JP3567201B2 - Icカード処理装置 - Google Patents

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昌樹 松田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入されたICカードによって接点ユニットが移動し、これに伴い接点ユニットの接点端子が、カード挿入路内に進出してICカードの電極部と対接し、ICカードのデータを処理するICカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のICカード処理装置は、カード挿入路に挿入されたICカードに当接するカード当接部と、ICカードの電極部と対接する接点端子とを有する接点ユニットが備えられている。接点ユニットは、カード当接部に挿入されたICカードが当接することにより、挿入されたICカードと共に装置本体に対して移動してカード挿入路内に接点端子を進出させるように構成されている。従って、ICカード処理装置においては、挿入されたICカードの接点端子とICカードの電極部とが対接した状態において、これら接点端子と電極部を介してICカードのデータ処理が行われる。(例えば、特開平9−231323号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなICカード処理装置においては、接点端子は薄片状の弾性変形可能な導電材によって形成され、接点ユニットのICカードに対向する面から突出するように設けられている。挿入されたICカードによって接点ユニットが移動し、接点端子が電極部に対接している状態にあるときに、ICカードの接点ユニットに対向する面と接点ユニットのICカードに対向する面との間に僅かな隙間が存在している。このため、ICカードを挿入した後に、ICカードとカード挿入口との間の隙間から、誤って厚みの薄い金尺等が挿入されると、挿入された金尺は、ICカードの接点ユニットに対向する面と接点ユニットのICカードに対向する面との間のわずかな隙間に入り込む場合がある。このとき、接点ユニットを金尺により更に移動させようとして押し込もうとすると、接点端子には挿入された金尺によって大きな負荷が加わり、強制的に撓まされ、この状態が継続すると、接点端子が変形してしまう虞がある。
【0004】
また、ICカードがカード挿入口から所定量挿入されて、接点端子と電極部とが対接しデータ処理を行い得る位置から、更にICカードを挿入しようとして力を加えた場合、ICカードが撓み、接点端子には撓んだICカードによって大きな負荷が加わり、接点端子が変形する虞も考えられる。何れの場合においても、接点端子が変形すると、接点端子と電極部との間に接触不良が発生し、ICカードのデータ処理が適切に行われなくなる。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、接点ユニットの接点端子の変形を抑制し、接点端子の変形に基づく接点端子と電極部との間での接触不良の発生を防止し、ICカードのデータ処理を適切に行うことが可能なICカード処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ICカードが挿入、排出されるカード挿入口と、カード挿入口に連通して形成されたカード挿入路と、カード挿入路に挿入されたICカードに当接するカード当接部を有し、カード当接部に挿入されたICカードが当接することにより挿入されたICカードと共に装置本体に対して移動してカード挿入路内に接点端子を進出させる接点ユニットとを備え、ICカードの電極部と接点端子とが対接し、ICカードのデータが処理され得る接点ユニットの第1の移動位置においては、接点端子と電極部との対接状態を保持するようにカード厚さ方向での接点ユニットの移動を規制すると共に、接点ユニットが第1の移動位置よりICカードの挿入方向に更に移動した第2の移動位置においては、接点端子と電極部とが離間し得るように接点ユニットのカード厚さ方向での移動の規制を解除するストッパ手段が設けられており、ストッパ手段は、接点ユニットのカード挿入方向前方側に設けられた延長部と、装置本体に設けられ、延長部に係合する係合部と、により構成され、係合部は、カード挿入方向に直交するカード幅方向に所定間隔を有して設けられる一対の突出部を有しており、延長部は、カード挿入方向前方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が所定間隔より大きく、接点ユニットが第1の移動位置にあるときに突出部に当接する当接面を有する第1延長部と、第1延長部よりカード挿入方向後方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が所定間隔より小さく、接点ユニットが第2の移動位置にあるときに突出部間をカード厚さ方向に通過し得る第2延長部と、を有していることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載のICカード処理装置によれば、ICカードの電極部と接点端子とが対接し、ICカードのデータが処理され得る接点ユニットの第1の移動位置においては、ストッパ手段が、接点端子と電極部との対接状態を保持するようにカード厚さ方向での接点ユニットの移動を規制する。これにより、接点端子と電極部とが接触不良を起こすことなく対接することになる。また、接点ユニットが第1の移動位置よりICカードの挿入方向に更に移動した第2の移動位置においては、ストッパ手段による上述した接点ユニットの移動規制が、接点端子と電極部とが離間し得るように解除される。これにより、接点ユニットを金尺、あるいはICカード自体で強制的に押し込もうとすると、接点ユニットは第1の移動位置から第2の移動位置するが、この第2の移動位置では、接点ユニットがカード厚さ方向に移動可能となる。このため、金尺あるいはICカードから接点端子に大きな負荷が作用することが抑制され、接点ユニットの接点端子の変形を抑制することができる。以上のことから、接点端子の変形に基づく接点端子と電極部との間での接触不良の発生を防止し、ICカードのデータ処理を適切に行うことが可能となる。
