JP2000323466A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2000323466A
JP2000323466A JP11124314A JP12431499A JP2000323466A JP 2000323466 A JP2000323466 A JP 2000323466A JP 11124314 A JP11124314 A JP 11124314A JP 12431499 A JP12431499 A JP 12431499A JP 2000323466 A JP2000323466 A JP 2000323466A
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Japan
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gas
chamber
plasma
vacuum
vacuum pump
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JP11124314A
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Kazuo Kosuge
一生 小菅
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Applied Materials Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空処理チャンバに影響を与えることなく、
排ガスをプラズマにより効率よく分解することのできる
基板処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明による基板処理装置10は、真空
処理チャンバ12内のガスを排ガスとして排出する第1
の真空ポンプ42と、その下流に配置されたプラズマチ
ャンバ54と、その内部にプラズマを形成するためのコ
イルアンテナ56と、コイルアンテナ56に高周波電力
を印加する高周波電源60と、プラズマチャンバ内に酸
素含有ガスを供給する酸素供給手段62と、プラズマチ
ャンバの下流に配置された第2の真空ポンプ48とを備
えることを特徴とする。この構成では、第1の真空ポン
プが真空処理チャンバとプラズマチャンバとの間を遮断
するため、プラズマチャンバ内での分解処理が真空処理
チャンバに対して影響を与えることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
液晶ディスプレイの製造で用いられる基板処理装置に関
し、特に基板処理装置の真空処理チャンバから排出され
る排ガス、特にパーフロオロカーボン(PFC)に代表
されるフッ素系ガスが含有された排ガスを処理するため
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、CVD(化学気相堆積)装置や
エッチング装置等の半導体製造装置に設けられた従来一
般の真空排気系を示している。この種の用途に用いられ
る真空排気系には排ガス処理系も含まれており、その一
例としては図2に示すような加熱分解式のものが知られ
ている。
【0003】加熱分解式の排ガス処理系は、排ガスを加
熱して酸化反応により分解処理するものであり、基本的
には、排ガスが導入される分解チャンバ1と、その内部
に配置された加熱用の電気ヒータ2とから構成されてい
る。また、分解チャンバ1の出口部は排気ファン3に接
続されており、分解チャンバ1内で処理された排ガスは
排気ファン3により外部に排出されるようになってい
る。
【0004】このような排ガス処理系の分解チャンバ1
は、従来一般に、半導体製造装置の真空処理チャンバ4
内を減圧するための真空ポンプ5の下流側に配置されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体製造
のキープロセスであるエッチングや、CVD装置でのク
リーニングにはフッ素(F)系ガス(例えばCF4、C
2F6、C3F8、C4F10等のPFC、CHF3、
SF6、NF3)が用いられている。これらのF系ガ
ス、特にPFCについては、現在、不十分な処理のまま
或いは無処理のまま大気中に排出されているが、近年、
地球温暖化への影響が懸念され、これらのガスも十分に
分解処理することが望まれている。
【0006】しかしながら、F系ガス、特にCF4は安
定なガスであり、上述したような従来の加熱分解式の排
ガス処理系では所望の程度まで分解することができない
という問題があった。すなわち、高温加熱可能といわれ
ているカルタン線から成る電気ヒータを用いても、約1
400℃程度しか加熱できず、この温度では排ガス中の
CF4は約30〜40%しか分解されない。また、電気
ヒータをこのような高温に熱すると、電気ヒータの線径
