JP2000319396A - 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物 - Google Patents

感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物

Info

Publication number
JP2000319396A
JP2000319396A JP13066099A JP13066099A JP2000319396A JP 2000319396 A JP2000319396 A JP 2000319396A JP 13066099 A JP13066099 A JP 13066099A JP 13066099 A JP13066099 A JP 13066099A JP 2000319396 A JP2000319396 A JP 2000319396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
derivative
resist composition
group
polysulfone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13066099A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Matsuda
實 松田
Hiroshi Maehara
広 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13066099A priority Critical patent/JP2000319396A/ja
Publication of JP2000319396A publication Critical patent/JP2000319396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、主鎖にメチレン鎖とスルホン基を
有する構造のポリマーの、新規でしかもレジスト用の樹
脂として好ましい物性を与える製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 式(I)で表される環状スルフィド誘導
体またはその重合し得る環状オリゴマーをモノマーとし
て用いて開環重合し、次いでスルフィド基を酸化して式
(II)で表される繰り返し単位を有する感光性樹脂用
ポリスルホン誘導体を製造する。 【化1】 〔式(I)中、Rはメチル基等を表し、Rは、式
(s1)で表される基を表し、mは2〜4の整数、qは
好ましくは1、pは好ましくは0または1である。 【化2】 (式(s1)中、Rはアダマンチル基等の脂環式基を
表し、xは0〜5の整数を表す。)〕 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストに用いた
ときに、紫外光、遠紫外光、真空紫外光、X線等の電磁
波または、電子線、イオンビーム等の荷電粒子に対し高
感度、高解像度の性能を示す感光性樹脂用途のポリマー
の製造方法、およびポリマー、さらにこのポリマーを使
用したレジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高密度化及び高
速化に伴い、集積回路のパターン線幅は、約3年間で7
0%も縮小される傾向にある。これらの半導体集積回路
は、近紫外光から遠紫外光の光を用いて、所定のパター
ンがマスクから半導体基板へと転写される。しかし、こ
れらの光の波長領域では、加工することが出来る半導体
デバイスの加工線幅も限界に近づきつつある。そこで、
更に露光光の短波長化が検討されている。近年、露光光
源にArFエキシマーレーザーを用いたリソグラフィー
技術の開発が推し進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な露光
波長の短波長化に伴い、従来のレジスト材料では、露光
光に対する透過率が低下し、パターンの解像性能が劣化
するといった極めて重大な問題が発生する。従来のレジ
ストに使用されてきたノボラック樹脂やポリビニルフェ
ノールは構造中に芳香環を有しているが、特にArFエ
キシマーレーザーを光源に用いた光リソグラフィーで
は、この波長に対して芳香環が高い光吸収率を示すため
に従来のレジストを使用することは極めて困難である。
【0004】一方、ArFエキシマーレーザー露光光に
対する光透過率は脂肪族ポリマーを使用することによっ
て大きく改善できることがわかっている。しかしながら
一般に脂肪族ポリマーを用いたレジストはパターン形成
後の基板加工時のドライエッチングに対する耐性が劣
る。そこで、ポリマー側鎖に脂環式基を有するポリマー
を用いたレジストが開発されている。例えば、特開平5
−80515号公報や特開平5−265212号公報に
は、ノルボンネン−メタクリレート共重合体やアダマン
チルメタクリレートを用いたレジストが記載されてい
る。しかしながら、脂環式基を有するポリマーは一般に
溶剤や現像液に対する溶解度が低く、高い溶解性能を有
するレジストを得ることが困難であった。
【0005】また特願平10−24367号において、
例えば次式に示すような、耐ドライエッチング性と透明
性を向上する為の脂環式基を有する部位、酸の存在下で
解裂し現像液に対する溶解性を向上する部位および溶剤
に対する溶解性を向上する部位をそれぞれ有するポリマ
ーを使用することによって前記問題を解決することが提
案されている(未公開の特許出願)。
【0006】
【化12】 この様に、主鎖にメチレン鎖とスルホン基を有する構造
のポリマーの有用性は明らかである。また、このような
