JP2000323960A - 弾性表面波コンボルバ - Google Patents

弾性表面波コンボルバ

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JP2000323960A
JP2000323960A JP12705199A JP12705199A JP2000323960A JP 2000323960 A JP2000323960 A JP 2000323960A JP 12705199 A JP12705199 A JP 12705199A JP 12705199 A JP12705199 A JP 12705199A JP 2000323960 A JP2000323960 A JP 2000323960A
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acoustic wave
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wave convolver
convolver
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JP12705199A
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Masamichi Tsunashima
正通 綱島
Yasuto Sugano
康人 菅野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 弾性表面波コンボルバにおいて、弾性表
面波の伝搬路で、弾性表面波の伝搬方向を少なくとも1
回以上変える装置を備えた伝搬方向変換型弾性表面波コ
ンボルバ。 【効果】 この伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバ
は、その製作に必要な基板の長手方向の寸法を、従来の
ものより大幅に縮小する。これにより、基板の効率的な
利用が可能となり、また、弾性表面波コンボルバの機械
的な強度が強くなることで取り扱いも容易となる。さら
に、DS方式によるSS通信を用いたCDMA方法の移
動通信用携帯端末機器の相関器としての使用も可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波コンボ
ルバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波コンボルバは、その代表的な
応用として、例えば直接拡散(Direct Sequ
ence:DS)方式によるスペクトラム拡散(Spr
eadSpectrum:SS)通信の相関器としての
用途が期待され、盛んに研究されている弾性表面波機能
素子である。SS通信は、秘話・秘匿性や妨害波・干渉
波排除能力に優れており、以前から軍事用の通信に用い
られてきた。また、民生用としても、無線LAN等への
応用がこれまで精力的に行われてきた。さらに、近年、
世界中における携帯電話の爆発的な普及に伴い、周波数
の有効利用を目的として、SS通信による符号分割多元
接続(Code Division Multiple
Access:CDMA)方法が西暦2000年以降
の世界標準(IMT−2000)として脚光を浴びてい
る。
【0003】図1、図2はそれぞれ、従来の弾性表面波
コンボルバの一例を示す概略平面図、及び概略斜視図で
ある。同図において、圧電性或いは電歪性の基板1上
に、信号入力用すだれ状電極2、及び参照信号入力用す
だれ状電極3と、すだれ状電極2、3の間に、コンボリ
ューションされた入力信号を取り出すための電極4(以
下、出力電極と呼ぶ)とが設けられている。信号入力用
すだれ状電極2、及び参照信号入力用すだれ状電極3
は、弾性表面波信号を励振する電極であり、出力電極4
はその弾性表面波信号を互いに反対方向に伝搬させ、且
つコンボリューションされた入力信号を出力信号として
取り出すための電極である。この信号入力用すだれ状電
極2に信号 F(t)exp(jωt)、 参照信号入力用すだれ状電極3に参照信号 G(t)exp(jωt) をそれぞれ印加する。ここでωは印加された信号の角周
波数、tは時刻を表し、jは虚数単位である。このとき
圧電性の基板1の表面には、互いに伝搬方向が反対な2
つの弾性表面波 F(t−x/v)exp[jω(t−x/v)] 及び G(t−(L−x)/v)exp[jω(t−(L−
x)/v)] が伝搬する。ここで、vは弾性表面波速度であり、Lは
出力電極4の長さである。xは出力電極4上の伝搬方向
