21のように
凹溝22…を断面台形状に形成することが可能であり、
逆に接合強度を抑えて一層の引張応力の緩和を図る場合
には、図5に示す第3の実施形態のチップ31のよう凹
溝32…を断面V字状に形成することが可能である。な
お、これら図4および図5に示す第2、第3の実施形態
において上記第1の実施形態と共通する部分には同一の
符号を配してある。
【0025】すなわち、上記第2の実施形態において
は、切刃チップ16の上記側面16Dに、上記壁面15
B側に向かうに従い漸次幅広となる断面等脚台形状の凹
溝22…が、その溝幅W方向にこの凹溝22の溝底の幅
と等しい間隔をあけて形成されており、従って互いに隣
接する凹溝22,22同士の間に画成される突条部は、
この凹溝22の断面がなす等脚台形と反対向きの断面等
脚台形状をなすこととなる。しかるに、このような凹溝
22…が切刃チップ16の側面16Dに形成されたチッ
プ21では、この突条部の突端に凹溝2の溝底と同じ幅
が確保されるので、チップ本体12の凹所15の壁面1
5Bに近接する部分の面積を第1の実施形態よりも大き
くすることができ、これにより上述のように大きな接合
強度を切刃チップ16に与えることができるのである。
は、切刃チップ16の上記側面16Dに、上記壁面15
B側に向かうに従い漸次幅広となる断面等脚台形状の凹
溝22…が、その溝幅W方向にこの凹溝22の溝底の幅
と等しい間隔をあけて形成されており、従って互いに隣
接する凹溝22,22同士の間に画成される突条部は、
この凹溝22の断面がなす等脚台形と反対向きの断面等
脚台形状をなすこととなる。しかるに、このような凹溝
22…が切刃チップ16の側面16Dに形成されたチッ
プ21では、この突条部の突端に凹溝2の溝底と同じ幅
が確保されるので、チップ本体12の凹所15の壁面1
5Bに近接する部分の面積を第1の実施形態よりも大き
くすることができ、これにより上述のように大きな接合
強度を切刃チップ16に与えることができるのである。
【0026】一方、上記第3の実施形態においては、切
刃チップ16の上記側面16Dに、断面略直角二等辺三
角形のV字状をなす上記凹溝23…が、互いに等しい溝
深さで溝幅W方向に連続するように形成されている。し
かるに、このように構成された第3の実施形態のチップ
31では、互いに隣接する凹溝32,32同士の間に画
成される突条部が、やはり凹溝32の断面がなす直角二
等辺三角形とは反対向きの断面直角二等辺三角形状をな
すこととなり、従って凹所15の壁面15Bに近接する
部分をより小さくすることができるとともに、各凹溝3
2の溝深さも大きくすることができるので、ろう材17
を介しての側面16Dと壁面15Bとの接合強度を第1
の実施形態よりも小さく抑えることができ、これによっ
てろう付け後のチップ本体2の収縮による切刃チップ1
6の側面16D側の圧縮応力をさらに小さくして、一層
効果的に切刃18周辺への引張応力を緩和することが可
能となる。
刃チップ16の上記側面16Dに、断面略直角二等辺三
角形のV字状をなす上記凹溝23…が、互いに等しい溝
深さで溝幅W方向に連続するように形成されている。し
かるに、このように構成された第3の実施形態のチップ
31では、互いに隣接する凹溝32,32同士の間に画
成される突条部が、やはり凹溝32の断面がなす直角二
等辺三角形とは反対向きの断面直角二等辺三角形状をな
すこととなり、従って凹所15の壁面15Bに近接する
部分をより小さくすることができるとともに、各凹溝3
2の溝深さも大きくすることができるので、ろう材17
を介しての側面16Dと壁面15Bとの接合強度を第1
の実施形態よりも小さく抑えることができ、これによっ
てろう付け後のチップ本体2の収縮による切刃チップ1
6の側面16D側の圧縮応力をさらに小さくして、一層
効果的に切刃18周辺への引張応力を緩和することが可
能となる。
【0027】なお、上記第1〜第3の実施形態において
は、いずれも切刃チップ16側の接合面とされる側面1
6Dに凹溝19…,22…,32…を形成しているが、
これとは逆にチップ本体12の凹所15側の接合面とさ
れる上記壁面15Bに凹部として凹溝等を形成するよう
にしてもよく、またこれら切刃チップ側の接合面とチッ
プ本体の凹所側の接合面との双方に凹溝等の凹部を形成
し、これらの凹部同士が互いに対向するように、すなわ
ち凹溝の場合には凹溝同士の間の突条部の突端同士が近
接するようにしてろう材17により接合するようにして
もよい。この場合には、それぞれの接合面に形成される
凹部の深さを、一方の接合面のみに凹部を形成する場合
に比べて小さくすることができる。また、これら第1〜
第3の実施形態のように超高硬度焼結体よりなる切刃チ
ップ16側に凹部(凹溝19…,22…,32…)を形
成するには、例えばワイヤー放電加工を用いることがで
き、また超硬合金よりなるチップ本体12側に凹部を形
成するには、ワイヤー放電加工や、あるいは当該チップ
本体12を焼結する前の圧粉体を成形する時点において
該圧粉体成形用の金型に予め上記凹部を画成する凸部
(突条部)を形成しておけばよい。
は、いずれも切刃チップ16側の接合面とされる側面1
6Dに凹溝19…,22…,32…を形成しているが、
これとは逆にチップ本体12の凹所15側の接合面とさ
れる上記壁面15Bに凹部として凹溝等を形成するよう
にしてもよく、またこれら切刃チップ側の接合面とチッ
プ本体の凹所側の接合面との双方に凹溝等の凹部を形成
し、これらの凹部同士が互いに対向するように、すなわ
ち凹溝の場合には凹溝同士の間の突条部の突端同士が近
接するようにしてろう材17により接合するようにして
もよい。この場合には、それぞれの接合面に形成される
凹部の深さを、一方の接合面のみに凹部を形成する場合
に比べて小さくすることができる。また、これら第1〜
第3の実施形態のように超高硬度焼結体よりなる切刃チ
ップ16側に凹部(凹溝19…,22…,32…)を形
成するには、例えばワイヤー放電加工を用いることがで
き、また超硬合金よりなるチップ本体12側に凹部を形
成するには、ワイヤー放電加工や、あるいは当該チップ
本体12を焼結する前の圧粉体を成形する時点において
該圧粉体成形用の金型に予め上記凹部を画成する凸部
(突条部)を形成しておけばよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切刃チップ側の接合面とチップ本体の凹所側の接合面と
のうち少なくとも一方の接合面に凹部を形成して他方の
接合面との間に部分的に間隙を画成することにより、こ
れらの接合面間のろう材による接合強度を抑制し、超硬
合金よりなるチップ本体と超高硬度焼結体よりなる切刃
チップとの熱膨張率の相違によってろう付け後に切刃チ
ップの切刃周辺に作用する引張応力の緩和を図ることが
できる。従って、このような引張応力によって切刃に欠
損が生じ易くなったり、かかる応力により切刃チップに
内部歪みが残留してクラックが発生したりするような事
態を防止することができ、超高硬度焼結体よりなる切刃
チップの優れた耐摩耗性とも相俟って、チップ寿命の延
長を図ることができる。
切刃チップ側の接合面とチップ本体の凹所側の接合面と
のうち少なくとも一方の接合面に凹部を形成して他方の
接合面との間に部分的に間隙を画成することにより、こ
れらの接合面間のろう材による接合強度を抑制し、超硬
合金よりなるチップ本体と超高硬度焼結体よりなる切刃
チップとの熱膨張率の相違によってろう付け後に切刃チ
ップの切刃周辺に作用する引張応力の緩和を図ることが
できる。従って、このような引張応力によって切刃に欠
損が生じ易くなったり、かかる応力により切刃チップに
内部歪みが残留してクラックが発生したりするような事
態を防止することができ、超高硬度焼結体よりなる切刃
チップの優れた耐摩耗性とも相俟って、チップ寿命の延
長を図ることができる。
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すスローアウェ
イチップ11の平面図である。
イチップ11の平面図である。
【図2】 図1における側断面図である。
【図3】 図1に示す第1の実施形態のスローアウェイ
チップ11のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
チップ11のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示すスローアウェ
イチップ21のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
イチップ21のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態を示すスローアウェ
イチップ31のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
イチップ31のコーナ部14周辺の拡大平面図である。
【図6】 Agろう材により接合された部材同士の接合
面間の間隔と接合強度との関係を示す図である。
面間の間隔と接合強度との関係を示す図である。
【図7】 従来のスローアウェイチップ1を示す斜視図
である。
である。
11,21,31 スローアウェイチップ 12 チップ本体 12A チップ本体12の上面 14 上面12Aのコーナ部 15 凹所 15A 凹所15の底面 15B 凹所15の壁面(凹所側の接合面) 16 切刃チップ 16B 切刃チップ16の下面 16D 切刃チップ16の側面(切刃チップ側の接合
面) 17 ろう材 18 切刃 19,22,32 凹溝(凹部) W 凹溝19,22,32の溝幅 D 凹溝19の溝底と壁面15Bとの間の間隔
面) 17 ろう材 18 切刃 19,22,32 凹溝(凹部) W 凹溝19,22,32の溝幅 D 凹溝19の溝底と壁面15Bとの間の間隔
Claims (8)
- 【請求項1】 超硬合金よりなるチップ本体に形成され
た凹所に、超高硬度焼結体よりなる切刃チップがろう付
けされて接合されたスローアウェイチップにおいて、上
記凹所側の接合面とこの接合面に対向する上記切刃チッ
プ側の接合面とのうち少なくとも一方の接合面には、他
方の接合面との間に部分的に間隙を画成するように凹部
が形成されていることを特徴とするスローアウェイチッ
プ。 - 【請求項2】 上記凹部は、上記少なくとも一方の接合
面に形成された凹溝であることを特徴とする請求項1に
記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項3】 上記凹溝は、断面波形に形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイチッ
プ。 - 【請求項4】 上記凹溝は、断面V字状に形成されてい
ることを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイチ
ップ。 - 【請求項5】 上記凹溝は、断面台形状に形成されてい
ることを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイチ
ップ。 - 【請求項6】 上記凹溝は、その溝幅が0.15〜0.
25mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項
2ないし請求項5のいずれかに記載のスローアウェイチ
ップ。 - 【請求項7】 上記接合面には、その溝幅方向において
1mm当たり少なくとも1条の凹溝が形成されていること
を特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載
のスローアウェイチップ。 - 【請求項8】 上記凹所は、上記チップ本体のすくい面
とされる上面から一段凹むように形成された底面と、こ
の底面から屹立して上記上面に連なる壁面とにより画成
されており、上記凹部は、少なくともこの壁面と該壁面
に対向する上記切刃チップの側面とのうち少なくとも一
方に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請
求項7のいずれかに記載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11137853A JP2000326111A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11137853A JP2000326111A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326111A true JP2000326111A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15208327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11137853A Withdrawn JP2000326111A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000326111A (ja) |
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-
1999
- 1999-05-18 JP JP11137853A patent/JP2000326111A/ja not_active Withdrawn
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