JP2000319186A - ビタミン含有液 - Google Patents

ビタミン含有液

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種ビタミンをできるだけ少ない数のグルー
プにまとめて、液剤形態で安定に保存できるビタミン含
有液(特にビタミンCの共存下にビタミンB12を安定
に保存する技術)の提供、該ビタミン含有液を用いてな
る総合ビタミン剤、輸液入り容器の提供。 【解決手段】 ビタミンC、ビタミンB12及び脂溶性
ビタミンと共に可溶化剤と安定剤を含有するビタミン含
有液;該ビタミン含有液を第1液とし、ビタミンB1、
ビタミンB2及びビタミンB6を含有する液を第2液と
する2液型のビタミン含有液;隔壁によって仕切った第
1室に前記第1のビタミン含有液を充填し、第2室に前
記第2のビタミン含有液を充填し、第3室以降に還元糖
含有液とアミノ酸含有液をそれぞれ独立して充填するか
或いは還元糖含有液とアミノ酸含有液の混合液を充填し
てなる輸液入り容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は注射液や輸液などに
おいて有効に用い得るビタミン含有液、並びに該ビタミ
ン含有液を還元糖を含有する液およびアミノ酸を含有す
る液と共にそれぞれ仕切られた室に充填してなる輸液入
り容器に関する。より詳細には、本発明は、ビタミンC
によって分解され易いビタミンB12を、ビタミンCの
共存下に長期にわたって室温下に安定に保持することの
できるビタミンC、ビタミンB12および脂溶性ビタミ
ンを含有するビタミン含有液、ビタミンC、ビタミンB
12および脂溶性ビタミンを含有する前記ビタミン含有
液を第1液とし、ビタミンB1、ビタミンB2およびビ
タミンB6を含有する液を第2液とする液剤形態で室温
下に長期にわたって安定の保存することのできる2液型
のビタミン含有液、並びに前記2液型のビタミン含有液
の各々の液を、還元糖を含有する液およびアミノ酸を含
有する液と共に、互いに仕切られた別々の室にそれぞれ
充填してなる液剤形態で室温にて長期間安定に保存可能
な輸液入り容器に関する。
【0002】
【従来の技術】高カロリー輸液療法は、何らかの理由で
経口摂取が不可能な患者に対して、その栄養状態を改善
し、患者の治癒をはやめたり、或いは治療手段を容易に
することから、今日あらゆる臨床分野において広く普及
している。高カロリー輸液療法を行う場合は、ブドウ
糖、アミノ酸、電解質などと共にビタミン剤を同時に投
与することが栄養管理面から重要であり、特に総合ビタ
ミン剤の投与が有効であるとされている。
【0003】しかしながら、ビタミンはそれ自身で不安
定なものが多い。しかも、数種のビタミンを混合してお
くと、ビタミン相互間で反応が生じて、活性の低下や分
解が起き易いことが従来から知られている。人体に不可
欠な必須ビタミンを混合含有する総合ビタミン剤は、ビ
タミン相互間の反応による活性の低下や分解が生じ易い
ため、1液型の液剤形態で製剤化するのは極めて困難で
ある。例えば、ビタミンCやビタミンB1などは他のビ
タミン類の分解を促進する作用があり、特にビタミンB
12はビタミンCおよびビタミンB1によって分解され
易く、そのためビタミンB12をビタミンCおよび/ま
たはビタミンB1と同じ液中に安定に共存させることは
困難であった。
【0004】そこで、従来は、(i)個々のビタミンを
多数の容器にそれぞれ個別に液状で充填しておく方法、
(ii)総合ビタミン剤を構成するビタミンを互いに分解
反応の生じないビタミン毎に通常3つ以上の複数のグル
ープに分けて各グループを液剤形態で容器に保存する方
法(特にビタミンB12をビタミンCとは別のグループ
に分けて保存する方法)、或いは(iii)総合ビタミン
剤を構成する複数のビタミンの混合物を乾燥して固体製
剤の形態にして保存する方法などが一般に採用されてき
た。
【0005】しかしながら、上記(i)の方法による場
合は、高カロリー輸液療法などを行う際に、それぞれの
ビタミンを注射器などを用いて個々の容器から一々取り
出して、還元糖を含有する液やアミノ酸を含有する液な
どと混合してビタミン剤含有高カロリー輸液を調製する
必要があり、極めて繁雑で手間および時間がかかる。し
かも、多数のビタミンの各々を個々の容器から取り出し
て還元糖を含有する液やアミノ酸を含有する液などと混
合する必要があることから、混合時に菌類などによって
汚染される危険が高くなり、衛生面でも十分に良好であ
るとは言い難い。また、上記(ii)の方法による場合
も、通常3つ以上のグループに分けられているビタミン
類をそれぞれの容器から取り出して、還元糖を含有する
液やアミノ酸を含有する液などと混合してビタミン含有
輸液などを調製する必要があることから、やはり手間お
よび時間がかかり、また菌類などによる汚染の心配があ
る。
【0006】さらに、ビタミン混合物を固体製剤の形態
にして保存する上記(iii)の方法による場合は、該ビ
タミン混合物を輸液療法などに用いる際に、水などの液
体に溶かして液剤の形態にしてから、還元糖を含有する
液やアミノ酸を含有する液などと混合する必要があり、
やはり手間および時間がかかる。また、ビタミン混合物
を水などの液体に溶かして液状にする際に、菌類などに
よって汚染される恐れがあり、衛生面で十分に優れてい
るとは言い難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、静脈
注射や輸液療法などに用いる各種ビタミンを多数の個々
の容器に分けて液状で保存することなく、各種ビタミン
をできるだけ少ない数のグループになるようにして複数
まとめて混合し、それを液剤形態で室温にて長期間安定
に保存することのできる技術を提供することである。特
に、本発明の目的は、ビタミンCが存在してもビタミン
B12の分解が生じず、ビタミンCの共存下にビタミン
B12を液剤形態で長期にわたって室温で安定に保存す
ることのできるビタミン含有液を提供することである。
さらに、本発明の目的は、輸液療法や静脈注射などに用
いる多数のビタミン(特に総合ビタミン剤)を、ビタミ
ン相互間の反応を防止しながら、できるだけ少ない数の
グループに分け、該グループの各々を液剤形態で長期に
わたって室温で安定に保存することのできる技術を提供