における位置を表す。この伝搬路上では、圧電性或いは
電歪性基板の非線形効果によって上記弾性表面波の積の
成分が発生し、これが出力電極4の範囲(0≦x≦L)
で積分されて取り出される。この出力信号H(t)は、
次の(1)式で表される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、αは比例定数である。かくして、
出力電極4から2つの信号F(t)とG(t)とのコン
ボリューション信号を得ることができる。DS方式によ
るSS通信を用いたCDMA方法において、周波数の利
用効率をより高くするため、即ち多重性を高めるには、
疑似雑音(Pseudorandom Noise:P
N)系列と呼ばれる拡散符号系列の符号長を大きくする
方法がある。符号長が大きくなると、SS通信の他の特
徴である秘話・秘匿性や妨害波・干渉波排除能力も併せ
て向上する。PN系列の符号長をC、チップ速度をR、
弾性表面波速度をvとすると、弾性表面波伝搬方向(以
下、長手方向と呼ぶ)に関するコンボリューション領域
の長さL(図1、及び図2において、出力電極4の長
さ)は次の(2)式で表される。
【0006】
【数2】
【0007】したがって、符号長Cの大きなPN系列が
必要な場合、例えば図1、及び図2に示すような従来の
弾性表面波コンボルバでは、弾性表面波コンボルバ内の
コンボリューション領域の長手方向の長さLの増加に伴
い、基板の長手方向の寸法も著しく長いものとなってし
まう。逆に、符号長Cが、通信仕様によって決められる
あるチップ速度Rに対してあまり大きくない場合、Lも
あまり大きくはならず、それほど問題とならない場合も
ある。
【0008】例えば、PN系列の符号長を256[ch
ip]、チップ速度を4×106[chip/s:cp
s]=4[Mcps]とした場合、圧電性の基板として
128度回転YカットX軸方向伝搬LiNbO3単結晶
を用いると、この圧電性基板の弾性表面波速度は約40
00[m/s]のため、製作する弾性表面波コンボルバ
の長手方向の長さは約260×10-3[m]となる。一
方、上記長手方向と直角方向(以下、幅方向と呼ぶ)
は、入力すだれ状電極のタイプや構造にもよるが、通常
5〜20mm程度あれば良い。この場合、1個の弾性表
面波コンボルバを製作する際必要な基板は極めて細長い
ものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に圧電性或いは電
歪性の基板の寸法が200×10-3[m]程度以上にな
ると、圧電性或いは電歪性の基板を製造すること自体、
技術的な限界に近いため、入手は極めて困難となり、ま
た例え入手できても高価なものとなる。また、一般に市
販されている圧電性或いは電歪性の基板の形状は円形で
ある場合が多いため、この圧電性或いは電歪性の基板か
らできるだけ無駄なく1つ1つの弾性表面波コンボルバ
を切り出すには、この弾性表面波コンボルバの寸法が1
枚の円形な圧電性或いは電歪性の基板よりも小さいこと
はもちろん、長手方向と幅方向の長さが極端に異ならな
いことが必要である。このことは弾性表面波コンボルバ
の製作費用に直接反映するため、工業的に非常に大きな
問題となる。
【0010】他には、弾性表面波コンボルバが極端に細
長いと機械的な曲げ強度も著しく弱くなり取り扱いが困
難になるという問題もある。また、弾性表面波コンボル
バの重要な応用の一つに、DS方式によるSS通信を用
いたCDMA方法の相関器という、移動通信用携帯端末
機器の部品がある。最近の移動通信用携帯端末機器の小
型化技術の進歩はめざましく、その寸法の一例として、
(長)×(幅)×(奥行)が(130×10-3[m])
×(41×10-3[m])×(25×10-3[m])の
大きさの携帯電話が既に実用化されており、さらに小型
化が進められているといった状況にある。したがって、
弾性表面波コンボルバを実際の携帯端末機器へ用いるに
は、端末の寸法より弾性表面波コンボルバの寸法を小さ
くすることは当然の条件である。そして、携帯端末機器
のさらなる小型化のためには、弾性表面波コンボルバの
寸法は小さければ小さいほど良い。上記の理由により、
例えばPN系列の符号長が大きくなった際でも、長手方
向の寸法が短い構造の弾性表面波コンボルバが得られれ
ば、工業上、極めて有用である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の事
情に鑑み、弾性表面波コンボルバの構造について鋭意検
討した結果、弾性表面波コンボルバを製作する際に必要
な圧電性或いは電歪性の基板の長手方向の寸法を、従来
のものよりも大幅に縮小することができた。即ち、請求
