JP2000322522A - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置

Info

Publication number
JP2000322522A
JP2000322522A JP11127571A JP12757199A JP2000322522A JP 2000322522 A JP2000322522 A JP 2000322522A JP 11127571 A JP11127571 A JP 11127571A JP 12757199 A JP12757199 A JP 12757199A JP 2000322522 A JP2000322522 A JP 2000322522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
card insertion
shutter member
hole
insertion path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11127571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3567203B2 (ja
Inventor
Fumihisa Isono
文久 磯野
Masaki Matsuda
昌樹 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Electric Works Ltd filed Critical Tamura Electric Works Ltd
Priority to JP12757199A priority Critical patent/JP3567203B2/ja
Publication of JP2000322522A publication Critical patent/JP2000322522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3567203B2 publication Critical patent/JP3567203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード挿入口から紙あるいは金尺といった厚
みの薄い異物が挿入されることを、確実に阻止すること
が可能なカード処理装置を提供すること。 【解決手段】 シャッタ部材42は、カード挿入路20
に対して進出及び退出方向に移動可能に設けられる。シ
ャッタ部42aは、カード挿入路20に対して進出した
状態において、カード挿入路20を概ね塞ぐようにその
形状が設定されている。シャッタ部42aの先端部に
は、シャフト44の中心軸方向に所定間隔を隔てて、複
数の突出部47a,47b,47c,47d,47eが
シャッタ部42aと一体的に設けられており、シャッタ
部42aは櫛形に形成されている。底板18には、シャ
ッタ部材42がカード挿入路20に対して進出して、シ
ャッタ部42aによりカード挿入路20が塞がれた状態
において、各突出部47a,47b,47c,47d,
47eの入り得る孔部52,53,54,55,56が
各々形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードやIC
カードのデータを処理するカード処理装置に関し、特に
カード処理装置におけるカードの挿入機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のカード処理装置は、カ
ードが挿入、排出されるカード挿入口と、カード挿入口
に連通して形成されたカード挿入路と、カード挿入路内
にてカードのデータを処理するデータ処理部とから概ね
構成されている。例えば、ICカード処理装置にあって
は、データ処理部として、カード挿入路に挿入されたI
Cカードに当接するカード当接部と、ICカードの電極
部と対接する接点端子とを有する接点ユニットが備えら
れている。接点ユニットは、カード当接部に挿入された
ICカードが当接することにより、挿入されたICカー
ドと共に装置本体に対して移動することにより、カード
挿入路内に接点端子を進出させるように構成されてい
る。従って、ICカード処理装置においては、挿入され
たICカードの接点端子とICカードの電極部とが対接
した状態において、これら接点端子と電極部を介してI
Cカードのデータ処理が行われる。(特開平8−263
602号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなカード
処理装置においては、カード挿入口から異物等が挿入さ
れることにより、接点ユニット等のデータ処理部が損傷
を受ける、あるいは、カード挿入路が詰まりカードが挿
入できなくなるといった問題が発生し、ICカードのデ
ータ処理が適切に行えなくなることがある。このため、
特開平8−263602号公報に開示されているよう
に、カード挿入口から異物等が挿入されることを防止す
るために、カード挿入路にシャッタ部材を設けることが
考えられている。しかしながら、特開平8−26360
2号公報に開示された構造では、シャッタ部材とカード
挿入路(カード挿入口)との間に隙間が存在するため、
この隙間から紙あるいは金尺といった厚みの薄い異物の
挿入を阻止することは難しい。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、カード挿入口から紙あるいは金尺といった厚みの薄
い異物が挿入されることを、確実に阻止することが可能
なカード処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カードが挿入、排出されるカード挿入口と、カード
挿入口に連通して形成され、カード厚さ方向に一対の壁
部を有するカード挿入路と、カード挿入路に対して進出
方向及び退出方向に移動可能とされ、カード搬送路に進
出した状態においてカード挿入路への異物の挿入を阻止
するようにカード挿入路を塞ぐシャッタ部材と、を備
え、シャッタ部材は、カード挿入路の一方の壁部側から
カード挿入路に進出するように設けられており、カード
挿入路の他方の壁部には、その内部にカード挿入路に進
出したシャッタ部材の先端部が位置する孔部が設けられ
ていることを特徴としている。
【0006】請求項1に記載のカード処理装置によれ
ば、特に、シャッタ部材は、カード挿入路の一方の壁部
側からカード挿入路に進出するように設けられており、
カード挿入路の他方の壁部には、その内部にカード挿入
路に進出したシャッタ部材の先端部が位置する孔部が設
けられているため、シャッタ部材がカード搬送路に進出
した状態においては、カード挿入路の他方の壁部に設け
られた孔部の内部に、カード挿入路に進出したシャッタ
部材の先端部が位置することになる。これにより、カー
ド挿入路がカード厚さ方向にわたって確実に閉じられる
ことになり、カード挿入口から紙あるいは金尺といった
厚さの薄い異物が挿入された場合においても、このよう
な異物の挿入を確実に阻止することが可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、先端部は、中心軸方向に所定間隔を隔
てて複数の突出部が設けられた櫛形に形成されており、
孔部は、各突出部に対応して設けられることを特徴とし
ている。カード挿入口から紙のように厚さが薄く且つ容
易に変形する異物が挿入された場合に、異物がシャッタ
部材に当接して湾曲し、先端部を潜り込む状態となり、
先端部と孔部との間から挿入されてしまうことが考えら
れるが、先端部は中心軸方向に所定間隔を隔てて複数の
突出部が設けられた櫛形に形成されており、孔部は各突
出部に対応して複数設けられるため、各突出部が入る孔
部が中心軸方向に連続した1つの孔部とはならず、複数
の孔部の間の部分には孔部が形成されない面が設けられ
ることになり、上述したように異物が先端部を潜り込
み、先端部と孔部との間から挿入されてしまうことを防
止することが可能となる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、シャッタ部材は、カード挿入路
に挿入されたカードが当接することによりカード挿入路
から退出方向に移動し、孔部に入り込む先端部は、カー
ドの情報が記録された部分に対応する位置におけるカー