構造のポリマーは、例えばビニルモノマーと二酸化イオ
ウとを共重合させるラジカル重合のような一般的な重合
方法では、ラジカルを発生させるための手間がかかっ
た。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、主鎖にメチレン鎖とスルホン基を有す
る構造のポリマーの、新規でしかもレジスト用の樹脂と
して好ましい物性を与える製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)で表
される環状スルフィド誘導体またはその重合し得る環状
オリゴマーをモノマーとして用いて開環重合し、次いで
スルフィド基を酸化することを特徴とする式(II)で
表される繰り返し単位を有する感光性樹脂用ポリスルホ
ン誘導体の製造方法に関する。
【0009】
【化13】 〔但し、式(I)において、
【0010】
【化14】 は、RおよびRが、−(CH−で表されるメ
チレン鎖の任意の炭素の位置に水素を置換して結合しう
ることを意味し、pおよびqはそれぞれRおよびR
の置換基の数を表す(以下の式においても同じ。)。そ
して、式(I)中、RはC〜Cアルキル基または
ハロゲン原子を表し、Rは、式(s1)で表される基
を表す。
【0011】
【化15】 (式(s1)中、Rは脂環式基を含有する基を表し、
xは0〜5の整数を表す。) mは2〜4の整数を表し、qは1〜mの整数、pは0〜
(2m−q)の整数を表す。但し、複数のRが同一炭
素原子に結合することはない。〕
【0012】
【化16】 〔式(II)中、R、R、m、pおよびqは前記と
同義である。〕 ここで、前記式(I)および式(II)において、mは
2または3が好ましく、qは1が好ましい。
【0013】mが2であるときは、前記式(I)の環状
スルフィド誘導体として、次式(Ia)で表されるエピ
スルフィド誘導体が好ましく、その結果、次式(II
a)で表される繰り返し単位が得られる。
【0014】
【化17】 (式(Ia)中、R’は水素原子、メチル基またはハ
ロゲン原子を表し、Rは前記と同義である。)
【0015】
【化18】 (式(IIa)中、R’およびRは前記と同義であ
る。) 前記式(Ia)のエピスルフィド誘導体は、式(II
I)で表されるエポキシ誘導体の酸素原子とイオン原子
の置換反応によって得ることができる。
【0016】
【化19】 (式(III)中、R’およびRは前記と同義であ
る。) また、mが3のときは、前記式(I)の環状スルフィド
誘導体として、次式(Ib)で表されるチエタン誘導体
が好ましく、その結果、次式(IIb)で表される繰り
返し単位が得られる。
【0017】
【化20】 (式(Ib)中、R’およびRは前記と同義であ
る。)
【0018】
【化21】 (式(IIb)中、R’およびRは前記と同義であ
る。) 前記式(s1)において、xは0または1であることが
好ましい。
【0019】そして、前記式(s1)において、R
式(s2)で表される基または式(s3)で表される基
が好ましい。
【0020】
【化22】 (式(s2)中、Rは水素原子、C〜Cアルキル
基またはハロゲン原子を表す。)
【0021】
【化23】 さらに本発明は、以上のような製造方法によって製造さ
れた感光性樹脂用ポリスルホン誘導体に関する。
【0022】さらに本発明は、このような感光性樹脂用
ポリスルホン誘導体と溶媒とを含むことを特徴とするレ
ジスト組成物に関する。
【0023】通常レジスト組成物中に、電磁波または荷
電粒子の照射によって酸を発生する酸発生剤をさらに含
む。
【0024】また、レジスト組成物中に上記のポリスル
ホン誘導体に加えて、アルカリ可溶性樹脂をさらに含ん
でいてもよい。
【0025】さらに本発明は、このようなレジスト組成
物を基板上に塗布し、露光、現像を行う工程を含むこと
を特徴とするパターン形成方法に関する。
【0026】さらに本発明は、このパターン形成方法に
よって製造されたデバイスに関する。
【0027】本発明の製造方法(特にイオン重合の場
合)によれば、ビニル系モノマーを用いた従来の製造方
法に比べて、分子量分布の狭いポリマーが得られやす
い。その結果、レジストに用いたときに高コントラス
ト、高解像度のレジストが得られる。また、本発明の製
造方法(特にイオン重合の場合)では、比較的低い温度
での重合が可能であるので高分子量のポリマーが得られ
やすい。その結果、レジストに用いたときに、高感度の
レジストが得られる。さらに、本発明の製造方法によれ
ば、ビニル系モノマーを用いたラジカル重合では合成で
きない有用なポリマーでも合成することが可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】前記式(I)において、Rおよ
びRは、次式で表される環状スルフィドのメチレン鎖
の任意の位置の炭素原子に水素原子を置換して結合して
いることを示している(但し、複数のRが同一炭素原
子に結合することはない。)。
【0029】
【化24】 本発明でモノマーとして用いられる環状スルフィド誘導
体は、mが2〜4、即ち3員環〜5員環であり、mの値
を変えることで開環重合により得られるポリマーの繰り
返し構造を変えることができる。特にmが2(3員環)
であるエピスルフィド誘導体およびmが3(4員環)で
あるチエタン誘導体は、環状骨格が大きく歪んでいるの
で重合がし易く、中でもエピスルフィドは入手が容易で
反応も良好であるので最も好ましい。
【0030】前記RがC〜Cアルキル基であると
きは、直鎖状のものが好ましく、ハロゲン原子であると
きは、塩素原子およびフッ素原子が好ましい。これらの
中でも、メチル基、エチル基および塩素原子が好まし
い。
【0031】Rの式(s1)で表される基において、
