JP2000323594A - 絶縁パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

絶縁パッケージおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2000323594A
JP2000323594A JP11132093A JP13209399A JP2000323594A JP 2000323594 A JP2000323594 A JP 2000323594A JP 11132093 A JP11132093 A JP 11132093A JP 13209399 A JP13209399 A JP 13209399A JP 2000323594 A JP2000323594 A JP 2000323594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal cap
low
frame
bottom plate
insulating package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11132093A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Terai
克弥 寺井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd, Kansai Nippon Electric Co Ltd filed Critical Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11132093A priority Critical patent/JP2000323594A/ja
Publication of JP2000323594A publication Critical patent/JP2000323594A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属キャップと枠体部の上面との間に封止材
が介在されていない低背化された絶縁パッケージおよび
その製造方法を提供する。 【解決手段】 底板部1および枠体部2を有する絶縁性
ベースと、絶縁性ベースの内方から外方に導出された電
極3,4と、底板部1の下面の端子部5,6と、支持部
7とを有し、前記電極3,4に水晶振動片8を接続固着
し、前記枠体部2の上面に、この枠体部2の外形寸法よ
りも小さな外形寸法の金属キャップ10の下面を密着約
させた状態で、金属キャップ10よりも外側の枠体部2
の上面と金属キャップ10の端面とで形成される隅部に
融着された低融点ガラス9により気密に固着封止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底板部および枠体
部を有する絶縁性ベースに、金属キャップを低融点ガラ
ス,樹脂等の封止材で気密に固着封止してなる絶縁パッ
ケージおよびその絶縁パッケージの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子部品の小型・軽量化および表
面実装化に伴って、水晶振動子も従来の金属パッケージ
からセラミックパッケージ化が進められている。その代
表的なものについて、以下説明する。図8は従来の表面
実装型水晶振動子Fを示し、(a)は一部を切り開いた
平面図、(b)は長手方向の中心線に沿う断面図、
(c)は下面図である。図8において、71および72
はセラミック製の底板部および枠体部で、底板部71の
上面の長手方向の一端部近傍には、Ag/Pdペースト
等を塗布焼成してなる電極73,74が形成されてい
る。前記電極73,74の一方の電極73は、底板部7
1と枠体部72の間を通って長手方向の一端部に導出さ
れており、他方の電極74は底板部71と枠体部72の
間を迂回して長手方向の他端部に導出されている。そし
て、これら両電極73,74は、底板部71の端面部を
通って、底板部71の下面にAg/Pdペースト等を塗
布焼成してなる端子部75,76に接続されている。前
記底板部71の長手方向の他端部近傍には、後述する水
晶振動片(78)を水平に支持する,いわゆる「枕」と
称される支持部77が形成されている。この支持部77
は、前記電極73,74と同一材料により、同時に、か
つ同一厚さに形成されている。前記電極73,74に
は、両面に電極(図示省略)を形成した水晶振動片78
が、導電性接着材等により水平状態に接続固着されてい
る。前記枠体部72の上面には、低融点ガラス,樹脂等
の封止材79を介してセラミツク製のキャップ80が気
密に固着封止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記絶縁パッケージに
おいては、セラミック製の底板部71,枠体部72およ
びキャップ80の熱膨張係数が水晶振動片78の熱膨張
係数と相違するため、熱膨張係数差に起因する応力によ
って、水晶振動片78の特性変動が生じるという問題点
があった。また、セラミック製のキャップ80は、その
機械的強度の点から薄型化に限度があり、水晶振動子F
全体の低背化にも限度があるという問題点があった。
【0004】そこで、本件出願人は、図9に示すよう
に、ガラスにセラミック微粉末を分散したガラスセラミ
ック製の底板部81および枠体部82を有する熱膨張係
数が10〜15ppm/℃の絶縁ベースを開発するとと
もに、セラミツク製のキャップ80に代えてステンレス
等よりなる金属キャップ90を用いる水晶振動子Gを開
発した。なお、図9において、83,84は電極、8
5,86は端子部、88は水晶振動片、89は低融点ガ
ラス,樹脂等の封止材で、それぞれ図8の73ないし7
9と同様であり、説明を省略する。この水晶振動子Gに
よれば、底板部81および枠体部82と金属キャップ9
0の熱膨張係数が、水晶振動片88の熱膨張係数に一致
またはきわめて近似しているので、これらの底板部81
および枠体部82と金属キャップ90の熱膨張係数と水
