JP2000318670A - 電動自転車の車体フレーム構造 - Google Patents

電動自転車の車体フレーム構造

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JP2000318670A
JP2000318670A JP11132195A JP13219599A JP2000318670A JP 2000318670 A JP2000318670 A JP 2000318670A JP 11132195 A JP11132195 A JP 11132195A JP 13219599 A JP13219599 A JP 13219599A JP 2000318670 A JP2000318670 A JP 2000318670A
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JP
Japan
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center bracket
body frame
seat
tube
electric bicycle
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JP11132195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sonobe
浩之 園部
Hisayoshi Takahashi
久義 高橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構造部材を利用し、かつ補強部材の追
加によって自転車の前後に設けた荷台や荷籠に重量物を
積載して使用する重荷重用の電動自転車の車体フレーム
構造を提供することにある。 【解決手段】 メインチューブ73、シートチューブ7
5及びチエンステー76のそれぞれの他端に連結され、
断面がチャンネル形でかつ側面が下向きのU字状に形成
されると共に、補助動力装置90を取付ボルト91を介
して支持するセンターブラケット174とを有して成
り、かつセンターブラケット174とメインチューブ7
5及びシートチューブ75のそれぞれとの結合部を左右
対の板で溶接補強する電動自転車100の車体フレーム
構造において、各フレーム構成部材を前後輪20,26
が呼びサイズ22吋の車輪で、ホイールベースが呼びサ
イズ24吋の車輪車と同等になるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者がペダルを
踏んで生ずる人力トルクと、バッテリ付補助動力装置で
発生する補助トルクとの合力によって走行する電動自転
車の車体フレーム、特に配達業務等に用いる重荷重用の
車体フレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電動モータの動力で人力を補助し
て走行を容易にする補助動力アシスト式自転車(以下、
電動自転車と呼ぶ)が提供されている。この電動自転車
においては、補助動力装置をクランク軸と一体のユニッ
トとする場合、補助動力装置を持たない普通一般の自転
車のクランクハブ近傍が補助動力装置(ユニット)によ
って占められるので、車体フレームの構造が必然的に変
化している。本発明の発明者等は、クランクハブ近傍に
下向きのU字状をしたセンターブラケットを用いて車体
を組み、このセンターブラケットで補助動力装置を支持
するようにした簡潔な構造で、かつ軽量の電動自転車の
車体フレームを既に提案した(特願平9−270781
号)。そこで、従来技術として、この電動自転車の車体
フレーム構造を図7〜図10によって説明する。
【0003】図7は、上記車体フレームの構造を有する
電動自転車70の全体の構成を示す左側面図である。同
図における電動自転車70は、車体フレーム71を備え
ており、同車体フレーム71の前頭部にはフロントフォ
ーク19が回動自在に支持されている。そして、フロン
トフォーク19の下端には、前輪20が回転自在に軸支
され、同フロントフォーク19の上部には、ハンドルポ
スト21及びハンドルバー22が固定されている。ま
た、前輪20の後部側上方には、その一部を覆うフロン
トフェンダー23が設けられ、前輪20の後方寄りの上
部内周側近傍には前輪制動用のフロントブレーキ24が
配設されている。なお、ハンドルポスト21の前方には
荷物積載用のバスケット25が取付けられている。
【0004】一方、上記車体フレーム71の後端部に
は、後輪26が回転自在に軸支され、同後輪26の上方
