JP2002120401A - インターレース式プリンタおよびインターレース式プリント方法 - Google Patents

インターレース式プリンタおよびインターレース式プリント方法

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JP2002120401A
JP2002120401A JP2000314263A JP2000314263A JP2002120401A JP 2002120401 A JP2002120401 A JP 2002120401A JP 2000314263 A JP2000314263 A JP 2000314263A JP 2000314263 A JP2000314263 A JP 2000314263A JP 2002120401 A JP2002120401 A JP 2002120401A
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Yukihiro Uchiyama
行宏 内山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向および副走査方向のムラの干渉に
よるモアレを低減することができる、インターレース式
プリンタを提供する。 【解決手段】 媒体搬送機構駆動制御部17は、異なる
ドット形成要素群NG1〜NG4から1つずつ選ばれた4
個のドット形成要素が、媒体200上の同一のドット行
に位置するように、かつ各ドット形成要素群の、先端2
個のドット形成要素と後端2個のドット形成要素の媒体
200上の位置が、ピッチ送りの所定回数ごとに重複す
るように媒体搬送機構14を制御し、プリントヘッド駆
動制御部15はドット形成要素がひとつのドット行を形
成するに際して、4個のドット形成要素それぞれについ
て、4回の駆動を1セットとして、キャリッジの移動距
離が一定ではないタイミングで、かつ、プリント媒体上
で位置が重複する先端・後端のドット形成要素が同一ド
ットについて動作しないようにプリントヘッド11を駆
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のドット形成
要素が副走査方向に形成されてなるプリントヘッドを用
いたインターレース方式によるプリント技術に関し、特
に、主走査方向および副走査方向の双方についてムラ、
あるいはこれらのムラの干渉による生じるモアレの発生
を防止できる高解像度のプリンタおよびプリント方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタは、プリント形式によら
ず、高解像度化する傾向にある。ドットインパクト式の
プリンタ(ドットインパクトプリンタ)やインクジェッ
ト式のプリンタ(インクジェットプリンタ)では、プリ
ント媒体を副走査方向に一定のピッチ送り量で間欠的に
搬送しつつ、プリント媒体の搬送が停止している期間中
に主走査方向にドットを形成する。なお、本明細書で
は、主走査方向に並んだ連続したドットをドット行と称
し、副走査方向に並んだ連続したドットをドット列と称
する。
【0003】インクジェットプリンタや、ドットインパ
クトプリンタでは、プリントヘッドに複数配置されたピ
ンやノズルの駆動タイミングを短くする(短い移動距離
で、順次、隣接ドットを形成する)ことで主走査方向の
解像度を高くすることができ、また上記ピンやノズルの
間隔を小さくすることで、副走査方向の解像度を高くす
ることができる。
【0004】しかし、プリントヘッドが搭載されたキャ
リッジを高速で移動させると、隣接する次のドット形成
のためのノズル駆動やピン駆動が間に合わない等の不都
合が生じる。このため、主走査方向の解像度を高くする
ために、キャリッジの速度を制限せざるを得ないことか
ら、実用上のスループットを確保するには自ずと限界が
ある。また、プリントヘッドに形成されるピンやノズル
の機構上の問題から、当該ピンやノズルの副走査方向の
間隔をあまり小さくすることができない。このため、副
走査方向の解像度を高くするにも限界がある。
【0005】このようなことから、ドットインパクトプ
リンタやインクジェットプリンタでは、副走査方向や主
走査方向の解像度を高くするためにインターレース方式
によるプリントが行われる。
【0006】図10は、インターレース方式でのプリン
トを行うインクジェットプリンタ6の概略を例示する説
明図である。プリンタ6は、機構系として、プリントヘ
ッド61と、プリントヘッド61を搭載したキャリッジ
62と、キャリッジ62を移動させるキャリッジ駆動機
構63と、媒体搬送機構64とを含んでいる。また、プ
リンタ6は、制御系として、プリントヘッド駆動制御部
65と、キャリッジ駆動機構制御部66と、媒体搬送機
構駆動制御部67と、リニヤエンコーダユニット68
と、画像解析処理プロセッサ69とを含んでいる。
【0007】図10において、媒体搬送機構64は、媒
体搬送ローラ641と、パルスモータ642と、両者間
に介在した複数の歯車群644を含んでいる。パルスモ
ータ642の駆動力は、歯車群644を介して媒体搬送
ローラ641に伝達され、媒体搬送ローラ641は、媒
体200を、媒体搬送補助ローラ643との間に挟み込
んで、副走査方向(y方向)に所定のピッチ単位で搬送
する。
【0008】キャリッジ駆動機構63は、タイミングベ
ルト631と、ステップモータ632を含んでいる。タ
イミングベルト631は、キャリッジ62に取り付けら
れ、ステップモータ632からの駆動力を受けて、キャ
リッジ62を主走査方向(±x方向)に往復移動するこ
とができる。
【0009】また、リニヤエンコーダユニット68は、
キャリッジ62の移動方向に張設された、微小等間隔の
多数のスリットを有するリニヤスケール681と、上記
スリットの通過個数を検出するエンコーダ682からな
る。リニヤスケール681は、キャリッジ62に設けた
ホルダ621に挿通されている。また、図示はしないが
エンコーダ682を構成するフォトダイオードとフォト
センサが、ホルダ621部分でリニヤスケール681を
挟むように設けられている。エンコーダ682は、キャ
リッジ位置検出手段としても機能するもので、プリント
ヘッド駆動制御部65は、エンコーダ682の出力パル
スに基づき、プリントヘッド駆動信号のタイミングを生
成している。
【0010】プリントヘッド61には、それぞれが1/
180〔インチ〕間隔の15個のノズルからなる、第1
ノズル群NG1(NZ1,1〜NZ1,15)、第2ノズル群N
2(NZ2,1〜NZ2,15)、第3ノズル群NG3(NZ
3,1〜NZ3,15)、第4ノズル群NG4(NZ4,1〜NZ
4,15)が副走査方向(媒体200の搬送方向)に形成さ
れている。なお、これらのノズルは、本発明の実施形態
において使用するノズルと構成が同一であるので、ノズ
ル配置については図2を参照されたい。
【0011】ここで、ノズル群NG1とNG2との間隔、
ノズル群NG2とNG3との間隔、ノズル群NG3とNG4
との間隔は、各ノズル群を構成するノズル同志の間隔と
同一の180dpiとしてある。
【0012】なお、プリンタの解像度は、通常dpiで
表現されるため、ノズル間隔距離、媒体200の搬送距
離等は、「インチ」で表現すると都合がよい。したがっ
て、本明細書では、長さの単位として「インチ」を使用
する。
【0013】主走査方向および副走査方向の解像度をと
もに720dpiとなるようにプリントを行う場合、図
10に示すプリンタ6は、以下のように動作する。すな
わち、キャリッジ駆動機構63は、媒体200の搬送が
停止している期間中に、キャリッジ62を主走査方向に
移動する。プリントヘッド61はプリントヘッド駆動制
御部65からの制御信号(駆動信号PHD)に基づき、
所定ノズルからインク滴を発射して、ノズル間隔の1/
4倍の間隔でドット形成を行う。
【0014】媒体200は、ドットピッチの15倍、す
なわち15×(1/720)=1/48〔インチ〕のピ
ッチで搬送されるので、第1〜第4ノズル群NG1,N
2,NG3,NG4の所定番目のノズルは、4回のピッ
チ送りごとに、同一ドット行に位置することになる。ひ
とつのドット行については、第1〜第4ノズル群N
1,NG2,NG3,NG4のノズルはそれぞれ、ノズル
間隔の1/4倍の間隔でドット形成を行っているので、
適宜のノズルを、ドットを重複させずに、かつドット行
を構成するドットを全て埋め尽くすように、当該ドット
行を形成できる。第1〜第4ノズル群NG1,NG2,N
3,NG4が同一ドット行にドットを形成する様子を、
図11(A)〜(D)に示す。第1〜第4ノズル群(ド
ット形成要素群)NG1〜NG4の所定番目の4個の異な
るノズル(ドット形成要素)により主走査方向について
インターレースを行っており、主走査方向にそれぞれ4
ドットピッチ(すなわち3ドット置き)でドットが形成
される。なお、図11では、第1〜第4ノズル群のq番
目のノズルにより形成されるドットを(1,q),
(2,q),(3,q),(4,q)で示してある。
【0015】ここで、主走査方向について720dpi
でドットを形成する場合には、ノズルの駆動タイミング
の距離換算精度(解像度)は、720dpi以上である
必要がある。通常、駆動タイミングの距離換算精度は、
図10のリニヤスケール681の解像度よりも高く、当
該ノズルの駆動タイミングは、エンコーダ682の出力
パルスを逓倍することで得ることができる。
【0016】図10では、リニヤスケール681のスリ
ット間隔は、1/180〔インチ〕であり、プリントヘ
ッド駆動制御部65は、エンコーダ682の出力パルス
を4逓倍して、720dpiの精度のタイミング信号
(プリントヘッド駆動信号)を生成している。
【0017】媒体搬送機構駆動制御部67は、媒体搬送
機構64に、1ピッチ送り分(ドットピッチの15倍の
間隔であり、1/48〔インチ〕)に相当するピッチ送
り量データPTDを送出し、媒体搬送機構64は、所定
のタイミングでピッチ送り量データPTDに相当する量