晶振動片88の熱膨張係数との差に起因する応力は全く
ないか著しく小さいため、応力に起因する水晶振動片8
8の特性変動が全くないか、著しく小さく無視できると
いう優れた特長がある。また、セラミック製のキャップ
80に代えて、金属キャップ90を用いるので、キャッ
プの薄型化ができ、したがって水晶振動子F全体の低背
化ができるという優れた特長がある。
【0005】しかしながら、上記の水晶振動子Fにおい
ても、枠体部82と金属キャップ90との間に、低融点
ガラス,樹脂等の封止材89を介在して固着封止してい
るので、封止材89の厚さt(0.1mm以上)相当分
の低背化は不可能であった。この封止材89の厚さtは
絶対値としてはそれほど大きくはないが、絶縁パッケー
ジ全体の厚さが0.5〜1.0mm程度と薄型化されて
きた現在においては、この封止材89の厚さtが無視で
きなくなってきた。
【0006】そこで、本発明は、低融点ガラス,樹脂等
の封止材の厚さを無視できる絶縁パッケージを提供する
ことを目的とする。本発明はまた、上記の封止材として
の低融点ガラスの厚さを無視できる絶縁パッケージの製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、底板部および
枠体部を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベースの内
方から外方に導出された電極と、前記枠体部の上に封止
材を介して気密に封止された金属キャップとを有する絶
縁パッケージにおいて、前記枠体部の上面に、それより
も外形寸法の小さい金属キャップの下面を密着させた状
態で、金属キャップより外側の前記枠体部の上面と前記
金属キャップの端面とで形成される隅部を低融点ガラス
や樹脂等の封止材で気密に固着封止したことを特徴とす
る絶縁パッケージである。本発明はまた、底板部および
枠体部を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベースの内
方から外方に導出された電極と、前記枠体部の上に低融
点ガラスを介して気密に封止された金属キャップとを有
する絶縁パッケージの製造方法であって、前記枠体部の
上面の、金属キャップの載置位置よりも外側位置に、低
融点ガラスペーストを塗布する工程と、この低融点ガラ
スペーストの内方位置に金属キャップを載置する工程
と、減圧下で枠体部上面と金属キャップの下面とを密着
させた状態で低融点ガラスを軟化させて金属キャップを
仮止めする工程と、不活性気体雰囲気で低融点ガラスを
溶融させて金属キャップより外側の前記枠体部の上面と
前記金属キャップの端面とで形成される隅部を封止材で
気密に固着封止する工程とを有することを特徴とする絶
縁パッケージの製造方法である。
【0008】
【作用】上記本発明の絶縁パッケージによれば、枠体部
の上面と金属キャップ下面とが密着されており、両者間
に低融点ガラスや樹脂等の封止材が介在されていないの
で、封止材の厚さ相当分だけ従来よりもさらに低背化が
実現できる。また、上記本発明の製造方法によれば、減
圧下で枠体部上面と金属キャップの下面とを密着させた
状態で低融点ガラスを軟化させて金属キャップを仮止め
するので、枠体部の上面と金属キャップの下面との間に
軟化した低融点ガラスが浸入することがなく、しかもN
2ガスや乾燥空気等の不活性気体雰囲気で低融点ガラス
を溶融させて金属キャップを固着封止するので、減圧下
で加熱するよりも低融点ガラスの流れがよくなり、短時
間で、容易かつ確実に金属キャップを固着封止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
底板部および枠体部を有する絶縁性ベースと、この絶縁
性ベースの内方から外方に導出された電極と、前記枠体
部の上に封止材を介して気密に封止された金属キャップ
とを有する絶縁パッケージにおいて、前記枠体部の上面
に、それよりも外形寸法の小さい金属キャップの下面を
密着させた状態で、金属キャップより外側の前記枠体部
の上面と前記金属キャップの端面とで形成される隅部を
封止材で気密に固着封止したことを特徴とする絶縁パッ
ケージである。
【0010】本発明の請求項2記載の発明は、ガラスセ
ラミツク製の底板部および枠体部を有する絶縁性ベース
と、この絶縁性ベースの内方から外方に導出された電極
と、前記枠体部の上に封止材を介して気密に固着封止さ
れた金属キャップとを有する絶縁パッケージにおいて、
前記枠体部の上面に、それよりも外形寸法の小さい金属
キャップの下面を密着させた状態で、金属キャップより
外側の前記枠体部の上面と前記金属キャップの端面とで
形成される隅部を封止材で気密に固着封止したことを特
徴とする絶縁パッケージである。
【0011】本発明の請求項3記載の発明は、前記底板
部の端面および底面に接地用の導電層および端子部と、
前記枠体部の端面および上面に接地用の導電層を有し、
前記金属キャップの下面と枠体部上面の導電層とが直接
密着している状態で、金属キャップが封止材により固着
封止されていることを特徴とする請求項1および2記載
の絶縁パッケージである。
【0012】本発明の請求項4記載の発明は、前記封止
材が、低融点ガラス,樹脂のいずれかであることを特徴
とする請求項3記載の絶縁パッケージである。
【0013】本発明の請求項5記載の発明は、前記両電
極が、絶縁パッケージの長手方向の両端部から導出さ
れ、絶縁パッケージの下面の長手方向の両端部に形成さ
れた端子部に接続されており、前記接地用の導電層が絶
縁パッケージの短手方向の両端部から前記枠体部および
底板部の端面を通って絶縁パッケージの下面の短手方向
の両端部に形成された接地用端子部に接続されているこ
とを特徴とする請求項3または4記載の絶縁パッケージ
である。
【0014】本発明の請求項6記載の発明は、前記両電
極が、絶縁パッケージの一対の対角部から導出され、前
記底板部の一対の対角部端面を通って、絶縁パッケージ
の下面の一対の対角部に形成された端子部に接続されて