には、その上側半分を覆うリヤフェンダー27が設けら
れている。そして、後輪26の前方寄りの上部内周側近
傍には後輪制動用のリヤブレーキ28が配設されてお
り、その中央部には駐車時に電動自転車70を立ててお
くためのスタンド装置29が取付けられている。また、
車体フレーム71の中央上部には、シートポスト31が
差込まれて固定されており、同シートポスト31にはサ
ドル32が取付けられている。そして、車体フレーム7
1の中央下部には複数の取付ボルト91(通しボルトと
ナット)によって補助動力装置90が装着され、同補助
動力装置90はバッテリパッケージ92と化粧カバー9
3を備えている。しかも、この補助動力装置90には、
車幅方向へ延びるクランク軸33が軸支されており、同
クランク軸33の左右両端には2個のクランク34が固
定されている。さらに、これらクランク34の先端部に
はペダル35が回転自在に支持され、クランク軸33に
固定されたドライブスプロケット(図示せず)と後輪2
6に固定されたドリブンスプロケット(図示せず)との
間にはチエン38が巻装されている。なお、上記電動自
転車70は、運転者の乗降性を良くするためにモノチュ
ーブ型の車体フレーム71を用い、更に補助動力装置9
0用のバッテリパッケージ92を立ててシートチューブ
(後述)に添わせて装着する方式を採用している。
【0005】図8は車体フレーム71の左側面図、図9
は図8の後半部のA矢視図、図10は中央部の斜視図で
ある。これらの図に示す如く、車体フレーム71は、ヘ
ッドパイプ72、同ヘッドパイプ72に一端が固着され
るメインチューブ73、センターブラケット74、上端
でシートポスト31を支持するシートチューブ75、フ
ォーク状のチエンステー76、フォーク状のシートステ
ー77、リヤエンド78を有している。前述したよう
に、ヘッドパイプ72にはフロントフォーク19が軸支
され、シートチューブ75の上部にはシートポスト31
が取付けられ、また、フロントフォーク19の下端及び
リヤエンド78には前輪20及び後輪26がそれぞれ回
転自在に軸支されている。
【0006】メインチューブ73は、運転者が跨ぎ易い
ように、ヘッドパイプ72から強い傾斜角で斜め後方に
下がって延び、下端部を屈曲させて角度を弱めてクラン
ク軸33の方向へ向くような形状に形成され、メインチ
ューブ73とシートチューブ75の下側の間隔が広くな
っている。また、チエンステー76は一般の自転車と同
様にクランク軸33の方向へ向けて配設されており、一
端がリヤエンド78を介してシートステー77の他端と
連結され、ほぼ水平に車体前方へ延びている。そして、
シートステー77は、一端がシートチューブ75の上部
に固着され、斜め下方へ向かって延びている。センター
ブラケット74は、メインチューブ73、シートチュー
ブ75及びチエンステー76を連結しており、補助動力
装置90を装着するため、やや厚目の鉄板で断面チャン
ネル形状に形成され、強度及び剛性が大きな構造のメン
バーである。そのため、センターブラケット74は、補
助動力装置90の上部を下向き配置のU字状(図8及び
図10参照)に囲む側面形を有し、外側が鈍角で交わる
4つの平面(ウエッブ部、側面形では直線)部をもつチ
ャンネル部74a、74b、74c及び74dにより形
成されている。
【0007】チャンネル部74aとチャンネル部74c
のウエッブ(上壁)部74e(図10参照)には、接合
用のラグ(スリーブ)部74f,74gが基本面に直角
に打出されており、同ラグ部74f,74gにそれぞれ
メインチューブ73及びシートチューブ75の下端部が
挿入されて溶接固定されている。また、チャンネル部7
4dの両側フランジ(両側壁)部74hには、図10に
示す如く、チエンステー76が溶接固定されており、チ
ャンネル部74bのウエッブ部74eには重量軽減孔7
4iが穿設されている。しかも、チャンネル部74a、
チャンネル部74b及びチャンネル部74dのそれぞれ
のウエッブ部74eには、補助動力装置90を取付ける
ための3対の取付ボルト孔(左右壁通し孔)74jが穿
設されており、後側のチャンネル部74dの取付ボルト
孔74jはチエンステー76を貫通して明けられてい
る。補助動力装置90は、その取付ブラケット部(図示
せず)をセンタブラケット74のチャンネル部74a〜
74dの内側に嵌合させ、取付ボルト91とナット(図
7参照)を締結することによって固着されている。
【0008】上記車体フレーム71では、メインチュー
ブ73とセンターブラケット74を繋いで、左右2枚の
補強板(ガゼット)79が溶接固定されており、センタ
ーブラケット74のラグ部74fと、干渉を避ける逃げ
