JP2000318215A - インターレース式プリンタおよびインターレース式プリント方法 - Google Patents

インターレース式プリンタおよびインターレース式プリント方法

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JP2000318215A
JP2000318215A JP13128799A JP13128799A JP2000318215A JP 2000318215 A JP2000318215 A JP 2000318215A JP 13128799 A JP13128799 A JP 13128799A JP 13128799 A JP13128799 A JP 13128799A JP 2000318215 A JP2000318215 A JP 2000318215A
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dot
group
dots
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Kazuo Saito
一夫 斉藤
Yukihiro Uchiyama
行宏 内山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向についてのドット形成をインター
レースにより行い、かつ稠密なドット配置による画像を
形成する。 【解決手段】 媒体搬送機構駆動制御部17は、第1グ
ループを構成する第1〜第kのノズル群から1つずつ
選ばれたk個のノズルが、順次前記プリント媒体20
0上の奇数番目の同一のドット行に位置するように、か
つ第2グループを構成する第1〜第kのノズル群から
1つずつ選ばれたk個のノズルが、順次媒体200上
の偶数番目の同一のドット行に位置するように媒体搬送
機構14を制御し、プリントヘッド駆動制御部15は、
奇数番目のドット行を形成するドットと、偶数番目のド
ット行を形成するドットとが互いに、主走査方向に本来
のドット間隔の1/2だけずれて形成されるようにプリ
ントヘッド11を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のドット形成
要素が副走査方向に形成されてなるプリントヘッドを用
いたインターレース方式によるプリント技術に関し、特
に、主走査方向についてのドット形成をインターレース
により行い、かつ稠密なドット配置による画像を形成す
ることができるプリンタおよびプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタは、プリント形式によら
ず、高解像度化する傾向にある。ドットインパクト式の
プリンタ(ドットインパクトプリンタ)やインクジェッ
ト式のプリンタ(インクジェットプリンタ)では、プリ
ント媒体を副走査方向に一定の送りピッチで間欠的に搬
送しつつ、プリント媒体の搬送が停止している期間中に
主走査方向にドットを形成することで、ドット行および
ドット列を形成することができる。なお、本明細書で
は、ドット行とは、主走査方向に並んだ連続したドット
を意味し、ドット列とは副走査方向に並んだ連続したド
ットを意味する。
【0003】インクジェットプリンタや、ドットインパ
クトプリンタでは、プリントヘッドに複数配置されたピ
ンやノズルの駆動タイミングを短くする(短い移動距離
で、順次、隣接ドットを形成する)ことで主走査方向の
解像度を高くすることができ、また上記ピンやノズルの
間隔を小さくすることで、副走査方向の解像度を高くす
ることができる。
【0004】しかし、プリントヘッドが搭載されたキャ
リッジを高速で移動させると、隣接する次のドット形成
のためのノズル駆動やピン駆動が間に合わない等の不都
合が生じる。このため、主走査方向の解像度を高くする
ために、1つに、主走査速度を低下させざるを得ないこ
とから、実用上のスループットを確保するには自ずと限
界がある。また、プリントヘッドに形成されるピンやノ
ズルの機構上の問題から、当該ピン間隔やノズル間隔を
あまり小さくすることができない。このため、副走査方
向の解像度を高くするにも限界がある。
【0005】このようなことから、ドットインパクトプ
リンタやインクジェットプリンタでは、副走査方向や主
走査方向の解像度を高くするためにインターレース方式
によるプリントが行われる。インターレース方式による
プリントを行う場合、さらに高い解像度を得るために、
ドット配列を稠密に配置する技術も提案されている。
【0006】図15は、インターレース方式でのプリン
トを行うインクジェットプリンタ6の概略を例示する説
明図である。プリンタ6は、機構系に、プリントヘッド
61と、プリントヘッド61を搭載したキャリッジ62
と、キャリッジ62を移動させるキャリッジ駆動機構6
3と、媒体搬送機構64とを含んでおり、また制御系
に、プリントヘッド駆動制御部65と、キャリッジ駆動
機構制御部66と、媒体搬送機構駆動制御部67と、リ
ニヤエンコーダユニット68と、画像解析処理プロセッ
サ69とを含んでいる。
【0007】図15において、媒体搬送機構64は、媒
体搬送ローラ641と、パルスモータ642と、両者間
に介在した複数の歯車群644を含んでいる。パルスモ
ータ642の駆動力は歯車群644を介して、媒体搬送
ローラ641に伝達され、媒体搬送ローラ641は、媒
体200を、媒体搬送補助ローラ643との間に挟み込
んで、副走査方向(y方向)に所定のピッチ単位で搬送
する。
【0008】キャリッジ駆動機構63は、タイミングベ
ルト631と、ステップモータ632を含んでいる。タ
イミングベルト631は、キャリッジ62に取り付けら
れ、ステップモータ632からの駆動力を受けて、キャ
リッジ62を主走査方向(±x方向)に往復移動するこ
とができる。
【0009】また、リニヤエンコーダユニット68は、
キャリッジ62の移動方向に張設された、微小等間隔の
多数のスリットを有するリニヤスケール681と、上記
スリットの通過個数を検出するエンコーダ(図示せず)
からなる。リニヤスケール681は、キャリッジ62に
設けたホルダ621に挿通されている。また、図示はし
ないがエンコーダを構成するフォトダイオードとフォト
センサが、ホルダ621部分でリニヤスケール681を
挟むように設けられている。エンコーダは、キャリッジ
位置検出手段としても機能するもので、プリントヘッド
駆動制御部65は、エンコーダの出力パルスに基づき、
プリントヘッド駆動信号のタイミングを生成している。
【0010】プリントヘッド61には、図2に示すよう
に、第1グループGRPを構成する4つのノズル群、
および第2グループGRPを構成する4つのノズル群
の、合計8つノズル群が形成されている。第1グループ
GRPは、第1ノズル群NG11(NZ1,1〜NZ
1,15)、第2ノズル群NG12(NZ2,1〜NZ
2,15)、第3ノズル群NG13(NZ3,1〜NZ
3,15)、第4ノズル群NG14(NZ4,1〜NZ
4,15)から構成され、第2グループGRPは、第
1ノズル群NG21(NZ1,1〜NZ1,15)、第
2ノズル群NG22(NZ2,1〜NZ2,15)、第
3ノズル群NG23(NZ3,1〜NZ3,15)、第
4ノズル群NG24(NZ4,1〜NZ4,15)から
構成されている。各ノズル群は、それぞれが副走査方向
(媒体200の搬送方向)に形成された、1/180
〔インチ〕間隔の15個のノズルからなる。なお、これ
らのノズルは、本発明の実施例において使用するノズル
と構成が同一であるので、ノズル配置については実施例
での図2の説明を参照されたい。
【0011】ここで、第1グループGRPにおける、
ノズル群NG11とNG12との間隔、ノズル群NG
12とNG13との間隔、ノズル群NG13とNG14
との間隔、および第2グループGRPにおける、ノズ
ル群NG21とNG22との間隔、ノズル群NG22
NG23との間隔、ノズル群NG23とNG24との間
隔は、各ノズル群を構成するノズル同志の間隔と同一の
180dpiとしてある。また、第1グループGRP
を構成する各ノズル群と、第2グループGRPを構成
する各ノズル群とは、互いに(1/180)−(1/1
440)〔インチ〕だけずれて形成されている。ここ
で、1/1440〔インチ〕は、プリント画像の副走査
方向のドット間隔の半分に相当する。なお、プリンタの
解像度は、通常dpiで表現されるため、ノズル間隔距
離、媒体200の搬送距離等は、「インチ」で表現する
と都合がよい。したがって、本明細書では、長さの単位
として「インチ」を使用する。
【0012】主走査方向および副走査方向の解像度をと
もに720dpiとなるように、かつドット配置が稠密
となるようなプリントを行う場合、図15に示すプリン
タ6は、以下のように動作する。
【0013】すなわち、キャリッジ駆動機構63は、媒
体200の搬送が停止している期間中に、キャリッジ6
2を主走査方向に移動する。プリントヘッド61はプリ
ントヘッド駆動制御部65からの制御信号(駆動信号P
HD)に基づき、所定ノズルからインク滴を発射して、
主走査方向に720dpiの間隔でドット形成を行う。
【0014】また、後に述べるように(図3(A)〜
(D)参照)、媒体200は、ドット間隔の15倍、す
なわち15×(1/720)=1/48〔インチ〕のピ
ッチで搬送されるので、第1グループGRPの第1〜
第4ノズル群NG11,NG12,NG13,NG14
の同一番目のノズル、および第2グループGRPの第
1〜第4ノズル群NG21,NG22,NG23,NG
24の同一番目のノズルは、それぞれ4回のピッチ送り
ごとに、同一ドット行に位置することになる。ひとつの
ドット行については、第1グループGRPの第1〜第
4ノズル群NG11,NG12,NG13,NG14
ノズル、および第2グループGRPの第1〜第4ノズ
ル群NG21,NG22,NG23,NG24のノズル
は、それぞれノズル間隔の1/4倍の間隔でドット形成
を行っており、したがって、たとえば、任意の行をドッ
トで埋め尽くすような場合にも、ドットが重複して形成
されることはない。また、第1グループGRPの第1
〜第4ノズル群NG11,NG12,NG13,NG
14と、第2グループGRPの第1〜第4ノズル群N
21,NG22,NG23,NG4とは、互いに
(1/180)−(1/1440)〔インチ〕だけずれ
て形成されているので、第1グループGRPの第1〜
第4ノズル群NG11,NG12,NG13,NG14
のノズルにより形成されるドット行と、第2グループG
RPの第1〜第4ノズル群NG21,NG22,NG
23,NG24のノズルにより形成されるドット行と
は、副走査方向に1/1440〔インチ〕間隔で交互に
配置されることになる。
【0015】ここで、図2に示したように、第1グルー
プの第1〜第4ノズル群NG11,NG12,N
13,NG14と、第2グループGRPの第1〜第
4ノズル群NG21,NG22,NG23,NG24
が、副走査方向の一直線上に形成されている場合におい
て、主走査方向について720dpiでドットを形成す