おり、前記接地用の導電層が、絶縁パッケージの他の一
対の対角部から前記枠体部および底板部の対角部端面を
通って、絶縁パッケージの下面の他の一対の対角部に形
成された接地用の端子部に接続されていることを特徴と
する請求項3または4記載の絶縁パッケージである。
【0015】本発明の請求項7記載の発明は、底板部お
よび枠体部を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベース
の内方から外方に導出された電極と、前記枠体部の上に
低融点ガラスを介して気密に固着封止された金属キャッ
プとを有する絶縁パッケージの製造方法であって、前記
枠体部の上面の、金属キャップの載置位置よりも外側位
置に、低融点ガラスペーストを塗布する工程と、この低
融点ガラスペーストの内方位置に金属キャップを載置す
る工程と、減圧下で枠体部上面と金属キャップの下面と
を密着させた状態で低融点ガラスを軟化させて金属キャ
ップを仮止めする工程と、不活性気体雰囲気で低融点ガ
ラスを溶融させて前記枠体部の上面と前記金属キャップ
の端面とで形成される隅部を低融点ガラスで気密に固着
封止する工程とを有することを特徴とする絶縁パッケー
ジの製造方法である。
【0016】本発明の請求項8記載の発明は、ガラスセ
ラミツク製の底板部および枠体部を有する絶縁性ベース
と、この絶縁性ベースの内方から外方に導出された電極
と、前記枠体部の上に封止材を介して気密に固着封止さ
れた金属キャップとを有する絶縁パッケージの製造方法
において、前記枠体部の上面の、金属キャップの載置位
置よりも外側位置に、低融点ガラスペーストを塗布する
工程と、この低融点ガラスペーストの内方位置に金属キ
ャップを載置する工程と、減圧下で枠体部の上面と金属
キャップの下面とを密着させた状態で低融点ガラスを軟
化させて金属キャップを仮止めする工程と、不活性気体
雰囲気で低融点ガラスを溶融させて金属キャップよりも
外側の前記枠体部の上面と前記金属キャップの端面とで
形成される隅部を低融点ガラスで気密に固着封止する工
程とを有することを特徴とする絶縁パッケージの製造方
法である。
【0017】本発明の請求項9記載の発明は、前記底板
部の端面および下面と、前記枠体部の端面および上面に
導電層を有し、前記枠体部の上面の導電層の上の、前記
金属キャップの載置位置よりも外側位置に、低融点ガラ
スペーストを塗布する工程と、この低融点ガラスペース
トの内方位置に金属キャップを載置する工程と、炉内を
減圧するとともに低融点ガラスを軟化させて金属キャッ
プを仮止めする工程と、炉内を減圧下または不活性気体
を導入して低融点ガラスを溶融させて、前記枠体部の上
面の導電層と前記金属キャップとを直接接触させた状態
で前記枠体部の上面の導電層と前記金属キャップの端面
とで形成される隅部を封止材で気密に固着封止する工程
とを有することを特徴とする請求項4または5記載の絶
縁パッケージの製造方法である。
【0018】
【第1実施例】本発明の第1実施例の絶縁パッケージを
用いた水晶振動子Aについて、以下、図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例の表面実装型水晶振動
子Aを示し、(a)は一部を切り開いた平面図、(b)
は円内に要部拡大断面図を併示した長手方向の中心線に
沿う断面図、(c)は下面図である。図1において、1
および2はガラス中にセラミックの微粉末を分散したガ
ラスセラミツク製の底板部および枠体部である。前記底
板部1および枠体部2を構成するガラスセラミックは、
例えば、SiO2:50〜70wt%、Al23:2〜
15wt%、RO(RはCa,Sr,Ba,のうちの一
種以上):5〜30wt%、B23:1〜8wt%、Z
nO:2〜15wt%、R2O(RはNa,K,Liの
うちの一種以上):5〜30wt%の組成を有する0.
3〜3μmのガラス微粉末に、0.3〜3μmのフォル
ステライトの微粉末を30〜70wt%分散させたガラ
スセラミック製のグリーンシートを焼成してなるもの
で、熱膨張係数が後述する水晶振動片(8)の熱膨張係
数に近似した10〜15/℃のものである。
【0019】前記底板部1の上面の長手方向の一端部近
傍には、Ag/Pdペースト等を塗布焼成してなる電極
3,4を有する。また、底板部1の下面の長手方向の両
端部近傍には、Ag/Pdペースト等を塗布焼成してな
る端子部5,6を有する。
【0020】前記一方の電極3は、底板部1と枠体部2
の間を通って長手方向の一端部に露出し、底板部1の端
面を通って、底板部1の下面に形成された端子部5に接
続されている。他方の電極4は、底板部1と枠体部2と
の間を迂回して長手方向の他端部に露出し、底板部1の
端面を通って、底板部1の下面に形成された端子部6に
接続されている。
【0021】前記底板部1の上面の電極3,4の形成さ
れた側とは反対側の端部近傍には、Ag/Pdペースト
等を塗布焼成してなる,いわゆる「枕」と称される支持
部7が形成されている。この支持部7は、電極3,4と
同時に、かつ同一厚さに形成されている。
【0022】前記電極3,4には、両面に電極を形成し
た水晶振動片8が、導電性接着剤等により電気的に接続
されるとともに、機械的に固着されている。そして、前
記枠体部2の上面には、封止材の一例としての低融点ガ
ラス9により、熱膨張係数が前述した水晶振動片8の熱
膨張係数に近似したステンレス鋼等よりなる金属キャッ
プ10が気密に固着封止されている。ここで、本発明の
水晶振動子Aが、図8や図9に示す従来の水晶振動子
F,Gと相違する点は、枠体部2と金属キャップ10と
の外形寸法関係および低融点ガラス9の融着位置の2点
にある。すなわち、図8や図9に示す従来の水晶振動子
F,Gでは、第1に枠体部71,81と金属キャップ8
0,90との外形寸法が同一であり、第2に低融点ガラ
ス79,89が、枠体部72の上面と金属キャップ8
0,90の下面との間に介在されて融着封止されてい
る。これに対して、本発明の水晶振動子Aは、第1に枠
体部2の外形寸法に比較して、金属キャップ10の外形