ド厚さ方向での長さが、他の位置におけるカード厚さ方
向での長さより短く設定されていることを特徴としてい
る。この場合には、特に、孔部に入り込む先端部は、カ
ードの情報が記録された部分に対応する位置におけるカ
ード厚さ方向での長さが、他の位置におけるカード厚さ
方向での長さより短く設定されているので、先端部のカ
ードの情報が記録された部分に対応する位置以外の位
置、例えばカードの情報が記録された部分の間に対応す
る位置、あるいは、カードの情報が記録された部分とカ
ードのカード挿入方向に直交する幅方向での端部との間
に対応する位置で、シャッタ部材とカードとが当接する
ことになる。このため、カードの情報が記録された部分
へのシャッタ部材の当接が防止されて、カードの情報が
記録された部分を傷付けることなく、この部分を保護す
ることが可能となる。ここで、カードの情報が記録され
た部分とは、例えば磁気カードにおける磁気情報記録
部、ICカードにおける電極部、等の読み出し可能な価
値情報が書き込まれている部分、あるいは、カード所有
者の氏名、口座番号、会員番号等がエンボス加工されて
表示されている部分を含むものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、孔部に入り込む先端部は、カードの幅
方向での端部に対応する位置におけるカード厚さ方向で
の長さが、他の位置におけるカード厚さ方向での長さよ
り長く設定されていることを特徴としている。この場合
には、カードの表面、特に、カード中央部に形成される
意匠面へのシャッタ部材の当接が防止されることによ
り、カードの情報が記録された部分の保護に加え、上述
した意匠面を傷付けることなく、意匠面を保護すること
が可能となる。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載の発明において、シャッタ部材は、
カード挿入方向とは交わる方向に伸びる中心軸回りに揺
動可能且つ中心軸方向に移動可能に設けられ、中心軸回
りに揺動することにより、カード挿入路に対して進出方
向及び退出方向に移動し、孔部は、先端部が中心軸方向
に移動し得るように中心軸方向に所定の間隔を有する第
1孔部と、中心軸方向での間隔が第1孔部より小さい間
隔を有し、且つ、先端部が中心軸方向に移動された状態
から中心軸回りに揺動し得るようにカード挿入方向に所
定の間隔を有する第2孔部とを含み、シャッタ部材は、
先端部が第1孔部を形成する壁面のうちカード挿入方向
で見て前側の壁面と当接することにより、退出方向への
揺動が規制されることを特徴としている。この場合に
は、孔部は、先端部が中心軸方向に移動し得るように中
心軸方向に所定の間隔を有する第1孔部と、中心軸方向
での間隔が第1孔部より小さい間隔を有し、且つ、先端
部が中心軸方向に移動された状態から中心軸回りに揺動
し得るようにカード挿入方向に所定の間隔を有する第2
孔部とを含んでおり、シャッタ部材は、先端部が第1孔
部を形成する壁面のうちカード挿入方向で見て前側の壁
面と当接することにより、退出方向への揺動が規制され
るため、孔部(第1孔部)に、シャッタ部材の退出方向
への移動を規制するためのストッパとしての機能を持た
せることができ、構成の簡素化を図ることが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、図面の説明において同一の要
素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略す
る。
【0012】図1は本発明に係るカード処理装置の全体
の外観を示す斜視図、図2は同じくカバーを取った状態
での平面図、図3は同じくカバーを取った状態での正面
図、図4は図2におけるIV−IV線に沿った断面図、図5
は図2におけるV−V線に沿った断面図である。本実施形
態においては、ICカード処理装置に適用した例を示し
ている。
【0013】機器本体Aは、概ねベース板1と囲い壁2
とで構成されている。ベース板1は、合成樹脂で略平板
状に形成されている。ベース板1には前方側、すなわち
ICカードCを挿入する側に矩形の切欠部3が形成され
ている。囲い壁2は、ベース板1を囲むようにして平面
視略コ字状にベース板1と一体形成されており、ICカ
ードCを挿入する側が開放されている。囲い壁2は、互
いに対向して設けられカード挿入方向に延びる壁部2
a,2bと、カード挿入方向に直交する方向に延びる壁
部2cとで構成されている。
【0014】ベース板1の下面には、切欠部3と連設さ
れた凹部4が形成されている。凹部4の両側壁4a,4
bは、ICカードCの幅よりも僅かに大きい間隔を隔て
て対向するようにして、カード挿入方向に延設されてい
る。凹部4は、囲い壁2のカード挿入方向に直交する壁
部2cに形成された開口部5にも連設されて形成されて
おり、カード挿入方向前方が機器本体Aの外に開口して
いる。凹部4のカード挿入方向の前端近傍には、一方の
側壁4aから突出した突出部(図示せず)が凹部4内に
設けられている。突出部(図示せず)は、凹部4内に挿
入されるICカードCの前端が当接し、ICカードCの
挿入限界を決めるカード用ストッパとして機能する。
【0015】ベース板1のカード挿入方向に直交する方
向で見て略中央には、ガイド溝8aが穿設された一対の
第1ガイド壁8,8が対向して設けられ、一対の第1ガ
イド壁8,8間にはカード挿入方向前方に延在するガイ
ド孔9が穿設されている。ガイド溝8aは、カード挿入
方向で見てガイド溝8aの前側部分が後側部分に比して
ベース板1に近づけられて(カード挿入方向に向かって
前下がり)形成されている。ガイド孔9のカード挿入方
向で見て前側端部の一方の側部には、第2ガイド壁10
が立設されている。第2ガイド壁10の上部には、ガイ
ド溝8aと同様に、前側部分が後側部分に比してベース
板1に近づけられて(カード挿入方向に向かって前下が
り)形成されたガイド面10aが設けられている。ガイ
ド孔9のカード挿入方向で見て前側端部のには、断面略
逆L字状に形成された規制部12が立設されている。規
制部12の上部の下面はストッパ面を形成している。ガ
イド孔9のカード挿入方向に見て後側端部には、一対の
第1ガイド壁8,8間にカード挿入方向に直交する方向
に延びる縦壁11が立設されている。縦壁11には、フ
ック部11aがカード挿入方向で見て前方に突出して形
成されている。ガイド孔9と囲い壁2のカード挿入方向
に延びる一方の壁部2bとの間に位置するベース板1に
は、ガイド孔9と同方向に延在するサブガイド孔13が
穿設されている。サブガイド孔13は、凹部4の突出部
(図示せず)が設けられる側壁4aに対向する側壁4b
を一部切り欠く形で形成される。
【0016】平面視で、ガイド孔9と囲い壁2のカード
挿入方向に延びる他方の壁部2aとの間に位置するベー
ス板1の上面には、ピン14a,14bがカード挿入方
向に略直列に立設されている。ピン14a,14bに
は、カードの挿入状態を検出する第1マイクロスイッチ
15が位置決めされて固定される。ピン14a,14b
には第1マイクロスイッチ15が圧入されてベース板1
上に取り付けられている。第1マイクロスイッチ15
は、平面視長方形を呈しており、長軸方向がカード挿入
方向と略平行、且つ、第1マイクロスイッチ15のスイ
ッチ部15aが壁部2aに対向するように設けられてい
る。
【0017】平面視で、ガイド孔9(カード挿入方向で
見て前側端部)と囲い壁2のカード挿入方向と直交する
方向に延びる壁部2cとの間に位置するベース板1の上
面には、ピン14c,14dがカード挿入方向と直交す
る方向に略直列に立設されている。ピン14c,14d
には、カードの挿入状態を検出する第2マイクロスイッ
チ16が位置決めされて固定される。ピン14c,14
dには第2マイクロスイッチ16が圧入されてベース板
1上に取り付けられている。第2マイクロスイッチ16
は、平面視長方形を呈しており、長軸方向がカード挿入
方向と略直交、且つ、第2マイクロスイッチ16のスイ
ッチ部16aがカード挿入方向後側に向くように設けら
れている。
【0018】ベース板1の下面には、ICカードCの厚
みよりもやや大きい間隔を隔てて、ベース板1と対向す
る合成樹脂製の底板18が固定されている。底板18に
は、ベース板1の切欠部3に対応して略同じ外形の切欠
部19が形成されている。ベース板1の凹部4がこの底