することである。そして、本発明の目的は、高カロリー
輸液療法などを行う際に、ビタミンを注射器などによっ
てその保存容器から一々取り出して還元糖を含有する液
やブドウを含有する液などと混合するという繁雑な手間
が要らず、しかも菌類や他の汚染物による汚染を生じ
ず、ビタミンを簡単な操作で且つ衛生的に還元糖を含有
する液やブドウ糖を含有する液などと混合して高カロリ
ー輸液などを調製することのできる手段を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、ビタミ
ンC、ビタミンB12、および少なくとも1種の脂溶性
ビタミン(特に、ビタミンA、ビタミンDおよびビタミ
ンEから選ばれる少なくとも1種の脂溶性ビタミン、ま
たは前記した脂溶性ビタミンの少なくとも1種とビタミ
ンKとからなる脂溶性ビタミン)を混合してビタミン含
有液を調製し、そのビタミン含有液中に可溶化剤および
安定剤をさらに含有させると、ビタミンCが液中に存在
しているにも拘わらず、ビタミンB12の分解が生じず
長期にわたって室温においても安定に保たれること、し
かもその際にビタミンB12以外のビタミンC、脂溶性
ビタミンも安定であることを見出した。
【0009】さらに、本発明者らは、ビタミンB1、ビ
タミンB2およびビタミンB6を、ビタミンCおよびビ
タミンB12を含有する上記した液中に含有させずに別
の液剤にしておくと、ビタミンB1によるビタミンB1
2の分解が防止され、しかもビタミンCの安定なpH域
を考慮しなくても済むことから、ビタミンB1、ビタミ
ンB2およびビタミンB6の至適pHに近づけることが
可能となるため、ビタミンB1、ビタミンB2およびビ
タミンB6を含有する液自体の安定性が向上することを
見出した。すなわち、本発明者らは、ビタミンC、ビタ
ミンB12、脂溶性ビタミン、可溶化剤および安定剤を
含有する液を第1液とし、そしてビタミンB1、ビタミ
ンB2およびビタミンB6を含有する液を前記第1液と
は別の第2液として2液型のビタミン含有液を調製する
と、前記第1液および第2液中に含まれるビタミン類が
いずれも分解したり変質したりすることなく室温におい
て長期間安定に保たれること、そして高カロリー輸液療
法などを行う際に、前記第1液と第2液の2つの液を用
いるだけで、人体に必須のビタミンを含有する総合ビタ
ミン剤を極めて簡単に調製でき、ひいては該総合ビタミ
ン剤を含有する輸液を極めて簡単に且つ衛生的に調製で
きることを見出した。また、本発明者らは、前記した第
1液に葉酸を含有させ、前記した第1液および第2液の
いずれか一方または両方の液に、ビオチン、ニコチン酸
誘導体およびパントテン酸誘導体から選ばれる少なくと
も1種のビタミンを含有させることができ、その場合に
も、該第1液および第2液は、長期にわたっ室温で安定
に保存できることを見出した。
【0010】そして、本発明者らは、隔壁によって仕切
られた3つ以上の室を有する容器を準備し、その第1室
に前記した2液型のビタミン含有液の第1液を充填し、
第2室に前記した2液型のビタミン含有液の第2液を充
填し、そして第3室以降に還元糖を含有する液およびア
ミノ酸を含有する液を充填すると、それにより得られる
輸液入り容器は、内容物の変質や分解を共なうことなく
室温で長期にわたって安定に保存でき、しかも高カロリ
ー輸液療法にそのまま直接便利に使用できることを見出
し、それらの種々の知見に基づいて本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、 (1) ビタミンC、ビタミンB12および脂溶性ビタ
ミンを含有し且つ可溶化剤および安定剤を含有する液か
らなることを特徴とするビタミン含有液である。
【0012】そして、本発明は、 (2) 前記した脂溶性ビタミンが、ビタミンA、ビタ
ミンDおよびビタミンEから選ばれる少なくとも1種で
あるか或いはビタミンA、ビタミンDおよびビタミンE
から選ばれる少なくとも1種とビタミンKとからなるも
のである前記(1)のビタミン含有液; (3) 前記した可溶化剤がポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステルである前記(1)または(2)のビ
タミン含有液; (4) 前記した安定剤が多価アルコールである前記
(1)〜(3)のいずれかのビタミン含有液; (5) 葉酸、ビオチン、ニコチン酸誘導体およびパン
トテン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種のビタミン
を更に含有する前記(1)〜(4)のいずれかのビタミ
ン含有液;を包含する。
【0013】さらに、本発明は、 (6) 前記した(1)〜(5)のいずれかのビタミン
含有液よりなる第1液と、該第1液とは別体のビタミン
B1、ビタミンB2およびビタミンB6を含有する液よ
りなる第2液からなることを特徴とする2液型のビタミ
ン含有液である。
【0014】そして、本発明は、 (7) 前記第1液が葉酸を含有し、前記第1液および
第2液のいずれか一方または両方の液が、ビオチン、ニ
コチン酸誘導体およびパントテン酸誘導体から選ばれる
少なくとも1種のビタミンを含有する前記(6)のビタ
ミン含有液; (8) シリンジまたはバイアル中に予め充填してある
前記(1)〜(7)のビタミン含有液; (9) 静脈注射用または輸液用である前記(1)〜
(8)のいずれかのビタミン含有液;を包含する。
【0015】さらに、本発明は、 (10) 隔壁によって仕切られた3つ以上の室を有す
る容器の第1室に前記した(6)または(7)における
第1液を充填し、第2室に前記(6)または(7)にお
ける第2液を充填し、第3室以降に還元糖を含有する液
とアミノ酸を含有する液をそれぞれ独立して充填してあ
るか或いは還元糖を含有する液とアミノ酸を含有する液
との混合液を充填してあることを特徴とする輸液入り容
器である。そして、本発明は、 (11) 前記容器が可撓性のプラスチックおよび/ま
たはエラストマー製であり、各室を仕切る隔壁の全体ま
たは一部が弱シール部を形成している前記(10)の輸
液入り容器を好ましい態様として包含する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の上記した(1)〜(5)、(8)および
(9)のビタミン含有液、前記した(6)〜(7)の2
