JP2000320502A - コントロールバルブボディ - Google Patents

コントロールバルブボディ

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JP2000320502A
JP2000320502A JP11128370A JP12837099A JP2000320502A JP 2000320502 A JP2000320502 A JP 2000320502A JP 11128370 A JP11128370 A JP 11128370A JP 12837099 A JP12837099 A JP 12837099A JP 2000320502 A JP2000320502 A JP 2000320502A
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Japan
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valve body
oil passage
control valve
passage forming
plate
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JP11128370A
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Akihiko Sano
明彦 佐野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両等の動力伝達装置の油圧回路を制御するコ
ントロールバルブボディに関し、板状部の薄肉化を可能
として、小型化および軽量化を容易にすることにある。 【解決手段】 少なくとも一方の面に油圧回路を構成す
る油路形成溝(6)が形成されたバルブボディ部材
(2,3)と、そのバルブボディ部材の前記油路形成溝
が形成された面に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部
材(4)とで構成されるコントロールバルブボディ
(1)において、前記蓋部材に、前記油路形成溝によっ
て形成される油路からの押圧力に抗して前記バルブボデ
ィ部材の前記溝間の板状部(2a,3a)の壁面を支持
するための側面を有する支持形状部(4b)を設けたこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の動力伝
達装置の油圧回路を制御するコントロールバルブボディ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両等の動力伝達装置の油圧回路を制御
するコントロールバルブボディとしては、特開平07−
301319号公報において開示された、図7及び図8
に示す如きものが知られており、図中符号1で示すこの
コントロールバルブボディは、バルブ孔5の設けられた
複数のバルブボディ部材2,3の互いに対向する面にそ
れぞれ油圧回路を構成する油路となる油路形成溝6が形
成されるとともに、蓋部材としてのセパレートプレート
4が、上側バルブボディ部材2と下側バルブボディ部材
3との間に挟持され、それらのバルブボディ部材2,3
の前記油路形成溝6が形成された面に接合されて前記油
路形成溝6を覆って、そして、それらバルブボディ部材
2,3および前記セパレートプレートの周縁部には、こ
れら部材を組み付けて締め付け固定するための連通した
締結部材挿入孔14が設けられ、それらのバルブボディ
部材2,3とセパレートプレート4とが例えばエポキシ
樹脂接着剤のような重合性接着剤を用いて接着剤層1
5,16を形成して直接的に接着されるとともに、前記
締結部材挿入孔14に挿通されたボルト等の締結部材で
締結されて組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のコントロールバルブボディ1は、図8に示すよう
に、バルブボディ部材2,3の各々の油路形成溝6を隔
てている板状部2a,3aの先端部が、セパレートプレ
ート4に対して、それらの組み合わせ方向(図では、上
下方向)に向いた面のみを接着されて支えられているに
すぎない。このため接着剤層15,16は、板状部2
a,3aが油路から受ける圧力によって、上記組み合わ
せ方向に対し直角な力すなわち剪断方向の力を受けるこ
とになり、その力をほとんど支持し得ない。それゆえ、
板状部2a,3aが、例えば図8(b)に示すようにそ
の両側の油路から異なる圧力を受けると、その板状部の
根元に発生する応力は等分布荷重を受ける片持ち梁の支
持端に生じる応力に相当するものになると考えられるの
で、かかる等分布荷重を受ける片持ち梁に生じる最大応
力は理論的に梁断面の厚さの二乗に逆比例することか