るには、ノズルの駆動タイミングの距離換算精度(主走
査方向解像度)は、1440dpi以上である必要があ
る。通常、駆動タイミングの距離換算精度は、図15の
リニヤスケール681の解像度よりも高く、当該ノズル
の駆動タイミングは、エンコーダの出力パルスを逓倍す
ることで得ることができる。
【0016】図15では、リニヤスケール681のスリ
ット間隔は、1/180〔インチ〕であり、プリントヘ
ッド駆動制御部65は、エンコーダの出力パルスを8逓
倍して、1440dpiの精度のタイミング信号(プリ
ントヘッド駆動信号)を生成できる。したがって、プリ
ントヘッド駆動制御部65は、第1グループGRP
各ノズル群NG11〜NG14により形成するドット
と、第2グループGRPの第1〜第4ノズル群NG
21,NG22,NG23,NG24により形成するド
ットとを、次に述べる図16(E)〜(H)にも示され
るように、1/1440〔インチ〕だけ主走査方向にず
らして形成することができる。
【0017】図16(A)〜(D)に、第1グループG
RPの各ノズル群NG11〜NG14のq番目の4個
の異なるノズル(ドット形成要素)により主走査方向に
インターレースを行う場合を示し、図16(E)〜
(H)に第2グループGRPの各ノズル群NG21
NG24のq番目の4個の異なるノズル(ドット形成要
素)により主走査方向にインターレースを行う場合を示
す。図16(A)に示すように、第1グループGRP
のノズル群NG11のq番目のノズルによりドットが形
成された後、プリント媒体200のピッチ送りが4回行
われると、図16(B)に示すようにノズル群NG12
のq番目のノズルによりドットが形成される。以下、同
様に、図16(C),(D)に示すようにノズル群NG
13,NG のq番目のノズルによりドットが形成さ
れる。図16(D)に示すようにノズル群NG14のq
番目のノズルによりドットが形成された後、プリント媒
体200のピッチ送りが4回行われると、図16(E)
に示すように第2グループGRPのノズル群NG22
のq番目のノズルによりドットが形成される。以下、同
様に、図16(F),(G),(H)に示すようにノズ
ル群NG22,NG23,NG24のq番目のノズルに
よりドットが形成される。
【0018】前述したように第2グループGRPの各
ノズル群NG21〜NG24と、第1グループGRP
の各ノズル群NG11〜NG14とは、互いに(1/1
80)−(1/1440)〔インチ〕だけずれて形成さ
れているので、第1グループGRPの各ノズル群NG
11〜NG14のq番目のノズルにより形成されるドッ
ト行と、第2グループGRPの各ノズル群NG21
NG24のq番目のノズルにより形成されるドット行と
は、1/1440〔インチ〕だけずれて形成されること
になる。なお、図16(A)〜(H)においては、形成
されたドットに、当該ドットを形成したノズルの符号を
付記してある。
【0019】媒体搬送機構駆動制御部67は、媒体搬送
機構64に、1ピッチ送り分(ドット間隔の15倍の間
隔であり、1/48〔インチ〕)に相当するピッチ送り
量データPTDを送出し、媒体搬送機構64は、所定の
タイミングでピッチ送り量データPTDに相当する量だ
けパルスモータ642を回転させる。これにより、媒体
搬送ローラ641は、媒体200を1ピッチ送り分だけ
搬送する。図15に示すプリンタ6では、このような媒
体200の搬送を行うことにより、たとえば第1グルー
プGRPの第1ノズル群NG11についてみると、図
3(A)〜(D)に示すような、副走査方向にドットを
間引き形成した(すなわち、副走査方向についてインタ
ーレースによりドットを形成した)プリント画像を得る
ことができる。
【0020】図3(A)に示すようにNZ1,15とN
1,14によるドットが形成されると、同図(B)に
示すように15ドットピッチ分(1/48〔インチ〕)
だけ媒体200が搬送されてNZ1,15とNZ
1,14との間にNZ1,11によるドット形成され、
次に同図(C)に示すように15ドットピッチ分だけ媒
体200が搬送されてNZ1,7によるドットが形成さ
れ、さらに同図(D)に示すように15ドットピッチ分
だけ媒体200が搬送されてNZ1,3によるドットが
形成される。なお、図3(A)〜(D)では、形成され
たドットに当該ドットを形成したノズルの符号を付記し
てある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、媒体搬送機
構64を構成する媒体搬送ローラ641や歯車群644
の偏芯誤差等に起因して、媒体200の送りピッチに
は、誤差の影響が周期的に表れ、結果として副走査方向
のドットピッチにも、誤差の影響が周期的に現れる。こ
のような誤差に起因して、副走査方向についてのバンデ
ィングが生じる。このような不都合を解消するべく、本
発明者により提案された「インターレース式プリンタお
よびインターレース式プリント方法」が本願出願人によ
り先に出願されており、媒体200の送りピッチの誤差
の影響が周期的に表れる(具体的には、主走査方向につ
いてもバンディング等のムラが発生する)といった不都
合は解消されている。上記の提案技術によれば、媒体2
00の送りピッチを均一にはしない(すなわち、変則的
にする)ことで、上記したドットピッチ誤差の影響が周
期的表れるといった不都合を解消することができる。
【0022】一方、前述したように、プリントヘッド駆
動制御部65は、エンコーダの1/180〔インチ〕の
距離間隔に相当する時間間隔の出力パルスを8逓倍し
て、1/1440〔インチ〕の距離間隔に相当する時間
間隔のタイミング信号を生成しているが、エンコーダユ
ニット68の特性、上記逓倍を行う回路の特性等に起因
して、主走査方向のドットピッチ誤差の影響が周期的に
表れる。また、プリンタの解像度がプリント画像の画素
密度で割り切れない場合(整数とならない場合)にも、
主走査方向のドットピッチの誤差による影響が現れる。
【0023】解像度が高くなると、副走査方向のドット
ピッチ誤差は上記既出願済みの提案技術により解決され
るものの、後述する図17にも示すように、主走査方向
のドットピッチの誤差が目立つようになるという問題も
生じる。
【0024】本発明の目的は、インターレース方式でド
ットが稠密に配置されたプリントを行う場合に、副走査
方向についてのドットピッチの誤差、あるいは主走査方
向についてのドットピッチの誤差による影響を低減する
ことができる、インターレース式プリンタおよびインタ
ーレース式プリント方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】ところで、通常、プリン
トヘッドには、主走査方向にドット形成要素を多数並べ
て作成しないので、上述した既出願済みの提案技術と同
様の手法を、主走査方向についてのインターレースにそ
のまま採用することができない。本発明者は、鋭意検討
を重ねた結果、(1)主走査方向のインターレースを行
いつつも主走査方向のドット形成要素の規則性をできる
だけ崩すことで、あるいはさらに(2)異なる複数のド
ット形成要素により、各ドット行について変則的なタイ
ミングでドットを間引いてそれぞれ形成し、かつこれら
のドット形成要素が、ドットを重複して形成しないよう
なタイミングを選ぶことで、主走査方向についても変則
的なインターレースによるドット形成が可能である、と
の知見を得て本発明をなすに至った。
【0026】本発明のインターレース式プリンタ(以
下、単に「本発明のプリンタ」と言う)は、ドットイン
パクト方式や、インクジェット方式のプリンタであり、
従来のインターレース式プリンタと同様、プリントヘッ
ド、キャリッジ、キャリッジ駆動機構、媒体搬送機構、
プリントヘッド駆動制御部、キャリッジ駆動機構制御
部、媒体搬送機構駆動制御部を有している。
【0027】プリントヘッドは、キャリッジに搭載され
ており、キャリッジ駆動機構制御部は、キャリッジ駆動
機構に、所定信号を送出し、当該キャリッジ駆動機構
は、当該信号に基づき、キャリッジを主走査方向に往復
移動させる。
【0028】本発明のプリンタでは、プリントヘッドに
は、副走査方向に、第1グループを構成する第1〜第k
のドット形成要素群と、第2グループを構成する第1
〜第kのドット形成要素群との、2つのドット形成要
素群グループが形成されている。前記各グループを構成
する第1〜第kのドット形成要素群は、それぞれ互い
にD/k(Dはドット形成要素の間隔、kは3
以上の整数)の整数倍の距離だけ副走査方向にずれて形
成され、かつ、第1グループを構成する任意のドット形
成要素群と、第2グループを構成する任意のドット形成
要素群とは、互いに(s−1/2)×D/k(sは
1以上の整数)の距離だけ副走査方向にずれて形成され
ている。
【0029】プリントヘッド駆動制御部は、前記キャリ
ッジの主走査方向への往復移動に合わせて、プリントヘ
ッドを駆動し、所定のドット形成要素に主走査方向のド
ット行の形成を行わせる。すなわち、キャリッジ駆動機
構制御部は、所定の駆動信号を、プリントヘッドの所定
のドット形成要素に送出し、所定のドット形成要素が、
当該駆動信号に従って動作することで、所定位置にドッ
ト行を形成する。なお、ここでの「ドット行の形成」に
は、空白ドットの形成(すなわちドット行全体にわたり
ドット形成要素を駆動しない)や、ドット行のうちの一
部形成(すなわちドット行のうち一部についてはドット
形成要素を駆動するが、他の部分についてはドット形成
要素を駆動しない)を含む。
【0030】媒体搬送機構駆動制御部は、媒体搬送機構
に1ピッチ単位でのピッチ送り量データを送出する。媒
体搬送機構は、このピッチ送り量データに基づき、所定
のピッチ送り量で、媒体を副走査方向に搬送する。
【0031】プリントヘッド駆動制御部、キャリッジ駆
動機構制御部および媒体搬送機構駆動制御部は、たとえ
ば専用プロセッサ(マイクロプロセッサやディジタルシ
グナルプロセッサ等)により構成することもできるし、
相互に独立した回路により構成することもできる。さら
に、これら制御部の少なくとも一部を、共通の回路によ
り構成することもできる。
【0032】本発明のプリンタの一態様では、媒体搬送
機構駆動制御部は、第1グループを構成する第1〜第k
のドット形成要素群から1つずつ選ばれたk個のド
ット形成要素が、順次前記プリント媒体上の奇数番目の
同一のドット行に位置するように、かつ第2グループを
構成する第1〜第kのドット形成要素群から1つずつ
選ばれたk個のドット形成要素が、順次前記プリント
媒体上の偶数番目の同一のドット行に位置するように、
媒体搬送機構を制御し、前記プリントヘッド駆動制御部
は、奇数番目のドット行を形成するドットと、偶数番目
のドット行を形成するドットとが互いに、主走査方向に
本来のドット間隔の1/2だけずれて形成されるように
前記プリントヘッド駆動を制御する。
【0033】プリントヘッド駆動制御部は、キャリッジ
の往復移動中に、第1グループに属するドット形成要素
がプリント画像の奇数番目のドット行に属するドットを