液型のビタミン含有液における第1液並びに前記した
(9)〜(11)の輸液入り容器における第1液(以下
これらを総称して「ビタミン含有液」ということがあ
る)は、ビタミンC、ビタミンB12および脂溶性ビタ
ミンと共に、可溶化剤および安定剤を含有する。
【0017】ビタミン含有液において、ビタミンCが
存在するにも拘わらずビタミンB12が液中に長期にわ
たって安定に存在し得る理由は明確ではないが次のよう
に推測される。すなわち、ビタミンB12は、ビタミン
C(アスコルビン酸)の酸化型であるデヒドロアスコル
ビン酸により分解されることから、ビタミンB12を安
定に保持するためには、ビタミンCの酸化を防止または
抑制することが重要である。それに対して、ビタミン含
有液中にはビタミンB1の不存在下に可溶化剤および
安定剤が存在することによって、該ビタミン含有液中
の酸素含有量が低減されるか、またはビタミン含有液
中で可溶化剤および安定剤がビタミンCと酸素との接触
を減少させ、それによってビタミンC(アスコルビン
酸)がデヒドロアスコルビン酸になるのが防止されて、
ビタミンB12の安定性が保たれるものと推測される。
【0018】可溶化剤としては、脂溶性ビタミンをビタ
ミン含有液(通常水溶液)中に溶解可能にする剤、或い
は脂溶性ビタミンと水性媒体との間の親和性を向上させ
て脂溶性ビタミンをビタミン含有液中に安定に分散させ
得る剤が用いられる。可溶化剤の好ましい例としては、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどを挙
げることができ、より具体的には、日光ケミカルズ株式
会社製「ポリソルベート80」(商品名:TO−10
M)、「ポリソルベート20」(商品名:TL−10)
などを挙げることができる。可溶化剤は1種のみを用い
ても、または2種以上を併用(例えば前記ポリソルベー
ト80とポリソルベート20を併用)してもよい。可溶
化剤の含有量は、ビタミンCによるビタミンB12の分
解をより効果的に防止できる点、脂溶性ビタミンの水性
媒体中への溶解促進または分散安定化効果が高い点、長
期にわたる薬液の澄明性の保持の点などから、ビタミン
含有液の容量に基づいて、0.8〜3.6(w/v)
%であることが好ましく、1.2〜2.0(w/v)%
であることがより好ましい。
【0019】また、ビタミン含有液で用いる前記した
「安定剤」としては、脂溶性ビタミンをビタミン含有液
中に安定に溶解または分散させることができ、またビタ
ミンCによるビタミンB12の分解を防止してビタミン
B12を液中に安定に存在させることのできる剤が用い
られる。安定剤としては、多価アルコールが有効であ
り、具体例としては、プロピレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコールなどを挙げることができ、
これらの1種または2種以上を用いることができる。そ
のうちでも、プロピレングリコールがビタミンCによる
ビタミンB12の分解防止効果が高く、且つ脂溶性ビタ
ミンの水性媒体中への溶解促進効果または分散安定化効
果が高いことから好ましく用いられる。
【0020】安定剤の含有量は、ビタミンCによるビタ
ミンB12の分解をより効果的に防止できる点、脂溶性
ビタミンの水性媒体中への溶解促進または分散安定化効
果が高い点、長期にわたる薬液の澄明性の保持の点など
から、ビタミン含有液の容量に基づいて、5〜40
(w/v)%であることが好ましく、10〜30(w/
v)%であることがより好ましい。
【0021】ビタミン含有液で用いるビタミンCおよ
びビタミンB12としては、輸液や注射液などで従来か
ら用いられているビタミンCおよびビタミンB12のい
ずれもが使用できる。具体的には、ビタミンCとしては
アスコルビン酸(L−アスコルビン酸)、そのナトリウ
ム塩などを挙げることができ、またビタミンB12とし
ては、例えばシアノコバラミン、コバマイド、酢酸デヒ
ドロソコバラミン、メコバラミンなどを挙げることがで
きる。
【0022】ビタミン含有液で用いる脂溶性ビタミン
としては、輸液や注射液などで従来から用いられている
脂溶性ビタミンのいずれもが使用できるが、ビタミン
A、ビタミンDおよびビタミンEから選ばれる少なくと
も1種を用いるか、或いはビタミンA、ビタミンDおよ
びビタミンEから選ばれる少なくとも1種とビタミンK
を用いることが好ましい。そのうちでも、脂溶性ビタミ
ンとして、ビタミンA、ビタミンDおよびビタミンEの
3種のビタミンを併用するか、或いは前記した3種の脂
溶性ビタミンと共にビタミンKを併用することが、栄養
面や健康管理面、治癒効果などの点からより好ましい。
【0023】ビタミン含有液で用い得るビタミンAの
例としてはパルミチン酸レチノール、酢酸レチノールな
どを挙げることができ、ビタミンDの例としてはエルゴ
カルシフェロール、コレカルシフェロールなどを挙げる
ことができ、ビタミンEの例としては酢酸トコフェロー
ル、dl−α−トコフェロールなどを挙げることができ
る。また、ビタミン含有液で用い得るビタミンKの例
としてはフィトナジオン、メナテトレノン、メナジオン
などを挙げることができる。ビタミン含有液では、1
種類または2種類以上のビタミンAを用いても、1種類
または2種類以上のビタミンDを用いても、1種類また
は2種類以上のビタミンEを用いても、および/または
1種類または2種類以上のビタミンKを用いてもよい。
【0024】ビタミン含有液におけるビタミンC、ビ
タミンB12および脂溶性ビタミンの含有量は特に制限
されず、ビタミン含有液の使用態様、ビタミン含有液
を給与される対象(患者など)の年齢や状態などに応
じて調節できるが、1日当たり投与されるビタミン含有
液の量を勘案して、ヒトが1日に必要なビタミンの摂
取量を補えるような量で含有させることが望ましい。ち
なみに、成人が1日に必要なビタミン摂取量は、一般
に、ビタミンCが50〜250mg、ビタミンB12が
1〜30μg、ビタミンAが2000〜5000IU、
ビタミンDが200〜1000IU、ビタミンEが2〜
20mg、ビタミンKが0.2〜10mgであるとされ
ている。
【0025】ビタミン含有液はそれ単独で患者に投与
しても、或いはビタミン含有液を、ビタミンB1、ビ
タミンB2およびビタミンB6を含有する液よりなる第
2液(以下これを「ビタミン含有液」ということがあ