寸法が小さく設定されており、かつ、第2に図1(b)
の円内の拡大断面図に示すように、枠体部2の上面と金
属キャップ10の下面とが密着した状態で,すなわち低
融点ガラス9が枠体部2の上面と金属キャップ10の下
面との間に介在されていない状態で、金属キャップ10
より外側の枠体部2の上面と金属キャップ10の端面と
で形成される隅部に存在する低融点ガラス9で融着封止
されていることである。
【0023】上記の水晶振動子Aにおいては、枠体2の
上面と金属キャップ10との間に、低融点ガラス9が介
在されていないので、図9の水晶振動子Gに比較して、
低融点ガラス9の厚さ(0.1mm以上)相当分だけ、
さらに低背化が可能になるという特長がある。
【0024】
【第1実施例の製造方法】図2は本発明の水晶振動子A
の製造方法の実施例について説明するための製造工程ブ
ロック図で、図3は各工程における要部拡大断面図であ
る。なお、この図3においては、図面の簡略化のため
に、電極3,4および端子部5,6は、図示を省略して
いる。以下、図2および図3を用いて、本発明の水晶振
動子Aの製造方法について説明する。まず、ガラスセラ
ミック製の底板部1および枠体部2と、電極3,4およ
び支持部7を有する絶縁ベースを製作する[図2
(a),図3(a)]。次に、電極3,4に水晶振動片8
を接続固着する[図2(b),図3(b)]。次に、枠
体部2の上面の金属キャップ10の固着封止位置より外
側位置に、すなわち、具体的には、例えば金属キャップ
10の封止位置よりも0.1〜0.3mm程度離隔した
外側位置に、低融点ガラスペースト9aを塗布する[図
2(c),図3(c)]。次に、前記ガラスペースト9
aの内側に金属キャップ10を載置する[図2(d),
図3(d)]。この状態で、封止炉内(図示省略)に入
れ、減圧して内部の空気を脱気するとともに真空状態に
して、低融点ガラスペースト9aが軟化する程度に予備
加熱して、軟化した低融点ガラスペースト9bにより、
金属キャップ10を仮止めする。この状態では、枠体部
2の上面と金属キャップ10の下面とが密着状態になっ
ている。[図2(e),図3(e)]。次に、封止炉内
に不活性ガス、例えばN2ガスまたは乾燥空気等を導入
する。すると、絶縁パッケージ内は真空状態であるた
め、内外圧力差によって、金属キャップ10は枠体部2
の上面にますます強く押し付けられて、より強く密着す
る[図2(f),図3(f)]。次に、軟化した低融点
ガラスペースト9bの融点まで加熱温度を上昇させて、
軟化状態の低融点ガラスペースト9bを完全に溶融させ
る。すると、溶融状態の低融点ガラス9が金属キャップ
10の方向に流れて行く。この時、溶融した低融点ガラ
ス9は真空状態下よりも不活性気体雰囲気の方が流れや
すいため、真空状態下よりも封止温度を低下できる利点
がある。このようにして、溶融した低融点ガラス9は金
属キャップ10の端面で流れが規制される。しかも、前
述のとおり、金属キャップ10の下面は枠体部2の上面
に強く密着されているので、溶融した低融点ガラス9が
金属キャップ10の下面と枠体部2の上面との間に浸入
することはない。このようにして金属キャップ10の端
面の全周に低融点ガラス9が完全に流れたら、加熱を停
止する[図2(g),図3(g)]。すると、図1
(a)ないし(c)に示すような、本発明の水晶振動子
Aが得られる。
【0025】
【第2実施例】図4は本発明の第2実施例の水晶振動子
Bを示し、図4(a)は一部を切り開いた平面図、図4
(b)は円内に要部拡大断面図を併示した長手方向の中
心線に沿う断面図、図4(c)は下面図である。図4に
おいて、11および12はガラスセラミック製の底板部
および枠体部で、13,14は電極、15,16は端子
部、18は水晶振動片、19は低融点ガラス、20はス
テンレス鋼等よりなる金属キャップであり、これらは図
1に示す第1実施例の水晶振動子Aと同様である。本実
施例が図1に示す水晶振動子Aと相違する点は、支持部
17にある。すなわち、図1の支持部7は、電極3,4
と同一材料により、電極3,4と同時に、かつ同一厚さ
に形成したものであるが、本実施例における支持部17
は、底板部11および枠体部12と同一材料で、電極1
3,14と同一厚さに形成されていることである。この
ような構成によれば、高価なAg/Pdペーストの使用
量が低減できて、原価低減が図れるという特長がある。
この第2実施例の水晶振動子Bにおいても、第1実施例
の水晶振動子Aと同様の方法で製造できる。
【0026】
【第3実施例】図5は本発明の第3実施例の水晶振動子
Cを示し、図5(a)は一部を切り開いた平面図、図5
(b)は円内に要部拡大断面図を併示した長手方向の中
心線に沿う断面図、図5(c)は下面図である。図5に
おいて、21および22はガラスセラミック製の底板部
および枠体部で、25,26は端子部、28は水晶振動
片、29は低融点ガラス、30はステンレス鋼等よりな
る金属キャップであり、これらは図1および図2に示す
第1実施例の水晶振動子Aおよび第2実施例の水晶振動
子Bと同様である。本実施例が図1および図2に示す水
晶振動子AおよびBと相違する点は、第1に電極23,
24にあり、第2に支持部27にある。すなわち、図1
の電極3,4および支持部7は、全体がAg/Pdペー
スト等を塗布焼成してなるものであり、また、図4の電
極13,14は全体がAg/Pdペースト等を塗布焼成
してなるものであるのに対して、支持部17は、底板部
21および枠体部22と同一材料よりなるものである。
これに対して、本実施例における電極23,24および
支持部27は、大部分を底板部21および枠体部22と
同一材料で電極用台座230,240および支持部用台
座270で形成し、その上にAg/Pdペースト等を塗
布焼成して必要な厚さの電極23,24および支持部2
7を形成していることである。このような構成によれ
ば、全体がAg/Pdペースト等を塗布焼成してなる図
1の電極3,4および支持部7に比較して、高価なAg
/Pdペーストの使用量が低減できて、原価低減が図れ