形成するに際して、前記k個のドット形成要素それぞ
れについて、前記キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P10+d×αから順
次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P10+d×(1+
α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P10+d×(k
1+αkx)から順次、d×k間隔、 となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
駆動し、前記第2グループに属するドット形成要素がプ
リント画像の偶数番目のドット行に属するドットを形成
するに際して、前記k個のドット形成要素それぞれに
ついて、前記キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P20+d×αから順
次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P20+d×(1+
α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P20+d×(k
1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動する。
【0034】ただし、 P10:奇数番目のドット行についての、主走査方向の
ドット形成基準位置、 P20:偶数番目のドット行についての、主走査方向の
ドット形成基準位置、 α,α,・・・,αkx:奇数番目または偶数番目
のドット行に属するドットを、前記k個のドット形成
要素により形成するに際して、ドットが重複しないよう
に選ばれた、Σα=0(i=1,2,・・・,
αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない整数、
である。
【0035】たとえば、従来の方式により主走査方向に
インターレースを行う場合には、図16(A)〜(D)
に既に示したように、第1グループGRPの第1〜第
4ノズル群(ドット形成要素群)NG11〜NG14
同一番目の4個の異なるノズル(ドット形成要素)によ
り、主走査方向にそれぞれ4ドット間隔(すなわち3ド
ット置き)でドットが形成され、第2グループGRP
の第1〜第4ノズル群NG21〜NG24の同一番目の
4個の異なるノズルにより、主走査方向にそれぞれ4ド
ット間隔(すなわち3ドット置き)でドットが形成され
る。
【0036】一方、本発明の上記態様のプリンタにより
主走査方向に変則的なインターレースを行う場合には、
第1グループGRPについては、図4(A)〜(D)
に示すようにドット行が形成され、第2グループGRP
については、図5(A)〜(D)に示すようにドット
行が形成される。これらの図では、第1グループGRP
,第2グループGRPの、第1ノズル群NG11
ノズルNZ1,15,NZ1,14、第2ノズル群NG
12のノズルNZ2,15,NZ2,14、第3ノズル
群NG13のノズルNZ3,15,NZ3,14、第4
ノズル群NG14のノズルNZ4,15,NZ4,14
により形成されるドットが、対応するノズルの符号を付
してして黒丸で示してあり、未だ形成されていないドッ
トを白丸で、既に形成されているドットを斜線でハッチ
ングした丸で示してある。ここでは、k=4としてあ
る。また、α,α,α,αの値は、第1グルー
プGRPと第2グループGRPとで異ならせること
ができるが、ここではともに、α=0、α=+2、
α=−1、α=−1としてある。
【0037】まず、図4(A)を参照すると、第1ノズ
ル群NG11のノズルNZ1,15,NZ1,14によ
り、基準位置P10から順次、4×d間隔で、P
1,1にドットが形成される。
【0038】つぎに、図4(B)を参照すると、第2ノ
ズル群のノズルNZ2,15,NZ2,14により、第
2ノズル群の基準位置基準位置P10+3×d(すな
わち、P10+d×(1+α)において、α=+
2とした式)から、順次、4×d間隔で、P1,2
ドットが形成される。
【0039】さらに、図4(C)を参照すると、第3ノ
ズル群のノズルNZ3,15,NZ3,14により、第
3ノズル群の基準位置P10+d(P10+d×
(2+α)においてα=−1とした式)から、順
次、4×d間隔で、P1,3にドットが形成される。
【0040】また、さらに、図4(D)を参照すると、
第4ノズル群のノズルNZ4,15,NZ4,14によ
り、第4ノズル群の基準位置P10+2×d(P10
+d×(3+α)においてα=−1とした式)か
ら、順次、4×d間隔で、P1,4にドットが形成さ
れる。
【0041】図4(A)〜(D)からわかるように、同
一ドット行の各ドットを重複することなく、4つのドッ
ト形成要素を用いて変則的インターレースによるドット
行の形成を行うことができる。
【0042】第2グループGRPについても、上記と
同様にしてドット行が形成されるが、図5(A)〜
(D)に示すように、第2グループGRPの、第1ノ
ズル群NG21のノズルNZ1,15,NZ1,14
第2ノズル群NG22のノズルNZ2,15,NZ
2,14、第3ノズル群NG23のノズルN
3,15,NZ3,14、第4ノズル群NG24のノ
ズルNZ4,15,NZ4,14が形成するドットは、
第1グループGRPの各ノズルが形成したドットに対
して、主走査方向に本来のドットピッチの半分の距離だ
けずれて形成される。
【0043】本発明のプリンタの他の態様では、プリン
トヘッド駆動制御部は、キャリッジの往復移動中に、前
記第1グループに属するドット形成要素がプリント画像
の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際し
て、前記k個のドット形成要素それぞれについて、N
回の駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動距
離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
駆動し、前記第2グループに属するドット形成要素がプ
リント画像の偶数番目のドット行に属するドットを形成
するに際して、前記k個のドット形成要素それぞれに
ついて、N回(Nは3以上の整数)の駆動を1セッ
トとして、前記キャリッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
駆動する。
【0044】ただし、 i:前記k個のドット形成要素のうち何個目のドット
形成要素であるかを示す整数、 d:プリント画像の主走査方向ドット間距離、 βi,1〜βi,Nx:前記k個のドット形成要素に
よりひとつのドット行に属するドットを形成するに際し
て、ドットが重複しないように選ばれた、全てが同時に
0とはならない整数、である。
【0045】ここで、βi,1〜βi,Nxを、Σβ
i,j=0(j=1,2,・・・,N)を満たすよう
に選び、かつ、Nの値がkの値に等しいようにする
ことが、上記操作をする上で効率がよい。
【0046】この態様のプリンタにより主走査方向に変
則的なインターレースを行う場合には、第1グループG
RPについては、図8(A)〜(D)に示すようにド
ット行が形成され、第2グループGRPについては、
図9(A)〜(D)に示すようにドット行が形成され
る。
【0047】これらの図では、第1グループGRP
第2グループGRPの、第1ノズル群NG11のノズ
ルNZ1,15,NZ1,14、第2ノズル群NG12
のノズルNZ2,15,NZ2,14、第3ノズル群N
13のノズルNZ3,15,NZ3,14、第4ノズ
ル群NG14のノズルNZ4,15,NZ4,14によ
り形成されるドットが、対応するノズルの符号を付して
して黒丸で示してあり、未だ形成されていないドットを
白丸で、既に形成されているドットを斜線でハッチング
した丸で示してある。
【0048】以下に、第1グループGRPの第1ノズ
ル群(第1ドット形成要素群)〜第4ノズル群(第4ド
ット形成要素群)により主走査方向に変則的なインター
レースを行う場合を説明する。ここでは、N=4とす
ると(この場合にはk=4である)。
【0049】まず、第1ノズル群のノズルN
1,15,NZ1,14により、前記キャリッジの移
動距離が、第1ノズル群の基準位置から、順次、 1回目:X1,1=d×(4+β1,1), 2回目:X1,2=d×(4+β1,2), 3回目:X1,3=d×(4+β1,3), 4回目:X1,4=d×(4+β1,4) となるタイミングでドットが形成される(図8(A)参
照)。
【0050】ここで、β1,1=+2,β1,2=−
1,β1,3=−1,β1,4=0とすると(β1,1
+β1,2+β1,3+β1,4=0である)、図8
(A)に示されるように、X1,1=6×d,X
1,2=3×d,X1,3=3×d,X1,4=4
×dとなり、基準位置p1,0から順次p1,1,p
1,2,p1,3,p1,4,p1,1,・・・にドッ
トが形成される。
【0051】また、第2ノズル群のノズルNZ2,1
NZ2,15により、前記キャリッジの移動距離が、第
2ノズル群の基準位置から、順次、 1回目:X2,1=d×(4+β2,1), 2回目:X2,2=d×(4+β2,2), 3回目:X2,3=d×(4+β2,3), 4回目:X2,4=d×(4+β2,4) となるようにドットが形成される(図8(B)参照)。
【0052】ここで、β2,1=−1,β2,2=0,
β2,3=+2,β2,4=−1とすると(β2,1
β2,2+β2,3+β2,4=0である)、したがっ
て、X2,1=3×d,X2,2=4×d,X
2,3=6×d,X2,4=3×dとなり、基準位
置p2,0から順次p2,1,p2,2,p2,3,p
2,4,p2,1,・・・にドットが形成される。
【0053】同様に、第3ノズル群のノズルNZ3,1
〜NZ3,15により、前記キャリッジの移動距離が、
第3ノズル群の基準位置から、順次、 1回目:X3,1=d×(4+β3,1), 2回目:X3,2=d×(4+β3,2), 3回目:X3,3=d×(4+β3,3), 4回目:X3,4=d×(4+β3,4) となるようにドットが形成される(図8(C)参照)。
【0054】この場合には、β3,1=−1,β3,2
=+2,β3,3=0,β3,4=−1とすると(β
3,1+β3,2+β3,3+β3,4=0である)、
したがって、X3,1=3×d,X3,2=6×
,X3,3=4×d,X3,4=3×dとな
り、基準位置p3,0から順次p3,1,p3,2,p
3,3,p3,4,p3,1,・・・にドットが形成さ
れる。
【0055】同様に、第4ノズル群のノズルNZ4,1
〜NZ4,15により、前記キャリッジの移動距離が、
第4ノズル群の基準位置から、順次、 1回目:X4,1=d×(4+β4,1), 2回目:X4,2=d×(4+β4,2), 3回目:X4,3=d×(4+β4,3), 4回目:X4,4=d×(4+β4,4) となるようにドットが形成される(図8(D)参照)。