孔79aと、化粧カバー93(図7参照)の取付用ラグ
部79b(図10参照)とをそれぞれ備えている。ま
た、シートチューブ75とセンターブラケット74を繋
いで、左右2枚(図10では右側のみ図示)の補強板8
0が溶接固定されており、センターブラケット74のラ
グ部74gとの干渉を避ける切欠部80a及び化粧カバ
ー93の取付用ラグ部80b(図10参照)を備えてい
る。さらに、チエンステー76の下側とセンターブラケ
ット74を繋いで、補強板81が溶接固定されている。
また、チャンネル部74cの上面には、バッテリパッケ
ージ92が溶接固定されるようになっている。このた
め、チャンネル部74cには、バッテリパッケージ92
の下部を受けてこれを動かないように支承する断面チャ
ネル形のバッテリブラケット82が取付けられおり、そ
のウエッブ部にはセンターブラケット74のウエッブ部
74eと共に水抜き孔82a(図10参照)が穿設され
ている。さらに、シートチューブ75の上部にはラッチ
ピン83が溶接固定されており、同ラッチピン83はバ
ッテリパッケージ92の上部のラッチ(図示せず)と係
合してバッテリパッケージ92を固定するものである。
【0009】次に、この電動自転車70の作用を説明す
る。サドル32に着座した乗員が足でペダル35を踏む
と、クランク34を介してクランク軸33が正転方向に
回転駆動し、この回転力はドライブスプロケット(図示
せず)、チエン38及びドリブンスプロケット(図示せ
ず)に伝達され、後輪26が駆動されるようになってい
る。ペダル35から加えられる人力の回転力が一定値を
越えると、補助動力装置90はバッテリパッケージ92
の電力によって補助駆動回転力を発生して人力による回
転力と合成し、人力を補助して後輪26を駆動するよう
になっている。上記構成の電動自転車用フレーム71
は、中央下部に強度及び剛性が大きく、側面形が下向き
のU字状に形成されたセンターブラケット74を設け、
上側の構造部材との連結を容易にすると共に、補助動力
装置90の着脱を容易にすべく構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の電動自転車70の車体フレーム71は、一般用
(レギュラーデューティー)として構造重量を軽くする
ように設計されたフレームであるので、自転車の前後の
荷台又は荷籠に重量物を積載する配達業務用としては、
フレーム下部のブラケット部分の強度及び剛性が不足し
ていた。
【0011】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、従来の構造部材を利用し、
かつ補強部材の追加によって自転車の前後に設けた荷台
や荷籠に重量物を積載して使用する重荷重用(ヘビーデ
ューティー)の電動自転車の車体フレーム構造を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、バッテリと該
バッテリによって作動する補助動力装置とを備え、ペダ
ルを踏んで生ずる人力トルクと、前記補助動力装置にて
発生する補助トルクとの合力により走行する電動自転車
の車体フレームであって、フロントフォークを回動自在
に支持するヘッドパイプに一端が固着されて斜め下方に
延び、下端で上側に屈曲するメインチューブと、上端で
シートポストを支持するシートチューブと、該シートチ
ューブの上部に一端が固着されて斜め下方に延びるシー
トステーと、リヤエンドを介して一端が前記シートステ
ーの他端に連結されると共にほぼ水平に車体前方へ延び
るチエンステーと、前記メインチューブ、シートチュー
ブ及びチエンステーのそれぞれの他端に連結され、断面
がチャンネル形でかつ側面が下向きのU字状に形成され
ると共に、前記補助動力装置を取付ボルトを介して支持
するセンターブラケットとを有して成り、かつ該センタ
ーブラケットと前記メインチューブ及びシートチューブ
のそれぞれとの結合部を左右対の板で溶接補強する車体
フレーム構造において、各フレーム構成部材を前後輪が
呼びサイズ22吋の車輪で、ホイールベースが呼びサイ
ズ24吋の車輪車と同等になるように構成している。
【0013】すなわち、積荷高さを低くするために、前
後輪共に呼びサイズ22吋の車輪(以下、22吋車輪と
いう)を用い、走行安定のためにホイールベースは24
吋車輪と同等にし、ハンドル及びサドルは24吋車輪車
を越える調整代を持たせている。後輪の上側に重荷重用
の荷台を設け、また、タイヤ、スポーク、スタンド装置
はそれぞれ重荷重用のものを用いている。車体フレーム
は従来例と同様にヘッドパイプとシートチューブを1本
のメインチューブで繋ぐモノチューブ型のフレーム構造