【0008】
また、請求項1に記載の発明において、ストッパ手段は、接点ユニットのカード挿入方向前方側に設けられた延長部と、装置本体に設けられ、延長部に係合する係合部とにより構成されている。これにより、ストッパ手段の構造を簡易且つ低コストで実現することが可能となる。
【0009】
また、請求項1に記載の発明において、係合部は、カード挿入方向に直交するカード幅方向に所定間隔を有して設けられる一対の突出部を有しており、延長部は、カード挿入方向前方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が所定間隔より大きく、接点ユニットが第1の移動位置にあるときに突出部と当接する当接面を有する第1延長部と、第1延長部よりカード挿入方向後方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が所定間隔より小さく、接点ユニットが第2の移動位置にあるときに突出部間をカード厚さ方向に通過し得る第2延長部とを有している。これにより、接点ユニットの第1の移動位置においてカード厚さ方向での接点ユニットの移動を規制し、第2の移動位置において接点ユニットのカード厚さ方向での移動の規制を解除するストッパ手段の具体的な構造を提供することができ、より簡易且つより低コストのストッパ手段を実現することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、当接面のカード挿入方向前方側の部分は、テーパ状に形成されていることを特徴としている。この場合には、接点ユニットがスムーズに第1の移動位置まで導かれることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明に係るICカード処理装置の全体の外観を示す斜視図、図2は同じくカバーを取った状態での平面図、図3は同じくカバーを取った状態での正面図、図4は同じくカバーを取った状態での背面図、図5は図2におけるV−V線断面図、図6は図2におけるVI−VI線断面図である。
【0013】
機器本体Aは、概ねベース板1と囲い壁2とで構成されている。ベース板1は、合成樹脂で略平板状に形成されている。ベース板1には前方側、すなわちICカードCを挿入する側に矩形の切欠部3が形成されている。囲い壁2は、ベース板1を囲むようにして平面視略コ字状にベース板1と一体形成されており、ICカードCを挿入する側が開放されている。囲い壁2は、互いに対向して設けられカード挿入方向に延びる壁部2a,2bと、カード挿入方向に直交する方向に延びる壁部2cとで構成されている。
【0014】
ベース板1の下面には、切欠部3と連設された凹部4が形成されている。凹部4の両側壁4a,4bは、ICカードCの幅よりも僅かに大きい間隔を隔てて対向するようにして、カード挿入方向に延設されている。凹部4は、囲い壁2のカード挿入方向に直交する壁部2cに形成された開口部5にも連設されて形成されており、カード挿入方向前方が機器本体Aの外に開口している。両側壁4a,4bのカード挿入方向に見て略中央の位置には、爪部6が下方に向けて立設されており、爪部6の先端には、凹部4の下面に対向する面6aが形成されている。爪部6の面6aは、挿入されたICカードCの案内面を形成している。凹部4のカード挿入方向の前端近傍には、一方の側壁4a,4bから突出した突出部7が凹部4内に設けられている。突出部7は、凹部4内に挿入されるICカードCの前端が当接し、ICカードCの挿入限界を決めるカード用ストッパとして機能する。
【0015】
ベース板1のカード挿入方向に直交する方向で見て略中央には、円弧状のガイド溝8aが穿設された一対のガイド壁8が対向して設けられ、一対のガイド壁8間にはカード挿入方向前方に延在するガイド孔9が穿設されている。ガイド孔9は、第1ガイド孔9aと第1ガイド孔9aに連続してカード挿入方向前側に設けられる第2ガイド孔9bを有している。第1ガイド孔9aは、カード挿入方向に直交する方向に所定の間隔を有している。第2ガイド孔9bは、第1ガイド孔9aの間隔より狭い間隔を有している。
【0016】
第2ガイド孔9bの第1ガイド孔9a寄り(カード挿入方向後方側)の位置には、第2ガイド孔9bの両側から突出する突出部10,10が設けられている。突出部10,10間には、カード挿入方向に直交する方向での第2ガイド孔9bの間隔より小さい間隙が形成されている。第1ガイド孔9aの第2ガイド孔9b寄り(カード挿入方向前方側)の位置には、案内部11が形成されている。案内部11の上面は、面取りがなされており、カード挿入方向に向かってやや上方に傾斜して形成されている。
【0017】
ガイド孔9と囲い壁2のカード挿入方向に延びる一方の壁部2bとの間に位置するベース板1には、ガイド孔9と同方向に延在するサブガイド孔12が穿設されている。サブガイド孔12は、凹部4の突出部7が設けられる側壁4aに対向する側壁4bを切り欠く形で形成される。サブガイド孔12のカード挿入方向前方側の端部には、サブガイド孔12をまたぐようにして断面略逆U字状に形成されたストッパ13が立設されている。ストッパ13の上部の下面はストッパ面を形成している。
