JP2000323961A - 弾性表面波共振器を用いた帯域切替フィルタとそれを用いたアンテナ共用器 - Google Patents
弾性表面波共振器を用いた帯域切替フィルタとそれを用いたアンテナ共用器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は移動体通信機器に用いられる弾性表
面波共振器を用いた帯域切替フィルタとそれを用いたア
ンテナ共用器に関するものであり、小型化を目的とする
ものである。 【解決手段】 弾性表面波共振器１１、スイッチング素
子１３、インピ−ダンス素子１２からなる共振回路を具
備し、１つのフィルタで異なる２つの帯域の何れか一方
だけを選択的に通過させる帯域切替フィルタであって、
スイッチング素子１３の短絡／開放により、弾性表面波
共振器１１とインピ−ダンス素子１２との接続状態を切
替えて、弾性表面波共振器１１の並列共振点を任意の他
の共振点に移動させることにより、共振回路の段数が削
減でき、フィルタ及びそれを使用したアンテナ共用器の
小型化が実現できる。
面波共振器を用いた帯域切替フィルタとそれを用いたア
ンテナ共用器に関するものであり、小型化を目的とする
ものである。 【解決手段】 弾性表面波共振器１１、スイッチング素
子１３、インピ−ダンス素子１２からなる共振回路を具
備し、１つのフィルタで異なる２つの帯域の何れか一方
だけを選択的に通過させる帯域切替フィルタであって、
スイッチング素子１３の短絡／開放により、弾性表面波
共振器１１とインピ−ダンス素子１２との接続状態を切
替えて、弾性表面波共振器１１の並列共振点を任意の他
の共振点に移動させることにより、共振回路の段数が削
減でき、フィルタ及びそれを使用したアンテナ共用器の
小型化が実現できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信機器に用
いられる弾性表面波共振器を用いた帯域切替フィルタと
それを用いたアンテナ共用器に関するものである。
いられる弾性表面波共振器を用いた帯域切替フィルタと
それを用いたアンテナ共用器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のアンテナ共用器は同軸共振器のよ
うな分布定数回路型共振器で形成されるのが一般的であ
り、通過帯域幅や減衰量に基づき共振器の段数やフィル
タ構成が決定されていた。
うな分布定数回路型共振器で形成されるのが一般的であ
り、通過帯域幅や減衰量に基づき共振器の段数やフィル
タ構成が決定されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記アンテナ共用器に
おいて問題となるのは、共振器の形状にフィルタ特性が
大きく依存するため小型化が困難なことにある。例えば
特開平１０−１５０３０４号のごとく、分布定数回路型
共振器とスイッチング・ダイオ−ドを用いた帯域切替フ
ィルタの構成であっても、同様の問題が存在していた。
おいて問題となるのは、共振器の形状にフィルタ特性が
大きく依存するため小型化が困難なことにある。例えば
特開平１０−１５０３０４号のごとく、分布定数回路型
共振器とスイッチング・ダイオ−ドを用いた帯域切替フ
ィルタの構成であっても、同様の問題が存在していた。
【０００４】本発明は、このような帯域切替フィルタ及
びそれを用いたアンテナ共用器において、小型化を図る
ことを目的とする。
びそれを用いたアンテナ共用器において、小型化を図る
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の帯域切替フィルタは、異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる１つのフィ
ルタであって、少なくとも弾性表面波共振器、スイッチ
ング素子、インピ−ダンス素子で構成された共振回路を
使用し、上記弾性表面波共振器の２つの共振点の少なく
とも一方を上記スイッチング素子の開放／短絡により上
記弾性表面波共振器と上記インピ−ダンス素子との接続
状態を切替えて、任意の共振点に移動させることを特徴
とするものである。
に本発明の帯域切替フィルタは、異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる１つのフィ
ルタであって、少なくとも弾性表面波共振器、スイッチ
ング素子、インピ−ダンス素子で構成された共振回路を
使用し、上記弾性表面波共振器の２つの共振点の少なく
とも一方を上記スイッチング素子の開放／短絡により上
記弾性表面波共振器と上記インピ−ダンス素子との接続
状態を切替えて、任意の共振点に移動させることを特徴
とするものである。
【０００６】これにより、共振器の小型化のみならず、
帯域切替を行うことによりフィルタの段数を削減するこ
とができ、結果として帯域切替フィルタの小型化が実現
できる。また、この帯域切替フィルタを少なくとも１個
用いることにより、アンテナ共用器も小型化が実現でき
るものである。
帯域切替を行うことによりフィルタの段数を削減するこ
とができ、結果として帯域切替フィルタの小型化が実現
できる。また、この帯域切替フィルタを少なくとも１個
用いることにより、アンテナ共用器も小型化が実現でき
るものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図１〜図２１を用いて説明する。
て図１〜図２１を用いて説明する。
【０００８】（実施の形態１）図１は本発明の第１の実
施の形態の帯域切替フィルタの第１例の共振回路の回路
図、図３、図４は本発明の第１の実施の形態の帯域切替
フィルタに使用の第１例の共振回路の特性、図１１は帯
域切替フィルタの回路図、図１２はその特性を示してい
る。また図５から図１０は第１の実施の形態の帯域切替
フィルタの共振回路の他の構成例とその特性を示してい
る。
施の形態の帯域切替フィルタの第１例の共振回路の回路
図、図３、図４は本発明の第１の実施の形態の帯域切替
フィルタに使用の第１例の共振回路の特性、図１１は帯
域切替フィルタの回路図、図１２はその特性を示してい
る。また図５から図１０は第１の実施の形態の帯域切替
フィルタの共振回路の他の構成例とその特性を示してい
る。
【０００９】図１における共振回路は弾性表面波共振器
１１、インピ−ダンス素子１２、スイッチング素子１