項1に係る弾性表面波コンボルバは、圧電性或いは電歪
性の基板上に少なくとも2以上の入力用すだれ状電極を
備え、該入力用すだれ状電極からそれぞれ放射された弾
性表面波信号をコンボリューションさせる弾性表面波コ
ンボルバにおいて、前記基板上の前記入力用すだれ状電
極から伝搬する弾性表面波の伝搬路で伝搬方向を少なく
とも1回以上変える変換装置を備えたことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2に係る弾性表面波コンボル
バは、請求項1に記載の弾性表面波コンボルバにおい
て、前記変換装置が弾性表面波の伝搬方向を任意の方向
に変える反射格子または屈折型伝搬方向変換器であるこ
とを特徴とする。また、請求項3に係る弾性表面波コン
ボルバは、請求項1に記載の弾性表面波コンボルバにお
いて、前記変換装置が弾性表面波を180度反射させ、
その反射弾性表面波の伝搬路と前記弾性表面波の伝搬路
を分離せしめる反射型伝搬路変換器であることを特徴と
する。
【0013】また、請求項4に記載の弾性表面波コンボ
ルバは、請求項1乃至3に記載の弾性表面波コンボルバ
において、前記入力用すだれ状電極が、信号入力用すだ
れ状電極と参照信号入力用すだれ状電極であることを特
徴とする。また、請求項5に係る通信装置は、請求項1
乃至4に記載の弾性表面波コンボルバが相関器として用
いられていることを特徴とする。以上によって、従来の
極めて細長い弾性表面波コンボルバに対して弾性表面波
の伝搬方向を変える装置を付与することで長手方向の寸
法を著しく短くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
しながら説明する。しかし、本発明はこれらの例のみに
限定されるものではない。図3は、本発明による伝搬方
向変換型弾性表面波コンボルバの第一の実施例を示す平
面概略図である。1は圧電性或いは電歪性の基板であ
り、作製した弾性表面波コンボルバが良好な性能を得る
ためには、電気機械結合定数のより大きい基板を使用す
ることが好ましい。圧電体単結晶基板は酸化物系圧電体
基板が好ましく、例えば、LiNbO3、LiTaO3
Li247、KNbO3等は好ましく用いられる。ま
た、64度回転Yカット、41度回転Yカット、128
度回転Yカット、YカットまたはXカットまたはZカッ
トのLiNbO3や36度回転YカットのLiTaO3
どの基板カット面を用いることも好ましい。圧電性薄膜
基板は、サファイア、SiやGaAs等の単結晶基板の
上に圧電性薄膜が形成されたものであり圧電性薄膜とし
て例えばZnO、LiNbO3、LiTaO3、KNbO
3、PZT、PbTiO3、BaTiO3やLi247
AlNなどは好ましく用いられる薄膜材料である。
【0015】また、サファイア、SiやGaAs等の単
結晶基板と上記圧電体薄膜との間にSiOやSiO2
どの誘電体膜が挿入されてもよい。さらに、圧電体薄膜
基板として、サファイアやSiなどの単結晶基板の上
に、上記圧電体薄膜のうちの異なる種類の薄膜が交互に
積み重ねられたような多層積層膜を形成していてもよ
い。例えばLiNbO3とLiTaO3からなる多層積層
膜などは好ましい例である。
【0016】2は電気信号を音響信号に変換するための
信号入力用すだれ状電極、3は参照電気信号を参照音響
信号に変換するための参照信号入力用すだれ状電極であ
る。4、5は、すだれ状電極2、3で発生し各々すだれ
状電極3、2へ向かって伝搬する弾性表面波のコンボリ
ューション出力を電気信号として取り出す電極(前記、
出力電極)である。圧電体基板1上のすだれ状電極2、
3、及び出力電極4、5の材質は特に制限はないが、例
えば、Al、Au、Pt、Cu、Al−Ti合金、Al
−Cu合金、Al−Si合金、AlとTiの多層電極、
AlとCuの多層電極等が好ましく用いられる。
【0017】10はすだれ状電極2、3で発生した表面
波をその伝搬方向に対して任意の方向θへ反射させるた
めの反射格子で、表面波の伝搬方向に対してほぼθ/2
の角度で設置された反射素子9が複数本格子状に配列さ
れたものである。反射素子9としては、通常基板に溝を
掘った溝型反射素子、金属ストリップからなる金属膜反
射素子、金属膜ドットからなるドット反射素子等が良く
用いられる。したがって、図3に示すような本発明によ
る伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバでは、信号入力
用すだれ状電極2、及び参照信号入力用すだれ状電極3
より放射された表面波はそれぞれ反射格子10で反射さ