だけパルスモータ642を回転させる。これにより、媒
体搬送ローラ641は、媒体200を1ピッチ送り分だ
け搬送する。図10に示したプリンタ6では、このよう
な媒体200の搬送により、たとえば第1ノズル群NG
1についてみると、図12(A)〜(D)に示すよう
な、副走査方向にドットを間引き形成した(すなわち、
副走査方向についてインターレースによりドットを形成
した)プリント画像を得ることができる。
【0018】図12(A)に示すようにNZ1,15とNZ
1,14によるドットが形成されると、同図(B)に示すよ
うに15ドットピッチ分だけ媒体200が搬送されてN
1, 15とNZ1,14との間にNZ1,11によるドット形成さ
れる。次に、同図(C)に示すように15ドットピッチ
分だけ媒体200が搬送されてNZ1,7によるドットが
形成され、さらに同図(D)に示すように15ドットピ
ッチ分だけ媒体200が搬送されてNZ1,3によるドッ
トが形成される。なお、図12(A)〜(D)では、形
成されたドットに当該ドットを形成したノズルの符号を
付してある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、媒体搬送機
構64を構成する媒体搬送ローラ641や歯車群644
の偏芯誤差等に起因して、媒体200の送りピッチに
は、誤差の影響が周期的に表れ、結果として副走査方向
のドットピッチにも、誤差の影響が周期的に現れる。こ
のような誤差に起因して、副走査方向についてのバンデ
ィング等のムラが生じる。
【0020】このような不都合を解消するべく、「イン
ターレース式プリンタおよびインターレース式プリント
方法」が本願出願人により出願されており、媒体200
の送りピッチの誤差の影響が周期的表れる(具体的に
は、主走査方向についてもバンディング等のムラが発生
する)といった不都合は解消されている。上記の提案技
術によれば、媒体200の送りピッチを均一にはしない
(すなわち、変則的にする)ことで、上記したドットピ
ッチ誤差の影響が周期的表れるといった不都合を解消す
ることができる。
【0021】また、副走査方向へのピッチ送り量を大き
くした場合には、ノズル群の先端側のノズルが形成する
ドットと後端側のノズルが形成するドットが近づいた部
分で、バンディング等のムラが発生し易くなることが知
られている。
【0022】具体的には、たとえば、720dpiの解
像度を有するプリンタを想定した場合、ピッチ送り量が
15/720〔インチ〕(≒0.5mm)程度ではムラ
は目立たない場合が多いが、ピッチ送り量が31/72
0〔インチ〕(≒1.09mm)となると、ムラが目立
つ場合がある。これは、人の目によって縞模様を認識す
る間隔は、その模様要素(ライン等)の間隔が0.5m
mを境として大きくなるという空間周波数の観点からも
裏付けされている。
【0023】図13(A)は、副走査方向に180イン
チ間隔で31個のノズル(NZ1〜NZ31)が形成され
たプリントヘッドを用い、かつピッチ送り量を31/
(180×4)〔インチ〕に設定して、720dpiで
プリントを行った場合を示している。
【0024】この場合には、先端側のノズルが形成した
ドットと、後端側のノズルが形成したドットが近接した
部分(図13(A)中、符号Bで示す)にムラが生じる
ことがある。この不都合は、本願出願人による「印刷装
置」(特開平9−169109号公報)の提案技術によ
り解決することができる。
【0025】この技術では、図13(B)に示すよう
に、2個のノズルが同一のドット行に配置されるよう
に、ピッチ送り量を制御し、同一点では2個のノズルの
何れかを駆動する(同一のドット行では、キャリッジ移
動中に交互に駆動する)することで、ムラの発生を防止
している。なお、図13(A),(B)においては、説
明の便宜上、形成されるドットは、ピッチ送り動作ごと
に異なる列に配置されているが、実際には1つの列に形
成される。図13(A),(B)において、黒丸は、ノ
ズルNZ1,1〜NZ1,31のノズル番号(インデックス)
1〜31を示している。
【0026】一方、すでに述べたように、プリントヘッ
ド駆動制御部65は、エンコーダ682の1/180
〔インチ〕の距離間隔に相当する時間間隔の出力パルス
を4逓倍して、1/720〔インチ〕の距離間隔に相当
する時間間隔のタイミング信号を生成しているが、エン
コーダユニット68の特性、上記逓倍を行う回路の特性
等に起因して、主走査方向のドットピッチ誤差の影響が
周期的に表れる。また、プリンタの解像度がプリント画
像の画素密度で割り切れない場合(整数とならない場
合)にも、主走査方向のドットピッチの誤差による影響
が現れる。
【0027】解像度が高くなると、通常、副走査方向の
ドットピッチ誤差による影響は上記既出願済みの提案技
術により低減されるものの、主走査方向のドットピッチ
の誤差と、副走査方向の僅かな誤差とが干渉してモアレ
が目立つようになるという問題も生じる。
【0028】本発明の目的は、インターレース方式でプ
リントを行う場合に、主走査方向および副走査方向につ
いてのバンディング等のムラ、とりわけこれらのムラの
干渉によるモアレを低減することができる、インターレ
ース式プリンタおよびインターレース式プリント方法を
提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】ところで、通常、プリン
トヘッドには、主走査方向にドット形成要素を多数並べ
て形成しないので、副走査方向についてのインターレー
ス手法を、主走査方向についてのインターレースにその
まま採用することができない。
【0030】本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、
(A)(1)主走査方向のインターレースを行いつつも
主走査方向のドット形成要素の規則性をできるだけ崩す
ことで、あるいはさらに(2)異なる複数のドット形成
要素により、各ドット行について変則的なタイミングで
ドットを間引いてそれぞれ形成し、かつこれらのドット
形成要素が、ドットを重複して形成しないようなタイミ
ングを選ぶことで、主走査方向についても変則的なイン
ターレースによるドット形成が可能であり、(B)副走
査方向について、ドット形成要素数が多くなることに起
因して副走査方向にムラが生じることがあり、この副走
査方向のムラは主走査方向のムラと相俟って、モアレを
生じさせることがある。副走査方向のムラは、副走査方
向について、いわゆるシングリングを行うことで解消で
きる、との知見を得て本発明をなすに至った。
【0031】本発明のインターレース式プリンタ(以
下、単に「本発明のプリンタ」と言う)は、ドットイン
パクト方式や、インクジェット方式のプリンタであり、
従来のインターレース式プリンタと同様、プリントヘッ
ド、プリントヘッド駆動制御部、キャリッジ、キャリッ
ジ駆動機構、媒体搬送機構、キャリッジ駆動機構制御
部、および媒体搬送機構駆動制御部を有している。
【0032】プリントヘッドは、キャリッジに搭載され
ており、プリントヘッド駆動制御部は、プリントヘッド
に所定タイミングの駆動信号を送出する。また、キャリ
ッジ駆動機構制御部は、キャリッジ駆動機構に、所定信
号を送出し、当該キャリッジ駆動機構は、当該信号に基
づき、キャリッジを主走査方向に往復移動させる。本発
明のプリンタでは、プリントヘッドには、副走査方向に
複数のドット形成要素群が形成されている。
【0033】プリントヘッド駆動制御部は、キャリッジ
の主走査方向への往復移動に合わせて、プリントヘッド
を駆動し、所定のドット形成要素に主走査方向のドット
行の形成を行わせる。すなわち、キャリッジ駆動機構制
御部は、所定の駆動信号を、プリントヘッドの所定のド
ット形成要素に送出し、所定のドット形成要素が、当該
駆動信号に従って動作することで、所定位置にドット行
を形成する。なお、ここでの「ドット行の形成」には、
空白ドットの形成(すなわちドット行全体にわたりドッ
ト形成要素を駆動しない)や、ドット行のうちの一部形
成(すなわちドット行のうち一部についてはドット形成
要素を駆動するが、他の部分についてはドット形成要素
を駆動しない)を含む。
【0034】媒体搬送機構駆動制御部は、媒体搬送機構
に1ピッチ単位でのピッチ送り量データを送出する。媒
体搬送機構は、このピッチ送り量データに基づき、所定
のピッチ送り量で、媒体を副走査方向に搬送する。
【0035】プリントヘッド駆動制御部、キャリッジ駆
動機構制御部および媒体搬送機構駆動制御部は、たとえ
ば専用プロセッサ(マイクロプロセッサやディジタルシ
グナルプロセッサ等)により構成することもできるし、
相互に独立した回路により構成することもできる。さら
に、これら制御部の少なくとも一部を、共通の回路によ
り構成することもできる。
【0036】本発明のプリンタでは、媒体搬送機構駆動
制御部は、異なるドット形成要素群に属するkx個のド
ット形成要素(これらドット形成要素は、後述するよう
にドット形成要素群から1つずつ選ばれる)が、順次プ
リント媒体上の同一のドット行に位置するように、かつ
各ドット形成要素群の、先端M個のドット形成要素と後
端M個のドット形成要素のプリント媒体上の位置が、ピ
ッチ送りの所定回数ごとに重複するように、かつ副走査
方向ドットピッチがDy/kyとなるように媒体搬送機構
を制御する。
【0037】本発明のプリンタの第1態様では、ドット
形成要素を、互いに副走査方向のドットピッチdyの整
数倍の距離だけ副走査方向にずらした、第1〜第kx
ドット形成要素群から形成し、前記したkx個のドット
形成要素を、順次、第1,第2,・・・,第kxのドッ
ト形成要素群から選ぶことができる。ここで、副走査方
向のドットピッチdyは、ドット形成要素間隔をDyとす
ると、Dy/ky(kyは3以上の整数)である。
【0038】本発明のプリンタの第1態様では、主走査
方向について、次のような制御が行われる。すなわち、
プリントヘッド駆動制御部は、キャリッジの往復移動中
に、ドット形成要素がプリント画像のひとつのドット行
