JP2000295061A - Sawフィルタ - Google Patents

Sawフィルタ

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JP2000295061A
JP2000295061A JP11100296A JP10029699A JP2000295061A JP 2000295061 A JP2000295061 A JP 2000295061A JP 11100296 A JP11100296 A JP 11100296A JP 10029699 A JP10029699 A JP 10029699A JP 2000295061 A JP2000295061 A JP 2000295061A
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reflector
surface acoustic
acoustic wave
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JP11100296A
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Michiaki Takagi
道明 高木
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Seiko Epson Corp
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばCDMA方式による携帯電
話の中間周波数フィルタとして有用な、水晶基板を用い
たトランスバーサル型SAWフィルタの小型化を行い、
装置の一層の小型軽量化に貢献する。 【解決手段】 前記SAWフィルタを構成する送信と受
信側IDTを各々別個の伝播路に形成した上で、伝播路
間の弾性表面波のエネルギ伝達を両伝播路にまたがって
形成したモード結合型反射器にて行っているため、従来
と比較して素子全長が3割程度短くでき、小型で良好な
前記SAWフィルタが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波を利用し
て構成されるトランスバーサル型SAWフィルタにおい
て、すだれ状電極とモード結合型反射器を利用して、S
AWフィルタの小型化を実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスバーサル型SAWフィル
タとしては、1対のすだれ状電極を用いたものがよく知
られている。これは送信側のすだれ状電極に重み付けを
行い、受信側のすだれ状電極に正規型を用いたものであ
るが、フィルタの周波数特性を実現するために必要なす
だれ状電極の重み付け関数の長さ(インパルス応答関数
の時間長)が長くなり、小型化が困難である。これを改
善する目的で、送受1対のすだれ状電極と反射器を用
い、反射器に重み付けを行い所望のフィルタ周波数特性
を実現し、素子の小型化をはかった例がある(参考文
献:A.Bergmann etal;"TWO-TRACK-REFLECTOR-FILTERS F
OR CDMA MOBILE TELEPHONES",IEEE ULTRASONICS SYMPOS
IUM pp.57-60,(1996))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述の送受1対
のすだれ状電極と反射器を用いた従来技術を使用して
は、近年著しい発展を見せているCDMA方式の携帯電
話に用いられる中間周波フィルタ(IFフィルタ(20
0MHz))において要求される、容器の平面サイズ7
×5mm以内のものが、水晶のような小さな電気機械結
合系数をもつSTカット基板では満足できる性能では実
現できなかった。実現できない原因を分析すると、送受
1対のすだれ状電極を弾性表面波の伝播方向に配置する
ために長くなるからである。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的は、水晶STカットのような周波数
温度特性が優れ、かつ材料のQ値が優れた基板を用い
て、従来に無く小型化をはかり、周波数安定度に優れか
つS/Nが良いIFフィルタを市場に提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のSAWフ