れ、伝搬方向を角度θだけ変えて各々すだれ状電極3、
2へ向かって伝搬する。この2つの表面波のコンボリュ
ーション出力は出力電極4、5より電気信号として取り
出される。
【0018】尚、弾性表面波の伝搬方向を任意に変える
装置として、図3に示す反射格子とは異なるタイプの装
置でも、本発明の特許請求の範囲に含まれることはいう
までもない。図4は、本発明による伝搬方向変換型弾性
表面波コンボルバの第2実施例を示す概略平面図であ
る。1は圧電性或いは電歪性の基板である。2は電気信
号を音響信号に変換するための信号入力用すだれ状電
極、3は参照電気信号を参照音響信号に変換するための
参照信号入力用すだれ状電極である。4、5は、すだれ
状電極2、3で発生し各々すだれ状電極3、2へ向かっ
て伝搬する弾性表面波のコンボリューション出力を電気
信号として取り出す出力電極である。17は等間隔で配
列された金属ストリップからなる直線マルチストリップ
カップラー、18、19は17のような直線マルチスト
リップカップラーをUの字形に曲げた曲線マルチストリ
ップカップラーで、17、18、19の各マルチストリ
ップカップラーを図のように配列させると、表面波をマ
ルチストリップカップラーに対する入射波と反射波の伝
搬路が重ならないように180度反射させることが可能
な反射型伝搬路変換器となる。
【0019】ここで図5を用い反射型伝搬路変換器につ
いて詳細に説明する。図中17は幅wの金属ストリップ
を間隔Pで複数本(図は例として3本の場合を示した)
配列し長手方向の全体の長さがSとなるようにした直線
マルチストリップカップラーである。18、19は直線
マルチストリップカップラー17と同様の構造のものを
図のようにUの字型に折り曲げた曲線マルチストリップ
カップラーで、いずれも直線マルチストリップカップラ
ー17の一方に仮想軸O1 −O’1 に対して軸対称とな
るように隣接するように配置されている。このような構
成を有する反射型伝搬路変換器の直線マルチストリップ
カップラー17側の図中の上側すなわち仮想軸O1−
O’1より上の部分(上の2本の点線で挟まれた領域)
へ振幅P1=Aなる表面波が入射すると、表面波は直線
マルチストリップカップラー17を通過したあと仮想軸
1 −O’1 の上・下の伝搬路を伝搬する振幅(A/√
2)の等しい2本の表面波に分割される。
【0020】これらの表面波はそれぞれ曲線マルチスト
リップカップラー18、19に入射すると全反射され再
び直線マルチストリップカップラー17内を伝搬するが
その際2本の表面波は再び1本の表面波となり今度は仮
想軸O1 −O’1 の下側の伝搬路(下の2本の点線で挟
まれた領域)より振幅P2=Aで放射される。以上のよ
うに直線マルチストリップカップラー17の上半分へ入
射した表面波は180度反射され下半分より放射される
ため伝搬路の重ならない反射型伝搬路変換器が得られる
ことになる。
【0021】したがって、図4に示すような本発明によ
る伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバでは、信号入力
用すだれ状電極2、及び参照信号入力用すだれ状電極3
より放射された表面波はそれぞれ17、18、19から
なる反射型伝搬路変換器に対する入射波と反射波の伝搬
路が重ならないように180度反射され各々すだれ状電
極3、2へ向かって伝搬する。この2つの表面波のコン
ボリューション出力は出力電極4、5より電気信号とし
て取り出される。
【0022】図6は、本発明による伝搬方向変換型弾性
表面波コンボルバの第3実施例を示す概略平面図であ
る。1は圧電性或いは電歪性の基板である。2は電気信
号を音響信号に変換するための信号入力用すだれ状電
極、3は参照電気信号を参照音響信号に変換するための
参照信号入力用すだれ状電極である。4、5、6は、す
だれ状電極2、3で発生し各々すだれ状電極3、2へ向
かって伝搬する弾性表面波のコンボリューション出力を
電気信号として取り出す出力電極である。20、21
は、すだれ状電極2、3で発生した表面波を、それぞれ
入射波と反射波の伝搬路が重ならないように180度反
射させるための反射型伝搬路変換器である。尚図10で
は、2個の反射型伝搬路変換器と3個のコンボリューシ
ョン信号取り出し用出力電極からなる実施例を示した
が、n個(nは1以上の自然数)の反射型伝搬路変換器
で表面波をn回反射させ、n+1個のコンボリューショ
ン信号取り出し用出力電極から信号を取り出す場合も上
記2つの実施例と同様の効果がある。
【0023】例えば、図7は、本発明による伝搬方向変
換型弾性表面波コンボルバの第4実施例を示す概略平面