を形成するに際して、kx個のドット形成要素それぞれ
について、キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P0+dx×α1から順次、
x×kx間隔、 第2番目のドット形成要素:P0+dx×(1+α2)か
ら順次、dx×kx間隔、 ・・・ 第kx番目のドット形成要素:P0+dx×(kx−1+α
kx)から順次、dx× kx間隔、 ただし、 P0:主走査方向のドット形成基準座標、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 α1,α2,・・・,αkx:前記kx個のドット形成要素
によりひとつのドット行を形成するに際して、ドットが
重複しないように選ばれた、Σαi=0(i=1,2,
・・・,αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない
整数となるタイミングで当該ドット形成要素を繰り返し
て駆動する。
【0039】なお、本発明のプリンタの第1態様では、
プリントヘッド駆動制御部は、αi, 1〜αi,Nxに対応す
るデータを記憶する手段を有し、この記憶手段から、N
x回のドット形成要素の駆動を1セットとするタイミン
グを生成して、プリントヘッドに出力することができ
る。
【0040】また、上記第1態様では、副走査方向につ
いて、次のような制御が行われる。すなわち、プリント
ヘッド駆動制御部は、プリント媒体上で位置が重複する
先端・後端のドット形成要素が、同一ドットについて動
作しないようにプリントヘッドを駆動する。
【0041】プリントヘッド駆動制御部が、プリント媒
体上で重複する先端・後端(先端・後端それぞれM個)
のドット形成要素が同一ドットについて動作しないよう
にプリントヘッドを駆動するために、以下の第1手法お
よび第2手法が好適である。
【0042】すなわち第1手法では、媒体搬送機構駆動
制御部は、各ドット形成要素群を駆動するに際して、N
y回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、1
回目〜Ny回目の各ピッチ送り量Y1,Y2,・・・,Y
Nyが、 dy×(ky−M) ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 M:ky/2以下の正の整数、 となるように前記媒体搬送機構を駆動することができ
る。
【0043】また、第2手法では、媒体搬送機構駆動制
御部は、各ドット形成要素群を駆動するに際して、Ny
回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、各ピ
ッチ送り量が、 1回目:Y1=dy×(ky+γ1−M), 2回目:Y2=dy×(ky+γ2−M), ・・・, Ny回目:YNy=dy×(ky+γNy−M), ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 γ1〜γNy:Σγj=0(j=1,2,・・・,Ny)と
なる全てが同時に0とはならない整数)、 M:ky/2以下の正の整数、となるように媒体搬送機
構を駆動する。
【0044】第1手法および第2手法では、M=2また
は3とすることで、スループットを低下させることな
く、副走査方向についてのムラを効率良く解消すること
ができる。
【0045】本発明のプリンタの第2態様でも、第1態
様と同様、ドット形成要素を、互いに副走査方向のドッ
トピッチdyの整数倍の距離だけ副走査方向にずらし
た、第1〜第kxのドット形成要素群から形成し、前記
したkx個のドット形成要素を、順次、第1,第2,・
・・,第kxのドット形成要素群から選ぶことができ
る。ここで、副走査方向のドットピッチdyは、ドット
形成要素間隔をDyとすると、Dy/ky(kyは3以上の
整数)である。
【0046】本発明の第2態様では、主走査方向につい
て、次のような制御が行われる。すなわち、プリントヘ
ッド駆動制御部は、キャリッジの往復移動中に、ドット
形成要素がプリント画像のひとつのドット行を形成する
に際して、kx個のドット形成要素それぞれについて、
x回の駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動
距離が、 1回目:Xi,1=dx×(kx+βi,1), 2回目:Xi,2=dx×(kx+βi,2), ・・・, Nx回目:Xi,Nx=dx×(kx+βi,Nx) ただし、 i:kx個のドット形成要素のうち何個目のドット形成
要素であるかを示す整数、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 βi,1〜βi,Nx:前記kx個のドット形成要素によりひと
つのドット行を形成するに際して、ドットが重複しない
ように選ばれた、全てが同時に0とはならない整数)、
となるタイミングで当該ドット形成要素を駆動する。こ
こで、βi,1〜βi,Nxを、Σβi,j=0(j=1,2,・
・・,Nx)を満たすように選び、かつ、Nxの値がkx
の値に等しいようにすることが、上記操作をする上で効
率がよい。なお、本発明のプリンタの第2態様では、プ
リントヘッド駆動制御部は、βi,1〜βi ,Nxに対応する
データを記憶する手段を有することができ、この記憶手
段から、Nx回のドット形成要素の駆動を1セットとす
るタイミングを生成して、プリントヘッドに出力するこ
とができる。
【0047】上記第2態様における副走査方向について
の制御は、上記第1態様における制御と同様であり、上
述した第1手法および第2手法を採用することができ
る。
【0048】本発明のプリンタによれば、同一ドット行
の隣接するドット、および同一ドット列の隣接するドッ
トは、異なるドット形成要素により形成される。したが
って、リニヤスケールユニットのエンコーダの出力パル
スを逓倍して、ドット形成要素のタイミング信号を生成
する場合であっても、エンコーダユニットによる処理
や、逓倍回路における処理は、それぞれのドット形成に
関しては、連続しては行われないので、主走査方向のド
ットピッチの誤差の影響が周期的に生じることはなくな
り、誤差が分散される。特に、本発明のプリンタでは、
副走査方向のシングリングにより、主走査方向のムラお
よび副走査方向のムラが解消されるほか、これらのムラ
の干渉に起因するモアレの発生が防止される。
【0049】本発明のインターレース式プリント方法
(以下、単に「本発明のプリント方法」と言う)の第1
態様は、副走査方向に複数のドット形成要素群が形成さ
れたプリントヘッドを用いたもので、異なるドット形成
要素群に属するkx個(kxは3以上の整数)のドット形
成要素が、順次プリント媒体上の同一のドット行に位置
するように、かつ,各ドット形成要素群の、先端M個の
ドット形成要素と後端M個のドット形成要素のプリント
媒体上の位置が、ピッチ送りの所定回数ごとに重複する
ように、かつ副走査方向ドットピッチがDy/kyとなる
ように,プリント媒体を搬送し、キャリッジの往復移動
中に、ドット形成要素がプリント画像のひとつのドット
行を形成するに際して、kx個のドット形成要素それぞ
れについて、キャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P0+dx×α1から順次、
x×kx間隔、 第2番目のドット形成要素:P0+dx×(1+α2)か
ら順次、dx×kx間隔、 ・・・ 第kx番目のドット形成要素:P0+dx×(kx−1+α
kx)から順次、dx×kx間隔、 ただし、 P0:主走査方向のドット形成基準座標、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 α1,α2,・・・,αkx:kx個のドット形成要素によ
りひとつのドット行を形成するに際して、ドットが重複
しないように選ばれた、Σαi=0(i=1,2,・・
・,αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない整
数)、となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り
返して駆動するとともに、プリント媒体上で、位置が重
複する先端・後端のドット形成要素が同一ドットについ
て動作しないようにプリントヘッドを駆動する、ことを
特徴とする。
【0050】また、本発明のプリント方法の第2態様
は、副走査方向に複数のドット形成要素群が形成された
プリントヘッドを用いたもので、異なるドット形成要素
群に属するkx個(kxは3以上の整数)のドット形成要
素が、順次プリント媒体上の同一のドット行に位置する
ように、かつ,各ドット形成要素群の、先端M個のドッ
ト形成要素と後端M個のドット形成要素のプリント媒体
上の位置が、ピッチ送りの所定回数ごとに重複するよう
に、かつ副走査方向ドットピッチがDy/kyとなるよう
に,プリント媒体を搬送し、キャリッジの往復移動中
に、ドット形成要素がプリント画像のひとつのドット行
を形成するに際して、kx個のドット形成要素それぞれ
について、Nx回(Nxは3以上の整数)の駆動を1セッ
トとして、キャリッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=dx×(kx+βi,1), 2回目:Xi,2=dx×(kx+βi,2), ・・・, Nx回目:Xi,Nx=dx×(kx+βi,Nx) ただし、 i:kx個のドット形成要素のうち何個目のドット形成
要素であるかを示す整数、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 βi,1〜βi,Nx:kx個のドット形成要素によりひとつの
ドット行を形成するに際して、ドットが重複しないよう
に選ばれた、全てが同時に0とはならない整数、 となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して