【0018】
平面視で、ガイド孔9と囲い壁2のカード挿入方向に延びる他方の壁部2aとの間に位置するベース板1の上面には、4つのピン14a,14b,14c,14dがカード挿入方向に略直列に立設されている。ピン14a,14b,14c,14dには、カードの挿入状態を検出する第1及び第2マイクロスイッチ15,16が位置決めされて固定される。カード挿入方向後方側の2つのピン14a,14bには第1マイクロスイッチ15が圧入されてベース板1上に取り付けられている。カード挿入方向前方側の2つのピン14c,14dには第2マイクロスイッチ16が圧入されてベース板1上に取り付けられている。第1及び第2マイクロスイッチ15,16は、共に平面視長方形を呈しており、長軸方向がカード挿入方向と略平行、且つ、第1及び第2マイクロスイッチ15,16のスイッチ部15a,16aが壁部2aに対向する、すなわち、スイッチ部15a,16aの接点を復帰させるためのバネ15b,16bにより付与される付勢力が壁部2aに略直交する方向に作用するように設けられている。
【0019】
ベース板1の下面には、ICカードCの厚みよりもやや大きい間隔を隔てて、ベース板1と対向する底板18が固定されている。底板18には、ベース板1の切欠部3に対応して略同じ外形の切欠部19が形成されている。ベース板1の凹部4がこの底板18によって覆われることにより、凹部4と底板18とで画成される空間がカード挿入路20を形成することになると共に、ベース板1及び底板18の端部にカード挿入口21が形成されることになる。底板18のカード挿入方向に直交する方向に見て略中央の位置には、ベース板1に形成されたガイド孔9に対応して、カード挿入方向前方に延在するガイド孔22が穿設されている。また、ガイド孔9と囲い壁2のカード挿入方向に延びる一方の壁部2bとの間に位置する底板18には、ベース板1に形成されたサブガイド孔12に対応して、ガイド孔9と同方向に延在するサブガイド孔(図示せず)が穿設されている。底板18には、サブガイド孔のカード挿入方向に見て後方側の位置に、フック部24が下方に突出して形成されている。底板18のカード挿入方向に見て後方側には、切欠部19を挟んでカード載置部18a,18bが対向するように設けられている。
【0020】
底板18の一方のカード載置部18bには、ICカードC上に記録された磁気情報を読み出すための磁気ヘッド25が、凹部4の一方の側壁4bからカード挿入方向に直交する方向に所定距離を隔てて設けられている。磁気ヘッド25は、底板18下面からカード厚み方向(上下方向)に延びて固定された2本の支柱26,26上をカード厚み方向に移動可能となっており、バネ27,27により底板18方向(上方)に付勢力が与えられている。磁気ヘッド25が設けられるカード載置部18bに対向するベース板1の対向面1aには、磁気ヘッド25に対向してローラ28が設けられている。ローラ28は、ベース板1の対向面1a上に突設されたボス部29に固定されたシャフト30に回転自在に軸支されている。
【0021】
ベース板1のガイド壁8には、接点ユニット31が支持されている。図7に示すように、接点ユニット31は、厚みの薄い直方体に形成された端子取付部32と、カード挿入路20に挿入されたICカードCが当接するカード当接部33とを有している。端子取付部32とカード当接部33とは、腕部34により接続されており、これら端子取付部32、カード当接部33及び腕部34は合成樹脂により一体成形されている。端子取付部32のカード挿入方向で後方側となる位置の両側には、一対のダボ35,35が突出形成されている。端子取付部32の下面32aには、薄片状の導電材をくの字状に折り曲げ形成した接点端子36が取り付けられている。また、端子取付部32の下面32aのカード挿入方向で見て前端部には、カード挿入方向前方に向かって上側にやや傾斜した係合部37が形成されている。カード当接部33には、バネ掛け部38とカード当接面39とが形成されている。
【0022】
端子取付部32のカード挿入方向前側の端面には、延長部40が設けられている。延長部40は、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が第1の設定値とされた第1延長部40aと、第1延長部40aよりカード挿入方向後方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が第1の設定値より小さい第2の設定値とされた第2延長部40bとを有している。第1延長部40aには、その上面に当接面40cが形成され、当接面40cのカード挿入方向で見て前方側は、カード挿入方向前方に向かって下側にやや傾斜してテーパ状に形成されている。第1の設定値は、突出部10,10間に形成された間隙のカード挿入方向に直交する方向での長さより大きく設定されている。第2の設定値は、突出部10,10間に形成された間隙のカード挿入方向に直交する方向での長さより小さく設定されている。ここで、突出部10,10及び延長部40が、各請求項におけるストッパ手段を構成しており、突出部10,10が各請求項における係合部を、同じく延長部40が延長部を各々構成している。また、第1延長部40aが各請求項における第1延長部を、同じく第2延長部40bが第2延長部を各々構成している。
【0023】