図である。図7に示すような本発明による伝搬方向変換
型弾性表面波コンボルバでは、信号入力用すだれ状電極
2、及び参照信号入力用すだれ状電極3より放射された
表面波は、それぞれ反射型伝搬路変換器20、21、・
・・、22によって、入射波と反射波の伝搬路が重なら
ないように180度反射され、各々すだれ状電極3、2
へ向かって伝搬する。この2つの表面波のコンボリュー
ション出力は出力電極4、5、6、・・・、7、8より
電気信号として取り出される。即ち、図7に示すような
本発明による伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバによ
り、弾性表面波コンボルバに必要な基板の長手方向の寸
法が幅方向と比較して極端に長くない構造のコンボルバ
を得ることが可能となる。
【0024】このことは、例えばDS方式によるSS通
信を用いたCDMA方法等において、PN系列の符号長
が長く通信性能のより向上した条件に適した弾性表面波
コンボルバに対しても、圧電性或いは電歪性の基板の入
手を容易とし、また、通常容易に入手できる大きさの圧
電性或いは電歪性の基板もより無駄なく利用することが
でき、また、できあがった弾性表面波コンボルバの機械
的な強度も強くするため取り扱いも容易となり、さらに
は小型化の進んだ移動通信用携帯端末機器の部品として
実際に用いることを可能とする。
【0025】図4、図6、図7における1個の直線マル
チストリップカップラと2個の曲線マルチストリップカ
ップラからなる反射型伝搬路変換器のかわりに図8に示
す別の反射形伝搬路変換器を用いた伝搬方向変換型弾性
表面波コンボルバでも、本発明の特許請求の範囲に含ま
れることはいうまでもない。図8は別の反射型伝搬路変
換器の例を示す平面概略図である。図8を用い、図5と
は別の反射型伝搬路変換器について詳細に説明する。
【0026】図8において、11、12は等間隔で配列
された複数本の金属ストリップからなる直線マルチスト
リップカップラーを直角に折り曲げたL形マルチストリ
ップカップラーである。11、12の2個のL形マルチ
ストリップカップラーを図のように配列させると、弾性
表面波をその伝搬方向に対して直角方向へ屈折させるこ
とが可能な屈折形伝搬方向変換器となる。ここで、図9
を用いて弾性表面波の伝搬方向を90度変える屈折形伝
搬方向変換器について詳細に説明する。
【0027】図中11、12は幅wの金属ストリップを
間隔Pで複数本(図は例として3本の場合を示した)配
列した直線マルチストリップカップラーを直角に折り曲
げたL形マルチストリップカプラーで、図のように仮想
軸O3 −O’3 に対して対称となるうように配置されて
いる。仮想軸O3 −O’3 は、2つのマルチストリップ
カップラの折り曲げ部分を結ぶ仮想軸O4 −O’4 に対
して垂直である。このとき、2つのマルチストリップカ
ップラーの向かい合った金属ストリップは互いに平行と
なっている。各マルチストリップカップラーの幅Tは次
のように決められる。すなわちマルチストリップカップ
ラー11へ入射した振幅強度P1 =Aなる表面波が2個
のマルチストリップカップラー内を伝搬する際、点線矢
印で示すような進入表面波および再放射表面波の干渉の
結果90度屈折され、そのときの振幅強度P0がほぼA
となるようになっている。以上よりマルチストリップカ
ップラー2個を図のように組み合わせることにより入射
表面弾性波の伝搬方向を90度変換する屈折形伝搬方向
変換器が構成できる。
【0028】また、図8において、マルチストリップカ
ップラー13、及び14はそれぞれ、入射弾性表面波の
伝搬方向に平行な仮想軸O2 −O’2 に対して、12、
11と軸対称となるように設けられている。したがって
マルチストリップカップラー13へ入射する振幅強度P
0 =Aなる表面波は、同様に図のように直角方向へ曲げ
られ振幅強度P2 =Aなる表面波としてマルチストリッ
プカップラー14より放射される。以上よりマルチスト
リップカップラー4個を図のように組み合わせることに
より反射形伝搬路変換器が構成できる。
【0029】図10は、本発明による伝搬方向変換型弾
性表面波コンボルバの第5実施例を示す概略平面図であ
る。1は圧電性或いは電歪性の基板である。2は電気信
号を音響信号に変換するための信号入力用すだれ状電
極、3は参照電気信号を参照音響信号に変換するための
参照信号入力用すだれ状電極である。4、5は、すだれ
状電極2、3で発生し各々すだれ状電極3、2へ向かっ
て伝搬する弾性表面波のコンボリューション出力を電気
信号として取り出す出力電極である。15、16は入射
弾性表面波の伝搬方向を90度変える屈折型伝搬方向変