板18によって覆われることにより、凹部4と底板18
とで画成される空間がカード挿入路20を形成すること
になると共に、ベース板1及び底板18の端部にカード
挿入口21が形成されることになる。底板18には、囲
い壁2のカード挿入方向に延びる一方の壁部2bと近傍
の位置に、ベース板1に形成されたサブガイド孔13に
対応して、サブガイド孔13と同方向に延在する切欠部
22が穿設されている。底板18のカード挿入方向に見
て後方側には、切欠部19を挟んでカード載置部18
a,18bが対向するように設けられている。
【0019】底板18の一方のカード載置部18bに
は、ICカードC上に記録された磁気情報を読み出すた
めの磁気ヘッド25が、凹部4の一方の側壁4bからカ
ード挿入方向に直交する方向に所定距離を隔てて設けら
れている。磁気ヘッド25は、底板18下面からカード
厚み方向(上下方向)に延びて固定された支柱26,2
6上をカード厚み方向に移動可能となっており、バネ2
7により底板18方向(上方)に付勢力が与えられてい
る。磁気ヘッド25が設けられるカード載置部18bに
対向するベース板1の対向面1aには、磁気ヘッド25
に対向してローラ28が設けられている。ローラ28
は、ベース板1の対向面1a上に突設されたボス部29
に固定されたシャフト30に回転自在に軸支されてい
る。
【0020】ベース板1のガイド壁8には、接点ユニッ
ト31が支持されている。接点ユニット31は、厚みの
薄い直方体に形成された端子取付部32と、カード挿入
路20に挿入されたICカードCが当接するカード当接
部33とを有している。端子取付部32とカード当接部
33とは、腕部34により接続されており、これら端子
取付部32、カード当接部33及び腕部34は合成樹脂
により一体成形されている。端子取付部32のカード挿
入方向で後方側となる位置の両側には、一対のダボ3
5,35が突出形成されている。端子取付部32の下面
32aには、薄片状の導電材をくの字状に折り曲げ形成
した接点端子36が取り付けられている。また、端子取
付部32のカード挿入方向で前方側となる位置の一方の
側部(カード当接部が設けられる側と反対側)には、ダ
ボ(図示せず)が突出形成されている。腕部34にはバ
ネ掛け部38が形成され、カード当接部33にはカード
当接面39が形成されている。
【0021】接点ユニット31は、ガイド壁8のガイド
溝8aの開口からダボ35,35をガイド溝8a内に係
入し、縦壁11のフック部11aとバネ掛け部38とに
引張りスプリング41を掛けることによって、常に、カ
ード当接部33のカード当接面39がベース板1のサブ
ガイド孔13を介して凹部4に臨むようにガイド壁8に
支持される。ダボ(図示せず)は、フック部11aとバ
ネ掛け部38とに引張りスプリング41が掛けられた状
態で、第2ガイド壁10のガイド面10aに当接する。
カード当接部33(カード当接面39)は凹部4の側壁
4bに近接した位置に設けられることになり、カード挿
入路20に挿入されたICカードCの角部が当接するよ
うに構成されている。ガイド壁8に支持された接点ユニ
ット31は、ガイド溝8a及びガイド面10aによっ
て、後方斜め上方から前方斜め下方に移動自在に案内さ
れ、引張りスプリング41によって、接点ユニット31
を常時後方側に付勢されている。端子取付部32はベー
ス板1のガイド孔9内をカード挿入方向の前後方向に移
動し、カード当接部33はベース板1のサブガイド孔1
3内をカード挿入方向の前後方向に移動する。
【0022】切欠部3のカード挿入方向に見て前端部分
には、シャッタ部材42が設けられている。シャッタ部
材42は、ベース板1に穿設されたシャッタ部材格納孔
(図示せず)内に設けられている。シャッタ部材格納孔
(図示せず)は、そのカード挿入方向に直交する方向で
の長さが凹部4のカード挿入方向に直交する方向での幅
より長く設定されている。シャッタ部材42は、図10
にも示されるように、囲い壁2の対向する壁部2a,2
b間に架設されたシャフト44に対して揺動自在に支持
されている。シャフト44は、シャッタ部材格納孔(図
示せず)の上方に位置して設けられている。これらの構
成により、シャッタ部材42は、ベース板1側から、凹
部4(カード挿入路20)に対して進出方向及び退出方
向に移動自在に設けられることになる。シャッタ部材4
2は、バネ45により、凹部4(カード挿入路20)に
対して進出方向に常に付勢力が付与されている。また、
シャッタ部材42は、バネ46により、カード挿入方向
に直交する方向で且つカード挿入方向に延びる壁部2b
からカード挿入方向に延びる壁部2aの方向に常に付勢
力が付与されている。
【0023】シャッタ部材42は、ベース板1の凹部4
のカード挿入方向に直交する方向での幅よりやや短いシ
ャッタ部42aと、中心軸方向(カードのカード挿入方
向に直交する幅方向)に所定間隔を隔てて設けられ、シ
ャフト44に軸支される一対の軸受部42b,42bと
を有している。シャッタ部42aは、凹部4(カード挿
入路20)に対して進出した状態において、カード挿入
路20を概ね塞ぐようにその形状が設定されている。シ
ャッタ部42aの先端部には、シャフト44の中心軸方
向(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)に所定
間隔を隔てて、複数の突出部47a,47b,47c,
47d,47eがシャッタ部42aと一体的に設けられ
ており、シャッタ部42aは櫛形に形成されている。各
突出部47a,47b,47c,47d,47eは、シ
ャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直
交する幅方向)に所定の長さを有している。シャフト4
4の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する幅
方向)に見て両端に位置する突出部47a,47eに
は、ICカードCの挿入、引き抜きをスムーズに行わせ
るため、ICカードCと当接する爪部48,48が一体
的に設けられている。爪部48,48は、各爪部48が
挿入されたICカードCのカード挿入方向に直交する幅
方向での端部の表面に当接するように、その位置が設定
されている。シャッタ部42aは、図3あるいは図10
にも示されているように、凹部4(カード挿入路20)
に対して進出した状態において、シャッタ部42aの爪
部48(突出部47a,47e)が設けられた位置での
カード厚さ方向の長さが、突出部47b,47c,47
dが設けられた位置でのカード厚さ方向の長さより長く
なるように、その形状が設定されている。
【0024】シャフト44の中心軸方向(カードのカー
ド挿入方向に直交する幅方向)に見て両端に位置する突
出部47a,47eのうち一方の突出部47aには、カ
ード挿入方向前方に延設される第1延設部49が一体的
に設けられて形成されている。一対の軸受部42b,4
2bのうち、第1延設部49からシャフト44の中心軸
方向に見て遠い(壁部2bに近い)軸受部42bには、
カード挿入方向後方に延設される第2延設部50が一体
的に設けられて形成されている。また、シャッタ部42
aの第1延設部49が設けられる側の端部には、カード
厚さ方向で見て突出部47aが延びる方向とは反対の方
向(上方)に延設されるレバー部材当接部51が一体的
に設けられている。
【0025】底板18には、シャッタ部材42が凹部4
(カード挿入路20)に対して進出して、シャッタ部4
2aによりカード挿入路20が塞がれた状態において、
各突出部47a,47b,47c,47d,47eの入
り得る孔部52,53,54,55,56が、各突出部
47a,47b,47c,47d,47eに対応する位
置に、各々形成されている。各孔部52,53,54,
55,56は、第1孔部52a,53a,54a,55
a,56aと第2孔部52b,53b,54b,55
b,56bとを有している。第1孔部52a,53a,
54a,55a,56aは、各突出部47a,47b,
47c,47d,47eがシャフト44の中心軸方向
(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)に移動し
得るようにシャフト44の中心軸方向(カードのカード
挿入方向に直交する幅方向)に所定の間隔を有してい
る。第2孔部52b,53b,54b,55b,56b