駆動するとともに、プリント媒体上で、位置が重複する
先端・後端のドット形成要素が同一ドットについて動作
しないようにプリントヘッドを駆動することを特徴とす
る。
【0051】本発明のプリント方法でも、主走査方向に
ついてのインターレースによる駆動方式と、副走査方向
についての変則的なインターレースによる駆動方式とを
組み合わせることで、左右、上下、あるいは斜め上、斜
め下に位置するドットの全てを異なるドット形成要素に
より形成することができ、この結果、主走査方向および
副走査方向についてのドットピッチの誤差に起因するバ
ンディング等のムラや、これらバンディングの干渉によ
り生じるモアレの発生を防止できる。
【0052】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
の第1実施形態に用いられるプリンタを示す図であり、
プリンタ101は、プリントヘッド11、キャリッジ1
2、キャリッジ駆動機構13、媒体搬送機構14、プリ
ントヘッド駆動制御部15、キャリッジ駆動機構制御部
16、媒体搬送機構駆動制御部17、エンコーダユニッ
ト18、および画像処理プロセッサ19を有している。
【0053】プリントヘッド11は、キャリッジ12に
搭載されている。このプリントヘッド11には、図2に
示すように4つのノズル群(ドット形成要素群)N
1,NG2,NG3,NG4が副走査方向(図1では、y
方向)に、それぞれのノズル密度が180dpiとなる
ように形成されている。
【0054】図2では、ノズル群NG1,NG2,N
3,NG4には、それぞれ15個のノズルNZ1,1〜N
1,15,NZ2,1〜NZ2,15,NZ3,1〜NZ3,15,NZ
4,1〜NZ 4,15が形成されている。
【0055】なお、カラーのインクジェットプリンタの
場合には、上記と同様の4ノズル群を複数組、プリント
ヘッド11に並べて形成することができる。この場合に
は、各ノズル群の組が、本発明の作用・効果を奏するよ
うに駆動されることは言うまでもない。
【0056】キャリッジ駆動機構13は、タイミングベ
ルト131、パルスモータ132等を含んで構成されて
いる。タイミングベルト131は、キャリッジ12に固
定されおり、パルスモータ132からの駆動力を受け
て、キャリッジ12を主走査方向(±x方向)に往復移
動させることができる。
【0057】媒体搬送機構14は、媒体搬送ローラ14
1と、パルスモータ142と、媒体搬送補助ローラ14
3と、歯車群144とを含んで構成されている。パルス
モータ142の駆動力は、歯車群144を介して、媒体
搬送ローラ141に伝達され、媒体搬送ローラ141
は、媒体200を、媒体搬送補助ローラ143との間に
挟むようにして、副走査方向(y方向)に搬送する。媒
体搬送機構14は、媒体搬送機構駆動制御部17から、
ピッチ送り量データPTDを受け取り、媒体200を、
副走査方向にピッチ送り量データPTDに応じたピッチ
送り量〔dy×(ky−M)〕、すなわちky=15、M
=2なので、〔dy×(15−2)〕で搬送することが
できる。本実施形態では、dyは1/720〔インチ〕
であるので、1/48〔インチ〕としてある。
【0058】シングリングをしない場合には、ピッチ送
り量は「15」であるが、本実施形態では、ノズル群の
先端側の2つのノズル(NZ1,15,NZ1,14)と、後端
側の2つのノズル(NZ1,2,NZ1,1)とは、同一ドッ
トに位置することになるので、ピッチ送り量〔dy×
(ky−M)〕は〔dy×(15−2)〕(13ドットピ
ッチ)としてある。なお、本実施形態では、後述するよ
うに(図3(A)〜(E)参照)、たとえばあるドット
列に属するドットは、常に同一のノズル群のノズルによ
り形成され、あるノズル群が形成するドット列は、常に
4列を周期としていることに注意されたい。
【0059】プリントヘッド駆動制御部15は、キャリ
ッジ12の主走査方向への往復移動に合わせて、プリン
トヘッド11に、ノズル群NG1,NG2,NG3,NG4
を駆動するための駆動信号PHD1,PHD2,PH
3,PHD4を送出している。
【0060】また、プリントヘッド駆動制御部15は、
第1,第2,第3,第4ノズル群について、オフセット
データα1,α2,α3,α4を記憶するレジスタ151を
有している。プリントヘッド駆動制御部15は、第1ノ
ズル群を構成するドット形成要素については、P0+dx
×α1から順次、前記キャリッジがdx×kx移動するタ
イミングで、駆動信号PHD1を送出している。プリン
トヘッド駆動制御部15は、同様にして、第2ノズル群
を構成するドット形成要素については、P0+dx×(1
+α2)から順次、第3ノズル群を構成するドット形成
要素については、P0+dx×(2+α2)から順次、第
4ノズル群を構成するドット形成要素については、P0
+dx×(3+α2)から順次、前記キャリッジがdx×
x移動するタイミングで、駆動信号PHD2,PH
3,PHD4を送出している。
【0061】ここで、P0は、主走査方向のドット形成
基準座標であり、α1,α2,α3,α 4は、4個のドット
形成要素によりひとつのドット行を形成するに際して、
ドットが重複しないように選ばれた、α1+α2+α3
α4=0を満たし、かつ全てが同時に0とはならない整
数である。
【0062】キャリッジ駆動機構制御部16は、キャリ
ッジ駆動機構13に、往復移動のタイミング信号TS等
を送出することにより、キャリッジ駆動機構13を制御
する。
【0063】なお、本実施形態では、図示しないが、プ
リントバッファからのプリントデータPDは、画像処理
プロセッサ19を介してプリントヘッド駆動制御部15
に送出されている。
【0064】また、リニヤエンコーダユニット18は、
キャリッジ12の移動方向に張設された長さ方向と垂直
な方向に微小等間隔の多数のスリットを有するリニヤス
ケール181と、上記スリットの通過個数を検出するエ
ンコーダ182からなる。リニヤスケール181は、キ
ャリッジ12に設けたホルダ621に挿通され、また図
示はしないがエンコーダ182を構成するフォトダイオ
ードとフォトセンサが、ホルダ121部分でリニヤスケ
ール181を挟むように設けられている。エンコーダ1
82は、キャリッジ位置検出手段として機能する。プリ
ントヘッド駆動制御部15は、エンコーダ182の出力
パルスを入力し、これを4逓倍して、1/720dpi
〔インチ〕精度のタイミング信号を生成している。
【0065】図1のプリンタの動作を、図3(A)〜
(E),図4(A)〜(D)を参照して詳細に説明す
る。これらの図においては、ノズル群NG1,NG2,N
3,NG4の動作の理解を容易にするために、いわゆる
べた塗りする場合を説明するが、実際にプリントされる
画像は、べた塗りとはならないことはいうまでもない。
なお、図3(A)〜(E),図4(A)〜(D)におい
ては、形成されたドットには、当該ドットを形成したノ
ズルの添え字を付記してある。
【0066】図3(A)〜(E)は、第1〜第4ノズル
群NG1〜NG4の、副走査方向の着滴動作を示す図であ
る。図3(A)は、ある時点での第1ノズル群NG1
NZ1 ,15とNZ1,14と位置を示している。この状態
(「1回目のピッチ送り」が終了した状態と等価であ
る)から、2回目のピッチ送りがなされ、13ドットピ
ッチ分だけ媒体200が搬送され、図3(B)に示すよ
うに、NZ1,15とNZ1,14が位置していた領域(図3
(A)のNZ1,15,NZ1,14間)には、NZ1,11が位置
する。つぎに、3回目のピッチ送りがなされ、13ドッ
トピッチ分だけ媒体200が搬送されると、図3(C)
に示すように、前記領域(図3(A)のNZ1,15,NZ
1,14間)にはNZ1,8が位置する。さらに、4回目のピ
ッチ送りがなされ、13ドットピッチ分だけ媒体200
が搬送されて、図3(D)に示すように、前記領域(図
3(A)のNZ1,15,NZ1,14間)にはNZ1,5が位置
する。上記の1回目から4回目のピッチ送りが、1セッ
トとして繰り返される。
【0067】この後、1回目のピッチ送りに戻り、13
ドットピッチ分だけ媒体200が搬送されて、次の4回
のピッチ送りのセットが開始する。次のセットの1回目
のピッチ送りでは、図3(E)に示すように、N
1,15,NZ1,14が前回のセットで位置した点に、NZ
1,2,NZ1,1が重なって位置する。
【0068】プリントヘッド駆動制御部15は、同一点
に位置することになるノズルについて、シングリング制
御を行う。すなわち、プリントヘッド駆動制御部15
は、NZ1,15とNZ1,2とが同一点に位置する場合、N
1,14とNZ1,1とが同一点に位置する場合には、何れ
か一方が駆動するようにプリントヘッド11を制御す
る。
【0069】ピッチ送りが進むにつれて、ノズル群NG
1のノズルが既に形成したドットが属するドット行に
は、ノズル群NG2のノズルが順次位置することにな
る。
【0070】本実施形態では、プリントヘッド駆動制御
部15のレジスタ151には、ノズル群NG1,NG2
NG3,NG4のノズルを構成する各ノズルを駆動すると
きに用いるオフセットデータα1,α2,α3,α4が格納
されている。
【0071】α1+α2+α3+α4=0であり、本実施形
態では、α1=0,α2=+2,α3=−1,α4=−1と
してある。
【0072】図4(A)〜(D)は、ノズル群NG1
NG2,NG3,NG4の、主走査方向の着滴動作を示す
図であり、第1ノズル群NG1のノズルNZ1,15,NZ
1,14が形成するドット、第2ノズル群NG2のノズルN
2,15,NZ2,14が形成するドット、第3ノズル群NG
3のノズルNZ3,15,NZ3,14が形成するドット、第4
ノズル群NG4のノズルNZ4,15,NZ4,14が形成する
ドットを図示してある。また、ドットが形成されるべき
位置(誤差がないとした場合の位置)を、各ノズル群N
1,NG2,NG3,NG4それぞれについて、P1
2,P3,P4で示し、P1,P2,P3,P4についての
基準位置をP0で示してあり、形成されるドットを黒円
