JP2000324452A - 画像記憶制御装置及び画像記憶制御方法 - Google Patents

画像記憶制御装置及び画像記憶制御方法

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JP2000324452A
JP2000324452A JP11127580A JP12758099A JP2000324452A JP 2000324452 A JP2000324452 A JP 2000324452A JP 11127580 A JP11127580 A JP 11127580A JP 12758099 A JP12758099 A JP 12758099A JP 2000324452 A JP2000324452 A JP 2000324452A
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JP11127580A
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Keiji Kondo
慶治 近藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した読み出し速度が保証されるととも
に、読み出しエラーの影響が低減された画像記憶制御装
置及び画像記憶制御方法を提供する。 【解決手段】 画像データ蓄積メモリのハードディスク
10を、セクタ読み出しエラー発生時に再読み出しを行
わずにエラーセクタ番号を報告するように設定し、格納
されるデータをセクタ情報及び圧縮コードからなるセク
タ単位のデータブロック形式とする。セクタ読み出し部
20による読み出しに対してセクタエラー検出部23に
おいてエラーが検出された場合には、エラーセクタ番号
等からエラー情報生成部32においてエラー情報を生成
して、このエラー情報に基づいてセクタエラー補間部4
0で画像データの補間処理を行う。これによって、安定
した読み出し速度と、読み出しエラーの影響低減とが両
立される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを蓄積
させるメモリとしてハードディスクを用いた画像記憶制
御装置及び画像記憶制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速カラープリンタや高解像度の白黒プ
リンタなどにおいては、プリントすべき画像の画像デー
タ量が増大する。このようなデータ量の多い画像データ
を一時的に格納・蓄積させる大容量のメモリとして、D
RAM等の半導体メモリを用いずにハードディスク(H
DD)を用いることが検討されている。
【0003】半導体メモリはアクセス速度が速く、画像
データ蓄積メモリとして使用した場合に生ラスタの画像
データを蓄積することができる。これに対してハードデ
ィスクはアクセス速度が遅く、画像データ蓄積メモリと
して使用した場合には、生ラスタ画像データではなく画
像データを圧縮した圧縮コードを一時的に蓄積し、これ
を読み出してリアルタイムで伸長しながら転送すること
によって擬似的に読み出し速度を高めている(例えば特
開平9−200753号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した読み出し速度
については、動作時に安定したアクセス速度が保証され
ることが重要である。例えば、ビデオオンデマンドなど
動画像のデジタル処理技術が開発され、その蓄積メモリ
としてハードディスクが使用される。このとき、一般的
なハードディスクでは読み出しエラーを検知すると読み
出しエラーが発生したセクタを再度シークし読み直すた
めに一定速度でのアクセスが阻害されてしまい、読み出
している動画像の画像転送が中断されて、その結果動画
像が一瞬途切れてしまうなどの問題を生じる。
【0005】このような問題を回避できるものとして、
例えばAV仕様のハードディスクがある。AV仕様ハー
ドディスクにおいてはハードディスクの読み出しエラー
を無視するため、再読み出しやそれに伴うシークが発生
せず安定して一定のアクセス速度が保証されて、動画像
の途切れが回避される。この場合、読み出しエラーを無
視することによって画像の乱れを生じるが、動画像のフ
レームは短時間のうちに次のフレーム画像に書き換えら
れるため、1フレーム内で画像の乱れを生じてもユーザ
にはこの読み出しエラーによる画像の乱れはほとんど認
識されない。
【0006】プリンタなどの画像データを扱う様々な装
置に用いられる画像データ蓄積メモリにおいても、同様
に安定した高速読み出し動作が望まれる。しかしなが
ら、高速カラープリンタや高解像度の白黒プリンタ等で
は通常ハードディスクには画像データを圧縮した圧縮コ
ードを蓄積しており、読み出しエラーが発生すると圧縮
コードが誤解釈されてしまい、エラーが発生したデータ
以降の伸長した画像データが乱れてしまうという問題が
発生する。このような画像の乱れは、動画像の1フレー
ムでの場合と異なり画像のプリントアウトにおいては特
に重大なエラーとなることがある。画像記憶制御につい
てのこのような問題はプリンタ以外の画像を扱う装置に
おいても同様に生じる。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、安定した読み出し速度が保証されるととも
に読み出しエラーの影響が低減された画像記憶制御装置
及び画像記憶制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による画像記憶制御装置は、画像デー
タを圧縮した圧縮画像データを一時的に格納する画像デ
ータ蓄積メモリとしてハードディスクを用いた画像記憶
制御装置において、ハードディスクは、セクタからのデ
ータの読み出し時に読み出しエラーが発生した場合に、
再読み出しを行わずにエラーセクタ番号を報告するよう
に設定され、圧縮画像データの圧縮コードをもとに、ハ
ードディスクのセクタ単位に所定のデータ形式によって
まとめられたデータブロックを生成するデータ変換手段
と、ハードディスクから、セクタにそれぞれ格納された
データブロックと、読み出しエラーの発生時に報告され
るエラーセクタ番号を含むエラーセクタ情報と、を読み
出すセクタ読み出し手段と、読み出しエラーが発生した
セクタをエラーセクタ番号によって検出するエラー検出
手段と、読み出しエラーの発生が検出されたセクタに格