ら、例えば、前記板状部の厚さを2分の1にすると根元
に生じる応力は4倍になってしまう。ゆえに、前記板状
部が図8(c)に示すよう薄肉化されると、受圧により
その板状部の根元部分に生じる応力が過大になって、そ
の板状部が変形してしまうという問題がある。
【0004】従って、従来のコントロールバルブボディ
では、コントロールバルブボディ全体の小型化に対して
有力な方策である前記板状部の薄肉化を図ることは困難
である。
【0005】さらに、従来のコントロールバルブボディ
によれば、接着剤の充填隙間を管理するために前記バル
ブボディ部材2,3と前記セパレートプレート4との合
わせ面4aの加工に高い精度が要求されるので、加工形
状が制限されてしまい、複雑な回路を組むことが困難で
あるという問題がある。
【0006】その上、かかる従来のコントロールバルブ
ボディでは、前記バルブボディ部材2,3の油路形成溝
6によって形成される油路内に流量を絞るための絞り部
を設けることは、図6(a)に示すようにセパレートプ
レート4に穴4fをあける以外は、油路形成溝6を画成
する壁面間の隙間に絞り形状を加工することになるの
で、その加工を行うのが難しい。また、前記バルブボデ
ィ部材2,3の板状部2a,3aの両側の油路間を連通
させるように、その板状部に絞り形状の穴加工を施すこ
とも、周囲を壁面に囲まれてしまっているために、加工
上で困難である。従って、これら加工上の制約を考慮し
て油圧回路の設計を行わなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決したコントロールバル
ブボディを提供することを目的とするものであり、この
発明のコントロールバルブボディは、少なくとも一方の
面に油圧回路を構成する油路形成溝が形成されたバルブ
ボディ部材と、そのバルブボディ部材の前記油路形成溝
が形成された面に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部
材とを具え、前記蓋部材に、前記油路形成溝によって形
成される油路からの押圧力に抗して前記バルブボディ部
材の前記油路形成溝間の板状部の壁面を支持するための
側面を有する支持形状部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0008】この発明のコントロールバルブボディにあ
っては、前記バルブボディ部材の前記板状部が油路から
圧力を受けると、その板状部の圧力を受けた壁面と対抗
する壁面の先端部に前記蓋部材の前記支持形状部の側面
から反力が作用して、その板状部の先端部が支持され
る。ゆえに、このコントロールバルブボディの板状部が
油路から圧力を受けると、その板状部は、根元部分と先
端部分との両方で支持されることになる。従って、かか
るコントロールバルブボディによれば、板状部の厚さを
薄くした場合でもなお、板状部の根元部分に発生する応
力が増大してしまうのを防止し、板状部が変形するのを
抑制することができるので、板状部の薄肉化を図ること
を可能とし得る。
【0009】ところで、圧力を受ける板状部を、等分布
荷重を受ける片持ち梁に置き換えた場合と等分布荷重を
受ける両端支持梁に置き換えた場合とについて、理論的
な計算によって比較すると、以下のようになる。ここで
は、片持ち梁と両端支持梁とについて、梁断面の厚さを
それぞれh1,h2、梁の根元部分に生じる応力をそれぞ
れσ1,σ2、そして、梁断面の幅をb、梁の長さをL、
等分布荷重をWとすると、σ1,σ2は、それぞれ次式で
表わされる。
【数1】 前記片持ち梁及び前記両端支持梁のそれぞれの根元部分
に生じる応力が等しいと仮定すると、つまり上記の式
で、σ1=σ2とすると、
【数2】 となる。従って、上記の式によれば、根元部分のみで支
持していた板状部を根元部分と先端部の両方で支持する
ことで、その板状部の根元に生じる応力を増加させず
に、板状部の厚さを元の厚さの約41%まで薄肉化させ
ることができる。
【0010】さらに、この発明のコントロールバルブボ
ディにあっては、前記バルブボディ部材の前記油路形成
溝を画成する壁面と前記蓋部材の前記支持形状部の側面
との間に隙間が設けられるとともに、前記バルブボディ
部材の合わせ面と前記蓋部材の合わせ面との間にも隙間
が設けられて、これら隙間に接着剤が充填されていても
良い。
【0011】このようにすれば、前記バルブボディ部材
の前記油路形成溝を画成する壁面と前記蓋部材の前記支
持形状部の側面との隙間に充填された接着剤が、そのバ
ルブボディ部材とその蓋部材との合わせ面間の隙間に充
填された接着剤と共に、それらバルブボディ部材と蓋部
材との間を接着しシールする。
【0012】ゆえに、接着面積が増してシール効果と接
着力が増すことから、ボルト等の締結部材を削減させる
