JPH1163274A - 電動弁 - Google Patents

電動弁

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JPH1163274A
JPH1163274A JP9223646A JP22364697A JPH1163274A JP H1163274 A JPH1163274 A JP H1163274A JP 9223646 A JP9223646 A JP 9223646A JP 22364697 A JP22364697 A JP 22364697A JP H1163274 A JPH1163274 A JP H1163274A
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JP
Japan
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valve
flow control
electric flow
control valve
support block
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JP9223646A
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Masaya Sato
雅也 佐藤
Hitoshi Umezawa
仁志 梅沢
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機の冷凍サイクル等に使用するに当たっ
て、その装着性と組立性とを改善した電動流量制御弁を
提供する。 【解決手段】 キャンと、該キャンの外周に取付られた
ステータと、前記キャンの内側に配置されたロータと、
前記キャンの下側に取付られて内部に弁室と弁体とを有
する弁本体とを備え、前記弁本体の周囲に、外部と連通
する冷媒連通路を有する矩形形状の弁支持ブロックを配
設してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動流量制御弁に
係り、特に、空調機等の冷凍サイクルに膨張弁として組
み込み込むのに好適な電動流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動流量制御弁としては、図6
に部分的に示されている如き流量調整要部が既に提案さ
れている。図示例の電動流量制御弁100は、例えば、
空調機の冷凍サイクルに膨張弁として組み込まれて使用
されるもので、基本的には、図示していないステッピン
グモータと、弁本体20’と、弁軸30と、を具備して
おり、前記弁軸30を前記ステッピングモータによりね
じ送りで昇降させて、該弁軸30により前記弁本体2
0’に形成された流体通路孔23を開閉する(開口面積
を変化させる)ことにより流量を調整するようになって
いる。
【0003】以下、前記流量調整弁100の前記要部を
更に詳しく述べると、前記弁本体20’は、減圧機構部
となる弁室21を有し、該弁室21の左側部に導管51
が接続される流体入出口22が設けられ、その底面部に
導管49が接続されるとともに、前記弁軸30の弁体3
0aにより開閉される流体通路孔23の上端に形成され
た弁座24を備えている。一方、前記弁本体20’の弁
室21上方には、内周部に雌ねじ部27が形成されたガ
イドブッシュ26が固定されている。
【0004】前記ガイドブッシュ26の雌ねじ部27に
は、弁軸ホルダ28の外周に形成された雄ねじ部29が
螺合せしめられ、この弁軸ホルダ28の内周下部に前記
弁軸30が摺動可能に嵌挿され、また、前記弁軸ホルダ
28の下部には前記弁軸30の上部フランジを受けるカ
ラー28aが圧入固定されていて、前記弁軸30は、前
記弁軸ホルダ28内に縮装されたコイルスプリング32
により常時下方に付勢されている。前記弁軸ホルダ28
の上部外周には、凸状の可動側ストッパ34aが下向き
に突設された合成樹脂製のスリーブ34が一体的に回転
移動できるように成形されている。前記ガイドブッシュ
26の上部外周には、前記可動側ストッパ34aが衝接
せしめられる凸状の固定側ストッパ38aが上向きに突
設された合成樹脂製の固定受け座38が成形されてい
る。
【0005】このような構成の電動流量制御弁100に
おいて、前記モータを一方向に回転(正転)させると、
スリーブ34、弁軸ホルダ28等が一体的に回転し、前
記雌ねじ部27と雄ねじ部29との螺合によるねじ送り