は、シャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方
向に直交する幅方向)での間隔が第1孔部より小さい間
隔を有し、且つ、シャッタ部材42がシャフト44の中
心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)
に移動された状態からシャフト44回りに揺動し得るよ
うに、カード挿入方向に各突出部47a,47b,47
c,47d,47eの先端の移動軌跡と干渉しない所定
の間隔を有している。シャフト44の中心軸方向(カー
ドのカード挿入方向に直交する幅方向)に見て両端に位
置する突出部47a,47eに対応する孔部52,56
の第2孔部52b,56bのカード挿入方向での間隔
は、特に、爪部48,48の先端の移動軌跡と干渉しな
いように、他の第2孔部53b,54b,55bのカー
ド挿入方向での間隔よりも大きく設定されている。
【0026】第1孔部52a,53a,54a,55
a,56aは、カード挿入方向で見て前側の壁面52
c,53c,54c,55c,56cとカード挿入方向
で見て後側の壁面52d,53d,54d,55d,5
6dとの間に形成されている。シャフト44の中心軸方
向(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)に見て
最も壁部2a寄りの第1孔部52aのカード挿入方向で
の間隔は、バネ45からの付勢力を受けてシャッタ部材
42が凹部4(カード挿入路20)に対して進出してお
り、且つ、バネ46からの付勢力を受けてシャッタ部材
42がカード挿入方向に延びる壁部2a寄りの位置にあ
る状態において、シャッタ部材42がシャフト44回り
に所定の微小角度揺動した際に、突出部47aの第1延
設部49が前側の壁面52cと当接し、シャッタ部材4
2の所定の微小角度以上の揺動を規制するように設定さ
れている。
【0027】ベース板1の対向面1aのカード挿入方向
で見てシャッタ部材格納孔(図示せず)より後側の位置
に、凸部57が設けられている。凸部57の高さは、バ
ネ45からの付勢力を受けてシャッタ部材42が凹部4
(カード挿入路20)に対して進出しており、且つ、バ
ネ46からの付勢力を受けてシャッタ部材42がカード
挿入方向に延びる壁部2a寄りの位置にある状態におい
て、第1延設部49と前側の壁面52cとの関係と同様
に、シャッタ部材42がシャフト44回りに所定の微小
角度揺動した際に、第2延設部50が凸部57と当接
し、シャッタ部材42の所定の微小角度以上の揺動を規
制するように設定されている。
【0028】第1孔部52a以外の第1孔部53a,5
4a,55a,56aのカード挿入方向での間隔は、第
1孔部52aの間隔より、カード挿入方向に長く設定さ
れている。第1延設部49あるいは前側の壁面52c、
及び、第2延設部50あるいは凸部57が変形し、シャ
ッタ部材42の揺動を規制することが不可能となった場
合に、各突出部47b,47c,47d,47eが対応
する前側の壁面53c,54c,55c,56cと当接
することにより、シャッタ部材42の揺動を規制する補
助的な役割を果たす。
【0029】ベース板1のカード挿入方向で見てシャッ
タ部材格納孔(図示せず)より前側の部分は、孔部5
2,53,54,55,56(第2孔部52b,53
b,54b,55b,56b)の形状に対応して切り欠
かれた切欠部58a,58b,58c,58d,58e
が設けられている。従って、孔部52,56(第2孔部
52b,56b)に対応する切欠部58a,58eのカ
ード挿入方向での切欠き長さは、他の切欠部58b,5
8c,58dのカード挿入方向での切欠き長さよりも大
きく設定されている。切欠部58b,58dの上部に
は、切欠部58b,58dのカード挿入方向での前側端
部を覆う形で、突出部47b,47dと当接して、シャ
ッタ部材42の揺動を規制するための規制部59,59
が設けられている。
【0030】切欠部3を挟んで、磁気ヘッド25が設け
られたカード載置部18bに対向するベース板部分1b
には、レバー部材60が設けられている。レバー部材6
0は、概ねカード挿入方向に平行な状態で、ベース板1
に形成されたレバー部材支持部61に揺動自在に支持さ
れている。レバー部材支持部61は、ベース板1から上
方に延びて筒状に形成されている。レバー部材60は基
部62を有し、図2に示すように、ベース板1に設けら
れた状態でカード挿入方向に見て、順にカード当接部6
3、支点部64、シャッタ部材当接部65及びスイッチ
当接部66とを有している。
【0031】基部62は、ベース板1に設けられた状態
で、カード挿入方向に延びる略平板状に形成されてい
る。カード当接部63は、基部62のカード挿入方向後
方端から下方に延びて形成されており、カード挿入路2
0に挿入されたICカードCに当接し得るようになって
いる。スイッチ当接部66は、基部62のカード挿入方
向前方端に設けられ、第1マイクロスイッチ15のスイ
ッチ部15aに当接し得るようになっている。支点部6
4は、基部62のカード当接部63とスイッチ当接部6
6との間の位置に、下方に延びて形成され、筒状に形成
されたレバー部材支持部61に挿入されるようになって
いる。従って、レバー部材60は、支点部64のカード
の厚さ方向に延びる中心軸を中心にして、ICカードC
に略平行な面内において揺動する。シャッタ部材当接部
65は、基部62の支点部64とスイッチ当接部66と
の間の位置に設けられ、図10に示されるように、シャ
ッタ部材42の第1延設部49とレバー部材当接部51
との間の間隙に位置し、レバー部材当接部51と当接し
得るようになっている。シャッタ部材当接部65及びス
イッチ当接部66とは剛性を高めるために基部62より
所定長さ下方に延びて形成され、また、シャッタ部材当
接部65とスイッチ当接部66との間には上下方向に延
びる壁部67が形成されている。
【0032】ベース板1の切欠部3及び底板18の切欠
部19を挟んで、磁気ヘッド25が設けられたカード載
置部18bに対向するベース板部分1b及びカード載置
部18aには、切欠部3に連設して、切欠部68が形成
されている。カード当接部63の下方部は、切欠部68
内に位置し、凹部4(カード挿入路20)内に進出した
状態で設けられる。カード挿入方向に直交する方向で且
つカード挿入方向に延びる壁部2bからカード挿入方向
に延びる壁部2aの方向に方向に作用するバネ46の付
勢力が、シャッタ部材42(レバー部材当接部51)を
介してレバー部材60に作用するので、レバー部材60
のスイッチ当接部66は、壁部2aに向けて(図2にお
いて上方向)付勢力を受ける。これにより、レバー部材
60は、カード当接部63が凹部4(カード挿入路2
0)内に進出する方向に、常時付勢されることになる。
【0033】上述したレバー部材60と第1マイクロス
イッチ15との当接関係により、第1マイクロスイッチ
15は、レバー部材60の支点部64を中心とした揺
動、すなわち、ICカードCがカード挿入口21から挿
入されたか否かを検出することが可能となる。第1マイ
クロスイッチ15は、ICカードCがカード挿入口21
から挿入され、カード当接部63にICカードCが当接
してレバー部材60が揺動することにより、スイッチ部
15a(接点)が押圧されてON信号が出力され、IC
カードCがカード挿入口21から引き抜かれ、ICカー
ドCの無い状態では、スイッチ部15a(接点)が復帰
してOFF信号が出力されるように構成されている。
【0034】また、第2マイクロスイッチ16は、接点
ユニット31(端子取付部32)との当接関係により、
ICカードCの前端部が凹部4(カード挿入路20)の
カード挿入方向前端側の所定位置まで挿入されたか否か
を検出することが可能となる。第2マイクロスイッチ1
6は、挿入されたICカードCの角部がカード当接部3
3に当接して接点ユニット31(端子取付部32)をカ
ード挿入方向に移動させ、ICカードCの前端部が凹部
4(カード挿入路20)のカード挿入方向前端側の所定
位置まで挿入された際に、接点ユニット31(端子取付
部32)のカード挿入方向前端面が当接することによ
り、スイッチ部16a(接点)が押圧されてON信号が
出力され、ICカードCがカード挿入口21から引き抜
かれ、ICカードCの無い状態では、スイッチ部16a
(接点)が復帰してOFF信号が出力されるように構成