で示すとともに、本来の着滴予定位置を白丸で、また既
に他のノズル群により形成されているドットを斜線ハッ
チングで示してある。
【0073】第1ノズル群NG1については、α1=0な
ので、プリントヘッド駆動制御部15は、図4(A)に
示すように、まずP0+dx×0=P0にドットが形成さ
れるタイミングで各ノズルを駆動し、順次、4×dx
隔となるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0074】そして、媒体搬送機構14が媒体200
を、搬送するにつれて、図4(B)に示すように、先に
第1ノズル群NG1が形成したドット行に、第2ノズル
群NG2が位置することになる。第2ノズル群NG2につ
いては、α2=+2なので、まずP0+dx×(1+2)
=P0+3×dxにドットが形成されるタイミングで各ノ
ズルを駆動し、順次、4×dx間隔となるタイミングで
各ノズルを駆動する。
【0075】媒体搬送機構14が媒体200を、搬送す
るにつれて、図4(C)に示すように、先に第1ノズル
群NG1、第2ノズル群NG2が形成したドット行に、第
3ノズル群NG3が位置することになる。第3ノズル群
NG3については、α3=−1なので、まずP0+dx×
(2−1)=P0+dxにドットが形成されるタイミング
で各ノズルを駆動し、順次、4×dx間隔となるタイミ
ングで各ノズルを駆動する。
【0076】媒体搬送機構14が媒体200を、さらに
搬送するにつれて、図4(C)に示すように、先に第1
ノズル群NG1、第2ノズル群NG2、第3ノズル群NG
3が形成したドット行に、第4ノズル群NG4が位置する
ことになる。第4ノズル群NG4については、α4=−1
なので、まずP0+dx×(3−1)=P0+2×dxにド
ットが形成されるタイミングで各ノズルを駆動し、順
次、4×dx間隔となるタイミングで各ノズルを駆動す
る。
【0077】理想的には、あるドットと次のドットとの
距離は等しくあるべきである。しかし、実際には、ある
ドット形成と次のドット形成との時間間隔(すなわちド
ット形成のタイミング)に、エンコーダユニット68の
特性、上記逓倍を行う回路の特性等に起因する周期的な
誤差が含まれ、形成されるドットにバンディング等のム
ラが生じることがある。本実施形態では、図4(A)〜
(D)に示したように、ドット形成のタイミングを変則
的に設定してある(すなわち、主走査方向について変則
的なインターレースを行っている)ので、上記誤差が大
幅に低減される。
【0078】図5は、本実施形態における処理を示すフ
ローチャートである。
【0079】以下、ドット行をヘッドベースポインタp
tr_bで表し、NZ1,1〜NZ1,1 5で出力すべきプリ
ントデータ(ラスタデータ)をノズルポインタptr_
nで表す。
【0080】まず、ヘッドベースポインタptr_bに
「1」を代入してヘッドベースポインタptr_bの初
期設定を行う(S1)。続いて、ノズルポインタptr
_nにヘッドベースポインタptr_bの値を代入して
ノズルポインタptr_nの初期設定を行う(S2)。
【0081】これによって、ヘッドベースポインタpt
r_bは、プリントすべきラスタデータの先端位置を指
し、ノズルポインタptr_nは、ノズル(この場合、
NZ 1,15,NZ1,14,NZ1,13,・・・)のためのラス
タデータを指すことになる。
【0082】次に、バッファメモリ内のプリントデータ
PDから、ノズルポインタptr_nが示すラスタデー
タを抜き出す(S3)。そして、抜き出したラスタデー
タが先端側のシングリングを行うべきノズル(以下、
「先端側シングリングノズル」と言う)のためのラスタ
データであるか否か、すなわち、(ky−M+1)≦p
rt_n≦kyを満たすか否かをチェックする(S
4)。本実施形態では、ky=15,M=2なので、p
rt_nが15または14であるか否かを判断すること
になる。
【0083】ステップS4の判断処理において、ステッ
プS3の処理で抜き出したラスタデータが先端側シング
リングノズルのためのラスタデータであると判断した場
合、抜き出したラスタデータのたとえば奇数ビットを抽
出する(S5)。具体的には、抜き出したラスタデータ
(data)を1バイト(8ビット)単位で“AAH”
(=“10101010B”)との論理積(data=
data*AAH)をとることで奇数ビットを抽出す
る。
【0084】一方、ステップS4の判断処理において、
ステップS3の処理で抜き出したラスタデータが後端側
のシングリングを行うべきノズル(以下、「後端側シン
グリングノズル」と言う)のためのラスタデータである
か否かの判断を行う。すなわち、prt_n≦Mを満た
すか否かをチェックする(S6)。本実施形態では、k
y=15,M=2なので、prt_nが1または2であ
るか否かを判断することになる。
【0085】ステップS6の判断処理において、ステッ
プS3の処理で抜き出したラスタデータが後端側シング
リングノズルに相当するラスタデータであると判断した
場合、抜き出したラスタデータの偶数ビットを抽出する
(S7)。ここで偶数ビットを抽出するとしたのは、ス
テップS5において、先端側シングリングノズルのため
のラスタデータについては、奇数ビットを抽出すること
にしたからである。具体的には、ステップS6では、抜
き出したラスタデータ(data)を1バイト(8ビッ
ト)単位で“55H”(=“01010101B”)と
の論理積(data=data*55H)をとることで
偶数ビットを抽出する。
【0086】すなわち、ステップS4〜S7の処理で
は、駆動対象となるノズルが、先端側シングリングノズ
ル(本実施形態では、NZ1,14,NZ1,15)の場合には、
プリントすべきデータの奇数ビット成分だけを抽出す
る。また、駆動対象となるノズルが、後端側シングリン
グノズル(本実施形態では、NZ1,1,NZ1,2)の場合に
は、プリントすべきデータの奇数ビット成分だけを抽出
する。ラスタデータが、シングリングを行うべきでない
ノズルの場合には、プリントすべき全てのデータを抽出
する。すなわち、M+1≦prt_n≦(ky−M)を
満たすか否かをチェックする。本実施形態では、ky
15,M=2なので、prt_nが3ないし13である
か否かを判断することになる。すなわち、NZ1,3〜N
1,13の場合には、プリントデータの全てを抽出するの
である。
【0087】上記のようにして抜き出したラスタデータ
を、ヘッド駆動手段に転送し(S8)、ノズルポインタ
ptr_nをインクリメント(ptr_n=ptr_n
+1)してポインタを更新する(S9)。
【0088】ポインタの更新が終了すると、全ノズル分
のラスタデータの転送を終了したか否か(ptr_n>
y(=15))をチェックし(S10)、上述のラス
タデータの転送が終了するまで、ステップS3〜S9の
処理を繰り返し実行する。
【0089】そして、転送が終了すると、キャリッジ駆
動機構制御部16によりキャリッジ駆動機構13を駆動
し、プリントヘッド駆動制御部15によりプリントヘッ
ド11を駆動することで主走査によるドット形成を行い
(S11)、媒体搬送機構駆動制御部17により媒体搬
送機構14を駆動して、所定のピッチ送り量での媒体2
00の搬送を行う(S12)。
【0090】次に、ベースポインタptr_bに所定値
(ky−M、j=2,3,4,1:ky=15,M=2)
を加算し、ベースポインタptr_bが次の(ky
M)ドット行後の位置となるようにポインタを更新する
(S13)。ポインタの更新が終了すると、全データの
プリントを終了したか否かをチェックし(S14)、全
データのプリントが終了するまで、上記S2〜S13の
処理を繰り返す。 〔第2実施形態〕図6は、本発明の第2実施形態に用い
られるプリンタ102を示す図であり、図1に示したプ
リンタとは、プリントヘッド駆動制御部(本実施形態で
は、符号15’で示す)が異なっている。本実施形態で
は、プリントヘッド駆動制御部15’は、キャリッジ1
2の主走査方向への往復移動に合わせて、プリントヘッ
ド11に、ノズル群NG1,NG2,NG3,NG4を駆動
するための駆動信号PHD 1,PHD2,PHD3,PH
4を送出している。
【0091】また、プリントヘッド駆動制御部15’
は、第iノズル群のノズルについて、オフセットデータ
βi,1,βi,2,βi,3,βi,4(i=1,2,3,4)を
記憶するレジスタ151’を有しており、同一行に位置
することになるノズルの個数k x(この場合には4)に
オフセットデータを加算し、これに主走査方向のドット
ピッチdx(=1/720〔インチ〕)を乗算した値、
x×(4+βi,1),dx×(4+βi,2),dx×(4
+βi,3),dx×(4+βi,4)に相当するタイミング
を、駆動信号PHDi(i=1,2,3,4)として送
出している。
【0092】以下、図6のプリンタの動作を、図7
(A)〜(D)を参照して詳細に説明する。図7(A)
〜(D)おいても、第1実施形態と同様、ノズル群NG
1,NG2,NG3,NG4の動作の理解を容易にするため
に、いわゆるべた塗りする場合を説明するが、実際にプ
リントされる画像は、べた塗りとはならないことはいう
までもない。なお、ノズル群NG1,NG2,NG3,N
4の、副走査方向の着滴動作は、第1実施形態と同様
である。
【0093】本実施形態では、プリントヘッド駆動制御
部15’のレジスタ151’には、ノズル群NG1を構
成する各ノズルを駆動するときに用いるオフセットデー
タβ1 ,1,β1,2,β1,3,β1,4、ノズル群NG2を構成
する各ノズルを駆動するときに用いるオフセットデータ
β2,1,β2,2,β2,3,β2,4、ノズル群NG3を構成す
る各ノズルを駆動するときに用いるオフセットデータβ
3,1,β3,2,β3,3,β3 ,4、ノズル群NG4を構成する
各ノズルを駆動するときに用いるオフセットデータβ
4,1,β4,2,β4,3,β4,4が格納されている。
【0094】Σβ1,i=0、Σβ2,i=0,Σβ3,i
