JP2000322186A - 装着型コマンド入力装置 - Google Patents

装着型コマンド入力装置

Info

Publication number
JP2000322186A
JP2000322186A JP2000059378A JP2000059378A JP2000322186A JP 2000322186 A JP2000322186 A JP 2000322186A JP 2000059378 A JP2000059378 A JP 2000059378A JP 2000059378 A JP2000059378 A JP 2000059378A JP 2000322186 A JP2000322186 A JP 2000322186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
command
wrist
vibration
operator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000059378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3298578B2 (ja
Inventor
Masaaki Fukumoto
雅朗 福本
Yoshinobu Tonomura
隹伸 外村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2000059378A priority Critical patent/JP3298578B2/ja
Publication of JP2000322186A publication Critical patent/JP2000322186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3298578B2 publication Critical patent/JP3298578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤入力を防止しつつ、弱い打指入力も安定し
て捉えることを可能にする装着型コマンド入力装置を提
供する。 【解決手段】 打指振動とは異なる周波数帯域の周波数
の手首振動を発生させる振動発生体及び出力信号の中か
ら打指振動信号と手首振動信号とを分離する振動分離手
段、時系列のトリガ信号が入力されると対応するコマン
ド群を出力するコマンド生成装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装着型送受話装置
等の装着型通信装置に係わり、特に、外部騒音に影響さ
れることなく通話が可能な装着型通信装置に関する。
【0002】また、本発明は、周囲に迷惑をかけること
なく、また、外部騒音に影響されることなく通話が可能
な装着型通信装置に関する。
【0003】更に、本発明は、装着型コマンド入力装置
に係わり、特に、手首の曲げや回転時の誤入力を防止し
ながら身体の微小な動きによりコマンドを入力すること
が可能な常時装着可能な装着型コマンド入力装置に関す
る。
【0004】
【従来の技術】従来の携帯電話等の送受話装置は、手で
握って使用するタイプのものがほとんどであり、この従
来の送受話装置では、使いたいと思った時にポケットや
鞄等から取り出す必要があるため、「使いたいと思った
時にすぐに使用できない」、「着信時に即座に応答でき
ない」等の問題点があった。このため、ポケットや鞄等
から取り出す必要がなく、使いたいと思った時に直ぐに
使用できる送受話装置として、身体に装着して使用する
装着型送受話装置が注目されている。
【0005】身体に装着して使用する装着型送受話装置
として、米国特許5381387及び5499292に
は手首装着式送受話装置が開示されている。この手首装
着式送受話装置は、使用時にブーム状のスピーカを手の
平内側に延長し、手で耳を覆った姿勢で通話を行なう。
【0006】この他の手首装着型の装着型送受信装置と
しては、手首に装着して、腕時計を見るスタイルで操作
を行うオールインワンタイプの腕時計型PHS電話機等
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の腕時計を見るス
タイルで操作を行う腕時計型の装置は、その使用時にポ
ケットや鞄等から取り出す必要がないため、即時使用性
や即時応答性には優れているが、マイクやスピーカを手
首部に設置しているため、「相手の声が聞き取りにく
い」、「こちらの声が届かない」等の問題点があった。
【0008】また、手首装着型の装着型送受話装置を含
む従来の携帯電話等の送受話装置においては、その使用
時に操作者の声が大きくなりがちであり、周囲に洩れる
受話器の音と共に、混雑した街頭等においては、「周囲
に迷惑をかける」という問題点が指摘されている。
【0009】更に、着信時のアラーム音が大きいため、
混雑した街頭等においては、「周囲に迷惑をかける」と
いう問題点も指摘されている。
【0010】一方、従来の腕時計型や耳かけ型の装着型
送受話装置では、使用スタイルが伝統的な受話器による
ものとは異なるため、「周囲には電話をかけているよう
に見えず、トラブルになる」という問題点があり、さら
に、本体の小型化に伴って操作ボタンが小型になり、
「操作しにくい」という問題点が指摘されている。
【0011】前述の米国特許5381387及び549
9292の手首装着式送受話装置の使用時の姿勢は従来
の電話機の操作スタイルに似ているため、周囲の人々か
ら奇異に思われることは少ないが、上記と同様に、使用
時に操作者の声が大きくなりがちであり、周囲に洩れる
受話器の音と共に、混雑した街頭等においては、「周囲
に迷惑をかける」という問題点がある。また、「操作し
にくい」という問題点も同様にある。
【0012】また、近年、小型のPDA装置が普及して
きているが、腕や手に装着する程に小型化するためには
上記の操作性の問題を解消する必要がある。
【0013】本発明は、上述した従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、本発明の目的は、装
着型受話装置及び装着型送受話装置等の装着型通信装置
において、周囲に迷惑をかけることなく、また、外部騒
音に影響されることなく、受話及び通話を行うことが可
能となる技術を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、装着型通信装
置や小型のPDA装置において、小型化による操作性の
悪化を避けることが可能となる技術を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のように構成される。
【0016】本発明は、人体に装着することが可能であ
り、物体表面を指先で叩くか、もしくは指先同士を触れ
合わせて情報を入力する装着型コマンド入力装置であっ
て、操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同
士を触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してき
た衝撃あるいは加速度を検出する加速度検出手段と、該
加速度検出手段からの検出信号に含まれる特定の周波数
成分を検出し、操作者の指の打鍵動作の有無を判定して
トリガ信号を出力するトリガ発生手段と、トリガ信号に
対応するコマンド群を出力するコマンド生成装置とを有
する。
【0017】本発明によれば、ボタン操作等をせずに、
打指により装置の操作を行なうことができ、日常生活に
おける操作性が向上する。
【0018】上記構成において、本発明は次の構成とし
てもよい。
【0019】本発明は、人体に装着することが可能であ
り、物体表面を指先で叩くか、もしくは指先同士を触れ
合わせて情報を入力する装着型コマンド入力装置であっ
て、操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同
士を触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してき
た衝撃あるいは加速度である打指振動を検出する加速度
検出手段と、手首部分に装着することが可能な形状であ
り、手首を曲げる動作や回す動作により、前記打指振動
とは異なる周波数帯域の特定の周波数の振動である手首
振動を発生させる振動発生体と、前記加速度検出手段の
出力信号の中から、周波数帯域の違いに応じて、前記打
指振動による信号成分である打指信号と前記手動振動に
よる信号成分である手首信号を分離する振動分離手段
と、前記振動分離手段から前記手首信号が検出された場
合に、前記振動分離手段からの前記打指信号の有無の検
出を抑制しつつ、前記打指信号の有無を判定してトリガ
信号を出力するトリガ発生手段と、前記トリガ発生手段
からの時系列のトリガ信号が入力され、対応するコマン
ド群を出力するコマンド生成装置とを有する。
【0020】本発明によれば、手首の回転等による誤入
力を防止することができる。
【0021】本発明の目的を達成するために、次のよう
な構成としても良い。
【0022】前記装着型コマンド入力装置は、操作者の
指を耳穴に挿入するか、あるいは、指を耳の近傍に押し
当てるか、あるいは、指先や爪で耳穴部を塞ぐように操
作者の指を耳に押し当てた状態で少なくとも音声出力を
行なう手段と、操作者の手首、手、手掌背面部、指、あ
るいは爪先に接触して音声信号の伝達を行なうことに適
した形状の骨伝導アクチュエータと本体部とを有し、該
本体部は、情報を表示するディスプレイと、PDA機能
を実行するPDA手段と、操作者が発する音声を入力す
る入力手段と、該入力手段により入力された音声を認識
し、対応するコマンドを実行する音声認識・実行手段
と、該音声認識・実行手段もしくは前記コマンド生成装
置からのコマンドに基づき、該PDA手段からの出力
を、前記ディスプレイに表示するか、又は、音声よって
前記骨伝導アクチュエータを介して操作者に報知する手
段とを有する構成することができる。
【0023】本発明によれば、小型で操作しにくいとい
う従来のPDA装置の問題点が解消され、日常生活上の
操作性のよいPDA装置を提供することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0025】本発明は、本発明は、操作者の指を耳穴に
挿入するか、あるいは、指を耳の近傍に押し当てるか、
あるいは、指先や爪で耳穴部を塞ぐように操作者の指を
耳に押し当てた状態で少なくとも音声受話を行なうこと
が可能な装着型通信装置であって、操作者の手首、手、
手掌背面部、指、あるいは爪先に接触して音声信号の伝
達を行なうことに適した形状の骨伝導アクチュエータを
有し、該骨伝導アクチュエータによって音声から変換さ
れた振動が、該骨伝導アクチュエータの接触部位である
操作者の手首、手、手掌背面部、指、あるいは爪先から
骨伝導により指を通じて耳に伝達されて前記音声受話を
可能とする。
【0026】図1は、本発明における第1の実施の形態
である装着型受話装置の使用時における概略構成を示す
斜視図である。
【0027】同図に示すように、本実施の形態の装着型
受話装置は、指輪状アクチュエータ1、コード3、アン
プユニット(AU)5、手首バンド6からなり、指輪状
振動子及び骨伝導アクチュエータから構成させる指輪状
アクチュエータ1が指のつけ根部分に装着され、指輪状
アクチュエータ1から伸びるコード3に接続されたアン
プユニット(AU)5が手首バンドによって手首に装着
される。また、図2に示すように、使用時には耳穴を指
先や爪で塞ぐようにするか、又は、指を耳の近傍に接触
させる。
【0028】図3は本装着型受話装置の構成を詳細に示
すブロック図である。同図に示すように、アンプユニッ
ト(AU)5は、電源を供給するバッテリー(BT)
7、受話信号を受信するワイヤレスレシーバ(RCV)
9、骨伝導アクチュエータ駆動用アンプ(AP)11か
ら構成される。なお、以下、骨伝導アクチュエータ駆動
用アンプをアクチュエータアンプ(AP)と称する。指
輪状アクチュエータ1は、指への装着及び振動を指に伝
える機能を有する指輪状振動子15及び受話信号を受け
て振動する骨伝導アクチュエータ13から構成される。
また、アンプユニット5指輪状アクチュエータ1はコー
ド3により接続される。このような構成とすることによ
って、骨伝導アクチュエータ13に受話信号及び電源が
供給され、骨伝導アクチュエータ13の振動によって受
話を行なうことができる。なお、上述のワイヤレスレシ
ーバ(RCV)を、ラジオ等にする構成も可能である。
【0029】図4は、指輪状アクチュエータ1の構成を
示す図である。前述のように、指輪状アクチュエータ1
は骨伝導アクチュエータ13及び指輪状振動子15を有
する。骨伝導アクチュエータ13は、人体に装着される
ことにより骨伝導を利用して信号を耳に伝える機能を有
し、アクチュエータコイル17、アクチュエータケース
19、振動板21を有する。アクチュエータコイル17
は受話信号により振動板21を振動させ、アクチュエー
タケース19は、アクチュエータコイル17及び振動板
21を封入し、振動板21は振動することにより振動を
伝達する機能を有する。指輪状振動子15は指に装着さ
れ、振動板21からの振動を指に伝達する。
【0030】このように骨伝導アクチュエータの振動子
を指輪形状とすることによって、指への装着を容易にす
ると共に、振動を効率良く指に伝達することが可能とな
る。更に、骨伝導アクチュエータ本体を指輪の宝石部分
(指の背側)に配置することで、装着したまま日常生活
を送る上で邪魔になり難いという効果がある。なお、以
下、特に示さない限り、骨伝導アクチュエータをアクチ
ュエータと称することとする。
【0031】図5は、装着型受話装置の主要部を示す機
能ブロック図である。構成は前述した通りであるので、
ここでは動作を説明する。無線レシーバ(RCV)9又
はラジオ等から出力される音声信号は、受話フィルタ
(図5では省略)によって、指による伝達時の周波数特
性の変化を補正した上で、アクチュエータアンプ(A
P)11で増幅され、アクチュエータ(AC)1を振動
させる。アクチュエータ(AC)1の振動(受話音声)
は、指を通じて耳に伝達される。
【0032】受話フィルタの挿入位置は、無線レシーバ
等とアクチュエータ(AC)1との間のどの位置であっ
てもよい。
【0033】本実施の形態によれば、装着型受話装置が
装着された指を、耳の耳穴に挿入等して、受話を行うよ
うにしたので、外部に音をほとんど漏洩させることな
く、また、騒音下でも明瞭度を損なうことなく、受話を
行うことができる。
【0034】図6は本発明の第2の実施の形態における
装着型受話装置の構成を示す図である。同図に示すよう
に、本構成は、アクチュエータ23の上面に着脱式のコ
ネクタ25を設け、手首上側に設置した処理装置とアク
チュエータ23の間のコード27を、アンプユニット
(AU)29に収納可能としたものである。
【0035】図7は、本実施の形態のコネクタ(CN)
25及びアンプユニット(AU)29の構成を示す図で
ある。図8はその外観を示す斜視図である。