されている。
【0035】ベース板1のカード挿入方向前端近傍の位
置には、カード押圧部材72が、ベース板1から上方に
延びて形成された筒部73内に納められた状態で設けら
れている。カード押圧部材72(筒部73)は、第1マ
イクロスイッチ15の長軸方向の略延長線上且つ第2マ
イクロスイッチ16の長軸方向の略延長線上に位置して
いる。カード押圧部材72は、その下端に押圧部(図示
せず)を有し、この押圧部(図示せず)がベース板1を
カード厚さ方向に貫通して形成された孔部(図示せず)
を介して、ベース板1の下面から凹部4(カード挿入路
20)内のカード挿入方向前端近傍の位置に進出するよ
うに設けられると共に、バネ(図示せず)により底板1
8方向に付勢力が付与されている。バネ(図示せず)の
上端部は、筒部73の上端部に係合固定されるプレート
部材76に当接しており、バネ(図示せず)は予め圧縮
された状態で筒部73内に納められている。押圧部(図
示せず)の下面のカード挿入方向後方側は、カード挿入
方向前方に向かって下側にやや傾斜してテーパ状に形成
されている。これにより、挿入されたICカードC先端
部が、押圧部(図示せず)の下面の下に入りやすく構成
されている。
【0036】機器本体Aの上面は略平板状に形成された
カバー81で覆われており、カバー81はベース板1上
に立設されたボス部(図示せず)にネジによって固定さ
れる。カバー81の下面には、レバー部材60のシャッ
タ部材当接部65に対応する位置、第1マイクロスイッ
チ15に対応する位置、第2マイクロスイッチ16に対
応する位置の各々に下方に延設された突出部83が形成
されている。各突出部83は、レバー部材60(特に、
シャッタ部材当接部65)、第1マイクロスイッチ15
及び第2マイクロスイッチ16の上方への移動を規制す
るようにその高さが設定されている。ICカードCの上
面には、接点ユニット31の接点端子36が対接する電
極部C1と、ICカードCの所有者氏名等がエンボス加
工されて記録されているエンボス加工部C2が形成され
ている。
【0037】このような構成において、図1に示すよう
に、ICカードCを底板18のカード載置部18a,1
8bと、凹部4の両側壁4a,4bとの間に挿入し、カ
ード挿入口21から凹部4(カード挿入路20)に挿入
する。ICカードCが未だ挿入されていない状態又は挿
入されたICカードCがレバー部材60のカード当接部
63に達していない状態(図2に示された状態)では、
シャッタ部材42は、バネ45からの付勢力を受けて凹
部4(カード挿入路20)に対して進出した状態にあ
る。シャッタ部材42が凹部4(カード挿入路20)に
対して進出した状態では、各突出部47a,47b,4
7c,47d,47eが各々対応する孔部52,53,
54,55,56内に入った状態とされている。また、
シャッタ部材42は、バネ46からカード挿入方向に直
交する方向で且つカード挿入方向に延びる壁部2bから
カード挿入方向に延びる壁部2aの方向に方向に作用す
る付勢力を受けて、カード挿入方向に延びる壁部2a寄
りの位置にある状態とされる。レバー部材60に対して
はシャッタ部材42(レバー部材当接部51)を介して
上述されたバネ46の付勢力が作用し、レバー部材60
はカード当接部63を凹部4(カード挿入路20)内に
進出させた状態とされる。
【0038】上述された状態では、第1延設部49が前
側の壁面52cと対向する位置、及び、第2延設部50
が凸部57と対向する位置にあるため、何らかの手段に
よりシャッタ部材42をカード挿入方向に押圧し、シャ
ッタ部材42を揺動させようとしても、シャッタ部材4
2がシャフト44回りに所定の微小角度揺動した際に、
第1延設部49が前側の壁面52cと当接し、第2延設
部50が凸部57と当接し、上述した所定の微小角度以
上のシャッタ部材42の凹部4(カード挿入路20)か
らの退出方向への揺動が規制され、シャッタ部材42
は、カード挿入路20に対して進出した状態が維持され
る。また、各突出部47b,47c,47d,47e
も、前側の壁面53c,54c,55c,56cと対向
する位置にあり、前側の壁面53c,54c,55c,
56cと当接することにより、シャッタ部材42の揺動
を補助的に規制している。
【0039】ICカードCが挿入され、挿入されるIC
カードC前端の一方の角部がレバー部材60のカード当
接部63に当接する(図6に示された状態)と、角部は
カード当接部63を平面視で見て凹部4(カード挿入路
20)から退出する方向(図6において上方向)に押圧
する。ICカードCによるカード当接部63への押圧に
より、レバー部材60は支点部64を中心に時計回りに
揺動し、シャッタ部材当接部65及びスイッチ当接部6
6を平面視で見て凹部4(カード挿入路20)の内側方
向(図6において下方向)に移動させる。これにより、
スイッチ当接部66は第1マイクロスイッチ15のスイ
ッチ部15a(接点)を押圧する。第1マイクロスイッ
チ15は、スイッチ部15aの押圧を受け、ON信号を
出力する。シャッタ部材当接部65はシャッタ部材42
のレバー部材当接部51に当接し、シャッタ部材42を
バネ46の付勢力に抗しながら、カード挿入方向に直交
する方向で且つカード挿入方向に延びる壁部2aからカ
ード挿入方向に延びる壁部2bの方向に移動させる。第
1延設部49が前側の壁面52cと対向する位置、及
び、第2延設部50が凸部57と対向する位置から外れ
るため、上述したシャッタ部材42の凹部4(カード挿
入路20)からの退出方向への移動規制が解除され、シ
ャッタ部材42は凹部4(カード挿入路20)から退出
が可能な状態とされる。
【0040】ICカードCの挿入が進むと、ICカード
Cの前端面がシャッタ部材42と当接するようになる。
この状態では、シャッタ部材42の凹部4(カード挿入
路20)からの退出方向への移動規制が解除されている
ので、ICカードCからの押圧力を受けて、シャッタ部
材42はシャフト44を中心にして揺動する。シャッタ
部材42の揺動により、シャッタ部42aの各突出部4
7a,47b,47c,47d,47eが孔部52,5
3,54,55,56(第2孔部52b,53b,54
b,55b,56b)内を移動し、シャッタ部材42
(シャッタ部42a)は凹部4(カード挿入路20)か
ら退出する。従って、図11に示されるように、ICカ
ードCはシャッタ部材42を押し上げながらカード挿入
路20内を進むことになる。ICカードCがシャッタ部
材42を押し上げながらカード挿入路20内を進む際に
は、シャッタ部42aの爪部48(突出部47a,47
e)が設けられた位置でのカード厚さ方向の長さが、突
出部47b,47c,47dが設けられた位置でのカー
ド厚さ方向の長さより長くなるように設定されているの
で、図9又は図11に示されるように、爪部48,48
がICカードCのカード挿入方向に直交する幅方向での
端部の表面に当接し、突出部47b,47c,47dが
ICカードCの表面に当接することはない。
【0041】更に、ICカードCが挿入されると、挿入
されるICカードC前端の他方の角部は、接点ユニット
31のカード当接部33(カード当接面39)に当接
し、カード当接部33を引張りスプリング41のバネ力
に抗してカード挿入方向に押圧する。押圧されたカード
当接部33は、サブガイド孔13内をカード挿入方向に
移動する。また、カード当接部33にICカードCから
与えられた押圧力は、腕部34を介して端子取付部32
に伝わり、端子取付部32は、第1ガイド壁8のガイド
溝8a及び第2ガイド壁10のガイド面10aによって
カード挿入方向に降下する。ICカードCの挿入が進む
と、端子取付部32は、ガイド孔9から接点端子36を
カード挿入路20内に臨ませながら下降且つカード挿入
方向に移動し、端子取付部32の接点端子36がICカ
ードCの電極部C1に対接することになる。
【0042】ICカードCは、ICカードC前端の他方
の角部が突出部(図示せず)に当接することにより、カ
ード挿入方向への挿入が規制される(図7及び図8に示
される状態)。このとき、ICカードC前端の一方の角
部の近傍部分は、下面のカード挿入方向後方側がテーパ
状に形成された押圧部(図示せず)の下方に入り込むこ
とになる。ICカードCには、筒部73内に設けられた
バネ(図示せず)からの付勢力がカード押圧部材72を
介して凹部4下面から底板18方向に向かって作用す