３、入力端子１４、出力端子１５、接地面１６からな
る。入力端子１４は出力端子１５、インピ−ダンス素子
１２の一方の端子、弾性表面波共振器１１の一方の端子
に接続されている。インピ−ダンス素子１２の他方の端
子はスイッチング素子１３の一方の端子と接続され、ス
イッチング素子１３の他方の端子は弾性表面波共振器１
１の他方の端子と接地面１６に接続されている。
１１、インピ−ダンス素子１２、スイッチング素子１
３、入力端子１４、出力端子１５、接地面１６からな
る。入力端子１４は出力端子１５、インピ−ダンス素子
１２の一方の端子、弾性表面波共振器１１の一方の端子
に接続されている。インピ−ダンス素子１２の他方の端
子はスイッチング素子１３の一方の端子と接続され、ス
イッチング素子１３の他方の端子は弾性表面波共振器１
１の他方の端子と接地面１６に接続されている。
【００１０】弾性表面波共振器１１の等価回路は、図２
（ａ）に示すようにキャパシタンス素子１１ｃとキャパ
シタンス素子１１ａとインダクタンス素子１１ｂの並列
接続として表される。なお、図２（ｂ）に示すごとく、
弾性表面波共振器１１は記号１１ｄで表し、以後特に断
りなく使用するものとする。
（ａ）に示すようにキャパシタンス素子１１ｃとキャパ
シタンス素子１１ａとインダクタンス素子１１ｂの並列
接続として表される。なお、図２（ｂ）に示すごとく、
弾性表面波共振器１１は記号１１ｄで表し、以後特に断
りなく使用するものとする。
【００１１】上記構成の共振回路が用いれば弾性表面波
共振器１１の並列共振周波数を任意の共振周波数に移動
させることができるのである。以下に図１に示す共振回
路の動作について説明する。
共振器１１の並列共振周波数を任意の共振周波数に移動
させることができるのである。以下に図１に示す共振回
路の動作について説明する。
【００１２】図１の共振回路のサセプタンス特性を図３
に示す。
に示す。
【００１３】スイッチング素子１３が開放状態の場合、
共振回路のサセプタンスは図３のカ−ブ１８ａで示され
る。弾性表面波共振器１１のＱ値が無限大の際にはサセ
プタンス１８ａは漸近線１９ａとサセプタンスが零の水
平線との交点２０ａ、並列共振周波数はサセプタンス１
８ａとサセプタンスが零の水平線との交点２１ａとな
り、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性は図
４の周波数特性２４ａとなる。直列共振周波数２０ａは
減衰極２６ａとして図４に示される。
共振回路のサセプタンスは図３のカ−ブ１８ａで示され
る。弾性表面波共振器１１のＱ値が無限大の際にはサセ
プタンス１８ａは漸近線１９ａとサセプタンスが零の水
平線との交点２０ａ、並列共振周波数はサセプタンス１
８ａとサセプタンスが零の水平線との交点２１ａとな
り、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性は図
４の周波数特性２４ａとなる。直列共振周波数２０ａは
減衰極２６ａとして図４に示される。
【００１４】インピ−ダンス素子１２をキャパシタンス
素子とし、上記共振回路のスイッチング素子１３が短絡
状態の場合の共振回路のサセプタンスは、キャパシタン
ス素子のサセプタンス２２ａと弾性表面波共振器１１の
サセプタンス１８ａの合成サセプタンス２３ａとなる。
この場合、共振回路の直列共振周波数では弾性表面波共
振器１１のサセプタンス１８ａの絶対値が無限大である
から直列共振周波数に変化はなく、並列共振周波数はサ
セプタンス２３ａとサセプタンス零の水平線との交点２
１ｂとなる。即ち、スイッチング素子１３が短絡の場合
の交点２１ｂは開放の場合の交点２１ａより低い周波数
となる。よって通過特性は図４の周波数特性２５ａのご
とく、減衰極２６ａの周波数は変化せずに低域にシフト
するのである。
素子とし、上記共振回路のスイッチング素子１３が短絡
状態の場合の共振回路のサセプタンスは、キャパシタン
ス素子のサセプタンス２２ａと弾性表面波共振器１１の
サセプタンス１８ａの合成サセプタンス２３ａとなる。
この場合、共振回路の直列共振周波数では弾性表面波共
振器１１のサセプタンス１８ａの絶対値が無限大である
から直列共振周波数に変化はなく、並列共振周波数はサ
セプタンス２３ａとサセプタンス零の水平線との交点２
１ｂとなる。即ち、スイッチング素子１３が短絡の場合
の交点２１ｂは開放の場合の交点２１ａより低い周波数
となる。よって通過特性は図４の周波数特性２５ａのご
とく、減衰極２６ａの周波数は変化せずに低域にシフト
するのである。
【００１５】図１に示す共振回路を用いた帯域切替フィ
ルタの回路例を図１１に、その周波数特性を図１２に示
す。
ルタの回路例を図１１に、その周波数特性を図１２に示
す。
【００１６】図１１の帯域切替フィルタはバンドパスフ
ィルタであり、弾性表面波共振器１１ｅ、１１ｆ；イン
ピ−ダンス素子１２ｂ、１２ｃ；スイッチング素子１３
ａ、１３ｂ；キャパシタンス素子３３、３４、３５；入
力端子１４、出力端子１５、接地面１６からなる。入力
端子１４はキャパシタンス素子３３の一方の端子と接続
され、キャパシタンス素子３３の他方の端子はキャパシ
タンス素子３４の一方の端子、弾性表面波共振器１１ｅ
の一方の端子、インピ−ダンス素子１２ｂの一方の端子
と接続され、インピ−ダンス素子１２ｂの他方の端子は
スイッチング素子１３ａの一方の端子と接続され、キャ
パシタンス素子３４の他方の端子はキャパシタンス素子
３５の一方の端子、弾性表面波共振器１１ｆの一方の端
子、インピ−ダンス素子１２ｃの一方の端子と接続さ
れ、インピ−ダンス素子１２ｃの他方の端子はスイッチ
ング素子１３ｂの一方の端子と接続され、キャパシタン
ス素子３５の他方の端子は出力端子１５と接続され、弾
性表面波共振器１１ｅ、１１ｆとスイッチング素子１３
ａ、１３ｂの他方の端子は何れも接地面１６に接続され
ている。
ィルタであり、弾性表面波共振器１１ｅ、１１ｆ；イン
ピ−ダンス素子１２ｂ、１２ｃ；スイッチング素子１３
ａ、１３ｂ；キャパシタンス素子３３、３４、３５；入
力端子１４、出力端子１５、接地面１６からなる。入力
端子１４はキャパシタンス素子３３の一方の端子と接続
され、キャパシタンス素子３３の他方の端子はキャパシ
タンス素子３４の一方の端子、弾性表面波共振器１１ｅ
の一方の端子、インピ−ダンス素子１２ｂの一方の端子
