JP2000325068A - 酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法、並びにその攪拌槽に具備された攪拌翼 - Google Patents
酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法、並びにその攪拌槽に具備された攪拌翼Info
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- JP2000325068A JP2000325068A JP2000063819A JP2000063819A JP2000325068A JP 2000325068 A JP2000325068 A JP 2000325068A JP 2000063819 A JP2000063819 A JP 2000063819A JP 2000063819 A JP2000063819 A JP 2000063819A JP 2000325068 A JP2000325068 A JP 2000325068A
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- C12M27/02—Stirrer or mobile mixing elements
Abstract
する酵母液貯留用攪拌槽と、その酵母液貯留用攪拌槽を
用いてビール等の発酵食品を製造する方法、並びにその
酵母液貯留用攪拌槽に具備された攪拌翼に関し、非ニュ
ートン流体である酵母液の混合不良を生じさせることな
く槽内全体を短時間で均一に攪拌混合することができ、
且つ酵母を損傷させず、その生物活性も低下させないこ
とを課題とする。 【解決手段】 ビール等の発酵食品類を発酵させる発酵
槽へ供給するための酵母液を貯留する酵母液貯留用攪拌
槽において、攪拌翼の回転時に形成される回転体の最大
直径が槽径の60〜90%で該回転体の高さが酵母液の標準
貯留時の液深の70%以上であるように攪拌翼が構成され
てなることを特徴とする。
Description
槽と、その攪拌槽を用いた発酵食品類の製造方法、並び
にその攪拌槽に具備された攪拌翼、さらに詳しくは、主
として、ビール製造プロセスにおいて使用する酵母液貯
留用攪拌槽と、その酵母液貯留用攪拌槽を用いてビール
等の発酵食品を製造する方法、並びにその酵母液貯留用
攪拌槽に具備された攪拌翼に関する。
程においては、発酵槽から回収された酵母は貯留用攪拌
槽に貯留され、種酵母として発酵槽へ返送されて再利用
されている。
間の経過に伴い、貯留用攪拌槽の下部に沈降し、その結
果、貯留用攪拌槽内の酵母濃度や冷却温度が不均一とな
り、これを解消するために酵母液の攪拌が必要となる。
に非ニュートン流体であり、このような非ニュートン流
体は、攪拌力に比例して攪拌効果が向上するニュートン
流体と異なり、攪拌力を大きくしてもそれに比例した攪
拌効果が必ずしも得られないことが知られている。
度を均一にするために攪拌が必要ではあるものの、その
攪拌によって酵母を損傷しないことも必要である。
て、従来では、発酵槽に供給する酵母液の貯留用攪拌槽
内に具備される攪拌翼として、主として傾斜パドル翼や
プロペラ翼等の翼が使用されていた。
拌翼を用いて非ニュートン流体である酵母液を攪拌する
場合、低速攪拌では全体を均一に混合することができな
いという問題点がある。
酵母液の温度の均一性を増すために、高速の強い攪拌を
行うと、酵母を傷つけ、破壊し、その生物活性を低下さ
せるという問題点がある。
消するためになされたもので、非ニュートン流体である
酵母液の混合不良を生じさせることなく槽内全体を短時
間で均一に攪拌混合することができ、且つ酵母を損傷さ
せず、その生物活性も低下させないことを課題とするも
のである。
題を解決するために、酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌
槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法、並びにそ
の攪拌槽に具備された攪拌翼としてなされたもので、酵
母液貯留用攪拌槽としての特徴は、ビール等の発酵食品