換器で、15、16の屈折型伝搬方向変換器を図のよう
に配列させると、表面波を入射波と反射波の伝搬路が重
ならないように180度反射させることが可能な反射型
伝搬路変換器となる。
【0030】したがって、図10に示すような本発明に
よる伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバでは、信号入
力用すだれ状電極2、及び参照信号入力用すだれ状電極
3より放射された表面波はそれぞれ15、16からなる
反射型伝搬路変換器に対する入射波と反射波の伝搬路が
重ならないように180度反射され各々すだれ状電極
3、2へ向かって伝搬する。この2つの表面波のコンボ
リューション出力は出力電極4、5より電気信号として
取り出される。尚、図5、図8に示す反射型伝搬路変換
器とは異なるタイプの反射型伝搬路変換器でも、本発明
の特許請求の範囲に含まれることはいうまでもない。
【0031】図11は、本発明による伝搬方向変換型弾
性表面波コンボルバの第6実施例を示す概略平面図であ
る。1は圧電性或いは電歪性の基板である。2は電気信
号を音響信号に変換するための信号入力用すだれ状電
極、3は参照電気信号を参照音響信号に変換するための
参照信号入力用すだれ状電極である。4、5、6、7
は、すだれ状電極2、3で発生し各々すだれ状電極3、
2へ向かって伝搬する弾性表面波のコンボリューション
出力を電気信号として取り出す出力電極である。15、
16はすだれ状電極2、3で発生した弾性表面波をその
伝搬方向に対して直角方向へ屈折させるための屈折形伝
搬方向変換器である。20は、すだれ状電極2、3で発
生した表面波を、それぞれ入射波と反射波の伝搬路が重
ならないように180度反射させるための反射型形伝搬
路変換器である。図11に示すような、本発明による伝
搬方向変換型弾性表面波コンボルバのように、1つの弾
性表面波コンボルバにおいて、弾性表面波の伝搬方向を
変える装置として異なるタイプのものをそれぞれ1個ま
たは複数個用いた伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバ
でも、本発明の特許請求の範囲に含まれることは言うま
でもない。
【0032】さらには、半導体の非線形効果を利用した
半導体弾性表面波コンボルバ等、図1、図2に示す弾性
表面波コンボルバとは異なるタイプの弾性表面波コンボ
ルバも本発明の特許請求の範囲に含まれることはいうま
でもない。久世らが開示(国際公開番号WO98/04
040)しているスプリット結合型弾性表面波コンボル
バにも弾性表面波の伝搬方向を変える装置が好ましく用
いられる。
【0033】また、これまで図面で説明してきた本発明
による伝搬方向変換型弾性表面波コンボルバでは、従来
の弾性表面波コンボルバと比べて、弾性表面波の伝搬路
中に反射格子、屈折型伝搬方向変換器や反射型伝搬路変
換器を配置して弾性表面波の伝搬方向を変えているた
め、その部分での弾性表面波エネルギーの損失によりコ
ンボリューション出力が従来の弾性表面波コンボルバの
コンボリューション出力よりも小さくなる可能性があ
る。しかし、例えば、反射格子、屈折型伝搬方向変換器
や反射型伝搬路変換器の構成要素として金属ストリップ
を用いる場合は電気機械結合係数K2 の大きな圧電性基
板を用いることにより、また、反射格子、屈折型伝搬方
向変換器や反射型伝搬路変換器の構成要素として溝を用
いる場合には溝を深くすることにより、屈折型伝搬方向
変換器や反射型伝搬路変換器における弾性表面波の減衰
を抑えたり、反射格子の反射係数を増加させることがで
きるため、コンボリューション出力の減少を実用におい
て問題とならない程度に抑えることができる。
【0034】これまで図面で説明してきた信号入力用す
だれ状電極、及び参照信号入力用すだれ状電極は双方向
性であり、該信号入力用すだれ状電極及び該参照信号入
力用すだれ状電極により励振される弾性表面波の半分は
出力電極と反対の方向に伝搬する。そのため、該信号入
力用すだれ状電極及び該参照信号入力用すだれ状電極に
おいて励振された弾性表面波のパワーの少なくとも半分
は損失となり、その分コンボリューション出力の低下を
伴う。したがって、実際の弾性表面波コンボルバのデバ
イス化にあたって、該信号入力用すだれ状電極及び該参
照信号入力用すだれ状電極として、弾性表面波を出力電
極の方に多く励振する一方向性電極を用いることで、よ
り励振弾性表面波パワーの損失を少なくし、コンボリュ
ーション出力の低下を抑えることができる。また、広帯
域の弾性表面波コンボルバを得るためには該信号入力用
すだれ状電極及び該参照信号入力用すだれ状電極として
