JP2000318767A - 飲料缶用集合包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合包装体の表面を利用して食事のメニュー
等を提案することにより、飲料の販売促進を図ると共
に、その部分を容易に切り取って保存できるようにす
る。 【解決手段】 缶の上面を上板１で覆い、側板２を下方
へ折り曲げ、両底板３、３を内側へ折り曲げて係合片４
と係合孔５とを係合させることにより、缶を抱き込む筒
状体１０を形成すると共に、襠６を内側へ折り曲げ、押
込片７を缶と側板２との間に押し込み、抜止片８を両端
の缶の外側周面に沿わせて、筒状体１０の開口部から缶
を抜け止めするようにした飲料缶用集合包装体におい
て、少なくとも一方の側板２に食事のメニュー等を記載
し、その側板２の上下縁部に両端に亘って断続する切目
線１１を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ビール等の飲料
缶を集合包装する包装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の集合包装体として、従来より使
用されているものを図７に示す。この集合包装体は、矩
形の上板１の両側縁に側板２及び底板３を順次連設し、
一方の底板３に係合片４を、他方の底板３に係合孔５を
設け、斜折目線を介して上板１及び底板３の隅部を連結
する襠６を側板２の両端縁から延出し、この襠６に切込
を介して押込片７と抜止片８とを設けると共に、襠６と
側板２との稜線に断続する切目線９を形成した厚紙から
成る。

【０００３】そして、缶を縦横に配列して包装するに
は、缶の上面を上板１で覆い、側板２を下方へ折り曲
げ、両底板３、３を内側へ折り曲げて係合片４と係合孔
５とを係合させることにより、缶を抱き込む筒状体１０
を形成すると共に、襠６を内側へ折り曲げ、押込片７を
缶と側板２との間に押し込み、抜止片８を両端の缶の外
側周面に沿わせることにより、筒状体１０の開口部から
缶を抜け止めする。

【０００４】上記のような集合包装体では、上板１及び
両側板２、２に、被包装物であるビール等の名称や商品
外観が印刷されており、側板２と上板１及び底板３の稜
線はそれぞれ折目線となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、主
婦は食料品の買い物中に夕食のメニューを決める場合が
多いといわれる。しかしながら、飲料の集合包装体が、
上記のように、表面に被包装物の飲料に関する内容のみ
が記載されたものであれば、食材及び飲料の購入に際
し、両者を関連づけて検討することは少なく、販売促進
効果は低い。

【０００６】そこで、この発明は、集合包装体の表面を
利用して食事のメニュー等を提案することにより、飲料
の販売促進を図ると共に、その部分を容易に切り取って
保存できる飲料缶用集合包装体を提供しようとするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、矩形の上板の両側縁に側板及び底板を
順次連設し、一方の底板に係合片を、他方の底板に係合
孔を設け、斜折目線を介して上板及び底板の隅部を連結
する襠を側板の両端縁から延出し、この襠に切込を介し
て押込片と抜止片とを設けると共に、襠と側板との稜線
に断続する切目線を形成した厚紙から成り、缶の上面を
前記上板で覆い、前記側板を下方へ折り曲げ、両底板を
内側へ折り曲げて係合片と係合孔とを係合させることに
より、缶を抱き込む筒状体を形成すると共に、襠を内側
へ折り曲げ、押込片を缶と側板との間に押し込み、抜止
片を両端の缶の外側周面に沿わせることにより、前記筒
状体の開口部から缶を抜け止めするようにした飲料缶用
集合包装体において、少なくとも一方の側板に食事のメ
ニュー等の販売促進事項を記載し、その側板の上下縁部
に両端に亘って断続する切目線を設けたのである。

【０００８】この飲料缶用集合包装体では、側板に記載
された食事のメニュー等により消費者の飲料の購買意欲
が刺激され、店頭での売上増加が期待できる。

【０００９】さらに、その側板を上下縁部の切目線沿い
に容易に切り取って保存することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、図７に示す従来例の
各部に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略
する。

【００１１】図１は、この発明の第１実施形態に係る集
合包装体による飲料缶の包装状態を示し、図２は、その
集合包装体のブランクを示す。

【００１２】図示のように、この集合包装体では、一方
の側板２に食事のメニューが印刷され、その側板２と上
板１及び底板３との稜線に沿ってミシン目から成る切目
線１１が設けられている。

【００１３】この飲料缶用集合包装体では、側板２に記
載された食事のメニューにより消費者の飲料の購買意欲
が刺激され、また、メニュー食材の購入が促され、店頭
での売上増加が期待できる。

【００１４】さらに、切目線９、１１の繋がり部分を切
断することにより、メニューが記載された側板２を切り
取ることができ、この部分を保存して献立集を作成する
ことができる。

【００１５】このとき、切目線９、１１の繋がり部分を
手で裂いてもよいが、鋏等を用いる場合にも、断続する
切目がガイドとなって線上から逸れることなく容易に切
断することができる。

【００１６】なお、図３及び図４に示す第２実施形態の
ように、切目線１１を鉤型の切目が断続するものとし、
その中央部に三角状の押込部１１ａを設け、この押込部
１１ａを押し込んで指を入れ、切目線１１の繋がり部分
を容易に手で裂くことができるようにしてもよい。

【００１７】さらに、図５及び図６に示す第３実施形態
のように、例えば下側の切目線１１を２条平行させてジ
ッパ１１ｂを形成し、このジッパ１１ｂを手で容易に切
り取れるようにしてもよい。

【００１８】ここで、上側にジッパを設けない理由は、
切目線１１を上板１との稜線から僅かに離れた位置に設
けると、機械包装時に側板２がこの切目線１１で折れ曲
がり、係合片４と係合孔５との係合によるロックができ
なくなるからである。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る集合包装
体では、側板に記載された食事のメニュー等により消費
者の飲料の購買意欲が刺激され、店頭での売上増加が期
待できるほか、その側板を上下縁部の切目線沿いに容易
に切り取って保存することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施形態の包装例を示す斜視図

【図２】同上の集合包装体のブランクを示す図

【図３】この発明の第２実施形態の包装例を示す斜視図

【図４】同上の集合包装体のブランクを示す図

【図５】この発明の第３実施形態の包装例を示す斜視図

【図６】同上の集合包装体のブランクを示す図

【図７】従来の集合包装体の包装例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 上板 ２ 側板 ３ 底板 ４ 係合片 ５ 係合孔 ６ 襠 ７ 押込片 ８ 抜止片 ９ 切目線 １０ 筒状体 １１ 切目線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 美幸 東京都葛飾区小菅４丁目２番15号 レンゴ ー株式会社葛飾工場内 Ｆターム(参考） 3E067 AA22 AB26 AC03 AC12 BA04B BA20C BB01C BB11B BC03B BC10C DA08 EA01 EA20 EB03 EB11 EB22 EE02 EE12 FA01 FA04 FC04

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形の上板１の両側縁に側板２及び底板
   ３を順次連設し、一方の底板３に係合片４を、他方の底
   板３に係合孔５を設け、斜折目線を介して上板１及び底
   板３の隅部を連結する襠６を側板２の両端縁から延出
   し、この襠６に切込を介して押込片７と抜止片８とを設
   けると共に、襠６と側板２との稜線に断続する切目線９
   を形成した厚紙から成り、缶の上面を前記上板１で覆
   い、前記側板２を下方へ折り曲げ、両底板３、３を内側
   へ折り曲げて係合片４と係合孔５とを係合させることに
   より、缶を抱き込む筒状体１０を形成すると共に、襠６
   を内側へ折り曲げ、押込片７を缶と側板２との間に押し
   込み、抜止片８を両端の缶の外側周面に沿わせることに
   より、前記筒状体１０の開口部から缶を抜け止めするよ
   うにした飲料缶用集合包装体において、少なくとも一方
   の側板２に食事のメニュー等の販売促進事項を記載し、
   その側板２の上下縁部に両端に亘って断続する切目線１
   １を設けたことを特徴とする飲料缶用集合包装体。