類を発酵させる発酵槽へ供給するための酵母液を貯留す
る酵母液貯留用攪拌槽において、攪拌翼の回転時に形成
される回転体の最大直径が槽径の60〜90%で該回転体の
高さが酵母液の標準貯留時の液深の70%以上であるよう
に構成されてなることにある。
しての特徴は、酵母液貯留用攪拌槽で酵母液を攪拌する
工程を有するビール等の発酵食品類の製造方法におい
て、前記酵母液貯留用攪拌槽に、回転時に形成される回
転体の最大直径が槽径の60〜90%で該回転体の高さが酵
母液の標準貯留時の液深の70%以上であるような攪拌翼
を具備し、該攪拌翼を1〜30rpm の回転数で回転して酵
母液を攪拌することにある。
の発酵食品類を発酵させる発酵槽へ供給するための酵母
液を貯留する酵母液貯留用攪拌槽に具備される攪拌翼で
あって、回転時に形成される回転体の最大直径が槽径の
60〜90%で該回転体の高さが酵母液の標準貯留時の液深
の70%以上であるように構成されてなることにある。
るが、70〜90%とすることがより望ましい。
回転時に形成される回転体において、最も径の大きい部
分の寸法(直径)をいう。
時の液深の70%以上であるが、90〜120 %とすることが
より望ましい。
貯留用攪拌槽の設計上、及び運転管理の経験上設定され
る量の酵母液が貯留されている状態を意味し、攪拌槽に
応じて酵母液の標準貯留量は一義的に定められる。
あるが、1〜20rpm とすることがより望ましい。
て、図面に従って説明する。
的に示す概略正面図である。
円筒状に形成されているとともに、底部3は逆円錐形に
形成されている。
れた回転軸で、この回転軸4には、上下2段にパドル翼
5a,5b が垂直に取付けられている。
は、図2に示すように45度の交差角度をなして配設され
ている。
攪拌翼5は、その攪拌翼5の回転時に形成される回転体
の最大直径が槽径の60〜90%となるように設定されてい
る。
貯留時の液深の70%以上となるように設定されている。
本体1の逆円錐形の底部3に合わせて斜面状に形成され
ている。
拌槽6は、図3に示すようにビール製造用の主発酵槽7
の後段に配置して用いられるものである。
化工程や酵母による発酵工程等からなるが、その酵母に
よる発酵工程において、主発酵槽7から排出される酵母
の一部が上記酵母液貯留用攪拌槽6で貯留され、再利用
するための種酵母として前記主発酵槽7へ返送される。
母が均一に攪拌される必要がある。
を用いることによって、酵母を損傷させない程度の低速
の回転数で攪拌し、しかも全体を均一に攪拌混合するこ
とができる。
れているため、それぞれのパドル翼5a,5b から吐出流が
生じることとなり、上下の吐出流が相互に干渉すること
がないために、酵母液の流れをスムーズに繋ぐことがで
きる。
回転体の最大直径が槽径の60〜90%となるように設定さ
れているため、槽本体1の槽内壁近辺においても酵母液
を流動させることができるとともに、酵母の損傷を生じ
させることもない。
以下であると、槽内壁近辺の酵母液が流動しないため、
酵母液が均一に攪拌されず、非流動部と流動部との滑り
面で、せん断力により酵母が破壊される一方、90%以上
であると、翼と槽内壁との間隙が少なくなり、翼と槽内
壁間で高いせん断力を生じ酵母が損傷するおそれがあ
り、また上下に混合する効果が減少するので、均一な混
合ができなくなるからである。
〜90%となるように設定されるが、70〜90%とすること
がより望ましく、さらには75〜90%、80〜90%とするこ
とがより望ましい。
くなり、酵母がより均一に攪拌されることとなり、75%
以上、80%以上とすることにより、酵母濃度の変動がさ
らに少なくなるとともに、酵母の均一な攪拌効果がさら
に良好となる。
回転体の高さは、酵母液の標準貯留時の液深の70%以上
となるように設定されているため、混合不良を生じるこ
ともない。
であると、酵母液に流動の伝わり難い部分が発生して混
合できなくなり、槽内の酵母液の濃度や温度にばらつき
が生じる。
であることが好ましい。
液面付近に攪拌翼の頂部が存在するため、標準貯留時か
ら全量排出時まで、より均一に攪拌混合できることとな
り、さらに仕込み時に発生した泡立ちが攪拌後に速やか
に消えるという効果もある。
おいて攪拌翼の頂部が液面から少し上であるために、よ