接点ユニット31は、ガイド壁8のガイド溝8aの開口からダボ35,35をガイド溝8a内に係入し、底板18のフック部24とバネ掛け部38とに引張りスプリング41を掛けることによって、常に、カード当接部33のカード当接面39がベース板1のサブガイド孔12を介して凹部4に臨むようにガイド壁8に支持される。カード当接部33(カード当接面39)は凹部4の側壁4bに近接した位置に設けられることになり、カード挿入路20に挿入されたICカードCの角部が当接するように構成されている。ガイド壁8に支持された接点ユニット31は、ガイド溝8aによって、後方斜め上方から前方斜め下方に移動自在に案内され、引張りスプリング41によって、接点ユニット31を常時後方側に付勢されている。端子取付部32はベース板1のガイド孔9内をカード挿入方向の前後方向に移動し、カード当接部33はベース板1のサブガイド孔12内をカード挿入方向の前後方向に移動する。
【0024】
切欠部3のカード挿入方向に見て前端部分には、シャッタ部材42が設けられている。シャッタ部材42は、ベース板1に穿設されたシャッタ部材格納孔43内に設けられている。シャッタ部材格納孔43は、そのカード挿入方向に直交する方向での長さが凹部4のカード挿入方向に直交する方向での幅より長く設定されている。シャッタ部材42は、囲い壁2の対向する壁部2a,2b間に架設されたシャフト44に対して揺動自在に支持されている。シャフト44は、シャッタ部材格納孔43の上方に位置して設けられている。これらの構成により、シャッタ部材42は、凹部4(カード挿入路20)に対して進出方向及び退出方向に移動自在に設けられることになる。また、シャッタ部材42は、ベース板1の凹部4のカード挿入方向に直交する方向での幅よりやや長いシャッタ部42aを有している。シャッタ部42aは、凹部4(カード挿入路20)に対して進出した状態において、凹部4(カード挿入路20)を概ね塞ぐようにその形状が設定されている。シャッタ部材42は、バネ45により、凹部4(カード挿入路20)に対して進出方向に常に付勢力が付与されている。シャッタ部42aの一方の端部には、ICカードCの挿入、引き抜きをスムーズに行わせるため、ICカードCと当接する爪部46が一体形成されている。シャッタ部42aの他方の端部には、カード挿入方向前方に延設される当接部47が一体形成されている。
【0025】
切欠部3を挟んで、磁気ヘッド25が設けられたカード載置部18bに対向するベース板部分1bには、第1レバー部材48が設けられている。第1レバー部材48は、概ねカード挿入方向に平行な状態で、ベース板1に形成された第1レバー部材支持部49に揺動自在に支持されている。第1レバー部材支持部49は、ベース板1から上方に延びて筒状に形成されている。第1レバー部材48は、図2に示すように、ベース板1に設けられた状態でカード挿入方向に見て、順に基部50、カード当接部51、支点部52、シャッタ部材当接部53及びスイッチ当接部54とを有している。基部50は、ベース板1に設けられた状態で、カード挿入方向に延びる略平板状に形成されている。カード当接部51は、基部50のカード挿入方向後方端から下方に延びて形成されており、カード挿入路20に挿入されたICカードCに当接し得るようになっている。スイッチ当接部54は、基部50のカード挿入方向前方端に設けられ、第1マイクロスイッチ15のスイッチ部15aに設けられたレバー部材55に当接し得るようになっている。支点部52は、基部50のカード当接部51とスイッチ当接部54との間の位置に、下方に延びて形成され、筒状に形成された第1レバー部材支持部49に挿入されるようになっている。従って、第1レバー部材48は、支点部52のカードの厚さ方向に延びる中心軸を中心にして、ICカードCに略平行な面内において揺動する。シャッタ部材当接部53は、基部50の支点部52とスイッチ当接部54との間の位置に設けられ、シャッタ部材42の当接部47に当接し得るようになっている。シャッタ部材当接部53及びスイッチ当接部54とは剛性を高めるために基部50より所定長さ下方に延びて形成され、また、シャッタ部材当接部53とスイッチ当接部54との間には上下方向に延びる壁部56が形成されている。
【0026】
ベース板1の切欠部3及び底板18の切欠部19を挟んで、磁気ヘッド25が設けられたカード載置部18bに対向するベース板部分1b及びカード載置部18aには、切欠部3に連設して、切欠部57が形成されている。カード当接部51の下方部は、切欠部57内に位置し、凹部4(カード挿入路20)内に進出した状態で設けられる。カード挿入方向に延びる壁部2aに略直交する方向に作用するバネ15bの付勢力が、第1マイクロスイッチ15のレバー部材55を介して第1レバー部材48に作用するので、第1レバー部材48のスイッチ当接部54は、壁部2aに向けて(図2において上方向)付勢力を受ける。これにより、第1レバー部材48は、カード当接部51が凹部4(カード挿入路20)内に進出する方向に、常時付勢されることになる。
【0027】
シャッタ部材当接部53とシャッタ部材42の当接部47との位置関係は、第1レバー部材48に上述した付勢力が与えられ、ICカードCが挿入されていない状態では、シャッタ部材42の当接部47の上方にシャッタ部材当接部53が位置する。また、ICカードCがカード挿入路20に挿入され、挿入されたカードがカード当接部51に当接することにより第1レバー部材48が揺動した状態では、シャッタ部材42の当接部47の上方位置からシャッタ部材当接部53が移動し、シャッタ部材当接部53はシャッタ部材42の当接部47の上方位置から外れた所に位置する。
【0028】