により前記弁軸30が下降せしめられてその弁体30a
が前記弁座24に着座し、前記流体通路孔23が閉じら
れる。一方、前記モータを逆方向に回転させると、前記
弁軸30の弁体30aが前記弁座24から離れ、前記流
体通路孔23が開かれる。
【0006】そして、一般の自動車用の冷媒機は、該自
動車のエンジン室内に圧縮機、凝縮器等の冷媒を凝縮す
る機器を配置すると共に、車室の前部にブロワ、蒸発
器、及び、膨張弁等の機器を配置しており、前記エンジ
ン室と前記車室とは、ダッシュボード等で区隔され、該
ダッシュボードを貫通して前記エンジン室と前記車室と
に冷媒導管が接続され、前記ダッシュボードの貫通部に
前記膨張弁を配置して、該膨張弁が連結部材の役目を
し、該膨張弁を介在させた状態で、前記両側の冷媒導管
が前記エンジン室と前記車室とに延びている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の如き
電動流量制御弁を、前記自動車用の冷房機の冷凍サイク
ルに膨張弁として使用する場合は、前記自動車内の限ら
れた空間での配置位置、あるいは、電動流量制御弁自体
の構造から、その装着性あるいは組立性等の面で、以下
に述べる問題を抱えている。
【0008】即ち、前記電動流量制御弁100は、その
弁本体20’に導管49、51を直接溶接等で接合固定
するものであるので、自動車内の前記エンジン室と前記
車室との間の区隔部の限られた空間内で前記電動流量制
御弁100の弁本体20’と前記導管とを接合固定する
ことは、手間がかかると共に、溶接等による接合固定も
行い難いと云う問題があった。
【0009】また、前記電動流量制御弁100自体を、
その弁本体20’部分で前記エンジン室と前記車室との
間の区隔部に装着固定することも、前記弁本体20’部
分自体の形状、あるいは 該弁本体20’に装着のため
の部材等が形成されていないことから、困難であった。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、冷凍機の冷凍サイ
クル等に使用するに当たって、その装着性と組立性とを
改善した電動流量制御弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電動流量制御弁は、キャンと、該キャ
ンの外周に取付られたステータと、前記キャンの内側に
配置されたロータと、前記キャンの下側に取付られて内
部に弁室と弁体とを有する弁本体とを備え、前記弁本体
の周囲に、外部と連通する冷媒連通路を有する弁支持ブ
ロックを配設したことを特徴としている。
【0012】そして、本発明の電動流量制御弁の好まし
い具体的な態様としては、前記弁支持ブロックが、矩形
形状に形成され、該矩形形状の対向両側面に、前記冷媒
連通路の開口を形成し、前記両側面が、冷媒導管を備え
たジョイントブロックの接合面とされていることを特徴
としている。
【0013】また、本発明の電動流量制御弁の好ましい
他の具体的な態様としては、前記弁本体が、円柱状に形
成されると共に、前記弁支持ブロックが、その上面に前
記冷媒連通路を横断連通する有底の弁嵌合孔を有し、前
記弁本体を前記弁嵌合孔に嵌合装着したことを特徴と
し、前記弁支持ブロックの弁嵌合孔が、該弁嵌合孔の入
口部に環状係止溝を有し、前記弁本体を前記弁嵌合孔に
嵌合装着した状態の前記キャンの鍔部上面位置で、前記
環状係止溝に止め輪を嵌合係止したことを特徴としてい
る。
【0014】更に、他の具体的な態様としては、前記弁
本体の円柱状部分が、上下に環状溝を有し、該環状溝内
に環状シールリングが係合配置されると共に、前記円柱
状部分の上下の環状溝の間に幅広の円周溝が形成され、
該円周溝が弁本体の弁室に連通すると共に前記弁支持ブ
ロックの前記冷媒連通路に連通していることを特徴とし
ている。
【0015】更にまた、本発明は、前記電動流量制御弁
の前記具体的特徴を一部変更して、前記弁本体と前記弁
支持ブロックとを、単一の一体構造体として形成するこ
とも特徴としているものである。
【0016】このような構成とされた本発明の電動流量
制御弁は、例えば、冷房機の冷房運転時等には、前記弁
体が移動して所定開度開かれて、冷媒が、凝縮器等の側
から導管を介して前記弁支持ブロックの連通路に流入し
て、弁室で膨張減圧されて、前記弁支持ブロックの連通
路に導かれ、導管を介して蒸発器等の側に導かれる。
【0017】本発明の電動流量制御弁は、弁本体を弁支
持ブロックとの組み合わせ構造(別体もしくは一体)と
し、前記弁支持ブロックを矩形形状としたことで、該弁