るという特長がある。すなわち、本第3実施例の着眼点
は、水晶振動片28と底板部21との間に水晶振動片2
8の自由振動を保証するために必要な隙間寸法gが、電
極3,4として必要な導電層の厚さt1よりも大きい
(g>t1)ことを利用して、前記間隙寸法gと導電層
厚さt1との差(g−t1)の厚さ分を底板部21と同
一のガラスセラミック材で構成することにより、高価な
Ag/Pdペーストの使用量を低減するものである。こ
の第3実施例の水晶振動子Cにおいても、第1,第2実
施例の水晶振動子A,Bと同様の方法で製造できる。
【0027】
【第4実施例】図1,図4,図5に示す第1ないし第3
実施例の水晶振動子A,B,Cにおいては、浮遊容量や
外来電磁波の影響で水晶振動片の特性変動が生じること
がある。そこで、このような浮遊容量や外来電磁波の影
響で水晶振動片の特性変動が生じることが防止すること
が強く要望されている。図6は金属キャップを接地する
ことにより、このような要望を満足する本発明の第4実
施例の水晶振動子Dを示し、図6(a)は一部を切り開
いた平面図、図6(b)は一部を正面図としかつ円内に
要部拡大断面図を併示した長手方向の中心線に沿う断面
図、図6(c)は下面図である。図6において、31お
よび32はガラスセラミック製の底板部および枠体部、
35,36は端子部、38は水晶振動片、39は低融点
ガラス、40はステンレス鋼等よりなる金属キャップ
で、これらは図1に示す第1実施例と同様である。3
3,34は電極で、図5の第3実施例の電極23,24
と同様に、底板部31および枠体部32と同一材料より
なる電極用の台座230,240の上に形成されてい
る。37は支持部で、図4の支持部17と同様に、底板
部31および枠体部32と同一材料により形成されてい
る。図6の第4実施例の水晶振動子Dが図1,図4ない
し図5の第1ないし第3実施例の水晶振動子AないしC
と相違する点は、底板部31の短手方向の両端面部およ
び下面部に、Ag/Pdペースト等を塗布焼成して接地
用の導電層41および端子部42を形成するとともに、
枠体部32の短手方向の両端面部および上面部に、Ag
/Pdペースト等を塗布焼成して接地用の導電層43,
44を形成していることである。上記の構成によれば、
本発明の特徴である低融点ガラス39が金属キャップ4
0と枠体部42の上面の導電層44との間に介在されて
いないで、金属キャップ40と枠体部42の上面の導電
層44とが直接接触していることにより、金属キャップ
40が接地用の導電層44−43−41−42の経路
で、底板部31の下面の端子部42に電気的に接続され
ており、すなわち、金属キャップ40が接地されてい
る。したがって、本第4実施例の水晶振動子Dによれ
ば、金属キャップ40が接地されていることにより、浮
遊容量や外来電磁波の影響によって、水晶振動片38が
特性変動を生じることがないという優れた特長を有する
ものである。
【0028】上記金属キャップ40を接地する構成は、
図4または図5に示す第2または第3実施例の水晶振動
子BまたはCにおいても、同様に実施できるものであ
る。この第4実施例の水晶振動子Dにおいても、第1,
第2,第3実施例の水晶振動子A,B,Cと同様の方法
で製造できる。
【0029】
【第5実施例】図7は、金属キャップを接地することに
より、前記と同様の要望を満足する本発明の別の実施例
の水晶振動子Eを示し、図7(a)は一部を切り開いた
平面図、図7(b)は円内に要部拡大断面図を併示した
長手方向の中心線に沿う断面図、図7(c)は下面図で
ある。図7において、51および52はガラスセラミッ
ク製の略矩形状の底板部および枠体部で図1,図4ない
し図6の実施例との相違点は、四隅部が円弧状の凹部に
形成されていることである。53,54は電極で、図5
および図6と同様に、底板部51および枠体部52と同
一材料よりなる電極用の台座530,540の上に形成
されている。一方の電極53は、底板部51の一対の対
角部の一方の隅部の端面を通って、底板部51の下面の
一対の対角部の一方の隅部に形成された端子部55に接
続され、他方の電極54は、底板部51と枠体部52と
の間を迂回して、底板部51の一対の対角部の他方の隅
部の端面を通って、底板部51の下面の隅部に形成され
た端子部56に接続されている。57は支持部で、図4
および図6の支持部17,37と同様である。58は水
晶振動片、59は低融点ガラス、60はステンレス鋼等
よりなる金属キャップで、これらは図1,図4ないし図
6に示す第1ないし第4実施例と同様である。図7の第
5実施例の水晶振動子Eが図1,図4ないし図6の第1
ないし第4実施例の水晶振動子AないしDと相違する点
は、底板部51の他の一対の対角部の隅部の端面および
下面に、Ag/Pdペースト等を塗布焼成して接地用の
導電層61および端子部62を形成するとともに、枠体
部52の他の一対の対角部の隅部の端面および上面に、
Ag/Pdペースト等を塗布焼成して接地用の導電層6
3および64を形成していることである。上記の構成に
よれば、本発明の特徴である低融点ガラス59が金属キ
ャップ60と枠体部52の上面の導電層64との間に介
在されていないで、金属キャップ60と枠体部52の上
面の導電層64とが直接接触していることにより、金属
キャップ60が接地用の導電層64−63−61−62
の経路で、底板部51の下面の接地用の端子部62に電
気的に接続されており、すなわち、金属キャップ60が
接地されている。したがって、本第5実施例の水晶振動
子Eによれば、図6の第4実施例と同様に、金属キャッ
プ60が接地されていることにより、浮遊容量や外来電
磁波の影響によって、水晶振動片58が特性変動を生じ
ることがないという優れた特長を有するものである。さ
らに、図6の第4実施例に比較して、第1に、底板部5
1および枠体部52の四隅部に円弧状の凹部を形成して
いるため、角部が欠け難くなる利点があり、第2に、電
極54の迂回寸法が小さくなり、それだけ高価なAg/
Pdペースト等の使用量が低減できるため、コスト低減
ができるという利点がある。この第5実施例の水晶振動