カード当接部51のICカードCと当接する部分には、カード厚さ方向に所定間隔を有する溝部58が形成されている。ICカードCが挿入されていない状態において、溝部58の底部59とカード当接部51に対向する凹部4の側壁4bとのカード挿入方向に直交する方向での間隔は、使用されるICカードCの挿入方向に直交する方向でのカード幅より大きい値に設定されている。また、溝部58の開口部60近傍は、カード挿入方向から見て、テーパ状に形成されている。上述した溝部58のカード厚さ方向での所定間隔は、使用されるICカードCの厚さより若干小さい値に設定されており、使用されるICカードに応じて設定を変更することが望ましい。
【0029】
ベース板1(カード載置部18bに対向するベース板部分1b)の切欠部57のカード挿入方向前端位置から、上方に壁部61が突設して形成されている。壁部61は、第1レバー部材48の支点部52とカード当接部51との間の基部50に当接する高さを有しており、第1レバー部材48の支点部52の中心軸を中心とした揺動を安定させるように構成されている。
【0030】
上述した第1レバー部材48と第1マイクロスイッチ15との当接関係により、第1マイクロスイッチ15は、第1レバー部材48の支点部52を中心とした揺動、すなわち、ICカードCがカード挿入口21から挿入されたか否かを検出することが可能となる。第1マイクロスイッチ15は、ICカードCがカード挿入口21から挿入され、カード当接部51にICカードCが当接して第1レバー部材48が揺動することにより、スイッチ部15a(接点)が押圧されてON信号が出力され、ICカードCがカード挿入口21から引き抜かれ、ICカードCの無い状態では、スイッチ部15a(接点)が復帰してOFF信号が出力されるように構成されている。また、第1レバー部材48は、スイッチ部15aの接点を復帰させるためのバネ15bから、カード当接部51を凹部4(カード挿入路20)内に進出させる方向に付勢力が与えられている。
【0031】
ベース板1のカード挿入方向前端近傍の位置には、カード押圧部材62が、ベース板1から上方に延びて形成された筒部63内に納められた状態で設けられている。カード押圧部材62は、その下端に押圧部64を有し、この押圧部64がベース板1をカード厚さ方向に貫通して形成された孔部65を介して、ベース板1の下面から凹部4(カード挿入路20)内のカード挿入方向前端近傍の位置に進出するように設けられると共に、バネ66により底板18方向に付勢力が付与されている。バネ66の座屈等を防ぐために、バネガイド部67が、バネ66の下端が当接する押圧部64のバネ当接面68から上方に突出して一体形成されている。バネ66の上端部は、筒部63の上端部に係合固定されるプレート部材69に当接しており、バネ66は予め圧縮された状態で筒部63内に納められている。押圧部64にはカード厚さ方向に延びる凸部70が形成されており、筒部63内には、凸部70を案内するガイド溝71が同じくカード厚さ方向に延びて形成されている。これにより、カード押圧部材62が筒部63内をスムーズに移動するようになる。また、押圧部64の下面のカード挿入方向後方側は、カード挿入方向前方に向かって下側にやや傾斜してテーパ状に形成されている。これにより、挿入されたICカードC先端部が、押圧部64の下面の下に入りやすく構成されている。
【0032】
カード押圧部材62は、押圧部64から上方に所定長さ延びて形成された延長部73を有している。延長部73は、筒部63に形成された溝部74に係合しており、押圧部64のカード厚さ方向への移動に伴い、溝部74内をカード厚さ方向に案内されて移動する。延長部73の略上方には、第2レバー部材75が設けられている。第2レバー部材75は、基部76、カード押圧部材当接部77及びスイッチ当接部78とを有している。基部76は、断面略円形の棒状に形成されており、基部76の中心軸がカード挿入方向と略平行とされた状態で、その両端部79,79において、基部76が中心軸回りに揺動可能となるようにベース板1に形成された支持部80,80に支持されている。カード押圧部材当接部77は、基部76から基部76の径方向(ベース板1に設けられた状態において、カード挿入方向から見てICカードCと略平行となる方向、図11においては左方向)に突出して形成され、カード押圧部材62の延長部73に当接するようになっている。スイッチ当接部78は、基部76の中心軸方向から見てカード押圧部材当接部77と所定角度(本実施形態においては、略90°)を有して、基部76から基部76の径方向(ベース板1に設けられた状態において、カード挿入方向から見てICカードCの厚さ方向、図11においては下方向)に突出して形成され、第2マイクロスイッチ16のスイッチ部16aに当接するようになっている。
【0033】
上述したカード押圧部材62、第2レバー部材75及び第2マイクロスイッチ16との当接関係により、第2マイクロスイッチ16は、第2レバー部材75の中心軸回りの揺動、すなわち、ICカードCの前端部が凹部4(カード挿入路20)のカード挿入方向前端側の所定位置まで挿入されたか否かを検出することが可能となる。第2マイクロスイッチ16は、ICカードCの前端部が凹部4(カード挿入路20)のカード挿入方向前端側の所定位置まで挿入され、カード押圧部材62を上方に押し上げ、第2レバー部材75が揺動することにより、スイッチ部16a(接点)が押圧されてON信号が出力され、ICカードCがカード挿入口21から引き抜かれ、ICカードCの無い状態では、スイッチ部16a(接点)が復帰してOFF信号が出力されるように構成されている。
【0034】