【0056】この場合には、β4,1=0,β4,2
−1,β4,3=−1,β4,4=+2とすると(β
4,1+β4,2+β4,3+β4,4=0である)、
したがって、X4,1=4×d,X4,2=3×
,X4,3=3×d,X4,4=6×dとな
り、基準位置p4,0から順次p4,1,p4,2,p
4,3,p4,4,p4,1,・・・にドットが形成さ
れる。
【0057】図8(A)〜(D)からわかるように、β
i,1,βi,2,βi,3,βi,4(i=1,2,
3,4)を適当に選ぶことにより、同一ドット行の各ド
ットを重複することなく、4つのドット形成要素を用い
て変則的インターレースによるドット形成を行うことが
できる。また、プリントヘッド駆動制御部は、前記β
i,1〜βi,Nxに対応するデータを記憶する手段を
有し、この記憶手段から、N回のドット形成要素の駆
動を1セットとするタイミングを生成して、前記プリン
トヘッドに出力することができる。
【0058】第2グループGRPについても、上記と
同様にしてドット行が形成されるが、図9(A)〜
(D)に示すように、第2グループGRPの、第1ノ
ズル群NG21のノズルNZ1,15,NZ1,14
第2ノズル群NG22のノズルNZ2,15,NZ
2,14、第3ノズル群NG23のノズルN
3,15,NZ3,14、第4ノズル群NG24のノ
ズルNZ4,15,NZ4,14が形成するドットは、
第1グループGRPの各ノズルが形成したドットに対
して、主走査方向に本来のドットピッチの半分の距離だ
けずれて形成される。
【0059】なお、βi,1,βi,2,βi,3,β
i,4(i=1,2,3,4)の値は、第1グループG
RPと第2グループGRPとで同一としてあるが、
上記の例では同一としてある。
【0060】本発明の上記各態様のプリンタによれば、
同一ドット行の隣接するドットは、異なるドット形成要
素により形成される。したがって、リニヤスケールユニ
ットのエンコーダの出力パルスを逓倍して、ドット形成
要素のタイミング信号を生成する場合であっても、エン
コーダユニットによる処理や、逓倍回路における処理
は、それぞれのドット形成に関しては、連続しては行わ
れないので、主走査方向のドットピッチの誤差の影響が
周期的に生じることはなくなり、誤差が分散される。
【0061】本発明のプリンタのさらに他の態様では、
媒体搬送機構駆動制御部は、ひとつのドット形成要素群
が、プリント画像のひとつのドット列に属するドットを
重複することなく形成し、かつ副走査方向ドット間隔が
/kとなるように、前記媒体搬送機構を駆動す
る。この駆動により、副走査方向についてのインターレ
ースによるドットの形成が行われる。
【0062】すなわち、主走査方向についてのインター
レースによる駆動方式と、副走査方向についての変則的
なインターレースによる駆動方式とを組み合わせること
で、左右、上下、あるいは斜め上、斜め下に位置するド
ットの全てを異なるドット形成要素により形成すること
ができ、この結果、主走査方向および副走査方向につい
てのドットピッチの誤差に起因する、画像品質の低下を
解消できる。
【0063】この場合には、前記媒体搬送機構駆動制御
部は、N回のプリント媒体のピッチ送りを1セットと
して、各ピッチ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
)となる全てが同時に0とはならない整数)となる
ように前記媒体搬送機構を駆動することができる。ここ
で、N=kとすることができる。これにより、副走
査方向について、変則的なインターレースを行うことが
でき、媒体の送りピッチの誤差の影響が周期的に表れる
といった不都合を解消することができる。
【0064】本発明のインターレース式プリント方法
(以下、単に「本発明のプリント方法」と言う)では、
上述した構成のプリントヘッドが用いられ、その一の態
様では、第1グループを構成する第1〜第kのドット
形成要素群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要
素が、順次前記プリント媒体上の奇数番目の同一のドッ
ト行に位置するように、かつ第2グループを構成する第
1〜第kのドット形成要素群から1つずつ選ばれたk
個のドット形成要素が、順次前記プリント媒体上の偶
数番目の同一のドット行に位置するようにプリント媒体
を搬送し、前記プリントヘッドを搭載したキャリッジの
往復移動中に、前記第1グループに属するドット形成要
素がプリント画像の奇数番目のドット行に属するドット
を形成するに際して、前記k個のドット形成要素それ
ぞれについて、前記キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P10+d×αから順
次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P10+d×(1+
α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P10+d×(k
1+αkx)から順次、d×k間隔、 となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
駆動し、前記第2グループに属するドット形成要素がプ
リント画像の奇数番目のドット行に属するドットを形成
するに際して、前記k個のドット形成要素それぞれに
ついて、前記キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P20+d×αから順
次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P20+d×(1+
α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P20+d×(k
1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動する。
【0065】ただし、 P10:奇数番目のドット行についての、主走査方向の
ドット形成基準位置、 P20:偶数番目のドット行についての、主走査方向の
ドット形成基準位置、 α,α,・・・,αkx:奇数番目または偶数番目
のドット行に属するドットを、前記k個のドット形成
要素により形成するに際して、ドットが重複しないよう
に選ばれた、Σα=0(i=1,2,・・・,
αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない整数、
である。
【0066】また、本発明のプリント方法の他の態様で
は、第1グループを構成する第1〜第kのドット形成
要素群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要素
が、順次前記プリント媒体上の奇数番目の同一のドット
行に位置するように、かつ第2グループを構成する第1
〜第kのドット形成要素群から1つずつ選ばれたk
個のドット形成要素が、順次前記プリント媒体上の偶数
番目の同一のドット行に位置するようにプリント媒体を
搬送し、前記プリントヘッドを搭載したキャリッジの往
復移動中に、前記第1グループに属するドット形成要素
がプリント画像の奇数番目のドット行に属するドットを
形成するに際して、前記k個のドット形成要素それぞ
れについて、N回の駆動を1セットとして、前記キャ
リッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を駆動し、前記
第2グループに属するドット形成要素がプリント画像の
偶数番目のドット行に属するドットを形成するに際し
て、前記k個のドット形成要素それぞれについて、N
回の駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動距
離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を駆動する。
【0067】ただし、 i:k個のドット形成要素のうち何個目のドット形成
要素であるかを示す整数、 d:プリント画像の主走査方向ドット間距離、 βi,1〜βi,Nx:Σβi,j=0(j=1,2,
・・・,N)となる整数変数であり、前記k個のド
ット形成要素によりひとつのドット行に属するドットを
形成するに際して、ドットが重複しないように選ばれ
た、全てが同時に0とはならない整数、である。
【0068】本発明のプリント方法のさらに他の態様で
は、N回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとし
て、各ピッチ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
)となる全てが同時に0とはならない整数)として
前記プリント媒体を搬送することができる。
【0069】としてプリント媒体を搬送することができ
る。なお、本発明のプリント方法も、上述した本発明の
プリンタと同様に作用し、また上述した本発明のプリン
タと同一の効果を奏する。
【0070】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕図1は、本発明の
第1実施例に用いられるプリンタを示す図であり、プリ
ンタ101は、プリントヘッド11、キャリッジ12、
キャリッジ駆動機構13、媒体搬送機構14、プリント
ヘッド駆動制御部15、キャリッジ駆動機構制御部1
6、媒体搬送機構駆動制御部17、エンコーダユニット
18、および画像処理プロセッサ19を有している。
【0071】プリントヘッド11は、キャリッジ12に
搭載されている。このプリントヘッド11には、図2に
示すように、第1グループGRPを構成する4つのノ
ズル群(ドット形成要素群)NG11,NG12,NG
13,NG14と、第2グループGRPを構成する4
つのノズル群NG21,NG22,NG23,NG24
の合計で8つのノズル群が、副走査方向(図1では、y
方向)に、それぞれのノズル密度が180dpiとなる
ように形成されている。
【0072】図2では、第1グループGRPのノズル
群NG11,NG12,NG13,NG14には、それ
ぞれ15個のノズルNZ1,1〜NZ1,15,NZ
2,1〜NZ2,15,NZ3,1〜NZ3,15,N
4,1〜NZ4,15が形成され、第2グループGR
のノズル群NG21,NG22,NG23,NG
24にも、それぞれ15個のノズルNZ1,1〜NZ
1,15,NZ2,1〜NZ2,15,NZ3,1〜N
3,15,NZ4,1〜NZ4,15が形成されてい
る。
【0073】なお、カラーのインクジェットプリンタの
場合には、上記と同様の4ノズル群を複数組、プリント
ヘッド11に並べて形成することができる。この場合に
は、各ノズル群の組が、本発明の作用・効果を奏するよ
うに駆動されることは言うまでもない。
【0074】キャリッジ駆動機構13は、タイミングベ
ルト131、パルスモータ132等を含んで構成されて
いる。タイミングベルト131は、キャリッジ12に固
定されおり、パルスモータ132からの駆動力を受け
て、キャリッジ12を主走査方向(±x方向)に往復移
動させることができる。
【0075】媒体搬送機構14は、媒体搬送ローラ14
1と、パルスモータ142と、媒体搬送補助ローラ14
3と、歯車群144とを含んで構成されている。パルス
モータ142の駆動力は、歯車群144を介して、媒体
搬送ローラ141に伝達され、媒体搬送ローラ141
は、媒体200を、媒体搬送補助ローラ143との間に
挟むようにして、副走査方向(y方向)に搬送する。媒
体搬送機構14は、媒体搬送機構駆動制御部17から、
ピッチ送り量データPTDを受け取り、媒体200を、
副走査方向にピッチ送り量データPTDに応じたピッチ
送り量(15×d)で搬送することができる。本実施
例では、dは1/720〔インチ〕であるので、1/
48〔インチ〕としてある。
【0076】プリントヘッド駆動制御部15は、第1グ
ループGRPのノズル群NG11,NG12,NG
13,NG14および第2グループGRPのノズル群
NG21,NG22,NG23,NG24のそれぞれに
ついて、オフセットデータα,α,α,αを記
憶する共通のレジスタ151を有している。
【0077】プリントヘッド駆動制御部15は、キャリ
ッジ12の主走査方向への往復移動に合わせて、プリン
トヘッド11に、第1グループGRPのノズル群NG
11,NG12,NG13,NG14を駆動するための
駆動信号PHD11,PHD 12,PHD13,PHD
14および第2グループGRPのノズル群NG21
NG22,NG23,NG24を駆動するための駆動信
号PHD21,PHD22,PHD23,PHD24
送出しており、第1グループGRPの第1ノズル群N
11を構成するドット形成要素については、P10
×αから順次、前記キャリッジがd×k(本
実施例では、k=4)移動するタイミングで、駆動信
号PHD11を送出している。プリントヘッド駆動制御
部15は、また、第1グループGRPの第2ノズル群
NG12を構成するドット形成要素については、P10
+d×(1+α)から順次、第3ノズル群NG13
を構成するドット形成要素については、P10+d×
(2+α)から順次、第4ノズル群NG14を構成す
るドット形成要素については、P10+d×(3+α
)から順次、前記キャリッジがd×k移動するタ
イミングで、駆動信号PHD12,PHD13,PHD
14をそれぞれ送出している。
【0078】また、プリントヘッド駆動制御部15は、
第2グループGRPの第1ノズル群NG21を構成す
るドット形成要素については、P20+d×αから
順次、第2ノズル群NG22を構成するドット形成要素
については、P20+d×(1+α)から順次、第
3ノズル群NG23を構成するドット形成要素について
は、P20+d×(2+α)から順次、第4ノズル
群NG14を構成するドット形成要素については、P
20+d×(3+α)から順次、前記キャリッジが
×k移動するタイミングで、駆動信号PH
21,PHD22,PHD23,PHD24をそれぞ
れ送出している。
【0079】ここで、P20は、主走査方向のドット形
成基準位置であり、α,α,α,αは、4個の
ドット形成要素によりひとつのドット行に属するドット
を形成するに際して、ドットが重複しないように選ばれ
た、α+α+α+α=0を満たし、かつ全てが
同時に0とはならない整数である。
【0080】キャリッジ駆動機構制御部16は、キャリ
ッジ駆動機構13に、往復移動のタイミング信号TS等
を送出することにより、キャリッジ駆動機構13を制御
する。
【0081】なお、本実施例では、図示しないが、プリ
ントバッファからのプリントデータPDは、画像処理プ
ロセッサ19を介してプリントヘッド駆動制御部15に
送出されている。
【0082】リニヤエンコーダユニット18は、キャリ
ッジ12の移動方向に張設された長さ方向と垂直な方向
に微小等間隔の多数のスリットを有するリニヤスケール
181と、上記スリットの通過個数を検出するエンコー
ダ(図示せず)からなる。リニヤスケール181は、キ
ャリッジ12に設けたホルダ621に挿通され、また図
示はしないがエンコーダを構成するフォトダイオードと
フォトセンサが、ホルダ121部分でリニヤスケール1
81を挟むように設けられている。エンコーダは、キャ
リッジ位置検出手段として機能する。プリントヘッド駆
動制御部15は、エンコーダの出力パルスを入力し、こ
れを8逓倍して、1/1440dpi精度のタイミング
信号を生成している。
【0083】図1のプリンタの動作を、以下に説明す
る。図3(A)〜(D)は、前述したように、第1グル
ープGRPの第1〜第4ノズル群NG11〜NG14
の、副走査方向の着滴動作の説明図である。図示はしな
いが、図3(D)の状態から、さらに4ピッチ送りがな
されると、ノズル群NG11のノズルNZ1,15,N
1,14が既に形成したドットが属するドット行に
は、ノズル群NGのノズルNZ2,15,NZ
2,14が位置することになる。すなわち、ノズル群N
11のあるノズル(ここでは、NZ1,15とする)
が形成した副走査方向位置(ドット行位置)には、媒体
200の4回のピッチ送り後、8回のピッチ送り後、1
2回のピッチ送り後に、ノズル群NG12のノズルNZ
2,15、ノズル群NG13のノズルNZ3,15、N
のノズルNZ4,15が位置する。したがって、あ
るドット行には必ず異なるノズル群に属するノズルが一
回ずつ、合計で4回位置するので、図4(A)〜(D)
に示したように、これらのノズルを用いて主走査方向に
ついてのインターレースによるプリントを行うことがで
きる。第1グループGRPの第1〜第4ノズル群NG
21〜NG24についても上記と同様であり、図5
(A)〜(D)に示したように、これらのノズルを用い
て主走査方向についてのインターレースによるプリント
を行うことができる。
【0084】本実施例では、プリントヘッド駆動制御部
15のレジスタ151に格納されているオフセットデー
タα,α,α,αの間には、前述したようにα
+α+α+α=0の関係があり、本実施例で
は、α=0,α=+2,α=−1,α=−1と
してある。
【0085】プリントヘッド駆動制御部15は、図4
(A)に示すように、第1グループGRPの第1ノズ
ル群NG11については、α=0なので、P10+d
×0=P10にドットが形成されるタイミングで各ノ
ズルを駆動し、順次、4×d間隔となるタイミングで
各ノズルを駆動する。
【0086】そして、媒体搬送機構14が媒体200
を、4送りピッチ分搬送すると、図4(B)に示すよう
に、先に第1グループGRPの第1ノズル群NG11
の各ノズルが形成した各ドット行に、第2ノズル群NG
12の各ノズルが位置することになる。第2ノズル群N
12については、α=+2なので、まずP10+d
×(1+2)=P10+3×dにドットが形成され
るタイミングで各ノズルを駆動し、順次、4×d間隔
となるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0087】媒体搬送機構14が媒体200を、さらに
4送りピッチ分搬送すると、図4(C)に示すように、
先に第1ノズル群NG11、第2ノズル群NG12の各
ノズルが形成した各ドット行に、第3ノズル群NG13
の各ノズルが位置することになる。第3ノズル群NG
13については、α=−1なので、まずP10+d
×(2−1)=P10+dにドットが形成されるタイ
ミングで各ノズルを駆動し、順次、4×d間隔となる
タイミングで各ノズルを駆動する。
【0088】媒体搬送機構14が媒体200を、さらに
4送りピッチ分搬送すると、先に第1〜第3ノズル群N
11,NG12,NG13の各ノズルが形成したドッ
ト行に、第4ノズル群NG14が位置することになる。
第4ノズル群NG14については、α=−1なので、
まずP10+d×(3−1)=P10+2×dにド
ットが形成されるタイミングで各ノズルを駆動し、順
次、4×d間隔となるタイミングで各ノズルを駆動す
る。
【0089】第2グループGRPを構成する各ノズル
群NG21,NG22,NG23,NG24の動作も、
概ね上記と同様であるが、プリントヘッド駆動制御部1
5がプリントヘッド11を駆動するタイミングの始期
が、第1グループGRPの場合と異なる。すなわち、
図5(A)〜(D)に示すように、第2グループGRP
については、基準位置P20が、第1グループGRP
についての基準位置P10に対して、主走査方向のド
ット間隔の半分の距離だけずれている。
【0090】図4(A)〜(D)および図5(A)〜
(D)では、全てのノズルは、主走査方向についての同
一間隔で駆動されるように示してあるが、実際には、あ
るドット形成と次のドット形成との時間間隔(すなわち
ドット形成のタイミング)に周期的な誤差が含まれるこ
とがある。
【0091】本発明では、ドット形成のタイミングを変
則的に設定してある(すなわち、主走査方向について変
則的なインターレースを行っている)ので、エンコーダ
ユニット68の特性、上記逓倍を行う回路の特性等に起
因して、主走査方向のドットピッチ誤差の影響が大幅に
低減される。従来のプリンタ(図15参照)により主走
査方向についてインターレースを行った結果、主走査方
向にバンディングが生じたプリント例を図17に示し、
本実施例によるプリント例を図6に示す。図6を図17
と比較すれば明らかなように、本実施例によれば主走査
方向についてのバンディング等の発生が大幅に防止され
る。
【0092】〔第2実施例〕図7は、本発明の第2実施
例に用いられるプリンタ102を示す図であり、図1に
示したプリンタとは、プリントヘッド駆動制御部(本実
施例では、符号15’で示す)が異なっている。本実施
例では、プリントヘッド駆動制御部15’は、キャリッ
ジ12の主走査方向への往復移動に合わせて、プリント
ヘッド11に、第1グループGRPのノズル群NG
11,NG12,NG13,NG14を駆動するための
駆動信号PHD11,PHD12,PHD13,PHD
14および第2グループGRPのノズル群NG21
NG22,NG23,NG24を駆動するための駆動信
号PHD21,PHD22,PHD23,PHD24
送出している。また、プリントヘッド駆動制御部15’
は、第1グループGRPおよび第2グループGRP
の第iノズル群(i=1,2,3,4)のノズルについ
て、オフセットデータβi,1,βi,2,βi,3
βi,4を記憶する共通のレジスタ151’を有してお
り、同一行に位置することになるノズルの個数k(こ
の場合には4)にオフセットデータを加算し、これに主
走査方向のドット間隔d(=1/720〔インチ〕)
を乗算した値、d×(4+βi,1),d×(4+
βi,2),d×(4+βi,3),d×(4+β
i,4)に相当するタイミングを、駆動信号PHD1i
およびPHD2iとして送出している。
【0093】以下、図7のプリンタの動作を、説明す
る。なお、第1グループGRPのノズル群NG11
NG12,NG13,NG14および第2グループGR
のノズル群NG21,NG22,NG23,NG
24の、副走査方向の着滴動作は、第1実施例と同様で
あるのでここでは説明を省略する。
【0094】本実施例では、プリントヘッド駆動制御部
15’のレジスタ151’には、ノズル群NG11,N
21を構成する各ノズルを駆動するときに用いるオフ
セットデータβ1,1,β1,2,β1,3
β1,4、ノズル群NG12,NG22を構成する各ノ
ズルを駆動するときに用いるオフセットデータ
β2,1,β2,2,β2,3,β2,4、ノズル群N
13,NG23を構成する各ノズルを駆動するときに
用いるオフセットデータβ3,1,β3,2
β3,3,β3,4、ノズル群NG14,NG24を構
成する各ノズルを駆動するときに用いるオフセットデー
タβ4,1,β4,2,β4,3,β4,4が格納され
ている。
【0095】Σβ1,i=0、Σβ2,i=0,Σβ
3,i=0,Σβ4,i=0(i=1,2,3,4)で
あり、本実施例では、β1,1=+2,β1,2=−
1,β1,3=−1,β1,4=0、β2,1=−1,
β2,2=0,β2,3=+2,β2,4=−1、β
3,1=−1,β3,2=+2,β3,3=0,β
3,4=−1、β4,1=0,β4,2=−1,β
4,3=−1,β4,4=+2、としてある。
【0096】プリントヘッド駆動制御部15’は、図8
(A)に示すように、第1ノズル群NG11について
は、まず基準位置p1,0にドットが形成されるタイミ
ングで各ノズルを駆動し、つぎにp1,0からX1,1
=d×(4+β1,1)=6×dだけ離れた位置p
1,1にドットが形成されるタイミングで各ノズルを駆
動する。そして、順次、p1,1からX1,2=d×
(4+β1,2)=3×dだけ離れた位置p1,2
ドットが形成されるタイミングで各ノズルを、p1,2
からX1,3=d×(4+β1,3)=3×dだけ
離れた位置p1,3にドットが形成されるタイミングで
各ノズルを、p1,3からX1,4=d×(4+β
1,4)=0×dだけ離れた位置p1,4にドットが
形成されるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0097】媒体搬送機構14が媒体200を4送りピ
ッチ分搬送すると、先に第1ノズル群NG11が形成し
たドット行に、第2ノズル群NG12が位置することに
なる。プリントヘッド駆動制御部15’は、図8(B)
に示すように、第2ノズル群NG12を構成する各ノズ
ルを駆動し、まず基準位置p2,0(p1,0とはd
だけ離れている)にドットが形成されるタイミングで各
ノズルを駆動する。そして、図8(A)で説明したと同
様な手順で、p2,0からX2,1=d×(4+β
2,1)=3×dだけ離れた位置p2,1、p2,1
からX2,2=d×(4+β2,2)=4×dだけ
離れた位置p2,2、p2,2からX2, =d×
(4+β2,3)=6×dだけ離れた位置p2,3
2,3からX2,4=d×(4+β2,4)=3×
だけ離れた位置p2,4に、それぞれドットが形成
されるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0098】媒体搬送機構14が媒体200を、さらに
4送りピッチ分搬送すると、先に第1ノズル群NG
第2ノズル群NG12が形成したドット行に、第3ノズ
ル群NG13が位置することになる。プリントヘッド駆
動制御部15’は、図8(C)に示すように、上記と同
様の手順で、まず、まず基準位置p3,0(p2,0
はdだけ離れている)にドットが形成されるタイミン
グで各ノズルを駆動し、p3,0からX3,1=d×
(4+β3,1)=3×dだけ離れた位置p3,1
3,1からX3,2=d×(4+β3,2)=6×
だけ離れた位置p3,2、p3,2からX3,3
×(4+β3,3)=4×dだけ離れた位置p
3,3、p3,3からX3,4=d×(4+
β3,4)=3×dだけ離れた位置p3,4に、それ
ぞれドットが形成されるタイミングで各ノズルを駆動す
る。
【0099】同様にして媒体搬送機構14が媒体200
を、さらに4送りピッチ分搬送すると、プリントヘッド
駆動制御部15’は、図8(D)に示すように、第1ノ
ズル群NG14について、上記と同様の手順で、基準位
置p4,0(p3,0とはdだけ離れている)にドッ
トが形成されるタイミングで各ノズルを駆動し、p
4,0からX4,1=d×(4+β4,1)=4×d
だけ離れた位置p4,1、p4,1からX4,2=d
×(4+β4,2)=3×dだけ離れた位置p
4,2、p4,2からX4,3=d×(4+
β4,3)=4×dだけ離れた位置p4,3、p
4,3からX4,4=d×(4+β4,4)=6×d
だけ離れた位置p4,4に、それぞれドットが形成さ
れるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0100】第2グループGRPを構成する各ノズル
群NG21〜NG24の動作も、概ね上記と同様である
が、プリントヘッド駆動制御部15’がプリントヘッド
11を駆動するタイミングの始期が、第1グループGR
の場合と異なる。すなわち、図9(A)〜(D)に
示すように、第2グループGRPについては、基準位
置(p1,0,p2,0,p3,0,p4,0)が、第
1グループGRPと異なり、主走査方向のドット間隔
の半分の距離だけずれている。
【0101】図8(A)〜(D)および図9(A)〜
(D)では、全てのノズルは、主走査方向についての同
一間隔で駆動されるように示してあるが、実際には、あ
るドット形成と次のドット形成との時間間隔(すなわち
ドット形成のタイミング)に周期的な誤差が含まれるこ
とがある。本実施例では、図8(A)〜(D)および図
9(A)〜(D)に示すように、ドット形成のタイミン
グを変則的に設定してある(すなわち、主走査方向につ
いて変則的なインターレースを行っている)ので、エン
コーダユニット68の特性、上記逓倍を行う回路の特性
等に起因して、主走査方向のドットピッチ誤差の影響が
大幅に低減される。
【0102】本実施例によるプリント例を図10に示
す。図10を図17の従来のプリンタ(図15参照)に
よるプリント例と比較すれば明らかなように、本実施例
によっても主走査方向についてのバンディング等の発生
が大幅に防止される。
【0103】ところで、媒体搬送ローラ141の偏芯等
に起因して、各ピッチ送りにおける媒体200の送り量
に誤差が生じることがある。この誤差は、1回目から4
回目のピッチ送りにわたり順次累積されるので、プリン
トされた画像には、後述するように、副走査方向につい
てバンディングが生じることがある(図14参照)。こ
のようなバンディングは、以下の第3実施例により解消
することができる。
【0104】〔第3実施例〕図11は、本発明の第2実
施例に用いられるプリンタを示す図であり、プリンタ1
03の構成は、媒体搬送機構制御部(図7では符号1
7)を除き、第2実施例に用いたプリンタ102の構成
と同一である。
【0105】本実施例では、媒体搬送機構制御部17’
は、記憶手段(レジスタ171)を有している。
【0106】第2実施例では、媒体200のピッチ送り
量が常に一定として、副走査方向にインターレースを行
う場合を述べたが、本実施例では、媒体200のピッチ
送り量を、ピッチ送りごとに変化させて、副走査方向に
変則的なインターレースを行っている。
【0107】第2実施例では、4回で1セットの、1回
目から4回目のピッチ送りにわたり、各回のピッチ送り
の誤差が累積され、副走査方向にバンディングが生じる
場合がある。これに対して、本実施例では、媒体搬送機
構駆動制御部17’は、媒体搬送機構14に4回のピッ
チ送り量データPTDの送出を1セットとして、ピッチ
送り基準量15’×dに、ピッチ送り変化量γ×d
,γ×d,γ×d,γ×dを加算したピ
ッチ送り量PTに相当するデータPTDを送出するよう
に構成してある。ただし、Σγ=0(j=1,2,
3,4)である。
【0108】図12(A)〜(D)に、γ=0,γ
=+2,γ=−1,γ=−1として、副走査方向に
ついて変則的なインターレースを行う場合を示す。図1
2(A)に示すように、たとえば第1グループGRP
の第1ノズル群のノズルNZ1,15とNZ1,14
よるドットが形成されると、(15+2)ドットピッチ
分だけ媒体200が搬送されて、図12(B)に示すよ
うにNZ1,15とNZ1,14との間にNZ1,11
が形成され、次に(15−1)ドットピッチ分だけ媒体
200が搬送されて、図12(C)に示すようにNZ
1,7が形成され、さらに(15−1)ドットピッチ分
だけ媒体200が搬送されて、図12(D)に示すよう
にNZ1,3が形成される。なお、図12(A)〜
(D)では、形成されたドットには当該ドットを形成し
たノズルの符号を付してある。
【0109】プリントヘッド駆動制御部15’の動作
は、第2実施例と同様であるので、主走査方向について
のドット形成は図8(A)〜(D)および図9(A)〜
(D)に示したと同様である。図13に本実施例による
プリント例を示すとともに、図14に第2実施例におい
て副走査方向にバンディングが生じた場合のプリント例
を示す。図13と図14との比較から明らかなように、
本実施例によれば、主走査方向のみならず副走査方向に
ついてもドットの着滴位置の誤差が分散されるので、む
らの無い画像を得ることができる。
【0110】なお、第3実施例では、第2実施例におけ
る主走査方向インターレース技術に、副走査方向のイン
ターレースを組み合わせているが、もちろん第1実施例
における主走査方向インターレース技術に、副走査方向
のインターレースを組み合わせることもできる。
【0111】
【発明の効果】主走査方向のドット形成を、インターレ
ースにより行い、稠密にドットを配置したプリント画像
を得る場合において、エンコーダユニットの特性、逓倍
回路の特性等に起因して、周期的に表れる主走査方向の
ドットピッチ誤差の影響を解消することができ、これに
よりきわめて品質の高いプリント出力を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に用いられるプリンタを示
す図である。
【図2】プリントヘッドに設けられた4つのノズル群
(ドット形成要素群)を示す図である。
【図3】ノズル群の、副走査方向の4回1セットのピッ
チ送り動作に伴って形成されたドット位置を示す図であ
り、(A)は1回目のピッチ送り動作により形成される
ドットを、(B)は2回目のピッチ送り動作により形成
されるドットを、(C)は3回目のピッチ送り動作によ
り形成されるドットを、(D)は4回目のピッチ送り動
作により形成されるドットをそれぞれ示す図である。
【図4】第1実施例において、第1グループの第1〜第
4ノズル群の同一番目のノズルが、主走査方向に形成し
たドット位置を示す図であり、(A)は第1ノズル群に
より形成されるドットを、(B)は第2ノズル群により
形成されるドットを、(C)は第3ノズル群により形成
されるドットを、(D)は第4ノズル群により形成され
るドットを、それぞれ示す図である。
【図5】第1実施例において、第2グループの第1〜第
4ノズル群の同一番目のノズルが、主走査方向に形成し
たドット位置を示す図であり、(A)は第1ノズル群に
より形成されるドットを、(B)は第2ノズル群により
形成されるドットを、(C)は第3ノズル群により形成
されるドットを、(D)は第4ノズル群により形成され
るドットを、それぞれ示す図である。
【図6】第1実施例によるプリント例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に用いられるプリンタを示
す図である。
【図8】第2実施例において、第1グループの第1〜第
4ノズル群の同一番目のノズルが、主走査方向に4回1
セットの駆動により形成したドット位置を示す図であ
り、(A)は第1ノズル群による1回目の駆動により形
成されるドットを、(B)は第2ノズル群による2回目
の駆動により形成されるドットを、(C)は第3ノズル
群による3回目の駆動により形成されるドットを、
(D)は第4ノズル群による4回目の駆動により形成さ
れるドットを、それぞれ示す図である。
【図9】第2実施例において、第1グループの第1〜第
4ノズル群の同一番目のノズルが、主走査方向に4回1
セットの駆動により形成したドット位置を示す図であ
り、(A)は第1ノズル群による1回目の駆動により形
成されるドットを、(B)は第2ノズル群による2回目
の駆動により形成されるドットを、(C)は第3ノズル
群による3回目の駆動により形成されるドットを、
(D)は第4ノズル群による4回目の駆動により形成さ
れるドットを、それぞれ示す図である。
【図10】第2実施例によるプリント例を示す図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例に用いられるプリンタを
示す図である。
【図12】第3実施例において副走査方向についても変
則的なインターレースを4回1セットで行うときの説明
図であり、(A)は1回目のピッチ送り動作により形成
されるドットを、(B)は2回目のピッチ送り動作によ
り形成されるドットを、(C)は3回目のピッチ送り動
作により形成されるドットを、(D)は4回目のピッチ
送り動作により形成されるドットをそれぞれ示す図であ
る。
【図13】第3実施例によるプリント例を示す図であ
る。
【図14】第2実施例において副走査方向にバンディン
グが生じた場合のプリント例を示す図である。
【図15】従来のインターレース方式でのプリントを行
うインクジェットプリンタの概略を例示する説明図であ
る。
【図16】図3に示した第1グループの第1〜第4ノズ
ル群の4個の異なるノズルおよび第1グループの第1〜
第4ノズル群の4個の異なるノズルにより主走査方向に
インターレースを行う場合のプリントの工程を示す図で
ある。
【図17】従来のプリンタにより主走査方向についてイ
ンターレースを行った場合のプリント例を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 プリンタ 11 プリントヘッド 12 キャリッジ 13 キャリッジ駆動機構 14 媒体搬送機構 15 プリントヘッド駆動制御部 15’ プリントヘッド駆動制御部 16 キャリッジ駆動機構制御部 17 媒体搬送機構駆動制御部 18 リニヤエンコーダユニット 19 画像処理プロセッサ 101 プリンタ 102 プリンタ 131 タイミングベルト 132 パルスモータ 141 媒体搬送ローラ 142 パルスモータ 143 媒体搬送補助ローラ 144 歯車群 151 レジスタ 151’ レジスタ 171 レジスタ 181 リニヤスケール GRP ノズル群の第1グループ GRP ノズル群の第2グループ NG11 第1グループのノズル群 NG12 第1グループのノズル群 NG13 第1グループのノズル群 NG14 第1グループのノズル群 NG21 第2グループのノズル群 NG22 第2グループのノズル群 NG23 第2グループのノズル群 NG24 第2グループのノズル群 NZ1,1〜NZ1,15 ノズル NZ2,1〜NZ2,15 ノズル NZ3,1〜NZ3,15 ノズル NZ4,1〜NZ4,15, ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA07 EA08 EB03 EB11 EB12 EB36 EC03 EC07 EC11 EC12 EC34 EC37 EC71 EC74 EC77 FA10 HA22 HA29 HA38 2C062 KA03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドが搭載されたキャリッジ
    と、 前記キャリッジを主走査方向に往復移動させるキャリッ
    ジ駆動機構と、 プリント媒体を副走査方向に所定のピッチ送り量で搬送
    する媒体搬送機構と、 前記キャリッジ駆動機構を制御するキャリッジ駆動機構
    制御部と、 前記媒体搬送機構を制御する媒体搬送機構駆動制御部
    と、 を有するインターレース式プリンタであって、 前記プリントヘッドには、副走査方向に、第1グループ
    を構成する第1〜第kのドット形成要素群と、第2グ
    ループを構成する第1〜第kのドット形成要素群と
    の、2つのドット形成要素群グループが形成され、 前記各グループを構成する第1〜第kのドット形成要
    素群は、それぞれ互いにD/k(Dはドット形成
    要素の間隔、kは3以上の整数)の整数倍の距離だけ
    副走査方向にずれて形成され、かつ、 前記第1グループを構成する任意のドット形成要素群
    と、前記第2グループを構成する任意のドット形成要素
    群とは、互いに(s−1/2)×D/k(sは1以
    上の整数)の距離だけ副走査方向にずれて形成され、 前記媒体搬送機構駆動制御部は、 第1グループを構成する第1〜第kのドット形成要素
    群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要素が、順
    次前記プリント媒体上の奇数番目の同一のドット行に位
    置するように、かつ、 第2グループを構成する第1〜第kのドット形成要素
    群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要素が、順
    次前記プリント媒体上の偶数番目の同一のドット行に位
    置するように、前記媒体搬送機構を制御し、 前記プリントヘッド駆動制御部は、奇数番目のドット行
    を形成するドットと、偶数番目のドット行を形成するド
    ットとが互いに、主走査方向に本来のドット間隔の1/
    2だけずれて形成されるように前記プリントヘッドを駆
    動する、ことを特徴とするインターレース式プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッド駆動制御部は、 前記第1グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P10+d×αから順
    次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P10+d×(1+
    α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P10+d×(k
    1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
    ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動し、 前記第2グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の偶数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P20+d×αから順
    次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P20+d×(1+
    α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P20+d×(k
    1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
    ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動する、こ
    とを特徴とする請求項1に記載のインターレース式プリ
    ンタ。ただし、 P10:奇数番目のドット行についての、主走査方向の
    ドット形成基準位置、 P20:偶数番目のドット行についての、主走査方向の
    ドット形成基準位置、 α,α,・・・,αkx:奇数番目または偶数番目
    のドット行に属するドットを、前記k個のドット形成
    要素により形成するに際して、ドットが重複しないよう
    に選ばれた、Σα=0(i=1,2,・・・,
    αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない整数。
  3. 【請求項3】 前記プリントヘッド駆動制御部は、前記
    α〜αkxに対応する整数データを記憶する手段を有
    し、前記第1および第2グループに属する各ドット形成
    要素のそれぞれについて、前記タイミングを生成して、
    前記プリントヘッドに出力することを特徴とする請求項
    2に記載のインターレース式プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、ひとつ
    のドット形成要素群が、プリント画像のひとつのドット
    列に属するドットを重複することなく形成し、かつ副走
    査方向ドット間隔がD/kとなるように、前記媒体
    搬送機構を駆動する、ことを特徴とする請求項2または
    3に記載のインターレース式プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、N
    のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、各ピッ
    チ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 k:ドット形成要素数 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
    )となる全てが同時に0とはならない整数)となる
    ように前記媒体搬送機構を駆動することを特徴とする請
    求項4に記載のインターレース式プリンタ。
  6. 【請求項6】 副走査方向に、第1グループを構成する
    第1〜第kのドット形成要素群と、第2グループを構
    成する第1〜第kのドット形成要素群との、2つのド
    ット形成要素群グループが形成され、 前記各グループを構成する第1〜第kのドット形成要
    素群は、それぞれ互いにD/k(Dはドット形成
    要素の間隔、kは3以上の整数)の整数倍の距離だけ
    副走査方向にずれて形成され、かつ、 第1グループを構成する任意のドット形成要素群と、第
    2グループを構成する任意のドット形成要素群とは、互
    いに(s−1/2)×D/k(sは1以上の整数)
    の距離だけ副走査方向にずれて形成され、てなるプリン
    トヘッドを用いたインターレース式プリント方法であっ
    て、 第1グループを構成する第1〜第kのドット形成要素
    群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要素が、順
    次前記プリント媒体上の奇数番目の同一のドット行に位
    置するように、かつ第2グループを構成する第1〜第k
    のドット形成要素群から1つずつ選ばれたk個のド
    ット形成要素が、順次前記プリント媒体上の偶数番目の
    同一のドット行に位置するようにプリント媒体を搬送
    し、 前記第1グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P10+d×αから順
    次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P10+d×(1+
    α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P10+d×(k
    1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
    ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動し、 前記第2グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P20+d×αから順
    次、d×k間隔、 第2番目のドット形成要素:P20+d×(1+
    α)から順次、d×k間隔、 ・・・ 第k番目のドット形成要素:P20+d×(k
    1+αkx)から順次、d×k間隔、となるタイミ
    ングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆動する、こ
    とを特徴とするインターレース式プリント方法。ただ
    し、 P10:奇数番目のドット行についての、主走査方向の
    ドット形成基準位置、 P20:偶数番目のドット行についての、主走査方向の
    ドット形成基準位置、 α,α,・・・,αkx:奇数番目または偶数番目
    のドット行に属するドットを、前記k個のドット形成
    要素により形成するに際して、ドットが重複しないよう
    に選ばれた、Σα=0(i=1,2,・・・,
    αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない整数。
  7. 【請求項7】 N回のプリント媒体のピッチ送りを1
    セットとして、各ピッチ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 k:ドット形成要素数 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
    )となる全てが同時に0とはならない整数)として
    前記プリント媒体を搬送することを特徴とする請求項6
    に記載のインターレース式プリント方法。
  8. 【請求項8】 前記プリントヘッド駆動制御部は、キ
    ャリッジの往復移動中に、 前記第1グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、N
    (Nは3以上の整数)の駆動を1セットとして、前記
    キャリッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
    駆動し、 前記第2グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の偶数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、 前記k個のドット形成要素それぞれについて、N
    (Nは3以上の整数)の駆動を1セットとして、前記
    キャリッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
    駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載のインター
    レース式プリンタ。ただし、 i:前記k個のドット形成要素のうち何個目のドット
    形成要素であるかを示す整数、 d:プリント画像の主走査方向ドット間距離、 βi,1〜βi,Nx:前記k個のドット形成要素に
    よりひとつのドット行に属するドットを形成するに際し
    て、ドットが重複しないように選ばれた、全てが同時に
    0とはならない整数。
  9. 【請求項9】 前記βi,1〜βi,Nxが、 Σβi,j=0 (j=1,2,・・・,N)を満たし、かつ、N
    値がkの値に等しいことを特徴とする請求項8に記載
    のインターレース式プリンタ。
  10. 【請求項10】 前記プリントヘッド駆動制御部は、前
    記βi,1〜βi,Nxに対応する整数データを記憶す
    る手段を有し、前記第1および第2グループに属する各
    ドット形成要素のそれぞれについて前記N回の駆動を
    1セットとするタイミングを生成して、前記プリントヘ
    ッドに出力することを特徴とする請求項8または9に記
    載のインターレース式プリンタ。
  11. 【請求項11】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、ひと
    つの前記ドット形成要素群が、プリント画像のひとつの
    ドット列に属するドットを重複することなく形成し、か
    つ副走査方向ドット間隔がD/kとなるように、前
    記媒体搬送機構を駆動する、ことを特徴とする請求項7
    〜10の何れかに記載のインターレース式プリンタ。
  12. 【請求項12】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、N
    回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、各ピ
    ッチ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
    )となる全てが同時に0とはならない整数)となる
    ように前記媒体搬送機構を駆動することを特徴とする請
    求項11に記載のインターレース式プリンタ。
  13. 【請求項13】 副走査方向に、第1グループを構成す
    る第1〜第kのドット形成要素群と、第2グループを
    構成する第1〜第kのドット形成要素群との、2つの
    ドット形成要素群グループが形成され、 前記各グループを構成する第1〜第kのドット形成要
    素群は、それぞれ互いにD/k(Dはドット形成
    要素の間隔、kは3以上の整数)の整数倍の距離だけ
    副走査方向にずれて形成され、かつ、 第1グループを構成する任意のドット形成要素群と、第
    2グループを構成する任意のドット形成要素群とは、互
    いに(s−1/2)×D/k(sは1以上の整数)
    の距離だけ副走査方向にずれて形成され、てなるプリン
    トヘッドを用いたインターレース式プリント方法であっ
    て、 第1グループを構成する第1〜第kのドット形成要素
    群から1つずつ選ばれたk個のドット形成要素が、順
    次前記プリント媒体上の奇数番目の同一のドット行に位
    置するように、かつ第2グループを構成する第1〜第k
    のドット形成要素群から1つずつ選ばれたk個のド
    ット形成要素が、順次前記プリント媒体上の偶数番目の
    同一のドット行に位置するようにプリント媒体を搬送
    し、 前記プリントヘッドを搭載したキャリッジの往復移動中
    に、 前記第1グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の奇数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、前記k個のドット形成要素それぞれについて、
    回の駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動
    距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を駆動し、 前記第2グループに属するドット形成要素がプリント画
    像の偶数番目のドット行に属するドットを形成するに際
    して、前記k個のドット形成要素それぞれについて、
    回の駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動
    距離が、 1回目:Xi,1=d×(k+βi,1), 2回目:Xi,2=d×(k+βi,2), ・・・, N回目:Xi,Nx=d×(k+βi,Nx) となるタイミングで当該ドット形成要素を駆動する、こ
    とを特徴とするインターレース式プリント方法。ただ
    し、 i:k個のドット形成要素のうち何個目のドット形成
    要素であるかを示す整数、 d:プリント画像の主走査方向ドット間距離、 βi,1〜βi,Nx:Σβi,j=0(j=1,2,
    ・・・,N)となる整数変数であり、前記k個のド
    ット形成要素によりひとつのドット行に属するドットを
    形成するに際して、ドットが重複しないように選ばれ
    た、全てが同時に0とはならない整数。
  14. 【請求項14】 Nの値がkの値に等しいことを特
    徴とする請求項13に記載のインターレース式プリント
    方法。
  15. 【請求項15】 N回のプリント媒体のピッチ送りを
    1セットとして、各ピッチ送り量が、 1回目:Y=d×(k+γ), 2回目:Y=d×(k+γ), ・・・, N回目:YNy=d×(k+γNy), (ただし、 k:ドット形成要素数 d:プリント画像の副走査方向ドット間距離、 γ〜γNy:Σγ=0(j=1,2,・・・,
    )となる全てが同時に0とはならない整数)として
    前記プリント媒体を搬送することを特徴とする請求項1
    8に記載のインターレース式プリント方法。
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JP4576798B2 (ja) * 2003-04-11 2010-11-10 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット記録装置

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