Eにおいても、第1,第2,第3,第4実施例の水晶振
動子A,B,C,Dと同様の方法で製造できる。
【0030】なお、上記各実施例は特定の構成の水晶振
動子AないしEについて説明したが、本発明はこれらの
実施例の水晶振動子AないしEに限定されるものではな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲で各種の変形された
構成が採用できる。
【0031】例えば、上記各実施例は、封止材として低
融点ガラスを用いる場合について説明したが、樹脂を用
いてもよい。その場合、封止材による封止時に低融点ガ
ラスのような加熱を必要としないので、封止時の加熱に
起因する水晶振動片の特性変動が防止できる利点があ
る。また、封止材として樹脂を用いる場合には、絶縁性
ベースの枠体部の上に金属キャップを載置して雰囲気を
減圧し、不活性気体に置換した後、枠体部の上面と金属
キャップの端面とで形成される隅部に、樹脂を塗布して
封止するようにして絶縁パッケージを製造してもよい。
【0032】また、本発明は、水晶振動子のみならず弾
性表面波素子や半導体装置や電子部品等の絶縁パッケー
ジにも実施できるものである。さらに、上記各実施例は
水晶振動子AないしEについて説明したので、底板部お
よび枠体部よりなる絶縁性ベースおよび金属キャップ
を、それぞれ水晶振動片の熱膨張係数に整合するガラス
セラミックおよびステンレス鋼で構成したが、他の用途
においては、内部に収容する素子の熱膨張係数によっ
て、例えばセラミックおよび他の金属(合金)で構成す
ることもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように、底板部および枠
体部を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベースの内方
から外方に導出された電極と、前記枠体部の上に封止材
を介して気密に封止された金属キャップとを有する絶縁
パッケージにおいて、前記枠体部の上面に、それよりも
外形寸法の小さい金属キャップの下面を密着させた状態
で、金属キャップよりも外側の前記枠体部の上面と前記
金属キャップの端面とで形成される隅部を封止材で気密
に固着封止したことを特徴とする絶縁パッケージである
から、金属キャップと枠体部との間に封止材が介在して
おらず、それだけ低背化が実現された絶縁パッケージが
提供できる。また、底板部の端面および下面に接地用の
導電層および端子部を設けるとともに、枠体部の端面お
よび上面に接地用の導電層を設けたものでは、枠体部の
上面の接地用導電層と金属キャップとが直接密着してい
るので、金属キャップを接地することができ、浮遊容量
や外来電磁波により、絶縁パッケージ内の水晶振動片等
の素子の特性変動を防止することができる。本発明はま
た、底板部および枠体部を有する絶縁性ベースと、この
絶縁性ベースの内方から外方に導出された電極と、前記
枠体部の上に低融点ガラスを介して気密に封止された金
属キャップとを有する絶縁パッケージの製造方法であっ
て、前記枠体部の上面の、金属キャップの載置位置より
も外側位置に、低融点ガラスペーストを塗布する工程
と、この低融点ガラスペーストの内側位置に金属キャッ
プを載置する工程と、減圧下で枠体部の上面に金属キャ
ップの下面を密着させた状態で低融点ガラスを軟化させ
て金属キャップを仮止めする工程と、不活性気体雰囲気
で低融点ガラスを溶融させて、金属キャップより外側の
前記枠体部の上面と前記金属キャップの端面とで形成さ
れる隅部を低融点ガラスで気密に固着封止する工程とを
有することを特徴とする絶縁パッケージの製造方法であ
るから、減圧下で低融点ガラスを軟化させて金属キャッ
プを仮止めする工程において、金属キャップと枠体部の
上面との間に低融点ガラスが介在しないようにでき、し
かも減圧下よりも溶融した低融点ガラスの流れ性に優れ
た不活性気体雰囲気で低融点ガラスを溶融させるので、
金属キャップより外側の枠体部の上面と金属キャップの
端面とで形成される隅部を低融点ガラスで固着封止でき
るので、上記の構成の絶縁パッケージを容易かつ確実に
製造できる製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の水晶振動子Aを示し、
(a)は一部を切り開いた平面図、(b)は円内に要部
拡大断面図を併示した長手方向の中心線に沿う断面図、
(c)は下面図
【図2】 本発明の第1実施例の水晶振動子Aの製造方
法を説明するための工程ブロック図
【図3】 本発明の第1実施例の水晶振動子Aの製造方
法を説明するための各工程における要部拡大断面図
【図4】 本発明の第2実施例の水晶振動子Bを示し、
(a)は一部を切り開いた平面図、(b)は円内に要部
拡大断面図を併示した長手方向の中心線に沿う断面図、
(c)は下面図
【図5】 本発明の第3実施例の水晶振動子Cを示し、
(a)は一部を切り開いた平面図、(b)は円内に要部
拡大断面図を併示した長手方向の中心線に沿う断面図、
(c)は下面図
【図6】 本発明の第4実施例の水晶振動子Dを示し、
(a)は一部を切り開いた平面図、(b)は一部を正面
図としかつ円内に要部拡大断面図を併示した長手方向の
中心線に沿う断面図、(c)は下面図
【図7】 本発明の第5実施例の水晶振動子Eを示し、
(a)は一部を切り開いた平面図、(b)は円内に要部
拡大断面図を併示した長手方向の中心線に沿う断面図、
(c)は下面図
【図8】 従来の水晶振動子Eを示し、(a)は一部を
切り開いた平面図、(b)は長手方向の中心線に沿う断
面図、(c)は下面図
【図9】 従来の水晶振動子Fを示し、(a)は一部を
切り開いた平面図、(b)は長手方向の中心線に沿う断
面図、(c)は下面図
【符号の説明】
A、B、C、D、E 水晶振動子 1、11,21,31、51 底板部 2、12、22、32、52 枠体部 3、4、13,14、23,24、33,34 電極 5、6、15、16、25、26、35、36、55、