が小さいため、短時間で断線してしまう。
【0007】このため、従来から、加熱分解式に代わる
技術としてプラズマ式の排ガス処理が提案されている。
プラズマ式排ガス処理は、排ガスをプラズマにより直接
分解して他の元素と反応させ、安定化させるものである
ため、CF4ガスのようなガスも非常に高効率で分解処
理することができるという利点がある。
【0008】プラズマ式排ガス処理系は、内部にプラズ
マが生成されるプラズマチャンバ6を備えている。この
プラズマチャンバ6内をプラズマ生成に必要な真空度ま
で減圧するために、従来では、図3に示すように真空ポ
ンプ5の上流側にプラズマチャンバ6を配置し、真空処
理チャンバ4内の減圧と同時にプラズマチャンバ6内の
減圧も行うようにしていた。
【0009】しかしながら、上述したようなプラズマ式
排ガス処理系では、プラズマによる排ガスの分解過程で
プラズマチャンバ6内におけるガス分子のモル数が増加
すると、真空処理チャンバ4内の圧力が上昇し、成膜や
エッチング等の基板処理が不安定なものとなるという問
題点があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、プラズマチャン
バの上流側に配置される真空処理チャンバに影響を与え
ることなく、排ガスをプラズマにより効率よく分解する
ことのできる排ガス処理系を備える半導体製造装置等の
基板処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、真空処理チャンバと、真空処理チャンバ
内に配置され、被処理基板を支持する基板支持体と、所
定のプロセスを実行するためのプロセスガスを真空処理
チャンバ内に供給するプロセスガス供給手段と、真空処
理チャンバ内を減圧し、真空処理チャンバ内のガスを排
ガスとして排出する第1の真空ポンプと、入口部が前記
第1の真空ポンプの吐出口に接続される誘電体材料から
成るプラズマチャンバと、プラズマチャンバの内部にプ
ラズマを形成すべく該プラズマチャンバの外周に配置さ
れたコイルアンテナと、コイルアンテナに高周波電力を
印加する高周波電源と、プラズマチャンバ内に酸素含有
ガスを供給する酸素供給手段と、吸込口がプラズマチャ
ンバの出口部に接続された第2の真空ポンプとを備える
基板処理装置を特徴としている。
【0012】この構成では、第1の真空ポンプが真空処
理チャンバとプラズマチャンバとの間を遮断するため、
プラズマチャンバ内での分解処理が真空処理チャンバに
対して影響を与えることはない。また、プラズマチャン
バ内では、コイルアンテナに高周波電力を印加すること
で、誘導結合形のプラズマが生成され、これにより排ガ
スが直接分解されるので、排ガスの分解処理が効率よく
行われる。
【0013】排ガスにF系ガスが含まれている場合、F
系ガスと反応させるための水をプラズマチャンバ内に供
給する水供給手段を備えることが好ましい。例えばCF
4ガスは空気を導入して加熱分解処理を行うと、空気中
の酸素と水分によりCO2とHFに分解されるが、この
反応を促進するために、水を積極的に供給することとし
たものである。
【0014】このようにして生成されたHFは、第2の
真空ポンプの吐出口にスクラバを設置することで、除去
することができる。
【0015】プラズマチャンバの下流に配置される第2
の真空ポンプは、軸シールのパージを行うために窒素ガ
ス等のパージガスが導入されるオイルフリータイプであ
ることが好ましい。パージガスを導入することで真空ポ
ンプ内での粒子等の付着を減じることができるからであ
る。
【0016】第1の真空ポンプは、第2の真空ポンプと
は異なり、パージガスが不要なタイプであることが好ま
しい。パージガスが必要なタイプの真空ポンプでは、パ
ージガスはプラズマチャンバ内にも送られ、排ガスを希
釈し、プラズマ生成を困難にするからである。
【0017】この基板処理装置が、CVD法によりシリ
コン(Si)系の膜を被処理基板上に形成する成膜プロ
セスと、成膜プロセスにより真空処理チャンバの内部に
付着したSi系付着物を除去するクリーニングプロセス
とが行われる場合、成膜プロセス時にはSi系ガスが含
まれる成膜ガスが真空処理チャンバ内に供給され、クリ
ーニングプロセス時にはF系ガスが含まれるクリーニン
グガスが供給される。従って、成膜プロセス時にはSi
系ガスが含まれる排ガスが排出され、これがプラズマチ
ャンバ内で分解処理されると、SiO2が生成される。
このSiO2は第2の真空ポンプ内に付着する可能性も
あるが、成膜プロセスの後にクリーニングプロセスが行
われると、その排ガス中のF系ガスを分解したときに生
成されるHFが、第2の真空ポンプを通過する際にSi
2を揮発性のSiF4とH2Oに分解するので、真空ポ
ンプ内の付着物は除去される。
【0018】なお、F系ガスは、主として、PFC、C
HF3、SF6、NF3及びその混合物から成る群より