る)と組み合わせて2液型のビタミン含有液とし、使用
時にビタミン含有液およびビタミン含有液を混合す
るか、或いは輸液用の他の液に両者を加えて用いてもよ
い。
【0026】その場合に、ビタミン含有液で用いるビ
タミンB1の例としては塩酸チアミン、硝酸チアミン、
オクトチアミンなどを挙げることができ、ビタミンB2
の例としてはリン酸リボフラビンナトリウム、フラビン
アデニンジヌクレオチド、フラビンモノヌクレオチドな
どを挙げることができ、またビタミンB6の例としては
塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサミン、リン酸ピリ
ドキサールなどを挙げることができる。ビタミン含有液
は、1種類または2種類以上のビタミンB1を含有し
ていても、1種類または2種類以上のビタミンB2を含
有していても、および/または1種類または2種類以上
のビタミンB6を含有していてもよい。
【0027】ビタミン含有液におけるビタミンB1、
ビタミンB2およびビタミンB6の含有量は特に制限さ
れず、ビタミン含有液の使用態様、ビタミン含有液
を給与される対象(患者など)の年齢や状態などに応じ
て調節できるが、1日当たり投与されるビタミン含有液
の量を勘案して、ヒトが1日に必要なビタミンの摂取
量を補えるような量で含有させることが望ましい。ちな
みに、成人が1日に必要なビタミン摂取量は、一般に、
ビタミンB1が1〜10mg、ビタミンB2が1〜10
mgおよびビタミンB6が1〜10mgであるとされて
いる。
【0028】本発明では、ビタミン含有液が葉酸を含
有し、そしてビタミン含有液およびビタミン含有液
のいずれか一方または両方が、ビオチン、ニコチン酸誘
導体およびパントテン酸誘導体から選ばれる少なくとも
1種のビタミンを含有していてもよい。ビタミン含有液
および/またはビタミン含有液中にビオチン、ニコ
チン酸誘導体およびパントテン酸誘導体から選ばれる少
なくとも1種のビタミンを含有させる場合の態様は特に
制限されず、適宜決めることができ、例えば、 (a) ビタミン含有液およびビタミン含有液のう
ちの一方の液のみが、ビオチン、ニコチン酸誘導体およ
びパントテン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種(好
ましくは3種)のビタミンを含有し、もう一方が前記ビ
タミンを何ら含有しない場合; (b) ビタミン含有液およびビタミン含有液のう
ちの一方が、ビオチン、ニコチン酸誘導体およびパント
テン酸誘導体のうちの1種のビタミンを含有し、もう一
方が前記3種のビタミンの残りの2種を含有する場合; (c) ビタミン含有液およびビタミン含有液のう
ちの一方が、ビオチン、ニコチン酸誘導体およびパント
テン酸誘導体のうちの1種のビタミンのみを含有し、も
う一方が前記3種のビタミンの残りの2種のビタミンの
うちの1種を含有する場合;などの種々の態様を採用す
ることができる。
【0029】特に、本発明において、ビタミン含有液
がビタミンCおよびビタミンB12と共に、脂溶性ビタ
ミンとしてビタミンA、ビタミンDおよびビタミンEの
3者を含有するか或いはビタミンA、ビタミンD、ビタ
ミンEおよびビタミンKの4者を含有し、ビタミン含有
液がさらに葉酸を含有し、且つビタミン含有液およ
び/またはビタミン含有液のいずれかの液中にビオチ
ン、ニコチン酸誘導体およびパントテン酸誘導体のすべ
てが含まれているようにして、ビタミン含有液および
ビタミン含有液からなる2液型のビタミン含有液を調
製すると、それにより得られるビタミン含有液は人体に
必須のビタミンのすべてを含むことになり、総合ビタミ
ン剤として機能させることができる。
【0030】AMA(American Medidc
al Association)では、高カロリー輸液
中にビタミンKを含有することを必須にする規定を行っ
ていない。これは、ビタミンKが腸内細菌により生成さ
れること、ダイクマロール治療にビタミンKが拮抗する
ことなどの点を考慮した結果によるとされている。しか
しながら、腸の内容物量が少なくなると腸内細菌が極端
に減ってビタミンKの生成が低減または極めて少なくな
り、また抗生剤の投与をしばしば受けている患者を対象
とする高カロリー輸液ではビタミンKの投与を最初から
計画しなければならない場合も多いことから、ビタミン
含有液で用いる脂溶性ビタミンとして、ビタミンKを
配合した処方も有用な場合がある。
【0031】ビタミン含有液で用い得る葉酸、並びに
ビタミン含有液および/またはビタミン含有液で用
い得るビオチン、ニコチン酸誘導体およびパントテン酸
誘導体としては、輸液や注射液などで従来から用いられ
ている葉酸、ビオチン、ニコチン酸誘導体およびパント
テン酸誘導体のいずれもが使用できる。本発明で用い得
る葉酸の例としては葉酸などを挙げることができ、ビオ
チンの例としてはビオチンなどを挙げることができ、ニ
コチン酸誘導体の例としてはニコチン酸、ニコチン酸ア
ミドなどを挙げることができ、パントテン酸誘導体の例
としてはパンテノール、パントテン酸カルシウムなどを
挙げることができる。
【0032】葉酸、ビオチン、ニコチン酸誘導体および
/またはパントテン酸誘導体の使用量は特に制限され
ず、本発明のビタミン含有液の使用形態、投与する対象
(患者など)の状態などに応じて調節できるが、1日当
たり投与されるビタミン含有液の量を勘案して、ヒトが
1日に必要なビタミンの摂取量を補えるような量で含有
させることが望ましい。ちなみに、成人が1日に必要な
摂取量は、一般に、葉酸が0.1〜1mg、ビオチンが
0.02〜0.3mg、ニコチン酸誘導体が10〜50
mg、およびパントテン酸誘導体が5〜25mgである
とされている。
【0033】ビタミン含有液およびビタミン含有液
の調製法は特に制限されないが、通常、ビタミン含有液
およびビタミン含有液に含有させるそれぞれのビタ
ミン類を、ビタミンの溶解または分散に従来から用いら
れている注射用水、などのような水性媒体中に溶解また
は分散させ、必要に応じてpHの調節などを行うことに
よって調製される。
【0034】ビタミン含有液およびビタミン含有液
の各々を収容する容器としては、アンプル、バイアル、
シリンジなどのいずれであってもよい。容器の材質はガ
ラス、プラスチック、エラストマーなどのいずれであっ
てもよい。容器を形成するプラスチックおよびエラスト
マーとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、環状ポリオレフィン、ポリ
(4−メチルペンテン−1)などのポリオレフィン;ポ
リスチレン;ポリ塩化ビニル;ポリフッ化ビニリデン;
ブタジエン−スチレン共重合体;アクリル樹脂;ポリア
クリロニトリル;アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体;ポリアミド;ポリカーボネート;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート
−エチレンテレフタレート共重合体などのポリエステ
ル;前記したプラスチックおよびエラストマーの混合物
などを挙げることができる。そのうちでも、水蒸気透過
性の少ないポリプロピレン、環状ポリオレフィンなどが
好ましく用いられる。
【0035】ビタミン含有液および/またはビタミン
含有液を収容する容器としてバイアルまたはシリンジ
を用いる場合は、キャップまたはガスケットを用いて施
栓を行うことが望ましい。キャップまたはガスケットの
材質としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料(特に加硫し
たもの);ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミ
ド系、オレフィン系、スチレン系などの各種熱可塑性エ
ラストマー;それらの混合物などの弾性材料を挙げるこ
とができる。
【0036】さらに、本発明は、隔壁によって仕切られ
た3つ以上の室を有し、その第1室にビタミン含有液
を充填し、第2室にビタミン含有液を充填し、第3室
以降に還元糖を含有する液(以下「還元糖含有液」とい
う)とアミノ酸を含有する液(以下「アミノ酸含有液」
という)とをそれぞれ独立して充填してあるか或いは還
元糖含有液とアミノ酸含有液との混合液を充填してして
なる輸液入り容器を本発明の範囲に包含しており、かか
る輸液入り容器は、室温下で長期間保存でき、しかも高
カロリー輸液療法などにおいて簡単に且つ衛生的に用い
ることができる。
【0037】輸液入り容器における容器の材質は特に制
限されないが、容器本体を、ある程度の耐熱性のある可
撓性のプラスチックおよび/またはエラストマーから形
成することが好ましい。容器本体の形成に用いるプラス
チックおよび/またはエラストマーの例としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリプロピレンとポリエチレンおよび/またはポ
リブテンとの混合物などのようなポリオレフィン類或い
はそれらの部分架橋物;エチレン−酢酸ビニル共重合
体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル;軟質塩化ビニル樹脂など
を挙げることができる。また、容器本体は、前記したプ
ラスチックおよび/またはエラストマーの1種よりなる
単層構造であっても、前記したポリマーからなる複数の
ポリマー層を有する積層構造であっても、或いはそれら
に更にポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデンなど
のガスバリア性の層を積層したものであってもよい。
【0038】輸液入り容器の形状および構造は、隔壁に
よって仕切られた3つ以上の室を有し、容器に充填され
ている薬液を容器外に取り出すための取出口を有するも
のであればいずれでもよいが、各室を仕切っている隔壁
の全体または一部が弱シール部を形成してなるバッグ状
の構造とすることが好ましい。そのような輸液入り容器
としては、何ら限定されるものではないが、例えば図1
に示すものを挙げることができる。弱シール性の隔壁を
有する輸液入り容器は、薬液を充填してある容器に外部
から押圧などの応力をかけることによって、隔壁を形成
している弱シール部でシールが解除して各室間の連通が
なされて、容器内に充填されている前記した複数の薬液
を容器内で簡単に且つ衛生的に混合することができる。
容器内で混合された薬液は、その取出口から取り出され
て、例えば患者への注入のための輸液セット、シリンジ
などへと導かれる。
【0039】輸液入り容器における前記した取出口の形
状および材質は特に制限されず、輸液入り容器において
従来から採用されている構造および材質とすることがで
き、何ら制限されるものではないが、取出口をポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリカー
ボネート、ポリスチレンなどの半硬質材料からなる筒状
部材から形成し、該筒状部材内またはその端部に針刺可
能な弾性材料(例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料(特に加硫し
たもの);ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミ
ド系、オレフィン系、スチレン系などの各種熱可塑性エ
ラストマー;それらの混合物など)からなる密封部材を
配置した構造などとすることができる。また、輸液入り
容器における前記した弱シール部は、輸液バッグなどに
おいて弱シール部(イージーピール部)の形成に従来か
ら採用されているいずれの方式によって形成してもよ
く、例えば弱シール部を強シールが必要とされるバッグ
周縁よりも弱めにヒートシールする方法、弱シール部を
バッグ周縁に比べて剥離し易い(イージーピール性)材
料から形成する方法などを採用することができる。
【0040】輸液入り容器におけるビタミン含有液、
ビタミン含有液、還元糖含有液およびアミノ酸含有液
の各々を充填した室の位置関係は特に制限されない。例
えば、ビタミン含有液を充填した室とビタミン含有液
を充填した室は隣合わせに設けてもまたは離して設け
てもいずれでもよい。また、還元糖含有液を充填した室
とアミノ酸含有液を充填した室は隣り合わせに設けても
または離して設けてもよく、還元糖含有液とアミノ酸含
有液は隣合わせに設けるのが輸液入り容器の作製の容易
性、容器内でのそれらの液の混合の容易性などの点から
好ましい。
【0041】輸液入り容器の第3室以降に充填する還元
糖含有液は、ブドウ糖、フルクトース、マルトースなど