と接続され、インピ−ダンス素子１２ｂの他方の端子は
スイッチング素子１３ａの一方の端子と接続され、キャ
パシタンス素子３４の他方の端子はキャパシタンス素子
３５の一方の端子、弾性表面波共振器１１ｆの一方の端
子、インピ−ダンス素子１２ｃの一方の端子と接続さ
れ、インピ−ダンス素子１２ｃの他方の端子はスイッチ
ング素子１３ｂの一方の端子と接続され、キャパシタン
ス素子３５の他方の端子は出力端子１５と接続され、弾
性表面波共振器１１ｅ、１１ｆとスイッチング素子１３
ａ、１３ｂの他方の端子は何れも接地面１６に接続され
ている。
【００１７】図１１の回路構成では、スイッチング素子
１３ａ、１３ｂを開放、或いは短絡することにより共振
回路の並列共振周波数が移動する。図１２に示すよう
に、スイッチング素子１３ａ、１３ｂが開放時には、通
過帯域が４０の周波数特性３６が得られる。スイッチン
グ素子１３ａ、１３ｂが短絡時には、通過帯域が３９の
周波数特性３７が得られる。何れの場合も減衰極３８は
変化しない。
１３ａ、１３ｂを開放、或いは短絡することにより共振
回路の並列共振周波数が移動する。図１２に示すよう
に、スイッチング素子１３ａ、１３ｂが開放時には、通
過帯域が４０の周波数特性３６が得られる。スイッチン
グ素子１３ａ、１３ｂが短絡時には、通過帯域が３９の
周波数特性３７が得られる。何れの場合も減衰極３８は
変化しない。
【００１８】上記構成により、共振器が小型化できるだ
けでなく、帯域切替フィルタにすることにより、通過帯
域３９、４０の両方の周波数特性をもったフィルタをよ
り少ない段数で実現できる。
けでなく、帯域切替フィルタにすることにより、通過帯
域３９、４０の両方の周波数特性をもったフィルタをよ
り少ない段数で実現できる。
【００１９】なお、共振回路の直列共振周波数と並列共
振周波数を同時に移動させるには、図１の共振回路でキ
ャパシタンス素子１７を入力端子１４と出力端子１５の
接続点と、弾性表面波共振器１１とインピ−ダンス素子
１２の接続点の間に挿入した構成とすればよい。この回
路を図５に示す。
振周波数を同時に移動させるには、図１の共振回路でキ
ャパシタンス素子１７を入力端子１４と出力端子１５の
接続点と、弾性表面波共振器１１とインピ−ダンス素子
１２の接続点の間に挿入した構成とすればよい。この回
路を図５に示す。
【００２０】図５の共振回路のサセプタンスを図６に、
入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性を図７に
示す。図６で、スイッチング素子１３が開放時の共振回
路のサセプタンスは細線カ−ブ１８ｂ、その際の漸近線
は細い垂直線１９ｂ、直列共振周波数は点２０ｃ、並列
共振周波数は点２１ｃで示される。インピ−ダンス素子
１２をキャパシタンス素子とした場合のサセプタンスは
細い直線２２ｂ、スイッチング素子１３が短絡時の共振
回路のサセプタンスは太線カ−ブ２３ｂ、その際の漸近
線は太い垂直線１９ｃ、直列共振周波数は点２０ｂ、並
列共振周波数は点２１ｄで示される。
入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性を図７に
示す。図６で、スイッチング素子１３が開放時の共振回
路のサセプタンスは細線カ−ブ１８ｂ、その際の漸近線
は細い垂直線１９ｂ、直列共振周波数は点２０ｃ、並列
共振周波数は点２１ｃで示される。インピ−ダンス素子
１２をキャパシタンス素子とした場合のサセプタンスは
細い直線２２ｂ、スイッチング素子１３が短絡時の共振
回路のサセプタンスは太線カ−ブ２３ｂ、その際の漸近
線は太い垂直線１９ｃ、直列共振周波数は点２０ｂ、並
列共振周波数は点２１ｄで示される。
【００２１】従って、図７に示すように、スイッチング
素子開放時の周波数特性は細線カ−ブ２４ｂ、減衰極は
２６ｂ；短絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５ｂ、減衰
極は２６ｃとなる。その結果、通過帯域、減衰極共に他
の周波数に移動させることができる。
素子開放時の周波数特性は細線カ−ブ２４ｂ、減衰極は
２６ｂ；短絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５ｂ、減衰
極は２６ｃとなる。その結果、通過帯域、減衰極共に他
の周波数に移動させることができる。
【００２２】更に、共振回路の直列共振周波数のみを移
動させるには、入力端子１４を出力端子１５と弾性表面
波共振器１１の一方の端子に接続し、弾性表面波共振器
１１の他方の端子をインピ−ダンス素子１２ａの一方の
端子とスイッチング素子１３の一方の端子に接続し、イ
ンピ−ダンス素子１２ａの他方の端子とスイッチング素
子１３の他方の端子を共に接地面１６に接続する構成と
すればよい。この回路を図８に示す。
動させるには、入力端子１４を出力端子１５と弾性表面
波共振器１１の一方の端子に接続し、弾性表面波共振器
１１の他方の端子をインピ−ダンス素子１２ａの一方の
端子とスイッチング素子１３の一方の端子に接続し、イ
ンピ−ダンス素子１２ａの他方の端子とスイッチング素
子１３の他方の端子を共に接地面１６に接続する構成と
すればよい。この回路を図８に示す。
【００２３】図８に示す共振回路のリアクタンス特性を
図９に、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性
を図１０に示す。図９で、スイッチング素子１３が開放
時の共振回路のリアクタンスは細線カ−ブ２７ａ、その
際の漸近線は太い垂直線２８ａ、直列共振周波数は点３
２ａ、並列共振周波数は点２９ａであり、インピ−ダン
ス素子１２ａをインダクタンス素子とした場合のリアク
タンスは細い直線３０ａであり、スイッチング素子１３
が短絡時の共振回路のリアクタンスは太線カ−ブ３１
ａ、その際の漸近線は太い垂直線２８ａ、直列共振周波
数は点３２ｂ、並列共振周波数は点２９ａで示される。
図９に、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性
を図１０に示す。図９で、スイッチング素子１３が開放
時の共振回路のリアクタンスは細線カ−ブ２７ａ、その
際の漸近線は太い垂直線２８ａ、直列共振周波数は点３
２ａ、並列共振周波数は点２９ａであり、インピ−ダン