機器本体の上面は略平板状に形成されたカバー81で覆われており、カバー81はベース板1上に立設されたボス部82にネジによって固定される。カバー81の下面には、第1レバー部材48のシャッタ部材当接部53に対応する位置、第1マイクロスイッチ15に対応する位置、第2マイクロスイッチ16に対応する位置、接点ユニット31に対応する位置の各々に下方に延設された突出部83が形成されている。各突出部83は、第1レバー部材48(特に、シャッタ部材当接部53)、第1マイクロスイッチ15、第2マイクロスイッチ16及び接点ユニット31の上方への移動を規制するようにその高さが設定されている。ICカードCの上面には、接点ユニット31の接点端子36が対接する電極部C1が形成されている。
【0035】
このような構成において、図1に示すように、ICカードCを底板18のカード載置部18a,18bと、凹部4の両側壁4a,4bとの間に挿入し、カード挿入口21から凹部4(カード挿入路20)に挿入する。ICカードCが未だ挿入されていない状態又は挿入されたICカードCが第1レバー部材48のカード当接部51に達していない状態(図8に示された状態)では、第1レバー部材48は、第1マイクロスイッチ15のスイッチ部15aの接点を復帰させるためのバネ15bからの付勢力を受けて、カード当接部51を凹部4(カード挿入路20)内に進出させた状態にある。シャッタ部材42は、バネ45からの付勢力を受けて凹部4(カード挿入路20)に対して進出した状態にある。これらの状態では、シャッタ部材当接部53はシャッタ部材42の当接部47の上方位置にあるため、何らかの手段によりシャッタ部材42をカード挿入方向に押圧したとしても、当接部47とシャッタ部材当接部53とが係合し、シャッタ部材42の凹部4(カード挿入路20)からの退出方向への移動が規制され、シャッタ部材42は、カード挿入路20に対して進出した状態が維持される。
【0036】
ICカードCが挿入され、挿入されるICカードC前端の一方の角部が第1レバー部材48のカード当接部51に当接する(図9に示された状態)と、角部はカード当接部51を平面視で見て凹部4(カード挿入路20)から退出する方向(図9において上方向)に押圧する。カード当接部51への押圧により、第1レバー部材48は支点部52を中心に時計回りに揺動し、シャッタ部材当接部53及びスイッチ当接部54を平面視で見て凹部4(カード挿入路20)の内側方向(図9において下方向)に移動させる。これにより、スイッチ当接部54はレバー部材55を介して第1マイクロスイッチ15のスイッチ部15a(接点)を押圧する。第1マイクロスイッチ15は、スイッチ部15aの押圧を受け、ON信号を出力する。また、シャッタ部材当接部53はシャッタ部材42の当接部47の上方位置から外れるため、上述したシャッタ部材42の凹部4(カード挿入路20)からの退出方向への移動規制が解除され、シャッタ部材42は凹部4(カード挿入路20)から退出が可能な状態とされる。
【0037】
ICカードCの挿入が進むと、ICカードCの前端面がシャッタ部材42と当接する(図10に示された状態)ようになる。この状態では、シャッタ部材42の凹部4(カード挿入路20)からの退出方向への移動規制が解除されているので、ICカードCからの押圧力を受けて、シャッタ部材42はシャフト44を中心にして揺動し、凹部4(カード挿入路20)から退出する。従って、ICカードCはシャッタ部材42を押し上げながらカード挿入路20内を進むことになる。
【0038】
更に、ICカードCが挿入されると、挿入されるICカードC前端の他方の角部は、接点ユニット31のカード当接部33(カード当接面39)に当接し、カード当接部33を引張りスプリング41のバネ力に抗してカード挿入方向に押圧する。押圧されたカード当接部33は、サブガイド孔12内をカード挿入方向に移動する。また、カード当接部33にICカードCから与えられた押圧力は、腕部34を介して端子取付部32に伝わり、端子取付部32は、ガイド壁8のガイド溝8aによってカード挿入方向に降下する。ICカードCの挿入が進むと、端子取付部32は、ガイド孔9(第1ガイド孔9a)から接点端子36をカード挿入路20内に臨ませながら下降且つカード挿入方向に移動し、端子取付部32の接点端子36がICカードCの電極部C1に対接することになる。
【0039】
ICカードCは、ICカードC前端の他方の角部が突出部7に当接することにより、カード挿入方向への挿入が規制される。このとき、ICカードC前端の一方の角部の近傍部分は、下面のカード挿入方向後方側がテーパ状に形成された押圧部64の下方に入り込むことになる(図12に示された状態)。ICカードCには、バネ66からの付勢力がカード押圧部材62(押圧部64)を介して凹部4下面から底板18方向(図12において下方向)に向かって作用する。これにより、ICカードC前端の一方の角部の近傍部分は底板18の上面に押圧され、ICカードCは突出部7に当接した状態に保持される。また、カード押圧部材62は、ICカードCが押圧部64の下に入り込むことにより、バネ66の付勢力に抗しながら押し上げられて、図11に示された状態から上方に移動する。このカード押圧部材62の上方への移動は、第2レバー部材75のカード押圧部材当接部77に伝わり、第2レバー部材75を基部76の中心軸回りに揺動させる。この揺動により、第2レバー部材75のスイッチ当接部78は第2マイクロスイッチ16のスイッチ部16a(接点)を押圧する。第2マイクロスイッチ16は、スイッチ部16aの押圧を受け、ON信号を出力する。
【0040】