納されていたデータブロックに含まれる圧縮コードにつ
いて、圧縮画像データを伸長して形成される出力画像デ
ータのうち対応するデータ部分を補間によって生成する
エラー補間手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明による画像記憶制御方法は、
画像データを圧縮した圧縮画像データを一時的に格納す
る画像データ蓄積メモリとしてハードディスクを用いた
画像記憶制御方法において、ハードディスクは、セクタ
からのデータの読み出し時に読み出しエラーが発生した
場合に、再読み出しを行わずにエラーセクタ番号を報告
するように設定され、圧縮画像データの圧縮コードをも
とに、ハードディスクのセクタ単位に所定のデータ形式
によってまとめられたデータブロックを生成するデータ
変換ステップと、ハードディスクから、セクタにそれぞ
れ格納されたデータブロックと、読み出しエラーの発生
時に報告されるエラーセクタ番号を含むエラーセクタ情
報と、を読み出すセクタ読み出しステップと、読み出し
エラーが発生したセクタをエラーセクタ番号によって検
出するエラー検出ステップと、読み出しエラーの発生が
検出されたセクタに格納されていたデータブロックに含
まれる圧縮コードについて、圧縮画像データを伸長して
形成される出力画像データのうち対応するデータ部分を
補間によって生成するエラー補間ステップと、を備える
ことを特徴とする。
【0010】上記した画像記憶制御装置及び画像記憶制
御方法においては、蓄積メモリとして使用されるハード
ディスクは、読み出しエラー発生時にそれを無視して再
読み出しを行わないように設定されており、これによっ
て安定した読み出し速度が保証される。
【0011】同時に、このような読み出しエラー発生時
には、ハードディスクはエラーセクタ番号を報告する。
また、各セクタに格納されるデータについては、圧縮画
像データの圧縮コードをそれぞれセクタ単位にデータブ
ロックとしてまとめたデータ形式によって格納されてい
る。これによって、あるセクタの読み出し時にエラーを
生じてもその他のデータ部分に与える影響を抑制するこ
とができる。
【0012】また、報告されたエラーセクタ番号の情報
に基づいてエラー検出手段において読み出しエラーが発
生したセクタを検出し、そのセクタに格納されていた圧
縮コードに対応する出力に用いる画像データ(出力画像
データ)の部分のエラードットをエラー補間手段におい
て補間によってエラー補正処理することによって、再読
み出しを行わない場合においてもエラー発生による画像
の乱れが低減された画像記憶制御装置(画像記憶制御方
法)とすることができる。
【0013】また、本発明による画像記憶制御装置(画
像記憶制御方法)は、画像データを圧縮して圧縮画像デ
ータを生成するデータ圧縮手段(データ圧縮ステップ)
と、ハードディスクから読み出された圧縮画像データの
圧縮コードを伸長して出力画像データを生成するコード
伸長手段(コード伸長ステップ)と、をさらに備えるこ
とを特徴としても良い。
【0014】また、エラー検出手段によって検出された
読み出しエラーについての情報に基づいて、出力画像デ
ータ上における読み出しエラーの発生位置を特定するた
めのエラー情報を生成するエラー情報生成手段(エラー
情報生成ステップ)をさらに備え、エラー補間手段(エ
ラー補間ステップ)は、エラー情報生成手段(エラー情
報生成ステップ)からのエラー情報に基づいて、出力画
像データの補間を行うことを特徴とする。
【0015】エラーセクタ情報や、各データブロックか
らの必要な情報などから直接に出力画像データのそれぞ
れの画像ドットについて読み出しエラーの有無・発生位
置を判断することも可能であるが、エラーセクタ情報な
どからエラー情報をあらかじめ作成し、このエラー情報
に基づいて各ドットが正常ドットかエラードットかを判
断可能な構成とすることによって、エラー補間処理をよ
り効率的に行うことができる。
【0016】なお、コード伸長及びエラー情報生成につ
いては、例えばエラー補間手段(エラー補間ステップ)
が補間と合わせて行う構成としても良い。また、画像デ
ータ圧縮については、上記した画像記憶制御装置におい
て行わずに、圧縮画像データが直接入力される構成とし
ても良い。例えば、画像記憶制御装置をその一部として
含む装置の他の装置部分においてあらかじめ圧縮を行っ
てから画像記憶制御装置に入力する構成などがある。
【0017】また、データブロックは、セクタに格納さ
れる圧縮コードと、データブロックについての所定の情
報を有するセクタ情報と、を含んで構成されていること
を特徴とすることによって、データの各セクタ単位での
処理・管理をより確実に実現できるデータ形式とするこ
とができる。
【0018】このセクタ情報については、例えば、デー
タブロックにそれぞれ付された番号であるセクタ番号
と、画像データの対応するラインの番号であるライン番
号と、データブロックに蓄積されている圧縮コードの圧
縮コードバイト数と、を含む構成とすることが好まし
い。
【0019】また、ハードディスクは、順次アクセス型
ハードディスクであることを特徴とすることによって、
特に読み出し速度の高速化など好適な条件とすることが
可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による画
像記憶制御装置及び画像記憶制御方法の好適な実施形態
について詳細に説明する。なお、図面の説明においては
同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略す
る。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一
致していない。
【0021】図1は、本発明に係る画像記憶制御装置の
一実施形態の構成を示すブロック図である。本画像記憶
制御装置においては、圧縮された画像データである圧縮
画像データを一時的に蓄積・記憶させる画像データ蓄積
メモリとして、ハードディスク10が用いられている。
このハードディスク10は順次アクセス(シーケンシャ
ルアクセス)が可能なAV仕様タイプのものである。こ
のようなハードディスク10によって、その読み出し速
度の高速化など蓄積メモリとしての好適な条件を実現す
ることができる。
【0022】特にこのハードディスク10は、各セクタ
からのデータ読み出しにおいて読み出しエラーが発生し
た場合に、再読み出しを行わずにエラーセクタ情報とし
て読み出しエラーが発生したセクタを特定するためのエ
ラーセクタ番号を報告するように設定されている。この
報告されたエラーセクタ番号の情報は、後述するように
読み出しエラーの補正制御(画像データの復元)に用い
られる。
【0023】入力された画像データは画像データ圧縮部
11によって圧縮処理されて圧縮コードからなる圧縮画
像データが生成され、この圧縮画像データは、データ変
換部12においてハードディスク10のセクタ単位に、
1セクタ当たりのバイト数に合うようにパッキングされ
て所定の形式にまとめられたデータブロックに変換され
て、画像データ蓄積メモリであるハードディスク10に
格納・蓄積される。
【0024】図2に、データ変換部12において生成さ
れるデータブロックに用いられるデータ形式の構成の一
例を示す。なお、本実施形態においてはハードディスク
10の各セクタのセクタ容量は512Bに設定されてい
るが、セクタ容量については512Bに限られるもので
はなく、任意のセクタ容量の設定において同様の構成か
らなるデータブロックを適用することができる。
【0025】ハードディスク10の各セクタに格納され
るデータブロック100は、セクタ情報110と、圧縮
コード部120とを有して構成されている。セクタ情報
110は本実施形態においては容量8Bであり、データ
ブロック100に含まれているデータについての必要な
情報などからなる。
【0026】図2においては、セクタ情報110はセク
タ番号111(容量4B)、ライン番号112(容量2
B)、及び圧縮コードバイト数113(容量2B)から
構成されている。
【0027】セクタ番号111は、圧縮画像データが格
納される各セクタにデータの順番(例えば印刷装置であ
れば印刷の順番)にしたがって付した連続した番号であ
る。また、ライン番号112は、そのデータブロック1
00に含まれている圧縮コード部120が画像データの
どのラインに対応するものであるかを示す番号である。
ただし、圧縮コード部120に複数のラインに対応する
圧縮コードが含まれている場合には、そのうち最初のラ
インの番号を示している。また、圧縮コードバイト数1
13は、圧縮コード部120として何バイト分の圧縮コ
ードが蓄積されているかを示す。
【0028】圧縮コード部120には、画像データの各
ラインの圧縮コード121が蓄積される。また、画像デ
ータの複数のラインに対応する圧縮コードが蓄積される
場合には、圧縮コードの該当する位置に各ラインの終端
を示すLE(ラインエンドコード、容量2B)122が
蓄積される。
【0029】セクタ情報110及び圧縮コード部120
を合わせたバイト数が512Bに満たない場合には、無
効データからなるパディング130が付加されて、51
2Bのデータブロック100が形成される。すなわち、
圧縮コード121のコードが数バイトで構成される場
合、データブロック100の残り容量が充分でないと、
1つのコードが複数のデータブロック100にわたって
蓄積されてしまうこととなり、データ処理上、また読み
出しエラー復元処理上も好ましくない。
【0030】この場合、そのコードについては次のデー
タブロックに蓄積するようにしてそれぞれのコードは常
に1つのデータブロック100に含まれるように構成
し、残った容量分は無効データのパディング130とす
る。なお、このような残り容量が生じなかった場合に
は、パディング130を付加しない構成とする。
【0031】上記した構成・データ形式にしたがってデ
ータ変換部12において生成されハードディスク10に
格納された各データブロックについては、セクタ読み出
し部20によって読み出しが行われる。セクタ読み出し
部20は、ハードディスク10に格納された圧縮画像デ
ータをデータブロックによってセクタ単位に読み出し、
セクタ情報及び圧縮コード、必要があればさらに圧縮コ
ード中のLEを検出し、そのうちの圧縮コード(LEを
含む)を圧縮コード蓄積部21に蓄積する。また、セク
タ情報をセクタエラー検出部23へと出力する。
【0032】ここで、セクタ読み出し部20によるセク
タ読み出し時に読み出しエラーが発生した場合、読み出
されたデータブロックは無効とされるべきデータであ
る。このとき、ハードディスク10は再読み出しを行わ
ずにエラーセクタ情報を出力する。
【0033】エラーセクタ情報はデータブロックと同様
にセクタ単位のステータス情報であって、読み出しエラ
ーが発生したときにはこのエラーセクタ情報によってエ
ラーセクタ番号が報告される。セクタ読み出し部20は
エラーセクタ情報を受け取ると、そのエラーセクタ情報
をセクタエラー検出部23へと出力する。
【0034】なお、エラー検出及びその処理において必
要があれば、セクタ読み出し部20はセクタエラー検出
部23にセクタ情報及びエラーセクタ情報以外のデー
タ、例えば圧縮データにおけるLEの有無など、をさら
に出力する構成としても良い。
【0035】セクタエラー検出部23は、セクタ読み出
し部20からのセクタ情報及びエラーセクタ情報から、
正しく読み出されたセクタ・セクタ番号、及び読み出し
エラーが発生したセクタ・セクタ番号などを検出・カウ
ントし、それらの情報をセクタエラー蓄積部22に蓄積
する。
【0036】例えば、読み出しが正常であった場合に
は、セクタ情報、または圧縮コードバイト数などそのう
ちの必要な情報部分を蓄積する。また、読み出しエラー
が発生した場合には、エラーセクタ情報などを蓄積す
る。なお、圧縮コード蓄積部21及びセクタエラー蓄積
部22については、先に書き込まれたセクタの情報から
順次読み出して使用する必要があることから、FIFO
(First In First Out)形式のメモリを用いることが好
ましい。
【0037】圧縮コード蓄積部21に蓄積された各セク
タからの圧縮コード、及びセクタエラー蓄積部22に蓄
積されたセクタ情報及びエラーセクタ情報に基づき、圧
縮コード伸長部31において圧縮画像データの圧縮コー
ドが伸長されて、出力に用いられる非圧縮の画像データ
(生データ、以下、出力画像データという)が生成され
て、第0ラインメモリ41、第1ラインメモリ42、及
び第2ラインメモリ43へと順次各ラインごとに出力・
蓄積される。また、エラー情報生成部32においてセク
タ情報及びエラーセクタ情報、さらに必要があれば圧縮
コード伸長部31からの伸長された出力画像データにお
ける画像ドット数などの情報からエラー情報が生成され
て、第1エラーラインメモリ44へと出力・蓄積され
る。
【0038】セクタエラー補間部40は、第0ラインメ
モリ41、第1ラインメモリ42、及び第2ラインメモ
リ43からの出力画像データと、第1エラーラインメモ
リ44からのエラー情報とを受け取り、それに基づいて
必要があれば補間によるエラー補正を行って、最終的に
用いられる出力画像データを形成する。この出力画像デ
ータは、例えば印刷装置であれば印刷画像データとな
る。
【0039】圧縮コード伸長部31、エラー情報生成部
32等によるデータ処理、及びセクタエラー補間部40
による補間方法についてさらに具体的に説明する。図3
は、セクタ読み出し部20によって連続して読み出され
た、セクタ番号=N〜N+7の8個のデータブロック1
00N〜100N+7を示す。
【0040】各データブロックのデータ構成は以下の通
りである。すなわち、データブロック100Nはライン
番号=L−3、圧縮コードバイト数=500Bで、画像
データの第L−3ラインの圧縮コード(500B、第0
01〜500バイト目)が格納されており、また4Bの
パディングが付加されている。
【0041】データブロック100N+1はライン番号=
L−3、圧縮コードバイト数=502Bで、データブロ
ック100Nに格納された圧縮コードに続く第L−3ラ
インの圧縮コード(502B、第001〜502バイト
目)が格納されており、また2Bのパディングが付加さ
れている。
【0042】データブロック100N+2はライン番号=
L−3、圧縮コードバイト数=504Bで、圧縮コード
は1つのLE(2B、第251・252バイト目)を含
み、データブロック100N及び100N+1に格納された
圧縮コードに続く第L−3ラインの圧縮コード(250
B、第001〜250バイト目)、及び第L−2ライン
の圧縮コード(252B、第253〜504バイト目)
が格納されており、パディングは付加されていない。
【0043】データブロック100N+3はライン番号=
L−2、圧縮コードバイト数=502Bで、圧縮コード
は2つのLE(2B×2、第201・202バイト目、
第301・302バイト目)を含み、第L−2ラインの
圧縮コード(200B、第001〜200バイト目)、
第L−1ラインの圧縮コード(98B、第203〜30
0バイト目)、及び第Lラインの圧縮コード(200
B、第303〜502バイト目)が格納されており、ま
た2Bのパディングが付加されている。
【0044】データブロック100N+4はライン番号=
L、圧縮コードバイト数=500Bで、第Lラインの圧
縮コード(500B、第001〜500バイト目)が格
納されており、また4Bのパディングが付加されてい
る。
【0045】データブロック100N+5はライン番号=
L、圧縮コードバイト数=502Bで、圧縮コードは1
つのLE(2B、第291・292バイト目)を含み、
第Lラインの圧縮コード(290B、第001〜290
バイト目)、及び第L+1ラインの圧縮コード(210
B、第293〜502バイト目)が格納されており、ま
た2Bのパディングが付加されている。
【0046】データブロック100N+6はライン番号=
L+1、圧縮コードバイト数=504Bで、第L+1ラ
インの圧縮コード(504B、第001〜504バイト
目)が格納されており、パディングは付加されていな
い。
【0047】データブロック100N+7はライン番号=
L+1、圧縮コードバイト数=502Bで、第L+1ラ
インの圧縮コード(502B、第001〜502バイト
目)が格納されており、また2Bのパディングが付加さ
れている。
【0048】圧縮コード伸長部31は、圧縮コード蓄積
部21から各データブロックごとの圧縮コードを、ま
た、セクタエラー蓄積部22からセクタ情報のうちの必
要な情報部分を読み出し、これらに基づいて圧縮コード
を伸長して出力画像データの各ラインデータを生成し
て、第0ラインメモリ41に蓄積・展開する。
【0049】圧縮コード中にLEが検出されたら、その
ラインの生データである画像データの伸長・展開を終了
し、各ラインメモリ41〜43に蓄積されている画像デ
ータをセクタエラー補間部40へと出力する。さらに、
第0ラインメモリ41のデータを第1ラインメモリ42
にシフトし、第1ラインメモリ42のデータを第2ライ
ンメモリ43にシフトした後、次のラインについての画
像データの伸長と第0ラインメモリ41への展開を開始
する。
【0050】なお、各画像データはラインメモリ41〜
43を上記のようにシフト・転送されていくため、セク
タエラー補間部40に対して3回出力されるが、このう
ち出力画像データとして直接使用されるのは第1ライン
メモリ42からの画像データのみであって、他の第0ラ
インメモリ41及び第2ラインメモリ43からの画像デ
ータは、後述するようにエラー補正・画像復元のための
画像データ補間が必要な場合のみ周辺の画像データとし
て使用される。また、これらのラインメモリ41〜4
3、及び第1エラーラインメモリ44については、いず
れもFIFO形式であることが好ましい。
【0051】このような画像データの伸長・展開の例と
して、図3に示したデータブロック100N〜100N+7
から生成される出力画像データを図4に模式的に示す。
すなわち、図3の各データブロックの圧縮コードによ
り、データブロック100N〜100N+2の圧縮コードか
ら第L−3ラインの画像データが、データブロック10
N+2〜100N+3の圧縮コードから第L−2ラインの画
像データが、データブロック100N+3の圧縮コードか
ら第L−1ラインの画像データが、データブロック10
N+3〜100N+5の圧縮コードから第Lラインの画像デ
ータが、データブロック100N+5〜100N+7の圧縮コ
ードから第L+1ラインの画像データが、それぞれ生成
される。
【0052】ここで、本実施形態による画像記憶制御方
法に係るエラー補正処理について、図3においてデータ
ブロック100N+4のセクタ読み出し時に読み出しエラ
ーが発生したとして説明する。このとき、図4に示すよ
うに、第Lラインの中央部分の画像データがエラーを生
じたデータとなる。
【0053】この場合における圧縮コードの第L−3〜
L+1ラインについての読み出し状況を図5に示す。各
ラインに対応する圧縮コードは、連続するデータブロッ
クから所定のバイト数ずつ順次読み出され、LEを検出
したところでそのラインについての読み出しを終了す
る。