xは0〜5、好ましくは0〜2、特に好ましくは0また
は1である。このように側鎖の長さが短くなるとポリマ
ーのガラス転移点を上昇させることができるので、その
結果耐熱性に優れ、ドライエッチ耐性が向上する。従っ
て、ドライエッチ耐性を考慮したときは、xが0である
場合、即ち式(s1)中のカルボニル基が直接に主鎖の
メチレン鎖に結合している場合が最も好ましい。そし
て、このように、カルボニル基が直接に主鎖のメチレン
鎖に結合しているポリマーは、ビニルモノマーと二酸化
イオウとのラジカル重合によっては得られないものであ
り、開環重合による本発明の製造方法は、このようなポ
リマーの製造にも極めて適したものである。
【0032】Rとしては、脂環式基を含有する基であ
れば特に制限はないが、脂環式炭化水素を骨格とするも
のが好ましい。さらに脂環式骨格が結合部位となってい
ること、即ち式(s1)中で脂環式骨格が直接酸素原子
に結合している場合が好ましい。このとき、脂環式骨格
上に、C〜Cのアルキル基およびハロゲン原子等の
置換基を有していても良く、特にRの結合部位となっ
ている炭素原子上にC 〜Cのアルキル基およびハロ
ゲン原子等の置換基を有しているものが好ましい。この
置換基としては、メチル基、エチル基および塩素原子が
好ましい。
【0033】このような脂環式基としては、例えば次の
(a)〜(af)で表される基(脂環式骨格上に、C
〜Cのアルキル基およびハロゲン原子等の置換基を有
していても良い。)を挙げることができる。
【0034】
【化25】 これらの中でも、前記式(s2)または前記式(s3)
で表される基が入手容易なので好ましい。
【0035】Rの置換数を示すqは、mが2(3員
環)またはmが3(4員環)ときは、qが1、即ち環状
スルフィド誘導体中にRで表される基が1個だけつい
ていることが好ましい。Rの置換数を示すpは、0〜
3が好ましい。
【0036】従って、エピスルフィドとして好ましいも
のは、前記式(Ia)で示した化合物であり、また、チ
エタンとして好ましいものは、前記式(Ib)で示した
化合物である。R’が、C〜Cのアルキル基であ
るときは、直鎖状のものが好ましく、ハロゲン原子であ
るときは、塩素原子およびフッ素原子が好ましい。
’としては、水素原子、メチル基、エチル基および
塩素原子が好ましい。
【0037】また、本発明でモノマーとして用いること
のできる重合し得る環状オリゴマーとは、これまで説明
した環状スルフィドの環状オリゴマーであって、さらに
開環重合し得るものである。例えば、エピスルフィド誘
導体の3〜5量体であるチオアルデヒド環状三量体、チ
オアルデヒド環状四量体、チオアルデヒド環状五量体等
を挙げることができる。
【0038】環状スルフィド誘導体は、例えば対応する
環状エーテルの酸素原子をイオウ原子で置換することに
より合成することができる。
【0039】例えば、(Ia)で示すエピスルフィド誘
導体は、次の反応式で示すように、(III)で表され
るエポキシ誘導体のエタノール溶液を氷水浴等で冷却
し、例えばイソチオシアン化カリウムまたはチオシアン
化アンモニウム等を滴下しながら反応させて得られる。
【0040】
【化26】 反応物は、減圧蒸留装置により精製する。得られた化合
物は、赤外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルに
より化合物の確認を行ない、ガスクロマトグラフィーに
より純度を確認する。
【0041】本発明の製造方法では、環状スルフィド誘
導体またはその重合し得る環状オリゴマーをモノマーと
して、次の(反応式2)で示すように重合、酸化を経
て、ポリスルホン誘導体が合成される。
【0042】
【化27】 本発明における開環重合は、カチオン触媒を用いたカチ
オン重合、アニオン触媒を用いたアニオン重合、ラジカ
ル重合またはγ線を用いた開環重合が可能である。この
中でも、カチオン重合およびアニオン重合が好ましい。
【0043】開環重合がカチオン重合で行われるときの
カチオン触媒としては、プロトン酸、ハロゲン化金属等
が使用可能であり、特に、SnCl、TiCl、B
OEt、AlCl、I等を挙げることができ
る。この中でも、TiClおよびBFOEt等が
好ましい。
【0044】カチオン重合反応は、例えばモノマー濃度
0.3mol/lのジクロロエタン溶液100ml中
に、触媒を6mmol/l混入し、−20℃で10時間
程度反応させることによって行うことができる。重合溶
媒としては、ジクロロエタンの他に環境に配慮してテト
ラヒドロフラン、アセトン等を用いることも好ましい。
また、二酸化イオウを溶媒として用いることも好まし
い。またオートクレーブ等の加圧可能な手段を用いて反
応圧力を高圧にすることも好ましい。
【0045】このカチオン重合における条件は、反応圧
力は、通常、常圧〜20kg/m(ゲージ圧)、好ま
しくは0.5〜5kg/m(ゲージ圧)である。反応
温度は、通常−75〜80℃、好ましくは−20〜50
℃である。反応時間は、通常1〜100時間、好ましく
は5〜50時間である。
【0046】また、反応終了時は、例えば反応溶液を大
量のメタノールに投入することで目的のポリマーを沈殿
させて回収する。
【0047】また、開環重合がアニオン重合で行われる
ときのアニオン触媒としては、n−ブチルリチウム、s
−ブチルリチウム等を挙げることができる。これらはヘ
キサン等の溶媒に溶解されたものを用いることが好まし
い。この中でも、n−ブチルリチウムを溶解したヘキサ
ン溶液が好ましい。
【0048】アニオン重合反応は、例えば、十分に乾燥
した容器中にモノマーの20%アセトン溶液100ml
を入れ、次にn−ブチルリチウムの1.6mol/lの
ヘキサン溶液を混入して−10℃にて20時間反応させ
ることにより行うことができる。反応圧力、反応温度、
反応時間等は、カチオン重合と同様に適宜変更すること
ができる。
【0049】開環重合がラジカル重合で行われるときの
ラジカル重合開始剤としては、アゾビスブチロニトリ
ル、過酸化ベンゾイル等を挙げることができる。またγ
線照射等の放射線重合でも構わない。この中でも、アゾ
ビスブチロニトリルを用いたラジカル重合および放射線
重合が好ましい。
【0050】ラジカル重合は、例えば十分に脱気したモ
ノマーの20%アセトン溶液100ml中に、開始剤と
してアゾビスブチロニトリルを0.5g混入して窒素気
流下で、0℃で8時間程度反応させることにより行うこ
とができる。反応圧力、反応温度、反応時間等は、カチ
オン重合の場合と同様に適宜変更することができる。
【0051】このように重合して得られたポリスルフィ
ド誘導体(式(V))を酸性溶液中でH22を用いて酸
化すると、式(II)で表されるポリスルホン誘導体が
得られる。
【0052】このようにして得られたポリスルホン誘導
体の重量平均分子量(Mw)は、136〜7,000,
000、好ましくは10,000〜1,000,00
0、最も好ましくは、50,000〜1,000,00
0である。また、分子量分布(Mn/Mn)は、1〜
3、好ましくは1〜1.5である。
【0053】本発明の製造方法(特にイオン重合の場
合)によれば、ビニル系モノマーを用いた従来の製造方
法に比べて、分子量分布の狭いポリマーが得られやす
い。その結果、レジストに用いたときに高コントラス
ト、高解像度のレジストが得られる。また、本発明の製
造方法(特にイオン重合の場合)では、比較的低い温度
での重合が可能であるので高分子量のポリマーが得られ
やすい。その結果、レジストに用いたときに、高感度の
レジストが得られる。さらに、本発明の製造方法によれ
ば、ビニル系モノマーを用いたラジカル重合では合成で
きない有用なポリマーでも合成することが可能である。
【0054】次に、本発明のレジスト組成物について説
明する。
【0055】本発明のレジスト組成物は、このように製
造されたポリスルホン誘導体とこのポリマーを溶解し得
る溶媒とを含むものである。レジスト組成物中のポリス
ルホン誘導体の濃度は、基板上に塗布したときに必要な
所望の膜厚に合せて調整することが可能で、レジスト組
成物全量に対し1重量%〜50重量%、好ましくは3重
量%〜30重量%程度である。
【0056】この溶媒としては、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のアルコキシエタ
ノール類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート等の酢酸
セロソルブ類、プロピレングリコールモノメチルアセテ
ート等のプロピレングリコールアセテート類、乳酸エチ
ル等の乳酸エステル類、メチルエチルケトン、2−ペン
タノン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケ
トン等の脂肪族ケトン類、シクロヘキサノン、N−メチ
ルピロリドン等の環状ケトン類、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロベンゼン等の芳香族化合物類等の通常
用いられる溶媒を挙げることができる。これらは単独で
用いても、または数種を混合して用いてもよい。
【0057】また、ポリスルホン誘導体の溶解度や、蒸
気圧をコントロールする目的で、これらの溶媒に対し、
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等のアルカン
類、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式化合物
等を混合してもよい。
【0058】本発明のレジスト組成物には、レジスト性
能を調整する目的で、さらに様々な添加剤が加えられて
いてもよい。例えば、基板への塗布特性を制御する目的
でアニオン系、カチオン系、両性の界面活性剤、フッ素
系の界面活性剤等を混合してもよい。また、更にレジス
トの保存安定性を向上するために、フェノール、クレゾ
ール、メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
p−クレゾール等のモノフェノール系化合物、2,2’
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)等のビスフェノール系化合物、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン等の高分子型フェノール系化合物、ジラウリ
ル−3,3’−チオジプロピオネート等の硫黄系酸化防
止剤、トリフェニルホスファイト等のリン系酸化防止
剤、ソルビン酸、エリソルビン酸、クエン酸イソプロピ
ル、ノルジヒドログアヤレチック酸等の酸化防止剤を添
加してもよい。
【0059】本発明のレジスト組成物を用いて、スピン
コート等の通常の方法により所定の膜厚に基板上に塗布
し、適宜乾燥してレジスト皮膜とした後、露光、現像し
てレジストパターンを形成することができる。
【0060】レジスト皮膜を露光する露光光としては、
遠紫外光、真空紫外光を紫外光を挙げることができる。
具体的には、波長157nmのFエキシマレーザ、波
長308nmのXeClエキシマレーザ、波長248n
mのKrFエキシマレーザ、波長193nmのArFエ
キシマレーザ等を用いた光源が好ましい。また、これら
紫外光の他の電磁波としてX線等のより短波長のものを
挙げることができる。さらに、電子線、イオンビーム等
の荷電粒子等も露光光として好ましく用いることができ
る。また、露光回数を複数回に分けて露光し、露光され
た回数の多いところのみをエッチングする多重露光法に
よるパターン形成方法にも本発明のレジスト組成物は好
ましく用いることができ、極めて微細なパターンを有す
る半導体デバイスを得ることができる。
【0061】本発明により製造されたポリスルホン誘導
体は、露光によりメチレン鎖とスルホニル基の結合が切
断され低分子量体となるので、有機溶剤に対する溶解度
が増大するので、例えばメチルイソアミルケトン、また
はメチルイソアミルケトンと2−ペンタノンとの混合溶
媒を現像液として用いて現像することができる。
【0062】また、本発明のレジスト組成物の異なる態
様においては、ポリスルホン誘導体と溶媒に加え、さら
に電磁波または荷電粒子の照射により酸を発生する適当
な酸発生剤を添加して、酸の存在によりポリマー側鎖の
脂環式基が結合している酸素原子から切断される所謂化
学増幅型のレジスト組成物とすることができる。
【0063】好適な酸発生剤としては、ジフェニルヨー
ドニウムヘキサフルオロアンチモネート(ph
bF )等のヨードニウム塩、トリフェニルスルホニ
ウムトリフルオロメタンスルホネート(phCF
SO )等のスルホニウム塩等を使用することがで
きる。酸発生剤は単独で用いても、複数の酸発生剤を組
み合わせて用いてもよい。酸発生剤の添加量はポリマー
に対し0.1重量%〜20重量%、好ましくは1重量%
〜10重量%である。
【0064】本発明のレジスト組成物のさらに異なる態
様においては、ポリマーとしてポリスルホン誘導体に加
え他のアルカリ可溶性樹脂を併用してレジスト組成物と
することができる。
【0065】ポリスルホン誘導体は、電子線、イオンビ
ーム、X線等の高エネルギーの荷電粒子や電磁波に対し
てはそれ自身が他のアルカリ可溶性樹脂の溶解阻止剤と
して働き、また、紫外線等の電磁波に対しては、ph
SbF 、phCFSO 等の適当な
光酸発生剤を更に加えることによって他のアルカリ可溶
性樹脂の溶解阻止剤として機能させることができる。
【0066】使用できるアルカリ可溶性樹脂は、式(p
l1)や式(pl2)に示すような従来のレジストに使
用されてきたノボラック樹脂やポリビニルフェノール等
を使用することができる。また、ArFエキシマレーザ
のような短波長の光源を用いたリソグラフィーに対して
は、ポリグルタルアルデヒド、セルロース誘導体または
脂環式基等を有するアルカリ可溶性樹脂を使用すること
が望ましい。
【0067】
【化28】
【0068】
【化29】 他のアルカリ可溶性樹脂として、アルカリ可溶性のシリ
コン含有ポリマーも好ましい。アルカリ可溶性のシリコ
ン含有ポリマーとしては、式(pl3)に示すようなラ
ダー型のシロキサンポリマーを挙げることができる。
【0069】
【化30】 この様に、シリコン含有ポリマーと組み合わせたレジス
トでは所謂多層レジストとして使用可能で、露光波長の
短波長化と光投影露光装置の光学系の高NA化に伴う焦
点深度の低下に対しても有効である。
【0070】
【実施例】次に、実施例を挙げて更に詳細に本発明を説
明する。
【0071】〔ポリマーの製造例1〕 (エピスルフィド化合物の合成)氷水浴中で冷却したエ
ポキシ化合物(式(VI))50gを含むエタノール溶
液500mlを攪拌しながら、滴下ロートでイソチオシ
アン化カリウム40gを含むエタノール溶液400ml
を滴下した。滴下終了後、更に1時間攪拌し反応を終了
した。反応物を減圧蒸留装置に移し、温水浴中で主留の
エタノール及び未反応化合物を除去した後、主留分を採
集した。主留の化合物は、赤外吸収スペクトル及び核磁
気共鳴スペクトルにより化合物の確認を行ない、ガスク
ロマトグラフィーにより純度を確認したところ、エピス
ルフィド化合物(式(VII))であった。
【0072】
【化31】
【0073】
【化32】 (エピスルフィド化合物の開環重合)攪拌器と冷却器を
備えた、良く乾燥した反応フラスコ中に蒸留により精製
したエピスルフィド化合物50gを含むアセトン溶液5
00mlを投入する。還流させながら、滴下ロートによ
り、n−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン溶液5
mlを滴下し、3時間反応させる。反応終了後、溶液を
多量のメタノール中に投じて沈殿させてポリスルフィド
誘導体を得た。得られたポリマーを、真空乾燥し、さら
にアセトン溶解、メタノール沈殿、真空乾燥の工程を数
回繰返して、さらに精製した。
【0074】(ポリスルフィド誘導体の酸化)得られた
ポリスルフィド誘導体10gを、35重量%の過酸化水
素水30gを含むアセトン溶液中で酸化し、式(VII
I)のポリスルホン誘導体を得た。
【0075】
【化33】 得られたポリスルホン誘導体の重量平均分子量(Mw)
は、70,000で、分子量分布(Mn/Mw)は1.
5であった。
【0076】〔ポリマーの製造例2〕ポリマーの製造例
1において、式(IX)のエポキシ化合物を用いた以外
はポリマーの製造例1と同様にして式(X)のポリスル
ホン誘導体を得た。
【0077】
【化34】
【0078】
【化35】 得られたポリスルホン誘導体の重量平均分子量(Mw)
は、50,000で、分子量分布(Mn/Mw)は1.
8であった。
【0079】〔ポリマーの製造例3〕モノマーとして式
(XI)のチエタン誘導体を用いて、ポリマーの製造例
1と同様にしてn−ブチルリチウムを用いて開環重合
し、次いで過酸化水素水で酸化し、式(XII)のポリ
スルホン誘導体を得た。
【0080】
【化36】
【0081】
【化37】 得られたポリスルホン誘導体の重量平均分子量(Mw)
は、55,000で、分子量分布(Mn/Mw)は1.
3であった。
【0082】〔レジスト組成物の調製例1〕ポリマーの
製造例1〜3で得られたポリマーを5%の濃度でプロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解
し、溶液を0.1μmのフィルターでろ過して、それぞ
れのポリマーに対応する3種類のレジスト組成物を得
た。
【0083】〔レジスト組成物の調製例2〕光酸発生剤
として、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモンを0.25g、ポリマーの製造例1〜3で得られ
たポリマー5gをプロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテートに溶解し、溶液を0.1μmのフィルタ
ーでろ過して、それぞれのポリマーに対応する3種類の
レジスト組成物を得た。
【0084】〔レジスト組成物の調製例3〕クレゾール
ノボラック樹脂30gとポリマーの製造例1〜3で得ら
れたポリマー1.5gを100mlのプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテートに溶解し、溶液を
0.1μmのフィルターでろ過して、それぞれのポリマ
ーに対応する3種類のレジスト組成物を得た。
【0085】〔レジスト組成物の調製例4〕光酸発生剤
として、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモンを0.08g、ポリビニルフェノール30g、ポ
リマーの製造例1〜3で得られたポリマー1.5gを1
00mlのプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテートに溶解し、溶液を0.1μmのフィルターでろ
過して、それぞれのポリマーに対応する3種類のレジス
ト組成物を得た。
【0086】〔レジスト組成物の調製例5〕脂環式基を
有するポリマーであるポリグルタルアルデヒド30gと
ポリマーの製造例1〜3で得られたポリマー1.5gを
100mlのプロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテートに溶解し、溶液を0.1μmのフィルターで
ろ過して、それぞれのポリマーに対応する3種類のレジ
スト組成物を得た。
【0087】〔レジスト組成物の調製例6〕光酸発生剤
として、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモンを0.08g、脂環式基を有するポリマーである
エチルセルロースを30g、ポリマーの製造例1〜3で
得られたポリマー1.5gを80mlのプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテートと20mlのメチ
ルイソブチルケトンの混合溶液に溶解し、溶液を0.1
μmのフィルターでろ過して、それぞれのポリマーに対
応する3種類のレジスト組成物を得た。
【0088】〔レジスト組成物の調製例7〕光酸発生剤
として、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモンを0.08g、アルカリ可溶性のシリコン元素を
有するポリマーであるポリパラヒドロキシシルセスキオ
キサン30g、ポリマーの製造例1〜3で得られたポリ
マー1.5gを80mlのプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテートと20mlのメチルイソブチル
ケトンの混合溶液に溶解し、溶液を0.1μmのフィル
ターでろ過して、それぞれのポリマーに対応する3種類
のレジスト組成物を得た。
【0089】〔レジストの使用例1〕レジスト組成物の
調製例1で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.3μmの膜厚(乾燥後の塗膜厚、以下も同じ)
にスピンコートし、次いで、電子線描画装置を用いて、
加速電圧10kVにて描画し、酢酸イソアミルにて現像
し、0.2μmのパターンを得た。
【0090】〔レジストの使用例2〕レジスト組成物の
調製例2で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.7μmの膜厚にスピンコートし、次いで、フッ
化アルゴンのエキシマーレーザーを光源に用いた露光装
置にて、マスク上のパターンを転写し、2.38%のテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて現像
し、0.18μmのパターンを得た。
【0091】〔レジストの使用例3〕レジスト組成物の
調製例3で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.4μmの膜厚にスピンコートし、次いで、X線
露光装置を用いて、X線マスクを通してマスク上のタン
タルパターンをレジスト上に転写した後、2.38%の
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて現像
する事によって、0.15μmのパターンを得た。
【0092】〔レジストの使用例4〕レジスト組成物の
調製例4で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.7μmの膜厚にスピンコートし、次いで、フッ
化クリプトンのエキシマーレーザーを光源に用いた露光
装置にて、マスク上のパターンを転写し、2.38%の
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて現像
する事によって、0.2μmのパターンを得た。
【0093】〔レジストの使用例5〕レジスト組成物の
調製例6で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.7μmの膜厚にスピンコートし、次いで、フッ
化クリプトンのエキシマーレーザーを光源に用いた露光
装置にて、マスク上のパターンを転写し、2.38%の
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて現像
することによって、0.2μmのパターンを得た。
【0094】〔レジストの使用例6〕シリコンウェーハ
上にノボラック樹脂とナフトキノンジアジドを主成分と
するレジスト組成物を1.0μmの膜厚にスピンコート
した後、ハードベークした。その上に、レジスト組成物
の調製例7で得られたレジスト組成物を0.2μmの膜
厚にスピンコートした。次いで、フッ化クリプトンのエ
キシマーレーザーを光源に用いた露光装置にて、マスク
上のパターンを転写し、2.38%のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液にて現像することによっ
て、0.2μmのパターンを得た。更に、酸素プラズマ
を用いた反応性イオンエッチングでノボラック型レジス
トを加工し、上層のレジストで形成した0.2μmパタ
ーンを忠実に下層レジストに転写した。
【0095】〔レジストの使用例7〕レジスト組成物の
調製例1で得られたレジスト組成物をシリコンウェーハ
上に0.5μmの膜厚にスピンコートし、次いで、プロ
トンビームで描画後、酢酸アミルで現像し、6×10
−8C/cmの露光量で0.15μmのパターンを得
た。
【0096】〔レジストの使用例8〕次に前述したレジ
スト組成物を利用した半導体デバイス(半導体素子)の
製造方法の実施例を説明する。
【0097】図1は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造の
フローチャートである。本実施例において、ステップ1
(回路設計)では、半導体デバイスの回路設計を行う。
ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンを
形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウェハ
製造)ではシリコン等の材料を用いてウェハを製造す
る。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、
前記用意したマスクとウェハを用いてリソグラフィー技
術によってウェハ上に実際の回路を形成する。
【0098】レティクルを搬送しレティクルチャックに
チャッキングする。次に本発明のレジスト組成物を塗
布、乾燥したシリコンウェーハ基板を露光装置内にロー
ディングする。アライメントユニットでグローバルアラ
イメント用のデータを読み取り、計測結果に基づいてウ
ェハステージを駆動して所定の位置に次々に露光を行
う。
【0099】次にステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって製作されたウェハを用いて半導
体チップする工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0100】ステップ6(検査)ではステップ5で製作