ス素子１２ａをインダクタンス素子とした場合のリアク
タンスは細い直線３０ａであり、スイッチング素子１３
が短絡時の共振回路のリアクタンスは太線カ−ブ３１
ａ、その際の漸近線は太い垂直線２８ａ、直列共振周波
数は点３２ｂ、並列共振周波数は点２９ａで示される。
【００２４】従って、図１０に示すように、スイッチン
グ素子が開放時の周波数特性は細線カ−ブ２４ｃ、減衰
極は点２６ｄ、短絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５
ｃ、減衰極は点２６ｅとなる。その結果、減衰極を他の
周波数に移動させることができる。
グ素子が開放時の周波数特性は細線カ−ブ２４ｃ、減衰
極は点２６ｄ、短絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５
ｃ、減衰極は点２６ｅとなる。その結果、減衰極を他の
周波数に移動させることができる。
【００２５】（実施の形態２）図１３は本発明の第２の
実施形態による帯域切替フィルタに使用の第１例の共振
回路の回路図、図１４、図１５はその特性、図１９は帯
域切替フィルタの回路図、図２０はその特性を示す。ま
た図１６、図１７は本発明の第２の実施形態の帯域切替
フィルタの共振回路の他の回路構成例とその特性を示
す。ここで図１３に示す本発明の第２の実施形態の帯域
切替フィルタに使用の共振回路は、基本的には図１に示
した構成と同じ構成であるので、同一構成部分には同一
番号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態による帯域切替フィルタに使用の第１例の共振
回路の回路図、図１４、図１５はその特性、図１９は帯
域切替フィルタの回路図、図２０はその特性を示す。ま
た図１６、図１７は本発明の第２の実施形態の帯域切替
フィルタの共振回路の他の回路構成例とその特性を示
す。ここで図１３に示す本発明の第２の実施形態の帯域
切替フィルタに使用の共振回路は、基本的には図１に示
した構成と同じ構成であるので、同一構成部分には同一
番号を付して詳細な説明を省略する。
【００２６】図１３に示す共振回路は弾性表面波共振器
１１、インピ−ダンス素子１２ｄ、スイッチング素子１
３、入力端子１４、出力端子１５からなる。入力端子１
４は弾性表面波共振器１１の一方の端子とインピ−ダン
ス素子１２ｄの一方の端子は共に接続され、インピ−ダ
ンス素子１２ｄの他方の端子はスイッチング素子１３の
一方の端子に接続され、スイッチング素子１３の他方の
端子と弾性表面波共振器１１の他方の端子は共に出力端
子１５に接続されている。
１１、インピ−ダンス素子１２ｄ、スイッチング素子１
３、入力端子１４、出力端子１５からなる。入力端子１
４は弾性表面波共振器１１の一方の端子とインピ−ダン
ス素子１２ｄの一方の端子は共に接続され、インピ−ダ
ンス素子１２ｄの他方の端子はスイッチング素子１３の
一方の端子に接続され、スイッチング素子１３の他方の
端子と弾性表面波共振器１１の他方の端子は共に出力端
子１５に接続されている。
【００２７】上記構成の共振回路を用いれば、弾性表面
波共振器１１の並列共振周波数を任意の周波数に移動さ
せることができる。インピ−ダンス素子１２ｄをキャパ
シタンス素子とした場合の共振回路の動作は、基本的に
は実施の形態１で説明した通りである。図１４で、スイ
ッチング素子１３が開放時の共振回路のサセプタンスは
細線カ−ブ１８ｃで、その際の漸近線は細い垂直線１９
ｄで、直列共振周波数は点２０ｅで、並列共振周波数は
点２１ｅで示される。インピ−ダンス素子１２ｄをキャ
パシタンス素子とした場合のサセプタンスは細い直線２
２ｃで、スイッチング素子１３が短絡時の共振回路のサ
セプタンスは太線カ−ブ２３ｃで、その際の漸近線と直
列共振周波数は夫々細い垂直線１９ｄ、点２０ｅで示さ
れ、スイッチング素子１３の開放時と変わらないが、並
列共振周波数は点２１ｆで示される。
波共振器１１の並列共振周波数を任意の周波数に移動さ
せることができる。インピ−ダンス素子１２ｄをキャパ
シタンス素子とした場合の共振回路の動作は、基本的に
は実施の形態１で説明した通りである。図１４で、スイ
ッチング素子１３が開放時の共振回路のサセプタンスは
細線カ−ブ１８ｃで、その際の漸近線は細い垂直線１９
ｄで、直列共振周波数は点２０ｅで、並列共振周波数は
点２１ｅで示される。インピ−ダンス素子１２ｄをキャ
パシタンス素子とした場合のサセプタンスは細い直線２
２ｃで、スイッチング素子１３が短絡時の共振回路のサ
セプタンスは太線カ−ブ２３ｃで、その際の漸近線と直
列共振周波数は夫々細い垂直線１９ｄ、点２０ｅで示さ
れ、スイッチング素子１３の開放時と変わらないが、並
列共振周波数は点２１ｆで示される。
【００２８】従って、図１５に示すように、スイッチン
グ素子１３が開放時の通過周波数特性は細線カ−ブ２４
ｄで、減衰極は点２６ｆで、スイッチング素子１３が短
絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５ｄで、減衰極は点２
６ｇで示される。その結果、減衰極を任意の周波数に移
動させることができる。
グ素子１３が開放時の通過周波数特性は細線カ−ブ２４
ｄで、減衰極は点２６ｆで、スイッチング素子１３が短
絡時の周波数特性は太線カ−ブ２５ｄで、減衰極は点２
６ｇで示される。その結果、減衰極を任意の周波数に移
動させることができる。
【００２９】入力端子１４、出力端子１５に対する共振
回路の接続が実施の形態１では並列であった（図１、
５、８）のに対し、第２の実施形態（図１３）では直列
に接続されているため、第２の実施形態の通過特性（図
１５）は第１の実施の形態（図４、７、１０、１２）と
異なっており、即ち減衰極２６ｆ、２６ｇが通過帯域よ
り高い周波数となる。
回路の接続が実施の形態１では並列であった（図１、
５、８）のに対し、第２の実施形態（図１３）では直列
に接続されているため、第２の実施形態の通過特性（図
１５）は第１の実施の形態（図４、７、１０、１２）と
異なっており、即ち減衰極２６ｆ、２６ｇが通過帯域よ
り高い周波数となる。
【００３０】図１３に示す共振回路を用いた帯域切替フ
ィルタの回路を図１９に、周波数特性を図２０に示す。
ィルタの回路を図１９に、周波数特性を図２０に示す。
【００３１】図１９の帯域切替フィルタはバンドパス・