【0036】図7に示すように、アンプユニット29の
周囲にコード27を巻きつけることにより、コード27
を収納する。また、コネクタ25はスイッチとしての機
能を有する。すなわち、コネクタの根元部分(SWB)
31がコードリールの出口(SWA)33と噛合する形
状となっており、SWA33がSWB31にはまり込む
ことでスイッチが動作する。すなわち、SWA33が1
対の電極になっており、導電体であるSWB31が接触
することでスイッチが実現されている。その他、スイッ
チは種々の方法により実現可能であり、例えば、SWA
33をホール素子、SWB31を磁石としてもよい。ま
た、SWA33をボタンスイッチ機構として、SWB3
1でそれを押すような構成としてもよい。
【0037】このように、コネクタとコードリール出口
部分を噛合形状とすることで、コネクタを収納した際
に、コネクタのぐらつきを防止することができる。
【0038】更に、SWA33及びSWB31の双方又
はどちらかを磁石にすることによって、収納の最終段階
で「吸い込まれる」ような効果を得ることができる上
に、収納時のぐらつきを更に防止することができる。
【0039】また、コネクタ25は引き出し/収納の際
にノブとして使用できる。コードの巻き取りのための構
成も種々可能であり、例えば、電気炊飯器等に使用され
るラチェット式(少し引いてから離す)や電気掃除機等
に使用される巻取りボタン式等の構成が使用でき、これ
らの組み合わせでもよい。
【0040】図9は本実施の形態における構成の機能ブ
ロック図である。同図に示すように、コネクタに設けら
れたSWA及びアンプユニットに設けられたSWBがス
イッチとして機能して、OFFの時にはアクチュエータ
アンプは動作せず、ONの時にアクチュエータアンプが
動作する。
【0041】更に、第3の実施の形態として、図10に
示すように、アクチュエータが指輪状振動子から着脱す
る構成も可能である。図10に示す構成においては、指
輪状振動子36の上部がアクチュエータ34下面の振動
部と噛合する形状になっており、具体的には、例えば、
機械式にはめ込み可能な形状、磁石による結合が可能な
形状となっている。また、本実施の形態では、図11及
び図12に示すように、第2の実施の形態において、コ
ネクタに設けたものと同様のスイッチ機構を骨伝導アク
チュエータに設けている。
【0042】第2及び第3の実施の形態に示すような構
成とすることにより、本装置を非使用時には、手首部分
から指輪状アクチュエータまでのコードを無くすことが
でき、日常生活をより快適に過ごすことができる。更
に、コネクタ又は骨伝導アクチュエータにスイッチ機能
を持たせたことにより、装置のON/OFF制御を容易
に行なうことが可能となる。
【0043】図13は、本発明の第4の実施の形態にお
ける装着型受話装置の概略構成を示す斜視図である。
【0044】同図(a)に示すように、本実施の形態に
おける装着型受話装置は、アンプユニット(AU)38
及びアンプユニット(AU)38から伸びるブーム(B
M)40を有している。このブーム(BM)40の先端
にはアクチュエータ(AC)42が設置され、同図
(b)の断面図に示すように、手掌に接触する部分は滑
らかな下向きの凸型のドーム状になっており、その表面
はテフロン(登録商標)等で摩擦逓減加工がなされてい
る。アンプユニット(AU)38は手首バンド44によ
って手首に装着される。また、ブーム(BM)40の伸
縮によって、スイッチがON/OFFされる機構を有し
ている。ブーム(BM)40はアンプユニット(AU)
38内に収納することが可能であり、図14にブームを
収納した状態を示す。
【0045】図13に示すように、本装置の使用時に
は、掌を背面方向に湾曲させ、ブーム先端を手掌背面の
伸筋(extensor digitorum )に接触させ、本装置が装
着された腕の任意の指の指先を耳の耳穴に挿入すること
によって、受話を行なう。ブーム先端を手掌背面の伸筋
に接触させることによって、受話信号の指先への伝達効
率が向上する。
【0046】指の指先を耳穴に挿入する姿勢では、手首
が外側に曲げられ、ドーム状振動子が手掌背面に密着す
る。なお、ブーム(BM)40を弾力性のある材質で構
成すると、ドーム状振動子43と手掌背面との密着性を
向上させる上で効果的である。
【0047】このように、人体に接触する部分をドーム
形状にすることで、ブーム先端が手掌背面に引っかかる
ことなく、なめらかにスライドすることができる。
【0048】また、ブーム収納時はブーム後尾が腕上部
に突き出すが、日常生活に影響するほどの突き出しでは
ない。
【0049】図15は本装着型受話装置の内部構成を示
す図である。同図に示すように、アンプユニット46の
下側にバッテリ(BT)48を有し、無線レシーバ(R
CV)50とアクチュエータアンプ(AP)52を上側
に有する。また、ブームを収納するための空間を有す
る。なお、各部の機能については前述した通りである。
前述の通り、ブーム(BM)40の先端はアクチュエー
タ(AC)42及びドーム状振動子からなり、ブーム
(BM)40の中にコードを有している。また、スイッ
チ機構を有し、SWB54とSWA56が接触すること
によりスイッチがOFFとなる。
【0050】図16は本装着型受話装置の機能ブロック
図である。動作は前述のものと同様である。
【0051】上述した第4の実施の形態のようにブーム
を使用する本発明の装着型受話装置は、図17に示す構
成とすることも可能である。本装着型受話装置は、ブー
ム(BM)58の先端部の形状を全体的にはなめらかな
下向きの凸型のドーム形状にしつつ、その前後方向(指
先−手首方向)になめらかな溝を構成している。図18
に先端部の断面形状を示す。この溝を設けることによっ
て、溝の部分に手掌背面の伸筋が組み合わさりながら擦
動することで、手首運動時にブーム先端が伸筋から外れ
にくくなり、利便性が増す。図19は非使用時の状態を
示す図である。図20は、本装着型受話装置60の構成
を示す図である。同図に示すように、アクチュエータ6
2はアンプユニット64に内蔵され、ブーム(BM)5
8の振動によって受話信号を先端部の溝付きドーム状振
動子66に伝えている。
【0052】また、ブーム(BM)58を伸縮させるた
めのモータ68及びスイッチ(SW)70を有してお
り、スイッチ(SW)70からの信号でモータ68を回
転させ、フリクションによってブーム(BM)58を伸
縮させている。
【0053】他の構成は図13にて示した構成と同様で
ある。図21は装着型受話装置の機能ブロック図であ
る。
【0054】モータ68によりブーム58を伸縮する機
構には、擦動による方法の他、ラックピニオンやウォー
ムギアによるギア駆動方式、あるいは自動車のアンテナ
に使用されるワイアによる伸縮機構などを使用すること
が可能である。
【0055】図22は本発明の第5の実施の形態を示す
図である。同図に示すようにアクチュエータ72を手首
内側面に設置する形態をとる。なお、なおアンプユニッ
トは図6等で示した形態と同様に手首の背面に装着され
るため、図22には記載していない。
【0056】図23に示すようにアクチュエータ72に
おける振動子74の先端は棒状に突き出した形状をとっ
ており、受話信号の指先への伝達効率を向上させるため
に、その棒状に突き出した振動子を手首内側面の屈筋
(Flexor digitorum 、複数本ある)の間にはめ込むよ
うにして装着される。このような構成を取ることによっ
て、装着したときに振動子と屈筋との接触状態を良好に
保つことができ、手首の運動を行なった場合にも、振動
子が屈筋から外れにくくなる。なお、通常耳への挿入に
使用される指は第2指もしくは第3指であるので、これ
らの指に対応する屈筋に振動子が接触するように配置す
ることが効果的である。
【0057】更に、図23に示すように、屈筋の走行方
向(前後:指先−手首方向)に合わせて棒状振動子74
の断面形状を前後方向に長くすることで、接触状態と快
適性の向上が図れる。なお、屈筋の走行状態は人によっ
て異なるので、伝達効率を上げるためには、操作者毎に
屈筋の走行状態を測定し、噛み合わせが良好になるよう
に振動子先端の形状を調節することが効果的である。
【0058】アクチュエータ72の内部及び本実施の形
態の使用方法は前述したものと同様である。
【0059】第5の実施の形態は図24に示す構成とす
ることもできる。本構成は図22に示した形態と同様
に、アクチュエータ76を手首内側面に設置する形態を
とる。なお、なおアンプユニットは図6等で示した形態
と同様に手首の背面に装着されるため、図24には示し
ていない。
【0060】図25に示すようにアクチュエータ76に
おける振動子78の形状は、全体的に滑らかな下向きの
凸型のドーム形状となっており、その前後方向(指先−
手首方向)になめらかな溝を1本又は複数本構成する。
【0061】受話信号の指先への伝達効率を向上させる
ために、その溝に手首内側面の屈筋(Flexor digitoru
m 、複数本ある)をはめ込むようにして装着する。この
ような構成を取ることによって、装着したときに振動子
と屈筋との接触状態を良好に保つことができ、手首の運
動を行なった場合にも、振動子が屈筋から外れにくくな
る。なお、通常耳への挿入に使用される指は第2指もし
くは第3指であるので、これらの指に対応する屈筋に振
動子が接触するように配置することが効果的である。
【0062】なお、屈筋の走行状態は人によって異なる
ので、伝達効率を上げるためには、操作者毎に屈筋の走
行状態を測定し、噛み合わせが良好になるように振動子
の溝の形状を調節することが効果的である。
【0063】アクチュエータ76の内部及び本実施の形
態の使用方法は前述したものと同様である。
【0064】また、図22〜図25に示した形態におい
て、アクチュエータの部分に図26に示すような動作ス
イッチ連動密着機構を設けることも可能である。図26
に示すように、この機構はSWノブ80が付されたアク
チュエータ82を、螺旋状に、ガイド84となる切りこ
みの入ったアウター86(外枠)に、SWノブ80がガ
イド84から突出する形で取りつけた構成をとる。図2
7にその断面を示す。このような機構とすることで、ガ
イド84及びSWノブ80の作用によって、アクチュエ
ータ(AC)82は螺旋状に切られたガイドに沿って、
アウター86の中を回転しながら前後移動を行なう。図
28が、アクチュエータ82の振動子88が出された状
態、すなわち、人体に装着されて使用されるときの状態
を示している。図29がその断面図である。
【0065】ガイドから突出したSWノブを回すこと
で、アクチュエータが前後運動すると共に、装置の動作
スイッチとしても動作する。
【0066】また、図26に示すように、手首バンド9
0はアウターに接続されており、使用時には振動子がア
ウターに対して手首側にスライドするため、振動子が皮
膚表面に押し付けられ、受話信号の伝達効率が向上す
る。非使用時には、振動子先端は皮膚表面とはわずかに
接触しているだけで、接触圧力は弱く、長時間の装着で
も装着している者の疲労は少ない。
【0067】図27〜図29では、第5の実施の形態に
おける突出型の振動子を示したが、第5の実施の形態に
おける凸凹形状の振動子にも同様にこのような機構を設
けることが可能である。
【0068】また、上記の第5の実施の形態において、
図30に示す電動式密着機構を設けることが可能であ
る。この機構は、手首バンド92に沿って、アクチュエ
ータ(AC)94及びモータ96に接続されたワイヤ9
8が巻かれる構成をとる。使用時には図31に示すよう
にモータ96がワイヤ98を巻き取って、ワイヤ98が
手首バンド92を締め付けることによってアクチュエー
タ94が皮膚表面に押し付けられ、伝達効率が向上す
る。
【0069】更に、図32に示すように、エアポンプに
よる密着機構を設けることもできる。同図に示すよう
に、この機構は、アンプユニット(AU)100の下面
に空気袋(102)を設置し、アンプユニット(AU)
100中にはエアポンプ104とバルブ106を有して
いる。図33に示すように、使用時にはバルブ106を
閉じ、エアポンプ104で空気袋102に空気を送り込
むことで、空気袋102が膨らみ、手首バンド108が
締め付けられるので、アクチュエータ(AC)110が
皮膚表面に押し付けられる。従って、受話信号の伝達効
率を向上させることができる。
【0070】非使用時には、バルブ106が開いてお
り、空気袋102が萎んでいるので、手首バンド108
は締め付けられることなく手首に巻かれており、アクチ
ュエータ先端112の手首への接触圧力は弱く、長時間
の装着でも疲労が少ない。
【0071】図22、23で示した第5の実施の形態に
おいて、アクチュエータ72を、図34に示すような構
成とすることが可能である。本アクチュエータ72は、
振動子74の回りをインシュレータ114で囲う構成と
なっており、周囲への音漏れを防止することができる。
すなわち、図35に示すように、アクチュエータ72を
皮膚に押し付けた時に、インシュレータ114は振動子
74の皮膚への接触部分116を取り囲むように皮膚に
密着するので、周囲へ音が漏れなくなる。この構成で
は、インシュレータ114は振動子74に接触しない。
【0072】また、図36に示すように、インシュレー
タ114をアクチュエータ72の下面にドーナツ状に設
けてもよい。図37は皮膚に接触した場合を示す図であ
る。このような構成とすることによって、インシュレー
タ114は皮膚と面状118に接触するので、皮膚との
密着度が高まり、防音効果が大きくなる。
【0073】防音という観点からは、図38に示すよう
に、アクチュエータケース120の内部を真空もしくは
真空に近い状態にする構成も有効である。すなわち、ケ
ース120に伝わる振動成分を逓減させることで、周囲
への音漏れが減少する。アクチュエータケース120の
内部を真空もしくは真空に近い状態にするというこの構
成は、振動子がいかなる形状であってもとることができ
る。
【0074】このような構成のアクチュエータによれ
ば、周囲の音漏れなく明瞭に受話音を聞くことが可能で
ある。しかし、アクチュエータが身体の表面から離れる
と、大きな音洩れが発生したり、アクチュエータの人体
への押し当て方によって受話音が大きく変化する可能性
も考えられる。
【0075】そこで、本発明の第6の実施の形態とし
て、アクチュエータが身体表面から離れた時に受話音を
停止させ、アクチュエータの押し当て方によらず、一定
の音量もしくは音質で受話音を伝えることができ、周囲
への音洩れを防止することが可能なアクチュエータを示
す。
【0076】図39がその構成を示す機能ブロック図で
ある。これまでに述べたアクチュエータ(AC)122
に、アクチュエータの押し付け力を検出する圧力センサ
(PS)、周波数特性の変化を補正する受話フィルタ
(FR)126、受話フィルタテーブル(変換テーブ
ル)(FT)128が付加された構成をとる。なお、受
話フィルタテーブル(変換テーブル)(FT)128の
機能については後述する。圧力センサ(PS)124は
アクチュエータに備えられる。受話フィルタ(FR)1
26、受話フィルタテーブル(FT)128については