チャープ型電極等を用いることも有効である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、弾性
表面波コンボルバを製作する際に必要な基板の長手方向
の寸法を、従来のものよりも大幅に短くすることができ
た。即ち、本発明の弾性表面波コンボルバは、DS方式
によるSS通信を用いたCDMA方法において、PN系
列の符号長が長い、より通信性能の向上した条件下で使
用できる。また、デバイス製作に必要な圧電性或いは電
歪性の基板の入手が容易となり、通常容易に入手できる
大きさの圧電性或いは電歪性の基板をより無駄なく利用
することができる。また、できあがった弾性表面波コン
ボルバの機械的な強度が強くなったことで取り扱いも容
易となる。さらに、デバイス自身の小型化により、移動
通信用携帯端末機器の部品としての使用も可能となる。
これら本発明によってもたらされる効果によって、産業
上、極めて大幅な有用性の向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の弾性表面波コンボルバの例を示す概略平
面図である。
【図2】従来の弾性表面波コンボルバの例を示す概略斜
視図である。
【図3】本発明による弾性表面波コンボルバの第1実施
例を示す概略平面図である。
【図4】本発明による弾性表面波コンボルバの第2実施
例を示す概略平面図である。
【図5】反射型伝搬路変換器の動作を説明するための
図。
【図6】本発明による弾性表面波コンボルバの第3実施
例を示す概略平面図である。
【図7】本発明による弾性表面波コンボルバの第4実施
例を示す概略平面図である。
【図8】別の反射型伝搬路変換器の動作を説明するため
の図。
【図9】弾性表面波の伝搬方向を90度変える屈折型伝
搬方向変換器の動作を説明するための図。
【図10】本発明による弾性表面波コンボルバの第5実
施例を示す概略平面図である。
【図11】本発明による弾性表面波コンボルバの第6実
施例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 圧電性或いは電歪性の基板。 2 信号入力用すだれ状電極。 3 参照信号入力用すだれ状電極。 4、5、6、7、8 コンボリューション信号を取り出
すための出力電極。 9 反射素子。 10 反射格子。 11、12、13、14 折り曲げL型マルチストリッ
プカップラー。 15、16 直角屈折型伝搬方向変換器。 17 直線マルチストリップカップラー。 18、19 折り曲げU型曲線マルチストリップカップ
ラー。 20、21、22 反射型伝搬路変換器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性或いは電歪性の基板上に少なくと
    も2以上の入力用すだれ状電極を備え、該入力用すだれ
    状電極からそれぞれ放射された弾性表面波信号をコンボ
    リューションさせる弾性表面波コンボルバにおいて、前
    記基板上の前記入力用すだれ状電極から伝搬する弾性表
    面波の伝搬路で伝搬方向を少なくとも1回以上変える変
    換装置を備えたことを特徴とする弾性表面波コンボル
    バ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾性表面波コンボルバ
    において、前記変換装置が弾性表面波の伝搬方向を任意
    の方向に変える反射格子または屈折型伝搬方向変換器で
    あることを特徴とする弾性表面波コンボルバ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の弾性表面波コンボルバ
    において、前記変換装置が弾性表面波を180度反射さ
    せ、その反射弾性表面波の伝搬路と前記弾性表面波の伝
    搬路を分離せしめる反射型伝搬路変換器であることを特
    徴とする弾性表面波コンボルバ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の弾性表面波コン
    ボルバにおいて、前記入力用すだれ状電極が、信号入力
    用すだれ状電極と参照信号入力用すだれ状電極であるこ
    とを特徴とする弾性表面波コンボルバ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の弾性表面波コン
    ボルバが相関器として用いられていることを特徴とする
    通信装置。
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