フィルタであり、弾性表面波共振器１１ｇ、１１ｈ；イ
ンピ−ダンス素子１２ｆ、１２ｇ；スイッチング素子１
３ｃ、１３ｄ；入力端子１４、出力端子１５、伝送線路
４１からなる。入力端子１４は弾性表面波共振器１１ｇ
の一方の端子とスイッチング素子１３ｃの一方の端子に
接続され、スイッチング素子１３ｃの他方の端子はイン
ピ−ダンス素子１２ｆの一方の端子に接続され、インピ
−ダンス素子１２ｆの他方の端子は弾性表面波共振器１
１ｇの他方の端子と伝送線路４１の一方の端子に接続さ
れている。伝送線路４１の他方の端子は弾性表面波共振
器１１ｈの一方の端子とスイッチング素子１３ｄの一方
の端子に接続され、スイッチング素子１３ｄの他方の端
子はインピ−ダンス素子１２ｇの一方の端子に接続さ
れ、インピ−ダンス素子１２ｇの他方の端子は弾性表面
波共振器１１ｈの他方の端子と出力端子１５に接続され
ている。
フィルタであり、弾性表面波共振器１１ｇ、１１ｈ；イ
ンピ−ダンス素子１２ｆ、１２ｇ；スイッチング素子１
３ｃ、１３ｄ；入力端子１４、出力端子１５、伝送線路
４１からなる。入力端子１４は弾性表面波共振器１１ｇ
の一方の端子とスイッチング素子１３ｃの一方の端子に
接続され、スイッチング素子１３ｃの他方の端子はイン
ピ−ダンス素子１２ｆの一方の端子に接続され、インピ
−ダンス素子１２ｆの他方の端子は弾性表面波共振器１
１ｇの他方の端子と伝送線路４１の一方の端子に接続さ
れている。伝送線路４１の他方の端子は弾性表面波共振
器１１ｈの一方の端子とスイッチング素子１３ｄの一方
の端子に接続され、スイッチング素子１３ｄの他方の端
子はインピ−ダンス素子１２ｇの一方の端子に接続さ
れ、インピ−ダンス素子１２ｇの他方の端子は弾性表面
波共振器１１ｈの他方の端子と出力端子１５に接続され
ている。
【００３２】図１９でスイッチング素子１３ｃ、１３ｄ
を開放、或いは短絡することにより共振回路の並列共振
周波数が移動するので、通過特性は図２０に示すように
なる。スイッチング素子１３ｃ、１３ｄが開放時には減
衰帯域が４５となる周波数特性４２が得られ、短絡時に
は減衰帯域が４４となる周波数特性４３が得られる。何
れの場合にも通過帯域は変化しない。
を開放、或いは短絡することにより共振回路の並列共振
周波数が移動するので、通過特性は図２０に示すように
なる。スイッチング素子１３ｃ、１３ｄが開放時には減
衰帯域が４５となる周波数特性４２が得られ、短絡時に
は減衰帯域が４４となる周波数特性４３が得られる。何
れの場合にも通過帯域は変化しない。
【００３３】上記構成により、共振器の小型化と同時に
帯域切替フィルタを使用することにより、その減衰帯域
４４、４５の両方を減衰させる周波数特性のフィルタ
を、より少ない段数で実現でき、且つ接地電位の変動の
影響が受け難くなる。
帯域切替フィルタを使用することにより、その減衰帯域
４４、４５の両方を減衰させる周波数特性のフィルタ
を、より少ない段数で実現でき、且つ接地電位の変動の
影響が受け難くなる。
【００３４】また、共振回路の直列共振周波数のみを移
動させるには、図１６に示すように弾性表面波共振器１
１の一方の端子を入力端子１４に接続し、弾性表面波共
振器１１の他方の端子をインピ−ダンス素子１２ｅの一
方の端子とスイッチング素子１３の一方の端子の両方に
接続し、インピ−ダンス素子１２ｅの他方の端子とスイ
ッチング素子１３の他方の端子とを共に出力端子１５に
接続する構成とすればよい。
動させるには、図１６に示すように弾性表面波共振器１
１の一方の端子を入力端子１４に接続し、弾性表面波共
振器１１の他方の端子をインピ−ダンス素子１２ｅの一
方の端子とスイッチング素子１３の一方の端子の両方に
接続し、インピ−ダンス素子１２ｅの他方の端子とスイ
ッチング素子１３の他方の端子とを共に出力端子１５に
接続する構成とすればよい。
【００３５】図１６の共振回路のリアクタンスを図１７
に、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性を図
１８に示す。図１７で、スイッチング素子１３が開放時
の共振回路のリアクタンスは細線カ−ブ２７ｂで、その
際の漸近線は太い垂直線２８ｂで、直列共振周波数は点
３２ｃで、並列共振周波数は点２９ｂで示される。イン
ピ−ダンス素子１２ｅをインダクタンス素子とした場合
のリアクタンスは細い直線３０ｂで、スイッチング素子
１３が短絡時の共振回路のリアクタンスは太線カ−ブ３
１ｂで、その際の漸近線は太い垂直線２８ｂで、直列共
振周波数は点３２ｄ、並列共振周波数は点２９ｂで示さ
れる。
に、入力端子１４から出力端子１５を見た通過特性を図
１８に示す。図１７で、スイッチング素子１３が開放時
の共振回路のリアクタンスは細線カ−ブ２７ｂで、その
際の漸近線は太い垂直線２８ｂで、直列共振周波数は点
３２ｃで、並列共振周波数は点２９ｂで示される。イン
ピ−ダンス素子１２ｅをインダクタンス素子とした場合
のリアクタンスは細い直線３０ｂで、スイッチング素子
１３が短絡時の共振回路のリアクタンスは太線カ−ブ３
１ｂで、その際の漸近線は太い垂直線２８ｂで、直列共
振周波数は点３２ｄ、並列共振周波数は点２９ｂで示さ
れる。
【００３６】従って、図１８に示すように、スイッチン
グ素子１３が開放時の通過周波数特性は細線カ−ブ２４
ｅで、減衰極は点２６ｈで、スイッチング素子１３が短
絡時の通過周波数特性は太線カ−ブ２５ｅで、減衰極は
点２６ｈで示される。その結果、減衰極の周波数を変化
させずに、通過帯域を任意に移動させることができる。
グ素子１３が開放時の通過周波数特性は細線カ−ブ２４
ｅで、減衰極は点２６ｈで、スイッチング素子１３が短
絡時の通過周波数特性は太線カ−ブ２５ｅで、減衰極は
点２６ｈで示される。その結果、減衰極の周波数を変化
させずに、通過帯域を任意に移動させることができる。
【００３７】本発明の実施の形態１又は２の帯域切替フ
ィルタをアンテナ共用器に用いれば容易に小型化が可能
となる。
ィルタをアンテナ共用器に用いれば容易に小型化が可能
となる。
【００３８】これについて米国ＰＣＳ(Personal Cellul
ar System)を例に図２２〜２４を参照して簡単に説明す
る。アンテナ共用器５２は送信フィルタ５２ａと受信フ
ィルタ５２ｂの２つの通過帯域の異なるフィルタで構成
されており、上記送信フィルタ５２ａはアンテナ５１と