ィルタは、圧電体平板上に、少なくとも弾性表面波を送
信する送信側すだれ状電極と、前記送信側すだれ状電極
が発生する弾性表面波の第1種の伝播路上にモード結合
型の反射器の一部である第1種の反射器と、前記モード
結合型反射器の一部である第2種の反射器が放射する弾
性表面波の第2種の伝播路上に、前記弾性表面波を受信
する受信側すだれ状電極を構成し、前記モード結合型反
射器は、前記第1種の伝播路上の弾性表面波を、前記第
2種の伝播路にモード結合現象を介して伝達する機能を
有することを特徴とする。
【0006】(2)前記(1)において、前記第1種の
伝播路である第1の伝播路を中央に位置し、前記第2種
の伝播路である第2の伝播路および第3の伝播路を、前
記第1の伝播路の両側に配置し、前記モード結合型反射
器は、前記第1の伝播路上の弾性表面波を、前記第2お
よび第3の伝播路にモード結合現象を介して伝達する機
能を有することを特徴とする。
【0007】(3)前記(1)において、前記送信側す
だれ状電極を前記第1種の伝播路の中央に位置して弾性
表面波を前記第1種の伝播路の両方向に放射し、前記受
信側すだれ状電極を前記第2種の伝播路の中央に配置
し、前記モード結合型反射器は、前記第1種の伝播路と
前記第2種の伝播路の両端部に配置して、前記第1種の
伝播路上の弾性表面波を、前記第2種の伝播路にモード
結合現象を介して伝達する機能を有することを特徴とす
る。
【0008】(4)前記(1)において、前記モード結
合型反射器は、前記第1種の伝播路に配置した前記第1
種の反射器の周波数f1が、前記第2種の伝播路に配置
した前記第2種の反射器の周波数f2より大きく(f1
>f2)構成して、前記第1種の伝播路上の弾性表面波
を、前記第2種の伝播路にモード結合現象を介して伝達
する機能を有することを特徴とする。
【0009】(5)前記(1)において、前記モード結
合型反射器は、アルミニウム等の金属からなる導体スト
リップを、弾性表面波の位相伝播方向に直交して圧電体
平板上に多数平行配置して構成し、前記導体ストリップ
の幅は、所定のフィルタ周波数特性が実現できるよう
に、前記導体ストリップの反射係数κmに関して幅重み
付け手法により可変して形成されていることを特徴とす
る。
【0010】(6)前記(1)において、前記モード結
合型反射器は、アルミニウム等の金属からなる導体スト
リップを、弾性表面波の位相伝播方向に直交して圧電体
平板上に多数平行配置して構成し、前記導体ストリップ
の一部の幅は、ほぼ弾性表面波の波長をλとして、(1
/8)λであることを特徴とする。
【0011】(7)前記(1)において、前記圧電体平
板が30から35度回転Y板からなる水晶STカット、
9.6度回転Y板かつX軸からの面内回転角32.43
度からなるKカット、または、−72から−76度回転
Y板からなるLSTカットであることであることを特徴
とする。
【0012】(8)前記(4)において、前記モード結
合型反射器は、前記第1種の伝播路に配置した前記第1
種の反射器の周波数f1が、前記第2種の伝播路に配置
した前記第2種の反射器の周波数f2より大きく(f1
>f2)構成して、前記周波数f2は前記第2種の反射
器の導体ストリップ表面を酸化、あるいは陽極酸化処理
を行い、質量付加効果による周波数低下させて形成し、
前記第1種の伝播路上の弾性表面波を、前記第2種の伝
播路にモード結合現象を介して伝達する機能を有するこ
とを特徴とする。
【0013】(9)前記(4)において、前記モード結
合型反射器を構成する反射器は、アルミニウムからなる
導体ストリップの膜厚Hと弾性表面波の波長λの比H/
λが0.01から0.005の範囲にあることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の実施
の形態を図1から順を追って説明する。図1はトランス
バーサル型である本発明のSAWフィルタに使用される
電極パターンを、平面図で表した実施例1である。図1
中の各部位の名称は、100は圧電体平板、破線で囲ん
だ101と102と103は各々、モード結合型反射器
の第1と第2と第3の反射器部位であり、104は接地
(GND)導体、破線で囲んだ105は送信側すだれ状
電極(IDT1)(以降略して、IDT:Interdigital
Transducerと称する。)、106と107は受信側I
DT2とIDT3、108と109は送信側IDTの入
力パット部、110と111は受信側IDT2とIDT
3を並列接続して得られる受信側の共通パッドである。
また112,113,114,115等は、IDTが有
する電極指等である。116は素子外部の接地部位、1
17はSAWフィルタの終端インピーダンス、118は
入力信号源である。図1による実施例1の動作は、11
8の信号源の入力電圧Vinは送信側IDT1に印加さ
れ、これにより励振された弾性表面波は、前記電極指1
12,115,114に直交するX軸方向(矢印11
9)に伝播し、破線で囲まれたモード結合型反射器の反
射器1(101)に入射した後、モード結合現象を利用
して反射器2(102)と反射器3(103)に弾性表
面波が伝達し、さらに−X方向に反射されて受信側ID
T1(106)、IDT2(107)に伝播する。伝播
した弾性表面波はこれらIDTにより受信され、117
の終端インピーダンス端子間の電気的信号Voutとなる。
SAWフィルタの周波数特性は、前記G(f)= Vout/ Vi
nによって与えられる。また、前記の圧電体平板100
は、水晶STカット(30から35度回転Y板−X伝
播)、水晶Kカット(9.6度回転Y板かつ面内回転角
32.43度X伝播)、水晶LSTカット(−72から−7
6回転Y板−X伝播)とか、さらにはタンタル酸リチウ
ム、四ほう酸リチウム等の圧電性を有する単結晶および
ZnO等の圧電性薄膜を形成した基板等からなる。前記
の100上に形成された前記IDT1、IDT2、ID
T3ならびにモード結合型反射器等は、アルミニウムお
よび金等の導電性を有する金属膜を蒸着、スパッタ等の
手段により薄膜形成した後、フォトリソグラフィ技術に
よりパターン形成して作られる。前記IDTと反射器等
の電極指群は、利用する弾性表面波(レーリー波及びリ
ーキー波等)の位相進行方向(長手方向X)に対して直
交して、平行かつ周期的に多数配置される。この場合の
前記IDTとしては1/8波長(λ)の電極指幅、ある
いは一方向性のものを使ってもよい。
【0015】(実施例2)次に図2は、本発明の他の実
施例であり、弾性表面波の伝播路が2つからなる例であ
る。図中の各部位の名称は、200が圧電体平板、細か
い破線で囲まれた201は送信側IDT1、202は受
信側IDT2である。また、203と204はモード結
合型反射器の各々反射器1と反射器2である。205は
陽極酸化処理をするための外部接続導体、206と20
8は正極の給電導体(バスバー)、209は負極の給電
導体である。207等は電極指である。210は接地導
体、実線211と212、213と214等は弾性表面
波の流れを表記したものである。
【0016】さらに215は入力信号電源、216は終
端インピーダンスである。本実施例2による素子の動作
は、215の信号源の電圧Vinにより201のIDT1
で励振された弾性表面波は、モード結合型反射器の入射
側反射器1(203)に入射し、モード結合現象を介し
て反射器204側に伝播する。しかる後反射され、受信
側IDT2(202)に入射して電気信号Voutとなり、
216の終端インピーダンスにて検出される。 SAW
フィルタの周波数特性(動作伝送量Sb)は、前記G(f)
= Vout/ Vinによって与えられる。この場合の前記I
DTとしては1/8波長(λ)の電極指幅、あるいは一
方向性のものを使ってもよい。
【0017】(実施例3)さらに、第3の実施例を図3
に示す。これは、弾性表面波の伝播路が2つの伝播路か
らなり、各々の伝播路の中央に送信と受信機能をはたす
IDTを配置し、各々の伝播路の両端部にモード結合型
反射器を配置した構成である。図中の各部位の構成は、
200は圧電体平板、201と202は第1のモード結
合型反射器、203と204は各々IDT1とIDT
2、205と206は第2のモード結合型反射器、20
7はIDT2の出力端子、208、209は接地端子、
210はIDT1の入力端子である。211と212は
陽極酸化処理をするための外部接続導体、213と21
4は弾性表面波の伝達経路を示す。215は入力信号電
源、216はSAWフィルタの終端インピーダンスであ
る。この実施例の場合には203と204のIDTが双
方向性である場合には、挿入損失の低減ができる。この
場合のIDTとしては1/8波長(λ)の電極指幅を使
うのが通例である。
【0018】つぎに図4、図6、図7、図8を用いて、
本発明の重要な構成要素であるモード結合型反射器の構
成と動作につき詳細に説明する。最初に図4は前記モー
ド結合型反射器の動作状態における弾性表面波振幅の状
態を図示したものである。図中の200は弾性表面波の
相対振幅V(Y)を表わす縦軸、201は前記各々の反射器
の周波数ポテンシャルを示す縦軸P(Y)、202は反射器
の横幅方向の座標軸Y、203はモード結合型反射器が
有する周波数ポテンシャル関数P(Y)、204はモード結
合型反射器が有する弾性表面波の振幅分布V(Y)、領域2
05は弾性表面波が入射する側の第1の伝播路(Track#
1)の半分、領域206は第2の伝播路(Track#2)、領域
207は給電導体領域、208は導体膜が被服されてい
ない自由表面領域である。前記の周波数ポテンシャルP
(Y)は、モード結合型反射器の各々の反射器1、反射器
2が有する導体ストリップ間の周期長PR(図6参照)を
用いて、各々f1=Vs/(2×PR)=f2と設定さ
れた周波数が、アルミニウム導体の質量効果により周波
数が低下してf1p、f2pとなった際に、η1=(f
1−f1p)/f1、η2=(f2−f2p)/f2と
して定義される量である。図4の場合、P(Y)=1は第1
Track#1のη1=P1(=1)に対応させ、Track#2
のP(Y)はP2=η2/η1のように規格化して表示した。
従って図4では第1の伝播路( Track#1)の反射器周
波数f1の方が第2の伝播路( Track#2)の反射器周
波数f2より大きい(f1>f2)。この条件は、前述
の水晶STカットとか、Kカット、LSTカットの基板に
は適用できる。前記P(Y)の条件としてP2=1.2、P1=1
(η1=0.01)かつ Track#1の幅の半値が16波
長、 Track#2の幅が34波長の場合において、 Track
#1に存在する弾性表面波の振幅とTrack#2の振幅の
計算結果を204のV(Y)として表示している。横幅方向
の座標Yの原点0であるTrack#1の中央位置の振幅V
(0)は0.01に対してTrack#2の中央位置の振幅は7
であり約700倍の相対差が発生している。
【0019】これを物理的に解釈すると、 Track#1に
弾性表面波が入射した場合を想定するとTrack#1からT
rack#2に向かって、一方向的に弾性表面波が伝播する
ことを意味する。
【0020】つぎに図6、図7により、モード結合型反
射器に用いられる各々の反射器の周波数特性設定方法に
ついて図示したものである。本発明のような構成のSA
Wフィルタにおいては、SAWフィルタの周波数特性の
作り込みは、反射器を利用することが必要となる。これ
はSAWフィルタの周波数特性H(f)がIDTあるいは反
射器が発生するインパルス応答関数h(t)のフーリエ変換
により求められることによる。IDTにおいては、弾性
表面波の励振振幅がh(t)であり、反射器においては、反
射波の発生振幅あるいは反射係数関数κm(X)=h(t)
であればよい。そこで、図6において、605の全体が
反射器であり、605領域内の603は導体ストリップ
等であるが、前記導体ストリップの幅L(Xi)は(ただ
しXは、弾性表面波の伝播方向の位置座標(601)、
Xiは電極指の中央位置の座標)、所望の反射係数関数
κm(Xi)(602)に対応した線幅L(Xi)を有
している。図7はこの対応関係を与えるもので、図中の
横軸は導体被服率εであり、ε=L(Xi)/PRの関
係にある。縦軸は前記L(Xi)を持つ導体ストリップ
の反射係数κmである。曲線600が水晶STカット基
板上のアルミム導体ストリップが有する反射係数であ
る。ただし、アルミニウム膜厚Hは、H/λ=0.03
の条件の場合である。特性曲線600をみる限りにおい
て、εが0〜0.2の範囲においては、反射係数κmは
負の値を有する。従ってh(t)が負値を有する場合にも対
応できる。この負値を有する状態はH/λ=0.01以
上0.05の範囲において発生しておりシャープなSA
Wフィルタの周波数特性を実現する場合に活用すること
ができる。さらに、本発明のモード結合型反射器を構成
する際の重要な点として、Track#1とTrack#2に周波
数差を形成する必要があるわけであるが、本発明におい
てはこの周波数差をTrack#2の反射器2を陽極酸化す
ることにより作成する。この処理方法は、前記反射器2
の部位のみをリン酸系の水溶液に浸して、アルミ導体ス
トリップ表面を酸化処理するものである。あるいはま
た、プラズマ中での酸化処理でもよい。これにより前述
の周波数ポテンシャル差ΔP=P1−P2として0.0
02から0.005程度が得られる。この処理はアルミ
導体ストリップが存在してできるのであるが、ことに線
幅が細ると前記ΔPの確保が難しくなる。そこで図8
に、反射係数κm=0の領域には反射係数が零として知
られる1/8波長の幅を有する導体ストリップを使用し
てこの問題を解決した例を示した。図中の各部位の名称
は、破線で囲まれた800と802は反射係数が零であ
る部分の導体ストリップ、801は反射係数が零で無い
部分の導体ストリップ、領域800中における803は
1/8波長幅の導体ストリップ、804は同じく1/8
波長幅のスペースがとられている。また領域801中に
おける805と806は幅を広くして零でない反射係数
をもつ導体ストリップ、807,808,809、81
0、811は全体で反射係数関数κm(X)であり、8
13は弾性表面波の伝播方向を示すX軸、807、81
1は自由表面の領域である。812は陽極酸化処理に使
う接続導体である。
【0021】最後に本発明の構成によって得られるSA
Wフィルタの周波数特性について図5を用いて説明す
る。図5は図1の構成についての動作伝送量Sb(dB)
の振幅特性例501であって、圧電体平板100は水晶
STカットであり、動作周波数は200MHz、IDT
1(105),IDT2(106)、IDT3(10
7)は正負電極指対数を100対、反射器の導体ストリ
ップ本数300、素子全幅200λ、膜厚み比H/λ=
0.01とした。このときのチップサイズ6×4mm程
度と小型である。
【0022】以上、本発明のSAWフィルタの構成およ
び特性につき説明した。構成例は30から35度回転Y
板から水晶STカットで示したが、他のカットである−
72から−76度回転Y板であるLSTカットとか、
9.6度回転Y板かつX軸からの面内回転角32.43
度であるKカットでもよく、さらにまた水晶以外の圧電
気材料であっても適合できることをつけくわえる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、例え
ば水晶基板を用いてSAWフィルタの小型化をはかるに
際して、前記SAWフィルタを構成する送信と受信側I
DTを各々別個の伝播路に形成した上で、伝播路間の弾
性表面波のエネルギ伝達を両伝播路にまたがって形成し
たモード結合型反射器にて行っているため、従来と比較
して素子全長が3割程度短くでき、小型で良好な前記S
AWフィルタが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のSAWフィルタの一実施例が有する
導体パターンを示す平面図。
【図2】 本発明のSAWフィルタの第2の実施例を示
す平面図。
【図3】 本発明のSAWフィルタの第3の実施例が示
す平面図。
【図4】 本発明の構成要素であるモード結合型反射器
の特性図。
【図5】 本発明の図1が示すSAWフィルタの周波数
特性図。
【図6】 本発明のモード結合型反射器が有する反射器
の構成図。
【図7】 本発明の反射器が示す特性図。
【図8】 本発明の反射器が示す他の構成図。
【符号の説明】 100 圧電体平板 101 反射器1 102 反射器2 103 反射器3 104 GND導体 105 IDT1 106 IDT2 107 IDT3

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体平板上に、少なくとも弾性表面波
    を送信する送信側すだれ状電極と、前記送信側すだれ状
    電極が発生する弾性表面波の第1種の伝播路上にモード
    結合型の反射器の一部である第1種の反射器と、 前記モード結合型反射器の一部である第2種の反射器が
    放射する弾性表面波の第2種の伝播路上に、前記弾性表
    面波を受信する受信側すだれ状電極を構成し、 前記モード結合型反射器は、前記第1種の伝播路上の弾
    性表面波を、前記第2種の伝播路にモード結合現象を介
    して伝達する機能を有することを特徴とするSAWフィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 前記第1種の伝播路である第1の伝播路
    を中央に位置し、弾性表面波を受信する受信側すだれ状
    電極を配置した第2の伝播路および第3の伝播路を、前
    記第1の伝播路の両側に配置し、 前記モード結合型反射器は、前記第1の伝播路上の弾性
    表面波を、前記第2および第3の伝播路にモード結合現
    象を介して伝達する機能を有することを特徴とする請求
    項1記載のSAWフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記送信側すだれ状電極を第1種の伝播
    路の中央に位置して弾性表面波を第1種の伝播路の両方
    向に放射し、 前記受信側すだれ状電極を第2種の伝播路の中央に配置
    し、 前記モード結合型反射器は、前記第1種の伝播路と前記
    第2種の伝播路の両端部に配置して、前記第1種の伝播
    路上の弾性表面波を、第2種の伝播路にモード結合現象
    を介して伝達する機能を有することを特徴とする請求項
    1記載のSAWフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記モード結合型反射器は、前記第1種
    の伝播路に配置した前記第1種の反射器の周波数f1
    が、前記第2種の伝播路に配置した前記第2種の反射器
    の周波数f2より大きく(f1>f2)構成して、前記
    第1種の伝播路上の弾性表面波を、前記第2種の伝播路
    にモード結合現象を介して伝達する機能を有することを
    特徴とする請求項1記載のSAWフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記モード結合型反射器は、アルミニウ
    ム等の金属からなる導体ストリップを、弾性表面波の位
    相伝播方向に直交して圧電体平板上に多数平行配置して
    構成し、前記導体ストリップの幅は、所定のフィルタ周
    波数特性が実現できるように、前記導体ストリップの反
    射係数κmに関して幅重み付け手法により可変して形成
    されていることを特徴とする請求項4記載のSAWフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 前記モード結合型反射器は、アルミニウ
    ム等の金属からなる導体ストリップを、弾性表面波の位
    相伝播方向に直交して圧電体平板上に多数平行配置して
    構成し、前記導体ストリップの一部の幅は、ほぼ弾性表
    面波の波長をλとして、(1/8)λであることを特徴
    とする請求項4記載のSAWフィルタ。
  7. 【請求項7】 前記圧電体平板が30から35度回転Y
    板からなる水晶STカット、9.6度回転Y板かつX軸
    からの面内回転角32.43度からなるKカット、また
    は、−72から−76度回転Y板からなるLSTカット
    であることを特徴とする請求項1記載のSAWフィル
    タ。
  8. 【請求項8】 前記モード結合型反射器は、前記第1種
    の伝播路に配置した第1種の反射器の周波数f1が、前
    記第2種の伝播路に配置した第2種の反射器の周波数f
    2より大きく(f1>f2)構成して、 前記周波数f2は前記第2種の反射器の導体ストリップ
    表面を酸化、あるいは陽極酸化処理を行い、質量付加効
    果による周波数低下させて形成し、 前記第1種の伝播路上の弾性表面波を、前記第2種の伝
    播路にモード結合現象を介して伝達する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項4記載のSAWフィルタ。
  9. 【請求項9】 前記モード結合型反射器を構成する反射
    器は、アルミニウムからなる導体ストリップの膜厚Hと
    弾性表面波の波長λの比H/λが0.01から0.00
    5の範囲にあることを特徴とする請求項4記載のSAW
    フィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1136344A2 (en) 2000-03-23 2001-09-26 Nissan Motor Company, Limited Vehicle front/rear wheel angle controlling system and its controlling method

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