JPH10101061A

JPH10101061A - ダース状容器の包装カートン

Info

Publication number: JPH10101061A
Application number: JP8255917A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Mukai; 達也向; Yoshihiko Ueda; 嘉彦上田
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd; Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd; Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1996-09-27
Filing date: 1996-09-27
Publication date: 1998-04-21

Abstract

(57)【要約】【課題】広告や宣伝用の表示ができる表示部を具備し
たラップラウンド包装で組立形成されるダース状容器の
包装カートンを得ることを課題とする。【解決手段】上蓋板に折り返すことで起立する広告表
示部を形成するとともに、背面板に折り返した上蓋板を
掛止する掛止手段と、正面板に開封用の開封手段を設
け、前記掛止手段を背面板に設けられた半円状の切込部
によって形成される掛止片で構成し、前記開封手段を正
面板に切離手段を介して連結されている開封板と、開封
板に設けられている切込部と、開封板の上部中央に設け
られている切欠部によって構成したダース状容器の包装
カートンである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として栄養ドリ
ンク剤等の小型の容器を、ダース状態で包装するカート
ンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、栄養ドリンク剤等の小型の容器
はダース状態でカートン等で包装され、販売される。従
来より、このような容器の包装は、実開昭５９−１９３
１２２号公報で開示されているようなラップラウンド包
装であった。ラップラウンド包装とは、予め所定形状を
なしたブランク板を被包装物の包装時に組立形成するも
ので、一定形状の複数個の被包装物を包装する場合にき
わめて合理的なものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなラップラウンド包装で組立形成されたカートンに
は広告や宣伝用の表示部が具備されていなかった。そこ
で、本発明は、消費者の購入意欲をそそるような広告や
宣伝用の表示ができる表示部を具備したラップラウンド
包装で組立形成されるダース状容器の包装カートンを得
ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成させるために、次のようなダース状容器の包
装カートンを提供するものである。すなわち、主に栄養
ドリンク剤等の小型の容器をダース状態で包装する、厚
紙類でできたブランク板からなるカートンであって、上
蓋板に折り返すことで起立する広告表示部を形成すると
ともに、背面板に折り返した上蓋板を掛止する掛止手段
と、正面板に開封用の開封手段を設け、前記掛止手段
は、背面板に設けられた半円状の切込部によって形成さ
れる掛止片で構成され、前記開封手段は、正面板に切離
手段を介して連結されている開封板と、開封板に設けら
れている切込部と、開封板の上部中央に設けられている
切欠部によって構成されていることを特徴とするダース
状容器の包装カートンである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明カートンのブランク
板の平面図であり、図２は開封前のカートンの斜視図で
ある。また、図３は開封板を開封する様子を示す斜視
図、図４は開封板を取り除いて上蓋板を開封する様子を
示す斜視図、図５は上蓋板を罫線に沿って折り返す様子
を示す斜視図、図６は折り返した上蓋板を掛止片に掛止
した様子を示す斜視図である。なお、この図６は本発明
カートンを使用形態に組み立てたときの完成図であり、
（Ｄ）は内容物である栄養ドリンク剤等の小型の容器で
ある。

【０００６】図１のブランク板（Ａ）で示すように、本
発明カートン（Ｂ）は、正面板（ａ）に折線（１）を介
して底板（ｂ）が連設され、更に底板（ｂ）に折線
（２）を介して背面板（ｃ）が連設されている。また、
背面板（ｃ）には更に折線（３）を介して上蓋板（ｄ）
が連設されており、上蓋板（ｄ）には折線（４）を介し
て差込フラップ（ｅ）が連設されている。また、正面板
（ａ）の左右には折線（５）（５）を介して下重ね前部
側面板（ｆ）（ｆ）が連設され、底板（ｂ）の左右には
折線（６）（６）を介して上重ね下部側面板（ｇ）
（ｇ）が連設されている。そして、背面板（ｃ）の左右
には折線（７）（７）を介して下重ね後部側面板（ｈ）
（ｈ）が連設され、上蓋板（ｄ）の左右には切離手段
（４ｄ）（４ｄ）を介して上重ね上部側面板（ｉ）
（ｉ）が連設されている。この切離手段（４ｄ）（４
ｄ）は、ミシン目等で構成されているもので、切り離し
が容易に行えるものであれば、どのように形成してもよ
い。なお、このブランク板（Ａ）はダンボールや板紙等
の厚紙類で構成されている。

