JP2000320712A - 冷凍回路用電動ニードル弁及びこれを備えた冷凍装置 - Google Patents

冷凍回路用電動ニードル弁及びこれを備えた冷凍装置

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JP2000320712A JP11130699A JP13069999A JP2000320712A JP 2000320712 A JP2000320712 A JP 2000320712A JP 11130699 A JP11130699 A JP 11130699A JP 13069999 A JP13069999 A JP 13069999A JP 2000320712 A JP2000320712 A JP 2000320712A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラッジの付着を可及的に防止し得るように
した冷凍回路用電動ニードル弁及びこれを備えた冷凍装
置を提案する。 【解決手段】 弁本体1に、ニードル嵌挿孔16とこれ
に嵌挿されたニードル2との間に形成されるニードル嵌
挿隙間17を通って冷媒流路9側からケース3の内部空
間30側へ流入する冷媒の流量を低下させる冷媒流量低
下手段Pを設ける。かかる構成とすることで、冷媒圧力
の上昇又は降下に伴って上記ニードル嵌挿隙間17を通
って冷媒が流れる場合、その流量が少ない分だけ、該冷
媒に混入しているスラッジのニードル嵌挿隙間17の壁
面への付着が抑制され、スラッジの付着に起因するニー
ドル2の作動不良が可及的に防止されその適正な作動が
確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍回路におい
て冷媒の流量制御に用いられる電動ニードル弁、及びこ
の電動ニードル弁を備えた冷凍装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14には、冷凍回路において冷媒の流
量制御に使用されている電動膨張弁Z 0の構造を示して
いる。尚、後述する本願発明の説明の便宜上、この従来
一般的な電動膨張弁Z0の構造を具体的に説明してお
く。
【0003】図14において、符号1は弁本体、2はニ
ードル、3はケースである。上記弁本体1は、その軸方
向の一端側に位置する大径の流路形成部1aと他端側に
位置する小径のネジ形成部1cとこれら両者の中間に位
置する中径の肩部1bとをもつ異径体で構成され、上記
肩部1bとネジ形成部1cとを上記ケース3の一方の端
面に形成した開口33を通してその内部空間30内に挿
入させた状態で該ケース3と一体化されている。
【0004】そして、上記弁本体1の上記流路形成部1
aには、略直交する冷媒導入部11と冷媒導出部12と
からなり且つ該冷媒導入部11の口縁部に弁座部15を
形成した冷媒流路9が設けられている。尚、この冷媒導
入部11には冷媒導入管13が、冷媒導出部12には冷
媒導出管14がそれぞれ接続されている。
【0005】また、上記弁本体1の上記流路形成部1a
の冷媒流路9部分から上記ネジ形成部1cの端部に至る
部分には、所定径のニードル嵌挿孔16が貫設され、該
ニードル嵌挿孔16の一端は上記冷媒流路9に開口し、
他端は上記ネジ形成部1cの端面上に開口している。
【0006】上記ニードル嵌挿孔16には、その一端を
弁頭部20としたニードル2が摺動自在に嵌挿配置され
ており、該ニードル2がその軸方向に移動して上記弁頭
部20と弁座部15との間の通路面積を増減設定するこ
とで上記冷媒導入管13から冷媒導出管14側に流れる
冷媒の流量制御が行われるとともに、上記弁頭部20が
上記弁座部15に着座することで全閉とされ冷媒の流通
が阻止される。
【0007】尚、上記ニードル2は、上記弁頭部20側
に位置する大径の摺動軸部2aと小径の支持軸部2bと
をもつ段付き軸体で構成され、上記ニードル嵌挿孔16
によって上記摺動軸部2aが摺動自在に支持されその軸
心位置の保持が行われる。この場合、上記ニードル嵌挿
孔16の内周面と上記ニードル2の摺動軸部2aとの間
には微小なニードル嵌挿隙間17が形成されるととも
に、上記支持軸部2bとの間には上記ニードル嵌挿隙間
17よりも隙間寸法の大きい内周隙間22が形成され
る。
【0008】一方、上記弁本体1の肩部1bには、その
軸心部を通る上記ニードル嵌挿孔16(即ち、上記ニー
ドル嵌挿隙間17)と上記ケース3の内部空間30の下
端部(即ち、後述する第1空間部31)とを連通させる
所定径の均圧孔18が形成されている。
【0009】さらに、上記弁本体1の上記ネジ形成部1
cの外周面にはオネジが刻設されている。そして、この
ネジ形成部1cの径方向外側には、上記ニードル2を軸
方向に駆動させる電動手段Xの一部を構成するロータ部
10が配置されている。尚、上記電動手段Xは、所謂
「ステッピングモータ」で構成されるものであって、上
記ロータ部10と上記ケース3の外周側に配置された電
磁石5とを備える。
【0010】上記ロータ部10は、有底筒状形態を有し
且つその周壁部7aの内周面に上記弁本体1のネジ形成
部1cに設けたオネジに噛合するメネジを刻設したネジ
形成部材7と、両鍔付き筒状形態を有し且つその外周側
には永久磁石4を保持するとともにその内周側には上記
ネジ形成部材7の周壁部7aが無理嵌め嵌着されたスペ
ーサ6とを備えて構成される。
【0011】そして、このロータ部10は、上記弁本体
1のネジ形成部1cに対してその上方側(端部側)から
上記ネジ形成部材7を螺入させることで該弁本体1側に
取り付けられている。従って、上記ロータ部10は、上
記電磁石5の通電量(パルス値)に対応してこれが一体
的に回転することで、上記弁本体1のネジ形成部1cに
対してその軸方向へ相対移動することになる。
【0012】このロータ部10の軸方向移動を利用して
上記ニードル2をその開閉方向(即ち、軸方向)へ駆動
させるべく、該ロータ部10に対して上記ニードル2が
連結されている。即ち、上記ニードル2は、その他端側
を上記端面部7bを貫通してその上方へ突出させ且つそ
の突出端に止着部材34を設けることで下方への抜け止
めが行われるとともに、上記ネジ形成部材7の端面部7
bの下面と上記ニードル2の摺動軸部2aと支持軸部2
bの段差部との間に縮装配置したバネ35によって上記
止着部材34を上記ネジ形成部材7の端面部7bに当接
させる方向に常時付勢されている。
【0013】従って、上記ニードル2は、上記弁頭部2
0が上記弁座部15に着座するまでの範囲においては上
記ロータ部10の軸方向移動と一体的に移動して流路面
積の増減を行うことになるが、上記弁頭部20が上記弁
座部15に着座した後(即ち、上記ニードル2のそれ以
上の下動が規制された状態)においては、上記ロータ部
10は上記バネ35を縮小させながらさらに所定寸法だ
け下動し、バネ35の付勢力によって上記ニードル2の
閉弁状態を保持する。従って、この場合には、上記止着
部材34と上記ネジ形成部材7の端面部7bとの間には
所定の隙間が生じることになる(図9、図10を参
照)。
【0014】また、上記ロータ部10は、上記永久磁石
4と上記電磁石5との間における磁力効果を適正に保持
すべく、該永久磁石4とその外側に位置するケース3の
内周面との間隔を微小(例えば、0.2mm程度)に設定し
ており、従って上記ケース3の内部空間30は、上記ロ
ータ部10によってその下側に位置する第1空間部31
と上側に位置する第2空間部32とに区画されるととも
に、これら両空間部31,32は、上記永久磁石4の外
周面と上記ケース3の内周面との間に形成される外周隙
間21を介して連通される。
【0015】以上が、従来一般的な電動膨張弁Z0の構
造である。
【0016】この電動膨張弁Z0においては、圧縮機の
駆動によって電動膨張弁Z0の上流側の冷媒圧力が上昇
すると、この冷媒圧力の上昇を受けて、該電動膨張弁Z
0の内部において差圧が生じ、冷媒の一部が上記冷媒流
路9から上記ニードル嵌挿隙間17を通って上記ケース
3の内部空間30側に流れ込む。即ち、上記ニードル嵌
挿隙間17に流入する冷媒は、その一部は該ニードル嵌
挿隙間17に連通する上記均圧孔18を通って上記第1
空間部31に直接流入する。また、他の一部は、上記ニ
ードル嵌挿隙間17を上昇し、該ニードル嵌挿隙間17
からさらに上記ニードル2の他端寄り部分と上記弁本体
1のニードル嵌挿孔16との間に形成される内周隙間2
2を通って上昇した後反転し、上記弁本体1のネジ形成
部1cとこれに螺合された上記ネジ形成部材7との間の
噛合部隙間23を通って流下し上記第1空間部31に至
る。この二つの経路から上記第1空間部31に流入し且
つ合流した冷媒は、さらに上記外周隙間21を通って上
昇し、上記第2空間部32に流入することになる。
【0017】このように、上記ケース3の第1空間部3
1と第2空間部32に冷媒が流入することで上記ロータ
部10の軸方向両側における差圧状態が解消され、該ロ
ータ部10の円滑な移動が確保される。そして、この状
態で、上記ニードル2が上記ロータ部10の移動に連動
して一体的に移動することで冷媒流量が制御される。
【0018】一方、圧縮機が停止して電動膨張弁Z0
上流側の冷媒圧力が低下してくると、上記ケース3側の
降圧の冷媒が上記場合とは逆の経路を辿って上記冷媒流
路9側に還流される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷凍装置に
使用される圧縮機の摺動部においては、厳しい運転条件
下では金属接触によって高温となることから、冷凍機油
とか回路中に残存した加工油が劣化して高粘度のスラッ
ジが発生する。しかも、このスラッジは冷媒に溶けな
い、あるいは溶けにくい性状をもつことから、冷媒と溶
け合わずに冷媒と分離したスラッジは冷媒とともに冷凍
回路中を循環することになる。
【0020】この場合、電動膨張弁Z0においては、上
述のように圧縮機の運転開始及び運転停止に伴って、冷
媒が冷媒流路9とケース3の内部空間30との間を流
れ、しかもこの冷媒は狭隘な上記ニードル嵌挿隙間17
と噛合部隙間23及び外周隙間21を通って流れること
から、これら各隙間17,23,21にスラッジが付着
し易い。そして、これら各隙間17,23,21のう
ち、上記ニードル嵌挿隙間17にスラッジが付着しこれ
が溜まると、該スラッジが高粘度であることから、上記
ニードル2の移動、即ち、冷媒の流量制御作用が阻害さ
れ、また、上記噛合部隙間23及び外周隙間21にスラ
ッジが付着しこれが溜まると、上記ロータ部10の作動
が阻害されるものであり、これら何れの場合において
も、圧縮機での異常な液圧縮とか過熱を招来することに
なるため好ましくない。
【0021】そこで、本願発明では、スラッジの付着を
可及的に防止し得るようにした冷凍回路用電動ニードル
弁及びこれを備えた冷凍装置を提案することを目的とし
てなされたものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0023】本願の第1の発明にかかる冷凍回路用電動
ニードル弁では、ニードル2が摺動自在に貫通配置され
るニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿孔16の一端側
に臨んで設けられ上記ニードル2によって流路面積が調
整される冷媒流路9とを備えた弁本体1と、上記弁本体
1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他端側をその内部
空間30内に内包せしめた状態で取り付けられるととも
に該内部空間30内には上記ニードル2を駆動する電動
手段Xの少なくとも一部が内装されたケース3とを備え
たものにおいて、上記弁本体1に、上記ニードル嵌挿孔
16とこれに嵌挿された上記ニードル2との間に形成さ
れるニードル嵌挿隙間17を通って上記冷媒流路9側か
ら上記内部空間30側へ流入する冷媒の流量を低下させ
る冷媒流量低下手段Pを設けたことを特徴としている。
【0024】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流
量低下手段Yを、上記冷媒流路9と上記内部空間30と
を上記ニードル嵌挿孔16を介することなく連通させる
ように上記弁本体1に設けられた冷媒流路41で構成し
たことを特徴としている。
【0025】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記ニード
ル嵌挿孔16が上記冷媒流路9寄りに位置する大径孔部
16Aと上記電動手段X寄りに位置して上記ニードル2
を摺動自在に支持する小径孔部16Bとを備えるととも
に、上記大径孔部16Aには上記小径孔部16Bを介す
ることなく上記内部空間30に連通する均圧孔18を形
成したもので、上記大径孔部16Aと上記均圧孔18と
によって上記冷媒流量低下手段Pを構成したことを特徴
としている。
【0026】本願の第4の発明では、上記第3の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記大径孔
部16Aに、上記ニードル2を摺動自在に支持するとと
もに該大径孔部16Aの軸方向への冷媒の流通を許容し
得る如く構成されたニードルガイド部材42を配置した
ことを特徴としている。
【0027】本願の第5の発明では、上記第1の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記ニード
ル嵌挿孔16が、上記冷媒流路9寄りに位置する第1小
径孔部16Cと上記電動手段X寄りに位置する第2小径
孔部16Eと該第1小径孔部16Cと第2小径孔部16
Eの中間に位置し該第1小径孔部16Cよりも大径で且
つその軸方向長さが該第1小径孔部16Cのそれよりも
長く設定された大径孔部16Dとを備え、上記ニードル
2を上記第2小径孔部16Eで又は上記第1小径孔部1
6Cと第2小径孔部16Eの双方で摺動自在に支持する
構成とする一方、上記大径孔部16Dには上記第2小径
孔部16Eを介することなく上記内部空間30に連通す
る均圧孔18を形成したもので、上記大径孔部16Dと
上記均圧孔18とによって上記冷媒流量低下手段Pを構
成したことを特徴としている。
【0028】本願の第6の発明では、上記第1の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流
量低下手段Pを、上記ニードル2の外周面又は上記ニー
ドル嵌挿孔16の内周面に設けた溝43,44で構成し
たことを特徴としている。
【0029】本願の第7の発明では、上記第3,第4又
は第5の発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁におい
て、上記弁本体1を、上記冷媒流路9を備えた基部1A
と該基部1Aとは別体の副部1Bとで構成し、上記大径
孔部16A又は上記第1小径孔部16Cと大径孔部16
Dはこれを上記基部1Aに、上記小径孔部16B又は上
記第2小径孔部16Eはこれを上記副部1Bにそれぞれ
設けたことを特徴としている。
【0030】本願の第8の発明では、上記第3,第4又
は第5の発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁におい
て、上記均圧孔18を、丸孔で構成し且つその内径を
1.2mm以上としたことを特徴としている。
【0031】本願の第9の発明では、上記第8の発明に
かかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記均圧孔
18を、上記ニードル嵌挿孔16の周囲に複数個設けた
ことを特徴としている。
【0032】本願の第10の発明では、上記第1,第
2,第3,第4,第5,第6,第7,第8又は第9の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記ニ
ードル嵌挿隙間17の隙間間隔を0.2mm以上に設定
したことを特徴としている。
【0033】本願の第11の発明にかかる冷凍回路用電
動ニードル弁では、ニードル2が摺動自在に貫通配置さ
れるニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿孔16の一端
側に臨んで設けられ上記ニードル2によって流路面積が
調整される冷媒流路9とを備えた弁本体1と、上記弁本
体1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他端側をその内
部空間30内に内包せしめた状態で取り付けられ且つ該
内部空間30内には上記ニードル2を駆動する電動手段
Xの少なくとも一部が内装されたケース3とを備えると
ともに、上記電動手段Xが上記ニードル嵌挿孔16の径
方向外側において噛合し且つ該ニードル嵌挿孔16の軸
方向に延びるネジ部を備えるとともにその噛合隙間23
が上記ニードル嵌挿孔16の他端側において該ニードル
嵌挿孔16と連通する構成をもつものにおいて、上記冷
媒流路9から上記ニードル嵌挿孔16を介して上記噛合
隙間23に流入する冷媒の流量を低下させる冷媒流量低
下手段Qを設けたことを特徴としている。
【0034】本願の第12の発明では、上記第11の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷
媒流量低下手段Qを、上記ニードル嵌挿孔16の他端側
に対向して上記電動手段X側に設けられた連通孔45で
構成したことを特徴としている。
【0035】本願の第13の発明では、上記第11の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷
媒流量低下手段Qを、上記ニードル嵌挿孔16に嵌挿さ
れた上記ニードル2の端部側に設けられて該ニードル2
が上記電動手段Xに対してその軸方向に相対変位した時
に上記ニードル嵌挿孔16と上記内部空間30とを連通
させる冷媒流路49,50で構成したことを特徴として
いる。
【0036】本願の第14の発明にかかる冷凍回路用電
動ニードル弁では、ニードル2が摺動自在に貫通配置さ
れるニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿孔16の一端
側に臨んで設けられ上記ニードル2によって流路面積が
調整される冷媒流路9とを備えた弁本体1と、上記弁本
体1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他端側をその内
部空間30内に内包せしめた状態で取り付けられ且つ該
内部空間30内には上記ニードル2を駆動する電動手段
Xの少なくとも一部が内装されたケース3とを備えると
ともに、上記電動手段Xの外周面と上記ケース3の内周
面との間に外周隙間21が形成されたものにおいて、上
記外周隙間21を介して上記内部空間30の上記電動手
段Xの一方側に位置する第1空間部31と他方側に位置
する第2空間部32との間を流れる冷媒の流量を低下さ
せる冷媒流量低下手段Rを設けたことを特徴としてい
る。
【0037】本願の第15の発明では、上記第14の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷
媒流量低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久
磁石4の周壁部分をその軸方向に貫通して形成された冷
媒流路46で構成したことを特徴としている。
【0038】本願の第16の発明では、上記第14の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷
媒流量低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久
磁石4の内周側にあってこれを保持するスペーサ6の周
壁部分をその軸方向に貫通して形成された冷媒流路47
で構成したことを特徴としている。
【0039】本願の第17の発明では、上記第14の発
明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷
媒流量低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久
磁石4と該永久磁石4の内周側にあってこれを保持する
スペーサ6との衝合部分に形成された冷媒流路48で構
成したことを特徴としている。
【0040】本願の第18の発明では、上記第1の発明
ないし第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電動ニ
ードル弁を膨張弁として適用したことを特徴としてい
る。
【0041】本願の第19の発明では、上記第18の発
明にかかる冷凍装置において、上記冷媒として、理論吐
出温度がR22よりも高いHFC冷媒又はHFC冷媒を
含む混合冷媒を用いたことを特徴としている。
【0042】本願の第20の発明では、上記第18の発
明にかかる冷凍装置において、上記冷媒として、理論吐
出温度がR12及びR502よりも高いHFC冷媒又は
HFC冷媒を含む混合冷媒を用いたことを特徴としてい
る。
【0043】本願の第21の発明では、上記第18の発
明にかかる冷凍装置において、上記冷媒として、R32
のみ、又はR32を含む混合冷媒を用いたことを特徴と
している。
【0044】本願の第22の発明では、上記第18の発
明にかかる冷凍装置において、冷凍機油として合成油を
用いたことを特徴としている。
【0045】本願の第23の発明では、上記第22の発
明にかかる冷凍装置において、上記合成油の基油とし
て、ポリオールエステル、炭酸エステル、ポリビニルエ
ーテル、アルキンベンゼン又はポリアルキレングリコー
ルを用いたことを特徴としている。
【0046】本願の第24の発明では、上記第19又は
第20の発明にかかる冷凍装置において、冷凍機油とし
て極圧添加剤を含んだ合成油を用いたことを特徴として
いる。
【0047】本願の第25の発明では、上記第18,第
19,第20,第21,第22,第23又は第24にか
かる冷凍装置において、利用側熱交換器又は熱源側熱交
換器を複数備えたことを特徴としている。
【0048】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0049】(ア) 本願の第1の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、ニードル2が摺動自在に