アンプユニットに備える。また、受話フィルタ(FR)
126の挿入位置は、受信器(RX)とアクチュエータ
アンプ(AP)132の間のどの位置であっても構わな
い。更に、この構成図は、アクチュエータを手掌背面に
接触させる形態を例にしているが、上述したその他の構
成にも本アクチュエータは適用可能である。次に動作を
説明する。
【0077】受信器(RX)130から出力される受話
音声信号Rは、受話フィルタ(FR)126によって、
手掌背面部及び指による伝達時における周波数特性の変
化を補正した上で、アクチュエータアンプ(132)A
Pで増幅され、アクチュエータ(AC)122を振動さ
せる。アクチュエータ(AC)122の振動は、手掌背
面及び指を通じて耳に伝達される。
【0078】受話フィルタ(FR)126には、圧力セ
ンサ(PS)124からの押し付け圧力が入力されてい
る。受話フィルタ(FR)126は、圧力センサ(P
S)124と、入力される受話音声Rの関係から、受話
フィルタテーブル(変換テーブル)(FT)128を参
照し、受話音声Rの音量及び音質(周波数特性)を変化
させる。受話フィルタテーブル(FT)128の設定例
を図40(a)及び(b)を用いて説明する。
【0079】図40(a)は、押し付け圧力に対する音
量の補正を表している。本実施の形態においては、アク
チュエータ(AC)を強く押し付ける程、伝達効率が高
まるために、操作者に聞こえる音量が大きくなる。逆
に、押し付け圧力が小さい場合、音量は小さくなる。従
って、押し付け圧力が小さい場合には、音量を増幅して
やることによって、操作者に聞こえる音量を一定のレベ
ルに保つことができる。図40(a)において、押し付
け圧力が閾値THD以下の場合には、増幅率をゼロにし
ている。これは、周囲への音洩れを防止するためであ
る。すなわち、アクチュエータ(AC)が皮膚に押し当
てられている時の周囲への音洩れは、殆んど発生しない
が、アクチュエータ(AC)が皮膚表面から離れた途端
に大きな音洩れが発生し、周囲への迷惑となるため、こ
のような特性を持たせることによって、周囲への音洩れ
を防止する。
【0080】従って、庄カセンサ(PS)を用いて、ア
クチュエータACが皮膚表面から離れたことを検出し、
受話音量を抑えることで、音洩れを少なくすることがで
きる。
【0081】なお、音洩れを止めるだけであれば、受話
フィルタテーブル(変換テーブル)(FT)を使用せず
に、アクチュエータ(AC)への信号をカットするだけ
でも良い。更にこの場合、圧力センサ(PS)の代わり
に、単純なスイッチ機構を用いることで、さらなる簡略
化が可能である。
【0082】図40(b)は、押し付け圧力に対する音
質(周波数特性)の補正を表している。本実施の形態に
おいては、アクチュエータ(AC)を強く押し付ける
程、高音域の伝達効率が高まる。逆に、押し付け圧力が
小さい場合、高音域の伝達効率が低くなるために、モコ
モコした音声になってしまう。従って、押し付け庄力が
小さい場合には、高音域を増幅してやることによって、
操作者に聞こえる音質を一定に保つことができる。
【0083】なお、受話フィルタテーブル(FT)の特
性は、あらかじめ設定しておくが、キャリブレーション
を行なって各操作者に適応させることもできる。
【0084】なお、図39において、受話フィルタテー
ブル(FT)を別ブロックとしているが、受話フィルタ
FRの内部にソフトウェア的あるいはハードウェア的手
段で設けることもできる。また、庄カセンサ(PS)
は、図13等で説明したブームの途中や付け根等、アク
チュエータ(AC)の押し付け圧力が測定できる場所で
あれば、設置位置は問わない。どの場合でも、圧力セン
サ(PS)が、アクチュエータ(AC)の押し付け圧力
を測定できるように設置されていれば良い。
【0085】以上説明したように、本発明によれば、ア
クチュエータが身体表面から離れた時に受話音を停止さ
せるので、周囲への音洩れを防止することができる。ま
た、アクチュエータの身体表面への押し付け力(圧力)
によって、受話音の音量もしくは音質を変化させること
により、アクチュエータの押し当て方によらず、一定の
音量もしくは音質で受話音を伝えるので、周囲への音洩
れを防止することができる。
【0086】次に本発明の第7の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、周囲に迷惑をかけることなく、ま
た、外部騒音に影響されることなく、通話を行うことを
可能とする装着型送受話装置である。
【0087】図41は第7の実施の形態の装着型送受話
装置134の概要構成を示す図である。同図に示すよう
に、装着型送受話装置134は、指輪状アクチュエータ
136及びアンプユニット(AU)138から構成さ
れ、指輪状アクチュエータ136は指のつけ根部分に装
着され、アンプユニット(AU)138は手首バンドに
よって手首の背面に装着される。
【0088】図42は、装着型送受話装置134の内部
概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、
指輪状アクチュエータ136はアクチュエータ(AC)
140及び骨伝導マイクロホン(以下、骨伝導マイクと
称する。)(TM)142を有し、アンプユニット(A
U)138には、マイクアンプ(MP)144、アクチ
ュエータアンプ(AP)146、エコーキャンセラ(E
C)148、受話フィルタ(FR)150、発話フィル
タ(FS)152、送信器(TX)154、受信器(R
X)156、電源供給のためのバッテリ(BT)158
が備えられてる。また、バイブレータ(VB)160が
手首バンド162に取りつけられており、指輪状アクチ
ュエータ136及びアンプユニット138はコード16
4により接続されている。また、図42には示していな
いがアンプユニット内にフックスイッチSWを有してい
る。
【0089】装着型送受話装置134の使用時には、フ
ックスイッチ(SW)が作動し、回線が接続される。フ
ックスイッチ(SW)は種々の構成が可能であり、例え
ば、図10の第3の実施の形態で示したスイッチの構成
をとることができる。
【0090】図43は、上記の構成を機能ブロック図で
示した図である。図43を用いて動作を説明する。
【0091】装着型送受話装置134の使用時には、指
輪状アクチュエータ(AC)136が装着された指の指
先を耳の耳穴に挿入する。なお、指を耳穴に挿入する以
外にも、指や指先の爪によって耳穴の入口を塞ぐように
してもよい。また、指を耳の近傍に置くようにしてもよ
い。操作者の発話音声Sは、頭部および指を伝わって、
骨伝導マイク(TM)142に入力され、マイクアンプ
(MP)144で増幅される。
【0092】受信器(RX)156から出力される受話
音声信号REは、受話フィルタ(FR)150によっ
て、指による伝達時の周波数特性の変化を補正した上
で、アクチュエータアンプ(AP)146で増幅され、
アクチュエータ(AC)140を振動させる。アクチュ
エータ(AC)140の振動(受話音声R)は、指を通
じて耳に伝達される。
【0093】骨伝導マイク(TM)142には、発話音
声Sと同時に受話音声Rも入力されるが、参照入力とし
て受話音声信号REが入力されるエコーキャンセラ(E
C)148によって、発話音声信号SEと受話音声信号
REとは分離される。
【0094】エコーキャンセラ(EC)148で分離さ
れた発話音声信号SEは、発話フィルタ(FS)152
によって、指による伝達時の周波数特性の変化を補正し
た上で、送信器(TX)154により送信される。
【0095】発話フィルタ(FS)152及び受話フィ
ルタ(FR)150の特性は、予め設定しておくが、キ
ャリブレーションを行って各操作者に適応させることも
可能である。
【0096】また、受話フィルタ(FR)150の挿入
位置は、受信器(RX)156とアクチュエータ(A
C)140との間のどの位置であってもよく、同様に、
発話フィルタ(FS)152の挿入位置は、送信器(T
X)154と骨伝導マイク(TM)142との間のどの
位置であってもよい。
【0097】また、着信時には、バイブレータ(VB)
160が振動することによって、操作者にこれを報知す
るが、バイブレータ(VB)160を設ける代わりに、
アクチェエータ(AC)140に大振幅の信号を印加す
ることによって、バイブレータ(VB)160の代わり
とすることも可能である。
【0098】また、本第7の実施の形態では、骨伝導マ
イクロホン(TM)142を指輪状アクチュエータ13
6の内部に配置するようにしたが、これに限定されるも
のではなく、骨伝導マイクロホン(TM)142を、操
作者の手首、手、指、あるいは爪先に配置するようにし
てもよい。
【0099】また、同様に、アクチェエータ(AC)1
40も、操作者の手首、手、指、あるいは爪先に配置す
るようにしてもよい。
【0100】本実施の形態によれば、指輪状アクチュエ
ータ136が装着された指を、耳の耳穴に挿入等して、
通話を行うようにしたので、外部に音をほとんど漏洩さ
せることなく、また、騒音下でも明瞭度を損なうことな
く、受話を行うことができる。
【0101】また、指輪状アクチュエータ136が装着
された指を、耳の耳穴に挿入等することで、自身の発話
音声が自然にフィードバックされる。その結果、周囲騒
音が大きい場合でも、人間の発話音量を小さく抑えられ
るので、発話による周囲への影響を抑えることができ
る。
【0102】また、指輪状アクチュエータ136が装着
された指を、耳の耳穴に挿入して、耳穴に挿入した指先
から伝わってくる操作者の発話を捉えるようにしたの
で、外部騒音に影響されることなく、安定して発話を捉
えることができる。
【0103】更に、バイブレータを振動させて、操作者
に着信を報知するようにしたので、周囲に迷惑をかける
ことなく、操作者のみに着信を報知させることができ
る。
【0104】図44は、本発明の第8の実施の形態の装
着型送受話装置の概略構成を示す斜視図である。
【0105】同図に示すように、本実施の形態では、第
7の実施の形態における骨伝導マイクロホンの代りに、
手首バンド162の手首内側面にマイク164を設置し
た構成をとる。
【0106】図45は、本実施の形態の装着型送受話装
置166の本体部の内部構成を示すブロック図である。
第7の実施の形態と異なる点のみを説明すると、指輪状
アクチュエータ168にはアクチュエータのみが備えら
れ、手首バンド162にマイク164が備えられてい
る。また、図45には示していないがアンプユニット内
にフックスイッチSWを有している。
【0107】図46は、上記の構成を機能ブロック図で
示した図である。図46を用いて動作を説明する。
【0108】装着型送受話装置166の使用時には、フ
ックスイッチ(SW)170が作動し、回線が接続され
る。フックスイッチ(SW)170は種々の構成が可能
であり、例えば、図10の第3の実施の形態で示したス
イッチの構成をとることができる。
【0109】次いで、指輪状アクチュエータ168が装
着された指の指先を耳の耳穴に挿入等して、通話を行
う。
【0110】操作者の発話音声Sは、マイク(MC)1
64に入力され、マイクアンプ(MP)172で増幅さ
れる。なお、指の指先を耳穴に挿入する姿勢を取ると、
自然と口が手首内側面に設置されたマイク164に接近
するため、操作者の発話音声Sを良好に収録することが
できる。
【0111】受信器(RX)174から出力される受話
音声信号REは、受話フィルタ(FR)176によっ
て、指による伝達時の周波数特性の変化を補正した上
で、アクチュエータアンプ(AP)178で増幅され、
アクチュエータ(AC)180を振動させる。アクチュ
エータ(AC)180の振動(受話音声R)は、指を通
じて耳に伝達される。
【0112】マイク(MC)164には、発話音声Sと
同時に受話音声Rも入力されるが、参照入力として受諾
音声信号REが入力されるエコーキャンセラ(EC)1
82によって、発話音声信号SEと受話音声信号REと
は分離される。
【0113】エコーキャンセラ(EC)182で分離さ
れた発話音声信号SEは、発話フィルタ(FS)を介し
て、送信器(TX)186により送信される。発話フィ
ルタ(FS)184および受話フィルタ(FR)176
の特性は、予め設定しておくが、キャリブレーションを
行って各操作者に適応させることも可能である。
【0114】また、受話フィルタ(FR)176の挿入
位置は、受信器(RX)174とアクチュエータ(A
C)180との間のどの位置であってもよく、同様に、
発話フィルタ(FS)184の挿入位置は、送信器(T
X)186とマイク(MC)164との間のどの位置で
あってもよい。
【0115】なお、手首内側面に設置されたマイク(M
C)164が、操作者の発話音声Sのみを収録できる場
合には、エコーキャンセラ(EC)182を省くことが
可能である。
【0116】また、着信時には、バイブレータ(VB)
188が振動することによって、操作者にこれを報知す
るが、バイブレータ(VB)188を設ける代わりに、
アクチェエータ(AC)180に大振幅の信号を印加す
ることによって、バイブレータ(VB)188の代わり
とすることも可能である。
【0117】本実施の形態によれば、指輪状アクチュエ
ータが装着された腕の任意の指を、耳の耳穴に挿入等し
て、通話を行うようにしたので、外部に音をほとんど漏
洩させることなく、また、騒音下でも明瞭度を損なうこ
となく、受話を行うことができる。
【0118】また、指の指先を耳穴に挿入する姿勢で
は、手首内側面が口元に接近するので、操作者の発話音
声Sを良好に収録することができ、また、この姿勢は
「受話器を持って電話をかける」という従来の姿勢に近
いので、周囲から見て自然な形態で電話をかけることが
できる。
【0119】さらに、バイブレータを振動させて、操作
者に着信を報知するようにしたので、周囲に迷惑をかけ
ることなく、操作者のみに着信を報知させることができ
る。上記の装着型送受話装置は図47に示す構成をとる
ことも可能である。
【0120】同図に示すように、装着型送受話装置19
0の本体部表面にはノブ192があり、これを前後にス
ライドさせることで、装着型送受話装置190の本体部
194から伸びるブーム196が伸縮する。このブーム
196の先端にはアクチュエータ198が設置される。
装着型送受話装置190の本体部194は、手首バンド
200によって手首に装着され、手首バンド200の手
首内側面にはマイク202が設置される。機能構成は図
46に示した構成と同様である。なお、ブーム196及
びアクチュエータ198は、図13等で示した形態にす
ることももちろん可能である。
【0121】装着型送受話装置190の使用時には、ノ
ブ192を前方にスライドさせて、フーム196を引き
出す。このノブ192のスライドに連動してフックスイ
ッチSWが作動し、回線が接続される構成をとってい
る。
【0122】図48は、本発明の第9の実施の形態の装
着型送受話装置の概略構成を示す斜視図である。
【0123】同図に示すように、本実施の形態では、第
7の実施の形態における骨伝導マイクロホン及び第8の
実施の形態におけるマイクを両方設置した構成をとる。
【0124】図49は、本実施の形態の装着型送受話装