56 端子部 7、17、27、37、57 支持部 8、18、28、38、58 水晶振動片 9、19、29、39、59 封止材(低融点ガラス) 10、20、30、40、60 金属キャップ 41、43、44、61、63、64 接地用導電層 42、62 接地用端子部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板部および枠体部を有する絶縁性ベース
    と、この絶縁性ベースの内方から外方に導出された電極
    と、前記枠体部の上に封止材を介して気密に固着封止さ
    れた金属キャップとを有する絶縁パッケージにおいて、 前記枠体部の上面に、それよりも外形寸法の小さい金属
    キャップ下面を密着させた状態で、金属キャップより外
    側の前記枠体部の上面と金属キャップの端面とで形成さ
    れる隅部を封止材で気密に固着封止したことを特徴とす
    る絶縁パッケージ。
  2. 【請求項2】ガラスセラミツク製の底板部および枠体部
    を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベースの内方から
    外方に導出された電極と、前記枠体部の上に封止材を介
    して気密に固着封止された金属キャップとを有する絶縁
    パッケージにおいて、 前記枠体部の上面に、それよりも外形寸法の小さい金属
    キャップの下面を密着させた状態で、金属キャップより
    外側の前記枠体部の上面と金属キャップの端面とで形成
    される隅部を封止材で気密に固着封止したことを特徴と
    する絶縁パッケージ。
  3. 【請求項3】前記底板部の端面および下面に接地用の導
    電層および端子部を有し、前記枠体部の端面および上面
    に接地用の導電層を有し、前記金属キャップの下面と枠
    体部上面の接地用の導電層とが直接密着している状態
    で、金属キャップが封止材により固着封止されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の絶縁パッケー
    ジ。
  4. 【請求項4】前記封止材が、低融点ガラス,樹脂のいず
    れかであることを特徴とする請求項3記載の絶縁パッケ
    ージ。
  5. 【請求項5】前記両電極が、絶縁パッケージの長手方向
    の両端部から導出され、絶縁パッケージの下面の長手方
    向の両端部に形成された端子部に接続されており、前記
    接地用の導電層が絶縁パッケージの短手方向の両端部か
    ら前記枠体部および底板部の端面を通って絶縁パッケー
    ジの下面の短手方向の両端部に形成された接地用端子部
    に接続されていることを特徴とする請求項3または4記
    載の絶縁パッケージ。
  6. 【請求項6】前記両電極が、絶縁パッケージの一対の対
    角部から導出され、前記底板部の一対の対角部端面を通
    って、絶縁パッケージの下面の一対の対角部に形成され
    た端子部に接続されており、前記接地用の導電層が、絶
    縁パッケージの他の一対の対角部から前記枠体部および
    底板部の対角部端面を通って、絶縁パッケージの下面の
    他の一対の対角部に形成された接地用の端子部に接続さ
    れていることを特徴とする請求項3または4記載の絶縁
    パッケージ。
  7. 【請求項7】底板部および枠体部を有する絶縁性ベース
    と、この絶縁性ベースの内方から外方に導出された電極
    と、前記枠体部の上に低融点ガラスを介して気密に固着
    封止された金属キャップとを有する絶縁パッケージの製
    造方法であって、 前記枠体部の上面の、金属キャップの載置位置よりも外
    側位置に、低融点ガラスペーストを塗布する工程と、こ
    の低融点ガラスペーストの内側位置に金属キャップを載
    置する工程と、減圧下で枠体部上面と金属キャップの下
    面とを密着させた状態で低融点ガラスを軟化させて金属
    キャップを仮止めする工程と、不活性気体雰囲気で低融
    点ガラスを溶融させて、金属キャップより外側の前記枠
    体部の上面と前記金属キャップの端面とで形成される隅
    部を低融点ガラスで気密に固着封止する工程とを有する
    ことを特徴とする絶縁パッケージの製造方法。
  8. 【請求項8】ガラスセラミツク製の底板部および枠体部
    を有する絶縁性ベースと、この絶縁性ベースの内方から
    外方に導出された電極と、前記枠体部の上に低融点ガラ
    スを介して気密に封止された金属キャップとを有する絶
    縁パッケージであって、 前記枠体部の上面の、金属キャップの載置位置よりも外
    側位置に、低融点ガラスペーストを塗布する工程と、こ
    の低融点ガラスペーストの内側位置に金属キャップを載
    置する工程と、減圧下で枠体部上面と金属キャップの下
    面とを密着させた状態で低融点ガラスを軟化させて金属
    キャップを仮止めする工程と、不活性気体雰囲気で低融
    点ガラスを溶融させて金属キャップより外側の前記枠体
    部の上面と前記金属キャップの端面とで形成される隅部
    を低融点ガラスで気密に固着封止する工程とを有するこ
    とを特徴とする絶縁パッケージの製造方法。
  9. 【請求項9】前記底板部の端面および下面に接地用の導
    電層および端子部を有し、前記枠体部の端面および上面
    に接地用の導電層を有し、前記枠体部の上面の導電層
    の、前記金属キャップの載置位置よりも外側位置に、低
    融点ガラスペーストを塗布する工程と、この低融点ガラ
    スペーストの内側位置に金属キャップを載置する工程
    と、減圧下で枠体部上面の接地用導電層と金属キャップ
    の下面とを密着させた状態で低融点ガラスを軟化させて
    金属キャップを仮止めする工程と、不活性気体雰囲気で
    低融点ガラスを溶融させて金属キャップより外側の前記
    枠体部の上面の導電層と前記金属キャップの端面とで形
    成される隅部を低融点ガラスで気密に固着封止する工程