ことができるのである。しかも、前記バルブボディ部材
の合わせ面と前記蓋部材の合わせ面との隙間に充填され
た接着剤がそれぞれの合わせ面の表面をコーティングす
ることになるので、表面の加工を高い精度で仕上げる必
要がなくなることから、例えば、バルブボディ部材と蓋
部材とを鋳造し、合わせ面を加工することなく組み付け
て接着することが可能となる。
【0013】さらに、上記発明のコントロールバルブボ
ディにあっては、前記蓋部材が、前記油圧回路内の前記
油路形成溝を画成する壁面間の隙間に介挿されて前記油
路内の流量を絞る油路内絞り部を設けられていても良
く、このようにすれば、前記油路内絞り部は前記蓋部材
の平坦な合わせ面に凸部として形成することになるの
で、その油路内絞り部の加工を容易に行うことができ、
それゆえ容易に油路内に絞り形状の凸部を設けることが
できる。しかも、上述した加工の容易さゆえ絞り形状と
しての凸部の形状や大きさを自在に変えることができる
ので、絞りの有無や程度を自由に設定することが可能と
なる。
【0014】さらにこの発明のコントロールバルブボデ
ィにあっては、前記蓋部材が、前記油路形成溝とともに
油路を構成する油路形成凸部を設けられ、その油路形成
凸部に、その両側の油路間を絞り形状の穴によって連通
させる油路間絞り部が設けられていても良く、このよう
にすれば、前記蓋部材は、表面形状が比較的平坦で単純
であるので、油路を形成する凸部を形成してそこに油路
間絞り部を設けるのが容易であり、その油路間絞り部
で、油圧回路内の油路と油路とを連通させるとともにそ
こでの流量を絞ることができる。従って、加工上の制約
を緩和し得て、油圧回路の設計の自由度及びレイアウト
の自由度を高め、複雑な回路を組むことも可能とするこ
とができる。
【0015】上記発明のコントロールバルブボディにあ
っては、前記油路間絞り部が、前記油路形成凸部に形成
された穴としても良く、このようにすれば、前記油路形
成凸部は、その周囲の表面形状が比較的平坦で単純なの
で、その油路形成凸部の両側の油路間を連通させる油路
間絞り部となる穴を容易に形成することができる。
【0016】また、上記発明のコントロールバルブボデ
ィにあっては、前記油路間絞り部が、前記凸部に固着さ
れた穴あき部材としても良く、このようにすれば、前記
油路形成凸部に穴あき部材を固着することで、容易に前
記油路間絞り部を設けることができることに加えて、油
路間絞り部を設けるに際して、前記蓋部材の表面形状が
複雑になってしまうのを防ぐことができる。従って、前
記蓋部材の製作を簡素化させて、例えば、鍛造や平板プ
レス加工等で前記蓋部材を加工することで、工数やコス
トを削減することができるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。
【0018】図1は、この発明のコントロールバルブボ
ディの第一の実施例を構成する、二個のバルブボディ部
材およびそれらの間に配置されるセパレートプレートを
互いに組み付けた状態で示す断面図、図2(a)および
(b)は、バルブボディ部材の板状部とセパレートプレ
ートの支持形状部とを、それらの間に隙間が設けられて
組み付けられた状態で示す拡大断面図および拡大斜視
図、そして、図2(c)は、図2(a),(b)の隙間
に接着剤が充填された状態を示す拡大断面図である。
【0019】図1に示すように、この実施例のコントロ
ールバルブボディ1は、車両用自動変速機の変速制御に
用いられるものであり、上側および下側バルブボディ部
材2,3と、蓋部材としてのセパレートプレート4とで
構成されている。そして、これら上側および下側バルブ
ボディ部材2,3とセパレートプレート4とには、図7
に示す従来のものと同様に、締結部材挿入孔(ここでは
図示せず)とバルブ挿入孔5とが設けられるとともに、
それらの互いに対向する合わせ面に油圧回路を構成する
油路形成溝6が形成されている。
【0020】また、図1および図2に示すように、この
実施例におけるセパレートプレート4は、バルブボディ
部材2,3に対するその合わせ面4aに、バルブボディ
部材2,3の上記油路形成溝6間を隔てる板状部2a,
3aの先端部を遊嵌されてその先端部の先端面と側面と
にそれぞれ隙間Gを保つ連続した嵌合溝4bが、支持形
状部として形成されている。
【0021】そしてこの実施例のコントロールバルブボ
ディ1の組み立ての際には、上記バルブボディ部材2,
3の、上記板状部先端面を含む合わせ面(組み付け方向
すなわち、図1では、上下方向へ向く面)2b,3bと
に接着剤を塗布するとともに、図2(c)に示すよう
に、前記セパレートプレート4の支持形状部である嵌合
溝4b内に、接着剤7を充填しておき、上側バルブボデ
ィ部材2、セパレートプレート4、下側バルブボディ部
材3の順で、それぞれの部材の合わせ面間への例えば薄
いワッシャーの介挿等により隙間Gを保ちつつ組み合わ
せて、上記締結部材挿入孔にボルトを挿通し、それらを
一体的に固定する。なお、上記接着剤としては、従来技
術におけると同様のものを使用することができる。
【0022】この実施例のコントロールバルブボディに
あっては、図2(c)に示すように、前記板状部2aや
3a(ここでは図示せず)が油路形成溝6内の作動油か
ら圧力を受けると、その板状部2a,3aの圧力を受け
た壁面と対抗する壁面(圧力を受けた壁面の裏側の壁
面)の先端部に、セパレートプレート4の支持形状部で
ある嵌合溝4bの側面から反力が作用して、その板状部
2a,3aの先端部が支持される。従って、この実施例
のコントロールバルブボディによれば、板状部2a,3
aをその根元部分と先端部の両方で支持することができ
る。
【0023】さらに、上記実施例のコントロールバルブ
ボディによれば、上記接着剤7で、上記板状部の先端面
を含む合わせ面2b,3bと上記セパレートプレート4
の合わせ面4aとの間および、板状部2a,3aの先端
部の先端面および側面とセパレートプレート4の嵌合溝
4bの底面および側面との間をそれぞれコーティングし
てシールすることができる。
【0024】加えて上記実施例では、図1に示すよう
に、バルブボディ部材2,3のバルブ孔5を持つブロッ
ク状部の合わせ面2b,3bに、油路形成溝6側の壁面
に沿って嵌合凸部8を形成し、その嵌合凸部8に嵌合す
るように、セパレートプレート4に嵌合溝4bを設ける
こととしても良く、このようにすれば、上記実施例と同
様の効果が得られることに加えて、ブロック壁の先端部
をもシールすることができる。
【0025】図3は、この発明のコントロールバルブボ
ディの第二の実施例の、バルブボディ部材の板状部と、
セパレートプレートの支持形状部となる連続段部とを、
それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示
す拡大断面図および拡大斜視図である。この実施例のコ
ントロールバルブボディは、支持形状部を除いて先の実
施例と同様の構成を具えるとともに、そのセパレートプ
レート4の、板状部2a,3aに対する合わせ面4a
に、支持形状部としての連続段部4cを形成されてお
り、その連続段部4cは、バルブボディ部材2,3の上
記油路形成溝6間を隔てる板状部2a,3aの先端部に
沿ってその先端部の先端面と側面とにそれぞれ隙間Gを
保つように形成されるとともに、バルブボディ部材2,
3の板状部2a,3aの油路形成溝6内の作動油から圧
力を受ける壁面の裏側の壁面に対向する側面を持つよう
に配置されている。そして、各隙間Gには、接着剤(図
示せず)が充填されている。従って、この実施例のコン
トロールバルブボディによれば、第一の実施例と同様の
作用効果を得ることができるとともに、加工の簡素化と
セパレートプレートの軽量化との効果を得ることができ
る。
【0026】図4(a),(b)は、この発明のコント
ロールバルブボディの第三の実施例の、バルブボディ部
材の板状部と、セパレートプレートの支持形状部となる
連続突条とを、それらの間に隙間が設けられて組み付け
られた状態で示す拡大断面図および拡大斜視図である。
この実施例のコントロールバルブボディは、支持形状部
を除いて第一の実施例と同様の構成を具えるとともに、
そのセパレートプレート4の、板状部2a,3aに対す
るその合わせ面4aに、支持形状部としての連続突条4
dを形成されており、その連続突条4dは、バルブボデ
ィ部材2,3の上記油路形成溝6間を隔てる板状部2
a,3aの先端部に沿ってその先端部の先端面と側面と
にそれぞれ隙間Gを保つように形成されるとともに、バ
ルブボディ部材2,3の油路形成溝6内の作動油から圧
力を受ける壁面の裏側の壁面に対向する側面を持つよう
に配置されている。そして、各隙間Gには、接着剤(図
示せず)が充填されている。従って、この実施例のコン
トロールバルブボディによれば、第二の実施例と同様の
作用効果を得ることができるとともに、セパレートプレ
ート4のさらなる軽量化の効果を得ることができる。加
えて、溝幅の狭い油路形成溝6内にも連続突条4dを配
置できるので、支持形状部の配置の自由度を高めること
ができる。
【0027】図4(c)は、上記第三の実施例の一変形
例の、バルブボディ部材の板状部と、セパレートプレー
トの支持形状部となる断続突起とを、それらの間に隙間
が設けられて組み付けられた状態で示す拡大斜視図であ
る。この変形例のコントロールバルブボディでは、上記
第三実施例における連続突条4dに替えて、図示のよう
に断続突起4eを設けている。そして、各隙間Gには、
接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この変