置204の内部構成を示すブロック図である。第7、8
の実施の形態と異なる点のみを説明すると、指輪状アク
チュエータ206にはアクチュエータ(AC)208及
び骨伝導マイク(TM)210が備えられ、アンプユニ
ット212には骨伝導マイクアンプ(MP1)214と
マイクアンプ(MP2)216の2つのアンプが備えら
れており、図49には見えていないが、それぞれのアン
プからの信号を混合する混合器(AD)も備えられてい
る。
【0125】図50は、上記の構成を機能ブロック図で
示した図である。図50を用いて第9の実施の形態の動
作を説明する。
【0126】装着型送受話装置204の使用時には、指
輪状アクチュエータ206が装着された指の指先を耳の
耳穴に挿入等して、通話を行う。
【0127】操作者の発話音声Sは、マイク(MC)2
18に入力され、マイクアンプ(MP2)216で増幅
される。
【0128】同時に、操作者の発話音声Sは、頭部、
指、骨伝導マイク(TM)210に伝わり、骨伝導マイ
クアンプ(MP1)214で増幅される。また、骨伝導
マイク(TM)210で集音された発話音声信号SE1
と、マイク(MC)218で集音された発話音声信号S
E2とは、混合器(AD)220で合成される。この混
合器(AD)220による混合は、固定した混合比によ
る方式の他に、周囲雑音に応じて適切に制御するように
してもよい。
【0129】受信器(RX)222から出力される受話
音声信号REは、受話フィルタ(FR)224によっ
て、指による伝達時の周波数特性の変化を補正した上
で、アクチュエータアンプ(AP)226で増幅され、
アクチュエータ(AC)208を振動させる。アクチュ
エータ(AC)208の振動(受話音声R)は、指を通
じて耳に伝達される。
【0130】骨伝導マイク(TM)210には、発話音
声Sと同時に受話音声Rも入力されるが、参照入力とし
て受話音声信号REが入力されるエコーキャンセラ(E
C)226によって、発話音声信号SEと受話音声信号
REとは分離される。
【0131】エコーキャンセラ(EC)226で分離さ
れた発話音声信号SEは、発話フィルタ(FS)228
によって、指による伝達時における周波数特性の変化を
補正した上で、送信器(TX)230により送信され
る。
【0132】発話フィルタ(FS)228および受話フ
ィルタ(FR)224の特性は、予め設定しておくが、
キャリブレーションを行って各操作者に適応させること
も可能である。また、受話フィルタ(FR)224の挿
入位置は、受信器(RX)222とアクチュエータ(A
C)208との間のどの位置であってもよく、同様に、
発話フィルタ(FS)228の挿入位置は、送信器(T
X)230と骨伝導マイク(TM)210との間のどの
位置であってもよい。
【0133】本実施の形態によれば、第7、第8の実施
の形態による効果に加え、発話者の音声をより明瞭に捉
えることが可能となる。
【0134】骨伝導マイクと通常のマイクを使用する上
記の構成は、図51に示す構成とすることも可能であ
る。同図に示すように、装着型送受話装置232の本体
からは伸縮式のブーム234が伸びており、このブーム
234の先端にはパッド236が設置される。装着型送
受話装置232の本体部238は、手首バンド240に
よって手首に装着され、手首バンド240の手首内側面
にはマイク242が設置される。この例では、本体部2
38に骨伝導マイク、アクチュエータは含まれる。ま
た、本体部238にはブーム234をスライドさせるた
めのモータが内蔵されている。
【0135】装着型送受話装置232の使用時には、装
着型送受話装置232の本体部238の表面に設置され
ているスイッチ(PSW)244を押下することによ
り、モータの力でブーム234が引き出され、回線が接
続される。ブーム234は、装着型送受話装置232の
本体部238の内部で、アクチュエータおよび骨伝導マ
イクに、その振動が相互に伝達されるように接続されて
いる。また、その他の内部構成は図50で示したものと
同様である。
【0136】この例では、操作者の発話音声Sは、頭
部、指、手掌背面部、パッド236、ブーム234を伝
わって、骨伝導マイクに伝わる。また、受話音声による
アクチュエータの振動(受諾音声R)は、ブーム23
4、パッド236を伝って手掌背面部に伝達され、更に
指を通じて耳に伝達される。
【0137】第7の実施の形態等、指輪状アクチュエー
タを使用した実施の形態において、図52に示すよう
に、発話音声集音用のマイクロホン246をアクチュエ
ータのケース248に設置することも可能である。図5
2に示す場合及びマイクロホンを手首ベルトに設置する
場合には、マイクロホンをインシュレータ250で囲む
ことにより、ケースやベルトから伝わってくる受話音声
による振動を抑えることができる。従って、発話音声を
明瞭に捉えることができる。なお、エコーキャンセラを
併用するとより効果的である。
【0138】図53は、アクチュエータと一体化した骨
伝導マイクロホンの実施の形態を示す図である。同図に
示すように、本アクチュエータには、振動板252に電
極(EP1)254が設けられ、電極254と微小な間
隔を置いて、アクチュエータのケース部に電極256が
設けられている。また、図53には記載されていない
が、電極254と電極256の間の容量変化を検出する
容量検出部(CD)258と、その出力を増幅するマイ
クアンプ(MP)260を有している。このような構成
とすることによって、骨伝導マイクロホンを骨伝導アク
チュエータと一体とすることができ、設置が容易にな
る。また、このような骨伝導マイクロホンを用いること
で、騒音下においても明瞭に発話音声を捉えることが可
能となる。
【0139】図54は本アクチュエータの機能ブロック
図である。なお、この実施の形態ではアンプ(AP)2
62はアクチュエータには含まれず、アンプユニット等
に設置される。図54を参照して動作を説明する。
【0140】アクチュエータ(AC)264の振動子2
66を手首や指等の人体に接触させ、指先を耳穴に挿入
して発話を行うと、発話による振動が、振動子を振動さ
せることで電極(EP1)254、2間の容量がわずか
に変化する。この容量変化を容量検出部(CD)258
で検出し、マイクアンプ(MP)260で増幅すること
で、発話音声を捉えることが可能となる。電極間の間隙
は、受話音声による骨伝導アクチュエータ264の振動
によっても大きく変化し、そのレベルは発話音声による
変化量よりもはるかに大きい。従って、電極間の容量変
化から発話音声だけを取り出す為には、受話音声信号の
影響を取り除くエコーキャンセラ(EC)268を図に
示すように設置する。
【0141】なお、本実施の形態では電極によるコンデ
ンサマイク方式を用いているが、コイルを用いたダイナ
ミックマイク方式を用いることも可能である。
【0142】図55は、本発明の第10の実施の形態の
装着型送受話装置の概略構成を示す斜視図である。
【0143】同図に示すように、装着型送受話装置27
0の本体部は、手首バンド272によって手首に装着さ
れ、手首バンドの手首内側面にはマイク274が設置さ
れる。
【0144】図56は、本実施の形態の装着型送受話装
置270の本体部の内部概略構成を示す機能ブロック図
である。
【0145】同図に示すように、装着型送受話装置27
0の本体部の内部には、マイクアンプ(MP)276、
アクチュエータ(AC)278、アクチュエータアンプ
(AP)280、エコーキャンセラ(EC)282、受
話フィルタ(FR)284、発話フィルタ(FS)28
6、送信器(TX)288、受信器(RX)290、バ
イブレータ(VB)292、音声認識ユニット(VR)
294、音声合成ユニット(VG)295が内蔵され
る。また、電源供給のためのバッテリも内蔵されてい
る。次に動作を説明する。
【0146】装着型送受話装置270の使用時には、装
着型送受話装置270の本体部が装着された腕の任意の
指の指先を耳の耳穴に挿入等して、通話を行う。
【0147】操作者の発話音声Sは、マイク(MC)2
74に入力され、マイクアンプ(MP)276で増幅さ
れる。なお、指の指先を耳穴に挿入する姿勢を取ると、
自然と口が手首内側面に設置されたマイクに接近するた
め、操作者の発話音声Sを良好に収録することができ
る。
【0148】受信器(RX)290から出力される受話
音声信号REは、受話フィルタ(FR)284によっ
て、手掌背面部および指による伝達時の周波数特性の変
化を補正した上で、アクチュエータアンプ(AP)28
0で増幅され、アクチュエータ(AC)278を振動さ
せる。アクチュエータ(AC)278の振動(受話音声
R)は、手掌背面部および指を通じて耳に伝達される。
【0149】マイク(MC)274には、発話音声Sと
同時に受話音声Rも入力されるが、参照入力として受話
音声信号REが入力されるエコーキヤンセラ(EC)2
82によって、発話音声信号SEと受話音声信号REと
は分離される。エコーキャンセラ(EC)282で分離
された発話音声信号SEは、発話フィルタ(FS)28
6を介して、送信器(TX)288により送信される。
発話フィルタ(FS)286および受話フィルタ(F
R)284の特性は、予め設定しておくか、キャリブレ
ーションを行って各操作者に適応させることも可能であ
る。
【0150】本実施の形態によれば、次に説明する音声
認識によるコマンド発行を行なうことができ、その時に
は、送話時と同様マイク(MC)274で集音された音
声コマンドは、音声認識ユニット(VR)294によっ
て、コマンドとして解釈される。音声コマンドの一例と
しては、オフフック・オンフック・短縮ダイアル・ダイ
アル・音量調整等がある。
【0151】外部から着信があると、バイブレータ(V
B)292が振動して、着信を報知する。音声によって
着信コマンドが発行されると、回線が接続される。次い
で、装着型送受話装置270の本体部が装着された腕の
任意の指の指先を耳の耳穴に挿入し、通話を行う。
【0152】音声コマンドの発行時には、音声合成ユニ
ット(VG)295によって、装着型送受詰装置270
の動作状態が音声、あるいは楽音によって操作者にフィ
ードバックされる。本実施の形態では、これまでに説明
した実施の形態における効果に加えて、装着型送受話装
置の本体部が装着された腕の任意の指を、耳の耳穴に挿
入した状態で、音声コマンド及び音声フィードバックを
使用して、オフフック、オンフック、あるいは電話番号
入力等を行うことができるので、歩行時を含む日常生活
のあるゆる場面において、ボタンを押すことなく装着型
送受話装置を操作できる。従って、装置の小型化による
操作性の悪化を抑えることができる。
【0153】上述の図55に示す形態において、指の微
小な動きによってコマンドを入力する構成とすることが
できる。図57にその場合の内部構成の機能ブロック図
を示す。
【0154】同図に示すように、装着型送受話装置の本
体部の内部には、マイクアンプ(MP)276、アクチ
ュエータ(AC)278、アクチュエータアンプ(A
P)280、エコーキャンセラ(EC)282、受話フ
ィルタ(FR)284、発話フィルタ(FS)286、
送信器(TX)288、受信器(RX)290、バイブ
レータ(VB)292、加速度センサ(SN)296、
センサアンプ(SA)298、センサフィルタ(SF)
300、コンパレータ(CP)302、コマンドテーブ
ル(CT)306、コマンド実行ユニット(CM)30
4が内蔵される。また、電源供給のためのバッテリも内
蔵されている。
【0155】装着型送受話装置270の本体部が装着さ
れた腕の任意の指の指先で机や膝などの任意の支持物体
を叩くか、その指先同士を触れ合わせ、その打鍵動作に
応じた衝撃が指、手を通って装着型送受話装置内部の加
速度センサ(SN)296に伝達される。この衝撃は、
センサアンプ(SA)298で増幅された後、センサフ
ィルタ(SF)300により、指を叩いたときに発生す
る特徴的な周波数成分(例えば、80〜100Hzの周
波数)のみが分離抽出される。
【0156】センサフィルタ(SF)300の出力は、
コンパレータ(CP)302でしきい値処理され、指先
による打指に応じてパルス列PSが出力される。このパ
ルス列PSは、コマンド実行ユニット(CM)304に
伝送され、コマンド実行ユニット(CM)304は、発
生タイミングとコマンドテーブル(CT)306との照
合を行い、実行コマンドCMDを決定する。
【0157】この実行コマンドの一例としては、オフフ
ック・オンフック・短縮ダイアル・ダイアル・音量調整
などがある。
【0158】また、指先による打指は、支持物体上だけ
でなく、指先同士によっても可能である。
【0159】なお、本実施の形態における指先による入
力方式については、例えば、特開平10−200610
号「常装着型電話装置」に記載したような方式を用い
る。なお、コマンド発生の詳細については後述する。
【0160】外部からの着信があると、バイブレータ
(VB)292が振動して、着信を報知する。そして、
指先による打指によって着信コマンドが発行されると回
線が接統される。次いで、装着型送受話装置270の本
体部が装着された腕の任意の指の指先を耳の耳穴に挿入
し、通話を行う。操作者の発話音声Sは、マイク(M
C)274に入力され、マイクアンプ(MP)276で
増幅される。受信器(RX)290から出力される受話
音声信号REは、受話フィルタ(FR)284によっ
て、手掌背面部及び指による伝達時の周波数特性の変化
を補正した上で、アクチュエータアンプ(AP)280
で増幅され、アクチュエータ(AC)278を振動させ
る。アクチュエータ(AC)278の振動(受話音声
R)は、手掌背面部および指を通じて耳に伝達される。
【0161】本実施の形態では、任意の支持物体上で指
先を叩く、あるいは指先同士を叩くという指の打鍵動作
により、オフフック、オンフック、あるいは電話番号入
力等を行うことができるので、歩行時を含む日常生活の
あるゆる場面において、ボタンを押すことなく装着型送
受話装置270を操作できるので、装置の小型化による
操作性の悪化を抑えることができる。
【0162】しかしながら、そのような効果はあるもの
の、上述のような構成においては、手首を曲げたり回し
たりするときに、手首の関節から発生する振動により、
誤入力が起きる可能性がある。この手首を曲げたり回し
たりするときに発生する誤入力を防止するためには、打
指入力を検出する際の検出しきい値を上げればよいが、
その場合には、弱い打指入力では指先の打指を検出でき
ないおそれがある。そのような問題点を解決した装着型
コマンド入力装置を次に説明する。
【0163】図58は、本発明の第11の実施の形態を
示す斜視図である。本実施の形態は上述した打指による
コマンド入力機能を有する装着型コマンド入力装置であ
る。ここでは上述のコマンド入力機能をより詳細に説明
するとともに、手首の曲げや回転時の誤入力を防止する
ための機構を説明する。
【0164】同図に示すように、装着型コマンド入力装
置の本体部(MU)308は、手首バンド(BA)31
0によって手首に装着される。また、手首バンド310
の内側には振動発生体(NM)が備えられている。
【0165】図59は、本実施の形態の本体部(MU)