送信側回路５３に、受信フィルタ５２ｂはアンテナ５１
と受信側回路５４に夫々電気的に接続されている。
ar System)を例に図２２〜２４を参照して簡単に説明す
る。アンテナ共用器５２は送信フィルタ５２ａと受信フ
ィルタ５２ｂの２つの通過帯域の異なるフィルタで構成
されており、上記送信フィルタ５２ａはアンテナ５１と
送信側回路５３に、受信フィルタ５２ｂはアンテナ５１
と受信側回路５４に夫々電気的に接続されている。
【００３９】送信帯域周波数は1850MHz から1910MHz 、
受信帯域周波数は1930MHz から1990MHz となっており、
従来のアンテナ共用器は図２３に示すように、通過帯域
６３、減衰帯域６６を有する通過特性６１の送信フィル
タ５２ａ、通過帯域６４、減衰帯域６５を有する通過特
性６２の受信フィルタ５２ｂで構成される。
受信帯域周波数は1930MHz から1990MHz となっており、
従来のアンテナ共用器は図２３に示すように、通過帯域
６３、減衰帯域６６を有する通過特性６１の送信フィル
タ５２ａ、通過帯域６４、減衰帯域６５を有する通過特
性６２の受信フィルタ５２ｂで構成される。
【００４０】この場合、通過帯域60MHz を有し、通過帯
域から20MHz 離れた帯域を減衰させなければならないた
めフィルタの段数を多くし、急峻な減衰特性を確保する
必要がある。そのため送信フィルタ５２ａ、受信フィル
タ５２ｂ共フィルタの形状が大きくなるのみならず、挿
入損失が大きくなり、特性劣化が避けられない。
域から20MHz 離れた帯域を減衰させなければならないた
めフィルタの段数を多くし、急峻な減衰特性を確保する
必要がある。そのため送信フィルタ５２ａ、受信フィル
タ５２ｂ共フィルタの形状が大きくなるのみならず、挿
入損失が大きくなり、特性劣化が避けられない。
【００４１】そこで、送信帯域を1850MHz から1885MHz
と1885MHz から1910MHz 、受信帯域を1930MHz から1965
MHz と1965MHz から1990MHz の各々２つの帯域に分け、
本発明の帯域切替フィルタを用いる。
と1885MHz から1910MHz 、受信帯域を1930MHz から1965
MHz と1965MHz から1990MHz の各々２つの帯域に分け、
本発明の帯域切替フィルタを用いる。
【００４２】その際の通過帯域を図２４に示し、通過帯
域６３ａ、減衰帯域６６ａを有する通過特性６１ａと、
通過帯域６３ｂ、減衰帯域６６ｂを有する通過特性６１
ｂを切り替えることができる帯域切替フィルタを送信フ
ィルタに用い、通過帯域６４ａ、減衰帯域６５ａを有す
る通過特性６２ａと、通過帯域６４ｂ、減衰帯域６５ｂ
を有する通過特性６２ｂを切り替えることができる帯域
切替フィルタを受信フィルタに用いると、従来のアンテ
ナ共用器に用いるフィルタと比較して通過帯域が約半
分、減衰帯域は通過帯域から約２倍離れた帯域となり、
フィルタの段数が少なくて済むため小型化が実現できる
のである。
域６３ａ、減衰帯域６６ａを有する通過特性６１ａと、
通過帯域６３ｂ、減衰帯域６６ｂを有する通過特性６１
ｂを切り替えることができる帯域切替フィルタを送信フ
ィルタに用い、通過帯域６４ａ、減衰帯域６５ａを有す
る通過特性６２ａと、通過帯域６４ｂ、減衰帯域６５ｂ
を有する通過特性６２ｂを切り替えることができる帯域
切替フィルタを受信フィルタに用いると、従来のアンテ
ナ共用器に用いるフィルタと比較して通過帯域が約半
分、減衰帯域は通過帯域から約２倍離れた帯域となり、
フィルタの段数が少なくて済むため小型化が実現できる
のである。
【００４３】スイッチング素子には図２１に示すような
メカニカル・スイッチ４６やＰＩＮダイオ−ド４７、Ｆ
ＥＴ素子４８などが考えられる。何れの場合でも２つの
端子を開放、或いは短絡させるように素子を配置する必
要があり、帯域切替フィルタでの消費電力やスイッチン
グに要する電流なども考慮して選定する必要がある。
メカニカル・スイッチ４６やＰＩＮダイオ−ド４７、Ｆ
ＥＴ素子４８などが考えられる。何れの場合でも２つの
端子を開放、或いは短絡させるように素子を配置する必
要があり、帯域切替フィルタでの消費電力やスイッチン
グに要する電流なども考慮して選定する必要がある。
【００４４】図１のようにスイッチング素子とインピ−
ダンス素子が直列に接続されている場合は各素子を入れ
替えても構わないし、各素子を複数個接続しても構わな
い。
ダンス素子が直列に接続されている場合は各素子を入れ
替えても構わないし、各素子を複数個接続しても構わな
い。
【００４５】更に、移動させる周波数を調整するために
図８のような回路構成において、スイッチング素子１３
と接地面１６との間に更にインピ−ダンス素子を接続し
てもよい。
図８のような回路構成において、スイッチング素子１３
と接地面１６との間に更にインピ−ダンス素子を接続し
てもよい。
【００４６】
【発明の効果】以上のように本発明は、１つのフィルタ
で異なる２つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過又
は減衰させる帯域切替フィルタであって、少なくとも弾
性表面波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素
子で共振回路を構成し、上記スイッチング素子の開放、
或いは短絡により上記弾性表面波共振器と上記インピ−
ダンス素子との接続状態を切替えて、上記弾性表面波共
振器の２つの共振点の少なくとも一方を他の周波数に移
動させることを特徴とするものであり、これにより、共
振器の小型化のみならず、帯域切替を行うことによりフ
ィルタの段数を削減することができ、結果として帯域切
替フィルタの小型化が実現できるものである。
で異なる２つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過又
は減衰させる帯域切替フィルタであって、少なくとも弾
性表面波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素
子で共振回路を構成し、上記スイッチング素子の開放、
或いは短絡により上記弾性表面波共振器と上記インピ−
ダンス素子との接続状態を切替えて、上記弾性表面波共
振器の２つの共振点の少なくとも一方を他の周波数に移
動させることを特徴とするものであり、これにより、共