上述した、ICカードC前端の他方の角部が突出部7に当接し、且つ、端子取付部32の接点端子36がICカードCの電極部C1に対接した状態(図13に示された状態)においては、第1延長部40aの当接面40cの上方に突出部10,10が位置するようになり、第1延長部40aのカード挿入方向に直交する方向での幅が突出部10,10間の間隙よりも大きい第1の設定値に設定されているので、第1延長部40aの当接面40cと突出部10,10とが当接することになる。これにより、端子取付部32(接点ユニット31)のカード厚さ方向上方への移動が規制され、接点端子36と電極部C1との対接状態が保持される。
【0041】
この状態から、突出部7が変形してICカードCが更に挿入された、あるいは、ICカードCと端子取付部32との間に金尺等が挿入された場合、端子取付部32(接点ユニット31)はカード挿入方向に移動することになる(図14に示された状態)。この様に、端子取付部32(接点ユニット31)が更に移動した場合には、延長部40も突出部10,10に対してカード挿入方向に移動し、突出部10,10の下方には第2延長部40bが位置するようになる。また、端子取付部32の前端部が案内部11に乗り上げることにより、端子取付部32(接点ユニット31)がカード厚さ方向で上方に移動し、接点端子36が電極部C1から離間することになる。この際には、第2延長部40bは、カード挿入方向に直交する方向での幅が突出部10,10間の間隙よりも小さい第2の設定値に設定されているので、第2延長部40bと突出部10,10とが当接することはなく、接点端子36と電極部C1とが離間し得るようになっている。
【0042】
端子取付部32の接点端子36がICカードCの電極部C1に対接した状態で、接点端子36を介してICカードCのデータが処理される。詳細には、第1マイクロスイッチ15及び第2マイクロスイッチ16の両者からON信号が出力されている場合に、ICカードCのデータが処理されることになる。また、ICカードCの所定位置に磁気情報が記録されている場合は、磁気情報が記録されている部分が磁気ヘッド25を通過する際に、磁気ヘッド25により記録された磁気情報が読み出される。詳細には、第1マイクロスイッチ15からON信号が出力され第2マイクロスイッチ16からON信号が出力されるまでの間、磁気情報が読み出されることになる。読み出された磁気情報は、カード会社等のホストコンピュータ等に通信され、挿入されたカードが使用可能なものか否かが判断され、その結果が返送されてくるように構成されている。
【0043】
上述したように、本実施形態のカード処理装置においては、特に、カード挿入方向に直交するカード幅方向に間隙を有した状態でベース板1に形成された一対の突出部10,10と、接点ユニット31(端子取付部32)に形成された延長部40とが設けられている。延長部は、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が突出部10,10間の間隙の長さより大きくされ、その上面にICカードCが接点端子36と電極部C1とが対接してデータ処理が行える位置まで挿入された際に突出部10,10と当接する当接面40cが形成された第1延長部40aと、第1延長部40aよりカード挿入方向後方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が突出部10,10間の間隙の長さより小さくされて形成された第2延長部40bとを有している。これにより、ICカードCの電極部C1と接点端子36とが対接し、ICカードCのデータが処理され得る接点ユニット31の移動位置(第1の移動位置)においては、第1延長部40aの当接面40cと突出部10,10とが当接し、接点端子36と電極部C1との対接状態を保持するようにカード厚さ方向での接点ユニット31の移動を規制する。従って、接点端子36と電極部C1とを接触不良を起こすことなく対接させることが可能となる。
【0044】
接点ユニット31が第1の移動位置よりICカードCの挿入方向に更に移動した移動位置(第2の移動位置)においては、突出部10,10の下方に第2延長部40bが位置するので、上述した接点ユニット31の移動規制が、接点端子36と電極部C1とが離間し得るように解除される。これにより、接点ユニット31を金尺、あるいはICカードC自体で強制的に押し込もうとすると、接点ユニット31は第1の移動位置から第2の移動位置するが、この第2の移動位置では、突出部10,10間の間隙を第2延長部40bが移動可能となり、接点ユニット31がカード厚さ方向に移動可能となる。このため、金尺あるいはICカードCから接点端子36に大きな負荷が作用することが抑制され、接点ユニット31の接点端子36の変形を抑制することができる。以上のことから、接点端子36の変形に基づく接点端子36と電極部C1との間での接触不良の発生を防止し、ICカードCのデータ処理を適切に行うことが可能となる。
【0045】
また、延長部40が、接点ユニット31のカード挿入方向前方側に形成され、一対の突出部10,10が、ベース板1に形成されている。これにより、接点ユニット31のカード厚さ方向での移動を規制あるいは規制解除するストッパ手段の構造を簡易且つ低コストで実現することが可能となる。
【0046】
更に、一対の突出部10,10間の間隙と第1延長部40a及び第2延長部40bの幅との大小関係により、接点ユニット31のカード厚さ方向での移動を規制あるいは規制解除するストッパ手段を実現しているので、より簡易且つより低コストのストッパ手段を実現することが可能となる。
【0047】
更に、当接面40cはカード挿入方向前方側がテーパ状に形成されている。これにより、接点ユニット31がスムーズに第1の移動位置まで導かれることが可能となる。