308の内部構成を示す図である。(a)は水平方向の
断面図、(b)はバンド方向の縦の断面図、(c)はバ
ンドと垂直方向の縦の断面図である。同図(a)〜
(c)に示すように、センサユニット(SS)312が
本体部(MU)314の下部に設置され、センサ(S
N)316は、皮膚表面の振動を捉えるようにセンサユ
ニット(SS)312の下面に接するように設置されて
いる。センサユニット(SS)312はメインユニット
(MU)314とはインシュレータ(IS)318によ
って隔てられており、メインユニット314からの不要
振動がセンサユニットに伝わることを防止している。ま
た、センサユニット(SS)312の外面は樹脂でコー
ティングされており、センサユニット(SS)312の
金属が直接皮膚表面に触れることはない。同図に示した
通り、手首バンド310はメインユニット(MU)31
4に接続されており、センサユニット(SS)312と
は直接接していない。(a) に示すように、センサユニッ
ト(SS)312内及びメインユニット(MU)314
の周辺部には、衝撃センサ(SN)316、センサアン
プ(SA)320、打指動作検出用バンドパスフィルタ
(BPF1)322、手首動作検出用バンドパスフィル
タ(BPF2)324、コンパレータ(CMP)32
6、コンパレータ用レベル設定機構(CPL)328、
トリガ発生装置(TRG)330、コード組み立て装置
(CAM)332、コードテーブル(CTB)334、
タイマー装置(TIM)336が内蔵されている。ま
た、電源供給のためのバッテリ等も内蔵されている。
【0166】本実施の形態ではセンサユニット(SS)
312中にセンサアンプ(SA)320を設置している
が、これらはメインユニット(MU)314内に設置す
ることも可能である。
【0167】図60は本実施の形態の装着型コマンド入
力装置の機能ブロック図である。同図を用いて動作を説
明する。本実施の形態の装着型コマンド入力装置は、腕
に装着した状態での操作を前提としており、メインユニ
ット(MU)が装着された腕の任意の指のいずれかの指
先を用いて、机や膝、もう一方の手の手首、大腿部等で
タイピングを行うか、あるいは、指の任意の指先同士を
叩き合わせると、その衝撃が指および手を通じて、手首
に装着された衝撃センサ(SN)316に伝わる。衝撃
センサ(SN)316で検出された打鍵衝撃は、センサ
アンプ(SA)320で増幅される。この増幅された信
号は、打指動作検出用バンドパスフィルタ(BPF1)
322に入力され、打指動作検出用バンドパスフィルタ
(BPF1)322から、指先での打鍵時に特有な周波
数成分のみが出力される。
【0168】この打指動作検出用バンドパスフィルタ
(BPFl)322の通過帯域としては、80〜100
Hzが適当である。
【0169】打指動作検出用バンドパスフィルタ(BP
F1)322の出力は、コンパレータ(CMP)326
によってしきい値処理され、打鍵衝撃のみが抽出され
る。この抽出された打鍵衝撃は、トリガ生成装置(TR
G)330によって打鍵タイミング情報TYPとして出
力される。打鍵タイミング情報TYPは、コード組み立
て装置(CAM)332に送られ、コード組み立て装置
(CAM)332は、タイマー装置(TIM)336か
ら送られるタイミングクロックに基づいて打鍵タイミン
グ情報TYPを解析し、打鍵コマンドFCMを決定す
る。打鍵コマンドFCMは、コードテーブル(CTB)
334の情報に基づいてコマンドCCMに変換されて出
力される。なお、同図中の振動発生体(NM)338に
ついては後述する。
【0170】この場合に、本体部が装着された腕の全て
の指を用いて打鍵が可能であるので、指一本での打鍵に
比べて素早い入力が可能となる。
【0171】図59、60を用いてこれまでに説明した
構成においては、打指動作検出用バンドパスフィルタ
(BPF1)322を使用することにより、指先による
打鍵以外の指の動きによる干渉を避け、メインユニット
(MU)が装着された腕の指先による打鍵のみを捉える
ことが可能になる。
【0172】しかしながら、これまでに説明した構成の
みの場合、メインユニットMUが装着された腕の手首W
Rを曲げたり、回したりした場合には、稀に誤入力が起
きることがある。これは、手首の関節の曲げや回転を行
った時に関節から発生する振動が、打指動作検出用バン
ドパスフィルタ(BPF1)322の通過帯域である8
0〜100H乙の周波数成分を含むためである。コンパ
レータ(CMP)326のしきい値を上げることによ
り、手首の曲げや回転を行った時に手首の関節から発生
する振動による誤動作を抑えることが可能であるが、そ
の場合には、指先での微弱な打指を捉えることができな
くなってしまう。
【0173】これを解決するために設けたのが前述した
振動発生体(NM)338であり、この振動発生体は、
手首バンド310の内面に配置されており、皮庸表面と
接触している。手首の関節を曲げるか、回す動作をする
と、皮膚の表面にシワが発生し、振動発生体と擦動する
ことによって、振動発生体は、特定の周波数の振動(あ
るいは振動音)(以下、手首振動と称する。)を発生す
る。
【0174】振動発生体の構成例を図61(a)及び
(b)に示す。(a)に示す例は、センサユニット(S
S)312の下面に薄いプラスチックプレート(PF)
340が張り付けられたもので、このプラスチックプレ
ート340が皮膚表面と擦動することで指の打指による
振動とは周波数が異なる振動が発生し、手首運動の検出
が容易になる。
【0175】(b)に示す例は、手首バンド310の内
面(腕に接する側)にスポンジやフェルト等の小片34
2、344を設けるか、手首バンド310の内面全体を
これらの材質にする。これらの小片342、344が皮
膚表面と擦動することで振動が発生する。
【0176】上述のように、擦動によって発生する振動
の周波数は、指先での打鍵によって発生する(以下、打
指振動と称する。)周波数帯域とは異なった領域となっ
ている。本実施の形態では、振動発生体として、100
0〜2000H乙の周波数を発生させるような振動発生
体を使用している。
【0177】図62に、本実施の形態で使用する打指動
作検出用バンドパスフィルタ(BPF1)322、及び
手首動作検出用バンドパスフィルタ(BPF2)324
の通過周波数帯域の例を示す。
【0178】また、本実施の形態では、振動発生体は皮
膚との擦勤によって手首振動を発生させるようにした
が、これに限らず、手首の運動によって、複数の振動発
生体同士が振動することで手首振動を発生させることが
可能である。
【0179】このように、振動発生体(NM)338か
ら発生した手首振動は、打指振動と同様、図60に示す
ように、衝撃センサ(SN)316で検出され、センサ
アンプ(SA)320で増幅された後、手首動作検出用
バンドパスフィルタ(BPF2)324によって分離さ
れる。コンパレータ設定機構(CPL)328では、入
力された手首振動の大きさによって、コンパレータ(C
MP)326のしきい値をコントロールする。
【0180】具体的には、手首振動が大きい時には、コ
ンパレータ(CMP)326のしきい値を大きく設定
し、また、手首振動がないか、あるいは小さい時には、
コンパレータ(CMP)326のしきい値を小さく設定
する。これにより、手首振動が大きい時に、手首の曲げ
や回転の動作に伴って発生する不要な80〜100Hz
の信号成分による誤動作を避けることができる。
【0181】また、手首振動がないか、あるいは小さい
時には、微小な打指動作であっても、当該微小な打指動
作を安定して捉えることができる。
【0182】なお、本実施の形態では、コンパレ一夕
(CMP)326のしきい値を上下させることにより、
手首動作による誤入力の抑圧を行っているが、ディレイ
と不感時間を用いる等の他の手法によっても同様の結果
を得ることができる。
【0183】このように、本実施の形態によれば、手首
運動用の新たなセンサを設置することなく、簡便に手首
運動の検出が可能となる。第11の実施の形態で示した
構成を用いることにより第10の実施の形態において図
57で示した構成における問題点を解消することができ
る。
【0184】ここで、打指によるコマンド発生の詳細と
して、打鍵タイミング情報TYPから打鍵コマンドFC
Mへの組み立て方法について説明する。
【0185】図63は、コマンド組み立て装置(CA
M)における、打鍵タイミング信号TYPから打鍵コマ
ンドFCMへの変換方法の一例を説明するための図であ
る。
【0186】同図中、打鍵タイミング信号TYPは、一
回の打鍵に対して、一度発生し、そのパルス幅Mは一定
である。ここで、T1及びT2は識別用時定数である。
【0187】いすれかの指先で打鍵が行なわれ、パルス
が発生すると、パルス立ち上がりの時刻を基準として、
T1時間内に次のパルスか発生すると、「0」とみな
し、基準時刻を0に戻して次のパルスを持ち、また、T
2時間内に次のパルスが発生すると、「1」とみなし、
基準時刻を0に戻して次のパルスを待つ。そして、T2
時間以内に次のパルスが発生しない場合、パルス列解析
を打ち切る。
【0188】従って、図63(A)ないし図63(D)
に示す時系列の打鍵タイミング信号TYPは、それぞれ
「1」、「0、1」、「1、1」、「0、1、0、1、
1」の打鍵コマンドFCMに変換される。
【0189】このように、図63に示す変換方法によれ
ば、パルスの発生時間間隔を用いて、モールス符号のよ
うに「0」、「l」の列ができる。なお、モールス符号
と異なり、図63に示す変換方法では、最終符号は常に
「1」となる。
【0190】なお、図63に示す手法では、パルス幅M
は一定であるが、センサアンプSAで増幅された検出信
号の一部を用いて、指先での打鍵時における打鍵強度を
検出し、異なるパルス幅を与えることによって、打鍵の
強弱を用いて、より複雑なコマンドを発生させることが
できる。
【0191】図64は、本実施の形態における、時系列
の打鍵コマンドFCMと、それに対応するコマンドCC
Mの一例を示す図である。
【0192】この打鍵コマンドFCMは、周囲の雑音
や、通常の咀嚼や会話等の動作による誤動作を避ける為
に、ある程度の長さが必要である。ただし、ダイヤルに
おける数字等、使用シチュエーションが明確であるもの
については短い打鍵コマンドFCMを用いて、操作性を
向上させることも可能である。
【0193】発生した打鍵コマンドFCMは、コードテ
ーブル(CTB)の情報に基づいてコマンド(CCM)
に変換されて出力される。
【0194】以上、打指によるコマンド発生方法を説明
した。
【0195】なお、装着型コマンド入力装置及び振動発
生体は、例えば図55に示すような装着型送受話装置に
用いることが可能である。
【0196】このような装置の一例として、図65に第
12の実施の形態を示す。これは指輪状アクチュエータ
を使用した装置に、上述した装着型コマンド入力装置を
組み合わせ、装着型電話装置としたものである。
【0197】図66は装着型電話装置348の構成を示
すブロック図である。同図に示すように、装着型電話装
置348は、指輪状アクチュエータ346、アンプユニ
ット350、手首バンド352から構成され、指輪状ア
クチュエータ346及び手首バンド352は、例えば図
45で説明したものと同様である。アンプユニット35
0は、無線電話装置(TRXU)354、音声ユニット
(AFU)356、コマンドユニット(CMDU)35
8及びバッテリ(BT)360を備えている。無線電話
装置(TRXU)354は、回線との接続、音声の送受
信等の電話機能を有し、音声ユニット(AFU)356
は、骨伝導による音声伝達のための音声増幅機能等を備
えており、図45等で説明した、マイクアンプ(M
P)、アクチュエータアンプ(AP)、エコーキャンセ
ラ(EC)、受話フィルタ(FR)、発話フィルタ(F
S)を有する。また、コマンドユニット(CMDU)3
58は、打指及び音声によるコマンド入力機能を備えて
おり、図59で説明した、メインユニット(MU)、衝
撃センサ(SN)、センサアンプ(SA)、打指動作検
出用バンドパスフィルタ(BPF1)、手首動作検出用
バンドパスフィルタ(BPF2)、コンパレータ(CM
P)、コンパレータ用レベル設定機構(CPL)、トリ
ガ発生装置(TRG)、コード組み立て装置(CA
M)、コードテーブル(CTB)、タイマー装置(TI
M)を有している。また、センサユニット(SS)36
2が手首の表面に接触する位置に備えられている。
【0198】手首バンド352にはマイク364及びバ
イブレータ(VB)366が取りつけられている。
【0199】図67は装着型電話装置の接続構成を示し
た図である。図67を参照して、まず着信時の動作を説
明する。
【0200】まず、無線電話装置(TRXU)354に
より着信が行なわれるとバイブレータユニット(VB)
366が振動し、着信を操作者に報知する。操作者は指
先による打指で「着信コマンド」を発行することによ
り、指先を耳穴に挿入するか、もしくは、指先を耳穴に
挿入し、「着信」音声コマンドを発行することも可能で
ある。打指の場合にはセンサユニット(SS)362が
コマンド発行による振動をコマンドユニットに送り、コ
マンドユニットがそのコマンドを着信コマンドと解釈
し、無線電話装置(TRXU)354を介して通話が開
始される。通話は、音声ユニット(AFU)356、マ
イク364、アクチュエータ(AC)346により、こ
れまでに説明した通りの方法でなされる。
【0201】通話終了時には「切断コマンド」を指先で
発行することにより、コマンドユニット(CMDU)3
58がコマンドを解釈し、無線電話装置により通話が切
断される。もしくは「切断」の音声コマンドによって切
断することも可能である。
【0202】次に発信時の動作を説明する。指先による
打指で「発信コマンド」を発行しつつ、指先を耳穴に挿
入、もしくは、指先を耳穴に挿入し、「発信」音声コマ
ンドを発行する。コマンドユニット(CMDU)358
が発信コマンドが解釈し、通話が開始され、通話終了時
には「切断コマンド」を指先で発行するか、「切断」音
声コマンドによって切断する。
【0203】図68は本発明の第13の実施の形態にお
ける装着型PDA装置368を示す図である。装着型P
DA368の使用形態は図65で示した使用形態と同様
である。装着型PDA368はディスプレイ(DSP)
370及びPDA機能(図は省略)を有しており、音声
コマンド、打指コマンドを用いて操作することが可能で
ある。なお、PDAとはpersonal digiital assistan
tsの略語であり、携帯情報端末を意味する。
【0204】同図に示すように、アンプユニット372
以外は図62にて説明した構成と同様である。アンプユ
ニット372は、音声ユニット(AFU)374、コマ
ンドユニット(CMDU)376及びバッテリ(BT)
378を備えている。音声ユニット(AFU)374
は、骨伝導による音声伝達のための音声増幅機能等を備
えており、図45等で説明した、マイクアンプ(M
P)、アクチュエータアンプ(AP)、エコーキャンセ
ラ(EC)、受話フィルタ(FR)、発話フィルタ(F
S)を有する。また、コマンドユニット(CMDU)3
76は、打指及び音声によるコマンド入力機能を備えて
おり、図59で説明した、メインユニット(MU)、衝
撃センサ(SN)、センサアンプ(SA)、打指動作検
出用バンドパスフィルタ(BPF1)、手首動作検出用
バンドパスフィルタ(BPF2)、コンパレータ(CM
P)、コンパレータ用レベル設定機構(CPL)、トリ
ガ発生装置(TRG)、コード組み立て装置(CA
M)、コードテーブル(CTB)、タイマー装置(TI
M)を有している。また、センサユニット(SS)38
0が手首の表面に接触する位置に備えられている。更
に、テキスト等を表示するためのディスプレイ(DS
P)370及びPDA機能を実現するための回路を備え
ている。
【0205】図69にその接続構成を示す。同図に示す
ように、図67における無線電話装置354に換えてデ
ィスプレイ(DSP)370がコマンドユニット(CM
DU)376に接続された構成をとる。次に操作を説明
する。
【0206】まず、音声コマンドを使用して操作する例
について説明する。
【0207】操作開始のために、指先による打指で「操
作開始コマンド」を発行しつつ、操作者は指先を耳穴に
挿入するか、もしくは、指先を耳穴に挿入し、「操作開
始」音声コマンドを発行する。コマンドユニット(CM
DU)376はそのコマンドを解釈して、操作開始のた
めの処理を行なう。操作は音声コマンドで行ない、装着
型PDA368からの出力は音声合成で耳に返される。
【0208】操作終了時には「終了コマンド」を指先で
発行するか、もしくは「終了」音声コマンドを発行す
る。
【0209】次に、PDA機能を使用した一例として、
指コマンドによる「予定確認」の操作例を説明する。
【0210】まず、指先による打指で「予定確認コマン
ド」を発行する。「予定確認コマンド」はコマンドユニ
ット(CMDU)376で解釈され、PDA機能に渡さ
れ、PDA機能はディスプレイ(DSP)370に予定
を表示する。一定時間が経過すると自動スリープする機
能を設けることも可能である。
【0211】バイブレーションをアラームとして使用す
ることも可能である。その操作例を説明する。予定時刻
が来るとバイブレータ(VB)382が振動することに
より予定を報知し、同時にディスプレイ(DSP)37
0に表示し、詳しい内容を開く場合は「詳細コマンド」
を発行しつつ、指先を耳穴に挿入して音声合成で予定詳
細が耳に返され、同時にディスプレイ(DSP)370
に表示される。以上のことはPDA機能、コマンドユニ
ット(CMDU)376により実現することが可能であ
る。
【0212】また、本装着型PDA装置は腕時計を見る
ような姿勢で使用することも可能である。その場合、指
先同士を触れ合わせることによってコマンドを発生さ
せ、スケジュール等の表示を行う。
【0213】本実施の形態によれば、従来のようにPD
A操作にボタンやタッチパネルによる操作を行なう必要
がなくなるため、日常生活における操作性を向上させる
ことができる。
【0214】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。
【0215】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
操作者の指を耳穴に挿入するか、あるいは、指を耳の近
傍に押し当てるか、あるいは、指先で耳穴部を塞ぐよう
に操作者の指を耳に押し当てた状態で送受話動作を行う
ようにしたので、外部に音をほとんど漏洩させることな
く、また、騒音下でも明瞭度を損なうことなく、受話を
行うことが可能となる。
【0216】更に、操作者の手首内側面を口元に接近さ
せた状態で送受話動作を行うようにしたので、操作者の
発話音量を小さく抑えられるので、発話による周囲への
影響を抑えることが可能となる。また、バイブレータを
振動させて、操作者に着信を報知するようにしたので、
周囲に迷惑をかけることなく、操作者のみに着信を報知
させることが可能となる。
【0217】また、本発明によれば、手首の曲げや回転
を検出するセンサを新たに設けることなく、手首の曲げ
や回転時の誤入力を防止し、かつ、弱い打指入力も安定
して捉えることが可能となる。更に、身体表面から離れ
た時に受話音を停止させるので、周囲への音洩れを防止
することができ、アクチュエータの身体表面への押し付
け力(圧力)によって、受話音の音量もしくは音質を変
化させることにより、アクチュエータの押し当て方によ
らず、一定の音量もしくは音質で受話音を伝えるので、
周囲への音洩れを防止することができる。
【0218】従って、米国特許5381387及び54
99292の手首装着式送受話装置及び他の従来の装着
型送受話装置における問題点は本発明によって解消され
る。更に、本発明によれば打指又は音声コマンド入力可
能な装着型PDAを提供することが可能となるので、日
常生活におけるPDAの操作性を向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の装着型通信装置の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の装着型通信装置の
使用方法を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の装着型通信装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】指輪状アクチュエータの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の装着型通信装置の
機能ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の装着型通信装置の
概略構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の装着型通信装置の
構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の装着型通信装置の
構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の装着型通信装置の
機能ブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の装着型通信装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における収納時の
状態を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態の装着型通信装置
の機能ブロック図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態の別の例を示す斜
視図である。
【図18】先端部の形状を示す図である。
【図19】図17に示す装着型通信装置の非使用時の状
態を示す図である。
【図20】図17に示す装着型通信装置の構成を示す斜
視図である。
【図21】図17に示す装着型通信装置の機能ブロック
図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態の装着型通信装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図23】第5の実施の形態の装着型通信装置の骨伝導
アクチュエータの構成を示す図である。
【図24】図22で示した装着型通信装置の振動子が異
なる例を示す斜視図である。
【図25】骨伝導アクチュエータの構成を示す図であ
る。
【図26】骨伝導アクチュエータの動作スイッチ連動密
着機構を示す図である。
【図27】動作スイッチ連動密着機構の非使用時の状態
を示す図である。
【図28】骨伝導アクチュエータの動作スイッチ連動密
着機構を示す図である。
【図29】動作スイッチ連動密着機構の使用時の状態を
示す図である。
【図30】非使用時における骨伝導アクチュエータの電
動密着機構を示す図である。
【図31】使用時における骨伝導アクチュエータの電動
密着機構を示す図である。
【図32】非使用時における骨伝導アクチュエータのエ
アポンプ密着機構を示す図である。
【図33】使用時における骨伝導アクチュエータのエア
ポンプ密着機構を示す図である。
【図34】インシュレータを有する骨伝導アクチュエー
タの断面図であり、非使用時の図である。
【図35】インシュレータを有する骨伝導アクチュエー
タの断面図であり、使用時の図である。
【図36】インシュレータを有する骨伝導アクチュエー
タの別の例の断面図であり、非使用時の図である。
【図37】インシュレータを有する骨伝導アクチュエー
タの別の例の断面図であり、使用時の図である。
【図38】内部を真空にした骨伝導アクチュエータの断
面図である。
【図39】本発明の第6の実施の形態の装着型通信装置
の機能ブロック図である。
【図40】本実施の形態の押し付け圧力に対する音量及
び音質の補正例を示す図である。
【図41】本発明の第7の実施の形態の装着型通信装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図42】本発明の第7の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す斜視図である。
【図43】本発明の第7の実施の形態の装着型通信装置
の機能ブロック図である。
【図44】本発明の第8の実施の形態の装着型通信装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図45】本発明の第8の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す斜視図である。
【図46】本発明の第8の実施の形態の装着型通信装置
の機能ブロック図である。
【図47】本発明の第8の実施の形態の装着型通信装置
の他の例を示す斜視図である。
【図48】本発明の第9の実施の形態の装着型通信装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図49】本発明の第9の実施の形態の装着型通信装置
の構成を示す斜視図である。
【図50】本発明の第9の実施の形態の装着型通信装置
の機能ブロック図である。
【図51】本発明の第9の実施の形態の装着型通信装置
の他の例を示す斜視図である。
【図52】骨伝導アクチュエータにマイクロホンを設置
した構成を示す図である。
【図53】骨伝導アクチュエータと骨伝導マイクロホン
を一体化した構成を示す図である。
【図54】骨伝導アクチュエータと骨伝導マイクロホン
を一体化した構成における機能ブロック図である。
【図55】本発明の第10の実施の形態の装着型通信装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図56】本発明の第10の実施の形態の装着型通信装
置の機能ブロック図である。
【図57】本発明の第10の実施の形態の装着型通信装
置における他の例を示す機能ブロック図である。
【図58】本発明の第11の実施の形態の装着型コマン
ド入力装置の概略構成を示す斜視図である。
【図59】本発明の第11の実施の形態の装着型コマン
ド入力装置の断面図である。
【図60】本発明の第11の実施の形態の装着型コマン
ド入力装置の機能ブロック図である。
【図61】本発明の第11の実施の形態の装着型コマン
ド入力装置における振動発生体の例を示す図である。
【図62】本実施の形態で使用する打指動作検出用バン
ドパスフィルタ、及び手首動作検出用バンドパスフィル
タの一例の通過周波数帯域を示すグラフである。
【図63】本実施の形態における時系列トリガによるコ
マンド発生方法を示す図である。
【図64】本実施の形態における、時系列の打鍵コマン
ドと、それに対応するコマンドの一例を示す図である。
【図65】本発明の第12の実施の形態の装着型電話装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図66】本発明の第12の実施の形態の装着型電話装
置の構成を示す斜視図である。
【図67】本発明の第12の実施の形態の装着型電話装
置の機能ブロック図である。
【図68】本発明の第13の実施の形態の装着型PDA
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図69】本発明の第13の実施の形態の装着型PDA
装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1、136、168、206、346 指輪状アクチュ
エータ 3、27 コード 5、29、38、46、64、100、138、21
2、350、372 アンプユニット 6、44、90、92、108、162、200、24
0、272、310、352 手首バンド 7、48、158、360、378 バッテリー 9、50 ワイヤレスレシーバ 11、52、132、146、178、226、280
骨伝導アクチュエータ駆動用アンプ(アクチュエータ
アンプ) 13 骨伝導アクチュエータ 15、36 指輪状振動子 17 アクチュエータコイル 19、120 アクチュエータケース 21、252 振動板 23、34、42、62、72、76、82、94、1
10、122、140、180、198、208、27
8 アクチュエータ 25 コネクタ 31、54 SWB 33、56 SWA 40、58、196、234 ブーム 43 ドーム状振動子 60 装着型受話装置 66 溝付きドーム状振動子 68 モータ 70 スイッチ 74、78、88 振動子 80 SWノブ 84 ガイド 86 アウター 96 モータ 98 ワイヤ 102 空気袋 104 エアポンプ 106 バルブ 112 アクチュエータ先端部 114 インシュレータ 116 皮膚への接触部分 118 面状に接触する部分 124 圧力センサ 126、150、176、224、284 受話フィル
タ 128 受話フィルタテーブル(変換テーブル) 130、156、174、222、290 受信器 134、166、190、204、232、270 装
着型送受話装置 142、210 骨伝導マイク 144、172、260、276 マイクアンプ 148、182、268、282 エコーキャンセラ 152、184、289 発話フィルタ 154、186、288 送信器 160、188、292、366、362 バイブレー
タ 164、202、218、242、246、274、3
64 マイク 170 フックスイッチ 192 ノブ 194、238、308 本体部 214 骨伝導マイクアンプ(MP1) 216 マイクアンプ(MP2) 220 混合器 236 パッド 244 スイッチ 248 ケース 250、318 インシュレータ 254 電極(EP1) 256 電極(EP2) 258 容量検出部 294 音声認識ユニット 295 音声合成ユニット 296 加速度センサ 298、320 センサアンプ 300 センサフィルタ 302、326 コンパレータ 304 コマンド実行ユニット 306 コマンドテーブル 312 センサユニット 314 メインユニット 316 衝撃センサ 322 打指動作検出用バンドパスフィルタ(BPF