振器の小型化のみならず、帯域切替を行うことによりフ
ィルタの段数を削減することができ、結果として帯域切
替フィルタの小型化が実現できるものである。
【００４７】また本発明は、１つのフィルタで異なる２
つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過又は減衰させ
る帯域切替フィルタであって、少なくとも弾性表面波共
振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素子で共振回
路を構成し、上記弾性表面波共振器の一方の端子と上記
インピ−ダンス素子の一方の端子と上記スイッチング素
子の一方の端子が一緒に接続され、上記インピ−ダンス
素子の他方の端子と上記スイッチング素子の他方の端子
が接続されていることを特徴とするものであり、これに
より、上記弾性表面波共振器の直列共振点を移動、即ち
帯域切替を行うことにより、接地電位の微妙な変化に影
響されずに共振回路の小型化とフィルタの段数削減がで
き、その結果、帯域切替フィルタの小型化が実現できる
ものである。
つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過又は減衰させ
る帯域切替フィルタであって、少なくとも弾性表面波共
振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素子で共振回
路を構成し、上記弾性表面波共振器の一方の端子と上記
インピ−ダンス素子の一方の端子と上記スイッチング素
子の一方の端子が一緒に接続され、上記インピ−ダンス
素子の他方の端子と上記スイッチング素子の他方の端子
が接続されていることを特徴とするものであり、これに
より、上記弾性表面波共振器の直列共振点を移動、即ち
帯域切替を行うことにより、接地電位の微妙な変化に影
響されずに共振回路の小型化とフィルタの段数削減がで
き、その結果、帯域切替フィルタの小型化が実現できる
ものである。
【図１】本発明の第１の実施の形態による帯域切替フィ
ルタに使用の第１例の共振回路の回路図
ルタに使用の第１例の共振回路の回路図
【図２】（ａ）弾性表面波共振器の等価回路図 （ｂ）同等価回路の略図
【図３】同、第１例の共振回路のサセプタンス特性を示
す図
す図
【図４】同、第１例の共振回路の通過特性を示す図
【図５】本発明の第１の実施の形態による帯域切替フィ
ルタに使用の第２例の共振回路の回路図
ルタに使用の第２例の共振回路の回路図
【図６】同、第２例の共振回路のサセプタンス特性を示
す図
す図
【図７】同、第２例の共振回路の通過特性を示す図
【図８】本発明の第１の実施の形態による帯域切替フィ
ルタに使用の第３例の共振回路の回路図
ルタに使用の第３例の共振回路の回路図
【図９】同、第３例の共振回路のリアクタンス特性を示
す図
す図
【図１０】同、第３例の共振回路の通過特性を示す図
【図１１】本発明の第１の実施の形態による帯域切替フ
ィルタの回路図
ィルタの回路図
【図１２】同、帯域切替フィルタの通過特性を示す図
【図１３】本発明の第２の実施の形態による帯域切替フ
ィルタに使用の第１例の共振回路の回路図
ィルタに使用の第１例の共振回路の回路図
【図１４】同、第１例の共振回路のサセプタンス特性を
示す図
示す図
【図１５】同、第１例の共振回路の通過特性を示す図
【図１６】本発明の第２の実施の形態による帯域切替フ
ィルタに使用の第２例の共振回路の回路図
ィルタに使用の第２例の共振回路の回路図
【図１７】同、第２例の共振回路のリアクタンス特性を
示す図
示す図
【図１８】同、第２例の共振回路の通過特性を示す図
【図１９】本発明の第２の実施の形態による帯域切替フ
ィルタの回路図
ィルタの回路図
【図２０】同、帯域切替フィルタの通過特性を示す図
【図２１】本発明に用いられるスイッチング素子の例を
示す回路図
示す回路図
【図２２】携帯電話のＲＦ回路部のブロック図
【図２３】従来のアンテナ共用器の通過特性を示す図
【図２４】本発明の帯域切替フィルタを用いたアンテナ
共用器の通過特性を示す図
共用器の通過特性を示す図
１１、１１ｄ〜１１ｈ 弾性表面波共振器 １２、１２ａ〜１２ｇ インピ−ダンス素子 １３、１３ａ〜１３ｄ、４６〜４８ スイッチング素子 １４ 入力端子 １５ 出力端子 １６ 接地面 １７、３３〜３５ キャパシタンス素子 １８ａ〜１８ｃ スイッチング素子開放時の共振回路サ
セプタンス １９ａ〜１９ｄ 共振回路サセプタンスの漸近線 ２０ａ〜２０ｅ 共振回路の直列共振周波数 ２１ａ〜２１ｆ 共振回路の並列共振周波数 ２２ａ〜２２ｃ インピ−ダンス素子のサセプタンス ２３ａ〜２３ｃ スイッチング素子短絡時の共振回路サ
セプタンス ２４ａ〜２４ｅ スイッチング素子開放時の共振回路通
過特性 ２５ａ〜２５ｅ スイッチング素子短絡時の共振回路通
過特性 ２６ａ〜２６ｈ、３８ 減衰極 ２７ａ、２７ｂ スイッチング素子開放時の共振回路リ
アクタンス ２８ａ、２８ｂ 共振回路リアクタンスの漸近線 ２９ａ、２９ｂ 共振回路の並列共振周波数 ３０ａ、３０ｂ インピ−ダンス素子のリアクタンス ３１ａ、３１ｂ インピ−ダンス素子短絡時の共振回路
リアクタンス ３２ａ〜３２ｄ 共振回路の直列共振周波数 ３６、４２ スイッチング素子開放時の帯域切替フィル
タ特性 ３７、４３ スイッチング素子短絡時の帯域切替フィル
タ特性 ３９、４０ 帯域切替フィルタの通過帯域 ４４、４５ 帯域切替フィルタの減衰帯域
セプタンス １９ａ〜１９ｄ 共振回路サセプタンスの漸近線 ２０ａ〜２０ｅ 共振回路の直列共振周波数 ２１ａ〜２１ｆ 共振回路の並列共振周波数 ２２ａ〜２２ｃ インピ−ダンス素子のサセプタンス ２３ａ〜２３ｃ スイッチング素子短絡時の共振回路サ
セプタンス ２４ａ〜２４ｅ スイッチング素子開放時の共振回路通
過特性 ２５ａ〜２５ｅ スイッチング素子短絡時の共振回路通
過特性 ２６ａ〜２６ｈ、３８ 減衰極 ２７ａ、２７ｂ スイッチング素子開放時の共振回路リ
アクタンス ２８ａ、２８ｂ 共振回路リアクタンスの漸近線 ２９ａ、２９ｂ 共振回路の並列共振周波数 ３０ａ、３０ｂ インピ−ダンス素子のリアクタンス ３１ａ、３１ｂ インピ−ダンス素子短絡時の共振回路
リアクタンス ３２ａ〜３２ｄ 共振回路の直列共振周波数 ３６、４２ スイッチング素子開放時の帯域切替フィル