支持ブロックによって、電動流量制御弁を冷凍サイクル
の配置部所に容易に装着することができる。そして前記
矩形形状の両側面に、冷媒導管を取付固定しているジョ
イントブロックを接触させて重ね締付固定等をすること
ができるようにしたので、前記電動流量制御弁に溶接等
の直接接合部を必要とせず、冷凍サイクルの配管系統へ
の組立装着固定作業が容易にできる。
【0018】更に、前記電動流量制御弁は、弁本体を円
柱状とし、該円筒状部分を弁支持ブロックの弁嵌合孔に
嵌合する構造とし、嵌合した後、前記電動流量制御弁を
止め輪で前記弁支持ブロックに係止固定する構造とした
ので、前記弁支持ブロックを冷凍サイクルの配管系統へ
予め装着固定した後に、弁体を、ワンタッチで前記弁支
持ブロックに嵌合固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電動流量制御弁の
幾つかの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明す
る。前記実施形態を説明するに当たって、前記従来例も
含めて、同一機能を奏するものは、同じ符号を付して説
明する。
【0020】図1は、本発明の第一実施形態の電動流量
制御弁を冷凍サイクルの配管途中に装着した状態を示す
図であり、図2は、該実施形態の電動流量制御弁を示し
ている。図示の電動流量制御弁1は、自動車等の空調機
の冷凍サイクルに膨張弁として組み込まれて使用される
もので、基本的には、ステッピングモータを構成するス
テータ10と、弁本体20と、昇降軸35及び弁軸30
と、を具備しており、前記昇降軸35を前記ステータ1
0により回転駆動してねじ送りにより昇降させ、それに
伴って昇降する弁軸30で前記弁本体20に形成された
流体通路孔23を開閉する(開口面積を変化させる)こ
とにより流量を調整する。
【0021】これを詳しく述べるに、前記ステータ10
は、前記弁本体20に蓋状部材18を介して連結された
逆立有底円筒状のキャン11の外周部に嵌装されたステ
ータヨーク13と、ボビン14と、このボビン14に巻
装され、外部から通電される巻線15と、前記ステータ
ヨーク13、ボビン14及び巻線15の外周を鋳包むモ
ーターモールド12とから成り、前記キャン11の内部
にスリーブ34に固定されたボンド磁石よりなるロータ
37とが配置されている。
【0022】前記モータモールド12、ステータヨーク
13、ボビン14及び巻線15は、キャン11の外周に
一体的に嵌装され、それらは、モータモールド12にビ
ス16で取り付けられた押圧係止具17の球冠状の係止
凸部17aを前記キャン11の外周に例えば90度間隔
で4箇所設けられた凹部19のいずれかに嵌合させるこ
とにより位置決め及び抜止めを行うようになっている。
【0023】前記弁本体20は、円柱状に形成され、該
円柱の中心部に減圧機構部となる弁室21を有し、該弁
室21の左側部に流体入出口22が設けられ、前記弁室
21の下部に前記弁軸30により開閉される流体通路孔
23が設けられ、該流体通路孔23の上部に弁座24が
形成されている。前記弁本体20の円柱周部には、上下
に二つの環状溝25、25が形成されており、該環状溝
25、25には、ゴム等の環状シールリング31、31
が係合している。前記弁本体20の柱状周部の二つの前
記環状溝25、25の間には、幅広の円周溝33が形成
されており、前記弁本体20の上部には、前記蓋状部材
18がカシメと溶接とによって固定されている。
【0024】一方、前記弁本体20の弁室21の上方に
は、内周部に雌ねじ部27が形成されたガイドブッシュ
26が固定されている。前記ガイドブッシュ26の雌ね
じ部27には、弁軸ホルダ28の外周に形成された雄ね
じ部29が螺合せしめられ、この弁軸ホルダ28の内周
下部に前記弁軸30が摺動可能に嵌挿され、また、前記
弁軸ホルダ28の下部には前記弁軸30の上部フランジ
を受けるカラー28aが圧入固定されていて、前記弁軸
30は、前記弁軸ホルダ28内に縮装されたコイルスプ
リング32により常時下方に付勢されている。
【0025】前記弁軸ホルダ28の上部には、昇降軸3
5がそれと一体的に回転移動できるように内嵌固定され
ており、前記弁軸ホルダ28の上部外周には、凸状の可
動側ストッパ34aが下向きに突設された合成樹脂製の
スリーブ34が一体的に回転移動できるように成形され
ている。前記昇降軸35の上部には、コイルスプリング
36が装填されている。該コイルスプリング36は、ロ
ータ37が回転(逆転)せしめられて昇降軸35やスリ