り均一な攪拌混合ができ、泡立ちも消えるという効果を
有する。
ように攪拌翼5の回転によって形成される回転体の上端
と、その回転体の下端との間の距離を意味する。
図4に示すように酵母液を槽本体1内に収容した際の
(貯留時の)酵母液の液面と、槽本体1の底部3の最下
部(逆三角形の頂点の部分)との間の距離のうち、標準
的な液量の状態、すなわち、酵母液貯留用攪拌槽の設計
上、及び運転管理の経験上設定される量の酵母液が貯留
されている状態を意味し、攪拌槽に応じて酵母液の標準
貯留量は一義的に定められる。尚、標準貯留時の液面の
上の空間は、発泡時の膨張に備える空間である。従っ
て、ここでいう標準貯留量は液と酵母のみを対象とする
容積を表す。
の最下部との間の距離H3は、酵母液を攪拌したとき
に、酵母を損傷することなく均一に攪拌混合させるため
に距離が設けられている。この距離が短すぎると攪拌時
に酵母が損傷し、距離が大き過ぎると均一な攪拌ができ
ない。
攪拌される。
しく、また30rpm を越えるとトルクが急激に上昇し、せ
ん断力によって酵母が損傷するからである。
力による酵母の損傷がより確実に防止される。完全に沈
降分離した酵母液を均一に分散したり、速やかに冷却し
たり、発泡を抑制するときは、10rpm 以上で短時間の攪
拌を行ない、温度を保持するときは、1rpm に近い極低
速で連続運転を行うか、或いは1〜10rpm の低速で間欠
運転を行なうと、酵母の損傷を防ぐことができる。特
に、酵母が沈降分離した状態からの攪拌による均一化が
可能であるため、冷却後は酵母の沈降分離を恐れず必要
最小限度の低速間欠運転で保持することが望ましい。
ら見て45度の交差角度をなして配設されているので、こ
の位相のずれがスムーズな酵母液の上下の流動を生じさ
せることとなる。
拌槽6内での均一な攪拌混合効果が得られるのである。
が、3段以上に配置することも可能である。
平面から見て45度の交差角度をなして配設されていた
が、この交差角度も該実施形態に限定されるものではな
い。
下の流動を生じさせるためには、30度〜90度の範囲内で
あることが好ましい。
上記実施形態のように、回転軸4に上下多段のパドル翼
5a,5b,…を配設したような構造のものに限定されず、そ
の構造は問わない。
た攪拌翼のように、大型の平板翼に多数の穴部を形成し
たようなもの、或いは特開昭61−200842号公報や特開平
8−281089号公報に開示された攪拌翼のように、複数の
大型の垂直平板翼を角度をずらして設けているものや、
実開平7−34928 号公報に開示された攪拌翼のように、
略台形の大型垂直平板翼の背面に間隔を設けて板状の補
助翼体を取り付けたものを用いることも可能である。
ー翼、パドル翼、格子翼よりも、上下方向に形状、寸
法、取り付け方法の変化を持ち、それらの変化によって
液を上下に動かすことのできる攪拌翼が望ましい。
される攪拌槽では、槽洗浄時に洗浄作業の死角となるよ
うな翼の傾斜や孔がないことが望ましく、翼が鉛直であ
り、孔等の開口部がない攪拌翼を用いるのが望ましい。
がなく、洗浄性を損なう水平面のない滑らかな曲面と鉛
直面で構成される攪拌翼が望ましい。
ても十分に酵母液を混合できるので、邪魔板を付けて槽
の洗浄性を損なう必要もない。
分な洗浄効果が得られ、微生物汚染等の事故を発生させ
ることがない。
ビール製造用に用いる場合について説明したが、その用
途はこれに限定されるものではなく、ビール以外の酵母
攪拌用として使用することも可能である。
が用いられる。
母の容量%を意味する。
係を試験したものである。
m3、槽の内径1900mm、攪拌翼の最大径が槽径の60%のも
のを用いた。
の高さが1490mmとなるように設定した。この結果、この
回転体の高さは、標準貯留時の液深の97%となり、攪拌
翼の頂部は、酵母液の標準貯留時の液表面から約50mm高
い位置にある。
相互に45度の角度で交差して上下に設けられたパドル翼
5a,5b を有するものとした。
回転数で攪拌した。
た。
大径が800 mmで、槽の内径は2200mmであり、従って回転
軸を回転させた際に形成される回転体の最大直径は槽径
の約36%となる。
攪拌時間の変化に伴い、酵母液のpHが顕著に変動した
のに対し、本実施例では、比較例に比べてpHの変動が
少なかった。
の方が酵母の損傷が少なかったものと判断できる。
鏡にて観察したところ、参考写真1に示すように比較例
の傾斜パドル翼で攪拌を行った場合、明らかに酵母に損
傷が発生していることが確認できた。
った酵母液は参考写真1に示すように酵母の損傷がな
く、良好な状態であった。
したものである。
m3、槽の内径2200mmのものを用いた。
って形成される回転体の最大直径は槽径の約83%となる
ように設定した。
体の高さが1993mmとなるように設定した。この結果、こ
の回転体の高さは、標準貯留時の液深の93%となり、攪
拌翼の頂部は、酵母液の標準貯留時の液表面から約50mm
高い位置にある。
び5rpm (実施例2−2)の回転数で攪拌した。
攪拌翼を具備した攪拌槽を用いた。
を回転することによって形成される回転体の最大直径は
1600mmとした。従って、その回転体の最大直径は槽径の
約57%となる。回転数は70rpm とした。
ーム形の翼を用いた。
攪拌翼を回転することによって形成される回転体の最大
直径は1400mmとした。従って、その回転体の最大直径は
槽径の約56%となる。回転数は70rpm とした。
は、15%の範囲で酵母濃度が変動したのに対し、本実施
例では、酵母濃度の変動は5%以内であった。
の方が酵母が均一に攪拌されたものと判断できる。
関関係を試験したものである。
一定量排出し、その排出を8回行い、排出回数に伴うp
Hの変動を測定した。
の回転数で攪拌し、排出した酵母液のpHを測定した。
攪拌翼によって形成される回転体の最大直径が槽径の約
83%となるものを用いた。
標準貯留時の93%になるよう設定した。
なように、実施例3−1及び実施例3−2のいずれも、
8回24時間排出作業を行ったにもかわらず、pHの変動
は0.2以内であった。
2とも酵母の損傷がほとんど認められないことが確認で
きた。
の相関関係を試験したものである。
様に3時間ごとに一定量排出し、その排出を8回行い、
排出回数に伴う酵母濃度の変動を測定した。
によって測定した。
滅すると−に荷電する。
の状態が確認でき、これをセンサーで検知して酵母濃度
に換算しうるようにしたものが生菌センサーである。
攪拌翼によって形成される回転体の最大直径が槽径の約
60%となるもの(実施例4−1)、回転体の最大直径が
槽径の約75%となるもの(実施例4−2)、及び回転体
の最大直径が槽径の約83%となるもの(実施例4−3)
の3種類を用いた。
標準貯留時の93%になるよう設定した。
及び実施例4−2は8回、実施例4−3は4回排出作業
を行ったにもかわらず、酵母濃度の変動は8%以内であ
った。
した実施例4−2の場合には、酵母濃度の変動は5%程
度であり、回転体の最大直径が槽径の約83%とした実施
例4−3の場合には、酵母濃度の変動は3%程度であっ
た。
少なく、特に実施例4−2や実施例4−3では酵母の損
傷がほとんど認められないことが確認できた。
り70%以上のもの、さらに80%以上のものが均一に攪拌
されていることが確認できた。
のである。
槽を用いた。
m3、槽の内径1900mmのものを用い、回転体の最大直径
(翼径)が1140mm、回転体の高さが1490mmとなるように
設置した。この結果、この回転体の高さは、標準貯留時
の液深の97%となる。
rpm で攪拌した時の温度を経時的に測定した。
度を変えて、1rpm と20rpm とで回転させた時の攪拌槽
内の温度変化を温度センサにより経時的に測定し、その
攪拌の効果を確認した。
したポイントである。
の違いでの温度のバラツキは少なく、20rpm で攪拌した
時はバラツキがほとんどなくなっていることが分かる。
速度の回転でも、槽内の温度が均一に攪拌され、また一
定温度に保たれていることが分かる。
に、容積4m3、槽の内径1900mmのものを用い、回転体の
最大直径は1140mm、回転体の高さは1490mmとなるように
設置した。回転体の高さは、標準貯留時の液深の97%と
なる。
して、図12に示すような2段パドル翼を用い、53rpm で
攪拌した。その結果を図13に示す。
ートに従って温度管理がなされており、槽内の温度が設
定温度に到達するまで、攪拌槽の周囲のジャケットに冷