【０００７】正面板（ａ）には切離手段（４ａ）を介し
て開封板（１ａ）が連結されており、開封板（１ａ）の
上部中央には開封時に指等を掛けやすいように切欠部
（５ａ）が設けられている。また、この切離手段（４
ａ）も前述と同様にミシン目等で構成される。開封板
（１ａ）は開封時に正面板（ａ）から切り離して取り除
いてしまうものであり、開封板（１ａ）のほぼ中央には
弧状の切込部（２ａ）が設けられ、開封時の切り離し作
業が容易に行えるようになっている。なお、この切込部
（２ａ）は、開封前にはミシン目状になっており、開封
板（１ａ）を開封するときにミシン目を切り開いて切込
部（２ａ）とするものである。また、切込部（２ａ）の
両端にはその切込部（２ａ）と連続する罫線（３ａ）
（３ａ）が設けられている。

【０００８】一方、背面板（ｃ）には折り返した上蓋板
（ｄ）を掛止する掛止片（１ｃ）を構成するための半円
状の切込部（２ｃ）が設けられており、上蓋板（ｄ）の
ほぼ中央には弧状の切込部（２ｄ）が設けられている。
これら切込部（２ｃ）（２ｄ）も、前述と同様に開封前
にはミシン目状になっており、それぞれ形成時にミシン
目を切り開いて切込部（２ｃ）（２ｄ）とするものであ
る。そして、上蓋板（ｄ）の切込部（２ｄ）の両端には
その切込部（２ｄ）と連続する罫線（３ｄ）（３ｄ）が
設けられており、上蓋板（ｄ）がその罫線（３ｄ）（３
ｄ）に沿って折り返せるようになっている。したがっ
て、上蓋板（ｄ）はほぼ半分の二つ折り状態になり、切
込部（２ｄ）によって起立する部分に広告や宣伝用の印
刷等を施せば、広告表示部（１ｄ）として利用すること
ができるようになっている。なお、上記のように切込部
（２ａ）（２ｃ）（２ｄ）を当初ミシン目状にしている
のは、開封前にその切込部（２ａ）（２ｃ）（２ｄ）か
ら異物が侵入するのを防ぐためである。

【０００９】さて、以上のように構成されたブランク板
（Ａ）からなるカートン（Ｂ）が栄養ドリンク剤等の小
型の容器をラップラウンド包装するものであるが、その
工程は次のようになっている。まず、底板（ｂ）の上に
栄養ドリンク剤等の小型の容器がダース状態に複数本並
べられて載置される。その後、正面板（ａ）及び背面板
（ｃ）を折線（１）（２）に沿ってそれぞれ折り曲げ、
容器を前後から覆うとともに、下重ね前部側面板（ｆ）
（ｆ）及び下重ね後部側面板（ｈ）（ｈ）を折線（５）
（５）（７）（７）に沿って折り曲げて容器を左右から
覆い、上重ね下部側面板（ｇ）（ｇ）を折線（６）
（６）に沿って折り曲げて、下重ね前部側面板（ｆ）
（ｆ）及び下重ね後部側面板（ｈ）（ｈ）と接着剤等に
よって接着する。そして、上蓋板（ｄ）を折線（３）に
沿って折り曲げ、差込フラップ（ｅ）を折線（４）に沿
って折り曲げて蓋を閉めるとともに、上蓋板（ｄ）の左
右に設けられている上重ね上部側面板（ｉ）（ｉ）を、
下重ね前部側面板（ｆ）（ｆ）及び下重ね後部側面板
（ｈ）（ｈ）の上に重ねて、接着剤等によって接着す
る。なお、このとき差込フラップ（ｅ）は正面板（ａ）
や開封板（１ａ）に接着しないようにする。

【００１０】こうして組み立てられたカートンを図２に
示す。本発明カートン（Ｂ）は上蓋板（ｄ）をミシン目
等の切離手段（４ｄ）（４ｄ）に沿って切り開くことに
より、容易に開封することができるものであると同時
に、一方で、その切離手段（４ｄ）（４ｄ）を切り開か
ないと上蓋板（ｄ）を開封することができないようにな
っているものであるため、購入前等の不正な開封を防止
することができるようになっている。

【００１１】次に、図３乃至図６で示す図面に基づい
て、本発明カートン（Ｂ）の開封工程を説明する。ま
ず、図３で示すように、切欠部（５ａ）に指等を掛け、
開封板（１ａ）をミシン目（４ａ）に沿って切り開く。
なお、このとき切込部（２ａ）によって開封板（１ａ）
の切り離し作業が２段階に分けて行えるようになってお
り、最初に罫線（３ａ）（３ａ）まで切り開くととも
に、開封板（１ａ）のほぼ上半分を罫線（３ａ）（３
ａ）に沿って折り返す。すると、切込部（２ａ）によっ
て弧状の切欠部（６ａ）が折り返した開封板（１ａ）上
に形成されることになり、今度はこの切欠部（６ａ）に
指等を掛けることによって残りの部分が切り開かれるよ
うになっている。このように開封板（１ａ）に切込部
（２ａ）を形成すると、開封板（１ａ）の切り離し作業
が容易になり、開封がしやすくなる。なお、切り離した
開封板（１ａ）はそのまま破棄してもよいし、あるいは
広告表示板として利用するようにしてもよい。

【００１２】開封板（１ａ）を切り離して取り除いた
ら、図４で示すように、上蓋板（ｄ）をミシン目（４
ｄ）（４ｄ）に沿って切り離し、カートン上部を開放す
る。そして、図５で示すように、上蓋板（ｄ）を罫線
（３ｄ）（３ｄ）に沿って折り返すとともに、切込部
（２ｄ）によって広告表示部（１ｄ）を起立させ、差込
フラップ（ｅ）を掛止片（１ｃ）と背面板（ｃ）の間に
差し込むようにする。なお、このとき予めミシン目を切
り開いて切込部（２ｃ）を形成し、それによって構成さ
れる掛止片（１ｃ）を前方に向かって僅かに傾倒させて
おく。そして、図６の完成図で示すように、差込フラッ
プ（ｅ）を掛止片（１ｃ）に掛止させると、上蓋板
（ｄ）が背面板（ｃ）に掛止され、本発明カートン開封
後の使用形態となる。

【００１３】以上のような使用形態となる本発明ダース
状容器の包装カートンによれば、カートンの上蓋板表面
に印刷された広告を、上蓋板を折り返して起立させた表
示部によって目立たせることができるので、店頭販売時
における宣伝効果を一段と向上させることができる。ま
た、開封がしやすい上に、内容物である小型の容器を取
り出すときには、そのままカートン正面から取り出すこ
とができるため、実用的にもたいへん便利である。な
お、言うまでもなく、本発明は、本発明の精神の範囲内
において、適宜設計変更可能なものである。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、ダース状態に並べられ
た小型の容器を包装するカートンを、広告や宣伝用の広
告表示部が形成できるように構成したので、店頭販売時
における宣伝効果を一段と向上させることができ、販売
を促進させることができる。また、本発明のカートンは
開封がしやすい上に、容器を取り出すときには、そのま
まカートンの正面から取り出すことができるため、実用
性にもたいへん優れ、カートンの有効利用の面からも非
常に効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ブランク板の平面図

【図２】開封前のカートンの斜視図

【図３】正面開封板を開封する様子を示す斜視図

【図４】正面開封板を取り除いて上蓋板を開封する様子
を示す斜視図

【図５】上蓋板を罫線に沿って折り返す様子を示す斜視
図

【図６】折り返した上蓋板を掛止片に掛止した様子を示
す斜視図

【符号の説明】

Ａブランク板ＢカートンＤ容器ａ正面板ｂ底板ｃ背面板ｄ上蓋板ｅ差込フラップｆ下重ね前部側面板ｇ上重ね下部側面板ｈ下重ね後部側面板ｉ上重ね上部側面板１ａ開封板２ａ、２ｃ、２ｄ切込部３ａ、３ｄ罫線４ａ、４ｄミシン目５ａ、６ａ切欠部１ｃ掛止片１ｄ広告表示部１〜７折線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】主に栄養ドリンク剤等の小型の容器をダ
ース状態で包装する、厚紙類でできたブランク板からな
るカートンであって、上蓋板に折り返すことで起立する
広告表示部を形成するとともに、背面板に折り返した上
蓋板を掛止する掛止手段と、正面板に開封用の開封手段
を設け、前記掛止手段は、背面板に設けられた半円状の
切込部によって形成される掛止片で構成され、前記開封
手段は、正面板に切離手段を介して連結されている開封
板と、開封板に設けられている切込部と、開封板の上部
中央に設けられている切欠部によって構成されているこ
とを特徴とするダース状容器の包装カートン。