の還元糖の1種または2種以上を含有する液であり、血
糖管理などの点からブドウ糖を含有する液が好ましく用
いられる。また、第3室以降に充填するアミノ酸含有液
は、必須アミノ酸および/または非必須アミノ酸を含有
する液であり、その場合のアミノ酸としては、L−イソ
ロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−メチオニ
ン、L−フェニルアラニン、L−トレオニン、L−トリ
プトファン、L−バリン、L−システイン、L−チロシ
ン、L−ヒスチジン、L−アラニン、L−アスパラギン
酸、L−グルタミン酸、L−プロリン、L−セリン、グ
リシンなどを挙げることができる。前述のように、還元
糖含有液とアミノ酸含有液は、それぞれ独立して別の室
に充填しても、または両者の混合液を1つの室に充填し
てもよい。
【0042】還元糖含有液および/またはアミノ酸含有
液は、必要に応じて、各種電解質(例えば、ナトリウム
イオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシ
ウムイオン、リン、亜鉛、硫酸イオン、酢酸イオン、塩
素イオンなど)、pH調整剤、緩衝剤などを含有してい
てもよい。また、場合によっては、輸液入り容器を4室
以上に仕切った構造とし、第4室以降に電解質を含有す
る液を他の液とは仕切って別に充填するようにしてもよ
い。
【0043】
【実施例】以下に実施例などにより本発明について具体
的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定され
ない。以下の例において使用したビタミン類の内容は次
のとおりである。 《使用ビタミン》 ビタミンA:パルミチン酸レチノール ビタミンB1:塩酸チアミン ビタミンB2:リン酸リボフラビンナトリウム ビタミンB6:塩酸ピリドキシン ビタミンB12:シアノコバラミン ビタミンC:アスコルビン酸 ビタミンD2:エルゴカルシフェロール ビタミンE:酢酸トコフェロール ビタミンK1:フィトナジオン
【0044】《実施例1》[ビタミン含有液の調製] (1) 注射用水にビタミンCを溶解し、水酸化ナトリ
ウムを加えてpHを10に調整した後、葉酸、ビオチ
ン、ビタミンB12およびパンテノールを順に溶解し
た。 (2) 上記(1)の液とは別に、ビタミンA、ビタミ
ンD2、ビタミンEおよびビタミンK1をポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル(可溶化剤)(日光ケ
ミカルズ株式会社製「ポリソルベート80」:商品名T
O−10M)に溶解した。 (3) 上記(1)で調製した液と上記(2)で調製し
た液を混合し、それにプロピレングリコール(安定剤)
を加えて溶解させ、この液にクエン酸を加えてpHを
6.0に調整した後、無菌濾過を行って、下記の表1に
示す組成を有するビタミン含有液(ビタミン含有液)
を調製した。 (4) 上記(3)で得られたビタミン含有液の5m
lをガラス製バイアルに充填し、ブチルゴム製キャップ
で施栓した後、常法にしたがって高圧蒸気滅菌した。
【0045】《比較例1》 (1) 注射用水にビタミンCを溶解し、水酸化ナトリ
ウムを加えてpHを10に調整した後、葉酸、ビオチ
ン、ビタミンB12およびパンテノールを順に溶解し
た。 (2) 上記(1)で得られた液にクエン酸を加えてp
Hを6.0に調整した後、無菌濾過を行って、下記の表
1に示す組成を有するビタミン含有液を調製した。 (3) 上記(2)で得られたビタミン含有液の5ml
をガラス製バイアルに充填し、ブチルゴム製キャップで
施栓した後、常法にしたがって高圧蒸気滅菌を行った。
【0046】《比較例2》 (1) 注射用水にビタミンCを溶解し、水酸化ナトリ
ウムを加えてpHを10に調整した後、葉酸、ビオチ
ン、ビタミンB12およびパンテノールを順に溶解し
た。 (2) 上記(1)の液とは別に、ビタミンA、ビタミ
ンD2、ビタミンEおよびビタミンK1をポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル(日光ケミカルズ株式
会社製「ポリソルベート80」:商品名TO−10M)
に溶解した。 (3) 上記(1)で調製した液と上記(2)で調製し
た液を混合し、この液にクエン酸を加えてpHを6.0
に調整した後、無菌濾過を行って、下記の表1に示す組
成を有するビタミン含有液を調製した。 (4) 上記(3)で得られたビタミン含有液の5ml
をガラス製バイアルに充填し、ブチルゴム製のキャップ
で施栓した後、常法にしたがって高圧蒸気滅菌を行っ
た。
【0047】
【表1】
【0048】《試験例1》上記の実施例1、比較例1お
よび比較例2で得られた、バイアルに充填した後に高圧
蒸気滅菌してなるビタミン含有液を、バイアルに充填し
たままの状態で40℃で28日間放置した後、各ビタミ
ンの含有量をHPLCにて測定し、高圧蒸気滅菌直後の
各ビタミンの含有量に対する残存率を求めたところ、下
記の表2に示すとおりであった。
【0049】
【表2】
【0050】上記の表2の結果から、ビタミンB1不存
在下で、ビタミンC、ビタミンB12および脂溶性ビタ
ミンと共に可溶化剤(ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル)および安定剤(プロピレングリコール)
を含有する実施例1のビタミン含有液(ビタミン含有液
)は、ビタミンCが存在しているにも拘わらず、40
℃で28時間放置した後でもビタミンB12の分解が殆
ど生じておらず、ビタミンB12が安定に保たれている
こと、さらに他のビタミンも安定に保たれていることが
かわる。これに対して、可溶化剤および安定剤のいずれ
をも含まない比較例1のビタミン含有液では、40℃で
28時間放置した後ではビタミンB12のかなりの量が
分解されていてその残存率が67.3%にまで低下して
いることがわかる。また、可溶化剤を含有するが安定剤
を含有しない比較例2のビタミン含有液は、比較例1の
ビタミン含有液に比べてビタミンB12の残存率は高い
ものの、実施例1のビタミン含有液に比べてビタミン
B12の残存率が約10%も低く、ビタミンCの存在す
る系においてビタミンB12の分解が生じていることが
わかる。
【0051】《試験例2》 (1) 実施例1の(4)で得られたバイアルに充填後
に高圧蒸気滅菌してなるビタミン含有液(ビタミン含有
液)をバイアル充填状態で25℃で12カ月間保存
し、その3カ月、6カ月および12カ月後の各ビタミン
の残存率を上記試験例1と同様にして求めたところ、下
記の表3に示すとおりであった。 (2) 実施例1の(1)〜(3)と同様にして、ビタ
ミンC、ビタミンB12、脂溶性ビタミン、可溶化剤お
よび安定剤を含有するビタミン含有液を調製し、その
ビタミン含有液の5mlを環状ポリオレフィン製(エ
チレン・テトラシクロドデセン共重合体製)のシリンジ
に充填し、ブチルゴム製ガスケットで施栓した後、常法
にしたがって高圧蒸気滅菌を行って、シリンジに充填し
たビタミン含有液を調製し、それを25℃で12カ月
間保存し、その3カ月、6カ月および12カ月後の各ビ
タミンの残存率を上記試験例1と同様にして求めたとこ
ろ、下記の表3に示すとおりであった。
【0052】
【表3】
【0053】上記表3の結果から、ビタミンC、ビタミ
ンB12、脂溶性ビタミン、可溶化剤および安定剤を含
有するビタミン含有液は、ガラス製バイアルおよび環
状ポリオレフィン製シリンジのいずれに充填した場合に
も、室温下に12カ月間保存した後でも、該ビタミン含
有液中に含まれる各ビタミンが殆ど分解せずに、安定に
保たれていることがわかる。
【0054】《実施例2》[ビタミン含有液の調製] (1) 注射用水にビタミンB1、ビタミンB2、ビタ
ミンB6およびニコチン酸アミドを溶解し、希塩酸を加
えてpHを3.5に調整した後、無菌濾過を行って、下
記の表4に示す組成を有するビタミン含有液を調製し
た。 (2) 上記(1)で得られたビタミン含有液の5m
lをガラス製バイアルに充填し、ブチルゴム製キャップ
で施栓した後、常法にしたがって高圧蒸気滅菌を行っ
た。
【0055】
【表4】
【0056】《試験例3》上記の実施例2の(2)で得
られたバイアルに充填後に高圧蒸気滅菌してなるビタミ
ン含有液をバイアルに充填したままの状態で40℃で
28日間放置した後、各ビタミンの含有量をHPLCに
て測定し、高圧蒸気滅菌直後の各ビタミンの含有量に対
する残存率を求めたところ、下記の表5に示すとおりで
あった。
【0057】
【表5】
【0058】上記の表5の結果から、ビタミンB1、ビ
タミンB2、ビタミンB6およびニコチン酸アミドを含
有する実施例2のビタミン含有液では、40℃で28
日間放置後も各ビタミンの分解が殆ど生じておらず、安
定に保たれていることがわかる。
【0059】《試験例4》 (1) 実施例2の(2)で得られたバイアルに充填後
に高圧蒸気滅菌してなるビタミン含有液をバイアルに
充填した状態で25℃で12カ月間保存し、その3カ
月、6カ月および12カ月後の各ビタミンの残存率を上
記試験例1と同様にして求めたところ、下記の表6に示
すとおりであった。 (2) 実施例2の(1)および(2)と同様にして、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6およびニコ
チン酸アミドを含有するビタミン含有液を調製し、こ
のビタミン含有液の5mlを環状ポリオレフィン製
(エチレン・テトラシクロドデセン共重合体製)のシリ
ンジに充填し、ブチルゴム製ガスケットで施栓した後、
常法にしたがって高圧蒸気滅菌を行った。それを25℃
で12カ月間保存し、その3カ月、6カ月および12カ
月後の各ビタミンの残存率を上記試験例1と同様にして
求めたところ、下記の表6に示すとおりであった。
【0060】
【表6】
【0061】上記表6の結果から、ビタミンB1、ビタ
ミンB2、ビタミンB6およびニコチン酸アミドを含有
するビタミン含有液は、ガラス製バイアルおよび環状
ポリオレフィン製シリンジのいずれに充填した場合に
も、室温下で12カ月間保存した後でも、該ビタミン含
有液中に含まれる各ビタミンが殆ど分解せずに、安定に
保たれていることがわかる。
【0062】《実施例3》[輸液入り容器の製造] (1) 700ml中、下記の表7に示す成分組成およ
び物性を有するブドウ糖含有液を準備した。 (2) 300ml中、下記の表8に示す成分組成を有
するアミノ酸含有液を準備した。
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】(3) ポリプロピレンシート(厚さ30
0μm)を2枚重ね合わせてその周縁をヒートシールし
て得られた可撓性バッグを準備し、該バッグを4つの弱
シール隔壁5,6,7,8によって4つの室1,2,
3,4に仕切りながら、その第1の室1に実施例1の
(3)で得られたビタミン含有液2.5mlを充填
し、第2の室2に実施例2の(1)で得られたビタミン
含有液2.5mlを充填し、第3の室3に上記(1)
で準備したブドウ糖含有液700mlを充填し、第4の
室4に上記(2)で準備したアミノ酸含有液300ml
を充填して、ビタミン含有液、ビタミン含有液、ブ
ドウ糖含有液およびアミノ酸含有液の4種の液が互いに
隔離して充填されている、図1に示す高カロリー輸液入
りバッグAを製造した。なお、図1において、9はゴム
栓(図示せず)で密封された薬液の取出口、10はバッ
グ吊下げ用の孔を示す。 (4) 上記(3)で得られた高カロリー輸液入りバッ
グAは、輸液療法で使用する際に、4つの弱シール隔壁
5,6,7,8の近傍部分をバッグの外側から押圧する
ことによって該弱シール隔壁5,6,7,8のシールが
解除されて、室同士が連通して、バッグ中で前記4つの
薬液を簡単に且つ衛生的に混合することができる。バッ
ク内で混合された薬液は、取出口9を経て外部に取り出
される。
【0066】
【発明の効果】本発明のビタミン含有液は、ビタミン
B1の不存在下に、ビタミンC、ビタミンB12および
脂溶性ビタミンと共に可溶化剤および安定剤を含有する
ことによって、ビタミンCが存在しているにも拘わら
ず、ビタミンB12の分解が生じず、ビタミンB12を
同液中で室温にて長期にわたって安定に保つことがで
き、しかもビタミンB12以外のビタミンC、脂溶性ビ
タミンも安定に保たれ、各種ビタミンをできるだけ少な
い数のグループになるようにして複数まとめて混合し、
それを液剤形態で提供するために、その保管が容易で、
しかも迅速かつ安全に操作し、使用し得るビタミン含有
液を提供することができる。さらに、本発明では、ビタ
ミンC、ビタミンB12、脂溶性ビタミン、可溶化剤お