とし、メインチューブ、シートチューブ及びチェンステ
ーのそれぞれの一端を、従来例と同様の強度及び剛性が
大きく、断面がチャンネル形で側面形が補助動力装置の
上部を囲む下向きのU字状の部材で曲げモーメントに対
して剛に連結している。力の集中するメインチューブと
センターブラケットとの結合部は、メインチューブを左
右から挟む2枚の板とこれと直交する上下2枚の板を溶
接して補強し、シートチューブとセンターブラケットの
結合部はシートチューブを左右から挟む2枚の板と、こ
れら2枚の板の自由端側を結ぶ1枚の背板を溶接し、セ
ンターブラケットの内側にシートチューブの下端を嵌挿
して固定する厚板を溶接して補強し、センターブラケッ
トの内側に適宜の間隔を置いて、センターブラケットの
フランジ部の自由端の開きを拘束する複数の横部材(ク
ロスメンバー)を溶接して補強し、垂直面内及び横方向
の曲げモーメントと進行方向のねじりモーメントに対す
る強度及び剛性を増大させている。補助動力装置は、従
来例と同様に、上部をU字状部材の凹部に挿入した状態
でU字状部材に設けた取付ボルト孔を用いて、取付ボル
トにより装着している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の重荷重電動自転車
の車体フレーム構造を図1〜図6で示す実施形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の重荷重電動自転車
の車体フレーム構造を適用した配達業務等に用いる重荷
重電動自転車100(以下、電動自転車という)の左側
面図である。この電動自転車100は、図7に示す従来
例の電動自転車70とほぼ同様の構成をしているので、
従来例の電動自転車70と同一又は類似の部材には同じ
番号を付して詳細な説明を省略する。本実施形態の電動
自転車100は、積荷の積み降ろしと、運転者の乗降時
の足抜きを容易にし、かつ走行時の安定化を図るため
に、前後輪20,26の両者共に22吋(インチ)車輪
を用いて車体重心及び積荷高さが低く設定されている一
方、ホイールベースは24吋車輪の自転車と同等の長さ
に設定されている。また、この電動自転車100では、
ハンドルバー22及びサドル32が24吋車輪の自転車
と同じ位置に調節できるように、ハンドルポスト21及
びシートポスト31に十分な調整代を持たせている。
【0015】また、本実施形態の電動自転車100のタ
イヤは、カーカス部にナイロン線を高密度に入れた補強
形タイヤを用い、スポークにねじ部が太いストレート形
を用いている。そして、スタンド装置としては、重荷重
用のてこ式スタンド29aとサイドスタンド29bをそ
れぞれ用いている。しかも、後部車輪26の上部には、
重荷重用荷台95が架設されており、同荷台95の上に
は参考として重量のある箱96が載せられている。さら
に、車体フレーム110は、従来例の車体フレーム71
(図8参照)と同じモノチューブ型のフレーム構造であ
り、メインチューブ73、シートチューブ75及びチェ
ンステー76は、開口を下向きに配置した側面視でU字
状のセンターブラケット174を介して連結されてい
る。
【0016】図2は本実施形態に係るセンターブラケッ
ト174の近傍の部分図、図3、図4及び図5はそれぞ
れ図2中のB矢視図、C矢視図及びD矢視図であり、ま
た、図6(a)〜(d)はそれぞれ図2中のE−E線、
F−F線、G−G線、H−H線の断面図である。上記セ
ンターブラケット174は、4つのチャンネル部174
a,174b,174c及び174dにより形成され、
チャンネル部174a,174cのウエッブ(上壁)部
には接合用ラグ部174f,174gが打出されてい
る。これらは、それぞれ従来例のセンターブラケット7
4、チャンネル部74a,74b,74c,74d及び
ラグ部74f,74gと同じものであり、メインチュー
ブ73、シートチューブ75及びチェンステー76との
結合方法も補強板を除き同様である。また、補助動力装
置90を装着するための3対の取付ボルト孔174j及
びバッテリパッケージ92を取付固定するバッテリブラ
ケット182は、従来例の取付ボルト孔74jとバッテ
リブラケット82と同じものであり、水抜き孔182a
も従来例の水抜き孔82aと同じものである。
【0017】本実施形態のセンターブラケット174が
従来例のセンターブラケット74と異なる点は、重荷重
用として従来例のセンターブラケット74よりも補強部
材が強化されていることである。以下、増強された補強
部材を説明する。まず第1に、メインパイプ73とセン
ターブラケット174との結合部には、2枚の補強板1