0,Σβ4,i=0(i=1,2,3,4)であり、本実
施形態では、 β1,1=+2,β1,2=−1,β1,3=−1,β1,4=0、 β2,1=−1,β2,2=0,β2,3=+2,β2,4=−1、 β3,1=−1,β3,2=+2,β3,3=0,β3,4=−1、 β4,1=0,β4,2=−1,β4,3=−1,β4,4=+2、 としてある。
【0095】図7(A)〜(D)では、第1ノズル群N
1のノズルNZ1,15,NZ1,14が形成するドット、第
2ノズル群NG2のノズルNZ2,15,NZ2,14が形成す
るドット、第3ノズル群NG3のノズルNZ3,15,NZ
3,14が形成するドット、第4ノズル群NG4のノズルN
4,15,NZ4,14が形成するドットを図示してある。ま
た、ドットが形成されるべき位置(誤差がないとした場
合の位置)を、第1ノズル群NG1の各ノズルについて
は、基準位置P1,0から順次P1,1,P1,2,P1, 3,P
1,4で示し、第2ノズル群NG2の各ノズルについては、
基準位置P2,0から順次P2,1,P2,2,P2,3,P2,4
示し、第3ノズル群NG3の各ノズルについては、基準
位置P3,0から順次P3,1,P3,2,P3,3,P3,4で示
し、第4ノズル群NG4の各ノズルについては、基準位
置P4,0から順次P4,1,P4,2,P4,3,P4,4で示して
ある。また、図7(A)〜(D)では、形成されるドッ
トを黒円で示すとともに、本来の着滴予定位置を白丸
で、また既に他のノズル群により形成されているドット
を斜線ハッチングで示す。
【0096】プリントヘッド駆動制御部15’は、図7
(A)に示すように、第1ノズル群NG1については、
まず基準位置P1,0にドットが形成されるタイミングで
各ノズルを駆動し、つぎにP1,0からX1,1=dx×(4
+β1,1)=6×dxだけ離れた位置P1,1にドットが形
成されるタイミングで各ノズルを駆動する。そして、順
次、P1,1からX1,2=dx×(4+β1,2)=3×dx
け離れた位置P1,2にドットが形成されるタイミングで
各ノズルを、P1,2からX1,3=dx×(4+β1,3)=3
×dxだけ離れた位置P1,3にドットが形成されるタイミ
ングで各ノズルを、P1,3からX1,4=dx×(4+
β1,4)=0×dxだけ離れた位置P1,4にドットが形成
されるタイミングで各ノズルを駆動する。
【0097】本実施形態の副走査方向の動作は、前述し
たように第1実施形態と同様であり、媒体搬送機構14
が媒体200を搬送するにつれて、先に第1ノズル群N
1が形成したドット行に、第2ノズル群NG2が位置す
ることになる。プリントヘッド駆動制御部15’は、図
7(B)に示すように、第2ノズル群NG2を構成する
各ノズルを駆動し、まず基準位置P2,0(P1,0とはdx
だけ離れている)にドットが形成されるタイミングで各
ノズルを駆動する。そして、図7(A)で説明したと同
様な手順で、P2,0からX2,1=dx×(4+β2,1)=3
×dxだけ離れた位置P2,1、P2,1からX2,2=dx×
(4+β2,2)=4×dxだけ離れた位置P2,2、P2,2
らX2,3=dx×(4+β2,3)=6×dxだけ離れた位置
2,3、P2,3からX2,4=dx×(4+β2,4)=3×dx
だけ離れた位置P2,4に、それぞれドットが形成される
タイミングで各ノズルを駆動する。
【0098】媒体搬送機構14が媒体200を、さらに
搬送するにつれて、先に第1ノズル群NG1、第2ノズ
ル群NG2が形成したドット行に、第3ノズル群NG3
位置することになる。プリントヘッド駆動制御部15’
は、図7(C)に示すように、上記と同様の手順で、ま
ず、まず基準位置P3,0(P2,0とはdxだけ離れてい
る)にドットが形成されるタイミングで各ノズルを駆動
し、P3,0からX3,1=d x×(4+β3,1)=3×dx
け離れた位置P3,1、P3,1からX3,2=dx×(4+β
3,2)=6×dxだけ離れた位置P3,2、P3,2からX3,3
=dx×(4+β3,3)=4×dxだけ離れた位置P3,3
3,3からX3,4=dx×(4+β3,4)=3×dxだけ離
れた位置P3,4に、それぞれドットが形成されるタイミ
ングで各ノズルを駆動する。
【0099】同様にして媒体搬送機構14が媒体200
を、さらに搬送するにつれて、プリントヘッド駆動制御
部15’は、図7(D)に示すように、上記と同様の手
順で、基準位置P4,0(P3,0とはdxだけ離れている)
にドットが形成されるタイミングで各ノズルを駆動し、
4,0からX4,1=dx×(4+β4,1)=4×dxだけ離
れた位置P4,1、P4,1からX4,2=dx×(4+β4,2
=3×dxだけ離れた位置P4,2、P4,2からX4,3=dx
×(4+β4,3)=4×dxだけ離れた位置P4,3、P4,3
からX4,4=dx×(4+β4,4)=6×dxだけ離れた位
置P4,4に、それぞれドットが形成されるタイミングで
各ノズルを駆動する。
【0100】図7(A)〜(D)では、全てのノズル
は、主走査方向についての同一間隔で駆動されるように
示してあるが、実際には、あるドット形成と次のドット
形成との時間間隔(すなわちドット形成のタイミング)
に周期的な誤差が含まれることがある。本発明では、図
7(A)〜(D)に示したように、ドット形成のタイミ
ングを変則的に設定してある(すなわち、主走査方向に
ついて変則的なインターレースを行っている)ので、エ
ンコーダユニット68の特性、上記逓倍を行う回路の特
性等に起因して、主走査方向のドットピッチ誤差の影響
が大幅に低減される。本実施形態によっても主走査方向
についてのバンディング等の発生が大幅に防止される。
【0101】なお、本実施形態における処理は、第1実
施形態で説明した処理(図5のフローチャート参照)と
概ね同様であるので、フローチャートによる説明は省略
する。 〔第3実施形態〕図8は、本発明の第3実施形態に用い
られるプリンタ103を示す図である。プリンタ103
の構成は、第2実施形態に用いたプリンタ102(図6
参照)の構成と、媒体搬送機構制御部17’(図6では
符号17で示す)を除き、同一である。
【0102】本実施形態では、媒体搬送機構制御部1
7’は、記憶手段(レジスタ171)を有している。
【0103】第2実施形態では、媒体200のピッチ送
り量が常に一定として、副走査方向にインターレースを
行う場合を述べたが、本実施形態では、媒体200のピ
ッチ送り量を、ピッチ送りごとに変化させて、副走査方
向に変則的なインターレースを行っている。
【0104】本実施形態では、媒体搬送機構駆動制御部
17’は、媒体搬送機構14に4回のピッチ送り量デー
タPTDの送出を1セットとして、ピッチ送り基準量
〔dy×(15−2)〕(〔dy×(ky−M)〕)に、
ピッチ送り変化量γ1×dy,γ 2×dy,γ3×dy,γ4
×dyを加算したピッチ送り量PTに相当するデータP
TDを送出するように構成してある。ただし、Σγj
0(j=1,2,3,4)であり、γ1,γ2,γ3,γ4
の値は、レジスタ171に記憶されている。
【0105】本実施形態では、ky=15,M=2であ
り,またγ1=0,γ2=+2,γ3=−1,γ4=−1と
してある。媒体搬送機構駆動制御部17は、4回のプリ
ント媒体のピッチ送りを1セットとして、各ピッチ送り
量が、 1回目:dy×(ky+γ1−M),すなわち13ドット
ピッチ分、 2回目:dy×(ky+γ2−M),すなわち15ドット
ピッチ分、 3回目:dy×(ky+γ2−M),すなわち12ドット
ピッチ分、 4回目:dy×(ky+γ2−M),すなわち12ドット
ピッチ分、 となるように媒体搬送機構14を駆動する。
【0106】図9(A)〜(E)に、γ1=0,γ2=+
2,γ3=−1,γ4=−1として、副走査方向について
変則的なインターレースを行う場合を示す。図9(A)
は、ある時点でのNZ1,15とNZ1,14と位置を示してい
る。この状態(「1回目のピッチ送り」が終了した状態
と等価である)から、2回目のピッチ送りがなされ、1
3ドットピッチ分だけ媒体200が搬送され、図9
(B)に示すように、NZ 1,15とNZ1,14が位置してい
た領域(図9(A)のNZ1,15,NZ1,14間)には、N
1,11が形成される。つぎに、3回目のピッチ送りがな
され、15ドットピッチ分だけ媒体200が搬送される
と、図9(C)に示すように、前記領域(図9(A)の
NZ1,15,NZ1,14間)にはNZ1,7が位置する。、さ
らに、4回目のピッチ送りがなされ、13ドットピッチ
分)だけ媒体200が搬送されて、図9(D)に示すよ
うに、前記領域(図9(A)のNZ1,15,NZ1,14間)
にはNZ1,3が位置する。上記の1回目から4回目のピ
ッチ送りが、1セットとして繰り返される。
【0107】この後、1回目のピッチ送りに戻り、13
ドットピッチ分だけ媒体200が搬送されて、次の4回
のピッチ送りのセットが開始する。次のセットの1回目
のピッチ送りでは、図9(E)に示すように、NZ1,15
とNZ1,14が前回のセットで位置した点に、NZ1,1
NZ1,2が重なって位置する。
【0108】なお、プリントヘッド駆動制御部15’の
動作は、第2実施形態と同様である。
【0109】本実施形態によっても、主走査方向および
副走査方向ののインターレースおよび副走査方向のシン
グリングにより、主走査方向のムラおよび副走査方向の
ムラが解消されるほか、これらのムラの干渉に起因する
モアレの発生が防止される。
【0110】第3実施形態では、主走査方向のインター
レースは、第2実施形態におけると同様に変則的に行っ
たが、もちろん第1実施形態におけると同様に行うこと
もできる。
【0111】なお、本実施形態における処理は、第1実
施形態で説明した処理(図5のフローチャート参照)と
概ね同様であるので、フローチャートによる説明は省略
する。
【0112】
【発明の効果】インターレース方式でプリントを行う場
合に、副走査方向についてのドットピッチの誤差、とり
わけ主走査方向および副走査方向のムラの干渉によるモ
アレを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に用いられるプリンタを
示す図である。
【図2】プリントヘッドに設けられた4つのノズル群
(ドット形成要素群)NG1,NG2,NG3,NG4を示
す図である。
【図3】ノズル群NG1,NG2,NG3,NG4の、副走
査方向の4回1セットのピッチ送り動作に伴って形成さ
れたドット位置を示す図であり、(A)は1回目のピッ
チ送り動作により形成されるドットを、(B)は2回目
のピッチ送り動作により形成されるドットを、(C)は
3回目のピッチ送り動作により形成されるドットを、
(D)は4回目のピッチ送り動作により形成されるドッ
トを、(E)はつぎのピッチ送りセットでの1回目のピ
ッチ送り動作により形成されるドットをそれぞれ示す図
である。
【図4】第1実施形態において、第1〜第4ノズル群N
1,NG2,NG3,NG4の所定番目のノズルが、主走
査方向に形成したドット位置を示す図であり、(A)は
第1ノズル群G1により形成されるドットを、(B)は
第2ノズル群G2により形成されるドットを、(C)は
第3ノズル群G3により形成されるドットを、(D)は
第4ノズル群G4により形成されるドットを、それぞれ
示す図である。
【図5】図5は、本実施形態における処理を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に用いられるプリンタを
示す図である。
【図7】第2実施形態において、第1〜第4ノズル群N
1,NG2,NG3,NG4の所定番目のノズルが、主走
査方向に4回1セットの駆動により形成したドット位置
を示す図であり、(A)は第1ノズル群G1による1回
目の駆動により形成されるドットを、(B)は第2ノズ
ル群G2による2回目の駆動により形成されるドット
を、(C)は第3ノズル群G3による3回目の駆動によ
り形成されるドットを、(D)は第4ノズル群G4によ
る4回目の駆動により形成されるドットを、それぞれ示
す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に用いられるプリンタを
示す図である。
【図9】第3実施形態において副走査方向について変則
的なインターレースを4回1セットで行うときの説明図
であり、(A)は1回目のピッチ送り動作により形成さ
れるドットを、(B)は2回目のピッチ送り動作により
形成されるドットを、(C)は3回目のピッチ送り動作
により形成されるドットを、(D)は4回目のピッチ送
り動作により形成されるドットを、(E)はつぎのピッ
チ送りセットでの1回目のピッチ送り動作により形成さ
れるドットをそれぞれ示す図である。
【図10】インターレース方式でのプリントを行うイン
クジェットプリンタの概略を例示する説明図である。
【図11】図10に示すインクジェットプリンタにおい
て、第1〜第4ノズル群NG1,NG2,NG3,NG4
所定番目のノズルが、主走査方向に4回1セットの駆動
により形成したドット位置を示す図であり、(A)は第
1ノズル群G1による1回目の駆動により形成されるド
ットを、(B)は第2ノズル群G2による2回目の駆動
により形成されるドットを、(C)は第3ノズル群G3
による3回目の駆動により形成されるドットを、(D)
は第4ノズル群G4による4回目の駆動により形成され
るドットを、それぞれ示す図である。
【図12】図10に示すインクジェットプリンタにおい
て、副走査方向についてインターレースを4回1セット
で行うときの説明図であり、(A)は1回目のピッチ送
り動作により形成されるドットを、(B)は2回目のピ
ッチ送り動作により形成されるドットを、(C)は3回
目のピッチ送り動作により形成されるドットを、(D)
は4回目のピッチ送り動作により形成されるドットをそ
れぞれ示す図である。
【図13】シングリングを説明するための図であり、
(A)は副走査方向に31個のノズル(NZ1〜N
31)が形成されたプリントヘッドを用い、かつピッチ
送り量を31/(180×4)〔インチ〕に設定して、
720dpiでプリントを行った場合のドット形成の様
子を示す図、(B)は2個のノズルが、プリント媒体上
の同一点に配置された様子を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 11 プリントヘッド 12 キャリッジ 13 キャリッジ駆動機構 14 媒体搬送機構 15,15’ プリントヘッド駆動制御部 16 キャリッジ駆動機構制御部 17 媒体搬送機構駆動制御部 18 リニヤエンコーダユニット 19 画像処理プロセッサ 131 タイミングベルト 132 パルスモータ 141 媒体搬送ローラ 142 パルスモータ 143 媒体搬送補助ローラ 144 歯車群 151,151’,171 レジスタ 181 リニヤスケール 182 エンコーダ 101,102 プリンタ 200 媒体 NG1〜NG4 ノズル群 NZ1,1〜NZ1,15,NZ2,1〜NZ2,15,NZ3,1〜N
3,15,NZ4,1〜NZ 4,15, ノズル

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドが搭載されたキャリッジ
    と、 プリントヘッド駆動制御部と、 前記キャリッジを主走査方向に往復移動させるキャリッ
    ジ駆動機構と、 プリント媒体を副走査方向に所定のピッチ送り量で搬送
    する媒体搬送機構と、 前記キャリッジ駆動機構を制御するキャリッジ駆動機構
    制御部と、 前記媒体搬送機構を制御する媒体搬送機構駆動制御部
    と、を有するインターレース式プリンタにおいて、 前記プリントヘッドには、副走査方向に複数のドット形
    成要素群が形成され、前記媒体搬送機構駆動制御部は、 異なるドット形成要素群に属するkx個(kxは3以上の
    整数)のドット形成要素が、順次前記プリント媒体上の
    同一のドット行に位置するように、かつ,各ドット形成
    要素群の、先端M個のドット形成要素と後端M個のドッ
    ト形成要素の前記プリント媒体上の位置が、ピッチ送り
    の所定回数ごとに重複するように、かつ副走査方向ドッ
    トピッチがDy/kyとなるように,前記媒体搬送機構を
    制御し、 前記プリントヘッド駆動制御部は、 キャリッジの往復移動中に、前記ドット形成要素がプリ
    ント画像のひとつのドット行を形成するに際して、 前記kx個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P0+dx×α1から順次、
    x×kx間隔、 第2番目のドット形成要素:P0+dx×(1+α2)か
    ら順次、dx×kx間隔、 ・・・ 第kx番目のドット形成要素:P0+dx×(kx−1+α
    kx)から順次、dx×kx間隔、 ただし、 P0:主走査方向のドット形成基準座標、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 α1,α2,・・・,αkx:前記kx個のドット形成要素
    によりひとつのドット行を形成するに際して、ドットが
    重複しないように選ばれた、Σαi=0(i=1,2,
    ・・・,αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない
    整数、となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り
    返して駆動するとともに、 前記プリント媒体上で、位置が重複する先端・後端のド
    ット形成要素が同一ドットについて動作しないように前
    記プリントヘッドを駆動する、ことを特徴とするインタ
    ーレース式プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッド駆動制御部は、前記
    α1〜αkxに対応する整数データを記憶する手段を有
    し、前記各ドット形成要素のそれぞれについて、前記タ
    イミングを生成して、前記プリントヘッドに出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインターレース式プリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記複数のドット形成要素を、互いにD
    y/ky(Dyはドット形成要素の間隔、kyは3以上の整
    数)の整数倍の距離だけ副走査方向にずらした、前記第
    1〜第kxのドット形成要素群から形成し、前記kx個の
    ドット形成要素を、順次、第1,第2,・・・,第kx
    のドット形成要素群から選ぶことを特徴とする請求項1
    または2に記載のインターレース式プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、各ドッ
    ト形成要素群を駆動するに際して、 Ny回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、
    1回目〜Ny回目の各ピッチ送り量Y1,Y2,・・・,
    Nyが、 dy×(ky−M) ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 M:ky/2以下の正の整数、 となるように前記媒体搬送機構を駆動する、ことを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載のインターレース式
    プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、各ドッ
    ト形成要素群を駆動するに際して、Ny回のプリント媒
    体のピッチ送りを1セットとして、各ピッチ送り量が、 1回目:Y1=dy×(ky+γ1−M), 2回目:Y2=dy×(ky+γ2−M), ・・・, Ny回目:YNy=dy×(ky+γNy−M), ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 γ1〜γNy:Σγj=0(j=1,2,・・・,Ny)と
    なる全てが同時に0とはならない整数、 M:ky/2以下の正の整数、 となるように前記媒体搬送機構を駆動する、ことを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載のインターレース式
    プリンタ。
  6. 【請求項6】 Mが2または3であることを特徴とする
    請求項4または5に記載のインターレース式プリンタ。
  7. 【請求項7】 プリントヘッドが搭載されたキャリッジ
    と、 プリントヘッド駆動制御部と、 前記キャリッジを主走査方向に往復移動させるキャリッ
    ジ駆動機構と、 プリント媒体を副走査方向に所定のピッチ送り量で搬送
    する媒体搬送機構と、 前記キャリッジ駆動機構を制御するキャリッジ駆動機構
    制御部と、 前記媒体搬送機構を制御する媒体搬送機構駆動制御部
    と、を有するインターレース式プリンタにおいて、 前記プリントヘッドには、副走査方向に複数のドット形
    成要素群が形成され、 前記媒体搬送機構駆動制御部は、 異なるドット形成要素群に属するkx個(kxは3以上の
    整数)のドット形成要素が、前記プリント媒体上の同一
    のドット行に位置するように、かつ、 各ドット形成要素群の、先端M個のドット形成要素と後
    端M個のドット形成要素の前記プリント媒体上の位置
    が、ピッチ送りの所定回数ごとに重複するように、かつ
    副走査方向ドットピッチがDy/kyとなるように,前記
    媒体搬送機構を制御し、 前記プリントヘッド駆動制御部は、キャリッジの往復移
    動中に、前記ドット形成要素がプリント画像のひとつの
    ドット行を形成するに際して、前記kx個のドット形成
    要素それぞれについて、Nx回(Nxは3以上の整数)の
    駆動を1セットとして、前記キャリッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=dx×(kx+βi,1), 2回目:Xi,2=dx×(kx+βi,2), ・・・, Nx回目:Xi,Nx=dx×(kx+βi,Nx) ただし、 i:前記kx個のドット形成要素のうち何個目のドット
    形成要素であるかを示す整数、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 βi,1〜βi,Nx:前記kx個のドット形成要素によりひと
    つのドット行を形成するに際して、ドットが重複しない
    ように選ばれた、全てが同時に0とはならない整数、と
    なるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆
    動するとともに、 前記プリント媒体上で、位置が重複する先端・後端のド
    ット形成要素が同一ドットについて動作しないように前
    記プリントヘッドを駆動する、ことを特徴とするインタ
    ーレース式プリンタ。
  8. 【請求項8】 前記βi,1〜βi,Nxが、 Σβi,j=0 (j=1,2,・・・,Nx)を満たし、かつ、Nxの値
    がkxの値に等しいことを特徴とする請求項7に記載の
    インターレース式プリンタ。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッド駆動制御部は、前記
    βi,1〜βi,Nxに対応する整数データを記憶する手段を
    有し、前記各ドット形成要素のそれぞれについて前記N
    x回の駆動を1セットとするタイミングを生成して、前
    記プリントヘッドに出力することを特徴とする請求項7
    または8に記載のインターレース式プリンタ。
  10. 【請求項10】 前記複数のドット形成要素を、互いに
    y/ky(Dyはドット形成要素の間隔、kyは3以上の
    整数)の整数倍の距離だけ副走査方向にずらした、前記
    第1〜第kxのドット形成要素群から形成し、前記kx
    のドット形成要素を、順次、第1,第2,・・・,第k
    xのドット形成要素群から選ぶことを特徴とする請求項
    7〜9の何れかに記載のインターレース式プリンタ。
  11. 【請求項11】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、各ド
    ット形成要素群を駆動するに際して、 Ny回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、
    1回目〜Ny回目の各ピッチ送り量Y1,Y2,・・・,
    Nyが、 dy×(ky−M) ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 M:ky/2以下の正の整数、 となるように前記媒体搬送機構を駆動する、ことを特徴
    とする請求項7〜10の何れかに記載のインターレース
    式プリンタ。
  12. 【請求項12】 前記媒体搬送機構駆動制御部は、各ド
    ット形成要素群を駆動するに際して、 Ny回のプリント媒体のピッチ送りを1セットとして、
    各ピッチ送り量が、 1回目:Y1=dy×(ky+γ1−M), 2回目:Y2=dy×(ky+γ2−M), ・・・, Ny回目:YNy=dy×(ky+γNy−M), ただし、 ky:ドット形成要素数、 dy:プリント画像の副走査方向ドットピッチ、 γ1〜γNy:Σγj=0(j=1,2,・・・,Ny)と
    なる全てが同時に0とはならない整数、 M:ky/2以下の正の整数、 となるように前記媒体搬送機構を駆動する、ことを特徴
    とする請求項7〜10の何れかに記載のインターレース
    式プリンタ。
  13. 【請求項13】 Mが2または3であることを特徴とす
    る請求項11または12に記載のインターレース式プリ
    ンタ。
  14. 【請求項14】 副走査方向に複数のドット形成要素群
    が形成されたプリントヘッドを用いたインターレース式
    プリント方法において、 異なるドット形成要素群に属するkx個(kxは3以上の
    整数)のドット形成要素が、順次プリント媒体上の同一
    のドット行に位置するように、かつ,各ドット形成要素
    群の、先端M個のドット形成要素と後端M個のドット形
    成要素の前記プリント媒体上の位置が、ピッチ送りの所
    定回数ごとに重複するように、かつ副走査方向ドットピ
    ッチがDy/kyとなるように,前記プリント媒体を搬送
    し、 キャリッジの往復移動中に、前記ドット形成要素がプリ
    ント画像のひとつのドット行を形成するに際して、 前記kx個のドット形成要素それぞれについて、前記キ
    ャリッジの位置が、 第1番目のドット形成要素:P0+dx×α1から順次、
    x×kx間隔、 第2番目のドット形成要素:P0+dx×(1+α2)か
    ら順次、dx×kx間隔、 ・・・ 第kx番目のドット形成要素:P0+dx×(kx−1+α
    kx)から順次、dx×kx間隔、 ただし、 P0:主走査方向のドット形成基準座標、 dx:プリント画像の主走査方向ドットピッチ、 α1,α2,・・・,αkx:前記kx個のドット形成要素
    によりひとつのドット行を形成するに際して、ドットが
    重複しないように選ばれた、Σαi=0(i=1,2,
    ・・・,αkx)を満たし、全てが同時に0とはならない
    整数、となるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り
    返して駆動するとともに、 前記プリント媒体上で、位置が重複する先端・後端のド
    ット形成要素が同一ドットについて動作しないように前
    記プリントヘッドを駆動する、ことを特徴とするインタ
    ーレース式プリント方法。
  15. 【請求項15】 副走査方向に複数のドット形成要素群
    が形成されたプリントヘッドを用いたインターレース式
    プリント方法において、 異なるドット形成要素群に属するkx個(kxは3以上の
    整数)のドット形成要素が、順次プリント媒体上の同一
    のドット行に位置するように、かつ,各ドット形成要素
    群の、先端M個のドット形成要素と後端M個のドット形
    成要素の前記プリント媒体上の位置が、ピッチ送りの所
    定回数ごとに重複するように、かつ副走査方向ドットピ
    ッチがDy/kyとなるように,前記プリント媒体を搬送
    し、 キャリッジの往復移動中に、前記ドット形成要素がプリ
    ント画像のひとつのドット行を形成するに際して、前記
    x個のドット形成要素それぞれについて、Nx回(Nx
    は3以上の整数)の駆動を1セットとして、前記キャリ
    ッジの移動距離が、 1回目:Xi,1=dx×(kx+βi,1), 2回目:Xi,2=dx×(kx+βi,2), ・・・, Nx回目:Xi,Nx=dx×(kx+βi,Nx) ただし、 i:前記kx個のドット形成要素のうち何個目のドット
    形成要素であるか を示す整数、dx:プリント画像の主走査方向ドットピ
    ッチ、 βi,1〜βi,Nx:前記kx個のドット形成要素によりひと
    つのドット行を形成するに際して、ドットが重複しない
    ように選ばれた、全てが同時に0とはならない整数、と
    なるタイミングで当該ドット形成要素を、繰り返して駆
    動するとともに、 前記プリント媒体上で、位置が重複する先端・後端のド
    ット形成要素が同一ドットについて動作しないように前
    記プリントヘッドを駆動する、ことを特徴とするインタ
    ーレース式プリント方法。
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