    とを有することを特徴とする請求項6または7記載の絶
    縁パッケージの製造方法。
JP11132093A 1999-05-13 1999-05-13 絶縁パッケージおよびその製造方法 Withdrawn JP2000323594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132093A JP2000323594A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 絶縁パッケージおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132093A JP2000323594A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 絶縁パッケージおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323594A true JP2000323594A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15073331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11132093A Withdrawn JP2000323594A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 絶縁パッケージおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323594A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260600A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶振動子
JP2013027017A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Kyocera Crystal Device Corp 電子デバイスの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260600A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶振動子
JP2013027017A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Kyocera Crystal Device Corp 電子デバイスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4213104A (en) Vacuum encapsulation for surface acoustic wave (SAW) devices
JP4635917B2 (ja) 表面実装型圧電振動デバイス
JP4864152B2 (ja) 表面実装用の水晶振動子
US10523173B2 (en) Quartz crystal resonator and method for manufacturing the same, and quartz crystal resonator unit and method for manufacturing the same
KR20060118505A (ko) 밀봉 상태로 폐쇄된 하우징에 배열된 공진기 구성요소를갖는 전자 소자 및 상기 전자 소자 제조 방법
US8836095B2 (en) Electronic component package and base of the same
JP2005026974A (ja) 圧電振動デバイスの製造方法およびその方法によって製造された圧電振動デバイス
JP2000323594A (ja) 絶縁パッケージおよびその製造方法
US10938368B2 (en) Piezoelectric-resonator-mounting substrate, and piezoelectric resonator unit and method of manufacturing the piezoelectric resonator unit
JP2008271093A (ja) 圧電振動デバイス
JP2008259041A (ja) 圧電振動デバイス
JPH08162891A (ja) 表面実装型圧電振動子
JP5239779B2 (ja) 電子部品用のパッケージ本体、及び振動子
JP2007088966A (ja) 圧電振動デバイスの製造方法およびその製造方法により製造された圧電振動デバイス
JP2001156197A (ja) 絶縁パッケージおよび電子素子封止構体
JP2007318209A (ja) 表面実装型圧電振動デバイス、およびその製造方法
JP2000188348A (ja) 気密パッケージ、その製造用構体、その製造用構体の製造方法および気密パッケージの製造方法
US11309864B2 (en) Piezoelectric resonator unit and method for manufacturing the piezoelectric resonator unit
JP3068150B2 (ja) 電子部品用気密容器及びこれを用いた圧電振動子
JP2010129564A5 (ja)
JP3556111B2 (ja) 電子部品用パツケージ、それを用いた電子部品組立構体および電子部品組立構体の製造方法
JP6076219B2 (ja) 水晶デバイス
JP2000340691A (ja) 絶縁パッケージ
JP2005116797A (ja) 電子部品用パッケージ及びこのパッケージを用いた圧電振動デバイス
JPH0220110A (ja) 薄型水晶振動子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801