1) 324 手首動作検出用バンドパスフィルタ(BPF
2) 328 コンパレータ用レベル設定機構 330 トリガ発生装置 332 コード組み立て装置 334 コードテーブル 336 タイマー装置 338 振動発生体 340 プラスチックプレート 342、344 スポンジやフェルト等の小片 348 装着型電話装置 354 無線電話装置 356、374 音声ユニット 358、376 コマンドユニット 362 センサユニット 368 装着型PDA装置 370 ディスプレイ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/00 H04M 1/02 C 1/02 1/05 Z 1/05 H04B 7/26 V

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に装着することが可能であり、物体
    表面を指先で叩くか、もしくは指先同士を触れ合わせて
    情報を入力する装着型コマンド入力装置であって、 操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同士を
    触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してきた衝
    撃あるいは加速度を検出する加速度検出手段と、 該加速度検出手段からの検出信号に含まれる特定の周波
    数成分を検出し、操作者の指の打鍵動作の有無を判定し
    てトリガ信号を出力するトリガ発生手段と、 トリガ信号に対応するコマンド群を出力するコマンド生
    成装置とを有することを特徴とする装着型コマンド入力
    装置。
  2. 【請求項2】 人体に装着することが可能であり、物体
    表面を指先で叩くか、もしくは指先同士を触れ合わせて
    情報を入力する装着型コマンド入力装置であって、 操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同士を
    触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してきた衝
    撃あるいは加速度である打指振動を検出する加速度検出
    手段と、 手首部分に装着することが可能な形状であり、手首を曲
    げる動作や回す動作により、前記打指振動とは異なる周
    波数帯域の特定の周波数の振動である手首振動を発生さ
    せる振動発生体と、 前記加速度検出手段の出力信号の中から、周波数帯域の
    違いに応じて、前記打指振動による信号成分である打指
    信号と前記手動振動による信号成分である手首信号を分
    離する振動分離手段と、 前記振動分離手段から前記手首信号が検出された場合
    に、前記振動分離手段からの前記打指信号の有無の検出
    を抑制しつつ、前記打指信号の有無を判定してトリガ信
    号を出力するトリガ発生手段と、 前記トリガ発生手段からの時系列のトリガ信号が入力さ
    れ、対応するコマンド群を出力するコマンド生成装置と
    を有することを特徴とする装着型コマンド入力装置。
  3. 【請求項3】 前記装着型コマンド入力装置は各時系列
    のトリガ信号に対応するコマンドを記憶するコマンドテ
    ーブルを有し、 前記コマンド生成装置は、当該コマンドテーブルを参照
    して、時系列のトリガ信号に対応するコマンドを出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載の装着型コマンド入
    力装置。
  4. 【請求項4】 操作者の指を耳穴に挿入するか、あるい
    は、指を耳の近傍に押し当てるか、あるいは、指先や爪
    で耳穴部を塞ぐように操作者の指を耳に押し当てた状態
    で少なくとも音声受話を行なうことが可能な装着型通信
    装置であって、該装着型通信装置はコマンド入力手段を
    有し、該コマンド入力手段は、 操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同士を
    触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してきた衝
    撃あるいは加速度を検出する加速度検出手段と、 該加速度検出手段からの検出信号に含まれる特定の周波
    数成分を検出し、操作者の指の打鍵動作の有無を検出す
    る打鍵検出手段と、 該打鍵検出手段からの時系列の打鍵検出信号に基づき、
    対応するコマンドを決定・実行するコマンド実行手段と
    を有する装着型通信装置。
  5. 【請求項5】 操作者の指を耳穴に挿入するか、あるい
    は、指を耳の近傍に押し当てるか、あるいは、指先や爪
    で耳穴部を塞ぐように操作者の指を耳に押し当てた状態
    で少なくとも音声受話を行なうことが可能な装着型通信
    装置であって、該装着型通信装置はコマンド入力手段を
    有し、該コマンド入力手段は、 手首部分に装着することが可能な形状であり、手首を曲
    げる動作や回す動作により手首の皮膚表面と擦動し、物
    体表面を指先で叩くかもしくは指先同士を触れ合わせた
    時に発生し指および手を伝わってくる打指振動とは異な
    る周波数帯域の特定の周波数の手首振動を発生させる振
    動発生体と、 物体表面を指先で叩くか、もしくは指先同士を触れ合わ
    せた時に発生し指および手を伝わってくる打指振動と、
    前記振動発生体からの手首振動とを検出する検出装置
    と、 前記検出装置の出力信号の中から、周波数帯域の違いに
    より、前記打指振動信号と手首振動信号とを分離する振
    動分離手段と、 前記振動分離手段から前記手首振動信号が検出された場
    合に、前記振動分離手段からの前記打指振動信号の有無
    の検出を抑制しつつ、前記打指振動信号の有無を判定し
    てトリガ信号を出力するトリガ発生手段と、 前記トリガ発生手段からの時系列のトリガ信号が入力さ
    れ、対応するコマンド群を出力するコマンド生成装置と
    を有する装着型通信装置。
  6. 【請求項6】 前記装着型コマンド入力装置は、 操作者の指を耳穴に挿入するか、あるいは、指を耳の近
    傍に押し当てるか、あるいは、指先や爪で耳穴部を塞ぐ
    ように操作者の指を耳に押し当てた状態で少なくとも音
    声出力を行なう手段と、 操作者の手首、手、手掌背面部、指、あるいは爪先に接
    触して音声信号の伝達を行なうことに適した形状の骨伝
    導アクチュエータと本体部とを有し、 該本体部は、 情報を表示するディスプレイと、PDA機能を実行する
    PDA手段と、 操作者が発する音声を入力する入力手段と、 該入力手段により入力された音声を認識し、対応するコ
    マンドを実行する音声認識・実行手段と、 該音声認識・実行手段もしくは前記コマンド生成装置か
    らのコマンドに基づき、該PDA手段からの出力を、前
    記ディスプレイに表示するか、又は、音声よって前記骨
    伝導アクチュエータを介して操作者に報知する手段とを
    有することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれ
    か1項に記載の装着型コマンド入力装置。
  7. 【請求項7】 操作者の指を耳穴に挿入するか、あるい
    は、指を耳の近傍に押し当てるか、あるいは、指先や爪
    で耳穴部を塞ぐように操作者の指を耳に押し当てた状態
    で少なくとも音声出力を行なうことが可能な装着型コマ
    ンド入力装置であって、 操作者の手首、手、手掌背面部、指、あるいは爪先に接
    触して音声信号の伝達を行なうことに適した形状の骨伝
    導アクチュエータと本体部を有し、 該本体部は、 情報を表示するディスプレイと、PDA機能を実行する
    PDA手段と、 操作者の指先で物体表面を叩くか、もしくは指先同士を
    触れ合わせた時に発生し、操作者の指を伝播してきた衝
    撃あるいは加速度を検出する加速度検出手段と、 該加速度検出手段からの検出信号に含まれる特定の周波
    数成分を検出し、操作者の指の打鍵動作の有無を検出す
    る打鍵検出手段と、 該打鍵検出手段からの時系列の打鍵検出信号に基づき、
    対応するコマンドを決定・実行するコマンド実行手段と
    を有し、該コマンドによる該PDA手段からの出力を、
    前記ディスプレイに表示するか、又は、音声よって前記
    骨伝導アクチュエータを介して操作者に報知する手段を
    有することを特徴とする装着型コマンド入力装置。
JP2000059378A 1998-03-18 2000-03-03 装着型コマンド入力装置 Expired - Fee Related JP3298578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000059378A JP3298578B2 (ja) 1998-03-18 2000-03-03 装着型コマンド入力装置

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6793998 1998-03-18
JP6794098 1998-03-18
JP10-67939 1998-05-26
JP14362798 1998-05-26
JP10-67940 1998-05-26
JP10-143627 1998-05-26
JP2000059378A JP3298578B2 (ja) 1998-03-18 2000-03-03 装着型コマンド入力装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11070362A Division JP3067762B2 (ja) 1998-03-18 1999-03-16 装着型通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000322186A true JP2000322186A (ja) 2000-11-24
JP3298578B2 JP3298578B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=27464922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000059378A Expired - Fee Related JP3298578B2 (ja) 1998-03-18 2000-03-03 装着型コマンド入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3298578B2 (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001156903A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Nec Software Okinawa Ltd 携帯電話機
JP2003143683A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Ntt Docomo Inc コマンド入力装置
JP2004126258A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 装着型通信装置
JP2008501169A (ja) * 2004-06-01 2008-01-17 スイスコム モービル アーゲー 触覚的制御によるデータ送信システム
JP2009542038A (ja) * 2006-03-22 2009-11-26 ディヴィッド・ウェイスマン 骨伝導音伝播のための方法及びシステム
JP2013008314A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Denso Corp 操作端末
JP2013033382A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Nara Institute Of Science & Technology インタフェースシステム
JP2015082818A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 株式会社ファインウェル 送受話装置
KR101576148B1 (ko) 2008-03-26 2015-12-09 마이크로칩 테크놀로지 저머니 Ⅱ 게엠베하 운트 콤파니 카게 다차원 제스처 평가 시스템 및 방법
WO2015190360A1 (ja) * 2014-06-10 2015-12-17 シャープ株式会社 表示機能付き音声伝達装置
JP2015228115A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 富士通株式会社 入力装置
WO2016159261A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 シャープ株式会社 情報通知装置、情報通知装置の制御方法、制御プログラム
JP2016197349A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 身体装着型機器
JP2016195685A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 ウェアラブル機器
JP2018055690A (ja) * 2013-09-27 2018-04-05 ノキア テクノロジーズ オーユー ウェアラブル電子機器
US9980024B2 (en) 2011-02-25 2018-05-22 Rohm Co., Ltd. Hearing system and finger ring for the hearing system
US10013862B2 (en) 2014-08-20 2018-07-03 Rohm Co., Ltd. Watching system, watching detection device, and watching notification device
US10075574B2 (en) 2013-08-23 2018-09-11 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone
US10079925B2 (en) 2012-01-20 2018-09-18 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone
US10103766B2 (en) 2013-10-24 2018-10-16 Rohm Co., Ltd. Wristband-type handset and wristband-type alerting device
US10158947B2 (en) 2012-01-20 2018-12-18 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone utilizing cartilage conduction
US10356231B2 (en) 2014-12-18 2019-07-16 Finewell Co., Ltd. Cartilage conduction hearing device using an electromagnetic vibration unit, and electromagnetic vibration unit
US10778824B2 (en) 2016-01-19 2020-09-15 Finewell Co., Ltd. Pen-type handset
US10779075B2 (en) 2010-12-27 2020-09-15 Finewell Co., Ltd. Incoming/outgoing-talk unit and incoming-talk unit
US10795321B2 (en) 2015-09-16 2020-10-06 Finewell Co., Ltd. Wrist watch with hearing function
US10967521B2 (en) 2015-07-15 2021-04-06 Finewell Co., Ltd. Robot and robot system
US11526033B2 (en) 2018-09-28 2022-12-13 Finewell Co., Ltd. Hearing device

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4427486B2 (ja) 2005-05-16 2010-03-10 株式会社東芝 機器操作装置
CN107148774A (zh) * 2015-07-07 2017-09-08 简创科技集团有限公司 腕部和手指通信装置
KR101992483B1 (ko) 2017-12-08 2019-06-24 이놈들연구소 주식회사 체전도 기반 소리 출력 장치의 음질 개선을 위한 신호 처리 방법 및 시스템
KR20200078731A (ko) 2018-12-21 2020-07-02 이놈들연구소 주식회사 체전도 기반 소리 출력 장치의 음질 최적화를 위한 신호 처리 방법 및 시스템

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256121A (ja) * 1987-10-14 1990-02-26 Sanshin Ind Co Ltd 耳掛式送受信装置
JPH10200610A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 常装着型電話装置
JPH10198479A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 単一センサ型常装着入力装置
JPH10198478A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 補助情報検出型常装着入力装置
JPH11338597A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 手首装着型入力装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256121A (ja) * 1987-10-14 1990-02-26 Sanshin Ind Co Ltd 耳掛式送受信装置
JPH10200610A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 常装着型電話装置
JPH10198479A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 単一センサ型常装着入力装置
JPH10198478A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 補助情報検出型常装着入力装置
JPH11338597A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 手首装着型入力装置

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001156903A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Nec Software Okinawa Ltd 携帯電話機
JP2003143683A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Ntt Docomo Inc コマンド入力装置
JP2004126258A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 装着型通信装置
JP2008501169A (ja) * 2004-06-01 2008-01-17 スイスコム モービル アーゲー 触覚的制御によるデータ送信システム
JP2009542038A (ja) * 2006-03-22 2009-11-26 ディヴィッド・ウェイスマン 骨伝導音伝播のための方法及びシステム
KR101576148B1 (ko) 2008-03-26 2015-12-09 마이크로칩 테크놀로지 저머니 Ⅱ 게엠베하 운트 콤파니 카게 다차원 제스처 평가 시스템 및 방법
US10779075B2 (en) 2010-12-27 2020-09-15 Finewell Co., Ltd. Incoming/outgoing-talk unit and incoming-talk unit
US9980024B2 (en) 2011-02-25 2018-05-22 Rohm Co., Ltd. Hearing system and finger ring for the hearing system
JP2013008314A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Denso Corp 操作端末
JP2013033382A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Nara Institute Of Science & Technology インタフェースシステム
US10158947B2 (en) 2012-01-20 2018-12-18 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone utilizing cartilage conduction
US10778823B2 (en) 2012-01-20 2020-09-15 Finewell Co., Ltd. Mobile telephone and cartilage-conduction vibration source device
US10079925B2 (en) 2012-01-20 2018-09-18 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone
US10506343B2 (en) 2012-06-29 2019-12-10 Finewell Co., Ltd. Earphone having vibration conductor which conducts vibration, and stereo earphone including the same
US10834506B2 (en) 2012-06-29 2020-11-10 Finewell Co., Ltd. Stereo earphone
US10237382B2 (en) 2013-08-23 2019-03-19 Finewell Co., Ltd. Mobile telephone
US10075574B2 (en) 2013-08-23 2018-09-11 Rohm Co., Ltd. Mobile telephone
JP2018055690A (ja) * 2013-09-27 2018-04-05 ノキア テクノロジーズ オーユー ウェアラブル電子機器
US10103766B2 (en) 2013-10-24 2018-10-16 Rohm Co., Ltd. Wristband-type handset and wristband-type alerting device
JP2015082818A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 株式会社ファインウェル 送受話装置
JP2015228115A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 富士通株式会社 入力装置
US9832293B2 (en) 2014-06-10 2017-11-28 Sharp Kabushiki Kaisha Audio transmission device with display function
WO2015190360A1 (ja) * 2014-06-10 2015-12-17 シャープ株式会社 表示機能付き音声伝達装置
US10013862B2 (en) 2014-08-20 2018-07-03 Rohm Co., Ltd. Watching system, watching detection device, and watching notification device
US10380864B2 (en) 2014-08-20 2019-08-13 Finewell Co., Ltd. Watching system, watching detection device, and watching notification device
US10848607B2 (en) 2014-12-18 2020-11-24 Finewell Co., Ltd. Cycling hearing device and bicycle system
US11601538B2 (en) 2014-12-18 2023-03-07 Finewell Co., Ltd. Headset having right- and left-ear sound output units with through-holes formed therein
US10356231B2 (en) 2014-12-18 2019-07-16 Finewell Co., Ltd. Cartilage conduction hearing device using an electromagnetic vibration unit, and electromagnetic vibration unit
JPWO2016159261A1 (ja) * 2015-04-03 2018-07-19 シャープ株式会社 情報通知装置、情報通知装置の制御方法、制御プログラム
JP2016195685A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 ウェアラブル機器
JP2016197349A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 身体装着型機器
WO2016159261A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 シャープ株式会社 情報通知装置、情報通知装置の制御方法、制御プログラム
US10967521B2 (en) 2015-07-15 2021-04-06 Finewell Co., Ltd. Robot and robot system
US10795321B2 (en) 2015-09-16 2020-10-06 Finewell Co., Ltd. Wrist watch with hearing function
US10778824B2 (en) 2016-01-19 2020-09-15 Finewell Co., Ltd. Pen-type handset
US11526033B2 (en) 2018-09-28 2022-12-13 Finewell Co., Ltd. Hearing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3298578B2 (ja) 2002-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3298578B2 (ja) 装着型コマンド入力装置
JP3067762B2 (ja) 装着型通信装置
EP0951883B1 (en) Wearable communication device with bone conduction transducer
KR102036464B1 (ko) 스테레오 이어폰
EP2314077B1 (en) Wearable headset with self-contained vocal feedback and vocal command
JP4037086B2 (ja) コマンド入力装置
JP4727763B2 (ja) 補聴器および補聴器システム
CN103891311A (zh) 具有邻近度确定的耳机
JPH07506947A (ja) 骨伝導形式のイヤー・マイクロフォン及び方法
JPH07506948A (ja) 単指向性イヤー・マイクロフォン及び方法
JP2003037651A (ja) 電話機の自動音量調整装置
US20140355791A1 (en) Multifunctional earphone
JP2000324217A (ja) 携帯機器における音情報伝達装置および携帯機器
JP2000349879A (ja) 骨伝導スピーカー付モバイル通信装置
JP2009232423A (ja) 音響出力装置、携帯端末装置および耳装着判定方法
WO2005067339A1 (ja) 骨伝導スピーカを用いた音響装置
Fukumoto et al. Whisper: a wristwatch style wearable handset
JPH1042021A (ja) 電話機
JP2002262377A (ja) 骨導ピックアップ素子及びそのユニット
CN110536203A (zh) 一种蓝牙耳机、可穿戴设备、控制系统及控制方法
US20020110252A1 (en) Microphone assembly
WO1999046955A1 (fr) Ecouteur-microphone place dans l&#39;oreille a capteur de vibrations
JP2005167596A (ja) 耳装着型の音情報伝達器
WO2002013492A3 (en) An earphone for a cellular phone
JPH1023578A (ja) 耳穿孔型送受話装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees