JP2000318408A - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents
乗用車用空気入りタイヤInfo
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
接着層との界面剥離を起さず、耐久性に優れ、さらに、
通常走行時の乗り心地性を改良した乗用車用空気入りタ
イヤを提供すること。 【解決手段】左右一対のリング状のビードコアと、並列
された複数のコードが被覆ゴム中に埋設されたプライの
少なくとも1枚からなり該プライの少なくとも1枚の補
強コードがDSCで測定した融点が250℃以上の脂肪
族ポリアミド繊維繊維からなるカーカス層と、該カーカ
ス層のタイヤ半径方向外側に配置された環状のトレッド
部と、該トレッド部の左右に配置された一対のサイドウ
ォール部と前記サイドウォ−ル部に配設されたゴム補強
層とを具備してなるタイヤにおいて、前記カーカスプラ
イの少なくとも1枚が前記ベルト部下で切り離された分
割カーカスプライであることを特徴とする乗用車用空気
入りタイヤ。
Description
タイヤに関し、さらに詳しくは、特に乗り心地性を改良
した乗用車用空気入りタイヤに関する。
カーカス層を有機繊維コードによるプライの1〜3枚か
ら構成することによって、乗り心地性及び操縦安定性を
共に確保するのが通例である。
用車の軽量化が求められる一方、高級化指向も強いこと
から、乗用車用タイヤの軽量化に併せて、乗り心地性の
更なる改善が望まれている。
コードは、その強度も高く耐疲労性にも優れていること
から、タイヤ補強用コードとしてかなり使用されてい
る。しかし、乗用車用空気入りタイヤ用としては必ずし
も満足のいく結果が得られなかった。
安定性に優れ、しかも高強度のポリエステル繊維コード
をタイヤ補強用として使用することにより、乗用車用空
気入りタイヤの格段の改良がなされた。
レンテレフタレート繊維(PET)が、そのヤング率が
ナイロン66繊維よりも高くてレーヨンと同程度であ
り、且つ他の繊維素材に比べて物性のバランスがとれて
いることから、タイヤコード等のゴム補強材として汎用
されている。
いヤング率を有するものの、加熱時にはヤング率が低下
して寸法安定性が十分でないことがある。
レンナフタレート繊維(PEN)は室温においてPET
の2倍近いヤング率を有している。しかも、そのような
PENは、100℃の加熱条件下でも100g/d以上
の高いヤング率を有し、さらに150℃での乾熱収縮率
が2%以下という優れた熱寸法安定性を有していること
から、タイヤコード等のゴム補強材としての使用が試み
られている。
走行、所謂ランフラット走行時は、タイヤの内部発熱が
極めて高くなる。そのため、PETおよびPENでさえ
も、高温時の接着特性が十分でないことがあり、ランフ
ラット走行での故障が起こる場合は、PET(PEN)
/接着層界面での剥離が故障の主なものとなる。
にランフラット走行時においても、接着層との界面剥離
を起さず、更に、乗り心地性にも優れた乗用車用空気入
りタイヤを提供することを目的とする。
行時のカーカスプライの挙動を詳細に検討した結果、補
強コードとして有機繊維、特には特定の脂肪族ポリアミ
ドを用い、さらに、更にベルト部下で、カーカスプライ
の少なくとも1枚を切り離すことで、耐久性だけでなく
乗り心地性にも優れた乗用車用空気入りタイヤを提供で
きることを見出し、本発明を完成した。
複数のコードが被覆ゴム中に埋設されたプライの少なく
とも2枚からなり該プライの少なくとも1枚の補強コー
ドがレーヨン繊維、芳香族ポリアミド繊維、DSCで測
定した融点が250℃以上である脂肪族ポリアミド繊維
及び、DSCで測定した融点が250℃以上であるポリ
エステル繊維から成る群から選ばれる少なくとも一種か
らなるカーカス層と、該カーカス層のタイヤ半径方向外
側に配置されたベルト層と該ベルト層のタイヤ半径方向
外側に配設されたトレッド部と、該トレッド部の左右に
配置された一対のサイドウォール部と前記サイドウォ−
ル部に配設されたゴム補強層とを具備してなるタイヤに
おいて、前記カーカスプライの少なくとも1枚が前記ベ
ルト層下で切り離された分割カーカスプライであること
を特徴とする乗用車用空気入りタイヤ。 (2)前記ベルト層下で切り離されたプライが折り返し
カーカスプライであることを特徴とする前記1項に記載
の乗用車用空気入りタイヤ。 (3)前記ベルト層下で切り離されたプライがダウンカ
ーカスプライであることを特徴とする前記1項に記載の
乗用車用空気入りタイヤ。 (4)前記ベルト層下における切り離し幅が、ベルト層
の最大幅の少なくとも20%であることを特徴とする前
記1項から3項のいずれかに記載の乗用車用空気入りタ
イヤ。 (5)前記ベルト層下で切り離されたカーカスプライの
補強コードががレーヨン繊維、芳香族ポリアミド繊維、
DSCで測定した融点が250℃以上である脂肪族ポリ
アミド繊維及びDSCで測定した融点が250℃以上で
あるポリエステル繊維から成る群から選ばれる少なくと
も一種からなることを特徴とする前記1項から4項のい
ずれかに記載の乗用車用空気入りタイヤ。 (6)前記ベルト層下で切り離されたカーカスプライの
補強コードが脂肪族ポリアミドであることを特徴とする
前記1項から5項のいずれかに記載の乗用車用空気入り
タイヤ。 (7)前記脂肪族ポリアミドがナイロン66、又は、ナ
イロン46であることを特徴とする前記6項に記載の乗
用車用空気入りタイヤ。 (8)前記ベルト層がショルダ領域の補強ゴム層との間
で、互いに隣り合うタイヤ構成部材相互間に、少なくと
も一層のクッションゴム層を有することを特徴とする前
記1項から7項のいずれかに記載の乗用車用空気入りタ
イヤ。 (9)前記クッションゴムの25℃における損失正接
(tanδ)がカーカスプライのコーティングゴムの2
5℃における損失正接以下であることを特徴とする前記
8項のいずれかに記載の乗用車用空気入りタイヤ。 (10)前記クッションゴムの度における50%伸長時
の引っ張り応力M50C と前記ゴム補強層のゴム組成物の
25℃における50%伸長時の引っ張り応力M50R の比
がからであることを特徴とする前記1項から9項のいず
れかに記載の乗用車用空気入りタイヤ。
は、図1に示すように、左右一対のリング状のビードコ
ア3と、並列された複数のコードが被覆ゴム中に埋設さ
れたプライの少なくとも2枚からなるカーカス層2と、
該カーカス層のクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置
されたベルト層4と、該ベルト層のタイヤ半径方向外側
に配置された環状のトレッド部5と、該トレッド部の左
右に配置された一対のサイドウォール部6と前記サイド
ウォ−ル部に配設されたゴム補強層8とを具備してな
る。又、本発明の乗用車用空気入りタイヤは、必要に応
じて、カーカス層本体の外側に配設されたダウンカーカ
ス層をも具備することができる。
ドウォール部にゴム補強層を有する。このゴム補強層
は、ゴム組成物のみで構成されていてもよく、繊維など
で補強されていてもよい。さらに、ゴム補強層が、多層
に分割されていてもよく、その場合はそれぞれが別個の
素材から成っていても良い。
えば、シート状のゴムをそのまま、或いは、断面が三日
月型になるように形成してから配設することができる。
サイドウォール部の少なくとも一部が補強されていれば
よいが、サイドウォール部の折り返しカーカスプライ本
体の内側に断面が三日月型のゴム補強層を配設する方
法、フィラメント繊維で補強したシート状のゴム補強層
をサイドウォール部の折り返しカーカスプライ本体の内
側あるいは外側に配設する方法、両者を併用する方法等
が有効である。
関し、50%伸長時の引っ張り応力(M50)は2MPa
から9MPa、100%伸長時の引っ張り応力(M
100 )は4MPaから15MPaであるのが望ましい。
ス層の少なくとも1枚のプライの補強コードは、レーヨ
ン繊維、芳香族ポリアミド繊維、DSCで測定した融点
が250℃以上である脂肪族ポリアミド繊維及び、DS
Cで測定した融点が250℃以上であるポリエステル繊
維から成る群から選ばれる少なくとも一種からなる。特
には、脂肪族ポリアミド繊維を用いると、高温において
もゴム部材との強固な接着が得られ、コード/接着層界
面における剥離を防ぐことができる。また、これらの繊
維には、熱、光、酸素等に対する耐久性を付与するため
に、たとえば銅塩と酸化防止剤からなる安定剤を配合し
て用いることもできる。
の補強コードに用いられる脂肪族ポリアミド繊維として
は、高温時の接着特性の観点から、ナイロン66、及
び、ナイロン46が好ましい。
Cで測定した融点が250℃以下であると、高温時のタ
イヤ形状の保持が困難となり、さらには局所的な発熱に
より補強コードの溶融破断が起こるため、ランフラット
走行時の耐久性が劣る。
くとも一枚は、ベルト部下で切り離されていなければな
らない。一般にランフラット走行可能なタイヤの構造と
して、タイヤ内圧低下時のタイヤ撓みを抑制すべく、サ
イドウォール部にはカーカス層及びゴム補強層が配設さ
れる。しかし、このようなタイヤ構造では、一般走行時
つまり正規内圧充填時には、通常のタイヤに比較し硬
く、乗り心地性が損なわれる傾向にある。そこでカーカ
スプライの少なくとも1枚をベルト部下で切り離すこと
により、カーカス層のクラウン部に柔軟性を与え、路面
からの振動をタイヤクラウン部で吸収し、乗り心地性を
改善することができる。この切り離されたカーカスプラ
イは、折り返しカーカスプライであってもダウンカーカ
スプライであってもよい。
にその欠落部を有し、その欠落部がベルト最大幅の少な
くとも20%であることが好ましく、さらに好ましく
は、25から70%である。
は、トレッド部のショルダ領域において、ベルト端部と
ゴム補強層との間で、互いに隣り合うタイヤ構成部材相
互間に、少なくとも一層のクッションゴムを有する。
タイヤを適用リムに組み付けたタイヤとリムとの組み立
て体に最高空気圧(1998年版のJATMA、TR
A、ETRTOの規格による)の10%に相当する微圧
を充填したタイヤ断面にて、トレッド部の踏面幅を8等
分した1/8幅を踏面端から踏面中央側に隔てた位置を
通る最内側カーカスプライ内面の法線と踏面端を通る最
内側カーカスプライ内面の法線とで囲まれる領域を指す
ものと定義する。なお、ラウンドショルダを持つタイヤ
では、ラウンドを形成する円弧両端に連なる二つの曲線
及び一つの曲線と一つの直線のいずれか一方の延長線の
交点を踏面端とする。
域に存在するものとする。また、この場合、ショルダ領
域にあるベルト端とはより幅狭のスチールコードの端部
を採用する。なお、この端部とは、ベルト幅縁からその
幅方向内方へ所定距離、たとえば10から20mm隔て
た位置までにわたる部分を指す。
二層のスチールコード交差層の互いに隣り合う端部間、
最外側カーカスプライと該プライに最も近いスチールコ
ード端部緒の間、互いに隣り合うカーカスプライ相互
間、最内側カーカスプライとゴム補強層との間の4箇所
のいずれかの位置に配設することが好ましく、更には、
このうちの少なくとも2箇所に配設するのが好ましい。
25℃、初期引っ張り荷重160gf、動的歪み1.0
%、周波数52Hzの条件下に測定した損失正接(ta
nδ)が25℃における損失正接(tanδ)は、カー
カスコーティングゴムの25℃におけるtanδ以下で
あることが好ましく、さらには、0.01から0.10
であることが好ましい。
物25℃における50%伸長時の引っ張り応力M50C
は、ゴム補強層の引っ張り応力M 50R以下であることが
好ましい。
9の範囲であることが好ましく、特に好ましくは0.6
から0.82である。この比を0.3から0.9に置く
ことにより、クッションゴム層の故障の回避でき、ラン
フラット耐久性を更に向上させることができる。
よる作用効果を説明する。一般にランフラット走行中に
はサイドウォール部の大きな当曲変形により補強ゴム層
の半径方向外側部分は圧縮を受けるためタイヤ赤道面に
向けて押し出され、その結果、カーカスプライにも同方
向の力aが作用する。一方、高い剛性を持つベルト層
は、トレッド部の座屈変形に強力に抵抗するため、ベル
トの自由端を有する端部がタイヤ外側に向け移動しよう
とし、その結果、カーカスには力aとは反対方向に力b
が働く。この力a、及び、bにより、ベルト層とゴム補
強層との間に存在する隣接部材相互間にせん断歪みを生
じる。
補強層との間で、互いに隣り合うタイヤ構成部材相互間
に少なくとも一層のクッションゴム層を配設して、せん
断歪みをこのクッションゴムに負担させると、これらタ
イヤ構成部材に作用するせん断歪みを緩和させることが
できる。
成物のtanδの適合範囲を特定することにより、クッ
ションゴム層における発熱は少量に抑えられ、クッショ
ンゴム配設による発熱量増加の障害が生じる憂いはな
い。その結果、スティフナーゴムやゴム補強層を一層強
化することにより、タイヤのランフラット耐久性を著し
く向上させることが可能となる。
いほど、同じtanデルタではクッションゴム層の幅が
広いほど、また、tanδとクッションゴム層の幅が同
じ場合にはクッションゴム層のゲージ(厚み)が大きい
ほどせん断歪みの分散緩和が有効に行われ、ランフラッ
ト耐久性が向上する。ただし、クッションゴム層の幅や
ゲージを大きくすることは、タイヤの重量増につながる
ので、この点を考慮する必要がある。たとえば、クッシ
ョンゴムをベルトを構成する二層のスチールコード交差
層の互いに隣り合う端部間に配設する場合は、幅10m
mから30mm、ゲージ0.5mmから2.0mm、最
外側カーカスプライと該プライに最も近いスチールコー
ド端部緒の間に配設する場合には、幅10mmから40
mm、ゲージ0.5mmから6.0mm、互いに隣り合
うカーカスプライ相互間に配設する場合には、幅10m
mから30mm、ゲージ0.5mmから2.0mm、最
内側カーカスプライとゴム補強層との間に配設する場合
には幅10mmから40mm、ゲージ0.5mmから
3.0mmであることが好ましい。
ィングゴム、ゴム補強層、ベルトアンダークッションに
使用されるゴム成分は特に制限されないが、例えば、天
然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−
ブタジエンゴム(SBR)、合成イソプレンゴム(I
R)を用いることができる。
じ、通常ゴム業界で用いられている充填剤、加硫剤、加
硫促進剤、軟化剤、老化防止剤、その他の薬品を適宜配
合することができる。
の方法で製造することができる。これらのタイヤ部材を
適用してグリーンタイヤを成型し、これに加硫成型を施
す。
に説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本実施例
に限定されるものではない。
SCにより、昇温速度10℃/分、サンプル重量約5m
gの条件にて測定した融解曲線のピーク温度とした。ゴ
ム組成物の引張り応力は、JIS K6301−199
5に準拠して測定した。ゴム組成物の損失正接(tan
δ)は、JIS K6394−1995、(1)に準拠
し、厚さ2mm、幅5mm、長さ20mmの試験片を用
い、温度25℃、初期引っ張り荷重160gf、周波数
52Hzの試験条件下、荷重波形、たわみ波形による場
合の引っ張り変形時の値を求めた。
及び切断時の伸びは、JIS L1017−1983に
準拠して測定した。
た。 (1) 乗り心地性 外径2000mmのドラム上の1箇所に半径5mmの半
球状鉄製突起を固定し、内圧2.0kg/ cm2 に調整
した試験タイヤを荷重570kgで負荷し、80km/
時の速度で20分間予備走行させた後、無負荷状態で内
圧を2.0kg/cm2 に再調整し、速度を20km/
時に合わせて荷重570kgを調整し、以後5km/時づ
つ速度を増加させ、各速度時において突起乗越時のタイ
ヤ固定軸荷重変動の平均波形を求め、p−p値を算出し
た。タイヤ固定軸における突起乗越時の軸荷重変動方向
は、タイヤ進行方向(前後バネ)であり、30〜40k
m/時の速度域で所謂前後バネ定数は最大となる。従っ
て、この速度域でのp−p値(kg)を算出した。な
お、指数化は比較例1のコントロールタイヤを100と
して式1によって求めた。 テストタイヤ指数 =100+100x{(p−p)c−(p−p)t}/(p−p)c…(1) ただし、式中、{(p−p)c}はコントロールタイヤ
のp−p値を表わし、{(p−p)t}はテストタイヤ
のp−p値を表わす。指数化はp−p値の小さい方が指
数が大きくなるようにしたものであり、指数が大きい
程、乗心地性が良好であることを示す。 (2)ランフラット耐久性 内圧3.0kg/cm2 でリム組みし、38℃の室温中
に24時間放置後、バルブのコアを抜き内圧を大気圧に
して、荷重570kg、速度89km/hrs、室温3
8℃の条件でドラム走行テストを行った。この時の故障
発生までの走行距離をランフラット耐久性とし、コント
ロールを100とした指数で表わした。指数が大きいほ
ど、ランフラット耐久性は良好である。
る、サイズ225/60 R16のタイヤを常法により
作成した。
加え、その外側に1枚のダウンカーカスプライを配置し
た3P構造であり、タイヤ最内層のインナーライナー層
の内側に断面三日月状の補強ゴム層の内側に配設してあ
る。この構造を持つタイヤを、3P構造のタイヤのタイ
ヤ性能を評価する際のコントロールとして用いた。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、第1カーカスプライがベルト下でベルト幅に対し
て中心線を含み40%が切り離された構造で、タイヤ最
内層のインナーライナー層の内側に断面三日月状の補強
ゴム層の内側に配設してある。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、第2カーカスプライがベルト下でベルト幅に対し
て中心線を含み40%が切り離された構造で、タイヤ最
内層のインナーライナー層の内側に断面三日月状の補強
ゴム層の内側に配設してある。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、1枚のダウンカーカスプライがベルト下でベルト
幅に対して中心線を含み40%が切り離された構造で、
タイヤ最内層のインナーライナー層の内側に断面三日月
状の補強ゴム層の内側に配設してある。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、2枚の折り返しカーカスプライの内第1カーカス
プライがベルト下でベルト幅に対して中心線を含み40
%が切り離され、更に第2カーカスプライがベルト下で
ベルト幅に対して中心線を含み60%が切り離された構
造で、タイヤ最内層のインナーライナー層の内側に断面
三日月状の補強ゴム層の内側に配設してある。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、第1カーカスプライがベルト下でベルト幅に対し
て中心線を含み40%が切り離され、更にダウンカーカ
スプライがベルト下でベルト幅に対して中心線を含み6
0%が切り離された構造で、タイヤ最内層のインナーラ
イナー層の内側に断面三日月状の補強ゴム層の内側に配
設してある。 構造 :2枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した3P構造で
あり、第2カーカスプライがベルト下でベルト幅に対し
て中心線を含み40%が切り離され、更にダウンカーカ
スプライがベルト下でベルト幅に対して中心線を含み6
0%が切り離された構造で、タイヤ最内層のインナーラ
イナー層の内側に断面三日月状の補強ゴム層の内側に配
設してある。 構造 :1枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した2P構造で
あり、タイヤ最内層のインナーライナー層の内側に断面
三日月状の補強ゴム層の内側に配設してある。この構造
を持つタイヤを、2P構造を持つタイヤのタイヤ性能を
評価する際のコントロールとした。 構造 :1枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した2P構造で
あり、第1カーカスプライがベルト下でベルト幅に対し
て中心線を含み40%が切り離された構造で、タイヤ最
内層のインナーライナー層の内側に断面三日月状の補強
ゴム層の内側に配設してある。 構造 :1枚の折り返しカーカスプライに加え、その外
側に1枚のダウンカーカスプライを配置した2P構造で
あり、ダウンカーカスプライがベルト下でベルト幅に対
して中心線を含み40%が切り離された構造で、タイヤ
最内層のインナーライナー層の内側に断面三日月状の補
強ゴム層の内側に配設してある。
ゴム、クッションゴム層のゴム組成物の配合をそれぞれ
表1、表2、表3に示す。
ロン6( 融点218℃)、ナイロン66( 融点258
℃) 及びナイロン46( 融点283℃) を用い、カーカ
ス層が構造 、 であるタイヤを製造し、比較例1、2
をそれぞれコントロールとして乗り心地性及びランフラ
ット耐久性を評価した。結果を表4に示す。
低いナイロン6を補強コードとして用いた比較例1、2
のタイヤに比べ、本発明のタイヤではランフラット耐久
性が大幅に向上している。
ン46を用い、上記10種類のカーカス層の構造を持つ
タイヤを作成し、実施例5から10は比較例3を、実施
例11と12は比較例4をそれぞれコントロールとして
乗り心地性及びランフラット耐久性を評価した。結果を
表5に示す。
することにより、カーカス層の構造によらず、タイヤの
ランフラット耐久性を大幅に損ねることなく乗り心地が
向上することが判る。
6コード、PETコード、PENコード、レーヨンコー
ド、ケブラーコードを用い、ナイロン46の場合と同様
に乗り心地性及びランフラット耐久性を評価した。構造
、 は構造 を、構造 は構造 をコントロールとし
た。結果を表6に示す。
種類を変えても本発明の効果があることが判る。
に、表7に示すカーカス構造を有し、カーカスプライ用
コードとして66ナイロンコード、PETコード、PE
Nコード、46ナイロンコード、レーヨンコード及びケ
ブラーコードを用いてクッションゴムを配設していない
ものと配設したものとで12種類のタイヤを作成し、ラ
ンフラット耐久性を評価した。コードの種類とは関係な
くクッションゴムを配設することによりランフラット耐
久性を大幅に向上させることができることが判った。
ット走行時においても、接着層との界面剥離を起さず、
更に通常走行時の乗り心地性に優れた乗用車用空気入り
タイヤを提供することができる。また、ベルト端部とシ
ョルダ領域のゴム補強層との間で互いに隣り合うタイヤ
構成部材相互間に少なくとも一層のクッションゴム層を
配設することにより、ランフラット走行性を更に向上さ
せることができる。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
例である。
例である。
設態様の一例を表わす図である。
内面の法線 VLS 位置Sを通る最内側カーカスプライ内
面の法線
Claims (10)
- 【請求項1】 左右一対のリング状のビードコアと、並
列された複数のコードが被覆ゴム中に埋設されたプライ
の少なくとも2枚からなり該プライの少なくとも1枚の
補強コードがレーヨン繊維、芳香族ポリアミド繊維、D
SCで測定した融点が250℃以上である脂肪族ポリア
ミド繊維及び、DSCで測定した融点が250℃以上で
あるポリエステル繊維から成る群から選ばれる少なくと
も一種からなるカーカス層と、該カーカス層のタイヤ半
径方向外側に配置されたベルト層と該ベルト層のタイヤ
半径方向外側に配設されたトレッド部と、該トレッド部
の左右に配置された一対のサイドウォール部と前記サイ
ドウォ−ル部に配設されたゴム補強層とを具備してなる
タイヤにおいて、 前記カーカスプライの少なくとも1枚が前記ベルト層下
で切り離された分割カーカスプライであることを特徴と
する乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記ベルト層下で切り離されたプライが
折り返しカーカスプライであることを特徴とする特許請
求の範囲1項に記載の乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記ベルト層下で切り離されたプライが
ダウンカーカスプライであることを特徴とする特許請求
の範囲1項に記載の乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記ベルト層下における切り離し幅が、
ベルト層の最大幅の少なくとも20%であることを特徴
とする特許請求の範囲1項から3項のいずれかに記載の
乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記ベルト層下で切り離されたカーカス
プライの補強コードががレーヨン繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維、DSCで測定した融点が250℃以上である脂
肪族ポリアミド繊維及びDSCで測定した融点が250
℃以上であるポリエステル繊維から成る群から選ばれる
少なくとも一種からなることを特徴とする特許請求の範
囲1項から4項のいずれかに記載の乗用車用空気入りタ
イヤ。 - 【請求項6】 前記ベルト層下で切り離されたカーカス
プライの補強コードが脂肪族ポリアミドであることを特
徴とする特許請求の範囲1項から5項のいずれかに記載
の乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 前記脂肪族ポリアミドがナイロン66、
又は、ナイロン46であることを特徴とする特許請求の
範囲6項に記載の乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項8】 前記ベルト層がショルダ領域の補強ゴム
層との間で、互いに隣り合うタイヤ構成部材相互間に、
少なくとも一層のクッションゴム層を有することを特徴
とする特許請求の範囲1項から7項のいずれかに記載の
乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項9】 前記クッションゴムの25℃における損
失正接(tanδ)がカーカスプライのコーティングゴ
ムの25℃における損失正接以下であることを特徴とす
る特許請求の範囲8項のいずれかに記載の乗用車用空気
入りタイヤ。 - 【請求項10】 前記クッションゴムの度における50
%伸長時の引っ張り応力M50C と前記ゴム補強層のゴム
組成物の25℃における50%伸長時の引っ張り応力M
50R の比がからであることを特徴とする特許請求の範囲
1項から9項のいずれかに記載の乗用車用空気入りタイ
ヤ。
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