【0054】ここで、第Lラインについて着目すると、
読み出しエラーが発生しなかった場合には、データブロ
ック100N+3から200B圧縮コード、データブロッ
ク100N+4から500B圧縮コード、データブロック
100N+5から290B圧縮コードが順次読み出された
後、第LラインのLE(L)が検出されて、第Lライン
についての圧縮コード読み出しを終了する。
【0055】データブロック100N+4で読み出しエラ
ーが発生すると、エラーセクタ番号であるN+4を報告
するためのエラーセクタ情報がセクタ読み出し部20に
よって読み出され、セクタエラー検出部23によって検
出されてセクタエラー蓄積部22にその情報が蓄積され
る。エラー情報生成部32は、これらの情報に基づいて
エラー情報を作成して第1エラーラインメモリ44に蓄
積・展開する。
【0056】上述したように、セクタエラー補間部40
に出力されるラインメモリ41〜43からの画像データ
のうち第1ラインメモリ42からの画像データが直接に
使用・出力されるデータとなるが、第1エラーラインメ
モリ44に展開されるエラー情報はこの第1ラインメモ
リ42上にあるラインの画像データに対応している。す
なわち、第1ラインメモリ42上の画像データの各画像
ドットに対して、そのドットの画像データがエラードッ
トデータであるかどうかを特定可能なように構成されて
いる。
【0057】例えば、各ラインの画像データが6000
ドットの画像ドットから構成されているとし、図5に示
したようにデータブロック100N+3、100N+4、10
N+ 5からの圧縮コードによって生成される第Lライン
の画像データについて、図6の生データに示すようにデ
ータブロック100N+3からの圧縮コードが第0001
〜2000ドット、データブロック100N+4からの圧
縮コードが第2001〜3000ドット、データブロッ
ク100N+5からの圧縮コードが第3001〜6000
ドットの画像データにそれぞれ対応しているとする。
【0058】このとき、データブロック100N+4にお
いて読み出しエラーが発生すると、第2001〜300
0ドットの画像データが欠落してしまう。同時にこの部
分の画像データのドット数などの情報も失われるので、
続く第3001〜6000ドットの画像データについて
も正しく展開することができず、したがって、展開され
る第Lラインの画像データは、図6の展開データに示す
ように第2001〜6000ドットの画像データがセク
タエラーによって正常な画像データ(正常ドット)が欠
落・無効となって形成される。
【0059】圧縮コード伸長部31はセクタエラー蓄積
部22に蓄積されたエラーセクタ情報からセクタエラー
を検出すると、そのラインについての画像データの伸長
動作を中止し、セクタエラー蓄積部22で指示されたバ
イト数分だけ、蓄積されている無効なコードを圧縮コー
ド蓄積部21から読み出してそのセクタ分の不正コード
を取り除く。さらに、圧縮コード蓄積部21から次のセ
クタに対応するデータブロックの読み出しを開始してL
Eを探す。LEが検出されたらエラードットデータを含
むラインのデータ読み出し・伸長を終了する。
【0060】一方、エラー情報生成部32は、セクタエ
ラー蓄積部22からのエラーセクタ情報と、圧縮コード
伸長部31からの各圧縮コード部分に相当する画像ドッ
ト数などについての情報から、各画像ラインについて正
常ドットとエラードットとを特定することができるエラ
ー情報を生成する。
【0061】図6に、例として正常ドットを0、エラー
ドットを1として示すこととした場合の第Lラインにつ
いてのエラー情報を展開データと対応させて示す。この
とき、第0001〜2000ドットの画像データについ
ては正常ドットであるのでエラー情報を0に設定し、第
2001〜6000ドットの画像データについてはエラ
ードットであるのでエラー情報を1に設定して、これに
よって第Lラインについての図6に示したエラー情報が
生成され、第1エラーラインメモリ44に展開される。
【0062】セクタエラー補間部40は、ラインメモリ
41〜43からの画像データと、第1エラーラインメモ
リ44からのエラー情報とから、必要がある場合には補
間による出力画像データのエラー補正・画像データの復
元を行う。すなわち、ラインメモリ41〜43からセク
タエラー補間部40に出力された画像データのうち直接
に使用される第1ラインメモリ42からの画像データに
ついて、第1エラーラインメモリ44からの対応するエ
ラー情報によってそのラインでのエラードットの有無を
検出し、すべて正常ドットであれば第1ラインメモリ4
2からの画像データをそのまま使用する。
【0063】一方、エラー情報においてエラードットが
検出された場合には、その画像ドットについて補間によ
り使用される画像データが生成される。例えば、図6に
示した第Lラインの場合、まず第2001ドットがエラ
ードットであることがセクタエラー補間部40において
検出され、第Lラインの他の画像ドットデータと、第0
ラインメモリ41及び第2ラインメモリ43からの第L
−1ライン及び第L+1ラインの画像データとから、補
間によって第2001ドットの画像データが生成され
る。
【0064】このような補間は、他の画像ドットについ
ても順次同様に行われる。なお、画像ドットの補間に用
いられる周辺ドットの画像データについては、正常ドッ
トの画像データのみでなく、既に補間が行われたエラー
ドットの補間画像データを他のエラードットの補間に用
いても良い。
【0065】図7に、前後のラインの画像データを利用
したフィルタ処理による具体的なエラードットの補間方
法の一実施例を示す。ここで、第Lラインの第Jドット
の画像ドットをP(L,J)によって表すものとする。
【0066】本実施例においては、図7に示すように、
第Lラインの画像ドットP(L,J)において検出され
たエラードットQ(図中においては太線で表示)に対し
て、第L−1ラインのJ−1、J、J+1番目の画像ド
ット、第LラインのJ−1番目の画像ドット、及び第L
+1ラインのJ−1、J、J+1番目の画像ドット(図
中においては実線で表示)、のそれぞれの画像データの
平均である以下の式(上記した7つの画像ドットデータ
の和を7で割ったもの)、 P(L,J)=1/7×(P(L−1,J−1)+P
(L−1,J)+P(L−1,J+1)+P(L,J−
1)+P(L+1,J−1)+P(L+1,J)+P
(L+1,J+1)) によって補間を行って、画像ドットP(L,J)の画像
データを求める。
【0067】例えば、各画像ドットの画像データが2値
データ(0または1、白黒画像データなど)の場合、上
記した式によって求められたP(L,J)の値が1/2
以上であればP(L,J)=1とし、1/2未満であれ
ばP(L,J)=0とする補間方法を用いることができ
る。図8(a)及び(b)は、そのような補間の例を示
し、図8(a)は補間ドットが黒ドットとされる例、図
8(b)は補間ドットが白ドットとされる例、を示して
いる。
【0068】図6に示したように、セクタエラーが第L
ラインにおいて発生した場合においては、まず第200
1ドットに対して上記したような補間が行われる。続く
第2002ドットに対する補間においては、図7に示し
た補間方法の場合には補間に使用される周辺の画像ドッ
トのうちP(L,2001)が補間画像データである
が、これについても上述したように他の正常ドットの画
像データと同様に扱って補間を行う。
【0069】以下に、上記した実施形態による画像記憶
制御装置及び画像記憶制御方法の効果について説明す
る。
【0070】上記の画像記憶制御装置においては、圧縮
画像データを一時的に蓄積・格納する画像データ蓄積メ
モリとしてハードディスク(HDD)を用いている。こ
のようにハードディスクを蓄積メモリとして利用した場
合には、特に高速カラープリンタや高解像度の白黒プリ
ンタなど大データ量の画像データを扱う必要のあるプリ
ンタなどにおいて、そのコストを大幅に低減することが
できるが、一方、高速かつ一定の読み出し速度を保証し
てその動作の安定性を確保する必要を生じる。この問題
は、印刷装置以外の画像を扱う装置においても同様であ
る。
【0071】ハードディスクからの各セクタごとのデー
タ読み出しにおいて読み出しエラーが発生した場合、そ
のセクタのデータを再読み出しするように設定すると、
読み出しエラー発生時に再読み出し動作によって読み出
し速度が低下してしまい、高速動作ができなくなる、と
いう問題を生じる。一方、例えばAV仕様のハードディ
スクのように読み出しエラーを無視するように設定する
と、安定した読み出し速度は保証されるが、発生した読
み出しエラーによって出力される画像が乱れてしまう。
この画像の乱れは、動画像においてはほとんど目立たな
いものとなるが、印刷装置や表示装置などによる印刷画
像・静止画像などにおいては特に重大なエラーとなる。
【0072】このような問題に対して、図1に示した画
像記憶制御装置においては、図2に示すように圧縮画像
データをセクタ情報と圧縮コードとによって各セクタ単
位ごとにまとめられたデータブロックの形式にデータ変
換部12において変換して、読み出しエラーを無視して
再読み出しを行わないように設定されたハードディスク
10に格納する。
【0073】このようにハードディスク10の設定、及
び格納されるデータのデータ形式を構成することによっ
て、一定の読み出し速度を保証するとともに、セクタ読
み出し部20による圧縮画像データの読み出し時にいず
れかのセクタで読み出しエラーが発生した場合において
も、各セクタに格納されたデータブロックのそれぞれに
セクタ情報が付されていることによって、他のセクタに
格納されたデータブロックのうち使用できなくなるデー
タを少なくして、そのセクタでの読み出しエラーによっ
て画像データが乱れる範囲を最低限に抑制することがで
きる。
【0074】さらに、発生した画像の乱れを補正処理す
るため、ハードディスク10は読み出しエラーを生じた
場合にはエラーセクタ番号を含むエラーセクタ情報を報
告するように設定されている。このエラーセクタ情報、
及び上記したデータブロックに含まれるセクタ情報によ
ってエラー情報生成部32においてエラー情報が作成さ
れ、エラー情報に基づいてセクタエラー補間部40にお
いてエラードットの周辺のドットデータを用いた補間に
よって画像データの復元が行われる。
【0075】すなわち、ハードディスクをメモリとして
用いることによって、多数の画像データ、または大量の
ページからなる画像データなどの大容量のデータを蓄積
することが可能となり、そのような画像データの画像処
理を効率的に行うことが可能となる。同時にハードディ
スクに格納されるデータ形式、ハードディスクの設定、
及びデータ処理を上記したように構成することによっ
て、ハードディスクをメモリとして用いた場合において
も一定・高速の読み出し速度が保証されるとともに、読
み出しエラーが発生した場合においてもその速度を低下
させることなく効率的にエラーによる画像乱れを補間に
よって修復・補正することができる。
【0076】なお、エラー発生時の画像の補間に関して
は、例えば特開平9−200753号公報に示されたも
のがある。その補間方法は、画像データを奇数番地に属
するデータと偶数番地に属するデータとに分割して別々
に圧縮し、一方のデータでエラーが発生した場合に他方
のデータを用いて補間するというものである。しかしな
がら、この場合には画像データを分割してそれぞれにつ
いて圧縮コードを生成するため、それらの圧縮コードを
別々に伸長等することが必要となり、装置構成が複雑化
してしまう。
【0077】また、特開平5−30368号公報には、
圧縮データとは別に非圧縮データについても保持してお
き、エラー発生時には非圧縮データと置き換えることに
よってエラーを補正する方法が示されている。特開平7
−61057号公報にも同様の方法が記載されている。
しかしながら、このような方法では圧縮データと別に非
圧縮データを保持しなくてはならないため、処理効率が
低下してしまう。
【0078】これに対して、上記した画像記憶制御装置
・画像記憶制御方法は、ハードディスクに格納される圧
縮画像データのデータ形式を、読み出しエラーの影響を
最低限に抑えることが可能であって、また、エラー補正
処理に対応しやすいようにセクタ単位でまとめられたデ
ータ形式とし、それに対応するようにハードディスクの
読み出しについての設定と、エラー発生時のデータ処理
等を構成することによって、装置を複雑化することな
く、かつ、エラー発生時にも画像劣化が低減されるよう
にしたものである。
【0079】本発明による画像記憶制御装置及び画像記
憶制御方法は、上記した構成・形態のものに限られず、
必要に応じて様々な変形・変更が可能である。扱う画像
データについても2値データに限られず、画像ドットの
データが多値データである場合でも、それに対応した補