る。これにより、ICカードC前端の一方の角部の近傍
部分は底板18の上面に押圧され、ICカードCは突出
部(図示せず)に当接した状態に保持される。接点ユニ
ット31(端子取付部32)のカード挿入方向前端面側
がガイド孔9(サブガイド孔13)のカード挿入方向前
端近傍に到達すると、接点ユニット31(端子取付部3
2)のカード挿入方向前端面は第2マイクロスイッチ1
6のスイッチ部16a(接点)を押圧する。第2マイク
ロスイッチ16は、スイッチ部16aの押圧を受け、O
N信号を出力する。
【0043】端子取付部32の接点端子36がICカー
ドCの電極部C1に対接した状態で、接点端子36を介
してICカードCのデータが処理される。詳細には、第
1マイクロスイッチ15及び第2マイクロスイッチ16
の両者からON信号が出力されている場合に、ICカー
ドCのデータが処理されることになる。また、ICカー
ドCの所定位置に磁気情報が記録されている場合は、磁
気情報が記録されている部分が磁気ヘッド25を通過す
る際に、磁気ヘッド25により記録された磁気情報が読
み出される。詳細には、第1マイクロスイッチ15から
ON信号が出力され第2マイクロスイッチ16からON
信号が出力されるまでの間、磁気情報が読み出されるこ
とになる。読み出された磁気情報は、カード会社等のホ
ストコンピュータ等に通信され、挿入されたカードが使
用可能なものか否かが判断され、その結果が返送されて
くるように構成されている。
【0044】上述されたように、本実施形態のICカー
ド処理装置においては、シャッタ部材42は、カード挿
入路20を形成するベース板1の凹部4側からカード挿
入路20(凹部4内)に進出するように設けられてお
り、カード挿入路20の他方の壁部を形成する底板18
には、カード挿入路20に進出したシャッタ部材42の
シャッタ部42aの各突出部47a,47b,47c,
47d,47eに対応する位置に各孔部52,53,5
4,55,56が設けられているため、シャッタ部材4
2がカード挿入路20(凹部4)に対して進出して、シ
ャッタ部42aによりカード挿入路20が塞がれた状態
において、各孔部52,53,54,55,56には対
応する各突出部47a,47b,47c,47d,47
eが入っているので、カード挿入口21から紙あるいは
金尺といった厚さの薄い異物が挿入された場合において
も、上述したような異物の挿入を確実に阻止することが
可能となる。
【0045】また、シャッタ部42aの先端部には、シ
ャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直
交する幅方向)に所定間隔を隔てて、複数の突出部47
a,47b,47c,47d,47eが設けられてお
り、シャッタ部42aは櫛形に形成されており、複数の
突出部47a,47b,47c,47d,47eに対し
て孔部52,53,54,55,56が各々設けられて
いるため、各突出部47a,47b,47c,47d,
47eが入る孔部52,53,54,55,56がシャ
フト44の中心軸方向に伸びる連続した1つの孔部とは
ならず、複数の孔部52,53,54,55,56の間
の部分には孔部が形成されない面が設けられることにな
り、カード挿入口21から紙のように厚さが薄く且つ容
易に変形する異物が挿入された場合にも、異物がシャッ
タ部42a(突出部47a,47b,47c,47d,
47e)の先端の下方に潜り込み、シャッタ部42a
(突出部47a,47b,47c,47d,47e)の
先端と孔部52,53,54,55,56との間から挿
入されてしまうことを防止することが可能となる。
【0046】また、シャッタ部42aのシャフト44の
中心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する幅方
向)に見て両端に位置する突出部47a,47eには爪
部48,48が設けられており、爪部48(突出部47
a,47e)が設けられた位置でのカード厚さ方向の長
さが、突出部47b,47c,47dが設けられた位置
でのカード厚さ方向の長さより長くなるように設定され
ているので、ICカードCがシャッタ部材42を押し上
げながらカード挿入路20内を進む際には、爪部48,
48がICカードCのカード挿入方向に直交する幅方向
での端部の表面に当接し、突出部47b,47c,47
dがICカードCの表面に当接することはない。このた
め、ICカードCの情報が記録された部分、例えば電極
部C1あるいはエンボス加工部C2へのシャッタ部材4
2(突出部47b,47c,47d)の当接が防止され
て、ICカードCの情報が記録された部分を傷付けるこ
となく、この部分を保護することが可能となる。また、
シャッタ部42aのシャフト44の中心軸方向(カード
のカード挿入方向に直交する幅方向)に見て両端に位置
する突出部47a,47eに爪部48,48が設けられ
ていることから、ICカードCのカード中央部に形成さ
れる意匠面へのシャッタ部材42(突出部47b,47
c,47d)の当接が防止され、ICカードCの情報が
記録された部分の保護に加え、上述した意匠面を傷付け
ることなく、意匠面を保護することが可能となる。
【0047】また、シャッタ部材42は、レバー部材6
0に当接するレバー部材当接部51と、ストッパ部とし
ての前側の壁面52cに対向、当接する第1延設部49
と、同じくストッパ部としての凸部57に対向、当接す
る第2延設部50とを有し、カード挿入方向とは交わる
方向に伸びるシャフト44の中心軸回りに揺動可能且つ
シャフト44の中心軸方向に移動可能に設けられてい
る。シャッタ部材42は、シャフト44の中心軸回りに
揺動することにより、カード挿入路20(凹部4)に対
して進出方向及び退出方向に移動し、レバー部材60の
揺動がレバー部材当接部51を介してシャッタ部材42
に伝達されることにより、シャッタ部材42はカード挿
入方向と交わる方向に移動されて、第1延設部49と前
側の壁面52cとの当接関係、及び、第2延設部50が
凸部57との当接関係が解かれるように構成されている
ので、シャッタ部材42の、カード挿入路20(凹部
4)に対して進出方向及び退出方向への移動、及び、第
1延設部49と前側の壁面52cとの当接関係、及び、
第2延設部50が凸部57との当接関係を解除するため
の移動を実現するための構造を、簡易且つ低コストで実
現することが可能となる。
【0048】また、各孔部52,53,54,55,5
6は、各突出部47a,47b,47c,47d,47
eがシャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方
向に直交する幅方向)に移動し得るようにシャフト44
の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する幅方
向)に所定の間隔を有した第1孔部52a,53a,5
4a,55a,56aと、シャフト44の中心軸方向
(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)での間隔
が第1孔部より小さい間隔を有し、且つ、シャッタ部材
42がシャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入
方向に直交する幅方向)に移動された状態からシャフト
44回りに揺動し得るように、カード挿入方向に各突出
部47a,47b,47c,47d,47eの先端の移
動軌跡と干渉しない所定の間隔を有した第2孔部52
b,53b,54b,55b,56bとを含んでおり、
第1孔部52a,53a,54a,55a,56aの前
側の壁面52c,53c,54c,55c,56cが各
々第1延設部49、各突出部47b,47c,47d,
47eと対向、当接するように構成されるため、各孔部
52,53,54,55,56に、シャッタ部材42の
退出方向への移動を規制するためのストッパ部の機能を
持たせることができ、構成の簡素化を図ることが可能と
なる。
【0049】また、第1延設部49、第2延設部50、
各突出部47b,47c,47d,47eは、シャフト
44の中心軸方向に見て所定間隔を有してシャッタ部材
42に設けられると共に、これら第1延設部49、第2
延設部50、各突出部47b,47c,47d,47e
に対応して、前側の壁面52c,53c,54c,55
c,56c、凸部57が設けられているので、カード挿