選ばれたガスである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好適な実施形態を
示している。この実施形態は、基板処理装置の一つであ
るプラズマ式CVD装置に関するものである。
【0020】図示のCVD装置10は、内部が減圧され
る排ガス源たる真空処理チャンバ12を備えている。真
空処理チャンバ12内には、シリコンウェハ(被処理基
板)14を上面にて支持するペデスタル(基板支持体)
16が設けられている。このペデスタル16内には、電
気ヒータ等の加熱手段18が設けられている。ペデスタ
ル16の上方には、ガス分配プレート20がペデスタル
16の上面に対して平行に配置されている。ガス分配プ
レート20は中空プレートであり、その下面には多数の
ガス出口22が形成されており、ガス分配プレート20
の内部空間には、配管24を介して真空処理チャンバ外
部のガス混合室26から所定のプロセスガスが供給され
るようになっている。
【0021】この実施形態では、プラズマCVD法によ
りSiO2膜をシリコンウェハ14上に成膜する成膜プ
ロセスと、成膜プロセスにより真空処理チャンバ12内
に付着したSiO2膜を除去するためのクリーニングプ
ロセスとが行われる。そして、成膜プロセスでは、プロ
セスガス(成膜ガス)としてSiH4ガス及びN2Oガス
をそれぞれのガス供給源28,30から供給することと
している。また、クリーニングプロセスでは、プロセス
ガス(クリーニングガス)としてCF4ガスをCF4ガス
供給源32から供給するようになっている。なお、Ar
ガス供給源34からは、成膜ガス及びクリーニングガス
のキャリアガスとしてArガスが供給される。ガス混合
室26では各プロセスで必要なガスがガス供給源28〜
34から供給され、均一に混合される。
【0022】ガス分配プレート20は、アルミニウム等
の導電性材料から成り、例えば13.56MHzの高周
波電力を印加するために整合器36及び高周波電源38
を介して接地されている。また、ペデスタル16もアル
ミニウム等の導電性材料から構成されており、同様に接
地されている。従って、高周波電源38を投入し、ペデ
スタル16とガス分配プレート20との間に高周波電力
を印加すると、真空処理チャンバ12内にプラズマが生
成され、ガス分配プレート20から真空処理チャンバ1
2内に供給された成膜ガス又はクリーニングガスがイオ
ン化ないしはラジカル化し、所望の成膜プロセス又はク
リーニングプロセスが実行される。
【0023】真空処理チャンバ12には、チャンバ内部
を所望の真空度に減圧し、或いはチャンバ内部で発生し
た排ガスを排出するために、排気管40を介して第1の
真空ポンプ42が接続されている。また、第1の真空ポ
ンプ42の吐出口には接続管44を介して、排ガスをプ
ラズマにより分解する分解部46が接続されており、分
解部46の出口部には更に第2の真空ポンプ48が接続
されている。なお、図示実施形態においては、第2の真
空ポンプ48の吐出口にスクラバ50が接続されてお
り、このスクラバ50の頂部のガス出口は排気ファン5
2を介して大気へと開放され、スクラバ50の底部の排
水出口は、図示しない排水処理設備へと繋がっている。
【0024】第1の真空ポンプ42は、真空処理チャン
バ12内を所望の圧力まで減圧することのできる排気性
能を有するものであることが前提条件となるが、その吐
出口の圧力変動が吸込口側の圧力に影響を与えないこと
も必要とされる。この実施形態では、分解部46での排
ガス処理能力を向上させるために、第1の真空ポンプ4
2は、窒素ガスパージを必要としない真空ポンプ、例え
ばメカニカルブースタポンプや広帯域ターボ分子ポンプ
等とされている。
【0025】分解部46は、内部にプラズマが生成され
るプラズマチャンバ54を有している。このプラズマチ
ャンバ54は、誘電体材料、例えば石英から成る円筒体
であり、その入口部は第1の真空ポンプ42の吐出口に
接続管44を介して連通し出口部は第2の真空ポンプ4
8の吸込口に連通している。
【0026】プラズマチャンバ54の外周には、導電性
材料から成るコイル56がプラズマチャンバ54と同軸
に配置されている。このコイル56はコイルアンテナと
称されるものであり、その両端間には整合器58及び高
周波電源60が接続されている。
【0027】また、プラズマチャンバ54の入口部若し
くは接続管44には、酸化反応に必要な酸素を供給する
ための酸素供給手段として、空気、好ましくは酸素富化
空気(通常の空気よりも酸素含有の割合が高いもの)を
供給する空気供給ノズル62が設けられている。更に、
この実施形態では、以下で述べるようにCF4ガスの分
解を促進するために、水を噴霧状にして供給する水供給
ノズル(水供給手段)64が接続管44に設けられてい
る。
【0028】第2の真空ポンプ48は、プラズマを形成
することのできる真空度までプラズマチャンバ54内を
減圧することが可能なものであり、その排気速度は、排