間方法を用いることによって同様の画像記憶制御装置・
画像記憶制御方法を用いることができる。
【0080】エラー補正のためのセクタエラー補間部で
の補間方法については、上記した補間方法はその一例を
示したものであり、これ以外にも任意の補間方法を適宜
選択して用いることができる。必要があれば、複数の補
間方法を用意して画像データの種類によっていずれかを
選択して用いることとしても良い。また、補間に用いる
ライン数についても3ラインに限られず、必要とされる
補間後の画像データの品質・精度や装置構成等によっ
て、例えば前後2ラインずつを補間に使用するなど他の
ライン数としても良い。この場合、画像データを蓄積し
てセクタエラー補間部に出力するラインメモリの個数に
ついてもライン数に応じて変更する必要がある。なお、
エラーラインメモリについても必要があれば複数として
も良い。
【0081】また、データブロックのデータ構造につい
ても、セクタ単位にまとめられたものであれば、上記し
た例に限られず他のデータ形式を用いても良い。例え
ば、セクタ情報としては、セクタ番号、ライン番号、及
び圧縮コードバイト数、以外の情報をさらに付加しても
良い。また、ライン番号については、その圧縮コードの
画像データ上での配置位置を指定可能な他のパラメータ
を用いても良い。また、セクタ情報及び圧縮コードから
なる構造以外のデータ形式としても良い。
【0082】画像データ蓄積メモリとして用いるハード
ディスクについては、上記した実施形態においては順次
アクセスが可能なAV仕様のものを用いているが、これ
に限られるものではなく、必要とされる読み出し方法や
アクセス速度等の条件を満たすものであれば、他の種類
のハードディスクを用いても良い。
【0083】また、図1に示した画像記憶制御装置の構
成についても、様々な変更が可能である。例えば、上記
の実施形態では圧縮コード伸長部とは別にエラー情報生
成部を設けているが、エラーについての情報の作成につ
いても圧縮コード伸長部で行い、画像データとエラー情
報からなるデータを生成する構成としても良い。また、
エラーセクタ情報を直接セクタエラー補間部に入力して
も良い。また、上記の実施形態では画像データ圧縮部を
備えており、この画像データ圧縮部において画像データ
の圧縮を行っているが、画像データ圧縮部を有していな
い構成として、他装置などにおいてあらかじめ圧縮され
た圧縮画像データを画像記憶制御装置に入力しても良
い。
【0084】
【発明の効果】本発明による画像記憶制御装置及び画像
記憶制御方法は、以上詳細に説明したように、次のよう
な効果を得る。すなわち、読み出しエラー発生を無視し
て再読み出しを行わないように設定されたハードディス
クを画像データの蓄積用メモリとして用い、さらに読み
出しエラー発生時にエラーセクタ番号を報告するように
設定する。これに対して、セクタ読み出し部での読み出
しに対応してセクタエラー検出部とセクタエラー補間部
とを設け、これらにおいて読み出しエラーの検出と、そ
れによって生じた画像データの乱れ・欠落の補間による
エラー補正処理・画像の復元と、を行う。以上の構成に
より、安定した読み出し速度による動作が保証されると
ともに、再読み出しを行うことなく読み出しエラー発生
による画像の乱れ等の影響が低減された画像記憶制御装
置及び画像記憶制御方法を実現することができる。
【0085】このような効果は、ハードディスクに格納
される圧縮画像データのデータ形式の点からみれば、圧
縮画像データの圧縮コードがハードディスクの各セクタ
単位にまとめられたデータブロックの形式とされている
ことことによって、各データをセクタ単位に扱うことが
でき、セクタ単位で発生する読み出しエラーの影響の拡
大が抑制されるとともに、補間によるエラー補正処理を
効率的に行うことができる。
【0086】このような画像記憶制御装置及び画像記憶
制御方法は、画像を扱う様々な装置に適用することが可
能である。例えば、カラープリンタや白黒プリンタなど
の印刷装置や複写機などの印刷機能を有する装置、また
はメモリ性を有するディスプレイなどの表示装置に画像
を表示させるなど表示機能を有する装置などに適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記憶制御装置の一実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像記憶制御装置及び画像記憶制
御方法において用いられるデータブロックの構成の一例
を示す図である。
【図3】ハードディスクに格納されるデータブロックの
具体例を示す図である。
【図4】図3に示したデータブロックから生成される出
力画像データを示す模式図である。
【図5】圧縮コードの読み出し状況を示す図である。
【図6】エラー発生時の展開データ及びエラー情報の一
例を示す図である。
【図7】エラー発生時の補間方法の一実施例を示す図で
ある。
【図8】図7に示した補正方法の具体例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…ハードディスク、11…画像データ圧縮部、12
…データ変換部、20…セクタ読み出し部、21…圧縮
コード蓄積部、22…セクタエラー蓄積部、23…セク
タエラー検出部、31…圧縮コード伸長部、32…エラ
ー情報生成部、40…セクタエラー補間部、41…第0
ラインメモリ、42…第1ラインメモリ、43…第2ラ
インメモリ、44…第1エラーラインメモリ、100…
データブロック、110…セクタ情報、120…圧縮コ
ード部、130…パディング。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを圧縮した圧縮画像データを
    一時的に格納する画像データ蓄積メモリとしてハードデ
    ィスクを用いた画像記憶制御装置において、 前記ハードディスクは、セクタからのデータの読み出し
    時に読み出しエラーが発生した場合に、再読み出しを行
    わずにエラーセクタ番号を報告するように設定され、 前記圧縮画像データの圧縮コードをもとに、前記ハード
    ディスクの前記セクタ単位に所定のデータ形式によって
    まとめられたデータブロックを生成するデータ変換手段
    と、 前記ハードディスクから、前記セクタにそれぞれ格納さ
    れた前記データブロックと、前記読み出しエラーの発生
    時に報告される前記エラーセクタ番号を含むエラーセク