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行う。こうして工程を経て半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0101】図2は上記ステップ4のウェハプロセスの
詳細なフローチャートである。まず、ステップ11(酸
化)ではウェハの表面を酸化させる。ステップ12(C
VD)ではウェハ表面に絶縁膜を形成する。
【0102】ステップ13(電極形成)ではウェハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウェハにフォトレジスト組成物を
塗布する。
【0103】ステップ16(露光)では前記説明した露
光装置によってマスクの回路パターンをウェハに焼付け
露光する。
【0104】ステップ17(現像)では露光したウェハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では、現像し
たレジスト以外の部分を削りとる。これらのステップを
繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パター
ンが形成される。
【0105】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、従来は製造
が難しかった主鎖にメチレン鎖とスルホン基を有する構
造のポリマーを容易に製造することができる。
【0106】そのとき得られポリマーは、レジスト用の
樹脂として好適な物性を備えており、このように製造さ
れたポリマーを含むレジスト組成物は、紫外光、遠紫外
光、真空紫外光、X線等の電磁波、または電子線、イオ
ンビーム等の荷電粒子に対し高感度、高解像度の性能を
示す。
【0107】その結果、高集積度の半導体デバイスを容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体素子の製造方法のフローチ
ャートである。
【図2】本発明に係る半導体素子の製造方法のフローチ
ャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 81/06 C08L 81/06 83/04 83/04 G03F 7/004 501 G03F 7/004 501 7/032 7/032 7/039 501 7/039 501 601 601 7/075 7/075 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AB16 AC01 AC03 AC06 AC08 AD03 BE00 BE10 BF23 BG00 BJ10 CB04 CB17 CB29 CB33 CB52 CC03 CC20 DA13 FA15 FA17 4J002 AB01X BC12X CC01X CC03X CN03W CP03X GP03 GQ05 4J030 BA09 BB02 BB03 BC13 BC14 BC34 BC38 BD03 BF19 BG01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表される環状スルフィド誘導
    体またはその重合し得る環状オリゴマーをモノマーとし
    て用いて開環重合し、次いでスルフィド基を酸化するこ
    とを特徴とする式(II)で表される繰り返し単位を有
    する感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法。 【化1】 〔但し、式(I)において、 【化2】 は、RおよびRが、−(CH−で表されるメ
    チレン鎖の任意の炭素の位置に水素を置換して結合しう
    ることを意味し、pおよびqはそれぞれRおよびR
    の置換基の数を表す(以下の式においても同じ。)。そ
    して、式(I)中、RはC〜Cアルキル基または
    ハロゲン原子を表し、Rは、式(s1)で表される基
    を表す。 【化3】 (式(s1)中、Rは脂環式基を含有する基を表し、
    xは0〜5の整数を表す。) mは2〜4の整数を表し、qは1〜mの整数、pは0〜
    (2m−q)の整数を表す。但し、複数のRが同一炭
    素原子に結合することはない。〕 【化4】 〔式(II)中、R、R、m、pおよびqは前記と
    同義である。〕
  2. 【請求項2】 前記式(I)および式(II)におい
    て、mが2または3であって、qが1であることを特徴
    とする請求項1記載の感光性樹脂用ポリスルホン誘導体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記式(I)の環状スルフィド誘導体が
    次式(Ia)で表されるエピスルフィド誘導体であり、
    前記式(II)の繰り返し単位が次式(IIa)で表さ
    れる繰り返し単位であることを特徴とする請求項2記載
    の感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法。 【化5】 (式(Ia)中、R’は水素原子、メチル基またはハ
    ロゲン原子を表し、Rは前記と同義である。) 【化6】 (式(IIa)中、R’およびRは前記と同義であ
    る。)
  4. 【請求項4】 前記式(Ia)のエピスルフィド誘導体
    が、式(III)で表されるエポキシ誘導体の酸素原子
    とイオウ原子との置換反応によって得られることを特徴
    とする請求項3記載の感光性樹脂用ポリスルホン誘導体
    の製造方法。 【化7】 (式(III)中、R’およびRは前記と同義であ
    る。)
  5. 【請求項5】 前記式(I)の環状スルフィド誘導体が
    次式(Ib)で表されるチエタン誘導体であり、前記式
    (II)の繰り返し単位が次式(IIb)で表される繰
    り返し単位であることを特徴とする請求項2記載の感光
    性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法。 【化8】 (式(Ib)中、R’およびRは前記と同義であ
    る。) 【化9】 (式(IIb)中、R’およびRは前記と同義であ
    る。)
  6. 【請求項6】 前記式(s1)において、xが0または
    1であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記式(s1)において、Rが式(s
    2)で表される基または式(s3)で表される基である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の感光
    性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法。 【化10】 (式(s2)中、Rは水素原子、C〜Cアルキル
    基またはハロゲン原子を表す。) 【化11】
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの製造方法によ
    って製造された感光性樹脂用ポリスルホン誘導体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の感光性樹脂用ポリスルホ
    ン誘導体と溶媒とを含むことを特徴とするレジスト組成
    物。
  10. 【請求項10】 電磁波または荷電粒子の照射によって
    酸を発生する酸発生剤をさらに含むことを特徴とする請
    求項9記載のレジスト組成物。
  11. 【請求項11】 アルカリ可溶性樹脂をさらに含むこと
    を特徴とする請求項9または10記載のレジスト組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記アルカリ可溶性樹脂が、ノボラッ
    ク樹脂またはポリビニルフェノールであることを特徴と
    する請求項11記載のレジスト組成物。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ可溶性樹脂が、脂環式基
    を有することを特徴とする請求項11記載のレジスト組
    成物。
  14. 【請求項14】 前記脂環式基を有するアルカリ可溶性
    樹脂がセルロース誘導体またはポリグルタルジアルデヒ
    ド誘導体であることを特徴とする請求項13記載のレジ
    スト組成物。
  15. 【請求項15】 前記アルカリ可溶性樹脂がシリコン含
    有ポリマーであることを特徴とする請求項11記載のレ
    ジスト組成物。
  16. 【請求項16】 請求項9〜15のいずれかに記載のレ
    ジスト組成物を基板上に塗布し、露光、現像を行う工程
    を含むことを特徴とするパターン形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のパターン形成方法に
    よって製造されたデバイス。