ガスをその分解が実質的に完了するまでプラズマチャン
バ54内に滞留させておくことができる程度とされてい
る。この真空ポンプ48には種々のタイプの真空ポンプ
を使用することができるが、ルーツ式、クロー式或いは
ターボ式(ロータリベーン式)の真空ポンプが好まし
い。ターボ式真空ポンプは、小型で低騒音であり、到達
圧力も低く、安価であることから、特に有効である。ま
た、後述する理由から、軸シールのパージのために窒素
ガスが導入されるオイルフリータイプのものが、より好
ましい。そこで、この実施形態では、第2の真空ポンプ
48として、窒素ガスを軸シールのパージガスとして導
入するターボ式真空ポンプを用いている。
【0029】次に、上記構成のCVD装置10における
SiO2膜の成膜プロセス及びクリーニングプロセス、
並びに、各プロセスに伴う排ガスの処理について説明す
る。
【0030】まず、ペデスタル16内の加熱手段18に
よりペデスタル16の加熱を開始すると共に、シリコン
ウェハ14を適当な搬送ロボット(図示しない)を用い
て真空処理チャンバ12内に搬入し、ペデスタル16上
に載置、支持する。次いで、第1の真空ポンプ42及び
第2の真空ポンプ48を駆動し、真空処理チャンバ12
内を所定の真空度、例えば0.1Torr以下に減圧す
る。この際、分解部46のプラズマチャンバ54内は、
例えば0.1Torr程度となる。
【0031】この後、成膜ガスとしてSiH4ガス及び
2Oガスをそれぞれのガス供給源28,30から所定
流量でガス混合室28に供給、混合してガス分配プレー
ト20を経て、真空処理チャンバ12内に導入する。そ
して、高周波電源38をオンとすると、ガス分配プレー
ト20のガス出口22から噴出された成膜ガスはガス分
配プレート20とペデスタル16との間でプラズマ化さ
れ、SiH4及びN2Oはイオン又はラジカルに電離され
た状態でペデスタル16上のシリコンウェハ14の表面
に達し、化学反応によりシリコンウェハ14上にSiO
2膜を形成する。
【0032】成膜ガスの導入が開始されたならば、コイ
ルアンテナ56の高周波電源60を投入する。これによ
り、プラズマチャンバ54内には高周波誘導磁場による
誘導電磁場が生じる。この誘導電磁場によりプラズマチ
ャンバ54内の電子が加速され、これによってプラズマ
が生成される。
【0033】成膜プロセスの間、第1及び第2の真空ポ
ンプ42,48による吸引が続けられ、SiH4ガスや
SiO2粒子等を含む排ガスは真空処理チャンバ12か
ら第1の真空ポンプ42を通り、空気供給ノズル62か
らの空気に予混合された後、プラズマチャンバ54内に
導入される。前述したように、プラズマチャンバ54内
ではプラズマが生成されているため、排ガスはプラズマ
により直接分解される。その結果、排ガスに含まれてい
るSiH4は酸素と結びついてSiO2とH2Oになる。
【0034】排ガスがプラズマにより分解されている
時、プラズマチャンバ54内のガス分子のモル数は増加
するが、プラズマチャンバ54の上流側には第1の真空
ポンプ42が配置され、真空処理チャンバ12とプラズ
マチャンバ54との間を遮断しているので、プラズマチ
ャンバ54内でのモル数の変動が真空処理チャンバ12
に影響を与えることはなく、安定状態で成膜プロセスが
進められる。
【0035】なお、SiH4は可燃性であるため、分解
処理は円滑に行われるが、この実施形態では、第1の真
空ポンプ42が窒素ガスによる軸シールのパージを行わ
ないメカニカルブースタポンプであるので、窒素ガスが
排ガスを希釈することはなく、プラズマ生成も安定して
行われる。
【0036】また、第1の真空ポンプ42の前後は低圧
状態となっているため、排ガスが第1の真空ポンプ42
を流れる際、SiO2等の粒子やガスに対する抵抗は極
めて少なく、第1の真空ポンプ42内で粒子が付着する
ことは殆どない。よって、ポンプ42が詰まるという問
題は生じない。
【0037】SiO2粒子を含む処理済みの排ガスは、
プラズマチャンバ54から第2の真空ポンプ48を経て
排出される。第2の真空ポンプ48では、吐出口の圧力
が大気圧に近いため、後段でSiO2粒子が付着する可
能性が高くなる。しかしながら、この第2の真空ポンプ
48が軸シールのパージガスとして窒素ガスを導入して
いるので、粒子は下流側に強制的に流され、粒子付着に
よるポンプ48の詰まりは防止されている。なお、第2
の真空ポンプ48において窒素ガスによるパージが行わ
れても、その上流側に配置された分解部46での処理に
は何らの影響もないことは理解されよう。
【0038】第2の真空ポンプ48から排出されたガス
は、更にスクラバ50において水洗され、SiO2等の
粒子は水によりガスから除去され、処理済みガスはスク
ラバ50から排気ファン52を経て排出される。SiO
2等の粒子は排水処理設備(図示しない)にて処理され
る。
【0039】このような成膜プロセスを所定枚数のシリ