ーブ34等が前記雌ねじ部27と雄ねじ部29との螺合
によるねじ送りにより上昇せしめられて、前記ねじ部2
7,29の螺合が外れたとき、前記弁軸ホルダ28をガ
イドブッシュ26側に押圧して再螺合し易くするための
ものである。
【0026】前記ガイドブッシュ26の上部外周には、
前記可動側ストッパ34aが衝接せしめられる凸状の固
定側ストッパ38aが上向きに突設された合成樹脂製の
固定受け座38が成形されている。図1の電動流量制御
弁1を冷凍サイクルの配管途中に装着した状態から理解
されるように、本実施形態の電動流量制御弁1の弁本体
20は、弁支持ブロック40に嵌合係止されることによ
って、前記冷凍サイクルの配管途中に保持固定される。
【0027】前記弁支持ブロック40は、矩形形状をし
ており、上面から下方に向けて断面円形の有底の弁嵌合
孔41を形成していると共に、該弁嵌合孔41の上部部
分は拡大開口41aされ、該拡大開口41a部分に環状
係止溝45が形成されている。前記弁嵌合孔41の軸線
とは直角に、該弁嵌合孔41の中間部と連通する上部連
通路42と、前記弁嵌合孔41の軸線とは直角に、該弁
嵌合孔41の底部と連通する下部連通路43とを備えて
いる。また、前記弁支持ブロック40の前記弁嵌合孔4
1の下部には、他の循環冷媒が流通する貫通冷媒路44
が形成されている。
【0028】前記弁支持ブロック40への前記電動流量
制御弁1の取付固定は、前記弁支持ブロック40の弁嵌
合孔41に上部から前記電動流量制御弁1の弁本体20
を挿入し、前記キャン11と前記蓋状部材18とを拝み
接合する鍔部11aが前記弁支持ブロック40の前記環
状係止溝45よりも下方位置まできた状態で、図3に示
すような一部を切り欠いたC字形の止め輪46を前記環
状係止溝45に嵌合係止することで、前記電動流量制御
弁1の前記弁支持ブロック40の弁嵌合孔41からの抜
け止めと係止を行っている。
【0029】前記弁支持ブロック40に装着された電動
流量制御弁1を、例えば、自動車用の冷房機の冷凍サイ
クルの膨張弁として使用する場合は、前記弁支持ブロッ
ク40をエンジン室と車室とを区隔するダッシュボード
の貫通部に適宜手段で固定し、冷媒圧縮機や冷媒凝縮器
が配置された前記エンジン室側(図1の左側)面に、前
記冷媒凝縮器から延びた導管51と、前記圧縮機から延
びた導管52とを接続固定するジョイントブロック48
の一面を接触すると共に、蒸発器が配置された車室側
(図1の右側)面に、前記蒸発器の上下流から延びた導
管49、50を接続固定するジョイントブロック47の
一面を接触させ、前記支持ブロック40と二つの前記ジ
ョイントブロック47、48とを重ね合わせた状態で、
複数の固定ボルト53で締め付け固定する。
【0030】前記のように構成された弁支持ブロック4
0を備えた電動流量制御弁1は、前記巻線15を一方向
に通電励磁すると、ロータ37、スリーブ34、昇降軸
35、弁軸ホルダ28等が一体的に回転し、前記雌ねじ
部27と雄ねじ部29との螺合によるねじ送りにより前
記弁軸30が下降せしめられて、前記流体通路孔23の
弁座24に圧接着座し、前記流体通路孔23が閉じられ
る。
【0031】前記流体通路孔23が閉じられた時点で
は、前記可動側ストッパ34aが固定側ストッパ38a
に未だ衝接しておらず、前記弁軸30が前記流体通路孔
23を閉じたまま、前記弁軸ホルダ28等はさらに回転
下降せしめられる。このときの前記弁軸30に対する前
記弁軸ホルダ28の下降量は、前記コイルスプリング3
2が圧縮されることにより吸収される。
【0032】その後さらに、前記弁軸ホルダ28等が回
転下降せしめられると、前記可動側ストッパ34aが固
定側ストッパ38aに衝接し、これにより、前記ロータ
37への通電励磁が続行されていても、前記スリーブ3
4、昇降軸35、弁軸ホルダ28等の回転下降運動が強
制的に停止せしめられる。一方、前記巻線15を逆方向
に通電励磁すると、逆転方向に回転し、前記弁軸30の
弁体30aが弁座24から離れ、前記流体通路孔23が
開かれる。
【0033】ところで、前記した如くの構成と作動を行
う電動流量制御弁1は、例えば、冷房機の冷房運転時に
は、前記弁軸30が上昇せしめられて前記流体通路孔2
3が所定開度開かれて、冷媒が図1の実線矢印で示され
る如くに、図1の左側の凝縮器(図示せず)側から導管
51を介して、弁支持ブロック40の上部連絡路42に
導かれ入出孔22を介して弁室21内導かれ、流体通路
孔23内で膨張減圧されて、弁支持ブロック40の下部
連通路43に流入し、導管49を介して図1の右側に位