JP13066099A 1999-05-11 1999-05-11 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物 Pending JP2000319396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13066099A JP2000319396A (ja) 1999-05-11 1999-05-11 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13066099A JP2000319396A (ja) 1999-05-11 1999-05-11 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000319396A true JP2000319396A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15039569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13066099A Pending JP2000319396A (ja) 1999-05-11 1999-05-11 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000319396A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9206289B1 (en) 2014-06-02 2015-12-08 International Business Machines Corporation Preparation of functional polysulfones
KR101802479B1 (ko) 2011-02-19 2017-12-29 주식회사 케이오씨솔루션 고리개환을 통해 사슬연장된 폴리티올화합물과 그 제조 방법 및 이를 이용한 우레탄계 광학재료용 수지 조성물
US10328415B2 (en) 2014-06-16 2019-06-25 International Business Machines Corporation Methods and apparatus for controlling metals in liquids
US10702610B2 (en) 2015-08-19 2020-07-07 International Business Machines Corporation Method of making sulfur-containing polymers from hexahydrotriazine and dithiol precursors

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101802479B1 (ko) 2011-02-19 2017-12-29 주식회사 케이오씨솔루션 고리개환을 통해 사슬연장된 폴리티올화합물과 그 제조 방법 및 이를 이용한 우레탄계 광학재료용 수지 조성물
US9206289B1 (en) 2014-06-02 2015-12-08 International Business Machines Corporation Preparation of functional polysulfones
WO2015187699A1 (en) * 2014-06-02 2015-12-10 International Business Machines Corporation Preparation of functional polysulfones
WO2015187702A1 (en) * 2014-06-02 2015-12-10 International Business Machines Corporation Preparation of functional polysulfones
US10328415B2 (en) 2014-06-16 2019-06-25 International Business Machines Corporation Methods and apparatus for controlling metals in liquids
US10525442B2 (en) 2014-06-16 2020-01-07 International Business Machines Corporation Methods and apparatus for controlling metals in liquids
US10702610B2 (en) 2015-08-19 2020-07-07 International Business Machines Corporation Method of making sulfur-containing polymers from hexahydrotriazine and dithiol precursors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4665043B2 (ja) フォトレジストパターン形成方法
KR101384171B1 (ko) 레지스트 조성물 및 이것을 사용한 패턴형성방법
JP2000080124A (ja) フォトレジスト単量体、フォトレジスト共重合体とその製造方法、フォトレジスト組成物、フォトレジストパタ―ン形成方法、および、半導体素子
JP2007507580A (ja) 過フッ素化多官能性アニオンを有する光酸発生剤
US6225019B1 (en) Photosensitive resin, resist based on the photosensitive resin, exposure apparatus and exposure method using the resist, and semiconductor device obtained by the exposure method
JP3907197B2 (ja) フォトリソグラフィ用のチオフェン含有光酸発生剤
WO2019134525A1 (zh) 包含聚对羟基苯乙烯类氧杂环丁烷树脂作为成膜树脂的光刻胶组合物
US20220171284A1 (en) Photoacid generator, photoresist composition including the same, and method of preparing the photoacid generator
JP4469202B2 (ja) 光重合性樹脂組成物、その硬化物および製造方法
JP2008065266A (ja) ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP2023016886A (ja) 感光性樹脂組成物及びその製造方法、レジスト膜、パターン形成方法、並びに、電子デバイスの製造方法
US6479212B1 (en) Photosensitive resin, resist composition using the photosensitive resin, pattern formation method using the resist composition, device produced by the pattern formation method, and exposure method
JPH06287174A (ja) 新規なオニウム塩及びそれを用いたポジ型レジスト材料
JP2008239889A (ja) 樹脂およびその製造方法、それを用いたポジ型感光性組成物及びパターン形成方法
JP2003084437A (ja) ポジ型感放射線性組成物
JP5663526B2 (ja) 化学増幅型レジスト組成物、並びに、それを用いたレジスト膜、マスクブランクス、及びレジストパターン形成方法
JP3641748B2 (ja) フォトレジスト単量体、フォトレジスト重合体、フォトレジスト重合体の製造方法、フォトレジスト組成物、フォトレジストパターン形成方法、及び半導体素子
JPH05232704A (ja) ポジ型レジスト材料
JP2000319396A (ja) 感光性樹脂用ポリスルホン誘導体の製造方法、その方法によって製造されたポリスルホン誘導体、そのポリスルホン誘導体を用いたレジスト組成物
JP2606655B2 (ja) 感光性化合物および感光性組成物
JP2001051418A (ja) 感光性樹脂及び該感光性樹脂を用いたレジスト組成物、並びに該レジスト組成物を用いた半導体装置・露光用マスクの製造方法及び該方法により製造された半導体装置・露光用マスク
JP5547059B2 (ja) フォトレジスト組成物
JP2964109B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JPH061381B2 (ja) 放射線感応性樹脂組成物
JPH06123970A (ja) ポジ型レジスト材料

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20040317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040714