    タ情報と、を読み出すセクタ読み出し手段と、 前記読み出しエラーが発生した前記セクタを前記エラー
    セクタ番号によって検出するエラー検出手段と、 前記読み出しエラーの発生が検出された前記セクタに格
    納されていた前記データブロックに含まれる前記圧縮コ
    ードについて、前記圧縮画像データを伸長して形成され
    る出力画像データのうち対応するデータ部分を補間によ
    って生成するエラー補間手段と、を備えることを特徴と
    する画像記憶制御装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データを圧縮して前記圧縮画像
    データを生成するデータ圧縮手段と、 前記ハードディスクから読み出された前記圧縮画像デー
    タの前記圧縮コードを伸長して前記出力画像データを生
    成するコード伸長手段と、をさらに備えることを特徴と
    する請求項1記載の画像記憶制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エラー検出手段によって検出された
    前記読み出しエラーについての情報に基づいて、前記出
    力画像データ上における前記読み出しエラーの発生位置
    を特定するためのエラー情報を生成するエラー情報生成
    手段をさらに備え、 前記エラー補間手段は、前記エラー情報生成手段からの
    前記エラー情報に基づいて、前記出力画像データの補間
    を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像記
    憶制御装置。
  4. 【請求項4】 前記データブロックは、前記セクタに格
    納される前記圧縮コードと、前記データブロックについ
    ての所定の情報を有するセクタ情報と、を含んで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項
    記載の画像記憶制御装置。
  5. 【請求項5】 前記セクタ情報は、 前記データブロックにそれぞれ付された番号であるセク
    タ番号と、 前記画像データの対応するラインの番号であるライン番
    号と、 前記データブロックに蓄積されている前記圧縮コードの
    圧縮コードバイト数と、を含むことを特徴とする請求項
    4記載の画像記憶制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ハードディスクは、順次アクセス型
    ハードディスクであることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一項記載の画像記憶制御装置。
  7. 【請求項7】 画像データを圧縮した圧縮画像データを
    一時的に格納する画像データ蓄積メモリとしてハードデ
    ィスクを用いた画像記憶制御方法において、 前記ハードディスクは、セクタからのデータの読み出し
    時に読み出しエラーが発生した場合に、再読み出しを行
    わずにエラーセクタ番号を報告するように設定され、 前記圧縮画像データの圧縮コードをもとに、前記ハード
    ディスクの前記セクタ単位に所定のデータ形式によって
    まとめられたデータブロックを生成するデータ変換ステ
    ップと、 前記ハードディスクから、前記セクタにそれぞれ格納さ
    れた前記データブロックと、前記読み出しエラーの発生
    時に報告される前記エラーセクタ番号を含むエラーセク
    タ情報と、を読み出すセクタ読み出しステップと、 前記読み出しエラーが発生した前記セクタを前記エラー
    セクタ番号によって検出するエラー検出ステップと、 前記読み出しエラーの発生が検出された前記セクタに格
    納されていた前記データブロックに含まれる前記圧縮コ
    ードについて、前記圧縮画像データを伸長して形成され
    る出力画像データのうち対応するデータ部分を補間によ
    って生成するエラー補間ステップと、を備えることを特
    徴とする画像記憶制御方法。
  8. 【請求項8】 前記画像データを圧縮して前記圧縮画像
    データを生成するデータ圧縮ステップと、 前記ハードディスクから読み出された前記圧縮画像デー
    タの前記圧縮コードを伸長して前記出力画像データを生
    成するコード伸長ステップと、をさらに備えることを特
    徴とする請求項7記載の画像記憶制御方法。
  9. 【請求項9】 前記エラー検出ステップによって検出さ
    れた前記読み出しエラーについての情報に基づいて、前
    記出力画像データ上における前記読み出しエラーの発生
    位置を特定するためのエラー情報を生成するエラー情報
    生成ステップをさらに備え、 前記エラー補間ステップは、前記エラー情報生成ステッ
    プからの前記エラー情報に基づいて、前記出力画像デー
    タの補間を行うことを特徴とする請求項7または8記載
    の画像記憶制御方法。
  10. 【請求項10】 前記データブロックは、前記セクタに
    格納される前記圧縮コードと、前記データブロックにつ
    いての所定の情報を有するセクタ情報と、を含んで構成
    されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一
    項記載の画像記憶制御方法。
  11. 【請求項11】 前記セクタ情報は、 前記データブロックにそれぞれ付された番号であるセク
    タ番号と、 前記画像データの対応するラインの番号であるライン番
    号と、 前記データブロックに蓄積されている前記圧縮コードの
    圧縮コードバイト数と、を含むことを特徴とする請求項
    10記載の画像記憶制御方法。
  12. 【請求項12】 前記ハードディスクは、順次アクセス
    型ハードディスクであることを特徴とする請求項7〜1
    1のいずれか一項記載の画像記憶制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014049166A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Konica Minolta Inc 画像形成装置

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