79が左右両側から挟むように溶接固定され、これら補
強板179によって同結合部が補強されている。この補
強板179は、従来の補強板79よりも長く形成され、
上側後部179aはチャンネル部174bの前端部まで
延出されている。したがって、センターブラケット17
4の屈曲部の抵抗曲げモーメントは、補強板179によ
り増強されることになる。さらに、上下に平行でメイン
チューブ73の取付方向に沿った箇所には、図3に示す
如く、2枚の楔形の補強板183,184が補強板17
9とセンターブラケット174を繋ぐように左右両側か
ら溶接固定され、同補強板183,184により縦と横
の抵抗曲げモーメント及び抵抗ねじりモーメントが補強
されている。
【0018】第2に、シートチューブ75とセンターブ
ラケット174との結合部は、同シートチューブ75の
下端を嵌挿して配置され、チャンネル部174cの内側
に幅一杯に嵌め込まれた厚板の補強板186(図5、図
6(d)参照)が溶接固定され、また従来例の補強板8
0と同じ2枚の補強板180の自由端側は補強板(背
板)185にて閉じられ、補強及び補剛されている(図
2、図4参照)。
【0019】第3に、センターブラケット174は、両
側フランジ部により断面チャンネル形に形成されてお
り、その内側には同フランジ部の自由端の開きを拘束す
るように適宜の間隔を置いて横部材187,188,1
89,190が溶接固定され、これら横部材によって補
強されている。しかも、同補強用横部材187,18
8,189,190は、センターブラケット174のチ
ャンネルの中に嵌装される補助動力装置90と干渉しな
いように、図6(a)、(b)、(c)、(d)で示す
如く、取付位置によってその形状が異なっている。ま
た、チェーンステー76の下側には、これとセンターブ
ラケット174とを繋ぐように補強板181が溶接固定
されている。
【0020】本実施形態の車体フレーム構造では、セン
ターブラケット174の近傍に前述した各補強板17
9,183,184や横部材187,188,189,
190が追加して溶接固定され、これら板や部材によっ
て補強されているため、センターブラケット174の近
傍の抵抗曲げモーメント及び抵抗ねじりモーメントが従
来例に比してほぼ2倍に増強され、重荷重用のフレーム
として十分な強度及び剛性が得られと共に、耐震性も良
好となる。なお、電動自転車100の作用は従来例の電
動自転車70と全く同様であり、説明を省略する。
【0021】以上、本発明の実施形態につき述べたが、
本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び
変更を加え得るものである。
【0022】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る電動自転車の
車体フレーム構造は、バッテリと該バッテリによって作
動する補助動力装置とを備え、ペダルを踏んで生ずる人
力トルクと、前記補助動力装置にて発生する補助トルク
との合力により走行する電動自転車の車体フレームであ
って、フロントフォークを回動自在に支持するヘッドパ
イプに一端が固着されて斜め下方に延び、下端で上側に
屈曲するメインチューブと、上端でシートポストを支持
するシートチューブと、該シートチューブの上部に一端
が固着されて斜め下方に延びるシートステーと、リヤエ
ンドを介して一端が前記シートステーの他端に連結され
ると共にほぼ水平に車体前方へ延びるチエンステーと、
前記メインチューブ、シートチューブ及びチエンステー
のそれぞれの他端に連結され、断面がチャンネル形でか
つ側面が下向きのU字状に形成されると共に、前記補助
動力装置を取付ボルトを介して支持するセンターブラケ
ットとを有して成り、かつ該センターブラケットと前記
メインチューブ及びシートチューブのそれぞれとの結合
部を左右対の板で溶接補強しており、各フレーム構成部
材を前後輪が呼びサイズ22吋の車輪で、ホイールベー
スが呼びサイズ24吋の車輪車と同等になるように構成
しているので、次のような効果が得られる。 (1)積荷高さが低くて、足抜き寸法が広く、走行安定
性が良好な重荷重電動自転車が得られる。 (2)センターブラケットは、一般車と同一の側面がU
字状のチャンネルを用いており、上下左右の曲げモーメ
ント及びねじりモーメントに対する必要最小限で十分な
追加補強がされているため、重量増及びコスト増を最小
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車体フレーム構造を適