媒が流され、槽内の酵母液を冷却している。
面に近い酵母液は急激に冷却されているにもかかわら
ず、槽中心部の酵母液は冷却されないままの状態とな
り、槽内部での温度差が生じ、槽の冷却効率は悪くなっ
てしまう。
攪拌した時と、比較例の攪拌槽を用いて攪拌した時の槽
内温度の追随性を測定した結果を示していることとな
る。
速であっても、本実施例では比較例よりも温度追随性が
よく、高速攪拌を行なわなくても、短時間で均一に攪拌
できることが分かる。また、微妙な温度設定にもよく追
随するために、酵母の温度管理が適正に行われるという
効果がある。
い、酵母を攪拌した時の攪拌前と攪拌後の生細胞率を求
めた。
した酵母を顕微鏡にて観察し、ヘマチトメータを用いて
生細胞を計数した。
積5m3、槽の内径2100mmのものを用い、回転体の最大直
径(翼径)が1745mm、回転体の高さが1993mmとなるよう
に設置し、酵母液の標準貯留時の液深が93%となるよう
にした。
36時間で攪拌したときの生細胞率を測定した。
積5m3、槽の内径2100mmのものを用い、攪拌翼の回転体
の最大直径(翼径)が1745mm、回転体の高さが1993mmと
なるように設置し、酵母液の標準貯留時の液深が93%と
なるようにした。
33時間で攪拌したときの生細胞率を測定した。
積5m3、槽の内径2100mmのものを用い、攪拌翼の回転体
の最大直径(翼径)が1745mm、回転体の高さが1993mmと
なるように設置し、酵母液の標準貯留時の液深が93%と
なるようにした。
39時間で攪拌したときの生細胞率を測定した。
攪拌前と攪拌後の酵母の生細胞率を測定した結果を図14
に示す。
ける生細胞率は攪拌前と攪拌後でほとんど差がなかっ
た。このことから、攪拌による酵母細胞の損傷はおこっ
ていないことが分かる。
回転数と軸トルクとの相関関係を試験したものである。
酵母液の標準貯留時の液深も実施例7と同じ状態で試験
した。
時間経過後の酵母、及び既知のニュートン流体について
図15に示す。
な軸トルクは、回収24時間経過後の酵母に必要な軸トル
クよりも大きい。
ュートン流体のデータを示す各線との交点は、その回転
数での酵母液の見掛け粘度がそのニュートン流体の粘度
に等しいことを表す。
母液の見掛け粘度は30000cp から1000cpまで変化し、非
ニュートン流体であることが理解できる。
m 以下で回転数によらず、略一定になる傾向が認められ
る。この傾向は、ビンガム流体に認められる特徴であ
り、図15のデータは酵母液がビンガム流体であることを
示す。ビンガム流体は降伏応力を持つ流体であり、降伏
応力以下の力が作用しても流体は動かない。
することのできる一般的な流体ではなく、全体を流動化
させ均一に混合することに特別な配慮を必要とする特殊
な流体であることが推定される。
攪拌槽の攪拌翼として、その攪拌翼を回転させることに
よりできる回転体の最大直径が槽径の60〜90%で、回転
体の高さが酵母液の標準貯留時の液深の70%以上となる
ような攪拌翼を用い、且つその攪拌翼を1〜30rpm の回
転数で回転して攪拌するため、槽内の全体を略均一に混
合することができ、その混合攪拌効果が、一般の傾斜パ
ドル翼等を具備した酵母攪拌槽に比べて著しく良好とな
る効果がある。
体の最大直径が槽径の60〜90%で、回転体の高さを酵母
液の標準貯留時の液深の70%以上となるようにしたた
め、1〜30rpm という比較的少ない回転数でも良好な攪
拌効果が得られることとなり、その結果、酵母を傷つ
け、破壊し、その生物活性を低下させるおそれもないと
いう効果がある。
体の最大直径を槽径の70〜90%とした場合には、槽内壁
近辺において酵母液が滞留するのをより確実に防止で
き、より均一に攪拌できることとなる。
体の高さを酵母液の標準貯留時の液深の90〜120 %とし
た場合には、酵母液をより均一に攪拌混合できるととも
に、仕込み時に発生した泡立ちが攪拌後に速やかに消え
るという効果がある。
た場合には、せん断力による酵母の損傷がより確実に防
止されるという効果がある。
概略正面図。
面図。
ブロック図。
を示すための概略正面図。
ラフ。
を示すグラフ。
関係を示すグラフ。
フ。
ラフ。
ラフ。
フ。
Claims (8)