タ特性 ３７、４３ スイッチング素子短絡時の帯域切替フィル
タ特性 ３９、４０ 帯域切替フィルタの通過帯域 ４４、４５ 帯域切替フィルタの減衰帯域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 勝也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 弘三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高山 了一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (12)
- 【請求項１】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替フ
ィルタであって、少なくとも弾性表面波共振器、スイッ
チング素子、インピ−ダンス素子で前記帯域切替フィル
タの共振回路が構成され、前記弾性表面波共振器の２つ
の共振点の少なくとも一方を前記スイッチング素子の開
放／短絡により前記弾性表面波共振器と前記インピ−ダ
ンス素子との接続状態を切換えて、他の共振点に移動さ
せることを特徴とする帯域切替フィルタ。 - 【請求項２】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替フ
ィルタであって、各々２つの端子を有する少なくとも弾
性表面波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素
子で共振回路が構成され、前記共振回路は、インピ−ダ
ンス素子とスイッチング素子との直列接続が弾性表面波
共振器と並列に接続されていることを特徴とする帯域切
替フィルタ。 - 【請求項３】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替フ
ィルタであって、各々２つの端子を有する少なくとも弾
性表面波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素
子、キャパシタンス素子で共振回路が構成され、前記共
振回路は、インピ−ダンス素子とスイッチング素子の直
列接続が弾性表面波共振器と並列に接続された回路と、
キャパシタンス素子とが直列に接続されていることを特
徴とする帯域切替フィルタ。 - 【請求項４】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替フ
ィルタであって、各々２つの端子を有する少なくとも弾
性表面波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素
子で共振回路が構成され、前記共振回路は、インピ−ダ
ンス素子とスイッチング素子の並列接続が弾性表面波共
振器と直列に接続されていることを特徴とする帯域切替
フィルタ。 - 【請求項５】 前記インピ−ダンス素子がキャパシタン
ス素子である請求項１記載の帯域切替フィルタ。 - 【請求項６】 前記インピ−ダンス素子がインダクタン
ス素子である請求項１記載の帯域切替フィルタ。 - 【請求項７】 前記スイッチング素子がＰＩＮダイオ−
ドである請求項１記載の帯域切替フィルタ。 - 【請求項８】 前記スイッチング素子がＦＥＴ素子であ
る請求項１記載の帯域切替フィルタ。 - 【請求項９】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の何
れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替フ
ィルタであって、少なくとも何れかの帯域切替フィルタ
の共振回路は、少なくとも弾性表面波共振器、スイッチ
ング素子、インピ−ダンス素子で構成され、前記帯域切
替フィルタの入出力端子間に３個のキャパシタンス素子
が直列に挿入され、第１のキャパシタンス素子と第２の
キャパシタンス素子との接続点と接地面との間、及び第
２のキャパシタンス素子と第３のキャパシタンス素子と
の接続点と接地面との間に前記共振回路を各１個接続し
てπ（パイ）型フィルタを構成することを特徴とする帯
域切替フィルタ。 - 【請求項１０】 １つのフィルタで異なる２つの帯域の
何れか一方だけを選択的に通過又は減衰させる帯域切替
フィルタであって、少なくとも何れかの帯域切替フィル
タの共振回路は、少なくとも弾性表面波共振器、スイッ
チング素子、インピ−ダンス素子で構成され、前記帯域
切替フィルタの入出力端子間に第１の共振回路、伝送線
路、第２の共振回路をその順に直列接続してフィルタを
構成することを特徴とする帯域切替フィルタ。 - 【請求項１１】 周波数の異なる通過帯域を持つ２つの
帯域切替フィルタで構成され、お互い他方の通過帯域を
減衰させるアンテナ共用器であって、少なくとも何れか
の帯域切替フィルタの共振回路は、少なくとも弾性表面
波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素子で構
成され、前記弾性表面波共振器の２つの共振点の少なく
とも一方を前記スイッチング素子の開放／短絡により前
記弾性表面波共振器と前記インピ−ダンス素子との接続
状態を切替えて、他の共振点に移動させ、１つのフィル
タで異なる２つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過
または減衰させる帯域切替フィルタを用いたアンテナ共
用器。 - 【請求項１２】 周波数の異なる通過帯域を持つ２つの
帯域切替フィルタで構成され、お互い他方の通過帯域を
減衰させるアンテナ共用器であって、少なくとも何れか
の帯域切替フィルタの共振回路は、少なくとも弾性表面
波共振器、スイッチング素子、インピ−ダンス素子で構
成され、前記弾性表面波共振器の２つの共振点の少なく
とも一方を前記スイッチング素子の開放／短絡により前
記弾性表面波共振器と前記インピ−ダンス素子との接続
状態を切替えて、他の共振点に移動させ、１つのフィル
タで異なる２つの帯域の何れか一方だけを選択的に通過
または減衰させる帯域切替フィルタを用いて、前記帯域
切替フィルタを構成する弾性表面波共振器を同一パッケ
−ジ内に実装するアンテナ共用器。
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