用した電動自転車を示す左側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電動自転車の車体フレ
ームを示す左側面図である。
【図3】図2中のB矢視図である。
【図4】図2中のC矢視図である。
【図5】図2中のD矢視図である。
【図6】(a)〜(d)は図2中のE−E線、F−F
線、G−G線、H−H線の断面図である。
【図7】従来の車体フレーム構造を適用した電動自転車
を示す左側面図である。
【図8】図7における電動自転車の車体フレームを示す
左側面図である。
【図9】図8中のA矢視部分平面図である。
【図10】図8中の車体フレームの中央部を示す斜視図
である。
【符号の説明】
19 フロントフォーク 31 シートポスト 35 ペダル 72 ヘッドパイプ 73 メインチューブ 74 センターブラケット 75 シートチューブ 76 チェンステー 77 シートステー 78 リヤエンド 90 補助動力装置 91 取付ボルト 92 バッテリパッケージ 100 電動自転車 110 車体フレーム 174 センターブラケット 179,180,183,184,185 補強板 186 補強板(厚板) 187,188,189,190 横部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと該バッテリによって作動する
    補助動力装置とを備え、ペダルを踏んで生ずる人力トル
    クと、前記補助動力装置にて発生する補助トルクとの合
    力により走行する電動自転車の車体フレームであって、
    フロントフォークを回動自在に支持するヘッドパイプに
    一端が固着されて斜め下方に延び、下端で上側に屈曲す
    るメインチューブと、上端でシートポストを支持するシ
    ートチューブと、該シートチューブの上部に一端が固着
    されて斜め下方に延びるシートステーと、リヤエンドを
    介して一端が前記シートステーの他端に連結されると共
    にほぼ水平に車体前方へ延びるチエンステーと、前記メ
    インチューブ、シートチューブ及びチエンステーのそれ
    ぞれの他端に連結され、断面がチャンネル形でかつ側面
    が下向きのU字状に形成されると共に、前記補助動力装
    置を取付ボルトを介して支持するセンターブラケットと
    を有して成り、かつ該センターブラケットと前記メイン
    チューブ及びシートチューブのそれぞれとの結合部を左
    右対の板で溶接補強する車体フレーム構造において、各
    フレーム構成部材を前後輪が呼びサイズ22吋の車輪
    で、ホイールベースが呼びサイズ24吋の車輪車と同等
    になるように構成したことを特徴とする電動自転車の車
    体フレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記メインチューブと前記センターブラ
    ケットとの結合部は、前記左右対の補強板の上側後部が
    前記センターブラケットの前側屈曲部を越えて接合さ
    れ、かつ、両側に上下2段にわたり楔形の補強板が追加
    して接合され、前記シートチューブとセンターブラケッ
    トとの結合部は、前記左右対の補強板の後側自由端を繋
    ぐ補強板が追加して接合されていることを特徴とする請
    求項1に記載の電動自転車の車体フレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記センターブラケットの内側には、シ
    ートチューブの下端を嵌挿して結合する厚板が接合さ
    れ、前記センターブラケットのチャンネルの内側には、
    チャンネルの両フランジ部自由端の開きを拘束する複数
    個の横部材が間隔を置いて接合されていることを特徴と
    する請求項2に記載の電動自転車の車体フレーム構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017065630A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 ヤマハ発動機株式会社 電動補助自転車
JP2018016283A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ヤマハ発動機株式会社 電動補助自転車
JP2021079829A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動自転車用のフレーム及び電動自転車

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