【0048】
なお、本実施形態においては、一対の突出部10,10を設けているが、必ずしも一対である必要はなく、何れか一方だけでも良い。また、接点ユニット31のカード当接部33を、カード挿入方向で見て端子取付部32の一方側に設けているが、端子取付部32を挟んで両側に設けるように構成しても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、接点ユニットの接点端子の変形を抑制し、接点端子の変形に基づく接点端子と電極部との間での接触不良の発生を防止し、ICカードのデータ処理を適切に行うことが可能なICカード処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICカード処理装置の全体の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るICカード処理装置のカバーを取った状態での平面図である。
【図3】本発明に係るICカード処理装置のカバーを取った状態での正面図である。
【図4】本発明に係るICカード処理装置のカバーを取った状態での背面図である。
【図5】図2におけるV−V線断面図である。
【図6】図2におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、接点ユニットの詳細構造を示す斜視図である。
【図8】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、シャッタ部材の動作を説明する要部概略平面図である。
【図9】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、シャッタ部材の動作を説明する要部概略平面図である。
【図10】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、シャッタ部材の動作を説明する要部概略平面図である。
【図11】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、カード押圧部材の動作を説明する要部概略側面図である。
【図12】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、カード押圧部材の動作を説明する要部概略側面図である。
【図13】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、接点ユニットに設けられた延長部とベース板に設けられた突出部との位置関係を説明するための要部概略側面図である。
【図14】本発明に係るICカード処理装置に含まれる、接点ユニットに設けられた延長部とベース板に設けられた突出部との位置関係を説明するための要部概略側面図である。
【符号の説明】
A…機器本体、C…カード、C1…電極部、1…ベース板、4…凹部、4a…側壁、4b…側壁、10…突出部、18…底板、20…カード挿入路、21…カード挿入口、31…接点ユニット、32…端子取付部、33…カード当接部、36…接点端子、40…延長部、40a…第1延長部、40b…第2延長部、40c…当接面、81…カバー。

Claims (2)

  1. ICカードが挿入、排出されるカード挿入口と、
    前記カード挿入口に連通して形成されたカード挿入路と、
    前記カード挿入路に挿入されたICカードに当接するカード当接部を有し、前記カード当接部に前記挿入されたICカードが当接することにより前記挿入されたICカードと共に装置本体に対して移動して前記カード挿入路内に接点端子を進出させる接点ユニットとを備え、
    前記ICカードの電極部と前記接点端子とが対接し、前記ICカードのデータが処理され得る前記接点ユニットの第1の移動位置においては、前記接点端子と前記電極部との対接状態を保持するようにカード厚さ方向での前記接点ユニットの移動を規制すると共に、前記接点ユニットが前記第1の移動位置より前記ICカードの挿入方向に更に移動した第2の移動位置においては、前記接点端子と前記電極部とが離間し得るように前記接点ユニットのカード厚さ方向での移動の規制を解除するストッパ手段が設けられており、
    前記ストッパ手段は、
    前記接点ユニットのカード挿入方向前方側に設けられた延長部と、
    前記装置本体に設けられ、前記延長部に係合する係合部と、により構成され、
    前記係合部は、カード挿入方向に直交するカード幅方向に所定間隔を有して設けられる一対の突出部を有しており、
    前記延長部は、
    カード挿入方向前方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が前記所定間隔より大きく、前記接点ユニットが前記第1の移動位置にあるときに前記突出部に当接する当接面を有する第1延長部と、
    前記第1延長部よりカード挿入方向後方側に位置し、カード挿入方向に直交するカード幅方向での幅が前記所定間隔より小さく、前記接点ユニットが前記第2の移動位置にあるときに前記突出部間をカード厚さ方向に通過し得る第2延長部と、を有していることを特徴とするICカード処理装置。
  2. 前記当接面のカード挿入方向前方側の部分は、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のICカード処理装置。
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