貫通配置されるニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿孔
16の一端側に臨んで設けられ上記ニードル2によって
流路面積が調整される冷媒流路9とを備えた弁本体1
と、上記弁本体1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他
端側をその内部空間30内に内包せしめた状態で取り付
けられるとともに該内部空間30内には上記ニードル2
を駆動する電動手段Xの少なくとも一部が内装されたケ
ース3とを備えたものにおいて、上記弁本体1に、上記
ニードル嵌挿孔16とこれに嵌挿された上記ニードル2
との間に形成されるニードル嵌挿隙間17を通って上記
冷媒流路9側から上記内部空間30側へ流入する冷媒の
流量を低下させる冷媒流量低下手段Pを設けているの
で、電動ニードル弁の上流側の冷媒圧力の上昇又は降下
に伴って上記ニードル嵌挿隙間17を通って冷媒が流れ
る場合、上記冷媒流量低下手段Pによって上記ニードル
嵌挿隙間17における冷媒流量が低下されている分だ
け、該冷媒に混入しているスラッジのニードル嵌挿隙間
17の壁面への付着量が減少し、スラッジの付着に起因
する上記ニードル2の作動不良が可及的に防止され、該
ニードル2の適正な作動の確保によって冷凍回路の圧縮
機における異常な液圧縮あるいは過熱が未然に防止され
その信頼性が向上することになる。
【0050】(イ) 本願の第2の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記冷媒流量低下手段P
を、上記冷媒流路9と上記内部空間30とを上記ニード
ル嵌挿孔16を介することなく連通させるように上記弁
本体1に設けられた冷媒流路41で構成しているので、
冷媒は通路抵抗の少ない上記冷媒流路41側を主として
流れ、上記ニードル嵌挿隙間17側の冷媒流量が相対的
に減少し、それだけ該ニードル嵌挿隙間17の壁面への
スラッジの付着が抑制されるものである。即ち、上記
(ア)に記載の効果を、上記冷媒流路41の形成という
簡単且つ安価な構成によって確実に達成できるものであ
る。
【0051】(ウ) 本願の第3の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁は、上記第1の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁において、上記ニードル嵌挿孔16
が上記冷媒流路9寄りに位置する大径孔部16Aと上記
電動手段X寄りに位置して上記ニードル2を摺動自在に
支持する小径孔部16Bとを備えるとともに、上記大径
孔部16Aには上記小径孔部16Bを介することなく上
記内部空間30に連通する均圧孔18を形成したもの
で、上記大径孔部16Aと上記均圧孔18とによって上
記冷媒流量低下手段Pを構成している。
【0052】従って、本発明の冷凍回路用電動ニードル
弁によれば、上記ニードル嵌挿孔16の内周面と上記ニ
ードル2の外周面との間に形成される上記ニードル嵌挿
隙間17のうち、上記冷媒流路9寄りに位置する上記大
径孔部16Aに対応する部分では、上記小径孔部16B
に対応する部分よりもその通路面積が大きくその通路抵
抗が小さくなっているのに加えて、この大径孔部16A
に上記均圧孔18が形成されていることから、上記冷媒
流路9側からの冷媒は、主として、上記大径孔部16A
に対応する部分から上記均圧孔18を介して上記内部空
間30側に流れ、それだけ上記小径孔部16B側を流れ
る冷媒の流量が相対的に減少することになる。この結
果、上記ニードル嵌挿隙間17のうち、上記小径孔部1
6Bに対応する部分が狭隘な隙間であるにも拘わらず、
この部位へのスラッジの付着が可及的に抑制されること
になる。即ち、上記(ア)に記載の効果が、上記大径孔
部16Aと均圧孔18を形成するという簡単且つ安価な
構成によって確実に達成できるものである。
【0053】(エ) 本願の第4の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記第3の発明にかかる
冷凍回路用電動ニードル弁において、上記大径孔部16
Aに、上記ニードル2を摺動自在に支持するとともに上
記冷媒流路9から上記均圧孔18側への冷媒の流通を許
容する構造をもつニードルガイド部材42を配置してい
るので、上記ニードル嵌挿隙間17における冷媒の流通
を確保しつつ、上記ニードルガイド部材42によって上
記ニードル2の軸心をより確実に保持することができ、
上記(ウ)に記載の効果がさらに促進されることにな
る。
【0054】(オ) 本願の第5の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁は、上記第1の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁において、上記ニードル嵌挿孔16
が、上記冷媒流路9寄りに位置する第1小径孔部16C
と上記電動手段X寄りに位置する第2小径孔部16Eと
該第1小径孔部16Cと第2小径孔部16Eの中間に位
置し該第1小径孔部16Cよりも大径で且つその軸方向
長さが該第1小径孔部16Cのそれよりも長く設定され
た大径孔部16Dとを備え、上記ニードル2を上記第2
小径孔部16Eで又は上記第1小径孔部16Cと第2小
径孔部16Eの双方で摺動自在に支持する構成とする一
方、上記大径孔部16Dには上記第2小径孔部16Eを
介することなく上記内部空間30に連通する均圧孔18
を形成したもので、上記大径孔部16Dと上記均圧孔1
8とによって上記冷媒流量低下手段Pを構成したことを
特徴としている。
【0055】従って、本発明の冷凍回路用電動ニードル
弁によれば、上記ニードル嵌挿孔16の内周面と上記ニ
ードル2の外周面との間に形成される上記ニードル嵌挿
隙間17のうち、上記冷媒流路9寄りに位置する上記大
径孔部16Aに対応する部分では、上記第1及び第2小
径孔部16C,16Eに対応する部分よりもその通路面
積が大きくその通路抵抗が小さくなっているとともにこ
こに上記均圧孔18が形成されていることから、上記冷
媒流路9側から上記第1小径孔部16Cを通って大径孔
部16D側に流れる冷媒は、主として上記大径孔部16
D側から上記均圧孔18を介して上記内部空間30側に
流れ、相対的に上記第2小径孔部16E側を流れる冷媒
の流量は減少し該第2小径孔部16E側へのスラッジの
付着が可及的に抑制される。また、上記第1の小径孔部
16C部分は冷媒が流れるものの、その長さが上記大径
孔部16Dのそれに比して短いことからこの部分へのス
ラッジの付着量は少なく維持される。
【0056】これらの相乗的効果として、付着スラッジ
による上記ニードル2の作動阻害が可及的に防止され、
該ニードル2の適正な作動が確保されることで、上記
(ア)に記載の効果が確実に達成されることになる。
【0057】(カ) 本願の第6の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記第1の発明にかかる
冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流量低下
手段Pを、上記ニードル2の外周面又は上記ニードル嵌
挿孔16の内周面に設けた溝43,44で構成している
ので、該ニードル2の外周面とニードル嵌挿孔16の内
周面との間に形成されるニードル嵌挿隙間17を通って
冷媒が流れる場合、冷媒は通路抵抗の少ない上記溝4
3,44部分を主として流れ、該溝43,44以外の狭
隘な部分における冷媒流量が相対的に減少し、それだけ
該ニードル嵌挿隙間17の壁面へのスラッジの付着が抑
制されるものである。即ち、上記(ア)に記載の効果
を、上記溝43,44の形成という簡単且つ安価な構成
によって確実に達成できるものである。
【0058】(キ) 本願の第7の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記第3,第4又は第5
の発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上
記弁本体1を、上記冷媒流路9を備えた基部1Aと該基
部1Aとは別体の副部1Bとで構成し、上記大径孔部1
6A又は上記第1小径孔部16Cと大径孔部16Dはこ
れを上記基部1Aに、上記小径孔部16B又は上記第2
小径孔部16Eはこれを上記副部1Bにそれぞれ設けて
いるので、上記(ウ),(エ)又は(オ)に記載の効果
が得られるのに加えて、例えば該弁本体1を一体構成と
する場合に比して、上記各孔部の加工が容易であり、そ
れだけ電動ニードル弁の製造コストの低廉化が期待でき
ることになる。
【0059】(ク) 本願の第8の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記第3又は第5の発明
にかかる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記均圧
孔18を、丸孔で構成し且つその内径を1.2mm以上
としているので、該均圧孔18がスラッジの付着によっ
て詰まりを生じることがほぼ確実に防止され、該均圧孔
18による均圧作用が良好に維持される。
【0060】(ケ) 本願の第9の発明にかかる冷凍回
路用電動ニードル弁によれば、上記第8の発明にかかる
冷凍回路用電動ニードル弁において、上記均圧孔18
を、上記ニードル嵌挿孔16の周囲に複数個設けている
ので、電動ニードル弁側における均圧作用がより一層促
進され、該電動ニードル弁の適正な作動への移行がより
迅速となる。
【0061】(コ) 本願の第10の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第1,第2,第
3,第4,第5,第6,第7,第8又は第9の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記ニードル
嵌挿隙間17の隙間間隔を0.2mm以上に設定するこ
とで、上記ニードル嵌挿孔16による上記ニードル2の
軸心保持作用を維持しつつ、該ニードル嵌挿隙間17の
壁面へのスラッジの付着を効果的に抑制することがで
き、これら両者の相乗効果によって、上記ニードル2の
適正な作動状態が長期に亙って維持されるものである。
【0062】(サ) 本願の第11の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、ニードル2が摺動自在
に貫通配置されるニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿
孔16の一端側に臨んで設けられ上記ニードル2によっ
て流路面積が調整される冷媒流路9とを備えた弁本体1
と、上記弁本体1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他
端側をその内部空間30内に内包せしめた状態で取り付
けられ且つ該内部空間30内には上記ニードル2を駆動
する電動手段Xの少なくとも一部が内装されたケース3
とを備えるとともに、上記電動手段Xが上記ニードル嵌
挿孔16の径方向外側において噛合し且つ該ニードル嵌
挿孔16の軸方向に延びるネジ部を備えるとともにその
噛合隙間23が上記ニードル嵌挿孔16の他端側におい
て該ニードル嵌挿孔16と連通する構成をもつものにお
いて、上記冷媒流路9から上記ニードル嵌挿孔16を介
して上記噛合隙間23に流入する冷媒の流量を低下させ
る冷媒流量低下手段Qを設けているので、電動ニードル
弁の上流側の冷媒圧力の上昇又は降下に伴って上記ニー
ドル嵌挿隙間17を介して上記噛合隙間23側に冷媒が
流れる場合、上記冷媒流量低下手段Qによって上記噛合
隙間23に流入する冷媒の流量が低下されている分だ
け、該冷媒に混入しているスラッジの上記噛合隙間23
の壁面への付着量が減少し、スラッジの付着に起因する
上記ネジ部の作動不良が可及的に防止され、延いては上
記電動手段Xの適正な作動が確保によって冷凍回路の圧
縮機における異常な液圧縮あるいは過熱が未然に防止さ
れその信頼性が向上することになる。
【0063】(シ) 本願の第12の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第11の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記直接流出
手段Qを、上記ニードル嵌挿孔16の他端側に対向して
上記電動手段X側に設けられた連通孔45で構成してい
るので、上記ニードル嵌挿孔16とニードル2との間の
ニードル嵌挿隙間17を通って該ニードル嵌挿孔16の
他端側に流入する冷媒は、上記噛合隙間23よりも通路
抵抗の少ない上記連通孔45を主として流れ、該噛合隙
間23側においては冷媒の流量が相対的に減少し、それ
だけ該噛合隙間23の壁面へのスラッジの付着が抑制さ
れる。即ち、この発明では、上記連通孔45を形成する
という簡単且つ安価な構造によって上記(サ)に記載の
効果が確実に得られるものである。
【0064】(ス) 本願の第13の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第11の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記直接流出
手段Qを、上記ニードル嵌挿孔16に嵌挿された上記ニ
ードル2の端部側に設けられて該ニードル2が上記電動
手段Xに対してその軸方向に相対変位した時に上記ニー
ドル嵌挿孔16と上記内部空間30とを連通させる冷媒
流路49,50で構成しているので、上記ニードル2が
上記電動手段Xに対してその軸方向に相対変位した時、
即ち、上記ニードル2が閉弁された状態においては、上
記ニードル嵌挿孔16とニードル2との間のニードル嵌
挿隙間17を通って該ニードル嵌挿孔16の他端側に流
入する冷媒は、上記噛合隙間23よりも通路抵抗の少な
い上記冷媒流路49,50を主として流れ、該噛合隙間
23側においては冷媒の流量が相対的に減少し、それだ
け該噛合隙間23の壁面へのスラッジの付着が抑制され
る。即ち、この発明では、上記冷媒流路49,50を形
成するという簡単且つ安価な構造によって上記(サ)に
記載の効果が確実に得られるものである。
【0065】(セ) 本願の第14の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、ニードル2が摺動自在
に貫通配置されるニードル嵌挿孔16と該ニードル嵌挿
孔16の一端側に臨んで設けられ上記ニードル2によっ
て流路面積が調整される冷媒流路9とを備えた弁本体1
と、上記弁本体1に対して上記ニードル嵌挿孔16の他
端側をその内部空間30内に内包せしめた状態で取り付
けられ且つ該内部空間30内には上記ニードル2を駆動
する電動手段Xの少なくとも一部が内装されたケース3
とを備えるとともに、上記電動手段Xの外周面と上記ケ
ース3の内周面との間に外周隙間21が形成されたもの
において、上記外周隙間21を介して上記内部空間30
の上記電動手段Xの一方側に位置する第1空間部31と
他方側に位置する第2空間部32との間を流れる冷媒の
流量を低下させる冷媒流量低下手段Rを設けているの
で、電動ニードル弁の上流側の冷媒圧力の上昇又は降下
に伴って上記外周隙間21を介して上記第1空間部31
と第2空間部32の間で冷媒が流れる場合、上記冷媒流
量低下手段Rによって上記外周隙間21を流れる冷媒の
流量が低下されている分だけ、該冷媒に混入しているス
ラッジの上記外周隙間21の壁面への付着量が減少し、
スラッジの付着に起因する上記電動手段Xの作動不良が
可及的に防止され、該電動手段Xの適正な作動が確保さ
れることで冷凍回路の圧縮機における異常な液圧縮ある
いは過熱が未然に防止されその信頼性が向上することに
なる。
【0066】(ソ) 本願の第15の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第14の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流量
低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久磁石4
の周壁部分をその軸方向に貫通して形成された冷媒流路
46で構成しているので、上記第1空間部31と第2空
間部32の間を流れる冷媒は、上記外周隙間21よりも
通路抵抗の少ない上記冷媒流路46を主として流れ、該
外周隙間21側においては冷媒の流量が相対的に減少
し、それだけ該外周隙間21の壁面へのスラッジの付着
が抑制される。即ち、この発明では、上記冷媒流路46
を形成するという簡単且つ安価な構造によって上記
(セ)に記載の効果が確実に得られるものである。
【0067】(タ) 本願の第16の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第14の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流量
低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久磁石4
の内周側にあってこれを保持するスペーサ6の周壁部分
をその軸方向に貫通して形成された冷媒流路47で構成
しているので、上記第1空間部31と第2空間部32の
間を流れる冷媒は、上記外周隙間21よりも通路抵抗の
少ない上記冷媒流路47を主として流れ、該外周隙間2
1側においては冷媒の流量が相対的に減少し、それだけ
該外周隙間21の壁面へのスラッジの付着が抑制され
る。即ち、この発明では、上記冷媒流路47を形成する
という簡単且つ安価な構造によって上記(セ)に記載の
効果が確実に得られるものである。
【0068】(チ) 本願の第17の発明にかかる冷凍
回路用電動ニードル弁によれば、上記第14の発明にか
かる冷凍回路用電動ニードル弁において、上記冷媒流量
低下手段Rを、上記電動手段Xに備えられた永久磁石4
と該永久磁石4の内周側にあってこれを保持するスペー
サ6との衝合部分に形成された冷媒流路48で構成して
いるので、上記第1空間部31と第2空間部32の間を
流れる冷媒は、上記外周隙間21よりも通路抵抗の少な
い上記冷媒流路48を主として流れ、該外周隙間21側
においては冷媒の流量が相対的に減少し、それだけ該外
周隙間21の壁面へのスラッジの付着が抑制される。即
ち、この発明では、上記冷媒流路48を形成するという
簡単且つ安価な構造によって上記(セ)に記載の効果が
確実に得られるものである。
【0069】(ツ) 本願の第18の発明にかかる冷凍
装置によれば、上記第1の発明ないし第17の発明のい
ずれか一つの冷凍回路用電動ニードル弁を膨張弁として
適用しているので、該電動ニードル弁がスラッジの付着
による作動不良が生じにくい構成であることから、上記
膨張弁はこれが比較的スラッジが発生し易い運転条件下
において使用される場合でも、スラッジの付着による作
動不良を生じることなく適正な作動を維持することとな
り、それだけ冷凍装置の運転上の信頼性が向上すること
になる。
【0070】(テ) 本願の第19の発明にかかる冷凍
装置は、上記第18の発明にかかる冷凍装置において、
上記冷媒として、理論吐出温度がR22よりも高いHF
C冷媒又はHFC冷媒を含む混合冷媒を用いたことを特
徴としている。
【0071】この場合、圧縮機中で生成されるスラッジ
は、冷媒の吐出温度が高くなるほどその生成量が増加す
るという特性があるため、冷媒として理論吐出温度がR
22よりも高いHFC冷媒又はHFC冷媒を含む混合冷
媒を用いると、スラッジ生成量そのものが多くなり、そ
れだけ電動膨張弁にスラッジの付着による作動不良が生
じ易くなる。
【0072】しかし、かかる場合にあっても、この発明
の冷凍装置のように、上記電動膨張弁として上記第1の
発明ないし第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電
動ニードル弁を適用することで、冷媒の特性上スラッジ
生成量が多いにも拘わらず、上記電動膨張弁の適正な作
動が確保され、冷凍装置の適正な運転が実現されること
になる。
【0073】(ト) 本願の第20の発明にかかる冷凍
装置は、上記第18の発明にかかる冷凍装置において、
上記冷媒として、理論吐出温度がR12及びR502よ
りも高いHFC冷媒又はHFC冷媒を含む混合冷媒を用
いたことを特徴としている。
【0074】この場合、圧縮機中で生成されるスラッジ
は、冷媒の吐出温度が高くなるほどその生成量が増加す
るという特性があるため、冷媒として理論吐出温度がR
12及びR502よりも高いHFC冷媒又はHFC冷媒
を含む混合冷媒を用いると、スラッジ生成量そのものが
多くなり、それだけ電動膨張弁にスラッジの付着による
作動不良が生じ易くなる。
【0075】しかし、かかる場合にあっても、この発明
の冷凍装置のように、上記電動膨張弁として上記第1の
発明ないし第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電
動ニードル弁を適用することで、冷媒の特性上スラッジ
生成量が多いにも拘わらず、上記電動膨張弁の適正な作
動が確保され、冷凍装置の適正な運転が実現されること
になる。
【0076】(ナ) 本願の第21の発明にかかる冷凍
装置は、上記第18の発明にかかる冷凍装置において、
上記冷媒として、R32のみ、又はR32を含む混合冷
媒を用いたことを特徴としている。
【0077】この場合、R32は温暖化係数が低いこ
と、理論COPとか熱伝達効率が高く且つ冷媒圧力損失
の少ないために冷凍装置で使用した場合にはエネルギー
効率が高いこと、等の利点がある反面、例えばR22等
に比較して吐出温度が高くスラッジの生成量が多いとい
う欠点がある。
【0078】しかし、この発明の冷凍装置のように、冷
媒として、R32のみ、又はR32を含む混合冷媒を用
いるものにあっても、上記電動膨張弁として上記第1の
発明ないし第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電
動ニードル弁を適用することで、スラッジ生成量が多い
にも拘わらず上記電動膨張弁の適正な作動が確保される
ので、温暖化防止効果の高い冷凍装置を提供することが
可能となる。
【0079】(ニ) 本願の第22の発明にかかる冷凍
装置は、上記第18の発明にかかる冷凍装置において、
冷凍機油として合成油を用いたことを特徴とし、また本
願の第23の発明にかかる冷凍装置は、上記合成油の基
油として、ポリオールエステル、炭酸エステル、ポリビ
ニルエーテル、アルキンベンゼン又はポリアルキレング
リコールを用いたことを特徴としている。
【0080】この場合、上記合成油は、例えばR22を
冷媒とする冷凍装置において冷凍機油として用いられて
いた鉱油と異なり、狭い範囲の分子量で且つ単一に近い
構造の分子で構成されているため、水分・空気・不純物
などの影響を受けて化学的変化を生じた場合にはダメー
ジを受け易く、またこの科学的なダメージはスラッジの
発生増加につながるものである。従って、かかる合成油
を冷凍機油として用いた冷凍装置においては、スラッジ
の付着による電動膨張弁の作動不良が生じ易いものとな
る。
【0081】ところが、この発明の冷凍装置では、冷凍
機油として上記ポリオールエステル等の合成油を用いた
ものにあっても、上記電動膨張弁として上記第1の発明
ないし第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電動ニ
ードル弁を適用することで、冷凍機油の性状からスラッ
ジ生成量が多いにも拘わらず、上記電動膨張弁の適正な
作動が確保され、作動上の信頼性の高い冷凍装置を提供
することが可能となる。
【0082】(ヌ) 本願の第24の発明にかかる冷凍
装置は、上記第19又は第20の発明にかかる冷凍装置
において、冷凍機油として極圧添加剤を含んだ合成油を
用いたことを特徴としている。
【0083】この場合、HFC冷媒は、一般にHCFC
冷媒に比して自己潤滑性に劣るため、冷凍機油に極圧添
加剤を添加する必要があるが、この極圧添加剤は高温の
金属摺動面において鉄と反応してスラッジとなる。この
ため、HFC冷媒を用い且つ冷凍機油として極圧添加剤
を添加した合成油を用いたものにおいては、スラッジの
付着による電動膨張弁の作動不良が発生し易い。
【0084】しかし、この発明の冷凍装置のように、冷
凍機油として極圧添加剤を含んだ合成油を用いたものに
あっても、上記電動膨張弁として上記第1の発明ないし
第17の発明のいずれか一つの冷凍回路用電動ニードル
弁を適用することで、スラッジ生成量が多いにも拘わら
ず、上記電動膨張弁の適正な作動が確保され、作動上の
信頼性の高い冷凍装置を提供することが可能となる。
【0085】(ネ) 本願の第25の発明にかかる冷凍
装置は、上記第18,第19,第20,第21,第2
2,第23又は第24にかかる冷凍装置において、利用
側熱交換器又は熱源側熱交換器を複数備えたことを特徴
としている。
【0086】かかる熱交換器を複数備えた冷凍装置にあ
っては、例えば利用側熱交換器と熱源側熱交換器とが一
対一で連結される構成の冷凍装置に比して、冷媒の配管
長が長くなり、それだけ配管中の水分・空気・不純物も
多く、これが冷凍回路中に混入してスラッジを発生する
確率も高くなる。従って、利用側熱交換器又は熱源側熱
交換器を複数備えた冷凍装置においては、スラッジの付
着に起因する電動膨張弁の作動不良が問題となり易い。
【0087】しかし、かかる場合においても、上記第1
8,第19,第20,第21,第22,第23又は第2
4にかかる冷凍装置のように、電動膨張弁としてスラッ
ジが付着しにくい構造の電動膨張弁を採用することで、
熱交換器を複数備えた配管長の長い構成でありながら、
電動膨張弁の作動不良の無い信頼性の高い冷凍装置を提
供することができる。
【0088】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0089】尚、以下に述べる各実施形態の電動膨張弁
1〜Z12は、上述の図14に示した従来の電動膨張弁
0とその基本構造を同じくするものであり、従って、
以下の各実施形態の電動膨張弁Z1〜Z12についてその
構成部材のうち、図14に示した電動膨張弁Z0の各構
成部材に対応する部材には図14に付した符号と同一の
符号を付することでその説明を省略し、各実施形態に特
有の構成部分のみを詳述することとする。
【0090】第1の実施形態 図1には、第1の実施形態にかかる電動膨張弁Z1を示
しており、同図において符号1は弁本体、2はニード
ル、3はケース、4は永久磁石、5は電磁石、6はスペ
ーサ、7はネジ形成部材、10は上記永久磁石4とスペ
ーサ6とネジ形成部材7とで構成されるロータ部であ
り、該ロータ部10と上記電磁石5とで電動手段Xが構
成されている。
【0091】この実施形態の電動膨張弁Z1は、上記弁
本体1に設けたニードル嵌挿孔16とこれに嵌装される
上記ニードル2との間に形成される狭隘なニードル嵌挿
隙間17の壁面におけるスラッジの付着を可及的に防止
することをその主たる目的としたものであって、圧縮機
(図示省略)の運転及び運転停止に伴う上記冷媒流路9
側の冷媒圧力の上昇あるいは降下に対応して、該冷媒流
路9と上記ケース3側の内部空間30との間を冷媒が流
れる場合において、上記ニードル嵌挿隙間17を流れる
冷媒量を低下させることで該ニードル嵌挿隙間17の壁
面へのスラッジの付着を可及的に抑制するものである。
【0092】このための具体的手段として、この実施形
態の電動膨張弁Z1においては、本願の請求項1及び請
求項2に記載の発明を適用して、上記弁本体1の流路形
成部1a部分に、上記ニードル嵌挿隙間17を介するこ
となく、上記冷媒流路9と上記ケース3側の第1空間部
31とを直接連通する冷媒流路41(特許請求の範囲中
の「冷媒流量低下手段P」に該当する)を適数個形成し
たものである。
【0093】かかる構成とすれば、上記冷媒流路9側と
上記内部空間30側との差圧によってこれら両者間を冷
媒が流れる場合(即ち、圧縮機の運転開始時には上記冷
媒流路9側から内部空間30側に、また圧縮機の運転停
止時には内部空間30側から冷媒流路9側に、それぞれ
流れる場合)、上記ニードル嵌挿隙間17と上記各冷媒
流路41,41,・・との間における通路抵抗は該各冷
媒流路41,41,・・側の方が上記ニードル嵌挿隙間
17側よりも格段に小さいので、冷媒はその大部分が上
記冷媒流路41,41,・・を通って流れ、その分だけ
上記ニードル嵌挿隙間17を通って流れる冷媒量が相対
的に減少することになる。
【0094】この結果、上記ニードル嵌挿隙間17側に
おいては、ここを流れる冷媒量の相対的な低下により、
例え冷媒とか冷凍機油としてスラッジ発生量が多くなる
ものを採用していたとしても、該ニードル嵌挿隙間17
を流れる冷媒量の低下分だけ、該ニードル嵌挿隙間17
の壁面へのスラッジ付着量が減少せしめられることにな
る。
【0095】従って、上記ニードル嵌挿隙間17の壁面
への高粘度のスラッジの付着に起因して上記ニードル2
の作動が阻害されることが可及的に防止され、該ニード
ル2の適正な作動が確保されることで、例えば圧縮機に
おける異常な液圧縮あるいは過熱が未然に防止され、上
記電動膨張弁Z1を備えた冷凍装置の作動上の信頼性が
高められることになる。
【0096】尚、上記冷媒流路41は、その通路面積が
大きいことから、ここへのスラッジ付着はほとんど生じ
ない。また、この実施形態においては、上記各冷媒流路
41,41,・・が、従来構造の電動膨張弁Z0におけ
る均圧孔18として同時に機能し得ることから、該均圧
孔18は設けていない。
【0097】第2の実施形態 図2には、本願発明の第2の実施形態にかかる電動膨張
弁Z2を示している。この電動膨張弁Z2は、本願の請求
項1,3,7,8及び9に記載の発明が適用されたもの
で、上記第1の実施形態にかかる電動膨張弁Z1と同様
に、上記ニードル嵌挿隙間17の壁面へのスラッジの付
着による上記ニードル2の作動不良の発生を防止するこ
とを目的とした構造をもつものである。
【0098】即ち、この実施形態の電動膨張弁Z2は、 上記弁本体1の構造に関しては、上記第1の実施形態
においては該弁本体1を流路形成部1aと肩部1bとネ
ジ形成部1cとを一体的に備えた構造としていたのに対
し、この実施形態では該弁本体1を、上記流路形成部1
aと肩部1bのみを備えた基部1Aと、上記ネジ形成部
1cに対応するネジ形成部材8で構成される副部1Bと
からなる結合構造とし、 上記基部1Aと上記副部1Bとに跨がって形成される
上記ニードル嵌挿孔16に関しては、該ニードル嵌挿孔
16を、上記基部1A側に位置する大径孔部16Aと上
記副部1B側に位置する小径孔部16Bとで構成し、且
つ該小径孔部16Bはこれを上記ニードル2を摺動自在
に支持し得るように該ニードル2の外径に近似した径寸
法に設定し該ニードル2の外周面との隙間を上記ニード
ル嵌挿隙間17とする一方、上記大径孔部16Aは上記
小径孔部16Bよりも大きな径寸法に設定し上記ニード
ル2の外周面との隙間を上記ニードル嵌挿隙間17より
も隙間寸法の大きい環状隙間24とし、 さらに、上記基部1Aには、上記環状隙間24と上記
第1空間部31とを連通する均圧孔18を複数個形成し
た、ことを構造上の特徴としている。
【0099】この実施形態の電動膨張弁Z2では、上記
〜の如き特有の構造を採用することで、次のような
作用効果が得られる。
【0100】先ず、上記冷媒流路9側と上記内部空間3
0側との差圧によってこれら両者間を冷媒が流れる場
合、上記副部1B側の上記ニードル嵌挿隙間17と上記
基部1A側の上記環状隙間24との間における通路抵抗
は該環状隙間24側の方が上記ニードル嵌挿隙間17側
よりも格段に小さく、またこの環状隙間24に臨んで上
記均圧孔18が形成されているので、例えば上記冷媒流
路9側から上記内部空間30側へ冷媒が流れる場合につ
いてみれば、上記冷媒流路9側から上記環状隙間24側
に流入した冷媒は、該環状隙間24から直接上記均圧孔
18を介して上記第1空間部31側に流れ、通路抵抗の
大きい上記ニードル嵌挿隙間17側の冷媒量は相対的に
低下することになる。
【0101】この結果、上記ニードル嵌挿隙間17側に
おいては、ここを流れる冷媒量の相対的な低下により、
例え冷媒とか冷凍機油としてスラッジ発生量が多くなる
ものを採用していたとしても、該ニードル嵌挿隙間17
を流れる冷媒量の低下分だけ、該ニードル嵌挿隙間17
の壁面へのスラッジ付着量が減少せしめられる。従っ
て、上記ニードル嵌挿隙間17の壁面への高粘度のスラ
ッジの付着に起因して上記ニードル2の作動が阻害され
ることが可及的に防止され、該ニードル2の適正な作動
が確保されることで、例えば圧縮機における異常な液圧
縮あるいは過熱が未然に防止され、上記電動膨張弁Z2
を備えた冷凍装置の作動上の信頼性が高められることに
なる。
【0102】また、この場合、上記ニードル2は、上記
ニードル嵌挿孔16のうち、上記副部1Bを構成する上
記ネジ形成部材8側の小径孔部16Bによって支持され
ていることで、その軸心の保持が確実ならしめられ、該
ニードル2による冷媒流量の制御が高い信頼性をもって
行われることになる。
【0103】さらに、この実施形態の電動膨張弁Z2
おいては、上記弁本体1を、上記冷媒流路9を備えた基
部1Aと該基部1Aとは別体の副部1Bとで構成してい
るので、例えば、上記弁本体1を一体構成とする場合に
比して、上記各孔部の加工が容易であり、それだけ電動
膨張弁Z2の製造コストの低廉化が期待できる。
【0104】また、例えば、上記均圧孔18を丸孔で構
成し且つその内径を1.2mm以上に設定すれば、該均
圧孔18がスラッジの付着によって詰まりを生じること
がほぼ確実に防止され、該均圧孔18による均圧作用が
良好に維持され、延いては電動膨張弁Z2の適正な作動
が確保されることになる。
【0105】尚、この実施形態の電動膨張弁Z2では、
上記環状隙間24と均圧孔18とで特許請求の範囲中の
「冷媒流量低下手段P」が構成されている。
【0106】第3の実施形態 図3には、本願発明の第3の実施形態にかかる電動膨張
弁Z3を示している。この電動膨張弁Z3は、本願の請求
項1,3,4,7,8及び9に記載の発明を適用して、
上記第2の実施形態にかかる電動膨張弁Z2をさらに発
展させたもので、該電動膨張弁Z2と同様の構造に加え
て、上記環状隙間24部分に次述のニードルガイド部材
42を装着した構造とされている。
【0107】上記ニードルガイド部材42は、その内周
を上記ニードル2を摺動自在に支持し得るような内径寸
法をもつニードル嵌挿孔42aとする一方、該ニードル
嵌挿孔42aの外周側には複数の冷媒流路42b,42
b,・・を設けている。
【0108】このようなニードルガイド部材42を備え
た上記電動膨張弁Z3においては、上記第2の実施形態
にかかる電動膨張弁Z2と同様の作用効果が得られるの
に加えて、上記ニードルガイド部材42を設けて、該ニ
ードルガイド部材42と上記ネジ形成部材8側の小径孔
部16Bの両者によって上記ニードル2を摺動自在に支
持することで、該ニードル2の軸心の保持がより一層確
実となり、電動膨張弁Z3の作動上の信頼性がさらに高
まるものである。
【0109】尚、この実施形態の電動膨張弁Z3では、
上記環状隙間24と均圧孔18とで特許請求の範囲中の
「冷媒流量低下手段P」が構成されている。
【0110】第4の実施形態 図5には、本願発明の第4の実施形態にかかる電動膨張
弁Z4を示している。この電動膨張弁Z4は、本願の請求
項1,5,7,8及び9に記載の発明が適用されたもの
で、上記第3の実施形態にかかる電動膨張弁Z3の変形
例として位置付けられるものであって、該第3の実施形
態にかかる電動膨張弁Z3においては上記ニードルガイ
ド部材42を備えこれによって上記ニードル2の下部側
を支持していたのに対して、該ニードル2の下部側の支
持を上記基部1A側において行うようにし、これによっ
て上記ニードルガイド部材42の装着を不要としたもの
である。
【0111】即ち、この電動膨張弁Z4においては、上
記基部1Aから上記副部1Bに跨がって形成される上記
ニードル嵌挿孔16を、上記冷媒流路9寄りに位置して
上記ニードル2の外径より僅かに大きい径寸法をもつ第
1小径孔部16Cと、該第1小径孔部16Cよりも大径
で且つ該第1小径孔部16Cに連続するとともに上記均
圧孔18の一端が開口された大径孔部16Dと、上記副
部1Bを構成するネジ形成部材8側に設けられ且つ上記
第1小径孔部16Cと略同一の径寸法をもつ第2小径孔
部16Eとで構成している。また、この場合、上記第1
小径孔部16Cの軸方向長さを、上記大径孔部16Dの
それよりも短くなるように設定している。そして、上記
第1小径孔部16Cと第2小径孔部16Bの双方によっ
て上記ニードル2を支持する。
【0112】このような構成とすることで、上記第3の
実施形態の電動膨張弁Z3の如き上記ニードルガイド部
材42を設けずとも該第3の実施形態の電動膨張弁Z3
と同様の作用効果が得られることは勿論のこと、これに
加えて、上記該ニードルガイド部材42が不要である分
だけ製造コストの低廉化も期待できるものである。
【0113】即ち、この電動膨張弁Z4においては、上
記大径孔部16Dに対応する上記環状隙間24は、上記
第1小径孔部16Cに形成されるニードル嵌挿隙間25
及び上記第2小径孔部16Eに対応する上記ニードル嵌
挿隙間17よりもその通路面積が大きくその通路抵抗が
小さくなっており、しかも該環状隙間24部分には上記
均圧孔18が形成されていることから、上記冷媒流路9
側から上記第1小径孔部16Cを通って大径孔部16D
側に流れる冷媒は、主として通路抵抗の小さい上記大径
孔部16D側から上記均圧孔18を介して上記内部空間
30側に流れ、相対的に上記ニードル嵌挿隙間17側を
流れる冷媒の流量は減少することになる。
【0114】この結果、上記ニードル嵌挿隙間17側に
おけるスラッジの付着が可及的に抑制される。また、上
記第1の小径孔部16Cに対応するニードル嵌挿隙間2
5部分も、冷媒が流れるものの、その長さが上記大径孔
部16Dのそれに比して短いことからこの部分へのスラ
ッジの付着量は少ない。これらの相乗的効果として、付
着スラッジによる上記ニードル2の作動阻害が可及的に
防止され、その適正な作動が確保されるものである。
【0115】尚、この実施形態の電動膨張弁Z4におい
ては、上記環状隙間24と上記均圧孔18とで特許請求
の範囲中の「冷媒流量低下手段P」が構成されている。
【0116】第5及び第6の実施形態 図6は本願発明の第5の実施形態にかかる電動膨張弁Z
5が、また図7には本願発明の第6実施形態にかかる電
動膨張弁Z6が、それぞれ示されている。これら各実施
形態の電動膨張弁Z5,Z6は、本願の請求項1及び請求
項6に記載の発明が適用されたものであって、上記各実
施形態の電動膨張弁Z1〜Z4と同様に、上記ニードル嵌
挿隙間17部分におけるスラッジの付着を防止すること
を目的とするものであるが、これを実現するための具体
例な構造は上記各電動膨張弁Z1〜Z4とは異なってい
る。
【0117】即ち、この第5及び第6の実施形態にかか
る電動膨張弁Z5,Z6においては、図14に示した従来
の電動膨張弁Z0の構造を基本とし、その上で、上記ニ
ードル2の摺動軸部2aの外周面に、螺旋状に延びる溝
43(電動膨張弁Z5の場合)あるいはニードル2の軸
方向に延びる複数本の溝44,44,・・(電動膨張弁
6の場合)を形成したものである。
【0118】かかる構造によれば、上記冷媒流路9と上
記内部空間30との間を冷媒が流れる冷媒は上記ニード
ル嵌挿隙間17を通るが、その場合、該ニードル嵌挿隙
間17に臨む上記ニードル2の外周面に上記溝43又は
溝44が形成されていることで、該ニードル嵌挿隙間1
7はこれら各溝43,44に臨む部位においては、それ
以外の部位に比して、その通路面積が大きくなってい
る。このため、上記ニードル嵌挿隙間17を通って流れ
る冷媒は、主として上記各溝43,44に対応する通路
面積の大きい部位を通って流れ、該各溝43,44に対
応する部位以外の部分における冷媒流量は相対的に減少
することになる。そして、上記各溝43,44に対応す
る部位ではその通路面積が大きいことから、ここへのス
ラッジの付着はほとんどなく、また該各溝43,44に
対応する部位以外の部位においてもここを流れる冷媒量
が少ないことから、その隙間が狭隘であったとしてもこ
こへのスラッジの付着は極めて少なく維持される。
【0119】この結果、例え冷媒とか冷凍機油としてス
ラッジ発生量が多くなるものを採用していたとしても、
上記ニードル嵌挿隙間17の狭隘な隙間部分におけるス
ラッジ付着が可及的に防止され、上記ニードル2の適正
な作動が確保されることで、例えば圧縮機における異常
な液圧縮あるいは過熱が未然に防止され、上記電動膨張
弁Z5,Z6を備えた冷凍装置の作動上の信頼性が高めら
れることになる。
【0120】尚、第5の実施形態における電動膨張弁Z
5では、上記溝43が特許請求の範囲中の「冷媒流量低
下手段P」に該当し、また第6の実施形態における電動
膨張弁Z6では、上記溝44が特許請求の範囲中の「冷
媒流量低下手段P」に該当する。
【0121】また、上記溝43,44は、上記第5、第
6の実施形態のように、上記ニードル2の外周面に設け
る構成に限定されるものではなく、例えばこれを上記弁
本体1のニードル嵌挿孔16の内周面に形成したり、あ
るいは上記ニードル2の外周面と上記ニードル嵌挿孔1
6の内周面の双方に形成することもできることは勿論で
ある。
【0122】第7の実施形態 図8には、本願の第7の実施形態にかかる電動膨張弁Z
7を示している。この実施形態の電動膨張弁Z7は、本願
の請求項11及び12に記載の発明を適用したもので、
冷媒が上記弁本体1のネジ形成部1cと上記ネジ形成部
材7との間の噛合隙間23を通って流れる場合において
該噛合隙間23におけるスラッジの付着を防止すること
を目的とし、そのために、該噛合隙間23を通る冷媒流
量を低下させる冷媒流量低下手段Qを設けたものであ
る。尚、この第7の実施形態から後述する第9の実施形
態は、この冷媒流量低下手段Qの具体的構成をそれぞれ
特定するものである。
【0123】この第7の実施形態にかかる電動膨張弁Z
7においては、上記冷媒流路9から上記ニードル嵌挿隙
間17を通って上記弁本体1のネジ形成部1cの端面側
に流出する冷媒のうち、上記噛合隙間23側に流入する
冷媒量を低下させることを狙ったものであって、そのた
めに、上記弁本体1のネジ形成部1cの端面側を覆うよ
うに配置された上記ネジ形成部材7の端面部7bに適数
個の連通孔45,45,・・を形成している。そして、
上記ニードル嵌挿隙間17を通って上記端面部7b側に
流入する冷媒を、上記各連通孔45,45,・・を通し
てそのまま上記第2空間部32側に流出させ、これによ
って上記噛合隙間23側に流入する冷媒流量を相対的に
低下させるように構成したものである。尚、この実施形
態の電動膨張弁Z7においては、上記連通孔45が特許
請求の範囲中の「冷媒流量低下手段Q」に該当する。
【0124】以上の如く構成して上記噛合隙間23を通
る冷媒の流量を低下させることで、例え冷媒とか冷凍機
油としてスラッジ発生量が多くなるものを採用していた
としても、狭隘な上記噛合隙間23部分においては、こ
こを流れる冷媒の流量そのものが少ないことからスラッ
ジの付着が可及的に防止されることになる。この結果、
上記ロータ部10の適正な作動(回転動及び軸方向
動)、延いては上記電動膨張弁Z7の適正な作動が確保
され、該電動膨張弁Z7を備えた冷凍装置においては圧
縮機における異常な液圧縮あるいは過熱の発生が未然に
防止され、高い作動上の信頼性が得られるものである。
【0125】第8及び第9の実施形態 図9には本願の第8の実施形態にかかる電動膨張弁Z8
を、また図10には本願の第9の実施形態にかかる電動
膨張弁Z9を、それぞれ示している。これら各実施形態
の電動膨張弁Z8,Z9は、共に本願の請求項11及び請
求項12に記載の発明が適用されたもので、上記第7の
実施形態にかかる電動膨張弁Z7と同様に、上記噛合隙
間23におけるスラッジの付着を防止せんとするもので
あるが、これを実現するための具体的構造(即ち、冷媒
流量低下手段Qの構成)は上記第7の実施形態の電動膨
張弁Z7のそれとは異なっている。
【0126】即ち、これら各実施形態にかかる電動膨張
弁Z8,Z9は、上記ニードル2の全閉状態(即ち、図9
及び図10に示すように、上記ニードル2の弁頭部20
が上記冷媒流路9側の弁座部15に着座してそれ以上の
下動が規制された状態)においては、該ニードル2に所
定の閉弁方向への押圧力をかけるために上記ロータ部1
0が上記バネ35の付勢力に抗してさらに下動し上記ニ
ードル2と相対変位し、該ニードル2の支持軸部2bの
端部に設けた上記止着部材34と上記ネジ形成部材7の
端面部7bとの間に所定の隙間が生じ、該ニードル2の
支持軸部2bの端部が上記第2空間部32内に突出する
ことを利用し、該ニードル2の支持軸部2bの端部寄り
の外周面に複数の縦溝でなる冷媒流路49(第8の実施
形態にかかる電動膨張弁Z8の場合)、又は複数本の螺
旋溝でなる冷媒流路50(第9の実施形態にかかる電動
膨張弁Z9の場合)を形成したものである。
【0127】かかる構成とすると、上記ニードル2の全
閉状態においては、上記ニードル嵌挿隙間17がその上
端側(即ち、上記噛合隙間23への連通側)において上
記各冷媒流路49,50を介して直接に上記第2空間部
32に連通することから、該ニードル嵌挿隙間17を上
昇してきた冷媒は、その大部分が通路抵抗の少ない上記
冷媒流路49,50を通って直接的に上記第2空間部3
2に流出し、それだけ上記噛合隙間23側における冷媒
の流量が相対的に減少することになる。
【0128】この結果、上記第7の実施形態にかかる電
動膨張弁Z7の場合と同様に、例え冷媒とか冷凍機油と
してスラッジ発生量が多くなるものを採用していたとし
ても、狭隘な上記噛合隙間23部分におけるスラッジ付
着が可及的に防止され、上記ロータ部10の適正な作動
(回転動及び軸方向動)、延いては上記電動膨張弁
8,Z9の適正な作動が確保され、該電動膨張弁Z8
9を備えた冷凍装置においては圧縮機における異常な
液圧縮あるいは過熱の発生が未然に防止され、高い作動
上の信頼性が得られるものである。
【0129】尚、第8の実施形態における電動膨張弁Z
8では上記冷媒流路49が、また第9の実施形態におけ
る電動膨張弁Z9では上記冷媒流路5が、それぞれ特許
請求の範囲中の「冷媒流量低下手段Q」に該当する。
【0130】第10,第11及び第12の実施形態 図11には本願の第10の実施形態にかかる電動膨張弁
10を、また図12には本願の第11の実施形態にかか
る電動膨張弁Z11を、さらに図13には本願の第12の
実施形態にかかる電動膨張弁Z12を、それぞれ示してい
る。これら各実施形態の電動膨張弁Z10,Z11,Z
12は、共に本願の請求項14及び請求項15に記載の発
明が適用されたもので、上記ケース3の外周壁と、上記
ロータ部10の最外周に位置して上記外周壁に近接対向
する上記永久磁石4の外周面との間に形成される狭隘な
外周隙間21におけるスラッジの付着を防止することを
目的とし、そのために該外周隙間21における冷媒流量
を低下させる冷媒流量低下手段Rを備えたものである。
【0131】先ず、図11に示す第10の実施形態にか
かる電動膨張弁Z10においては、上記永久磁石4の周壁
部分にこれを軸方向に貫通する冷媒流路46,46,・
・を形成し、該各冷媒流路46,46,・・によって上
記第1空間部31と第2空間部32とを連通させたもの
である。
【0132】また、図12に示す第11の実施形態にか
かる電動膨張弁Z11においては、上記永久磁石4を抱持
する上記スペーサ6の周壁部分にこれを軸方向に貫通す
る冷媒流路47,47,・・を形成し、該各冷媒流路4
7,47,・・によって上記第1空間部31と第2空間
部32とを連通させたものである。
【0133】さらに、図13に示す第12の実施形態に
かかる電動膨張弁Z12においては、上記永久磁石4とこ
れを抱持する上記スペーサ6との衝合面部分にこれを軸
方向に貫通する冷媒流路48,48,・・を形成し、該
各冷媒流路48,48,・・によって上記第1空間部3
1と第2空間部32とを連通させたものである。尚、こ
の場合、上記冷媒流路48はこの第12の実施形態のよ
うに上記スペーサ6の外周面に設けるものに限定される
ものではなく、例えば上記永久磁石4の内周面に設けた
り、あるいはこれら両者にそれぞれ設けたりすることが
できるものである。
【0134】かかる構成とすれば、上記冷媒流路9側と
上記内部空間30側との差圧によって上記第1空間部3
1側から第2空間部32側に冷媒が流れる場合、上記外
周隙間21と上記各冷媒流路46,47,48との間に
おける通路抵抗は、該各冷媒流路46,47,48側の
方が上記外周隙間21側よりも小さいので、上記冷媒は
その大部分が上記冷媒流路46,47,48を通って流
れ、その分だけ上記外周隙間21を通って流れる冷媒量
が相対的に減少することになる。
【0135】この結果、上記外周隙間21側において
は、ここを流れる冷媒量の相対的な低下により、例え冷
媒とか冷凍機油としてスラッジ発生量が多くなるものを
採用していたとしても、冷媒流量の低下分だけ、該外周
隙間21の壁面(即ち、上記ケース3の内周面及び上記
永久磁石4の外周面)へのスラッジ付着量が減少するこ
とになる。従って、上記外周隙間21へのスラッジの付
着に起因して上記ロータ部10の作動が阻害されること
が可及的に防止され、上記ニードル2の適正な作動が確
保され、結果的に、例えば圧縮機における異常な液圧縮
あるいは過熱が未然に防止され、上記電動膨張弁Z10
11,Z12を備えた冷凍装置の作動上の信頼性が高めら
れることになる。
【0136】尚、上記第10〜第12の実施形態におい
ては、上記各冷媒流路46,47,48がそれぞれ特許
請求の範囲中の「冷媒流量低下手段R」に該当する。
【0137】その他 上記各実施形態の電動膨張弁Z1〜Z12は、電動膨張弁
においてスラッジ付着が懸念される狭隘な隙間(即ち、
上記ニードル嵌挿隙間17と上記外周隙間21及び上記
噛合隙間23)のそれぞれにおけるスラッジ付着を個別
に防止する具体例を示しているが、電動膨張弁全体とし
てスラッジの付着による不具合をより確実に防止すると
いう観点からは、上記各実施形態の電動膨張弁Z1〜Z
12にそれぞれ示した構成を適宜組み合わせた複合的な構
造として実施することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第1の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図2】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第2の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図3】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第3の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図4】図3のIV−IV拡大断面図である。
【図5】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第4の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図6】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第5の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図7】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第6の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図8】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第7の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図9】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁の
第8の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部断
面図である。
【図10】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁
の第9の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要部
断面図である。
【図11】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁
の第10の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要
部断面図である。
【図12】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁
の第11の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要
部断面図である。
【図13】本願発明にかかる冷凍回路用電動ニードル弁
の第12の実施形態としての電動膨張弁の構造を示す要
部断面図である。
【図14】従来一般的な冷凍回路用電動膨張弁の構造を
示す要部断面図である。
【符号の説明】
1は弁本体、1Aは基部、1Bは副部、2はニードル、
3はケース、4は永久磁石、5は電磁石、6はスペー
サ、7はネジ形成部材、8はネジ形成部材、9は冷媒流
路、10はロータ部、11は冷媒導入部、12は冷媒導
出部、13は冷媒導入管、14は冷媒導出管、15は弁
座部、16はニードル嵌挿孔、17はニードル嵌挿隙
間、18は均圧孔、19はニードル嵌挿孔、20は弁頭
部、21は外周隙間、22は内周隙間、23は噛合隙
間、24は環状隙間、25はニードル嵌挿隙間、30は
内部空間、31は第1空間部、32は第2空間部、33
は開口、34は止着部材、35はバネ、41は冷媒流
路、42はニードルガイド部材、43及び44は溝、4
5は連通孔、46〜50は冷媒流路、51はワッシャ、
52はストッパー、P〜Rは冷媒流量低下手段、Xは電
動手段、Z1〜Z12は電動膨張弁である。
フロントページの続き (72)発明者 江角 肇 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 平良 繁治 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3H062 AA02 BB08 BB24 BB26 CC02 DD01 EE06 FF41 HH04 HH08 HH09

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニードル(2)が摺動自在に貫通配置さ
    れるニードル嵌挿孔(16)と該ニードル嵌挿孔(1
    6)の一端側に臨んで設けられ上記ニードル(2)によ
    って流路面積が調整される冷媒流路(9)とを備えた弁
    本体(1)と、上記弁本体(1)に対して上記ニードル
    嵌挿孔(16)の他端側をその内部空間(30)内に内
    包せしめた状態で取り付けられるとともに該内部空間
    (30)内には上記ニードル(2)を駆動する電動手段
    (X)の少なくとも一部が内装されたケース(3)とを
    備えた冷凍回路用電動ニードル弁であって、 上記弁本体(1)に、上記ニードル嵌挿孔(16)とこ
    れに嵌挿された上記ニードル(2)との間に形成される
    ニードル嵌挿隙間(17)を通って上記冷媒流路(9)
    側から上記内部空間(30)側へ流入する冷媒の流量を
    低下させる冷媒流量低下手段(P)が設けられているこ
    とを特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記冷媒流量低下手段(P)が、 上記冷媒流路(9)と上記内部空間(30)とを上記ニ
    ードル嵌挿孔(16)を介することなく連通させるよう
    に上記弁本体(1)に設けられた冷媒流路(41)であ
    ることを特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ニードル嵌挿孔(16)が上記冷媒流路(9)寄り
    に位置する大径孔部(16A)と上記電動手段(X)寄
    りに位置して上記ニードル(2)を摺動自在に支持する
    小径孔部(16B)とを備えるとともに、上記大径孔部
    (16A)には上記小径孔部(16B)を介することな
    く上記内部空間(30)に連通する均圧孔(18)が形
    成され、 上記大径孔部(16A)と上記均圧孔(18)とによっ
    て上記冷媒流量低下手段(P)が構成されていることを
    特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記大径孔部(16A)には、上記ニードル(2)を摺
    動自在に支持するとともに該大径孔部(16A)の軸方
    向への冷媒の流通を許容し得る如く構成されたニードル
    ガイド部材(42)が配置されていることを特徴とする
    冷凍回路用電動ニードル弁。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記ニードル嵌挿孔(16)が、上記冷媒流路(9)寄
    りに位置する第1小径孔部(16C)と上記電動手段
    (X)寄りに位置する第2小径孔部(16E)と該第1
    小径孔部(16C)と第2小径孔部(16E)の中間に
    位置し該第1小径孔部(16C)よりも大径で且つその
    軸方向長さが該第1小径孔部(16C)のそれよりも長
    く設定された大径孔部(16D)とを備え、上記ニード
    ル(2)を上記第2小径孔部(16E)で又は上記第1
    小径孔部(16C)と第2小径孔部(16E)の双方で
    摺動自在に支持する構成とされる一方、上記大径孔部
    (16D)には上記第2小径孔部(16E)を介するこ
    となく上記内部空間(30)に連通する均圧孔(18)
    が形成され、 上記大径孔部(16D)と上記均圧孔(18)とによっ
    て上記冷媒流量低下手段(P)が構成されていることを
    特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記冷媒流量低下手段(P)が、 上記ニードル(2)の外周面又は上記ニードル嵌挿孔
    (16)の内周面に設けた溝(43,44)で構成され
    ていることを特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  7. 【請求項7】 請求項3,4又は5において、 上記弁本体(1)が、上記冷媒流路(9)を備えた基部
    (1A)と該基部(1A)とは別体の副部(1B)とで
    構成され、 上記大径孔部(16A)又は上記第1小径孔部(16
    C)と大径孔部(16D)は上記基部(1A)に、上記
    小径孔部(16B)又は上記第2小径孔部(16E)は
    上記副部(1B)にそれぞれ設けられていることを特徴
    とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  8. 【請求項8】 請求項3,4又は5において、 上記均圧孔(18)が、丸孔で構成され且つその内径が
    1.2mm以上とされていることを特徴とする冷凍回路
    用電動ニードル弁。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記均圧孔(18)が、上記ニードル嵌挿孔(16)の
    周囲に複数個設けられていることを特徴とする冷凍回路
    用電動ニードル弁。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9において、 上記ニードル嵌挿隙間(17)の隙間間隔が0.2mm
    以上に設定されていることを特徴とする冷凍回路用電動
    ニードル弁。
  11. 【請求項11】 ニードル(2)が摺動自在に貫通配置
    されるニードル嵌挿孔(16)と該ニードル嵌挿孔(1
    6)の一端側に臨んで設けられ上記ニードル(2)によ
    って流路面積が調整される冷媒流路(9)とを備えた弁
    本体(1)と、上記弁本体(1)に対して上記ニードル
    嵌挿孔(16)の他端側をその内部空間(30)内に内
    包せしめた状態で取り付けられ且つ該内部空間(30)
    内には上記ニードル(2)を駆動する電動手段(X)の
    少なくとも一部が内装されたケース(3)とを備えると
    ともに、上記電動手段(X)が上記ニードル嵌挿孔(1
    6)の径方向外側において噛合し且つ該ニードル嵌挿孔
    (16)の軸方向に延びるネジ部を備えるとともにその
    噛合隙間(23)が上記ニードル嵌挿孔(16)の他端
    側において該ニードル嵌挿孔(16)と連通する構成を
    もつ冷凍回路用電動ニードル弁であって、 上記冷媒流路(9)から上記ニードル嵌挿孔(16)を
    介して上記噛合隙間(23)に流入する冷媒の流量を低
    下させる冷媒流量低下手段(Q)が設けられていること
    を特徴とする冷凍回路用電動ニードル弁。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記冷媒流量低下手段(Q)が、上記ニードル嵌挿孔
    (16)の他端側に対向して上記電動手段(X)側に設
    けられた連通孔(45)であることを特徴とする冷凍回
    路用電動ニードル弁。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 上記冷媒流量低下手段(Q)が、 上記ニードル嵌挿孔(16)に嵌挿された上記ニードル
    (2)の端部側に設けられて該ニードル(2)が上記電
    動手段(X)に対してその軸方向に相対変位した時に上
    記ニードル嵌挿孔(16)と上記内部空間(30)とを
    連通させる冷媒流路(49,50)であることを特徴と
    する冷凍回路用電動ニードル弁。
  14. 【請求項14】 ニードル(2)が摺動自在に貫通配置
    されるニードル嵌挿孔(16)と該ニードル嵌挿孔(1
    6)の一端側に臨んで設けられ上記ニードル(2)によ
    って流路面積が調整される冷媒流路(9)とを備えた弁
    本体(1)と、上記弁本体(1)に対して上記ニードル
    嵌挿孔(16)の他端側をその内部空間(30)内に内
    包せしめた状態で取り付けられ且つ該内部空間(30)
    内には上記ニードル(2)を駆動する電動手段(X)の
    少なくとも一部が内装されたケース(3)とを備えると
    ともに、上記電動手段(X)の外周面と上記ケース
    (3)の内周面との間に外周隙間(21)が形成された
    冷凍回路用電動ニードル弁であって、 上記外周隙間(21)を介して上記内部空間(30)の
    上記電動手段(X)の一方側に位置する第1空間部(3
    1)と他方側に位置する第2空間部(32)との間を流
    れる冷媒の流量を低下させる冷媒流量低下手段(R)が
    設けられていることを特徴とする冷凍回路用電動ニード
    ル弁。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記冷媒流量低下手段(R)が、 上記電動手段(X)に備えられた永久磁石(4)の周壁
    部分をその軸方向に貫通して形成された冷媒流路(4
    6)で構成されていることを特徴とする冷凍回路用電動
    ニードル弁。
  16. 【請求項16】 請求項14において、 上記冷媒流量低下手段(R)が、 上記電動手段(X)に備えられた永久磁石(4)の内周
    側にあってこれを保持するスペーサ(6)の周壁部分を
    その軸方向に貫通して形成された冷媒流路(47)で構
    成されていることを特徴とする冷凍回路用電動ニードル
    弁。
  17. 【請求項17】 請求項14において、 上記冷媒流量低下手段(R)が、 上記電動手段(X)に備えられた永久磁石(4)と該永
    久磁石(4)の内周側にあってこれを保持するスペーサ
    (6)との衝合部分に形成された冷媒流路(48)で構
    成されていることを特徴とする冷凍回路用電動ニードル
    弁。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし請求項17のいずれか
    に記載の冷凍回路用電動ニードル弁を膨張弁として適用
    して構成されたことを特徴とする冷凍装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 上記冷媒として、理論吐出温度がR22よりも高いHF
    C冷媒又はHFC冷媒を含む混合冷媒を用いたことを特
    徴とする冷凍装置。
  20. 【請求項20】 請求項18において、 上記冷媒として、理論吐出温度がR12及びR502よ
    りも高いHFC冷媒又はHFC冷媒を含む混合冷媒を用
    いたことを特徴とする冷凍装置。
  21. 【請求項21】 請求項18において、 上記冷媒として、R32のみ、又はR32を含む混合冷
    媒を用いたことを特徴とする冷凍装置。
  22. 【請求項22】 請求項18において、 冷凍機油として合成油を用いたことを特徴とする冷凍装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、 上記合成油の基油として、ポリオールエステル、炭酸エ
    ステル、ポリビニルエーテル、アルキンベンゼン又はポ
    リアルキレングリコールを用いたことを特徴とする冷凍
    装置。
  24. 【請求項24】 請求項19又は20において、 冷凍機油として極圧添加剤を含んだ合成油を用いたこと
    を特徴とする冷凍装置。
  25. 【請求項25】 請求項18,19,20,21,2
    2,23又は24において、 利用側熱交換器又は熱源側熱交換器が複数備えられてい
    ることを特徴とする冷凍装置。
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