コンウェハ14に対して行った後、クリーニングプロセ
スを実行する。クリーニングプロセスを開始する前、真
空処理チャンバ12内に残留している成膜ガスを完全に
排出すべくパージを行う。このパージプロセスの間、排
ガス中に成膜ガスが含まれるため上記の分解処理を続け
るが、成膜ガスの濃度が所定値を下回ったならば、高周
波電源60をオフとすることが好ましい。これは、プラ
ズマは瞬時に発生するため、省エネルギという観点から
は可能な限り電源60を切ることが有効だからである。
【0040】パージプロセスの終了後、クリーニングプ
ロセスを開始する。クリーニングプロセスは、成膜プロ
セスにより真空処理チャンバ12の側壁の内面やペデス
タル16等に付着したSiO2膜を除去するためのもの
である。
【0041】この実施形態におけるクリーニングプロセ
スでは、第1及び第2の真空ポンプ42,48により真
空処理チャンバ12内を所定の真空度に減圧し、CF4
ガスをクリーニングガスとして導入する。そして、高周
波電源38を投入し、真空処理チャンバ12内にプラズ
マを生成させる。これにより、SiO2膜が、CF4ガス
を利用したエッチングと同等のメカニズムで分解され、
真空処理チャンバ12から排出されてプラズマチャンバ
54に送られる。
【0042】排ガスがプラズマチャンバ54に導入され
る直前、再度、高周波電源60を投入してコイルアンテ
ナ56に高周波電力を印加し、プラズマチャンバ54内
にプラズマを発生させる。これにより、成膜プロセスの
場合と同様に、プラズマチャンバ54内で排ガスはプラ
ズマ分解される。この排ガスには熱的に安定なCF4
含まれているが、前述したように、プラズマチャンバ5
4内では排ガスはプラズマにより直接分解されるので、
CF4でさえも効率よく分解されることになる。勿論、
この場合もプラズマチャンバ54内でのモル数増加が真
空処理チャンバ12内に影響を与えるものではない。
【0043】また、クリーニングプロセスにおける排ガ
ス処理では、空気供給ノズル62からの空気に代えて或
いは空気と共に、必要最小限の量の水を噴霧状にして水
供給ノズル64から接続管44内に供給し、排ガスと予
混合している。この水は次式の反応を行わせ、空気を単
独で導入する以上にCF4の分解効率を向上させる。
【0044】CF4 +2H2O → CO2 +4HF 上式から理解される通り、この分解処理によりHFガス
が生ずる。HFは腐食性の強いガスであるが、水溶性で
あり、スクラバ50において水に溶解するので、最終的
には排水処理設備(図示しない)にて処理される。ま
た、プラズマチャンバ54からHFガスが第2の真空ポ
ンプ48に流入すると、たとえ先の成膜プロセスで第2
の真空ポンプ48にSiO2が付着していたとしても、
SiO2を分解除去することができるので、第2の真空
ポンプ48の閉塞防止にも寄与する。
【0045】なお、プラズマチャンバ54内で排ガスは
十分に分解されるので、クリーニングプロセスの排ガス
に続けて成膜プロセスの排ガスをプラズマチャンバ54
に導入することができる。従来においては、成膜ガスと
クリーニングガスとの混合を防止するために、成膜ガス
用とクリーニングガス用の二つのプラズマチャンバを切
り換えながら使用することが一般的であったが、図示実
施形態の構成では、上述の通り、プラズマチャンバは一
つでよい。
【0046】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことはいうまでもない。
【0047】例えば、上記実施形態はSiO2膜成膜用
のCVD装置に係るものであるが、本発明は、Si34
膜成膜用のCVD装置やエッチング装置等の、処理チャ
ンバが減圧されるタイプの基板処理装置ならばどのよう
なものであっても適用可能である。
【0048】また、排ガスに含まれるガスも上記のCF
4やSiH4に限らず、本発明は、CF4以外のPFC、
CHF3、SF6、NF3等のF系ガスや、Si26
ガス化されたTEOS等のSi系ガス、その他の酸化分
解され得るガスにも対応可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、排
ガスはプラズマにより直接分解されるので、排ガス中に
CF4ガスのような安定なガスが含まれていても、確実
に分解することができ、地球温暖化にも十分に対応する
ことが可能となる。
【0050】また、プラズマチャンバと真空処理チャン
バとの間を真空ポンプで遮断しているので、プラズマチ
ャンバ内での排ガス処理が真空処理チャンバ内での基板
処理に何ら影響を与えることもない。従って、基板処理
装置で得れる製品、例えば半導体デバイスの品質は一定
で高いものが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板処理装置であるCVD装置を
示す概略説明図である。
【図2】従来の加熱分解式排ガス処理系を有する基板処
理装置を示す概略説明図である。
【図3】従来のプラズマ式排ガス処理系を有する基板処
理装置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10…CVD装置(基板処理装置)、12…真空処理チ
ャンバ(排ガス源)、14…シリコンウェハ(被処理基
板)、16…ペデスタル(基板支持体)、28,30,
32,34…ガス供給源(プロセスガス供給手段)、3
6…整合器、38…高周波電源、42…第1の真空ポン
プ、44…接続管、46…分解部、48…第2の真空ポ
ンプ、50…スクラバ、52…排気ファン、54…プラ
ズマチャンバ、56…コイルアンテナ、58…整合器、
60…高周波電源、62…空気供給ノズル(酸素供給手
段)、64…水供給ノズル(水供給手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 一生 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA04 AA06 AA16 BA29 BA44 CA04 CA12 DA03 DA08 EA12 FA03 KA17 KA23 KA30 4K057 DA01 DA18 DB06 DD01 DE07 DE08 DE09 DM04 DM37 DM39 DN01 5F004 AA15 BA04 BB13 BB26 BB28 BC02 BC08 BD04 DA00 DA01 DA02 DA03 DA16 DA17 DA18 DA23 DA26 5F045 AA08 AB33 AC01 AC11 BB14 DP03 EB06 EB10 EE05 EF05 EG03 EG05 EG07 EH05 EH13 EK05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空処理チャンバと、 前記真空処理チャンバ内に配置され、被処理基板を支持
    する基板支持体と、 所定のプロセスを実行するためのプロセスガスを前記真
    空処理チャンバ内に供給するプロセスガス供給手段と、 前記真空処理チャンバ内を減圧し、前記真空処理チャン
    バ内のガスを排ガスとして排出する第1の真空ポンプ
    と、 入口部が前記第1の真空ポンプの吐出口に接続される誘
    電体材料から成るプラズマチャンバと、 前記プラズマチャンバの内部にプラズマを形成すべく該
    プラズマチャンバの外周に配置されたコイルアンテナ
    と、 前記コイルアンテナに高周波電力を印加する高周波電源
    と、 前記プラズマチャンバ内に酸素含有ガスを供給する酸素
    供給手段と、 吸込口が前記プラズマチャンバの出口部に接続された第
    2の真空ポンプと、を備える基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排ガスにフッ素系ガスが含まれてい
    る場合において、フッ素系ガスと反応させるための水を
    前記プラズマチャンバ内に供給する水供給手段を更に備
    える請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の真空ポンプの吐出口に接続さ
    れたスクラバを更に備える請求項1又は2に記載の基板
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の真空ポンプは、パージガスが
    不要なものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の真空ポンプは、軸シールのパ
    ージを行うためにパージガスが導入されるオイルフリー
    タイプである請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板
    処理装置。
  6. 【請求項6】 化学気相堆積法によりシリコン系の膜を
    被処理基板上に形成する成膜プロセスと、前記成膜プロ
    セスにより前記真空処理チャンバの内部に付着したシリ
    コン系付着物を除去するクリーニングプロセスとを行う
    べく、前記プロセスガス供給手段は、シリコン系ガスを
    含む成膜ガスと、フッ素系ガスを含むクリーニングガス
    とをプロセスガスとして別個に供給することができるよ
    うになっている請求項1〜5のいずれか1項に記載の基
    板処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理基板上の膜に対してエッチングを
    行うべく、前記プロセスガス供給手段は、フッ素系ガス
    を含むエッチングガスを供給することができるようにな
    っている請求項1〜5のいずれか1項に記載の基板処理
    装置。
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