入口21からカード挿入路20(凹部4)に異物、例え
ば金尺を強制的に挿入しようとした場合でも、シャッタ
部材42は、上述した第1延設部49、第2延設部5
0、各突出部47b,47c,47d,47eの複数の
位置にて、各々前側の壁面52c,53c,54c,5
5c,56c、凸部57に当接し、異物を押し込むこと
により作用する力がシャッタ部材42から各前側の壁面
52c,53c,54c,55c,56c、凸部57に
分散して作用することになり、力が集中することによる
シャッタ部材42の変形を抑制することができ、シャッ
タ部材42の変形による異物の挿入を防止することが可
能となる。
【0050】また、特に、異物を押し込むことにより作
用する力がシャッタ部材42から各前側の壁面52c,
53c,54c,55c,56cに分散して作用するこ
とになるため、シャフト44の中心軸方向に見て、シャ
ッタ部材42における異物から力が作用する位置と第1
延設部49、各突出部47b,47c,47d,47e
(各前側の壁面52c,53c,54c,55c,56
c)が設けられた位置とが近づけられることになり、異
物から作用する位置と第1延設部49、各突出部47
b,47c,47d,47e(各前側の壁面52c,5
3c,54c,55c,56c)が設けられた位置が離
れることによるシャッタ部材42のねじれ変形を抑制す
ることができ、シャッタ部材42の変形による異物の挿
入を防止することが可能となる。
【0051】また、第1延設部49及び第2延設部50
が、シャフト44の中心軸方向に見てシャッタ部材42
に端部近傍位置に各々設けられているので、第1延設部
49と前側の壁面52c、及び、第2延設部50と凸部
57の2カ所で当接関係を有するように構成した場合に
おいても、効果的にシャッタ部材42の上述した変形を
抑制することが可能となる。
【0052】図12及び図13は、本実施形態の変形例
を示している。上述した実施形態では、シャッタ部42
aは、シャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入
方向に直交する幅方向)に所定間隔を隔てて、複数の突
出部47a,47b,47c,47d,47eが設けら
れた、櫛形に形成されいるが、図12及び図13に示さ
れる変形例においては、シャッタ部42aの先端側に、
シャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に
直交する幅方向)に連続する1つの突出部91が設けら
れている。底板18には、突出部91に対応する位置
に、シャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方
向に直交する幅方向)に伸びる1つの孔部92が設けら
れている。
【0053】孔部92は、第1孔部92aと第2孔部9
2bとを有している。第1孔部92aは、突出部91が
シャフト44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に
直交する幅方向)に移動し得るようにシャフト44の中
心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)
に所定の間隔を有している。第2孔部92bは、シャフ
ト44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直交す
る幅方向)での間隔が第1孔部より小さい間隔を有し、
且つ、シャッタ部材42がシャフト44の中心軸方向
(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)に移動さ
れた状態からシャフト44回りに揺動し得るように、カ
ード挿入方向に突出部91の先端の移動軌跡と干渉しな
い所定の間隔を有している。第2孔部92bのシャフト
44の中心軸方向(カードのカード挿入方向に直交する
幅方向)に見て両端部分のカード挿入方向での間隔は、
特に、爪部48,48の先端の移動軌跡と干渉しないよ
うに、第2孔部92bのシャフト44の中心軸方向(カ
ードのカード挿入方向に直交する幅方向)に見て中央部
のカード挿入方向での間隔よりも大きく設定されてい
る。
【0054】第1孔部92aは、カード挿入方向で見て
前側の壁面92cとカード挿入方向で見て後側の壁面9
2dとの間に形成されている。シャフト44の中心軸方
向(カードのカード挿入方向に直交する幅方向)に見て
最も壁部2a寄りの第1孔部92aのカード挿入方向で
の間隔は、バネ45からの付勢力を受けてシャッタ部材
42が凹部4(カード挿入路20)に対して進出してお
り、且つ、バネ46からの付勢力を受けてシャッタ部材
42がカード挿入方向に延びる壁部2a寄りの位置にあ
る状態において、シャッタ部材42がシャフト44回り
に所定の微小角度揺動した際に、第1延設部49が前側
の壁面92cと当接し、シャッタ部材42の所定の微小
角度以上の揺動を規制するように設定されている。
【0055】上述した変形例においても、シャッタ部材
42がカード挿入路20(凹部4)に対して進出して、
シャッタ部42aによりカード挿入路20が塞がれた状
態において、孔部92には対応する突出部91が入って
いるので、カード挿入口21から紙あるいは金尺といっ
た厚さの薄い異物が挿入された場合においても、上述し
たような異物の挿入を確実に阻止することが可能とな
る。
【0056】上述された実施形態においては、ICカー
ドCの情報が記録された部分に対応する位置以外の位置
として、爪部48,48をシャッタ部42aのシャフト
44の中心軸方向(カード挿入方向に直交する幅方向)
に見て両端に位置する突出部47a,47e、あるい
は、突出部91の両端に設けているが、これらに限られ
ることなく、ICカードCの情報が記録された部分の間
に対応する位置、例えば電極部C1とエンボス加工部C
2との間に対応する位置のシャッタ部42aに爪部48
を設けるように構成しても良い。
【0057】また、本実施形態においては、ICカード
処理装置に基づいて説明したが、これに限られることな
く、磁気カードを用いた磁気カード処理装置にも採用す
ることも可能であり、その他種々のカード処理装置に適
用できる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、カード挿入口から紙あるいは金尺といった厚み
の薄い異物が挿入されることを確実に阻止することが可
能なカード処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード処理装置の全体の外観を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係るカード処理装置のカバーを取った
状態での平面図である。
【図3】本発明に係るカード処理装置のカバーを取った
状態での正面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図3におけるV−V線に沿った断面図である。
【図6】本発明に係るカード処理装置に含まれる、レバ
ー部材及びシャッタ部材の動作を説明する平面図であ
る。
【図7】本発明に係るカード処理装置に含まれる、レバ
ー部材及びシャッタ部材の動作を説明する平面図であ
る。
【図8】本発明に係るカード処理装置に含まれる、レバ
ー部材及びシャッタ部材の動作を説明する正面図であ
る。
【図9】本発明に係るカード処理装置に含まれる、シャ
ッタ部材の動作を説明する説明図である。
【図10】本発明に係るカード処理装置に含まれる、レ
バー部材及びシャッタ部材の当接関係を説明する要部分
解斜視図である。
【図11】本発明に係るカード処理装置に含まれる、レ
バー部材及びシャッタ部材の動作を説明する説明図であ
る。
【図12】本発明に係るカード処理装置に含まれる、シ
ャッタ部材の変形例を示す、カバーを取った状態での正
面図である。
【図13】図12におけるXIII−XIII線に沿った断面図
である。
【符号の説明】
1…ベース板、18…底板、20…カード挿入路、21
…カード挿入口、31…接点ユニット、42…シャッタ
部材、42a…シャッタ部、44…シャフト、48…爪
部、49…第1延設部、47a,47b,47c,47
d,47e…突出部、52,53,54,55,56…
孔部、52a,53a,54a,55a,56a…第1
孔部、52b,53b,54b,55b,56b…第2
孔部、52c,53c,54c,55c,56c…壁
面、52d,53d,54d,55d,56d…壁面、
91…突出部、92…孔部、92a…第1孔部、92b
…第2孔部、92c…壁面、92d…壁面、A…機器本
体、C…ICカード、C1…電極部、C2…エンボス加
工部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードが挿入、排出されるカード挿入口
    と、 前記カード挿入口に連通して形成され、カード厚さ方向
    に一対の壁部を有するカード挿入路と、 前記カード挿入路に対して進出方向及び退出方向に移動
    可能とされ、前記カード搬送路に進出した状態において
    前記カード挿入路への異物の挿入を阻止するように前記
    カード挿入路を塞ぐシャッタ部材と、を備え、 前記シャッタ部材は、前記カード挿入路の一方の壁部側
    から前記カード挿入路に進出するように設けられてお
    り、 前記カード挿入路の他方の壁部には、その内部に前記カ
    ード挿入路に進出した前記シャッタ部材の先端部が位置
    する孔部が設けられていることを特徴とするカード処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記先端部は、前記中心軸方向に所定間
    隔を隔てて複数の突出部が設けられた櫛形に形成されて
    おり、 前記孔部は、前記各突出部に対応して設けられることを
    特徴とする請求項1に記載のカード処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ部材は、前記カード挿入路
    に挿入されたカードが当接することにより前記カード挿
    入路から前記退出方向に移動し、 前記孔部に入り込む前記先端部は、前記カードの情報が
    記録された部分に対応する位置におけるカード厚さ方向
    での長さが、他の位置におけるカード厚さ方向での長さ
    より短く設定されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のカード処理装置。
  4. 【請求項4】 前記孔部に入り込む前記先端部は、カー
    ドの幅方向での端部に対応する位置におけるカード厚さ
    方向での長さが、他の位置におけるカード厚さ方向での
    長さより長く設定されていることを特徴とする請求項3
    に記載のカード処理装置。
  5. 【請求項5】 前記シャッタ部材は、カード挿入方向と
    は交わる方向に伸びる中心軸回りに揺動可能且つ前記中
    心軸方向に移動可能に設けられ、前記中心軸回りに揺動
    することにより、前記カード挿入路に対して進出方向及
    び退出方向に移動し、 前記孔部は、前記先端部が前記中心軸方向に移動し得る
    ように前記中心軸方向に所定の間隔を有する第1孔部
    と、前記中心軸方向での間隔が前記第1孔部より小さい
    間隔を有し、且つ、前記先端部が前記中心軸方向に移動
    された状態から前記中心軸回りに揺動し得るように前記
    カード挿入方向に所定の間隔を有する第2孔部とを含
    み、 前記シャッタ部材は、前記先端部が前記第1孔部を形成
    する壁面のうち前記カード挿入方向で見て前側の壁面と
    当接することにより、前記退出方向への揺動が規制され
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
    のカード処理装置。
JP12757199A 1999-05-07 1999-05-07 カード処理装置 Expired - Fee Related JP3567203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12757199A JP3567203B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 カード処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12757199A JP3567203B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 カード処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000322522A true JP2000322522A (ja) 2000-11-24
JP3567203B2 JP3567203B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=14963347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12757199A Expired - Fee Related JP3567203B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 カード処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3567203B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6820806B2 (en) 2002-05-28 2004-11-23 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Manual card reader

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6820806B2 (en) 2002-05-28 2004-11-23 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Manual card reader

Also Published As

Publication number Publication date
JP3567203B2 (ja) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8350881B2 (en) Printer
US20060211288A1 (en) Card reader and writer
JP3824147B2 (ja) カード用コネクタ
JP3747170B2 (ja) データカードのための収容装置
JP4513177B2 (ja) メモリカード用コネクタ
JP4714964B2 (ja) メモリカード用コネクタ
JP2000322522A (ja) カード処理装置
JP4039518B2 (ja) カード用コネクタ
EP1168340B1 (en) Magnetic tape cartridge
JP3567202B2 (ja) カード処理装置
JP2002015820A (ja) メモリカード用コネクタ
JP3567201B2 (ja) Icカード処理装置
JP3248507B2 (ja) カード処理装置
JP3567200B2 (ja) カード処理装置
EP0628962A2 (en) Cassette tape player having cassette guide
JPH1083529A (ja) カード処理装置
JP2789812B2 (ja) カセットホルダーの支持構造
JP3208856B2 (ja) ディスク装置
US7271979B2 (en) Flexible disk drive having an eject base usable as a cover
JP2000235623A (ja) Icカード処理装置
JP3546781B2 (ja) ヘッドキャリッジ装置
JP2879332B2 (ja) カード受入れ機構
JP3069032B2 (ja) エジェクタユニットおよびカードコネクタ
JP3546780B2 (ja) ヘッドキャリッジ装置
JP3221080B2 (ja) ディスク装置のヘッド組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040419

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees