JP3228958B2 - 放電型パネルの駆動方法および放電型パネルの駆動装置 - Google Patents

放電型パネルの駆動方法および放電型パネルの駆動装置

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JP3228958B2
JP3228958B2 JP17690391A JP17690391A JP3228958B2 JP 3228958 B2 JP3228958 B2 JP 3228958B2 JP 17690391 A JP17690391 A JP 17690391A JP 17690391 A JP17690391 A JP 17690391A JP 3228958 B2 JP3228958 B2 JP 3228958B2
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善道 高野
浩三 藤井
秀夫 澤井
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電型パネルのメモ
リー駆動方法、特に、パルスメモリー駆動とか或は抵抗
付きパネルの駆動とかのメモリー駆動装置および駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、この発明の説明に先立ち、従来の
行列型ディスプレイ装置の典型例の概略を説明する。
【0003】図2は、従来の行列型ディスプレイ装置概
略を説明するためのブロック図である。この装置は、放
電型パネルを用い、かつ、パルスメモリー駆動方式を採
用している。
【0004】放電型パネルは、複数の表示セルの行列配
列を有していて、各表示セルに、陰極維持電位等を陰極
に印加するための信号と陽極維持電位等を陽極に印加す
るための信号とを入力することによって、放電発光する
ように構成されている。この装置の駆動装置を構成する
各回路は、周知の通り、制御部10からの、それぞれに
適した同期信号あるいはクロック信号(C1〜C10)
で適切に制御駆動されているので、この点についての詳
細な説明は省略する。
【0005】各種の入力信号は、その入力端子12R,
12Gおよび12Bを経て、プロセッサ14(PR,P
G,PB)にそれぞれ供給され、これらよりアナログ対
ディジタル(A/D)変換器16(16a,16b,1
6c)に供給されてその出力端子18a,18b,18
cにディジタル信号として出力される。
【0006】ここでは、入力信号を原色の赤色情報信号
(以下、単にR信号と称する。)、緑色情報信号(以
下、単にG信号と称する。)および青情報信号(以下、
単に、B信号と称する。)を含む通常のテレビ信号とす
る。また、表示パネル20の奇数行には、R,G用の表
示セルが交互に配列し、偶数行には、G,B用の表示セ
ルが交互に配列しているとする。この例では、表示パネ
ル20の一部分の表示領域(8列分)のみを示してあ
る。
【0007】このような色配置に従って、上述したディ
ジタル信号をスイッチ18によって切り換えて、第1記
憶装置(M1)22aおよび第2記憶装置(M2)22
bに入力する。従来例では、これら記憶装置22aおよ
び22bには、それぞれ、表示セル領域の左半分および
右半分の表示セルを駆動させるように、役割をもたせて
いた。一般には、画面を複数個のブロックに分けてその
ブロックに対応して専用の記憶装置を配置している。そ
のため、記憶装置22aを、第1シフトレジスタ(S
R)24aおよび第1列ドライバ(XDR)26aを介
して表示パネル20に結合させて左半分の領域の表示セ
ルを表示させるようにしており、また、記憶装置22b
を、第2シフトレジスタ(SR)24bおよび第2列ド
ライバ(XDR)26bを介して表示パネル20に結合
させて右半分の領域の表示セルを表示させるように構成
している。なお。図中、28は、通常の行ドライバ(Y
DR)である。
【0008】通常、記憶装置(M1,M2)22a,2
2bは、2フィールド(1フレーム)を持っていて、一
方の記憶装置22aが書き込み中は他方の記憶装置22
bが、読み出しを行なうように、また、その逆の動作と
なるように、交互に動作を行なっている。従って、記憶
装置22aから読み出された信号は、シフトレジスタ2
4aで左半分の領域の表示セル用の第1列ドライバ26
aの各列の駆動回路に分配される。
【0009】ところで、パルスメモリー駆動方式で、中
間調を表示する場合には、周知の通り、中間調のビット
数に応じたサブフィールド毎に信号を読み出す。例え
ば、中間調が8ビット(256階調に相当する。)であ
ると、8つのサブフィールドが1つのフィールド周期
(1/60s)の中に設定される。(例えば、文献I:
関口・芳根・北・加治,「特公昭51−32051」お
よび文献II:加治・水嶋・村山・福島「テレビ学技
報」アイ ピー ディ(IPD)−11−4(197
3.3.12)を参照)。
【0010】図3は、このパルスメモリー駆動方法で通
常用いられている電位波形タイミング図である。表示パ
ネルを駆動する場合の従来の一連の駆動信号波形のタイ
ミングを図3に示す。なお、同図において、DAは表示
陽極を示し、そのカッコ書きの添字kは、k(但し、k
=1,2,・・・n)列目の陽極であることを代表して
示している。また、陰極Cのカッコ書きの添字i(但
し、i=1,2,・・・n)およびi+1はそれぞれi
番目およびi+1番目の行の陰極に対応する信号である
ことを代表して示している。
【0011】図3において、例えば、表示陽極DA
(k)に印加される駆動信号波形は、4μsの繰り返し
周期TS でかつ150Vの維持パルスSVSUS (その電
位(振幅)をVSUS で表す。)、80Vの陽極書き込み
信号SVW (その電位をVW で表す。)、適当な電位例
えば0Vの非書き込み信号SVNW(その電位をVNWで表
す。)からなっている。また、これら信号の期間以外の
信号電位は通常は0(零)Vの接地電位となっている。
これに対し、VS は陰極走査パルスの陰極書き込み信号
SVS の電位であり、通常−220Vである。VK は陰
極維持信号SVK の電位であり、通常−100Vであ
る。また、VE は消去信号SVE の電位であり、通常0
Vである。
【0012】陰極駆動信号は、行ドライバ(図2の2
8)に設けた、図示していないスイッによって順次に切
り換えられて、陰極C(i)およびC(i+1)のよう
にシフトしていく。
【0013】ところで、上述した従来の行動方法では、
陽極非書き込み電位はVNW=0Vで陰極去電位VE =0
Vと同電位で、両者間には電位差がない。陰極書き込み
信号SVS の電位VS を低くすることは、陽極書き込み
信号SVW の電位VW を小さくすることにつながる。ま
た、この陰極維持信号SVK の電位VK をより低くする
ことは陽極維持パルスSVSUS の電位VSUS を小さく出
来る。その結果、陽極側の容量性負荷に対する消費電力
を小さくすることが期待出来る。このため、この電位V
K を可能な限り低くしたいという要請がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陰極書
き込み電位VS と陰極維持電位VK とをさらに低くする
と、表示パネルの、相隣接する陰極C(i)およびC
(i)間の電位差が大きくなりすぎ、このため両極間で
アーク放電のような誤放電が起こり易くなる。このアー
ク放電は、数10Vで放電を持続し、しかも、何アンペ
ア(A)もの大電流が流れてしまい、このため表示パネ
ルが破損してしまうという問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、書き込み
時には、表示セルの陽極に、非書き込み電位VNWよりも
高い陽極書き込み電位VW を印加するとともに、表示セ
ルの陰極に、消去電位VE よりも低い陰極書き込み電位
S を印加し、放電維持時には、陽極に、非書き込み電
位VNWよりも高い陽極維持電位VSUS を印加するととも
に、陰極に、消去電位VE よりも低い陰極維持電位VK
を印加する放電型パネルの駆動方法に関する。
【0016】消去電位VE が、非書き込み電位VNWより
も低く、消去電位VE が、当該表示セルに隣接する表示
セルの陰極に陰極維持電位VK または陰極書き込み電位
Sが印加されているときにこれらのの表示セルの陰極
間で放電が発生する電位よりも低く、且つ、当該消去電
位VE と非書き込み電位VNWとの電位差が、表示セルの
直流放電維持電圧Vm よりも小さいことを特徴とする。
【0017】第1の発明では、非書き込み電位VNWが零
ボルトであり、且つ、消去電位VEと非書き込み電位V
NWとの電位差VE −0=VE および直流放電維持電圧V
m が|VE |<0.8|Vm |を満たすことが望まし
い。
【0018】第2の発明は、書き込み時には、表示セル
の陽極に、非書き込み電位VNWよりも高い陽極書き込み
電位VW を印加するとともに、表示セルの陰極に、消去
電位VE よりも低い陰極書き込み電位VS を印加し、放
電維持時には、陽極に、非書き込み電位VNWよりも高い
陽極維持電位VSUS を印加するとともに、陰極に、消去
電位VE よりも低い陰極維持電位VK を印加する放電型
パネルの駆動装置に関する。
【0019】消去電位VE が、非書き込み電位VNWより
も低く、消去電位VE が、当該表示セルに隣接する表示
セルの陰極に陰極維持電位VK または陰極書き込み電位
Sが印加されているときにこれらのの表示セルの陰極
間で放電が発生する電位よりも低く、且つ、当該消去電
位VE と非書き込み電位VNWとの電位差が、表示セルの
直流放電維持電圧Vm よりも小さいことを特徴とする。
【0020】第2の発明では、非書き込み電位VNWが零
ボルトであり、且つ、消去電位VEと非書き込み電位V
NWとの電位差VE −0=VE および直流放電維持電圧V
m が|VE |<0.8|Vm |を満たすことが望まし
い。
【0021】
【作用】上述のように、放電型パネルの消費電力を小さ
くするためには、陽極書き込み電位VW や陽極維持電位
SUS を可能な限り低くし、その分だけ、陰極書き込み
電位VS や陰極維持電位VK も低くすることが望まし
い。しかし、本発明者の知見によれば、従来のように陽
極の非書き込み電位VNWと陰極の消去電位VE とを同じ
電位(例えば零ボルト)にしたままで、陰極維持電位V
K や陰極書き込み電位VS を従来よりも低くすると、あ
る表示セルの陰極に消去電位VE が印加され且つ隣接す
る表示セルの陰極に陰極維持電位VK または陰極書き込
み電位VS が印加されているときに、これら2個の陰極
間で放電が発生して放電型パネルが破損してしまう場合
がある。これに対して、この発明では、消去電位V
E を、非書き込み電位VNWよりも低くすることによっ
て、この問題を解決している。すなわち、この発明で
は、消去電位VE を、当該表示セルに隣接する表示セル
の陰極に陰極維持電位VK または陰極書き込み電位VS
が印加されているときにこれらの表示セルの陰極間で放
電が発生する電位よりも低い値まで下げたので(すなわ
ち、消去電位VE と陰極維持電位VK および陰極書き込
み電位VS との電位差を、陰極間の放電が発生する電位
差よりも小さい値に設定したので)、このような放電が
発生するおそれはなく、したがって放電型パネルが破損
することもない。
【0022】また、本発明者の知見によれば、消去電位
E と非書き込み電位VNWとの電位差が直流放電維持電
圧Vm 以下に設定されると、当該表示セルに対する書き
込み時でないときに、この表示セルの陽極と陰極との間
で放電が発生してしまうおそれがある。これに対して、
この発明では、かかる電位差を直流放電維持電圧Vm
りも小さくしたので、書き込み時でないときに同じ表示
セルの陽極と陰極との間で放電が発生してしまうおそれ
がなく、したがって、放電型パネルが良好な階調表示を
行えなくなるおそれがない。
【0023】特に、非書き込み電位VNWを零ボルトと
し、且つ、消去電位VE と非書き込み電位VNWとの電位
差(VE −0=VE )および直流放電維持電圧Vm を|
E |<0.8|Vm |を満たすように設定することに
よって、非書き込み時の放電を、より確実に防止するこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、図を参照して、この発明の実施例につ
き、説明する。なお、図は、この発明が理解出来る程度
に概略的に示してあるにすぎない。
【0025】図1は、この発明の放電型パネルの駆動方
法の一実施例を説明するための電位波形タイミング図で
あり、この実施例では、パルスメモリー駆動方法の場合
を示す。
【0026】図1において、DA(k)はk番目の陽極
を示し、また、C(i)、C(i+1)はそれぞれi、
i+1番目の陰極を示している。図1に示したように、
陽極DA(k)に供給される信号パターンは、陽極維持
信号SVSUS (この信号の電位を陽極維持電位VSUS
記す)、陽極書き込み信号SVW (この信号の電位を陽
極書き込み電位VW と記す)および非書き込み信号SV
NW(この信号の電位を非書き込み電位VNW)を含んでい
る。一方、陰極C(i)、C(i+1)に供給される信
号パターンは、消去信号SVE (この信号の電位を消去
電位VE と記す)、陰極維持信号SVK (この信号の電
位を陰極維持電位VK と記す)、陰極書き込み信号SV
S (この信号の電位を陰極書き込み電位VS と記す)を
含んでいる。
【0027】既に説明したように、この発明では、陰極
電位を消去電位にしている期間中、この陰極電位を陽極
電位よりも低い電位に設定して、表示パネルを駆動する
点に特色がある。従って、この実施例では、陰極消去電
位VE を従来の0Vとは異なり、負の適当な値とする。
この電位VE を負の値とするためには、図2に示した行
ドライバの回路構成が多少複雑となるが、パルスメモリ
ー動作には実質的に影響しない。なお、この回路構成自
体はこの発明の要旨ではないので、こでは、その説明を
省略する。
【0028】今、陰極消去電位VE が負の値であるとす
る。この場合、陽極維持パルスSVSUS がない期間は陽
極DA(k)は0Vであるので、陽極DA(k)と陰極
C(i)またはC(i+1)との間には、陰極消去期間
中も電位差|VE |(=|VE −0|)が生じている。
この電位差|VE |が表示セルの直流放電維持電圧Vm
よりも大きくなると、陽極および陰極間は常に放電して
しまう。このため、諧調表示が出来なくなる。しかし、
この電位差VE を電圧Vm よりも小さくし、特に、0<
|VE |<0.8|Vm |とすると、通常放電は起こら
ない。例えば、この直流放電維持電圧Vm を+200V
とすると、陰極消去電位VE が−160Vであれば良
い。この電位差VE が電圧Vm に近づくと、パルス放電
の後の残流ともいうべき電流が尾を引いて流れる。
【0029】このように、|VE |を|Vm |の0.8
倍の値まで近づけることが出来るので、|VE |を従来
の値よりも大きくすることが出来る。従って、維持放電
が必要な電圧、すなわち(VSUS +|VE |)の電圧値
を得るために、陽極維持パルス電位VSUS の方を小さく
することが出来る。通常は、VSUS >VW であるが、V
SUS ≦VW となっても、表示パネルの駆動条件を満たし
ている。
【0030】上述した実施例は、この発明をパルスメモ
リー駆動方法に適用した例につき説明したが、この発明
は抵抗付きパネルの駆動方法にも適用することが出来
る。
【0031】以下、図4の電位波形タイミング図を参照
して、抵抗付きパネルの駆動方法を簡単に説明する。こ
の表示パネルは、図示を省略するが、周知のとおり、表
示パネルの各表示セルに抵抗をつけた構成となってい
る。図4に示す電位波形の実施例によれば、陽極DA
(k)には、図1のパルスメモリー駆動方式の場合と同
様に、電位がVSUS の陽極維持パルスSVSUS 、電位が
W の陽極書き込み信号SVW および電位がVNWの陽極
非書き込み信号SVNWが加わる。一方、陰極C(i)お
よびC(i+1)には、同様に、電位がVS の陰極書き
込み信号SVS 、電位がVK の陰極維持信号および電位
がVE の陰極消去信号が加わる。この場合、陰極C
(i)の走査時に陰極書き込み電位VS が陰極に印加さ
れるとほぼ同時に、書き込み電位VW または非書き込み
電位VNWが、陽極DA(k)に印加される。それ以外の
期間は、陽極は維持電位VSUS となっている。今、仮
に、VSUS =VNW=0Vと設定する。そして、この場合
にも、上述したパルスメモリー駆動方法の場合と同様
に、(VW −VS )で書き込み放電が起こり、かつ、
(VNW−VK )では書き込みが起こらないように設定し
ておく。一例として、抵抗値を1MΩ(メグオーム)と
し、この抵抗に20μAの電流が流れるようにし、か
つ、パラメータとして放電開始電圧を+280Vとし且
つ維持電圧Vm を+200Vとする。この時、VW =+
50V,VNW=0V,VS =−250V,VK =−22
0V,VE =−150Vと設定することが出来る。この
ように各電位の関係を設定すると、陰極消去電位VE
負にすると、後述するような利点を得る。
【0032】この発明は上述した実施例にのみに限定さ
れるものではなく多くの変形およびまたは変更を行ない
得ること明らかである。例えば、上述した各実施例で
は、陽極DAの電位の最低値を接地電位と仮定して説明
したが、この発明では、陽極の最低電位と陰極の最高電
位とを一致させなくても良いという点に要点が存在する
ので、陽極の最低電位を必ずしも接地電位とする必要は
なく、設計に応じた、任意的適切な電位とすれば良い。
【0033】また、上述した各実施例では、陰極維持電
位VK を陽極維持パルス期間以外の期間に発生させてい
る。しかし、この発明は、その他の実施例、パルスメモ
リーの際は、この出願人にかかる同日出願似おいて提案
している方法と併用しても効果がある。すなわち、例え
ば、この発明は、この電位VK を陽極維持パルス期間に
のみ発生させるように構成した場合にも適用出来る。
【0034】また、上述した各実施例の説明に用いた、
図1および図4に示した電位波形は、シフトレジスタ
や、トランジスタ等を用いて、IC回路で構成すること
が出来ることは周知である。
【0035】次に、この従来例と、上述したパルスメモ
リー駆動方法での実施例の場合で、消費電力がどの程度
減少するかにつき、試算してみる。
【0036】既に説明した通り、従来方法では、表示パ
ネルをVSUS =150V、VW =80V、VNW=0V、
S =−220V、VK =−100V、VE =0Vで駆
動させている。この場合には、Cを容量とすると、初期
の電力はC・V2 =C・1502 となる。これに対し
て、この発明の実施例では、VSUS =120V、VW
50V、VK =−130VおよびVE =−30Vとする
と、この発明の駆動方法では、C・V2 =C・1202
となり、両者を比較すると、この発明の場合の方が従来
方法の場合よりも消費電力が64%程度も減少すること
がわかる。書き込み電力は、502 /802 =0.39
となり、この発明の方が書き込み電力を従来方法の場合
の40%程度に減少することが出来る。
【0037】また、抵抗付きパネルの場合では、維持パ
ルスの容量性電力は不要であるが、陽極書き込み電位V
W の絶対値を小さく出来、そのため、駆動回路の構成を
簡単にすることが出来るという利点がある。
【0038】また、パルスメモリー駆動および抵抗付き
パネル駆動の両者に共通するが、陽極側の電位を同一と
するならば、陰極駆動回路の耐圧を低く出来、従って、
駆動回路のIC化が容易となる。
【0039】また、前述したように、陽極維持パルス電
位VSUS と陰極書き込み電位VW との関係を、VSUS
W とすることが出来るので、陽極維持パルスSVSUS
と陰極書き込みパルスSVW とを混合する回路(周知な
回路であるので、図示せず。)で、書き込みパルス発生
回路側に、大きい電位が加わることがなくなり、従っ
て、この回路構成を簡単にすることが出来る。特に、V
SUS =VW のときには、陽極維持パルスを、陰極書き込
みパルス発生回路(図示せず)で、そのまま出力させる
ことも出来るので、回路構成を簡単にすることが出来
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ある表示セルの陰極に消去電位VEが印加され且つ
隣接する表示セルの陰極に陰極維持電位VK や陰極書き
込み電位VS が印加されているときでも、これらの陰極
間で放電が発生するおそれがない。したがって、この発
明によれば、放電型パネルの破損のおそれを伴わずに、
陽極の陽極書き込み電位VW や陽極維持電位VSUS を可
能な限り低く設定することができるので、消費電力を小
さくすることが可能となる。
【0041】加えて、この発明によれば、書き込み時で
ないときに、同じ表示セルの陽極と陰極との間で放電が
発生してしまうおそれがない。したがって、この発明に
よれば、放電型パネルの良好な階調表示を損なうことな
く、消費電力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の放電型パネルの駆動方法の説明に
供するタイミング波形図である。
【図2】 この発明の説明に供する、従来のパルスメモ
リー駆動方式の行列型ディスプレイ駆動装置のブロック
図である。
【図3】 従来の駆動信号のタイミング波形図である。
【図4】 この発明の放電型パネルの駆動方法の他の実
施例の説明に供するタイミング波形図である。
【符号の説明】
R,G,B:入力信号 10:制御部 12a,12b,12c:入力端子 14:プロセッサ 20:表示パネル 22:記憶装置 22a:第1記憶装置 22b:第2記憶装置 16(16a,16b,16c):A/D変換器 18:スイッチ 18a,18b.18c:出力端子 24a:第1シフトレジスタ 24b:第2シフトレジスタ 26a:第1列ドライバ 26b:第2列ドライバ 28:行ドライバ DA(k):陽極 C(i):陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 浩三 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 澤井 秀夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 小松 隆▲史▼ 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−191194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/282 G09G 3/20 611 G09G 3/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み時には、表示セルの陽極に、非
    書き込み電位VNWよりも高い陽極書き込み電位VW を印
    加するとともに、前記表示セルの陰極に、消去電位VE
    よりも低い陰極書き込み電位VS を印加し、 放電維持時には、前記陽極に、前記非書き込み電位VNW
    よりも高い陽極維持電位VSUS を印加するとともに、前
    記陰極に、消去電位VE よりも低い陰極維持電位VK
    印加する、 放電型パネルの駆動方法であって、 前記消去電位VE が、前記非書き込み電位VNWよりも低
    く、 当該消去電位VE が、当該表示セルに隣接する表示セル
    の陰極に前記陰極維持電位VK または前記陰極書き込み
    電位VS が印加されているときにこれらの表示セルの陰
    極間で放電が発生する電位よりも低く、且つ、 当該消去電位VE と前記非書き込み電位VNWとの電位差
    が、前記表示セルの直流放電維持電圧Vm よりも小さ
    い、 ことを特徴とする放電型パネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電型パネルの駆動方
    法において、 前記非書き込み電位VNWが零ボルトであり、且つ、前記
    消去電位VE と前記非書き込み電位VNWとの電位差VE
    −0=VE および前記直流放電維持電圧Vm が|VE
    <0.8|Vm |を満たすことを特徴とする放電型パネ
    ルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 書き込み時には、表示セルの陽極に、非
    書き込み電位VNWよりも高い陽極書き込み電位VW を印
    加するとともに、前記表示セルの陰極に、消去電位VE
    よりも低い陰極書き込み電位VS を印加し、 放電維持時には、前記陽極に、前記非書き込み電位VNW
    よりも高い陽極維持電位VSUS を印加するとともに、前
    記陰極に、消去電位VE よりも低い陰極維持電位VK
    印加する、 放電型パネルの駆動装置であって、 前記消去電位VE が、前記非書き込み電位VNWよりも低
    く、 当該消去電位VE が、当該表示セルに隣接する表示セル
    の陰極に前記陰極維持電位VK または前記陰極書き込み
    電位VS が印加されているときにこれらの表示セルの陰
    極間で放電が発生する電位よりも低く、且つ、 当該消去電位VE と前記非書き込み電位VNWとの電位差
    が、前記表示セルの直流放電維持電圧Vm よりも小さ
    い、 ことを特徴とする放電型パネルの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の放電型パネルの駆動装
    置において、 前記非書き込み電位VNWが零ボルトであり、且つ、前記
    消去電位VE と前記非書き込み電位VNWとの電位差VE
    −0=VE および前記直流放電維持電圧Vm が|VE
    <0.8|Vm |を満たすことを特徴とする放電型パネ
    ルの駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の放電型パネル
    の駆動装置において、 前記放電型パネルをパルスメモリー駆動型パネルとする
    ことを特徴とする放電型パネルの駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の放電型パネル
    の駆動装置において、 前記放電型パネルを抵抗付パネルとすることを特徴とす
    る放電型パネルの駆動装置。
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