形例のコントロールバルブボディによれば、第三の実施
例と同様の作用効果を得ることができるとともに、セパ
レートプレートのさらなる軽量化の効果を得ることがで
きる。加えて、複数の油路形成溝6が入り組んでいる油
路形成溝6内にも断続突起4eを配置できるので、支持
形状部の配置の自由度が向上する。
【0028】図5(a)は、この発明のコントロールバ
ルブボディの第四の実施例の、油路内絞り部が設けられ
たセパレートプレートを示す拡大斜視図、図5(b)
は、バルブボディ部材の板状部と、図5(a)のセパレ
ートプレートとを、それらの間に隙間が設けられて組み
付けられた状態で示す拡大斜視図である。この実施例の
コントロールバルブボディは、第三の実施例と同様の構
成を具えるとともに、図5(a)に示すように、セパレ
ートプレート4の、板状部2a,3aに対するその合わ
せ面4aの連続突条4d上に、凸形の油路内絞り部9を
形成されており、図5(b)に示すように、その油路内
絞り部9は、バルブボディ部材2や3(ここでは図示せ
ず)の油路形成溝6に介挿される。そして、各隙間(図
示せず)には、接着剤(図示せず)が充填されている。
従って、この実施例のコントロールバルブボディによれ
ば、第三の実施例と同様の作用と効果が得られることに
加えて、セパレートプレート4の平坦な合わせ面4aに
油路内絞り部9としての凸部を形成することで、油路内
絞り部9の加工を容易化して油路内絞り部9の形状の自
由度を向上させることができる。
【0029】図6(a)は、この発明のコントロールバ
ルブボディの第五の実施例を構成する、二個のバルブボ
ディ部材と、それらの間に配置される、油路間絞り部と
なる穴のあけられた油路形成凸部を有するセパレートプ
レートとを互いに組み付けた状態で示す断面図である。
この実施例のコントロールバルブボディは、第三の実施
例と同様の構成を具えるとともに、図6(a)に示すよ
うに、セパレートプレート4の、板状部2aや3aに対
するその合わせ面4aに、バルブボディ部材2,3の油
路形成溝6とともに油路を形成する油路形成凸部10を
形成されており、その油路形成凸部10には、その両側
の油路間を連通させることとなる油路間絞り部としての
貫通穴11があけられている。そして、各隙間Gには、
接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この実
施例のコントロールバルブボディによれば、第三の実施
例と同様の作用と効果が得られることに加えて、油路間
絞り部としての貫通穴11で、油圧回路内の油路と油路
とを連通させるとともにそこでの流量を絞ることが容易
となる。
【0030】図6(b),(c)は、上記第五の実施例
の一変形例を示し、この変形例では、セパレートプレー
ト4の上記油路形成凸部10に、貫通穴11を設ける代
わりに、油路間絞り部となる穴を有する穴あき部材12
を、取付部材13で固着している。そして、各隙間Gに
は、接着剤(図示せず)が充填されている。このように
すれば、上記第五の実施例と同様の作用と効果が得られ
ることに加えて、セパレートプレート4の表面の形状を
簡素化することができる。
【0031】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、上記
実施例では、蓋部材としてのセパレートプレート4が、
上下バルブボディ部材に挟持されているが、かかる構成
に限られず、上下バルブボディ部材の一方が蓋部材であ
っても良いし、あるいは別途蓋部材を設けることとして
も良い。さらに、上記実施例では支持形状部をセパレー
トプレートに鋳造や切削加工で形成しているが、鍛造
や、薄板状のセパレートプレートへのプレス加工で形成
するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のコントロールバルブボディの第一
の実施例を構成する、二個のバルブボディ部材およびそ
れらの間に配置されるセパレートプレートを互いに組み
付けた状態で示す断面図である。
【図2】 (a),(b)および(c)は、上記実施例
のコントロールバルブボディを構成する、バルブボディ
部材の板状部とセパレートプレートの支持形状部とを、
それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示
す拡大断面図および拡大斜視図、そしてそれら部材間の
隙間に接着剤が充填された状態を示す拡大断面図であ
る。
【図3】 (a),(b)は、この発明のコントロール
バルブボディの第二の実施例の、バルブボディ部材の板
状部と、セパレートプレートの支持形状部となる連続段
部とを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた
状態で示す拡大断面図および拡大斜視図である。
【図4】 (a),(b)および(c)は、この発明の
コントロールバルブボディの第三の実施例の、バルブボ
ディ部材の板状部と、セパレートプレートの支持形状部
となる連続突条とを、それらの間に隙間が設けられて組
み付けられた状態で示す拡大断面図および拡大斜視図、
そして、その第三の実施例の一変形例におけるセパレー
トプレートの支持形状部となる断続突起を、それらの間
に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大斜視
図である。
【図5】 (a)および(b)は、この発明のコントロ
ールバルブボディの第四の実施例の、油路内絞り部の設
けられたセパレートプレートを示す拡大斜視図および、
バルブボディ部材の板状部とセパレートプレートとをそ
れらの間に上記油路内絞り部が配置されて組み付けられ
た状態で示す拡大斜視図である。
【図6】 (a)は、この発明のコントロールバルブボ
ディの第五の実施例を構成する、二個のバルブボディ部
材と、それらの間に配置される、油路間絞り部となる穴
のあけられた油路形成凸部を有するセパレートプレート
とを互いに組み付けた状態で示す断面図、(b)は、そ
の第五実施例の一変形例における油路形成凸部上に固着
される穴あき部材を示す斜視図、そして(c)は、その
穴あき部材を取付部材で油路形成凸部上に固着した状態
を示す断面図である。
【図7】 従来のコントロールバルブボディの構造を示
す斜視図である。
【図8】 上記従来のコントロールバルブボディを組み
立てた状態で示す断面図である。
【符号の説明】
1 コントロールバルブボディ 2 上側バルブボディ部材 3 下側バルブボディ部材 2a,3a 板状部 2b,3b バルブボディ部材の合わせ面 4 セパレートプレート 4a セパレートプレートの合わせ面 4b 嵌合溝 4c 連続断部 4d 連続突条 4e 断続突起 4f 穴 5 バルブ孔 6 油路形成溝 7 接着剤 8 嵌合凸部 9 油路内絞り部 10 油路形成凸部 11 貫通穴 12 穴あき部材 13 取付部材 14 締結部材挿入孔 15,16 接着剤層 G 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に油圧回路を構成す
    る油路形成溝(6)が形成されたバルブボディ部材
    (2,3)と、 そのバルブボディ部材の前記油路形成溝が形成された面
    に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部材(4)とを具
    え、 前記蓋部材に、前記油路形成溝によって形成される油路
    からの押圧力に抗して前記バルブボディ部材の前記溝間
    の板状部(2a,3a)の壁面を支持するための側面を
    有する支持形状部(4b,4c,4d,4e)を設けた
    ことを特徴とする、コントロールバルブボディ。
  2. 【請求項2】 前記バルブボディ部材(2,3)の前記
    油路形成溝(6)を画成する壁面と前記蓋部材(4)の
    前記支持形状部(4b,4c,4d,4e)の側面との
    間に隙間(G)が設けられるとともに、前記バルブボデ
    ィ部材の合わせ面(2b,3b)と前記蓋部材の合わせ
    面(4a)との間にも隙間(G)が設けられて、これら
    隙間に接着剤(7)が充填されていることを特徴とす
    る、請求項1記載のコントロールバルブボディ。
  3. 【請求項3】 前記蓋部材(4)は、前記油圧回路内の
    前記油路形成溝(6)を画成する壁面間の隙間に介挿さ
    れて前記油路内の流量を絞る油路内絞り部(9)を設け
    られていることを特徴とする、請求項2記載のコントロ
    ールバルブボディ。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材(4)は、前記油路形成溝
    (6)とともに油路を形成する油路形成凸部(10)を
    設けられ、その油路形成凸部に、その両側の油路間を絞
    り形状の穴によって連通させる油路間絞り部(11)が
    設けられていることを特徴とする、請求項3記載のコン
    トロールバルブボディ。
  5. 【請求項5】 前記油路間絞り部(11)は、前記油路
    形成凸部(10)に形成された穴であることを特徴とす
    る、請求項4記載のコントロールバルブボディ。
  6. 【請求項6】 前記油路間絞り部(11)は、前記油路
    形成凸部(10)に固着された穴あき部材(12)であ
    ることを特徴とする、請求項4記載のコントロールバル
    ブボディ。
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