よび安定剤を含有する液を第1液(ビタミン含有液)
とし、ビタミンB1、ビタミンB2およびビタミンB6
を含有する液を第2液(ビタミン含有液)とする2液
型のビタミン含有液の形態を採用していることによっ
て、前記ビタミン含有液およびビタミン含有液中に
含まれるビタミン類がいずれも分解したり変質したりす
ることなく室温で長期間安定に保つことができる。しか
も、高カロリー輸液療法などを行う際に、該ビタミン含
有液とビタミン含有液の2つの液を用いるだけで、
人体に必須のビタミンを含有する総合ビタミン剤を極め
て簡単に調製でき、ひいては該総合ビタミン剤を含有す
る輸液を極めて簡単に且つ衛生的に調製することができ
る。
【0067】また、本発明による場合は、ビタミン含有
液に葉酸を含有させ、そしてビタミン含有液および
ビタミン含有液のいずれか一方または両方に、ビオチ
ン、ニコチン酸誘導体およびパントテン酸誘導体から選
ばれる少なくとも1種のビタミンを含有させることがで
き、その場合にも、ビタミン含有液およびビタミン含
有液は、長期にわたって室温で安定して保存すること
ができる。さらに、隔壁によって仕切られた3つ以上の
室を有する容器の第1室にビタミン含有液を充填し、
第2室にビタミン含有液を充填し、第3室以降に還元
糖含有液とアミノ酸含有液をそれぞれ独立して充填する
か或いは還元糖含有液とアミノ酸含有液の混合液を充填
してなる本発明の輸液入り容器は、内容物の変質や分解
を共なうことなく長期にわたって室温で安定に保存で
き、しかも高カロリー輸液療法などににそのまま直接便
利に且つ衛生的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明細書中の実施例3で製造した輸液入り容器
の概略図(一例)を示す図である。
【符号の説明】
A 輸液入り容器 1 第1の室 2 第2の室 3 第3の室 4 第4の室 5 弱シール隔壁 6 弱シール隔壁 7 弱シール隔壁 8 弱シール隔壁 9 取出口 10 バッグの吊下げ用の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/07 A61K 31/07 31/12 602 31/12 602 31/195 602 31/195 602 31/355 31/355 31/375 31/375 31/59 31/59 31/70 31/70 45/08 45/08 47/10 47/10 47/22 47/22 Fターム(参考) 4B018 LE05 MD07 MD08 MD23 MD24 MD25 MD26 ME13 4C076 AA12 BB13 BB17 CC23 CC24 DD22 DD30 DD38Q DD43Z EE24E FF66 4C084 AA21 AA27 NA02 NA03 ZC221 4C086 AA01 BA09 BA18 BC18 BC19 BC83 CB09 CB28 DA14 DA39 EA01 MA03 MA05 MA17 MA66 NA03 ZC22 4C206 AA01 CA09 CB28 FA53 GA05 MA03 MA05 MA37 MA86 NA03 ZC22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンC、ビタミンB12および脂溶
    性ビタミンを含有し且つ可溶化剤および安定剤を含有す
    る液からなることを特徴とするビタミン含有液。
  2. 【請求項2】 脂溶性ビタミンが、ビタミンA、ビタミ
    ンDおよびビタミンEから選ばれる少なくとも1種から
    なるか、或いはビタミンA、ビタミンDおよびビタミン
    Eから選ばれる少なくとも1種とビタミンKとからなる
    請求項1に記載のビタミン含有液。
  3. 【請求項3】 可溶化剤がポリオキシエチレンソルビタ
    ン脂肪酸エステルである請求項1または2に記載のビタ
    ミン含有液。
  4. 【請求項4】 安定剤が多価アルコールである請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のビタミン含有液。
  5. 【請求項5】 葉酸、ビオチン、ニコチン酸誘導体およ
    びパントテン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種のビ
    タミンを更に含有する請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のビタミン含有液。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項のビタミン
    含有液よりなる第1液と、該第1液とは別体のビタミン
    B1、ビタミンB2およびビタミンB6を含有する液よ
    りなる第2液からなることを特徴とする2液型のビタミ
    ン含有液。
  7. 【請求項7】 前記第1液が葉酸を含有し、前記第1液
    および第2液のいずれか一方または両方の液が、ビオチ
    ン、ニコチン酸誘導体およびパントテン酸誘導体から選
    ばれる少なくとも1種のビタミンを含有する請求項6に
    記載のビタミン含有液。
  8. 【請求項8】 シリンジまたはバイアル中に予め充填し
    てある請求項1〜7のいずれか1項に記載のビタミン含
    有液。
  9. 【請求項9】 静脈注射用または輸液用である請求項1
    〜8のいずれか1項に記載のビタミン含有液。
  10. 【請求項10】 隔壁によって仕切られた3つ以上の室
    を有する容器の第1室に請求項6または7における第1
    液を充填し、第2室に請求項6または7における第2液
    を充填し、第3室以降に還元糖を含有する液とアミノ酸
    を含有する液とをそれぞれ独立して充填してあるか或い
    は還元糖を含有する液とアミノ酸を含有する液との混合
    液を充填してあることを特徴とする輸液入り容器。
  11. 【請求項11】 容器が可撓性のプラスチックおよび/
    またはエラストマー製であり、各室を仕切る隔壁の全体
    または一部が弱シール部を形成している請求項10に記
    載の輸液入り容器。
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