- 【請求項1】 ビール等の発酵食品類を発酵させる発酵
槽へ供給するための酵母液を貯留する酵母液貯留用攪拌
槽において、攪拌翼の回転時に形成される回転体の最大
直径が槽径の60〜90%で該回転体の高さが酵母液の標準
貯留時の液深の70%以上であるように攪拌翼が構成され
てなることを特徴とする酵母液貯留用攪拌槽。 - 【請求項2】 攪拌翼の回転時に形成される回転体の最
大直径が槽径の70〜90%である請求項1記載の酵母液貯
留用攪拌槽。 - 【請求項3】 攪拌翼の回転時に形成される回転体の高
さが酵母液の標準貯留時の液深の90〜120 %である請求
項1記載の酵母液貯留用攪拌槽。 - 【請求項4】 酵母液貯留用攪拌槽で酵母液を攪拌する
工程を有するビール等の発酵食品類の製造方法におい
て、前記酵母液貯留用攪拌槽に、回転時に形成される回
転体の最大直径が槽径の60〜90%で該回転体の高さが酵
母液の標準貯留時の液深の70%以上であるような攪拌翼
を具備し、該攪拌翼を1〜30rpm の回転数で回転して酵
母液を攪拌することを特徴とするビール等の発酵食品類
の製造方法。 - 【請求項5】 攪拌翼の回転時に形成される回転体の最
大直径が槽径の70〜90%である請求項4記載のビール等
の発酵食品類の製造方法。 - 【請求項6】 攪拌翼の回転時に形成される回転体の高
さが酵母液の標準貯留時の液深の90〜120 %である請求
項4記載のビール等の発酵食品類の製造方法。 - 【請求項7】 攪拌翼を1〜20rpm で回転させる請求項
4記載のビール等の発酵食品類の製造方法。 - 【請求項8】 ビール等の発酵食品類を発酵させる発酵
槽へ供給するための酵母液を貯留する酵母液貯留用攪拌
槽に具備される攪拌翼であって、回転時に形成される回
転体の最大直径が槽径の60〜90%で該回転体の高さが酵
母液の標準貯留時の液深の70%以上であるように構成さ
れてなることを特徴とする攪拌翼。
Priority Applications (1)
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JP2000063819A JP4014350B2 (ja) | 1999-03-12 | 2000-03-08 | 酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法、並びにその攪拌槽に具備された攪拌翼 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6732399 | 1999-03-12 | ||
JP11-67323 | 1999-03-12 | ||
JP2000063819A JP4014350B2 (ja) | 1999-03-12 | 2000-03-08 | 酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法、並びにその攪拌槽に具備された攪拌翼 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002201680A Division JP4195250B2 (ja) | 1999-03-12 | 2002-07-10 | ビール等の発酵食品類の製造方法 |
JP2007204320A Division JP4195491B2 (ja) | 1999-03-12 | 2007-08-06 | ビール等の発酵食品類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000325068A true JP2000325068A (ja) | 2000-11-28 |
JP4014350B2 JP4014350B2 (ja) | 2007-11-28 |
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CN111094230A (zh) * | 2017-07-28 | 2020-05-01 | 罗门哈斯公司 | 通过使用非均相催化剂进行氧化酯化来生产甲基丙烯酸甲酯的方法 |
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