置する蒸発器(図示せず)側に導かれる。
【0034】また、前記図1の右側の蒸発器から流出し
た冷媒は、下部の導管50を介して前記弁支持ブロック
40の貫通冷媒路44を介して前記導管52に流出して
圧縮機等に導かれる。
【0035】このように構成された本実施形態の電動流
量制御弁1は、弁本体20と弁支持ブロック40とを組
み合わせ構造としたことで、該弁支持ブロック40によ
って、前記電動流量制御弁1を冷凍サイクルの配置部所
に容易に装着できるとともに、前記弁支持ブロック40
を矩形形状としたことで、その両側面に、冷媒導管を取
付固定しているジョイントブロック47、48を接触し
て締付ボルト53等で重ね締め付け固定することができ
るので、冷凍サイクルの配管系統との装着固定が容易に
できる。
【0036】また、本実施形態の電動流量制御弁1は、
弁支持ブロック40構造とすることによって、前記電動
流量制御弁1と配管系統の導管との連結接合に、溶接等
の直接接合手段を使用しないので、電動流量制御弁1の
組立と装着作業が簡単にできる。
【0037】更に、前記電動流量制御弁1は、弁本体2
0を円柱状とし、該円筒状部分を弁支持ブロック40の
弁嵌合孔41に嵌合する構造とし、嵌合した後、前記電
動流量制御弁1を止め輪46で前記弁支持ブロック40
に係止するのみで、装着固定したので、予め前記弁支持
ブロック40を冷凍サイクルの配管系統に装着固定した
後に、ワンタッチで、該弁支持ブロック40に前記電動
流量制御弁1の弁本体20を嵌合固定することができ
る。
【0038】更にまた、本実施形態の電動流量制御弁1
は、弁本体20を円柱状とすると共に、弁支持ブロック
40を矩形形状に形成したので、製作のための機械加工
等を容易に行うことができる。
【0039】更にまた、本実施形態の前記電動流量制御
弁1は、弁本体20の円柱状部分の上下に二つの環状シ
ールリング31、31を配置し、該環状シールリング3
1、31の間に流体入出孔23と幅広円周溝33とを形
成したので、前記弁本体20の円柱状部分と前記弁支持
ブロック40の弁嵌合孔41との間の間隙を介して高圧
冷媒が低圧側に、あるいは、低圧冷媒が前記弁嵌合孔4
1の開口側に漏れるのが防がれる。
【0040】図4は、本発明の第二実施形態の電動流量
制御弁1’を示したものであり、該電動流量制御弁1’
は、、弁軸30が上下せずに回動することで、流量を制
御するものであり、その点で、前記第一実施形態の電動
流量制御弁1と異なるのみで、その他の構造は、前記第
一実施形態の電動流量制御弁1と略同じである。即ち、
本実施形態の電動流量制御弁1’は、弁軸30の下部に
流量調整切り欠き部31bを有する弁体30aを備え、
前記弁軸30がロータ34の回転により回転することに
よって、前記弁体30aの切り欠き部30bが弁室21
に相当する流体入出孔22を開閉して冷媒の流量を調整
するものであり、前記弁体30a及び弁軸30を回転移
動させる構造以外は、前記第一実施形態の電動流量制御
弁1と略同じであって、弁本体20の外形形状及び弁支
持ブロック40の構造も、前記第一実施形態の電動流量
制御弁1と同じある。したがって、該第二実施形態にお
いても、前記第一実施形態と同じ前記した機能・作用を
奏することができる。
【0041】図5は、本発明の第三実施形態の電動流量
制御弁1”を示したものであり、該電動流量制御弁1”
は、弁本体と弁支持ブロックとを一体に合体した単一の
一体構造体の弁支持ブロック40’とした点で、前記第
一実施形態の電動流量制御弁1と相違するが、その他の
点では、略同じである。本第三実施形態の電動流量制御
弁1”は、弁本体と弁支持ブロックとを単一の一体構造
体としたことにより、前記電動部の蓋状部材18’と前
記一体の弁本体ブロック40’は、前記蓋状部材18’
の下部を下方に筒状に延出して、該延出部18aに形成
した雌ネジ18bと前記一体弁本体ブロック40’の上
部に突出して形成した突出部40aの雄ネジ40bとを
螺合させることで固定している。したがって、該第三実
施形態においても、前記第一実施形態と同じ前記した機
能・作用を奏することができる。
【0042】前記第一から第三実施形態においては、弁
支持ブロック40、40’の下部に貫通冷媒流通路44
を備えた構造として説明したが、該貫通冷媒流通路44
の無い弁支持ブロック40、40’とすることもでき
る。この場合は、蒸発器側の導管50と圧縮機側の導管
52とは、別異の適宜の接合手段によって接合固定する
ことになる。
【0043】また、前記実施形態においては、電動流量
制御弁を空調機の冷凍サイクルに膨張弁として組み込む
ものとして説明したが、本発明の電動流量制御弁は、前
記用途に限らず、広く一般の流体を制御する電動流量制
御弁として使用できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動流量制御弁は、弁本体を弁支持ブロックとの組
み合わせ構造(別体もしくは一体)とし、前記弁支持ブ
ロックを矩形形状としたことで、該弁支持ブロックによ
って、電動流量制御弁を冷凍サイクルの配置部所に容易
に装着することができる。そして前記矩形形状の両側面
に、冷媒導管を取付固定しているジョイントブロックを
接触させて重ね締付固定等をすることができるので、電
動流量制御弁自体に冷媒導管との溶接等の直接接合部が
必要なく、冷凍サイクルの配管系統への組立装着固定作
業が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の電動流量制御弁の冷凍
サイクルへの装着状態を示す縦断面図。
【図2】図1の電動流量制御弁から弁支持ブロックを取
り除いた状態を示す縦断面図。
【図3】図1の電動流量制御弁の止め輪の斜視図。
【図4】本発明の第二実施形態の電動流量制御弁の縦断
面図。
【図5】本発明の第三実施形態の電動流量制御弁の縦断
面図。
【図6】従来の電動流量制御弁の縦断面図。
【符号の説明】
1、1’、1”電動流量制御弁 10 ステータ 11 キャン 11a 鍔部 20 弁本体 21 弁室 25 環状溝 31 環状シールリング 33 幅広円周溝 34 ロータ 40 弁支持ブロック 41 弁嵌合孔 42 冷媒連通路 43 冷媒連通路 47 ジョイントブロック 48 ジョイントブロック 49 冷媒導管 51 冷媒導管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンと、該キャンの外周に取付られた
    ステータと、前記キャンの内側に配置されたロータと、
    前記キャンの下側に取付られて内部に弁室と弁体とを有
    する弁本体とを備えた電動流量制御弁において、 該電動流量制御弁は、前記弁本体の周囲に、外部と連通
    する冷媒連通路を有する弁支持ブロックを配設したこと
    を特徴とする電動流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記弁支持ブロックは、矩形形状に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の電動流量
    制御弁。
  3. 【請求項3】 前記弁支持ブロックの矩形形状の対向両
    側面に、前記冷媒連通路の開口を形成し、前記両側面
    が、冷媒導管を装着するジョイントブロックの接合面と
    されていることを特徴とする請求項2に記載の電動流量
    制御弁。
  4. 【請求項4】 前記弁本体と前記弁支持ブロックとは、
    単一の一体構造体として形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動流量制御
    弁。
  5. 【請求項5】 前記弁本体は、円柱状に形成されると共
    に、前記弁支持ブロックは、その上面に前記冷媒連通路
    を横断連通する有底の弁嵌合孔を有し、前記弁本体を前
    記弁嵌合孔に嵌合装着したことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか一項に記載の電動流量制御弁。
  6. 【請求項6】 前記弁支持ブロックの弁嵌合孔は、該孔
    入口部に環状係止溝を有し、前記弁本体を前記弁嵌合孔
    に嵌合装着した状態の前記キャンの鍔部上面位置で、止
    め輪を前記環状係止溝に嵌合係止したことを特徴とする
    請求項5に記載の電動流量制御弁。
  7. 【請求項7】 前記弁本体の円柱状部分には、上下に環
    状溝を有し、該環状溝内に環状シールリングを係合配置
    したことを特徴とする請求項5に記載の電動流量制御
    弁。
  8. 【請求項8】 前記弁本体の円柱状部分の上下の環状溝
    の間には、幅広の円周溝が形成され、該円周溝が前記弁
    本体の弁室に連通すると共に前記弁支持ブロックの前記
    冷媒連通路に連通していることを特徴とする請求項7に
    記載の電動流量制御弁。
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